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JP2002226889A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Publication number
JP2002226889A
JP2002226889A JP2001365474A JP2001365474A JP2002226889A JP 2002226889 A JP2002226889 A JP 2002226889A JP 2001365474 A JP2001365474 A JP 2001365474A JP 2001365474 A JP2001365474 A JP 2001365474A JP 2002226889 A JP2002226889 A JP 2002226889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average
salt
aliphatic alcohol
group
alkylene oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001365474A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fukamachi
武司 深町
Kunio Nagai
邦夫 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001365474A priority Critical patent/JP2002226889A/ja
Publication of JP2002226889A publication Critical patent/JP2002226889A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐硬水性に優れ、低温での外観に白濁が起こ
りにくい洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪族系アルコール(a1)にアルキレ
ンオキサイドを付加して直接製造され特定の関係式を満
たす脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物
(E)の硫酸エステル塩(A1)、スルホコハク酸エス
テル塩(A2)、エーテルカルボン酸塩(A3)および
燐酸エステル塩(A4)からなる群から選ばれるアニオ
ン性界面活性剤(A)のうちタイプの異なる2種以上を
併用してなる洗浄剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
る。さらに詳しくはアニオン性界面活性剤を含有する洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族系アルコールアルキレンオキサイ
ド付加物から誘導されるアニオン性界面活性剤を使用し
た洗浄剤組成物は、シャンプー、食器用洗浄剤および金
属洗浄剤などとして使用されている。脂肪族系アルコー
ルアルキレンオキサイド付加物から誘導されるアニオン
界面活性剤としてはアルキルエーテル硫酸エステル塩
(特開平2−4762号公報)、スルホコハク酸エステ
ル塩(特開平1−259098号公報)、エーテルカル
ボン酸塩(特開平5−214362号公報、特開平11
−199881号公報)および燐酸エステル塩(特開昭
62−192497号公報、特開昭62−138593
号公報)が使用されており、最近では分子量分布の狭い
脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物から誘
導されるアニオン性界面活性剤(国際出願WO00/1
8857号)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のアニオン性界面活性剤を配合した洗浄剤組成物は、耐
硬水性が不十分であること、および低温(例えば、0℃
〜−15℃)での外観に白濁が起こりやすいことなどの
問題が残されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の脂肪族系アル
コールアルキレンオキサイド付加物を疎水基とするアニ
オン性界面活性剤のタイプの異なる2種以上、またはこ
れらのアニオン性界面活性剤の1種もしくはタイプの異
なる2種以上と特定のノニオン界面活性剤を併用するこ
とにより、耐硬水性と低温での外観に優れた洗浄剤が得
られることを見出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、脂肪族系アルコール
(a1)にアルキレンオキサイドを付加して直接製造さ
れ下記〜を満たす脂肪族系アルコールアルキレンオ
キサイド付加物(E)の硫酸エステル塩(A1)、スル
ホコハク酸エステル塩(A2)、エーテルカルボン酸塩
(A3)および燐酸エステル塩(A4)からなる群から
選ばれるアニオン性界面活性剤(A)のうちタイプの異
なる2種以上を併用してなる洗浄剤組成物(第1発
明);脂肪族系アルコール(a1)にアルキレンオキサ
イドを付加して直接製造され下記〜を満たす脂肪族
系アルコールアルキレンオキサイド付加物(E)の硫酸
エステル塩(A1)、スルホコハク酸エステル塩(A
2)、エーテルカルボン酸塩(A3)および燐酸エステ
ル塩(A4)からなる群から選ばれるアニオン性界面活
性剤(A)のうちの1種またはタイプの異なる2種以上
と、脂肪族系アルコール(a2)にアルキレンオキサイ
ドを付加して直接製造され下記〜を満たすノニオン
性界面活性剤(N)のうちの1種以上を併用してなる洗
浄剤組成物(第2発明);および該洗浄剤組成物からな
る皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤または家庭用洗剤である。
【0006】(E)が下記一般式(1)で表される化
合物の1種または2種以上の混合物からなる。 R1−(OD1)k−OH (1) [式中、R1は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
は炭素数8〜24の脂環式炭化水素基;D1は炭素数2
以上の1種以上のアルキレン基;kは平均が1〜20と
なる0または1以上の整数] (E)または(N)の重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比:Mw/Mnが下記関係式
(2)または(3)を満たす。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.01 (但し、v<10)(2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.14(但し、v≧10)(3) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)または(a
2)1モル当たりに付加したアルキレンオキサイドの平
均付加モル数を表し、上記一般式(1)でのkの平均に
相当する。] vが12以下の場合は、下記式(4)から求められる
(E)または(N)の分布定数cが2.0以下である。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた(a1)
または(a2)のモル数、n0 は未反応の(a1)のモ
ル数を表す。] (N)が一般式(5)で表される化合物の1種または
2種以上の混合物からなる。 R1−[(OC24)m/(OD2)n]−(OC24)p−OH (5) [式中、R1 は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
は脂環式炭化水素基;D 2は炭素数3以上のアルキレン
基;mは平均が0〜4となる0または1以上の整数、n
は平均が0〜5となる0または1以上の整数、pは平均
が1〜80となる0または1以上の整数であり、(m+
n+p)は平均が3〜81となる整数であり、(m+
p)/(m+n+p)は平均0.5以上である。{(O
24)m/(OD2)n}は、m≠0,n≠0のときブロッ
ク付加またはランダム付加を表す。]
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、(E)は、式R
1−OHで示される脂肪族系アルコール(a1)[本明
細書中、脂肪族系アルコールとは、脂肪族アルコールと
脂環式アルコールの両者を含むものとする。]にアルキ
レンオキサイド(以下AOと略記する)を付加して直接
製造される脂肪族系アルコールAO付加物の1種または
2種以上の混合物である。
【0008】本発明の第1発明において、一般式(1)
におけるR1 は、脂肪族系アルコール(a1)から水酸
基を除いた残基であり、炭素数が通常8〜24(好まし
くは12〜18)の脂肪族炭化水素基(アルキル基、ア
ルケニル基、アルカジエニル基など)または脂環式炭化
水素基(シクロアルキル基、多環炭化水素基など)を表
す。R1 は、直鎖状と分岐状など2種以上の基の混合物
であってもよい。炭素数8未満では、アニオン性界面活
性剤としたときに、十分な起泡力、洗浄力が得られず、
炭素数が24を超えると起泡力、洗浄力が劣り、好まし
くない。 (a1)には天然アルコールおよび合成アルコール(チ
ーグラーアルコール、オキソアルコールなど)が含まれ
る。 (a1)の具体例としては、オクチルアルコール、ノニ
ルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコー
ル、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テト
ラデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクタ
デシルアルコール、ノナデシルアルコールなどの飽和脂
肪族アルコール;オクテニルアルコール、デセニルアル
コール、ドデセニルアルコール、トリデセニルアルコー
ル、ペンタデセニルアルコール、オレイルアルコール、
ガドレイルアルコール、リノレイルアルコールなどの不
飽和脂肪族アルコール;エチルシクロヘキシルアルコー
ル、プロピルシクロヘキシルアルコール、オクチルシク
ロヘキシルアルコール、ノニルシクロヘキシルアルコー
ル、アダマンチルアルコールなどの環状脂肪族アルコー
ルが挙げられ、これらの1種または2種以上が使用でき
る。(a1)は1級または2級が好ましく、さらに1級
が好ましい。特に好ましくはドデシルアルコール、トリ
デシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデ
シルアルコールおよびオクタデシルアルコールである。
【0009】一般式(1)中、D1は炭素数2以上、好
ましくは2〜8、さらに好ましくは2〜4、特に好まし
くは炭素数2または3のアルキレン基を表し、(OD1)
の部分は、炭素数2以上のAOの付加により形成され
る。AOとしては、エチレンオキサイド(以下、EOと
略記)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、
1,2−または2,3−ブチレンオキサイド、テトラヒ
ドロフラン、スチレンオキサイドなどが挙げられる。好
ましくはEOおよび/またはPOである。一般式(1)
中、kはAOの付加モル数に相当し、平均が1〜20と
なる整数であり、好ましくは1〜12である。kが20
を超えると、十分な起泡力、洗浄力が得られず好ましく
ない。
【0010】(E)は、(a1)とAOから直接製造さ
れたものである。ここで、「直接製造された」とは、上
記付加物が、精留などにより未反応アルコールや付加モ
ル数の異なるものを分別する操作なしで、直接得られた
ものであることを意味する。但し、分別を目的としない
で、簡単な操作で未反応AOや低沸点物をストリッピン
グするのは分別操作に含まれない。
【0011】また、本発明において、Mw/Mnは下記
関係式(2')または(3')を満たすことが好ましい。 Mw/Mn≦0.031×Ln(v)+1.00 (但し、v<10)(2') Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.13(但し、v≧10)(3')
【0012】一般式(1)においてD1がエチレン基の
みである場合、即ち、(a1)にEOのみを付加した場
合には、重量平均分子量(以下Mwと略記する)と数平
均分子量(以下Mnと略記する)との比:Mw/Mnが
関係式(2)または(3)に代わって、下記(6)また
は(7)を満たすことが好ましい。 Mw/Mn≦0.020×Ln(v)+1.01 (但し、v<10)(6) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.12(但し、v≧10)(7) また、この場合、Mw/Mnは下記関係式(6')また
は(7')を満たすことがさらに好ましい。 Mw/Mn≦0.018×Ln(v)+1.02 (但し、v<10) (6') Mw/Mn≦−0.023×Ln(v)+1.11(但し、v≧10) (7')
【0013】さらに、(E)は、下記Weibullの
分布則の式(8)から導き出される関係式(4)から分
布定数cを求めることができるとき、cが1.0以下で
ある必要がある。cは好ましくは0.95以下、さらに
好ましくは0.9以下、特に好ましくは0.7以下であ
る。関係式(4)において、分布定数cの値が小さい、
すなわち未反応の(a1)の含有量が少ないほど分子量
分布が狭いことを意味する。なお、この式は、未反応の
(a1)の量が検出限界(0.001質量%)以上の場
合に適用される式であり、(E)の場合はAOの平均付
加モル数が12モル程度まで適用可能である。 v=c×Ln(n00/n0)−(c−1)×(1−n0/n00) (8) c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) これらの式で、Ln(n00/n0)は(n00/n0)の自然対
数を意味し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた(a
1)のモル数、n0 は未反応の(a1)のモル数を表
す。
【0014】本発明において、上記(E)としては、さ
らに下記一般式(9)で表される化合物(E’)である
ことが、アニオン化した後のアニオン性界面活性剤の起
泡力が優れる点で好ましい。 R’−[(OC24)m'/(OD’)n']−(OC24)p'−OH (9) 式中、R’ は一般式(1)におけるR1と同様の基;
D’は炭素数3または4のアルキレン基;m'は平均が
0〜5となる0または1以上、好ましくは0〜3の整
数、n'は平均が0〜5となる0または1以上の整数、
好ましくは0または1、p'は平均が1〜10となる0
または1以上、好ましくは1〜8の整数であり、(m'
+n'+p')は平均が1〜20、好ましくは1〜12と
なる整数であり、(m'+p')/(m'+n'+p')は
平均0.5以上、好ましくは0.7以上である。{(O
24)m'/(OD’)n'}は、m'≠0,n'≠0のとき
ブロック付加〔(OC24)m'、(OD’)n'の順〕ま
たはランダム付加を表わし、好ましくはブロック付加で
ある。
【0015】上記一般式(9)中、(OC24)の部分
は、EOの付加により形成される。D’は炭素数3また
は4のアルキレン基を表し、(OD’)の部分は、炭素数
3または4のAOの付加により形成される。このような
AOとしては、PO、1,2−もしくは2,3−ブチレ
ンオキサイドなどが挙げられる。
【0016】本発明において、(E)または(E’)と
しては、以下に述べる方法により製造された(E1)ま
たは(E2)であることが好ましい。すなわち、前記
の、Weibullの分布則から導かれる式(4)から
求められる分布定数cが1.0以下となる付加物を与え
る触媒の存在下、前記(a1)にAOのうちの1種また
は2種以上(b1)を付加して得られる脂肪族系アルコ
ールAO付加物(E1)であるか、(E1)にさらにア
ルカリ触媒(e)の存在下、AO(b2)を付加反応さ
せてなる脂肪族系アルコールAO付加物(E2)である
のが好ましい。さらに好ましくは(E2)である。
【0017】上記(b1)としては、炭素数2以上のA
Oが挙げられる。具体例としては、一般式(1)におけ
るOD1を形成するAOの例として前記したものが挙げ
られ、2種以上を併用してもよい。2種以上用いる場合
は、ブロック付加でもランダム付加でもよいが、好まし
くはブロック付加である。これらのうちで好ましくは、
EOおよび/またはPOである。
【0018】触媒(d)としては、得られるAO付加物
の分布定数cが1.0以下となるものを用いる。好まし
くはcが0.9以下、さらに好ましくは0.7以下、特
に好ましくは0.45以下となるものである。分布定数
cが1.0を超えるものを用いると、低温でカスミを生
じたり、起泡性、洗浄性が低下する。また、皮膚に対す
る刺激性が低くならず、問題となることがある。
【0019】(d)の具体例としては、過ハロゲン酸も
しくはその塩、硫酸もしくはその塩、燐酸もしくはその
塩、および硝酸もしくはその塩が挙げられる。塩を形成
する場合の金属は、特に限定されるものではないが、ア
ルカリ金属以外のものが好ましく、2価または3価の金
属が好ましい。これら金属として好ましくは、Mg、C
a、Sr、Ba、Zn、Co、Ni、Cu、Alであ
り、より好ましくは、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba、
Alであり、特に好ましくは、Mg、Zn、Alであ
る。過ハロゲン酸(塩)のハロゲンとしては塩素、臭
素、沃素が挙げられ、塩素が好ましい。したがって、
(d)としては、2価もしくは3価の金属の過塩素酸塩
が好ましく、Mg、ZnおよびAlから選ばれる金属の
過塩素酸塩がさらに好ましい。また、(d)に2価もし
くは3価の金属アルコラートを併用してもよい。金属ア
ルコラートのアルキル基としては、アルコールとして留
去し易い低級(炭素数1〜4)アルキル基、または原料
脂肪族系アルコールと同一組成のアルキル基が挙げられ
る。これらの触媒は1種でもよいが、2種以上の触媒
〔たとえば、過塩素酸マグネシウム/硫酸マグネシウム
7水塩=95/5〜50/50、過塩素酸マグネシウム
/過塩素酸アルミニウム=99/1〜30/70(いず
れも質量比)〕を併用した方が好ましい。
【0020】(d)の使用量としては、反応速度と経済
性の点から、(a1)とAOの合計100質量部当た
り、0.001〜1部(以下において、部は質量部を表
す)が好ましい。さらに好ましくは0.003〜0.8
部、特に好ましくは0.005〜0.5部である。
【0021】(e)としては、アルカリ金属およびアル
カリ土類金属の水酸化物、たとえば、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ムなどが挙げられるが、好ましくは水酸化カリウム、水
酸化セシウムである。(e)の使用量としては、反応速
度と経済性の点から、(E1)と(b2)の合計100
部当たり、0.0001〜1部が好ましい。さらに好ま
しくは0.001〜0.8部である。
【0022】(a1)と(b1)を反応させる場合の反
応条件としては、(a1)と(d)を混合し、窒素置換
を行った後、−0.08〜0.5MPaで、80〜20
0℃で(b1)を導入し、所定量の(b1)を投入後、
80〜200℃で反応系内の圧力が平衡になるまで熟成
を行う方法などが挙げられる。このようにして得られた
AO付加物(E1)に、(e)を添加し、(b2)を、
上記と同様の方法で反応することで(E2)が得られ
る。
【0023】(A1)としては、(E)の硫酸エステル
塩であれば特に限定されないが、下記一般式(10)で
表される塩の1種以上であることが、(A2)〜(A
4)の1種以上と併用したときの耐硬水性の点から好ま
しい。 R1−(OD1)k−OSO3M (10) 式中、R1 、D1およびkは上記一般式(1)に同じ。
Mは水素原子またはカチオンを表す。(A1)は、
(E)をそのまま硫酸化し、水酸化ナトリウムなどのア
ルカリを用いて中和することによって得られる。硫酸化
の方法としては、例えば国際出願WO00/18857
号明細書記載の方法などが挙げられる。
【0024】(A2)としては、(E)のスルホコハク
酸エステル塩であれば特に限定されないが、下記一般式
(11)で表される塩の1種以上であることが、(A
1)、(A3)および/または(A4)と併用したとき
の耐硬水性の点から好ましい。 式中、R1 、D1およびkは一般式(1)に同じ。Z1
よびはZ2 は、いずれか一方がH、もう一方がSO3
基を表す。XはM またはR2−(OD1')k'−基を表
す。M は水素原子またはカチオンを表す。R2 は炭素
数1〜24の脂肪族炭化水素基または炭素数1〜24の
脂環式炭化水素基、D1’は炭素数2以上の1種以上の
アルキレン基、k’は平均が1〜20となる0または1
以上の整数を表す。(A2)は、さらに、下記一般式
(11a)および/または(11b)で表される、モノエステ
ル化物を80〜100質量%、特に90〜100%(以
下において特に断りのない限り、%は質量%を表す)含
有し、一般式(11c)で表されるジエステル化物を0〜
20%、特に0〜10%含有するものが好ましい。ま
た、(11a)/(11b)の質量比は、好ましくは10〜9
0/90〜10、さらに好ましくは30〜70/70〜
30である。
【0025】前記一般式(11)において、R1−(O
1)k−基およびR2−(OD1')k'−基は、脂肪族
系アルコールAO付加物(E)から水酸基を除いた残基
である。Z1 またはZ2 基を形成するSO3M基は、例
えば、(E)と無水マレイン酸とを反応させたエステル
化物をスルホン化することにより導入されるスルホン酸
塩基である。
【0026】(E)から(A2)を得る方法は、特に限
定されないが、一例としては、国際出願WO00/18
857号明細書記載の方法などが挙げられる。
【0027】(A3)としては、(E)のエーテルカル
ボン酸塩であれば特に限定されないが、下記一般式(1
2)で表される塩の1種以上であることが、(A1)、
(A2)および/または(A4)と併用したときの耐硬
水性の点から好ましい。 R1−(OD1)k−O−R2−COOM (12) 式中、R1 、D1およびkは上記一般式(1)に同じ。
Mは水素原子またはカチオン;R2 は炭素数1〜3のア
ルキレン基を表す。
【0028】(A3)を得る方法としては特に限定され
ないが、(E)を、カルボン酸を構成する炭素数が2〜
5のモノハロゲン化低級カルボン酸アルカリ金属塩(例
えば、モノクロル酢酸ナトリウム等)と苛性アルカリ
(例えば苛性ソーダ、苛性カリなど)および必要により
溶剤(例えば、トルエン、キシレンなど)の存在下、縮
合反応することによって得ることができる。具体的には
国際出願WO00/18857号明細書記載の方法など
が挙げられる。
【0029】(A4)としては、(E)のリン酸エステ
ル塩であれば特に限定されないが下記一般式(13)で
表される塩の1種以上であることが、(A1)〜(A
3)のうちの1種以上と併用したときの耐硬水性の点か
ら好ましい。 式中、R1 、D1およびkは上記一般式(1)に同じ。
XはM またはR2−(OD1)k−基を表す。M は、水
素原子またはカチオン、R2 は炭素数1〜24の脂肪族
炭化水素基または炭素数6〜24の脂環式炭化水素基を
表す。複数個のD1およびkは同一でも異なっていても
よい。R2としては、前述のR1以外にさらにメチル基、
エチル基、n−およびiso−プロピル基、n−ブチル基
などのアルキル基などが挙げられる。
【0030】(E)から(A4)を得る方法としては特
に限定されないが、(E)または(E)およびR2
(OD1)k−OHと、リン酸、ポリリン酸、無水リン
酸、オキシ塩化リン等のリン酸化剤との反応によりリン
酸化し、アルカリ金属の水酸化物、アミン等で中和する
方法などが挙げられる。リン酸化はリン酸エステル化と
同じであり、モノエステル、ジエステルなどが生成す
る。一例として、国際出願WO00/18857号明細
書記載の方法などが挙げられる
【0031】一般式(10)〜(13)におけるカチオ
ンとしては、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リ
チウムなど)イオン、アルカリ土類金属(マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムなど)イオンなどの金属イオ
ン;アンモニウムイオン;ヒドロキシアルキル(炭素数
1〜8)アンモニウムイオン;アミンカチオン、4級ア
ンモニウムカチオンなどが挙げられ、好ましいものはア
ルカリ金属イオンである。
【0032】一般式(10)〜(13)におけるカチオ
ンとしては、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属
カチオン、有機アミンカチオンまたはアンモニウムカチ
オンからなる群から選ばれる1種以上のカチオンが含ま
れる。アルカリ金属カチオンとしては、リチウム、ナト
リウムおよびカリウムなどが挙げられる。アルカリ土類
金属カチオンとしてはカルシウムおよびマグネシウムな
どが挙げられ、これらの併用でもよい。有機アミンカチ
オンを構成する有機アミンとしては、一級、二級および
三級の脂肪族アミン(炭素数1〜20のアルキル基およ
びこれらのアルキル基とヒドロキシル基を有するアミ
ン:ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノー
ルアミン、モノプロパノールアミンなど)、脂環族アミ
ン(シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンな
ど)、芳香族アミン(ピリジン、キノリンなど)および
これらの一級もしくは二級アミンのAO付加物(モルホ
リンのEO1モル付加物など)が挙げられる。アンモニ
ウムカチオンを構成するアンモニウムとしては、アンモ
ニア、及び第四級アンモニウム、例えばテトラアルキル
アンモニウムなどが挙げられる。テトラアルキルアンモ
ニウムを構成するアルキル基としては、炭素数1〜12
の脂肪族アルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ヘキシル、オクチル、ドデシルなど)および脂環族
アルキル基(シクロヘキシルなど)が挙げられ、4つの
(シクロ)アルキル基は、同一でも異なっていてもよ
い。
【0033】カチオンのうち好ましいものはアルカリ金
属カチオンおよびアルカリ土類金属カチオンであり、さ
らに好ましくはナトリウムカチオンおよびカリウムカチ
オンである。
【0034】本発明において、タイプの異なる2種以上
とは、以下の組み合わせが含まれる。 (ア);(A)におけるアニオン基のみが異なるもの2
種以上、(イ);アニオン基は同種でも異種でもよい
が、(A)の原料となる(E)において使用されるAO
の種類が異なるもの、もしくは複数のAOの場合の比率
がそれぞれ異なるもの2種以上。第1発明における具体
的な併用の組み合わせは、(ア)の場合、(A1)と
(A2)〜(A3)のうちのいずれか1種以上との併
用、(A2)と他の3種のうちのいずれか1種以上との
併用、(A3)と他の3種のうちのいずれか1種以上と
の併用、並びに(A4)と(A1)〜(A3)のうちの
いずれか1種以上との併用が挙げられる。これらのうち
で好ましいのは(A1)と(A2)、(A1)と(A
3)、(A2)と(A3)、(A3)と(A4)並びに
(A1)と(A2)と(A3)の組み合わせであり、こ
れらの組み合わせは、特に耐硬水性と低温での外観が優
れている。また、(イ)の場合は、(E)において使用
されるAOがEOのみの(A)および(E)において使
用されるAOがEOとPOの(A)の併用などが例示さ
れる。
【0035】また、(ア)の場合の併用の割合は特に限
定されないが、通常、(A1)〜(A4)の合計中、最
も多いものが25〜90%、好ましくは30〜80%、
その他の合計が10〜75%、好ましくは20〜70%
である。また、(イ)の場合の併用の割合も特に限定さ
れないが、通常、(A)の合計中、最も多いものが25
〜90%、好ましくは30〜80%、その他の合計が1
0〜75%、好ましくは20〜70%である。
【0036】本発明の第2発明における洗浄剤組成物の
うち、(A)のうちの1種またはタイプの異なる2種以
上と併用される(N)としては、前述の(E’)と同様
のものが挙げられる。(E’)のうちで(N)として好
ましいものは、前記式(4)における分布定数cが0.
99以下、さらに0.9以下のものである。(N)は、
過ハロゲン酸(塩)、硫酸(塩)、リン酸(塩)および
硝酸(塩)からなる群から選ばれる1種以上の触媒(d
0)の存在下、炭素数8〜24の脂肪族系アルコール
(a2)にアルキレンオキサイド(b1)を付加させて
なる、式(4)から求められる分布定数cが1.0以下
の脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物(E
1)、または(E1)に、アルカリ触媒(e)の存在
下、アルキレンオキサイド(b2)をさらに付加反応さ
せてなる脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加
物(E2)である。
【0037】(A)と(N)とを併用することにより、
(A)と、〜を満たさないノニオン性界面活性剤と
併用したものに比して、さらに良好な耐硬水性と低温で
の外観を有する洗浄剤組成物となる。
【0038】本発明の第2発明における併用の組み合わ
せは、(A1)〜(A4)のうちのいずれか1種または
タイプの異なる2種以上と(N)のうちの1種以上との
組み合わせが含まれる。これらのうちで好ましいのは、
(A1)と(N)、(A2)と(N)、(A3)と
(N)、(A4)と(N)、(A1)と(A2)と
(N)、(A1)と(A3)と(N)、(A2)と(A
3)と(N)、並びに(A1)〜(A3)と(N)の組
み合わせであり、これらの組み合わせは、特に耐硬水性
と低温での外観が優れている。併用の割合は特に限定さ
れないが、(A1)〜(A4)および(N)の合計中、
(A1)〜(A4)が通常10〜90%、好ましくは2
0〜80%である。
【0039】本発明の洗浄剤組成物は、さらに、必要に
より、本発明の効果を妨げない範囲の量の本発明以外の
アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤から選ばれる1種また
は2種以上の界面活性剤を配合して洗浄剤組成物とする
ことができる。また、洗浄剤組成物のpHは特に限定さ
れないが、人体に対する安全性の面から中性〜弱酸性
(例えば、pH4〜9)が好ましい。
【0040】具体的には、本発明の(A)以外のアニオ
ン性界面活性剤としては、(A3)以外の炭素数8〜2
4の炭化水素系エーテルカルボン酸またはその塩[(ポ
リ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエ
ーテル酢酸ナトリウムなど]、(A2)以外のスルホコ
ハク酸エステルもしくはその塩[(ポリ)オキシエチレ
ン(重合度=1〜100)ラウリルスルホコハク酸2ナ
トリウム、スルホコハク酸(ポリ)オキシエチレン(重
合度=1〜100)ラウロイルエタノールアミド2ナト
リウムなど]、(A1)以外の炭素数8〜24の炭化水
素系硫酸エステル塩[ラウリル硫酸ナトリウム、(ポ
リ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリル硫
酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜
100)ラウリル硫酸トリエタノールアミン、(ポリ)
オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モ
ノエタノールアミド硫酸ナトリウム、]、炭素数8〜2
4の炭化水素系スルホン酸塩[ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等]及び(A4)以外の炭素数8〜24
の炭化水素系リン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリ
ウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)
ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩[ラ
ウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン
等]、アシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチルタウリ
ンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤ
シ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ
油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミ
ン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリ
ウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等]
が挙げられる。
【0041】ノニオン性界面活性剤としては、本発明の
(N)以外の脂肪族系アルコール(炭素数8〜24)ア
ルキレンオキサイド(炭素数2〜8)付加物(重合度=
1〜100)、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜
8、重合度=1〜100)高級脂肪酸(炭素数8〜2
4)エステル[モノステアリン酸ポリエチレングリコー
ル(重合度=20)、ジステアリン酸ポリエチレングリ
コール(重合度=30)等]、多価(2価〜10価また
はそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エス
テル[モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸
エチレングリコール、モノラウリン酸ソルビタン等]、
(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8,重合度=1
〜100)多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコ
ール高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノラウ
リン酸ポリオキシエチレン(重合度=10)ソルビタ
ン、ポリオキシエチレン(重合度=50)ジオレイン酸
メチルグルコシド等]、脂肪酸アルカノールアミド
[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、1:1型
ラウリン酸ジエタノールアミド等]、(ポリ)オキシア
ルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)アルキ
ル(炭素数1〜22)フェニルエーテル、(ポリ)オキ
シアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)ア
ルキル(炭素数8〜24)アミノエーテルおよびアルキ
ル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミ
ンオキシド[ラウリルジメチルアミンオキシド等]等が
挙げられる。
【0042】カチオン性界面活性剤としては、第4級ア
ンモニウム塩型[塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪
酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等]、ア
ミン塩型[ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド乳
酸塩、ジラウリルアミン塩酸塩、オレイルアミン乳酸塩
等]等が挙げられる。両性界面活性剤としては、ベタイ
ン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸
ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリル
ヒドロキシスルホベタイン、ラウロイルアミドエチルヒ
ドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプ
ロピルリン酸ナトリウム等]、アミノ酸型両性界面活性
剤[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等]が
挙げられる。本発明以外の上記の界面活性剤のうち、好
ましいものはアニオン性界面活性剤のうちでは、エーテ
ルカルボン酸またはその塩、スルホコハク酸エステルま
たはその塩[特に、スルホコハク酸(ポリ)オキシエチ
レン(重合度=1〜20)ラウロイルエタノールアミド
2ナトリウム]、硫酸エステル塩[特に、(ポリ)オキ
シエチレン(重合度=1〜20)ヤシ油脂肪酸モノエタ
ノールアミド硫酸塩]、スルホン酸塩およびリン酸エス
テル塩であり、ノニオン性界面活性剤のうちでは、脂肪
酸アルカノールアミド[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノ
ールアミド、1:1型ラウリン酸ジエタノールアミド
等]であり、両性界面活性剤のうちでは、ベタイン型両
性界面活性剤[特に、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸
ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等]、アミ
ノ酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
【0043】(A)と(A)以外のアニオン性界面活性
剤を併用する場合において;(A)以外のアニオン性界
面活性剤が、(A)との合計量に対して好ましくは60
%以下、特に50%以下である。
【0044】(A)と、(N)以外のノニオン性界面活
性剤を併用する場合において;(N)以外のノニオン性
界面活性剤が、(A)との合計量に対して好ましくは6
0%以下、特に50%以下である。また、カチオン性界
面活性剤を併用する場合は、本発明の(A)との合計量
に対して、好ましくは10%以下、さらに好ましくは5
%以下であり、特に好ましくは3%以下である。また、
(A)と両性界面活性剤を併用する場合は、(A)との
合計量に対して、両性界面活性剤が好ましくは50%以
下、さらに好ましくは30%以下である。また、界面活
性剤全体におけるアニオン性界面活性剤の割合は、通常
10〜100%、好ましくは10〜90%、さらに好ま
しくは20〜80%である。
【0045】本発明の洗浄剤組成物中の全界面活性剤の
固形分(固形分は試料1〜1.5gを精秤し、105℃
で90分間加熱乾燥した前後の質量より算出できる)の
合計は、通常1〜100%、好ましくは1〜90%であ
る。洗浄剤組成物中の(A)の固形分の合計は、好まし
くは1〜90%、さらに好ましくは3〜70%、特に好
ましくは5〜60%である。また、(N)を併用する場
合は、(A)と(N)の固形分の合計が、好ましくは2
〜95%、さらに好ましくは3〜80%である。
【0046】また、本発明の洗浄剤組成物には、従来か
ら公知の添加剤を1種以上配合して使用することができ
る。このようなものとしては、保湿剤としてグリセリ
ン、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなど;コンディシ
ョニング剤として使用する高分子化合物として、重量平
均分子量500〜500万の範囲のカチオン化セルロー
ス、カチオン化グアーガム、ポリエチレングリコール、
ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロー
ス、タンパク質誘導体など;シリコーンとして、ジメチ
ルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンのメチル基
の一部に各種の有機基(例えば、アミノ基など)を導入
した変性シリコーン、環状ジメチルシロキサンなど;キ
レート剤として、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ナトリウ
ムなど;ビルダーとして、カルボキシル基含有ポリマー
(ポリアクリル酸、ポリアクリル酸系共重合体など)の
アミン塩(脂肪族低級アミン類、アルカノールアミン類
の塩など)もしくは四級アンモニウム塩(テトラアルキ
ルアンモニウム塩など:アルキル基の炭素数1〜8);
低級アルコール類として、エタノール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコールなどの炭素数2〜6の
アルコール類;香料、着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
pH調整剤(例えば、クエン酸、乳酸などでpH4〜9
に調整)、水などが挙げられる。
【0047】本発明の洗浄剤組成物の形態は、液体、ペ
ースト、固体、粉末など特に限定されないが、液体およ
びペーストが使いやすく好ましい。例えば、液体および
ペースト状のシャンプー用組成物の場合、本発明の界面
活性剤が好ましくは5〜50%、本発明の界面活性剤を
含む界面活性剤の合計量が好ましくは5〜70%、さら
に好ましくは、10〜50%;高分子化合物、シリコー
ン、香料、着色剤、防腐剤および紫外線吸収剤が好まし
くは各々0〜5%、保湿剤、キレート剤、ビルダーおよ
び低級アルコール類が好ましくは各々0〜10%、これ
らの界面活性剤以外の添加剤の合計が好ましくは0〜3
0%、さらに好ましくは1〜25%;水が好ましくは3
5〜95%用いられる。
【0048】本発明の洗浄剤組成物の用途も特に限定さ
れないが、例えば、ボディシャンプー、洗顔料などの皮
膚洗浄剤;シャンプーなどの毛髪洗浄剤;食器用洗剤、
衣料用洗剤などの家庭用洗剤の他、機械金属用洗浄剤な
どの工業用洗浄剤として用いられる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。分
子量、未反応の脂肪族アルコールの含有量、並びに脂肪
族アルコールの硫酸化度およびエーテル化度の測定は、
それぞれゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)、ガスクロマトグラフ(GC)並びに高速液体クロ
マトグラフ(HPLC)により、以下の条件で行った。
また、生成物におけるAOの付加モル数はいずれも平均
値を表す。
【0050】 《GPCの測定条件》 カラム :TSK gel SuperH4000 TSK gel SuperH3000 TSK gel SuperH2000 (いずれも東ソー株式会社製) カラム温度 :40℃ 検出器 :RI 溶媒 :テトラヒドロフラン 流速 :0.6ml/分 試料濃度 :0.25重量% 注入量 :10μl 標準 :ポリオキシエチレングリコール (東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYETHYLENE OXIDE) データ処理装置:SC−8020(東ソー株式会社製)
【0051】《 GCの測定条件》 カラム :シリコンGE−SE30 検出器 :FID Injection :280℃ 昇温速度 :100〜250℃/10℃毎分 内部標準 :オクタノール
【0052】《HPLCの測定条件》 カラム :Shimapack CLC−ODS 溶離液 :メタノール/水=80/20 流速 :1ml/分 注入量 :30μl 検出器 :RI,UV
【0053】製造例1(硫酸エステル塩:A1−1) 撹拌および温度調節機能の付いたステンレス製オートク
レーブに、ラウリルアルコール930部(5モル)、過
塩素酸マグネシウム1.6部および水酸化マグネシウム
0.15部を投入し、混合系内を窒素で置換した後、減
圧下(20mmHg)、120℃にて1時間脱水を行っ
た。次いでEO440部(10モル)を150℃にて、
ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように導入し、
ラウリルアルコールのEO2モル付加物(E−1)13
70部を得た。EOの付加重合に要した時間は15時間
であった。(E−1)のMw/Mnは1.02[式
(2)の右辺の計算値=1.03]、未反応のラウリル
アルコールは全反応生成物中の4.0%(0.059モ
ル)であった。(定数c=0.56) (E−1)の274部(1モル)を、攪拌機、温度計、
環流冷却器、窒素導入管の付いたガラス製反応容器に移
し、温度を20℃に保ちながら、クロルスルホン酸12
0部(1.03モル)を徐々に滴下した。同温度で2時
間脱塩酸して硫酸化を行った後、硫酸化物を水酸化ナト
リウム41.2部(1.03モル)を水1110部に溶
解した水溶液で中和し、固形分25%を含有する硫酸エ
ステル塩(A1−1)を得た。
【0054】製造例2(スルホコハク酸エステル塩:A
2−1) (E−1)の165部(0.60モル)を、製造例1と
同様のガラス製反応容器に移し、さらに無水マレイン酸
62部(0.63モル)を仕込み、65℃で8時間反応
させてモノエステル化物を得た。その後、亜硫酸ナトリ
ウム84部(0.67モル)を水689部に溶解した溶
液を加え、60℃で約5時間反応させてスルホコハク酸
エステル化物を得た。その後、クエン酸でpHを7.0
に調整し、スルホコハク酸エステル塩(A2−1)の固
形分30%水溶液を得た。
【0055】製造例3(エーテルカルボン酸塩:A3−
1) 製造例1と同様のオートクレーブに、(E−1)の66
0部(2.4モル)、さらに水酸化カリウム5.2部を
加え、EO106部(2.4モル)を130℃で反応さ
せてラウリルアルコールEO3モル付加物(E−2)を
770部得た。(E−2)のMw/Mnは1.04[式
(2)の右辺の計算値1.04]、未反応のラウリルア
ルコールは全生成物中の2.35%(0.040モル)
であった。(定数c=0.91) 製造例1と同様のガラス製反応容器に、(E−2)24
0部(0.75モル)とモノクロル酢酸ナトリウム97
部(0.83モル)、トルエン293gを仕込み、温度
を50℃に保ちながら徐々に減圧度を高め75mmHg
とする。その後、減圧脱水しながら顆粒状の水酸化ナト
リウム38部(0.94モル)を2時間かけて仕込ん
だ。さらに熟成を6時間行った。液体クロマトグラフィ
ーを用い測定した反応率(エーテル化度)は96%であ
った。さらに、水300部を加え、塩酸で酸性にし、撹
拌、静置、分液による脱塩を行った後、減圧下に脱トル
エンを行いエーテルカルボン酸を得た。別のガラス製反
応容器で、水酸化ナトリウム30部(0.75モル)を
水700部に溶解し、60℃で上記のエーテルカルボン
酸を加え、pHを6.5にし、エーテルカルボン酸ナト
リウム塩(A3−1)の固形分30%水溶液を得た。
【0056】製造例4(リン酸エステル塩:A4−1) 製造例1と同様のガラス製反応容器に、(E−2)の2
16部(0.68モル)と無水リン酸48部(0.34
モル)を仕込み、65℃で8時間反応させエステル化物
を得た。次いで、水6部(0.34モル)を加え65℃
で2時間反応させ、モノエステル化物を得た。さらに、
別のガラス製反応容器で、水酸化ナトリウム54部
(1.35モル)を水675部に溶解し、60℃で上記
モノエステル化物270部を加え、pHを6.5にし
て、リン酸エステル塩(A4−1)の固形分30%水溶
液を得た。
【0057】製造例5(ラウリルアルコールEO2モル
PO2モルEO8モル付加物:N1) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル186部(1モル)、過塩素酸マグネシウム0.05
部を投入し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(2
0mmHg)、120℃にて1時間脱水を行った。次い
でEO88部(2モル)を150℃にて、ゲージ圧が
0.1〜0.3MPaとなるように導入した。この付加
物に水酸化カリウム1.3部を追加し、PO116部
(2モル)次いでEO352部(8モル)の順に130
℃にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように
導入した。上記生成物に「キョーワード600(協和化
学工業株式会社製)」を3部投入し、90℃にて触媒を
吸着処理後、濾過により固形分99.9%のノニオン性
界面活性剤(N1)を得た。(N1)のMw/Mnは
1.07[式(3)の右辺の計算値=1.08]、未反
応のラウリルアルコールは検出されなかった。
【0058】製造例6(ラウリルアルコールEO8モル
付加物:N2) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル186部(1モル)、過塩素酸マグネシウム0.04
部、硫酸マグネシウム7水塩0.01部を投入し、混合
系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmHg)、1
20℃にて1時間脱水を行った。次いでEO88部(2
モル)を150℃にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MP
aとなるように導入した。この付加物に水酸化カリウム
0.8部を追加し、EO264部(6モル)を150℃
にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように導
入した。上記生成物に「キョーワード600(協和化学
工業株式会社製)」を3部投入し、90℃にて触媒を吸
着処理後、濾過により固形分99.8%のノニオン性界
面活性剤(N2)を得た。(N2)のMw/Mnは1.
07[式(2)の右辺の計算値=1.07]、未反応の
ラウリルアルコールは全反応物中の0.01%(0.0
003モル)であった。(定数c=0.98)
【0059】比較製造例1(硫酸エステル塩:B1−
1) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル930部(5モル)、水酸化カリウム1.5部を投入
し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmH
g)、120℃にて1時間脱水を行った。 次いで、E
O440部(10モル)を150℃にて、ゲージ圧が
0.1〜0.3MPaとなるように導入し、ラウリルア
ルコールのEO2モル付加物(F−1)を1,370部
得た。(F−1)のMw/Mnは1.07[式(2)の
右辺の計算値=1.03]、未反応のラウリルアルコー
ルは全反応物中の38.0%(0.56モル)であっ
た。(定数c=11.2) (F−1)の274部(1モル)を、製造例1と同様の
条件で硫酸エステル化反応させて、硫酸エステル塩(B
1−1)の固形分25%水溶液を得た。
【0060】比較製造例2(スルホコハク酸エステル
塩:B2−1) (F−1)の165部(0.60モル)を、製造例2と
同様の反応条件でスルホコハク酸エステル化反応させ、
スルホコハク酸エステル塩(B2−1)の固形分30%
水溶液を得た。
【0061】比較製造例3(エーテルカルボン酸塩:B
3−1) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル930部(5モル)、水酸化カリウム1.5部を投入
し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmH
g)、120℃にて1時間脱水を行った。 次いで、E
O660部(15モル)を150℃にて、ゲージ圧が
0.1〜0.3MPaとなるように導入し、ラウリルア
ルコールのEO平均3モル付加物(F−2)を得た。
(F−2)のMw/Mnは1.09[式(2)の右辺の
計算値=1.04]、未反応のラウリルアルコールは全
反応物中の18.0%(0.31モル)であった。(定
数c=4.88) (F−2)のうちの318部(1モル)を、製造例3と
同様の条件で反応させて、エーテルカルボン酸塩(B3
−1)の固形分30%水溶液を得た。
【0062】比較製造例4(リン酸エステル塩:B4−
1) (F−2)の216部(0.68モル)を用いて、製造
例4と同様の反応条件でリン酸エステル化反応を行い、
リン酸エステル塩(B4−1)の固形分30%水溶液を
得た。
【0063】比較製造例5(ラウリルアルコールEO2
モルPO2モルEO8モル付加物:M1) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル186部(1モル)、水酸化カリウム1.3部を投入
し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmH
g)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでEO8
8部(2モル)を150℃にて、ゲージ圧が0.1〜
0.3MPaとなるように導入した。次いでPO116
部(2モル)、EO352部(8モル)の順に130℃
にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように導
入した。上記生成物に「キョーワード600(協和化学
工業株式会社製)」を3部投入し、90℃にて触媒を吸
着処理後、濾過により固形分99.8%のノニオン性界
面活性剤(M1)を得た。(M1)のMw/Mnは1.
11[式(3)の右辺の計算値=1.08]、未反応の
ラウリルアルコールは全反応物中の0.20%(0.0
08モル)であった。(定数c=2.87)
【0064】比較製造例6(ラウリルアルコールEO8
モル付加物:M2) 製造例1と同様のオートクレーブに、ラウリルアルコー
ル186部(1モル)、水酸化カリウム1.0部を投入
し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmH
g)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでEO3
52部(8モル)を150℃にて、ゲージ圧が0.1〜
0.3MPaとなるように導入した。上記生成物に「キ
ョーワード600(協和化学工業株式会社製)」を3部
投入し、90℃にて触媒を吸着処理後、濾過により固形
分99.8%のノニオン性界面活性剤(M2)を得た。
(M2)のMw/Mnは1.11[式(2)の右辺の計
算値=1.07]、未反応のラウリルアルコールは全反
応物中の0.50%(0.015モル)であった。(定
数c=2.16)
【0065】実施例1〜8および比較例1〜8 製造例1〜4のアニオン性界面活性剤、並びに製造例5
および6のノニオン性界面活性剤を用いて、表1および
2記載の配合量(固形分換算)[部]で配合して本発明
の洗浄剤組成物を作成した。また、比較製造例1〜4の
アニオン性界面活性剤、並びに比較製造例5および6の
ノニオン性界面活性剤を用いて、表3および4記載の配
合量(固形分換算)[部]で配合して比較例の洗浄剤組
成物を作成した。
【0066】実施例1〜8および比較例1〜8の洗浄剤
組成物のpH、耐硬水性、水溶液粘度、低温での外観
(始濁点で評価)、経日安定性、起泡性、皮膚刺激性お
よび使用性を試験した。その結果を表1〜4に示す。
【0067】実施例および比較例で用いた本発明以外の
界面活性剤、その他の添加剤および試験方法は次の通り
である。 活性剤a;スルホコハク酸ポリオキシエチレン(4モ
ル)ラウリル二ナトリウム[原料のAO付加物のMw/
Mn=1.10、未反応ラウリルアルコールは11.0
重量%(0.214モル)、定数c=2.26] 活性剤b;ポリオキシエチレン(2モル)ラウリルエー
テル酢酸ナトリウム[原料のAO付加物のMw/Mn=
1.07、未反応ラウリルアルコールは38.0重量%
(0.56モル)、定数c=11.2] 活性剤c;ポリオキシエチレン(3モル)ヤシ油脂肪酸
モノエタノールアミド硫酸ナトリウム 活性剤d;スルホコハク酸ポリオキシエチレン(5モ
ル)ラウロイルエタノールアミド2ナトリウム 活性剤e;ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 活性剤f;ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 活性剤g;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ
酢酸ベタイン 活性剤h;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 活性剤i;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 活性剤j;1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 活性剤k;ポリオキシエチレン(120モル)ジオレイ
ン酸メチルグルコシド
【0068】保湿剤a;グリセリン 高分子a;カチオン化セルロース 高分子b;カチオン化グアーガムキレート a ;エチレンジアミン四酢酸ナトリウムキレート b ;1-ヒドロキシエタン−1、1-ジホスホン酸
ナトリウムアルコール a ;プロピレングリコールアルコール b ;ジプロピレングリコール
【0069】試験方法 <耐硬水性>洗浄剤組成物の固形分0.1%水溶液10
mlを、0.3mol/Lの濃度のCaCl2水溶液で
25℃で滴定し、白濁するまでに要した滴定量(ml)
で耐硬水性とした。 <水溶液粘度>洗浄剤組成物を、ブルックフィールド型
粘度計を用い、25℃で測定した。 <低温での外観(始濁点)>洗浄剤組成物を20mlの
試験管に5g採り、氷/食塩冷却浴で2℃/分の速度で
冷却し、白濁が開始した温度を測定した。 <経日安定性>洗浄剤組成物を100mlのガラス製ボ
トルに入れ、0℃、25℃および50℃の恒温槽中に3
0日間放置した後、外観および着色の度合いを肉眼で観
察し、着臭の度合を官能検査行い、次の基準で評価し
た。 評価基準; [外観] ○:透明液状 △:若干濁りが生じる/若干分離傾向 ×:著しく濁りが生じる/分離 [色相] ○:着色無し △:若干着色 ×:著しく着色 [臭気] ○:変化なし △:若干着臭 ×:著しく着臭 <起泡性>CaO換算15ppmの硬水を用いて、洗浄
剤組成物の0.3%(固形分)水溶液200mlを調製
し、ジューサーミキサー(東芝製MX−390GX)で
30秒間撹拌し、その時の泡高さ(mm)により起泡性
を評価した。
【0070】<皮膚刺激性>洗浄剤組成物の1.0%
(固形分)水溶液を調製し、男女各5名による人パッチ
テスト(クローズド、48時間、上腕内側)を行い、次
の基準で評価しその合計点で表した。 評価基準 0;反応(紅斑)無し 1;ごく軽度の紅斑 2;明瞭な紅斑 3;強度の紅斑
【0071】<使用性>男女各10名のパネルに、洗浄
剤組成物を用いシャンプーさせ、使用時の「泡立ち」、
「泡質」、「風合い」につき次の基準で評価した。 評価基準 「泡立ち」および「風合い」 「泡質」 ○;良好 ○;クリーミー △;普通 △;普通 ×;劣っている ×;荒い
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】以上の結果から、本発明の洗浄剤組成物
は、従来の洗浄剤組成物と同等の起泡性並びに経日安定
性を有し、かつ従来よりも優れた耐硬水性と低温での外
観を有することがわかる。
【0077】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、分子量分布の
狭い脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物を
疎水基とするアニオン性界面活性剤のタイプの異なる2
種以上の併用、またはこれらのアニオン性界面活性剤の
1種もしくはタイプの異なる2種以上と分子量分布の狭
いノニオン界面活性剤の併用により得られるものであ
り、従来の分子量分布の狭い界面活性剤からなる洗浄剤
組成物の中性〜弱酸性のpH領域での高い起泡性、良好
な経日安定性、水溶液の良好なハンドリング性などに加
えて、さらに耐硬水性と低温での外観に優れた洗浄剤組
成物である。従って、水、特に硬度の高い水を使用する
場合の洗浄剤、例えば、シャンプー、食器用洗剤、金属
等の表面の洗浄剤、さらには乳化剤として、金属加工用
乳化剤、農薬乳剤用乳化剤、化粧品用乳化剤、食品用乳
化剤、水系塗料用乳化剤、および乳化重合用乳化剤など
の用途に使用すると優れた乳化性、乳化安定性を発揮す
る。また、外観が透明である低温領域が広く、始濁点が
低いので洗浄剤組成物の製品外観が好ましいものにな
り、さらに低温であっても洗浄力および乳化力が充分に
発揮できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/34 C11D 1/34 1/72 1/72 3/20 3/20 3/37 3/37 3/40 3/40 3/48 3/48 3/50 3/50 Fターム(参考) 4C083 AC101 AC122 AC181 AC182 AC241 AC242 AC532 AC642 AC662 AC712 AC781 AC782 AC791 AC792 AC892 AC901 AC902 AD011 AD042 AD132 AD151 AD202 BB04 BB05 BB06 BB07 BB21 BB41 BB45 BB46 BB48 BB60 CC23 CC38 EE07 4H003 AB05 AB23 AB31 AB32 AB34 AB39 AC08 AC12 AC13 AC23 AD03 AD04 DA02 EB04 EB05 EB06 EB16 EB24 EB37 EB41 EB42 FA02 FA12 FA16 FA17 FA18 FA21 FA26 FA28 FA34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族系アルコール(a1)にアルキレ
    ンオキサイドを付加して直接製造され下記〜を満た
    す脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物
    (E)の硫酸エステル塩(A1)、スルホコハク酸エス
    テル塩(A2)、エーテルカルボン酸塩(A3)および
    燐酸エステル塩(A4)からなる群から選ばれるアニオ
    ン性界面活性剤(A)のうちタイプの異なる2種以上を
    併用してなる洗浄剤組成物。 (E)が下記一般式(1)で表される化合物の1種ま
    たは2種以上の混合物からなる。 R1−(OD1)k−OH (1) [式中、R1は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
    は炭素数8〜24の脂環式炭化水素基;D1は炭素数2
    以上の1種以上のアルキレン基;kは平均が1〜20と
    なる0または1以上の整数] (E)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
    n)との比:Mw/Mnが下記関係式(2)または
    (3)を満たす。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.01 (但し、v<10)(2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.14(但し、v≧10)(3) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)1モル当たり
    に付加したアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表
    し、上記一般式(1)でのkの平均に相当する。] vが12以下の場合は、下記式(4)から求められる
    (E)の分布定数cが1.0以下である。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた(a1)
    のモル数、n0 は未反応の(a1)のモル数を表す。]
  2. 【請求項2】脂肪族系アルコール(a1)にアルキレン
    オキサイドを付加して直接製造され下記〜を満たす
    脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物(E)
    の硫酸エステル塩(A1)、スルホコハク酸エステル塩
    (A2)、エーテルカルボン酸塩(A3)および燐酸エ
    ステル塩(A4)からなる群から選ばれるアニオン性界
    面活性剤(A)のうちの1種またはタイプの異なる2種
    以上と、脂肪族系アルコール(a2)にアルキレンオキ
    サイドを付加して直接製造され下記〜を満たすノニ
    オン性界面活性剤(N)のうちの1種以上を併用してな
    る洗浄剤組成物。 (E)が下記一般式(1)で表される化合物の1種ま
    たは2種以上の混合物からなる。 R1−(OD1)k−OH (1) [式中、R1は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
    は炭素数8〜24の脂環式炭化水素基;D1は炭素数2
    以上の1種以上のアルキレン基;kは平均が1〜20と
    なる0または1以上の整数] (E)または(N)の重量平均分子量(Mw)と数平
    均分子量(Mn)との比:Mw/Mnが下記関係式
    (2)または(3)を満たす。 Mw/Mn≦0.030×Ln(v)+1.01 (但し、v<10)(2) Mw/Mn≦−0.026×Ln(v)+1.14(但し、v≧10)(3) [但し、vは脂肪族系アルコール(a1)または(a
    2)1モル当たりに付加したアルキレンオキサイドの平
    均付加モル数を表し、上記一般式(1)でのkの平均に
    相当する。] vが12以下の場合は、下記式(4)から求められる
    (E)または(N)の分布定数cが1.0以下である。 c=(v+n0/n00−1)/[Ln(n00/n0)+n0/n00−1] (4) [但し、vは上記に同じ、n00は反応に用いた(a1)
    または(a2)のモル数、n0 は未反応の(a1)また
    は(a2)のモル数を表す。] (N)が一般式(5)で表される化合物の1種または
    2種以上の混合物からなる。 R1−[(OC24)m/(OD2)n]−(OC24)p−OH (5) [式中、R1 は炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基また
    は脂環式炭化水素基;D 2は炭素数3以上のアルキレン
    基;mは平均が0〜4となる0または1以上の整数、n
    は平均が0〜5となる0または1以上の整数、pは平均
    が1〜80となる0または1以上の整数であり、(m+
    n+p)は平均が3〜81となる整数であり、(m+
    p)/(m+n+p)は平均0.5以上である。{(O
    24)m/(OD2)n}は、m≠0,n≠0のときブロッ
    ク付加またはランダム付加を表す。]
  3. 【請求項3】(E)および/または(N)が、過ハロゲ
    ン酸(塩)、硫酸(塩)、リン酸(塩)および硝酸
    (塩)からなる群から選ばれる1種以上の触媒(d)の
    存在下、炭素数8〜24の脂肪族系アルコール(a2)
    にアルキレンオキサイド(b1)を付加させてなる脂肪
    族系アルコールアルキレンオキサイド付加物(E1)、
    または(E1)に、アルカリ触媒(e)の存在下、アル
    キレンオキサイド(b2)をさらに付加反応させてなる
    脂肪族系アルコールアルキレンオキサイド付加物である
    請求項1または2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、他のアニオン性界面活性剤、ノ
    ニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性
    界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性
    剤を含有する請求項1〜3のいずれか記載の洗浄剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 さらに、高分子化合物、シリコーン、保
    湿剤、キレート剤、ビルダー、低級アルコール類、香
    料、着色剤、防腐剤および紫外線吸収剤からなる群から
    選ばれる1種以上の添加剤を0〜30質量%含有する請
    求項1〜4のいずれか記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の洗浄剤組
    成物からなる皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤または家庭用洗
    剤。
  7. 【請求項7】 シャンプー用である請求項6記載の毛髪
    洗浄剤。
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