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JP2002503695A - エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤 - Google Patents

エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤

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JP2002503695A
JP2002503695A JP2000532124A JP2000532124A JP2002503695A JP 2002503695 A JP2002503695 A JP 2002503695A JP 2000532124 A JP2000532124 A JP 2000532124A JP 2000532124 A JP2000532124 A JP 2000532124A JP 2002503695 A JP2002503695 A JP 2002503695A
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JP
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fluoro
pentyl
estradi
triene
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JP2000532124A
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English (en)
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クナウテ ルドルフ
ヘーゲレ−ハルトゥング クリスタ
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Bayer Pharma AG
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Schering AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤 【解決の手段】 本発明は、エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤に関し、これはエストロゲンが、17−β−エストラジオール、17−α−エチニルエストラジオール、エストリオール、エストロン、エストロンスルフェート、エストロゲンスルファメート、17−α−エストラジオール、メストラノール、スチルベストロール及び天然の複合エストロゲンから成る群から選択したものであり、抗エストロゲンが、一般式I 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤に関する。
【0002】 エストロゲン産出の減少によって、更年期の間及び閉経後に多くの女性で治療
を必要とする急性徴候、例えばのぼせ、突発性の発汗、心臓動悸及びその他の血
管運動性徴候群が起こる。内因性エストロゲンの減少により長期間の間に骨量が
著しく失われ(骨粗鬆症)、心臓循環疾患が増加する恐れがある。最新の疫学研
究から、中枢神経系の生理学的及び病理学的老人性疾患は、一部はエストロゲン
損失に起因するものであると判明した。この例として下記のものが挙げられる:
短時間記憶力の記憶力減少(S.M.Phillips、B.B.Sherwi
n、1992、Psychoneuroendocrinology17、48
5)及びアルツハイマー病(A.Paganini−Hill、V.W.Hen
derson、1994、Am.J.Epidemiol.140、256)。
【0003】 ホルモン補充療法の目的は、閉経と共に始まる内因性エストロゲンの減少を補
充し、それによって急性及び長期の症状を防止することである。今日、この治療
はエストロゲン単独療法として又はゲスタゲンとの併用療法として行われる。単
独療法の欠点は、子宮内膜過形成及び腺癌を誘発する恐れがあるエストロゲンの
子宮内膜に対する増殖作用である。併用療法では、間断出血又は中間出血が起こ
り、これにより治療の許容性が著しく制限され、屡々治療中止となる。更にエス
トロゲンの心臓保護及びプラスの中枢作用に対する黄体ホルモンのマイナスの作
用が論議される。
【0004】 ホルモン補充のもう一つの方法は、エストロゲンと抗エストロゲンの併用であ
る。その際、子宮内膜に対する不所望な作用には拮抗するが、骨でエストロゲン
の保護作用は保たれるべきである(EP0346014)。抗エストロゲンが中
枢神経系に達し、そこでエストロゲンのプラスの特性に拮抗する場合はもちろん
欠点である。例えばタモキシフェンに関して、典型的な急性の更年期障害、例え
ばのぼせを誘発することが報告されている(S.Litherland、M.J
ackson、1987、Cancer Treat Revs.15、183
)。物質が中枢神経系に達し、そこでエストロゲン拮抗物質として作用すること
が実証された(A.Biegonその他、1996、Cancer Resea
rch56、4328)。抗エストロゲンがアルツハイマー病でエストロゲンの
保護作用に拮抗的に作用する場合も望ましくないであろう。
【0005】 さて技術的課題は、抗エストロゲン成分が中枢神経系に達せず、同時に子宮内
膜に対して抗増殖性作用を有する、エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組
合せ製剤を見出すことである。
【0006】 この課題は、組合せ製剤を見出したことによって解決され、この組合せ製剤で
は、エストロゲンが、17−β−エストラジオール、17−α−エチニルエスト
ラジオール、エストリオール、エストロン、エストロンスルフェート、エストロ
ゲンスルファメート、17−α−エストラジオール、メストラノール、スチルベ
ストロール、17−β−エストラジオールのエステル、例えばエストラジオール
バレレート及び天然の複合エストロゲン(konjugierte Oestrogen)から成る群 から選択されており、抗エストロゲンが、一般式I:
【0007】
【化4】
【0008】 [式中、側鎖SKは部分式:
【0009】
【化5】
【0010】 の基であり、 その際、mは4、5又は6であり、 nは0、1又は2であり、 xは0、1又は2であり、 Aは水素原子又はC1〜C5−アルキル基であり、 B及びDは各々水素原子であるか又は AとBが一緒になって、p=2、3、4又は5であるアルキレン基−(CH2p −であり、Dが水素原子であるか又は AとDが一緒になって、q=2、3又は4であるアルキレン基−(CH2q−で
あり、Bは水素原子であり、及び Eは非置換又は1〜5個弗素化されたエチル基であるか又は側鎖中の末端置換基
−(CH23−Eが、直接又はモノ−、ジ−又はトリメチレン基を介して硫黄原
子と結合している、場合により置換されたアリール−又はヘテロアリール基によ
り置換されており、 R3は、水素原子、炭素原子8個までを有する炭化水素基又は部分式R3 −C(
O)−(ここで、R3 は水素原子又は炭素原子8個までを有する炭化水素基又 はフェニル基である)の基であり、 R11は、水素原子、ハロゲン原子又はニトロオキシ基−O−NO2であり、 R14、R15 α、R15 β、R16 α及びR16 βは、各々水素原子であるか又は R14及びR15 αは付加的な結合又はメチレン橋であるか又は R15 βがメチル基であり、R15 αが水素原子であるか又は R15 α及びR15 βは各々メチル基であるか又は R15 β及びR16 βは一緒にメチレン橋であるか又は R16 α又はR16 βはハロゲン原子であるか又は R16 α又はR16 βは一緒にメチリデン基であり、及び 置換基R14、R15 α、R15 β、R16 α及びR16 βの残りは各々水素原子であり、
α−又はβ−位のR17 は水素原子、C1〜C5−アルキル−、C2〜C5−アルケ
ニル−又はC2〜C5−アルキニル基又はトリフルオルメチル基であり、及び R17 は水素原子又は部分式R17 ″′−C(O)−(ここで、R17 ″′は水素原
子又は炭素原子8個までを有する炭化水素基である)の基であるか又は R17 がα位である場合には、R17 はR14と一緒になってエタノ橋を表わし、
その際、AとBが一緒になって−(CH2p−を表わさないか又はAとDが一緒
になって−(CH2q−を表わさない場合には、置換基R11、R14、R15 α、R 15 β 、R16 α及びR16 βの少なくとも1個は水素原子ではないという条件を有す
る]の置換された7α−(ξ−アミノアルキル)−エストラトリエン並びに有機
及び無機酸とのその生理学的に認容性の付加塩であることよりなる。
【0011】 更に、エストロゲンが、17−β−エストラジオール、17−α−エチニルエ
ストラジオール、エストリオール、エストロン、エストロンスルフェート、エス
トロゲンスルファメート、17−α−エストラジオール、メストラノール、スチ
ルベストロール、17−β−エストラジオールのエステル、例えばエストラジオ
ールバレレート及び天然の複合エストロゲンから成る群から選択されており、抗
エストロゲンが、一般式II:
【0012】
【化6】
【0013】 [式中、R3は、水素原子、炭素原子8個までを有する炭化水素基又は部分式R3 −C(O)−(ここで、R3 は水素原子又は炭素原子8個までを有する炭化 水素基又はフェニル基である)の基を表わし、 R7は、式−A−B−Z−R20を表わし、 ここで、Aは直接結合又はベンジリデン基(ここで、メチレン基はステロイド
の7−炭素原子と結合している)又はフェニレン基であり、 Bは、炭素原子3〜14個を有する直鎖又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニ
レン−又はアルキニレン基を表わし、 Zは−NR21−であり、及びR21はC1〜C3−アルキル基を表わし、 その際、R20はその場合には、水素原子、炭素原子10個までを有する直鎖又
は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はアルキニル基又は基: −D−Cn2n+1(ここで、Dは、炭素原子8個までを有する直鎖又は分枝鎖状 アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、nは1〜8の整数
である)、 −L−CH=CF−Cp2p+1(ここで、Lは、炭素原子2〜7個を有する直鎖 又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、pは
2〜7の整数である)、 −D−O−(CH2q−アリール(ここで、Dは、前記したものを表わし、qは
0、1、2又は3であり、アリールは場合により1個又は2個置換されたフェニ
ル−、1−又は2−ナフチル−又はヘテロアリール基を表わす) −D−O−(CH2r−Cn2n+1(ここで、D及びnは前記したものを表わし 、rは1〜5の整数を表わす)の一つを表わすか、又は R20とR21はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により窒素、
酸素及び硫黄から選択したその他のヘテロ原子1又は2個を含有し、場合により
置換されている鎖員5又は6個を有する飽和又は不飽和複素環を形成するか、又
は Zは−SOx−であり、xは0、1又は2を表わし、 その際、R20はその場合には、 炭素原子10個までを有する直鎖又は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はア
ルキニル基又は基: −D−Cn2n+1(ここで、Dは、炭素原子8個までを有する直鎖又は分枝鎖状 アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、nは1〜8の整数
である)、 −L−CH=CF−Cp2p+1(ここで、Lは、炭素原子2〜7個を有する直鎖 又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、pは
2〜7の整数である)、 −D−O−(CH2r−Cn2n+1(ここで、D及びnは前記したものを表わし 、rは1〜5の整数を表わす)の一つを表わすか、又は Zは−NR31−を表わし、 その際、R20はその場合には、ヘテロ原子−O−及び−S−及び基−NR32
(ここで、R32は、水素原子又はC1〜C3−アルキル基である)1〜3個により
中断され及び/又は部分的に弗素化されていてよい、炭素原子14個までを有す
る直鎖又は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はアルキニル基、場合により1
個又は2個置換されたアリール−又はヘテロアリール基、場合により1個又は2
個置換されたC3〜C10−シクロアルキル基、場合により1個又は2個置換され たC4〜C15−シクロアルキルアルキル基、場合により1個又は2個置換された C7〜C20−アラルキル基、場合により1個又は2個置換されたヘテロアリール −C1〜C6−アルキル基又は場合により置換されたアミノアルキル基であり、 R31は式−C(O)R33又は−CH2−R33の基であり、 ここで、R33はヘテロ原子−O−及び−S−及び基−NR32−(式中、R32は、
水素原子又はC1〜C3−アルキル基である)により中断され及び/又は部分的に
弗素化されていてよい、炭素原子14個までを有する直鎖又は分枝鎖状アルキル
−、アルケニル−又はアルキニル基、場合により1個又は2個置換されたアリー
ル−又はヘテロアリール基、場合により1個又は2個置換されたC3〜C10−シ クロアルキル基、場合により1個又は2個置換されたC4〜C15−シクロアルキ ルアルキル基、場合により1個又は2個置換されたC7〜C20−アラルキル基、 場合により1個又は2個置換されたヘテロアリール−C1〜C6−アルキル基、場
合により置換されたアミノアルキル基又はビフェニレン基であり、 その際、下記化合物: 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチル
チオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3,17β−ジオール、 7α−{5−[(2R)−2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチル
チオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル
ペンチルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−3−ヒドロ
キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、 11β−フルオル−7α−{6−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ヘキシル}−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4−トリフルオルメチルフ
ェニルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3
,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
タフルオルペンチルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
タフルオルペンタンスルフィニルメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル
}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
タフルオルペンタンスルホニルメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}
−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールは除く、 R11は弗素又は塩素原子であり、 R17は水素原子又は部分式R17 −C(O)−(ここで、R17 は水素原子又は
炭素原子8個までを有する炭化水素基である)の基である]の11β−ハロゲン
−7α−置換エストラトリエンである組合せ製剤を製造する。
【0014】 組合せ製剤とは、エストロゲン及び抗エストロゲンを同一適用形でか又は異な
る適用形で一つの医薬セットで提供し、同時にか又は連続して使用することを意
味する。抗エストロゲンとは、エストロゲン活性を全く又はごく僅かしか有さず
、エストロゲン受容体と結合して、エストロゲンの作用を阻止する物質を意味す
る。抗エストロゲンは、エストラジオールベンゾエートを補充した去勢雌ラット
又はマウスで、子宮重量の増加及び/又は子宮上皮高さの増加に対して拮抗的に
作用する。去勢ラットの抗エストロゲンを用いる単独療法により、治療してない
動物に比べ子宮重量又は上皮高さの刺激(増加)を生じない。
【0015】 一般式I及びIIの化合物は、非常に強い抗エストロゲン作用を有し、中枢神
経系には達しない。従ってこれらは、脳におけるエストロゲンの有利な特性を阻
害しないので、エストロゲンと併用するのに特に好適である。
【0016】 エストロゲンの用量対抗エストロゲンの用量の比は、1:5〜1:100、有
利には1:20〜1:200、最も有利には1:50〜1:100である。
【0017】 エストロゲンと抗エストロゲン11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル
−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルチオ)−プロピルアミノ]−
ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール
との組合せが有利である。
【0018】 抗エストロゲンが、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフル
オル−ノニル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{6−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフル
オル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(7,7,8,8,9,9,10,
10,10−ノンフルオル−デシル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル}−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオル−
ペンテ−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
−ペンタフルオルペンチルオキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ
−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 4−ビフェニル−N−[6−(11β−フルオル−3,17β−ジヒドロキシ−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−7α−イル)−ヘキシル]−N−(
3−フェニル−プロピル)−アセトアミド から成る群から選択したものである、エストロゲンと抗エストロゲンの組合せが
特に有利である。
【0019】 抗エストロゲンは、経口、経皮、埋込剤として又は静脈内適用することができ
る。エストロゲンは、経口、経皮、静脈内又は埋込剤として適用することができ
る。その際、エストロゲン及び抗エストロゲン用の適用形の全ての可能な組み合
わせが可能である。
【0020】 更に本発明は、男性及び女性のホルモン補充療法用の医薬を製造するための本
発明による組合せ製剤の使用に関する。これは閉経後の骨粗鬆症の予防及び治療
、更年期障害及びアルツハイマー病で使用することができる。その他の適応症は
、のぼせ、更年期による抑鬱性不調、認識改善、心臓血管保護及び治療、免疫保
護、月経困難症による不調の治療、不正子宮出血、ニキビ、再狭窄、高コレステ
ロール血症及び高脂血症の治療、動脈硬化症の予防及び治療、子宮摘出女性又は
LHRH−作用物質及び拮抗物質で治療中の女性における骨量減少の予防、LH
RH類似物と組合せての子宮内膜症及び子宮筋腫の治療及び動脈血平滑筋細胞の
増殖の抑制である。
【0021】 本発明は更に、本発明による組合せ製剤を場合により薬学で常用の賦形剤及び
添加物と一緒に含有する製薬的薬剤又は組成物にも関する。
【0022】 図面 図1 図1は、エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−
N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミ
ノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジ
オール(=試験物質)との種々の組み合わせの卵巣摘出ラットの近位胚骨の小柱
状小骨に対する作用効果を示している。1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオ
ール0.3μg、3:試験物質75μg、4:試験物質75μg+エストラジオ
ール0.03μg、5:試験物質75μg+エストラジオール0.1μg、6:
試験物質75μg+エストラジオール0.3μg、7:試験物質75μg+エス
トラジオール1.0μg、8:試験物質75μg+エストラジオール3.0μg
【0023】 図2 図2は、エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−
N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミ
ノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジ
オール(=試験物質)との種々の組み合わせの卵巣摘出雌ラットの子宮重量に対
する作用効果を示している。図中、1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオール
0.3μg、3:試験物質75μg、4:試験物質75μg+エストラジオール
0.03μg、5:試験物質75μg+エストラジオール0.1μg、6:試験
物質75μg+エストラジオール0.3μg、7:試験物質75μg+エストラ
ジオール1.0μg、8:試験物質75μg+エストラジオール3.0μg。
【0024】 図3 図3は、エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−
N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミ
ノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジ
オール(=試験物質)との種々の組み合わせの腔子宮上皮高さに対する作用効果
を示している。図中、1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオール0.3μg、
3:試験物質75μg、4:試験物質75μg+エストラジオール0.03μg
、5:試験物質75μg+エストラジオール0.1μg、6:試験物質75μg
+エストラジオール0.3μg、7:試験物質75μg+エストラジオール1.
0μg、8:試験物質75μg+エストラジオール3.0μg。
【0025】 図4 図4は、11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,
5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールが中枢神経系
に達しないことを示している。静脈内適用の30分後(a)及び180分後(b
)の14C−標識付けられた11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−
3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]
−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオー
ルの組織内分布を表わす。比較のために、静脈内適用の30分後(c)及び18
0分後(d)の17−β−エストラジオールの組織内分布を示している。
【0026】 次に実施例につき本発明を詳説する。
【0027】 例1:11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5
,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールの合成 a)11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン トルエン100ml中の11α−ヒドロキシ−エストル−4−エン−3,17
−ジオン5.0g及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7−エ
ン7.3mlに0℃でペルフルオルブタン−1−スルホン酸フルオリド4.6m
lを滴加する。30分後、溶液を酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン
/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に、融点17
3〜174℃の11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン3.
8gが得られる。
【0028】 b)11β−フルオル−3−メトキシ−エストラ−3,5−ジエン−17−オ
ン 11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン7.8gを2,2
−ジメトキシプロパン40ml中でピリジニウム−トルエン−4−スルホネート
780mgと80℃で5時間攪拌する。引き続きトリエチルアミン1.5mlを
加え、酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。メタノール
から晶出させた後、融点173℃の11β−フルオル−3−メトキシ−エストラ
−3,5−ジエン−17−オン5.3gが得られる。
【0029】 c)11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−3,17−ジオン DMF50ml中の11β−フルオル−3−メトキシ−エストラ−3,5−ジ
エン−17−オン5.0gに0℃で順次10%酢酸ナトリウム溶液5ml及び少
量づつ1,3−ジブロムー5,5−ジメチルヒダントイン2.5gを添加する。
30分後に亜硫酸ナトリウム2.3g及び引き続き臭化リチウム2.5g及び炭
酸リチウム2.0gを加え、100℃で2時間攪拌する。反応混合物を氷水中に
攪拌導入する。沈殿した生成物を吸引濾過し、酢酸エステル中に溶解させ、水で
洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。酢酸エステルから再結晶させた後、融
点198℃の11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−3,17−ジオン
3.6gが得られる。
【0030】 d)11β−フルオル−7α−(5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペン
チル)−エストル−4−エン−3,17−ジオン THF40ml中のマグネシウム7.9gを窒素下でTHF260ml中の1
−ブロム−5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペンタン[Tetrahed
ron Letters 1982、4147〜4150]95.3gの溶液と
反応させて、グリニヤール試薬にする。−30℃で沃化銅(I)32gを加え、
引き続きTHF290ml中の11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−
3,17−ジオン29gを滴加する。反応終了後に、氷酢酸20.4mlを加え
、反応混合物を氷水中に攪拌導入する。沈殿した生成物を吸引濾過し、酢酸エス
テル中に溶解させ、水で洗浄して中性にし、乾燥させる。粗生成物をシリカゲル
でヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に
、11β−フルオル−7α−(5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペンチル
)−エストル−4−エン−3,17−ジオン23.9gが泡状物として得られる
【0031】 e)11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−エストル−4−
エン−3,17−ジオン THF115ml及び水64ml中の11β−フルオル−7α−(5−t−ブ
チル−ジメチルシリルオキシペンチル)−エストル−4−エン−3,17−ジオ
ン23.1gの溶液を氷酢酸128mlと50℃で2.5時間攪拌する。反応混
合物を真空中で濃縮させ、酢酸エステル中に入れ、水で洗浄し、乾燥させる。1
1β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−エストル−4−エン−3
,17−ジオン20.4gが泡状物として得られる。
【0032】 f)7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−フルオル−エストル−4−
エン−3,17−ジオン ピリジン100ml中の11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル
)−エストル−4−エン−3,17−ジオン20gを無水酢酸50mlと25℃
で2時間反応させる。引き続き0℃で水5mlを加え、45分間攪拌する。ジエ
チルエーテルで抽出し、2N硫酸で洗浄してピリジン不含にし、溶液を順次飽和
炭酸水素ナトリウム溶液及び水を用いて中和する。乾燥させ、真空中で濃縮した
後に、シリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフ
ィーにかける。融点78.4℃の7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−
フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン17gが得られる。
【0033】 g)7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ
−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン アセトニトリル190ml中の7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−
フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン16.5gに、80℃で臭化
銅(II)18.6g及び臭化リチウム3.6gを添加する。15分後に、反応
混合物を炭酸水素ナトリウム含有の氷水中に攪拌導入する。沈殿した生成物を吸
引濾過し、酢酸エステル中に溶解させ、水で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮さ
せる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロ
マトグラフィーにかけた後に、7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−フ
ルオル−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オ
ン8.5gが泡状物として得られる。
【0034】 h)7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−フルオル−3−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−1
7−オン THF86ml中の7α−(5−アセトキシペンチル)−11β−フルオル−
3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン8.2
gを3,4−ジヒドロ−2H−ピラン8.6ml及びp−トルエンスルホン酸水
和物820mgと室温で2.5時間攪拌する。引き続きトリエチルアミン0.5
mlを加え、酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥さ
せ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜
濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に、7α−(5−アセトキシペン
チル)−11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン7.8gが泡状物として得
られる。
【0035】 i)11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−3−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−1
7−オン メタノール370ml及び水37ml中の7α−(5−アセトキシペンチル)
−11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ
−1,3,5(10)−トリエン−17−オン7.4gを室温で炭酸カリウム1
.8gと攪拌する。3時間後、反応混合物を氷水中に入れる。沈殿した生成物を
吸引濾過し、酢酸エステル中に溶解させ、水で洗浄して中性にし、乾燥させ、真
空中で濃縮させる。11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−3
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−
トリエン−17−オン7.0gが泡状物として得られる。
【0036】 j)11β−フルオル−3−(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−7α
−(5−p−トルエンスルホニルオキシペンチル)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−17−オン ピリジン70ml中の11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)
−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−17−オン6.7gを室温で無水p−トルエンスルホン酸6.0
gと3時間攪拌する。溶液を酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢
酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかける。11β−フルオル
−3−(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−7α−(5−p−トルエンス
ルホニルオキシペンチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−
オン5.7gが泡状物として得られる。
【0037】 k)11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,
5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−3−
(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−17−オン DMF44ml中の11β−フルオル−3−(テトラヒドロピランー2−イル
オキシ)−7α−(5−p−トルエンスルホニルオキシペンチル)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン−17−オン2.0gを80℃でメチル−[3−
(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチル−チオ)−プロピル]−アミン
1.2gと攪拌する。6.5時間後、反応混合物に水を加える。酢酸エステルで
抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、真空中で濃縮させる。粗生成物をシ
リカゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーに
かけた後、11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,
5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−
3−(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−17−オン1.3gが油状物として得られる。
【0038】 l)11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,
5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−3−
(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−17β−オール THF17ml、エタノール10ml及び水4.2ml中の11β−フルオル
−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル
−ペンチルチオ)−プロピルアミノ]ペンチル}−3−(テトラヒドロピランー
2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン2.
0gに、0℃で水素化硼素ナトリウム350mgを少量づつ加える。30後に反
応混合物を氷水中に混入し、酢酸エステルで抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、真空中で濃縮させる。11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−
N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミ
ノ]−ペンチル}−3−(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン−17β−オール1.7gが泡状物として得られ
る。
【0039】 m)11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,
5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール メタノール20ml及び水2ml中の11β−フルオル−7α−{5−[N−
メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロ
ピルアミノ]−ペンチル}−3−(テトラヒドロピランー2−イルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−オール1.6gの溶液を蓚酸
1.0gと混合する。3時間後に、反応混合物を氷水中に入れる。塩化メチレン
で抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。
粗生成物をシリカゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用いてクロマト
グラフィーにかけた後に、融点95℃を有する11β−フルオル−7α−{5−
[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)
−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3、17β−ジオール1.1gが得られる。
【0040】 例2:組合せ製剤の子宮及び骨に対する作用 選択的骨作用に対する試験用に使用すべきエストロゲン及び抗エストロゲンの
用量を前以って予備試験で確認すべきである。抗エストロゲンの使用すべき用量
は、エストラジオール補充治療した卵巣摘出ラットにおける抗子宮増殖試験によ
り決める。選択すべき用量は、子宮重量を処置してない卵巣摘出雌ラットの水準
まで下げるべきである。
【0041】 このエストロゲン用量は、卵巣摘出雌ラット中の子宮増殖試験により確認され
る。このモデルで無傷の対照動物で前以って見出した子宮重量の刺激に作用する
用量を選択する。
【0042】 試験すべき組合せ製剤中で抗エストロゲンを前記規定用量で適用する。エスト
ロゲンは、抗エストロゲンとの種々の組合せで、子宮増殖試験で各々のエストロ
ゲンに関して確認したように、10倍小から100倍大までの用量で適用される
【0043】 選択的骨作用の試験では、3ヶ月齢の雌卵巣摘出ラットを28日間前記の作用
物質組合せで治療し、その際、処置は経口、皮下又は両方の適用方法を組み合わ
せて行うことができる。
【0044】 28日後に動物を殺し、子宮重量並びに近位脛骨の小柱状骨密度を測定する。
子宮重量は器官を取り出した直後の子宮含水重量を測定することによって測定さ
れる。小柱状骨密度は、生体外で近位脛骨の第2海綿体中でQCT(Strat
ec XCT 960A)を用いる骨密度測定により測定される。エストロゲン
と抗エストロゲンの選択的作用を有する組合せの代表的例が、図1〜3で作用物
質17β−エストラジオール及び11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル
−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルア
ミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−
ジオール(例1からの物質)に関して示されている。
【0045】 例3:抗エストロゲンが中枢神経系に達しないという実証 雌ラット(約180g)を14C標識付けされた試験物質1mg/kg(2M
Bq/kg)で1回処理する。試験物質をプロピレングリコール/水中に溶解さ
せ、静脈内に投与する。投与の0.5及び3.0時間後に各々被験動物1匹を殺
し、矢状全切片を作る。組織内分布測定は、全体オートラジオグラフィーにより
行う。代表例が図4で、11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3
−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−
ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール
(例1からの物質)に関して示されている。
【0046】 例4 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフ
ルオル−ノニル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−3,17β−ジオール a)11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン トルエン100ml及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセ−7
−エン7.3ml中の11α−ヒドロキシ−エストル−4−エン−3,17−ジ
オン5.0gに0℃でペルフルオルブタン−1−スルホン酸フルオリド4.6m
lを滴加する。30分後に溶液を酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン
/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に、融点17
3〜174℃の11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン3.
8gが得られる。
【0047】 b)11β−フルオル−3−メトキシ−エストラ−3,5−ジエン−17−オ
ン 11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン7.8gを2,2
−ジメトキシプロパン40ml中でピリジニウム−トルエン−4−スルホネート
780mgと80℃で5時間攪拌する。引き続き、トリエチルアミン1.5ml
を添加し、酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。メタノ
ールから晶出させた後、融点173℃の11β−フルオル−3−メトキシ−エス
トラ−3,5−ジエン−17−オン5.3gが得られる。
【0048】 c)11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−3,17−ジオン DMF50ml中の11β−フルオル−3−メトキシ−エストラ−3,5−ジ
エン−17−オン5.0gに、0℃で順次に10%酢酸ナトリウム溶液5ml及
び少量づつ1,3−ジブロム−5,5−ジメチルヒダントイン2.5gを添加す
る。30分後に亜硫酸ナトリウム2.3g、引き続き臭化リチウム2.5g及び
炭酸リチウム2.0gを添加し、100℃で2時間攪拌する。反応混合物を氷水
中に攪拌導入する。沈殿した生成物を吸引濾過し、酢酸エステル中に溶解させ、
水で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。酢酸エステルから再結晶させた後
、融点198℃の11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−3,17−ジ
オン3.6gが得られる。
【0049】 d)11β−フルオル−7α−(5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペン
チル)−エストル−4−エン−3,17−ジオン THF40ml中のマグネシウム7.9gを窒素下でTHF260ml中の1
−ブロム−5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペンタン[Tetrahed
ron Letters 1982、4147〜4150]95.3gの溶液と
反応させて、グリニヤール試薬にする。−30℃で沃化銅(I)32gを加え、
引き続きTHF290ml中の11β−フルオル−エストラ−4,6−ジエン−
3,17−ジオン29gを滴加する。反応終了後に、氷酢酸20.4mlを加え
、反応混合物を氷水中に攪拌導入する。沈殿した生成物を吸引濾過し、酢酸エス
テル中に溶解させ、水で洗浄して中性にし、乾燥させる。粗生成物をシリカゲル
でヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に
、11β−フルオル−7α−(5−t−ブチル−ジメチルシリルオキシペンチル
)−エストル−4−エン−3,17−ジオン23.9gが泡状物として得られる
【0050】 e)11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−エストル−4−
エン−3,17−ジオン THF115ml及び水64ml中の11β−フルオル−7α−(5−t−ブ
チル−ジメチルシリルオキシペンチル)−エストル−4−エン−3,17−ジオ
ン23.1gの溶液を氷酢酸128mlと50℃で2.5時間攪拌する。反応混
合物を真空中で濃縮し、酢酸エステル中に入れ、水で洗浄し、乾燥させる。11
β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペンチル)−エストル−4−エン−3,
17−ジオン20.4gが泡状物として得られる。
【0051】 f)7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−エストル−4−エン
−3,17−ジオン ジクロルメタン330ml中の11β−フルオル−7α−(5−ヒドロキシペ
ンチル)−エストル−4−エン−3,17−ジオン33gの溶液に−5℃でトリ
フェニルホスフィン28.9g及び四臭化炭素36.7gを加え、0.5時間攪
拌する。引き続きジクロルメタンを添加し、水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及
び食塩溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮さ
せる。次いで粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用い
てクロマトグラフィーにかける。融点75〜76℃の7α−(5−ブロムペンチ
ル)−11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン28.5gが
得られる。
【0052】 g)7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン アセトニトリル190ml中の7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フル
オル−エストル−4−エン−3,17−ジオン27.8gに、80℃で臭化銅(
II)17.0gを添加する。8時間後に、反応混合物を水中に攪拌導入し、酢
酸エステルで3回抽出し、塩化アンモニウムで2回、炭酸水素ナトリウム及び食
塩で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン
/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に、7α−(
5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3
,5(10)−トリエン−17−オン20.4gが融点178℃の無色結晶とし
て得られる。
【0053】 h)7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3,17β−ジオール テトラヒドロフラン162ml並びにエタノール90ml及び水36ml中の
7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エストラ
−1,3,5(10)−トリエン−17−オン16.2gの溶液に0℃で水素化
硼素ナトリウム4.7gを加え、0℃で2時間攪拌する。次いで水に入れ、酢酸
エステルで4回抽出し、水及び食塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、真空中で濃縮する。粗生成物17.1gが得られる。シリカゲルでヘキサン/
酢酸エステルを用いてクロマトグラフィーにかけた後に、7α−(5−ブロムペ
ンチル)−11β−フルオル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,
17β−ジオール15.6gが得られる。
【0054】 i)11β−フルオル−7α−[5−(メチル−アミノ)−ペンチル]−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール ジメチルホルムアミド20ml中の7α−(5−ブロムペンチル)−11β−
フルオル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール2
gの溶液を40%メチルアミン水溶液8mlと80℃で3時間攪拌する。次いで
水に入れ、酢酸エステルで3回抽出し、水及び食塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。11β−フルオル−7α−[5−(メチ
ル−アミノ)−ペンチル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,1
7β−ジオール1.77gが得られる。
【0055】 j)11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9,9−ペン
タフルオル−ノニル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−3,17β−ジオール ジメチルホルムアミド18ml中の11β−フルオル−7α−[5−(メチル
−アミノ)−ペンチル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17
β−ジオール1.77gの溶液を8,8,9,9,9−ペンタフルオルノニルト
シレート1.4gと浴温80℃で1時間攪拌する。次いで水に入れ、酢酸エステ
ルで3回抽出し、水及び食塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空
中で濃縮させ、シリカゲルでジクロルメタン/メタノールを用いてクロマトグラ
フィーにかける。11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9
,9−ペンタフルオル−ノニル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3,17β−ジオールが融点110℃の結晶として得ら
れる。
【0056】 出発化合物の製造: 8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノニルトシレート a)4−ベンジルオキシ−ブタン−1−オール 水素化ナトリウム(60%)42gを室温で無水DMF900ml中に少量づ
つ入れる。−20℃に冷却した懸濁液に無水DMF450ml中の1,4−ブタ
ンジオール88.6mlを内部温度が−15℃を超えないように滴加する。添加
終了後、無水DMF870ml中の臭化ベンジル121mlから成る溶液を素早
く滴加し、引き続き反応混合物を室温で30分間攪拌する。反応を水315ml
の注意深い添加により終了させる。後処理のために反応混合物を水1.5l中に
混入し、エーテル各1lで3回抽出する。エーテル相を合わせ、水で洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。シリカゲルでヘキサン/酢
酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけることによって、4−
ベンジルオキシ−ブタン−1−オール105gが油状物として得られる。
【0057】 b)4−ベンジルオキシ−1−ブロム−ブタン 塩化メチレン1l中の4−ベンジルオキシ−ブタン−1−オール105g及び
トリフェニルホスフィン191gの−15℃に冷却した溶液に、テトラブロムメ
タン239gを少量づつ添加し、添加終了後0℃で1時間攪拌する。反応混合物
を真空中で濃縮した後に、精製をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度
液を用いてクロマトグラフィーにかけることによって行う。4−ベンジルオキシ
−1−ブロム−ブタン133gが油状物として得られる。
【0058】 c)1−ベンジルオキシー8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノナン 無水THF58ml中のマグネシウム片2.23gの懸濁液に先ず室温で無水
THF20ml中の4−ベンジルオキシ−1−ブロムーブタン20gから成る溶
液の10%を添加する。反応開始(これは沃素の添加により達成することができ
る)後、残りの溶液を内部温度を40℃に保つようにして滴加する。添加終了後
、過剰のマグネシウムを傾斜除去し、溶液を滴下漏斗に移す前に、なお1時間室
温で攪拌する。そこでこの溶液を無水THF97ml中の1,1,1,2,2−
ペンタフルオル−5−ヨード−ペンタン21gから成る溶液と一緒に、無水TH
F58ml中の塩化銅(II)555mg及び塩化リチウム350mgから成る
溶液に0℃で滴加する。なお1時間室温で攪拌し、次いで反応混合物を飽和塩化
アンモニウム溶液中に攪拌導入し、エーテルで3回抽出し、有機相を硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。シリカゲルでヘキサン/酢酸エステ
ル傾斜濃度液を用いて調製カラムクロマトグラフィーにかけることによって、充
分に精製された1−ベンジルオキシ−8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノ
ナン22gが油状物として得られる。
【0059】 d)8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノナン−1−オール 1−ベンジルオキシ−8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノナン16gを
無水塩化メチレン700ml中に溶解させ、N,N−ジメチルアニリン18.4
mlを0℃で加え、5分間攪拌する。次いで三塩化アルミニウム26.4gを少
量づつ添加し、反応混合物を50℃で45分間加温する。後処理のためにバッチ
を室温にし、2N塩酸中に攪拌導入し、塩化メチレンで3回抽出し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/
酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかける。8,8,9,9
,9−ペンタフルオル−ノナン−1−オール8.6gが油状物として得られる。
【0060】 e)8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノニルトシレート 無水ピリジン26ml中に8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノナン−1
−オール3.0gを溶解させ、0℃でp−トルエンスルホニルクロリド3.1g
を添加し、冷時に1.5時間攪拌する。引き続き反応混合物を水中に入れ、エー
テルで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。シリ
カゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いて調製カラムクロマトグラフ
ィーにかけることによって、8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノニルトシ
レート4.1gが透明な油状物として得られる。
【0061】 9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デシルトシレート a)5−ベンジルオキシ−ペンタン−1−オール 水素化ナトリウム(60%)31.5gを室温で無水DMF900ml中に少
量づつ入れる。−20℃に冷却した懸濁液に無水DMF450ml中の1,5−
ペンタンジオール104.8mlを内部温度が−15℃を超えないように滴加す
る。添加終了後、無水DMF870ml中の臭化ベンジル121mlから成る溶
液を滴加し、引き続き反応混合物を室温で30分間攪拌する。反応を水315m
lの注意深い添加により終了させる。後処理のために反応混合物を水1.5l中
に攪拌導入し、エーテル各1lで3回抽出する。エーテル相を合わせ、水で洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。シリカゲルでヘキサ
ン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけることによって
、5−ベンジルオキシ−ペンタン−1−オール85gが油状物として得られる。
【0062】 b)5−ベンジルオキシ−1−ブロム−ペンタン 塩化メチレン720ml中の5−ベンジルオキシ−ペンタン−1−オール85
g及びトリフェニルホスフィン143gの−15℃に冷却した溶液に、テトラブ
ロムメタン179gを少量づつ添加し、添加終了後0℃で3時間攪拌する。反応
混合物を真空中で濃縮した後に、精製をシリカゲルでヘキサン/塩化メチレン傾
斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけることによって行う。5−ベンジル
オキシ−1−ブロム−ペンタン71gが油状物として得られる。
【0063】 c)1−ベンジルオキシー9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デカ
ン 無水THF58ml中のマグネシウム片2.23gの懸濁液に先ず室温で無水
THF20ml中の5−ベンジルオキシ−1−ブロムーペンタン21.1gから
成る溶液の10%を添加する。反応開始(これは沃素の添加により達成すること
ができる)後、残りの溶液を内部温度を40℃に保つようにして滴加する。添加
終了後、過剰のマグネシウムを傾斜除去し、溶液を滴下漏斗に移す前に、なお1
時間室温で攪拌する。そこでこの溶液を無水THF97ml中の1,1,1,2
,2−ペンタフルオル−5−ヨード−ペンタン21gから成る溶液と一緒に、無
水THF58ml中の塩化銅(II)555mg及び塩化リチウム350mgか
ら成る溶液に0℃で滴加する。なお室温で1時間攪拌し、次いで反応混合物を飽
和塩化アンモニウム溶液中に混入し、エーテルで3回抽出し、有機相を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物26.8gが得られ、こ
れを更に精製せずに次の工程に使用する。
【0064】 d)9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デカン−1−オール 1−ベンジルオキシ−9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デカン2
6gを無水塩化メチレン1000ml中に溶解させ、N,N−ジメチルアニリン
28.9mlを0℃で加え、5分間攪拌する。次いで三塩化アルミニウム41.
1gを少量づつ添加し、反応混合物を50℃に45分間加温する。後処理のため
にバッチを室温にし、2N塩酸中に混入し、塩化メチレンで3回攪拌し、有機相
を食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗
生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラ
フィーにかける。9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デカン−1−オ
ール7.8gが油状物として得られる。
【0065】 e)9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デシルトシレート 無水ピリジン8ml中に9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デカン
−1−オール1.0gを溶解させ、0℃でp−トルエンスルホニルクロリド98
5mgを添加し、冷時に2時間攪拌する。引き続き反応混合物を水中に入れ、エ
ーテルで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。シ
リカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いて調製カラムクロマトグラ
フィーにかけることによって、9,9,10,10,10−ペンタフルオル−デ
シルトシレート1.5gが油状物として得られる。
【0066】 N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンチルチオ)
−プロピル]−アミン a)3−ヨードプロピル−4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンチルス
ルフィド エチルメチルケトン500ml中の3−クロルプロピル−4,4,5,5,5
−ペンタフルオル−ペンチルスルフィド22.8gの溶液を沃化ナトリウム40
gと窒素下で浴温100℃で5時間攪拌する。次いで真空中で濃縮乾固させ、水
に入れ、酢酸エステルで3回抽出し、洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾
燥させ、真空中で濃縮させる。3−ヨードプロピル−4,4,5,5,5−ペン
タフルオル−ペンチルスルフィド30.6gが得られる。
【0067】 b)N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンチルチ
オ)−プロピル]−アミン 無水テトラヒドロフラン200ml中の3−ヨードプロピル−4,4,5,5
,5−ペンタフルオル−ペンチルスルフィド30.6gの溶液中に浴温−78℃
でメチルアミン45gを縮合させ、室温で1.5時間並びに60℃で4時間圧力
反応器中で攪拌する。反応器を開けるために、一晩かかって室温にし、次いで−
78℃に冷却する。次いで室温にし、過剰のメチルアミンを蒸発除去し、酢酸エ
ステルで希釈し、洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃
縮させ、シリカゲルでジクロルメタン/メタノールを用いてクロマトグラフィー
にかける。N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンチ
ルチオ)−プロピル]−アミン15.7gが油状物として得られる。
【0068】 N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンスルホ
ニル)−プロピル]−アミン a)3−クロルプロピル−4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンス
ルホン クロロホルム230ml中の3−クロルプロピル−4,4,5,5,5−ペン
タフルオル−ペンチルスルフィド23gの溶液に、0℃で70%のm−クロロ過
安息香酸41.8gを少量つづ加え、室温で1.5時間攪拌する。次いでジクロ
ルメタンで希釈し、重亜硫酸ナトリウム−、炭酸水素ナトリウム−及び食塩溶液
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。3−クロルプロ
ピル−4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンスルホン23.8gが融
点74〜76℃の結晶として得られる。
【0069】 b)3−ヨードプロピル−4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンス
ルホン エチルメチルケトン500ml中の3−クロルプロピル−4,4,5,5,5
−ペンタフルオル−ペンタンスルホン23.5gの溶液を沃化ナトリウム40g
と窒素下に浴温100℃で5時間攪拌する。次いで真空中で濃縮乾個させ、水に
入れ、酢酸エステルで3回抽出し、洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、真空中で濃縮させる。3−ヨードプロピル−4,4,5,5,5−ペンタ
フルオル−ペンタンスルホン30.6gが融点88〜89℃の結晶として得られ
る。
【0070】 c)N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンス
ルホニル)−プロピル]−アミン 無水テトラヒドロフラン200ml中の3−ヨードプロピル−4,4,5,5
,5−ペンタフルオル−ペンタンスルホン23.5gの溶液を浴温−78℃でメ
チルアミン44gと縮合させ、室温で1.5時間並びに60℃で4時間圧力反応
器中で攪拌する。反応器を開けるために、一晩かかって室温にし、次いで−78
℃に冷却する。次いで室温にし、過剰のメチルアミンを蒸発除去し、酢酸エステ
ルで希釈し、洗浄して中性にし、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮さ
せ、シリカゲルでジクロルメタン/メタノールを用いてクロマトグラフィーにか
ける。N−メチル−[3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンタンス
ルホニル)−プロピル]−アミン14.8gが融点55〜57℃の結晶として得
られる。
【0071】 1−ブロム−5−t−ブチルジメチルシリルオキシペンタン a)5−ブロム−1−ペンタノール メタノール1.6l中の5−ブロムペンチルアセテート50gの溶液に濃硫酸
50mlを滴加し、混合物を室温で30分間攪拌する。メタノールを真空中で蒸
留除去し、残分をジエチルエーテル中に入れ、飽和食塩溶液で洗浄して中性にし
、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮させる。5−ブロム−1−ペンタノール2
8gが粗生成物として得られる。
【0072】 b)1−ブロム−5−t−ブチルジメチルシリルオキシペンタン テトラヒドロフラン144ml中の粗製5−ブロム−1−ペンタノール28g
の溶液にイミダゾール24gを加える。引き続きテトラヒドロフラン46ml中
のt−ブチルジメチルクロルシラン30.3gの溶液を滴加し、室温で4時間攪
拌する。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで振出し、有機相を水で4
回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮させる。粗生成物をシリカゲルで
ヘキサン/ジエチルエーテルを用いてクロマトグラフィーにかける。標題化合物
42gが無色液体として得られる。
【0073】 例5 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル}−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール a)7α−(5−クロルペンチル)−11β−フルオル−エストル−4−エン
−3,17−ジオン THF100ml中のマグネシウム片7.2gの懸濁液に窒素下で先ずTHF
300ml中の1−ブロム−5−クロルペンタン39mlから成る溶液の20%
を添加する。反応開始(これは沃素及びジブロムメタンの添加により達成するこ
とができる)後、残りの溶液を内部温度が35℃を超えないようにして滴加する
。2番目のフラスコ中でTHF130ml中の沃化銅(I)28.1gの懸濁液
に0℃で臭化リチウム51.2gを滴加するが、その際、内部温度は40℃に上
昇する。ここで冷却せずに、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−(1H)−ピリミジン−2−オン49.4mlを添加し、40℃で15分間攪
拌する。透明な溶液が得られ、これを−50℃に冷却したグリニヤール溶液上に
滴加する。引き続き−30℃で15分間後攪拌し、−70℃でTHF260ml
、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロー(1H)−ピリミジン−
2−オン26ml及びトリメチルクロルシラン59ml中の11β−フルオルー
エストラ−4,6−ジエン−3,17−ジオン25gの溶液を、内部温度が65
℃を超えないようにして加える。冷時30分間攪拌し、次いで氷酢酸34.7m
lを滴加し、冷却浴を除去し、室温で1時間後攪拌する。後処理のために、反応
混合物を水1.5lに入れ、同量の酢酸エステルで希釈し、沈殿をセライトを用
いて分離し、酢酸エステルで後洗浄し、水相を酢酸エステルで3回抽出し、炭酸
水素ナトリウム−及び食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空
中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を
用いてクロマトグラフィーにかけた後、7α−(5−クロルペンチル)−11β
−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン22.1gが得られる。
【0074】 b)7α−(5−クロルペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 無水アセトニトリル160ml中の7α−(5−クロルペンチル)−11β−
フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン22.1gに、80℃で無水
アセトニトリル95ml中の臭化銅(II)25.4g及び臭化リチウム4.9
gを添加する。20分後に、反応混合物を0℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液200mlを滴加する。引き続き溶液を水750ml中に攪拌導入し、
2N塩酸でpH=6にし、酢酸エステルで3回抽出し、食塩溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキ
サン/酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後に、7α
−(5−クロルペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エストラ−1
,3,5(10)−トリエン−17−オン14.7gが得られる。
【0075】 c)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−(5−ヨードペンチル)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 7α−(5−クロルペンチル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン5.0gをエチルメチルケトン
80ml中に溶解させ、沃化ナトリウム5.7gを加え、浴温90℃で一晩攪拌
する。後処理のために反応混合物を室温まで冷却し、水中に攪拌導入し、酢酸エ
ステルで3回抽出し、食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空
中で濃縮させる。11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−(5−ヨードペン
チル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン6.8gが粗生
成物として得られ、これは更に精製せずに次の工程に使用される。
【0076】 c)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−[5−(メチル−アミノ)−
ペンチル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 無水テトラヒドロフラン35ml中の11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7
α−(5−ヨードペンチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17
−オン6・8gの溶液中に−78℃でメチルアミン5.1gを縮合させ、室温で
圧力反応器中で一晩攪拌する。圧力反応器を−20℃で開けた後に、室温にし、
過剰のメチルアミンを蒸発除去する。引き続き反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液中に入れ、酢酸エステルで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
真空中で濃縮させる。11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−[5−(メチ
ル−アミノ)−ペンチル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−
オン6.7gが粗生成物として得られる。
【0077】 d)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−{5−[メチル−ノニル−ア
ミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−[5−(メチル−アミノ)−ペン
チル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン526mg及び
ヨードノナン127mgを無水DMF5ml中に溶解させ、浴温100℃で4時
間攪拌する。後処理のためにバッチを半飽和炭酸水素ナトリウム溶液中に入れ、
塩化メチレンで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させ
る。調製カラムクロマトグラフィーにより、11β−フルオル−3−ヒドロキシ
−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−17−オン85mgが泡状物として得られる。
【0078】 e)11β−フルオル−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル
}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール 11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ
]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン85m
gをメタノール3ml中に溶解させ、水素化硼素ナトリウム25mgを加える。
室温で30分間攪拌した後、溶剤を大部分真空中で蒸留除去し、残分に食塩溶液
を加え、塩化メチレンで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で
濃縮させる。塩化メチレン/メタノール=9/1+0.5%トリエチルアミンを
溶離剤として用いて調製薄層クロマトグラフィーにより、11β−フルオル−7
α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3,17β−ジオール33mgが泡状物として得られる。
【0079】 例6 11β−フルオル−7α−{6−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフ
ルオル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−3,17β−ジオール a)7α−(6−クロルヘキシル)−11β−フルオル−エストル−4−エン
−3,17−ジオン THF100ml中のマグネシウム片6.8gの懸濁液に窒素下で先ずTHF
270ml中の1−ブロム−6−クロル−ヘキサン41mlから成る溶液30m
lを添加する。反応開始後、残りの溶液を内部温度が35℃を超えないように滴
加する。2番目のフラスコ中でTHF120ml中の沃化銅(I)26.4gの
懸濁液に0℃で臭化リチウム48.1gを添加し、その際、内部温度は40℃に
上昇する。ここで冷却せずに、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒド
ロ−(1H)−ピリミジン−2−オン46.4mlを添加し、40℃で30分間
攪拌する。透明な溶液が得られるから、これを−40℃に冷却したグリニヤール
溶液上に滴加する。引き続き−30℃で30分間後攪拌し、−50℃でTHF2
30ml、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロー(1H)−ピリ
ミジン−2−オン24.6ml及びトリメチルクロルシラン55ml中の11β
−フルオルーエストラ−4,6−ジエン−3,17−ジオン23.5gの溶液を
、内部温度が−40℃を超えないように加える。冷時に1時間攪拌し、次いで氷
酢酸32mlを滴加し、冷却浴を除去し、室温で1時間後攪拌する。後処理のた
めに、反応混合物を水1.5lに入れ、同量の酢酸エステルで希釈し、沈殿をセ
ライトを用いて分離し、酢酸エステルで後洗浄し、水相を酢酸エステルで3回抽
出し、炭酸水素ナトリウム−及び食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾
斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけた後、7α−(6−クロルヘキシル
)−11β−フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン25.2gが得
られる。
【0080】 b)7α−(6−クロルヘキシル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 無水アセトニトリル175ml中の7α−(6−クロルヘキシル)−11β−
フルオル−エストル−4−エン−3,17−ジオン25.2gに80℃で無水ア
セトニトリル105ml中の臭化銅(II)28.1g及び臭化リチウム5.4
gを添加する。15分後に、反応混合物を0℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液250mlを滴加する。引き続き溶液を水1l中に攪拌導入し、2N塩
酸でpH=6にし、酢酸エステルで3回抽出し、食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲルでヘキサン/
酢酸エステル傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにかけることにより、7α
−(6−クロルヘキシル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エストラ−1
,3,5(10)−トリエン−17−オン5.7gが泡状物として得られる。
【0081】 c)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−(6−ヨードヘキシル)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 7α−(6−クロルヘキシル)−11β−フルオル−3−ヒドロキシ−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン2.7gをエチルメチルケトン
40ml中に溶解させ、沃化ナトリウム3.0gを加え、浴温90℃で一晩攪拌
する。後処理のために反応混合物を室温まで冷却し、水中に攪拌導入し、酢酸エ
ステルで3回抽出し、食塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空
中で濃縮させる。11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−(6−ヨードヘキ
シル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン3.4gが粗生
成物として得られるから、これを更に精製せずに次の工程に使用する。
【0082】 d)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−[6−(メチル−アミノ)−
ヘキシル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 無水テトラヒドロフラン9ml中の11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α
−(6−ヨードへキシル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−
オン960mgの溶液中に−78℃でメチルアミン718mgを縮合させ、室温
で圧力反応器中で一晩攪拌する。圧力反応器を−20℃で開けた後に、室温にし
、過剰のメチルアミンを蒸発除去する。引き続き反応溶液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液中に入れ、酢酸エステルで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ
、真空中で濃縮させる。11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−[5−(メ
チル−アミノ)−ヘキシル]−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17
−オン763mgが粗生成物として得られる。
【0083】 e)11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−{6−[メチル−(8,8,
9,9,9−ペンタフルオル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1
,3,5(10)−トリエン−17−オン ジメチルホルムアミド5ml中の11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−
[6−(メチル−アミノ)−ヘキシル]−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−17−オン381mgの溶液を8,8,9,9,9−ペンタフルオルノニ
ルトシレート200mgと浴温100℃で2時間攪拌する。次いで半飽和炭酸水
素ナトリウム溶液に入れ、塩化メチレンで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、真空中で濃縮させ、シリカゲルでジクロルメタン/メタノールを用いて
クロマトグラフィーにかける。11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−{6
−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノニル)−アミノ]−ヘ
キシル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン90mgが泡
状物として得られる。
【0084】 f)11β−フルオル−7α−{6−[メチル−(8,8,9,9,9−ペン
タフルオル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−3,17β−ジオール 11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−{6−[メチル−(8,8,9,
9,9−ペンタフルオル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3
,5(10)−トリエン−17−オン89mgをメタノール2ml中に溶解させ
、水素化硼素ナトリウム22mgを加える。室温で1時間攪拌した後、溶剤を大
部分真空中で蒸留除去し、残分に食塩溶液を加え、塩化メチレンで3回抽出し、
硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。塩化メチレン/メタノー
ル=9/1を溶離剤として用いて調製薄層クロマトグラフィーにより、11β−
フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフルオル−ノ
ニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3
,17β−ジオール53mgが泡状物として得られる。[α]D=+32°(c =1.0、クロロホルム中)。
【0085】 例7 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(7,7、8,8,9,9,10
,10,10−ノナフルオル−デシル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1
,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール 1−メチル−2−ピロリジノン10ml中の7α−(5−ブロムペンチル)−
11β−フルオル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17−ジオ
ール466mgの溶液をメチル−(7,7,8,8,9,9,10,10,10
−ノナフルオル−デシル)−アミン1.0gと浴温80℃で3時間攪拌する。後
処理のためにバッチを飽和塩化ナトリウム溶液上に入れ、エーテルで抽出し、硫
酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させ、シリカゲルで酢酸エステル/メ
タノールを用いてクロマトグラフィーにかける。11β−フルオル−7α−{5
−[メチル−(7,7、8,8,9,9,10,10,10−ノナフルオル−デ
シル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3
,17β−ジオール546mgが泡状物として得られる。[α]D=+39°( c=0.5、CHCl3中)。
【0086】 例8 11β−フルオル−7α−{5−[(3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオ
ル−ペント−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3
,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール a)11β−フルオル−7α−{5−[(3,4,4,5,5,5−ヘキサ
フルオル−ペント−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−3−ヒドロ
キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン 11β−フルオル−3−ヒドロキシ−7α−(5−ヨードペンチル)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン880mg及び(3,4,4,
5,5,5−ヘキサフルオル−ペント−2−エニル)−メチル−アミン1.26
gをN−メチルピロリドン20ml中に溶解させ、浴温80℃で3時間攪拌する
。反応溶液が室温まで冷却された後、バッチを飽和食塩溶液に入れ、ジエチルエ
ーテルで抽出し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。11β−フルオル−7α−{
5−[(3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオル−ペント−2−エニル)−メ
チル−アミノ]−ペンチル}−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−17−オン1.86gが粗生成物として得られ、これは精製せずに
次の工程に使用される。
【0087】 b)11β−フルオル−7α−{5−[(3,4,4,5,5,5−ヘキサフ
ルオル−ペント−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1
,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール 11β−フルオル−7α−{5−[(3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオ
ル−ペント−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−3−ヒドロキシ−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン1.86gをメタノール
15ml中に溶解させ、水素化硼素ナトリウム222mgを慎重に加える。室温
で15分間攪拌した後、バッチを飽和食塩溶液中に入れ、塩化メチレンで抽出し
、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物をシリカゲル
でヘキサン/酢酸エステル及び酢酸エステル/アセトン傾斜濃度液を用いてクロ
マトグラフィーにかけた後に、融点122℃の11β−フルオル−7α−{5−
[(3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオル−ペント−2−エニル)−メチル
−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17
β−ジオール241mgが得られる。[α]D=+47°(c=0.5、CHC l3中)。
【0088】 例9 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,
5−ペンタフルオルペンチルオキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール a)11β−フルオル−7α−(5−ブロムペンチル)−3−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17
−オン テトラヒドロフラン90ml中の11β−フルオル−7α−(5−ブロムペン
チル)−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オ
ン8.4gを3,4−ジヒドロピラン9.0ml及びp−トルエンスルホン酸水
和物805mgと室温で反応させる。7時間後にトリエチルアミン1mlを添加
し、酢酸エステルで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して中性にし、硫酸
ナトリウム上で乾燥させる。シリカゲルでヘキサン/酢酸エステル傾斜濃度液を
用いてクロマトグラフィーにかけることによって、11β−フルオル−7α−(
5−ブロムペンチル)−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン7.6gが泡状物として得られ
る。
【0089】 b)11β−フルオル−7α−{5−[(3−t−ブチル−ジメチルシリルオ
キシプロピル)−メチルアミノ]−ペンチル}−3−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン ジメチルホルムアミド130ml中の11β−フルオル−7α−(5−ブロム
ペンチル)−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3
,5(10)−トリエン−17−オン6.0gを100℃で1−N−メチルアミ
ノ−3−t−ブチル−ジメチルシリルオキシプロパン(1−ブロム−3−ヒドロ
キシプロパンからt−ブチル−ジメチルシリルクロリドとの反応により1−ブロ
ム−3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロパンにし、引き続きメチルアミン
と反応させることにより製造)5.7gと反応させる。7時間後に酢酸エステル
で希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、真空中で濃縮させる。粗生成物を
シリカゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィー
にかけた後に、11β−フルオル−7α−{5−[(3−t−ブチル−ジメチル
シリルオキシプロピル)−メチルアミノ]−ペンチル}−3−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オ
ン4.5gが油状物として得られる。
【0090】 c)11β−フルオル−7α−{5−[(3−ヒドロキシプロピル)−メチル
アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン テトラヒドロフラン23ml中の11β−フルオル−7α−{5−[(3−t
−ブチル−ジメチルシリルオキシプロピル)−メチルアミノ]−ペンチル}−3
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−
トリエン−17−オン2.3gを室温でテトラブチルアンモニウムフルオリド溶
液(テトラヒドロフラン中1M)6mlと反応させる。2時間後酢酸エステルで
希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗
生成物をシリカゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用いてクロマトグ
ラフィーにかけることにより、11β−フルオル−7α−{5−[(3−ヒドロ
キシプロピル)−メチルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−17−オン1.5gが泡状物として得られる。
【0091】 d)11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−7α
−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチ
ル−オキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−17−オン トルエン10ml中の11β−フルオル−7α−{5−[(3−ヒドロキシプ
ロピル)−メチルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−17−オン710mgに室温でペンタフルオルペンチルヨージド1.8g
、40%水酸化ナトリウム溶液10ml及びテトラブチルアンモニウムヒドロゲ
ンスルフェート465mgを加える。6日後、反応混合物を氷/水中に入れ、酢
酸エステルで抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃
縮させる。粗生成物をシリカゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用い
てクロマトグラフィーにかけた後に、11β−フルオル−3−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,
5,5−ペンタフルオルペンチル−オキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン123mgが油状物とし
て得られる。
【0092】 e)11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−7α
−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチ
ル−オキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−17β−オール 11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−7α−{
5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル−ペンチル
オキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−17−オン120mgを室温でテトラヒドロフラン1ml、エタノール
0.6ml及び水0.3mlから成る混合物中で水素化硼素ナトリウム20mg
で還元する。1時間後に、酢酸エステルで希釈し、水で洗浄して中性にし、真空
中で濃縮させ、乾燥させる。11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−
ペンタフルオルペンチル−オキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ
−1,3,5(10)−トリエン−17β−オール76mgが粗生成物として得
られる。
【0093】 f)11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,
5,5−ペンタフルオルペンチルオキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール 11β−フルオル−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−7α−{
5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルオ
キシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−17β−オール75mgをメタノール1ml及び水0.1ml中で室温で
蓚酸50mgと反応させる。2時間後塩化メチレンで希釈し、飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄して中性にし、乾燥させ、真空中で濃縮させる。粗生成物からシリ
カゲルで塩化メチレン/メタノール傾斜濃度液を用いてクロマトグラフィーにか
けた後に、11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,
5,5,5−ペンタフルオルペンチルオキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}
−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール25mgが
泡状物として得られる。
【0094】 例10 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(2−p−トリル−エチル)−ア
ミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3、17β−
ジオール 7α−(5−ブロムペンチル)−11β−フルオル−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3,17β−ジオール660mgをN−メチルピロリドン1
0ml中に溶解させ、メチル−(2−p−トリル−エチル)−アミン1.2gを
加え、浴温80℃で3時間攪拌する。後処理のために、バッチを飽和塩化ナトリ
ウム溶液に入れ、酢酸エステルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中
で濃縮させる。シリカゲルで酢酸エステル/メタノール/アンモニア傾斜濃度液
を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、引き続き酢酸エステル/塩化
メチレン/ヘキサンから晶出させた後、融点142〜143℃の11β−フルオ
ル−7α−{5−[メチル−(2−p−トリル−エチル)−アミノ]−ペンチル
}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール277m
gが得られる。
【0095】 出発化合物の製造: a)2−p−トリル−エチルトシレート 2−p−トリル−エタノール2.8mlを氷浴冷却時にピリジン40ml中に
前装入し、p−トルエンスルホニルクロリド4.96gを加え、0℃で30分間
及び室温で2時間攪拌する。引き続き、反応混合物を氷/水約150g中に徐々
に攪拌導入する。沈殿した生成物を吸引濾過し、水で数回後洗浄し、塩化メチレ
ン中に溶解させ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させる。2−p
−トリル−エチルトシレート5.8gが得られ、これは更に精製せずに次の工程
に使用される。
【0096】 b)メチル−(2−p−トリル−エチル)−アミン 無水テトラヒドロフラン15ml中の2−p−トリル−エチルトシレート5.
8gの溶液中で−20℃でメチルアミン9.2gを縮合させ、圧力容器中で室温
で一晩攪拌する。圧力容器を−20℃で開けた後、室温にし、過剰のメチルアミ
ンを蒸発除去する。反応溶液をエーテル中に入れ、水及び飽和塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮乾固させる。メチル
−(2−p−トリル−エチル)−アミン5.39gが得られ、これは更に精製せ
ずに次の工程に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−
(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペ
ンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール(
=試験物質)との種々の組み合わせの卵巣摘出ラットの近位胚骨の小柱状小骨に
対する作用効果を示すグラフ。1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオール0.
3μg、3:試験物質75μg、4:試験物質75μg+エストラジオール0.
03μg、5:試験物質75μg+エストラジオール0.1μg、6:試験物質
75μg+エストラジオール0.3μg、7:試験物質75μg+エストラジオ
ール1.0μg、8:試験物質75μg+エストラジオール3.0μg。
【図2】 エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−
(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペ
ンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール(
=試験物質)との種々の組み合わせの卵巣摘出ラットの子宮重量に対する作用効
果を示すグラフ。1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオール0.3μg、3:
試験物質75μg、4:試験物質75μg+エストラジオール0.03μg、5
:試験物質75μg+エストラジオール0.1μg、6:試験物質75μg+エ
ストラジオール0.3μg、7:試験物質75μg+エストラジオール1.0μ
g、8:試験物質75μg+エストラジオール3.0μg。
【図3】 エストラジオールと11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−
(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペ
ンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール(
=試験物質)との種々の組み合わせの腔子宮上皮高さに対する作用効果を示すグ
ラフ。1:対照(溶剤のみ)2:エストラジオール0.3μg、3:試験物質7
5μg、4:試験物質75μg+エストラジオール0.03μg、5:試験物質
75μg+エストラジオール0.1μg、6:試験物質75μg+エストラジオ
ール0.3μg、7:試験物質75μg+エストラジオール1.0μg、8:試
験物質75μg+エストラジオール3.0μg。
【図4】 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,
5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ
−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールが中枢神経に達しない
ことを示す写真。 14C−標識付けられた11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3
−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−
ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール
の静脈内適用の30分後(4a)及び180分後(4b)の組織内分布、17−
β−エストラジオールの静脈内適用の30分後(4c)及び180分後(4d)
の組織内分布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DK,E E,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 DA08 DA09 MA02 MA04 NA05 NA06 NA14 ZA81 ZA97 ZC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エストロゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤におい
    て、エストロゲンが、17−β−エストラジオール、17−α−エチニルエスト
    ラジオール、エストリオール、エストロン、エストロンスルフェート、エストロ
    ゲンスルファメート、17−α−エストラジオール、メストラノール、スチルベ
    ストロール、17−β−エストラジオールのエステル、例えばエストラジオール
    バレレート及び天然の複合エストロゲンから成る群から選択したものであり、抗
    エストロゲンが、一般式I 【化1】 [式中、側鎖SKは部分式 【化2】 の基であり、 その際、mは4、5又は6であり、nは0、1又は2であり、 xは0、1又は2であり、 Aは水素原子又はC1〜C5−アルキル基であり、 B及びDは各々水素原子であるか又は AとBは一緒になって、p=2、3、4又は5であるアルキレン基−(CH2p −であり、Dが水素原子であるか又は AとDは一緒になって、q=2、3又は4であるアルキレン基−(CH2q−で
    あり、Bが水素原子であり、及び Eは非置換又は1〜5個弗素化されたエチル基であるか又は側鎖中の末端置換基
    −(CH23−Eが、直接又はモノ−、ジ−又はトリメチレン基を介して硫黄原
    子と結合している、場合により置換されたアリール−又はヘテロアリール基によ
    り置換されており、 R3は、水素原子、炭素原子8個までを有する炭化水素基又は部分式R3 −C(
    O)−(式中、R3 は水素原子又は炭素原子8個までを有する炭化水素基又は フェニル基である)の基であり、 R11は、水素原子、ハロゲン原子又はニトロオキシ基−O−NO2であり、 R14、R15 α、R15 β、R16 α及びR16 βは、各々水素原子であるか又は R14及びR15 αは付加的な結合又はメチレン橋であるか又は R15 βがメチル基であり、R15 αが水素原子であるか又は R15 α及びR15 βは各々メチル基であるか又は R15 β及びR16 βは一緒になってメチレン橋であるか又は R16 α又はR16 βはハロゲン原子であるか又は R16 α又はR16 βは一緒になってメチリデン基であり、及び 置換基R14、R15 α、R15 β、R16 α及びR16 βの残りは各々水素原子であり、
    α−又はβ−位のR17 は水素原子、C1〜C5−アルキル−、C2〜C5−アルケ
    ニル−又はC2〜C5−アルキニル基又はトリフルオルメチル基であり、及び R17 は水素原子又は部分式R17 ″′−C(O)−(式中、R17 ″′は水素原子
    又は炭素原子8個までを有する炭化水素基である)の基であるか又は R17 がα位にある場合には、R17 はR14と一緒になってエタノ橋を表わし、
    その際、A及びBが一緒になって−(CH2p−を表わさないか又はA及びDが
    一緒になって−(CH2q−を表わさない場合には、置換基R11、R14、R15 α 、R15 β、R16 α及びR16 βの少なくとも1個は水素原子ではないという条件を
    有する]の置換7α−(ξ−アミノアルキル)−エストラトリエン並びに有機及
    び無機酸とのその生理学的に認容性の付加塩であることを特徴とする、エストロ
    ゲン及び抗エストロゲンから成る組合せ製剤。
  2. 【請求項2】 エストロゲンが、17−β−エストラジオール、17−α−
    エチニルエストラジオール、エストリオール、エストロン、エストロンスルフェ
    ート、エストロゲンスルファメート、17−α−エストラジオール、メストラノ
    ール、スチルベストロール、17−β−エストラジオールのエステル、例えばエ
    ストラジオールバレレート及び天然の複合エストロゲンから成る群から選択した
    ものであり、抗エステトゲンが、一般式II 【化3】 [式中、R3は、水素原子、炭素原子8個までを有する炭化水素基又は部分式R3 −C(O)−(式中、R3 は水素原子又は炭素原子8個までを有する炭化水 素基又はフェニル基である)の基を表わし、 R7は、式−A−B−Z−R20の基を表わし、 その際、Aは直接結合又はベンジリデン基(ここで、メチレン基がステロイド
    の7−炭素原子と結合している)又はフェニレン基であり、 Bは、炭素原子3〜14個を有する直鎖又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニ
    レン−又はアルキニレン基を表わし、 Zは−NR21−であり、R21はC1〜C3−アルキル基を表わし、 その際、R20はその場合には、水素原子、炭素原子10個までを有する直鎖又
    は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はアルキニル基又は基: −D−Cn2n+1(ここで、Dは、炭素原子8個までを有する直鎖又は分枝鎖状 アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、nは1〜8の整数
    である)、 −L−CH=CF−Cp2p+1(ここで、Lは、炭素原子2〜7個を有する直鎖 又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、pは
    2〜7の整数である)、 −D−O−(CH2q−アリール(ここで、Dは、前記したものを表わし、qは
    0、1、2又は3であり、アリールは場合により1個又は2個置換されたフェニ
    ル−、1−又は2−ナフチル−又はヘテロアリール基を表わす) −D−O−(CH2r−Cn2n+1(ここで、D及びnは前記したものを表わし 、rは1〜5の整数を表わす)の一つを表わすか、又は R20とR21はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、場合により窒素、
    酸素及び硫黄から選択したヘテロ原子1又は2個を含有し、場合により置換され
    ている鎖員5又は6個を有する飽和又は不飽和複素環を形成するか又は Zは−SOx−であり、xは0、1又は2を表わし、 その際、R20はその場合には、 炭素原子10個までを有する直鎖又は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はア
    ルキニル基又は基: −D−Cn2n+1(ここで、Dは、炭素原子8個までを有する直鎖又は分枝鎖状 アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、nは1〜8の整数
    である)、 −L−CH=CF−Cp2p+1(ここで、Lは、炭素原子2〜7個を有する直鎖 又は分枝鎖状アルキレン−、アルケニレン−又はアルキニレン基を表わし、pは
    2〜7の整数である)、 −D−O−(CH2q−アリール(ここで、Dは、前記したものを表わし、qは
    0、1、2又は3であり、アリールは場合により1個又は2個置換されたフェニ
    ル−、1−又は2−ナフチル−又はヘテロアリール基を表わす) −D−O−(CH2r−Cn2n+1(ここで、D及びnは前記したものを表わし 、rは1〜5の整数を表わす)の一つを表わすか、又は Zは−NR31−を表わし、 その際、R20はその場合には、ヘテロ原子−O−及び−S−及び基−NR32
    (ここで、R32は、水素原子又はC1〜C3−アルキル基である)1〜3個により
    中断され及び/又は部分的に弗素化されていてよい、炭素原子14個までを有す
    る直鎖又は分枝鎖状アルキル−、アルケニル−又はアルキニル基、場合により1
    個又は2個置換されたアリール−又はヘテロアリール基、場合により1個又は2
    個置換されたC3〜C10−シクロアルキル基、場合により1個又は2個置換され たC4〜C15−シクロアルキルアルキル基、場合により1個又は2個置換された C7〜C20−アラルキル基、場合により1個又は2個置換されたヘテロアリール −C1〜C6−アルキル基又は場合により置換されたアミノアルキル基であり、 R31は式−C(O)R33又は−CH2−R33の基であり、 ここで、R33はヘテロ原子−O−及び−S−及び基−NR32−(式中、R32は、
    水素原子又はC1〜C3−アルキル基である)により中断され及び/又は部分的に
    弗素化されていてよい、炭素原子14個までを有する直鎖又は分枝鎖状アルキル
    −、アルケニル−又はアルキニル基、場合により1個又は2個置換されたアリー
    ル−又はヘテロアリール基、場合により1個又は2個置換されたC3〜C10−シ クロアルキル基、場合により1個又は2個置換されたC4〜C15−シクロアルキ ルアルキル基、場合により1個又は2個置換されたC7〜C20−アラルキル基、 場合により1個又は2個置換されたヘテロアリール−C1〜C6−アルキル基、場
    合により置換されたアミノアルキル基又はビフェニレン基であり、 その際、下記化合物: 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
    −ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−
    1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチル
    チオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(
    10)−トリエン−3,17β−ジオール、 7α−{5−[(2R)−2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチル
    チオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(
    10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[2−(4,4,5,5,5−ペンタフルオル
    ペンチルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,
    3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
    −ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−3−ヒドロ
    キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、 11β−フルオル−7α−{6−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
    −ペンタフルオルペンチルチオ)−プロピルアミノ]−ヘキシル}−エストラ−
    1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4−トリフルオルメチルフ
    ェニルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エストラ−1,3
    ,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
    タフルオルペンチルチオメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}−エス
    トラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
    タフルオルペンタンスルフィニルメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル
    }−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[(2S)−2−(4,4,5,5,5−ペン
    タフルオルペンタンスルホニルメチル)−ピロリジン−1−イル]−ペンチル}
    −エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールは除く、 R11は弗素又は塩素原子であり、 R17は水素原子又は部分式R17 −C(O)−(ここで、R17 は水素原子又は
    炭素原子8個までを有する炭化水素基である)の基である]の11β−ハロゲン
    −7α−置換エストラトリエンであることを特徴とする、エストロゲン及び抗エ
    ストロゲンから成る組合せ製剤。
  3. 【請求項3】 エストロゲンの用量対抗エストロゲンの用量の比が、1:5
    〜1:500、有利には1:20〜1:200、最も有利には1:50〜1:1
    00であることを特徴とする、請求項1及び2に記載の組合せ製剤。
  4. 【請求項4】 抗エストロゲンが、11β−フルオル−7α−{5−[N−
    メチル−N−3−(4,4,5,5,5−ペンタフルオルペンチルチオ)−プロ
    ピルアミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,1
    7β−ジオールであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載
    の組合せ製剤。
  5. 【請求項5】 抗エストロゲンが、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフル
    オル−ノニル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
    エン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{6−[メチル−(8,8,9,9,9−ペンタフル
    オル−ノニル)−アミノ]−ヘキシル}−エストラ−1,3,5(10)−トリ
    エン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−(7,7,8,8,9,9,10,
    10,10−ノンフルオル−デシル)−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,
    3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[メチル−ノニル−アミノ]−ペンチル}−エ
    ストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[3,4,4,5,5,5−ヘキサフルオル−
    ペンテ−2−エニル)−メチル−アミノ]−ペンチル}−エストラ−1,3,5
    (10)−トリエン−3,17β−ジオール、 11β−フルオル−7α−{5−[N−メチル−N−3−(4,4,5,5,5
    −ペンタフルオルペンチルオキシ)−プロピルアミノ]−ペンチル}−エストラ
    −1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール、 4−ビフェニル−N−[6−(11β−フルオル−3,17β−ジヒドロキシ−
    エストラ−1,3,5(10)−トリエン−7α−イル)−ヘキシル]−N−(
    3−フェニル−プロピル)−アセトアミド から成る群から選択したものであることを特徴とする、請求項2及び3のいずれ
    か1項に記載の組合せ製剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の組合せ製剤のホルモ
    ン補充療法用の医薬の製造用の使用。
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