Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2002525305A - スルホンアミドを用いた脱毛治療の方法 - Google Patents

スルホンアミドを用いた脱毛治療の方法

Info

Publication number
JP2002525305A
JP2002525305A JP2000571883A JP2000571883A JP2002525305A JP 2002525305 A JP2002525305 A JP 2002525305A JP 2000571883 A JP2000571883 A JP 2000571883A JP 2000571883 A JP2000571883 A JP 2000571883A JP 2002525305 A JP2002525305 A JP 2002525305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
alkyl
alkenyl
group
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000571883A
Other languages
English (en)
Inventor
パトリック ティーズマン,ジェイ
ウェイン フルマー,アンドリュー
マクミラン マクアイヴァー,ジョン
レイモンド デーゲンハート,チャールズ
ジョセフ アイコフ,デイヴィッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002525305A publication Critical patent/JP2002525305A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/49Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
    • A61K8/4906Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
    • A61K8/4913Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having five membered rings, e.g. pyrrolidone carboxylic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/49Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
    • A61K8/4906Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
    • A61K8/4926Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having six membered rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/14Drugs for dermatological disorders for baldness or alopecia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q7/00Preparations for affecting hair growth

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本開示は、脱毛を止めること及び/又は覆すこと及び発毛を促進することを含む哺乳類の脱毛を治療するための方法を記載する。該方法は、式(I)の構造をを有する化合物及び薬事上許容可能な担体を投与することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、脱毛を止めること及び/又は覆すこと及び発毛を促進することを含
む、哺乳類の脱毛を治療するための方法に関する。
【0002】 (クロスリファレンス) 本出願は、米国特許法119(e)条に基づき、1998年9月30日に出願
された仮出願番号60/102,437号を優先権主張している。
【0003】 (発明の背景) 脱毛は、例えば、自然現象として起きる、又は癌のような状態を緩和するため
に設計された特定の治療薬剤を使用することによって亢進することが多い一般的
な問題である。そのような脱毛は、部分的な又は完全な脱毛症の原因となる毛髪
の再生の欠如を伴うことが多い。そのような脱毛症は、表面的に魅力がなく、脱
毛を体験している人を特に悩ませている。 当該技術で周知のように、発毛は、成長と休止の期間を交互に含む活性のサイ
クルによって生じる。このサイクルは、成長期、退行期及び休止期として知られ
ている3つの段主な段階に分けられることが多い。成長期は、サイクルの成長相
であり、毛髪を形成するために分化している細胞の急速な増殖を伴った毛嚢が真
皮深くに貫通することを特徴としてもよい。次の相は退行期であり、それは細胞
分割の休止を特徴とする一過性の段階であり、その間に毛嚢は真皮を介して退行
し、発毛は停止する。次の相である、休止期は、その間に退行した毛嚢が真皮乳
頭細胞をぎっしり詰めた胚を含有する休止段階として特徴付けられることが多い
。休止期では、急速な細胞増殖、真皮乳頭の増殖及び基底膜成分の合成によって
新しい成長期の開始が生じる。発毛している間中このサイクルが繰り返される。
発毛が止まると、休止期及び成長期にある毛嚢のほとんどは関わらなくなるので
、完全な又は部分的な脱毛症の発症を引き起こす。
【0004】 文献によると、例えば成長期の促進や延長によって毛髪の再生を発動するため
の多くの試みが行われてきた。現在、男性型脱毛症の治療に対して米国食品医薬
品局に承認された2つの薬剤がある:塗布用ミノキシジル(ファルマシア&アッ
プジョンによりロガイン(登録商標)として上市された)及び経口フィナステリ
ド(メルク社によりプロペシア(登録商標)として上市された)である。
【0005】 しかしながら、発毛させるミノキシジルの能力に関しては矛盾する報告がある
。事実、ミノキシジルの使用を介した血圧を低下させる以前の臨床試験では、副
作用としての多毛症(発毛)には言及さえされなかった。ドーモイスら(Dormoi
s)の「重度高血圧におけるミノキシジル:習慣薬物としてうまくいかなかった
場合の値」、(American Heart Journal、第90巻、360〜368ページ(1
975年))を参照されたい。実際、ミノキシジルの製造元は、発毛はミノキシ
ジルを用いた患者の一部に限定されていると報告した。内科医のデスク・リファ
レンス(登録商標)第49版、(1995年)2580ページを参照されたい。
更に、ミノキシジルの重篤な副作用が起こる可能性があり、それには血管拡張(
心臓周囲の体液停留及び心拍数の増加)、呼吸困難及び体重増加が含まれる。内
科医のデスク・リファレンス(登録商標)第49版、(1995年)2581ペ
ージ。
【0006】 更に以前の指針ではプロペシア(登録商標)がロガイン(登録商標)よりも効
果的であるという可能性があるが、プロペシア(登録商標)を使用している患者
が限定的な発毛を体験している。The New England Journal of Medicine、33
8巻、9号(1998年2月26日)を参照されたい。更にプロペシア(登録商
標)の副作用の可能性は深刻である。プロペシア(登録商標)はインポテンス、
精力減退、射精量の減少、胸部圧痛及び肥厚、口唇腫脹及び皮疹を含む過敏反応
を起こす可能性がある。その上、プロペシア(登録商標)は女性や小児を適応と
していない。事実、妊娠している、又は妊娠する可能性のある女性は、その薬剤
を含有する、粉砕された又は壊れた錠剤を扱うことすらすべきではない。内科医
のデスク・リファレンス(登録商標)52版、(1998年)1373ページ、
及びThe New England Journal of Medicine(338巻、9号、1998年2月
26)を参照されたい。
【0007】 興味深いことに、免疫抑制剤であるシクロスポリンA及びFK506は顕著な
多毛症の副作用を起こすことが知られている。以下を参照されたい:イワブチら
「マウスの被毛成長開始における免疫抑制性ペプチジル−プロリル シス−トラ
ンスイソメラーゼ(PPIアーゼ)阻害剤、シクロスポリンA、FR506、ア
スコマイシン及びラパマイシンの効果:新しい被毛成長は免疫抑制を必要としな
い」Journal of Dermatological Science、9巻、64〜69ページ(1995
年);ヤマモトら「強力な免疫抑制剤、シクロスポリンA及びFK506の発毛
刺激効果」、Journal of Dermatological Science、第7巻S47〜S54ペー
ジ(1994年);ヤマモトら「強力な免疫抑制剤、FK506の局所適用によ
る発毛刺激」、Journal of Investigational Dermatology、第102巻、160
〜164ページ(1994年);ジアンら(Jiang)「強力な免疫抑制剤、FK
506の局所塗布によるマウス皮膚の発育期及び休止期の誘導」、Journal of I
nvestigational Dermatology、第104巻、523〜525ページ(1995年
);マッケルイーら(McElwee)「局所FK506:円形脱毛症の強力な免疫療
法? ダンディ実験用禿ラットモデルを用いた試験」、British Journal of Der
matology、第137巻、491〜497ページ(1997年);マーラーら(Ma
urer)「局所イムノフィリン・リガンドによる発毛の調節」、American Journal
of Pathology、第150巻4号1433〜1441ページ(1997年);及
びポーズら(Paus)、「免疫抑制による発毛のコントロール」、Arch. Dermatol
. Res.、第288巻、408〜410ページ(1996年)。しかしながら、こ
のような化合物の使用は、免疫抑制剤としてのそれらの強い能力のために好まし
くない可能性がある。 FK506は以下の構造を有する大環状分子の錯体である:
【0008】
【化3】
【0009】 ストックスら(Stocks)「FK506の切り取った結合ドメインにおけるピラ
ノシド置換基の結合に対する寄与」、(Bioorganic & Medicinal Chemistry Let
ters、第4巻、12号1457〜1460ページ、1994年)この錯体マクロ
環に極めて似ている類縁体は、例えば、円形脱毛症及び/又は男性型脱毛症の形
における発毛特性を有するとして開示されている。以下を参照されたい。アボッ
ト・ラボラトリーズに譲渡され、1996年7月30日に発行された米国特許第
5,541,193号(クワイら);藤沢製薬に譲渡され、1996年5月5日
発行の米国特許第5,496,564号(アサクラら);サンド薬品に譲渡され
、1994年10月4日に発行された米国特許第5,352,671号(ボーマ
ンら(Baumann));及び、メルク社に譲渡され、1996年8月27日に発行
された米国特許第5,550,233号(ルプレヒトら(Rupprecht))。
【0010】 しかしながら、シクロスポリンAとFK506の多毛活性に関連した興奮は、
FK506より構造上複雑でないさまざまな、より小さな非大環状の免疫抑制剤
及び非免疫抑制的化合物による多毛に関する報告を欠いていることによって幾分
鎮められている。以下を参照されたい。ギルフォード製薬に譲渡され、1996
年12月19日に公開されたWO96/40140号(ステイナーら(Steiner
));ギルフォード製薬に譲渡され、1996年12月19日に公開されたWO
96/40633号(ハミルトンら(Hamilton));GPI NILホルディン
グに譲渡され、1997年12月9日に発行された米国特許第5,696,13
5号(ステイナーら);1997ギルフォード製薬に譲渡され、1997年3月
25日に発行された米国特許第5,614,547号(ハミルトンら);ギルフ
ォード製薬に譲渡され、1997年3月9日に公開されたWO97/16190
号(ステイナーら);ベルテックス製薬に譲渡され、1996年11月21日に
公開されたWO96/36630号(ゼレら(Zelle));ベルテックス製薬に
譲渡され、1997年10月9日に公開されたWO97/36869号(アーミ
ステッドら(Armistead));ベルテックス製薬に譲渡され、1996年3月2
3日に公開されたWO96/15101号(ゼレら);ベルテックス製薬に譲渡
され、1992年11月12日に公開されたWO92/19593号(アーミス
テッドら);ベルテックス製薬に譲渡され、1994年4月14日に公開された
WO94/07858号(アーミステッドら);ベルテックス製薬に譲渡され、
1995年10月5日に公開されたWO95/26337号(ゼレら);ベルテ
ックス製薬に譲渡され、1992年12月10日に公開されたWO92/213
13号;ダフィら;ベルテックス製薬に譲渡され、1993年3月9日に発行さ
れた米国特許第5,192,773号)アーミステッドら);ベルテックス製薬
に譲渡され、1994年7月19日に発行された米国特許第5,330,993
号(アーミステッドら);ベルテックス製薬に譲渡され、1997年4月22日
に発行された米国特許第5,622,970号(アーミステッドら);ベルテッ
クス製薬に譲渡され、1997年8月5日に発行された米国特許第5,654,
332号(アーミステッドら);ベルテックス製薬に譲渡され、1997年4月
15日に発行された米国特許第5,620,971号(アーミステッドら);ベ
ルテックス製薬に譲渡され、1996年8月6日に発行された米国特許第5,5
43,423号(ゼレら);ベルテックス製薬に譲渡され、1996年3月14
日に発行された米国特許第5,516,797号(アーミステッドら);ベルテ
ックス製薬に譲渡され、1997年9月9日に発行された米国特許第5,665
,774号(アーミステッドら);アンドレスら(Andres)「構造的に限定され
たプロリルアミドの類縁体。トランス−プロリルペプチドミメティク」Journal
of Organic Chemistry、第58巻6609〜4413ページ(1993年);及
びアーミステッドら、「免疫抑制剤FK506の主要結合タンパク質であるFK
BP12の非大環状阻害剤の設計、合成及び構造」Acta Crystallographica、第
D51巻、522〜528ページ(1995年)。
【0011】 驚くべきことに本発明者達は、脱毛を止める及び/又は覆す又は発毛を促進す
るが、FK506の複雑な大環状構造を共有しない部類の化合物を発見した。本
発明者達は更に、その新規部類の中で、発毛を起こす化合物が驚くべきことに免
疫抑制的ではないか、又はわずかにしか免疫抑制的でないことを発見した。免疫
抑制化合物、シクロスポリンA及びFK506に比べて、このような多毛効果のあ
る化合物の免疫抑制活性が出来るだけ少ない及び/又は無いということは際立っ
た利点である。したがって本発明者達は、本明細書に記載される化合物を含む組
成物を投与することによって脱毛を治療する方法を提供する。
【0012】 (発明の概要) 本発明は、脱毛を止めること及び/又は覆すこと及び発毛を促進することを含
む哺乳類の脱毛を治療するのに特に有用であることが本発明者達によって見い出
された化合物を投与することを含む、脱毛を治療する方法に関する。本方法で利
用される化合物は以下の構造を有する化合物:
【0013】
【化4】
【0014】 及び製薬上許容可能なその塩、水和物、及び生加水分解可能なアミド、エステル
、及びイミドであり、式中のG、J、K、A、B、D、及びmは本明細書で定義
する。
【0015】 (発明の詳細な説明) 本発明は、脱毛を止めること及び/又は覆すこと及び発毛を促進することを含
む哺乳類の脱毛を治療するために特に有用な化合物及び組成物を使用する方法に
関する。
【0016】 本化合物が脱毛を治療するのに有用であることを発見するのに加えて、本発明
者達は驚くべきことに、発毛刺激には免疫抑制は必要ではないことを発見した。
本発明者達は、脱毛の治療に有用で、しかし驚くべきことに免疫抑制的ではない
化合物を更に発見した。本発明の方法において有用な好ましい化合物は、したが
って本明細書で定義するように、非免疫抑制的である。
【0017】 出版物及び特許はこの開示を通して引用される。本明細書で引用された参考文
献はすべて参考として本明細書に組み入れる。
【0018】 本明細書で使用されるすべてのパーセンテージ、比率および部分は特に指定の
ない限り重量による。
【0019】用語の定義と用法 以下は本明細書で使用される用語に対する定義のリストである: 本明細書で使用される時「塩」は、いかなる酸性基(例えば、カルボキシル基
)で形成されたカチオン系塩、又はいかなる塩基性基(例えば、アミノ基)で形
成されたアニオン系塩である。そのような塩の多くは当該技術で周知である。好
ましいカチオン系の塩には、アルカリ金属塩(例えばナトリウム及びカリウム)
、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム及びカルシウム)、及び有機塩が
挙げられる。好ましいアニオン系塩には、ハロゲン化合物(例えば、塩化物の基
)が挙げられる。そのような許容可能な塩は投与する際、哺乳類での使用に適し
ていなければならない。
【0020】 本明細書で使用される時、「アルケニル」とは不飽和炭化水素鎖ラジカルであ
る。アルケニル類は少なくとも1つのオレフィン二重結合を有する。特に指定さ
れない限り、アルケニルは、2〜約15の炭素原子(C2〜C15)を有し;好ま
しくは2〜約10の炭素原子(C2〜C10);更に好ましくは2〜約8の炭素原
子(C2〜C8)、そして最も好ましくは約2〜約6の炭素原子(C2〜C6)を有
する。アルケニル類の非限定例にはビニル、アリル及びブテニルが挙げられる。
【0021】 本明細書で使用される時、「アルコキシ」は、アルキル、アルケニル、又はア
ルキニル、好ましくはアルキル又はアルケニル、最も好ましくはアルキル置換基
を有する酸素ラジカルである。アルコキシ基の例には、−O−アルキル及び−O
−アルケニルが挙げられる。
【0022】 本明細書で使用される時、「アルキル」は、飽和炭化水素鎖ラジカルである。
特に指定されない限り、アルキルは、1〜約15の炭素原子(C1〜C15);好
ましくは1〜約10の炭素原子(C1〜C10);更に好ましくは1〜約6の炭素
原子(C1〜C6);及び最も好ましくは1〜約4の炭素原子(C1〜C4)を有す
る。好ましいアルキル類としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、及びブチルが挙げられる。
【0023】 本明細書で使用される時、「アルキレン」とはニ価の基であるアルキル、アル
ケニル、又はアルキニルを意味する。例えば、「メチレン」は、−CH2−であ
る。
【0024】 本明細書で使用される時、「アルキニル」とは不飽和炭化水素鎖ラジカルであ
る。アルキニルは少なくとも1つの三重結合を有する。特に指定されない限り、
アルキニルは、2〜約15の炭素原子(C2〜C15)を有し;好ましくは2〜約
10の炭素原子(C2〜C10);更に好ましくは2〜約8の炭素原子(C2〜C8
)、最も好ましくは約2〜約6の炭素原子(C2〜C6)を有する。
【0025】 本明細書で使用される時、「生加水分解性アミド」とは、化合物の活性を妨害
しない、又は、被験哺乳類によってin vivoで容易に変換されて活性のあ
る化合物を生じる本発明の化合物のアミドである。
【0026】 本明細書で使用される時、「生加水分解性エステル」とは、化合物の活性を妨
害しない、又は、被験哺乳類によってin vivoで容易に変換されて活性の
ある化合物を生じる本発明の化合物のエステルである。
【0027】 本明細書で使用される時、「生加水分解性イミド」とは、化合物の活性を妨害
しない、又は、被験哺乳類によってin vivoで容易に変換されて活性のあ
る化合物を生じる本発明の化合物のイミドである。
【0028】 本明細書で使用される時、「炭素環式環」、「炭素環」、あるいは類似のもの
は炭化水素環ラジカルである。炭素環状環は、単環状、又は融合したもの、又は
架橋したもの、またはスピロ多環状環である。特に指定されない限り、単環状環
は、3〜約9の原子、好ましくは、約4〜約7の原子、及び最も好ましくは5又
は6の原子を含有する。多環状環は約7〜約17の原子、好ましくは約7〜約1
4の原子、最も好ましくは9又は10の原子を含有する。
【0029】 本明細書で使用される時、「シクロアルキル」は、飽和炭素環式又は複素環式
環ラジカルである。好ましいシクロアルキル基には、例えば、シクロブチル、シ
クロペンチル、及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0030】 本明細書で使用される時、「ヘテロアルケニル」は、炭素原子及び1又はそれ
より多いヘテロ原子から成るアルケニルラジカルであって、ヘテロ原子は、酸素
、イオウ、窒素、及びリン、更に好ましくは、酸素、イオウ、及び窒素から成る
群から選択される。
【0031】 本明細書で使用される時、「ヘテロアルキル」は、炭素原子及び1又はそれよ
り多いヘテロ原子から成るアルキルラジカルであって、ヘテロ原子は、酸素、イ
オウ、窒素、及びリン、更に好ましくは、酸素、イオウ、及び窒素から成る群か
ら選択される。
【0032】 本明細書で使用される時、「複素環式環」、「複素環」又は同等物は炭素原子
及び環における1又はそれより多いヘテロ原子から成る環状ラジカルであり、こ
こでヘテロ原子は酸素、イオウ、窒素、及びリン、更に好ましくは酸素、イオウ
、及び窒素から成る群から選択される。複素環は、単環状、又は融合したもの、
又は架橋したもの、またはスピロ多環状環である。特に指定されていない限り、
単環化合物は、約3〜約9の原子、好ましくは約4〜約7原子、及び最も好まし
くは5又は6の原子を含有する。多環化合物は約7〜約17の原子、好ましくは
約7〜約14の原子、最も好ましくは9又は10の原子を含有する。複素環状環
(複素環)は置換されていても置換されていなくてもよい。
【0033】 本明細書で使用される時、「低級」部分(例えば、「低級」アルキル)は、1
〜約6、好ましくは1〜約4の炭素原子を有する部分である。
【0034】 本明細書で使用される時、「薬事上許容可能な」は、ヒト又はその他の動物で
の使用に好適であることを意味する。
【0035】 本明細書で使用される時、「化合物(又は組成物、又は類似物)の安全且つ有
効量」は、生物活性を示すのに有効な量を意味し、好ましくは生物活性とは、本
発明の方法で使用する時、被験哺乳類の活性部位において、理に適った効果/リ
スク比が釣り合っており、(毒性、刺激あるいはアレルギー反応といった)過度
の有害な副作用がなく、脱毛を止めること及び/又は覆すこと、又は発毛を促進
することである。 本明細書で使用される時、変数、部分、基又は類似物が変数や構造において1
回以上生じるような場合、それぞれにおける定義は、ほかのすべてにおける定義
とは独立である。
【0036】本発明の方法 本発明は、以下を含む組成物を投与することを含む脱毛を治療する方法に関す
る: (a)以下の構造を有する化合物:
【0037】
【化5】
【0038】 及び薬事上許容可能なその塩、水和物、及び生加水分解可能なアミド、エステル
、及びイミドであって、式中:
【0039】 (i)Qは1位のヘテロ原子であって、1位のヘテロ原子は窒素である; (ii)Gは、C1〜C6のアルキル、C1〜C6のアルケニル、C5〜C7のシ
クロアルキル、C1〜C4アルキルで置換したC5〜C7のシクロアルケニル、C2
〜C4のアルケニルで置換したC5〜C7のシクロアルケニル、アルキルで置換し
たAr、アルケニルで置換したAr、及びArから選択され; (iii)Arは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−フリル、
3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、及び
4−ピリジル、ピペラジニル、ピペリジニル、単環状複素環、及び二環状複素環
から選択され、その場合Arは任意に、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ
、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1〜C6アルキル、C2〜C6
ルケニル、C1〜C4アルコキシ、ベンジロキシ、フェノキシ、1,2−メチレン
ジオキシ、アミノ、カルボキシ、及びフェニルから成る群からそれぞれ独立に選
択された1又はそれより多くの置換基で置換される; (iv)Jは、水素、C1〜C2のアルキル、及びベンジルから選択され;K
は、C1〜C4のアルキル、ベンジル、及びシクロヘキシルメチルから成る群から
選択され;又はJ及びKは、共に結合して5−、6−、7−員環の複素環式環を
形成してもよく、その環は任意にO、S、S(O)及びS(O)2から成る群か
ら選択される追加のヘテロ原子を含有してもよい; (v)Aは、CH2、O、及びNR1から選択され、その場合R1は水素及び
1〜C4のアルキルから選択される; (vi)B及びDは、それぞれ独立に、水素、Ar、C1〜C6のアルキル、
2〜C6のアルケニル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC1〜C6のアル
キル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC2〜C6のアルケニル、C5〜C7 のシクロアルケニルで置換されたC1〜C6のアルキル、C5〜C7のシクロアルケ
ニルで置換されたC2〜C6のアルケニル、C1〜C6のアルキルで置換されたAr
、C1〜C6のアルケニルで置換されたAr、C1〜C6のヘテロアルキル、C2
6のヘテロアルケニル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC1〜C6のヘ
テロアルキル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC2〜C6のヘテロアルケ
ニル、C5〜C7のシクロアルケニルで置換されたC1〜C6のヘテロアルキル、C 5 〜C7のシクロアルケニルで置換されたC2〜C6のヘテロアルケニル、C1〜C6 のヘテロアルキルで置換されたAr、C2〜C6のヘテロアルケニルで置換された
Ar、及び次式から選択され、
【0040】
【化6】
【0041】 式中、Zは、水素、C1〜C6のアルキル、及びC2〜C6のアルケニルから選択
され、ここでTは、Ar及び、水素、ヒドロキシル、C1〜C4アルコキシ、及び
オキソから選択された少なくとも1つの置換基で置換された5−、6−、または
7−員環のシクロアルキルから選択され;B及びDのうち少なくとも1つは水素
ではない; (vii)mは0〜3の整数である;及び (b)薬事上許容可能な担体。
【0042】G部分 G部分は、本明細書で示されるようにスルホンアミド部分に直接連結する。好
ましいG部分は、飽和又は不飽和のフェニル、4−メチルフェニル、2−チエニ
ル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、4−フルオロフェニル、3−メト
キシフェニル、2−メトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,4,
5−トリメトキシフェニル、メチル、1−ナフチル、8−キノリル、1−(5−
N,N−ジメチルアミノ)ナフチル、4−メトキシフェニル、4−ヨードフェニ
ル、2,4,6−トリメチルフェニル、ベンジル、2−ナフチル、4−ニトロフ
ェニル、3−ニトロフェニル、4−クロロフェニル、及びE−スチレニルが挙げ
られる。最も好ましいG部分は3,4,5−トリメトキシフェニルである。
【0043】J及びK部分 J及びK部分は、上述の構造を有して互いに独立であってもよく、上述のよう
に、共に結合して、O、S、S(O)、及びS(O)2から選択される追加のヘ
テロ原子を任意で含有する5−、6−、又は7−員環の複素環式環を形成しても
よい。好ましいJ及びKは、共に結合して、O、S、S(O)、及びS(O)2
から選択される追加のヘテロ原子を任意で含有する5−、6−、又は7−員環の
複素環式環である。J及びKが複素環式環を形成する場合、環は好ましくは5員
環又は6員環である。J及びKが複素環式環を形成する場合、環は好ましくは、
本明細書で示されるような環の1位で必要とされるQ窒素以外のいかなる追加の
ヘテロ原子も含有しない。
【0044】A部分 Aは、CH2、O、及びNR1から選択され、この場合R1は水素及びC1〜C4
のアルキルから選択される;好ましくはAは、O及びNR1から選択される。最
も好ましいAはNR1である。R1は最も好ましくは水素である。
【0045】B及びD側鎖 B及びDは、本明細書の上文で説明したようなさまざまな部分から選択される
側鎖である。 好ましいB部分は、水素、C1〜C6のアルキル、C1〜C6のアルケニル、3−
(2−ピリジル)プロピル、3−フェニルプロピル、2−フェノキシフェニル、
3−フェノキシフェニル、フェニル、ベンジル、2−(3−ピリジル)エチル、
E−3−[トランス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)]−2−メチル−プロッ
プ−2−エニル、E−3−[トランス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)]−2
−メチル−エス−2−エニル、3−(3−ピリジル)プロピル、2−フェニルエ
チル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、3−(N−ベンジミダゾリル)プ
ロピル、3−(4−メトキシフェニル)プロピル、3−[N−(7−アザインド
リル)プロピル、3−(N−プリニル)プロピル、3−(3−ピリジル)−N−
オキシド、3−(4−ヒドロキシメチルフェニル)プロピル、3−(2−チエニ
ル)プロピル、3−(4−カルボキシフェニル)プロピル、4−フェニルブチル
、2−ヒドロキシメチルフェニル、2−アリルオキシフェニル、3−(3−ヒド
ロキシメチルフェニル)プロピル、3−(3−カルボキシフェニル)プロピル、
3−ヒドロキシメチルフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ピリジル、5−
フェニルペンチル、4−(4−メトキシフェニル)ブチル、4−シクロヘキシル
ブチル、3−シクロヘキシルプロピル、3−シクロペンチルプロピル、3−フェ
ノキシベンジル、及び3−(3−インドリル)プロピルから選択される。 好ましいD部分は、nil、水素、3−フェニルプロピル、2−フェノキシフ
ェニル、3−(3−インドリル)−プロピル、2−フェニルエチル、4−フェニ
ルブチル、3,5−ビス(ベンジルオキシ)フェニル、C1〜C6のアルキル、C 1 〜C6のアルケニル、フェニル、及び3−(4−メトキシフェニル)プロピルか
ら選択される。
【0046】整数m 整数mは0〜3であり、好ましくは、0〜1である。 本発明の方法で使用するのに有用な、好ましい化合物を以下の表にて下に示す
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】分析方法 本発明は、本明細書に記載されるような構造を有する化合物を投与することに
よって脱毛を治療する方法に関する。そのような化合物の中で好ましい化合物は
非免疫抑制的である。化合物(試験化合物)は、以下の方法を用いて成長期を誘
導する能力及びその免疫抑制活性(その欠如)を調べることができる。別の方法
として、当該技術で周知のほかの方法を用いてもよい(しかし本明細書の以下で
開示された方法に従って定義されている「非免疫抑制的」という用語を用いて)
【0052】休止期変換アッセイ : 休止期変換アッセイは、発毛サイクルの休止した段階(「休止期」)にいるマ
ウスを、発毛サイクルの成長する段階(「成長期」)に変換する試験化合物の能
力を測定する。 理論によって限定することを意図しなければ、発毛サイクルには3つの基本的
な相がある:成長期、退行期、及び休止期である。C3Hマウス(米国インディ
アナ州インディアナポリス、ハーラン・スプレーグ・ドーリー社)では、被毛増
殖を同期化すると、およそ40日令から約75日令に至る長い休止期があると考
えられている。75日令以降、被毛増殖はもはや同期化しないと考えられている
。黒っぽい被毛(茶色又は黒色)を持つ約40日令のマウスを発毛実験に用いた
場合、毛(被毛)の増殖と共にメラニン形成が生じ、これにより発毛促進剤の局
所適用を評価する。本明細書の以下にある休止期変換アッセイは、メラニン形成
を測定することにより被毛増殖について化合物をスクリーニングするために用い
られた。 3群の44日令のC3Hマウスを利用した:溶媒対照群、陽性対象群、及び試
験化合物群であり、試験化合物群には本発明の方法で使用する化合物を投与する
。アッセイの期間は少なくとも19日間であり、15日間処置する(処置日は月
曜日から金曜日とする)。第一日目は処置の最初の日とする。ほとんどの試験は
第19日目で終了するが、メラニン形成が陽性であるがゆっくり生成する場合は
第24日目まで行ってもよい。典型的な試験の立案を下の表5に示す:
【0053】
【表5】
【0054】** 溶媒は60%のエタノール、20%のプロピレングリコール、及び20%のジ
メチルイソソルバイド(米国ミズーリ州セントルイス、シグマ・ケミカル社から
市販)である。
【0055】 月曜日から金曜日までマウスの下部背部(尾の基部から肋骨下部)に局所的に
処置する。ピッペット及びチップを用いて400μLを各マウスの背部に排出す
る。マウスの被毛を動かしながら、400μLの塗布をゆっくり適用し、皮膚に
届くようにする。
【0056】 各処置をマウスに適用しながら、各動物の適用部位における皮膚の色に対して
0〜4の視覚的等級を与える。マウスが休止期から成長期に変換するにつれて、
その皮膚色は更に青みがかった黒になる。表6に示すように、0〜4の等級は、
視覚観察による以下の白色から青みがかった黒色までの皮膚の変化を表わす。
【0057】
【表6】
【0058】免疫抑制アッセイ : 本明細書における免疫抑制アッセイは、本発明の方法で使用される化合物にお
ける免疫抑制活性を予測する。アッセイは以下のように行われる: 7〜16週令の成熟雄C3Hマウスを安楽死(CO2窒息)させて脾臓を摘出
する(生きているマウスはインディアナ州インディアナポリス、ハーラン・スプ
レーグ・ドーリー社より市販されている)。脾臓は直ちに冷却したハンクス平衡
塩溶液(HBSS、米国メリーランド州ゲーサーズバーグ、ギブコBRLより市
販)に入れる。次いで艶消しスライドグラスの間で脾臓を砕き、無菌のふるいで
濾過して組織屑を除く。脾細胞を回収するために、出来上がった細胞懸濁液を等
量のフィコール−パックプラス(ニュージャージー州ピスカタウエー、ファルマ
シア・バイオテックから市販されている)に重層し、20°Cにて400xgで
約40分間遠心する。使い捨てのピペットを用いて界面から脾細胞を回収し、H
BSSにて2回洗浄して、20°Cにて100xgで10分間遠心する。10%
熱非働化ウシ胎児血清(ギブコBRL)、ペニシリン(50U/mL)、ストレ
プトマイシン(100μg/mL)、L−グルタミン(2mM)、2−メルカプ
トエタノール(10-5M)、及びN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N'−
2−エタンスルホン酸(HEPES)(10mM)を含有する、フェノールレッ
ドを含まないRPMI1640(ギブコBRLより市販されている培養培地)か
ら成る5〜10mLの細胞培養培地に脾細胞を再浮遊する。例えば、トリパンブ
ルーを用いて細胞を数え、生存率を確認する。106個/mLで培地に脾細胞を
再浮遊し、105個/ウエルにて96穴丸底プレートにピペットで入れる。試験
化合物の存在下又は非存在下で50μL/ウエルのコンカナバリンA(最終濃度
=5μg/mL)を加えることにより脾細胞を活性化する。 試験化合物は、メ
チルスルホキシド(DMSO)でストック溶液を作成し、次いで培地で希釈して
50μL/ウエルで加えて、アッセイにおけるDMSOの最終濃度が0.05%
未満となるようにする。37°Cにて5%CO2と共に48時間プレートをイン
キュベートする。48時間後、1μCi/ウエルのメチル−3H−チミジン(イ
ングランド、バッキンガムシャーのアマシャムより市販)で細胞をパルスし、更
に24時間インキュベートする。
【0059】 24時間後GF/Cフィルタープレート(イリノイ州ドーナーズグローブ、パ
ッカードより市販)上に細胞を回収し、マイクロシンチ20(パッカード)に可
溶化し、トップカウント・マイクロプレートシンチレーション及び化学発光プレ
ートカウンタ(パッカード)でカウントする。試験化合物非存在下における対照
活性の比率として活性を測定し、試験化合物濃度に対してプロットする。4−パ
ラメータ曲線適合(シグマプロット)に対してデータを当てはめ、IC50値を算
出する。本明細書で使用される時、この方法を用いて、(シクロスポリンAのI
50/試験化合物のIC50)x100の比率が、0.02未満又は同等である場
合、即ち、非免疫抑制的試験化合物がシクロスポリンAの免疫抑制活性の 2%
を有する場合、試験化合物は非免疫抑制的であると見なす。
【0060】 細胞の生存率は、MTT(3−[4,5−ジメチル−チアゾイル−2−イル]2
,5−ジフェニル−臭化テトラゾリウム)色素アッセイを用いて評価する。これ
は、アッセイは血清を含まない、フェノールレッドを含まないRPMI1640
で行い、色素は100μL/ウエルのDMSOに可溶化し、スペクトラマックス
・プラス・プレート・リーダー(カリフォルニア州メンロパーク、モレキュラー
デバイス)により650nmにてバックグランド補正を行って540nmにてO
Dを読むということ以外は、ネルソンら(Nelson)がJournal of Immunology、
150巻6号、2139〜2147ページ(1993年)に記載している。
【0061】製造方法 本発明の方法で使用される化合物は当業者に周知の方法に従って調製される。
化合物を調製するのに使用される出発物質は、既知であり、既知の方法で製造さ
れ、又は出発物質として市販されている。 有機化学分野の熟練した技術者は、更なる指示なしで有機化合物の標準操作を
容易に行うことができることを認識している。そのような操作の例は、J.マー
チ(March)による高等有機化学(ジョンウイリー&サンズ、1992年)のよ
うな標準教科書で考察されている。 熟練した技術者は、ほかの機能性が化合物の中で覆われて、又は保護されて、
反応の収率が増加する及び/又は副反応を回避する時、特定の反応が最も良く行
われることを容易に熟知するであろう。熟練した技術者は、そのように収率を高
めること又は望ましくない反応を回避することを達成するために保護基を利用す
ることが多い。このような反応は文献の中に見い出され、また熟練した技術者の
範囲内である。そのような操作の例は、例えば、T.グリーン(Greene)の有機
合成における保護基(ジョンウイリー&サンズ、1981年)の中に見い出され
る。
【0062】 本発明の化合物は1又はそれより多いキラル中心を有する。その結果、ジアス
テレオマーや鏡像体を含む光学異性体の1つを、例えば、キラル出発物質、触媒
又は溶媒により選択的に調製してもよく、あるいはジアステレオマー及び鏡像体
を同時に含む(ラセミ混合物)、両方の立体異性体又は両方の光学異性体を調製
してもよい。本発明の化合物は、ラセミ混合物として存在してもよいので、ジア
ステレオマーや鏡像体を含む光学異性体の混合物、あるいは立体異性体は、例え
ば、キラル塩やキラルクロマトグラフィーを用いるような既知の方法で分離して
もよい。
【0063】 更に、ジアステレオマー及び鏡像体、又は立体異性体を含む1つの光学異性体
は、他を越えた好ましい特性を有してもよい。したがって発明を開示し、請求す
る時、ラセミ混合物が開示される場合、ジアステレオマー及び鏡像体を含む両方
の光学異性体、又は実質的に他を含まない立体異性体は同様に開示され、請求さ
れることが明らかに企図される。 以下は、本発明のさまざまな化合物を製造する方法を更に具体的に説明するが
、これらの例に限定されない。 本明細書で使用される時、以下の略記を使用する:
【0064】
【表7】
【0065】実施例1
【0066】
【化7】
【0067】 1a.(S)−3−フェニルブチルピペコレート:(S)−ピペコリン酸の酒石
酸塩(5.0g、17.9mmoL)の50mL無水ベンゼン懸濁液に、4−フェ
ニル−1−ブタノール(13.8g、89.5mmoL)及びp−トルエンスルホ
ン酸1水和物(3.8g、19.8mmoL)を加え、得られた混合物をディーン
・スタークのトラップの下で一晩還流して加熱する。得られた溶液を濃縮し、1
00mLの4:1エーテル:酢酸エチルに溶解し、0.5NのHClで抽出する
。酸性水性層を100mLの4:1エーテル:酢酸エチルで洗浄し、8mLの3
0%NH4OHを加えることによって塩基性化し、酢酸エチル中で抽出する。合
わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して遊離の
アミンを得る。
【0068】 1b.(S)−3−フェニルブチルN−(4−メチルスルホニル)ピペコレート
:アミン1a(30mg、0.12mmoL)の0.5mLのジクロロメタン溶液
にi−Pr2EtN(22mL、0.13mmoL)及びp−塩化トルエンスルホ
ニル(24mg、0.13mmoL)を加える。得られた混合物を室温にて1時
間撹拌する。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィを行い、所望のスルホンア
ミドを得る。
【0069】実施例2
【0070】
【化8】
【0071】 2a.4−フェニル−1−ブチルアルデヒド:4−フェニル−1−ブタノール(
3.2mL、20.8mmoL)の20mLジクロロメタン溶液に、0℃にて粉末
3A分子篩(3.2g)、続いてピリジニウムクロロクロメート(PCC)(5.
37g、24.9mmoL)を加える。得られた懸濁液を0℃にて1時間撹拌し
、その間に追加のPCC(2.16g、10mmoL)を加える。反応混合物を
室温まで温める。0.5時間撹拌した後、エーテルにて反応混合物を希釈し、セ
ライトで濾過して粗生成物を得る。
【0072】 2b.3−フェニル−1−臭化プロピルマグネシウム:マグネシウムターニング
(736mg、30.3mmoL)のTHF(50mL)懸濁液に室温にて1,
2−ジブロモエタン(50mL)を加え、続いて1−ブロモ−3−フェニルプロ
パン(5.5g、25.1mmoL)を滴下する。室温にて0.5時間撹拌した後
、カニューレによって懸濁液を保存容器(100mL)に移し、続いてグリニュ
ール試薬の0.5M THF溶液として使用する。
【0073】 2C.1,7−ジフェニル−4−ヘプタノール:4−フェニル−1−ブタナール
(700mg、4.7mmoL)のTHF(5.0mL)溶液に、0℃にて3−フ
ェニル−0−臭化プロピルマグネシウム(10mL、5mmoL)を加え、得ら
れた混合物を0℃にて0.5時間撹拌する。飽和NH4Clを滴下することにより
混合物の反応を止め、エーテルで希釈する。相を分離し、水とブラインにて有機
層を洗浄し、MgSO4上で乾燥させる。濃縮により所望のアルコールが得られ
る。
【0074】 2d.(S)−BOC−ピペコリル−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニルエス
テル:(S)−BOC−L−ピペコリン酸(164mg、0.72mmoL)の
5mLジクロロメタン溶液に、室温にてアルコール2c(174mg、0.65
mmoL)、EDAC(140mg、0.72mmoL)、及び触媒量のN,N
−ジメチルアミノピリジンを加える。反応混合物を室温にて0.5時間撹拌し、
次いでシリカゲルカラムに直接かける。溶出によって所望のエステルが得られる
【0075】 2e.(S)−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニルピペコレート:エステル2
c(47mg、0.10mmoL)の1mLジクロロメタン溶液に、室温にてT
FA(1mL)を加える。室温にて0.5時間撹拌した後、飽和K2CO3を滴下
することにより得られた溶液を中和する。相を分離し、有機相を水で洗浄し、M
gSO4上で乾燥させて、濃縮して所望の生成物を得る。
【0076】 2f.(S)−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニルN−(4−メトキシスルホ
ニル)ピペコレート:アミン2e(12.1mg、0.031mmoL)のジクロ
ロメタン(1mL)溶液に、i−Pr2EtN(6mL、0.035mmoL)、
及び4−塩化メトキシベンゼンスルホニル(7.1mg、0.034mmoL)を
加える。得られた混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、クロ
マトグラフィを行い、所望のスルホンアミドを得る。
【0077】実施例3
【0078】
【化9】
【0079】 3a.(S)−(N−第3級−ブトキシカルボニル)−ピペコレート1,7−ジ
フェニル−4−ヘプチルアミド:(S)−(N−第3級−ブトキシカルボニル)
−ピペコリン酸(4.0g、17.7mmoL)を160mLのDMFに溶解する
。1,7−ジフェニル−4−アミノヘプタン(4.30g、16.1mmoL)及
びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.16g、32.2mmoL)を加え
、次いでPyBOP(8.80g、16.9mmoL)を加える。室温にて18.
5時間反応物を撹拌し、次いで、氷冷した0.1NのHCl(600mL)に注
ぎ、酢酸エチル(600mL)にて抽出する。有機層をブライン(100mL)
、飽和NaHCO3溶液(300mL)、及びブライン(2x200mL)の順
にて洗浄する。有機溶液をMgSO4上で乾燥、濾過して、減圧下で濃縮する。
シリカゲル上クロマトグラフィーにより精製して所望のアミド3aを得る。
【0080】 3b.(S)−ピペコリン酸1,7−ジフェニル−4−ヘプチルアミド:アミド
3a(7.3g、15.3mmoL)を150mLの無水ジクロロメタンに溶解す
る。5分間かけてトリフルオロ酢酸(120mL)を滴下する。2時間後、氷水
槽にて混合物を冷却し、pHが約8になるまで飽和K2CO3溶液を加える。ジク
ロロメタン(200mL)及び水(200mL)を含有する分液漏斗に混合物を
移し、振る。MgSO4で乾燥する前に、水(200mL)で有機層を洗浄する
。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、所望のアミン3bを得る。
【0081】 3C.(S)−N−(3',4'−ジメトキシフェニルスルホニル)−ピペコリン
酸1,7−ジフェニル−4−ヘプチルアミド:室温にてアミド3b(4.4g、
11.7mmoL)を無水塩化メチレン(100mL)に溶解する。N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(2.55mL、14.7mmOL)を加え、溶液を5
℃に冷却する。3',4'−塩化ジメトキシフェニルスルホニル(3.47g、1
4.7mmoL)を一気に加える。反応混合物を室温にて18時間撹拌し、半量
に濃縮する。濃縮物を酢酸エチル(300mL)上に注ぎ、0.1MのHCl(
100mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)、及びブライン(50
mL)にて順に洗浄する。有機溶液をMgSO4上で乾燥、濾過して、減圧下で
濃縮する。シリカゲル上の調製用クロマトグラフィーによって粗生成物を精製し
、所望のスルホンアミド3cを得る。
【0082】実施例4
【0083】
【化10】
【0084】 4a.(N−第3級−ブトキシカルボニル)−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸1,7−ジフェニル−4−ヘプチルアミド:(N−第3級−ブトキシカルボニ
ル)−ピロリジン−2(S)−カルボン酸(3.8g、17.7mmoL)を16
0mLのDMFに溶解する。1,7−ジフェニル−4−アミノヘプタン(4.3
0g、16.1mmoL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.16g
、32.2mmoL)を加え、更にPyBOP(9.20g、17.1mmoL)
を加える。反応物を室温にて20.5時間撹拌し、次いで氷冷した0.1NのH
Cl(600mL)に注ぎ、酢酸エチル(600mL)により抽出する。層を分
離して、有機層をブライン(100mL)、飽和NaHCO3溶液(300mL
)、及びブライン(2x200mL)の順にて洗浄する。有機溶液をMgSO4
上で乾燥、濾過して、減圧下で濃縮する。シリカゲル上の精製により所望のアミ
ド4aを得る。
【0085】 4b.ピロリジン−2(S)−カルボン酸1,7−ジフェニル−4−ヘプチルア
ミド:アミド4a(7.4g、16.5mmol)を160mLの無水ジクロロ
メタンに溶解する。5分間かけてトリフルオロ酢酸(130mL)を滴下する。
45分間後、氷水槽にて混合物を冷却し、pHが約8になるまで飽和K2CO3
液を加える。ジクロロメタン(300mL)及び水(300mL)を含有する分
液漏斗に混合物を移し、振る。MgSO4で乾燥する前に、水(100mL)で
有機層を洗浄する。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、所望のアミン4bを得
る。
【0086】 4C.N−(3',4'−ジメトキシフェニルスルホニル)−ピロリジン−2(S
)−カルボン酸1,7−ジフェニル−4−ヘプチルアミド:室温にてアミン4b
(4.38g、12.0mmoL)を無水ジクロロメタン(100mL)に溶解す
る。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.6g、15mmoL)を加え、
溶液を5℃に冷却する。3',4'−塩化ジメトキシフェニルスルホニル(3.5
g、15mmoL)を一気に加える。室温にて、反応混合物を18時間撹拌し、
次いで半量に濃縮する。濃縮物を酢酸エチル(300mL)上に注ぎ、0.1M
のHCl(100mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)、及びブラ
イン(50mL)にて順に洗浄する。有機溶液を乾燥し、濾過して減圧下にて濃
縮する。調製用クロマトグラフィーによる粗生成物の精製によって所望のスルホ
ンアミド4cを得る。
【0087】実施例5
【0088】
【化11】
【0089】 5a.マグネシウム(40.2g、1.65moL)及び無水エーテル(3.2L)
を撹拌しながら反応容器内で混合する。1−ブロモ−3−フェニルプロパンの1
.6L無水エーテル溶液を添加漏斗に加える。1時間かけて撹拌しながら臭化物
溶液を反応容器に滴下する。加え終わるまで、混合物を1〜2時間撹拌する。4
−フェニルブチロニトリル(160g、1.1mmoL)の無水エーテル(2.
4L)溶液を添加漏斗に入れる。1時間かけて溶液を反応容器に加える。添加が
完了したら、溶液を温めて10時間還流し、6時間室温にて撹拌する。
【0090】 5b.1,7−ジフェニル−4−アミノヘプタン:添加漏斗を用いて5aの反応
混合物をメタノール(3.2L)で希釈する。ホウ化水素ナトリウム(83.4
g、2.2mol)を一気に加える。添加が完了したら、反応物を室温にて6時
間撹拌する。反応混合物には水を(3.2L)ゆっくり加えることにより反応を
止める。エーテル(3.2L)及び水(1.6L)により混合物を希釈する。エ
ーテル層を分離し、水性層をエーテル(3.2Lx2)で2回抽出する。エーテ
ル抽出物を合わせて塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥、濾過して減圧下で
濃縮して粗生成物を得る。この生成物をエーテル(1.2L)にて希釈し、1M
のHCl(1.2L)をゆっくり加えることにより酸性化する。混合物を1時間
撹拌し減圧下で濃縮する。得られた沈殿物をアセトニトリルで希釈し、16時間
撹拌する。濾過により、所望の1,7−ジフェニル−4−アミノヘプタン5bを
回収する。
【0091】本化合物の用途 本発明の方法は、本明細書における構造を有する化合物及び薬事上許容可能な
担体を投与することによって実行される。 本発明の化合物は、脱毛を止めること及び/又は覆すこと含む哺乳類の脱毛を
治療すること及び発毛を促進することのような状態の処置に用いてもよい。その
ような状態は、例えば、男性型脱毛症及び女性型脱毛症を含む脱毛に現れる。
【0092】 本化合物の一部が免疫抑制活性を示す可能性がある一方で、本発明の好ましい
化合物は、本明細書で定義するように非免疫抑制的である。 好ましくは本発明の方法において本発明の化合物は、前述したような状態の治
療又は予防に使用するために医薬組成物に調剤される。レミングトンの製剤科学
(ペンシルベニア州イーストン、マック出版社(Mack Publishing Company)、
1990年)に開示されているような、標準的な処方技術を使用する。
【0093】 本明細書に記載したような構造を有する化合物を典型的には約5mg〜約30
00mg、好ましくは約5mg〜約1000mg、更に好ましくは約10mg〜
約100mg1日当り全身性投与に対して投与する。このような投与量範囲は単
に例示する目的であり、毎日の投与はさまざまな要因に基づいて調整できること
が理解される。投与すべき化合物の具体的な投与量は、治療期間及び治療が局所
的なものか全身性のものかということと同様に、相互に依存する。投与量及び治
療方式もまた、使用される具体的な化合物、治療の適応、化合物の有効性、対象
者の個人的な特性(例えば、対象者の体重、年齢、性別及び医学的状態)、治療
方式へのコンプライアンス及び治療の副作用の存在とその重症度のような要因に
も依存する。
【0094】 本発明に基づいて、主題の化合物は、薬事上許容可能な担体(「担体」)と共
投与される。用語、薬事上許容可能な担体は、本明細書で使用される時、哺乳類
への投与に好適な1種又はそれより多い適合可能な、固体又は液体の充填希釈剤
あるいはカプセル化物質を意味する。用語「適合可能な」は、本明細書で使用さ
れる時、組成物の成分が通常の使用状況の下で組成物の有効性を実質的に低下さ
せるような相互作用がないように、本発明の化合物と、更に互いに混ざり合うこ
とができることを意味する。担体は、治療される動物への、好ましくは哺乳類へ
の投与に好適であるように、当然、十分に純度が高く、十分に毒性が低くなけれ
ばならない。担体はそれ自体不活性であってもよく、それ自体の薬事上の利点を
有してもよい。
【0095】 本発明の組成物は(例えば)経口、直腸内、局所、経鼻、眼内又は非経口的投
与に好適なさまざまな形態のいずれでもよい。これらの中で局所投与又は経口投
与が特に好ましい。所望する特定の投与経路に依存して当該技術で周知のさまざ
まな薬事上許容可能な担体を使用してもよい。このようなものには、固体又は液
体の充填剤、希釈剤、ヒドロトロープ、界面活性剤、及びカプセル化物質が挙げ
られる。本発明の化合物の活性を実質的に妨害しない、任意の薬事上活性のある
物質が包含されてもよい。本発明化合物と併せて用いる担体の量は、化合物の単
位用量当りの投与に対して物質の実用的な量を提供するのに十分である。本発明
の方法において有用な投薬形態を作成するための技術と組成は以下の参考文献に
記載されている:「現代調剤」、第9及び10章(バンカー&ロード編(Banker
& Rhodes)(1979年);リーバーマンら(Lieberman)の「製薬剤形:錠剤
」(1981年);及びアンセル(Ansel)の「製薬剤形入門I」、第2版(19
76年)。
【0096】 薬事上許容可能な担体又はその成分として作用することができる物質の例示の
一部には、ラクトース、グルコース及びスクロースのような糖;コーンスターチ
及びポテトスターチのようなスターチ;カルボキシメチルセルロースナトリウム
、エチルセルロース、及びメチルセルロースのようなセルロース及びその誘導体
;粉末状トラガカント;モルト;ゼラチン;タルク;ステアリン酸及びステアリ
ン酸マグネシウムのような固形潤滑油;硫酸カルシウム;ピーナッツ油、綿実油
、ゴマ油、オリーブ油、コーン油及びカカオ油のような植物油;プロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール、マニトール、及びポリエチレングリコール
のようなポリオール;アルギン酸;ツイーン(TWEENS)のような乳化剤;ラウリ
ル硫酸ナトリウムのような湿潤剤;着色剤;風味剤;錠剤形成剤、安定剤;酸化
防止剤;防腐剤、保存剤;発熱物質を含まない水;等張生理食塩水;及びリン酸
緩衝液がある。
【0097】 主題の化合物と併せて使用すべき薬事上許容可能な担体の選択は、投与される
べき化合物の目的によって基本的に決定される。
【0098】 特に、全身性投与のための薬事上許容可能な担体には、糖、スターチ、セルロ
ース及びその誘導体、モルト、ゼラチン、タルク、硫酸カルシウム、植物油、合
成油、ポリオール、アルギン酸、リン酸緩衝液、乳化剤、等張生理食塩水、及び
発熱物質を含まない水が挙げられる。非経口投与のために好ましい担体には、プ
ロピレングリコール、エチルオレエート、ピロリドン、エタノール、及びゴマ油
が挙げられる。好ましくは薬事上許容可能な担体は、非経口投与に対する組成物
では、全組成物重量の少なくとも約90%含まれる。
【0099】 錠剤、カプセル、顆粒及び粉末のような固形形状を含むさまざまな経口剤形を
使用することができる。このような経口剤形は、通常少なくとも約5%、好まし
くは約25%〜約50%の安全且つ有効量の本発明の化合物を含む。錠剤は、好
適な結合剤、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、風味剤、流動励起剤、及び融解
剤を含有する圧縮したもの、錠剤粉薬、腸溶性、糖衣、フィルムコート、又は複
合圧縮したものであってもよい。液状経口剤形には、好適な溶媒、保存剤、乳化
剤、懸濁剤、希釈液、甘味剤、融解剤、着色剤及び風味剤を含有する水溶液、エ
マルション、懸濁液、非発泡性顆粒から再構築した溶液及び/又は懸濁液、及び
発泡性顆粒から再構築した発泡性調製物が挙げられる。
【0100】 経口投与に関する単位剤形の調製に好適な薬事上許容可能な担体は、当業者に
周知である。錠剤は典型的には炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、マニトール、
ラクトース及びセルロースのような不活性希釈剤;スターチ、ゼラチン及びスク
ロースのような結合剤;スターチ、アルギン酸及びクロスカルメロースのような
崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸及びタルクのような潤滑剤の
ような従来の薬事上適合可能な補助剤が含まれる。粉末混合物の流動特性を改善
するために二酸化珪素のような滑り剤を使用することができる。FD&C染料の
ような着色剤は外観のために加えることができる。アスパルテーム、サッカリン
、メンソール、ペパーミント、及び果実風味のような甘味剤及び風味剤は噛むこ
とができる錠剤のために有用な補助剤である。カプセル(時間放出及び持続放出
剤形を含む)は、典型的には1種又はそれより多くの上記で開示した固形希釈剤
を含む。担体成分の選択は、味、価格及び保存上の安定性のような二次的な検討
に依存しており、本発明の目的にとって重要ではなく、当業者によって容易に行
われる。
【0101】 経口で投与される組成物には、液状溶液、エマルション、懸濁液、粉末、顆粒
、エリキシル剤、チンキ、シロップなども包含される。そのような組成物の調製
に好適な薬事上許容可能な担体は、当業者に周知である。シロップ、エリキシル
剤、エマルション及び懸濁液に好適な担体の典型的な成分には、エタノール、グ
リセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、液状スクロース
、ソルビトール及び水が挙げられる。懸濁液に関しては、典型的な懸濁剤には、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アビセル(Avicel
)RC−591、トラガカント及びアルギン酸ナトリウムが挙げられ;典型的な
湿潤剤には、レシチン及びポリソルビン酸80が挙げられ;典型的な保存剤には
メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。経口液状組成物はまた、
上記で開示された甘味剤、風味剤及び着色剤の1種又はそれより多く含有しても
よい。
【0102】 本発明の化合物が所望の局所適用の近傍の消化管で放出されるように、あるい
は所望の作用を延長するためにさまざまな時間で放出されるように、組成物は従
来の方法によって、典型的にはpH又は時間依存性のコーティングによってコー
トされてもよい。そのような剤形には、典型的には1種又はそれより多くのセル
ロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレート、エチルセルロース、エウドラギット・コー
ティング、ワックス及びセラックが挙げれらるが、これらに限定されない。
【0103】 本発明の化合物の全身性投与を達成するのに有用なその他の組成物には、舌下
剤形、口腔剤形及び鼻内剤形が挙げられる。そのような組成物は典型的には1種
又はそれより多くのスクロース、ソルビトール及びマニトールのような可溶性充
填物質;及びアカシア、微晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースのような結合剤を含む。上で開示されている
滑り剤、潤滑剤、甘味剤、着色剤、酸化防止剤及び風味剤も包含されてもよい。 本発明の化合物は局所的に投与されてもよい。局所組成物の担体は、好ましく
は毛嚢の周辺に到達するように本発明の化合物が皮膚に浸透することを目的とす
る。本発明の局所組成物は、例えば、溶液、クリーム、軟膏、ジェル、ローショ
ン、シャンプー、付けたままにしておく及びすすぎ落すヘアコンディショナー、
ミルク、洗浄剤、保湿剤、スプレー、皮膚パッチなどを含むいかなる形態であっ
てもよい。
【0104】 活性成分を含有する局所組成物は、例えば、水、アルコール、アロエベラジェ
ル、アラントイン、グリセリン、ビタミンA及びEオイル、鉱油、プロピレング
リコール、PPG−2ミリスチルプロピオネートなどのような当該技術で周知の
さまざまな担体物質と混合してもよい。
【0105】 局所の担体で使用するのに好適なそのほかの物質には、例えば、皮膚軟化剤、
溶媒、湿潤剤、増粘剤及び粉末が挙げることができる。このような型の物質の各
例は、単一で使用することができるもの、あるいは1又はそれより多くの物質の
混合物として使用することができるものもあり、以下のとおりである: ステアリルアルコール、グリセリルモノリシノレート、モノステアリン酸グリセ
リル、プロパン−1,2−ジオール、ブタン−1,3−ジオール、ミンク油、セ
チルアルコール、イソプロピルイソステアレート、ステアリン酸、イソブチルパ
ルミテート、イソセチルステアレート、オレイルアルコール、イソプロピルラウ
レート、ヘキシルラウレート、デシルオレエート、オクタデカン−2−オール、
イソセチルアルコール、セチルパルミテート、ジメチルポリシロキサン、ジ−n
−ブチルセバケート、ミリスチン酸イソプロピル、イソプロピルパルミテート、
イソプロピルステアレート、ブチルステアレート、ポリエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ラノリン、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、ヒマシ油、アセ
チル化ラノリンアルコール、石油、鉱油、ブチルミリステート、イソステアリン
酸、パルミチン酸、イソプロピルリノレート、ラウリル乳酸、ミリスチル乳酸、
デシルオレエート、及びミリスチルミリステートのような皮膚軟化剤;プロパン
、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、及び笑気のような高圧
ガス;エチルアルコール、塩化メチレン、イソプロパノール、ヒマシ油、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフランのような溶媒;グリセリン、ソルビトール、2
−ピロリドン−5−カルボキシレートナトリウム、可溶性コラーゲン、ジブチル
フタレート、及びゼラチンのような湿潤剤;及び石灰粉末、タルク、フラー土、
カオリン、スターチ、ゴム、コロイド状二酸化珪素、ポリアクリル酸ナトリウム
、テトラアルキルアンモニウムスメクタイト、トリアルキルアリールアンモニウ
ムスメクタイト、化学修飾した珪酸アルミン酸マグネシウム、有機修飾したモン
トモリロナイト粘土、水酸化珪酸アルミン酸、燻蒸シリカ、カルボキシビニルポ
リマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びエチレングリコールモノ
ステアレートのような粉末。
【0106】 本発明で使用される化合物は、小さな単層膜胞、大きな単層膜胞及び多層膜胞
のようなリポソーム送達システムの形状で投与されてもよい。リポソームは、コ
レステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンのようなさまざまな
リン脂質から形成することができる。本発明の化合物の局所送達に対する好まし
い製剤には、ドートン(Dowton)らの「カプセルに包み込んだシクロスポリンA
の局所送達におけるリポソーム組成物の影響:I.ヘアレスマウスを用いたin
vitro試験」、(S.T.Pファーマ・サイエンス)第3巻、404〜4
07ページ(1993年)、ウォラック&フィリポット(Wallach and Philippo
t)の「新しい型の脂質膜胞:ノバサム(登録商標)」、リポソーム技術第1巻
141〜156ページ(1993年)、及びウォラックのマイクロパックに譲渡
され、1990年3月27日に発光された米国特許第4,911,928号に記
載されているようなリポソームを利用する。
【0107】 本発明の化合物はイオン浸透療法で投与されてもよい。以下を参照されたい。
www.unipr.it/arpa/dipfarm/erasmus/erasm14.html;バンガら(Banga)の
「ペプチド/タンパク質薬剤の経皮送達に関するヒドロゲルに基づいたイオン療
法送達装置」、(Pharm. Res.,第10巻(5)697〜702ページ(1993
年));L.L.フェリー(Ferry)の「経皮薬剤送達で利用されるイオン浸透
療法の理論的モデル」、(Pharmaceutical Acta Helvetiae、第70巻、279
〜287ページ(1995年));ガンガローサら(Gangarosa)「局所薬剤送
達に関する最新イオン浸透療法」、(Int. J. Pharm、第123巻、159〜1
71ページ(1995年));グリーンら(Green)の「in vitroにお
ける一連のトリペプチドの皮膚を横切ったイオン浸透療法送達」、(Pharma. Re
s.、第8巻、1121〜1127ページ(1991年));ジャドウルら(Jado
ul)の「皮膚においてイオン浸透療法により送達されたフェンタニールとTRH
の定量と局在」、(Int. J. Pham.、第120巻、221〜228ページ(19
95年));オブライアンら(O'Brien)の「抗ウイルス活性、薬物動態特性及
び治療効果の最新概説」、(Drugs、第37巻、233〜309ページ(198
9年));パリーら(Parry)の「ヒト皮膚におけるアシクロビルの生物利用性
」、(J. Invest. Dermatl.、第98巻(6)、856〜63ページ(1992
年));サンティら(Santi)「経皮イオン浸透療法における薬剤容器組成物と
サーモンカルシトニンの輸送」、(Pharm. Res.、第14巻(1)、63〜66
ページ(1997年));サンティら(Santi)「逆相イオン浸透療法−電気浸
透流量を測定するパラメータ:I.pH及びイオン強度」、(J.Control.Releas
e、第38巻、159〜165ページ(1996年);サンティら(Santi)「逆
相イオン浸透療法−電気浸透流量を測定するパラメータ:II.電極チャンバー
の定式化」、(J. Control. Release、第42巻、29〜36ページ(1996
年));ラオら(Rao)「逆相イオン浸透療法:ヒトのin vivoにおける
非侵襲性グルコースのモニタリング」、(Pharm.Res.、第12巻(12)、18
69〜1873ページ(1995年)); チスマンら(Thysman)「イオン浸透
療法によるラットにおけるヒトカルシトニンの送達」、(J. Pharm. Pharmacol.
、第46巻、725〜730ページ(1994年));ボルパトら(Volpato)
「イオン浸透療法は、電気相反と電気浸透によってヌードマウスの皮膚を介した
アシクロビルの輸送を高める」、(Pharm. Res.、(第12巻(11)、162
3〜1627ページ(1995年))。
【0108】 本発明の組成物はまた、任意選択で活性増強剤を含んでもよい。活性増強剤は
、本発明の化合物の発毛効果を高めるために、異なった方法で機能することがで
きる多種多様な分子から選択することができる。活性増強剤の特定の部類にはそ
の他の発毛刺激剤及び浸透増強剤が挙げられる。
【0109】 追加の発毛刺激剤は、本発明の化合物の発毛効果を高めるために、異なった方
法で機能することができる多種多様な分子から選択することができる。このよう
な任意のほかの発毛刺激剤は、それが存在する場合、本明細書の組成物において
組成物重量の約0.01%〜約15%、好ましくは約0.1%〜約10%、更に
好ましくは約0.5%〜約5%の範囲の濃度で使用する。
【0110】 例えば、アミネキシルのような及び米国特許第3,382,247号、米国特
許第5,756,092号(1998年5月26日発行)、米国特許第5,72
2,990号(1998年6月30日発行)、米国特許第5,760,043号
(1998年6月2日発行)、米国特許第328,914号(1994年7月1
2日発行)、米国特許第5,466,694号(1995年11月14日発行)
、5,438,058号(1995年8月1日発行)、及び米国特許第4,97
3,474号(1990年11月27日発行)(すべて参考として本明細書に組
み入れる)で開示されているもののようなミノキシジル及びミノキシジル誘導体
、及びクロマカリン及びジアゾキシドを含むカリウムチャンネル作動薬のような
血管拡張剤は、本明細書の組成物において追加の発毛刺激剤として使用すること
ができる。
【0111】 本明細書で使用するための追加の発毛刺激剤の好適な1つの部類は、抗アンド
ロゲンである。好適な抗アンドロゲンの例には、フィナステリドのような5−
−レダクターゼ阻害剤及び米国特許第5,516,779号(1996年5月1
4日発行)(本明細書に参考として組み入れる)及びナネら(Nane)のCancer r
esearch58、「C17、20−リアーゼ及び5α−レダクターゼの新規阻害剤
のin vitro及びin vivoにおける効果及び前立腺癌の治療におけ
るその役割の可能性」に記載されているようなもの、同様に酢酸シプロテロン、
アゼライン酸及びその誘導体及び米国特許第5,480,913号(1996年
1月2日発行)に記載されているような化合物、フルタミド、及びすべて参考と
して本明細書に組み入れられる米国特許第5.411,981号(1995年5
月2日発行)、米国特許第5,565,467号(1996年10月15日発行
)及び米国特許第4,910,226号(1990年3月20日発行)に記載さ
れているものを包含してもよいが、これに限定されない。
【0112】 もうひとつの好適な部類の任意の発毛刺激剤は、1)参考として本明細書に組
み入れられる米国仮特許出願番号第60/122,925号(フルマーら(Fulm
er)1999年3月5日出願)に記載されているものを含めたシクロスポリンお
よびシクロスポリン類縁体、及び2)すべて参考として本明細書に組み入れられ
る米国仮特許出願番号第60/147,279号(デジャンハードら(Degenhar
dt)、1999年8月5日出願);米国仮特許出願番号第60/147,313
号(デジャンハードら、1999年8月5日出願);米国仮特許出願番号第60
/147,280号(デジャンハードら、1999年8月5日出願);米国仮特
許出願番号第60/147,278号(デジャンハードら、1999年8月5日
出願);及び米国仮特許出願番号第60/147,276号(エイコフら(Eick
hoff)、1999年8月5日出願)に記載されているもののようなFK506類
縁体のような免疫抑制剤または非免疫抑制剤である。
【0113】 もうひとつの好適な部類の任意の発毛刺激剤は、硫化セレン、ケトコナゾール
、トリクロカルバン、トリクロサン、ジンクピリチオン、イトラコナゾール、ア
ジア酸、ヒノキチオール、ミピロシン及びEPO0,680,745号(参考と
して本明細書に組み入れる)に記載されているもの、塩酸クリナシシン、過酸化
ベンゾイル、過酸化ベンジル及びミノサイクリンのような抗菌剤である。
【0114】 抗炎症剤も、任意の発毛刺激剤として本明細書の組成物に組み入れることがで
きる。好適な抗炎症剤の例には、ハイドロコルチゾン、モメタソンフロエート及
びプレドニゾロンのようなグルココルチコイド、又は、米国特許第5,756,
092号に記載されているようなシクロオキシゲナーゼ又はリポキシゲナーゼ阻
害剤及びベンジダミン、サリチル酸、及びすべて参考として本明細書に組み入れ
られるEPA0,770,399号(1997年5月2日公開)、WO94/0
6434、WO94/06434号(1994年3月31日公開)、及びFR2
,268,523号(1975年、11月21日公開)に記載されているそのよ
うな化合物を含む非ステロイド系抗炎症剤を包含してもよい。
【0115】 もうひとつの好適な部類の任意の発毛刺激剤は、甲状腺ホルモン及びその誘導
体及びその類縁体である。本明細書で使用するのに好適な甲状腺ホルモンの例に
はトリヨードチロニンを包含してもよい。本明細書で使用するのに好適な可能性
がある甲状腺ホルモン類縁体の例には、米国仮特許出願番号第60/136,9
96号(チャンら(Zhang)1999年6月1日出願)、米国仮特許出願番号第
60/137,024号(チャンら、1999年6月1日出願)、米国仮特許出
願番号第60/137,022号(チャンら、1999年6月1日出願)、米国
仮特許出願番号60/137,023号(チャンら、1999年6月1日出願)
、米国仮特許出願番号第60/137.052号(ヤングクイストら(Youngqui
st)1999年6月1日出願)、米国仮特許出願番号第60/137,063号
(ヤングクイストら、1999年6月1日出願)、及び米国仮特許出願番号第6
0/136,958号(ヤングクイストら、1999年6月1日出願)に記載さ
れているようなものを包含する。
【0116】 本明細書の組成物において任意の発毛刺激剤としてプロスタグランジン作動薬
又は拮抗薬を使用することができる。好適なプロスタグランジン作動薬又は拮抗
薬の例には、ラタノプロスト及びWO98/33497(ジョンストーン(John
stone)、1998年8月6日公開)、WO95/11003(ステルンシャン
ツ(Stjernschantz)、1995年4月27日公開、特公平9−100091(
ウエノ)及び特公平8−134242(ナカムラ)に記載されたようなものが挙
げられる。
【0117】 本明細書で使用するためのもうひとつの部類の任意の発毛刺激剤はレチノイド
である。好適なレチノイドには、イソトレチノイン、アシトレチン及びタザロテ
ンを挙げてもよい。 本明細書で使用するためのもうひとつの部類の任意の発毛刺激剤は、例えば、
米国特許出願出願番号第09/353,408号「発毛調節の方法」(ブラッド
ベリーら(Bradbury)、1999年7月15日出願)及び米国特許出願出願番号
第09/353,409号「発毛調節のためにトリテルペンを含有する組成物」
(ブラッドベリーら、1999年7月15日出願)でそれぞれ全体を参考として
組み入れるが、これらで開示されているもののようなトリテルペンである。
【0118】 本明細書で使用するためのもうひとつの部類の任意の発毛刺激剤には、フラビ
ノイド、アスコマイシン誘導体及び類縁体、塩酸ジフェニルヒドラミンのような
ヒスタミン拮抗剤、オレイン酸及びウルソール酸のような他のトリテルペン及び
米国特許第5,529,769号、JP10017431号、WO95/351
03号、米国特許第5,468,888号、JP09067253号、O92/
09262号、JP62093215号、米国特許第5,631,282号、米
国特許第5,679,705号、JP08193094号に記載されているもの
、EPO0,558,509号(ボンテら(Bonte)1993年9月8日公開)
及びWO97/01346(ボンテら、1997年1月16日公開)(双方共に
参考としてすべて本明細書に組み入れる)に記載されているもののようなサポニ
ン、米国特許第5,015,470号(1991年5月14日発行)、米国特許
第5,300,284号(1994年4月5日発行)及び米国特許第5,185
,325号(1993年2月9日発行)(すべて参考としてその全体を本明細書
に組み入れる)に記載されているもののようなプロテオグリカナーゼ又はグリコ
サミノグリカナーゼ阻害剤、エストロゲン作動薬と拮抗薬、プソイドテリン、サ
イトカイン及び成長因子プロモータ、インターロイキン1阻害剤、インターロイ
キン6阻害剤、インターロイキン10プロモータ及び腫瘍壊死因子阻害剤のよう
な類縁体又は阻害剤、ビタミンD類縁体及び副甲状腺ホルモン拮抗剤、ビタミン
B12類縁体及びパンテノールのようなビタミン、インターフロン作動薬及び拮
抗薬、米国特許第5,550,158号に記載されているもののようなヒドロキ
シ酸、ベンゾフェノン、及びフェニトインのようなヒダントイン抗痙攣薬が挙げ
られる。
【0119】 その他の追加の発毛刺激剤は、例えば、すべて参考として本明細書に組み入れ
られるJP09−157,139号(ツジら(Tsuji)1997年6月17日公
開);EP第0277455A1号(ミラビュー(Mirabeau)、1988年8月
10日公開);WO97/05887(カボ ソレーら(Cabo Soler)、199
7年2月20日公開;WO92/16186(ボンテら、1992年3月13日
公開);JP62−93215号(オカザキら(Okazaki)、1987年4月2
8日公開);米国特許第4,987,150号(クロノら(Kurono)1991年
1月22日発行);JP290811号(オオバら(Ohba)1992年10月1
5日);JP05−286−835号(タナカら(Tanaka)、1993年11月
2日公開、FR第2,723,313号(グレフ(Greff)、1994年8月2日
公開)、米国特許第5,015,470号(ギブソン(Gibson)、1991年5
月14日発行)米国特許第5,559,092号(1996年9月24日発行)
、米国特許第5,536,751号(1996年7月16日発行)、米国特許第
5,714,515号(1998年2月3日発行)、EPA0,319,991
号(1989年6月14日公開)EPA0,319,991号(1989年6月
14日)、EPA0,357,630号(1988年10月6日公開)、EPA
0,573,253号(1993年12月8日公開)、JP61−260010
号(1986年11月18日公開)、米国特許第5,772,990号(199
8年6月30日発行)、米国特許第5,053,410号(1991年10月1
日発行)、及び米国特許第4,761,401号(1988年8月2日発行)の
中に詳しく記載されている。
【0120】 本明細書の組成物において使用される可能性のある浸透増強剤の限定されない
例としては、例えば、2−メチルプロパン−2−オル、プロパン−2−オル、エ
チル−2−ヒドロキシプロパノエート、ヘキサン−2,5−ジオール、POE(
2)エチルエーテル、ジ(2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ペンタン−2,
4−ジオール、アセトン、POE(2)メチルエーテル、2−ヒドロキシプロピ
オン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、プロパン−1−オル、1,4−ジオキサン
、テトラヒドロフラン、ブタン−1,4−ジオール、プロピレングリコールジペ
ラルゴネート、ポリオキシプロピレン15ステアリルエーテル、オクチルアルコ
ール、オレイルアルコールのPOEエステル、オレイルアルコール、ラウリルア
ルコール、ジオクチルアジペート、ジカプリルアジペート、アジピン酸ジイソプ
ロピル、ジイソプロピルセバケート、ジブチルセバケート、ジエチルセバケート
、ジメチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジブチルスベレート、ジオクチ
ルアゼレート、ジベンジルセバケート、フタル酸ジブチル、ジブチルアゼレート
、エチルミリステート、ジメチルアゼレート、ブチルミリステート、ジブチルコ
ハク酸、ジデシルフタル酸、デシルオレエート、エチルカプロエート、エチルサ
リシレート、イソプロピルパルミテート、エチルラウレート、2−エチル−ヘキ
シルペラルゴネート、イソプロピルイソステアレート、ブチルラウレート、ベン
ジルベンゾエート、ブチルベンゾエート、ヘキシルラウレート、エチルカプレー
ト、エチルカプリレート、ブチルステアレート、ベンジルサリシレート、2−ヒ
ドロキシプロパン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、2−ピロリドン、
1−メチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドン、1,5−ジメチル
−2−ピロリドン、1−エチル−2−ピロリドン、ホスフィンオキシド、糖エス
テル、テトラヒドロファーフラルアルコール、尿素、ジエチル−m−トルアミド
、及び1−ドデシルアザシロヘプタン−2−オンが挙げられる。
【0121】 前述のすべてにおいて当然、本発明の方法で使用される化合物は、単独で又は
混合物として投与することができ、組成物は更に適当な追加の薬剤又は賦活剤を
包含してもよい。
【0122】組成物投与の実施例 以下の実施例は発明を限定するものではないが、本発明の方法を実行するため
に熟練した技術者に指針を提供するものである。各実施例では、言及されている
1つ以外の「化合物」は、類似の結果を伴う本明細書で記載されたような構造を
有する1つによって置き換えられてもよい。実施例A 局所投与のために組成物を作成し、それは以下を含む:
【0123】
【表8】
【0124】 本発明の方法によって男性型脱毛症で悩まされている男性被験者を治療する。
具体的には、上の組成物を6週間毎日被験者に局所的に投与する。
【0125】実施例B 局所投与のための組成物は、ドートンら(Dowton)の「カプセルに包み込んだ
シクロスポリンAの局所送達におけるリポソーム組成物の影響:I.ヘアレスマ
ウスの皮膚を用いたin vitro試験」、(S.T.P.Pharma Sciences、第
3巻、)の404〜407ページの方法に従って、シクロスポリンAの代わりに
実施例2の化合物を用い、非イオン性リポソーム製剤のためにノバサム1を用い
て作成される。 上記の組成物によって男性型脱毛症で悩まされている男性被験者を毎日治療す
る。具体的には、上の組成物を6週間被験者に局所的に投与する。
【0126】実施例C 以下を含むシャンプーを調製する:
【0127】
【表9】
【0128】 本発明の方法によって男性型脱毛症で悩まされている男性被験者を治療する。
具体的には12週間、上記のシャンプーが毎日被験者によって使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/14 A61P 17/14 4H039 // A61K 31/445 A61K 31/445 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 207/16 C07D 207/16 211/60 211/60 401/12 401/12 409/12 409/12 (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 フルマー,アンドリュー ウェイン アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、ウィルダーネス、トレイル 6452 (72)発明者 マクアイヴァー,ジョン マクミラン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 インディアン、スプリングス、ドライブ 9999 (72)発明者 デーゲンハート,チャールズ レイモンド アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ウェリングウッド、コート 10555 (72)発明者 アイコフ,デイヴィッド ジョセフ アメリカ合衆国ケンタッキー州、エッジウ ッド、ガーデン、ウェイ 505 Fターム(参考) 4C054 AA02 BB01 CC08 DD33 DD38 EE01 FF01 4C063 AA01 BB08 CC14 CC92 DD10 EE01 4C069 AA23 BC18 4C083 AB332 AC072 AC102 AC122 AC172 AC352 AC392 AC562 AC642 AC712 AC782 AC851 AC852 AD092 AD132 AD152 AD212 CC37 CC38 DD27 EE22 4C086 AA01 AA02 AA03 BC07 BC21 GA04 GA07 MA01 MA04 MA52 MA70 ZA92 4H039 CA66 CL25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の成分を含む組成物を投与することを含む脱毛を治療す
    る方法: (a)以下の構造を有する化合物: 【化1】 及び薬事上許容可能なその塩、水和物、及び生加水分解可能なアミド、エステ
    ル及びイミドであって、式中: (i)Qは1位のヘテロ原子であって、1位のヘテロ原子は窒素である; (ii)Gは、C1〜C6のアルキル、C1〜C6のアルケニル、C5〜C7のシ
    クロアルキル、C1〜C4のアルキルで置換されたC5〜C7のシクロアルケニル、
    2〜C4のアルケニルで置換されたC5〜C7のシクロアルケニル、アルキルで置
    換されたAr、アルケニルで置換されたAr、及びArから成る群から選択され
    る; (iii)Arは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−フリル、
    3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、及び
    4−ピリジル、ピペラジニル、ピペリジニル、単環状複素環化合物、及び二環状
    複素環化合物から選択され、その場合Arは任意に、水素、ハロゲン、ヒドロキ
    シル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1〜C6アルキル
    、C2〜C6アルケニル、C1〜C4アルコキシ、ベンジロキシ、フェノキシ、1,
    2−メチレンジオキシ、アミノ、カルボキシ、及びフェニルから成る群からそれ
    ぞれ独立に選択された1つ又はそれより多くの置換基で置換される; (iv)Jは、水素、C1〜C2のアルキル、及びベンジルから成る群から選
    択され;Kは、C1〜C4のアルキル、ベンジル、及びシクロヘキシルメチルから
    成る群から選択され;又はJ及びKは、互いに結合して5−、6−、7−員環の
    複素環式環を形成してもよく、該環は任意にO、S、S(O)及びS(O)2
    ら成る群から選択される追加のヘテロ原子を含有してもよい; (v)Aは、CH2、O及びNR1から成る群から選択され、この場合R1
    、水素及びC1〜C4のアルキルから成る群から選択される; (vi)B及びDは、それぞれ独立に、水素、Ar、C1〜C6のアルキル、
    2〜C6のアルケニル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC1〜C6のアル
    キル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC2〜C6のアルケニル、C5〜C7 のシクロアルケニルで置換されたC1〜C6のアルキル、C5〜C7のシクロアルケ
    ニルで置換されたC2〜C6のアルケニル、C1〜C6のアルキルで置換されたAr
    、C1〜C6のアルケニルで置換されたAr、C1〜C6のヘテロアルキル、C2
    6のヘテロアルケニル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC1〜C6のヘ
    テロアルキル、C5〜C7のシクロアルキルで置換されたC2〜C6のヘテロアルケ
    ニル、C5〜C7のシクロアルケニルで置換されたC1〜C6のヘテロアルキル、C 5 〜C7のシクロアルケニルで置換されたC2〜C6のヘテロアルケニル、C1〜C6 のヘテロアルキルで置換されたAr、C2〜C6のヘテロアルケニルで置換された
    Ar、及び次式から成る群から選択される: 【化2】 式中、Zは、水素、C1〜C6のアルキル、及びC2〜C6のアルケニルからなる
    群から選択され、Tは、Ar及び、水素、ヒドロキシル、C1〜C4のアルコキシ
    、及びオキソから成る群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換さ
    れた、5−、6−、又は7−員環のシクロアルキルから成る群から選択され;B
    及びDの少なくとも1つは水素ではない; (vii)mは0〜3の整数である;及び (b)薬事上許容可能な担体。
  2. 【請求項2】 J及びKが互いに結合して5−、6−又は7−員環を形成す
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 J及びKが互いに結合して5員環を形成する請求項1または
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 J及びKが互いに結合して6員環を形成する請求項1または
    2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Aが−O−である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 Aが−NH−である請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 投与が局所である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 投与が経口である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    方法。
JP2000571883A 1998-09-30 1999-09-24 スルホンアミドを用いた脱毛治療の方法 Withdrawn JP2002525305A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10243798P 1998-09-30 1998-09-30
US60/102,437 1998-09-30
PCT/US1999/022214 WO2000018361A2 (en) 1998-09-30 1999-09-24 Method of treating hair loss using sulfonamides

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002525305A true JP2002525305A (ja) 2002-08-13

Family

ID=22289839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000571883A Withdrawn JP2002525305A (ja) 1998-09-30 1999-09-24 スルホンアミドを用いた脱毛治療の方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1117372A2 (ja)
JP (1) JP2002525305A (ja)
CN (1) CN1320028A (ja)
AU (1) AU6060199A (ja)
BR (1) BR9914196A (ja)
WO (1) WO2000018361A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015129564A1 (ja) * 2014-02-27 2015-09-03 一般社団法人グリーンエバー サルファ剤およびキトサン剤を含む、発毛および/または育毛促進組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010838A1 (en) * 1999-08-05 2001-02-15 The Procter & Gamble Company Multivalent compounds
AU6388500A (en) * 1999-08-05 2001-03-05 Procter & Gamble Company, The Multivalent sulfonamides
US6909019B1 (en) 2004-05-25 2005-06-21 Eastman Chemical Company Process for preparing aldehydes

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995006031A1 (en) * 1993-08-23 1995-03-02 Immunex Corporation Inhibitors of tnf-alpha secretion
IL124559A (en) * 1995-12-08 2004-07-25 Agouron Pharma Inhibitors of metalloproteinases, pharmaceutical preparations containing them and their use
NZ334256A (en) * 1996-08-28 2000-11-24 Procter & Gamble 1-substituted sulphonyl-pyrrolidine derivatives useful as metalloprotease inhibitors
AU4966497A (en) * 1996-11-18 1998-06-10 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Novel acylamino-substituted acylanilide derivatives or pharmaceutical composition comprising the same
ZA9711121B (en) * 1996-12-13 1998-06-23 Handelman Joseph H Reduction of hair growth.
JP2001506257A (ja) * 1996-12-17 2001-05-15 藤沢薬品工業株式会社 Mmpまたはtnf阻害剤としてのピペラジン化合物
AU7294098A (en) * 1997-05-09 1998-11-27 Agouron Pharmaceuticals, Inc. Metalloproteinase inhibitors, pharmaceutical compositions containing them and their pharmaceutical uses
KR100352316B1 (ko) * 1997-07-31 2002-09-12 더 프록터 앤드 갬블 캄파니 메탈로프로테아제억제제로서사용되는술포닐아미노치환히드록삼산유도체
WO1999062490A1 (en) * 1998-06-03 1999-12-09 Gpi Nil Holdings, Inc. Small molecule sulfonamide hair growth compositions and uses

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015129564A1 (ja) * 2014-02-27 2015-09-03 一般社団法人グリーンエバー サルファ剤およびキトサン剤を含む、発毛および/または育毛促進組成物

Also Published As

Publication number Publication date
BR9914196A (pt) 2001-06-19
EP1117372A2 (en) 2001-07-25
AU6060199A (en) 2000-04-17
WO2000018361A2 (en) 2000-04-06
WO2000018361A3 (en) 2000-05-25
CN1320028A (zh) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6307049B1 (en) Heterocyclic 2-substituted ketoamides
KR100523503B1 (ko) 티로미메틱 화합물을 사용하여 탈모를 치료하는 방법
JP2003500432A (ja) ジフェニルエーテル誘導体を用いて脱毛症を処置する方法
JP2002525352A (ja) 2−置換ケトアミド
US6300341B1 (en) 2-substituted heterocyclic sulfonamides
JP2002525305A (ja) スルホンアミドを用いた脱毛治療の方法
MXPA01012492A (es) Metodo para tratar la perdida capilar.
MXPA01012496A (es) Compuestos de biarilo.
US6646005B1 (en) Method of treating hair loss using sulfonyl thyromimetic compounds
US6723717B1 (en) Sulfur-containing thyroxane derivatives and their use as hair growth promotors
JP2002538092A (ja) 非免疫抑制剤を使用した抜け毛の治療方法
JP2002525302A (ja) ケトアミド類を用いた脱毛の治療方法
JP2003512396A (ja) インドリン化合物を投与することを含む脱毛症の処置方法
MXPA01012497A (es) Derivados de tiroxano que contienen azufre y su uso como promotores de crecimiento capilar.
JP2003500433A (ja) ジフェニルメタン誘導体を用いる脱毛の処置方法
MXPA01003327A (en) Method of treating hair loss using sulfonamides
WO2001010821A1 (en) Multivalent exocyclic diketo compounds
MXPA01003329A (en) 2-substituted heterocyclic sulfonamides
MXPA01003330A (en) 2-substituted ketoamides
WO2001010836A1 (en) Method of treating hair loss using multivalent ketoamides and amides
WO2001010839A2 (en) Multivalent substituted ketoamides and amides for treating hair loss
WO2001010838A1 (en) Multivalent compounds
MXPA01003326A (en) Method of treating hair loss using ketoamides
MXPA01003331A (en) Heterocyclic 2-substituted ketoamides useful for treating hair loss in mammals
WO2001010837A1 (en) Multivalent sulfonamides

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205