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JP2002340278A - 脈動減衰装置 - Google Patents

脈動減衰装置

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Publication number
JP2002340278A
JP2002340278A JP2001148788A JP2001148788A JP2002340278A JP 2002340278 A JP2002340278 A JP 2002340278A JP 2001148788 A JP2001148788 A JP 2001148788A JP 2001148788 A JP2001148788 A JP 2001148788A JP 2002340278 A JP2002340278 A JP 2002340278A
Authority
JP
Japan
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pulsation
pipe
damping device
tank
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001148788A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuya Tajima
敦也 田島
Akira Sakai
亮 坂井
Yoshiharu Ito
好晴 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toho Gas Co Ltd filed Critical Toho Gas Co Ltd
Priority to JP2001148788A priority Critical patent/JP2002340278A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を輸送する配管中の脈動を減衰させ、機
器を正常に動作させることができる脈動減衰装置を提供
すること。 【解決手段】 マイクロガスタービン103に連結する
配管102の上流に共鳴タンク5を膨張タンク6と直列
に設ける。これにより、ガスコンプレッサ104の間欠
的なガス吸気に伴う脈動が、上流に伝播する際に膨張タ
ンク6及び共鳴タンク5により減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を輸送する配
管中の脈動を減衰させるための脈動減衰装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーへの関心が高まり、
コージェネレーションがオフィスビル等で導入される傾
向がある。コージェネレーションとは、エンジンやター
ビンなどによる従来の発電システムにおいて、大気中や
冷却水に50%以上捨てられていた一次エネルギーを排
熱回収装置により熱として回収し、冷暖房、給湯などの
熱利用設備に利用し、1つのエネルギーから2つ以上の
二次エネルギーを発生させるシステムのことである。こ
のシステムは、例えば、図16に示すように、ガスメー
タ101から配管102に入力したガスをマイクロガス
タービン103において熱エネルギーに変換されるよう
になっている。そして、図16のマイクロガスタービン
103には、ガスコンプレッサ104が使用されてい
る。
【0003】ところが、マイクロガスタービン103の
ガスコンプレッサ104がレシプロ式等の場合、ガス吸
気を間欠的に行うため、その動作に従って配管102に
圧力変動を生じる。この圧力変動により、図16に示す
配管102の圧力計測位置P6では、図17に示すよう
に、脈動が周期的に発生し、その脈動幅は、約5.3k
Paに及んでいた。このように脈動幅が大きい脈動は、
配管102の上流に伝播すると、上流に配置されたガス
メータ101の計測精度を悪化させたり、耐久性を低下
させる等、機器の動作や他のガス設備の燃焼に悪影響を
与える恐れがあった。そこで、配管102の脈動を減衰
させるために、例えば、図18の脈動減衰装置100が
提案されている。
【0004】図18の脈動減衰装置100は、配管10
2にオリフィス105を設けている。そして、配管10
2にバイパスライン106を設け、オリフィス105と
並列に電磁弁107と膨張タンク108を配設してい
る。かかる脈動減衰装置100は、電磁弁107を閉じ
た状態でガスメータ101からのガスをオリフィス10
5を介してマイクロガスタービン103のガスコンプレ
ッサ104に供給し、図19の時間t1において、マイ
クロガスタービン103のガスコンプレッサ104を起
動させる。このとき、配管102の下流側圧力計測位置
P7では、マイクロガスタービン103のガスコンプレ
ッサ104のガス吸気に伴って、ガス圧が急激に低下す
るとともに脈動が発生する。その脈動は、上流に伝播
し、配管102とバイパスライン106に分岐する際に
減衰される。そして、配管102に伝播した脈動は、配
管102のオリフィス105に吸収されて、更に減衰さ
れる。一方、バイパスライン106に伝播した脈動は、
電磁弁107に閉鎖されて配管102に伝播しない。
【0005】それから、電磁弁107を開いて、ガスを
主としてバイパスライン106からマイクロガスタービ
ン103のガスコンプレッサ104に供給する。そし
て、燃焼が開始されると、図19の時間t2において、
マイクロガスタービン103のガスコンプレッサ104
の定格運転を開始する。このとき、マイクロガスタービ
ン103のガスコンプレッサ104の間欠的なガス吸気
に伴って脈動が発生し、その脈動幅は、発電負荷上昇に
伴って次第に大きくなる。この脈動は、上流に伝播し、
配管102とバイパスライン106に分岐する際に減衰
される。そして、配管102に伝播した脈動は、オリフ
ィス105に吸収されて減衰するため、配管102の上
流に伝播しにくい。一方、バイパスライン106に伝播
した脈動は、膨張タンク108で打ち消し合って減衰さ
れるため、開状態の電磁弁107を介して配管102の
上流に伝播しにくい。従って、図18の脈動減衰装置1
00によれば、オリフィス105及び膨張タンク108
により起動時及び定格運転時に発生する脈動が減衰さ
れ、配管102の上流に伝播しにくいので、ガスメータ
101等の機器に悪影響を与えにくくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
の脈動減衰装置100は、以下の点で問題であった。 (1)すなわち、図18の脈動減衰装置100は、マイ
クロガスタービン103のガスコンプレッサ104の定
格運転時において、図18の下流側圧力計測位置P7で
は、図20に示すように、脈動の脈動幅が約4.0kP
aであるのに対して、図18の上流側圧力計測位置P8
では、図21に示すように、脈動幅が約1.4kPaで
あった。この結果から分かるように、オリフィス105
及び膨張タンク108は、脈動を約3分の2までにしか
減衰させることができず、定格運転時の脈動減衰効果が
小さかった。そのため、図18の脈動減衰装置100で
は、脈動に基づく他のガス設備への悪影響、ガスメータ
101の耐久性への影響、メータの計測誤差等の問題を
十分に解決することができなかった。
【0007】(2)また、図18の脈動減衰装置100
は、マイクロガスタービン103のガスコンプレッサ1
04の起動時に、電磁弁107を閉状態にして配管10
2のみを開通させていた。このとき、配管102に配設
されたオリフィス105のオリフィス径が固定的である
ため、ガス供給圧やガス供給配管径等によっては、マイ
クロガスタービン103のガスコンプレッサ104にガ
スを十分に供給できず、ガス圧が10kPa以上低下す
る場合があった。この場合、マイクロガスタービン10
3の保護回路等が働き、ガスコンプレッサ104が保護
回路の働きにより停止することがあった。
【0008】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、流体を輸送する配管中
の脈動を減衰させ、機器を正常に動作させることができ
る脈動減衰装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、動作時に圧力変動を発生
する脈動発生源に連結され、圧力変動により配管に生じ
る脈動を減衰させる脈動減衰装置において、配管に一定
容積を有する第1緩衝室と第2緩衝室を直列に設けたこ
とを特徴とする。上記構成を有する請求項1に記載の発
明は、脈動発生源が起動して、圧力変動を発生すると、
その圧力変動により生じる脈動が、上流に伝播する。し
かし、その脈動は、第2緩衝室に入力して減衰され、さ
らに、第2緩衝室で減衰された脈動が、第1緩衝室に入
力して減衰される。よって、脈動発生源で発生した脈動
は、第1緩衝室及び第2緩衝室で二重に減衰されるの
で、上流に伝播しにくい。また、脈動発生源が定格運転
し、ガスの供給が開始された後に、発電負荷上昇に伴っ
て脈動幅が増大しても、その脈動は、第1緩衝室及び第
2緩衝室で二重に減衰されるので、上流に伝播しにく
い。よって、請求項1に記載の発明は、第1緩衝室及び
第2緩衝室において配管内の脈動を大幅に減衰させ、機
器を正常に動作させることができる。
【0010】また、請求項2に記載する発明は、請求項
1に記載の発明であって、第1緩衝室が共鳴タンクであ
り、第2緩衝室が膨張タンクであることを特徴とする。
上記構成を有する請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明の作用に加え、脈動発生源により発生した脈
動が、配管の上流に伝播する際に、膨張タンクにおいて
減衰され、さらに、共鳴タンクで減衰される。第2緩衝
室の膨張タンクで広い範囲の波長からなる脈動が減衰
し、続いて第1緩衝室で特定波長の脈動が選択的に減衰
される。よって、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明の効果に加え、簡単な構造で脈動を減衰させ
ることができ、装置全体をコンパクトにすることができ
る。
【0011】また、請求項3に記載する発明は、請求項
1に記載する脈動減衰装置であって、第1緩衝室及び第
2緩衝室が膨張タンクであることを特徴とする。上記構
成を有する請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の
発明の作用に加え、脈動発生源により発生した脈動が、
配管の上流に伝播する際に、連設された膨張タンクのそ
れぞれで減衰される。よって、請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の発明の効果に加え、簡単な構造で
脈動を減衰させることができ、装置全体をコンパクトに
することができる。
【0012】また、請求項4に記載する発明は、請求項
2に記載の発明であって、共鳴タンクと前記膨張タンク
が、1つの密閉タンクに設けられ、配管が、共鳴タンク
に挿通されて膨張タンクに内部まで挿入され、共鳴タン
クに連通する貫通孔を外周面の対称位置に形成したこと
を特徴とする。上記構成を有する請求項4に記載の発明
は、請求項2に記載の発明の作用に加え、共鳴タンクと
膨張タンクを一体的に配管に取り付ける。そして、上流
から供給したガスは、貫通孔から漏れ出て共鳴部に充満
されるとともに、膨張タンクに充満され、脈動発生源に
供給される。そして、脈動発生源が圧力変動を発生する
と、その圧力変動に伴う脈動が、配管の上流に伝播し、
膨張タンクにおいて減衰される。そして、膨張タンクで
減衰された脈動は、配管の上流に伝播する際に貫通孔を
介して共鳴タンクから共鳴効果により、減衰される。よ
って、請求項4に記載する発明は、請求項2に記載の発
明の効果に加え、共鳴タンクと膨張タンクを配管で接続
する必要がないので、構造がより単純になり、装置全体
をより一層コンパクトにできるとともに、組立工数を減
らすことができる。
【0013】また、請求項5に記載する発明は、請求項
1乃至請求項4の何れか1つに記載の発明であって、配
管が、第1緩衝室を設けられた第1配管と、第1配管か
ら分岐して設けられるとともに第2緩衝室が設けられた
第2配管とを有し、第1配管に第2緩衝室と並列に流量
制御弁(ニードル弁)を設けたことを特徴とする。上記
構成を有する請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1つに記載の発明の作用に加え、流体圧
力や配管の径等の使用環境に応じてニードル弁の開度を
任意に設定する。そして、脈動発生源を起動させると、
圧力発生源が発生する圧力変動に応じて脈動が発生する
が、その脈動は、第1配管と第2配管に分岐する際に減
衰される。そして、第1配管に伝播した脈動は、ニード
ル弁により吸収されて減衰され、さらに、第1緩衝室に
おいて減衰される。一方、第2配管に入力した脈動は、
第2緩衝室において減衰され、さらに、第1緩衝室にお
いて減衰される。このように、脈動発生源の起動時に発
生する脈動は、第1緩衝室、第2緩衝室、ニードル弁に
吸収され、第1配管の上流に伝播しにくい。よって、請
求項5に記載する発明は、請求項1乃至請求項4の何れ
か1つに記載の発明の効果に加え、使用環境に応じてガ
ス圧を低く調整できるので、ニードル弁の上流での変化
を緩やかにして、機器の誤作動を防止することができ
る。
【0014】また、請求項6に記載する発明は、請求項
5に記載の発明であって、ニードル弁の下流側に電磁弁
を設けたことを特徴とする。上記構成を有する請求項6
に記載の発明は、請求項5に記載の発明の作用に加え、
脈動発生源が定格運転すると、発電負荷上昇に伴って定
格運転後の脈動幅が起動時の脈動幅より大きくなり、ニ
ードル弁が、定格運転後の脈動を十分に吸収できなくな
るおそれがある。そこで、脈動発生源の定格運転後に電
磁弁を閉弁させ、定格運転後の脈動が、ニードル弁を介
して第1配管の上流に伝播することを防止する。よっ
て、請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の
発明の効果に加え、脈動の上流への伝播をより効果的に
防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)次に、本発
明の脈動減衰装置の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。尚、第1の実施の形態の脈動減衰装置
は、従来技術の欄で説明した図18の脈動減衰装置10
0と同様に、ガスメータ101とマイクロガスタービン
103との間に配設されている。よって、ここでは、図
18の脈動減衰装置で使用する部材については同一符号
を付し、詳細な説明を省略する。
【0016】図1の脈動減衰装置1は、ガスメータ10
1とマイクロガスタービン103とが、配管102で連
結され、配管102にバイパスライン106が設けられ
ている。配管102には、マイクロガスタービン103
のガスコンプレッサ104のガス吸気により発生する脈
動が配管102の上流に伝播することを防止するため
に、ニードル弁2と電磁弁3が、バイパスライン106
の接続位置の間に設けられている。一方、バイパスライ
ン106には、配管102を流れるガスの入力を制御す
るために、電磁弁4が配設されている。そして、電磁弁
3,4は、マイクロガスタービン103の制御装置に電
気的に接続されており、マイクロガスタービン103の
制御装置には、マイクロガスタービン103のガスコン
プレッサ104の起動時と定常運転時とで電磁弁3,4
の開閉を切り替えるためのプログラム等が格納されてい
る。
【0017】また、配管102には、バイパスライン1
06が接続する位置より上流に共鳴タンク5がコブ状に
配設される一方、バイパスライン106には、電磁弁4
の下流側に膨張タンク6が配設されている。このため、
共鳴タンク5と膨張タンク6は、図1の脈動減衰装置1
に直列に配設され、ガスメータ101とマイクロガスタ
ービン103とを連通させるガス流路を形成している。
【0018】このように、共鳴タンク5と膨張タンク6
を直列に設けたのは、膨張タンクにより広い範囲の波長
からなる脈動が減衰し、続いて共鳴タンクにより特定波
長の脈動が選択的に減衰されるからである。そして、共
鳴タンク5と膨張タンク6を組み合わせたのは、この組
み合わせにより、マイクロガスタービン103のガスコ
ンプレッサ104のガス吸気により発生する脈動を、従
来技術の欄で説明した図18の脈動減衰装置と比較して
大幅に減衰できることを実験により発見したからであ
る。以下に、その実験方法と実験結果について説明す
る。
【0019】実験では、図2に示すように、マイクロガ
スタービン103に連結する配管10に第1緩衝室11
と第2緩衝室12を直列に設け、第1緩衝室11と第2
緩衝室12に共鳴タンク5又は膨張タンク6を配設した
実験用脈動減衰装置を使用した。ここで、実験では、共
鳴タンク5として、密閉タンク13,14に共鳴管1
5,16を連結したものを使用している。すなわち、密
閉タンク13,14には、直径280mm、高さ200
mmの円筒形状をなし、内容量が12.5リットルのも
のが使用されている。そして、密閉タンク13,14
は、長さ200mmの共鳴管15の端部がそれぞれ50
mmずつ挿入された状態で連結されている。そして、密
閉タンク14には、長さ160mmの共鳴管16の一端
が接続され、共鳴管16の他端は、配管10に接続され
ている。そのため、密閉タンク13,14は、共鳴管1
5,16を介して配管10に連通している。一方、膨張
タンク6には、25リットルの密閉タンク17を仕切板
18で半分に間仕切りして、12.5リットルの膨張室
17A,17Bを設けたものを使用している。仕切板1
8には、貫通孔18aが形成され、膨張室17A,17
Bが連通している。よって、第1緩衝室11及び第2緩
衝室12に共鳴タンク5又は膨張タンク6のいずれを配
設しても、上流から供給されたガスは、第1緩衝室11
及び第2緩衝室12を介してマイクロガスタービン10
3のガスコンプレッサ104に供給されることになる。
【0020】そして、実験用脈動減衰装置の第1緩衝室
11と第2緩衝室12のタンク構成を変化させ、タンク
構成別に、上流からガスを供給した場合における共鳴タ
ンク5の上流側(以下、「上流側圧力計測位置」とい
う。)P3について圧力変動を計測した。その結果を図
3〜図5に示す。
【0021】実験用脈動減衰装置にガスを供給し、マイ
クロガスタービン103のガスコンプレッサ104がガ
ス吸気を間欠的に行うと、配管10に脈動が発生する。
このとき、第1緩衝室11を共鳴タンク5、第2緩衝室
12を膨張タンク6にした場合には、図3に示すよう
に、脈動幅が約0.5kPaであり、図18の脈動減衰
装置の脈動幅(1.4kPa)の約3分の1になった。
また、第1緩衝室11及び第2緩衝室12の双方を膨張
タンク6にした場合には、図4に示すように、脈動幅が
約0.7kPaであり、図18の脈動減衰装置の脈動幅
(1.4kPa)の約2分の1になった。さらに、第1
緩衝室11及び第2緩衝室12の双方を共鳴タンク5に
した場合には、図5に示すように、脈動幅が最大でも約
0.8kPaであり、図18に示す脈動減衰装置の脈動幅
(1.4kPa)より小さくなった。従って、第1緩衝
室11に共鳴タンク5、第2緩衝室12に膨張タンク6
を構成した場合が、最も脈動を減衰させることができる
ことが判明した。
【0022】そこで、第1緩衝室11に共鳴タンク5、
第2緩衝室12に膨張タンク6を配設した実験用脈動減
衰装置を使用して、マイクロガスタービン103のガス
コンプレッサ104を運転し、マイクロガスタービン1
03と膨張タンク6との間(以下、「下流側圧力計測位
置」という)P1、中間圧力計測位置P2(以下、「中
間圧力計測位置」という)、共鳴タンク5の上流側P3
のそれぞれについて圧力変動を計測した。その結果を図
6〜図11に示す。
【0023】マイクロガスタービン103のガスコンプ
レッサ104を起動させると、マイクロガスタービン1
03のガスコンプレッサ104の間欠的なガス吸気に伴
って脈動が発生し、その脈動が配管10の上流に伝播す
る。このとき、下流側圧力計測位置P1では、図6に示
すように、圧力が約-3.2kPaまで低下するとともに、約
4.0kPaの脈動幅で脈動していた。また、中間圧力
計測位置P2では、図7に示すように、圧力が約0kPa
まで低下するとともに、約0.5kPaの脈動幅で脈動
していた。さらに、上流側圧力計測位置P3では、図8
に示すように、圧力が約1.6kPaまで低下するととも
に、約0.3kPaの脈動幅で脈動していた。
【0024】よって、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104の起動時に発生する脈動は、膨張
タンク6において、脈動幅が約4.0kPaから約0.
5kPaに減って、約8分の1に減衰される。そして、
膨張タンク6で減衰された脈動は、共鳴タンク5におい
て、脈動幅が約0.5kPaから約0.3kPaに減っ
て、約5分の3に減衰される。そのため、マイクロガス
タービン103のガスコンプレッサ104付近で発生し
た脈動の脈動幅は、膨張タンク6及び共鳴タンク5を通
過することにより約13分の1にまで減衰されることに
なり、図18の脈動減衰装置100と比較して脈動減衰
効果が大きいことが判明した。従って、共鳴タンク5と
膨張タンク6を直列に配設した実験用脈動減衰装置は、
オリフィス105を設けた図18の脈動減衰装置100
と比較して、マイクロガスタービン103のガスコンプ
レッサ104の起動により発生する脈動及びガス圧低下
を大幅に低減させることができる。
【0025】マイクロガスタービン103のガスコンプ
レッサ104の定格運転を開始し、ガスの供給が開始さ
れた後に、発電負荷上昇に伴って脈動が次第に大きくな
り、その脈動が上流に伝播する。このとき、下流側圧力
計測位置P1では、図9に示すように、約4.0kPa
の脈動幅で脈動していた。また、中間圧力計測位置P2
では、図10に示すように、約0.5kPaの脈動幅で
脈動していた。また、上流側圧力計測位置P3では、図
11に示すように、約0.3kPaの脈動幅で脈動して
いた。
【0026】よって、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104の定格運転により発生する脈動
は、膨張タンク6において、脈動幅が約4.0kPaか
ら約0.5kPaに低減し、約10分の1に減衰され
た。さらに、膨張タンク6で減衰された脈動は、共鳴タ
ンク5において、脈動幅が約0.5kPaから約0.3
kPaに減衰され、約5分の3に減衰された。よって、
図18の脈動減衰装置100では、下流側圧力計測位置
P8の脈動を上流側圧力計測位置P9において約3分の
2にまでしか減衰できなかったのに対し、共鳴タンク5
と膨張タンク6を直列に配設した実験用脈動減衰装置に
よれば、下流側圧力計測位置P3の脈動が上流側圧力計
測位置P1において約13分の1にまで減衰され、共鳴
タンク5と膨張タンク6を直列に配設した実験用脈動減
衰装置は、図18の脈動減衰装置100と比較して脈動
減衰効果が極めて大きいことが判明した。
【0027】以上の実験結果から明らかなように、共鳴
タンク5と膨張タンク6を直列に配設すると、優れた脈
動減衰効果を得ることができる。そのため、図1の脈動
減衰装置1では、共鳴タンク5と膨張タンク6を直列に
配設する構成を採用した。そして、共鳴タンク5及び膨
張タンク6以外にニードル弁2等を備える図1の脈動減
衰装置1は、以下のように作用する。
【0028】先ず、配管102の径やガス供給量等に合
わせてニードル弁2の開度を調整し、電磁弁3,4を閉
じた状態で、ガスメータ101からガスを供給する。そ
して、電磁弁3のみを開状態にして、ニードル弁2で流
量調整されたガスをマイクロガスタービン103のガス
コンプレッサ104に供給する。制御装置は、マイクロ
ガスタービン103の運転から図19のt1時間後に、マ
イクロガスタービン103のガスコンプレッサ104を
起動させる。このとき、マイクロガスタービン103の
ガスコンプレッサ104がガス吸気を間欠的に行うた
め、マイクロガスタービン103のガスコンプレッサ1
04付近のガス圧が急激に低下するが、ニードル弁2の
開度が、配管102の径やガス供給量等に対して低く調
整されているため、ニードル弁2の上流での変化は緩や
かにされる。
【0029】また、マイクロガスタービン103のガス
コンプレッサ104が間欠的なガス吸気を行うと、それ
に伴って脈動が生じ、配管102の上流に伝播しようと
する。しかし、その脈動は、配管102とバイパスライ
ン106に分岐して伝播するため、配管102及びバイ
パスライン106に伝播した脈動は、分岐前の脈動と比
較して減衰される。そして、配管102に伝播した脈動
は、電磁弁3からニードル弁2にまで伝播するが、ニー
ドル弁2の開度が配管102の径より小さく設定されて
いるため、ニードル弁2を通過するときに減衰されて、
上流に伝播される。一方、バイパスライン106に入力
した脈動は、膨張タンク6を介して上流に伝播される
が、電磁弁4が閉状態であるため、電磁弁4より上流に
伝播されない。
【0030】そして、マイクロガスタービン103の運
転から図19のt2時間後に、制御装置が、電気信号を出
力して電磁弁3を開状態から閉状態にさせる一方、電磁
弁4を閉状態から開状態にさせる。これにより、ガス
は、バイパスライン106のみを介してマイクロガスタ
ービン103のガスコンプレッサ104に供給されるこ
とになる。
【0031】そして、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104の定格運転を開始すると、マイク
ロガスタービン103のガスコンプレッサ104の間欠
的なガス吸気により、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104付近に、約4kPaの脈動幅を有
する脈動が発生する。この脈動は、上流に伝播し、配管
102とバイパスライン106に分岐する際に減衰され
る。ここで、配管102に伝播した脈動は、閉状態の電
磁弁3により上流への伝播を防止されるため、バイパス
ライン106に伝播した脈動は、上記実験用脈動減衰装
置と同様にして減衰される。すなわち、バイパスライン
106に伝播した脈動は、膨張タンク6に入力する。一
定容積を有する膨張タンク6では、ガス圧がバイパスラ
イン106と比較して小さいため、脈動が互いに打ち消
し合って減衰される。そのため、膨張タンク6から出力
された脈動は、脈動幅が約0.5kPaになり、マイク
ロガスタービン103のガスコンプレッサ104付近の
脈動と比較して約8分の1に減衰される。そして、膨張
タンク6で減衰された脈動は、電磁弁4を介して配管1
02に伝播し、共鳴管16と配管102との接続部分に
おいて共鳴タンク5から共鳴効果によりて減衰される。
これにより、共鳴タンク5を通過した脈動は、脈動幅が
約0.3kPaになり、膨張タンク6を通過した脈動の
約5分の3に減衰され、配管102の上流に伝播され
る。そのため、マイクロガスタービン103のガスコン
プレッサ104付近の脈動は、膨張タンク6と共鳴タン
ク5を通過することにより約13分の1に減衰される。
【0032】従って、図1の脈動減衰装置1によれば、
マイクロガスタービン103のガスコンプレッサ104
の定格運転により発生した脈動が、膨張タンク6と共鳴
タンク5を通過することにより、僅か0.3kPaにな
るため、ガスメータ101の精度を悪化させたり、耐久
性を低下させる等、機器の動作に悪影響を与えることが
ない。また、図1の脈動減衰装置1によれば、マイクロ
ガスタービン103のガスコンプレッサ104の定格運
転時に電磁弁3を閉状態にするので、マイクロガスター
ビン103のガスコンプレッサ104の定格運転により
発生した脈動が、ニードル弁2を介して配管102の上
流に伝播することを防止できる。
【0033】また、図1の脈動減衰装置1によれば、マ
イクロガスタービン103のガスコンプレッサ104の
起動により生じた脈動は、バイパスライン106及びニ
ードル弁2により減衰されるとともに、電磁弁4により
バイパスライン106を介して配管102に伝播するこ
とを防止されるため、配管102の上流に伝播しにく
く、ガスメータ101の計測精度を悪化させたり、耐久
性を低下させる等、機器の動作に悪影響を与えることが
ない。また、図1の脈動減衰装置1によれば、ニードル
弁2の開度を配管102の径やガス供給量等に対して最
適に調整されるため、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104の起動に伴うガス圧の異常低下に
より、保護回路等が働いて、マイクロガスタービン10
3が停止することがない。
【0034】(第2の実施の形態)次に、本発明の脈動
減衰装置の第2の実施の形態について図12〜図14を
参照して説明する。図12に示す第2の実施の形態の脈
動減衰装置20は、図1の脈動減衰装置1のバイパスラ
イン106、ニードル弁2、電磁弁3,4を省いたもの
である。よって、ここでは、図1の脈動減衰装置1との
相違点について詳細に説明し、図1の脈動減衰装置1と
共通する部材には、同一符号を付し、説明を省略する。
【0035】図12の脈動減衰装置20は、ガスメータ
101とマイクロガスタービン103が配管21で連結
されている。配管21には、共鳴タンク5、膨張タンク
6が直列に配設されている。そして、ガスメータ101
からマイクロガスタービン103のガスコンプレッサ1
04にガスを供給し、マイクロガスタービン103の運
転から図19のt1時間後にマイクロガスタービン103
のガスコンプレッサ104が起動し、ガス吸気を行う。
このとき、膨張タンク6及び共鳴タンク5にはガスが充
満されているため、マイクロガスタービン103のガス
コンプレッサ104がガス吸気を行っても、ガス圧が異
常低下しない。また、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104の間欠的なガス吸気に伴って脈動
が発生しても、その脈動は、膨張タンク6及び共鳴タン
ク5により減衰されるため、配管21の上流に伝播され
にくい。
【0036】そして、マイクロガスタービン103のガ
スコンプレッサ104が定格運転を開始すると、マイク
ロガスタービン103のガスコンプレッサ104付近の
下流側圧力計測位置P4では、図13に示すように、脈
動幅が約3kPaの脈動が発生する。この脈動は、膨張
タンク6及び共鳴タンク5において減衰され、共鳴タン
ク5と区分バルブ22との間の上流側圧力計測位置P5
では、図14に示すように、脈動幅が約0.3kPaの
脈動になる。ここで、配管102が直線的に設けられて
いるため、配管21における圧力損失を低減させること
ができる。
【0037】よって、図12の脈動減衰装置によれば、
配管21に共鳴タンク5と膨張タンク6を直列に設けれ
ば、図18の脈動減衰装置のようにオリフィス105を
設けなくても、マイクロガスタービン103のガスコン
プレッサ104付近における圧力低下を約1.0kPa
程度にすることができ、ガスコンプレッサ104の停止
を防止することができる。また、図12の脈動減衰装置
によれば、図18の脈動減衰装置が備えるオリフィス1
05、バイパスライン106、電磁弁107を省いて構
造を簡素化できるので、装置全体をコンパクトにするこ
とができるとともに、コストを低減させることができ
る。また、図12の脈動減衰装置によれば、膨張タンク
6及び共鳴タンク5が一定容積を有し、配管102を流
れるガス圧の調整を行うので、図1又は図18の脈動減
衰装置のように電磁弁107,3,4を設ける必要がな
く、タンク設置時の電気配線工事を省いてコストを低減
させることができるとともに、装置全体をコンパクトに
することができる。
【0038】(第3の実施の形態)次に、本発明の脈動
減衰装置の第3の実施の形態について図15を参照して
説明する。図15に示す第3の実施の形態の脈動減衰装
置は、図12に示す第2実施の形態の脈動減衰装置の共
鳴タンク5と膨張タンク6に変えて密閉タンク31を配
管102に設けたものである。よって、ここでは、図1
2に示す第2実施の形態の脈動減衰装置との相違点につ
いて詳細に説明し、図12に示す第2実施の形態の脈動
減衰装置と共通する部材については同一符号を付し、説
明を省略する。
【0039】図15の脈動減衰装置は、密閉タンク31
は、容積が17リットルの共鳴タンク32と容積が34リッ
トル膨張タンク33が一体的に設けられ、直径280m
m、長さ540mmの円筒形状をなしている。膨張タンク
33には、共鳴タンク32に挿通され、かつ膨張タンク
内部へ280mmまで挿入された配管102Aと、マイク
ロガスタービン103のガスコンプレッサ104に連結
される配管102Bが同軸上に接続されている。そし
て、配管102Aには、貫通孔36,37が対称位置に
直径23mmで形成されている。
【0040】かかる密閉タンク31は、配管102を流
れるガスが、貫通孔36,37から漏れ出て共鳴部32
に充満するとともに、膨張タンク33に充満し、配管1
02Bに出力される。そして、マイクロガスタービン1
03のガスコンプレッサ104の起動によりガス吸気が
始まると、ガス吸気による負圧に対し、膨張タンク33
に充満するガスが吸引されるため、ガス圧の異常低下が
防止される。また、マイクロガスタービン103のガス
コンプレッサ104の起動時又は定格運転時に発生する
脈動は、配管102Bから膨張タンク33に入力して互
いに打ち消し合って減衰され、配管102Aに入力す
る。そして、配管102Aを伝播する脈動は、貫通孔3
6,37を介して共鳴部32から共鳴効果により、減衰
される。よって、マイクロガスタービン103のガスコ
ンプレッサ104の起動時又は定格運転時に発生する脈
動は、密閉タンク31において大幅に減衰され、上流に
伝播される。従って、図15の脈動減衰装置は、図12
に示す第2実施の形態の脈動減衰装置のように、共鳴タ
ンク5と膨張タンク5を配管で接続する必要がないの
で、組立工数を低減することができるとともに、装置全
体をコンパクトにすることができる。
【0041】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。 (1)第1〜第3の実施の形態に示す構成部材の寸法や
タンク容量等は、上記実施の形態に限定されず、使用環
境に合わせて適宜変更可能である。例えば、共鳴タンク
5、膨張タンク6、密閉タンク31の容量は変えずに、
径寸法を大きくして、高さ寸法を小さくしてもよい。 (2)第1〜第3の実施の形態では、第1緩衝室に共鳴
タンク、第2緩衝室に膨張タンクを配設したが、第1緩
衝室に膨張タンク、第2緩衝室に共鳴タンクを配設して
もよい。 (3)第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、2
つの密閉タンクを連設した膨張タンク6と、2つの密閉
タンクを共鳴管15で連結した共鳴タンクとを使用した
が、間仕切りのない膨張タンクや、配管102に枝管型
の共鳴室等を設けても良い。 (4)また、第1の実施の形態では、共鳴タンク5と膨
張タンク6を組み合わせて脈動減衰装置1に配設した
が、図22に示すように、膨張タンク6同士を組み合わ
せてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、動作時に圧力変動を発生する脈動発生源
に連結され、圧力変動により配管に生じる脈動を減衰さ
せる脈動減衰装置において、配管に一定容積を有する第
1緩衝室と第2緩衝室を直列に設けたので、第1緩衝室
及び第2緩衝室において配管内の脈動を大幅に減衰さ
せ、機器を正常に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態において、脈動減衰装
置の概略構成図である。
【図2】同じく、脈動減衰効果検査で使用された実験用
脈動減衰装置の概略構成図である。
【図3】同じく、実験用脈動減衰装置におけるタンク構
成別の脈動減衰効果であって、第1緩衝室を共鳴タン
ク、第2緩衝室を膨張タンクに構成したときの上流側圧
力計測位置P3におけるマイクロガスタービン定格運転
時のガス圧脈動測定結果を示すグラフである。
【図4】同じく、実験用脈動減衰装置におけるタンク構
成別の脈動減衰効果であって、第1緩衝室及び第2緩衝
室の双方を膨張タンクに構成したときの上流側圧力計測
位置P3におけるマイクロガスタービン定格運転時のガ
ス圧脈動測定結果を示すグラフである。
【図5】同じく、実験用脈動減衰装置におけるタンク構
成別のガス圧脈動測定結果であって、第1緩衝室及び第
2緩衝室の双方を共鳴タンクに構成したときの上流側圧
力計測位置P3におけるマイクロガスタービン定格運転
時のガス圧脈動測定結果を示すグラフである。
【図6】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わせ
た実験用脈動減衰装置の下流側圧力計測位置P1におけ
るガスコンプレッサー起動時のガス圧脈動測定結果を示
す図である。
【図7】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わせ
た実験用脈動減衰装置の中間圧力計測位置P2における
ガスコンプレッサー起動時のガス圧脈動測定結果を示す
図である。
【図8】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わせ
た実験用脈動減衰装置の上流側圧力計測位置P3におけ
るガスコンプレッサー起動時のガス圧脈動測定結果を示
す図である。
【図9】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わせ
た実験用脈動減衰装置の下流側圧力計測位置P1におけ
るマイクロガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定結
果を示す図である。
【図10】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わ
せた実験用脈動減衰装置の中間圧力計測位置P2におけ
るマイクロガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定結
果を示す図である。
【図11】同じく、共鳴タンクと膨張タンクを組み合わ
せた実験用脈動減衰装置の上流側圧力計測位置P3にお
けるマイクロガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定
結果を示す図である。
【図12】本発明の第2実施の形態において、脈動減衰
装置の概略構成図である。
【図13】同じく、図12の脈動減衰装置のマイクロガ
スタービン定格運転時の下流側圧力計測位置P4におけ
るガス圧脈動測定結果を示す図である。
【図14】同じく、図12の脈動減衰装置の定格運転時
のマイクロガスタービン上流側圧力計測位置P5におけ
るガス圧脈動測定結果を示す図である。
【図15】本発明の第3実施の形態において、脈動減衰
装置の概略構成図である。
【図16】マイクロガスタービンとガスメータの連結構
造の概略図である。
【図17】図16の圧力計測位置P6におけるマイクロ
ガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定結果を示す図
である。
【図18】従来の脈動減衰装置の概略図である。
【図19】図16の圧力計測位置P6におけるマイクロ
ガスタービンの起動から定格出力に至るまでの圧力変動
を示す図である。
【図20】図18の下流側圧力計測位置P7のマイクロ
ガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定結果を示す図
である。
【図21】図18の上流側圧力計測位置P8のマイクロ
ガスタービン定格運転時のガス圧脈動測定結果を示す図
である。
【図22】脈動減衰装置の変更例を示す図である。
【符号の説明】
1 脈動減衰装置 2 ニードル弁 3,4,107 電磁弁 5,32 共鳴タンク 6,33 膨張タンク 31 密閉タンク 36,37 貫通孔 101 ガスメータ 102,102A,102B 配管 103 マイクロガスタービン 104 ガスコンプレッサ 105 オリフィス 106 バイパスライン
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 好晴 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3H025 CA02 CB41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作時に圧力変動を発生する脈動発生源
    に連結され、前記圧力変動により配管に生じる脈動を減
    衰させる脈動減衰装置において、 前記配管に一定容積を有する第1緩衝室と第2緩衝室を
    直列に設けたことを特徴とする脈動減衰装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する脈動減衰装置であっ
    て、 前記第1緩衝室が共鳴タンクであり、前記第2緩衝室が
    膨張タンクであることを特徴とする圧力減衰装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する脈動減衰装置であっ
    て、 前記第1緩衝室及び前記第2緩衝室が、対向する側面に
    前記配管を接続される膨張タンクであることを特徴とす
    る脈動減衰装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載する脈動減衰装置であっ
    て、 前記共鳴タンクと前記膨張タンクが、1つの密閉タンク
    に設けられ、 前記配管が、前記共鳴タンクに挿通されて前記膨張タン
    クの内部まで挿入され、前記共鳴タンクに連通する貫通
    孔を外周面の対称位置に形成したことを特徴とする脈動
    減衰装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか1つに記
    載する脈動減衰装置であって、 前記配管が、前記第1緩衝室を設けられた第1配管と、 前記第1配管から分岐して設けられるとともに前記第2
    緩衝室が設けられた第2配管とを有し、 前記第1配管に前記第2緩衝室と並列にニードル弁を設
    けたことを特徴とする脈動減衰装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載する脈動減衰装置であっ
    て、 前記ニードル弁の下流側に電磁弁を設けたことを特徴と
    する脈動減衰装置。
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