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JP2002316809A - 液化co2・ドライアイスの製造・貯蔵・利用システム及び液化co2・水素の製造・貯蔵・利用システム及びドライアイス製造方法とその装置 - Google Patents

液化co2・ドライアイスの製造・貯蔵・利用システム及び液化co2・水素の製造・貯蔵・利用システム及びドライアイス製造方法とその装置

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JP2002316809A
JP2002316809A JP2002023847A JP2002023847A JP2002316809A JP 2002316809 A JP2002316809 A JP 2002316809A JP 2002023847 A JP2002023847 A JP 2002023847A JP 2002023847 A JP2002023847 A JP 2002023847A JP 2002316809 A JP2002316809 A JP 2002316809A
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JP
Japan
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gas
dry ice
low
pressure
liquefied
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JP2002023847A
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Junji Matsuda
潤二 松田
Katsumi Fujima
克己 藤間
Tomoiku Yoshikawa
朝郁 吉川
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温排熱と、高温排熱とを利用して、冷熱へ
の変換と、高濃度COガスの回収排出を行なわせ、高
濃度COガスをCO液化サイクルの冷媒に使用し、
冷熱をCO液化サイクルの高圧高温冷媒の冷却用冷熱
源に使用し、形成された超臨界COを二相流膨張過程
により液化COを分離して、液化CO・ドライアイ
スを製造する。 【構成】 本発明の工場排熱を利用した液化CO・ド
ライアイス・水素の製造・貯蔵・利用システムは、化学
工場等の熱供給部30に付設した、ケミカルヒートポン
プ10と、燃料の水蒸気改質手段20と、化学吸収手段
23と、CO2液化サイクル11とより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学工場等の工場
排熱を利用して、排出COガス、Hガスの回収、及
びコプロダクションの改質反応にCO副産物を伴う反
応系における反応熱の利用及び副産物であるCOガス
の高収率回収と、該回収により低温物流、食品工場向
け、ケミカル工場向け等の低環境負荷・冷熱供給システ
ムに関わるもので、低温排熱と、高温排熱とを利用し
て、冷熱への変換と、高濃度COガスの回収を行なわ
せ、前記高濃度COガスをCO液化サイクルの冷媒
に使用し、前記冷熱をCO 液化サイクルの高圧高温の
超臨界COの冷却用冷熱源に使用した、液化CO
ドライアイスの製造・貯蔵・利用システムと液化CO
・水素の製造・貯蔵・利用システムと、前記冷却した過
冷却状超臨界COより二相流膨張機の二段階使用を介
して高機能、高効率化を可能としたドライアイス製造方
法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年地球環境問題、特に地球温暖化防止
の観点から、工場の低温排ガスの有効利用、ならびに余
剰夜間電力の有効利用、ならびにCOガスの大気排出
量の削減、回収等が叫ばれている。上記COの排出量
の削減のためには、省エネルギ化を図ることや火力発電
所などCO排出量の大きい施設から排出されるCO
ガスを回収して大気へは排出しないことが必要となる。
最近は、大型化学工場等においては、電力供給と熱供給
を併設さたコーゼネレーション施設が普及され排熱の回
収が行なわれている。例えば、図5に示すコンバインド
発電サイクルが使用され、従来より火力発電に用いられ
てきた蒸気タービン50aによる発電設備50と、ガス
タービン発電装置51とを組み合わせたコンバインドサ
イクルが使用され、排熱ボイラ52で得られた蒸気52
aを蒸気タービン50aに送ることにより補助電力を得
るようにするとともに、蒸気タービン50aからの抽気
蒸気量50bを変化させることにより熱電可変のシステ
ムを形成させ、エネルギの効率的運用を図っている。
【0003】上記COの排出量の削減のためには、省
エネルギ化を図ることや火力発電所などCO排出量の
大きい施設から排出される燃焼排ガス中の一部を形成す
る炭酸ガスを濃縮し、ガス状、液状でまたは固体状のド
ライアイスとして分離回収されることが要求されてい
る。該要求に対し、特開2000−24454公報に
「燃焼排ガスの処理方法及び装置」なる提案が開示され
ている。前記提案の概略の構成を図6を介して下記に説
明する。本装置は、燃焼排ガス中の炭酸ガスをLNG冷
熱を有効利用してドライアイスとして固化した後に分離
・回収する燃焼排ガスの処理方法とその装置に関するも
のである。
【0004】その構成は、ボイラ60より排出された燃
焼排ガス61中の水分を冷却して水分を凝集する水分凝
集手段62と、燃焼排ガス中の残存水分を−30℃以下
の低温で冷却して氷63aを固化する氷固化装置63
と、炭酸ガス固化装置64を経て、水分を完全に除去し
た燃焼排ガス61中の炭酸ガス(ドライアイス)65と
低温の炭酸ガスを含まない排ガス66とを分離する固気
分離器67と、分離されたドライアイス65を加圧して
液化する炭酸ガス液化装置68と、液化CO69を貯
蔵する液化炭酸貯槽70と、前記LNGを液化して冷熱
を得る図示していない熱交換器とより構成している。
【0005】上記提案は前記LNGの気化熱を冷熱とし
て有効利用を図ったもので、燃焼排ガス中の水分を氷と
して固化・分離後に、さらに燃焼排ガス中の炭酸ガスを
ドライアイスとして固化または液化したものであるが、
このような大きな気化熱を持つ燃料使用の場合は特定の
場合に限定され、一般の都市ガスを使用する場合には適
用不可の問題がある。
【0006】上記以外に燃焼排ガス中のCOガスをガ
ス状で分離する方法としては、特開平10−59705
号公報に開示された「炭酸ガスの分離・回収方法」に関
わる提案がある。該提案においては、混合ガスに含まれ
る炭酸ガスを膜分離工程と深冷分離工程を含む方法によ
り、分離回収に要するエネルギ消費量を少なくしたもの
であるが、発電所等の大容量のガス処理には設備のスケ
ールアップ、コスト等の課題がある。
【0007】次にドライアイス製造方法としては、従
来、液化COを自己減圧フラッシュ方式で、−20℃
の液から−78.5℃のドライアイスに相変態させ微粒
子状のドライアイスを参集、定型化する方法が取られて
いるが、歩留まりは低い。
【0008】上記低歩留まり解決の手段として、特開平
1−320213号公報にその課題を解決する新たな提
案が開示されている。この提案は、ピストンシリンダで
ある固形化容器内へ三重点以上(5.28Kg/cm
abs以上の圧力)に圧縮された液化COを注入し、
連続的に抽出するものである。前記従来の自己フラッシ
ュ方式の低歩留まりの解決のためなされたもので、シリ
ンダ内に注入される液化炭酸ガスが略全量固化され、固
化されたドライアイスは連続的に保持機構内に連続的に
引き出すようにしてあるが、シリンダ壁面と固化した液
化COの固着等の問題があり、運転条件の設定が困難
であるという問題点を抱えている。
【0009】上記提案の問題点解決のための別の提案
が、特開平5−97419号公報にドライアイス生成系
に係わる提案として開示されている。該提案は、図7に
示すように、液化炭酸ガスは、タンクローリ83より、
減圧用冷却器84、貯蔵タンク85等を経て、液化炭酸
ガス固化装置81に至り、爾後カッティング装置86、
搬送装置86aを経て、製品ドライアイス過冷却用超低
温倉庫87へと移動処理される構成にしてある。冷却液
循環系S3の経路は、冷却液冷却器88、製品ドライア
イス過冷却用超低温倉庫87、液化炭酸ガス固化装置8
1、減圧用冷却器84、冷却液レシーバ89、冷却液ポ
ンプ90よりなる。一方、LNG冷却系S2はLNG源
91より、前記冷却液冷却器88、天然ガス加温器92
への経路を備えている。上記構成において、タンクロー
リ83により搬入される液化COを形成するローリ液
炭(−20℃)は、減圧用冷却器84により、−50℃
まで冷却され貯蔵タンク85に貯蔵されるとともに、6
Kg/cmG以上に加圧された状態で固化装置81に
導入される。導入された液化炭酸ガスは固化装置81で
更に冷却され、−78.5℃以下の棒状ドライアイスが
生成される。前記棒状ドライアイス81aはカッティン
グ装置86により断裁され過冷却用超低温倉庫87で保
管される。
【0010】一方、二酸化炭素液化装置については、原
料の二酸化炭素を外部へ逃すことの少ない高収率の二酸
化炭素液化装置に関する提案が特開平10−59706
号公報に開示されている。該提案は図8に示すように、
炭酸ガスを貯留するガスホルダ101からの低圧ガスラ
イン103は炭酸ガス中の不純物を除去する水洗筒10
2を介して二段圧縮機よりなる炭酸ガス圧縮機104の
低圧側吸入口104aに接続されていて、同圧縮機10
4の低圧側吐出口104bは中圧ガスライン106によ
り脱臭装置105を介して前記圧縮機の高圧側入口10
4cに接続され、同吐出口104dは高圧ガスライン1
07により除湿装置108を介して冷却装置109の炭
酸ガス入口109aに接続されている。冷却装置109
は高圧ガスライン107からの炭酸ガスを冷却すること
により、凝縮液化せしめ、例えば不図示の冷凍機からの
冷却装置109内の冷媒コイル109c内に送られる冷
媒により炭酸ガスの凝縮液化をしている。冷却装置10
9の液化二酸化炭素出口109bに一端が接続された高
圧液ライン110の他端は液化二酸化炭素を貯留する真
空断熱タンク111の下部には開閉弁112を備える液
化二酸化炭素の供給ライン113の一端が接続されてい
る。前記真空断熱タンク111内の気相部位に一端が臨
む戻りガスライン114の他端を前記圧縮機104の低
圧側吐出口104bと脱臭装置105を経る中圧ガスラ
イン106に接続する。上記構成により、圧縮機104
で圧縮された炭酸ガスは冷却装置109で凝縮、液化さ
れ液化二酸化炭素になり、真空断熱タンク111に送ら
れ貯留される。同タンク内に液化二酸化炭素が送り込ま
れることによりタンク内の気相圧力が所定値を越えると
圧力調整器116からの信号により戻りガスラインを介
して炭酸ガスは圧縮機の吸入側に還流され、無駄をなく
している。
【0011】また、従来の二酸化炭素の液化を含むドラ
イアイス製造工程では、図9に見るように、炭酸ガスの
圧縮機120による圧縮前に行なう洗浄塔121による
洗浄処理及び脱硫器122による脱硫処理、圧縮後に行
なう精製塔123による精製処理、脱湿器124による
脱湿処理を(前記提案においてもその一部が散見され
る)必要とし、これらの処理の後、高圧高温COガス
を水冷却器125、CO ガス冷却器126と、過冷却
器127により過冷却状超臨界COを形成させ、該超
臨界COの液に近い高密度の超臨界ガスをCO液化
タンク128に貯留後、減圧弁129を介してドライア
イスプレス機130に導入し、該ドライアイスプレス機
で約−78.5℃のドライアイスを生成するとともに、
前記減圧の際発生した低温COガスを前記過冷却器1
27の熱交換器を経由後圧縮機120に還流させる構成
にしてある。上記従来のドライアイス生成システムにお
いては、原料が粗ガスのため、前記したように圧縮前後
に洗浄塔121、脱硫器122、精製塔123、脱湿器
124の設備コストを必要とする上、原料のCO粗ガ
スに対して39.4%の低収率である。そのため、上記
設備コストを低コストに抑えるとともに、省エネルギ性
の高い高収率のドライアイス製造方法とその装置の実現
が要望されている。
【0012】特に、エネルギと物質の消費を抑え環境汚
染物質の排出を抑圧する新エネルギとして水素エネルギ
が、自然エネルギの風力、太陽光の希薄性、時間的変動
性等の欠点を補う点から重要視されるなかで、その水素
エネルギの大量使用を可能とするためには、改質反応に
よりその25%が副産物として生成される二酸化炭素の
効率的回収処理対策の実現が強く要求されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、低温排熱と、高温排熱とを利用
して、冷熱への変換と、高濃度COガスの回収排出を
行なわせるとともに、コプロダクションの改質反応にC
副産物を伴う反応系における反応熱の回収及びCO
ガスの高収率回収を可能とする、液化CO・ドライ
アイスの製造・貯蔵・利用システムとCO・水素の製
造・貯蔵・利用システムと、高収率のドライアイス製造
方法とその装置の提供を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第1の
発明である工場排熱を利用した液化CO・ドライアイ
スの製造・貯蔵・利用システムにおいて、工場等の低温
反応系より排出する低温排熱を使用して作動するケミカ
ルヒートポンプより得られる冷熱によりCOガス冷却
器を作動させ、超臨界COサイクルの高温高圧冷媒の
超臨界状態を形成させ、超臨界COを二相流膨張機を
介して低圧の液化COと低圧低温のCOガスに分離
して、前者の液化COの冷却によりドライアイスを得
るとともに、後者の低圧低温COガスを前記CO
化サイクルの冷媒に再利用する構成としたことを特徴と
する。
【0015】前記発明は本発明の目的である工場排熱を
形成する低温排熱(約50〜100℃)と、夜間の抽気
蒸気による高温排熱(約500℃)とを利用して、冷熱
への変換と、高濃度COガスの回収排出を別途行なわ
せ、回収した前記高濃度COガスをCO液化サイク
ルの冷媒に使用し、前記冷熱をCOガス冷却器を介し
てのCO液化サイクルの高温ガスの冷却に使用して、
超臨界COを形成する構成としたもので、負荷の変動
に対しても前記冷熱と高濃度COガスのバランスのと
れた供給ができ、高能率的排熱の有効利用を図ってい
る。
【0016】また、前記液化COを得るため、前記高
濃度COガスを冷媒とする圧縮機、COガス冷却
器、気液分離減圧手段等を含むCO液化サイクルを形
成させ、前記冷熱により前記COガス冷却器を作動さ
せ圧縮機による高温高圧冷媒を超臨界状態に置き、CO
の液相と気相とが入り交じり常に変転し、相の境界が
存在しない状態を維持させる。その超臨界状態のCO
を気液分離減圧手段である二相流膨張機を介在させるこ
とにより、液相と気相とに分離させ、液化CO、延い
てはドライアイスを得て、冷熱の貯蔵、利用を可能にし
ている。なお、上記気液分離減圧の際形成される低圧低
温COガスは、前記高濃度COガスとともに圧縮機
に吸入され、CO液化サイクルに再使用される。
【0017】また、本発明の液化CO・ドライアイス
の製造・貯蔵・利用システムにおける二相流膨張機は、
直結する発電機により動力回収を可能とする断熱膨張機
能を持つ構成が好ましい。
【0018】前記発明は、本発明に使用する二相流膨張
機の構造について記載したもので、前記超臨界状態にあ
るCOを液相と気相の二相に分離させる二相流膨張機
は、膨張タービンで形成され膨張の際はCOを断熱膨
張させるため、膨張媒体を約−50℃に冷却させること
ができ、液化COの回収固定率を向上させる一方、再
気化の低温低圧COガスの生成量を少なく抑えること
ができる。なお、膨張機作動時には直結した発電機を作
動させ動力回収ができるようにして省エネ化を図ってい
る。
【0019】また、本発明の液化CO・ドライアイス
の製造・貯蔵・利用システムにおける二相流膨張機は、
該膨張機の入口に超臨界COを導入する構成が好まし
い。
【0020】前記発明は、前記二相流膨張機の作動時に
流入する超臨界COの状態を記載したもので、前記流
入するCOは前記冷熱により超臨界状態を形成維持し
ておるため、膨張機入口付近は気相と液相の入り交じっ
たCO分子は激しい運動状態にあるため吸入抵抗は小
さく且つ吸入後は激しく拡散し吸入拡散効率を上げるこ
とができる。
【0021】また、本発明の第2の発明である液化CO
・水素ガスの製造・貯蔵・利用システムは、工場排熱
ボイラにより駆動される蒸気タービンの蒸気の高温排熱
有効利用システムにおいて、夜間電力使用時における余
剰蒸気を使用して燃料の水蒸気改質手段を介しての高濃
度、高純度COガスとHガスを得る構成とするとと
もに、前記改質の際の反応熱や工場等の低温反応系より
排出する低温排熱を使用して作動するケミカルヒートポ
ンプより得られる冷熱によりCOガス冷却器を作動さ
せ、CO液化サイクルの高温高圧冷媒の超臨界状態を
形成させ、該超臨界COを二相流膨張機を介して低圧
の液化COと低圧低温のCOガスに分離して、前者
の液化COの冷却によりドライアイスを得て、後者の
低圧低温COガスを前記CO液化サイクルの冷媒に
再利用する構成としたことを特徴とする。
【0022】前記発明は、本発明の第2の発明の液化C
・水素ガスの製造・貯蔵・利用システムについて記
載したもので、工場排熱の高温排熱には、排熱ボイラに
より駆動される蒸気タービンの夜間運転時における余剰
蒸気(約500℃)または改質反応の反応熱を使用して
COガス冷却器を作動させCO液化サイクルを形成
させ、液化CO、ドライアイスの製造・貯蔵・利用を
可能とするとともに、前記COにメタンガスの水蒸気
改質手段により析出された前記高濃度COガスの使用
と水素ガスの製造・貯蔵・利用を図ったものである。
【0023】また、本発明の液化CO・ドライアイス
の製造・貯蔵・利用システム及び液化CO・水素の製
造・貯蔵・利用システムにおけるCO液化サイクルに
使用する作動媒体は、排ガスと高温排熱による化学吸収
法を介して得られた高濃度COガスを使用する構成が
好ましい。
【0024】前記発明は、本発明の液化CO・ドライ
アイスの製造・貯蔵・利用システム及び液化CO・水
素の製造・貯蔵・利用システムにおけるCO液化サイ
クルに使用する冷媒について記載したもので、この場合
は、排ガスにアルカノールアミンを接触、COに吸収
させた後、高温水蒸気を介して水分とCOに分解する
化学吸収法により得られたCOを使用している。
【0025】また、本発明の第3の発明であるCO
スを液化した液化COよりドライアイスを高収率のも
とに製造するドライアイス製造方法は、前記COガス
を冷媒として使用して、圧縮機、COガス冷却器によ
り過冷却状超臨界COを形成させ、前記過冷却状超臨
界COを、第1の気液分離減圧手段により低圧液化C
と低圧COガスに分離させ、該低圧COガスを
前記圧縮機に還流させてCO 液化サイクルを形成さ
せ、前記低圧液化COを、第2の気液分離減圧手段に
よりドライアイスの生成とともに低温COガスを分離
させ、該低温COガスを前記CO液化サイクルに還
流させたことを特徴とする。
【0026】前記発明は、COガスより液化CO
形成し、形成した液化COよりドライアイスを高収率
で生成する手段に付いて記載したもので、COガスを
冷媒として使用するCO液化サイクルを形成させ、形
成されたCO液化サイクルの気液分離減圧手段により
液化COを生成するとともに低圧COガスを分離さ
せ、分離させた低圧COガスは圧縮機に還流させてい
る。一方、前記生成された液化COは、別途設けた気
液分離減圧手段によりドライアイスを生成するとともに
低温COガスを分離させ、分離された低温COガス
は前記CO液化サイクルで冷熱授受を行なった後圧縮
機に還流させている。則ち、本ドライアイス製造方法に
おいてはドライアイスの生成過程で派生するCOガス
は全て圧縮機に還流させ、高効率の収率をあげ、従来シ
ステムの約39%に対し約51%の収率をあげている。
【0027】前記本発明のドライアイス製造方法におけ
るCOガス冷却器の冷熱源は、COガス発生の際の
排熱を使用するのが好ましい。
【0028】前記発明は、前記本発明のドライアイスの
製造方法におけるCO液化サイクルのCOガス冷却
に使用する冷熱源の構成について記載したもので、工場
の廃ガス(50〜100℃)又は蒸気タービンよりの抽
気蒸気(150〜200℃)等の低温排熱を利用したヒ
ートポンプにより得られた冷熱を使用する。
【0029】また、前記ドライアイス製造方法における
気液分離減圧手段は、二相流膨張機を使用するのが好ま
しい。
【0030】前記発明は、前記ドライアイス製造方法に
おけるCO液化サイクルの気液分離減圧手段及び液化
COよりのドライアイス生成過程に使用する気液分離
減圧手段の構成について記載したもので、断熱膨張によ
り気液を二相に分離する二相流膨張機を使用する。な
お、CO液化サイクルの場合は絞り弁を使用しても良
い。
【0031】また、前記ドライアイス製造方法における
COガスは、COを副産物とする物質生産・改質プ
ロセスにより生成されたCOガスを使用するのが好ま
しい。
【0032】前記発明は、前記ドライアイス製造方法に
使用するCOガスについて記載したもので、工場等で
排出されるCOガス以外に物質生産・改質プロセスに
より例えば水蒸気改質により生成された副産物の高濃
度、高純度COガスを使用しても良く、この場合は一
般粗ガスの使用の場合必要とする圧縮機前後の洗浄処
理、脱硫処理、精製処理、脱湿処理は不要となり設備コ
ストの低減化と省エネ化を図ることができる。また、新
エネルギとしてその生産拡大が重視されている水素ガス
の生成システムを、副産物のCOガスの効率的回収に
より、より効率的に作動させることができる。
【0033】そこで、前記第3の発明であるドライアイ
ス製造方法を利用した好適なドライアイス製造装置は、
COガスを冷媒として使用するとともに、液化してド
ライアイスを製造する、圧縮機、COガス冷却器、高
圧CO液化タンク、ドライアイスプレス機よりなるド
ライアイス製造装置において、高圧CO液化タンクと
ドライアイスプレス機との間に三重点圧力(5.28K
g/cmabs)以上の圧力でCO液を溜める低圧
CO液化タンクを配設したことを特徴とする。
【0034】また、前記ドライアイス製造装置におけ
る、高圧CO液化タンクと低圧CO 液化タンクとの
間に絞り膨張弁または二相流膨張機を設ける構成が好ま
しい。
【0035】また、前記ドライアイス製造装置におけ
る、低圧CO液化タンクは、該タンクに貯留する低圧
COガスを圧縮機に還流させる戻り管路を設ける構成
が好ましい。
【0036】前記高圧液化タンクの下流に三重点圧力
(5.28Kg/cmabs)以上の圧力で液を溜め
る低圧液化タンクを設けるとともに、その間に高段二相
流膨張機を設けてCO液化サイクルを形成させ、前記
高段二相流膨張機により過冷却状の超臨界COを気液
分離減圧を行い低圧タンクに貯留させ、該タンクの上部
より前記分離した低圧COガスを圧縮機の中間ポート
へ導入して還流する構成にしてある。前記二相流膨張機
の配設により、超臨界COを断熱膨張させ、再気化C
の量を少なく抑え、液化効率の向上と高CO回収
率を得ることができる。
【0037】また、前記ドライアイス製造装置におけ
る、低圧CO液化タンクは、該タンクとドライアイス
プレス機との間に低温COガスを分離する二相流膨張
機を設ける構成が好ましい。
【0038】前記発明は、前記ドライアイス製造装置に
おける前記低圧液化タンクとドライアイスプレス機との
間には、二相流膨張機を配設し該膨張機により気液分離
減圧をして高純度のドライアイスの生成を可能とすると
ともに、低温COガスを分離して前記CO液化サイ
クルの過冷却部へ導入して冷熱の授受を行なった後圧縮
機へ還流する構成にしてある。
【0039】また、前記ドライアイス製造装置における
COガスは、COを副産物とする物質生産・改質プ
ロセスにより生成された高濃度、高純正COガスを使
用する構成が好ましい。
【0040】前記発明はドライアイス製造装置に使用す
るCOガスについて記載したもので、コプロダクショ
ン概念に基づく物質生産・改質プロセスにおいて副産物
として二酸化炭素を伴う反応系に適用して、高濃度、高
純度COガスを原料として利用し、粗原料を使用した
従来工程で見られた脱湿、脱硫、精留等の前処理が簡素
化され設備コストの低減と、省エネ効果をあげるように
してある。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに
限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は、本発明の工場排熱を利用した液化CO・ドライア
イス・水素の製造・貯蔵・利用システムの概略の構成を
示すブロック図で、図2は図1のCO液化サイクルの
モリエ線図である。図3は本発明のドライアイス製造装
置の概略の構成を示すブロック図で、図4は図3のCO
液化サイクルのモリエ線図である。
【0042】図1に示すように、本発明の工場排熱を利
用した液化CO・ドライアイス・水素の製造・貯蔵・
利用システムは、化学工場等の熱供給部30に付設し
た、ケミカルヒートポンプ吸収式冷凍機10と、燃料の
水蒸気改質手段20と、化学吸収手段23と、CO
化サイクル11とより構成する。
【0043】前記熱供給部30は、記載していないガス
タービン(図3参照)の排熱の供給を受けて駆動する排
ガス52b(約50〜100℃)を排出する排熱ボイラ
52と該ボイラ52より駆動蒸気52aで作動する蒸気
タービン50aとよりなり、前記蒸気タービン50aか
らは昼間に抽気蒸気50b(150〜200℃)及び前
記排ガス52bを低温排ガスとしてケミカルヒートポン
プ10へ供給するようにし、前記排ガスボイラ52から
は夜間運転時に余剰になる駆動蒸気52a(約500
℃)を高温排ガスとして後記する燃料の水蒸気改質手段
20と化学吸収手段23へ供給し、それぞれ冷熱10
a、高濃度、高純度COガス21、水素ガス22が得
られるようにしてある。前記ケミカルヒートポンプ10
には吸収式冷凍機を使用し約0〜5℃の冷熱を得るよう
にしてある。
【0044】前記CO液化サイクル11は、圧縮機1
2とガス冷却器13と二相流膨張機14と気液分離器1
5とより構成され、前記水蒸気改質手段20と化学吸収
手段23により回収された高濃度、高純度COをCO
の臨界圧力以上に加圧して高圧高温冷媒12aを形成
し、ガス冷却器13で前記冷熱10aを介して前記高圧
高温冷媒12aより凝縮熱を奪い、超臨界COを得る
ようにしてある。ついで、前記冷熱によりさらに過冷却
して約10℃前後の超臨界状態を継続維持させたCO
ガス13aを二相流膨張機14により気液二相に分離断
熱膨張させる。なお、前記二相流膨張機14は、膨張タ
ービンで形成され膨張の際はCOを断熱膨張させるた
め、膨張媒体を約−50℃に冷却させることができ、液
化CO の回収固定率を向上させる一方、再気化の低温
低圧COガスの生成量を少なく抑えることができ、且
つ直結した発電機Gを作動させ動力回収ができるように
してある。
【0045】斯くして、膨張機14へ流入するCO
超臨界状態が維持され気相と液相の入り交じった激しい
運動状態に置かれているため、吸入抵抗は小さく且つ吸
入後は激しく拡散して断熱膨張により気相と液相の二相
に分離されるとともに、約−50℃に冷却され気液分離
器15へ導入され下部に液相の液化二酸化炭素16が貯
留される。なお、上部に分離された再気化した低温低圧
COガス15aは圧縮機12へ前記高濃度、高純度C
ガス21とともに再度吸入圧縮される。
【0046】また、前記液化二酸化炭素16はドライア
イス17を生成して、冷熱の貯蔵と、低温物流保管庫
(非フロン保冷庫)や食品工場向けプロセス冷却・空調
やケミカル工場向け冷却等に利用できる。
【0047】図2には図1のCO液化サイクルのモリ
エ線図が示してある。図に見るように、点Aで高濃度、
高純度CO21を圧縮機12で吸入圧縮を開始する。
吸入COガスは等エントロピ線に沿い断熱圧縮して点
BでCO臨界圧7.83MPa以上に圧縮され超臨界
状態の高温高圧冷媒12aを形成する。ついで、高温高
圧冷媒12aはガス冷却器13により冷却され、臨界点
C以下に冷却され約20℃前後まで超臨界状態を継続す
る。ついで、点Dで二相流膨張機14による気液二相分
離と断熱膨張により、点Eに至り液化COと低温低圧
COガス15bとに分離する。
【0048】前記燃料の水蒸気改質手段20は、図1に
示すようにメタン20aに前記排ガスボイラ52より出
力する駆動水蒸気52aを加え水素ガス22と高濃度、
高純度COを得るようにしてあり、また化学吸収手段
23により排ガス52bにアルカノールアミン23aを
反応させ、排ガス52bより高濃度、高純度COガス
21を分離回収するようにして、前記CO液化サイク
ル11へ供給する以外に光合成用CO等多彩な使用が
できる。
【0049】図3には本発明のドライアイス製造装置の
概略構成を示すブロック図が示してある。本ドライアイ
ス製造装置は、図に見るように、圧縮機12と、水冷却
器26と、COガス冷却器27と、過冷却器28と、
高圧CO液化タンク29と、低圧CO液化タンク3
7と、該低圧CO液化タンクとその上流の高圧CO
液化タンクの間に設けた高段二相流膨張機31とよりな
るCO液化サイクル32と、前記低圧CO液化タン
クの下流に設けた低段二相流膨張機33とドライアイス
プレス機34とよりなるドライアイス生成部35とより
なる。
【0050】従来から使用されていた原料CO粗ガス
の代わりに、水蒸気改質により水素ガスの副産物(水素
ガスの25%)のコプロ排出の高濃度、高純度CO
スを使用した場合に対応するドライアイス製造装置に係
わるもので、従来のCO粗ガスの使用の場合に必要と
された前処理用の圧縮前に行なう洗浄塔による洗浄処理
及び脱硫器による脱硫処理、及び圧縮後に行なう精製塔
による精製処理、脱湿器による脱湿処理を不要とし、圧
縮後その下流には高圧高温COガスを冷却するための
冷却塔26aを付設した水冷却器26、コプロダクショ
ンの排熱による作動するケミカルヒートポンプ(CH
P)27aを付設したCOガス冷却器27と、過冷却
器28を配設する。なお、前記過冷却器28の冷熱源に
は、後記する低段二相流膨張機33により分離された約
−75℃の低温COガスを使用する。
【0051】上記構成により、図4のモリエ線図上の点
Aで導入されたコプロ排出COガス(高濃度、高純
度)は、圧縮機12により等エントロピ線に沿い断熱圧
縮して点Bで臨界圧7.83MPa以上に圧縮され、超
臨界状態の高温高圧冷媒12aを形成する。ついで、高
温高圧冷媒12aは水冷却器26、COガス冷却器2
7、過冷却器28により冷却され、臨界点C以下まで過
冷却の超臨界状態を継続する。ついで、点Dの高圧CO
液化タンク29を経由後高段二相流膨張機31による
断熱膨張により気液二相に分離して、点Eで低圧CO
液化タンク37に導入され、三重点圧力以上(5.28
Kg/cmabs)の5.3Kg/cm の圧力で貯
留され、前記分離された−56℃の低圧COガス30
aは前記低圧CO液化タンク37の上部に設けた還流
路を介して点Aを経由して圧縮機12の中間ポートへ導
入還流されCO液化サイクル32を形成する。
【0052】上記低圧CO液化タンク37で三重点圧
力以上の圧力で貯留保持された液化COは、点Fで低
段二相膨張機33により降圧してドライアイスプレス機
34で固化され約−78.5℃のドライアイス36を生
成するとともに、前記減圧の際発生した低温COガス
34aは前記過冷却器28の熱交換器を経由後圧縮機1
2に再循環低温COガスとして還流する。上記構成に
より、粗COガスを原料に使用する従来のドライアイ
スシステムに比較して圧縮前後に使用する洗浄塔、脱硫
器、精製塔、脱湿器の設備は不必要となり設備コストの
削減を図ることが出来るとともに、COガスの回収率
においても従来の39.4%の低収率に対し51.7%
の高収率をあげることができ、省エネ率も約50%以上
の値を示している。なお、前記高段及び低段二相流膨張
機31、33には発電機Gを直結して動力回収も可能の
構成にしてある。
【0053】
【発明の効果】上記構成により、本発明は下記効果を奏
する。低温排熱と、高温排熱とを利用して、冷熱への変
換と、高濃度COガスの回収排出を行なわせたため、
負荷の変動に追従した操作を可能とするとともに、工場
排熱を高温低温に分けて適宜有効利用できる。前記回収
したCOガスの液化には、CO液化サイクルと前記
冷熱と二相流膨張機の使用により、前記超臨界CO
効率的に液相と液相に分離減圧して液化CO、ドライ
アイスの製造を可能とし、冷熱の貯蔵利用を可能にして
いる。また、高効率のドライアイスの製造方法及び製造
装置の発明により、コプロダクションの視点から見ても
解放型COの回収・液化・冷熱供給システムにより、
保冷車や保管庫向け非フロン低温物流、食品工場や化学
工場向けプロセス冷却・空調、大規模ハウス栽培施設向
けCO供給などの幅広い需要拡大が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の工場排熱を利用した液化CO・ド
ライアイス・水素の製造・貯蔵・利用システムの概略の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のCO液化サイクルのモリエ線図であ
る。
【図3】 本発明のドライアイス製造装置の概略の構成
を示すブロック図である。
【図4】 図3のCO液化サイクルのモリエ線図であ
る。
【図5】 ガスタービンのコンバインド基本システムを
示す図である。
【図6】 従来の燃焼ガスの処理方法の一実施例を示す
ブロック図である。
【図7】 従来のドライアイス製造装置の概略の構成を
示す図である。
【図8】 従来の二酸化炭素の液化装置の概略の構成を
示す図である。
【図9】 従来のCO粗ガス使用の場合のドライアイ
ス製造装置の概略の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ケミカルヒートポンプ 11 CO液化サイクル 12 圧縮機 13、27 ガス冷却器 14 二相流膨張機 15 気液分離器 16 液化二酸化炭素 17、36 ドライアイス 20 燃料の水蒸気改質手段 21 高濃度COガス 22 水素ガス 23 化学吸収手段 26 水冷却器 28 過冷却器 29 高圧CO液化タンク 30 熱供給部 30a 低圧COガス 31 高段二相流膨張機 32 CO液化サイクル 33 低段二相流膨張機 34 ドライアイスプレス機 34a 低温COガス 35 ドライアイス生成部 37 低圧CO液化タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25J 1/00 F25J 1/00 D (72)発明者 吉川 朝郁 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 (72)発明者 鈴木 啓之 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 Fターム(参考) 4D047 AA05 BA03 BA06 CA17 DA10 4G046 JA04 JB03 JB06 JB21 LA04 4G075 AA04 AA37 AA44 AA46 AA61 AA63 BB05 CA03 CA05 DA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場排熱を利用した液化CO・ドライ
    アイスの製造・貯蔵・利用システムにおいて、 工場等の低温反応系より排出する低温排熱を使用して作
    動するケミカルヒートポンプより得られる冷熱によりC
    ガス冷却器を作動させ、CO液化サイクルの高温
    高圧冷媒の超臨界状態を形成させ、超臨界COを二相
    流膨張機を介して低圧の液化COと低圧低温のCO
    ガスに分離して、前者の液化COの冷却によりドライ
    アイスを得るとともに、後者の低圧低温COガスを前
    記CO液化サイクルの冷媒に再利用する構成としたこ
    とを特徴とする液化CO・ドライアイスの製造・貯蔵
    ・利用システム。
  2. 【請求項2】 前記二相流膨張機は直結する発電機によ
    り動力回収を可能とする断熱膨張機能を持つ構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の液化CO・ドライア
    イスの製造・貯蔵・利用システム。
  3. 【請求項3】 前記二相流膨張機は、該膨張機の入口に
    超臨界COを導入する構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の液化CO・ドライアイスの製造・貯蔵・
    利用システム。
  4. 【請求項4】 工場排熱ボイラにより駆動される蒸気タ
    ービンの蒸気の高温排熱有効利用システムにおいて、 夜間電力使用時における余剰蒸気を使用して燃料の水蒸
    気改質手段を介しての高濃度、高純度COガスとH
    ガスを得る構成とするとともに、 前記改質の際の反応熱や工場等の低温反応系より排出す
    る低温排熱を使用して作動するケミカルヒートポンプよ
    り得られる冷熱によりCOガス冷却器を作動させ、C
    液化サイクルの高温高圧冷媒の超臨界状態を形成さ
    せ、該超臨界COを二相流膨張機を介して低圧の液化
    COと低圧低温のCOガスに分離して、前者の液化
    COの冷却によりドライアイスを得て、後者の低圧低
    温COガスを前記CO液化サイクルの冷媒に再利用
    する構成としたことを特徴とする液化CO・水素の製
    造・貯蔵・利用システム。
  5. 【請求項5】 前記CO液化サイクルに使用する作動
    媒体は、排ガスと高温排熱による化学吸収法を介して得
    られた高濃度COガスを使用する構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の液化CO・ドライアイスの製
    造・貯蔵・利用システム及び請求項4記載の液化CO
    ・水素の製造・貯蔵。利用システム。
  6. 【請求項6】 COガスを液化してドライアイスを製
    造する製造方法において、 前記COガスを冷媒として使用して、圧縮機、CO
    ガス冷却器により過冷却状超臨界COを形成させ、 前記過冷却状超臨界COを、第1の気液分離減圧手段
    により低圧液化COと低圧COガスに分離させ、該
    低圧COガスを前記圧縮機に還流させてCO 液化サ
    イクルを形成させ、 前記低圧液化COを、第2の気液分離減圧手段により
    ドライアイスの生成とともに低温COガスを分離さ
    せ、該低温COガスを前記CO液化サイクルに還流
    させたことを特徴とするドライアイス製造方法。
  7. 【請求項7】 前記COガス冷却器の冷熱源はCO
    ガス発生の際の排熱を使用したことを特徴とする請求項
    6記載のドライアイス製造方法。
  8. 【請求項8】 前記気液分離減圧手段は二相流膨張機を
    使用したことを特徴とする請求項6記載のドライアイス
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記COガスは、COを副産物とす
    る物質生産・改質プロセスにより生成されたCOガス
    を使用したことを特徴とする請求項6記載のドライアイ
    ス製造方法。
  10. 【請求項10】 COガスを冷媒として使用するとと
    もに、液化してドライアイスを製造する、圧縮機、CO
    ガス冷却器、高圧CO液化タンク、ドライアイスプ
    レス機よりなるドライアイス製造装置において、高圧C
    液化タンクとドライアイスプレス機との間に三重点
    圧力(5.28Kg/cmabs)以上の圧力でCO
    液を溜める低圧CO液化タンクを配設したことを特
    徴とするドライアイス製造装置。
  11. 【請求項11】 前記高圧CO液化タンクと低圧CO
    液化タンクとの間に絞り膨張弁または二相流膨張機を
    設けたことを特徴とする請求項10記載のドライアイス
    製造装置。
  12. 【請求項12】 前記低圧CO液化タンクより、該タ
    ンクに貯留する低圧COガスを圧縮機に還流させる戻
    り管路を設けたことを特徴とする請求項10記載のドラ
    イアイス製造装置。
  13. 【請求項13】 前記低圧CO液化タンクとドライア
    イスプレス機との間に低温COガスを分離する二相流
    膨張機を設けたことを特徴とする請求項10記載のドラ
    イアイス製造装置。
  14. 【請求項14】 前記COガスは、COを副産物と
    する物質生産・改質プロセスにより生成された高濃度、
    純正COガスを使用したことを特徴とする請求項10
    記載のドライアイス製造装置。
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