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JP2003069767A - 表示システムおよび表示プログラム - Google Patents

表示システムおよび表示プログラム

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Publication number
JP2003069767A
JP2003069767A JP2001257047A JP2001257047A JP2003069767A JP 2003069767 A JP2003069767 A JP 2003069767A JP 2001257047 A JP2001257047 A JP 2001257047A JP 2001257047 A JP2001257047 A JP 2001257047A JP 2003069767 A JP2003069767 A JP 2003069767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
capture
instruction
content
display surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001257047A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Sato
満 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001257047A priority Critical patent/JP2003069767A/ja
Publication of JP2003069767A publication Critical patent/JP2003069767A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用するアプリケーションに依存せず、表示
させたい表示内容を情報もれなく取り込み、臨場感を維
持しつつ他の表示面に表示できること。 【解決手段】 表示システム100は、座標情報出力部
1401が出力した座標情報に基づき各種ソフトウェア
の処理を実行するソフトウェア処理部1403と、ソフ
トウェア処理部1403の実行結果を表示する複数の表
示部1402と、表示内容のキャプチャ指示を入力する
キャプチャ指示入力部1404と、キャプチャ処理をお
こなうソフトウェアの表示部分を消去し背景を補完する
消去補完部1405と、消去補完部1405による補完
後の表示内容をキャプチャするキャプチャ部1406
と、キャプチャ部1406によりキャプチャされた表示
内容を表示部1409に対して出力するキャプチャ内容
出力部と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示システムおよ
び表示プログラムに関し、特に、複数の表示装置を用い
る表示システムおよび表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Windows98、Windo
ws2000(何れもMicrosoft Corpo
rationの登録商標)、MAC OS(アップルコ
ンピュータ・インクの登録商標)等のOSレベルで、簡
単にPC(PersonalComputer)をマル
チモニタ環境にすることが可能となっている。すなわ
ち、一つのPCに複数の表示装置(CRT(Cahod
e Ray Tube)やLCD(Liquid Cr
ystal Display)、PDP(Plasma
Display Panel)、プロジェクタ等)を
接続することにより、一つの画面を形成し、各種アプリ
ケーションないしソフトウェアの表示領域を拡大するこ
とが可能となっている。マルチモニタ環境により、各ア
プリケーションで表示装置間の移動が可能となってお
り、表示装置間にまたがってウィンドウを操作可能とな
っている。
【0003】また、近年では、講義や講演などで操作面
と表示面が一体となった表示一体型座標入力装置も使用
されつつある。表示一体型座標入力装置は、PCと接続
して使用されもしくはPCを内蔵しており、マウスの代
わりに指や入力ペンなどを用いて表示面をタッチ操作
し、各種ソフトウェアの処理結果を再び表示面に表示す
る装置である。表示一体型座標入力装置を用いることに
より、たとえばプレゼンテーションを円滑に臨場感高く
おこなうことができる。
【0004】特に、教育現場では、重量(移動が容易
か)や表示面積(タッチ操作が容易な大きさであるか)
や奥行き(設置場所が限定されないか)といった観点か
ら、対角70インチ〜100インチ程度の表示装置を用
いた表示一体型座標入力装置が使用されている。一方、
教育現場等では、画面の面積をより大きくしたいという
ニーズから、換言すると、文字等が小さくなってしまう
ことなく表示する情報量を多くしたいというニーズもあ
る。したがって、複数の表示一体型座標入力装置を組み
合わせてマルチモニタ環境を構築し、話者のみならず受
講者にも利便性の高いシステムとして利用されてきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では以下の問題点があった。すなわち、従来のマル
チモニタ環境は、本来のシングルモニタの延長上にあ
り、ディスプレイが大きくなっただけであり、必ずしも
利便性が向上することが保証されるものではなかった。
特に、教育現場等でマルチモニタ環境を使用する場合
は、講義・講演等の重要な表示内容(各章の小まとめ、
重要な統計資料、数式を導く過程等)を、その都度、別
途表示させておきたいというニーズがある。たとえば、
2つの表示面がある場合には、第1の表示面を用いて連
続的に講義を進め、重要な表示内容の説明が終わった
ら、その内容を第2の表示面に別途表示させておきたい
というニーズがある。
【0006】しかしながら、このような機能をアプリケ
ーション側に求めようとすると、需要が少ない反面、開
発工数は莫大となるのが通常である。したがって、実際
に表示装置間で異なるページを表示するなどの機能を備
えているアプリケーションは皆無に等しく、アプリケー
ションの選択の余地が極めて狭小となるという問題点が
あった。
【0007】また、アプリケーション単体で個々にマル
チモニタ環境に対応していたとしても、表示一体型座標
入力装置を用いた講義・講演では、次の様な不具合があ
った。すなわち、表示一体型座標入力装置は、いわゆる
電子黒板ソフトによる手書き入力機能が備わっている。
手書き入力機能とは、表示面をなぞった軌跡がそのまま
表示面に表示される機能である。教育現場や各種プレゼ
ンテーションでは、重要な箇所を強調するため、また、
受講者の質問を反映させるため、表示内容に加えて、手
書きの文字や線図を上書きする場合が多々ある。
【0008】しかしながら、このような場合では、たと
え第2の表示面に第1の表示面の内容表示が可能なアプ
リケーションであっても、個々のアプリケーションが独
立しているため、第2の表示面には、手書きの文字・線
図のない表示内容か、手書きの文字・線図のみの表示内
容かの何れかが表示されるだけである。したがって、臨
場感も損ねてしまい、表示内容も不完全となってしまう
という問題点があった。
【0009】他方、第1の表示面の表示内容を全選択し
てもしくは表示面の画像を取り込んで第2の表示面に表
示させる手法も考えられる。しかしながら、このような
方法では、複数のアプリケーションの操作が不可欠であ
り、アプリケーションの起動や操作に時間がかかってし
まい、臨場感を損ねてしまうという問題点がある。ま
た、複数のアプリケーションを用いるとメモリ不足によ
りエラーが発生してしまう場合があるという問題点があ
る。また、取り込みもしくは表示の際に、処理に必要な
アプリケーションのウィンドウが取り込まれもしくは表
示されてしまうので、不必要な情報(たとえばツールバ
ーの表示されたウィンドウ枠)が表示されたり、ウィン
ドウにより遮蔽されて本来表示されるべき必要な情報が
隠されてしまったりするという問題点もある。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、使用するアプリケーションに依存せず、表示させた
い表示内容を情報もれなく取り込み、臨場感を維持しつ
つ他の表示面に表示できることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の表示システムは、表示一体型座
標入力装置と、表示装置と、制御装置と、を有する表示
システムであって、前記表示一体型座標入力装置が、ソ
フトウェア処理手段が出力した各種ソフトウェアの実行
結果を表示する表示面と、前記表示面に対して入力され
た座標に関する情報を前記制御装置に対して出力する座
標情報出力手段と、を備え、前記制御装置が、前記座標
情報出力手段が出力した座標情報に基づき各種ソフトウ
ェアの処理を実行するソフトウェア処理手段と、前記表
示面の表示内容のキャプチャ指示を入力するキャプチャ
指示入力手段と、前記キャプチャ指示入力手段によるキ
ャプチャ指示があった場合に、前記表示面上に表示され
た当該キャプチャ処理をおこなうソフトウェアの表示部
分を消去し背景を補完する消去補完手段と、前記消去補
完手段による補完後の前記表示面の表示内容をキャプチ
ャするキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段によりキ
ャプチャされた表示内容を前記表示装置に対して出力す
るキャプチャ内容出力手段と、を備え、前記表示装置
が、前記キャプチャ内容出力手段が出力した表示内容を
表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0012】すなわち、請求項1にかかる発明は、キャ
プチャ処理をおこなうソフトウェアの表示を消去し、そ
の後画面の取り込みをおこなう。
【0013】また、請求項2に記載の表示システムは、
請求項1に記載の表示システムにおいて、前記表示装置
が、表示一体型座標入力装置であり、前記制御装置が、
一の表示一体型座標入力装置の表示面の表示内容のキャ
プチャ指示の入力があった場合に、他の表示一体型座標
入力装置の表示面に当該キャプチャ指示による表示内容
を表示させる制御をおこなうことを特徴とする。
【0014】すなわち、請求項2にかかる発明は、話者
による使用画面の選択自由度を向上させ効率的な表示シ
ステムの構築を可能とする。
【0015】また、請求項3に記載の表示システムは、
請求項2に記載の表示システムにおいて、前記制御装置
が、複数の前記表示面を一つの表示面として処理する表
示面結合手段を備えたことを特徴とする。
【0016】すなわち、請求項3にかかる発明は、ソフ
トウェア処理手段の実行結果を他の表示面に亘って表示
させることが可能となり、表示画面をを重畳的に増やす
ことができる。
【0017】また、請求項4に記載の表示システムは、
請求項2または3に記載の表示システムにおいて、前記
制御装置が、前記キャプチャ内容出力手段による出力先
を何れの表示面とするかの指示を入力する出力先指示入
力手段を備え、前記キャプチャ内容出力手段が、前記出
力先指示入力手段が入力した指示にかかる表示面に前記
キャプチャ手段がキャプチャした表示内容を出力するこ
とを特徴とする。
【0018】すなわち、請求項4にかかる発明は、所望
の画面に表示させたい表示内容を表示させることがで
き、特に3つ以上の表示面がある場合に利便性を向上さ
せる。
【0019】また、請求項5に記載の表示システムは、
請求項2、3または4に記載の表示システムにおいて、
前記制御装置が、前記表示手段により表示内容が表示さ
れた表示面のうち何れの表示面の表示内容を消去するか
の指示を入力する消去先指示入力手段と、前記消去先指
示入力手段により指示された表示面の表示内容のうち、
前記表示手段により表示された表示内容を消去し背景を
補完するキャプチャ内容消去補完手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0020】すなわち、請求項5にかかる発明は、貼り
付けたキャプチャ画面を消去させる。
【0021】また、請求項6に記載の表示プログラム
は、コンピュータによる各種ソフトウェアの実行結果を
表示する表示面と、前記表示面に対して入力された座標
に関する情報を前記制御装置に対して出力する座標情報
出力手段と、を備えた複数の表示一体型座標入力装置に
より構成された表示システムに適用する表示プログラム
であって、前記コンピュータに、前記座標情報出力手段
が出力した座標情報に基づき前記各種ソフトウェアの処
理を実行するソフトウェア処理手順と、複数の前記表示
面のうちの一の表示面の表示内容のキャプチャ指示を入
力するキャプチャ指示入力手順と、前記キャプチャ指示
入力手順によるキャプチャ指示があった場合に、前記一
の表示面上に表示された当該キャプチャ処理に関するソ
フトウェアの表示部分を消去し背景を補完する消去補完
手順と、前記消去補完手順による補完後の前記一の表示
面の表示内容をキャプチャするキャプチャ手順と、前記
キャプチャ手順によりキャプチャされた表示内容の出力
先を何れの表示面とするかの指示を入力する出力先指示
手順と、前記キャプチャ手順によりキャプチャされた表
示内容を前記出力先指示手順により指示された表示面に
出力するキャプチャ内容出力手順と、を実行させること
を特徴とする。
【0022】すなわち、請求項6にかかる発明は、キャ
プチャ処理をおこなうソフトウェアの表示を消去し、そ
の後画面の取り込みをおこなう。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態では、2
つの表示一体型座標入力装置と、制御装置(PC)とを
有する表示システムを主として説明する。まず、表示シ
ステムの全体像を概説し、つづいて、表示一体型座標入
力装置、制御装置の順に説明する。
【0024】(表示システム100の概略構成)図1
は、本実施の形態の表示システムの外観構成図である。
表示システム100は、表示一体型座標入力装置101
と、表示一体型座標入力装置102と、制御装置103
とを有する。ここでは、話者Pが表示一体型座標入力装
置101を用いて講義をおこない、必要に応じて表示内
容を表示一体型座標入力装置102に表示させる使用態
様について説明する。なお、講義では、講義資料を所定
の表示ソフト(たとえばプレゼンテーションソフト)で
表示させ、電子黒板ソフトの手書入力機能により必要な
書き込みを適宜おこなうものとする。但し、この2つの
ソフトウェアは別個独立のソフトウェアであるものとす
る。
【0025】(表示一体型座標入力装置101の内容)
つぎに、表示一体型座標入力装置101の内容について
説明する。なお、表示一体型座標入力装置102は、表
示一体型座標入力装置101と同様の構成を有するので
その説明を省略する。以降においては、表示一体型座標
入力装置を便宜上単に座標入力装置と称することとす
る。
【0026】図2は、座標入力装置101の構成一例を
示した概略構成図である。座標入力装置101は、指や
入力ペンなどにより座標(図では位置A)を入力する矩
形の座標入力面201と、座標入力面201に沿って扇
形に広がる照射光を発し、また、座標入力面201に沿
って進行する反射光を受光する光学ユニット202(そ
のうち左側にある光学ユニットを202Lと、右側にあ
る光学ユニットを202Rとする)と、座標入力面20
1の外縁に配置され光学ユニット202が発した照射光
を、その入射方向に再帰的に反射する反射部203と、
を有する。
【0027】座標入力装置101は、座標入力面201
に入力された指や入力ペンの遮蔽方向および光学ユニッ
ト202間の距離に基づいて座標点を検知する。なお、
座標入力面201は、各種ソフトウェアの実行結果を表
示する表示面(もしくはその直近上面に掃かれている光
面)でもあるが、ここでは座標を入力する面という観点
から座標入力面201と表現するものとする。なお、以
降では座標入力面201を適宜表示面201と表記する
場合がある。また、座標入力装置101の表示面201
をモニタ1、座標入力装置102の表示面201をモニ
タ2と適宜称することとする。
【0028】つぎに座標入力装置101を構成する各部
を詳細に説明する。 (座標入力装置101:反射部203の内容)反射部2
03は、光を再帰的に反射する部材で表面が覆われてい
る。一例として、コーナーキューブリフレクタが挙げら
れる。図3は、コーナーキューブリフレクタを示した図
である。同図(a)は斜視図である。同図(b)は、頂
点と底面の円の中心とを通る直線における断面図であ
る。コーナーキューブリフレクタは円錐形状で、内面を
アルミ蒸着などして反射効率を高めている。図示したよ
うに、コーナーキューブリフレクタは、錐角が90度で
あるため、入射光を再帰的に反射する。
【0029】コーナーキューブリフレクタは図3から明
らかなように円錐面に対する入射角が45°未満である
必要がある。したがって、反射部203上でコーナーキ
ューブリフレクタが配置される位置に基づいて、それぞ
れの光学ユニット202Rおよび502Lに配向させて
設置してもよい。
【0030】なお、使用の態様によっては、反射部20
3は粉末状の乱反射剤を塗布した構成であってもよい。
光学ユニット202は光の遮蔽方向を検知する構成であ
り、出射光が乱反射されても再帰的に反射される光が最
も強く検知されるのであれば、遮蔽方向の特定が可能な
ユニットを構築することができるからである。
【0031】(座標入力装置101:発光部401の内
容)つぎに、光学ユニット202の発光部について詳細
に説明する。図4は、光学ユニット202の発光部の内
部構造を示した概略構成図である。このうち図4(a)
は、発光部を座標入力面201に平行な面内で照射光の
進行方向に直交する向き(図のy軸方向)から見た図で
あり、図4(b)は、発光部を照射光の進行方向から
(図のx軸方向から)見た図である。
【0032】発光部401は、照射光を発する発光素子
402と、発光素子402が発した照射光を所定方向に
偏向するシリンドリカルレンズ403a〜シリンドリカ
ルレンズ403cと、スリット404と、を有する。な
お、ハーフミラー405は、スリット404を通過した
照射光を反射部203に向けて反射する半透過鏡であ
る。ハーフミラー405を用いることにより、発光部4
01と後述する受光部501とを一つの光学ユニットと
して構成することが容易となる。
【0033】発光素子402は、たとえば、レーザーダ
イオードやピンポイントLEDなどからなる。発光素子
402から発せられる光の波長に制限はないが、赤外近
辺の波長が好ましい。これは、遠赤外であると光学ユニ
ットが熱を持ちやすく、レンズ等の各種ひずみの原因と
なり、その補正が困難となるからである。また、紫外領
域の波長では、エネルギーが高く取り扱いが困難である
からである。また、前述したように座標入力面201
は、制御装置103等で処理される各種アプリケーショ
ンの実行結果を表示する表示面(画面)でもあるので、
この画面で使用される波長以外の波長、すなわち、表示
面で使用される光の波長以外の波長を用いてもよい。異
なる波長を用いることによりノイズが軽減され、誤検知
を防ぐことが可能となる。
【0034】発光素子402が発した照射光はシリンド
リカルレンズ403aにより絞り込まれ、z軸に平行な
光となる(図4(a)参照)。つづいて、照射光は2つ
のシリンドリカルレンズ403bおよびシリンドリカル
レンズ403cを経て、y軸方向に絞り込まれ、スリッ
ト404の位置に集光する(図4(b)参照)。すなわ
ち、シリンドリカルレンズ403a〜403cを用いる
ことにより、発光素子402が発した光を所定の方向に
収束・拡散させることが可能となり、その組み合わせに
より、所望の形状に整えることが可能となる。
【0035】スリット404はx軸に平行な細長いスリ
ットをなし、照射光はスリット404を通過してy軸方
向に扇形に広がる。照射光がスリット404を経由する
ことにより、発光部401における各種回折などの、い
わゆるノイズを軽減し、照射光の均一性を高める。換言
すると、スリット404は、照射光の均一性を高める線
光源を形成するといえる。
【0036】(座標入力装置101:受光部501の内
容)つぎに、光学ユニット202の受光部について説明
する。図5は、光学ユニット202の受光部の内部構造
を座標入力面201に垂直な方向から示した概略構成図
である。ここでは簡単のため、座標入力面201に平行
な2次元平面内にある反射光の検出について説明する。
受光部501は、反射部203で反射された反射光を集
光する受光レンズ502と、フォトセンサなどの受光強
度を検知する複数の受光素子503からなるラインセン
サ504とから構成される。また、図では、発光素子4
02と、反射光を透過するハーフミラー405もそれぞ
れ表している。なお、発光素子402は、ハーフミラー
405の上部(図に示した座標系ではz>0の位置)に
あるので、ここでは点で表示する。
【0037】発光素子402から照射され反射部203
で反射し、同じ経路を戻ってきた反射光は、受光レンズ
502によって集光され、ラインセンサ504上のそれ
ぞれ異なる位置に到達する。したがって、座標入力面2
01上のある位置Aに指や入力ペンが挿入され照射光が
遮断されると、その方向に対応するラインセンサ504
上の点に反射光が到達しなくなる。座標入力面201上
に遮光物がない場合は、ラインセンサ504上の受光強
度分布は受光レンズ502の光軸を対称に中心部ではほ
ぼ一定となる。しかし、図に示したように座標入力面2
01上の位置Aに光を遮る指が挿入された場合、ここを
通過する光は遮られ、ラインセンサ504上では位置D
において受光強度の弱い領域(暗点)が生じる。
【0038】この位置Dは遮られた光の角度、すなわ
ち、位置Aの光軸から測定した検出角度θdと1対1に
対応しており、ラインセンサ504上の暗点の位置Dが
わかればθdを知ることができる。受光レンズ502か
らラインセンサ504までの距離をfとすると、θdは
Dの関数として式(1)で与えられる。 θd=arctan(D/f) ・・・(1)
【0039】なお、厳密には、受光レンズ502による
光の屈折により、tan(θd)=D/fとならない
が、θdとD/fとの関係は一意に決まるので、ここで
は、簡単のため式(1)が成立するものとして取り扱
う。
【0040】図6は、光学ユニット202が検知した座
標点の方向と光学ユニット202間の距離とから座標点
の位置を計算する説明図である。図に示したように、w
は光学ユニット202間の距離を、θcRは、右側光学
ユニット202Rが検知した座標Aの光学ユニット間を
結ぶ線から測定した角度(計算角度と称することとす
る)を、θcLは、左側光学ユニット202Lが検知し
た計算角度をそれぞれ示す。詳細な計算過程は省略する
が、座標A(x,y)は、式(2)によって与えられ
る。 x=w・tanθcR/(tanθcL+tanθcR) y=w・tanθcL・tanθcR /(tanθcL+tanθcR) ・・・(2)
【0041】したがって、ラインセンサ504上の暗点
の位置がわかれば検出角度θdを知ることができ、検出
角度θdをもとに、これと1対1に対応する計算角度θ
cを算出でき、式(2)によって、座標入力面201に
入力された座標を算出することができる。なお、この計
算は後述する制御装置103がおこなうが、使用の態様
によっては座標入力装置101で座標計算を行ってもよ
い。
【0042】つぎに受光素子503とラインセンサ50
4との関係について説明する。図5に示したように、ラ
インセンサ504は、複数の受光素子503から構成さ
れ、各受光素子503は受光レンズ502で集光された
光の強度を検知する。受光素子503はたとえばフォト
ダイオードから構成され、光量に応じて電流が発生す
る。なお、受光レンズ502で効率的に集光されるとは
いえ、レンズの周囲を通過する光は周辺減光の影響があ
り、一般的に光が暗くなる。したがって、遮蔽方向の検
出効率を向上させるために、各受光素子503の検出閾
値をそれぞれ設定しておくのが望ましい。
【0043】以上説明した座標入力装置101は、扇形
に光を照射する光学ユニットを有するタイプであるが、
これに限定されず他の構成を有するものであってもよ
い。図7は、座標入力ユニットの他の構成の一例を示し
た図である。座標入力装置700は、座標入力面201
の右辺と上辺に複数の発光素子701を設け、各発光素
子701に対応させて複数の受光素子702を左辺と下
辺に設けた構成としている。発光素子701はたとえば
レーザ光の様に、拡散しにくいビーム状の光を発する光
源とする。この様な発光素子701から発せられた光
は、相対する一つの受光素子702で受光され、これに
より、入力された座標位置およびその移動等を簡便に把
握することが可能となる。
【0044】この他、スクリーン下部から表示内容を投
影し、鏡で反射させて表示面の裏側から画像を映し出す
フラットディスプレイタイプの座標入力装置(座標入力
装置801)を採用することもできる。図8は、フラッ
トディスプレイタイプの座標入力装置の外観構成を示し
た説明図である。なお、図8では、光学ユニット202
や反射部203は、外枠802に覆われている。
【0045】また、図9は、図8に示した座標入力装置
801の断面図である。図示したように、座標入力装置
801は、光源901と、液晶パネル902と、レンズ
903とにより、ミラー904に向けて表示内容を投射
し、フレネルレンズ905を介して表示面201に拡大
された表示内容を映写する。この様な構成により、奥行
きDepを短くすることが可能となる。なお、図示した
ように、表示面201は、裏側から映像が照射されるの
であれば、できるだけ光を透過させるパネル素材を用い
るのが好ましい。また表示面201は、広拡散タイプの
結像スクリーンを採用することが望ましい。広拡散とす
ることにより、広い視野角(160°)を確保すること
ができ、受講者が画面を見やすくなる。
【0046】また、この他、タッチパネル式の座標入力
装置を用いることもできる。詳細な説明は省略するが、
押下点は上部電極シートと下部電極シート間の電位差の
変化により検知可能となる。
【0047】(制御装置103の内容)つぎに、制御装
置103について説明する。図10は、制御装置103
のハードウェア構成の一例を示した説明図である。図示
したように、制御装置103は、汎用のPC(Pers
onal Computer)と同様の構成を採用する
ことができる。制御装置103は、CPU1001と、
ROM1002と、RAM1003と、ハードディスク
1005と、グラフィックスカード1006および10
08と、座標入力インターフェース(I/F)1007
および1009と、タイマ1010と、キーボード10
11と、マウス1012と、を有する。
【0048】CPU1001は、後述のOSとともに表
示システム100全体を制御し、また、各種のソフトウ
ェアの処理の制御をおこなう。具体的には、たとえば、
CPU1001は、ハードディスク1005やROM1
002に格納されているプログラムにしたがって、座標
入力I/F1007(1009)から入力された座標情
報に基づいて、その座標の位置に設定されている機能の
処理を実行する。また、CPU1001は、グラフィッ
クスカード1006のVRAM(画像RAM)1061
への描画制御、あるいはハードディスク1005に格納
されているデータの読み出しなど作業データをRAM1
003に一時保存する制御等もおこなう。
【0049】ROM1002は、ブートプログラム等を
記憶する。使用の態様によっては、ROM1002は、
座標入力装置101(102)を制御するプログラムを
格納しておいてもよい。RAM1003は、CPU10
01のワークエリアとして使用する。具体的には、ハー
ドディスク1005から読み出された各種プログラムが
一時的に格納される。この他、RAM1003は、座標
入力I/F1007と座標入力I/F1009が受け取
った座標情報を一時的に格納し、2つの表示面上におけ
る相対的な座標位置を決定する際にも使用される。
【0050】ハードディスク1005は、オペレーティ
ング・システム(OS)、アプリケーションプログラ
ム、ドライバ等の各種ソフトウェアプログラム(ソフト
ウェア)を記憶する。なお、ハードディスク1005の
ソフトウェアの格納内容については後述する。
【0051】グラフィックスカード1006(100
8)は、座標入力装置101(102)へ出力すべき画
像信号を送出する。グラフィックスカード1006は、
出力すべき画像信号を格納するVRAM1061(10
81)と、処理された画像信号を座標入力装置101へ
出力する画像出力I/F1062(1082)も備え
る。動作としては、画像出力I/F1062(108
2)は、VRAM1061(1081)に展開されてい
るRGB画像データを座標入力装置101へ出力する。
【0052】なお、グラフィックスカード1枚に複数の
画像出力I/Fを備える態様であってもよい。また、図
示は省略するがグラフィックスカード1006(100
8)には、出力すべき画像信号を処理するグラフィック
スチップも備わっている。
【0053】座標入力I/F1007(1009)は、
座標入力装置101(102)の表示面201に対して
入力された座標情報を入力する制御をおこなう。座標入
力I/F1007(1009)は、たとえばRS232
C、USB等により座標入力装置101(102)と接
続する態様を採用することができる。なお、座標入力I
/F1007(1009)から入力された座標情報に基
づいて、CPU1001およびハードディスク1005
のOSおよび対応するアプリケーションを介して各種処
理が実行される。
【0054】タイマ1010は、周期的に時間を計測し
CPU1001へ時間に関する情報を通知する。タイマ
を用いることにより、座標入力装置101(102)か
らの座標情報を制御して、その座標入力がシングルクリ
ックであるのか、ダブルクリックであるのかドラッグで
あるのか、等が判断可能となる。また、キーボード10
11は、制御装置103側から操作をおこなう際に当た
って、文字、数値、各種指示等の入力をおこなう。マウ
ス1012は、制御装置103側から操作をおこなう際
に当たって、カーソルの移動や範囲選択等をおこなう。
また、図示は省略するが、制御装置103にはフロッピ
ー(登録商標)ディスクドライブ装置、CD−ROMド
ライブ装置、MOドライブ装置等を搭載することも可能
である。
【0055】(制御装置103:ハードディスク100
5の内容)ハードディスク1005は、OS1051
と、座標入力装置101(102)を電子黒板として機
能させる電子黒板ソフト1052と、表示内容を一方の
座標入力装置から他方の座標入力装置上の表示面に表示
させるマルチモニタソフト1053と、講義講演内容を
表示させるプレゼンテーションソフト、ワープロソフ
ト、表計算ソフト等の各種の表示ソフト1054等を記
憶している。
【0056】OS1051には、マルチモニタ環境を構
築するマルチモニタ制御部1055が備わっている。図
11は、マルチモニタ環境における仮想座標の座標設定
例を示した説明図である。ここでは説明の便宜上、仮想
的に結合された画面を結合画面と称することとし、結合
画面の領域は(0,0)〜(65535,65535)
の仮想座標空間で管理されるものとする。また、複数の
表示面201をそれぞれモニタ1、モニタ2、・・・と
表示することとし、各表示面201は、1024×76
8画素の画面表示が可能であるとする。
【0057】図11(a)は、仮想座標空間の座標の採
り方の様子を示している。なお、図11(a)は、表示
面201が一つである場合の表示面と仮想座標位置との
対応を示していると考えることもできる。図11(b)
は、表示面がx軸方向(水平方向)に2つ並べられた場
合の表示面と仮想座標との対応を示した図である。図示
したように、仮想座標空間は、x軸方向に2分され、
(0,0)〜(32767,65535)と(3276
8,0)〜(65535,65535)の2つの座標空
間で管理される。
【0058】図12は、表示装置の画素数と座標空間の
対応を示した説明図である。図12(a)は、表示面2
01が3つ(モニタ1、モニタ2、モニタ3)水平方向
に並べられた場合の各表示面の画素に関する座標と、結
合画面の仮想座標空間との対応を示している。図示した
ように、各モニタの(0,0)〜(1023,767)
画素に、それぞれ(0,0)〜(21844,6553
5)、(21845,0)〜(43689,6553
5)、(43690,0)〜(65535,6553
5)の仮想座標空間が割り当てられる。なお、表示面2
01は、水平方向に拡大する態様のみならず、垂直方向
に拡大させるように接続および設定してもよい。図12
(b)は、3行3列となる様に表示面201を配置した
例を示している。この場合は、仮想座標空間を3×3の
9分割して管理することとなる。
【0059】図13は、表示面201と仮想座標空間と
の間の座標変換制御について説明する説明図である。ま
ず、座標入力装置101(102)はそれぞれ座標情報
を出力し、この座標情報は、座標入力I/F1007
(1009)を経てRAM1003に格納される。マル
チモニタ制御部1055は、RAM1003に格納され
た座標情報に基づいて、それぞれの座標入力装置101
に対応した仮想座標空間を算出し、マウスI/F130
1にその値を引き渡す。マウスI/F1301では、制
御装置103に接続されたマウス1012からの情報と
区別することなく、座標情報を出力し、各種アプリケー
ションは、変換された座標情報に基づいて何ら競合する
ことなく対応する処理を実行する。
【0060】なお、以上の説明は、制御の一例であり、
座標入力装置101(102)が検出する絶対座標
(0,0)〜(1023、767)を対応する仮想座標
にそれぞれ変換し、マウスによる座標入力と同様の座標
をエミュレートするのであればその態様を問わない。こ
の様に制御することにより、一つの座標入力に対して2
つの座標が入力されたというような誤作動を生じること
なく、また、左クリック、右クリック、ダブルクリッ
ク、ドラッグ等を容易に識別可能となり対応したアプリ
ケーションの機能が実行可能となる。なお、マルチモニ
タ制御部1055以外のソフトウェアの具体的な処理内
容については、表示面201の表示内容や機能ブロック
図とともに後述する。
【0061】なお、表示システム100は、上述したよ
うに、座標情報を座標入力装置101(102)から出
力し、制御装置103で相対的な位置計算をおこなう
が、これに限ることなく、座標入力装置101もしくは
座標入力装置102でそれぞれ位置を計算して、その後
制御装置103上で相対的な座標位置に変換する制御を
行ってもよい。また、制御装置103の構成を座標入力
装置内に設けてもよい。
【0062】なお、図10では、制御装置103は、表
示一体型座標入力装置2台を接続する例を示したが、制
御装置103へグラフィックスカードおよび必要に応じ
て座標入力I/Fを追加することにより、更に表示一体
型座標入力装置を接続することが可能である。なお、座
標の入力をおこなわず、表示を中心とするプロジェクタ
等の表示装置を接続する場合は座標入力I/Fを追加す
る必要はない。この場合でも、マウス1012を介し
て、プロジェクタ等により表示されたアプリケーション
ウィンドウの操作をすることは可能である。なお、プロ
ジェクタを用いた表示システムの構成例については後述
する。
【0063】(表示システム100の機能的構成)つぎ
に、表示システム100の機能的構成について説明す
る。図14は、表示システム100の主要な機能的構成
の一例を示した機能ブロック図である。表示システム1
00は、その機能的構成として、座標情報出力部140
1と、表示部1402と、ソフトウェア処理部1403
と、キャプチャ指示入力部1404と、消去補完部14
05と、キャプチャ部1406と、出力先指示部140
7と、キャプチャ内容出力部1408と、表示部140
9と、消去先指示部1410と、キャプチャ内容消去補
完部1411と、を有する。
【0064】(表示システム100の機能的構成:座標
情報出力部1401)座標情報出力部1401は、表示
一体型座標入力装置101に入力された座標に関する情
報をソフトウェア処理部1403に出力する。座標に関
する情報とは、結合画面上の座標位置を算出するための
情報であり、たとえば、光学ユニット202が検知した
角度θRとθL、どの座標入力装置の表示面201であ
るかという情報であるモニタの番号をいう。使用の態様
によっては、検知時刻や、直前に入力された座標に関す
る履歴を含ませてもよい。
【0065】なお、直前に入力された座標も併せて出力
することにより、その座標の入力にかかる動作がシング
ルクリックであるか、ダブルクリックであるか、ドラッ
グ、右クリックであるか、等を判別することが可能とな
る。座標情報出力部1401は、たとえば表示面201
と光学ユニット202によりその機能を実現することが
できる。なお、座標入力装置101(102)の座標の
出力は必ずしも有線でおこなう必要はなく無線(たとえ
ば赤外線)で制御装置103と通信してもよい。この場
合は、座標情報出力部1401は、無線で通信をおこな
う制御部によりその機能を実現する。
【0066】(表示システムの機能的構成:ソフトウェ
ア処理部1403)ソフトウェア処理部1403は、座
標情報出力部1401から出力された座標に関する情報
に基づいて算出された位置に対応した各種ソフトウェア
の処理を実行する。ソフトウェアの種類は特に限定され
ないが、講義・講演をおこなう場合にはプレゼンテーシ
ョンソフト、ワープロソフト、表計算ソフト、ドローソ
フト、ビュワー等を挙げることができる。なお、ソフト
ウェアという場合は、OS、各種ドライバも含む。後述
する各機能部もソフトウェアとして処理されるものも含
むが、ここではソフトウェア処理部1403は、キャプ
チャされる表示内容を表示させる際のソフトウェアない
しソフトウェアの組を示すものとする。ソフトウェア処
理部1403は、たとえば、CPU1001、ハードデ
ィスク1005に格納される各種ソフトウェア、RAM
1003によりその機能を実現することができる。
【0067】(表示システム100の機能的構成:表示
部1402,表示部1409)表示部1402は、ソフ
トウェア処理部1403による各種ソフトウェアの実行
結果を表示する。表示部1409は、後述するように、
キャプチャ内容出力部1408により出力された表示内
容、すなわち、キャプチャ部1406によりキャプチャ
された表示内容を表示する。表示部1402と表示部1
409は、機能的には同一であるが、キャプチャ元と出
力先を区別するためにここでは別々の機能部として説明
する。なお、表示部1409は、出力先指示部1407
により指示された表示部ということもできる。表示部1
402(1409)は、表示面201によりその機能を
実現することができる。
【0068】(表示システム100の機能的構成:キャ
プチャ指示入力部1404)キャプチャ指示入力部14
04は、複数の表示面201のうちの何れか一の表示面
201の表示内容のキャプチャ指示を入力する。すなわ
ち、いずれのモニタの画面を取り込むのかを指定する。
なお、複数の表示面201は、3つ以上であってもよい
が、本実施の形態では表示面は2つである。キャプチャ
指示の入力は様々な態様が考えられるが、ここでは、片
方の表示面201にマルチモニタソフト1053によ
り、「マルチページツールバー」が表示され、このツー
ルバーからキャプチャ指示をおこなう場合について説明
する。
【0069】図15は、マルチモニタソフト1053に
よる表示面上のウィンドウ構成の一例を示した図であ
る。図示したように、マルチモニタソフト1053は、
表示面201上にマルチページツールバー1501を表
示させる。マルチページツールバー1501上には、キ
ャプチャボタン1502と、表示先指示ボタン1503
と、消去先指示ボタン1504とが表示され、マルチモ
ニタソフト1053は、これらのボタンに割り付けられ
ている機能を制御装置103に実行させる。
【0070】ここで、各機能について説明する。キャプ
チャボタン1502は、マルチページツールバー150
1が表示されている表示面201(座標入力装置101
の表示面すなわち図にいうモニタ1)の表示内容をキャ
プチャする。表示先指示ボタン1503は、取り込まれ
た表示内容(画面)の貼り付け先であるモニタ番号を指
示する。消去先指示ボタン1504は、貼り付け画面を
消去し、本来ある背景内容を再描画させるモニタ番号を
指示する。
【0071】キャプチャ指示入力部1404は、キャプ
チャボタン1502が表示されている領域部分の座標の
入力を、キャプチャ指示として、後述する消去補完部1
405に出力する。キャプチャ指示入力部1404は、
たとえば、光学ユニット202、表示面201、座標入
力I/F1007、マルチモニタソフト1053、CP
U1001等によりその機能を実現することができる。
【0072】なお、使用の態様によっては、キャプチャ
ボタン1502を無くし、表示先指示ボタン1503に
その機能を割り付けてもよい。これにより、一回の操作
でモニタ1の表示内容をモニタ2に表示させることがで
きる。また、キャプチャ指示入力部1404は、リモコ
ンを用いて指示を入力してもよい。話者は、プレゼンテ
ーションの際、必ずしも表示システム100の近辺にい
るとは限らず、離れた場所に移動することもある。リモ
コン操作によりキャプチャ指示を入力することにより臨
場感を損ねることなく講義・講演等をおこなうことがで
きる。
【0073】(表示システム100の機能的構成:消去
補完部1405)消去補完部1405は、キャプチャ指
示入力部1404によるキャプチャ指示があった場合
に、表示面上に表示された当該キャプチャ処理に関する
ソフトウェアの表示部分を消去し背景を補完する。図1
5に示した例では、モニタ1上にキャプチャ処理に関す
るソフトウェア(マルチモニタソフト1053)の表示
部分であるマルチページツールバー1501が表示され
ているので、消去補完部1405は、このマルチページ
ツールバー1501を消去し、背景に表示されるべき部
分を補完する。
【0074】背景に表示される部分とは、ウィンドウを
閉じた場合に描画される部分をいう。たとえば、ワープ
ロソフトが起動されている場合には、文書画面等をい
う。表示システム100は、消去補完部1405の消去
補完によって、表示させたい情報部分を過不足無く表示
させることが可能となる。消去補完部1405は、たと
えば、マルチモニタソフト1053、OS1051、C
PU1001、表示面201によりその機能を実現する
ことができる。
【0075】(表示システム100の機能的構成:キャ
プチャ部1406)キャプチャ部1406は、消去補完
部1405による補完後の表示面201の表示内容をキ
ャプチャする。なお、この表示面201とは、マルチペ
ージツールバー1501が表示されていた表示面201
(モニタ1)を示す。キャプチャもしくはキャプチャ処
理とは、表示面201上の表示画面をそのまま画像とし
て取り込む処理をいう。取り込まれた画像データは、後
の貼り付け処理のためにRAM1003に格納してお
く。
【0076】なお、本実施の形態では、キャプチャ部1
406は、全画面キャプチャを示すが、使用の態様によ
っては、表示ソフト1054や電子黒板ソフト1052
と連動させて、その中身部分(表示ソフト1054の操
作ツールバー等を含まない部分)のみを表示させる部分
キャプチャをおこなわせてもよい。また、部分キャプチ
ャに際しては、領域指定をおこなう態様であってもよ
い。キャプチャ部1406は、たとえば、マルチモニタ
ソフト1053、OS1051、CPU1001、RA
Mによりその機能を実現することができる。
【0077】(表示システム100の機能的構成:出力
先指示部1407)出力先指示部1407は、キャプチ
ャ部1406によりキャプチャされた表示内容の出力先
を何れの表示面とするかの指示を入力する。すなわち、
出力先指示部1407は、キャプチャした表示面でない
何れか一の表示面201の指示を入力する。図15に示
した例では、モニタ2をいう。この指示の入力の方法は
様々な態様が考えられるが、ここでは、マルチページツ
ールバーから指示をおこなう場合について説明する。
【0078】図15に示したように、指示は表示先指示
ボタン1503が表示されている領域部分の座標を入力
することによりおこなう。出力先指示部1407は、た
とえば、光学ユニット202、表示面201、座標入力
I/F1007、マルチモニタソフト1053、CPU
1001等によりその機能を実現することができる。な
お、使用の態様によっては、前述したようにリモコンを
用いて指示を入力してもよい。
【0079】(表示システム100の機能的構成:キャ
プチャ内容出力部1408)キャプチャ内容出力部14
08は、キャプチャ部1406によりキャプチャされた
表示内容を出力先指示部1407により指示された表示
面に出力する。図11(b)に示した例では、キャプチ
ャ内容出力部1408は、モニタ1の表示内容である、
結合画面上の(0,0)〜(32767,65535)
部分のキャプチャ内容を、モニタ2に対応した(0,3
2768)〜(65535,65535)へ出力する。
キャプチャ内容出力部1408は、たとえば、マルチモ
ニタソフト1053と、マルチモニタ制御部1055
と、CPU1001と、グラフィックスカード1006
によりその機能を実現することができる。
【0080】(表示システム100の機能的構成:消去
先指示部1410)消去先指示部1410は、表示部1
409により表示内容が表示された表示面のうち何れの
表示面の表示内容を消去するかの指示を入力する。3つ
以上の表示面201があって2つ以上の表示面201に
キャプチャ画面が表示されている場合に、消去先指示部
1410が設けられていることにより、話者の所望の表
示先を消去させることが可能となる。指示の入力の方法
は様々な態様が考えられるが、ここでは、マルチページ
ツールバーから指示をおこなう場合について説明する。
【0081】図15に示したように、指示は消去先指示
ボタン1504が表示されている領域部分の座標を入力
することによりおこなう。消去先指示部1410は、た
とえば、光学ユニット202、表示面201、座標入力
I/F1007、マルチモニタソフト1053、CPU
1001等によりその機能を実現することができる。な
お、使用の態様によっては、前述したようにリモコンを
用いて指示を入力してもよい。
【0082】(表示システム100の機能的構成:キャ
プチャ内容消去補完部1411)キャプチャ内容消去補
完部1411は、消去先指示入力部1410により指示
された表示面の表示内容のうち、キャプチャ内容出力部
1408により表示された表示内容を消去し背景を補完
する。通常の使用態様では、全画面キャプチャされた画
像が最上位面に全画面で貼り付けられるが、部分キャプ
チャした場合もしくは全画面で貼り付けられなかった場
合(表示面201より小さく縮小して貼り付けられた場
合)は該当する部分のみを消去し、背景を補完する。キ
ャプチャ内容消去補完部1411は、たとえば、マルチ
モニタソフト1053、OS1051、CPU100
1、表示面201によりその機能を実現することができ
る。
【0083】(表示システム100の処理流れ)つぎ
に、画面推移とともに、表示システム100の処理流れ
を説明する。この処理流れの例も図15と同様、モニタ
1をキャプチャし、その画面をモニタ2に貼り付け、ま
た消去する例を説明する。図16は、表示システム10
0の処理流れの一例を示した説明図であり、モニタ1を
キャプチャし、その画面をモニタ2に貼り付ける処理の
流れを示した図である。
【0084】図17は、キャプチャ前の表示システム1
00の画面構成の一例を示した図である。図示したよう
に、モニタ1は、話者が中心となって講義をおこなう座
標入力装置であり、表示ソフト1054の一つであるプ
レゼンテーションソフトと、マルチモニタソフト105
3のマルチページツールバー1501が表示されてい
る。また、モニタ2には、表示ソフト1054の一つで
あるビューワによる関数形が示されている。
【0085】図18は、キャプチャ直前の画面構成の例
を示した図である。図示したように、図18では、図1
7の画面構成に加えて、更に、電子黒板ソフト1052
の手書きツールバーが表示され、プレゼンテーションソ
フトにより表示された内容に手書きの文字を入力した直
後の様子が示されている。手書きツールバーには図示し
たように、画面中に手書きの線図の描画を可能とするペ
ンボタン1801と、手書きの線図の消去を可能とする
消しゴムボタン1802が表示されている。このほか、
手書きツールバー1052には、終了ボタン、やり直
し、やり戻し、印刷ボタン等も設けられている。なお、
図示は省略するが、電子黒板ソフト1052には、図形
描画機能も設けられており、整形された幾何学図形(線
図)を入力することも可能となっている。
【0086】なお、符合1803は、ペンボタン180
1が選択されたことによる手書きペンポインタを示して
いる。図18では「5収差を常に考慮」という手書きの
線図(文字)が入力された後、話者が強調して囲んだ丸
を書き終えた様子が示されている。
【0087】この状態で話者がキャプチャ指示を入力す
ると(ステップS1601:図19参照)、表示システ
ム100は、モニタ1から、マルチページツールバー1
501を消去し(ステップS1602)、その背景を補
完する(ステップS1603:図20参照)。この消去
補完処理によって、本来必要でないマルチページツール
バー1501を消去し、モニタ1の表示内容を過不足な
い情報とすることが可能となる。
【0088】表示システム100は、つづいてモニタ1
の表示内容をキャプチャする(ステップS1604)。
このキャプチャ内容は、RAM1003に一時的に格納
される。キャプチャ後、表示システム100は、マルチ
ページツールバー1501を再びモニタ1に表示させる
(ステップS1605)。表示内容の状態は、図18と
同様である。
【0089】話者により、表示先(この例ではモニタ
2)の指示が入力されると(ステップS1606:図2
1参照)、表示システム100は、RAM1003に格
納しておいた画面を指定された表示先(この例ではモニ
タ2)に貼り付ける(ステップS1607)。貼り付け
後の画面の状態は図22の様になる。なお、すぐに貼り
付けない場合は、表示内容の進め方により、モニタ1の
表示内容は変更されることとなる。また、貼付の際に
は、全画面表示とするが、この際表示面の大きさ、解像
度に合わせた必要な拡大縮小は適宜おこなわれるものと
する。
【0090】つぎに、貼り付けられたキャプチャ画面の
消去の流れについて説明する。図23は、表示システム
100の処理流れの一例を示した説明図であり、モニタ
2に貼り付けられた画像を消去する処理の流れを示した
フローチャートである。消去先指示が入力されると(ス
テップS2301:図24参照)、表示システム100
は、貼り付けられたキャプチャ画面を消去し(ステップ
S2302)、他のアプリケーションソフト等により表
示されるべき背景を描画補完する(ステップS230
3:図18参照)。なお、ここでは貼り付け直後の消去
を例示したが、話者による進行状況により適宜モニタ1
の表示内容およびモニタ2の背景画面は変更されること
はいうまでもない。
【0091】なお、マルチモニタソフト1053は、マ
ルチページツールバー1501に表示されるモニタの番
号は、マルチページツールバー1501が表示されてい
るモニタ番号以外のモニタ番号となるように制御する。
【0092】以上説明したように、表示システム100
は、マルチ画面を簡単に構築できる。また、貼り付けら
れたキャプチャ画面は、話者による何らかの指示(新た
なキャプチャ指示もしくは消去指示)があるまで、最前
面に画像として貼り付けられるので、特に、教育現場等
における講義や講演の場面において、話者は臨場感高い
講義内容もしくは講演内容を提供でき、聴講者は講義内
容の重要なポイントをじっくり追っていくことができ
る。また、話が進んだ場合でも、貼り付けられた重要な
キャプチャ内容と現在の表示内容とを両方把握すること
ができる。
【0093】また、表示システム100は、講義や講演
の資料作成に用いたアプリケーションに依存せず、且
つ、複数の独立したアプリケーションが組み合わさって
表示された内容をそのまま取り込み、別途表示させるこ
とができる。これにより表示させたい表示内容の情報を
もれなく取り込み、他の表示面に即座に表示可能である
ので、臨場感を維持したセッションを構築できる。な
お、使用の態様によっては、電子黒板ソフト1052の
なかにマルチモニタソフト1053を組み込んでも良い
し、反対にマルチモニタソフト1053に電子黒板ソフ
ト1052をとりこんでも良い。この様にすることによ
り、たとえば、手書きツールバーも格下状態の画面の取
り込みが可能となる。
【0094】また、表示システム100では、2つの表
示面201を備えるが、実質的に表示面は3倍となる。
表示面201が2つあり、更に、話者の操作によって、
キャプチャ画面を貼り付け消去可能だからである。
【0095】以上の例では、座標入力装置が2台であり
表示面201が2つの場合を説明したが、ここで、3つ
の表示面がある場合のマルチページツールバーと表示面
の関係を説明する。図25は、表示面が3つある場合
の、マルチページツールバー上のボタン選択の様子と選
択結果である画面の推移を説明する図である。図示した
ように、モニタ番号はモニタ3まであるが、モニタ2表
示のボタンが選択され(図25(a)参照)、モニタ2
にモニタ1のキャプチャ画面が表示された様子が示され
ている(図25(b)参照)。
【0096】図26は、3つの表示面がある場合の他の
画面推移例を示した図である。図示したように、モニタ
3表示のボタンが選択されたことにより(図26(a)
参照)、モニタ3にモニタ1の画面内容が貼り付けられ
る(図26(b)参照)。また、この状態でモニタ2消
去ボタンが選択されることによりモニタ2の貼付画面が
消去される(図26(c)参照)。なお、モニタが3つ
以上ある場合は貼り付ける順番を予め決めておき、モニ
タ2の表示内容→モニタ3へ、モニタ1の表示内容→モ
ニタ2へ、順送りにする制御をおこなってもよい。この
ような制御により、聴講者は、容易に過去の画面の順番
(画面推移の履歴)を把握することが可能となる。
【0097】なお、表示システム100は、必ずしも表
示一体型座標入力装置を用いなくてもよい。図27は、
プロジェクタを用いた表示システムの構成例を示した図
である。表示システム2700は、一台の表示一体型座
標入力装置101と、スクリーン2701とプロジェク
タ2702により構成される。スクリーン2701に座
標入力機能はないが、このような表示面構成であって
も、マルチモニタ環境を簡便に構築できる。また、スク
リーン2701に表示されたウィンドウは、別途制御装
置103のマウス1012により操作可能である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示シス
テム(請求項1)は、表示一体型座標入力装置と、表示
装置と、制御装置と、を有する表示システムであって、
表示一体型座標入力装置が表示面と座標情報出力手段を
備え、表示面が、ソフトウェア処理手段により出力され
た各種ソフトウェアの実行結果を表示し、座標情報出力
手段が、表示面に対して入力された座標に関する情報を
制御装置に対して出力し、制御装置がソフトウェア処理
手段とキャプチャ指示入力手段と消去補完手段とキャプ
チャ手段とキャプチャ内容出力手段を備え、ソフトウェ
ア処理手段が、座標情報出力手段により出力された座標
情報に基づき各種ソフトウェアの処理を実行し、キャプ
チャ指示入力手段が、表示面の表示内容のキャプチャ指
示を入力し、消去補完手段が、キャプチャ指示入力手段
によるキャプチャ指示があった場合に、表示面上に表示
された当該キャプチャ処理をおこなうソフトウェアの表
示部分を消去して背景を補完し、キャプチャ手段が、消
去補完手段による補完後の表示面の表示内容をキャプチ
ャし、キャプチャ内容出力手段が、キャプチャ手段によ
りキャプチャされた表示内容を表示装置に対して出力
し、表示装置が表示手段を備え、表示手段が、キャプチ
ャ内容出力手段により出力された表示内容を表示するの
で、キャプチャ処理をおこなうソフトウェアの表示を消
去し、その後画面の取り込みをおこなうことができ、こ
れにより、使用するアプリケーションに依存せず、表示
させたい表示内容を情報もれなく取り込み、臨場感を維
持しつつ他の表示面に表示可能となる。
【0099】また、本発明の表示システム(請求項2)
は、請求項1に記載の表示システムにおいて、表示装置
が、表示一体型座標入力装置であり、制御装置が、一の
表示一体型座標入力装置の表示面の表示内容のキャプチ
ャ指示の入力があった場合に、他の表示一体型座標入力
装置の表示面に当該キャプチャ指示による表示内容を表
示させる制御をおこなうので、話者による使用画面の選
択自由度を向上させ効率的な表示システムの構築を可能
とし、これにより、使用するアプリケーションに依存せ
ず、表示させたい表示内容を情報もれなく取り込み、臨
場感を維持しつつ他の表示面に表示可能となる。
【0100】また、本発明の表示システム(請求項3)
は、請求項2に記載の表示システムにおいて、制御装置
が表示面結合手段を備え、表示面結合手段が複数の表示
面を一つの表示面として処理するので、ソフトウェア処
理手段の実行結果を他の表示面に亘って表示させること
が可能となり、表示画面をを重畳的に増やすことがで
き、これにより、使用するアプリケーションに依存せ
ず、表示させたい表示内容を情報もれなく取り込み、臨
場感を維持しつつ他の表示面に表示可能となる。
【0101】また、本発明の表示システム(請求項4)
は、請求項2または3に記載の表示システムにおいて、
制御装置が出力先指示入力手段を備え、出力先指示入力
手段がキャプチャ内容出力手段による出力先を何れの表
示面とするかの指示を入力し、キャプチャ内容出力手段
が、出力先指示入力手段により入力された指示にかかる
表示面にキャプチャ手段によりキャプチャされた表示内
容を出力するので、所望の画面に表示させたい表示内容
を表示させることができ、特に3つ以上の表示面がある
場合に利便性を向上させることができ、これにより、使
用するアプリケーションに依存せず、表示させたい表示
内容を情報もれなく取り込み、臨場感を維持しつつ他の
表示面に表示可能となる。
【0102】また、本発明の表示システム(請求項5)
は、請求項2、3または4に記載の表示システムにおい
て、制御装置が、消去先指示入力手段とキャプチャ内容
消去補完手段を備え、消去先指示入力手段が、表示手段
により表示内容が表示された表示面のうち何れの表示面
の表示内容を消去するかの指示を入力し、キャプチャ内
容消去補完手段が、消去先指示入力手段により指示され
た表示面の表示内容のうち、表示手段により表示された
表示内容を消去し背景を補完するので、貼り付けたキャ
プチャ画面を消去させることができ、これにより、使用
するアプリケーションに依存せず、表示させたい表示内
容を情報もれなく取り込み、臨場感を維持しつつ他の表
示面に表示可能となる。
【0103】また、本発明の表示プログラム(請求項
6)は、コンピュータによる各種ソフトウェアの実行結
果を表示する表示面と、表示面に対して入力された座標
に関する情報を制御装置に対して出力する座標情報出力
手段と、を備えた複数の表示一体型座標入力装置により
構成された表示システムに適用する表示プログラムであ
って、コンピュータに、座標情報出力手段が出力した座
標情報に基づき各種ソフトウェアの処理を実行するソフ
トウェア処理手順と、複数の表示面のうちの一の表示面
の表示内容のキャプチャ指示を入力するキャプチャ指示
入力手順と、キャプチャ指示入力手順によるキャプチャ
指示があった場合に、一の表示面上に表示された当該キ
ャプチャ処理に関するソフトウェアの表示部分を消去し
背景を補完する消去補完手順と、消去補完手順による補
完後の一の表示面の表示内容をキャプチャするキャプチ
ャ手順と、キャプチャ手順によりキャプチャされた表示
内容の出力先を何れの表示面とするかの指示を入力する
出力先指示手順と、キャプチャ手順によりキャプチャさ
れた表示内容を出力先指示手順により指示された表示面
に出力するキャプチャ内容出力手順と、を実行させるの
で、キャプチャ処理をおこなうソフトウェアの表示を消
去し、その後画面の取り込みをおこなうことができ、こ
れにより、使用するアプリケーションに依存せず、表示
させたい表示内容を情報もれなく取り込み、臨場感を維
持しつつ他の表示面に表示可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の表示システムの外観構成図であ
る。
【図2】座標入力装置の構成一例を示した概略構成図で
ある。
【図3】コーナーキューブリフレクタを示した図であ
る。
【図4】光学ユニットの発光部の内部構造を示した概略
構成図である。
【図5】光学ユニットの受光部の内部構造を座標入力面
に垂直な方向から示した概略構成図である。
【図6】光学ユニットが検知した座標点の方向と光学ユ
ニット間の距離とから座標点の位置を計算する説明図で
ある。
【図7】座標入力ユニットの他の構成の一例を示した図
である。
【図8】フラットディスプレイタイプの座標入力装置の
外観構成を示した説明図である。
【図9】図8に示した座標入力装置の断面図である。
【図10】制御装置のハードウェア構成の一例を示した
説明図である。
【図11】マルチモニタ環境における仮想座標の座標設
定例を示した説明図である。
【図12】表示装置の画素数と座標空間の対応を示した
説明図である。
【図13】表示面と仮想座標空間との間の座標変換制御
について説明する説明図である。
【図14】表示システムの主要な機能的構成の一例を示
した機能ブロック図である。
【図15】マルチモニタソフトによる表示面上のウィン
ドウ構成の一例を示した図である。
【図16】表示システムの処理流れの一例を示した説明
図であり、モニタ1をキャプチャし、その画面をモニタ
2に貼り付ける処理の流れを示した図である。
【図17】キャプチャ前の表示システムの画面構成の一
例を示した図である。
【図18】キャプチャ直前の画面構成の例を示した図で
ある。
【図19】キャプチャ指示がされた状態を示した表示面
の概略構成図である。
【図20】背景が補完された状態を示した表示面の概略
構成図である。
【図21】表示先の指示がされた状態を示した表示面の
概略構成図である。
【図22】キャプチャした画面を貼り付けた後の表示面
の概略構成図である。
【図23】表示システムの処理流れの一例を示した説明
図であり、モニタ2に貼り付けられた画像を消去する処
理の流れを示したフローチャートである。
【図24】消去先が指示された状態を示した表示面の概
略構成図である。
【図25】表示面が3つある場合の、マルチページツー
ルバー上のボタン選択の様子と選択結果である画面の推
移を説明する図である。
【図26】3つの表示面がある場合の他の画面推移例を
示した図である。
【図27】プロジェクタを用いた表示システムの構成例
を示した図である。
【符号の説明】
100,2700 表示システム 101,102 表示一体型座標入力装置(座標入
力装置) 700,801 座標入力装置 103 制御装置 201 表示面、座標入力面 202 光学ユニット 203 反射部 401 発光部 402 発光素子 403a,403b,403c シリンドリカルレ
ンズ 404 スリット 405 ハーフミラー 501 受光部 502 受光レンズ 503 受光素子 504 ラインセンサ 701 発光素子 702 受光素子 901 光源 902 液晶パネル 903 レンズ 904 ミラー 905 フレネルレンズ 1001 CPU 1003 RAM 1005 ハードディスク 1006 グラフィックスカード 1012 マウス 1051 OS 1052 電子黒板ソフト 1053 マルチモニタソフト 1054 表示ソフト 1055 マルチモニタ制御部 1401 座標情報出力部 1402,1409 表示部 1403 ソフトウェア処理部 1404 キャプチャ指示入力部 1405 消去補完部 1406 キャプチャ部 1407 出力先指示部 1408 キャプチャ内容出力部 1410 消去先指示入力部 1410 消去先指示部 1411 キャプチャ内容消去補完部 1501 マルチページツールバー 1502 キャプチャボタン 1503 表示先指示ボタン 1504 消去先指示ボタン 1801 ペンボタン 1802 消しゴムゴムボタン 1803 手書きペンポインタ 2701 スクリーン 2702 プロジェクタ 1007,1009 座標入力I/F 1062 画像出力I/F 1301 マウスI/F
フロントページの続き Fターム(参考) 5B069 AA01 BA03 BB16 CA02 CA14 CA15 JA02 5B087 AA05 AA09 AE02 CC01 CC05 CC26 DD10 DE03 5C062 AA07 AB18 AB23 AB38 AC58 BA04 5E501 AA02 BA03 CA03 CB02 CB09 EA14 FA06 FB34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示一体型座標入力装置と、表示装置
    と、制御装置と、を有する表示システムであって、 前記表示一体型座標入力装置は、 ソフトウェア処理手段が出力した各種ソフトウェアの実
    行結果を表示する表示面と、 前記表示面に対して入力された座標に関する情報を前記
    制御装置に対して出力する座標情報出力手段と、 を備え、 前記制御装置は、 前記座標情報出力手段が出力した座標情報に基づき各種
    ソフトウェアの処理を実行するソフトウェア処理手段
    と、 前記表示面の表示内容のキャプチャ指示を入力するキャ
    プチャ指示入力手段と、 前記キャプチャ指示入力手段によるキャプチャ指示があ
    った場合に、前記表示面上に表示された当該キャプチャ
    処理をおこなうソフトウェアの表示部分を消去し背景を
    補完する消去補完手段と、 前記消去補完手段による補完後の前記表示面の表示内容
    をキャプチャするキャプチャ手段と、 前記キャプチャ手段によりキャプチャされた表示内容を
    前記表示装置に対して出力するキャプチャ内容出力手段
    と、 を備え、 前記表示装置は、前記キャプチャ内容出力手段が出力し
    た表示内容を表示する表示手段を備えたことを特徴とす
    る表示システム。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は、表示一体型座標入力装
    置であり、 前記制御装置は、一の表示一体型座標入力装置の表示面
    の表示内容のキャプチャ指示の入力があった場合に、他
    の表示一体型座標入力装置の表示面に当該キャプチャ指
    示による表示内容を表示させる制御をおこなうことを特
    徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、複数の前記表示面を一
    つの表示面として処理する表示面結合手段を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記キャプチャ内容出
    力手段による出力先を何れの表示面とするかの指示を入
    力する出力先指示入力手段を備え、前記キャプチャ内容
    出力手段は、前記出力先指示入力手段が入力した指示に
    かかる表示面に前記キャプチャ手段がキャプチャした表
    示内容を出力することを特徴とする請求項2または3に
    記載の表示システム。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記表示手段により表
    示内容が表示された表示面のうち何れの表示面の表示内
    容を消去するかの指示を入力する消去先指示入力手段
    と、 前記消去先指示入力手段により指示された表示面の表示
    内容のうち、前記表示手段により表示された表示内容を
    消去し背景を補完するキャプチャ内容消去補完手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2、3または4に記載
    の表示システム。
  6. 【請求項6】 コンピュータによる各種ソフトウェアの
    実行結果を表示する表示面と、前記表示面に対して入力
    された座標に関する情報を前記制御装置に対して出力す
    る座標情報出力手段と、を備えた複数の表示一体型座標
    入力装置により構成された表示システムに適用する表示
    プログラムであって、 前記コンピュータに、 前記座標情報出力手段が出力した座標情報に基づき前記
    各種ソフトウェアの処理を実行するソフトウェア処理手
    順と、 複数の前記表示面のうちの一の表示面の表示内容のキャ
    プチャ指示を入力するキャプチャ指示入力手順と、 前記キャプチャ指示入力手順によるキャプチャ指示があ
    った場合に、前記一の表示面上に表示された当該キャプ
    チャ処理に関するソフトウェアの表示部分を消去し背景
    を補完する消去補完手順と、 前記消去補完手順による補完後の前記一の表示面の表示
    内容をキャプチャするキャプチャ手順と、 前記キャプチャ手順によりキャプチャされた表示内容の
    出力先を何れの表示面とするかの指示を入力する出力先
    指示手順と、 前記キャプチャ手順によりキャプチャされた表示内容を
    前記出力先指示手順により指示された表示面に出力する
    キャプチャ内容出力手順と、 を実行させることを特徴とする表示プログラム。
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