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JP2002238906A - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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Publication number
JP2002238906A
JP2002238906A JP2001044587A JP2001044587A JP2002238906A JP 2002238906 A JP2002238906 A JP 2002238906A JP 2001044587 A JP2001044587 A JP 2001044587A JP 2001044587 A JP2001044587 A JP 2001044587A JP 2002238906 A JP2002238906 A JP 2002238906A
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Japan
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mounting portion
nozzle
observation
observation window
treatment tool
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JP2001044587A
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Toshikazu Tanaka
俊積 田中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡観察手段を設けた斜面部からなる第1
の装着部の前方に位置する第2の装着部を含む位置に設
ける構成としたので、内視鏡観察視野を制限することが
ないようにノズルを装着し、かつこのノズルから少量の
洗浄用流体を噴射させるだけで、内視鏡観察手段を構成
する観察窓の全体を迅速かつ確実に洗浄できるようにす
る。 【解決手段】 挿入部3における先端硬質部3cには、
その外周面の途中位置から前方に向けて斜め下方に立ち
下がる斜面部からなり、内視鏡観察手段10が装着され
る第1の装着部Sが形成されており、この第1の装着部
Sの前方には凸湾曲状となり、超音波検査手段11を装
着した第2の装着部Cが形成され、第2の装着部Cにお
ける基端側の傾斜平面部Pの位置に観察窓12を洗浄す
るためのノズル22が設けられ、その噴射口22aから
は観察窓12に対して角度α方向から洗浄用流体が噴射
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者その他の被験
者の体内等に挿入されて、体内の検査や診断を行うと共
に、体内組織の状態を超音波検査できるようにした超音
波内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被験者の体内の検査・診断を行うための
装置としては、内視鏡及び超音波検査装置がある。内視
鏡は体腔内壁表面の状態を検査するものであり、また超
音波検査装置は体内組織の状態を検査するためのもので
ある。さらに、内視鏡による観察機構に超音波検査機構
を付加した超音波内視鏡も広く用いられている。超音波
内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部の先端部分に、照
明窓及び観察窓を形成した内視鏡観察機構と、超音波ト
ランスデューサを装着した超音波検査機構とを設ける構
成としたものである。
【0003】超音波検査機構を構成する超音波トランス
デューサは、その走査方式として、メカニカル走査方式
の超音波トランスデューサと、電子走査式の超音波トラ
ンスデューサとがある。電子走査式の超音波トランスデ
ューサを用いる場合には、超音波振動子が多数配列され
るので、メカニカル走査方式のものより広い装着スペー
スを必要とする。特に、電子走査式の超音波トランスデ
ューサを備えた超音波内視鏡にあっては、先端硬質部に
設けられる内視鏡観察手段と超音波検査手段とのうち、
超音波検査手段を内視鏡観察手段より先端側に配置する
のが一般的である。
【0004】挿入部は体内に挿入されるものであり、そ
の挿入経路には狭窄部がある等の関係で、その全体、特
に先端硬質部は概略円柱状となし、エッジや突出部等が
生じない形状とするのが望ましい。内視鏡観察手段より
先端側に超音波検査手段を配置する場合には、この内視
鏡観察手段による観察視野は挿入部の軸線と直交する方
向である側視型、または斜め前方を観察視野とする斜視
型のものとなる。従って、挿入部の挿入方向前方を内視
鏡観察手段の視野内に取り込むには、斜視型の内視鏡と
して構成しなければならない。
【0005】超音波検査手段を内視鏡観察手段より先端
側に配置し、かつ内視鏡観察手段の観察視野が斜め前方
となった斜視型とする場合には、挿入部の先端硬質部に
傾斜面を設けなければならない。先端硬質部の外周面か
ら外方への突出部を設けるのは挿入操作性等から望まし
くはないことから、先端硬質部の外周面を斜め下方に切
り込むように斜面部を形成し、この斜面部に内視鏡観察
手段を設けることになる。内視鏡観察手段を設けた斜面
部より前方側の位置に超音波検査手段を構成する超音波
トランスデューサが装着される。この超音波トランスデ
ューサが装着される部分は平坦面とすることもできる
が、超音波検査範囲、つまり超音波観測視野をできるだ
け広くするためには、超音波トランスデューサを構成す
る所定数の超音波振動子を凸湾曲形状に配列する。この
ように配置することによりコンベックス電子走査が行わ
れる。
【0006】従って、先端硬質部は、その外周面から斜
め前方に立ち下がる斜面部と、この斜面部の前方位置で
一度立ち上がり、頂部から前方に向けて立ち下がるよう
にした凸湾曲形状となった湾曲面部とを有する形状とな
る。斜面部に内視鏡観察手段が設けられ、湾曲面部にそ
の頂部を含む前後の位置に超音波トランスデューサが装
着される。内視鏡観察手段の構成としては、少なくとも
照明窓と、観察窓とを備えたものとなる。照明窓は、体
内における観察視野の全体をできるだけ均等に照明する
ために、観察窓を挟んだ左右両側に設けるのが一般的で
ある。内視鏡観察手段及び超音波検査手段により患部等
が発見された時には、鉗子や高周波処置具等といった内
視鏡観察手段の観察下で使用される処置具や、穿刺針を
有する穿刺処置具といった超音波検査手段の観察下で使
用される処置具を用いて治療や組織採取等の処置を施さ
れる。このように処置具を挿通するの処置具挿通チャン
ネルが挿入部内に設けられ、この処置具挿通チャンネル
の先端は先端硬質部において処置具導出口として開口さ
せるようにする。処置具導出口から突出する処置具を内
視鏡観察手段及び超音波検査手段の視野に入れる必要が
ある関係から、この処置具導出口は、その全体乃至大半
の部分が斜面部に開口させる。
【0007】観察窓により得られる体内の観察視野は常
に良好に保つ必要があり、観察窓の表面に体液その他の
汚損物が付着すると、直ちにこの汚損物を洗い流すよう
にしなければならない。このために、洗浄水及び加圧エ
アを噴射するノズルを設け、このノズルから観察窓に向
けて洗浄水を噴射させて汚損物を除去し、次いで観察窓
に残存する水滴等を加圧エアで吹き飛ばすようにする。
従って、前述した照明窓,観察窓及び処置具導出口と共
にノズルが斜面部に装着される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】体内への挿入操作性な
どの観点から、挿入部はできるだけ細径化する必要があ
り、斜面部の面積は限られたものとなる。内視鏡による
観察視野は挿入部のできるだけ中央位置にある方が望ま
しく、このためには観察窓は斜面部の中央に配置する。
観察視野の全体にわたって照明むらが発生しないよにす
るために、照明窓は観察窓の左右両側に配置する。処置
具導出口は観察窓のほぼ真下の位置に配置するのが処置
具の操作性等の点で望ましい。ノズルは観察窓に向けて
洗浄用流体を噴射するものであるから、その配設位置は
観察窓と密接な関係がある。
【0009】以上のことから、従来技術においては、ノ
ズルも斜面部に配置するようにしている。ただし、この
ノズルの配設位置は極めて限定されたものとなり、具体
的には、観察窓の上部乃至斜め上部位置にしかノズルを
配置できないことになる。しかも、ノズルは内視鏡観察
手段による観察視野に入り込まないようにするには、斜
面部からの突出高さが制約される。このために、ノズル
の噴射口からの洗浄液及び加圧エアの流れ方向は斜面部
の表面に沿ったものとなり、かつノズル自体も小型化し
なければならない。このために、噴射口の開口幅が制約
され、観察窓の全面を効率的に洗浄できなくなる可能性
があり、多量の洗浄水を噴射させなければならなくな
る。また、噴射口から噴射される洗浄液や加圧エアは斜
面部の表面に沿って上方または斜め上方から下降する方
向に流れるようになる。この方向に洗浄水を流すと、斜
面部と、この斜面部の下端部から立ち上がる湾曲面部と
の間に洗浄水が溜る可能性があり、このように滞留した
洗浄水により内視鏡観察手段による観察に支障を来すお
それがある。また、観察窓とほぼ平行に洗浄用流体を流
すと、特に加圧エアを観察窓とほぼ平行な方向に向けて
噴射すると、この観察窓に付着している水滴等に対して
十分な圧力を作用させることができず、水滴等の除去が
困難になるという問題点もある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡観察視野を制
限することがないようにノズルを装着し、かつこのノズ
ルから少量の洗浄用流体を噴射させるだけで、内視鏡観
察手段を構成する観察窓の全体を迅速かつ確実に洗浄で
きるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部の先端硬質部に、その軸線に
対して前方側に立ち下がるように傾斜した第1の装着部
と、この第1の装着部の下端部の前方から立ち上がり、
頂部から前方に向けて下方に傾斜するように凸湾曲形状
とした第2の装着部を形成し、前記第1の装着部には少
なくとも照明窓と観察窓とを有する内視鏡観察手段を設
け、また前記第2の装着部には超音波トランスデューサ
を装着した超音波内視鏡であって、前記観察窓を洗浄す
るための洗浄用流体を噴射するノズルが前記第2の装着
部を含む位置に装着されており、このノズルには前記観
察窓表面に対して斜め前方から洗浄用流体を噴射する噴
射口が形成され、しかも前記ノズルは前記第2の装着部
の表面から突出しており、この突出高さ位置は、前記観
察窓による観察視野内であって、前記先端硬質部が映し
出される映像領域内に収まる範囲内とする構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0012】超音波トランスデューサは先端硬質部の第
2の装着部に装着されるが、この超音波トランスデュー
サの装着領域は第2の装着部の全体に及ぶのではなく、
この第2の装着部において、第1の装着部への移行部分
には超音波トランスデューサが配置されていない領域が
ある。この移行部分は湾曲していても良いが、斜め上方
に立ち上がる傾斜平面として構成することもできる。い
ずれにしろ、ノズルはこの移行領域を含む位置に装着さ
れるから、第1の装着部に設けるより広い領域を使用す
ることができる。従って、観察窓全体を有効に洗浄でき
る大きさのノズルを装着できる。また、ノズルは第2の
装着部から突出しているので、観察窓の表面と平行な方
向ではなく、この観察窓表面に対して斜め前方から洗浄
水及び加圧エアを噴射することができる。その結果、少
量の洗浄用流体をもって観察窓をより迅速かつ確実に洗
浄することができる。また、洗浄水を噴射した時に、第
1の装着部と第2の装着部との間に洗浄水が溜ったとし
ても、加圧エアをノズルから噴射させることによって、
溜った洗浄水が円滑に除去される。
【0013】ここで、第1の装着部には、内視鏡観察手
段を構成する照明窓及び観察窓に加えて、穿刺処置具を
導出させる処置具導出用開口を形成する構成としたもの
がある。この場合には、ノズルは処置具導出用開口の延
長部を避けた位置に配置することになる。ノズルは観察
窓が装着されている部位と超音波トランスデューサが設
けられている部位との間に配置され、具体的には第2の
装着部の立ち上がり部分、また第1の装着部から第2の
装着部への移行部が傾斜したまたは平坦な平面になって
いると、この平面部に装着することができる。また、こ
の位置から第1の装着部寄りで、一部分が第1の装着部
にかけた位置に配置させても良い。そして、噴射口はノ
ズルを装着した面から突出するように装着される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1は超音波内視
鏡の全体構成を示す。図中において、1は超音波内視鏡
を示し、この超音波内視鏡1は、術者等が手で把持して
操作するための本体操作部2に体腔内への挿入部3を連
設したものであり、挿入部3は、その本体操作部2への
連設側から大半の長さ部分が挿入経路に沿って任意の方
向に曲がる軟性部3aであって、この軟性部3aにはア
ングル部3bが、さらにアングル部3bの先端には先端
硬質部3cが連設されている。さらに、本体操作部2の
挿入部3の延在方向とは反対方向に接眼部4が設けられ
ている。そして、本体操作部2からはユニバーサルコー
ド5が引き出されており、このユニバーサルコード5
は、図示は省略するが、少なくとも光源装置及び超音波
観測装置に着脱可能に接続される。
【0015】図2に挿入部3の平面を、また図3にその
断面をそれぞれ示す。これらの図から明らかなように、
先端硬質部3cには、その外周面の途中位置から前方に
向けて斜め下方に立ち下がる斜面部からなる第1の装着
部Sが形成されており、この第1の装着部Sの前方には
凸湾曲状となった第2の装着部Cが形成されている。こ
こで、第2の装着部Cは、第1の装着部Sの下端部から
直接立ち上がるようにしても良いが、本実施の形態で
は、その間の移行部として、斜め上方に立ち上がる傾斜
平面の部分を有するものとしている。
【0016】先端硬質部3cにおける第1の装着部Sに
は内視鏡観察手段10が設けられ、第2の装着部Cの位
置には、その頂部を含む前後の位置に超音波検査手段1
1が形成される。第1の装着部Sに装着した内視鏡観察
手段10は、観察窓12と、この観察窓12の左右両側
に設けた照明窓13,13とから構成される。図3に示
したように、観察窓12からの観察視野の中心線A1
は、挿入部3の中心軸線A2 に対して所定角度だけ傾い
た斜視型となる。また、この観察窓12による観察視野
範囲はWという広角のものであり、挿入部3の軸線の延
長線方向も視野に入れることができるようになる。
【0017】観察窓12には、対物レンズ14が設けら
れるが、この対物レンズ14の結像位置には光ファイバ
束からなるイメージガイド15の入射端が配置される。
イメージガイド15は、挿入部3から本体操作部2を経
て接眼部4にまで延在されている。なお、挿入部内の対
物レンズ14の配設位置近傍にスペース的な余裕があれ
ば、このイメージガイドに代えて、対物レンズの結像位
置に固体撮像素子を配置した、所謂電子内視鏡として構
成することもできる。
【0018】また、照明窓13には、照明用レンズが設
けられ、この照明用レンズには光ファイバ束からなるラ
イトガイド(図示せず)の出射端が臨み、このライトガ
イドの他端は本体操作部2を経てユニバーサルコード5
内に挿通されている。このユニバーサルコード5を光源
装置に接続すると、光源装置からの照明光がライトガイ
ドにより照明窓13にまで伝送されて、この照明窓13
から体内に向けて照明光が照射されることになる。
【0019】超音波検査手段11は、先端硬質部3cに
形成した第2の装着部Cに装着されており、この第2の
装着部Cは内視鏡観察手段10を装着した第1の装着部
Sより先端側に位置している。超音波検査手段11は超
音波トランスデューサ16を有するものである。超音波
トランスデューサ16は多数の超音波振動子17を挿入
部3の軸線方向に向けて多数並べる構成としたものであ
る。そして、超音波トランスデューサ16は、第2の装
着部Cにおいて、その頂部を含む前後に配置されてお
り、超音波走査範囲は扇形となった、所謂電子コンベッ
クス走査が行われる。
【0020】先端硬質部3cには、内視鏡観察手段10
と超音波検査手段11との間の位置に処置具を導出させ
るための処置具導出口18が開口している。この処置具
導出口18は、その大半が第1の装着部Sに開口してお
り、この処置具導出口18の前方位置には、処置具を所
定の角度状態にして導出させるための処置具案内溝19
が形成されている。このために、処置具案内溝19は、
内視鏡観察手段10を設けた部位と超音波検査手段11
を設けた部位との間の移行部をに設けられている。先端
硬質部3cにおけるこの部分を傾斜平面としたのは、電
子コンベックス走査を行うために超音波振動子17を凸
湾曲形状に配列しなければならない超音波トランスデュ
ーサ16が装着されておらず、必ずしも湾曲させる必要
がないからである。ただし、この移行部分には、必ずし
も平面部を設ける必要はなく、第1の装着部Sから直接
凸湾曲形状に立ち上がらせても良い。
【0021】そして、処置具導出口18には処置具挿通
パイプ20,可撓性のあるチューブ材からなる処置具挿
通チャンネル21が順次接続されており、処置具は処置
具挿通チャンネル21から処置具挿通パイプ20を経て
処置具導出口18から突出することになる。処置具案内
溝19は、処置具を第2の装着部Cの立ち上がり角度よ
り大きな角度で、つまり超音波トランスデューサ16の
斜め上方に向けて突出させるように案内するためのもの
である。
【0022】処置具導出口18から突出される処置具と
しては、鉗子や高周波処置具等のように、体腔内で作動
し、内視鏡観察手段10による観察下で操作されるもの
があるが、穿刺処置具のように、体内に刺し込まれる関
係から、超音波検査手段11による観察下で操作される
ものもある。従って、処置具は、処置具導出口18から
内視鏡観察手段10による観察視野の前方位置に向けて
突出するものであり、しかも処置具導出口18から所定
長さ突出すると、超音波検査手段11による観測視野内
に入ることになる。
【0023】内視鏡観察手段10における観察窓12は
常に清浄な状態となし、体液等の汚損物が付着した時に
は、挿入部3を体外に取り出すことなく、汚損物等を洗
い落とすようにする必要がある。このために、観察窓1
2に向けてノズル22が装着されており、このノズル2
2には挿入部3内に設けた洗浄用流体供給路(図示せ
ず)が接続されている。観察窓12を洗浄する洗浄用流
体としては、通常、洗浄水と加圧エアとが用いられる。
洗浄水は観察窓12に付着した汚損物を洗い流すための
ものであり、加圧エアは汚損物を洗い流した後に、この
観察窓12に付着している水滴等を吹き飛ばすようにし
て除去するためのものである。従って、観察窓12が汚
れた時には、まず洗浄水がノズル22の噴射口22a
(図4参照)から噴射され、次いで加圧エアが噴射され
る。
【0024】ノズル22は、内視鏡観察手段10を構成
する観察窓12等が設けられる第1の装着部Sと、超音
波観測機構部11を構成する超音波トランスデューサ1
6が装着されている第2の装着部Cにおける基端側の傾
斜平面部Pの位置に装着されている。ここで、傾斜平面
部Pには、処置具導出口18からの処置具案内溝19が
設けられており、処置具導出口18は、観察窓12の直
下位置に開口している。従って、ノズル22は処置具案
内溝19の左右いずれかの位置に配置され、図2に示し
たように、観察窓12に対しては斜め横方向から洗浄用
流体が噴射されることになる。しかも、図4に示したよ
うに、ノズル22の噴射口22aは観察窓12に対して
斜め下方に位置しており、この噴射口22aからは観察
窓12に対して角度α方向から洗浄用流体が噴射される
ことになる。
【0025】このように、ノズル22は内視鏡観察手段
10が設けられる第1の装着部S及び第2の装着部Cの
うちの超音波検査手段11の装着部ではなく、処置具を
案内するために、第2の装着部Cの傾斜平面部Pに設け
られており、この傾斜平面部Pにはその概略中央部に処
置具案内溝19が設けられるだけで、その左右両側部に
は格別の部材が装着されていない。従って、このデッド
スペースをノズル22の装着部として利用していること
から、ノズル22は他の部材と干渉することがなく、観
察窓12を効率的に洗浄できる大きさとなし、また噴射
口22aの開口幅を広く取ることができる。しかも、ノ
ズル22の噴射口22aは観察窓12の表面に対して概
略平行な方向ではなく、斜め前方から噴射されるので、
その噴射圧を観察窓12に有効に作用させることがで
き、洗浄水の噴射による汚損物の除去及び加圧エアの噴
射による洗浄水の水滴等を吹き飛ばす作業を効率的に行
えることになる。従って、少量の洗浄用流体を噴射させ
るだけで、容易に、しかも迅速かつ確実に観察窓12の
洗浄を行うことができる。
【0026】以上のように、ノズル22を傾斜平面部P
から突出させると、特に観察窓12に洗浄用流体を有効
に作用させることができる程度にまで突出させると、観
察窓12から得られる前方視野を妨げることになる。し
かしながら、観察窓12は先端硬質部3cの外周面から
切り込まれた第1の装着部Sに配置されており、その前
方位置の超音波トランスデューサ16を設けた部分は凸
湾曲形状に突出した第2の装着部Cとなっているので、
元々観察視野はこの第2の装着部Cにより制約される。
傾斜平面部Pは観察窓12の装着部より低い位置から立
ち上がっているから、ノズル22を第2の装着部Cの頂
部より低い位置に配置することは可能である。従って、
図5に示したように、観察窓12からの観察視野に第2
の装着部Cが位置する部分、つまり観察窓12からの視
野中に先端硬質部3cが映し出される範囲内にノズル2
2の像が映し出される高さだけ突出させており、その結
果、ノズル22が観察窓12における観察視野を制約す
ることはない。
【0027】また、このノズル22は第1の装着部Sの
上端部と、第2の装着部Cの頂部とを結ぶ面の内側に配
置されており、しかも噴射口22aは観察窓12方向を
向いている。従って、挿入部3を体内に挿入する際に、
ノズル22が体腔内壁に引っかかるおそれはない。特
に、ノズル22の挿入部3の挿入方向における先端側に
向く面を曲面形状とすることによって、たとえ体腔内壁
にノズル22が当接したとしても、この体腔内壁を損傷
させる等のおそれはない。
【0028】前述した実施の形態では、ノズルは傾斜平
面部において、処置具案内溝を避けるように、観察窓に
対して斜め方向から洗浄用流体を噴射させるようにした
ものとしたが、処置具導出口が設けられていない場合、
または観察窓の直下位置に処置具導出口が設けられてい
ない場合には、ノズルは観察窓の直下位置に配置するこ
とができる。さらに、図6に示したように、ノズル12
2を第1の装着部S及びその内側を含み、観察窓112
の下部位置から第2の装着部Cにおける傾斜平面部Pへ
の移行部において、この傾斜平面部Pから突出するよう
に設けても良い。そして、ノズル122内の通路は洗浄
用流体を挿入部103の軸線方向から方向転換して、観
察窓112の表面に対して斜め前方から洗浄用流体を噴
射させるように構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように、内視鏡観察手
段を設けた斜面部からなる第1の装着部の前方に位置す
る第2の装着部を含む位置に設ける構成としたので、内
視鏡観察視野を制限することがないようにノズルを装着
し、かつこのノズルから少量の洗浄用流体を噴射させる
だけで、内視鏡観察手段を構成する観察窓の全体を迅速
かつ確実に洗浄できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す超音波内視鏡の全
体構成図である。
【図2】挿入部の先端部分の平面図である。
【図3】挿入部の先端部分の縦断面図である。
【図4】ノズルの装着部を示す構成説明図である。
【図5】内視鏡観察手段を構成する観察窓の視野を示す
説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すノズルの装着部
の構成説明図である。
【符号の説明】
1 超音波内視鏡 3,103 挿入部 3c 先端硬質部 10 内視鏡観察手段 11 超音波検査手段 12,112 観察窓 13 照明窓 16 超音波トランスデューサ 18 処置具導出口 22,122 ノズル 22a,122a 噴射口 S 第1の装着部 C 第2の装着部 P 傾斜平面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端硬質部に、その軸線に対し
    て前方側に立ち下がるように傾斜した斜面部からなる第
    1の装着部と、この第1の装着部の下端部の前方から立
    ち上がり、頂部から前方に向けて下方に傾斜するように
    凸湾曲形状とした湾曲面を含む第2の装着部とを形成
    し、前記第1の装着部には少なくとも照明窓と観察窓と
    を有する内視鏡観察手段を設け、また前記第2の装着部
    には超音波トランスデューサを装着した超音波内視鏡に
    おいて、 前記観察窓を洗浄するための洗浄用流体を噴射するノズ
    ルが前記第2の装着部を含む位置に装着されており、 このノズルには前記観察窓表面に対して斜め前方から洗
    浄用流体を噴射する噴射口が形成され、 しかも前記ノズルは前記第2の装着部の表面から突出し
    ており、この突出高さ位置は、前記観察窓による観察視
    野内であって、前記先端硬質部が映し出される映像領域
    内に収まる範囲内とする構成としたことを特徴とする超
    音波内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の装着部には穿刺処置具を導出
    させる処置具導出用開口が形成されており、前記ノズル
    はこの処置具導出用開口の延長部を避けた位置に配置す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波内
    視鏡。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは前記第2の装着部に、その
    表面から突出する状態に装着する構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の超音波内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記ノズルは前記第1の装着部と前記第
    2の装着部との移行部を含む位置に配置され、第2の装
    着部の表面から突出させて設ける構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の超音波内視鏡。
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