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JP2002344155A - 導電性ケース - Google Patents

導電性ケース

Info

Publication number
JP2002344155A
JP2002344155A JP2001145190A JP2001145190A JP2002344155A JP 2002344155 A JP2002344155 A JP 2002344155A JP 2001145190 A JP2001145190 A JP 2001145190A JP 2001145190 A JP2001145190 A JP 2001145190A JP 2002344155 A JP2002344155 A JP 2002344155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
conductive
side wall
board
guides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001145190A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kumeta
浩一 粂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001145190A priority Critical patent/JP2002344155A/ja
Publication of JP2002344155A publication Critical patent/JP2002344155A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に電磁波等を放射する部材を収納して
いる導電性ケースの隙間から電磁波等が漏洩するのを防
止することができる導電性ケースにおいて、導電性ケー
スの組み立て作業数を減少させ、マザーボード、ドータ
ボード等の各種ボードの着脱作業を容易に行うことがで
き、各種ボードと導電性ケースとのアース接続を確実か
つ容易に行え、且つ導電性ケースからの電磁波の漏洩を
防止すること。 【解決手段】 左右方向に離れて対向して平行に配置
された左側壁2,3および右側壁1と、前記左右の各側
壁の下端部どうしを接続する下側壁4と、前面側から挿
入されたボードを後方にガイドする前後方向ボードガイ
ド1a,2a,1b,2bとを有する導電性樹脂で一体
成形されたケース本体A1と、前記ケース本体A1に着
脱可能に装着されて開口部を閉塞するケースカバーA2
とを備える導電性ケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザープリンタ等の画像形成置やその他の電子機器の
導電性ケースに関し、特に、内部に電磁波等を放射する
部材(マザーボード、ドータボード等)を収納している
導電性ケースの隙間から電磁波等が漏洩するのを防止す
ることができる導電性ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、高周波のクロックを使用している
電子機器は、他の電子機器に悪影響を与える電磁波を放
射し易い。そのため、電子機器には電子機器内部で発生
した電磁波が外部に漏洩させないようにすることが求め
られる。電磁波の漏洩を防止するために、従来から、フ
レーム、シャーシ、外装部材等の結合を強固にしアース
接続を安定させたり、電磁波を放射するボードとそれを
収容する導電性ケースとの接触面積を増やしアース接続
を安定させることが行われている。
【0003】特に、拡張基板(ドーターボード)を有す
る場合には、次の対策が必要となる。 (1)拡張基板を収容する導電性ケースの開口や隙間等
からの電磁波の漏洩を防止する必要がある。 (2)構成部品の合わせ面(異なる構成部品(例えば、
拡張基板とそのガイドレール)が当接または接触する
面)の接触状態を良くしてその部分の導電性を安定させ
る必要がある。 (3)追加した拡張基板のアース接続が必要である。
【0004】前記導電性ケースの開口からの電磁波の漏
洩を防止するためには、前記開口を閉塞板により閉塞
し、前記閉塞板と導電性ケースの開口縁との間に形成さ
れる隙間の長さが長くならないように、閉塞板と導電性
ケースの開口縁との隙間に沿って所定間隔で導通部材を
配置し、その導通部材により前記閉塞板と導電性ケース
の開口縁とを導通させれば良い。しかしながら、複数の
板金を折り曲げたり、連結したりして製作した金属製の
導電性ケースは、板金と板金との連結部に隙間が生じる
ので、前記隙間からの電磁波の漏洩を防止する対策が必
要になる。
【0005】前記導電性ケースの隙間からの電磁波の漏
洩を防止する従来技術は次の公報(J01)に記載されて
いる。 (J01)特開平9−260883号公報 この公報には、衛星放送受信用の一次放射器に用いられ
るLNBの電磁波遮蔽装置において、導電性ケースを構
成するシャーシ部と電磁遮蔽蓋(LNBカバー)との隙
間からの電磁波の漏洩を防止するため、上方を開口面と
し、底部に信号処理用のLNB基板を収納した箱型に形
成されたシャーシ部と、下方を開口面とした箱型に形成
され、相互に開口面を合わせて前記シャーシ部の箱の内
側に挿入した電磁遮蔽蓋とを有し、シャーシ部の側面の
複数箇所から金属製のネジを挿入してシャーシ部と電磁
遮蔽蓋とをネジ止めして電磁波の漏洩を防止している。
なおこの公報には、前記電磁遮蔽蓋に剛性樹脂製のもの
を使用できることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(前記従来技術(J0
1)の問題点)前記従来技術(J01)では、シャーシと
遮蔽蓋との重なる部分を多数のネジ止めにより電気的に
接続(アース接続)するので、導電性ケースの組み立て
作業数が多くなり、作業時間が長くなるという問題点が
ある。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
次の記載内容を課題とする。 (O01)導電性ケースの組み立て作業数を減少させ且つ
導電性ケースからの電磁波の漏洩を防止すること。 (O02)マザーボード、ドータボード等の各種ボードの
着脱作業を容易に行うことができ、且つ、各種ボードと
導電性ケースとのアース接続を確実かつ容易に行えるよ
うにすること。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の構成要素には、後述の
実施例の構成要素との対応を容易にするため、実施例の
構成要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の導電性ケース(A)は、次の構成要件(A01),
(A02)を備えたことを特徴とする。 (A01)互いに直交するX軸,Y軸,Z軸を定義し、前
記X軸の延びる方向を前後方向、前記Y軸の延びる方向
を右左方向、前記Z軸の延びる方向を上下方向と定義し
た場合に、左右方向に離れて対向して平行に配置された
左側壁(2,3)および右側壁(1)と、前記左右の各
側壁のZ軸方向の一端部である下端部どうしを接続する
下側壁(4)と、前記右側壁(1)および左側壁(2,
3)の対向する壁面にそれぞれ平行に且つ対向して形成
されるとともにX軸方向の一端側である前面側から挿入
されたボード(DB1,DB2)を後方にガイドする前
後方向ボードガイド(1a,2a,1b,2b)とを有
する導電性樹脂で一体成形されたケース本体(A1)、 (A02)前記ケース本体(A1)に着脱可能に装着され
て前記ケース本体(A1)の各側壁の間に形成される開
口部を閉塞するケースカバー(A2)。
【0010】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
の導電性ケース(A)では、互いに直交するX軸,Y
軸,Z軸を定義し、前記X軸の延びる方向を前後方向、
前記Y軸の延びる方向を右左方向、前記Z軸の延びる方
向を上下方向と定義した場合に、ケース本体(A1)を
構成する左側壁(2,3)、右側壁(1)、下側壁
(4)および、前記右側壁(1)および左側壁(2,
3)の対向する壁面にそれぞれ平行に且つ対向して形成
された前後方向ボードガイド(1a,2a,1b,2
b)は、導電性樹脂で一体成形されている。前記前後方
向ボードガイド(1a,2a,1b,2b)は、X軸方
向の一端側である前面側から挿入されたボード(DB
1,DB2)を後方にガイドする。前記ケース本体(A
1)に着脱可能に装着されるケースカバー(A2)は、
前記ケース本体(A1)の各側壁の間に形成される開口
部を閉塞する。前記左側壁(2,3)、右側壁(1)、
下側壁(4)および前後方向ボードガイド(1a,2
a,1b,2b)で構成されるケース本体(A1)が導
電性樹脂で一体成形されているので、組立作業を行う際
の組み立て部品数が少なくなる。したがって、ケース本
体(A1)へのボード(DB1,DB2)の組付け、お
よび導電性ケース(A)の組み立て作業を容易に行うこ
とができる。また一般的に、樹脂は金属に比較して、摩
擦抵抗が低く且つ硬度が低いので、前後方向ボードガイ
ド(1a,2a,1b,2b)とボード(DB1,DB
2)との電気的接触が容易である。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1の導電性ケース(A)は前記本発明において、次
の構成要件(A03)を備えている。(A03)前記右側壁
(1)および左側壁(2,3)の後端部の対向する側面
にそれぞれ平行に且つ対向して形成されるとともに上方
から挿入されたプレート(12)を上下方向にガイドす
るプレートガイド(1d,3a)が一体成形された前記
ケース本体(A1)。
【0012】(実施の形態1の作用)前記構成を備えた
実施の形態1の導電性ケース(A)では、前記ケース本
体(A1)の前記右側壁(1)および左側壁(2,3)
の後端部の対向する側面には、それぞれ平行に且つ対向
してプレートガイド(1d,3a)が一体成形されてい
る。前記プレートガイド(1d,3a)は、上方から挿
入されたプレート(12)を上下方向にガイドする。し
たがって、この実施の形態1の導電性ケースは、前記プ
レートガイド(1d,3a)に挿入されるプレート(1
2)に、マザーボード等を装着しておくことにより、前
記マザーボード等の着脱を容易に行うことができる。
【0013】(実施の形態2)本発明の実施の形態2の
導電性ケース(A)は、本発明または実施の形態1にお
いて下記の構成要件(A04)を備えたことを特徴とす
る。 (A04)ボード(13)が前面に装着された導電性プレ
ート(12)の左右両端部の前面および後面を上下方向
にガイドする前面ガイド(1d2,3a2)および後面ガ
イド面を有し、前記前面ガイド(1d2,3a2)および
後面ガイド(1d3,3a3)は上下方向に離れて配置さ
れ且つ前記導電性プレート(12)の前面および後面に
当接する前面ガイド突出部(1d4,3a4)および後面
ガイド突出部(1d5,3a5)を有する凹溝状ガイドに
より構成された前記プレートガイド(1d,3a)。
【0014】(実施の形態2の作用)前記構成を備えた
本発明の実施の形態2の導電性ケース(A)では、前記
プレートガイド(1d,3a)は凹溝状ガイドにより構
成されており、凹溝状ガイドの前面ガイド(1d2,3
a2)および後面ガイド面は、ボード(13)が前面に
装着された導電性プレート(12)の左右両端部の前面
および後面を上下方向にガイドする。前記前面ガイド
(1d2,3a2)および後面ガイド(1d3,3a3)は
上下方向に離れて配置された前面ガイド突出部(1d
4,3a4)および後面ガイド突出部(1d5,3a5)を
有しており、前記前面ガイド突出部(1d4,3a4)お
よび後面ガイド突出部(1d5,3a5)は、前記凹溝状
ガイドに挿入された前記導電性プレート(12)の前面
および後面に当接する。したがって、導電性ケース
(A)と一体成形された前記前面ガイド突出部(1d
4,3a4)および後面ガイド突出部(1d5,3a5)に
より、導電性ケース(A)と前記導電性プレート(1
2)とは確実に電気的接続が行われる。
【0015】(実施の形態3)本発明の実施の形態3の
導電性ケース(A)は本発明または本発明の実施の形態
1もしくは2において次の構成要件(A05)を備えてい
る。 (A05)前記ケース本体(A1)の上端部を閉塞する上
側壁(8)および前端部を閉塞する前側壁(7)が導電
性樹脂により一体成形された前記ケースカバー(A
2)。
【0016】(実施の形態3の作用)前記構成を備えた
実施の形態3の導電性ケース(A)では、前記ケース本
体(A1)の上端部および前端部は、前記ケース本体
(A1)の上端部を閉塞する上側壁(8)および前端部
を閉塞する前側壁(7)が一体成形されたケースカバー
(A2)により閉塞される。したがって、ケース本体
(A1)の開口部を容易に閉塞することができる。
【0017】(実施の形態4)本発明の実施の形態4の
導電性ケース(A)は前記実施の形態3において次の構
成要件(A06)を備えている。 (A06)前記前面ガイド突出部(1d4,3a4)および
後面ガイド突出部(1d5,3a5)はそれらの各上下方
向の間隔が、nを4以上の整数とした場合にケース本体
内のボード(13)で使用する信号の代表的周波数の波
長の1/n以下に設定された前記プレートガイド(1
d,3a)。
【0018】(実施の形態4の作用)前記構成を備えた
本発明の実施の形態4の導電性ケース(A)では、前記
前面ガイド突出部(1d4,3a4)および後面ガイド突
出部(1d5,3a5)は、それらの各上下方向の間隔
が、nを4以上の整数とした場合にケース本体内のボー
ド(13)で使用する信号の代表的周波数の波長の1/
n以下に設定されている。このように構成された場合、
導電性プレート(12)の左右の端部と前記前面ガイド
(1d2,3a2)および後面ガイド(1d3,3a3)と
の間の隙間からの電磁波の漏洩を防止することができ
る。
【0019】(実施の形態5)本発明の実施の形態5の
導電性ケース(A)は本発明または実施の形態1ないし
実施の形態4のいずれかにおいて、次の構成要件(A0
7)を備えている。 (A07)電気信号を伝送するハーネスを支持するハーネ
ス支持部(3b,4c,5)であってケース本体内部に
ケース本体(A1)と一体成形された前記ハーネス支持
部(3b,4c,5)。
【0020】(実施の形態5の作用)前記構成を備えた
本発明の実施の形態5の導電性ケース(A)では、ケー
ス本体内部にケース本体(A1)と一体成形されたハー
ネス支持部(3b,4c,5)は、電気信号を伝送する
ハーネスを支持する。したがって、導電性ケース内部の
ハーネスの引き回しを容易に行うことができる。
【0021】(実施例)図1は本発明の導電性ケースの
実施例1の分解斜視図である。図2は本発明の導電性ケ
ースの実施例1の要部の説明図で、ケース本体、マザー
ボードが装着される導電性プレートおよびドータボード
の分解斜視図である。図3は前記図2に示す導電性ケー
スのケース本体に、導電性プレートおよびマザーボード
が装着され且つドータボードが装着されようとしている
状態の平面図である。図4は前記図3のドータボードを
後端(−X端)まで挿入した状態のIV−IV線断面図
である。
【0022】以下の図面の説明において、互いに直交す
るX軸,Y軸,Z軸を定義し、前記X軸の延びる方向を
前後方向、前記Y軸の延びる方向を右左方向、前記Z軸
の延びる方向を上下方向と定義する。そして、矢印X,
−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそ
れぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、また
は、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。ま
た、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面
の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」
が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味
するものとする。
【0023】図1において、導電性ケースAは、導電性
樹脂で一体成形されたケース本体A1とケースカバーA
2とを有している。ケース本体A1は、平行に配置され
た右側壁1、内側左側壁2および外側左側壁3と、前記
各側壁1〜3に垂直でそれらの下端部を接続する下側壁
4とを有している。前記右側壁1および内側左側壁2の
対向する壁面には、それぞれ平行に且つ対向して前後方
向(X軸方向)に延びる前後方向ボードガイド1a,1
bおよび2a,2bが設けられている。前後方向ボード
ガイド1a,1bおよび2a,2bは、X軸方向(前後
方向)の一端側である前面側(X側)から挿入されたド
ータボードDB1,DB2(図2参照)を前後方向にガ
イドする
【0024】前後方向ボードガイド1aと2aとが対向
して配置されており、前後方向ボードガイド1bと2b
とが対向して配置されている。前後方向ボードガイド1
aは、凹溝1a1と、その上下に配置された前後に延び
る上面ガイド1a2および下面ガイド1a3を有してい
る。他の前後方向ボードガイド2a,1b,2bも前記
1aと同様にそれぞれ、凹溝2a1,1b1,2b1と、
それらの上下に配置されて前後に延びる一対の上面ガイ
ド2a2,1b2,2b2および下面ガイド2a3,1b
3,2b3を有している。
【0025】図4において、上面ガイド2a2,2b2の
下面にはそれぞれ複数の突出部2a4,2b4が一体成形
されている。前記上面ガイド1a2,1b2の下面にも、
前記上面ガイド2a2,2b2の下面の突出部2a4,2
b4と同様に、複数の突出部1a4,1b4(図3参照)
が形成されている。前記突出部1a4〜2b4は後述のド
ータボードDB1,DB2の上面に当接してアース接続
を確実に行う機能を有している。前記前後方向ボードガ
イド1aおよび1bは前記符号1a1〜1a4、および1
b1〜1b4で示された要素により構成されている。
【0026】図1、図2において、右側壁1の前端面1
cは、前記前後方向ボードガイド1a,1bの各前端部
分1c1,1c2が他の部分よりも、後方にわずかに凹ん
で形成されている。前記内側左側壁2の前端面2cは、
前記右側壁1の前端面1cと同様に、前記前後方向ボー
ドガイド2a,2bの各前端部分2c1,2c2が他の部
分よりも、後方にわずかに凹んで形成されている。前記
凹んだ前端部分1c1〜2c2は、後述するドータボード
DB1,DB2の前端パネル17を収容して前端パネル
17が前記前端面1c,2cの前方に突出しないように
する部分である。
【0027】図1、図3において、前記右側壁1および
外側左側壁3の後端部(−X端部)の対向する壁面に
は、それぞれ平行に且つ対向して上下方向(Z軸方向)
に延びるプレートガイド1dおよび3aがそれぞれ一体
成形されている。プレートガイド1dは、凹溝1d1
と、その前後に配置された上下(Z軸方向)に延びる前
面ガイド1d2および後面ガイド1d3を有している。前
面ガイド1d2および後面ガイド1d3にはそれぞれ図3
に示す前面ガイド突出部1d4および後面ガイド突出部
1d5が適当数形成されている。プレートガイド1dは
前記符号1d1〜1d5で示された要素により構成されて
いる。プレートガイド3aも前記符号1d1〜1d5で示
された要素と同様の要素3a1〜3a5により構成されて
いる。前記前面ガイド突出部1d4および3a4は後述の
導電性プレート12の前面に当接してアース接続を確実
に行う機能を有している。また、前記後面ガイド突出部
1d5および3a5は後述の導電性プレート12の後面に
当接してアース接続を確実に行う機能を有している。
【0028】下側壁4の左端部には、前記外側左側壁3
の内側に隣接して前後に延びる高さの低い突出壁4aが
一体成形されている。この突出壁4aと前記外側左側壁
3との間には凹溝状のハーネス支持部5が形成されてい
る。ハーネス支持部5は、電気信号を伝送するハーネス
(図示せず)を支持または収容する部分である。
【0029】図1、図4において、ケースカバーA2は
側面図で逆U字型の導電性樹脂製の一体成形部材であ
る。ケースカバーA2は前側壁7、上側壁8、および後
側壁9を有しており、前側壁7にはハーネス引出用開口
7aが形成されている。また、各側壁7〜9には、複数
の通気孔10が形成されている。通気孔10は冷却用空
気の通路を形成する。前記ケースカバーA2は複数のネ
ジN1により、前記ケース本体A1に対して着脱可能に
装着される。
【0030】図2〜図4において、前記ケース本体A1
の後端部のプレートガイド1d,3aに上方(Z方向)
から挿入される導電性プレート12にはその前面にマザ
ーボード13が複数のネジN2により固定されている。
マザーボード13にはソケット13aおよび13b(図
2参照)が設けられている。図3において、導電性プレ
ート12の左右方向(Y軸方向)両端部は、前記プレー
トガイド1d,3aの凹溝1d1,3a1に上方から挿入
されており、導電性プレート12の左右方向両端部の前
面は前記突出部1d4,3a4(図3参照)に接触し、後
面は前記突出部1d5,3a5に接触している。前記突出
部1d4,3a4,1d5,3a5は導電性ケースAのケー
ス本体A1と導電性プレート12とを確実にアース接続
する機能を有している。
【0031】前記前面ガイド突出部1d4,3a4および
後面ガイド突出部1d5,3a5は、それらの各上下方向
の間隔が、nを4以上の整数とした場合にケース本体内
のボードで使用する信号の代表的周波数の波長の1/n
以下に設定されている。このように構成された場合、導
電性プレート12の左右の端部と前記前面ガイド1d
2,3a2および後面ガイド1d3,3a3との間の隙間か
らの電磁波の漏洩を防止することができる。このため、
導電性のケース本体A1およびケースカバーA2の接続
部等に隙間が有っても、導電性ケースAからの電磁波の
漏洩を防止することができる。
【0032】図2において、前記前後方向ボードガイド
1a,2aに着脱可能に装着されるドータボードDB1
は、ボード本体16およびその前端(X端)が連結され
たボード前端連結部材17を有している。また、前記前
後方向ボードガイド1b,2bに着脱可能に装着される
ドータボードDB2も同様に、ボード本体16およびボ
ード前端連結部材17を有している。ボード前端連結部
材17の左右両端部にはケース本体A1の前端部分1c
1,1c2,2c1,2c2に固定するための固定部17a
(図2参照)が設けられている。前記ドータボードDB
1が前面側(X側)から、前記前後方向ボードガイド1
a,2aに挿入されたとき、ボード本体16の左右両端
部は凹溝1a1,2a1によりガイドされて後方に移動す
る。そのとき、ボード本体16の左右両端部の上面は、
上面ガイド1a2,2a2(図2参照)の下面の突出部1
a4,2a4(図3参照)に接触する。前記突出部1a
4,2a4は、導電性ケースAのケース本体A1とドータ
ボードDB1のボード本体16とを確実にアース接続す
る機能を有している。前記上面ガイド1b2,2b2(図
2参照)の突出部1b4,2b4(図3参照)は、導電性
ケースAのケース本体A1とドータボードDB1のボー
ド本体16とを確実にアース接続する機能を有してい
る。
【0033】(実施例1の作用)前記構成を備えた実施
例1の導電性ケースAは、図2に示す導電性プレート1
2にマザーボード13を複数のネジN2(図2参照)に
より固定する。その状態で、導電性プレート12を前記
プレートガイド1d,3aの凹溝1d1,3a1に上方か
ら挿入する。そのとき、図3に示す前記突出部1d4,
3a4および1d5,3a5が導電性プレート12の前面
および後面に接触してアース接続が確実に行われる。次
に、図2において、導電性ケースAの前面側からドータ
ボードDB1を前後方向ボードガイド1a,2aに沿っ
て挿入すると、ボード本体16の左右の両端部が前記凹
溝1a1,2a1内を後方に移動する。このとき、突出部
1a4,2a4(図3、図4参照)が導電性プレート12
の上面に接触してアース接続が確実に行われた状態で、
ドータボードDB1が前後方向ボードガイド1a,2a
に着脱可能に装着される。ドータボードDB2は、前記
ドータボードDB1と同様に前後方向ボードガイド1
b,2bに着脱可能に装着される。このとき図4に示す
ように、マザーボード13のソケット13a,13bに
は、前記ドータボードDB1およびDB2の後端部(−
X端部)の端子が挿入される。
【0034】図4に示すように、ケース本体A1にドー
タボードDB1およびDB2が装着された状態で、ケー
スカバーA2をケース本体A1の上方から嵌合させる。
このとき、ドータボードDB1,DB2のボード前端連
結部材17の固定部17aは、ケース本体A1の前端部
分1c1,1c2,2c1,2c2(図2参照)にネジで固
定される。前記導電性ケースAは、マザーボード13が
装着された導電性プレート12の装着およびドータボー
ドDB1,DB2の装着が容易で且つ、ケース本体A1
とのアース接続を確実且つ容易に行うことができる。ま
た、ケース本体A1とケースカバーA2との組み立てお
よび分解も容易であり、組み立て状態では、導電性ケー
スA内からの電磁波の漏洩も確実に防止することができ
る。
【0035】(実施例2)図5は本発明の導電性ケース
の実施例2の分解斜視図で、前記実施例1の図1に対応
する図である。なお、この実施例2の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。この実施例
2の導電性ケースAのケース本体A1は、前記実施例1
の突出壁4aの代わりに、ハーネス支持用のフック3b
が外側左側壁3の内面上部に設けられている。また、ケ
ースカバーA2は、前記実施例1の後側壁9が省略され
ており、全体としてL型形状をなす前側壁7および上側
壁8により構成されている。ケースカバーA2には前記
実施例1のハーネス引出用開口7aの代わりに、ハーネ
ス引出用開口7bが前側壁7の左側上部に設けられてい
る。この実施例2では、ハーネスはフック3bに支持さ
れ、前記ハーネス引出用開口7bから引き出される。
【0036】この実施例2の導電性ケースAは、ケース
カバーA2の後側壁9が省略されているが、導電性プレ
ート12が導電性ケースの後側面のシールド壁として機
能するため、導電性ケースA内からの電磁波の漏洩を確
実に防止できる。したがって、実施例2の導電性ケース
Aも、前記実施例1と同様に、マザーボード13が装着
された導電性プレート12の装着およびドータボードD
B1,DB2のケース本体A1への着脱が容易で且つ、
ケース本体A1とのアース接続を確実且つ容易に行うこ
とができる。また、ケース本体A1とケースカバーA2
との組み立ておよび分解も容易であり、組み立て状態で
は、導電性ケースA内からの電磁波の漏洩も確実に防止
することができる。
【0037】(実施例3)図6は本発明の導電性ケース
の実施例3の分解斜視図で、前記実施例2の図5に対応
する図である。なお、この実施例3の説明において、前
記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3
は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点
では前記実施例2と同様に構成されている。この実施例
3の導電性ケースAのケース本体A1は、前記実施例2
のフック3bの代わりに、ハーネス支持用の凹溝4cが
下側壁4の内面左側に設形成されている。ケースカバー
A2には前記実施例2のハーネス引出用開口7bの代わ
りに、ハーネス引出用開口7cが前側壁7の左側下端に
設けられている。この実施例3では、ハーネスは前記凹
溝4cに支持され、ハーネス引出用開口7cから引き出
される。
【0038】この実施例3の導電性ケースAも、前記実
施例2と同様に、マザーボード13が装着された導電性
プレート12の装着およびドータボードDB1,DB2
のケース本体A1への着脱が容易で且つ、ケース本体A
1とのアース接続を確実且つ容易に行うことができる。
また、ケース本体A1とケースカバーA2との組み立て
および分解も容易であり、組み立て状態では、導電性ケ
ースA内からの電磁波の漏洩も確実に防止することがで
きる。
【0039】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例1ないし3において、ドータボー
ドの数は2つに限定されず、1つまたは3つ以上で構成
することも可能である。また、それに伴いボードガイド
の数も変更可能である。 (H02)前記各実施例1ないし3において、ケースカバ
ーに設けられた複数の通気孔の数、配置および形状は、
任意にすることが可能である。 (H03)前記各実施例1ないし3において、内側左側壁
と外側左側壁とを一体の左側壁として形成することも可
能である。また、これに伴い、ハーネス支持部を左側壁
と右側壁との間の下側壁に設けることも可能である。 (H04)前記各実施例1ないし3および各変更例におい
て、ハーネス支持部を設けない構成とすることも可能で
ある。
【0040】
【発明の効果】前述の本発明の導電性ケースは、下記の
効果(E01)を奏することができる。 (E01)導電性ケースの組み立て、分解が容易であるの
で、組み立て、分解の作業数を減少させ且つ導電性ケー
スからの電磁波の漏洩を防止することができる。 (E02)マザーボード、ドータボード等の各種ボードの
着脱作業を容易に行うことができ、且つ、各種ボードと
導電性ケースとのアース接続を確実かつ容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の導電性ケースの実施例1の分
解斜視図である。
【図2】 図2は本発明の導電性ケースの実施例1の要
部の説明図で、ケース本体、マザーボードが装着される
導電性プレートおよびドータボードの分解斜視図であ
る。
【図3】 図3は前記図2に示す導電性ケースのケース
本体に、導電性プレートおよびマザーボードが装着され
且つドータボードが装着されようとしている状態の平面
図である。
【図4】 図4は前記図3のドータボードを後端(−X
端)まで挿入した状態のIV−IV線断面図である。
【図5】 図5は本発明の導電性ケースの実施例2の分
解斜視図で、前記実施例1の図1に対応する図である。
【図6】 図6は本発明の導電性ケースの実施例3の分
解斜視図で、前記実施例2の図5に対応する図である。
【符号の説明】
A・・・導電性ケース、A1・・・ケース本体、A2・
・・ケースカバー、1・・・右側壁、1a,2a,1
b,2b・・・ボードガイド、1d,3a・・・プレー
トガイド、1d2,3a2・・・前面ガイド、1d3,3
a3・・・後面ガイド、1d4,3a4・・・前面ガイド
突出部、1d5,3a5・・・後面ガイド突出部、2,3
・・・左側壁、4・・・下側壁、5・・・ハーネス支持
部、7・・・前側壁、8・・・上側壁、12・・・導電
性プレート、13・・・ボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AB13 AB20 AB23 BA02 BB20 BC05 CA01 CA08 EA18 EA27 ED02 ED27 EE02 FA08 FA09 GA34 GA46 GB97 GC08 5E321 AA01 AA14 AA17 BB32 BB57 GG05 GH03 GH10 5E348 AA07 AA14 AA32 CC08 EE17 EF38 EF42 EH01 FF03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構成要件(A01),(A02)を備え
    た導電性ケース、(A01)互いに直交するX軸,Y軸,
    Z軸を定義し、前記X軸の延びる方向を前後方向、前記
    Y軸の延びる方向を右左方向、前記Z軸の延びる方向を
    上下方向と定義した場合に、左右方向に離れて対向して
    平行に配置された左側壁および右側壁と、前記左右の各
    側壁のZ軸方向の一端部である下端部どうしを接続する
    下側壁と、前記右側壁および左側壁の対向する壁面にそ
    れぞれ平行に且つ対向して形成されるとともにX軸方向
    の一端側である前面側から挿入されたボードを後方にガ
    イドする前後方向ボードガイドとを有する導電性樹脂で
    一体成形されたケース本体、(A02)前記ケース本体に
    着脱可能に装着されて前記ケース本体の各側壁の間に形
    成される開口部を閉塞するケースカバー。
  2. 【請求項2】 次の構成要件(A03)を備えた請求項1
    記載の導電性ケース、(A03)前記右側壁および左側壁
    の後端部の対向する側面にそれぞれ平行に且つ対向して
    形成されるとともに上方から挿入されたボードを上下方
    向にガイドするプレートガイドが一体成形された前記ケ
    ース本体。
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