JP2002302452A - ヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤およびラジカル消去剤 - Google Patents
ヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤およびラジカル消去剤Info
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Abstract
療、皮膚の老化(例えば、皮膚のしわ形成や弾力性低下
等)の予防・治療などに有用な、ヒスタミン遊離抑制
剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、
活性酸素消去剤またはラジカル消去剤を提供する。 【解決手段】 ヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックA
MPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤また
はラジカル消去剤に、五斂子の葉部からの抽出物を有効
成分として含有せしめる。
Description
制作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害
作用、活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有
し、アレルギー性疾患や炎症性疾患等の予防・治療、皮
膚の老化(例えば、皮膚のしわ形成や弾力性低下等)の
予防・治療などに有用な植物抽出物を含有する各種薬剤
に関する。
支喘息、アトピー性皮膚炎など、アレルギー反応を通じ
て発症するアレルギー性疾患は、子供から成人にまで及
ぶ広い年代層において見られる現代病の一つとなってい
る。その原因となるアレルギー反応はI型からIV型に
分けられる。例えば、アレルギー性鼻炎や気管支喘息に
代表されるI型アレルギー(即時型アレルギー)におい
ては、肥満細胞や好塩基球からヒスタミン、ロイコトリ
エン、プロスタグランジン等のケミカルメディエーター
が放出され、これらケミカルメディエーターが鼻炎や喘
息などの症状を伴う炎症反応を引き起こす。また、アレ
ルギー性接触性皮膚炎に代表されるIV型アレルギー
(遅延型アレルギー)においては、T細胞が放出するサ
イトカインが好酸球やマクロファージを活性化し集積さ
せ、炎症反応を引き起こす。
症反応は、体内におけるヒスタミン遊離、血小板凝集、
活性酸素やラジカルの発生などが原因となって生じる。
ンが細胞外に遊離する現象で、遊離されたヒスタミンが
炎症反応を引き起こす。このため、ヒスタミン遊離を阻
害・抑制する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患
を予防・治療する試みがなされており、そのようなヒス
タミン遊離抑制剤として、トラニラスト、クロモグリク
酸ナトリウム、バイカリン、バイカレイン、塩酸プロメ
タジン等が用いられてきた。しかしながら、これらの物
質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題となって
いた。
ホスホリパーゼA2の活性化を招き、それにより放出さ
れたロイコトリエンB4やプロスタグランジンE2等が
炎症反応を引き起こす。このため、血小板の凝集を阻害
・抑制する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を
予防・治療する試みがなされており、そのような血小板
凝集阻害物質として、アスピリン、チクロピジン、スル
フィピラゾン等が用いられてきた。しかしながら、これ
らの物質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題と
なっていた。一方、血小板の凝集は血小板中のサイクリ
ックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホ
スホジエステラーゼによってサイクリックAMPが分解
されてサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板
は凝集しやすくなる。従って、サイクリックAMPホス
ホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMP
濃度の低下を防止すれば、血小板凝集を防止できるもの
と考えられる。
されたり、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)に
よる消去が不十分であったりして、体内における濃度が
高くなると、アレルギー性炎症を生じさせるだけでな
く、様々な組織障害の原因となる。特に、皮膚は紫外線
など環境因子の刺激を直接受けるため活性酸素やラジカ
ルが発生しやすい器官であり、活性酸素やラジカルは、
コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋した
り、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を
生成したりして、皮膚のしわ形成や弾力性低下等の皮膚
の老化を引き起こす。このため、活性酸素消去物質やラ
ジカル消去物質を安全性の点で有利な天然物から得る試
みがなされており、ウワミズザクラのプルヌソールA、
ユーカリ等のエラグ酸、大麦、黒米、黒インゲン等の穀
類のフラボノイド類、茶のカテキン、ゴマのセサミン
類、セージ、ローズマリー等のハーブ類に含まれるカル
ノソールやロズマノール等の有効性が確認されている。
に伴う炎症反応を阻害・抑制し、アレルギー性疾患や炎
症性疾患を予防・治療するには、その原因となるヒスタ
ミン遊離、サイクリックAMPホスホジエステラーゼに
よるサイクリックAMPの分解、活性酸素や生体内ラジ
カルの発生等を阻害・抑制することが有用であると考え
られる。また、活性酸素や生体内ラジカルの発生の阻害
・抑制により、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて皮膚
のしわ形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療で
きるものと考えられる。
らヒスタミン遊離抑制作用を有するものを見出し、それ
を有効成分としたヒスタミン遊離抑制剤を提供すること
を目的とする。また、本発明は、第二に、天然物の中か
らサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を
有するものを見出し、それを有効成分としたサイクリッ
クAMPホスホジエステラーゼ阻害剤を提供することを
目的とする。さらに、本発明は、第三に、天然物の中か
ら活性酸素消去作用を有するものを見出し、それを有効
成分とした活性酸素消去剤を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、第四に、天然物の中からラジカ
ル消去作用を有するものを見出し、それを有効成分とし
たラジカル消去剤を提供することを目的とする。
に、本発明により提供されるヒスタミン遊離抑制剤、サ
イクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸
素消去剤またはラジカル消去剤は、五斂子(Averrhoa c
arambola L.)の葉部からの抽出物を有効成分として含
有することを特徴とする。
する。本発明のヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックA
MPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤また
はラジカル消去剤の有効成分である「五斂子の葉部から
の抽出物」には、抽出処理によって五斂子の葉部から得
られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽
出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製
物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
のは、五斂子(学名:Averrhoa carambola L.;生薬
名:陽桃)の葉部である。葉部には、完全葉の他、葉の
一部(例えば葉身、葉柄、托葉など)が含まれる。ま
た、五斂子の茎部も抽出原料として使用することができ
るので、茎部を葉部とともに抽出原料とすることや、茎
部のみを抽出原料とすることも可能である。
食用される。五斂子は、中国では紀元前から文献に記載
され、その果実は断面が星形のことからスターフルーツ
とも呼ばれている。五斂子は沖縄、中国東南部や雲南そ
の他熱帯各地で栽培されており、これらの地域から容易
に入手することができる。
採取後ただちに乾燥し、中切または細切したもの、ある
いは粉砕したものが適当である。乾燥は天日で行っても
よいし、通常使用される乾燥器を用いて行ってもよい。
五斂子の葉部は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒に
よって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用
してもよい。脱脂等の前処理を行なうことにより、五斂
子の葉部の極性溶媒による抽出処理を効率よく行なうこ
とができる。
媒を使用するのが好ましい。五斂子の葉部に含まれるヒ
スタミン遊離抑制作用、サイクリックAMPホスホジエ
ステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用またはラジカル
消去作用を示す成分は、極性溶媒を抽出溶媒とする抽出
処理によって容易に抽出することができる。
級脂肪族アルコール、含水の低級脂肪族アルコール等を
例示でき、これらを単独で、またはこれら2種以上の混
合物として使用することができる。好適な低級脂肪族ア
ルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、1,3−ブチレングリ
コール、エチレングリコール、グリセリン、プロピレン
グリコール、イソプレングリコール等を例示することが
できる。これらの抽出溶媒は取り扱いが容易であり、抽
出作業を比較的容易に行なうことができる。
水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等
の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に
施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、滅菌、
ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれ
る。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る
水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リ
ン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
して使用する場合、その混合比は適宜調整することがで
きる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を
使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合
比を7:3〜2:8(重量比)とすることができる。
性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、
常法に従って行なうことができる。抽出処理の際には、
特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし還流
加熱下において任意の装置を使用することができる。
原料を投入し、ときどき攪拌しながら可溶性成分を溶出
させる。この際、抽出条件は抽出原料等に応じて適宜調
整し得るが、抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍
量(重量比)あり、抽出時間は通常1〜3時間であり、
抽出温度は通常、常温〜95℃である。
後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得
ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液
若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、またはこれらの粗
精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希
釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。例え
ば、抽出液を遠心分離などにより固液分離して目的とな
る抽出物を得ることができる。
遊離抑制剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ
阻害剤、活性酸素消去剤またはラジカル消去剤として使
用することができるが、活性が低い場合もあるため、濃
縮液またはその乾燥物としたものの方が利用しやすい。
例えば、適当に濃縮したエキス状物や、スプレードライ
等の方法を用いてさらに乾固させた乾燥エキスとして使
用することができる。抽出液の乾燥物を得るにあたって
は、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキ
ストリン等のキャリアーを添加してもよい。
しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱
色、脱臭等を目的とする精製を行なうことも可能である
が、化粧料や飲食品に添加する場合には大量に使用する
ものではないから、未精製のままでも実用上支障はな
い。精製は、具体的には活性炭処理、吸着樹脂処理、イ
オン交換樹脂処理等によって行なうことができる。
らの抽出物は、ヒスタミン遊離抑制作用、サイクリック
AMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作
用またはラジカル消去作用を有する。
もヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤またはラジカル消
去剤として使用することができるが、常法に従って製剤
化して使用することもできる。製剤化する場合、保存や
取り扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデ
キストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他
任意の助剤を添加することができる。五斂子の葉部から
の抽出物は、製剤化により錠剤、カプセル剤、散剤、液
剤等、任意の剤形とすることができ、外皮用剤、内服液
剤、内服固形剤注射剤、座剤等として使用することがで
きる。また、五斂子の葉部からの抽出物は、飲食品、皮
膚外用剤、化粧料、医薬部外品、医薬品等の構成成分と
して広く利用することができる。
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去
剤またはラジカル消去剤の投与量は、用法、患者の年
齢、性別、疾患の程度等により適宜決定することができ
る。
ミンの遊離を抑制することができる。本発明のヒスタミ
ン遊離抑制剤によれば、I型アレルギー反応に伴う肥満
細胞からのヒスタミンの遊離を抑制することができ、こ
れによりヒスタミンによって引き起こされる炎症反応を
抑制することができる。したがって、本発明のヒスタミ
ン遊離抑制剤によれば、ヒスタミン遊離が関与するアレ
ルギー性疾患や炎症性疾患を予防・治療することができ
る。
テラーゼ阻害剤は、サイクリックAMPホスホジエステ
ラーゼの活性を阻害することができる。血小板の凝集は
血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サ
イクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイク
リックAMPが分解されてサイクリックAMPの濃度が
低下すると、血小板は凝集しやすくなる。そして、血小
板凝集は、アラキドン酸カスケードのホスホリパーゼA
2の活性化を招き、それにより放出されたロイコトリエ
ンB4やプロスタグランジンE2等が炎症反応を引き起
こす。したがって、本発明のサイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ阻害剤によれば、サイクリックAMPホ
スホジエステラーゼの作用を抑制して血小板凝集を防止
でき、これにより血小板凝集が関与する炎症反応を抑制
することができる。また、本発明のサイクリックAMP
ホスホジエステラーゼ阻害剤によれば、血小板凝集が関
与するアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・治療する
ことができる。
去することができる。ここで、「活性酸素」には、スー
パーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一
重項酸素等が含まれる。本発明の活性酸素消去剤は、こ
れらの活性酸素種のうち特に過酸化水素を消去するため
に好適に使用することができる。活性酸素は、アレルギ
ー性炎症を生じさせるだけでなく、生体内の膜や組織を
構成する生体内分子を攻撃し、種々の炎症性疾患を誘発
する。したがって、本発明の活性酸素消去剤によれば、
活性酸素が関与するアレルギー性疾患や炎症性疾患を予
防・治療することができる。また、活性酸素は、コラー
ゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油
脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成し
たりして、皮膚のしわ形成や弾力性低下等の皮膚の老化
を引き起こす。したがって、本発明の活性酸素消去剤に
よれば、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、皮膚のし
わ形成や弾力性低下等の皮膚の老化を防止することがで
きる。
去することができる。ここで、「ラジカル」とは、不対
電子を1つまたはそれ以上有する分子または原子を意味
する。本発明のラジカル消去剤が消去し得るラジカルは
特に限定されないが、本発明のラジカル消去剤は、スー
パーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH等のラ
ジカルを消去するために好適に使用することができる。
スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル等の生体内ラ
ジカルは、アレルギー性炎症を生じさせるだけでなく、
生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、種々
の炎症性疾患を誘発する。したがって、本発明のラジカ
ル消去剤によれば、生体内ラジカルが関与するアレルギ
ー性疾患や炎症性疾患を予防・治療することができる。
また、生体内ラジカルは、皮膚の老化に関与する過酸化
脂質を生成する根源であり、特に、ヒドロキシラジカル
は、生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等
と直ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こ
す。したがって、本発明のラジカル消去剤によれば、生
体内ラジカルによる過酸化脂質の生成の抑制等を通じ
て、皮膚のしわ形成や弾力性低下等の皮膚の老化を防止
することができる。
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去
剤またはラジカル消去剤は、患者に直接投与(例えば経
口投与)してもよいが、皮膚外用剤、飲食品等に配合し
て使用することが好ましい。
される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外
品、医薬品、浴用剤等が含まれる。皮膚外用剤の具体例
としては、肌に対するものとして、軟膏、パップ、クリ
ーム、乳液、ローション、パック、ゼリー等を例示で
き、頭皮に対するものとして、トニック、リンス、シャ
ンプー、アストリンゼント等を例示することができる。
料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料
(これら飲料の濃縮液および調製用粉末を含む);アイ
スクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の氷菓;そ
ば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、シュウマイの
皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガ
ム、チョコレート、スナック菓子、ビスケット、ゼリ
ー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼ
こ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工
乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、天ぷら油、マーガリ
ン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、
ドレッシング等の油脂および油脂加工食品;ソース、た
れ等の調味料;錠剤状、顆粒状等の種々の形態の健康・
栄養補助食品類;その他スープ、シチュー、サラダ、惣
菜、漬物、等を例示することができる。
らの抽出物の活性の強さや、当該抽出物を配合する皮膚
外用剤の種類によって適宜調整し得るが、通常0.00
1〜1.0重量%である。また、飲食物への配合量は、
五斂子の葉部からの抽出物の摂取量が1日あたり1〜1
000mgとなるように調整することが好ましい。
イクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸
素消去剤またはラジカル消去剤は、ヒトに対して好適に
適用するものであるが、ヒト以外の動物に対して適用す
ることもできる。
ついて更に詳細に説明する。
ambola L.)の葉部の粗粉砕物300gを抽出溶媒2000mlに
投入し、穏やかに攪拌しながら3時間、70℃に保った。
その後ろ過し、ろ液を40℃で減圧下にて濃縮し、さらに
減圧乾燥機で乾燥して五斂子の葉部からの抽出物を得
た。4種類の抽出溶媒を用いて上記抽出処理を行ったと
ころ、抽出物の収率は表1のとおりであった。なお、抽
出溶媒が混合物の場合、以下に示す混合比は重量基準に
よるものである。
様活性)の試験 製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノー
ル抽出物(試料2)、エタノール抽出物(試料3)およ
び50%プロパノール抽出物(試料4)について、以下の
方法で過酸化水素消去作用を試験した。
M)10μLに、試料1〜4をそれぞれ含有する試料溶液10
μLを加え、37℃で20分間インキュベートした後、発色
試薬[DA-64(和光純薬)を10mMおよびトライトンX-100
を0.5%含む0.1M PIPES緩衝液(pH7.0)に、ペルオキシ
ダーゼ溶液(100unit/mL,和光純薬)1mLを加え、全量
を100mLに調整したもの]2.98mLを添加し、37℃で5分
間インキュベートした後、波長727nmにおける吸光度を
測定した。以下、この吸光度を「過酸化水素標準溶液添
加、試料溶液添加時の吸光度」という。
標準溶液を添加しない場合についても同様にして吸光度
を測定した。以下、この吸光度を「過酸化水素標準溶液
無添加、試料溶液添加時の吸光度」という。
試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても
同様にして吸光度を測定した。以下、これらの吸光度を
それぞれ「過酸化水素標準溶液添加、試料溶液無添加時
の吸光度」および「過酸化水素標準溶液無添加、試料溶
液無添加時の吸光度」という。
化水素消去率(%)を求めた。
B)〕×100
添加、試料溶液無添加時の吸光度を、「B」は過酸化水
素標準溶液無添加、試料溶液無添加時の吸光度を、
「C」は過酸化水素標準溶液添加、試料溶液添加時の吸
光度を、「D」は過酸化水素標準溶液無添加、試料溶液
添加時の吸光度を表す。
酸化水素消去率(%)の測定を行ない、過酸化水素消去
率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により
求めた。試料1〜3の過酸化水素50%消去濃度は以下の
表2に示すとおりであった。
水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料
2)、エタノール抽出物(試料3)および50%プロパノ
ール抽出物(試料4)はいずれも過酸化水素消去作用
(SOD様活性)を有することが示された。また、これ
らの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物(試料
2)が優れた過酸化水素消去作用(SOD様活性)を有
することが示された。また、抽出物の濃度を変化させる
ことにより、過酸化水素消去作用(SOD様活性)の強
さを変化させることができることが示された。
ル抽出物(試料2)、エタノール抽出物(試料3)およ
び50%プロパノール抽出物(試料4)について、非常に
安定なラジカルであるDPPH(1,1-Diphenyl-2-picrylhyd
razyl)を使用して以下の方法によりラジカル消去作用
を試験した。
picrylhydrazyl)エタノール溶液3mLに、試料1〜4を
それぞれ含有する試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密
栓して振り混ぜた後、30分間静置した。その後、520nm
における吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料
溶液添加時の吸光度」という。
わりに試料を溶解した溶媒を用いた場合についても同様
にして520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸
光度を「コントロールの吸光度」という。
試料溶液3mLを加えた後、直ちに520nmにおける吸光度
を測定した。以下、この吸光度を「ブランクの吸光度」
という。
カル消去率(%)を求めた。
0
度を、「B」は試料溶液添加時の吸光度を、「C」はブ
ランクの吸光度を表す。
ラジカル消去率(%)を測定し、ラジカル消去率が50%
になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求め
た。試料1〜4のラジカル50%消去濃度は以下の表3に
示すとおりであった。
水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料
2)、エタノール抽出物(試料3)および50%プロパノ
ール抽出物(試料4)はいずれもラジカル消去作用を有
することが示された。また、これらの抽出物の中でも特
に50%エタノール抽出物(試料2)が優れたラジカル消
去作用を有することが示された。また、抽出物の濃度を
変化させることにより、ラジカル消去作用の強さを変化
させることができることが示された。
験 製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノー
ル抽出物(試料2)、エタノール抽出物(試料3)およ
び50%プロパノール抽出物(試料4)について、以下の
方法でヒスタミン遊離抑制作用を試験した。なお、以下
の方法は、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘ
キソサミニダーゼも遊離されることから、ヘキソサミニ
ダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価する
方法である。
(15%FBS添加S-MEM培地;以下同じ)にRBL-2H3細胞 1.
0×106個を播種し、37℃、5%CO2-95%airの下で4日間
培養した。次いで、トリプシン処理し、遠心分離(800r
pmで4分間)して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×1
05cell/mLで培地に懸濁し、そこにマウスモノクローナ
ル抗ジニトロフェニル基IgE(DNP-Specific IgE)を0.5
μg/mLの濃度で添加した。この細胞浮遊液を96ウェルプ
レートの各ウェルに100μLずつ播種し、37℃、5%CO2-9
5%airの下で24時間培養した。培養終了後、各ウェル中
の培地を除去し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。
次いで、上記緩衝液30μLと試料1〜4をそれぞれ含有
する試料溶液10μLとを加え、37℃で10分間インキュベ
ートした後、ジニトロフェニル化ウシ血清アルブミン
(DNP-BSA)10μLを加え、さらに37℃で15分間インキュ
ベートした。その後、氷冷下で上清10μLを新たな96ウ
ェルプレートに移し替え、これに1mmol/L p-ニトロフ
ェニル-N-アセチル-β-D-グルコサミド溶液10μLを加
え、37℃で1時間インキュベートした。反応終了後、0.
1mol/L Na2CO3−NaHCO3溶液250μLを加え、マイクロプ
レートリーダーにて650nmを対照に415nmにおける吸光度
を測定した(以下、この吸光度を「吸光度A」とい
う)。
衝液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度
の測定を行なった(以下、この吸光度を「吸光度B」と
いう)。
3溶液を同様の処理で反応させたものについても吸光度
の測定を行なった(以下、この吸光度を「吸光度C」と
いう)。
衝液を加えたものについても同様の処理と吸光度の測定
を行なった(以下、この吸光度を「吸光度D」とい
う)。
ソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を求めた。
〔(A−C−D)/(B−D)〕}×100
は吸光度Bを、「C」は吸光度Cを、「D」は吸光度D
を表す。
ヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を測定し、ヘキソ
サミニダーゼの遊離を50%阻害する試料濃度IC50(p
pm;μg/mL)を内挿法により求めた。試料1〜4のIC
50は以下の表4に示すとおりであった。
水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料
2)、エタノール抽出物(試料3)および50%プロパノ
ール抽出物(試料4)はいずれもヒスタミン遊離抑制作
用を有することが示された。また、これらの抽出物の中
でも特に50%エタノール抽出物(試料2)が優れたヒス
タミン遊離抑制作用を有することが示された。また、抽
出物の濃度を変化させることにより、ヒスタミン遊離抑
制作用の強さを変化させることができることが示され
た。
エステラーゼ阻害作用の試験 製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノー
ル抽出物(試料2)、エタノール抽出物(試料3)およ
び50%プロパノール抽出物(試料4)について、以下の
方法でサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作
用を試験した。
mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLにウシ胎児血清アル
ブミン溶液(2.5mg/mL)0.1mLおよびサイクリックAM
Pホスホジエステラーゼ溶液(0.1mg/mL)0.1mLを加
え、さらに試料1〜4をそれぞれ含有する試料溶液0.05
mLを加え、37℃で5分間インキュベートした。次いで、
サイクリックAMP溶液(0.5mg/mL)0.05mLを加え、37
℃で60分間反応させた。反応後、沸騰水上で3分間煮沸
して反応を停止させ、4℃で遠心分離し、上清中の反応
基質(サイクリックAMP)を高速液体クロマトグラフ
ィーにより定量した。
と反応基質の定量を行ない、試料無添加時の反応基質量
に対する試料添加時の反応基質量の比率より、試料1〜
4のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害率
(%)を求めた。
させてサイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻
害率(%)を測定し、サイクリックAMPホスホジエス
テラーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC50(pp
m;μg/mL)を内挿法により求めた。試料1〜4のIC
50(ppm)は以下の表5に示すとおりであった。
水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料
2)、エタノール抽出物(試料3)および50%プロパノ
ール抽出物(試料4)はいずれもサイクリックAMPホ
スホジエステラーゼ阻害作用を有することが示された。
また、これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出
物(試料2)が優れたサイクリックAMPホスホジエス
テラーゼ阻害作用を有することが示された。また、抽出
物の濃度を変化させることにより、サイクリックAMP
ホスホジエステラーゼ阻害作用の強さを変化させること
ができることが示された。
防止・改善作用)の試験 製造例1で得られた五斂子の葉部からの50%エタノー
ル抽出物(試料2)を配合した乳液(以下「実施例乳
液」という。)を常法に従って調製した。実施例乳液の
組成を以下に示す。
を含まないほかは実施例乳液と同じ組成からなる比較例
乳液とについて、下記の評価試験を行った。 被験者:22〜43歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘
が消え、広範囲の角質がめくれている(表6に示す評価
が1)、または皮溝・皮丘が不鮮明で、角質が部分的に
めくれている(表6に示す評価が2)、肌荒れと判定さ
れた20名を選抜して被験者とした。 塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実施例乳液を、
左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、30日間塗布さ
せた。
後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレ
プリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡
で皮紋の状態および角質剥離の状態を観察し、表6に示
す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表7に示
す。
した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に
肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
ついて、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優
劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表8に示
す。
ても、上記判定1と同様の効果と、優れた使用感とが確
認された。
らの抽出物を配合した皮膚化粧料が皮膚の老化防止・改
善作用(肌荒れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適
用した場合の使用感と安全性に優れていることが確認さ
れた。
部からの抽出物を用いて以下の化粧料、食品および薬剤
を製造したところ、いずれの場合においても、良好な化
粧料、食品および薬剤を得ることができた。
法により製造した。 ホホバオイル 4g オリーブオイル 2g スクワラン 2g セタノール 2g モノステアリン酸グリセリル 2g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g 1,3−ブチレングリコール 3g アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1g カミツレ抽出物 0.1g グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g 黄杞抽出物 0.1g シャクヤク抽出物 0.1g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g 香料 0.05g 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料1) 1g 精製水 残部(全量を100gとする)
を常法により製造した。 グリセリン 3g 1,3−ブチレングリコール 3g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.15g クエン酸 0.1g クエン酸ソーダ 0.1g 油溶性甘草抽出物 0.05g 酢酸トコフェロール 0.05g アロエ抽出物 0.1g マロニエエキス 0.1g クジン抽出物 0.1g シラカバ抽出物 0.1g 香料 0.05g 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料2) 0.5g 精製水 残部(全量を100gとする)
ームを常法により製造した。 流動パラフィン 5g サラシミツロウ 4g セタノール 3g スクワラン 10g ラノリン 2g ステアリン酸 1g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3g 1,3−ブチレングリコール 6g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g コンキオリン加水分解物 0.1g ニンジンエキス 0.1g 香料 0.1g 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料3) 2g 精製水 残部(全量を100gとする)
を常法により製造した。 ポリビニルアルコール 15g ポリエチレングリコール 3g プロピレングリコール 7g エタノール 10g パラオキシ安息香酸エチル 0.05g チンピ抽出液 0.1g ローヤルゼリー抽出液 0.1g ソウハクヒエキス 0.1g コメヌカ抽出液 0.1g 香料 0.05g 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料4) 5g 精製水 残部(全量を100gとする)
混合物を打錠して、錠剤状健康・栄養補助食品を製造し
た。 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料1) 100重量部 コラーゲン 30重量部 ムコ多糖・タンパク(コンドロイチン) 10重量部 ヒアルロン酸 1重量部 ハス胚芽抽出物 20重量部 月桃葉茎抽出物 20重量部 黒米抽出物 20重量部 甘草抽出物(グリチルリチンを含む) 10重量部 ミルク蛋白加水分解物(アミノ酸、低分子ペプチドを含む)10重量部 ビタミンB群混合粉末(全ビタミンB群を含む) 4重量部 ビタミンC 10重量部 粉糖(ショ糖) 53重量部 グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
混合物を顆粒状に形成して健康・栄養補助食品を製造し
た。 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料2) 200重量部 ハス胚芽抽出物 50重量部 真珠蛋白加水分解(各種アミノ酸、ペプチドを含む) 15重量部 シルク蛋白加水分解物(各種アミノ酸、ペプチドを含む)15重量部 大豆イソフラボン 10重量部 紫米抽出物 50重量部 赤ワインエキスパウダー(プロシアニジンを含む) 30重量部 酵母エキス 10重量部 (グルタチオン、核酸、アミノ酸、ビタミンを含む) ザクロ種子抽出物 10重量部 小麦胚芽抽出物 10重量部 (ビタミン、クロム、セレン、モリブデンを含む) DNA 30重量部 ビートオリゴ糖 1060重量部 ステビア抽出物 10重量部
混合物をゼラチンカプセル化して、錠剤状健康・栄養補
助食品を製造した。 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料1) 50重量部 ハス胚芽抽出物 15重量部 セラミド 30重量部 リン脂質(レシチン) 10重量部 ビタミンE(トコフェロール) 17重量部 マルチカロチン(αおよびβカロチン、ルテイン、リコペン)10重量部 赤米抽出物(シクロアルテノールエステルを含む) 15重量部 オクタコサノール 1重量部 植物ステロール 5重量部 シソの実油(αリノレン酸を含む) 20重量部 精製魚油(DHA、EPAを含む) 20重量部 ごま油(リグナン化合物を含む) 20重量部 オリーブ油 10重量部 大豆、菜種混合油 65重量部 グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
常法に従い混合し清涼飲料水を製造した。 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料1) 1重量部 ハス胚芽抽出物 1重量部 ローヤルゼリー 3重量部 水溶性コラーゲン 8重量部 ハトムギエキス 1重量部 高麗ニンジンエキス 1重量部 プラセンタ(胎盤)エキス 1重量部 プエラリアエキス 1重量部 パープルヤムエキス 1重量部 オリゴ糖 5重量部 ショ糖 10重量部 プルーン果汁 2重量部 ザクロ果汁 5重量部 グレープフルーツ果汁 10重量部 ビタミンC 1重量部 グレープフルーツフレーバー 0.7重量部 水 残部(全量を100重量部とする)
を常法に従い混合しキャンディーを製造した。 五斂子葉部抽出物(製造例1の試料2) 2重量部 ハス胚芽抽出物 1重量部 水あめ 30重量部 甘草エキス 3重量部 甜茶エキス 1重量部 ブルーベリーエキス 1重量部 ストロベリー1/5濃縮果汁 1重量部 赤キャベツ色素 0.05重量部 レモン果汁 0.5重量部 水 5重量部
き、錠剤製造の常法により処理して錠剤を製造した。
剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、
活性酸素消去剤またはラジカル消去剤が提供される。本
発明のヒスタミン遊離抑制剤、サイクリックAMPホス
ホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤またはラジカ
ル消去剤は、アレルギー性疾患や炎症性疾患等の予防・
治療、皮膚の老化(例えば、皮膚のしわ形成や弾力性低
下等)の予防・治療などに有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 五斂子(Averrhoa carambola L.)の葉
部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
するヒスタミン遊離抑制剤。 - 【請求項2】 五斂子(Averrhoa carambola L.)の葉
部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
するサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 五斂子(Averrhoa carambola L.)の葉
部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
する活性酸素消去剤。 - 【請求項4】 五斂子(Averrhoa carambola L.)の葉
部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴と
するラジカル消去剤。
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