JP2002530843A - ハウジング、組込みプリント回路板及びハウジングの側壁にあるキーを有する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ハウジング、組込みプリント回路板及びハウジングの壁の近くに設けられる側面キー組を含む装置である。少なくとも押下によって可動であり、壁に対して略垂直に配置される側面キー部は、ハウジング内にあり、第１の接触駆動部及びプリント回路板と開成可能に電気接続される協働接触部と整列する。押下可能な側面キー部は、ハウジング内にある弾性担持プレートの第１の部分の第１の面上に設けられ、第１の可動式接触駆動部は反対側の第２の面に設けられる。接触部は、プリント回路板に向いている弾性担持プレートの第１の面に接続される。第２の可動式接触駆動部は、弾性担持プレートの第２の部分の第２の面上にあり、上記接触部と整列する。第１の接触駆動部は第２の接触駆動部と協働し、第２の接触駆動部を接触部の方向に動かす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の導入部にて説明される種類の装置に係る。このような種
類の装置は、例えば、米国特許第５２９３０１７号から公知である。この特許で
は、計算機のような様々な種類の装置と携帯ラジオ、遠隔制御装置等のような他
の携帯電子装置について説明する。上記米国特許では、キーが、装置に収容され
るプリント回路板の面と略平行な方向で押下げるという技術的な問題について解
決策を提供するが、キーを押すことによって、可動式接続部はプリント回路板の
面上の導電パターンと接続される。プリント回路板上に、細長い複合接続素子を
定位置で装備して、上記素子を下側でプリント回路板上の導電トラックと導電接
触させることで解決しようとした。プリント回路板に対して直角の側面上に、押
下可能なキー部の接続部と接続されるように接続素子が配置される。上記解決策
は、比較的複雑で、特別な接触素子が必要となり、更に上記素子がプリント回路
板上の正しい点に配置されなければならないという欠点を有する。

【０００２】 本発明は、冒頭部に定義され、単純な構造を有し、付加的な導電接触素子を必
要とせず、請求項１に記される特徴を有する装置を提供することを目的とする。

【０００３】 上記される種類の装置に好適なキー式装置の多くは、キーが押された後に、元
の位置にキーを戻すために必要な力を生み出す半球状の構造が収容された弾性担
持プレートを有する。更に、そのような公知の弾性担持プレートの利点は、上記
プレート上に多数のキー部が一体化可能であり、プリント回路板の上に弾性担持
プレートが配置される限りにおいて、完全に閉じたシールドが提供されることで
ある。本発明の装置では、弾性担持プレート上にある部分は、キーを一つの方向
、例えばプリント回路板と略平行である方向に押すことによって、当該の接触駆
動部がもう一つの方向、例えば接触部に向く方向に押されるように相互に協働す
る。

【０００４】 本発明の好適な実施例は、請求項２によって特徴づけられる。この実施例にお
いて、接触駆動部の好適な押下は、キー部が、上記二つの部の自由端が接続部と
伝達部等を必要とせずに協働することによって起こる。当該の部分は、弾性担持
プレート上にあり、弾性担持プレートの第１の部分と第２の部分が互いに対して
正しい位置に置かれた後、上記自由端が協働するので、他の部分に干渉されるこ
となく上記第１の部分と上記第２の部分は協働する。

【０００５】 適当な協働を実現するには、請求項３によって特徴付けられる本発明の以下の
実施例が有利である。第１の接触駆動部は、第２の接触駆動部の面と在る角度で
摩擦によって協働し、それにより他の方向で好適な動きが得られる。

【０００６】 請求項４に記載される実施例は、弾性担持プレートの第１の部分と第２の部分
を一体として互いに接続するのに有利である。弾性担持プレートの第１の部分を
装置のハウジングに固定するために、請求項５記載の実施例を使用することが可
能である。電話機装置にとって有利な実施例では、請求項６に定義される遠隔制
御装置等が好適に設置される。

【０００７】 本発明の上記及び他の面は、以下に説明される実施例を参照し、制限されない
例によって説明され明らかになる。

【０００８】 図１は、それぞれイヤホンとマイクロホンのための局所開口部５及び７を含む
ハウジング３を有する携帯電話機１を示す。ハウジングは更に、前壁４と前壁４
に対して略垂直である側壁９とを含む。前壁４には、前壁４に対して略垂直に押
下可能な複数の前面キー１１が設けられる。ハウジング３の内部には、前壁４に
対して略平行に前面キー１１の下にプリント回路板１３が設けられ、プリント回
路板の前面キーに向いている面は、電気導線（図示しない）のパターンを有する
。ハウジング３の側壁９には、この実施例においては単一である側面キー１５を
含むキー組が設けられる。このキー組は、側壁９又は電話機のもう一つの側壁に
おいてより多くの側面キーを含む場合がある。

【０００９】 前面キー１１及び側面キー１５の両方は、側壁９に近いハウジングの内側にあ
る第１の部分１７Ａと前壁４の近くに位置する１７Ｂを有する弾性担持プレート
１７と協働する。

【００１０】 図示される実施例において、各前面キー１１は、弾性担持プレート１７の第２
の部分１７Ｂと一体として形成されるキー部１９を有する。更に側面キー１５も
担持プレート１７と一体として形成されるキー部２１を有する。更に、ハウジン
グ３の内部には、可動式キー部２１と協働する可動式接触駆動部２３と、プリン
ト回路板１３の導電部と開成可能な電気接続のために、上記可動式接触駆動部２
３と協働する可動式接触部２５がある。前面キー１１に関しては、キー部１９自
体が、上記接触部２５と類似する接触部２６と協働する接触駆動部を形成する。

【００１１】 図３及び４において特に分かるように、押下可能なキー部２１は、側壁９の近
くにハウジング３の内部にある弾性担持プレート１７の第１の部分１７Ａの第１
の面２７−１上に設けられる。第１の可動式接触駆動部２３は、弾性担持プレー
ト１７の第１の部分１７Ａの裏面２７−２に設けられ、接触部２５が、上記弾性
担持プレート１７の第１の面２７−１に接続され、上記第１の面２７−１はプリ
ント回路板１３に向いている。第２の可動式接触駆動部２９は、弾性担持プレー
ト１７の第２の部分１７Ｂの第２の面２７−２上に設けられ、接触部２５と整列
する。第１の接触駆動部２３は、キー部２１が方向Ｐに押されるとき、接触部２
５の方向Ｑに第２の接触駆動部２９を動かすために、第２の接触駆動部２９と協
働する。側面キー１５の第１の接触駆動部２３と第２の接触駆動部２９は、弾性
担持プレート１７の第２の面２７−２に突起を形成し、それぞれ担持プレート１
７と逆方向を向く自由端３１、３３を有する。第１の接触駆動部２３の自由端３
１は、第２の接触駆動部２９の自由端３３の近くに位置する。側面キー１５のキ
ー部２１を矢印Ｐの方向に押下げて、第１の接触駆動部２３及び第２の接触駆動
部２９のそれぞれの自由端３１、３３が協働することによって、接触部２５はプ
リント回路板１３に向かって方向Ｑで動く。特に図２及び５に示される装置にお
いての方向Ｐ及びＱは、互いに略垂直となる。

【００１２】 特に図５において明確に示されるように、側面キー１５の第１の接触駆動部２
３は、自由端３１の近くで丸くされる円錐を形成し、第２の接触駆動部２９は、
その自由端３３と第１の接触駆動部２３の自由端３１の近くで、第１の接触駆動
部２３の動きの方向Ｐに対して角度を付けられた面３５を有する。図示される実
施例においては、角度は約４５°である。

【００１３】 弾性担持プレート１７の第２の部分１７Ｂに対して第１の部分１７Ａを容易に
曲げるには、第１の部分が第２の部分と、一体化された蝶番３７によって接続さ
れ、上記蝶番は、図示される実施例では弾性担持プレート１７の局所的に薄くさ
れた部分を含む。

【００１４】 ハウジング３の側壁９の近くの弾性担持プレートの第１の部分１７Ａは、担持
プレートの第２の部分１７Ｂに対して約９０°の角度にあり、ばねクリップ３９
によってその場所に固定される。このクリップの下方部分４１が、一体化された
蝶番３７の直ぐ隣にある担持プレート１７をプリント回路板１３側に、若しくは
所望であれば電話機の他の固定された部分に対して押下げる。下方部分４１の二
つの側面のうち一つに、直立の脚部４３が設けられ、図５ではそのうちの一つが
示される。これらの脚部は、端に近い所では、僅かに弾性的に広がった場所に、
電話機のハウジング３の更なる部分（図示しない）に対して置かれる。

【００１５】 説明される電話機の前面キー１１は更に、前壁に対して略垂直に、つまり矢印
Ｒの方向（図２中、左端のキーを参照）に押される。キー部１９は、担持プレー
ト１７と一体化され、弾性担持プレート１７の第２の部分１７Ｂの第２の面２７
−２上に設けられる。関連する接触部２６は各キー部１９と整列し、弾性担持プ
レート１７の第２の部分１７Ｂの第１の面２７−１上に設けられる。

【００１６】 本発明は、単一の実施例のみを参照して説明されるが、それに制限されるもの
ではなく、反対に請求項１に定義される本発明の目的と範囲内のどの実施可能な
実施例も含まれる。例えば、装置は電話機である必要はなく、装置には単一のキ
ーのみが適当に設けられる場合もある。本発明の目的と範囲内において、単一の
面において二つのキー駆動部が設けられる弾性担持プレートが具備されることが
重要であり、従って、一つのキー駆動部を移動することは、第２のキー駆動部を
もう一つの方向に移動することになり、それによって、接触部がプリント回路板
の導電部に接続されるように動かされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 複数の前面キーと単一の側面キーを有する携帯電話機を示す斜視図である。

【図２】 図１中、線ＩＩ―ＩＩについての断面図である。

【図３】 弾性担持プレートの一部を、担持プレートの第１の部分を弾性蝶番によって接
続される第２の部分と共に同一平面図上に示す平面図である。

【図４】 図３中、線ＩＶ−ＩＶについての断面図である。

【図５】 図１中の電話機の側面キーとプリント回路板の協働をより良好に示す図２の一
部の拡大図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １， 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔｈ ｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングと、 組込みプリント回路板と、 上記プリント回路板に対して角度を付けてハウジングの壁の近くに設けられる
   側面キー組とを含み、 上記側面キー組は、少なくとも上記壁に略垂直に押下可能な可動式キー部と、
   上記ハウジング内で上記可動式側面キー部と整列する第１の可動式接触駆動部と
   、上記プリント回路板の導電部と開成可能に電気的に接続するように上記可動式
   側面キー部と協働する可動式接触部とを含む装置であって、 上記押下可能な側面キー部は、上記ハウジング内で上記壁の近くに位置する弾
   性担持プレートの第１の部分の第１の面上に設けられ、 上記第１の可動式接触駆動部は上記弾性担持プレートの上記第１の部分とは反
   対側の第２の面上に設けられ、 上記接触部は上記プリント回路板に向いている上記弾性担持プレートの上記第
   １の面に接続され、 第２の可動式接触駆動部は上記弾性担持プレートの第２の部分の上記第２の面
   上に設けられて上記接触部と整列し、 上記第１の接触駆動部は、上記側面キー部が押下げられたとき上記第２の接触
   駆動部を上記接続部に向かう方向に動かすよう上記第２の接触駆動部と協働する
   ことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 上記第１の接触駆動部と上記第２の接触駆動部は、上記弾性
   担持プレートの上記第２の面において突起を形成し、それぞれ上記担持プレート
   の逆方向を向いている自由端を有し、 上記第１の接触駆動部の上記自由端は上記第２の接触駆動部の上記自由端の近
   くに設けられ、 上記側面キー部を押下げると、上記接触駆動部の上記自由端の協働によって上
   記接触部は上記プリント回路板に向かう方向に動くことを特徴とする請求項１記
   載の装置。
3. 【請求項３】 上記第１の接触駆動部は、自由端において丸くされた円錐の
   形を有し、 上記第２の接触駆動部は、上記第２の接触駆動部の上記自由端及び上記第１の
   接触駆動部の上記自由端の近くにおいて、上記第１の接触駆動部の動き方向に対
   して角度が付けられた面を有することを特徴とする請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 上記弾性担持プレートの上記第１の部分は、上記第２の部分
   に、上記弾性担持プレートを薄くした部分を含む一体化された蝶番によって接続
   されることを特徴とする請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 ばねクリップによって、上記ハウジング内の上記壁の近くに
   ある上記弾性担持プレートの上記第１の部分が、上記弾性担持プレートの上記第
   ２の部分に対して角度が付けられた位置で固定されることを特徴とする請求項１
   記載の装置。
6. 【請求項６】 上記プリント回路板と平行な前壁を有し、 上記前壁に上記前壁に対して略垂直に押下可能な前面キー組が設けられ、各キ
   ーは上記弾性担持プレートの上記第２の部分の上記第２の面に移動可能である押
   下可能な前面キー部を有し、 上記前面キー部と整列する接触部は上記弾性担持プレートの上記第２の部分の
   上記第１の面に設けられることを特徴とする請求項１記載の装置。