JP2002333585A - 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置Info
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- JP2002333585A JP2002333585A JP2001137104A JP2001137104A JP2002333585A JP 2002333585 A JP2002333585 A JP 2002333585A JP 2001137104 A JP2001137104 A JP 2001137104A JP 2001137104 A JP2001137104 A JP 2001137104A JP 2002333585 A JP2002333585 A JP 2002333585A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で光学系の設計自由度の向上を果
たし、光学部品の個別の特性に影響されにくく、高速で
高品位の印字が可能な走査光学装置及びそれを用いた画
像形成装置を得ること。 【解決手段】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、該同期検知光束
は該走査光学手段の一部もしくは全てと導光手段とから
構成される同期検知光学手段によって該同期検知手段に
導光されており、該導光手段は該走査光学手段を構成す
る部材と略同一の色分散特性を持つ材質により構成され
ていること。
たし、光学部品の個別の特性に影響されにくく、高速で
高品位の印字が可能な走査光学装置及びそれを用いた画
像形成装置を得ること。 【解決手段】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、該同期検知光束
は該走査光学手段の一部もしくは全てと導光手段とから
構成される同期検知光学手段によって該同期検知手段に
導光されており、該導光手段は該走査光学手段を構成す
る部材と略同一の色分散特性を持つ材質により構成され
ていること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査光学装置及びそ
れを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から射出
した光束を光偏向器としてのポリゴンミラーにより反射
偏向させ、fθ特性を有する走査光学手段を介して被走
査面上を光走査し、画像情報を記録するようにした、例
えば電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタや
デジタル複写機等の装置に好適なものである。
れを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から射出
した光束を光偏向器としてのポリゴンミラーにより反射
偏向させ、fθ特性を有する走査光学手段を介して被走
査面上を光走査し、画像情報を記録するようにした、例
えば電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタや
デジタル複写機等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザビームプリンタ等の走査
光学装置においては光源手段から画像信号に応じて光変
調され射出した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミ
ラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ
特性を有するfθレンズ系によって感光性の記録媒体
(感光ドラム)面上にスポット状に収束させ、該記録媒
体面上を光走査して画像記録を行なっている。
光学装置においては光源手段から画像信号に応じて光変
調され射出した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミ
ラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ
特性を有するfθレンズ系によって感光性の記録媒体
(感光ドラム)面上にスポット状に収束させ、該記録媒
体面上を光走査して画像記録を行なっている。
【0003】図7は従来の走査光学装置の光学系の主走
査断面図である。同図において光源手段71から射出し
た発散光束はコリメーターレンズ72によって収束光束
とされ、開口絞り73によって該光束を整形して副走査
方向のみに屈折力を有するシリンドリカルレンズ74に
入射している。シリンドリカルレンズ74に入射した光
束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出
し、副走査断面内においては収束して回転多面鏡から成
る光偏向器75の偏向面75a近傍にほぼ線像として結
像している。
査断面図である。同図において光源手段71から射出し
た発散光束はコリメーターレンズ72によって収束光束
とされ、開口絞り73によって該光束を整形して副走査
方向のみに屈折力を有するシリンドリカルレンズ74に
入射している。シリンドリカルレンズ74に入射した光
束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出
し、副走査断面内においては収束して回転多面鏡から成
る光偏向器75の偏向面75a近傍にほぼ線像として結
像している。
【0004】そして光偏向器75の偏向面75aで反射
偏向された光束をfθ特性を有する走査光学手段である
走査レンズ系(fθレンズ系)76を介して被走査面と
しての感光体77面上へ導光し、該光偏向器75を矢印
A方向に回転させることによって該感光体77面上を矢
印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を
行っている。
偏向された光束をfθ特性を有する走査光学手段である
走査レンズ系(fθレンズ系)76を介して被走査面と
しての感光体77面上へ導光し、該光偏向器75を矢印
A方向に回転させることによって該感光体77面上を矢
印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を
行っている。
【0005】このとき感光体77面上を光走査する前に
該感光体77面上の走査開始位置(書出し位置)のタイ
ミングを調整する為に、該感光体77面上の有効画像域
以外に入射する光束の一部の同期検知光束(BD光束)
を走査光学手段76の一方の端部Cを通過させ、BDス
リット81面上に集光させた後、BDセンサー82に導
光している。そしてBDセンサー82からの出力信号を
検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて感光体
77面上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調
整している。尚、BDスリット81は上記BD光束が結
像する主走査方向の位置を決めている。
該感光体77面上の走査開始位置(書出し位置)のタイ
ミングを調整する為に、該感光体77面上の有効画像域
以外に入射する光束の一部の同期検知光束(BD光束)
を走査光学手段76の一方の端部Cを通過させ、BDス
リット81面上に集光させた後、BDセンサー82に導
光している。そしてBDセンサー82からの出力信号を
検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて感光体
77面上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調
整している。尚、BDスリット81は上記BD光束が結
像する主走査方向の位置を決めている。
【0006】従来、レーザビームプリンタやデジタル複
写機等に用いられている走査光学装置はコストを削減す
るために樹脂材料を用いた光学素子を使用する機会が増
えてきた。特にガラス研磨では製造しにくい複雑な形状
の走査レンズは樹脂材料の使用が必須となってきてい
る。
写機等に用いられている走査光学装置はコストを削減す
るために樹脂材料を用いた光学素子を使用する機会が増
えてきた。特にガラス研磨では製造しにくい複雑な形状
の走査レンズは樹脂材料の使用が必須となってきてい
る。
【0007】しかしながら樹脂材料を用いた光学素子は
ガラス材料を用いた光学素子と比較し、温度変化に対し
て膨張による形状の変化と屈折率の変化が大きい。この
ため設計時に考えていた環境温度と実際の使用の環境温
度とが異なるとピントなどの結像性能が設計上に対し異
なり、最終的に印字の品位の劣化を招くことになる。
ガラス材料を用いた光学素子と比較し、温度変化に対し
て膨張による形状の変化と屈折率の変化が大きい。この
ため設計時に考えていた環境温度と実際の使用の環境温
度とが異なるとピントなどの結像性能が設計上に対し異
なり、最終的に印字の品位の劣化を招くことになる。
【0008】一方、装置の環境で温度の変動が大きいと
レーザ光源の波長が変化して光学素子の色収差の悪化に
伴う結像性能の劣化が発生し、印字の品位を劣化させて
しまうという問題点がある。
レーザ光源の波長が変化して光学素子の色収差の悪化に
伴う結像性能の劣化が発生し、印字の品位を劣化させて
しまうという問題点がある。
【0009】これらの現象による印字の品位を軽減する
方法として、例えば、 (アー1)ピント変動以上に十分な焦点深度幅を設計時にお
いて確保する方法 (アー2)レーザ光源とコリメーターレンズ等を一体化した
コリメーターユニットの筐体に適当な線膨張の樹脂を用
いて、温度変化に対しレーザ光源とコリメーターレンズ
の間隔を変化させ、走査レンズ系のピント変動を相殺す
る方法 (アー3)レーザ光源から光偏向器に至るまでの入射光学系
内にも樹脂材料を用いた光学素子を配置し、走査レンズ
系のピント変動を相殺する方法等がある。
方法として、例えば、 (アー1)ピント変動以上に十分な焦点深度幅を設計時にお
いて確保する方法 (アー2)レーザ光源とコリメーターレンズ等を一体化した
コリメーターユニットの筐体に適当な線膨張の樹脂を用
いて、温度変化に対しレーザ光源とコリメーターレンズ
の間隔を変化させ、走査レンズ系のピント変動を相殺す
る方法 (アー3)レーザ光源から光偏向器に至るまでの入射光学系
内にも樹脂材料を用いた光学素子を配置し、走査レンズ
系のピント変動を相殺する方法等がある。
【0010】近年の動向として、印字速度の高速化に対
応するために複数のレーザ光源を用いるマルチビーム走
査光学装置がこれまでに種々と提案されている。例えば
特開平9-54263号公報ではレーザ光源として1個
のチップから一直線上に並んだ複数本の光束(レーザ
光)を放射するマルチビームレーザーチップをレーザ光
源としている。ところが実際の製造において個々の光束
の波長に差が生じる。たとえ同一チップ上に構成された
レーザ光源であっても通常2〜5nmほどの波長差があ
る。
応するために複数のレーザ光源を用いるマルチビーム走
査光学装置がこれまでに種々と提案されている。例えば
特開平9-54263号公報ではレーザ光源として1個
のチップから一直線上に並んだ複数本の光束(レーザ
光)を放射するマルチビームレーザーチップをレーザ光
源としている。ところが実際の製造において個々の光束
の波長に差が生じる。たとえ同一チップ上に構成された
レーザ光源であっても通常2〜5nmほどの波長差があ
る。
【0011】また特開平7-181412号公報などの
ように個別のレーザ素子から発した光束を合成光学系で
ビーム合成して複数の光束を発するように構成したマル
チレーザ光源の場合は個々のレーザ素子から発した光束
の波長の差は通常15〜20nmにもおよぶ。このよう
なマルチレーザ光源を用いたマルチビーム走査光学装置
では、それぞれのレーザ光源に対するピントなどの結像
性能が相互に異なり、最終的に印字の品位の劣化を招く
ことになる。
ように個別のレーザ素子から発した光束を合成光学系で
ビーム合成して複数の光束を発するように構成したマル
チレーザ光源の場合は個々のレーザ素子から発した光束
の波長の差は通常15〜20nmにもおよぶ。このよう
なマルチレーザ光源を用いたマルチビーム走査光学装置
では、それぞれのレーザ光源に対するピントなどの結像
性能が相互に異なり、最終的に印字の品位の劣化を招く
ことになる。
【0012】この対策として、例えば上記(アー1),(アー3)
の方法の他、例えばレーザ光源、1つ1つの波長特性を
調べた上で選別して組立てに用いることにより、光学性
能の劣化を低減することができる。
の方法の他、例えばレーザ光源、1つ1つの波長特性を
調べた上で選別して組立てに用いることにより、光学性
能の劣化を低減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例においては以下に示す課題を有する。
例においては以下に示す課題を有する。
【0014】(イー1)走査レンズに用いられる樹脂材料は
種類が限られるので倍率色収差を十分に低減できない。
種類が限られるので倍率色収差を十分に低減できない。
【0015】(イー2)複数のレーザ光源を使用するマルチ
ビーム走査光学装置では先に述べたように個々のレーザ
光源の波長差があるので走査レンズの倍率色収差が発生
する。すなわち軸外光束の走査方向の結像位置がレーザ
光源の波長によって異なることになる。
ビーム走査光学装置では先に述べたように個々のレーザ
光源の波長差があるので走査レンズの倍率色収差が発生
する。すなわち軸外光束の走査方向の結像位置がレーザ
光源の波長によって異なることになる。
【0016】図8は従来のマルチビーム走査光学装置の
光学系の主走査断面図である。同図において、図7に示
した要素と同一要素には同一符番を付している。
光学系の主走査断面図である。同図において、図7に示
した要素と同一要素には同一符番を付している。
【0017】同図においてL1,L2は各々互いに波長
の異なるBD光束である。同図に示すように走査レンズ
系76の一方の端部Cを通過した最軸外光束で同期検知
(BD検知)し、有効画像域の書き出し位置のタイミン
グを決める場合は、同期検知の最軸外光束の倍率色収差
分の誤差分が加わって同期検知してしまう。このとき書
き出しの像高はBD光束の像高に近いので倍率色収差も
同程度である。その結果、図9に示すように書き出し位
置は、概ね揃うが書き出し位置と反対側の有効画像域の
端部の書き終り位置(走査終了位置)では,走査線のバ
ラツキ、いわゆるジッターが生じてしまう。このジッタ
ー量は最軸外光束の倍率色収差分Δの2倍にもなる。
の異なるBD光束である。同図に示すように走査レンズ
系76の一方の端部Cを通過した最軸外光束で同期検知
(BD検知)し、有効画像域の書き出し位置のタイミン
グを決める場合は、同期検知の最軸外光束の倍率色収差
分の誤差分が加わって同期検知してしまう。このとき書
き出しの像高はBD光束の像高に近いので倍率色収差も
同程度である。その結果、図9に示すように書き出し位
置は、概ね揃うが書き出し位置と反対側の有効画像域の
端部の書き終り位置(走査終了位置)では,走査線のバ
ラツキ、いわゆるジッターが生じてしまう。このジッタ
ー量は最軸外光束の倍率色収差分Δの2倍にもなる。
【0018】また図10に示すように装置内の昇温によ
り光束の波長、もしくは走査レンズ系を構成するレンズ
の材質の屈折率が変動すると印字幅が2Δ伸びるととも
に、書き終わり側で印字位置が2Δ変化してしまう。当
然、レーザ光源、1つ1つの波長特性を調べた上で選別
して組立てに用いることや装置内の温度制御を厳密に行
えば性能の劣化を低減できるが、これによるコストアッ
プが非常に大きく現実的ではない。
り光束の波長、もしくは走査レンズ系を構成するレンズ
の材質の屈折率が変動すると印字幅が2Δ伸びるととも
に、書き終わり側で印字位置が2Δ変化してしまう。当
然、レーザ光源、1つ1つの波長特性を調べた上で選別
して組立てに用いることや装置内の温度制御を厳密に行
えば性能の劣化を低減できるが、これによるコストアッ
プが非常に大きく現実的ではない。
【0019】これに対して、例えば特開平11-194
285号公報ではレーザ光源の温度変化による波長変動
分について、走査レンズ系と同期検知手段との間の光路
内にプリズム、もしくは1次元の回折格子を配置するこ
とで解決を試みている。
285号公報ではレーザ光源の温度変化による波長変動
分について、走査レンズ系と同期検知手段との間の光路
内にプリズム、もしくは1次元の回折格子を配置するこ
とで解決を試みている。
【0020】しかしながら上記特開平11-19428
5号公報には以下に示す課題がある。
5号公報には以下に示す課題がある。
【0021】(ウー1)走査レンズ系のパワーによってBD
光束を同期検知手段(光検知手段)面上に結像するため
に、該同期検知手段は被走査面と光学的に等価な位置に
設けることが必須となり、設計上の制約となってしまっ
ている。
光束を同期検知手段(光検知手段)面上に結像するため
に、該同期検知手段は被走査面と光学的に等価な位置に
設けることが必須となり、設計上の制約となってしまっ
ている。
【0022】(ウー2)BD光束が必ず走査レンズ系を通過
する構成のために光偏向器より遠い所に位置する走査レ
ンズが長尺レンズになり、レンズ製造上精度が出難くな
ったり、取り個数の減少でコストの増大を招いてしま
う。
する構成のために光偏向器より遠い所に位置する走査レ
ンズが長尺レンズになり、レンズ製造上精度が出難くな
ったり、取り個数の減少でコストの増大を招いてしま
う。
【0023】(ウー3)挿入するプリズムの位置は走査レン
ズ系と同期検知手段との間に限定され、設計自由度がな
い。
ズ系と同期検知手段との間に限定され、設計自由度がな
い。
【0024】本発明は簡易な構成で光学系の設計自由度
の向上を果たし、光学部品の個別の特性に影響されにく
く、高速で高品位の印字が可能な走査光学装置及びそれ
を用いた画像形成装置の提供を目的とする。
の向上を果たし、光学部品の個別の特性に影響されにく
く、高速で高品位の印字が可能な走査光学装置及びそれ
を用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の走査光
学装置は、光源手段から射出された光束を入射光学手段
を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向され
た光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、該被
走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の同期
検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用いて
光走査する走査光学装置において、該同期検知光束は該
走査光学手段の一部もしくは全てと導光手段とから構成
される同期検知光学手段によって該同期検知手段に導光
されており、該導光手段は該走査光学手段を構成する部
材と略同一の色分散特性を持つ材質により構成されてい
ることを特徴としている。
学装置は、光源手段から射出された光束を入射光学手段
を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向され
た光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、該被
走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の同期
検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用いて
光走査する走査光学装置において、該同期検知光束は該
走査光学手段の一部もしくは全てと導光手段とから構成
される同期検知光学手段によって該同期検知手段に導光
されており、該導光手段は該走査光学手段を構成する部
材と略同一の色分散特性を持つ材質により構成されてい
ることを特徴としている。
【0026】請求項2の発明の走査光学装置は、光源手
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該同
期検知光束の主光線の方向は、該同期検知光学手段の光
の入射側と射出側でほぼ平行であることを特徴としてい
る。
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該同
期検知光束の主光線の方向は、該同期検知光学手段の光
の入射側と射出側でほぼ平行であることを特徴としてい
る。
【0027】請求項3の発明の走査光学装置は、光源手
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該導
光手段は、該同期検知光束の主光線に対して偏心してい
ることを特徴としている。
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該導
光手段は、該同期検知光束の主光線に対して偏心してい
ることを特徴としている。
【0028】請求項4の発明の走査光学装置は、光源手
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該導
光手段は、回折光学素子を有していることを特徴として
いる。
段から射出された光束を入射光学手段を介して偏向手段
に導光し、該偏向手段により偏向された光束を走査光学
手段により被走査面上に導光し、該被走査面上の有効画
像域以外に入射する光束の一部の同期検知光束を同期検
知手段に導いて得た同期信号を用いて光走査する走査光
学装置において、該同期検知光束は該走査光学手段の一
部もしくは全てと導光手段とから構成される同期検知光
学手段によって該同期検知手段に導光されており、該導
光手段は、回折光学素子を有していることを特徴として
いる。
【0029】請求項5の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記導光手段は、球面、もしくは非球面形
状の屈折面を有する光学素子を有していることを特徴と
している。
明において、前記導光手段は、球面、もしくは非球面形
状の屈折面を有する光学素子を有していることを特徴と
している。
【0030】請求項6の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記導光手段は、前記同期検知光束の主光
線に対して主走査断面内でチルトした屈折平面を有する
光学素子を有していることを特徴としている。
明において、前記導光手段は、前記同期検知光束の主光
線に対して主走査断面内でチルトした屈折平面を有する
光学素子を有していることを特徴としている。
【0031】請求項7の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記走査光学手段と前記導光手段は同一平
面内においてBD光束に対してそれぞれ偏心しているこ
とを特徴としている。
明において、前記走査光学手段と前記導光手段は同一平
面内においてBD光束に対してそれぞれ偏心しているこ
とを特徴としている。
【0032】請求項8の発明は請求項1乃至7の何れか
1項の発明において、前記光源手段は、複数の発光点を
有していることを特徴としている。
1項の発明において、前記光源手段は、複数の発光点を
有していることを特徴としている。
【0033】請求項9の発明の画像形成装置は、請求項
1乃至8の何れか1項に記載の走査光学装置と、前記被
走査面に配置された感光体と、前記走査光学装置で走査
された光束によって前記感光体上に形成された静電潜像
をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー
像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像
を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴と
している。
1乃至8の何れか1項に記載の走査光学装置と、前記被
走査面に配置された感光体と、前記走査光学装置で走査
された光束によって前記感光体上に形成された静電潜像
をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー
像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像
を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴と
している。
【0034】請求項10の発明の画像形成装置は、請求
項1乃至8の何れか1項に記載の走査光学装置と、外部
機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前
記走査光学装置に入力せしめるプリンタコントローラと
を有していることを特徴としている。
項1乃至8の何れか1項に記載の走査光学装置と、外部
機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前
記走査光学装置に入力せしめるプリンタコントローラと
を有していることを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明の実
施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)で
ある。
施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)で
ある。
【0036】尚、本明細書において偏向手段によって光
束(光束)が反射偏向(偏向走査)される方向を主走査
方向、走査光学手段の光軸及び主走査方向と直交する方
向を副走査方向と定義する。
束(光束)が反射偏向(偏向走査)される方向を主走査
方向、走査光学手段の光軸及び主走査方向と直交する方
向を副走査方向と定義する。
【0037】同図において1は光源手段であり、2つの
発光点A,B(不図示)を単一チップ上に構成した、所
謂モノチップマルチレーザー(マルチビーム半導体レー
ザー)より成っており、印字画像情報などに基づき、2
つの発光点A,Bがそれぞれ独立して駆動される。この
2つの発光点A,Bは製造上のバラツキがあったり、装
置内の昇温によるモードホップが個別に発生して必ずし
も同一波長とは限らない。
発光点A,B(不図示)を単一チップ上に構成した、所
謂モノチップマルチレーザー(マルチビーム半導体レー
ザー)より成っており、印字画像情報などに基づき、2
つの発光点A,Bがそれぞれ独立して駆動される。この
2つの発光点A,Bは製造上のバラツキがあったり、装
置内の昇温によるモードホップが個別に発生して必ずし
も同一波長とは限らない。
【0038】2はコリメーターレンズであり、光源手段
1から放射された2つの発散光束を収束光束に変換して
いる。3は開口絞りであり、通過光束を制限して最適な
ビーム形状を整形している。4はシリンドリカルレンズ
であり、副走査方向にのみ所定のパワーを有しており、
開口絞り3を通過した2つの光束を副走査断面内で後述
する光偏向器5の偏向面(反射面)5aにほぼ線像とし
て結像させている。尚、コリメーターレンズ2、開口絞
り3、そしてシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射
光学手段21の一要素を構成している。
1から放射された2つの発散光束を収束光束に変換して
いる。3は開口絞りであり、通過光束を制限して最適な
ビーム形状を整形している。4はシリンドリカルレンズ
であり、副走査方向にのみ所定のパワーを有しており、
開口絞り3を通過した2つの光束を副走査断面内で後述
する光偏向器5の偏向面(反射面)5aにほぼ線像とし
て結像させている。尚、コリメーターレンズ2、開口絞
り3、そしてシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射
光学手段21の一要素を構成している。
【0039】5は偏向手段としての光偏向器であり、例
えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っ
ており、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢
印A方向に一定速度で回転している。
えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っ
ており、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢
印A方向に一定速度で回転している。
【0040】6は集光機能とfθ特性とを有する走査光
学手段としてのfθレンズ系(走査レンズ系)であり、
第1、第2の2枚のfθレンズ6a,6bより成り、光
偏向器5によって反射偏向された画像情報に基づく光束
を被走査面としての感光体7面上に結像させ、かつ副走
査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光体7面
との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有
している。
学手段としてのfθレンズ系(走査レンズ系)であり、
第1、第2の2枚のfθレンズ6a,6bより成り、光
偏向器5によって反射偏向された画像情報に基づく光束
を被走査面としての感光体7面上に結像させ、かつ副走
査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光体7面
との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有
している。
【0041】7は被走査面であり、所謂感光体が設けら
れており、受光状況に応じて画像情報が書き込まれる。
感光体7は光束の走査方向とは垂直な方向に搬送され、
結果として2次元画像が形成される。感光体7としては
カメラ用のフィルムや電子写真プロセス用の感光ドラム
などがあり、それぞれ既知の後処理プロセスにより画像
が具現化される。
れており、受光状況に応じて画像情報が書き込まれる。
感光体7は光束の走査方向とは垂直な方向に搬送され、
結果として2次元画像が形成される。感光体7としては
カメラ用のフィルムや電子写真プロセス用の感光ドラム
などがあり、それぞれ既知の後処理プロセスにより画像
が具現化される。
【0042】8は導光手段としての導光素子(以下、
「BD導光素子」と記す。)であり、球面より成る凸レ
ンズより成り、後述するBDセンサー12の近傍に設け
たBDスリット11面上(もしくはその近傍)に被走査
面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の同期検知
光束(BD光束)を結像させている。本実施形態ではB
D導光素子8を球面より成る凸レンズより構成したこと
により、BDセンサー12の位置を感光体7面より手前
に設けることができる。
「BD導光素子」と記す。)であり、球面より成る凸レ
ンズより成り、後述するBDセンサー12の近傍に設け
たBDスリット11面上(もしくはその近傍)に被走査
面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の同期検知
光束(BD光束)を結像させている。本実施形態ではB
D導光素子8を球面より成る凸レンズより構成したこと
により、BDセンサー12の位置を感光体7面より手前
に設けることができる。
【0043】11は同期検出用のスリット(以下、「B
Dスリット」と記す。)であり、感光体7面と光学的に
等価な位置に配されており、画像の書き出し位置を決め
ている。
Dスリット」と記す。)であり、感光体7面と光学的に
等価な位置に配されており、画像の書き出し位置を決め
ている。
【0044】12は同期検出素子としての光センサー
(以下、「BDセンサー」と記す。)であり、本実施形
態では該BDセンサー12からの出力信号を検知して得
られた同期信号(BD信号)を用いて感光体7面上への
画像記録の走査開始位置(書き出し位置)のタイミング
を調整している。
(以下、「BDセンサー」と記す。)であり、本実施形
態では該BDセンサー12からの出力信号を検知して得
られた同期信号(BD信号)を用いて感光体7面上への
画像記録の走査開始位置(書き出し位置)のタイミング
を調整している。
【0045】尚、BD光束はBDスリット11面、もし
くはその近傍に完全に結像される必要がなく(もちろん
結像されても良い)、BDセンサー12からの出力が十
分に得られる程度の光量が確保できれば良い。
くはその近傍に完全に結像される必要がなく(もちろん
結像されても良い)、BDセンサー12からの出力が十
分に得られる程度の光量が確保できれば良い。
【0046】BDスリット11の中心またはBDセンサ
ー(受光素子)12の中心部に入射する光線をBD光束
の主光線とする。
ー(受光素子)12の中心部に入射する光線をBD光束
の主光線とする。
【0047】本実施形態において第1、第2のfθレン
ズ6a,6bの反光源手段1側の端部6cとBD導光素
子8は各々同期検知光学手段9の一要素を構成してい
る。またBDスリット11とBDセンサー12は各々同
期検知手段10の一要素を構成している。また同期検知
光学手段9と同期検知手段10は各々書出し位置検出光
学系(BD光学系)20の一要素を構成している。
ズ6a,6bの反光源手段1側の端部6cとBD導光素
子8は各々同期検知光学手段9の一要素を構成してい
る。またBDスリット11とBDセンサー12は各々同
期検知手段10の一要素を構成している。また同期検知
光学手段9と同期検知手段10は各々書出し位置検出光
学系(BD光学系)20の一要素を構成している。
【0048】本実施形態においてマルチビーム半導体レ
ーザー1から射出した2つの発散光束はコリメーターレ
ンズ2により収束光束に変換され、開口絞り3によって
該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ4に
入射している。シリンドリカルレンズ4に入射した光束
のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出す
る。また副走査断面内においては収束して光偏向器5の
偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)とし
て結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで反射
偏向された2つの光束は第1、第2のfθレンズ6a,
6bを介して感光体7面上にスポット状に結像され、該
光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、該
感光体7面上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光
走査している。これにより記録媒体としての感光体7面
上に画像記録を行っている。
ーザー1から射出した2つの発散光束はコリメーターレ
ンズ2により収束光束に変換され、開口絞り3によって
該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ4に
入射している。シリンドリカルレンズ4に入射した光束
のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出す
る。また副走査断面内においては収束して光偏向器5の
偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)とし
て結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで反射
偏向された2つの光束は第1、第2のfθレンズ6a,
6bを介して感光体7面上にスポット状に結像され、該
光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、該
感光体7面上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光
走査している。これにより記録媒体としての感光体7面
上に画像記録を行っている。
【0049】このとき感光体7面上を光走査する前に該
感光体7面上の走査開始位置(書き出し位置)のタイミ
ングを調整する為に、該感光体7面上の有効画像域以外
に入射する光束の一部の同期検知光束(BD光束)L0
を第1、第2のfθレンズ6a,6bの端部6cとBD
導光素子8とを介してBDスリット11面上に結像させ
た後、BDセンサー12に導光し、同期検知(BD検
知)を行っている。そしてBDセンサー12からの出力
信号を検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて
感光体7面上への画像記録の走査開始位置のタイミング
を調整している。
感光体7面上の走査開始位置(書き出し位置)のタイミ
ングを調整する為に、該感光体7面上の有効画像域以外
に入射する光束の一部の同期検知光束(BD光束)L0
を第1、第2のfθレンズ6a,6bの端部6cとBD
導光素子8とを介してBDスリット11面上に結像させ
た後、BDセンサー12に導光し、同期検知(BD検
知)を行っている。そしてBDセンサー12からの出力
信号を検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて
感光体7面上への画像記録の走査開始位置のタイミング
を調整している。
【0050】本実施形態におけるBD検知は2つのBD
光束、それぞれに対して行う必要があるため、順次BD
検知できるように2つのBD光束は主走査方向に所定の
間隔をあけてBDスリット11面上に結像するように構
成されている。
光束、それぞれに対して行う必要があるため、順次BD
検知できるように2つのBD光束は主走査方向に所定の
間隔をあけてBDスリット11面上に結像するように構
成されている。
【0051】本実施形態のBD導光素子8は走査光学手
段6を構成する第1、第2のfθレンズ6a,6bのう
ち、少なくとも一方と略同一の色分散特性を持つ材質に
より構成されている。具体的には第1、第2のfθレン
ズ6a,6bとBD導光素子8とがアクリルなどの同一
の樹脂材料で製作されている。
段6を構成する第1、第2のfθレンズ6a,6bのう
ち、少なくとも一方と略同一の色分散特性を持つ材質に
より構成されている。具体的には第1、第2のfθレン
ズ6a,6bとBD導光素子8とがアクリルなどの同一
の樹脂材料で製作されている。
【0052】BD光束L0、L1と、同期検知光学手段9を構
成する走査光学手段6及びBD導光素子8の配置(偏
心)関係は以下のようになっている。図1に示すよう
に、BD光束L0を基準に考えると、走査光学手段6を構
成する少なくとも1つの光学素子(本実施形態では第
1、第2のfθレンズ6a,6b)は偏心している。ま
たBD導光素子8は、その光軸8aがBD光束L1の主
光線に対して偏心している。またこの偏心関係により、
同期検知光学手段9の光入射側と光射出側とのBD光束
L0、L1の主光線の方向が略平行な関係に成ってい
る。即ち、BD光束の主光線としてのL0とL1は同期
検知光学手段9をあたかも平行平板を透過するが如く屈
折作用を受けて集光する。ただし、マージナル光線まで
含むBD光束全体としては同期検知光学手段9全系のレ
ンズ作用を受けて集光する。
成する走査光学手段6及びBD導光素子8の配置(偏
心)関係は以下のようになっている。図1に示すよう
に、BD光束L0を基準に考えると、走査光学手段6を構
成する少なくとも1つの光学素子(本実施形態では第
1、第2のfθレンズ6a,6b)は偏心している。ま
たBD導光素子8は、その光軸8aがBD光束L1の主
光線に対して偏心している。またこの偏心関係により、
同期検知光学手段9の光入射側と光射出側とのBD光束
L0、L1の主光線の方向が略平行な関係に成ってい
る。即ち、BD光束の主光線としてのL0とL1は同期
検知光学手段9をあたかも平行平板を透過するが如く屈
折作用を受けて集光する。ただし、マージナル光線まで
含むBD光束全体としては同期検知光学手段9全系のレ
ンズ作用を受けて集光する。
【0053】つまり走査光学手段6を構成する少なくと
も1つの光学素子(本実施形態では第1、第2のfθレ
ンズ6a,6b)とBD導光素子8は同一平面内におい
てBD光束に対してそれぞれ偏心している。
も1つの光学素子(本実施形態では第1、第2のfθレ
ンズ6a,6b)とBD導光素子8は同一平面内におい
てBD光束に対してそれぞれ偏心している。
【0054】このように各要素を構成することによりB
D光束の倍率色収差を大幅に低減することができる。即
ち、例えば単一の材料で作られた平行平板を透過する光
束は波長が変わってもその前後で進行方向が保持され像
面上での像高が変化しないのと同様に、本実施形態の構
成でもマルチ半導体レーザ1の2つの発光部から射出さ
れる光束が互いに異なる波長であった場合でも、または
装置が昇温して同期検知光学手段9の材質の屈折率が変
動した場合でも、同期検知光学手段9の前後はBD光束
の進行方向が保持され、同期検知手段10上で集光位置
が変化しないのである。
D光束の倍率色収差を大幅に低減することができる。即
ち、例えば単一の材料で作られた平行平板を透過する光
束は波長が変わってもその前後で進行方向が保持され像
面上での像高が変化しないのと同様に、本実施形態の構
成でもマルチ半導体レーザ1の2つの発光部から射出さ
れる光束が互いに異なる波長であった場合でも、または
装置が昇温して同期検知光学手段9の材質の屈折率が変
動した場合でも、同期検知光学手段9の前後はBD光束
の進行方向が保持され、同期検知手段10上で集光位置
が変化しないのである。
【0055】よって、倍率色収差が大幅に減少し、ゼロ
に近づいた同期検知信号を得る像高と倍率色収差がほぼ
ゼロに近い有効画像域の中央部はレーザ光源の波長や材
質の屈折率の変動があっても集光位置(印字位置)がほ
とんど変化しなくなる。そして倍率色収差が大幅に減少
し、ほぼゼロに近付いた同期検知信号を得る像高に対し
て倍率色収差が大きい有効画像域の最端部像高(書き出
しと書き終わりの両端部)では集光位置(印字位置)が
ずれることになるが、但しその最大ずれ量は従来(図9
参照)に比べほぼ半分になる。
に近づいた同期検知信号を得る像高と倍率色収差がほぼ
ゼロに近い有効画像域の中央部はレーザ光源の波長や材
質の屈折率の変動があっても集光位置(印字位置)がほ
とんど変化しなくなる。そして倍率色収差が大幅に減少
し、ほぼゼロに近付いた同期検知信号を得る像高に対し
て倍率色収差が大きい有効画像域の最端部像高(書き出
しと書き終わりの両端部)では集光位置(印字位置)が
ずれることになるが、但しその最大ずれ量は従来(図9
参照)に比べほぼ半分になる。
【0056】図2は本実施形態において2本の光束間に
波長差があったときのジッターの発生の様子を示した説
明図である。図3は本実施形態において昇温前後の印字
の変化を示した説明図である。図2、図3から分かるよ
うに印字幅の変化そのものは全体で2Δであるが、印字
位置の変動は従来の半分(Δ)である。
波長差があったときのジッターの発生の様子を示した説
明図である。図3は本実施形態において昇温前後の印字
の変化を示した説明図である。図2、図3から分かるよ
うに印字幅の変化そのものは全体で2Δであるが、印字
位置の変動は従来の半分(Δ)である。
【0057】このように本実施形態では上述の如くBD
光束の色収差により発生する印字位置ずれと有効画像域
の中央で発生する印字位置ずれをほぼ同じに成るように
構成することにより、有効画像域端部では書き出しの印
字位置ずれと書き終りの印字位置ずれは走査光学手段6
の最軸外光束の倍率色収差分だけに低減させることがで
きる。これにより大幅なコストアップをすること無く、
光学系の設計自由度の向上を果たし、光学部品の個別の
特性に影響されにくく、高速で高品位の印字が可能な走
査光学装置を得ている。
光束の色収差により発生する印字位置ずれと有効画像域
の中央で発生する印字位置ずれをほぼ同じに成るように
構成することにより、有効画像域端部では書き出しの印
字位置ずれと書き終りの印字位置ずれは走査光学手段6
の最軸外光束の倍率色収差分だけに低減させることがで
きる。これにより大幅なコストアップをすること無く、
光学系の設計自由度の向上を果たし、光学部品の個別の
特性に影響されにくく、高速で高品位の印字が可能な走
査光学装置を得ている。
【0058】尚、本実施形態ではBD光束の色収差によ
り発生する印字位置ずれと有効画像域の中央で発生する
印字位置ずれをほぼ同じになるように構成したが、これ
に限らず、例えばBD光束の色収差と有効画像域の最端
部の色収差とが不連続に異なるように構成しても本発明
は上記の実施形態1と同様な効果を得ることができる。
り発生する印字位置ずれと有効画像域の中央で発生する
印字位置ずれをほぼ同じになるように構成したが、これ
に限らず、例えばBD光束の色収差と有効画像域の最端
部の色収差とが不連続に異なるように構成しても本発明
は上記の実施形態1と同様な効果を得ることができる。
【0059】また本実施形態では光源手段1をモノチッ
プマルチレーザーより構成したが、これに限らず、例え
ば複数の半導体レーザからの射出された複数の光束をハ
ーフミラーや偏光ビームスプリッター等でその光路を合
成したマルチビーム光源を使用したり、2本以上のビー
ム本数を使用しても良い。
プマルチレーザーより構成したが、これに限らず、例え
ば複数の半導体レーザからの射出された複数の光束をハ
ーフミラーや偏光ビームスプリッター等でその光路を合
成したマルチビーム光源を使用したり、2本以上のビー
ム本数を使用しても良い。
【0060】また本実施形態では走査光学手段6を2枚
の走査レンズ(屈折光学素子)より構成したが、これに
限らず、1枚でも3枚以上でもよく、回折光学素子を含
んでいても良い。また2枚の走査レンズの材料も樹脂材
以外のものでも良い。またBD導光素子8のレンズ形状
は必ずしも球面である必要はなく、収差補正等の理由で
非球面形状としても良い。また同期検知手段10の配置
の都合に合わせてパワーは適時設定するもの(負のパワ
ーでもよい)とし、それに合わせて主光線に対する偏心
量を最適化すればよい。また同期検知手段10は図1に
示した構成に限らず、例えばBDスリット11とBDセ
ンサー12との間に導光性能を向上させるためのレンズ
を配置する構成としても良い。
の走査レンズ(屈折光学素子)より構成したが、これに
限らず、1枚でも3枚以上でもよく、回折光学素子を含
んでいても良い。また2枚の走査レンズの材料も樹脂材
以外のものでも良い。またBD導光素子8のレンズ形状
は必ずしも球面である必要はなく、収差補正等の理由で
非球面形状としても良い。また同期検知手段10の配置
の都合に合わせてパワーは適時設定するもの(負のパワ
ーでもよい)とし、それに合わせて主光線に対する偏心
量を最適化すればよい。また同期検知手段10は図1に
示した構成に限らず、例えばBDスリット11とBDセ
ンサー12との間に導光性能を向上させるためのレンズ
を配置する構成としても良い。
【0061】また本実施形態では上記の如く導光素子8
を走査光学手段6を構成する第1、第2のfθレンズ6
a,6bのうち、少なくとも一方と略同一の色分散特性
を持つ材質より構成し(第1の条件)、またBD導光素
子8をBD光束の主光線に対して偏心させ(第2の条
件)、また同期検知光学手段9の光入射側と光射出側と
のBD光束L0、L1の主光線の方向が略平行な関係と
成る(第3の条件)ように構成したが、上記の3つの条
件のうち、少なくとも1つの条件を満たせば、所望の効
果は得られる。
を走査光学手段6を構成する第1、第2のfθレンズ6
a,6bのうち、少なくとも一方と略同一の色分散特性
を持つ材質より構成し(第1の条件)、またBD導光素
子8をBD光束の主光線に対して偏心させ(第2の条
件)、また同期検知光学手段9の光入射側と光射出側と
のBD光束L0、L1の主光線の方向が略平行な関係と
成る(第3の条件)ように構成したが、上記の3つの条
件のうち、少なくとも1つの条件を満たせば、所望の効
果は得られる。
【0062】[実施形態2]図4は本発明の実施形態2
の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図
において、図1に示した要素と同一要素には同一符番を
付している。
の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図
において、図1に示した要素と同一要素には同一符番を
付している。
【0063】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点はBD導光素子を反射型の回折光学素子13より
構成し、同期検知光学手段19を該反射型の回折光学素
子13と第1のfθレンズ6aの端部6dより構成し、
該端部6dと回折光学素子13との双方の屈折力を倍率
色収差が低減するように最適に設定したことである。そ
の他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
なる点はBD導光素子を反射型の回折光学素子13より
構成し、同期検知光学手段19を該反射型の回折光学素
子13と第1のfθレンズ6aの端部6dより構成し、
該端部6dと回折光学素子13との双方の屈折力を倍率
色収差が低減するように最適に設定したことである。そ
の他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
【0064】即ち、同図において13はBD導光素子で
あり、反射型の回折光学素子より成っている。本実施形
態ではBD光束の光路部分で、第1のfθレンズ6aの
端部6dを通過後、反射型の回折光学素子13を介し、
BDスリット11面もしくはその近傍に集光させた後、
BDセンサー12に導光している。そしてBDセンサー
12からの出力信号を検知して得られた同期信号(BD
信号)を用いて感光体7面上への画像記録の走査開始位
置のタイミングを調整している。
あり、反射型の回折光学素子より成っている。本実施形
態ではBD光束の光路部分で、第1のfθレンズ6aの
端部6dを通過後、反射型の回折光学素子13を介し、
BDスリット11面もしくはその近傍に集光させた後、
BDセンサー12に導光している。そしてBDセンサー
12からの出力信号を検知して得られた同期信号(BD
信号)を用いて感光体7面上への画像記録の走査開始位
置のタイミングを調整している。
【0065】本実施形態では第1のfθレンズ6aの反
光源手段側の端部6dと反射型の回折光学素子13との
双方の屈折力を適時最適化し、所望の位置に配置された
BDスリット11面(もしくはその近傍)にBD光束L
1を集光させた後、BDセンサー12に導光している。
くわえて前述の実施形態1と同様に同期検知光学手段9
の倍率色収差を有効画像域の中央部の倍率色収差とほぼ
同じに成るように構成している。よって同期検知信号を
得る像高と有効画像域の中央部では、レーザ光源の波長
や材質の屈折率の変動によって集光位置(印字位置)の
変化が相殺される。そして倍率色収差が大幅に減少し、
ゼロに近付いた同期検知信号を得る像高に対して、倍率
色収差が大きい有効画像域の最端部像高(書き出しと書
き終わりとの両端部)では集光位置(印字位置)がずれ
ることになるが、但しその最大ずれ量は従来(図9参
照)に比べほぼ半分になる。
光源手段側の端部6dと反射型の回折光学素子13との
双方の屈折力を適時最適化し、所望の位置に配置された
BDスリット11面(もしくはその近傍)にBD光束L
1を集光させた後、BDセンサー12に導光している。
くわえて前述の実施形態1と同様に同期検知光学手段9
の倍率色収差を有効画像域の中央部の倍率色収差とほぼ
同じに成るように構成している。よって同期検知信号を
得る像高と有効画像域の中央部では、レーザ光源の波長
や材質の屈折率の変動によって集光位置(印字位置)の
変化が相殺される。そして倍率色収差が大幅に減少し、
ゼロに近付いた同期検知信号を得る像高に対して、倍率
色収差が大きい有効画像域の最端部像高(書き出しと書
き終わりとの両端部)では集光位置(印字位置)がずれ
ることになるが、但しその最大ずれ量は従来(図9参
照)に比べほぼ半分になる。
【0066】尚、本実施形態ではBD導光素子を反射型
の回折光学素子より構成したが,これに限らず,例えば
透過型の回折光学素子より構成しても、本発明は上記の
実施形態2と同様に適用することができる。
の回折光学素子より構成したが,これに限らず,例えば
透過型の回折光学素子より構成しても、本発明は上記の
実施形態2と同様に適用することができる。
【0067】[実施形態3]図5は本発明の実施形態3
の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図
において、図1に示した要素と同一要素には同一符番を
付している。
の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図
において、図1に示した要素と同一要素には同一符番を
付している。
【0068】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点はBD導光素子を屈折平面を有する光学素子14
より構成し、同期検知光学手段29を該光学素子14と
第1、第2のfθレンズ6a,6bの端部6cより構成
し、該端部6cとBD導光素子14との双方の屈折力を
倍率色収差が低減するように最適に設定したことであ
る。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同
様であり、これにより同様な効果を得ている。
なる点はBD導光素子を屈折平面を有する光学素子14
より構成し、同期検知光学手段29を該光学素子14と
第1、第2のfθレンズ6a,6bの端部6cより構成
し、該端部6cとBD導光素子14との双方の屈折力を
倍率色収差が低減するように最適に設定したことであ
る。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同
様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0069】即ち、同図において14はBD導光素子で
あり、BDセンサー12に導光されるBD光束L1の主
光線に対して主走査断面内でチルトした屈折平面を有す
る光学素子より成っている。
あり、BDセンサー12に導光されるBD光束L1の主
光線に対して主走査断面内でチルトした屈折平面を有す
る光学素子より成っている。
【0070】本実施形態ではBD光束L0を第1、第2
のfθレンズ6a,6bの端部6cとBD導光素子14
とを介してBDスリット11面上に結像させた後、BD
センサー12に導光し、同期検知(BD検知)を行って
いる。そしてBDセンサー12からの出力信号を検知し
て得られた同期信号(BD信号)を用いて感光体7面上
への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整してい
る。
のfθレンズ6a,6bの端部6cとBD導光素子14
とを介してBDスリット11面上に結像させた後、BD
センサー12に導光し、同期検知(BD検知)を行って
いる。そしてBDセンサー12からの出力信号を検知し
て得られた同期信号(BD信号)を用いて感光体7面上
への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整してい
る。
【0071】本実施形態では第1、第2のfθレンズ6
a、6bの端部6cとBD導光素子14との双方の屈折
力を適時最適化し、所望の位置に配置されたBDスリッ
ト11面(もしくはその近傍)にBD光束L1を集光さ
せた後、BDセンサー12に導光している。
a、6bの端部6cとBD導光素子14との双方の屈折
力を適時最適化し、所望の位置に配置されたBDスリッ
ト11面(もしくはその近傍)にBD光束L1を集光さ
せた後、BDセンサー12に導光している。
【0072】更に本実施形態ではBD導光素子14の射
出面14aを屈折平面で構成すると共にBD光束L1の
主光線に対して偏心させており、前述の実施形態1と同
様に同期検知光学手段9の倍率色収差を有効画像域の中
央部の倍率色収差とほぼ同じに成るように構成してい
る。よって、同期検知信号を得る像高と有効画像域の中
央部では、レーザ光源の波長や材質の屈折率の変動によ
って集光位置(印字位置)の変化が相殺される。そして
倍率色収差が大幅に減少し、ゼロに近付いた同期検知信
号を得る像高に対して、倍率色収差が大きい有効画像域
の最端部像高(書き出しと書き終わりとの両端部)では
集光位置(印字位置)がずれることになるが、但しその
最大ずれ量は従来(図9参照)に比べほぼ半分になる。
出面14aを屈折平面で構成すると共にBD光束L1の
主光線に対して偏心させており、前述の実施形態1と同
様に同期検知光学手段9の倍率色収差を有効画像域の中
央部の倍率色収差とほぼ同じに成るように構成してい
る。よって、同期検知信号を得る像高と有効画像域の中
央部では、レーザ光源の波長や材質の屈折率の変動によ
って集光位置(印字位置)の変化が相殺される。そして
倍率色収差が大幅に減少し、ゼロに近付いた同期検知信
号を得る像高に対して、倍率色収差が大きい有効画像域
の最端部像高(書き出しと書き終わりとの両端部)では
集光位置(印字位置)がずれることになるが、但しその
最大ずれ量は従来(図9参照)に比べほぼ半分になる。
【0073】[画像形成装置]図6は、前述した実施形
態1、2又は3の走査光学装置を用いた画像形成装置
(電子写真プリンタ)の実施形態を示す副走査方向の要
部断面図である。図6において、符号104は画像形成
装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナル
コンピュータ等の外部機器117からコードデータDc
が入力する。このコードデータDcは、装置内のプリン
タコントローラ111によって、画像データ(ドットデ
ータ)Diに変換される。この画像データDiは、各実
施形態1、2、3で示した構成を有する光走査ユニット
100に入力される。そして、この光走査ユニット(走
査光学装置)100からは、画像データDiに応じて変
調された光ビーム(光束)103が射出され、この光ビ
ーム103によって感光ドラム101の感光面が主走査
方向に走査される。
態1、2又は3の走査光学装置を用いた画像形成装置
(電子写真プリンタ)の実施形態を示す副走査方向の要
部断面図である。図6において、符号104は画像形成
装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナル
コンピュータ等の外部機器117からコードデータDc
が入力する。このコードデータDcは、装置内のプリン
タコントローラ111によって、画像データ(ドットデ
ータ)Diに変換される。この画像データDiは、各実
施形態1、2、3で示した構成を有する光走査ユニット
100に入力される。そして、この光走査ユニット(走
査光学装置)100からは、画像データDiに応じて変
調された光ビーム(光束)103が射出され、この光ビ
ーム103によって感光ドラム101の感光面が主走査
方向に走査される。
【0074】静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム
101は、モータ115によって時計廻りに回転させら
れる。そして、この回転に伴って、感光ドラム101の
感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交す
る副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方に
は、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電
ローラ102が表面に当接するように設けられている。
そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラ
ム101の表面に、前記光走査ユニット100によって
走査される光ビーム103が照射されるようになってい
る。
101は、モータ115によって時計廻りに回転させら
れる。そして、この回転に伴って、感光ドラム101の
感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交す
る副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方に
は、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電
ローラ102が表面に当接するように設けられている。
そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラ
ム101の表面に、前記光走査ユニット100によって
走査される光ビーム103が照射されるようになってい
る。
【0075】先に説明したように、光ビーム103は、
画像データDiに基づいて変調されており、この光ビー
ム103を照射することによって感光ドラム101の表
面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光
ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101
の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するよう
に配設された現像器107によってトナー像として現像
される。
画像データDiに基づいて変調されており、この光ビー
ム103を照射することによって感光ドラム101の表
面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光
ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101
の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するよう
に配設された現像器107によってトナー像として現像
される。
【0076】現像器107によって現像されたトナー像
は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対
向するように配設された転写ローラ(転写器)108に
よって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙1
12は感光ドラム101の前方(図7において右側)の
用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも
給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給紙
ローラ110が配設されており、用紙カセット109内
の用紙112を搬送路へ送り込む。
は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対
向するように配設された転写ローラ(転写器)108に
よって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙1
12は感光ドラム101の前方(図7において右側)の
用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも
給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給紙
ローラ110が配設されており、用紙カセット109内
の用紙112を搬送路へ送り込む。
【0077】以上のようにして、未定着トナー像を転写
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図6
において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部
に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113と
この定着ローラ113に圧接するように配設された加圧
ローラ114とで構成されており、転写部から撒送され
てきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ11
4の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙1
12上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ロー
ラ113の後方には排紙ローラ116が配設されてお
り、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せ
しめる。
された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図6
において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部
に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113と
この定着ローラ113に圧接するように配設された加圧
ローラ114とで構成されており、転写部から撒送され
てきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ11
4の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙1
12上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ロー
ラ113の後方には排紙ローラ116が配設されてお
り、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せ
しめる。
【0078】図6においては図示していないが、プリン
トコントローラ111は、先に説明したデータの変換だ
けでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部
や、光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制
御を行う。
トコントローラ111は、先に説明したデータの変換だ
けでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部
や、光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制
御を行う。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くBD光学系を
構成する各要素を適切に設定することにより,簡易な構
成で光学系の設計自由度の向上を果たし、光学部品の個
別の特性に影響されにくく、高速で高品位の印字が可能
な走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置を達成す
ることができる。
構成する各要素を適切に設定することにより,簡易な構
成で光学系の設計自由度の向上を果たし、光学部品の個
別の特性に影響されにくく、高速で高品位の印字が可能
な走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置を達成す
ることができる。
【図1】 本発明の実施形態1の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の印字性能を説明する図
【図3】 本発明の実施形態1の印字性能を説明する図
【図4】 本発明の実施形態2の主走査断面図
【図5】 本発明の実施形態3の主走査断面図
【図6】 本発明の光走査装置を用いた画像形成装置
(電子写真プリンタ)の構成例を示す副走査方向の要部
断面図
(電子写真プリンタ)の構成例を示す副走査方向の要部
断面図
【図7】 従来の走査光学装置の主走査断面図
【図8】 従来のマルチビーム走査光学装置の主走査断
面図
面図
【図9】 従来の走査光学装置の印字性能を説明する図
【図10】 従来の走査光学装置の印字性能を説明する
図
図
1 光源手段 2 コリメータ−レンズ 3 開口絞り 4 シリンドリカルレンズ 5 偏向手段(光偏向器) 5a 偏向面 6 走査光学手段 6a 第1のfθレンズ 6b 第2のfθレンズ 7 被走査面(感光ドラム面) 8 BD導光素子 9 同期検知光学手段 10 同期検知手段 11 BDスリット 12 BDセンサー 13 回折光学素子 14 BD導光素子 20 書出し位置検出光学系 21 入射光学手段 100 走査光学装置 101 感光ドラム 102 帯電ローラ 103 光ビーム 104 画像形成装置 107 現像装置 108 転写ローラ 109 用紙カセット 110 給紙ローラ 111 プリンタコントローラ 112 転写材(用紙) 113 定着ローラ 114 加圧ローラ 115 モータ 116 排紙ローラ 117 外部機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA43 AA44 BA69 BA85 BA86 BA89 BB30 2H045 BA22 BA32 CA89 CB22 5C051 AA02 CA07 DB02 DB22 DB24 DB30 DC04 DE02 FA01 5C072 AA03 BA02 HA02 HA09 HA13 HB13 XA01 XA05
Claims (10)
- 【請求項1】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、 該同期検知光束は該走査光学手段の一部もしくは全てと
導光手段とから構成される同期検知光学手段によって該
同期検知手段に導光されており、 該導光手段は該走査光学手段を構成する部材と略同一の
色分散特性を持つ材質により構成されていることを特徴
とする走査光学装置。 - 【請求項2】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、 該同期検知光束は該走査光学手段の一部もしくは全てと
導光手段とから構成される同期検知光学手段によって該
同期検知手段に導光されており、 該同期検知光束の主光線の方向は、該同期検知光学手段
の光の入射側と射出側でほぼ平行であることを特徴とす
る走査光学装置。 - 【請求項3】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、 該同期検知光束は該走査光学手段の一部もしくは全てと
導光手段とから構成される同期検知光学手段によって該
同期検知手段に導光されており、 該導光手段は、該同期検知光束の主光線に対して偏心し
ていることを特徴とする走査光学装置。 - 【請求項4】 光源手段から射出された光束を入射光学
手段を介して偏向手段に導光し、該偏向手段により偏向
された光束を走査光学手段により被走査面上に導光し、
該被走査面上の有効画像域以外に入射する光束の一部の
同期検知光束を同期検知手段に導いて得た同期信号を用
いて光走査する走査光学装置において、 該同期検知光束は該走査光学手段の一部もしくは全てと
導光手段とから構成される同期検知光学手段によって該
同期検知手段に導光されており、 該導光手段は、回折光学素子を有していることを特徴と
する走査光学装置。 - 【請求項5】 前記導光手段は、球面、もしくは非球面
形状の屈折面を有する光学素子を有していることを特徴
とする請求項1、2又は3項に記載の走査光学装置。 - 【請求項6】 前記導光手段は、前記同期検知光束の主
光線に対して主走査断面内でチルトした屈折平面を有す
る光学素子を有していることを特徴とする請求項1、2
又は3項に記載の走査光学装置。 - 【請求項7】 前記走査光学手段と前記導光手段は同一
平面内においてBD光束に対してそれぞれ偏心しているこ
とを特徴とする請求項1、2又は3項に記載の走査光学
装置。 - 【請求項8】 前記光源手段は、複数の発光点を有して
いることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記
載の走査光学装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1項に記載の走
査光学装置と、前記被走査面に配置された感光体と、前
記走査光学装置で走査された光束によって前記感光体上
に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器
と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器
と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器
とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至8の何れか1項に記載の
走査光学装置と、外部機器から入力したコードデータを
画像信号に変換して前記走査光学装置に入力せしめるプ
リンタコントローラとを有していることを特徴とする画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137104A JP2002333585A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137104A JP2002333585A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002333585A true JP2002333585A (ja) | 2002-11-22 |
JP2002333585A5 JP2002333585A5 (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=18984260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001137104A Withdrawn JP2002333585A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002333585A (ja) |
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
JP2006030468A (ja) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Canon Inc | 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2006098537A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Konica Minolta Opto Inc | ビーム整形素子、光源装置及び光ピックアップ装置 |
JP2007171432A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
JP2007248977A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置および画像形成装置 |
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-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001137104A patent/JP2002333585A/ja not_active Withdrawn
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