JP2003050109A - 面形状測定装置および面形状測定方法 - Google Patents
面形状測定装置および面形状測定方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境変化や装置のON/OFFなどの影響を
実質的に受けることなく、光学素子の非球面形状を高精
度に測定することのできる面形状測定装置。 【解決手段】 被検面(20)の面形状を測定する装
置。光源(1)からの光に基づいて所定位置に所定の照
明スポット(7)を形成するための照明スポット形成系
(2〜6)と、所定位置を基準にして位置決めされた被
検面からの反射光を波面分割して照明スポットの多数の
像を形成するための波面分割素子(8)と、波面分割素
子を介して形成された多数の照明スポット像を光電検出
するための光電検出器(9)とを備えている。
実質的に受けることなく、光学素子の非球面形状を高精
度に測定することのできる面形状測定装置。 【解決手段】 被検面(20)の面形状を測定する装
置。光源(1)からの光に基づいて所定位置に所定の照
明スポット(7)を形成するための照明スポット形成系
(2〜6)と、所定位置を基準にして位置決めされた被
検面からの反射光を波面分割して照明スポットの多数の
像を形成するための波面分割素子(8)と、波面分割素
子を介して形成された多数の照明スポット像を光電検出
するための光電検出器(9)とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面形状測定装置お
よび面形状測定方法に関し、特にレンズやミラーのよう
な光学素子の表面形状を高精度に測定するための装置お
よび方法に関するものである。
よび面形状測定方法に関し、特にレンズやミラーのよう
な光学素子の表面形状を高精度に測定するための装置お
よび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高精度の光学機器に対する需要に
伴い、これらの光学機器を構成するレンズやミラー等の
光学素子は高精度化する傾向にある。その結果、これら
の光学素子の非球面形状を測定する面形状測定装置に
も、高い測定精度が求められるようになっている。
伴い、これらの光学機器を構成するレンズやミラー等の
光学素子は高精度化する傾向にある。その結果、これら
の光学素子の非球面形状を測定する面形状測定装置に
も、高い測定精度が求められるようになっている。
【0003】この種の高精度な面形状測定装置として、
たとえばフィゾー型干渉計が知られている。フィゾー型
干渉計は、参照面を有するフィゾー部材と、フィゾー部
材を透過した光を被検面の理想形状(設計形状)に対応
した波面の光に変換するための波面形成手段としてのヌ
ルレンズ(補正レンズ)とを、基本的な構成部材として
備えている。
たとえばフィゾー型干渉計が知られている。フィゾー型
干渉計は、参照面を有するフィゾー部材と、フィゾー部
材を透過した光を被検面の理想形状(設計形状)に対応
した波面の光に変換するための波面形成手段としてのヌ
ルレンズ(補正レンズ)とを、基本的な構成部材として
備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
面形状測定装置としてのフィゾー型干渉計では、被検面
の非球面形状に応じて高精度なヌルレンズ(補正レン
ズ)を製造することが困難であり、光学素子の非球面形
状を高精度に測定することができなかった。また、従来
技術では、環境の変化(温度、湿度、気圧などの変化)
や装置のON/OFFなどに起因して初期値が変動し易
く、光学素子の非球面形状を高精度に測定することがで
きなかった。
面形状測定装置としてのフィゾー型干渉計では、被検面
の非球面形状に応じて高精度なヌルレンズ(補正レン
ズ)を製造することが困難であり、光学素子の非球面形
状を高精度に測定することができなかった。また、従来
技術では、環境の変化(温度、湿度、気圧などの変化)
や装置のON/OFFなどに起因して初期値が変動し易
く、光学素子の非球面形状を高精度に測定することがで
きなかった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、ヌルレンズ(補正レンズ)を用いることな
く、光学素子の非球面形状を高精度に測定することので
きる面形状測定装置および面形状測定方法を提供するこ
とを目的とする。また、環境変化や装置のON/OFF
などの影響を実質的に受けることなく、光学素子の非球
面形状を高精度に測定することのできる面形状測定装置
および面形状測定方法を提供することを目的とする。
のであり、ヌルレンズ(補正レンズ)を用いることな
く、光学素子の非球面形状を高精度に測定することので
きる面形状測定装置および面形状測定方法を提供するこ
とを目的とする。また、環境変化や装置のON/OFF
などの影響を実質的に受けることなく、光学素子の非球
面形状を高精度に測定することのできる面形状測定装置
および面形状測定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、被検面の面形状を測定する
装置において、光源からの光に基づいて所定位置に所定
の照明スポットを形成するための照明スポット形成系
と、前記所定位置を基準にして位置決めされた前記被検
面からの反射光を波面分割して前記照明スポットの多数
の像を形成するための波面分割素子と、前記波面分割素
子を介して形成された前記多数の照明スポット像を光電
検出するための光電検出器とを備えていることを特徴と
する面形状測定装置を提供する。
に、本発明の第1発明では、被検面の面形状を測定する
装置において、光源からの光に基づいて所定位置に所定
の照明スポットを形成するための照明スポット形成系
と、前記所定位置を基準にして位置決めされた前記被検
面からの反射光を波面分割して前記照明スポットの多数
の像を形成するための波面分割素子と、前記波面分割素
子を介して形成された前記多数の照明スポット像を光電
検出するための光電検出器とを備えていることを特徴と
する面形状測定装置を提供する。
【0007】第1発明の好ましい態様によれば、前記照
明スポット形成系は、前記光源からの光を所定のスポッ
ト形状に制限するための開口部材と、前記開口部材と前
記所定位置とを光学的に共役にして、前記開口部材を介
した光に基づいて前記所定位置に前記照明スポットを形
成するためのリレー光学系とを有する。この場合、前記
リレー光学系は、前記開口部材を介した光をほぼ平行光
に変換するためのリレーレンズと、前記リレーレンズを
介した光に基づいて前記所定位置に前記照明スポットを
形成するための対物レンズと、前記リレーレンズと前記
対物レンズとの間の光路中に配置されて、前記リレーレ
ンズからの光を前記対物レンズへ導くとともに、前記対
物レンズを介した前記被検面からの反射光を前記波面分
割素子へ導くためのビームスプリッターとを有すること
が好ましい。また、前記光源は、コヒーレンシィが低い
光を供給することが好ましい。さらに、前記所定位置と
前記被検面との位置関係を計測する被検面位置計測系を
さらに備えていることが好ましい。
明スポット形成系は、前記光源からの光を所定のスポッ
ト形状に制限するための開口部材と、前記開口部材と前
記所定位置とを光学的に共役にして、前記開口部材を介
した光に基づいて前記所定位置に前記照明スポットを形
成するためのリレー光学系とを有する。この場合、前記
リレー光学系は、前記開口部材を介した光をほぼ平行光
に変換するためのリレーレンズと、前記リレーレンズを
介した光に基づいて前記所定位置に前記照明スポットを
形成するための対物レンズと、前記リレーレンズと前記
対物レンズとの間の光路中に配置されて、前記リレーレ
ンズからの光を前記対物レンズへ導くとともに、前記対
物レンズを介した前記被検面からの反射光を前記波面分
割素子へ導くためのビームスプリッターとを有すること
が好ましい。また、前記光源は、コヒーレンシィが低い
光を供給することが好ましい。さらに、前記所定位置と
前記被検面との位置関係を計測する被検面位置計測系を
さらに備えていることが好ましい。
【0008】本発明の第2発明では、第1発明の面形状
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置
とが光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する
第1設置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参
照面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する第1計測工程と、前記被検
面の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って所
定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置する第
2設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記被検
面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポッ
ト像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記第1計
測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果と前記
第2設置工程における前記所定距離とに基づいて前記被
検面の面形状を測定する測定工程とを含むことを特徴と
する面形状測定方法を提供する。
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置
とが光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する
第1設置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参
照面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する第1計測工程と、前記被検
面の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って所
定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置する第
2設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記被検
面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポッ
ト像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記第1計
測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果と前記
第2設置工程における前記所定距離とに基づいて前記被
検面の面形状を測定する測定工程とを含むことを特徴と
する面形状測定方法を提供する。
【0009】本発明の第3発明では、第1発明の面形状
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置
とが光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する
第1設置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参
照面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する第1計測工程と、前記参照
面の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って第1の所
定距離だけ間隔を隔てるように前記参照面を設置する第
2設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記参照
面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポッ
ト像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記被検面
の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って第2
の所定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置す
る第3設置工程と、前記第3設置工程で設置された前記
被検面からの反射光に基づいて形成された多数の照明ス
ポット像の位置情報を計測する第3計測工程と、前記第
1計測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果と
前記第3計測工程の計測結果と前記第2設置工程におけ
る前記第1の所定距離と前記第3設置工程における前記
第2の所定距離とに基づいて前記被検面の面形状を測定
する測定工程とを含むことを特徴とする面形状測定方法
を提供する。
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置
とが光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する
第1設置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参
照面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する第1計測工程と、前記参照
面の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って第1の所
定距離だけ間隔を隔てるように前記参照面を設置する第
2設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記参照
面からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポッ
ト像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記被検面
の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って第2
の所定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置す
る第3設置工程と、前記第3設置工程で設置された前記
被検面からの反射光に基づいて形成された多数の照明ス
ポット像の位置情報を計測する第3計測工程と、前記第
1計測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果と
前記第3計測工程の計測結果と前記第2設置工程におけ
る前記第1の所定距離と前記第3設置工程における前記
第2の所定距離とに基づいて前記被検面の面形状を測定
する測定工程とを含むことを特徴とする面形状測定方法
を提供する。
【0010】本発明の第4発明では、第1発明の面形状
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、前記被検面とほぼ同じ非球面形状を有する参照面の
基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って所定距
離だけ間隔を隔てるように前記参照面を設置する第1設
置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参照面か
らの反射光に基づいて形成された多数の照明スポット像
の位置情報を計測する第1計測工程と、前記被検面の基
準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って前記所定
距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置する第2
設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記被検面
からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポット
像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記第1計測
工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果とに基づ
いて前記被検面の面形状を測定する測定工程とを含むこ
とを特徴とする面形状測定方法を提供する。
測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法におい
て、前記被検面とほぼ同じ非球面形状を有する参照面の
基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って所定距
離だけ間隔を隔てるように前記参照面を設置する第1設
置工程と、前記第1設置工程で設置された前記参照面か
らの反射光に基づいて形成された多数の照明スポット像
の位置情報を計測する第1計測工程と、前記被検面の基
準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って前記所定
距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設置する第2
設置工程と、前記第2設置工程で設置された前記被検面
からの反射光に基づいて形成された多数の照明スポット
像の位置情報を計測する第2計測工程と、前記第1計測
工程の計測結果と前記第2計測工程の計測結果とに基づ
いて前記被検面の面形状を測定する測定工程とを含むこ
とを特徴とする面形状測定方法を提供する。
【0011】本発明の第5発明では、前記参照面の非球
面形状を関数にあてはめた際の該関数の低次成分を三次
元形状測定器により測定する第1測定工程と、前記参照
面の前記非球面形状を関数にあてはめた際の該関数の高
次成分を第4発明の面形状測定方法を用いて測定する第
2測定工程を含むことを特徴とする面形状測定方法を提
供する。
面形状を関数にあてはめた際の該関数の低次成分を三次
元形状測定器により測定する第1測定工程と、前記参照
面の前記非球面形状を関数にあてはめた際の該関数の高
次成分を第4発明の面形状測定方法を用いて測定する第
2測定工程を含むことを特徴とする面形状測定方法を提
供する。
【0012】本発明の第6発明では、第2発明〜第4発
明の面形状測定方法を実行するための制御部をさらに備
えていることを特徴とする面形状測定装置を提供する。
明の面形状測定方法を実行するための制御部をさらに備
えていることを特徴とする面形状測定装置を提供する。
【0013】本発明の第7発明では、被検面の面形状を
測定する方法において、光源からの光に基づいて所定位
置に照明スポットを形成する工程と、前記光源からの光
を所定形状の参照面へ向ける工程と、前記参照面にて反
射した反射光を波面分割して多数の照明スポット像を形
成する参照光波面分割工程と、前記参照光波面分割工程
による前記多数の照明スポット像の位置情報を計測する
参照面計測工程と、前記光源からの光を被検面へ向ける
工程と、前記被検面にて反射した反射光を波面分割して
多数の照明スポット像を形成する測定光波面分割工程
と、前記測定光波面分割工程による前記多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する被検面計測工程と、前記参
照面計測工程の計測結果と前記被検面計測工程の計測結
果とに基づいて、前記被検面の面形状を求める工程とを
含むことを特徴とする面形状測定方法を提供する。
測定する方法において、光源からの光に基づいて所定位
置に照明スポットを形成する工程と、前記光源からの光
を所定形状の参照面へ向ける工程と、前記参照面にて反
射した反射光を波面分割して多数の照明スポット像を形
成する参照光波面分割工程と、前記参照光波面分割工程
による前記多数の照明スポット像の位置情報を計測する
参照面計測工程と、前記光源からの光を被検面へ向ける
工程と、前記被検面にて反射した反射光を波面分割して
多数の照明スポット像を形成する測定光波面分割工程
と、前記測定光波面分割工程による前記多数の照明スポ
ット像の位置情報を計測する被検面計測工程と、前記参
照面計測工程の計測結果と前記被検面計測工程の計測結
果とに基づいて、前記被検面の面形状を求める工程とを
含むことを特徴とする面形状測定方法を提供する。
【0014】第7発明の好ましい態様によれば、前記参
照光波面分割工程は、第1の位置に設置された前記参照
面にて反射した反射光を波面分割して多数の照明スポッ
ト像を形成する第1の参照光波面分割補助工程と、前記
第1の位置とは異なる第2の位置に設置された前記参照
面にて反射した反射光を波面分割して多数の照明スポッ
ト像を形成する第2の参照光波面分割補助工程とを含
み、前記参照面計測工程は、前記第1の参照光波面分割
補助工程による前記多数の照明スポット像の位置情報を
計測する第1の参照面計測補助工程と、前記第2の参照
光波面分割補助工程による前記多数の照明スポット像の
位置情報を計測する第2の参照面計測補助工程とを含
む。また、前記所定形状の参照波面に対する前記被検面
の位置を計測する被検面位置計測工程をさらに含むこと
が好ましい。さらに、前記光源からはコヒーレンシィが
低い光が供給されることが好ましい。
照光波面分割工程は、第1の位置に設置された前記参照
面にて反射した反射光を波面分割して多数の照明スポッ
ト像を形成する第1の参照光波面分割補助工程と、前記
第1の位置とは異なる第2の位置に設置された前記参照
面にて反射した反射光を波面分割して多数の照明スポッ
ト像を形成する第2の参照光波面分割補助工程とを含
み、前記参照面計測工程は、前記第1の参照光波面分割
補助工程による前記多数の照明スポット像の位置情報を
計測する第1の参照面計測補助工程と、前記第2の参照
光波面分割補助工程による前記多数の照明スポット像の
位置情報を計測する第2の参照面計測補助工程とを含
む。また、前記所定形状の参照波面に対する前記被検面
の位置を計測する被検面位置計測工程をさらに含むこと
が好ましい。さらに、前記光源からはコヒーレンシィが
低い光が供給されることが好ましい。
【0015】本発明の第8発明では、第2発明〜第5発
明、または第7発明の面形状測定方法により計測された
レンズ面または反射面を有する光学素子を備えているこ
とを特徴とする光学系を提供する。
明、または第7発明の面形状測定方法により計測された
レンズ面または反射面を有する光学素子を備えているこ
とを特徴とする光学系を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の面形状測定装置では、光
源からの光に基づいて、たとえば対物レンズの焦点位置
に照明スポットを形成する。この照明スポットからの光
は、対物レンズの焦点位置を基準にして位置決めされた
被検面に入射する。被検面からの反射光は、たとえばマ
イクロレンズアレイのような波面分割素子を介して照明
スポットの多数の像を形成する。形成された多数の照明
スポット像は、たとえばCCDのような撮像素子により
光電検出される。
源からの光に基づいて、たとえば対物レンズの焦点位置
に照明スポットを形成する。この照明スポットからの光
は、対物レンズの焦点位置を基準にして位置決めされた
被検面に入射する。被検面からの反射光は、たとえばマ
イクロレンズアレイのような波面分割素子を介して照明
スポットの多数の像を形成する。形成された多数の照明
スポット像は、たとえばCCDのような撮像素子により
光電検出される。
【0017】本発明では、被検面が理想的な球面形状を
有し且つ被検面の曲率中心と対物レンズの焦点位置とが
一致している場合、CCDの受光面上における各照明ス
ポット像の光量重心は理想格子点状に位置することにな
る。一方、被検面が非球面形状を有し且つ被検面の基準
の曲率中心(たとえば頂点曲率中心)と対物レンズの焦
点位置とが一致している場合、被検面の非球面形状に応
じた非球面波がマイクロレンズアレイへ入射することに
なり、CCDの受光面上における各照明スポット像の光
量重心は理想格子点からそれぞれ位置ずれすることにな
る。
有し且つ被検面の曲率中心と対物レンズの焦点位置とが
一致している場合、CCDの受光面上における各照明ス
ポット像の光量重心は理想格子点状に位置することにな
る。一方、被検面が非球面形状を有し且つ被検面の基準
の曲率中心(たとえば頂点曲率中心)と対物レンズの焦
点位置とが一致している場合、被検面の非球面形状に応
じた非球面波がマイクロレンズアレイへ入射することに
なり、CCDの受光面上における各照明スポット像の光
量重心は理想格子点からそれぞれ位置ずれすることにな
る。
【0018】したがって、本発明の単純な形態にしたが
う第1の面形状測定方法では、被検面の基準の曲率中心
と対物レンズの焦点位置とを一致させ、各照明スポット
像の光量重心の理想格子点からの位置ずれ情報に基づい
て、被検面の面形状を測定することができる。しかしな
がら、実際には、各光学素子の製造誤差や光学系の組立
誤差などに起因して、被検面が理想的な球面形状であっ
ても各照明スポット像の光量重心が理想格子点からわず
かに位置ずれする。また、環境変化や装置のON/OF
Fなどに起因して、被検面が理想的な球面形状であって
も各照明スポット像の光量重心が理想格子点からわずか
に位置ずれする(すなわち初期値が変動する)。
う第1の面形状測定方法では、被検面の基準の曲率中心
と対物レンズの焦点位置とを一致させ、各照明スポット
像の光量重心の理想格子点からの位置ずれ情報に基づい
て、被検面の面形状を測定することができる。しかしな
がら、実際には、各光学素子の製造誤差や光学系の組立
誤差などに起因して、被検面が理想的な球面形状であっ
ても各照明スポット像の光量重心が理想格子点からわず
かに位置ずれする。また、環境変化や装置のON/OF
Fなどに起因して、被検面が理想的な球面形状であって
も各照明スポット像の光量重心が理想格子点からわずか
に位置ずれする(すなわち初期値が変動する)。
【0019】そこで、本発明の単純な形態にしたがう第
2の面形状測定方法では、被検面の非球面形状の測定に
先立って、理想的な球面形状を有する球面参照面を、そ
の曲率中心が対物レンズの焦点位置とが一致するように
設定する。こうして、各照明スポット像の光量重心の理
想格子点からの初期的な位置ずれを計測し、各照明スポ
ット像の光量重心を各原点に設定する。次いで、被検面
の基準の曲率中心と対物レンズの焦点位置とが一致する
ように被検面を設定し、各照明スポット像の光量重心の
各原点からの位置ずれを計測する。こうして、第2の面
形状測定方法では、被検面の基準の曲率中心と対物レン
ズの焦点位置とを一致させ、各照明スポット像の光量重
心の各原点からの位置ずれ情報に基づいて、被検面の面
形状を測定することができる。
2の面形状測定方法では、被検面の非球面形状の測定に
先立って、理想的な球面形状を有する球面参照面を、そ
の曲率中心が対物レンズの焦点位置とが一致するように
設定する。こうして、各照明スポット像の光量重心の理
想格子点からの初期的な位置ずれを計測し、各照明スポ
ット像の光量重心を各原点に設定する。次いで、被検面
の基準の曲率中心と対物レンズの焦点位置とが一致する
ように被検面を設定し、各照明スポット像の光量重心の
各原点からの位置ずれを計測する。こうして、第2の面
形状測定方法では、被検面の基準の曲率中心と対物レン
ズの焦点位置とを一致させ、各照明スポット像の光量重
心の各原点からの位置ずれ情報に基づいて、被検面の面
形状を測定することができる。
【0020】以上のように、本発明の第1および第2の
面形状測定方法では、ヌルレンズ(補正レンズ)を用い
ることなく、光学素子の非球面形状を高精度に測定する
ことができる。また、本発明の第2の面形状測定方法で
は、球面参照面を用いて随時キャリブレーションした各
原点に基づいて被検面に対する各照明スポット像の光量
重心の位置ずれを計測することにより、各光学素子の製
造誤差や光学系の組立誤差の影響を実質的に受けること
なく、また環境変化や装置のON/OFFなどに起因す
る初期値の変動の影響を実質的に受けることなく、光学
素子の非球面形状を高精度に測定することができる。
面形状測定方法では、ヌルレンズ(補正レンズ)を用い
ることなく、光学素子の非球面形状を高精度に測定する
ことができる。また、本発明の第2の面形状測定方法で
は、球面参照面を用いて随時キャリブレーションした各
原点に基づいて被検面に対する各照明スポット像の光量
重心の位置ずれを計測することにより、各光学素子の製
造誤差や光学系の組立誤差の影響を実質的に受けること
なく、また環境変化や装置のON/OFFなどに起因す
る初期値の変動の影響を実質的に受けることなく、光学
素子の非球面形状を高精度に測定することができる。
【0021】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる面形状測
定装置の構成を概略的に示す図である。図1に示す装置
は、コヒーレンシィの比較的低い照明光を供給する光源
1を備えている。光源1として、たとえばHe−Neレ
ーザ光源や水銀ランプなどの準単色光源を用いることが
できる。なお、光源1として水銀ランプを用いる場合に
は、たとえばd線やe線などの輝線を選択的に用いるこ
とができる。
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる面形状測
定装置の構成を概略的に示す図である。図1に示す装置
は、コヒーレンシィの比較的低い照明光を供給する光源
1を備えている。光源1として、たとえばHe−Neレ
ーザ光源や水銀ランプなどの準単色光源を用いることが
できる。なお、光源1として水銀ランプを用いる場合に
は、たとえばd線やe線などの輝線を選択的に用いるこ
とができる。
【0022】光源1から供給された光は、コンデンサレ
ンズ2を介して、スポット状の開口部(光透過部)を有
する開口部材3を照明する。開口部材3のスポット状の
開口部を通過した光は、リレーレンズ4を介して、ハー
フミラー5に入射する。ハーフミラー5を透過した光
は、対物レンズ6を介して、その焦点位置に開口部材3
のスポット状開口部の像、すなわち照明スポット7を形
成する。このように、コンデンサレンズ2、開口部材
3、リレーレンズ4、および対物レンズ6は、光源1か
らの光に基づいて所定位置に所定の照明スポット7を形
成するための照明スポット形成系を構成している。
ンズ2を介して、スポット状の開口部(光透過部)を有
する開口部材3を照明する。開口部材3のスポット状の
開口部を通過した光は、リレーレンズ4を介して、ハー
フミラー5に入射する。ハーフミラー5を透過した光
は、対物レンズ6を介して、その焦点位置に開口部材3
のスポット状開口部の像、すなわち照明スポット7を形
成する。このように、コンデンサレンズ2、開口部材
3、リレーレンズ4、および対物レンズ6は、光源1か
らの光に基づいて所定位置に所定の照明スポット7を形
成するための照明スポット形成系を構成している。
【0023】照明スポット7からの光は、その形成位置
すなわち対物レンズ6の焦点位置を基準にして位置決め
された被検面20に入射する。以下、説明を簡単にする
ために、被検面20は対物レンズ6に向かって凹面を向
けているものとする。被検面20で反射された光は、対
物レンズ6を介して、ハーフミラー5に入射する。ハー
フミラー5で反射された光は、マイクロレンズアレイ8
に入射する。マイクロレンズアレイ8は、縦横に且つ稠
密に配列された正方形状の正屈折力を有する多数の微小
レンズ8aからなる光学素子である。マイクロレンズア
レイ8は、たとえば平行平面ガラス板にエッチング処理
を施して微小レンズ群を形成することによって構成され
ている。
すなわち対物レンズ6の焦点位置を基準にして位置決め
された被検面20に入射する。以下、説明を簡単にする
ために、被検面20は対物レンズ6に向かって凹面を向
けているものとする。被検面20で反射された光は、対
物レンズ6を介して、ハーフミラー5に入射する。ハー
フミラー5で反射された光は、マイクロレンズアレイ8
に入射する。マイクロレンズアレイ8は、縦横に且つ稠
密に配列された正方形状の正屈折力を有する多数の微小
レンズ8aからなる光学素子である。マイクロレンズア
レイ8は、たとえば平行平面ガラス板にエッチング処理
を施して微小レンズ群を形成することによって構成され
ている。
【0024】したがって、マイクロレンズアレイ8に入
射した光束は多数の微小レンズ8aにより二次元的に分
割され、各微小レンズ8aの後側焦点面の近傍にはそれ
ぞれ1つのスポット像が形成される。換言すると、マイ
クロレンズアレイ8の後側焦点面の近傍には、照明スポ
ット7(ひいては開口部材3のスポット状開口部)の像
が多数形成される。こうして形成された多数の照明スポ
ット像は、二次元撮像素子としてのCCD9によって検
出される。CCD9の出力は、信号処理ユニット10に
供給される。
射した光束は多数の微小レンズ8aにより二次元的に分
割され、各微小レンズ8aの後側焦点面の近傍にはそれ
ぞれ1つのスポット像が形成される。換言すると、マイ
クロレンズアレイ8の後側焦点面の近傍には、照明スポ
ット7(ひいては開口部材3のスポット状開口部)の像
が多数形成される。こうして形成された多数の照明スポ
ット像は、二次元撮像素子としてのCCD9によって検
出される。CCD9の出力は、信号処理ユニット10に
供給される。
【0025】このように、マイクロレンズアレイ8は、
被検面20からの反射光を波面分割して照明スポットの
多数の像を形成するための波面分割素子を構成してい
る。また、CCD9は、波面分割素子としてのマイクロ
レンズアレイ8により形成された多数の照明スポット像
を光電検出するための光電検出器を構成している。な
お、図1の装置は、照明スポット7の形成位置と被検面
20との位置関係を計測するための位置計測系11と、
位置計測系11および信号処理ユニット10を制御する
ための制御部12とをさらに備えている。
被検面20からの反射光を波面分割して照明スポットの
多数の像を形成するための波面分割素子を構成してい
る。また、CCD9は、波面分割素子としてのマイクロ
レンズアレイ8により形成された多数の照明スポット像
を光電検出するための光電検出器を構成している。な
お、図1の装置は、照明スポット7の形成位置と被検面
20との位置関係を計測するための位置計測系11と、
位置計測系11および信号処理ユニット10を制御する
ための制御部12とをさらに備えている。
【0026】以下、上述の構成を有する面形状測定装置
の基本動作および各面形状測定方法について説明する。
本実施形態では、被検面20が理想的な球面形状を有し
且つ被検面20の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置と
が一致している場合、CCD9の受光面上における各照
明スポット像の光量重心は理想格子点状(すなわち正方
マトリックス状)に位置することになる。一方、被検面
20が非球面形状を有し且つ被検面20の基準の曲率中
心(たとえば頂点曲率中心)と対物レンズ6の焦点位置
とが一致している場合、被検面20の非球面形状に応じ
た非球面波がマイクロレンズアレイ8へ入射することに
なり、CCD9の受光面上における各照明スポット像の
光量重心は理想格子点からそれぞれ位置ずれすることに
なる。
の基本動作および各面形状測定方法について説明する。
本実施形態では、被検面20が理想的な球面形状を有し
且つ被検面20の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置と
が一致している場合、CCD9の受光面上における各照
明スポット像の光量重心は理想格子点状(すなわち正方
マトリックス状)に位置することになる。一方、被検面
20が非球面形状を有し且つ被検面20の基準の曲率中
心(たとえば頂点曲率中心)と対物レンズ6の焦点位置
とが一致している場合、被検面20の非球面形状に応じ
た非球面波がマイクロレンズアレイ8へ入射することに
なり、CCD9の受光面上における各照明スポット像の
光量重心は理想格子点からそれぞれ位置ずれすることに
なる。
【0027】したがって、第1の面形状測定方法では、
被検面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置
とを一致させ、各照明スポット像の光量重心の理想格子
点からの位置ずれ情報に基づいて、被検面20の面形状
を測定することができる。このとき、制御部12の指令
に基づいて動作する位置計測系11が、被検面20と対
物レンズ6の焦点位置との位置関係を計測する。
被検面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置
とを一致させ、各照明スポット像の光量重心の理想格子
点からの位置ずれ情報に基づいて、被検面20の面形状
を測定することができる。このとき、制御部12の指令
に基づいて動作する位置計測系11が、被検面20と対
物レンズ6の焦点位置との位置関係を計測する。
【0028】しかしながら、実際には、各光学素子の製
造誤差や光学系の組立誤差などに起因して、被検面20
が理想的な球面形状であっても各照明スポット像の光量
重心が理想格子点からわずかに位置ずれする。また、環
境変化や装置のON/OFFなどに起因して、被検面2
0が理想的な球面形状であっても各照明スポット像の光
量重心が理想格子点からわずかに位置ずれする(すなわ
ち初期値が変動する)。
造誤差や光学系の組立誤差などに起因して、被検面20
が理想的な球面形状であっても各照明スポット像の光量
重心が理想格子点からわずかに位置ずれする。また、環
境変化や装置のON/OFFなどに起因して、被検面2
0が理想的な球面形状であっても各照明スポット像の光
量重心が理想格子点からわずかに位置ずれする(すなわ
ち初期値が変動する)。
【0029】そこで、第2の面形状測定方法では、被検
面20の非球面形状の測定に先立って、理想的な球面形
状を有する球面参照面21を、その曲率中心が対物レン
ズ6の焦点位置とが一致するように設定する。このと
き、球面参照面21と対物レンズ6の焦点位置との位置
関係は、位置計測系11により計測される。こうして、
各照明スポット像の光量重心の理想格子点からの初期的
な位置ずれを計測し、各照明スポット像の光量重心を各
原点に設定する。
面20の非球面形状の測定に先立って、理想的な球面形
状を有する球面参照面21を、その曲率中心が対物レン
ズ6の焦点位置とが一致するように設定する。このと
き、球面参照面21と対物レンズ6の焦点位置との位置
関係は、位置計測系11により計測される。こうして、
各照明スポット像の光量重心の理想格子点からの初期的
な位置ずれを計測し、各照明スポット像の光量重心を各
原点に設定する。
【0030】次いで、被検面20の基準の曲率中心と対
物レンズ6の焦点位置とが一致するように被検面20を
設定し、各照明スポット像の光量重心の各原点からの位
置ずれを計測する。このとき、被検面20と対物レンズ
6の焦点位置との位置関係は、位置計測系11により計
測される。こうして、第2の面形状測定方法では、被検
面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置とを
一致させ、各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報に基づいて、被検面20の面形状を測定す
ることができる。
物レンズ6の焦点位置とが一致するように被検面20を
設定し、各照明スポット像の光量重心の各原点からの位
置ずれを計測する。このとき、被検面20と対物レンズ
6の焦点位置との位置関係は、位置計測系11により計
測される。こうして、第2の面形状測定方法では、被検
面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置とを
一致させ、各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報に基づいて、被検面20の面形状を測定す
ることができる。
【0031】ところで、被検面20の基準の曲率中心と
対物レンズ6の焦点位置とが一致するように被検面20
を設定した場合、被検面20の非球面形状によっては、
マイクロレンズアレイ8の各微小レンズ8aを介して各
照明スポット像を形成する各結像光束が互いに交錯し、
各照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ずれの
計測が不可能になることがある。そこで、第3の面形状
測定方法では、被検面20の基準の曲率中心と対物レン
ズ6の焦点位置とが光軸に沿って所定距離dだけ対物レ
ンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように被検面20を
設定する。
対物レンズ6の焦点位置とが一致するように被検面20
を設定した場合、被検面20の非球面形状によっては、
マイクロレンズアレイ8の各微小レンズ8aを介して各
照明スポット像を形成する各結像光束が互いに交錯し、
各照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ずれの
計測が不可能になることがある。そこで、第3の面形状
測定方法では、被検面20の基準の曲率中心と対物レン
ズ6の焦点位置とが光軸に沿って所定距離dだけ対物レ
ンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように被検面20を
設定する。
【0032】ここで、被検面20の基準の曲率中心と対
物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った所定距離dは、
制御部12の指令に基づいて動作する位置計測系11に
より正確に計測される。この場合、被検面20の基準の
曲率中心と対物レンズ6の焦点位置とを一致させた第2
の面形状測定方法の場合に比して、マイクロレンズアレ
イ8の各微小レンズ8aを介して各照明スポット像を形
成する各結像光束が互いに離間する傾向になり、被検面
20の非球面形状に依存することなく各照明スポット像
の光量重心の各原点からの位置ずれを確実に計測するこ
とができる。
物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った所定距離dは、
制御部12の指令に基づいて動作する位置計測系11に
より正確に計測される。この場合、被検面20の基準の
曲率中心と対物レンズ6の焦点位置とを一致させた第2
の面形状測定方法の場合に比して、マイクロレンズアレ
イ8の各微小レンズ8aを介して各照明スポット像を形
成する各結像光束が互いに離間する傾向になり、被検面
20の非球面形状に依存することなく各照明スポット像
の光量重心の各原点からの位置ずれを確実に計測するこ
とができる。
【0033】ただし、所定距離dを大きく設定し過ぎる
と、マイクロレンズアレイ8の最も外側の微小レンズ8
aを介して形成される照明スポット像がCCD9の受光
面の範囲を逸脱してしまう。したがって、所定距離d
は、各結像光束が互いに交錯しなくなる最小距離dmin
と、照明スポット像がCCD9の受光面の範囲を逸脱し
ない最大距離dmaxとの間で適宜設定される。こうし
て、第3の面形状測定方法では、被検面20の基準の曲
率中心と対物レンズ6の焦点位置とが所定距離dだけ間
隔を隔てるように設定し、各照明スポット像の光量重心
の各原点からの位置ずれ情報と所定距離dとに基づい
て、被検面20の面形状を測定することができる。な
お、より広い範囲の非球面形状を測定するためには、マ
イクロレンズアレイ8全体の大きさに対してCCD9の
受光面全体の大きさを十分に大きな面積とすることが望
ましい。
と、マイクロレンズアレイ8の最も外側の微小レンズ8
aを介して形成される照明スポット像がCCD9の受光
面の範囲を逸脱してしまう。したがって、所定距離d
は、各結像光束が互いに交錯しなくなる最小距離dmin
と、照明スポット像がCCD9の受光面の範囲を逸脱し
ない最大距離dmaxとの間で適宜設定される。こうし
て、第3の面形状測定方法では、被検面20の基準の曲
率中心と対物レンズ6の焦点位置とが所定距離dだけ間
隔を隔てるように設定し、各照明スポット像の光量重心
の各原点からの位置ずれ情報と所定距離dとに基づい
て、被検面20の面形状を測定することができる。な
お、より広い範囲の非球面形状を測定するためには、マ
イクロレンズアレイ8全体の大きさに対してCCD9の
受光面全体の大きさを十分に大きな面積とすることが望
ましい。
【0034】図2は、第4の面形状測定方法の各工程を
示すフローチャートである。第4の面形状測定方法で
は、被検面20の非球面形状の測定に先立って、理想的
な球面形状を有する球面参照面21を、その曲率中心が
対物レンズ6の焦点位置とが一致するように設定する
(S11)。このとき、球面参照面21と対物レンズ6
の焦点位置との位置関係は、位置計測系11により計測
される。こうして、各照明スポット像の光量重心の理想
格子点からの初期的な位置ずれを計測し、各照明スポッ
ト像の光量重心を各原点に設定する(S12)。
示すフローチャートである。第4の面形状測定方法で
は、被検面20の非球面形状の測定に先立って、理想的
な球面形状を有する球面参照面21を、その曲率中心が
対物レンズ6の焦点位置とが一致するように設定する
(S11)。このとき、球面参照面21と対物レンズ6
の焦点位置との位置関係は、位置計測系11により計測
される。こうして、各照明スポット像の光量重心の理想
格子点からの初期的な位置ずれを計測し、各照明スポッ
ト像の光量重心を各原点に設定する(S12)。
【0035】次いで、球面参照面21を光軸に沿って移
動させて、球面参照面21の曲率中心と対物レンズ6の
焦点位置とが光軸に沿って第1の所定距離d1だけ対物
レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように球面参照面
21を設定する(S13)。ここで、球面参照面21の
曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った第
1の所定距離d1は、位置計測系11により正確に計測
される。こうして、球面参照面21の曲率中心と対物レ
ンズ6の焦点位置との間に第1の所定距離d1を設定し
た状態で、各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれを計測する(S14)。
動させて、球面参照面21の曲率中心と対物レンズ6の
焦点位置とが光軸に沿って第1の所定距離d1だけ対物
レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように球面参照面
21を設定する(S13)。ここで、球面参照面21の
曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った第
1の所定距離d1は、位置計測系11により正確に計測
される。こうして、球面参照面21の曲率中心と対物レ
ンズ6の焦点位置との間に第1の所定距離d1を設定し
た状態で、各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれを計測する(S14)。
【0036】次いで、被検面20の基準の曲率中心と対
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って第2の所定距離
d2だけ対物レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるよう
に被検面20を設定する(S15)。ここで、被検面2
0の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸
に沿った第2の所定距離d2は、上述の最大距離dmax
よりも小さく且つ最小距離dminよりも大きい距離であ
って、位置計測系11により正確に計測される。こうし
て、被検面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点
位置との間に第2の所定距離d2を設定した状態で、各
照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ずれを計
測する(S16)。
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って第2の所定距離
d2だけ対物レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるよう
に被検面20を設定する(S15)。ここで、被検面2
0の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸
に沿った第2の所定距離d2は、上述の最大距離dmax
よりも小さく且つ最小距離dminよりも大きい距離であ
って、位置計測系11により正確に計測される。こうし
て、被検面20の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点
位置との間に第2の所定距離d2を設定した状態で、各
照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ずれを計
測する(S16)。
【0037】第4の面形状測定方法では、計測工程S1
4における各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報と、計測工程S16における各照明スポッ
ト像の光量重心の各原点からの位置ずれ情報と、設定工
程S13における第1の所定距離d1と、設定工程S1
5における第2の所定距離d2とに基づいて、被検面2
0の面形状を測定する(S17)。第4の面形状測定方
法では、球面参照面21を光軸に沿って移動させたとき
の各照明スポット像の光量重心の移動特性を把握するこ
とができるので、さらに高精度に被検面20の面形状を
測定することができるという効果がある。
4における各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報と、計測工程S16における各照明スポッ
ト像の光量重心の各原点からの位置ずれ情報と、設定工
程S13における第1の所定距離d1と、設定工程S1
5における第2の所定距離d2とに基づいて、被検面2
0の面形状を測定する(S17)。第4の面形状測定方
法では、球面参照面21を光軸に沿って移動させたとき
の各照明スポット像の光量重心の移動特性を把握するこ
とができるので、さらに高精度に被検面20の面形状を
測定することができるという効果がある。
【0038】図3は、第5の面形状測定方法の各工程を
示すフローチャートである。第5の面形状測定方法で
は、被検面20の非球面形状の測定に先立って、被検面
20の理想的な非球面形状を有する非球面参照面22
を、その基準の曲率中心(たとえば頂点曲率中心)と対
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って所定距離dだけ
対物レンズ6を離れる方向に間隔を隔てるように設定す
る(S21)。このとき、非球面参照面21の基準の曲
率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った所定
距離dは、位置計測系11により正確に計測される。こ
うして、非球面参照面21の基準の曲率中心と対物レン
ズ6の焦点位置との間に所定距離dを設定した状態で、
各照明スポット像の光量重心の理想格子点からの初期的
な位置ずれを計測し、各照明スポット像の光量重心を各
原点に設定する(S22)。
示すフローチャートである。第5の面形状測定方法で
は、被検面20の非球面形状の測定に先立って、被検面
20の理想的な非球面形状を有する非球面参照面22
を、その基準の曲率中心(たとえば頂点曲率中心)と対
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って所定距離dだけ
対物レンズ6を離れる方向に間隔を隔てるように設定す
る(S21)。このとき、非球面参照面21の基準の曲
率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に沿った所定
距離dは、位置計測系11により正確に計測される。こ
うして、非球面参照面21の基準の曲率中心と対物レン
ズ6の焦点位置との間に所定距離dを設定した状態で、
各照明スポット像の光量重心の理想格子点からの初期的
な位置ずれを計測し、各照明スポット像の光量重心を各
原点に設定する(S22)。
【0039】次いで、被検面20の基準の曲率中心と対
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って同じく所定距離
dだけ対物レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように
被検面20を設定する(S23)。ここで、被検面20
の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に
沿った所定距離dは、位置計測系11により正確に計測
される。こうして、被検面20の基準の曲率中心と対物
レンズ6の焦点位置との間に所定距離dを設定した状態
で、各照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ず
れを計測する(S24)。
物レンズ6の焦点位置とが光軸に沿って同じく所定距離
dだけ対物レンズ6へ近づく方向に間隔を隔てるように
被検面20を設定する(S23)。ここで、被検面20
の基準の曲率中心と対物レンズ6の焦点位置との光軸に
沿った所定距離dは、位置計測系11により正確に計測
される。こうして、被検面20の基準の曲率中心と対物
レンズ6の焦点位置との間に所定距離dを設定した状態
で、各照明スポット像の光量重心の各原点からの位置ず
れを計測する(S24)。
【0040】第5の面形状測定方法では、計測工程S2
4における各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報と、設定工程S21およびS23における
所定距離dとに基づいて、被検面20の面形状を測定す
る(S25)。第5の面形状測定方法では、被検面20
の理想的な非球面形状を有する非球面参照面22を用い
ることにより、簡素な工程に基づいてさらに高精度に被
検面20の面形状を測定することができるという効果が
ある。
4における各照明スポット像の光量重心の各原点からの
位置ずれ情報と、設定工程S21およびS23における
所定距離dとに基づいて、被検面20の面形状を測定す
る(S25)。第5の面形状測定方法では、被検面20
の理想的な非球面形状を有する非球面参照面22を用い
ることにより、簡素な工程に基づいてさらに高精度に被
検面20の面形状を測定することができるという効果が
ある。
【0041】以上のように、第2〜第5の面形状測定方
法では、球面参照面21または非球面参照面22を用い
て随時キャリブレーションした各原点に基づいて被検面
20に対する各照明スポット像の光量重心の位置ずれを
計測することにより、各光学素子の製造誤差や光学系の
組立誤差の影響を実質的に受けることなく、また環境変
化や装置のON/OFFなどに起因する初期値の変動の
影響を実質的に受けることなく、光学素子の非球面形状
を高精度に測定することができる。また、第1〜第5の
面形状測定方法では、ヌルレンズ(補正レンズ)を用い
ることなく、光学素子の非球面形状を高精度に測定する
ことができる。
法では、球面参照面21または非球面参照面22を用い
て随時キャリブレーションした各原点に基づいて被検面
20に対する各照明スポット像の光量重心の位置ずれを
計測することにより、各光学素子の製造誤差や光学系の
組立誤差の影響を実質的に受けることなく、また環境変
化や装置のON/OFFなどに起因する初期値の変動の
影響を実質的に受けることなく、光学素子の非球面形状
を高精度に測定することができる。また、第1〜第5の
面形状測定方法では、ヌルレンズ(補正レンズ)を用い
ることなく、光学素子の非球面形状を高精度に測定する
ことができる。
【0042】ところで、非球面参照面22の非球面形状
の測定に際しては、その非球面形状を関数にあてはめた
際の該関数の低次成分を三次元形状測定器により測定す
ることができる。この場合、たとえば0°、90°、1
80°、および270°の方向に沿って三次元形状測定
器による測定を行う。また、非球面参照面22の非球面
形状を関数にあてはめた際の該関数の高次成分を上述の
第1〜第5の面形状測定方法を用いて測定することがで
きる。
の測定に際しては、その非球面形状を関数にあてはめた
際の該関数の低次成分を三次元形状測定器により測定す
ることができる。この場合、たとえば0°、90°、1
80°、および270°の方向に沿って三次元形状測定
器による測定を行う。また、非球面参照面22の非球面
形状を関数にあてはめた際の該関数の高次成分を上述の
第1〜第5の面形状測定方法を用いて測定することがで
きる。
【0043】なお、上述の実施形態では、開口部材3に
設けられたスポット状開口部の像として照明スポットを
形成しているが、スポット状開口部を用いることなく照
明スポットを形成する変形例も可能である。たとえば、
図1に示した実施形態において、開口部材3を省く構成
を考える。光源1としてHe−Neレーザ光源を用いる
場合には、光源1からのレーザ光をコンデンサレンズ2
によって小さなビーム径となるように集光させれば(コ
ンデンサレンズ2の射出側開口数を大きくすれば)、ス
ポット状開口部を用いることなく照明スポットを得るこ
とができる。
設けられたスポット状開口部の像として照明スポットを
形成しているが、スポット状開口部を用いることなく照
明スポットを形成する変形例も可能である。たとえば、
図1に示した実施形態において、開口部材3を省く構成
を考える。光源1としてHe−Neレーザ光源を用いる
場合には、光源1からのレーザ光をコンデンサレンズ2
によって小さなビーム径となるように集光させれば(コ
ンデンサレンズ2の射出側開口数を大きくすれば)、ス
ポット状開口部を用いることなく照明スポットを得るこ
とができる。
【0044】また、上記実施形態では、光電変換素子と
してCCDを用いているが、CCDと同様の機能を有す
る他の撮像素子を適用してもかまわない。さらに、上記
実施形態では、被検面として対物レンズ6に向けて凹面
を向けたものを用いているが、被検面として対物レンズ
6に向けて凸面を向けたものを用いる場合には、当該被
検面を対物レンズ6と対物レンズの焦点位置との間に配
置すれば良い。また、被検面としてほぼ平面であるもの
を用いる場合には、対物レンズ6の焦点距離を無限遠に
近づければ良い。
してCCDを用いているが、CCDと同様の機能を有す
る他の撮像素子を適用してもかまわない。さらに、上記
実施形態では、被検面として対物レンズ6に向けて凹面
を向けたものを用いているが、被検面として対物レンズ
6に向けて凸面を向けたものを用いる場合には、当該被
検面を対物レンズ6と対物レンズの焦点位置との間に配
置すれば良い。また、被検面としてほぼ平面であるもの
を用いる場合には、対物レンズ6の焦点距離を無限遠に
近づければ良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、球面
参照面または非球面参照面を用いて随時キャリブレーシ
ョンした各原点に基づいて被検面に対する各照明スポッ
ト像の光量重心の位置ずれを計測することにより、各光
学素子の製造誤差や光学系の組立誤差の影響を実質的に
受けることなく、また環境変化や装置のON/OFFな
どに起因する初期値の変動の影響を実質的に受けること
なく、光学素子の非球面形状を高精度に測定することが
できる。また、ヌルレンズ(補正レンズ)を用いること
なく、光学素子の非球面形状を高精度に測定することが
できる。その結果、レンズやミラー等の光学素子の面形
状を高精度化することができ、ひいては高精度な光学系
や光学機器などを実現することができる。
参照面または非球面参照面を用いて随時キャリブレーシ
ョンした各原点に基づいて被検面に対する各照明スポッ
ト像の光量重心の位置ずれを計測することにより、各光
学素子の製造誤差や光学系の組立誤差の影響を実質的に
受けることなく、また環境変化や装置のON/OFFな
どに起因する初期値の変動の影響を実質的に受けること
なく、光学素子の非球面形状を高精度に測定することが
できる。また、ヌルレンズ(補正レンズ)を用いること
なく、光学素子の非球面形状を高精度に測定することが
できる。その結果、レンズやミラー等の光学素子の面形
状を高精度化することができ、ひいては高精度な光学系
や光学機器などを実現することができる。
【図1】本発明の実施形態にかかる面形状測定装置の構
成を概略的に示す図である。
成を概略的に示す図である。
【図2】第4の面形状測定方法の各工程を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図3】第5の面形状測定方法の各工程を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
1 光源
2 コンデンサレンズ
3 開口部材
4 リレーレンズ
5 ハーフミラー
6 対物レンズ
7 照明スポット
8 マイクロレンズアレイ
9 二次元撮像素子(CCD)
10 信号処理ユニット
11 位置計測系
12 制御部
20 被検面
21 球面参照面
22 非球面参照面
Claims (15)
- 【請求項1】 被検面の面形状を測定する装置におい
て、 光源からの光に基づいて所定位置に所定の照明スポット
を形成するための照明スポット形成系と、 前記所定位置を基準にして位置決めされた前記被検面か
らの反射光を波面分割して前記照明スポットの多数の像
を形成するための波面分割素子と、 前記波面分割素子を介して形成された前記多数の照明ス
ポット像を光電検出するための光電検出器とを備えてい
ることを特徴とする面形状測定装置。 - 【請求項2】 前記照明スポット形成系は、 前記光源からの光を所定のスポット形状に制限するため
の開口部材と、 前記開口部材と前記所定位置とを光学的に共役にして、
前記開口部材を介した光に基づいて前記所定位置に前記
照明スポットを形成するためのリレー光学系とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の面形状測定装置。 - 【請求項3】 前記リレー光学系は、 前記開口部材を介した光をほぼ平行光に変換するための
リレーレンズと、 前記リレーレンズを介した光に基づいて前記所定位置に
前記照明スポットを形成するための対物レンズと、 前記リレーレンズと前記対物レンズとの間の光路中に配
置されて、前記リレーレンズからの光を前記対物レンズ
へ導くとともに、前記対物レンズを介した前記被検面か
らの反射光を前記波面分割素子へ導くためのビームスプ
リッターとを有することを特徴とする請求項2に記載の
面形状測定装置。 - 【請求項4】 前記光源は、コヒーレンシィが低い光を
供給することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
項に記載の面形状測定装置。 - 【請求項5】 前記所定位置と前記被検面との位置関係
を計測する被検面位置計測系をさらに備えていることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の面形
状測定装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の面形状測定装置を用い
て被検面の面形状を測定する方法において、 球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置とが
光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する第1
設置工程と、 前記第1設置工程で設置された前記参照面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第1計測工程と、 前記被検面の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に
沿って所定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面を設
置する第2設置工程と、 前記第2設置工程で設置された前記被検面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第2計測工程と、 前記第1計測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測
結果と前記第2設置工程における前記所定距離とに基づ
いて前記被検面の面形状を測定する測定工程とを含むこ
とを特徴とする面形状測定方法。 - 【請求項7】 請求項5に記載の面形状測定装置を用い
て被検面の面形状を測定する方法において、 球面形状を有する参照面の曲率中心と前記所定位置とが
光軸に沿って一致するように前記参照面を設置する第1
設置工程と、 前記第1設置工程で設置された前記参照面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第1計測工程と、 前記参照面の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って
第1の所定距離だけ間隔を隔てるように前記参照面を設
置する第2設置工程と、 前記第2設置工程で設置された前記参照面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第2計測工程と、 前記被検面の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に
沿って第2の所定距離だけ間隔を隔てるように前記被検
面を設置する第3設置工程と、 前記第3設置工程で設置された前記被検面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第3計測工程と、 前記第1計測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測
結果と前記第3計測工程の計測結果と前記第2設置工程
における前記第1の所定距離と前記第3設置工程におけ
る前記第2の所定距離とに基づいて前記被検面の面形状
を測定する測定工程とを含むことを特徴とする面形状測
定方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
面形状測定装置を用いて被検面の面形状を測定する方法
において、 前記被検面とほぼ同じ非球面形状を有する参照面の基準
の曲率中心と前記所定位置とが光軸に沿って所定距離だ
け間隔を隔てるように前記参照面を設置する第1設置工
程と、 前記第1設置工程で設置された前記参照面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第1計測工程と、 前記被検面の基準の曲率中心と前記所定位置とが光軸に
沿って前記所定距離だけ間隔を隔てるように前記被検面
を設置する第2設置工程と、 前記第2設置工程で設置された前記被検面からの反射光
に基づいて形成された多数の照明スポット像の位置情報
を計測する第2計測工程と、 前記第1計測工程の計測結果と前記第2計測工程の計測
結果とに基づいて前記被検面の面形状を測定する測定工
程とを含むことを特徴とする面形状測定方法。 - 【請求項9】 前記参照面の非球面形状を関数にあては
めた際の該関数の低次成分を三次元形状測定器により測
定する第1測定工程と、 前記参照面の前記非球面形状を関数にあてはめた際の該
関数の高次成分を請求項8に記載の面形状測定方法を用
いて測定する第2測定工程を含むことを特徴とする面形
状測定方法。 - 【請求項10】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載
の面形状測定方法を実行するための制御部をさらに備え
ていることを特徴とする面形状測定装置。 - 【請求項11】 被検面の面形状を測定する方法におい
て、 光源からの光に基づいて所定位置に照明スポットを形成
する工程と、 前記光源からの光を所定形状の参照面へ向ける工程と、 前記参照面にて反射した反射光を波面分割して多数の照
明スポット像を形成する参照光波面分割工程と、 前記参照光波面分割工程による前記多数の照明スポット
像の位置情報を計測する参照面計測工程と、 前記光源からの光を被検面へ向ける工程と、 前記被検面にて反射した反射光を波面分割して多数の照
明スポット像を形成する測定光波面分割工程と、 前記測定光波面分割工程による前記多数の照明スポット
像の位置情報を計測する被検面計測工程と、 前記参照面計測工程の計測結果と前記被検面計測工程の
計測結果とに基づいて、前記被検面の面形状を求める工
程とを含むことを特徴とする面形状測定方法。 - 【請求項12】 前記参照光波面分割工程は、第1の位
置に設置された前記参照面にて反射した反射光を波面分
割して多数の照明スポット像を形成する第1の参照光波
面分割補助工程と、前記第1の位置とは異なる第2の位
置に設置された前記参照面にて反射した反射光を波面分
割して多数の照明スポット像を形成する第2の参照光波
面分割補助工程とを含み、 前記参照面計測工程は、前記第1の参照光波面分割補助
工程による前記多数の照明スポット像の位置情報を計測
する第1の参照面計測補助工程と、前記第2の参照光波
面分割補助工程による前記多数の照明スポット像の位置
情報を計測する第2の参照面計測補助工程とを含むこと
を特徴とする請求項11に記載の面形状測定方法。 - 【請求項13】 前記所定形状の参照波面に対する前記
被検面の位置を計測する被検面位置計測工程をさらに含
むことを特徴とする請求項11または12に記載の面形
状測定装置。 - 【請求項14】 前記光源からはコヒーレンシィが低い
光が供給されることを特徴とする請求項11乃至13の
いずれか1項に記載の面形状測定装置。 - 【請求項15】 請求項6乃至9、および11乃至14
のいずれか1項に記載の面形状測定方法により計測され
たレンズ面または反射面を有する光学素子を備えている
ことを特徴とする光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001238601A JP2003050109A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 面形状測定装置および面形状測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001238601A JP2003050109A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 面形状測定装置および面形状測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003050109A true JP2003050109A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19069485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001238601A Pending JP2003050109A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 面形状測定装置および面形状測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003050109A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007033263A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Nagasaki Univ | 微小凹面形状の形状誤差機上計測方法および計測装置 |
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JP2007285876A (ja) * | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Nano System Solutions:Kk | 球面検査方法及び球面検査装置 |
DE102013203882A1 (de) | 2012-03-09 | 2013-09-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Verfahren zum Messen einer asphärischen Oberfläche, Vorrichtung zum Messen einer asphärischen Oberfläche, Vorrichtung zum Erzeugen eines optischen Elements und optisches Element |
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WO2020136800A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 三菱電機株式会社 | 波面計測装置及び波面計測方法 |
CN111551129A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-08-18 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 大口径平面镜的中、低阶面形检测装置、系统及存储介质 |
-
2001
- 2001-08-07 JP JP2001238601A patent/JP2003050109A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9279667B2 (en) | 2012-03-09 | 2016-03-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Aspheric surface measuring method, aspheric surface measuring apparatus, optical element producing apparatus and optical element |
JP2013186017A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Canon Inc | 非球面形状計測方法、非球面形状計測装置、光学素子加工装置および光学素子 |
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CN111551129A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-08-18 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 大口径平面镜的中、低阶面形检测装置、系统及存储介质 |
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