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JP2002512251A - フッ素含有置換基を含むメタロセン - Google Patents

フッ素含有置換基を含むメタロセン

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Publication number
JP2002512251A
JP2002512251A JP2000544677A JP2000544677A JP2002512251A JP 2002512251 A JP2002512251 A JP 2002512251A JP 2000544677 A JP2000544677 A JP 2000544677A JP 2000544677 A JP2000544677 A JP 2000544677A JP 2002512251 A JP2002512251 A JP 2002512251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclopentadienyl
same
different
eta
fluorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000544677A
Other languages
English (en)
Inventor
フリッツェ,コルネリア
エルカー,ゲールハルト
ルウヴェ,ヨハネス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Basell Polyolefine GmbH
Original Assignee
Basell Polyolefine GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE1998117727 external-priority patent/DE19817727A1/de
Priority claimed from DE1998117728 external-priority patent/DE19817728A1/de
Application filed by Basell Polyolefine GmbH filed Critical Basell Polyolefine GmbH
Publication of JP2002512251A publication Critical patent/JP2002512251A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 フッ素含有置換基を含むメタロセンを、オレフィンの重合に使用し、ポリオレフィンを製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、フッ素含有置換基を含むメタロセン、並びにその製造方法及びその
使用法に関する。
【0002】 第IV遷移族のメタロセンをフッ素含有配位子と反応させる第一反応の1つと
しては、Cp2Ti(C652のせん光熱分解である(J. Organomet. Chem. 19
63, 1, 98; J.Organomet. Chem. 1964, 2, 206)。ここでは、フッ素原子の転移
がおこる。
【0003】 過フッ素化配位子は、電子が不足している金属中心の安定化において重要な役
割を果たしている。例えば、チーグラーナッタ重合でのカチオン性メタロセンは
、過フッ素化テトラフェニルボレートにより安定化される(M. Bochmann, Nachr
. Chem. Lab. Techn. 1993, 41, 1220)。
【0004】 電子が不足する金属中心は、ジメチルジルコノセン化合物と[PhMe2NH]+ [B(C64F)4]-の反応において、部分的にフッ素化されたアニオンによって
も良好に安定化され得る(Organometallics 1991, 10, 3910)。アニオンのフッ素
原子が金属中心に配位していることは、19F−NMR分光法により確認できる。
【0005】 ブタジエン(ジルコノセン)とルイス酸B(C653との反応により、カチ
オン性金属中心がペンタフルオロフェニル基のフッ素原子の配位により安定化さ
れるベタインが形成される(Angew. Chem. 1995, 107, 1867)。この場合、配位
は全く弱いので、不安定な配位子はモノマーにより置換され得る。
【0006】 ここに記載された化合物には、カチオン性メタロセンと芳香族フッ素含有配位
子のとの間に相互作用がある。メタロセンのシクロペンタジエニル配位子に部分
的フッ素化又は過フッ素化された脂肪族置換基の使用法は、少しだけであるが開
示されている。
【0007】 従って、トリフルオロメチル基がシクロペンタジエニル配位子に結合している
チタノセンが知られている(JACS 1986, 108, 4228)。
【0008】 ここでは、フッ素原子の金属中心への分子内配位は、その幾何配置のためにほ
とんど不可能である。
【0009】 本発明の目的は、これらの不都合がなく、そして比較的容易に入手できるフッ
素含有置換基を含むメタロセンを提供することにある。
【0010】 上記目的は、下記のメタロセン、並びにその製造方法及び使用法により達成さ
れることを、本発明者等は見出した。
【0011】 本発明は、 式(I):
【0012】
【化2】
【0013】 [但し、 M1が元素周期表第3、4、5又は6族の金属或いはランタノイド又はアクチ
ノイドを表し、 R1が同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、C1〜C30基、例えば
1〜C25アルキル(例えば、メチル、エチル、tert−ブチル、シクロヘキ
シル又はオクチル)、C2〜C25アルケニル、C3〜C15アルキルアルケニル、C 6 〜C24アリール、C5〜C24ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル又はキ
ノリル)、C7〜C30アリールアルキル、C7〜C30アルキルアリール、C1〜C1 2 アルコキシ、SiR3{但し、R3が同一又は異なっていても良く、それぞれ水素
原子、C1〜C40基、例えばC1〜C20アルキル、C1〜C10フルオロアルキル、
1〜C10アルコキシ、C6〜C20アリール、C6〜C10フルオロアリール、C6
10アリールオキシ、C2〜C10アルケニル、C7〜C40アリールアルキル、C7
〜C40アルキルアリール若しくはC8〜C40アリールアルケニルを表す}を表す
か、又は 2個以上の基R1が相互に結合して、基R1とこれらに結合するシクロペンタジ
エニル環の原子が、置換されていても良いC4〜C24環式基を形成してもいても
良く、 R2が同一又は異なっていても良く、それぞれフッ素含有C1〜C25アルキル、
フッ素含有C1〜C25アルケニル、フッ素含有C6〜C24アリール、フッ素含有C 7 〜C30アリールアルキル、又はフッ素含有C7〜C30アルキルアリールを表し、 r、nが、同一又は異なっていても良く、1、2、3、4又は5を表し、 m、qが、同一又は異なっていても良く、0、1、2、3又は4を表し、 vが0の場合、q+rは5を、vが1の場合、q+rは4を表し、 vが0の場合、m+nは5を、vが1の場合、m+nは4を表し、 s、tが同一又は異なっていても良く、それぞれ1〜20までの整数を表し、 Lが同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子又は炭素原子数1〜
20個の炭化水素含有基、例えばC1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C 1 〜C20アルコキシ、C6〜C14アリールオキシ又はC6〜C40アリールを表し、 xが1〜4の整数を表し、かつM1がTi,Zr又はHfの場合、xが好まし
くは2を表し Zが2個のシクロペンタジエニル環の間の架橋構造元素を表し、及び vが0又は1を表す] で表される有機金属化合物を提供する。
【0014】 Zの例としては、M245基(但し、M2が炭素、ケイ素、ゲルマニウム又は
スズを表し、R4及びR5が同一又は異なっていても良くそれぞれC1〜C10アル
キル又はC6〜C14アリール等のC1〜C20炭化水素基を表す)が挙げられる。
【0015】 ZはCH2、CH2CH2、CH(CH3)CH2、CH(C49)C(CH32
、C(CH32、(CH32Si、(CH3CH22Si、(CH3)((CH3
3C)Si、(CH32Ge、(CH32Sn、(C652Si、(C65
(CH3)Si、(C652Ge、(C652Sn、(CH24Si、CH2
i(CH32、o−C64又は2、2’−(C642を表すのが好ましい。Z
が1個以上の基R1及び/又はR2と共に単環又は多環基を形成していても良い。
【0016】 式Iで表されるキラルな架橋メタロセンが好ましく、特にvが1であり、シク
ロペンタジエニル環のどちらか一方又は両方が置換されてインデニル環を形成し
ているメタロセンが好ましい。インデニル環は置換されているのが好ましく、特
に2位、4位、2,4,5位、2,4,6位、2,4,7位又は2,4,5,6
位が、C1〜C20基、例えばC1〜C10アルキル又はC6〜C20アリールで置換さ
れているのが好ましく、かつインデニル環の2個以上の置換基が合体して環式基
を形成していても良い。
【0017】 式Iにおいて、 M1が元素周期表第4族の金属、例えばTi、Zr又はHfを表し、 R1が同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、C1〜C30基、例えば
1〜C25アルキル(特にメチル、エチル、tert−ブチル、シクロヘキシル
又はオクチル)、C2〜C25アルケニル、C3〜C15アルキルアルケニル、C6
24アリール、C5〜C24ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、又はキ
ノリル)、C7〜C30アリールアルキル、C7〜C30アルキルアリール又はC1
12アルコキシ、SiR3{但し、R3は同一又は異なっていても良く、それぞれ
水素原子又はC1〜C40基、例えばC1〜C20アルキル、C1〜C10フルオロアル
キル、C1〜C10アルコキシ、C6〜C20アリール、C6〜C10フルオロアリール
、C6〜C10アリールオキシ、C2〜C10アルケニル、C7〜C40アリールアルキ
ル、C7〜C40アルキルアリール又はC8〜C40アリールアルケニルを表す}を表
すか、又は 2個以上の基R1が相互に結合して、基R1とこれらに結合するシクロペンタジ
エニル環の原子が、置換されていても良いC4〜C24環式基を形成していても良
く、 R2が同一又は異なっていても良く、それぞれフッ素含有C1〜C25アルキル、
フッ素含有C1〜C25アルケニル、フッ素含有C6〜C24アリール、フッ素含有C 7 〜C30アリールアルキル又はフッ素含有C7〜C30アルキルアリールを表し、 r、nが同一又は異なっていても良く、1、2、3、4又は5を表し、 m、qが同一又は異なっていても良く、0、1、2、3又は4をあらわし、 vが0である場合、q+rが5を、vが1である場合、q+rが4を表し、 vが0である場合、m+nが5を、vが1である場合、m+nが4を表し、 s、tが同一又は異なっていても良く、それぞれ1〜20までの整数を表し、 Lが同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子又は炭素原子数1〜
20個の炭化水素含有基、特にC1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C1
〜C20アルコキシ、C6〜C14アリールオキシ又はC6〜C40アリールを表し、 xが1〜4までの整数を表し、かつM1がTi,Zr又はHfの場合、xが2
を表すのが好ましく、 Zが2個のシクロペンタジエニル環の間の架橋構造元素を表し、及び vが0又は1を表すのが特に好ましい。
【0018】 式(I)で表される化合物の例を以下に示すが、それを限定するものではない
: ビス(η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)
チタンジクロリド、 ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペン
タジエニル)チタンジクロリド、 ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペン
タジエニル)チタンジクロリド、 ビス(η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフ
ルオロブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 ビス(η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、 ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ビス(η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフ
ルオロブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
【0019】 ビス(η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)
ハフニウムジクロリド、 ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペン
タジエニル)ハフニウムジクロリド ビス(η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペン
タジエニル)ハフニウムジクロリド、 ビス(η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフ
ルオロブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H―ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタンジクロ
リド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、
【0020】 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニウムジ
クロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ペンタメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
【0021】 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウム
ジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタン
ジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、
【0022】 ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 ジメチルシランジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド ジメチルシランジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタエニル)チタンジクロ
リド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウム
ジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、
【0023】 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウム
ジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)チタン
ジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、
【0024】 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド
、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−シクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチル)
シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウム
ジクロリド、 1,2−エタンジイル(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチル)シクロペンタジエニル)(η5−3−ブチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、
【0025】 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)シクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−3−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)チタン
ジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、 (η5−2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)(η5 −ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、
【0026】 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロヘキシルシクロペンタジ
エニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、 (η5−3’−(トリフルオロメチル)−3’,4’,4’,4’−テトラフルオ
ロブチルシクロペンタジエニル)(η5−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)−4−(2−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)−4,5−ベンソインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(2’,2’,2’−トリフルオロエチ
ル)−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、
【0027】 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)−4−(2−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシランジイルビス(η5−2−(1’H,1’H,2’H,2’H−ペル
フルオロオクチル)−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド。
【0028】 前記ジクロリド化合物以外に、ジメチル化合物も重要である。
【0029】 式(I)で表される新規化合物の製造は、フッ素及びヨウ素含有アルキルとメ
タロセンの反応によって得られた置換シクロペンタジエニド(II)を、金属化
合物(III)と反応させることにより行われ、これは以下の反応スキームの例
により説明される。
【0030】
【化3】
【化4】
【0031】 このスキームにおいて、M1、R1、R2、L、Z、m、n、q、r、s、t、
v及びxは上記式(I)と同義である。yは1又は2を表し、Mは金属、特に好
ましくはニッケルを表す。塩基はブチルリチウム又は水素化カリウム等の強塩基
である。反応は、−50℃〜+150℃の範囲、好ましくは0℃〜100℃の範
囲で、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル又は石油スピリット(petroleum spirit)等の有機溶剤中にて
行われる。反応時間は1分〜20日までである。式(I)の新規化合物を、単離
するか、又は直接次の反応に用いることができる。式(I)の新規化合物は、中
間体及び最終生成物を単離することなく、単一の反応器で製造することもできる
【0032】 本発明の遷移金属化合物は、ポリオレフィンを得るためのオレフィン重合用高
活性触媒成分である(G. Fink, R. Muelhaupt, H. H. Brintzinger: "Ziegler C
atalysts", Springer-Verlag, Berlin, 1995)。
【0033】 本発明でのポリオレフィンは、式Ra−CH=CH−Rb(Ra及びRbが、同一
又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ、ヒド
ロキシ、アルキルヒドロキシ、アルデヒド、カルボニル、カルボキシル若しくは
カルボン酸エステル基、又はアルコキシ、ヒドロキシ、アルキルヒドロキシ、ア
ルデヒド、カルボニル、カルボキシル若しくはカルボン酸エステル基で置換され
ていても良い、1〜20個、特に1〜10個の炭素原子を含む飽和若しくは不飽
和炭化水素基を表すか、或いはRa及びRbは、これらに結合する原子と共に、1
種以上の環を形成する)で表されるオレフィンを基礎とする重合体である。
【0034】 このようなオレフィンの例としては、1−オレフィン、例えばエテン、プロペ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン若し
くは1−オクテン、スチレン、ジエン(例えば、1,3−ブタジエン、1,4−
ヘキサジエン、ビニルノルボルネン、ノルボルナジエン、エチルノルボルナジエ
ン)、及び環式オレフィン(例えば、ノルボルネン、テトラシクロドデセン又は
メチルノルボルネン)が挙げられる。
【0035】 さらに、前述のオレフィンの混合物を重合しても良い。
【0036】 重合は、−60℃〜300℃の範囲、好ましくは50℃〜200℃の範囲、特
に好ましくは50℃〜80℃の範囲で行われる。圧力は0.5バール〜2000
バールの範囲、好ましくは5バール〜64バールの範囲とする。
【0037】 重合を、溶剤混合物中、一段階以上で連続又はバッチ法にて行うことができる
【0038】 好適な溶剤混合物の例としては、アルカン(例えば、ペンタン、イソペンタン
、ヘキサン、ヘプタン、オクタン及びノナン)、シクロアルカン(例えば、シク
ロペンタン及びシクロヘキサン)、及び芳香族化合物(例えば、ベンゼン、トル
エン)が挙げられる。エチルベンゼン及びジエチルベンゼンは、フッ素化アルカ
ン、例えばペルフルオロヘプタン及びペルフルオロイソヘキサン、フッ素化シク
ロアルカン、例えばペルフルオロ(メチルシクロヘキサン)と混合した。トルエ
ンとペルフルオロ(メチルシクロヘキサン)の混合物が特に好ましい。混合比は
、1:1〜100:1の範囲、好ましくは1:1〜10:1の範囲、特に1:1
とする。
【0039】 分子量分布が広いオレフィン重合体を製造するために、式Iで表される二種以
上のメタロセンを含む触媒組成物を使用するのが好ましい。
【0040】 オレフィンの触媒毒を取り除くために、アルキルアルミニウム、例えばトリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム又はトリイソブチルアルミニウムを
使用して精製するのが有効である。この精製を、重合系それ自体で行っても、或
いはオレフィンをAl化合物と接触させ、次いで重合系に導入する前に再度分離
しても良い。
【0041】 モル質量調整剤として、及び/又は活性を増大させるために、必要により水素
を添加する。
【0042】 触媒組成物(式Iで表される少なくとも1種の有機金属化合物及び少なくとも
1種の助触媒成分を含む)の導入前に、別のアルキルアルミニウム化合物、例え
ばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリオクチルアルミニウム又はイソプレニルアルミニウムを反応器にさら
に導入して、重合系を不活性にすることができる(例えば、オレフィンの触媒毒
を取り除く)。これを、反応器の内容物1kg当たりAlの濃度100〜0.0
1ミリモルで重合系に添加する。反応器の内容物1kg当たりAlの濃度が10
〜0.1ミリモルであるトリイソブチルアルミニウム及びトリエチルアルミニウ
ムを使用するのが好ましい。
【0043】 本発明は、同様に、式(I)で表されるメタロセン1種以上の存在下、1種以
上のオレフィンを重合することによるポリオレフィンの製造方法を提供すること
にある。
【0044】 本発明の触媒組成物を使用して製造される重合体は、均一な粒子モルホロジー
を示し、かつ微粒子を含まない。本発明の触媒組成物を使用する重合において、
析出物又はケーキ化材料は形成されない。
【0045】 本発明の方法により製造される重合体は、硬質で、かつ曲がりにくく、引張強
さが良好な成形品、例えばファイバー、フィラメント、射出成形品、フィルム、
シート又は大中空体(large hollow body)(例えば、パイプ)の製造に特に適
当である。
【0046】
【実施例】
一般的な手順:アルゴン下で空気と水分を排除して、有機金属化合物を製造し
、取り扱った(シュレンク法)。必要な溶剤全てを、使用前に適当な乾燥剤で数
時間煮沸し、次いでアルゴン下で蒸留することにより乾燥した。
【0047】 化合物を、1H−NMR、13C−NMR及びDSC解析により特徴付けた。
【0048】 [実施例1] ビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロリドの合成 ニッケロセンの合成 29.4gのニッケル粉末を400mlのジメトキシエタンに懸濁させ、攪拌
しながら27.3mlの臭素と混合した。混合物を1時間攪拌し、溶剤を真空オ
イルポンプで除去した。得られた褐色の残留物を、氷冷しながら400mlのジ
エチルアミンに溶解し、98mlの新たに蒸留しシクロペンタジエンと混合した
。懸濁液は緑色となった。室温で12時間攪拌した後、溶剤残留物を真空オイル
ポンプで除去し、生成物を700mlの石油エーテルを用いてソックスレー抽出
することにより単離した。
【0049】 収率:74g(78%) 融点:173.0℃。
【0050】 2’,2’,2’−トリフルオロシクロペンタジエンの合成 6.87gのニッケロセン及び9.51gのトリフェニルホスフィンを60m
lのジエチルエーテルに溶解し、3.56mlの2,2,2−トリフルオロエチ
ルヨージドと混合した。この溶液は紫色となり、そして48時間攪拌した。その
後、シュレンク反応器の内容物を−196℃に冷却された受け器で濃縮し、留出
物の温度が35℃となるまで、45℃の浴温度でジエチルエーテルを蒸留除去し
た。残留ジエチルエーテルの割合は、1H−NMRにより決定した(1.95当
量)。
【0051】 収率:8.95g(81%)。
【0052】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.46(m、6H、=CH);3.15(m、4H、CH2);3.00(m、
4H、CH2(環)、(2つの二重結合の異性体からなる生成物))ppm。
【0053】 (存在するジエチルエーテルの共鳴はさらに以下に現れる:3.45(q);
1.18(t)ppm)。
【0054】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−6
5.7(t、3HF=11.4Hz);−65.9(t、3HF=11.5Hz)
ppm。
【0055】 ビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロリドの合成 14.6ミリモルの2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエン
のTHF溶液を、−78℃で1.65Mのブチルリチウム溶液8.8mlと混合
した。これと平行して、0.72mlの四塩化チタンを50mlのトルエンに溶
解し、−78℃で40mlのテトラヒドロフランとゆっくり混合した。得られた
懸濁液を上記溶液に−78℃で混合した。混合物を室温までゆっくり昇温させ、
溶剤を真空オイルポンプで取り除き、残留物から生成物を塩化メチレンにより抽
出した。
【0056】 収率:1g(37%)。
【0057】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K)δ=5.91
(pt、4H、RCpH);5.28(pt、4H、RCpH);3.52(q
3FH=11.0Hz、4H、1’−H)ppm。
【0058】 19F−NMR(d6−ベンゼン;284.1MHz;300K):δ=−65
.17(s(1H−decoupled));(t、3HF=11.5Hz)(n
ot decoupled))ppm。
【0059】 [実施例2] ビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリドの合成 テトラヒドロフラン80mlに溶解した、実施例1で得た2’,2’,2’−ト
リフルオロエチルシクロペンタジエン11.7ミリモルを、−78℃で1.65M
のブチルリチウムヘキサン溶液7.1mlと混合した。−78℃で、得られた溶
液に、30mlのテトラヒドロフランに溶解させた四塩化ジルコニウム−THF
付加体2.22gを加えた。混合物を室温までゆっくり昇温させ、溶剤を真空オ
イルポンプで除去し、そして残留物から塩化メチレンで生成物を抽出した。
【0060】 収率:1.89g(70%)。
【0061】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;300.1MHz;300K)δ=5.82
(pt、4H、RCpH);5.39(pt、4H、RCpH);3.24(q
3HF=12.5Hz、4H、1’−H)ppm。
【0062】 19F−NMR(d6−ベンゼン;284.1MHz;300K):δ=−65
.14(s(1H−decoupled));(t、3HF=11.5Hz)(n
ot decoupled))ppm。
【0063】 [実施例3] (2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成 テトラヒドロフランに溶解した、実施例1の2’,2’,2’−トリフルオロエ
チルシクロペンタジエン1.8ミリモルを、−78℃で、1.65Mのブチルリ
チウム溶液1.05mlと混合した。これに、シクロペンタジエニルジルコニウ
ムトリクロリド0.46gをテトラヒドロフラン50mlに懸濁させた冷却液を
加えた。この混合物を室温までゆっくり昇温させ、溶剤を真空オイルポンプで取
り除き、残留物から生成物を塩化メチレンにより生成物を抽出した。
【0064】 収率:0.47g(70%)。
【0065】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.49(s、5H、CpH);6.38(m、4H、RCpH);3.46(q
3FH=10.8Hz、2H、1’−H)ppm。
【0066】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−6
6.03(s(1H−decoupled));(t、3HF=11.5Hz)(
not decoupled))ppm。
【0067】 [実施例4] ビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)ハフニウ
ムジクロリドの合成 実施例1で得られた5.18ミリモルの2’,2’,2’−トリフルオロエチル
シクロペンタジエンを、−78℃で1.65Mのブチルリチウムのヘキサン溶液
3.14mlと混合した。得られた溶液に、−78℃で、0.8gの四塩化ハフ
ニウムを加えた。混合物を室温までゆっくり昇温させ、溶剤を真空オイルポンプ
で除去し、残留物から塩化メチレンにより生成物を抽出した。
【0068】 収率:1.79g(64%)。
【0069】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;300.1MHz;300K)δ=5.73
(pt、4H、RCpH);5.31(pt、4H、RCpH);3.24(q
3FH=10.8Hz、4H、1’−H)ppm。
【0070】 19F−NMR(d6−ベンゼン;282.4MHz;300K):δ=−65
.8(s(1H−decoupled));(t、3HF=11.5Hz)(no
t decoupled))ppm。
【0071】 [実施例5] ビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペ
ンタジエニル)チタンジクロリドの合成 1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジエン
の合成 実施例1によるニッケロセン2.29g及びトリフェニルホスフィン3.17
gを5mlのジエチルエーテルに溶解し、3.0mlの1’H,1’H,2’H
,2’H−ペルフルオロオクチルヨージドと混合した。溶液は紫色になり、そし
て48時間攪拌した。次いで、上澄み溶液をろ過し、沈殿を注意深く洗浄し、溶
剤を取り除いた。残留物を、ペンタンを用いて短いカラムでクロマトグラフィー
処理し、溶剤を真空オイルポンプで除去した。
【0072】 収率:3.67(74%)。
【0073】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.45;6.39;6.28;6.22;6.05(それぞれm、3H、RCp
H);2,97(pq、(1−isomer)、2.91(psext,(2−
isomer)、共に4H、CH2);2,67(m、4H、1’−H);2.
31(m、4H、2’−H)ppm。
【0074】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−8
1.24(m、3F、8’−F);−114.77(m、2F、3’−F);−
122.07(m、2F、4’−F);−123.06(m、2F、7’−F)
;−123.67(m、2F、6’−F);−126.37(m、2F、5F’
)ppm。
【0075】 ((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペンタ
ジエニル)チタンジクロリドの合成 0.75gの1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロ
ペンタジエンを40mlテトラヒドロフランに溶解させた溶液を、−78℃で、
1.65Mのブチルリチウム溶液1.04mlと混合し、そして0.168gの
四塩化チタン−THF付加体を45mlテトラヒドロフランに懸濁させた冷却さ
れた液と混合した。この混合物を室温までゆっくり昇温させ、溶剤を減圧下で除
去した。塩化メチレンを用いた抽出により生成物を単離した。
【0076】 収率:0.1g(12%)。
【0077】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.39(pt、4H、RCpH);6.28(pt、4H、RCpH);3.1
2(m、4H、1’−H);2.48(m、4H、2’−H)ppm。
【0078】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−8
1.0(m、6F、8’−F);−114.3(m、4F、3’−F);−12
2.1(m、4F、4’−F);−123.1(m、4F、7’−F);−12
3.6(m、4F、6’−F);−126.3(m、4F、5’−F)ppm。
【0079】 [実施例6] ビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成 実施例5で得られた1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル
シクロペンタジエン0.98gを60mlテトラヒドロフランに溶解させた溶液
を、−78℃で1.65Mのブチルリチウム溶液1.49mlと混合し、次いで
テトラヒドロフラン40mlに懸濁させた0.426gの四塩化ジルコニウム−
THF付加体の冷却された液と混合した。この混合物を、室温までゆっくり昇温
させ、溶剤を減圧下に除去した。塩化メチレンを用いた抽出により生成物単離し
た。
【0080】 収率:0.56g(50%)。
【0081】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.33(pt、4H、RCpH);6.24(pt、4H、RCpH);2.9
8(m、4H、1’−H);2.09(m、4H、2’−H)ppm。
【0082】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−8
1.0(m、6F、8’−F);−114.5(m、4F、3’−F);−12
2.0(m、4F、4’−F);−123.0(m、4F、7’−F);−12
3.6(m、4F、6’−F);−126.3(m、4F、5’−F)ppm。
【0083】 [実施例7] ビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペ
ンタジエニル)ハフニウムジクロリドの合成 実施例5で得られた0.87gの1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチルシクロペンタジエンを60mlテトラヒドロフランに溶解させた溶
液を、−78℃で1.65Mのブチルリチウム溶液1.21mlと混合し、次い
で、テトラヒドロフラン40mlに懸濁させた0.305gの四塩化ハフニウム
の冷却された液と混合した。混合物を室温まで暖め、溶剤を減圧下に除去した。
塩化メチレンを用いた抽出により生成物を単離した。
【0084】 収率:0.38g(38%)。
【0085】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K)δ=5.57
(pt、4H、RCpH);5.47(pt、4H、RCpH);2.86(m
、4H、1’−H);2.10(m、4H,2’−H)ppm。
【0086】 19F−NMR(d6−ベンゼン;282.4MHz;300K):δ=−81
.2(m、6F、8’−F);−114.5(m、4F、3’−F);−121
.9(m、4F、4’−F)、−122.9(m、4F、7’−F);−123
.4(m、4F、6’−F);−126.2(m、4F、5’−F)ppm。
【0087】 [実施例8] ((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペンタ
ジエニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成 実施例5で得られた1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル
シクロペンタジエン1.31gを25mlテトラヒドロフランに溶解させた溶液
を、−78℃で1.65Mのブチルリチウム溶液2mlと混合し、次いで、テト
ラヒドロフラン40mlに懸濁させた1.28gのシクロペンタジエニルジルコ
ニウムトリクロリド−THF付加体の冷却された液と混合した。混合物を室温ま
で暖め、溶剤を減圧下に除去した。塩化メチレン及びペンタンを用いた抽出によ
り生成物を単離した。
【0088】 収率:1.73g(86%)。
【0089】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.47(s、5H、CpH);6.32(pt、2H、RCpH);6.23(
pt、2H、RCpH);2.98(m、2H、1’H);2.38(m、2H
、2’H)ppm。
【0090】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−8
1.0(m、3F、8’−F);−114.5(m、2F、3’−F);−12
2.0(m、2F、4’−F);−123.0(m、2F、7’−F);−12
3.6(m、2F、6’−F);−126.3(m、2F、5’−F)ppm。
【0091】 [実施例9] (1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジエ
ニル)(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成 実施例5で得られた1.39gの1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフル
オロオクチルシクロペンタジエンを50mlテトラヒドロフランに溶解させた溶
液を、−78℃で1.65Mのブチルリチウム溶液2.1mlと混合し、次いで
、テトラヒドロフラン30mlに懸濁させた1.11gのペンタメチルシクロペ
ンタジエニルジルコニウムトリクロリドの冷却された液と混合した。混合物を室
温まで暖め、溶剤を減圧下で除去した。塩化メチレン及びペンタンを用いた抽出
により生成物を単離した。
【0092】 収率;1.9g(81%)。
【0093】 1H−NMR:(d−クロロホルム;200.1MHz;300K):δ=6
.06(pt、2H、RCpH);5.94(pt、2H、RCpH);3.7
2(m、2H、1’−H);2.97(m、2H、2’−H);2.02(s、
15H、Cp(CH35)ppm。
【0094】 19F−NMR(d−クロロホルム;282.4MHz;300K):δ=−8
0.9(m、3F、8’−F);−114.5(m、2F、3’−F);−12
2.2(m、2F、4’−F);−123.0(m、2F、7’−F);−12
3.6(m、2F、6’−F);−126.3(m、2F、5’−F)ppm。
【0095】 [実施例10] ビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)ジメチル
ジルコニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液2.79mlを、実施例
2で得られたビス(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル
)ジルコニウムジクロリド1.05gを40mlのジエチルエーテルに懸濁させ
た液に−78℃でゆっくり添加した。この混合物を室温まで暖め、溶剤を真空オ
イルポンプで除去した。ペンタンを用いた抽出により、生成物を単離した。
【0096】 収率:0.614g(73%)。
【0097】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.6
2(pt、4H、RCpH);5.21(pt、4H、RCpH);2.87(
q、3FH=10.6Hz、4H、1’−H);−0.52(s、6H、Zr−
CH3)ppm。
【0098】 [実施例11] (2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)(シクロペン
タジエニル)ジメチルジルコニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液0.8mlを、実施例3
で得られた(2’,2’,2’−トリフルオロエチルシクロペンタジエニル)(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド0.252gを25mlのジエチ
ルエーテルに懸濁させた液に−78℃でゆっくり添加した。この混合物を室温ま
で暖め、溶剤を真空オイルポンプで除去した。ペンタンを用いた抽出により、生
成物を単離した。
【0099】 収率:0.162g(73%)。
【0100】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.6
4(s、5H、CpH);5,63(pt、2H、RCpH);5.27(pt
、2H、RCpH);2.87(q、3FH=10.8Hz、2H、1’−H)
;−0.32(s、6H、Zr−CH3)ppm。
【0101】 [実施例12] ビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペ
ンタジエニル)ジメチルジルコニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液1.04mlを、実施例
5で得られた0.51gの(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオ
クチル)シクロペンタジエニル)チタンジクロリドを50mlのジエチルエーテ
ルに懸濁させた液に−78℃でゆっくり添加した。この混合物を室温まで暖め、
溶剤を真空オイルポンプで除去した。ペンタンを用いた抽出により、生成物を単
離した。
【0102】 収率:0.302g(65%)。
【0103】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.4
6(pt、4H、RCpH);5.37(pt、4H、RCpH);2.60(
m、4H、1’−H);2.05(m、4H、2’H);−0.29(s、6H
、Zr−CH3)ppm。
【0104】 [実施例13] (1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジエ
ニル)(シクロペンタジエニル)ジメチルジルコニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液1.03mlを、実施例
8で得られた0.525gの(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロ
オクチルシクロペンタジエニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リドを40mlのジエチルエーテルに懸濁させた液に−78℃でゆっくり添加し
た。この混合物を室温まで暖め、溶剤を真空オイルポンプで除去した。ペンタン
を用いた抽出により、生成物を単離した。
【0105】 収率:0.257g(55%)。
【0106】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.7
0(s、5H、CpH);5.45(pt、2H、RCpH);5.36(pt
、2H、RCpH);2.60(m、2H、1’−H);2.09(m、2H、
2’H);−0.21(s、6H、Zr−(CH32)ppm。
【0107】 [実施例14] (1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチルシクロペンタジエ
ニル)(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジメチルジルコニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液2.7mlを、実施例9
で得られた1.9gの(1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチ
ルシクロペンタジエニル)(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリドを40mlのジエチルエーテルに懸濁させた液に−78℃でゆっくり
添加した。この混合物を室温まで暖め、溶剤を真空オイルポンプで除去した。ペ
ンタンを用いた抽出により、生成物を単離した。
【0108】 収率:1.33g(74%)。
【0109】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.5
1(pt、2H、RCpH);5.28(pt、2H、RCpH);2.74(
m、2H、1’−H);2.13(m、2H、2’−H);1.67(s、15
H、Cp(CH35);−0.44(s、6H、Zr−CH3)ppm。
【0110】 [実施例15] ビス((2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペンタジエニル)ジメ
チルハフニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液1.1mlを、実施例4
で得られた0.5gのビス((2’,2’,2’−トリフルオロエチル)シクロペ
ンタジエニル)ハフニウムジクロリドを50mlのジエチルエーテルに懸濁させ
た液に−78℃でゆっくり添加した。この混合物を室温まで暖め、溶剤を真空オ
イルポンプで除去した。ペンタンを用いた抽出により、生成物を単離した。
【0111】 収率:0.358g(83%)。
【0112】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.5
2(pt、4H、RCpH);5.16(pt、4H、RCpH);2.87(
q、3FH=10.7Hz、4H、1’−H);−0.71(s、6H、Hf−
CH3)ppm。
【0113】 [実施例16] ビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフルオロオクチル)シクロペ
ンタジエニル)ジメチルハフニウムの合成 1.68Mのメチルリチウムのジエチルエーテル溶液0.25mlを、実施例
7で得られた0.222gのビス((1’H,1’H,2’H,2’H−ペルフ
ルオロオクチル)シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリドを40mlのジ
エチルエーテルに懸濁させた液に−78℃でゆっくり添加した。この混合物を室
温まで暖め、溶剤を真空オイルポンプで除去した。ペンタンを用いた抽出により
、生成物を単離した。
【0114】 収率:0.197g(91%)。
【0115】 1H−NMR:(d6−ベンゼン;200.1MHz;300K):δ=5.3
8(pt、4H、RCpH);5.31(pt、4H、RCpH);2.59(
m、4H,1’−H);2.08(m、4H、2’−H);−0.47(s、6
H、Hf−CH3)ppm。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CN,J P,KR,US (72)発明者 ルウヴェ,ヨハネス ドイツ、D−48147、ミュンスター、ロシ ュトックヴェーク、2 Fターム(参考) 4H050 AA01 AA03 AB40 4J028 AA01A AB00A AB01A AC00A AC01A AC10A AC28A AC31A AC39A AC41A AC42A AC44A AC49A AC50A BA00A BA01B BA02B BB00A BB01B BB02B BC15B EA01 EB02 EB04 EB05 EB07 EB08 EB09 EB10 EB13 EB16 EB18 EB21 EB26 FA02 FA06 FA07 4J128 AA01 AB00 AB01 AC00 AC01 AC10 AC28 AC31 AC39 AC41 AC42 AC44 AC49 AC50 AD00 BA00A BA01B BA02B BB00A BB01B BB02B BC15B EA01 EB02 EB04 EB05 EB07 EB08 EB09 EB10 EB13 EB16 EB18 EB21 EB26 FA02 FA06 FA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [但し、 M1が元素周期表第3、4、5又は6族の金属或いはランタノイド又はアクチ
    ノイドを表し、 R1が同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、C1〜C30基、SiR 3 {但し、R3が同一又は異なっていても良く、それぞれ水素原子、C1〜C40基を
    表す}を表すか、又は 2個以上の基R1が相互に結合して、基R1とこれらに結合するシクロペンタジ
    エニル環の原子が、置換されていても良いC4〜C24環式基を形成してもいても
    良く、 R2が同一又は異なっていても良く、それぞれフッ素含有C1〜C25アルキル、
    フッ素含有C1〜C25アルケニル、フッ素含有C6〜C24アリール、フッ素含有C 7 〜C30アリールアルキル、又はフッ素含有C7〜C30アルキルアリールを表し、 r、nが、同一又は異なっていても良く、1、2、3、4又は5を表し、 m、qが、同一又は異なっていても良く、0、1、2、3又は4を表し、 vが0の場合、q+rは5を、vが1の場合、q+rは4を表し、 vが0の場合、m+nは5を、vが1の場合、m+nは4を表し、 s、tが同一又は異なっていても良く、それぞれ1〜20までの整数を表し、 Lが同一又は異なっていても良く、それぞれハロゲン原子又は炭素原子数1〜
    20個の炭化水素含有基を表し、 xが1〜4の整数を表し、かつM1がTi、Zr又はHfの場合、xが2を表
    すのが好ましく、 Zが2個のシクロペンタジエニル環の間の架橋構造元素を表し、及び vが0又は1を表す] で表される化合物。
  2. 【請求項2】 式(I)において、 M1がチタン、ジルコニウム又はハフニウムを表し、 R1が同一又は異なっていても良く、それぞれC1〜C25アルキル、C2〜C25
    アルケニル、C3〜C15アルキルアルケニル、C6〜C24アリール、C5〜C24
    テロアリール、C7〜C30アリールアルキル、C7〜C30アルキルアリール、C1
    〜C12アルコキシ、SiR3{但し、R3が同一又は異なっていても良く、それぞ
    れC1〜C20アルキル、C1〜C10フルオロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C6 〜C20アリール、C6〜C10フルオロアリール、C6〜C10アリールオキシ、C2
    〜C10アルケニル、C7〜C40アリールアルキル、C7〜C40アルキルアリール又
    はC8〜C40アリールアルケニルを表す}を表し、 Lが同一又は異なっていても良く、それぞれC1〜C20アルキル、C2〜C20
    ルケニル、C1〜C20アルコキシ、C6〜C14アリールオキシ又はC6〜C40アリ
    ールを表す請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式(I)において、 R1が同一又は異なっていても良く、それぞれメチル、エチル、tert−ブ
    チル、シクロヘキシル、オクチル、ピリジル、フリル又はキノリルを表す請求項
    1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式(I)において、 ZがM245{但し、M2が炭素、ケイ素、ゲルマニウム又はスズを、そして
    4及びR5が同一又は異なっていても良く、それぞれC1〜C10アルキル又はC6 〜C14アリール等のC1〜C20炭化水素基を表す}を表す請求項1に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 式(I)において、 ZがCH2、CH2CH2、CH(CH3)CH2、CH(C49)C(CH32
    、C(CH32、(CH32Si、(CH3CH22Si、(CH3)((CH3
    3C)Si、(CH32Ge、(CH32Sn、(C652Si、(C65
    (CH3)Si、(C652Ge、(C652Sn、(CH24Si、CH2
    i(CH32、o−C64又は2,2’−(C642を表す請求項1に記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の式(I)で表される化合物
    の存在下、オレフィンを重合することによるポリオレフィンの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の式(I)で表される化合物
    の、ポリオレフィン製造用としての使用法。
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