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JP2002333837A - ラベルとその重畳体の製造方法、装置及びラベル用シート - Google Patents

ラベルとその重畳体の製造方法、装置及びラベル用シート

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JP2002333837A
JP2002333837A JP2001138338A JP2001138338A JP2002333837A JP 2002333837 A JP2002333837 A JP 2002333837A JP 2001138338 A JP2001138338 A JP 2001138338A JP 2001138338 A JP2001138338 A JP 2001138338A JP 2002333837 A JP2002333837 A JP 2002333837A
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JP
Japan
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label
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sheet
sensitive adhesive
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Yukiko Hamazaki
由貴子 浜崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、離型紙を用いずに粘着ラベル及びその重畳
体を製造する方法及び重畳体製造装置を提供しようとす
る。又、この製造に好適に用いられるラベル用シートを
提供しようとする。 【解決手段】 表面に所定のパターンが印刷された長尺
の印刷用用紙にミシン目を付与し、表面に前記離型層を
形成し、更にその上面に粘着剤層を形成したラベル用シ
ートを巻き取って巻体となし、該巻体を所定時間放置し
て該ラベル用紙の裏面に隣接している粘着剤層を裏面に
付着させて粘着層となしてラベル担持シートから成る巻
体を得、該ラベル担持シートから、粘着ラベルを分離す
るラベル製造方法であり、粘着ラベルが担持されたラベ
ル担持シートを移動させる移動手段、ラベル担持シート
から該粘着ラベルを押し抜く押し抜き手段及び押し抜か
れた該粘着ラベルを押し抜き直下で受けて表裏方向を合
わせて重畳する重畳手段を含んで構成されたラベル重畳
体製造装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は裏面に粘着層が付与
された粘着ラベルの製造方法及びその粘着ラベルの重畳
体の製造方法に関する。又、粘着ラベルを製造する中間
工程で加工される中間工程品であるラベル用シートに関
する。更に、その粘着ラベルの重畳体の製造装置に関す
る。更に、製造工程で離型紙を再利用できる粘着ラベル
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、裏面に粘着層が付与された粘着ラ
ベル(以下ラベルとも記す)を製造する一般的な方法と
しては、印刷用用紙に粘着層を介して離型紙を裏張り
し、この印刷用用紙に必要な情報を印刷し、これにダイ
カット装置等で切り込み線を入れて所望の形状のラベル
を得る方法がとられている。或いは、印刷用用紙の表面
に必要な情報を印刷した後、裏面に粘着層を介して離型
紙を裏張りし、これにダイカット装置等で切り込み線を
入れて所望の形状のラベルを得る方法がとられている。
【0003】従来のラベルの製造方法においては、離型
紙を用いることが必須であり、この離型紙はラベル製品
を購入して使用する者により廃棄される。或いは、製造
者側で、離型紙を裏張りされたラベルから離型紙を取り
除いて、離型紙のないラベル重畳体として出荷する場合
は、その取り除かれた離型紙が製造者側で廃棄される。
このように、いずれは廃棄される離型紙が製造や流通の
過程で使用されることは資源の無駄であるとともに、ご
みの増大にもつながり、且つ離型紙にはシリコン等のコ
ーティング剤が施してあり、無計画に廃棄されると環境
にも影響を及ぼしかねない。更に、廃棄されるべき離型
紙を取り扱うことによるラベル製造工程、装置の付加分
や、その工程における工数やエネルギーが無駄である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点を解決し、離型紙を用いずに粘着ラベル及びその重畳
体を製造する方法、及び粘着ラベル重畳体の製造装置を
提供しようとする。又、この製造に好適に用いられるラ
ベル用シートを提供しようとする。更に、製造工程で離
型紙を再利用できる粘着ラベルの製造方法を提供しよう
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、離型性の表面と粘着層が付与された裏面とを有す
る粘着ラベルを製造する方法であって、印刷用用紙を準
備するステップと、該印刷用用紙に所定のパターンを印
刷し、印刷面を表面とする印刷用紙を得るステップと、
該印刷用紙の表面に離型層を形成するステップと、形成
された該離型層の表面に粘着剤層を形成するステップ
と、該粘着層が形成された該印刷用紙を巻き取る、又は
表裏方向を合わせて積層するステップと、巻き取られた
又は積層された該印刷用紙を所定時間放置することによ
り、該印刷用紙の裏面に隣接している該粘着剤層を該裏
面に転写させて該裏面に前記粘着層を形成するステップ
とを含むラベル製造方法であることにある。
【0006】又、本発明の要旨とするところは、離型性
の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所定の形状に
切断された粘着ラベルを製造する方法であって、印刷用
用紙を準備するステップと、該印刷用用紙に所定のパタ
ーンを印刷し、印刷面を表面とする印刷用紙を得るステ
ップと、該印刷用紙に粘着ラベルの輪郭にならったミシ
ン目を付与するステップと、該印刷用紙の表面に前記離
型層を形成するステップと、形成された該離型層の表面
に粘着剤層を形成するステップと、該粘着層が形成され
た該印刷用紙から成るラベル用シートを巻き取り、巻体
を得るステップと、該巻体を所定時間放置することによ
り、該印刷用紙の裏面に隣接している該粘着剤層を該裏
面に付着させて前記粘着層となし、ラベル担持シートか
ら成るラベル用巻体を得るステップと、該ラベル用巻体
から、ラベル担持シートを巻き出すステップと、巻き出
された該ラベル担持シートから、粘着ラベルを分離する
ステップとを含むラベル製造方法であることにある。更
に、本発明の要旨とするところは、離型性の表面と粘着
層が付与された裏面とを有する粘着ラベルの重畳体を製
造する方法であって、粘着ラベルが担持されたラベル担
持シートを用意するステップと、該ラベル担持シートか
ら、該粘着ラベルを押し抜き手段により押し抜くステッ
プと、押し抜かれた該粘着ラベルの表裏方向を合わせな
がら重畳するステップとを含むラベル重畳体製造方法で
あることにある。
【0007】又更に、本発明の要旨とするところは、離
型性の表面と粘着層が付与された裏面とを有する粘着ラ
ベルの重畳体を製造する方法であって、印刷用用紙を準
備するステップと、該印刷用用紙に所定のパターンを印
刷し、印刷面を表面とする印刷用紙を得るステップと、
該印刷用紙に粘着ラベルの輪郭にならったミシン目を付
与するステップと、該印刷用紙の表面に前記離型層を形
成するステップと、形成された該離型層の表面に粘着剤
層を形成するステップと、該粘着剤層が形成された該印
刷用紙から成るラベル用シートを巻き取り、巻体を得る
ステップと、該巻体を所定時間放置することにより、該
印刷用紙の裏面に隣接している該粘着剤層を該裏面に付
着させて前記粘着層となし、ラベル担持シートから成る
ラベル用巻体を得るステップと、該ラベル用巻体から、
ラベル担持シートを巻き出すステップと、巻き出された
該ラベル担持シートから、粘着ラベルを押し出すステッ
プと、押し抜かれた該粘着ラベルの表裏方向を合わせな
がら重畳するステップとを含むラベル重畳体製造方法で
あることにある。
【0008】又、本発明の要旨とするところは、離型性
の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所定の形状に
切断された粘着ラベルの、重畳体を製造する装置であっ
て、粘着ラベルが担持されたラベル担持シートを移動さ
せる移動手段、ラベル担持シートから該粘着ラベルを押
し抜く押し抜き手段、押し抜かれた該粘着ラベルを押し
抜き直下で受けて表裏方向を合わせて重畳する重畳手段
を含んで構成されたラベル重畳体製造装置であることに
ある。
【0009】前記押し抜き手段は、前記ラベル担持シー
トの1の面側から前記ラベル担持シートを貫通して前記
粘着ラベルを押し抜く押し抜き部材と、前記ラベル担持
シートの他の面側に、前記ラベル担持シートを貫通した
該押し抜き部材を囲んで配置された受け部材を備え、該
押し抜き部材と該受け部材との間で前記ラベル担持シー
トに担持された前記粘着ラベルの継ぎ目がせん断される
ように構成され得る。
【0010】又、本発明の要旨とするところは、離型性
の表面と粘着層が付与された裏面とを有する粘着ラベル
をミシン目を介して担持するラベル担持シートであっ
て、表面に所定のパターンが印刷された長尺の印刷用用
紙の裏面に、該印刷用用紙の長手に沿った両縁部を少な
くとも残して粘着層が形成されていることを特徴とする
ラベル担持シートであることにある。
【0011】更に、本発明の要旨とするところは、離型
性の表面と粘着層が付与された裏面とを有する粘着ラベ
ル及び該粘着ラベルの重畳体、を製造するためのもので
あって、表面に所定のパターンが印刷された印刷用用紙
を含み、印刷された該表面に離型層が形成され、該離型
層の表面に粘着剤層が形成されていることを特徴とする
ラベル用シートであることにある。
【0012】更に、本発明の要旨とするところは、離型
性の表面と粘着層が付与された裏面とを有する粘着ラベ
ルを製造する方法であって、印刷用用紙を準備するステ
ップと、該印刷用用紙に所定のパターンを印刷し、印刷
面を表面とする印刷用紙を得るステップと、該印刷用紙
の表面に離型層を形成するステップと、離型面を有する
離型紙を用意するステップと、該離型面に粘着剤層を形
成するステップと、表面に該離型層が形成された該印刷
用紙の裏面と、該粘着剤層が形成された該離型紙の該粘
着剤層が形成された面とを貼り合わせて、該粘着剤層を
該印刷用紙の裏面に転写させて該裏面に前記粘着層を形
成し、次いで該離型紙を該印刷用紙から分離するステッ
プとを含むラベル製造方法であることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るラベルの製造方法を
図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明に係るラ
ベル重畳体の製造方法において用いられる、ラベル用シ
ート2の構成を示す断面模式図である。ラベル用シート
2は、粘着ラベルを製造する中間工程で加工される中間
工程品である。ラベル用シート2は多層構造をしてお
り、裏面即ち図面視最下層には印刷用用紙4が配されて
いる。印刷用用紙4の表面即ち図面視上面は必要に応じ
て設けられる目止め剤の層6であり、その上に情報を記
録するインキの層8が印刷されて付着している。更にそ
のインキの層8の上に離型機能を有するシリコーン等か
ら成る離型層10が設けられ、その上の最上層即ちラベ
ル用シート2の表面は、粘着剤が塗布された粘着剤層1
2である。
【0014】このような構成のラベル用シート2は、印
刷用用紙に所定の情報を印刷して表面を印刷面とする印
刷用紙を得て、その印刷用紙の印刷面にシリコーン等の
離型剤を塗布し、さらにその離型剤を塗布した上から粘
着剤をコートすることによって作ることが出来る。
【0015】ラベル用シート2は、先ず、図2のような
巻体20になるようにシート状物を巻き取る手段を用い
て巻き取られる。この巻取りは、上述の粘着剤を塗布す
る工程に引き続いて連続してラベル用シート2を巻き取
ることにより行うのが好適である。
【0016】巻体20は、その巻き構造から自明のよう
に、ラベル用シート2表面の任意の部分が、その部分か
ら1周分巻かれたラベル用シート2の部分の裏面と隣接
し面接している。
【0017】巻体20は、巻き取られてから好ましくは
数日間放置される。この放置による熟成で、ラベル用シ
ート2の表面にある粘着剤層12が、巻体20中でその
粘着剤層12と隣接しているラベル用シート2の裏面に
ある印刷用用紙4の裏面に移行することが見出された。
【0018】この移行により、ラベル用シート2の断面
からみた構造は、図3に示す熟成シート2mへと変化す
る。図3の熟成シート2mの裏面即ち図面視最下層に
は、粘着剤層12が熟成されて粘着層13となり印刷用
用紙4の裏面に付着して配されている。粘着剤層12の
上面は印刷用用紙4であり、その印刷用用紙4の上が必
要に応じ設けられる目止め剤の層6、その上に情報を記
録するインキの層8が付着している。更にそのインキの
層8の上に離型機能を有するシリコーン等の離型層10
が最上層として存在する。即ち熟成シート2mの表面
は、離型層10である。
【0019】なお、熟成シート2mにはラベル50の形
状にミシン目が付けられている。このミシン目は熟成前
のラベル用シート2に付与されているものである。
【0020】このような裏面に粘着層を有する熟成シー
ト2mが、ラベル担持シート3mとなる。又、巻体20
は、ラベル担持シート3mから成るラベル用巻体20r
となる。
【0021】本明細書の記載においては、ラベル担持シ
ートは、ラベルがミシン目等の継ぎ目を介して担持され
ているシートである。又、本明細書の記載においては、
ミシン目とは、印刷用紙等の被加工シートに付与される
断続的な切れ目であり、断続的な線状刃を用いたダイカ
ット機等により、印刷用紙等の被加工シートに付与され
るものである。
【0022】図4はミシン目30が付与されたラベル用
シート2sを示す。対応する熟成シートに付けられてい
るミシン目の形状も同様である。ミシン目30は切り残
された継ぎ目32を有し、その他の部分は切れ目33と
なっている。又、ラベル用シート2sの長手方向に沿っ
た両縁部34には、粘着剤が存在しないような構成とな
っている。
【0023】ラベル担持シートから、ラベル50を取り
外し、順次層状に重ねることにより、粘着ラベルの重畳
体を得ることが出来る。従来、粘着ラベルの重畳体を得
るには、先ず離型紙付きのラベル担持シートを作り、次
いでこの離型紙付きのラベル担持シートから離型紙を剥
がし除去した後、切り目に従ってラベルを取り外し、順
次層状に重ねることにより、粘着ラベルの重畳体を得て
いた。これに対して、本発明においては、上述のように
離型紙を用いずに粘着ラベルの重畳体を得ることが出来
る。
【0024】ラベル担持シート3mから、ラベルを取り
外し、順次層状に重ねる工程は、図5に示す方法で行う
ことが出来る。図5(a)の側面模式図において、ラベ
ル担持シート3mから成るラベル用巻体20rが引き出
しロール92により間歇的に引き出されて本発明のラベ
ル重畳体製造装置90へ供給される。ラベル重畳体製造
装置90はラベル担持シート3mを走行させて移動させ
る移動手段95と、ラベル担持シート3mに担持された
ラベル100を図面視上方から下方へと押して、ラベル
担持シート3mから押し抜く押し抜き手段94と、押し
抜かれたラベル100を押し抜き直下で受けて表裏方向
を合わせて重畳し回収する重畳手段101を備える。
【0025】移動手段95はラベル担持シート3mの両
縁部をそれぞれ把持して回転する引き出しロール92と
引き取りロール99から成る。押し抜き手段94はラベ
ル100の四隅の縁部を押してラベル100を押し抜く
ための押し抜き部材97と、ラベル担持シート3mを貫
通した押し抜き部材97を囲んでラベル担持シート3m
の図面視下面側に配置された受け部材96を備えて、下
降する押し抜き部材97と受け部材96との間でラベル
のミシン目等の境界縁部の継ぎ目がせん断されるように
構成されている。
【0026】重畳手段101は、押し抜かれて重ねられ
たラベル100から成るラベル重畳体102を収める、
ケース104と、ラベル重畳体102を載せる載置台1
06とを備える。押し抜き手段94は、更に、ラベルの
中央部を押すための中央押し板112を備える。
【0027】押し抜かれたラベル100は粘着面を下に
して、直前のサイクルで既に切り離されているラベルの
離型面上に落下し、押し抜き部材97及び中央押し板1
12により、その既に切り離されているラベルの上に押
し付けられる。押し抜き部材97及び中央押し板112
の上下運動は図5(a)、(b)、(c)の順に行なわ
れる。即ち、図5(a)の押し抜き前の固定位置から、
押し抜き部材97及び中央押し板112が下降してラベ
ル担持シート3mを押し抜いて図5(b)の位置にく
る。その後、中央押し板112が更に図5(c)に位置
まで下降し、直前のサイクルで既に切り離されているラ
ベル100fの上に、図5(b)の作用により切り離さ
れたラベルの中央部を押しつけて確実に接着させる。そ
の後押し抜き部材97及び中央押し板112は図5
(a)の位置に復帰し、ラベル担持シート3mが所定長
さ分走行し、押し抜かれるべきラベルが押し抜き手段9
4の直下にくる。
【0028】載置台106は、押し抜かれたラベルを順
次その直前のサイクルで押し抜かれたラベルの上に載置
して作られたラベル重畳体102の真下に設けられ、ラ
ベル重畳体102を載置している。載置台106は、新
たにラベルが押し抜かれその直前のサイクルで押し抜か
れたラベルの上に載置されるたびに、不図示の下降手段
により所定の長さ分下降する。これによりラベル重畳体
102の最上部のラベルの面は、押し抜き部材97ある
いは中央押し板112の最下降点における下端部の位置
に対して常に略等距離に保たれる。所定の数のラベルが
重ねられたラベル重畳体102は、載置台106から回
収される。
【0029】図6はラベル重畳体製造装置90の平面模
式図であり、ラベル担持シート3m、押し抜き部材97
及び中央押し板112、受け部材96、引き出しロール
92と引き取りロール99、押し抜かれるべきラベル1
03の平面的な位置関係を示す。ラベル担持シート3m
は、引き出しロール92と引き取りロール99により両
側の縁部34の粘着剤が付与されていない部分を把持さ
れて、矢印の方向に間歇的に走行する。符号114は押
し抜かれるべきラベル103のミシン目の形状である。
受け部材96は平面視でミシン目114によるラベル1
03の輪郭を囲んで配置されている。受け部材96は側
部固定枠116、及び前後固定枠118から成り、それ
ぞれミシン目114によるラベル103の輪郭の両側
部、前後部に沿うように位置を調節する不図示の位置調
節手段により位置を調節されて配置される。押し抜き部
材97は端面及び断面がL字形であり、位置を調節する
不図示の押し板位置調節手段により位置を調節されて、
ミシン目114を間にして受け部材96と対向して配置
される。中央押し板112は押し抜かれるべきラベル1
03の中央部に位置する。符号120はラベルを押し抜
かれた跡のラベル担持シート3mの開口である。
【0030】図7に、ラベル形状に応じて押し抜き部材
の配置の位置を調節する調節手段の一例を示す。図7
(a)は調節手段130を備えた押し抜き手段94aの
要部の正面図であり、図7(b)は図7(a)に対応す
る下面図である。押し抜き手段94aは四隅に押し抜き
部材97aを備える。押し抜き部材97aが矢印方向へ
移動してその下面132でラベル担持シート3mを押し
抜く。押し抜き部材97aは副プレート134にネジ止
めされて取り付けられ、副プレート134は更に主プレ
ート136にネジ止めされて取り付けられている。主プ
レート136の上下運動で押し抜き部材97aが上下す
る。押し抜き部材97aは断面L字型の棒状部材から成
り、上端部に長手方向と直角に板部材138が連接して
いる。板部材138は主プレート136の中心に向けて
長孔140が設けられている。副プレート134にネジ
孔144が設けられ、ボルト146を長孔140に通し
てネジ孔144に螺入して、板部材138を副プレート
134に固定する。更に、主プレート136に長孔15
2が設けられている。副プレート134にネジ孔148
が設けられ、ボルト150を長孔152に通してネジ孔
148に螺入して、副プレート134を主プレート13
6に固定する。これにより、押し抜き部材97aが副プ
レート134を介して主プレート136に固定される。
長孔140や長孔152に沿って板部材138や副プレ
ート134を移動させることにより、隣り合う押し抜き
部材97aの間隔が、打ち抜くラベルのサイズに応じて
調製出来る。
【0031】ラベル用シートに付与されているミシン目
は、ラベルの配置やラベルの形状により例えば図8に示
すような配置と形状にすることが出来る。
【0032】図8(a)のラベル用シート2aにおいて
は、ミシン目150aがラベル用シート2aの長手方向
に間隔をおき且つ2列に作られている。列同士は間に所
定の間隔を持っている。
【0033】図8(b)は円形のラベルを製造するた
め、ラベル用シート2bに付与されているミシン目であ
り、円形のミシン目150bが所定の間隔をおいて1列
に作られている。
【0034】図8(c)は、平行四辺形のラベルを製造
するため、ラベル用シート2cに付与されているミシン
目であり、平行四辺形のミシン目150cが所定の間隔
をおいて1列に並べられている。
【0035】図8(d)は円形のラベルを製造するた
め、ラベル用シート2dに付与されているミシン目であ
り、円形のミシン目150dがラベル用シート2dの長
手方向には間隔をおかずに2列に作られている。列同士
は間に所定の間隔を持っている。
【0036】図8に示すようなミシン目を押し抜くため
には、それぞれのミシン目の形状に対応した押し抜き部
材と、ラベルの中央部を押すための中央押し板と、受け
部材と、ラベル重畳体を収めるケースとを用意する。
【0037】又、ラベルは、用途によっては重畳体にせ
ず図9のように長尺のラベル巻き取り体とすることも出
来る。図9において、熟成後のラベル用シート2eの巻
取り体60から、熟成後のラベル用シート2eをガイド
ロール62を経て、引き取りロール64で引き取り、長
尺シート66と耳部68とにミシン目に従って分離して
それぞれ巻き取る。符号70は、巻き取られた長尺のラ
ベル巻き取り体シート66である。符号72は、耳部6
8が巻き取ったられた巻取耳部である。
【0038】図10は図9のように長尺のまま巻き取る
熟成後のラベル用シート即ちラベル担持シート2eのミ
シン目の配置と形状を示す。図10において、符号72
は耳部68を、ラベルから切り離すためのミシン目であ
り、符号74はラベル同士の境界のミシン目である。
【0039】図11は、ラベル用シート2を製造する製
造工程の態様を示す模式図である。矢印の方向に走行す
る印刷用用紙80に先ずコーター82により表面81に
目止め剤を印刷塗布し、次いでその上に印刷手段84に
より所定の情報を印刷し、その印刷された面にコーター
85によりシリコーン処理剤を塗布して巻き取り手段8
6により巻き取り体88として巻き取る。
【0040】次いで、この巻き取り体88として巻き取
られた、印刷され、シリコーン処理剤を塗布された印刷
用用紙80をダイカット機に供給して、図4、図8に示
すような所定のミシン目を付与し、再び巻き取り体とし
て巻き取る。
【0041】印刷され、シリコーン処理剤を塗布され、
更にミシン目を付与された印刷用用紙80は図12に示
すような工程で粘着剤を塗布する。図12において、印
刷され、シリコーン処理剤を塗布され、更にミシン目を
付与された印刷用用紙80から成る巻き取り体88から
印刷用用紙80を引き出し、シリコーン処理がなされた
面83にコーター89により粘着剤を塗布し、次いで乾
燥機93を通して乾燥し、ラベル用シート2を得る。こ
のラベル用シート2は引き次いで巻き取り手段96によ
り、ラベル用シート2から成る巻体20として巻き取
る。次いで、ラベル用シート2から成る巻体20は所定
時間放置されて、ラベル担持シートから成る巻体とな
る。
【0042】なお、図12に示すような粘着剤を塗布す
る工程では、シリコーン処理がなされた面には、容易に
粘着剤を均一に塗布出来る。図3に示す構造のラベル用
シートを直接得る目的で、粘着剤を、表面に印刷された
印刷用紙の裏面に直接塗布しようとしても、塗布時に粘
着剤の塗布液が印刷用紙の裏面にしみこんで所定の均一
な塗布を行うことが難しい。
【0043】ダイカット機によるミシン目の付与は、印
刷された印刷用紙にシリコーン処理剤を塗布する前に行
われてもよい。この場合は、印刷工程と、シリコーン処
理剤を塗布する工程は、図12に示すような連続工程で
はなくて切り離して行われる。
【0044】本発明のラベル重畳体製造装置90を用い
て、通常の離型紙付きのラベル担持シートからラベル重
畳体を製造することも出来る。図13にその態様を示
す。図13において、離型紙付きのラベル担持シート1
60を、フィードロール162を経てラベル重畳体製造
装置90に供給する。フィードロール162では離型紙
付きのラベル担持シート160から離型紙164が剥が
され、離型紙なしのラベル担持シート166がラベル重
畳体製造装置90に供給される。ラベル重畳体製造装置
90で前述のプロセスによりラベル重畳体170が作ら
れ、残余の耳部174が送り出しロール172を経て巻
き取られる。
【0045】なお、特願平10−311630号におい
て、本発明の発明者により、離型紙付きのラベル担持シ
ートからラベル重畳体を製造する方法が提案されてい
る。この特願平10−311630号においては、離型
紙付きのラベル担持シートの走行方向を急激に変えるこ
とによりラベルが離型紙から剥がれる現象を利用してラ
ベルを剥がし、そのまま重ねていく。この方法は、ラベ
ルのサイズが比較的小さい場合には、極めて効率よくラ
ベル重畳体を製造出来るが、ラベルのサイズが大きい場
合にラベルが離型紙から剥がれるときに自重で撓んでし
まい、再び離型紙に付着することがあり、これが工程上
のトラブルとなることがある。
【0046】本発明においては、ラベルのサイズに拘わ
りなくラベル重畳体を工程上のトラブル該殆どない状態
で製造することが出来る。離型紙付きのラベル担持シー
トを本発明のラベル重畳体製造装置90を用いて製造す
る上述の図13に示す態様は、ラベルのサイズが大きい
ときに特に好ましい。
【0047】本発明においては、ラベルの製造の過程で
補助的に離型紙を用いる態様も可能である。この態様に
おいては、この離型紙は工程中でリサイクルして使用す
ることが可能である。以下にこの態様を説明する。
【0048】本発明の補助的に離型紙を用いる態様にお
いては、図1は14に示すように、離型紙180をコー
ター89に供給して離型面に粘着剤を塗布し乾燥機93
を通して乾燥し、離型面の上に粘着剤層を形成し、その
粘着剤層を形成された離型紙180を貼り合わせロール
182に導く。貼り合わせロール182には、印刷用紙
182を供給し、離型面に粘着剤が塗布された離型紙1
80と貼り合わせる。この印刷用紙182は、表面に印
刷がなされ、更にその印刷面の上に離型面が形成されて
いるものである。貼り合わせは、離型紙180の粘着剤
が塗布された面と、この印刷用紙182の裏面とが合わ
されるような向きでなされる。離型紙180と印刷用紙
182とが貼り合わされた貼合紙184は貼合紙巻体1
88として巻き取られる。なお、印刷用紙182には予
め所定のラベル形状に合致したミシン目が作られてい
る。
【0049】貼合紙巻体188を所定時間放置熟成する
ことにより、離型紙の離型面に形成された粘着剤層が、
印刷用紙182の裏面に転写され、裏面に粘着層を有
し、表面に印刷がなされ、更にその印刷面の上に離型面
が形成されたラベル担持シートが得られる。ラベル担持
シートは離型紙180と貼り合わされた状態で熟成され
た貼合紙巻体として巻かれている。
【0050】次いで、図15に示すように、熟成された
貼合紙巻体188から熟成された貼合紙184を引き出
して分離ロール190に供給し、離型紙180と、ラベ
ル担持シート192とに分離させてそれぞれ巻き取る。
得られたラベル担持シート192は、図13に示すよう
なラベル重畳体製造装置90に供給して、ラベル重畳体
を製造する。あるいは、耳部のみを除去してラベルシー
トとして使用に供する。分離した離型紙180は、再度
図14に示す貼合紙巻体188を得る工程で粘着剤を塗
布する離型紙として使用出来る。
【0051】本発明に用いられる印刷用用紙は特に限定
されず、透明、半透明、あるいは不透明でもよく、セロ
ハン紙、上質紙、アート紙、クラフト紙、合成紙などの
各種紙類、不織布、各種合成樹脂からなるフィルムなど
の素材でもよい。また、通常入手できるタック紙、例え
ば、リンテック株式会社製のSS上質タック紙、SSホ
イルタック紙、SSアートタック紙、SSグロスタック
紙、王子タック社製の上質タック紙、ミラコートタック
紙、ホイルタック紙、およびアートタック紙なども使用
できる。印刷用用紙にはすでに印刷が施されていても良
く、また、白紙の状態でもよいが、少なくともその片面
に印刷を施し得る材質であることが好ましい。
【0052】また、離型性の印刷用紙表面を得るために
は、表面に適当な離型剤を付与して離型層を形成するの
が有効である。付与する離型剤は、使用に供するラベル
の粘着面をスムーズに剥離できる性質を有していれさえ
すればよく、特に限定されない。例えば、シリコン樹
脂、セルロース樹脂、アルキット樹脂、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等を使用できる。
特に好ましくは、シリコン樹脂、セルロース樹脂、アク
リル樹脂等を用いるとよい。また、付与する方法は特に
限定されないが塗布、転写、印刷する方法が挙げられ
る。あるいは、ポリエチレンやポリプロピレンのような
ポリオレフィンのフィルム、シリコン樹脂フィルム等を
印刷用用紙に用いれば、印刷用用紙自体が離型性に優れ
ているので、離型剤を付与しなくてもそのまま使用でき
る。
【0053】また、本発明に係わる粘着剤には、従来
の、離型紙を裏貼りした粘着ラベルで使用されてきた粘
着剤等を使用できる。例えば、天然ゴム系や合成ゴム
系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレ
タン樹脂系、シリコン樹脂系等の粘着剤を使用できる。
特に好ましくはアクリル樹脂系粘着剤であるが、本発明
に用いられる粘着剤は、ここに例示され種類に限定され
るものではない。
【0054】上記の粘着剤にはさらに必要に応じて、テ
ルペン樹脂、スチレン樹脂などの粘着付与剤、シリカ、
炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの充填剤、可塑剤な
どの軟化剤、アニリドなどの酸化防止剤、架橋剤などを
配合し得る。
【0055】粘着剤層を付与する方法は特に限定されな
いが、例えば上記の1種以上の粘着剤を適当な溶剤に溶
解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるいは乳化
させて塗布する方法などが挙げられる。
【0056】以上、本発明の実施態様について詳細に説
明したが、本発明に係る粘着ラベル重畳体の製造装置及
び製造方法は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知
識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実
施できるものである。
【0057】
【発明の効果】本発明のラベル重畳体製造方法及びラベ
ル重畳体製造装置により、離型性の表面と粘着層が付与
された裏面とを有し所定の形状に切断された粘着ラベル
及びその重畳体を、離型紙を用いることなく製造するこ
とが出来る。
【0058】本発明のラベル用巻体の製造方法を用い
て、離型性の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所
定の形状に切断された粘着ラベル及びその重畳体を離型
紙を用いることなく能率よく製造することが出来る。
【0059】本発明のラベル担持シートを用いて、離型
性の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所定の形状
に切断された粘着ラベル及びその重畳体を能率よく製造
することが出来る。
【0060】本発明のラベル用シートを用いて、離型性
の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所定の形状に
切断された粘着ラベル及びその重畳体を離型紙を用いる
ことなく能率よく製造することが出来る。これにより、
資源の節約がなされる。
【0061】本発明のラベル用シートを用いて、離型性
の表面と粘着層が付与された裏面とを有し所定の形状に
切断された粘着ラベル及びその重畳体を、離型紙をリサ
イクルして用いて、能率よく製造することが出来る。こ
れにより、資源の節約がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベル重畳体の製造方法において
用いられる、ラベル用シートの構成を示す断面模式図で
ある。
【図2】本発明に係るラベル重畳体の製造方法において
用いられる、ラベル用シートから成る巻体の構成を示す
要部斜視模式図である。
【図3】本発明に係るラベル重畳体の製造方法において
用いられる、裏面に粘着層を有する熟成シート即ちラベ
ル担持シートの構成を示す断面模式図である。
【図4】ミシン目が付与されたラベル用シートの構成を
示す平面模式図である。
【図5】本発明のラベル重畳体製造装置の態様を示す側
面模式説明図である。図(a)、図(b)、図(c)
は、その順に担持シートからラベルが押し抜かれる態様
を示す。
【図6】図5のラベル重畳体製造装置の平面模式図であ
る。
【図7】ラベル形状に応じて押し抜き部材の配置の位置
を調節する調節手段の一例を示す図であり、図7(a)
は要部の正面図、図7(b)は要部の下面図である。
【図8】本発明に係るラベル用シートの、ミシン目の配
置と形状を示す平面模式図である。
【図9】本発明に係る、長尺のラベル巻き取り体の製造
の態様を示す模式図である。
【図10】長尺のまま巻き取るラベル担持シートのミシ
ン目の配置と形状を示す平面模式図である。
【図11】ラベル用シートを製造する製造工程の態様を
示す模式図である。
【図12】離型層を形成された印刷用紙に、粘着剤を塗
布する工程の態様を示す模式図である。
【図13】本発明のラベル重畳体製造装置を用いて、通
常の離型紙付きのラベル担持シートからラベル重畳体を
製造する態様を示す模式図である。
【符号の説明】
2、2a、2b、2c、2d、2s:ラベル用シート 2e、3m、160:ラベル担持シート 4:印刷用用紙 10:離型層 12:粘着剤層 20:巻体 20r:ラベル用巻体 30、72、74、114、150a、150b、15
0c、150d:ミシン目 34:縁部 50:ラベル 90:ラベル重畳体製造装置 94:押し抜き手段 95:移動手段 96:受け部材 97:押し抜き部材 101:重畳手段 102:ラベル重畳体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベルを製造する方法であって、 印刷用用紙を準備するステップと、 該印刷用用紙に所定のパターンを印刷し、印刷面を表面
    とする印刷用紙を得るステップと、 該印刷用紙の表面に離型層を形成するステップと、 形成された該離型層の表面に粘着剤層を形成するステッ
    プと、 該粘着層が形成された該印刷用紙を巻き取る、又は表裏
    方向を合わせて積層するステップと、 巻き取られた又は積層された該印刷用紙を所定時間放置
    することにより、該印刷用紙の裏面に隣接している該粘
    着剤層を該裏面に転写させて該裏面に前記粘着層を形成
    するステップとを含むラベル製造方法。
  2. 【請求項2】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有し所定の形状に切断された粘着ラベルを製造する
    方法であって、 印刷用用紙を準備するステップと、 該印刷用用紙に所定のパターンを印刷し、印刷面を表面
    とする印刷用紙を得るステップと、 該印刷用紙に粘着ラベルの輪郭にならったミシン目を付
    与するステップと、 該印刷用紙の表面に前記離型層を形成するステップと、 形成された該離型層の表面に粘着剤層を形成するステッ
    プと、 該粘着層が形成された該印刷用紙から成るラベル用シー
    トを巻き取り、巻体を得るステップと、 該巻体を所定時間放置することにより、該印刷用紙の裏
    面に隣接している該粘着剤層を該裏面に付着させて前記
    粘着層となし、ラベル担持シートから成るラベル用巻体
    を得るステップと、 該ラベル用巻体から、ラベル担持シートを巻き出すステ
    ップと、 巻き出された該ラベル担持シートから、粘着ラベルを分
    離するステップとを含むラベル製造方法。
  3. 【請求項3】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベルの重畳体を製造する方法であっ
    て、 粘着ラベルが担持されたラベル担持シートを用意するス
    テップと、 該ラベル担持シートから、該粘着ラベルを押し抜き手段
    により押し抜くステップと、 押し抜かれた該粘着ラベルの表裏方向を合わせながら重
    畳するステップとを含むラベル重畳体製造方法。
  4. 【請求項4】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベルの重畳体を製造する方法であっ
    て、 印刷用用紙を準備するステップと、 該印刷用用紙に所定のパターンを印刷し、印刷面を表面
    とする印刷用紙を得るステップと、 該印刷用紙に粘着ラベルの輪郭にならったミシン目を付
    与するステップと、 該印刷用紙の表面に前記離型層を形成するステップと、 形成された該離型層の表面に粘着剤層を形成するステッ
    プと、 粘着剤層が形成された該印刷用紙から成るラベル用シー
    トを巻き取り、巻体を得るステップと、 該巻体を所定時間放置することにより、該印刷用紙の裏
    面に隣接している該粘着剤層を該裏面に付着させて前記
    粘着層となし、ラベル担持シートから成るラベル用巻体
    を得るステップと、 該ラベル用巻体から、ラベル担持シートを巻き出すステ
    ップと、 巻き出された該ラベル担持シートから、粘着ラベルを押
    し出すステップと、 押し抜かれた該粘着ラベルの表裏方向を合わせながら重
    畳するステップとを含むラベル重畳体製造方法。
  5. 【請求項5】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有し所定の形状に切断された粘着ラベルの、重畳体
    を製造する装置であって、粘着ラベルが担持されたラベ
    ル担持シートを移動させる移動手段、ラベル担持シート
    から該粘着ラベルを押し抜く押し抜き手段、押し抜かれ
    た該粘着ラベルを押し抜き直下で受けて表裏方向を合わ
    せて重畳する重畳手段を含んで構成されたラベル重畳体
    製造装置。
  6. 【請求項6】 前記押し抜き手段が、前記ラベル担持シ
    ートの1の面側から前記ラベル担持シートを貫通して前
    記粘着ラベルを押し抜く押し抜き部材と、前記ラベル担
    持シートの他の面側に、前記ラベル担持シートを貫通し
    た該押し抜き部材を囲んで配置された受け部材を備え、
    該押し抜き部材と該受け部材との間で前記ラベル担持シ
    ートに担持された前記粘着ラベルの継ぎ目がせん断され
    るように構成された請求項5に記載のラベル重畳体製造
    装置。
  7. 【請求項7】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベルをミシン目を介して担持するラベ
    ル担持シートであって、表面に所定のパターンが印刷さ
    れた長尺の印刷用用紙の裏面に、該印刷用用紙の長手に
    沿った両縁部を少なくとも残して粘着層が形成されてい
    ることを特徴とするラベル担持シート。
  8. 【請求項8】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベル及び該粘着ラベルの重畳体、を製
    造するためのものであって、 表面に所定のパターンが印刷された印刷用用紙を含み、 印刷された該表面に離型層が形成され、 該離型層の表面に粘着剤層が形成されていることを特徴
    とするラベル用シート。
  9. 【請求項9】 離型性の表面と粘着層が付与された裏面
    とを有する粘着ラベルを製造する方法であって、 印刷用用紙を準備するステップと、 該印刷用用紙に所定のパターンを印刷し、印刷面を表面
    とする印刷用紙を得るステップと、 該印刷用紙の表面に離型層を形成するステップと、 離型面を有する離型紙を用意するステップと、 該離型面に粘着剤層を形成するステップと、 表面に該離型層が形成された該印刷用紙の裏面と、該粘
    着剤層が形成された該離型紙の該粘着剤層が形成された
    面とを貼り合わせて、該粘着剤層を該印刷用紙の裏面に
    転写させて該裏面に前記粘着層を形成し、次いで該離型
    紙を該印刷用紙から分離するステップとを含むラベル製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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