JP2002511041A - 一体モールド成形されたフリップキャップ蓋装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器の蓋装置およびその蓋装置を製造する方法が記載される。この蓋装置は、注ぎ口、キャップ、注ぎ口およびキャップを連結するヒンジ組立体、および開封明示構造が単一の一体モールド成形されてなる。蓋装置はまた同様に一体部材としてモールド成形された膜および引張りリングを含み得る。キャップが容器から注ぎ出される内容物と干渉するのを防止するために、キャップは少なくとも１つの支柱を有する。さらに、注ぎ出し時にキャップとの干渉を防止する助けとなり、またキャップが開封される毎に予め定められた音を発する段部を注ぎ口は有し得る。さらに、蓋装置は容器上での蓋装置の適正な方向づけをするために、方向づけペグを有し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 一体モールド成形されたフリップキャップ蓋装置 技術分野 本発明は食品パッケージング用のクロージャすなわち蓋装置に関する。特に本 発明は、勝手に開封されたり悪戯で改変されたことを明示できる構造（以下に「 開封明示構造」と称する）を備えた食品パッケージングに使用される一体型のフ リップキャップ式蓋装置に関する。 従来技術 例えば山形（切妻形）の頂部を有する容器には、現在一般に再密閉可能な蓋装 置が使用されている。この蓋装置は一般にスナップ式キャップか、ねじ止め式キ ャップとされ、対応する注ぎ口部分の開口から取り外し可能で、且つまたその開 口を再密閉することができる。このような蓋装置は、それが既に開封されたかど うかを小売業者や消費者が判断できるようにするために開封明示の特徴を含むこ とが望ましい。 従来の蓋装置は幾つかの制限を有している。１つは、蓋装置自体を製造するの に費用が非常にかかることであり、しばしば２以上の別々の射出モールド成形工 程および２以上の異なる材料を使用して、２以上の別々なモールド型によって形 成された２以上の別個の部品から形成される。１つのモールド型が使用される場 合であっても、モールド型の第１の閉じ方向に直角に移動する高価で複雑な横方 向移動モールド型部材が要求される。 多くの蓋装置における他の問題点は、その蓋装置を仕上げるため、また容器に 取り付けるために困難で費用のかかる組み立て作業が要求されることである。こ れらの作業は高価な工具を要求しかねない。頂部が山形の容器のパネルを通して 装着される単純なねじキャップおよび注ぎ口よりなる蓋装置の部品ですら、別々 にモールド成形され、互いに関係して配置され、組み立てられた後、そのキャッ プが緩んで脱落しないように何らかの様式で（例えば開封明示のための結合部を 同時に装着して）所定位置に保持されなければならない。これらの作業は蓋装置 の製造業者によって便宜的に行われており、食品包装業者に対してばら荷として 出荷されている。その後、食品包装業者は各々の組み立てられた蓋装置をばら荷 容器から取り出してパッケージング機械へ送り、パッケージが組み立てられてい る間に、また（通常は）パッケージに充填が行われる前に、その蓋装置をパッケ ージに固定する。 スナップ取り付け式キャップが内部ヒンジによって注ぎ口に結合されて成る蓋 装置は組み付けが多少容易であり、キャップおよび注ぎ口が、また幾つかの例に おいては開封明示構造も、一体部材としてモールド成形することによって予め定 めた位置に既に配置されている。しかしスナップ取り付け式蓋装置は、まずその 蓋装置を閉じて開封明示構造を作動位置に配置するために、しばしば複雑な組み 立ておよび結合作業を必要とする。大量生産される蓋装置では、この組み立て作 業を実施するために複雑な機械が要求される。あまりにしばしばこれらの蓋装置 は１以上の段階で組み立てられ、１以上の段階で閉止され、１以上の段階で容器 に装着されねばならない。したがって製造工程の全体では多くの段階を含み、ま た多くの重複段階（例えば別の機械で異なる時期に行われる多数の熱シール作業 ）を含むことになる。 蓋装置組立体は、その装着時に容器に備えられた比較的小さな開口を通して手 際よく挿入されねばならない。一般に注ぎ口、キャップ、開封明示構造、および その他の蓋装置部材は、注ぎ口より僅かに大きい直径の開口を通して容器の内部 側から挿入される。蓋装置の部品が互いに緊締状態に固定されていないと、また 組み立て時に適当に位置決めされていないと、蓋装置における１以上の付属品の 外れが起こり得る。最低限でもこれは容器の不合格の結果をもたらす。悪ければ 、蓋装置または容器を組み立てる自動機械を詰まらせ、問題点の修正のために必 然的に停止される。 使用前に即を閉止する不浸透膜またはウェブ、および注ぎ口内に配置された引 き裂きリングを備えた蓋装置が知られている。多くの例において、引き裂きリン グは注ぎ口内の奥まった位置に配置されており、指を注ぎ口の中に挿入して引き 裂きリングを注ぎ口から引張り出してはじめて掴むことができ、これによりこの 膜またはウェブを引き裂き、取り除いて注ぎ口を使用できるように開口させるこ とができる。多くのこのような引き裂きリングにおける１つの難点は、太い指の 者や、太い指の１つすなわち親指を使用する者、または手先の不器用な者にとっ て指を凹んだ位置に配置されたリング内に指を挿入することは困難である。凹ん だ位置に配置されたリングの指が届かない縁部を操作することはできない。した がってこのリングはその場所から持ち上げることが困難となり、しっかりと掴む ことができなくなる。 リング全体が同じ配向（通常は膜に平行）で注ぎ口のマウスより上方へ単純に 持ち上げるならば、持ち上げられたリングすなわちタブを受け入れるためにキャ ップ全体の下方に空間を残しておかねばならず、したがってその蓋装置が取り付 けられるパネルの上方にかなりの長さで突出する高さの高い形状の蓋装置が形成 されることになる。高さの高い形状の蓋装置は、体裁が良くなく、同じ直径で高 さの低い形状の蓋装置よりも多い材料を必要とするので、望ましくない。山形頂 部を有する容器における斜めの頂部パネルに取り付けられた高さの高い形状の蓋 装置は、容器の側部パネルの平面を超えて突出することにもなって、パッケージ ング作業で干渉を生じることになる。 他の蓋装置に関する問題点はポリエチレンで蓋装置を形成することが望まれる ことであり、ポリエチレンに対して接着しなければならない他のプラスチックで 蓋装置を形成する場合とは反対に、ポリエチレンはポリエチレン被覆した紙製ボ ードパネルやポリエチレン製ボトルに直接に熱シールまたは超音波シールするこ とができる。接着は望ましくなく、また熱シールや超音波シールよりも一般に衛 星的な組み立て方法ではない。 ポリエチレン製の蓋装置はポリエチレン被覆した紙製ボードや他の面に対して 熱溶着や超音波溶着によって容易に取り付けることができる一方、ポリエチレン は蓋装置を設計するときに片付けねばならない他の特徴を有している。例えば、 ポリエチレンはポリプロピレンその他のプラスチックと違って、保存時に容易に 非弾性的変形や弛緩（relax）を生じてしまい、したがって弾力性、すなわちモ ールド成形された状態の形状「記憶」がほとんどない。 例えば、直立した注ぎ口の側方にキャップが倒置されて配置され、ヒンジが一 直線に伸びている状態の開かれた形状としてキャップ、注ぎ口、および一体ヒン ジの組立体がモールド成形された後、キャップが注ぎ口の上で正立状態となるよ うにヒンジが「Ｕ」形状に折り曲げられて、キャップが注ぎ口上に押し付けられ ると仮定する。次ぎに、この蓋装置が或る期間にわたって保存された後容器に装 着され、容器が充填され、封止され、搬送され、さらに別の期間にわたって保存 された後、最終的に消費者の手元に置かれたと仮定する。 蓋装置がポリプロピレンで作られているならば、消費者が最終的に蓋装置を開 封すると、ヒンジは最初にモールド成形されたときの形状へ弾力的に復元し、す なわち「開かれた状態」の記憶を有している。このキャップはしたがって注ぎ口 から弾性的に取り外され、容器の注ぎ口から注ぎ出される流体内容物を妨害した り、その蒸気で汚されることがない。 しかしながら蓋装置がポリエチレンで同様に作られているならば、このプラス チックは保存の間に弛緩し、蓋装置を開いたときにキャップは注ぎ口から望まし い角度で弾性的に取り外されるようにはならない。この問題点は消費者が容器か ら内容物を注ぎ出すときにキャップを邪魔にならないように特別に保持しなけれ ばならなくするのであり、そうでないとキャップが汚れて不衛生な、または見苦 しい蓋装置となる危険性を与える。 したがって、発明者はこれまで経験してきた上述の欠点を解消する一助となる 改良された蓋装置に関する工業上の残されている必要性を認識した。 発明の詳細な説明 一体的にモールド成形された注ぎ口、キャップ、この注ぎ口およびキャップを 連結するヒンジまたは他のリンク、および注ぎ口とキャップとを連結する開封明 示構造を含んで成る容器の蓋装置が記載される。この開封明示構造は、第１の破 断可能な結合部によってキャップ（代替例では注ぎ口）に固定された第１部分と 、第２の破断可能な結合部によって第１部分に固定された第２部分とを含んで成 る。第２部分はモールド成形されるときに注ぎ口ヘ向かって（代替例ではキャッ プへ向かって）可動であるが、組み立て時および開封明示構造を固定する間、キ ャップが注ぎ口をシールしている間、は注ぎ口と（代替例ではキャップと）少な くとも実質的に直接接触されて位置決めされて取り付けられる。 本発明の第１の目的は、単体部材として形成された注ぎ口、キャップおよび開 封明示構造を有して成る蓋装置を提供することである。 本発明の付加的な目的は、注ぎ口から内容物を注ぎ出すときにキャップが干渉 するのを防止するための支え（prop）を有する蓋装置を提供することである。 本発明の付加的な目的は、蓋装置に方向決めピンが一体形成されて成る蓋装置 を提供することである。 本発明の付加的な目的は、蓋装置に取り付けられている膜を容易に取り外せる ようにするために配向された引張りリングを有する蓋装置を提供することである 。 図面の簡単な説明 本発明の幾つかの特徴は添付図面に関連してさらに説明される。図面において 、 図１には折り曲げて封止が行われる前の本発明の蓋装置の好ましい実施例の頂 部斜視図が示されており； 図２にはシールすなわち封止された状態で本発明の蓋装置の好ましい実施例の 頂部斜視図が示されており； 図３には図１の蓋装置の頂部平面図が示されており； 図４には図１の蓋装置の前部斜視図が示されており； 図５にはシールされた図１の蓋装置の側面図が示されており； 図６には開封明示構造が開封された状態で図１の蓋装置の側面図が示されてお り； 図７には折り曲げて封止が行われる前の本発明の蓋装置の好ましい代替実施例 の頂部斜視図が示されており； 図８にはシールすなわち封止された状態で本発明の蓋装置の好ましい実施例の 頂部斜視図が示されており； 図９には山形頂部のカートンに取り付けられた図７の蓋装置の側部斜視図が示 されており； 図１０には図７の無蓋装置の前部斜視図が示されており； 図１１にはシールされた図７の蓋装置の側面図が示されており； 図１２には開封明示構造が開封された状態で図７の蓋装置の側面図が示されて おり； 図１３には本発明の蓋装置の代替実施例の頂部斜視図が示されており； 図１４には折り曲げて封止が行われる前の図１３の蓋装置の頂部斜視図が示さ れており； 図１５には図１３の蓋装置の前部斜視図が示されており； 図１６には封止された図１３の蓋装置の側面図が示されており； 図１７にはモールド型で形成されたときの本発明の蓋装置の側面図が示されて おり、 図１８にはモールド型から蓋装置を取り外した後の、折り曲げ工程時における 図１７の蓋装置の側面図が示されており； 図１９には配送のために完全に折り曲げ終わった図１７の蓋装置の側面図が示 されており； 図２０には開封明示構造が部分的に折り曲げられた図１７の蓋装置の側面図が 示されており； 図２１には開封明示構造が完全に折り曲げられた図１７の蓋装置の側面図が示 されており； 図２２には図１７の蓋装置の底部平面図が示されており； 図２３〜図２５には本発明の代替実施例が示されており； 図２６には本発明の蓋装置を製造する方法のフローチャートが示されている。 本発明を実施する最善の態様 図１〜図６には再シール可能な蓋装置の実施例が示されており、この蓋装置は 例えば熱可塑性重合材料の外層の間に配置された紙製ボードを主体とする基材で 形成された本体を有する山形頂部の容器３１（図９を参照）と関連されて使用さ れる。この蓋装置はまた、非紙製ボードを主体としたポリエチレン容器、または 他の種類の容器全般に使用できる。 蓋装置３０は単体の一体モールド成形部材として形成され、チューブ形状をし たステム３４を有する注ぎ口３２を一般に含み、このステムはその下端周縁のま わりを延在する環状基部フランジ３６から上方へ突出している。基部フランジ３ ６は平坦部分３７を除いて一般に円形状をしている。この平坦部分３７は選択的 に備えられ、容器３１上に蓋装置３０を配置するときにその蓋装置の方向決めを 補助する。注ぎ口３２は一体的なヒンジ組立体４０によってキャップ３８と結 合されている。 キャップ３８は注ぎ口３２のステム３４と取り外し可能に係合できる。ここに 図示した特定実施例においては、キャップ３８は下方へ突出したスカート４４で 取り囲まれた上部蓋部分すなわち上部リッド４２を含んでいる。この上部リッド ４２は、その上部リッド４２とスカート４４との間の遷移部分である傾斜縁４３ を有することができる。蓋装置３０を封止するためにキャップ３８がステム３４ のまわりに対して固定されるとき、ステム３４の上側部分を受け入れる丸天井の 内部キャビティをスカート４４およびリッド４２が協働して画成している。 スカート４４とリッド４２との接合部付近でキャップ３８の内周面をまわって 環状凹部４６が形成されている。スカート４４の内周面は、その内周面をまわっ て延在する内側リブ４８を含んでいる。リッド４２およびリブ４８が協働して両 者間に凹部４６を形成している。 ステム３４は上端部５０を含み、この上端部５０は外方へ開いたリップ５２を 有し、このリップ５２はステム３４の外周面をまわって延在している。蓋装置３ ０が封止状態にあるときは、リップ５２はキャップ３８の凹部４６と係合する。 スカート４４はそのマウスに斜面５４を有して、キャップ３８を容易にリップ５ ２上へ導けるようにしている。リップ５２およびリブ４８は互いに係合してキャ ップ３８をステム３４上に密着させる。キャップ３８が取り外されたときに容器 ３１の内容物を注ぎ出せるようにする開口５６をステム３４がさらに含んでいる 。 注ぎ口３２の内部には、任意であるが膜５８が配置され、開口５６を覆ってい る。膜５８は、この実施例ではステム３４内に一体形成されたウェブである。膜 ５８と開口５６を画成するステム３４の内面との接合部は、その接合部を形成し ている円周溝６０によって弱体化されている。 膜５８は一体形成された引張りリング６２を含み、この引張りリング６２はス テム３４と少なくとも大体同芯的に任意に形成されている。引張りリング６２は 支柱６４で膜５８に固定されており、支柱６４は膜５８に一体形成されている。 引張りリング６２は支柱側部分６６、その支柱側部分とはほぼ直径方向に反対側 の自由側部分６８、内面７０および外面７２を有している。 図７〜図１２は蓋装置の他の実施例１５０を示している。この蓋装置１５０を 識別する１つの特徴はそのキャップ１５２の形状であり、このキャップ１５２は 一般に平坦なリッド１５４を有する。このキャップ１５２の形状は蓋装置１５０ を極めて高さの低い高さすなわち形状にする。蓋装置１５０の高さは、フランジ 上方のリップ５２の高さにリッド１５４の肉厚を加え、蓋装置が挿入される容器 の肉厚を差し引いた合計値となる。 キャップ１５２の一般に円筒形のスカート１５６も、そのキャップ５２をステ ム３４上に容易に密閉できるように変更されている。スカート１５６のヒンジの 付いた側１５８はスカート１５６の揺動する側１６０よりも短くされている。こ の変化は、直角方向のその直径を減少させずに、またリッド１５４に並行に測定 したスカート１５６の直径を変化させずに、スカート１５６のマウス１６２の直 径をヒンジ側１５８か揺動側１６０へ向かって僅かに増大させる。この増大され て長くなった楕円形マウス１６２の直径は、円形マウスで捕捉するよりも一層容 易にヒンジ組立体４０の直径方向に反対側のリップ５２の部分を捕捉できるよう にする。さらに、スカート１５６は軸線１６４に直角な断面において円形のまま とされており、したがってスカート１５６は第１実施例の場合と同様にステム３ ４の全周と組み合う。 図７〜図１２の蓋装置１５０と図１〜図６の蓋装置３０との他の相違点は、蓋 装置１５０には一体化されたシーリング部材すなわち膜５８と引張りリング６２ とがないことである。別の膜テープすなわちパッチが容器３１の内面に与えられ て、基部フランジ３６を覆うようにされる。これに代えて幾つかの目的のために キャップ１５２および注ぎ口３２の密着状態が十分に流体密とされ、特に完全状 態の開封明示構造１１０によって十分に流体密とされて、膜５８を省略すること ができる。 全体を符号１８０で示される本発明の第３実施例が図１３〜図１６に示されて いる。この実施例はここでは全体を符号１１０ａで示される異なる開封明示構造 を有している。開封明示構造１１０ａはキャップ３８の片側だけに配置されてい る。これは材料費節減を可能にし、また製造を容易にさせる。またこのキャップ は他の実施例における傾斜リッドや平坦リッドと対照されるような円形リッドを 有する。 開封明示構造１１０は図１〜図１６の実施例の各々に示されている。図１〜図 １６を参照すれば、開封明示構造１１０はキャップ３８と一体形成されている。 しかしながら開封明示構造１１０およびキャップ３８はモールド成形されるとき に隣接されている必要のないことを認識しなければならない。蓋装置３０はモー ルド成形時に例えば注ぎ口３２のような他の構造体を１１０とキャップ３８との 間に介在させるように再構成することができる。これは以下に「一体成形」であ ると認識される他の構造でも同じであり、したがって互いに直接または間接的に 取り付けられる。 この実施例では、開封明示構造１１０はキャップ３８（ここで示すように）ま たは注ぎ口３２に少なくとも実質的に直接に固定されているここでは引き切りス トリップと称する第１部分１１２を含む。ここでは、この引き切りストリップ１ １２は、弱体化された一体形成ヒンジ部分１１４，１１６によって形成された第 １の破断可能な結合部によってキャップに連結されている。この開封明示構造１ １０は第２の破断可能な結合部１２０によって引き切りストリップ１１２に固定 されている第２部分１１８をさらに含む。モールド成形された状態で、第２部分 １１８は引き切りストリップ１１２に対して直接に取り付けられていないキャッ プ３８および注ぎ口３２のうちの「他方」（ここでは注ぎ口３２）に対して可動 である。一体がヒンジ９２，９６，１１４，１１６，１２０のいずれも第２部分 １１８を注ぎ口３２に対して可動にしている。 開封明示構造１１０の組み立て時に、第２部分１１８はキャップ３８および注 ぎ口３２の他方と（ここでは注ぎ口３２に直接に）少なくとも実質的に直接接触 させて位置決めされ、取り付けられるようになされるが、キャップ３８は注ぎ口 ３２をシーリングする。 当業者には明白となるように、上述したような「実質的に直接接触されている 」または「少なくとも実質的に直接に固定された」または「キャップに連結され た」２つの部材は、同じ一体モールド成形品（蓋装置３０における全ての構造部 はこの程度に関係づけられている）の部品であるというだけよりも一層直接的に 連結されているが、他の構造体を介在させてそれほどには直接的に互いに連結 されないことが可能である。「実質的に直接」の固定連結の制限は言葉上の問題 であり、技術的な問題ではないと考える。 本発明の目的に関して、完全に未開封の蓋装置３０は２つの部材間に必須の実 質的に直接的な連結を有しており、２つの部材がヒンジ組立体４０に並行ないず れかの構造部によって取り付けられ、またこのヒンジ組立体４０が切断されたと しても、その２つの部材は平行な構造部によって依然として取り付けられている ようになされる。 第２部分１１８は、この実施例では第２部分１１８を基部フランジ３６の補完 的な凹部１２２に挿入することで、注ぎ口３２の基部フランジ３６に対して実質 的に直接に取り付けられる。この実施例では、凹部１２２は凹部９８と直径方向 の反対側に位置しているが、この関係は本発明で本質的なことではない。この実 施例では凹部１２２はスタッド１２４を有し、このスタッド１２４は第２部分１ １８の開口１２６にスナップ式に嵌入して、第２部分１１８を凹部１２２内に確 定的に位置決めする。凹部１２２および第２部分１１８はその代わりにスナップ 嵌合などを備えることができる。 第２部分１１８および凹部１２２が永久結合される場合（以下に説明するよう に蓋装置３０が容器３１に固定されるのと同時に行われるのが好ましい）、キャ ップ３８はヒンジ１１６の第１の破断可能な結合部１１４によって引き切りスト リップ１１２に連結され、引き切りストリップ１１２は第２の破断可能な結合部 １２０によって注ぎ口３２に連結される。キャップ３８を解放するために引き切 りストリップ１１２は引きちぎられて廃棄され、これによって蓋装置３０が開封 できるようになされる。 たとえ不心得者が第１破断可能な結合部１１４／ヒンジ１１６を所定の状態に したままで強い方の第２の破断可能な結合部１２０を切断することを選んで、蓋 装置３０が開封された事実を隠そうとしても、購入者にとっては引き切りストリ ップ１１２を切り取るときにそれがあまりにも簡単にでき、それ故に蓋装置が開 封されているという「疑惑を与え」ることになる。ここでこの蓋装置は、その蓋 装置３０を備えたパッケージの内容物に対する開封からの保護として別個の膜シ ール５８も有している。 引き切りストリップ１１２は第１および第２のウィングすなわちタブ１２８， １３０を有しており、各タブは１３２のようなリブ含み、それ故に一層簡単に掴 むことができる。タブ１２８，１３０は自由頂縁１３４，１３６および足部１３ ８，１４０を有している。 蓋装置３０が最初に閉じられるとき、引き切りストリップ１１２は同時または ほぼ同時に破断可能な結合部１１４，１１６のまわりをその作動位置へ向かって 揺動される。第２部分１１８は凹部１２２の内部に位置される。タブ１２８，１ ３０はステム３４に対して支持される（任意であるがモールド成形されたときの 離間状態よりも僅かに広げられる）。足部１３８，１４０は基部フランジ３６に 対して支持され、基部フランジ３６は第２部分１１８を凹部１２２に押し付ける 傾向を示す。タブ１２８，１３０の自由頂縁１３４，１３６はキャップ３８のス カート４４の上を延在しているので、使用者はタブ１２８または足部１３８のい ずれかを押してキャップ３８から離れるように強制し、これにより使用者が親指 と人差し指との間でタブ１２８または１３０を掴めるようにすることが容易に可 能となる。これは確実なグリップを与え、したがって引き切りストリップ１１２ は切断されることができる。２つのタブ１２８，１３０は引き切りストリップ１ １２が片手で都合よく切り取れるように適当位置に備えられている。したがって 右利きまたは左利きの者が蓋装置３０を等しく使用できる。 特に図１７〜図２２を参照すれば、モールド成形されたような一体ヒンジ組立 体４０はＬ形リンク８８を含んで成り、このＬ形リンク８８は一体ヒンジ９２に よって基部フランジ３６に連結された第１部分９０と、一体ヒンジ９６によって キャップ３８に取り付けられた第２部分９４とを有する。この実施例では、第１ 部分９０は、少なくともヒンジ組立体４０の部分においてほぼ基部フランジ３６ の幅の長さである。第２部分９４はヒンジ組立体４０の部分においてステム３４ の高さよりも短くできる。 第１部分９０が基部フランジ３６の凹部９８の中に与えられ、この実施例では ピッタリ嵌まるように、第１部分９０は寸法形状を定められ、また一体ヒンジ９ ２は十分に可撓性とされる。第２部分９４は基部フランジ３６の上方へスカート ４４の下縁部分を持ち上げ、これによりスカート４４の必要高さを減少させる一 方、スカート４４のマウス内周とリップ５２の外周との必要間隔を減少させる。 キャップ３８はヒンジ組立体４０のそれぞれの側に備えられた対を成す一体支 柱１０２，１０４を含んでいる。容器３１の内容物を注ぎ口３２を通して注ぐた めにキャップ３８が開かれると、一体支柱１０２，１０４はステム３４とほぼ直 角になり、キャップ３８を容器３１から流出する内容物から引き離された状態で 保持される。これは注ぎ出しの間に、重力作用および先に説明したキャップ３８ の形状記憶によってそのキャップ３８が部分的ながら再密閉しようとするような 傾向があるために必要である。一体支柱１０２，１０４はステム３４の頂面に対 して４５°の角度でキャップ３８を保持するのが好ましい。キャップ３８が閉じ られるときには、一体支柱１０２，１０４はステム３４の下方へ揺動されてステ ム３４に沿ってまたはその近くで、基部フランジ３６に対して直角にしまい込ま れる。 図１７〜図２２に示されるように、蓋装置３０，１５０，１８０は一体部材と して形成され、射出モールド成形または同様方法でポリエチレンのような熱シー ル可能な熱可塑性材料から作られるのが好ましい。蓋装置３０は図１７に示され るように広げた状態で単一の射出モールド成形具で有利にモールド成形すること ができる。このようなモールド成形具は形成するのに簡単であると共に経済的で ある。さらに、このような工具は保守が容易である。全体的に見て、本明細書で 図示する単一の一体構造は蓋装置３０を、別々なキャップ３８および注ぎ口３２ を含んで成るような今日一般に使用されている他の蓋装置３０よりも一層経済的 に製造できるようにさせる。蓋装置３０が一旦形成されると、折り曲げが行われ る。この折り曲げはモールド型からの取り外しに続いて、また蓋装置３０の少な くとも部分冷却の後に行われる。図１９に示されるように、キャップ３８は注ぎ 口３２の上に係合するように完全に折り曲げられる。 本発明の他の特徴は、基部フランジ３６から突出しており、３０の中心に対し て偏心した位置に配置されている方向づけペグ１４２である。この方向づけペグ １４２は、余分な材料部分を蓋装置３０からトリミングするときに、蓋装置３０ の内側へ至るモールド成形キャビティの湯道で形成された柱状材料部分を短く残 すことで備えられる。 方向づけペグ１４２は蓋装置３０がパッケージング機械で使用されるときにそ の蓋装置３０を方向づけるのに使用される。蓋装置３０は通常はばら荷カートン 内にばらばらな方向を向いて包装されているが、各蓋装置３０はパッケージに装 着されるときは同じ方向を向いていなければならないので、この段階が必要とな るのである。 組み立てられ、方向づけされた蓋装置３０は容器３１の開口に差し込まれる。 蓋装置３０は図９に示される位置まで挿入されて、基部フランジ３６が容器３１ の内側の熱可塑性材料の面に係合するようになされるのが好ましい。これに代え て、基部フランジ３６は容器３１の外側の熱可塑性材料の面に係合される。 蓋装置３０は、超音波シーリング、熱シーリング、圧縮シーリング、またはそ れらのシーリングメカニズムの組み合わせによって、容器３１に固定されるのが 好ましい。これらの形式のシーリングを使用することで容器３１の内側の熱可塑 性材料層および基部フランジ３６の材料が溶融され、フランジに対する固定のた めにそれらの間の境界面が実質的に無くされる（すなわちそれらは溶着される） 。超音波シーリングホーンがキャップ３８およびステム３４を取り囲むように直 ちに形状を定められ、容器３１の外面部分を基部フランジ３６のまわりに係合さ せて基部フランジ３６を容器３１に永久的に固定する。 本発明の１つの特に有利な点は、ヒンジ組立体４０を基部フランジ３６に対し て永久的に組み付けるための密着力が、基部フランジ３６を容器３１に結合させ る機械によって与えられることである。基部フランジ３６を容器３１に対して密 着させるために基部フランジ３６に付与された超音波、熱または他のエネルギー は、Ｌ形リンク８８の第１部分９０、および凹部９８を画成するフランジ壁も加 熱して、それらを密着させる。一旦これが行われると、凹部９８はプラスチック 材で満たされて、このようにされない場合の滑らかな全体的に環状の基部フラン ジ３６の断絶を生じないようにされる。 図示構造では、組立体が互いに溶接されるとき、第１部分９０および凹部９８ は共に基部フランジ３６と容器３１の内壁面との間に位置される。この結果、基 部フランジの凹部を充満することによって生じるほとんど全ての外観上の欠陥は 容器３１の外部から見えない。 最小限の付加的な工具数のもとで、蓋装置30を形成してそれを容器31に密着さ せる、すなわちシールするために標準的なパッケージング機械を使用できる。こ れは、少なくとも一部分の理由であるが、ただ一つのシーリング工具、例えば超 音波シーリング工具だけが必要とされるという事実による。したがって、工具の 全体的な費用が減少される一方、一部の製造費用および製造保守費用はモールド 成形工程における単一部材とされた保守をそれほど必要としない射出モールド成 形工具の使用によって減少される。さらなる利点は、本発明の蓋装置３０のデザ インが、モールド成形工具をモールド型の型開きおよび型閉じ方向に延在する１ 本の軸線に沿って移動されるだけの工程によって好ましく製造できるということ である。 この代わりに、一般的に効率は悪いが、蓋装置３０を容器３１に固定する工程 も実施できる。例えば、接着剤が蓋装置３０の部分を接合するのに、または蓋装 置３０を容器３１に取り付けるのに使用できる。 図２３〜図２５はさらに他の蓋装置を示しており、この蓋装置は２部品で構成 された２ピース蓋装置であり、キャップ１９４、注ぎ口１９６、フランジすなわ ちショルダ１９８、および弱体化された一体ヒンジ２０２によりキャップ１９４ に取り付けられたタブ２００を含む。この実施例では、キャップ１９４はねじキ ャップまたはスナップ取り付けキャップとされることができる。注ぎ口１９６お よびフランジすなわちショルダ１９８は前に説明したように独立した蓋装置の部 材、またはボトルや他の容器の部材として一体モールド成形された部材とされる ことができる。 キャップ１９４が注ぎ口１９６に対してスナップ取り付け、または他の方法で 一旦取り付けられると、タブ２００は超音波、熱、接着剤または他の手段により ショルダ１９８に固定される。再び述べるが、弱体化された一体ヒンジ２０２を 破断するようにしてキャップ１９４が強引に取り外されるようにされた後、キャ ップ１９４は繰り返して取り外しまたは再取り付けることができる。この、すな わち先の実施例では、１以上のタブ１８４またはタブ２００がショルダ１９８の ようなフランジの円周まわりに備えられて重複した開封明示の結合部を形成する ことができる。 本発明の蓋装置は、横方向に移動するモールド型要素を必要としない２部分構 成のモールド型によって１回の射出工程で単一部材としてモールド成形すること ができる。 「仮づけ」または他の加熱作業を必要とせずに、モールド成形時の状態から閉 じた状態へとキャップ、注ぎ口、および開封明示のための引き切りストリップを 位置決めするのに１回の単純な折り曲げ段階が使用される。蓋装置は部材を接着 または溶着することなくかなり強固にスナップ作用で閉じることができ、したが って取り扱い時に蓋装置は閉じた状態を維持し、また容器の小さな穴を通して簡 単に挿入することができる。 方向づけペグはモールド型の湯道に残ったプラスチック材料の名残として任意 に形成されるが、これはヒンジ連結された側部分を後方にして、斜面を滑り落ち るときに蓋装置自体に自己配向性を与えることができる。この斜面の配向性はそ の斜面を粗くすることで顕著化される。 蓋装置は、注ぎ口内のシーリング膜を破断して取り除くための引張りリングを 有することができる。この引張りリングは、その自由側部分を注ぎ口のリムより 上方に突出させて、注ぎ口の周面内の１箇所に配置されることができる。引張り リングは外側で指に触れることができ、またそれが掴めるようにさらに押し上げ られることができる。モールド成形されたポリエチレン（これはポリエチレン被 覆されたボードに熱シール性を与えるが弾性は非常に小さい）の場合には、キャ ップは引張りリングの隆起部分を受け入れるための内側ルームを形成するために 丸天井の形状とされることができる。 蓋装置の丸天井形状のキャップは、高さの比較的低い形状を有するが、美観的 に満足される形状に形成できる。この高さの低い形状はまた、容器の側部パネル のいずれかの平面を超えて突出しないように山形頂部の斜めパネルから垂直方向 に延在する前部隆起面のような機能的な特徴も有している。 キャップはヒンジの近くのキャップ部分から延在する１以上のモールド成形さ れた脚を有することができる。キャップ３８が開封されて注ぎ口３２の通路から 外れる位置にそのキャップ３８が保持されるとき、脚は注ぎ口３２の外面に対抗 するように直立する。これらの脚はキャップ３８が閉じられるときに注ぎ口３２ に対して折り曲げられる。このことが蓋装置３０を、形状記憶を有さず、保存時 に非弾性変形する容易にシールされるポリエチレンでモールド成形できるように するのである。 開封明示構造の引き切りストリップは両端の各々に別々の引張りタブを形成し て２つに分け、この蓋装置が左利きや右利きの人が等しく良好に開封できるよう にすることができる。 引き切りストリップは半周にわたって延在され、所定位置に折り曲げられたと きにそのタブがキャップに対してピッタリと嵌着するように位置をずらしてモー ルド成形されることができる。この特徴は、引き切りストリップが組み立て時に 容器の壁を通る開口に捕捉されてしまうのを防止する。 タブの頂縁はキャップのスカートの頂部の上を超えて延在する。頂縁の各々は キャップから離れる方向へ容易に押圧でき、引き切りストリップを切断して蓋装 置を開封するために一方のタブがしっかりと掴めるようになされる。引き切りス トリップが所定位置に折り曲げられ、蓋装置が閉じられると、引き切りストリッ プの足は蓋装置の基部フランジに接触する。この接触は引き切りストリップを回 転させ、開封明示構造の第２部分を基部フランジの凹部内に押し込めるようにな す。 蓋装置はその閉じ位置に容易に組み立てることができ、またそれらの部品およ び付属部品はさらに取り扱われる間、いずれかの溶接作業などを必要とせずに閉 じ位置に保たれることができる。使用に十分に耐える蓋装置を提供するために必 要とされるシーリング作業は、蓋装置が容器壁に結合されるのと同時に、その蓋 装置を容器の内壁面に取り付けるのに使用される同じ超音波工具または他のエネ ルギー源、固定具、または接着剤を使用して実施できる。この便宜は製造段階を 減じ、また蓋装置を容器に取り付ける前に蓋装置に対して実施されるプラスチッ クの溶着作業で起こり得る蓋装置の変形を回避する。 これに代えて蓋装置に備えられた平坦なキャップは非常に高さの低い形状を有 することができる。蓋装置のスカートの揺動する側の部分はスカートのヒンジ側 の部分よりも深さが大きい。この形状はキャップのマウスがステムリップの自由 な側の部分を捕捉するために僅かながらさらに深く達するようにさせる。 図２６には本発明の蓋装置を製造する方法のフローチャートが示されている。 図２６に示されるように、段階４００において蓋装置のためのモールド型が備え られる。このモールド型は射出モールド成形機械とされ、付加的なモールド型を 有することができ、その個数は６４個のモールド型であるのが好ましい。段階４ ０２において、モールド型は一体型の１ピース蓋装置を形成するように重合材料 を充填される。好ましい重合材料はポリエチレンであるが、他の重合材料も蓋装 置の製造に使用できる。段階４０４において、モールド型は型開きされ、コンベ ヤ手段が蓋装置をモールド成形機械から折り曲げ機械へ運ぶために備えられる。 このコンベヤ手段は蓋装置を受け止めるために仕切られた面積部分を有する平坦 アームとされることができる。段階４０６において、蓋装置はコンベヤ手段に載 せられる。これはピンによってモールド型から蓋装置を押し出すことで行われる 。このコンベヤ手段は蓋装置を受け止めるために真空圧を有することもできる。 段階４０８において、蓋装置は隣の折り曲げ機械へ運ばれる。段階４１０にお いて、蓋装置はコンベヤ手段から再方向づけ手段に導かれる。蓋装置は再方向づ け手段上に載置され、注ぎ口の底部およびキャップの頂部が折り曲げ不能な配向 状態で外方へ向けられる。この配向は、もし折り曲げられるならばヒンジ組立体 が破壊され、また注ぎ口が望まれるように覆われることができないような、折り 曲げ不能の状態である。再方向づけ手段は、蓋装置を受け入れるようになされた 溝を有する平坦シートとされることができ、溝は真空圧が備えられ、または備え られない。段階４１２において、再方向づけ手段が蓋装置を折り曲げ装置へ移動 して取り付け、これにより蓋装置を折り曲げ可能な配向となるように再方向づけ し、注ぎ口の底部およびキャップの頂部は内側へ向けられる。段階４１４におい て、キャップが折り曲げ装置によって注ぎ口の上に折り曲げられる。この折り曲 げ装置はキャップを注ぎ口上に折り曲げるのに、ドアーヒンジと同様に作動する 。段階４１６において、蓋装置は折り曲げ装置から包装および配送のために下方 に配置されているコンベヤ機構へ解放される。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 容器の蓋装置であって、 フランジ、および該フランジから突出し、開口を画成しているステムと、 リッド、および該リッドから突出し、少なくとも１つの突出した支柱を有する スカートと、 キャップを注ぎ口に連結するヒンジ組立体であって、キャップを注ぎ口から再 密封可能に開封することを可能にする一方、注ぎ口とのキャップの取り付け状態 を維持するヒンジ組立体と、 キャップと一体に形成され、キャップおよび注ぎ口の一方に対して破断可能な 結合部によって固定されている取り外し可能な部分を含む開封明示構造とを含み 、 容器の内容物にアクセスするには開封明示構造を廃棄しなければならない蓋装 置。 2. 請求項１に記載された蓋装置であって、ステムに取り付けられた少なくと も１つの段部（ステップ）をさらに含み、この段部はフランジに対して実質的に 直角であり、これにより注ぎ出しの間に少なくとも１つの支柱が段部に係止され 、キャップがシールされた位置にあるとき、支柱はその段部に対して支持される 蓋装置。 3. 請求項１に記載された蓋装置であって、支柱によって膜に連結された引張 りリングをさらに含み、この膜は開口の中に配置され、これにより引張りリング を操作して膜が取り除かれる蓋装置。 4. 請求項３に記載された蓋装置であって、キャップがリッドとスカートとの 間に傾斜した遷移部分を有し、リッドが角度を付され得るようになされており、 角度を付されたリッドは引張りリングにリッドと同様の角度を与え、これにより 引張りリングは使用者により容易に取り扱えるようになされた蓋装置。 5. 請求項１に記載された蓋装置であって、容器への取り付けのために蓋装置 を適正に方向づけするように蓋装置に配置された方向づけペグ（ｐｅｇ）をさら に含む蓋装置。 6. 請求項１に記載された蓋装置であって、第２の破断可能な結合部によって 取り外し可能部分に固定された第２の取り外し可能部分をさらに含み、第２の取 り外し可能部分はモールド成形された状態ではキャップおよび注ぎ口のうちの他 方に対して可動であり、蓋装置を容器に取り付けるときにキャップおよび注ぎ口 のうちの他方に対して溶接されるようになされた蓋装置。 7. ヒンジ組立体および開封明示構造によってキャップに連結された注ぎ口を 有する単一の一体部材の蓋装置を製造する方法であって、 注ぎ口およびキャップが実質的に同一平面上に位置され、蓋装置の全ての部材 が単一の一体部材として形成されるように、モールド型によって蓋装置をモール ド成形する段階、 モールド型から蓋装置を取り外す段階、および 注ぎ口上にキャップを折り曲げる段階を含む蓋装置の製造方法。 8. 請求項７に記載された方法であって、折り曲げる段階に続いて蓋装置を冷 却する段階をさらに含む蓋装置の製造方法。 9. 請求項７に記載された方法であって、モールド型から折り曲げ機械へ蓋装 置を運ぶ段階をさらに含む蓋装置の製造方法。 10．請求項７に記載された方法であって、モールド型から蓋装置を取り外す段 階がモールド型の型開き、キャビティから外方への蓋装置の押し出し、および搬 送装置への蓋装置の取り付けを含んで成る蓋装置の製造方法。 11．請求項９に記載された方法であって、折り曲げの前に、折り曲げ機械の折 り曲げ部材へ折り曲げ不能の配向状態で蓋装置を導入した後、蓋装置を折り曲げ 部材へ送り、これにより折り曲げ可能な配向状態となるように蓋装置の配向を逆 にする段階をさらに含む蓋装置の製造方法。 12．請求項７に記載された方法であって、蓋装置が単一の一体部材として形成 された方向づけペグをさらに含んでいる蓋装置の製造方法。 13．請求項７に記載された方法であって、蓋装置が支柱によって膜に連結され た引張りリングをさらに含み、膜は注ぎ日の中に配置され、これにより膜が引張 りリングの操作により取り除かれ、引張りリングおよび膜は単一の一体部材とし て形成されている蓋装置の製造方法。 14．フランジおよび該フランジから突出して開口を画成しているステムを有す る注ぎ口と、リッドおよび該リッドから突出して、容器の内容物を注ぎ出すとき に該内容物との干渉を防止するための手段を有するスカートを有するキャップと 、キャップを注ぎ口に連結するヒンジ組立体であって、キャップを注ぎ口からの 再密封可能に開封することを可能にする一方、注ぎ口に対するキャップの取り付 け状態を維持するヒンジ組立体と、キャップと一体に形成され、キャップおよび 注ぎ口の一方に対して破断可能な結合部によって固定されている取り外し可能な 部分を含む開封明示構造とを含む蓋装置を準備する段階、 容器のアクセス部分のまわりに蓋装置を配置する段階、および 蓋装置を容器に溶着して、これによりヒンジの少なくとも一部分を注ぎ口に結 合する段階を含む方法によって製造された容器の内容物にアクセスするための蓋 装置を備えた容器。 15．請求項１４に記載された容器であって、蓋装置がステムに取り付けられた 少なくとも１つの段部をさらに含み、この段部はフランジに対して実質的に直角 であり、これにより注ぎ出しの間に少なくとも１つの支柱が段部に係止され、キ ャップがシールされた位置にあるとき、支柱はその段部に対して支持される蓋装 置。 16．請求項１４に記載された蓋装置であって、蓋装置が支柱によって膜に連結 された引張りリングをさらに含み、この膜は開口の中に配置され、これにより引 張りリングを操作して膜が取り除かれる蓋装置。 17．請求項１６に記載された蓋装置であって、キャップがリッドとスカートと の間に傾斜した遷移部分を有し、リッドが角度を付され得るようになされており 、角度を付されたリッドは引張りリングにリッドと同様の角度を与え、これによ り引張りリングは使用者により容易に取り扱えるようになされた蓋装置。 18．請求項１４に記載された蓋装置であって、開封明示構造が一端部にて取り 外し部分に連結され、他端部にて注ぎ口のフランジの凹部にシールされたタブを さらに含む蓋装置。 19．請求項１４に記載された蓋装置であって、第２の破断可能な結合部によっ て取り外し可能部分に固定された第２の取り外し可能部分をさらに含み、第２の 取り外し可能部分はモールド成形された状態ではキャップおよび注ぎ口のうちの 他方に対して可動であり、蓋装置を容器に取り付けるときにキャップおよび注ぎ 口のうちの他方に対して溶接されるようになされた蓋装置。 20．注ぎ口およびキャップを含み、注ぎ口は凹部を有するフランジと、該フラ ンジから突出して開口を画成しているステムとを有しており、キャップはリッド と、該リッドから突出して、容器の内容物を注ぎ出すときに該内容物との干渉を 防止するための手段を有するスカートとを有しており、またキャップに連結され たヒンジ組立体、およびキャップと一体に形成されてキャップの一方に対して破 断可能な結合部によって固定されている取り外し可能な部分を含む開封明示構造 を含む蓋装置であって、キャップが凹部の近くのヒンジ組立体によって注ぎ口上 に配置されるような蓋装置を準備する段階、 容器のアクセス部分のまわりに蓋装置を配置する段階、および 蓋装置を容器に溶着し、これによりヒンジの少なくとも一部分を注ぎ口に結合 する段階を含む方法によって製造された容器の内容物にアクセスするための蓋装 置を備えた容器。