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JP2002322105A - 2,3−ジクロル−1−プロパノール及びエピクロルヒドリンの製造法 - Google Patents

2,3−ジクロル−1−プロパノール及びエピクロルヒドリンの製造法

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JP2002322105A
JP2002322105A JP2001128669A JP2001128669A JP2002322105A JP 2002322105 A JP2002322105 A JP 2002322105A JP 2001128669 A JP2001128669 A JP 2001128669A JP 2001128669 A JP2001128669 A JP 2001128669A JP 2002322105 A JP2002322105 A JP 2002322105A
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JP
Japan
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dichloro
propanol
distillation column
column
dch
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001128669A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Ko
俊孝 廣
Kazuhiro Sakurai
和宏 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2,3−ジクロル−1−プロパノール(2,
3−DCH)の製造法において、低沸分を留去する蒸留
塔内での重合物の生成を抑制し、長期間連続運転が可能
な2,3−DCH及びエピクロルヒドリン(ECH)の
製造法を提供する。 【解決手段】 低沸分を留去する蒸留塔内に重合禁止剤
を添加し、塔頂より低沸分を留出除去し、塔底成分と上
記第1蒸留塔の塔底成分を第3蒸留塔に導き、塔頂より
2,3−DCHを回収することを特徴とする2,3−D
CHの製造法及びその2,3−DCHをケン化反応に付
することを特徴とするECHの製造法。重合禁止剤とし
ては、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,5−ジ
−tert−ブチルハイドロキノン及び2,2′−メチ
レンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエピクロルヒドリン
の製造中間体である2,3−ジクロル−1−プロパノー
ルの製造法及び2,3−ジクロル−1−プロパノールか
らのエピクロルヒドリンの製造法に関し、特に塩酸中で
塩素によりアリルアルコールを塩素化して得られる2,
3−ジクロル−1−プロパノールを高純度で効率よく回
収する2,3−ジクロル−1−プロパノールの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】2,3−ジクロル−1−プロパノール
(以下、2,3−DCHと略記することがある。)は、
溶剤、エポキシ樹脂原料、合成ゴム原料、塩素化ゴム原
料安定剤等として用いられるエピクロルヒドリン(以
下、ECHと略記することがある。)製造の中間体とし
て用いられる有用な化合物である。
【0003】塩酸中で塩素によりアリルアルコールを塩
素化して得られる2,3−ジクロル−1−プロパノール
の製造法について本出願人は先に図1に示す方法を提案
している(特公平7−25711号)。すなわち、反応
器1を用い、塩酸溶液(HClaq)中でアリルアルコ
ール(AAL)を塩素化して得られる2,3−DCHの
溶液を脱ガス塔(2)に導入して塩化水素を放散せしめ
て塩化水素を反応器(1)に戻し、残液を第1の液液分
離器(3)にて冷却して、水層(3a)と油層(3b)
とに分離し、水層(3a)を反応器(1)に戻すととも
に、油層から2,3−DCHを回収する方法において、
上記油層を第1蒸留塔(4)に導き、油層に含まれる塩
化水素、2,3−DCHの一部及びその他の低沸分を塔
頂より留出させ、これを液液分離器(5)にて冷却して
水層(5a)と油層(5b)に分離し、水層(5a)を
反応器(1)に戻し、油層をさらに第2蒸留塔(6)に
導入し、塔頂より低沸分を留出除去し、塔底より出る
2,3−DCHを主体とする高沸分及び上記第1蒸留塔
(4)の高沸分を第3蒸留塔(7)に導き、塔頂より
2,3−DCHを留出させ回収している。
【0004】上記方法によれば、次工程(ケン化工程)
に送られる塩酸が大幅に減少するため次工程で使用する
アルカリの無駄な消費がなく、低沸点、高沸点成分が各
成分に分離され高純度の2,3−DCHを得ることがで
きる。
【0005】しかしながら、上記方法を第1図に示す装
置で連続的に生産する場合、第2蒸留塔(6)内で重合
物が生成し、その蓄積が進行して最終的には塔の閉塞を
生起させるため定期的に塔の運転を停止して塔内の重合
物を除去することが必要となり、長期間連続運転ができ
ないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記2,3−DCHの製造法において、低沸分を留
去する第2蒸留塔内での重合物の生成を抑制し、長期連
続運転が可能な2,3−DCH及びECHの製造法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題に鑑み、本発
明者らは鋭意検討を重ねた結果、第2蒸留塔内での重合
物の原因となる物質が2−クロルアクロレイン(以下、
CACと略記することがある。)であり、その重合を抑
制するためには第2蒸留塔内にラジカル重合禁止剤を添
加することが有効であることを見出した。さらに、種々
のラジカル重合禁止剤について検討した結果、特にハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、2,5−ジ−tert
−ブチルハイドロキノン、2,2′−メチレンビス(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノール)が効果が
高く、少量の添加でCACの重合を抑制することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、反応器を用いて塩酸
溶液中でアリルアルコールを塩素化して得られる2,3
−ジクロル−1−プロパノールの溶液を脱ガス塔に導入
して塩化水素を放散せしめてその塩化水素を反応器に戻
し、残液を冷却して水層と油層とに分離し、水層を反応
器に戻し、油層を第1蒸留塔に導き、油層に含まれる
2,3−ジクロル−1−プロパノールよりも沸点の低い
成分、及び2,3−ジクロル−1−プロパノールの一部
を塔頂より留出させ、この留出液を冷却して水層と油層
に分離し、水層を反応器に戻し、油層を第2蒸留塔に導
入し、第2蒸留塔に重合禁止剤を添加し、塔頂より低沸
分を留出除去し、塔底より出る成分と上記第1蒸留塔の
塔底成分を第3蒸留塔に導き、塔頂より2,3−ジクロ
ル−1−プロパノールを回収することを特徴とする2,
3−ジクロル−1−プロパノールの製造法に関する。
【0009】本発明において、ラジカル重合禁止剤とし
ては、一般にラジカル重合を禁止する作用があるもので
あればいずれも使用可能であるが、2−クロルアクロレ
インより発生する1次または生長ラジカルと50℃から
150℃で容易に再結合、不均化反応、電子移動反応、
連鎖移動反応、または付加反応を起こし、安定なラジカ
ルを生成するものが好ましい。
【0010】具体例として、カテコール、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,5−ジ−
tert−ブチルハイドロキノン(DBH)、2,2′
−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、フェノチアジン等が挙げられるがこの限り
ではない。ラジカル重合禁止剤は蒸留塔の任意の位置か
ら供給可能であるが、これらの重合禁止剤は2,3−D
CHよりも高沸点成分であり、蒸留塔全体に重合防止機
能を発現させるという点から塔頂還流液に添加すること
が好ましい。
【0011】また、ラジカル重合禁止剤が固体である場
合、塔頂液と速やかに混合させるために溶媒に溶解して
添加することが望ましい。溶媒としては、ラジカル重合
禁止剤を溶解できるものであり、次工程、すなわち2,
3−DCHとアルカリを原料としてケン化反応を行いE
CHを製造する工程において反応せず、ECH蒸留工程
で容易にECHと分離でき、2,3−DCH蒸留工程に
おいても2,3−DCHと容易に分離できるものであれ
ばいずれのものでも使用可能である。
【0012】具体例としては、常圧での沸点が50℃以
上100℃以下、または、150℃以上であるヘプタ
ン、デカン等の脂肪族炭化水素系溶媒、1,2−ジクロ
ロエタン、トリクロロプロパン等の脂肪族ハロゲン化炭
化水素系溶媒、ベンゼン、トリメチルベンゼン等の芳香
族炭化水素類、イソプロピルエーテル等の脂肪族エーテ
ル類、エチルフェニルエーテル等の芳香族エーテル類、
1−プロパノール、1−ヘキサノール等の脂肪族アルコ
ール類、ベンジルアルコール等の芳香族アルコール類等
が挙げられる。
【0013】本発明において、ラジカル重合禁止剤の添
加量は、蒸留塔の還流液量に対して20ppm以上2000
ppm以下が好ましい。20ppm未満の添加では重合
防止に充分な効果が期待できず、2000ppmより多く添
加しても、重合防止効果はそれ以上高くはならない。ま
た、本発明は前記の方法で得られる2,3−ジクロル−
1−プロパノールをケン化反応に付することを特徴とす
るエピクロルヒドリンの製造法に関する。ここで、ケン
化反応は、2,3−DCHとアルカリとの反応によって
ECHを製造するものであり、2,3−DCHに対して
アルカリを1.0当量〜1.5当量使用して反応させる。ケン
化反応に使用するアルカリとしては、例えばCa(O
H) 2、NaOH、KOH、Na2CO3、K2CO3等を
水溶液またはスラリー溶液として使用することができ
る。また、反応条件は特に制限はないが、例えば40〜
110℃の温度で減圧下あるいは加圧下で反応させるこ
とができる。反応の様式については種々の方法を用いる
ことが可能である。
【0014】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明する。ただし、本実施例により発明の範囲が
限定されるものではない。
【0015】実施例1 連続蒸留装置を用いて図1における第2蒸留塔(6)の
塔頂還流液に相当する液の蒸留実験を行い、重合物の生
成の有無について確認した。蒸留装置は、内径20mm
×高さ200mmのガラスカラムに内径3mm×外径5
mm×長さ10mmの磁製の充填物を充填したものであ
る。この塔頂へ蒸留原料を定量ポンプを用いて連続的に
供給する。供給された液は塔底に取り付けられた500
mlの丸底フラスコで加熱され、その蒸気は凝縮器を通
ることで冷却凝縮され、系外へ抜き出される。塔底のフ
ラスコは液量が約250gに保持されるように塔底から
定量ポンプで高沸成分を連続的に抜き出すようになって
いる。上記装置を使用し、2−クロルアクロレイン(C
AC)を48.2質量%、1,2,3−トリクロロプロパン
(以下、TCPと略す。)を38.9質量%、2,3−DC
Hを0.1質量%、その他の有機物を12.2質量%、H2Oを
0.5質量%、HClを0.1質量%含む蒸留原料にハイドロ
キノンモノメチルエーテル(MQ)を1000ppm添加し
た液の連続蒸留を常圧下で行った。原料を120g/時
間で供給し、塔頂から48g/時間で抜き出した。この
時の塔頂温度は90〜100℃であった。36時間連続
して蒸留後、蒸留を停止し、充填物の外観を確認し、そ
の後塔頂からメタノールを流し、さらに塔底からメタノ
ールで炊きあげて充填物を洗浄、その後乾燥し、実験前
との重量の変化を求めた。36時間連続蒸留後メタノー
ル洗浄後の充填物への重合物の付着量は0.30gであっ
た。
【0016】実施例2 実施例1の装置を使用し、実施例1の蒸留原料にMQを
200ppm添加した液の連続蒸留を行なった。原料を
120g/時間で供給し、塔頂から48g/時間で抜き
出した。36時間連続して蒸留後、蒸留を停止し、充填
物の外観を確認し、その後塔頂からメタノールを流し、
さらに塔底からメタノールで炊きあげて充填物を洗浄、
その後乾燥し、実験前との重量の変化を求めた。充填物
に付着した重合物の重量は0.36gであった。
【0017】実施例3 実施例1の装置を使用し、実施例1の蒸留原料に2,5
−ジ−tert−ブチルハイドロキノン(DBH)を4
00ppm添加した液の連続蒸留を行なった。原料を1
20g/時間で供給し、塔頂から48g/時間で抜き出
した。36時間連続して蒸留後、蒸留を停止し、充填物
の外観を確認し、その後塔頂からメタノールを流し、さ
らに塔底からメタノールで炊きあげて充填物を洗浄、そ
の後乾換し、実験前との重量の変化を求めた。充填物に
付着した重合物の重量は0.21gであった。
【0018】実施例4 実施例1の装置を使用し、実施例1の蒸留原料に2,
2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)を300ppm添加した液の連続蒸留を行
なった。原料を120g/時間で供給し、塔頂から48
g/時間で抜き出した。36時間連続して蒸留後、蒸留
を停止し、充填物の外観を確認し、その後塔頂からメタ
ノールを流し、さらに塔底からメタノールで炊きあげて
充填物を洗浄、その後乾燥し、実験前との重量の変化を
求めた。充填物に付着した重合物の重量は0.30gであっ
た。
【0019】比較例1 実施例1の装置を使用し、重合禁止剤を添加しない条件
で実施例1の蒸留原料を用いて連続蒸留を行なった。原
料を120g/時間で供給し、塔頂から48g/時間で
抜き出した。36時間連続して蒸留後、蒸留を停止し、
充填物の外観を確認し、その後塔頂からメタノールを流
し、さらに塔底からメタノールで炊きあげて充填物を洗
浄、その後乾燥し、実験前との重量の変化を求めた。充
填物に付着した重合物の重量は1.1gであった。
【0020】実施例5 図2は本発明に係る2,3−ジクロル−1−プロパノー
ル(2,3−DCH)製造法の一実施例を示す図であ
る。図中、符号6は第1図における第2蒸留塔に相当す
る蒸留塔、8は全縮器、9はリボイラー、10は重合禁
止剤溶解槽、11は重合禁止剤供給ポンプである。重合
禁止剤は、蒸留塔の還流ライン12から塔頂に添加され
る。上記蒸留設備を塔頂圧力1.6kPa(絶対圧)、供
給流量300kg/時間、塔頂抜き出し流量60kg/
時間、塔底抜き出し流量240kg/時間、塔頂還流流
量300kg/時間、塔頂温度80℃、塔底温度127
℃の運転条件で連続蒸留を実施した。重合禁止剤として
ハイドロキノンモノメチルエーテル(MQ)、MQの溶
媒として1,2,3−トリクロロプロパン(TCP)を
用い、MQの添加量が還流流量に対して200ppmと
なるようにMQ3%のTCP溶液を2kg/時間の流量
で供給した。この条件で3ヶ月間連続運転を行ったが、
塔内に重合物の堆積は認められなかった。
【0021】実施例6 実施例5と同様の蒸留条件で連続蒸留を実施した。重合
禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル(M
Q)、MQ溶媒として1,2,3−トリクロロプロパン
(TCP)を用い、MQの添加量が還流流量に対して2
0ppmとなるようにMQ0.3%のTCP溶液を2kg
/時間の流量で供給した。この条件で100日間連続運
転を行ったが、塔内に重合物の堆積は認められなかっ
た。
【0022】比較例2 実施例5と同様の蒸留条件、重合禁止剤を添加しない条
件で連続蒸留を実施した。この条件で100日間連続運
転を行ったが、蒸留塔濃縮部に重合物の堆積が認めら
れ、断面積の50%以上が閉塞していた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の2,3−
DCHの製造法は、低沸分である2−クロルアクロレイ
ン(CAC)を留去する蒸留塔において塔内へのCAC
の重合物の蓄積を防止し、塔の長期間の連続運転が可能
となり、経済的により有利に2,3−ジクロル−1−プ
ロパノール(2,3−DCH)の製造を行なうことがで
きる。本発明により製造される2,3−DCHは低沸
点、高沸点成分が分離された高純度のものであり次工程
のケン化工程でのアルカリの無駄な消費がなく、エピク
ロルヒドリンを効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塩酸中で塩素によりアリルアルコールを塩素
化する2,3−ジクロル−1−プロパノールの製造法の
フロー図である。
【図2】 本発明に係る2,3−ジクロル−1−プロパ
ノール(2,3−DCH)製造法の一実施例のフロー図
である。
【符号の説明】
1 反応器 2 脱ガス塔 3 第1液液分離器 4 第1蒸留塔 5 第2液液分離器 6 第2蒸留塔 7 第3蒸留塔 8 全縮器 9 リボイラー 10 重合禁止剤溶解槽 11 重合禁止剤供給ポンプ 12 環流ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C048 BB04 CC01 UU03 XX02 4H006 AA02 AC30 AD11 AD16 BA94 BB31 BD33 BD40 BD41 BD52 BD60 BE01 BE53 FE11 FE71 FE75

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応器を用いて塩酸溶液中でアリルアル
    コールを塩素化して得られる2,3−ジクロル−1−プ
    ロパノールの溶液を脱ガス塔に導入して塩化水素を放散
    せしめてその塩化水素を反応器に戻し、残液を冷却して
    水層と油層とに分離し、水層を反応器に戻し、油層を第
    1蒸留塔に導き、油層に含まれる2,3−ジクロル−1
    −プロパノールよりも沸点の低い成分、及び2,3−ジ
    クロル−1−プロパノールの一部を塔頂より留出させ、
    この留出液を冷却して水層と油層に分離し、水層を反応
    器に戻し、油層を第2蒸留塔に導入し、第2蒸留塔に重
    合禁止剤を添加し、塔頂より低沸分を留出除去し、塔底
    成分と上記第1蒸留塔の塔底成分を第3蒸留塔に導き、
    塔頂より2,3−ジクロル−1−プロパノールを回収す
    ることを特徴とする2,3−ジクロル−1−プロパノー
    ルの製造法。
  2. 【請求項2】 重合禁止剤として、カテコール、ハイド
    ロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,5
    −ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,2′−メ
    チレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノ
    ール)、及びフェノチアジンから選択されるラジカル重
    合禁止剤を用いる請求項1記載の2,3−ジクロル−1
    −プロパノールの製造法。
  3. 【請求項3】 重合禁止剤が、ハイドロキノンモノメチ
    ルエーテル、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキ
    ノン、または2,2′−メチレンビス(4−エチル−6
    −tert−ブチルフェノール)である請求項2記載の
    2,3−ジクロル−1−プロパノールの製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法
    で製造される2,3−ジクロル−1−プロパノールをケ
    ン化反応に付することを特徴とするエピクロルヒドリン
    の製造法。
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