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JP2002308660A - グラウト材 - Google Patents

グラウト材

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Publication number
JP2002308660A
JP2002308660A JP2001111863A JP2001111863A JP2002308660A JP 2002308660 A JP2002308660 A JP 2002308660A JP 2001111863 A JP2001111863 A JP 2001111863A JP 2001111863 A JP2001111863 A JP 2001111863A JP 2002308660 A JP2002308660 A JP 2002308660A
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JP
Japan
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weight
aggregate
grout material
grout
reducing agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001111863A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ito
彰彦 伊藤
Hideki Abe
英樹 阿部
Hideki Tanaka
秀樹 田中
Satoshi Naito
智 内藤
Kimio Ishii
公雄 石井
Masato Matsuda
正人 松田
Mitsuhiko Ishii
光彦 石井
Shusuke Kojima
秀典 小嶋
Kazuya Wada
一也 和田
Susumu Harada
原田  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIDA KOGYO KK
Kyoritsu Chemical and Co Ltd
Geostr Corp
Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd
Gaeart Co Ltd
Original Assignee
ISHIDA KOGYO KK
Kyoritsu Chemical and Co Ltd
Geostr Corp
Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd
Gaeart Kumagai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIDA KOGYO KK, Kyoritsu Chemical and Co Ltd, Geostr Corp, Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd, Gaeart Kumagai Co Ltd filed Critical ISHIDA KOGYO KK
Priority to JP2001111863A priority Critical patent/JP2002308660A/ja
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/06Aluminous cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラウト材の膨張及び収縮の両者を抑え
ることにある。 【解決手段】 グラウト材は、普通ポルトランドセメン
ト及びアルミナセメントを含む水硬性無機結合材と、カ
ルシウムアルミネート系の収縮低減剤と、骨材とを含
む。また、硬化遅延剤、硬化促進剤、減水剤、増粘剤及
び分散剤等を添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏込め充填用、空
洞空隙充填用等に用いるグラウト材に関する。
【0002】
【従来の技術】空隙充填剤としては、コンクリート、セ
メントモルタル、グラウト剤等が使用されているが、完
全な充填を行うためには充填剤が充填されたことを、セ
ンサー等を用いて確認する必要がある。また、道路のよ
うに施工後にプレキャスト版及び重量物が載る場合に
は、空隙充填剤が硬化強度発生まで養生させる必要があ
る。
【0003】一方グラウト材の膨張率が大きいと、硬化
物がその周りの部材に影響を及ぼす。これとは逆に、グ
ラウト材の収縮率が大きいと、硬化物がその周りの部材
から剥がれ、硬化物と周りの部材との間に隙間が形成さ
れる。
【0004】
【解決しようとする課題】それゆえに、本発明の目的
は、グラウト材の膨張及び収縮の両者を抑えることにあ
る。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明に係るグラウト材は、
普通ポルトランドセメント及びアルミナセメントを含む
水硬性無機結合材と、カルシウムアルミネート系の収縮
低減剤と、骨材とを含む。
【0006】グラウト材は、上記の素材に水を加えて混
合したスラリーの形で混合物(配合組成物)として所定
の箇所に注入される。冬季、特に注入したグラウト材が
凍結するおそれがある場合には、防凍剤を添加してもよ
い。
【0007】ポリエチレングリコールのようなカルシウ
ムアルミネート系の収縮低減剤は、膨張剤や他の収縮低
減剤に比べ、グラウト材の硬化による膨張や、その後の
乾燥に起因する収縮を効果的に抑える。これにより、得
られた硬化物がその周りの部材に影響を与えないし、硬
化物とその周りの部材との間に隙間が形成されない。
【0008】骨材は、無機質軽量骨材、無機質重量骨材
及び有機質軽量骨材のグループから選択される1以上の
ものとすることができ、また施工箇所に応じた粒径の骨
材が選択される。
【0009】グラウト材は、さらに、硬化遅延剤、硬化
促進剤、減水剤、増粘剤及び分散剤のグループから選択
された1以上の薬剤を含むことができる。硬化遅延剤と
硬化促進剤とは、互いに共同して、必要な初期強度を短
時間で発生させる。減水剤は、必要な混合水の量を低減
させて、多量の水を用いることなく、混合物の流動性を
高める。増粘剤は、カルシウムアルミネート系の収縮低
減剤と共に、ブリーディングを防ぐ作用をする。分散剤
は他の薬剤を混合物内に均一に分散させる。
【0010】配合割合は、前記水硬性無機結合材100
重量部に対し、前記普通ポルトランドセメントが30〜
95重量%、前記アルミナセメントが3.5〜40重量
%とすることができる。そのようにすれば、普通ポルト
ランドセメントやアルミナセメントが他の水硬性結合材
に比べて廉価であるから、水硬性結合材を多量に用いる
ことができ、またグラウト材が廉価になる。
【0011】グラウト材は、前記水硬性無機結合材10
0重量部に対し、70重量%以下の前記骨材と、0.0
1〜2重量%の前記収縮低減剤と、0.01〜3重量%
の前記硬化遅延剤と、0.01〜3重量%の前記硬化促
進剤と、0.01〜2重量%の前記増粘剤と、0.01
〜2重量%の前記分散剤とを含んでいてもよい。そのよ
うにすれば、グラウト材は、ブリーディングがなく、流
動性に優れ、流動性保持時間が長く、空隙に容易に充填
することができ、乾燥収縮率が小さく、必要な初期強度
を短時間で発生し、しかも廉価になる。
【0012】前記収縮低減剤の配合割合は、前記水硬性
無機結合材100重量部に対し、0.01〜2重量%と
することができる。また、組成物の単位容積重量は1.
5〜2.3g/cmとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】グラウト材は、普通ポルトランド
セメント及びアルミナセメントを含む水硬性無機結合材
と、カルシウムアルミネート系の収縮低減剤と、骨材
と、水とに加え、硬化遅延剤、硬化促進剤、減水剤、増
粘剤及び分散剤のグループから選択された1以上の薬剤
を混練することにより、スラリーの形の混合物される。
得られた混合物は、所定の箇所に注入される。冬季、特
に注入したグラウト材が凍結するおそれがある場合に
は、防凍剤が添加される。
【0014】上記素材の配合割合は、JISに規定され
ている試験に基づいて、凝結試験、フロー値、単位容積
重量、曲げ強度、圧縮強度、モルタルの空気量、モルタ
ルのブリーディング試験を行い、それらの結果に基づい
て決定することができる。
【0015】しかし、このセメントモルタル系のグラウ
ト材は、混合物や硬化物(最終製品)が、流動性、収縮
率、可使時間、初期強度及び単位容積重量各々につい
て、要求品質(要求性能)となるように決定することが
好ましい。
【0016】
【使用可能の素材例】カルシウムアルミネート系の収縮
低減剤として、前記したポリエチレングリコールを用い
ることができる。
【0017】無機質重量骨材として、硅砂を用いること
ができる。
【0018】無機質軽量骨材として、フライアッシュ、
高炉スラグ粉末、パーライト、ガラス発泡骨材、シラス
バルーン等を用いることができ、またそれらのうち、1
以上の骨材を用いることができる。
【0019】有機軽量骨材として、Eva−炭酸カルシ
ウム発砲体、スチレン発砲骨材等を用いることができ、
またそれらのうちの1つ又は両者を用いることができ
る。
【0020】硬化遅延剤として、ポリエチレングリコー
ル基+マレイン酸、クエン酸三ナトリウム等を用いるこ
とができ、またそれらのうち、1以上の硬化遅延剤を用
いることができる。
【0021】硬化促進剤として、半水石膏、ポリエチレ
ングリコール基+マレイン酸、炭酸二ナトリウム、炭酸
リチウム等を用いることができ、またそれらのうち、1
以上の硬化促進剤を用いることができる。
【0022】減水剤として、ナフタリンスルホン酸縮合
塩、スルホン化メラミン縮合塩、ポリエチレングリコー
ル基+マレイン酸等を用いることができ、またそれらの
うち、1以上の減水剤を用いることができる
【0023】増粘剤として、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース、エチレンヒドロキシエチルセルロース等
を用いることができ、またそれらのうち、1以上の増粘
剤を用いることができる。
【0024】分散剤として、メラミン・スルホネート等
を用いることができる。また、防凍剤として、反応性無
機質カルシウム等を用いることができる。
【0025】
【実施例1及び比較例1〜10】水硬性無機結合材とし
て普通ポルトランドセメント、他の水硬性無機結合材と
してのアルミナセメント、カルシウムアルミネート系の
収縮低減剤、無機質重量骨材(細骨材)、硬化遅延剤、
硬化促進剤、防凍剤、減水剤、増粘剤、分散剤及び水を
表1に示す配合割合で混合し、混合物(組成物)を直径
が5cm、深さが10cmの供試体作成用の型枠に充填
(注入)して、硬化させることにより、供試体を製造し
た。
【0026】水硬性無機結合材としての普通ポルトラン
ドセメントは、太平洋セメント(株)製のブレーン比表
面積が3200mm/gのものを用いた。
【0027】他の水硬性無機結合材としてのアルミナセ
メントは、ラファージュアルミネートジャパン(株)製
のブレーン比表面積が3700mm/g、モノカルシ
ウムアルミネートの含有量が52〜55重量%のものを
用いた。
【0028】カルシウムアルミネート系の収縮低減剤と
して、(株)アサノ製のジプカル(ポリエチレングリコ
ール)用いた。無機質重量骨材として、東海サンド
(株)製の6号珪砂を用いた。水は水道水を用いた。
【0029】硬化遅延剤として昭和化工(株)製のクエ
ン酸ナトリウムを用い、硬化促進剤として本荘ケミカル
(株)製の炭酸リチウムF2000を用い、防凍剤とし
て(株)ボース製のノンクロール(反応性無機質カルシ
ウム)を用いた。これらは凝結調整剤として作用する。
【0030】減水剤としてSKW−イーストアジア
(株)製のメルメントF245(メラミンスルフォネー
ト系流動化剤)を用い、増粘剤として信越化学工業
(株)製のメトローズF100(メチルセルロース系の
増粘剤)を用い、分散剤(流動化剤)としてSKW−イ
ーストアジア(株)製のメルフラックスPP100F
(メラミンスルフォネート系流動化剤)を用いた。
【0031】実施例1及び比較例1から10のそれぞれ
について、混合物に関しては流動性を測定し、供試体に
関しては、収縮率(%)、可使時間、圧縮強度及び単位
容積質量をそれぞれ算出又は測定し、それらの結果から
総合評価を行った。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【実施例2、比較例11〜20】無機質重量骨材(6号
珪砂)の代わりに無機質軽量骨材を用いたこと、及び、
配合割合を変えたことを除いて、実施例1及び比較例1
から10と同じ条件で混合物を製造し、その混合物を実
施例1及び比較例1から10と同種の供試体作成用の型
枠に充填して、硬化させることにより、供試体を製造
し、各混合物及び各供試体について実施例1及び比較例
1から10と同種の測定及び同種の評価試験を行った。
その結果を表2に示す。
【0034】無機質軽量骨材として、当方パーライト工
業(株)製の8F(黒曜石系パーライト)を用いた。
【0035】
【表2】
【0036】
【実施例3,4、比較例21〜30】無機質重量骨材
(6号珪砂)の代わりに有機質軽量骨材を用いたこと、
及び、配合割合を変えたことを除いて、実施例1及び比
較例1から10と同じ条件で混合物を製造し、その混合
物を実施例1及び比較例1から10と同種の供試体作成
用の型枠に充填して、硬化させることにより、供試体を
製造し、各混合物及び各供試体について実施例1及び比
較例1から10と同種の測定及び評価試験を行った。そ
の結果を表3に示す。
【0037】有機質軽量骨材として、三幅工業(株)製
のEVA1.5mm(エチレン酢酸ビニル炭酸カルシウ
ム発砲粒)を用いた。
【0038】
【表3】
【0039】表1,2及び3において、数値は配合割合
を示す重量%であり、またその配合割合が0.0は対応
する薬剤を添加しなかったことを意味する。
【0040】流動性の測定は、JSCE−F531−1
993にしたがって、JAロート法により流下に要した
時間が60秒以内の混合物には〇印を付し、60秒を超
えた混合物には×印をそれぞれ付した。
【0041】収縮率は、JIS A 1129のモルタ
ル及びコンクリートの長さ変化試験法にしたがって測定
した長さ及びその変化(収縮量)から算出した。収縮率
が0.4%以下の混合物には〇印を付し、収縮率が0.
4%をわずかに越えた混合物には△印を、収縮率が0.
4%を大幅に超えた混合物には×印をそれぞれ付した。
【0042】可使時間は、混連から、前記の流動性が6
0秒を確保している時間(分)を測定した。
【0043】圧縮強度は、JIS R 5201の9.
5に規定されている方法にしたがって混練から3時間後
の強度を測定した。
【0044】総合評価は、圧縮強度が混練りから3時間
で2.0N/mm以上となり、材齢28日で10.0
N/mm以上の圧縮強度に達し、流動性が60秒以内
であり、収縮率が0.4%以下の例のうち、可使時間及
び単位容積重量が満足する値の例に〇印を付し、他の例
についてはいくつかの前記条件を充足しない例について
は△印を付し、多くの前記条件を充足しない例について
は×印を付した。
【0045】各実施例及び各比較例において、混合物の
製造に際しては以下の点について特に考慮した。
【0046】2.0N/mm以上の必要な初期強度を
3時間で発生させるために、普通ポルトランドセメン
ト、及びアルミナセメントの急結硬化性を利用した。ま
た、混練りから3時間で2.0N/mm以上の圧縮強
度と、材齢28日で10.0N/mm以上の圧縮強度
を目標値とした。
【0047】床版のわずかな隙間にも充填することがで
きるように、使用骨材を厳選し、高性能減水剤と分散剤
(流動化剤)とを使用することにより、ブリーディング
をなくし、高流動性を高めた。
【0048】混合物は、初期強度発生のため、短時間に
発熱反応を呈して硬化するから、通常であればかなりの
収縮をする。この問題を解決するために、実施例1にお
いては、反応をコントロールし、収縮低減剤と微膨張剤
とを混合し、混練水を冷却水に利用することにより、緩
やかに発熱するように設計した。
【0049】
【評価結果の詳細】配合割合が前記の範囲外のセメント
モルタルを使用した場合、前記した要求品質の硬化物を
得ることができない。例えば、単位容積重量が1.5〜
2.3g/cmで、1.5g/cmを下回ると、硬
化しても目的の初期強度が達成されず、また2.3g/
cmを上回ると、流動性が低下する。単位容積質量の
好ましい値は、1.9g/cm〜2.3g/cm
ある。
【0050】水硬性無機結合材100重量部に対し、普
通ポルトランドセメントの量が30重量部以下である
と、初期強度の発生が遅くなり、アルミナセメントの量
が40重量部以上になると、瞬時に結合する瞬結又は強
度の発生が遅れる。
【0051】水硬性無機結合材100重量部に対し、無
機質重量骨材、無機質軽量骨材又は有機質軽量骨材が7
0重量部以上であると、強度の発生が遅くなる。
【0052】
【施工例】次に、実施例1,2又は3と同じ手法で得た
混合物を道路の敷設したプレキャストコンクリート版の
下側に注入する例について説明する。
【0053】先ず、路面の窪んだ箇所が確認され、その
箇所の窪み量が計測される。
【0054】次いで、図1に示すように、窪んだ箇所の
1以上のプレキャストコンクリート版10に予め形成さ
れている複数のジャッキ14が取り付け穴12に組み付
けられ、窪んだ箇所のプレキャストコンクリート版10
が窪み量に対応する高さだけジャッキ14により持ち上
げられる。
【0055】次いで、窪んだ箇所の1以上のプレキャス
トコンクリート版10に予め形成されている注入穴16
に、円筒状のパイプ18が取り付けられる。パイプ18
の上部は、漏斗状に形成されている。プレキャストコン
クリート版10からパイプ18の上端までの高さHは0
〜5m程度とすることができる。
【0056】次いで、図1に示すように、実施例1,2
又は3と同じ手法で得たグラウト材20が自然流下によ
り、パイプ18及び注入穴16を介してコンクリート版
10とその下方の路床22との間の隙間24に注入され
る。
【0057】次いで、図2に示すように、注入したグラ
ウト材がプレキャストコンクリート版10の予め形成さ
れたさらに注入確認穴26から流出し始めたことによ
り、グラウト材の注入が停止される。注入確認穴26に
は、弁28が開放状態に配置されている。
【0058】次いで、注入確認穴26内の余分なグラウ
ト材がホース30を利用して容器32回収され、その注
入確認穴26の弁28が閉じられ、ジャッキが除去さ
れ、取り付け穴12が閉塞される。
【0059】以下、他の注入穴を利用してグラウト材を
コンクリート版10とその下方の路床22との間の空隙
24にさらに注入する作業が所定回数行われる。
【0060】グラウト材20の注入圧力は、正圧0〜
0.050N/mm程度とすることが望ましく、その
ような値を超えると、場所によっては、プレキャストコ
ンクリート版10を浮き上がらせ、高さレベルに狂いを
生じるおそれがある。
【0061】それゆえに、グラウト材を高流動性とする
ことにより、正圧がプレキャストコンクリート版に可能
な限り作用しない方法で注入作業を行うことが望まし
い。この点を考慮して、JAロート法60秒以内のグラ
ウト材を用いることが好ましい。
【0062】穴12,16,26は、プレキャストコン
クリート版の製造時に形成してもよいし、上記のような
施工時にプレキャストコンクリート版に形成してもよ
い。本発明のグラウト材は、上記の施工例にような利用
法のみならず、他の一般的な利用法にも用いることがで
きる。
【0063】本発明は、上記実施例に限定されず、その
趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグラウト材を用いる施工例を説明
するための図である。
【図2】図1に続く作業ステップを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 プレキャストコンクリート版 12 取り付け穴 14 ジャッキ 16 注入穴 18 パイプ 20 グラウト材 22 路床 24 隙間 26 注入確認穴 28 弁 30 回収用のホース 32 回収用の容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 17/12 C09K 17/12 P E21D 11/00 E21D 11/00 A //(C04B 28/04 C04B 22:08 Z 22:08 22:10 22:10 24:06 A 24:06 24:22 A 24:22 24:38 B 24:38) 103:60 103:60 111:32 111:32 111:70 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 (71)出願人 000162434 協立化学産業株式会社 東京都千代田区内神田1−16−15 (71)出願人 390025612 富士川建材工業株式会社 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13番地 (72)発明者 伊藤 彰彦 茨城県筑波郡谷和原村小絹216−1 株式 会社ガイアートクマガイ技術研究所内 (72)発明者 阿部 英樹 茨城県筑波郡谷和原村小絹216−1 株式 会社ガイアートクマガイ技術研究所内 (72)発明者 田中 秀樹 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 内藤 智 東京都港区芝4丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 石井 公雄 埼玉県東松山市大字大谷4453 石田工業株 式会社内 (72)発明者 松田 正人 埼玉県東松山市大字大谷4453 石田工業株 式会社内 (72)発明者 石井 光彦 東京都千代田区内神田1丁目16番15号 協 立化学産業株式会社内 (72)発明者 小嶋 秀典 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13番地 富士 川建材工業株式会社内 (72)発明者 和田 一也 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13番地 富士 川建材工業株式会社内 (72)発明者 原田 進 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13番地 富士 川建材工業株式会社内 Fターム(参考) 2D055 JA00 4G012 MB00 PA04 PA07 PA09 PA10 PA23 PA27 PA29 PB05 PB08 PB11 PB16 PB17 PB25 PB33 PB35 PB40 PC01 PC03 PC04 PC05 PC08 PC11 PD03 PE04 4H026 CA01 CA06 CB05 CC03 CC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 普通ポルトランドセメント及びアルミナ
    セメントを含む水硬性無機結合材と、カルシウムアルミ
    ネート系の収縮低減剤と、骨材とを含む、グラウト材。
  2. 【請求項2】 前記骨材は、無機質軽量骨材、無機質重
    量骨材及び有機質軽量骨材のグループから選択される、
    請求項1に記載のグラウト材。
  3. 【請求項3】 さらに、硬化遅延剤、硬化促進剤、減水
    剤、増粘剤及び分散剤のグループから選択された1以上
    の薬剤を含む、請求項1又は2に記載のグラウト材。
  4. 【請求項4】 前記水硬性無機結合材100重量部に対
    し、30〜95重量%の前記普通ポルトランドセメント
    と、3.5〜40重量%の前記アルミナセメントとが含
    まれている、請求項1から3のいずれか1項に記載のグ
    ラウト材。
  5. 【請求項5】 前記水硬性無機結合材100重量部に対
    し、0.01〜2重量%の前記収縮低減剤が含まれてい
    る、請求項1〜4のいずれか1項に記載のグラウト材。
  6. 【請求項6】 前記水硬性無機結合材100重量部に対
    し、70重量%以下の前記骨材と、0.01〜2重量%
    の前記収縮低減剤と、0.01〜3重量%の前記硬化遅
    延剤と、0.01〜3重量%の前記硬化促進剤と、0.
    01〜2重量%の前記増粘剤と、0.01〜2重量%の
    前記分散剤とが含まれている、請求項3に記載のグラウ
    ト材。
  7. 【請求項7】 組成物の単位容積重量は1.5〜2.3
    g/cmとされている、請求項1〜6のいずれか1項
    に記載のグラウト材。
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