Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2002220338A - ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤 - Google Patents

ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤

Info

Publication number
JP2002220338A
JP2002220338A JP2001018755A JP2001018755A JP2002220338A JP 2002220338 A JP2002220338 A JP 2002220338A JP 2001018755 A JP2001018755 A JP 2001018755A JP 2001018755 A JP2001018755 A JP 2001018755A JP 2002220338 A JP2002220338 A JP 2002220338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
alkyl group
compound
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001018755A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hayama
俊 端山
Kyoko Hayashi
恭子 林
Mitsutaka Honma
光貴 本間
Ikuko Takahashi
郁子 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Banyu Phamaceutical Co Ltd filed Critical Banyu Phamaceutical Co Ltd
Priority to JP2001018755A priority Critical patent/JP2002220338A/ja
Publication of JP2002220338A publication Critical patent/JP2002220338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、 一般式(I) 【化1】 [式中、Arは、含窒素複素芳香環基、X及びZは、炭
素原子等、Yは、CO等、R1は、水素原子等、R2及び
3は、水素原子等、R4及びR5は、水素原子等を示
し、式 【化1】 は、単結合又は二重結合を示す]で表される化合物又は
その塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はC
dk6阻害剤に関するものである。 【効果】本発明によれば、本発明化合物は、腫瘍細胞に
対して、顕著な増殖阻止作用を示すことから、悪性腫瘍
の治療を目的とするCdk4及び/又はCdk6阻害剤
等を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬として有用
な、芳香環又は複素芳香環が二置換したビアリールウレ
ア誘導体又はその塩を有効成分として含有するCdk4
及び/又はCdk6阻害剤としての用途に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】正常細胞の増殖は、細胞周期に従って進
行する細胞分裂とその停止が秩序正しく起こるのに対
し、癌細胞の増殖は無秩序であることがその特徴とされ
ていることから、細胞周期制御機構の異常が発癌又は癌
の悪性化に直接関係すると推定されている。哺乳動物細
胞の細胞周期は、サイクリン依存性キナーゼ(以下、
「Cdk」という。)ファミリーと呼ばれるセリン/ス
レオニンキナーゼによって制御されており、Cdkがそ
の酵素活性を発現する為にはサイクリンと呼ばれる制御
サブユニットと複合体を形成することが必要である。サ
イクリンもファミリーを形成しており、それぞれのCd
k分子は細胞周期特異的に発現する限定されたサイクリ
ン分子と複合体を形成することで、特定の細胞周期の進
行を制御していると考えられている。例えばDタイプサ
イクリンは、Cdk4あるいはCdk6と結合してG1
期の進行を、サイクリンE−Cdk2はG1/S境界
を、 サイクリンA−Cdk2はS期の進行を、さらにサ
イクリンB−cdc2はG2/Mの進行をそれぞれ制御
している。なお、DタイプサイクリンにはD1、D2、
D3と3つのサブタイプが知られている。更に、Cdk
の活性はサイクリンとの結合のみならず、Cdk分子の
リン酸化/脱リン酸化、サイクリン分子の分解及びCd
k阻害蛋白質との結合により制御されていると考えられ
ている[アドバンス・キャンサー・リサーチ(Adva
nce Cancer Res.)、第66巻、181
−212頁(1995年);カレント・オピニオン・イ
ン・セル・バイオロジー(Current Opin.
Cell Biol.)、第7巻、773−780
頁、(1995年);ネイチャー(Nature)、第
374巻、131―134頁、(1995年)]。
【0003】哺乳動物細胞におけるCdk阻害蛋白質
は、構造・性質の違いからCip/Kipファミリーと
INK4ファミリーの2種に大別される。 前者は幅広
くサイクリン−Cdk複合体を阻害するのに対し、後者
はCdk4、Cdk6と結合してこれらを特異的に阻害
する。[ネイチャー(Nature)、第366巻、7
04−707頁、(1993年);モレキュラー・アン
ド・セルラー・バイオロジー(Mol. Cell.
Biol.)、第15巻、2627−2681頁、(1
995年);ジーンズ・アンド・デベロプメント(Ge
nes Dev.)、第9巻、1149−1163頁
(1995年)]
【0004】前者の代表例には例えばp21(Sdi1
/Cip1/Waf1)が挙げられ、このものは癌抑制
遺伝子産物p53によりRNA転写が誘導される[ジー
ンズ・アンド・デベロプメント(Genes De
v.)、第9巻、935−944頁(1995年)]。
【0005】一方、例えばp16(INK4a/MTS
1/CDK4I/CDKN2)は後者に属するCdk阻
害蛋白質の1つである。p16遺伝子は、ヒト癌細胞に
おいて高頻度に異常の見られるヒト染色体9p21に存
在し、実際、臨床においてp16遺伝子の欠失が多数報
告されている。また、p16ノックアウトマウスにおけ
る癌の発症頻度が高いことが報告されている[ネイチャ
ー・ジェネティクス(Nature Genet.)、
第8巻、27−32頁、(1994年);トレンズ・イ
ン・ジェネティクス(Trends Genet.)、
第11巻、136−140頁、(1995年);セル
(Cell)、第85巻、27−37頁、(1996
年)]。
【0006】それぞれのCdkは細胞周期の特定の時期
にある標的蛋白質をリン酸化することで細胞周期の進行
を制御しているが、中でも網膜芽細胞腫(RB)蛋白質
はもっとも重要な標的蛋白質の一つと考えられている。
RB蛋白質はG1期からS期への進行の鍵を握る蛋白質
で、G1後期からS初期にかけて急速にリン酸化を受け
る。そのリン酸化は細胞周期の進行に伴ってサイクリン
D−Cdk4/Cdk6複合体、次いでサイクリンE−
Cdk2複合体が担っていると考えられている。RB蛋
白質が高リン酸化体になるとそれまでG1前期に低リン
酸化体RBと転写因子E2Fによって形成されていた複
合体が解離する。その結果E2Fが転写活性体になると
共にRB−E2F複合体によるプロモーター活性の抑制
が解除され、 E2F依存的な転写が活性化される。 現
在のところ、E2Fとそれを抑制するRB蛋白質、さら
にRB蛋白質の機能を抑制的に制御するCdk4/Cd
k6、それらのキナーゼ活性を調節するCdk阻害蛋白
質およびDタイプサイクリンからなるCdk−RB経路
が、G1期からS期への進行を制御する重要な機構とと
らえられている[セル(Cell)、第58巻、109
7−1105頁、(1989年);セル(Cell)、
第65巻、1053−1061頁、(1991年);オ
ンコジーン(Oncogene)、第7巻、1067−
1074頁、(1992年);カレント・オピニオン・
イン・セル・バイオロジー(Current Opi
n. Cell Biol.)、第8巻、805−81
4頁、(1996年);モレキュラー・アンド・セルラ
ー・バイオロジー(Mol. Cell. Bio
l.)、第18巻、753−761頁、(1998
年)]。実際にE2Fの結合DNA配列は例えばS期に
重要な多くの細胞増殖関連遺伝子の上流に存在してお
り、このうちの複数の遺伝子でE2F依存的にG1後期
からS初期にかけて転写が活性化されることが報告され
ている[ジ・エンボ・ジャーナル(EMBO J.)、
第9巻、2179−2184頁、(1990年);モレ
キュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.
Cell. Biol.)、第13巻、1610−1
618頁、(1993年)]。
【0007】Cdk−RB経路を構成するいずれかの因
子の異常、例えば機能的p16の欠失やサイクリンD1
高発現やCdk4高発現や機能的RB蛋白質の欠失など
がヒトの癌において高頻度に検出されている[サイエン
ス(Science)、第254巻、1138−114
6頁、(1991年);キャンサー・リサーチ(Can
cer Res.)、第53巻、5535−5541
頁、(1993年);カレント・オピニオン・イン・セ
ル・バイオロジー(Current Opin.Cel
l Biol.)、第8巻、805−814頁、(19
96年)]。これらは、いずれもG1期からS期への進
行を促進する方向への異常であり、この経路が癌化ある
いは癌細胞の異常増殖において重要な役割を担っている
ことは明らかである。
【0008】Cdkファミリー阻害作用を有する公知の
化合物としては、例えばflavopiridol(フ
ラボピリドール)に代表される一連のクロモン誘導体が
知られている。(WO97/16447、98/133
44)。
【0009】また、本発明の化合物に構造的に近似する
先行技術としては、例えばWO96/25157公報
(引例A)、WO97/29743公報(引例B)、米
国特許第5696138号公報(引例C)及び特開平2
−115176号公報(引例D)が挙げられる。
【0010】引例A及び引例Bには、アリール基がN−
及びN’−置換したウレア又はチオウレア誘導体が開示
されている。しかしながら、引例A及び引例Bに記載さ
れたアリール基と本発明の含窒素複素芳香環基とは化学
的に構造が全く異なるので、引例A及び引例Bに記載の
化合物は、本発明とは直接には関係がない化合物である
と言える。さらには引例A及び引例Bに記載の化合物の
用途は、ケモカイン受容体拮抗物質に係り、例えば乾
癬、アトピー性皮膚炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アル
ツハイマー病等に対する疾患治療剤を目的とするもので
あり、本発明の用途とは全く関連性のないものである。
【0011】引例Cには、1個の窒素原子を有してもよ
い芳香環基および縮合してもよいベンゼン環基を有する
ウレア又はチオウレア誘導体が開示されている。しかし
ながら、引例Cの発明の主たる化合物は、2つのフェニ
ル基がN−及びN’−置換したウレア誘導体であり、僅
かに明細書第3欄(第11行目、第13行目及び第26
行目)、第5欄(第17行目及び第19行目)、第7欄
(第13行目及び第15行目)、第17欄(第24行目
及び第42行目)、第20欄(下から14行目)等に
は、何れの箇所においても記載が共通する、ピリジル基
がN’−置換した3種類のウレア化合物が記載されてい
るにすぎない。なお、このウレア化合物のN−置換基
は、全てフェニル基であり、本発明化合物とは、化学構
造が全く異なる。また引例Cの化合物において、N−置
換基が縮合ベンゼン環となる場合、縮合部分は、飽和で
あっても不飽和であってもよいと定義されているもの
の、縮合環部分の置換基は言及されておらず、無置換の
縮合環と解され(本発明は、オキソ基を有する)、さら
に引例Cの具体的開示を見る限り、縮合ベンゼン環の開
示例はナフチル基に限定されていることから、引例Cの
化合物は本発明の化合物とは化学構造が異なり、両発明
は直接関係しないものであると言える。
【0012】さらには引例Cに記載の化合物の用途は、
第16欄に記載されているように、カリウムチャネンネ
ル活性化物質に係り、例えばカリウムチャンネル依存性
の痙攣、喘息、虚血等に対する疾患治療剤を目的とする
ものであり、本発明の用途とは全く関連性のないもので
ある。
【0013】引例Dには、実施例7において、トリアジ
ン基がN−置換し、9−フルオレノン基がN’−置換し
た尿素化合物が開示されている。
【0014】しかしながら、引例Dの発明は、放射性感
受性組成物、即ち感光剤に係る発明であって、本発明と
は発明の属する技術分野が全く異なる発明である上、前
述の実施例7以外に類似する化合物は何ら言及されてい
ない。その理由は、引例Dの化合物は、トリアジン核を
基本骨格とし、光開始性部分がフルオレノン基を含む十
数種類の置換基が採用され、トリアジン核に光開始性部
分を連結させている基として、尿素を含む十数種の連結
基の組合せが列挙されている関係で、様々な構造の化合
物群が例示されているからである。従って、本発明の化
合物及び本発明の用途は、実施例7の化合物を含めて引
例Dの記載に基づいて、何ら想到できないものであり、
引例Dは本発明とは直接関係しない発明であると言え
る。
【0015】したがって、本発明は、文献未記載の新規
な化合物及び新規な用途に関する発明であって、上記引
例AないしDに基づいては容易になし得ない発明であ
る。
【0016】また、現在のところ、Cdk6阻害剤は具
体的には知られていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、Cd
kファミリー阻害作用を有する化合物には、クロモン誘
導体が挙げられるが、これらの化合物のCdk4に対す
る阻害活性は、十分ではなく、一層阻害活性の高い化合
物、さらに例えばCdk6等に対する異質な阻害活性を
併せ持った新たな化合物を有効成分として含有するCd
k4及び/又はCdk6阻害剤求められている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れたC
dk4阻害作用又はCdk6阻害作用を有する化合物を
提供することを目的として、鋭意研究した結果、ビアリ
ールウレア骨格を有する新規な化合物がCdk4及び/
又はCdk6阻害作用を発揮することを見出し、本発明
を完成した。
【0019】本発明は、一般式(I)
【0020】
【化10】 [式中、Arは、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
ニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリル
基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル基、イソ
インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾチ
アゾリル基及びベンゾオキサゾリル基からなる群から選
択される含窒素複素芳香環基であって、(1)低級アル
キル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、
カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級ア
ルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ
低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低
級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ
基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及
び低級アルコキシイミノ基からなる群より選択される置
換基並びに式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Rpは、水
素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよ
い、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級ア
ルキニル基若しくは該置換基を適宜1ないし3個、さら
には
【0021】
【化11】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、
ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジ
ニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル
基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
フラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基、W1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、S
O、SO2 NRq、SO2NRq、N(Rq)SO2NRr
N(Rq)SO2、CH(ORq)、CONRq、N
(Rq)CO、N(Rq)CONRr、N(Rq)COO、
N(Rq)CSO、N(Rq)COS、C(Rq)=C
r、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)N
q、OC(S)NRq、SC(O)、SC(O)NRq
又はC(O)O(ここにおいて、Rq及びRrは、水素原
子若しくは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水
酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す)、Y
1及びY2は、同一又は異なって、単結合又は該2環性若
しくは3環性の縮合環を1個有していてもよい、直鎖状
若しくは分枝状の低級アルキレン基を示す)で示される
置換基からなる群から選択される置換基であって、適宜
1ないし3個の同一又は異なる置換基を有していてもよ
い含窒素複素芳香環基、(2)低級アルキル基、低級ア
ルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基及び低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基からなる群より選択される置換基
(以下、環上置換基と略す。)が結合する環上の炭素原
子、その隣接する炭素原子並びに当該環上置換基上の炭
素原子、酸素原子及び/又は窒素原子とともに一緒にな
って、
【0022】
【化12】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
含窒素複素芳香環基又は(3)式:Y1−W1−Y2−Rp
(式中、Y1、W1、Y2及びRpは前記の意味を有する)
で表される置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接
する炭素原子並びに当該置換基上の炭素原子、酸素原子
及び/又は窒素原子とともに一緒になって、
【0023】
【化13】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
含窒素複素芳香環基、X及びZは、同一又は異なって、
炭素原子若しくは窒素原子を示すか、適宜、結合する、
1又はR2及び/若しくはR3と一緒になって、CH又
は窒素原子、Yは、CO、SO又はSO2、R1は、水素
原子若しくは式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rsは、
水素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していても
よい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキ
ニル基、シクロ低級アルキル基、アリール基、イミダゾ
リル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソイ
ンドリル基、インダゾリル基、インドリル基、インドリ
ジニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフェニ
ル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、キノキ
サリニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリル基、
ジヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフチリジ
ニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベン
ゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリア
ゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、チアジア
ゾリル基、チエニル基、ピロリル基、フリル基、フラザ
ニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメ
チレンジオキシフェニル基からなる群より選択される芳
香族複素環基若しくはイソキサゾリニル基、イソキサゾ
リジニル基、テトラヒドロピリジル基、イミダゾリジニ
ル基、テトラヒドロフラニル基、ピペラジニル基、ピペ
リジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、モルホリ
ノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒドロイソ
キノリニル基からなる群より選択される脂肪族複素環
基、W2は、単結合、酸素原子、硫黄原子、SO、S
2、NRt、SO2NRt、N(Rt)SO2NRu、N
(Rt)SO2、CH(ORt)、CONRt、N(Rt
CO、N(Rt)CONRu、N(Rt)COO、N
(Rt)CSO、N(Rt)COS、C(Rv)=CRr
C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)NRt
OC(S)NRt、SC(O)、SC(O)NRt又はC
(O)O(ここにおいて、Rt及びRuは、水素原子若し
くは低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
ミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルア
ミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル
基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカル
バモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカル
バモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
アミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級
アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルア
ンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、
アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アル
キル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルス
ルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
キシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群よ
り選択される置換基又は該置換基を適宜1ないし3個有
していてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくは
アラルキル基を示す)、Y3及びY4は、同一又は異なっ
て、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン
基を示す)で示される置換基、又は低級アルキル基、水
酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群から選択される置換基並びに
式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4
は、前記の意味を有する)で示される置換基からなる群
から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同
一若しくは異なる置換基を有してもよい低級アルキル基
であるか、又は、Xと共に窒素原子を形成し、R2及び
3は、同一又は異なって、独立して水素原子、水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基若しくは式:Y
3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は、前
記の意味を有する)で示される置換基であるか、R2
びR3の何れか一方が、R1及びXと共に一緒になって形
成する、
【0024】
【化14】 並びに
【0025】
【化15】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、又は一緒になって、スピロシクロ低級アルキ
ル基、結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しく
は結合するZ、R1及びXと共に窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1種
若しくはそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、置
換基を有していてもよいスピロシクロ低級アルキル基、
水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキ
シル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイ
ル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アル
キル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群から選択される置換基並びに
式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Rp、W1、Y1及びY2
は、前記の意味を有する)で示される置換基からなる群
から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同
一又は異なる置換基、さらには、適宜1ないし3個の同
一若しくは異なる置換基を有してもよいシクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル
基、、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノ
リル基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリ
ル基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジ
ニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベン
ゾフラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエ
ニル基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリア
ゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシ
フェニル基からなる群より選択される芳香族複素環基並
びにイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テト
ラヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒド
ロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基からなる群より選択される環と縮合していても
よい、
【0026】
【化16】 並びに
【0027】
【化17】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成し、R4及びR5は、同一又は異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基若しく
は式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及び
4は前記の意味を有する)で示される置換基又は低級
アルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カ
ルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級
アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
アノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ
低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
キシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ
低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、
低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモ
ニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低
級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アル
カノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイ
ルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニ
ルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイ
ミノ基からなる群から選択される置換基並びに式:Y3
−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記
の意味を有する)で示される置換基からなる群から選択
される置換基であって、適宜1ないし3個の同一又は異
なる置換基を有していてもよい、低級アルキル基、アリ
ール基若しくはアラルキル基を示し、式
【0028】
【化18】 は、単結合又は二重結合を示す]で表される化合物又は
その塩を有効成分とするCdk4及び/又はCdk6阻
害剤としての用途に関するものである。
【0029】次に、本明細書に記載された記号及び用語
について説明する。
【0030】含窒素複素芳香環基とは、少なくとも1個
の窒素原子を有する芳香環基を示し、上記窒素原子の
他、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される1
種又はそれ以上のヘテロ原子を有する芳香環基を示す。
具体的には、例えばピリジル基、ピリミジニル基、ピラ
ジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチアゾ
リル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリ
ル基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル基、イ
ソインドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾ
チアゾリル基又はベンゾオキサゾリル等が挙げられ、中
でも例えばピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル
基、ピリダジニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基又は
イミダゾリル基等が好ましく、特に例えばピリジル基又
はピラゾリル基等が特に好ましい。
【0031】低級アルキル基としては、炭素数1ないし
6個の直鎖状または分岐状のアルキル基が好ましく、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
等が挙げられ、中でも、例えばメチル基、エチル基、ブ
チル基等が好適である。
【0032】ハロゲン原子とは、例えばフッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、中でも例
えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
【0033】低級アルカノイル基としては、カルボニル
基に炭素数1ないし5個よりなるアルキル基が置換した
基が好ましく、具体的には例えばアセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イ
ソバレリル基、ピバロイル基、ペンタノイル基等が挙げ
られ、中でも例えばアセチル基、プロピオニル基、ピバ
ロイル基等が好ましい。
【0034】低級アルカノイルオキシ基とは、酸素原子
に上記の低級アルカノイル基が置換した基を意味し、具
体的には例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、
ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオ
キシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、
ペンタノイルオキシ基等が挙げられ、中でも例えばアセ
トキシ基、プロピオニルオキシ基、ピバロイルオキシ基
等が好ましい。
【0035】ヒドロキシ低級アルキル基としては、水酸
基が置換した炭素数1ないし6個よりなるアルキル基等
が好ましく、具体的には例えばヒドロキシメチル基、ジ
ヒドロキシメチル基、トリヒドロキシメチル基、1−ヒ
ドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒ
ドロキシプロピル基、1−ヒドロキシ−2−メチルエチ
ル基、1−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−2−
メチルプロピル基、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチル
エチル基、1−ヒドロキシペンチル基、1−ヒドロキシ
−2−メチルブチル基、1−ヒドロキシヘキシル基、1
−ヒドロキシ−2−メチルペンチル基等が挙げられ、中
でも例えばヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−2−メ
チルエチル基等が好ましい。
【0036】シアノ低級アルキル基としては、シアノ基
が置換した炭素数1ないし6個よりなるアルキル基等が
好ましく、具体的には例えばシアノメチル基、1−シア
ノエチル基、2−シアノエチル基、1−シアノプロピル
基、2−シアノプロピル基、3−シアノプロピル基、1
−シアノ−2−メチルエチル基、1−シアノブチル基、
1−シアノ−2−メチルプロピル基、1−シアノ−2,
2−ジメチルエチル基、1−シアノペンチル基、1−シ
アノ−2−メチルブチル基、1−シアノヘキシル基、1
−シアノ−2−メチルペンチル基等が挙げられ、中でも
例えばシアノメチル基、1−シアノエチル基、2−シア
ノシエチル基、1−シアノ−2−メチルエチル基等が好
ましい。
【0037】ハロ低級アルキル基としては、ハロゲン原
子が置換した炭素数1ないし6個よりなるアルキル基等
が好ましく、具体的には例えばフルオロメチル基、クロ
ロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフル
オロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル
基、1−フルオロエチル基、2−フルオロエチル基、1
−クロロエチル基、2−クロロエチル基、1−クロロプ
ロピル基、2−クロロプロピル基、1−フルオロ−2−
メチルエチル基、1−クロロ−2−メチルエチル基、1
−クロロブチル基、1−クロロ−2−メチルプロピル
基、1−クロロ−2,2−ジメチルエチル基、1−クロ
ロペンチル基、1−クロロ−2−メチルブチル基、1−
クロロヘキシル基、1−クロロ−2−メチルペンチル基
等が挙げられ、中でも例えばクロロメチル基、トリフル
オロメチル基、1−フルオロエチル基、1−クロロエチ
ル基、1−クロロ−2−メチルエチル基等が好ましい。
【0038】カルボキシ低級アルキル基としては、カル
ボキシ基が置換した炭素数1ないし6個よりなるアルキ
ル基等が好ましく、具体的には例えばカルボキシメチル
基、1−カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル
基、1−カルボキシプロピル基、2−カルボキシプロピ
ル基、3−カルボキシプロピル基、1−カルボキシ−2
−メチルエチル基、1−カルボキシブチル基、1−カル
ボキシ−2−メチルプロピル基、1−カルボキシ−2,
2−ジメチルエチル基、1−カルボキシペンチル基、1
−カルボキシ−2−メチルブチル基、1−カルボキシヘ
キシル基、1−カルボキシ−2−メチルペンチル基等が
挙げられ、中でも例えばカルボキシメチル基、1−カル
ボキシエチル基、2−カルボキシエチル基、1−カルボ
キシ−2−メチルエチル基等が好ましい。
【0039】カルバモイル低級アルキル基としては、カ
ルバモイル基が置換した炭素数1ないし6個よりなるア
ルキル基等が好ましく、具体的には例えばカルバモイル
メチル基、1−カルバモイルエチル基、2−カルバモイ
ルエチル基、1−カルバモイルプロピル基、2−カルバ
モイルプロピル基、3−カルバモイルプロピル基、1−
カルバモイル−2−メチルエチル基、1−カルバモイル
ブチル基、1−カルバモイル−2−メチルプロピル基、
1−カルバモイル−2,2−ジメチルエチル基、1−カ
ルバモイルペンチル基、1−カルバモイル−2−メチル
ブチル基、1−カルバモイルヘキシル基、1−カルバモ
イル−2−メチルペンチル基等が挙げられ、中でも例え
ばカルバモイルメチル基、1−カルバモイルエチル基、
2−カルバモイルエチル基、1−カルバモイル−2−メ
チルエチル基等が好ましい。
【0040】低級アルコキシ基としては、酸素原子に炭
素数1ないし6個よりなるアルキル基が置換した基等が
好ましく、具体的には例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ
トキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ヘキシ
ルオキシ基、イソヘキシルオキシ基等が挙げられ、中で
も例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ
基、tert−ブトキシ基等が好ましい。
【0041】低級アルコキシカルボニル基とは、カルボ
ニル基に上記の低級アルコキシ基が置換した基を意味
し、具体的には例えばメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキ
シカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシ
カルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル
基、ネオペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシ
カルボニル基、イソヘキシルオキシカルボニル基等が挙
げられ、中でも例えばメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、te
rt−ブトキシカルボニル基等が好ましい。
【0042】低級アルキルカルバモイル基とは、カルバ
モイル基に上記の低級アルキル基がN−置換した置換基
を示し、例えばN−メチルカルバモイル基、N−エチル
カルバモイル基、N−プロピルカルバモイル基、 N−
イソプロピルカルバモイル基、N−ブチルカルバモイル
基、N−イソブチルカルバモイル基、N−tert−ブ
チルカルバモイル基、N−ペンチルカルバモイル基、N
−ヘキシルカルバモイル基等が挙げられ、中でも例えば
N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル
基、N−ブチルカルバモイル基等が好適である。
【0043】ジ低級アルキルカルバモイル基とは、カル
バモイル基に上記の低級アルキル基がN,N−ジ置換し
た置換基を示し、例えばN,N−ジメチルカルバモイル
基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N,N−ジプロ
ピルカルバモイル基、N,N−ジイソプロピルカルバモ
イル基、N,N−ジブチルカルバモイル基、N,N−ジ
イソブチルカルバモイル基、N,N−ジtert−ブチ
ルカルバモイル基、N,N−ジペンチルカルバモイル
基、N,N−ジヘキシルカルバモイル基、、N−エチル
−N−メチルカルバモイル基、N−メチル−N−プロピ
ルカルバモイル基等が挙げられ、中でも例えばN,N−
ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイ
ル基、N,N−ジブチルカルバモイル基、N−エチル−
N−メチルカルバモイル基、N−メチル−N−プロピル
カルバモイル基等が好適である。
【0044】低級アルキルカルバモイルオキシ基とは、
酸素原子に上記の低級アルキルカルバモイル基置換した
置換基を示し、例えばN−メチルカルバモイルオキシ
基、N−エチルカルバモイルオキシ基、N−プロピルカ
ルバモイルオキシ基、N−イソプロピルカルバモイルオ
キシ基、N−ブチルカルバモイルオキシ基、N−イソブ
チルカルバモイルオキシ基、N−tert−ブチルカル
バモイルオキシ基、N−ペンチルカルバモイルオキシ
基、N−ヘキシルカルバモイルオキシ基等が挙げられ、
中でも例えばN−メチルカルバモイルオキシ基、N−エ
チルカルバモイルオキシ基、N−ブチルカルバモイルオ
キシ基等が好適である。
【0045】ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基と
は、酸素原子に上記のジ低級アルキルカルバモイルが置
換した置換基を示し、例えばN,N−ジメチルカルバモ
イルオキシ基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ
基、N,N−ジプロピルカルバモイルオキシ基、N,N
−ジイソプロピルカルバモイルオキシ基、 N,N−ジ
ブチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジイソブチルカ
ルバモイルオキシ基、N,N−ジtert−ブチルカル
バモイルオキシ基、N,N−ジペンチルカルバモイルオ
キシ基、N,N−ジヘキシルカルバモイルオキシ基、N
−エチル−N−メチルカルバモイルオキシ基、N−メチ
ル−N−プロピルカルバモイルオキシ基等が挙げられ、
中でも例えばN,N−ジメチルカルバモイルオキシ基、
N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジブ
チルカルバモイルオキシ基、N−エチル−N−メチルカ
ルバモイルオキシ基、N−メチル−N−プロピルカルバ
モイルオキシ基等が好適である。
【0046】低級アルキルアミノ基とは、アミノ基に上
記の低級アルキル基がN−置換した置換基を示し、例え
ばN−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−プロ
ピルアミノ基、N−イソプロピルアミノ基、N−ブチル
アミノ基、N−イソブチルアミノ基、N−tert−ブ
チルアミノ基、N−ペンチルアミノ基、N−ヘキシルア
ミノ基等が挙げられ、中でも例えばN−メチルアミノ
基、N−エチルアミノ基、N−ブチルアミノ基等が好適
である。
【0047】ジ低級アルキルアミノ基とは、アミノ基に
上記の低級アルキル基がN,N−ジ置換した置換基を示
し、例えばN,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチ
ルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N,N−ジ
イソプロピルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、
N,N−ジイソブチルアミノ基、N,N−ジtert−
ブチルアミノ基、N,N−ジペンチルアミノ基、N,N
−ジヘキシルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基等が挙げられ、
中でも例えばN,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエ
チルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、N−エチル
−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミ
ノ基等が好適である。
【0048】トリ低級アルキルアンモニオ基とは、アミ
ノ基に上記の低級アルキル基がN,N,N−三置換した
置換基を示し、例えばN,N,N−トリメチルアンモニ
オ基、N,N,N−トリエチルアンモニオ基、N,N,
N−トリプロピルアンモニオ基、N,N,N−トリイソ
プロピルアンモニオ基、N,N,N−トリブチルアンモ
ニオ基、N,N,N−トリイソブチルアンモニオ基、
N,N,N−トリtert−ブチルアンモニオ基、N,
N,N−トリペンチルアンモニオ基、N,N,N−トリ
ヘキシルアンモニオ基、、N−エチル−N,N−ジメチ
ルアンモニオ基、N,N−ジメチル−N−プロピルアン
モニオ基等が挙げられ、中でも例えばN,N,N−トリ
メチルアンモニオ基、N,N,N−トリエチルアンモニ
オ基、N,N,N−トリブチルアンモニオ基、N−エチ
ル−N,N−ジメチルアンモニオ基、N,N−ジメチル
−N−プロピルアンモニオ基等が好適である。
【0049】アミノ低級アルキル基としては、アミノ基
が置換した炭素数1ないし6個よりなるアルキル基等が
好ましく、具体的には例えばアミノメチル基、ジアミノ
メチル基、トリアミノメチル基、1−アミノエチル基、
2−アミノエチル基、1−アミノプロピル基、2−アミ
ノプロピル基、3−アミノプロピル基、1−アミノ−2
−メチルエチル基、1−アミノブチル基、1−アミノ−
2−メチルプロピル基、1−アミノ−2,2−ジメチル
エチル基、1−アミノシペンチル基、1−アミノ−2−
メチルブチル基、1−アミノヘキシル基、1−アミノ−
2−メチルペンチル基等が挙げられ、中でも例えばアミ
ノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル
基、1−アミノ−2−メチルエチル基等が好ましい。
【0050】低級アルキルアミノ低級アルキル基とは、
低級アルキル基に上記の低級アルキルアミノ基が置換し
た置換基を示し、例えばN−メチルアミノメチル基、N
−エチルアミノメチル基、N−プロピルアミノメチル
基、N−イソプロピルアミノメチル基、N−ブチルアミ
ノメチル基、N−イソブチルアミノメチル基、N−te
rt−ブチルアミノメチル基、N−ペンチルアミノメチ
ル基、N−ヘキシルアミノメチル基等が挙げられ、中で
も例えばN−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノ
メチル基、N−ブチルアミノメチル基等が好適である。
【0051】ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基と
は、低級アルキル基に上記のジ低級アルキルアミノ基が
置換した置換基を示し、例えばN,N−ジメチルアミノ
メチル基、N,N−ジエチルアミノメチル基、N,N−
ジプロピルアミノメチル基、N,N−ジイソプロピルア
ミノメチル基、N,N−ジブチルアミノメチル基、N,
N−ジイソブチルアミノメチル基、N,N−ジtert
−ブチルアミノメチル基、N,N−ジペンチルアミノメ
チル基、N,N−ジヘキシルアミノメチル基、N−エチ
ル−N−メチルアミノメチル基、N−メチル−N−プロ
ピルアミノメチル基等が挙げられ、中でも例えばN,N
−ジメチルアミノメチル基、N,N−ジエチルアミノメ
チル基、N,N−ジブチルアミノメチル基、N−エチル
−N−メチルアミノメチル基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノメチル基等が好適である。
【0052】トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基とは、低級アルキル基に上記のトリ低級アルキルアン
モニオ基が置換した置換基を示し、例えばN,N,N−
トリメチルアンモニオメチル基、N,N,N−トリエチ
ルアンモニオメチル基、N,N,N−トリプロピルアン
モニオメチル基、N,N,N−トリイソプロピルアンモ
ニオメチル基、N,N,N−トリブチルアンモニオメチ
ル基、N,N,N−トリイソブチルアンモニオメチル
基、N,N,N−トリtert−ブチルアンモニオメチ
ル基、N,N,N−トリペンチルアンモニオメチル基、
N,N,N−トリヘキシルアンモニオメチル基、N−エ
チル−N,N−ジメチルアンモニオメチル基、N,N−
ジメチル−N−プロピルアンモニオメチル基等が挙げら
れ、中でも例えばN,N,N−トリメチルアンモニオメ
チル基、N,N,N−トリエチルアンモニオメチル基、
N,N,N−トリブチルアンモニオメチル基、N−エチ
ル−N,N−ジメチルアンモニオメチル基、N,N−ジ
メチル−N−プロピルアンモニオメチル基等が好適であ
る。
【0053】低級アルカノイルアミノ基とは、アミノ基
に上記の低級アルカノイル基が置換した置換基を示し、
例えばN−アセチルアミノ基、N−プロピオニルアミノ
基、N−ブチリルアミノ基等が挙げられ、中でも例えば
N−アセチルアミノ基、N−プロピオニルアミノ基等が
好適である。
【0054】低級アロイルアミノ基とは、アミノ基にア
ロイル基が置換した置換基を示し、例えばN−ベンゾイ
ルアミノ基、 N−ナフチルカルボニルアミノ基等が挙
げられ、中でも例えばN−ベンゾイルアミノ基等が好適
である。
【0055】低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基
とは、アミジノ低級アルキル基に上記の低級アルカノイ
ル基が置換した置換基を示し、例えばN−アセチルアミ
ジノメチル基、N−プロピオニルアミジノメチル基、N
−ブチリルアミジノメチル基等が挙げられ、中でも例え
ばN−アセチルアミジノメチル基、N−プロピオニルア
ミジノメチル基等が好適である。
【0056】低級アルキルスルフィニル基とは、スルフ
ィニル基に上記の低級アルキル基が置換した基を示し、
例えばN−メチルスルフィニル基、N−エチルスフィニ
ル基、N−ブチルスルフィニル基等が挙げられ、中でも
例えばN−メチルスルフィニル基、N−エチルスルフィ
ニル基等が好適である。
【0057】低級アルキルスルホニル基とは、スルホニ
ル基に上記の低級アルキル基が置換した基を示し、例え
ばN−メチルスルホニル基、N−エチルスホニル基、N
−ブチルスルホニル基等が挙げられ、中でも例えばN−
メチルスルホニル基、N−エチルスルホニル基等が好適
である。
【0058】低級アルキルスルホニルアミノ基とは、ア
ミノ基に上記の低級アルキルスルホニル基がN−置換し
た置換基を示し、例えばN−メチルスルホニルアミノ
基、N−エチルスホニルアミノ基、N−ブチルスルホニ
ルアミノ基等が挙げられ、中でも例えばN−メチルスル
ホニルアミノ基、N−エチルスルホニルアミノ基等が好
適である。
【0059】低級アルコキシイミノ基とは、イミノ基に
上記の低級アルコキシ基が置換した置換基を示し、例え
ばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、プロポキシイ
ミノ基等が挙げられ、中でも例えばメトキシイミノ基、
エトキシイミノ基等が好適である。
【0060】低級アルケニル基としては、炭素数2ない
し6個の直鎖状または分岐状のアルケニル基等が好まし
く、例えばビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イ
ソプロペニル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、
1,3−ブタンジエニル基、2−ペンテニル基、4−ペ
ンテニル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5
−ヘキセニル基等が挙げられ、中でも例えば1−プロペ
ニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基
等が好適である。
【0061】低級アルキニル基としては、炭素数2ない
し6個の直鎖状または分岐状のアルキニル基等が好まし
く、例えば2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブ
チニル基、2−ペンチニル基等が挙げられ、中でも例え
ば2−プロピニル基、2−ブチニル基等が好適である。
【0062】シクロ低級アルキル基としては、炭素数3
ないし10個の単環ないし2環性のアルキル基等が好ま
しく、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、
シクロオクチル基等が挙げられ、中でも例えばシクロペ
ンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シク
ロオクチル基等が好適である。
【0063】アリール基としては、炭素数6ないし15
個よりなるアリール基が好ましく、例えばフェニル基、
ナフチル基等が挙げられ、中でも例えばフェニル基等が
好ましい。
【0064】芳香族複素環基としては、例えばイミダゾ
リル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソイ
ンドリル基、インダゾリル基、インドリル基、インドリ
ジニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフェニ
ル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、キノキ
サリニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリル基、
ジヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフチリジ
ニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベン
ゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリア
ゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、チアジア
ゾリル基、チエニル基、ピロリル基、フリル基、フラザ
ニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメ
チレンジオキシフェニル基等が好ましく、中でも例えば
イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル
基、インドリル基、エチレンジオキシフェニル基、ピリ
ジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル
基、キノリル基、ベンゾイミダゾリル基、チアゾリル
基、チエニル基等が好ましく、特にピリジル基、ピラゾ
リル基等がより好適である。
【0065】脂肪族複素環基とは、単環または2もしく
は3環からなる縮合環である脂肪族複素環基を示し、そ
れらは飽和脂肪族複素環基であっても不飽和脂肪族複素
環基であってもよい。具体的には、例えばイソキサゾリ
ニル基、イソキサゾリジニル基、テトラヒドロピリジル
基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テ
トラヒドロピラニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル
基、ピロリジニル基、ピロリニル基、モルホリノ基、テ
トラヒドロキノリニル基、テトラヒドロイソキノリニル
基等が好ましく、中でも例えばイソキサゾリニル基、イ
ソキサゾリジニル基、テトラヒドロピリジル基、テトラ
ヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジ
ニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、モルホリノ
基、テトラヒドロイソキノリニル基等が好ましく、特に
イソキサゾリニル基、テトラヒドロピリジル基、ピペラ
ジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、モルホリ
ノ基、テトラヒドロイソキノリニル基等がより好まし
い。
【0066】アラルキル基としては、炭素数7〜15個
よりなるアラルキル基等が好ましく、具体的には例えば
ベンジル基、α−メチルベンジル基、フェネチル基、3
−フェニルプロピル基、1−ナフチルメチル基、2−ナ
フチルメチル基、α−メチル(1−ナフチル)メチル
基、α−メチル(2−ナフチル)メチル基、α−エチル
(1−ナフチル)メチル基、α−エチル(2−ナフチ
ル)メチル基、ジフェニルメチル基等、ジナフチルメチ
ル基等が挙げられ、特に例えばベンジル基、α−メチル
ベンジル基、フェネチル基等が好ましい。
【0067】直鎖状又は分岐状の低級アルキレン基とし
ては、炭素数1ないし6のアルキレン基等が好ましく、
具体的には例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン
基、テトラメチレン基、ジメチルメチレン基、ジエチル
メチレン基等が挙げられ、中でも例えばメチレン基、エ
チレン基、プロピレン基、ジメチルメチレン基等が好適
である。
【0068】スピロシクロ低級アルキル基としては、炭
素数3ないし6個のスピロ環を形成するアルキル基等が
好ましく、例えばスピロシクロプロピル基、スピロシク
ロブチル基、スピロシクロペンチル基、スピロシクロヘ
キシル基等が挙げられ、中でも例えばスピロシクロペン
チル基、スピロシクロヘキシル基等が好適である。
【0069】Arとは、ピリジル基、ピリミジニル基、
ピラジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチ
アゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラ
ゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル
基、イソインドリル基、キノリル基、イソキノリル基、
ベンゾチアゾリル基及びベンゾオキサゾリル基からなる
群から選択される含窒素複素芳香環基を示し、中でも例
えばピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリ
ダジニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリ
ル基等が好ましく、特に例えばピリジル基、ピラゾリル
基等がより好ましい。
【0070】当該含窒素複素芳香環基は、(1)低級ア
ルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アル
キルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、ア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級ア
ルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルア
ミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ
低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、低級ア
ルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ
基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基か
らなる群より選択される置換基並びに式:Y1−W1−Y
2−Rp(式中、Rpは、水素原子又は該置換基を適宜1
ないし3個有していてもよい、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基若しくは低級アルキニル基若しくは該置換基
を適宜1ないし3個、さらには
【0071】
【化19】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、
ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジ
ニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル
基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
フラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基、W1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、S
O、SO2 NRq、SO2NRq、N(Rq)SO2NRr
N(Rq)SO2、CH(ORq)、CONRq、N
(Rq)CO、N(Rq)CONRr、N(Rq)COO、
N(Rq)CSO、N(Rq)COS、C(Rq)=C
r、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)N
q、OC(S)NRq、SC(O)、SC(O)NRq
又はC(O)O(ここにおいて、Rq及びRrは、水素原
子若しくは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水
酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す)、Y
1及びY2は、同一又は異なって、単結合又は該2環性若
しくは3環性の縮合環を1個有していてもよい、直鎖状
若しくは分枝状の低級アルキレン基を示す)で示される
置換基からなる群から選択される置換基であって、適宜
1ないし3個の同一又は異なる置換基を有していてもよ
く、(2)低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級
アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
アノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ
低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキ
ルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カ
ルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基及び低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基からなる群より選択される置換基
(以下、環上置換基と略す。)が結合する環上の炭素原
子、その隣接する炭素原子並びに当該環上置換基上の炭
素原子、酸素原子及び/又は窒素原子とともに一緒にな
って、
【0072】
【化20】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
ことができ、(3)式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Y
1、W1、Y2及びRpは前記の意味を有する)で表される
置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接する炭素原
子並びに当該置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又は
窒素原子とともに一緒になって、
【0073】
【化21】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
ことができる。
【0074】ここで、(1)の置換基の形態を、詳しく
説明すると、具体的な置換基としては、(1−1)低級
アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アル
キルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、ア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級ア
ルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルア
ミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ
低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、低級ア
ルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ
基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基か
らなる群より選択される置換基並びに(1−2)式:Y
1−W1−Y2−Rp(式中、Rpは、水素原子又は低級ア
ルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基
若しくはシクロ低級アルキル基、アリール基、芳香族複
素環基若しくは脂肪族複素環基、W1は、単結合、酸素
原子、硫黄原子、SO、SO2 NRq、SO2NRq、N
(Rq)SO2NRr、N(Rq)SO2、CH(ORq)、
CONRq、N(Rq)CO、N(Rq)CONRr、N
(Rq)COO、N(Rq)CSO、N(Rq)COS、
C(Rq)=CRr、C≡C、CO、CS、OC(O)、
OC(O)NRq、OC(S)NRq、SC(O)、SC
(O)NRq又はC(O)O(ここにおいて、Rq及びR
rは、水素原子、該置換基を適宜1ないし3個有してい
てもよい、低級アルキル基、アリール基又はアラルキル
基を示す)、Y1及びY2は、同一又は異なって、単結合
又は該2環性若しくは3環性の縮合環を1個有していて
もよい、直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン基を示
す)で示される置換基からなる群から選択される置換基
が挙げられ、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基
が当該含窒素複素芳香環基に置換することができる。
【0075】(1−1)において、好適な置換基は、例
えば低級アルキル基、水酸基、ハロゲン原子、ホルミル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、ハロ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルキルカルバモイル基、低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ
基、低級アルキルスルホニルアミノ基等が挙げられ、特
に例えば水酸基、ハロゲン原子、低級アルカノイルオキ
シ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、アミノ基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基等がより好ましい。
【0076】(1−2)の式:Y1−W1−Y2−Rpにお
いて、Rpが低級アルキル基、低級アルケニル基若しく
は低級アルキニル基又はシクロ低級アルキル基、アリー
ル基、芳香族複素環基若しくは脂肪族複素環基の場合、
これらの各置換基は、低級アルキル基、水酸基、シアノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバ
モイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級アル
カノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ
低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級
アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルカ
ルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、
ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級
アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級
アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低
級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキ
ル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、
低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキ
ルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級ア
ルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低
級アルコキシイミノ基からなる群より選択される置換基
を、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基が当該含
窒素複素芳香環基に置換することができる。
【0077】Rpがシクロ低級アルキル基、アリール
基、芳香族複素環基又は脂肪族複素環基の場合、これら
の各置換基は、上記置換基に加えて、
【0078】
【化22】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有することができる。
【0079】式:Y1−W1−Y2−Rpにおいて、W
1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、SO、SO2
q、SO2NRq、N(Rq)SO2NRr、N(Rq)S
2、CH(ORq)、CONRq、N(Rq)CO、N
(Rq)CONRr、N(Rq)COO、N(Rq)CS
O、N(Rq)COS、C(Rq)=CRr、C≡C、C
O、CS、OC(O)、OC(O)NRq、OC(S)
NRq、SC(O)、SC(O)NR q又はC(O)O
(ここにおいて、Rq及びRrは、水素原子若しくは低級
アルキル基、シクロ低級アルキル基、水酸基、シアノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバ
モイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級アル
カノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ
低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級
アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ
カルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ
低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級
アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級
アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバ
モイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ
低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ
基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノ
イルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、
低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルア
ミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ
基からなる群より選択される置換基又は該置換基を適宜
1ないし3個有していてもよい、低級アルキル基、アリ
ール基若しくはアラルキル基を示す)を示し、中でも例
えば酸素原子、硫黄原子、NRq、SO2NRq、N
(Rq)SO2、CONRq、N(Rq)CO、N(Rq
COO、C(Rq)=CRr、OC(O)、OC(O)N
q、C(O)O等が好ましく、特に例えばNRq、N
(Rq)SO2、CONRq、N(Rq)CO、N(Rq
COO、OC(O)、C(O)O等が好ましい。
【0080】なお、W1中のRq及びRrは、水素原子若
しくは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水酸
基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル
基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す。該低
級アルキル基、該アリール基若しくは該アラルキル基
は、低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
ミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、低級アルキルカルバモイル
基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキ
シ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アル
キルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルア
ミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルア
ンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル
基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級
アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカ
ノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィ
ニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスル
ホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキ
シイミノ基からなる群より選択される置換基を適宜1な
いし3個有することができる。
【0081】式:Y1−W1−Y2−Rpにおいて、同一又
は異なって、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の低級ア
ルキレン基を示す。該直鎖状若しくは分枝状の低級アル
キレン基は、上記の
【0082】
【化23】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を1個有することができる。
【0083】次に、(2)の置換基の形態を詳しく説明
すると、本置換基は、上記の含窒素複素芳香環基上の置
換基の内、例えば低級アルキル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモ
イルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ
低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低
級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ
基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
ニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルカ
ノイルアミジノ低級アルキル基等の置換基置が関与し、
これらの環上置換基が結合する環上の炭素原子、その隣
接する炭素原子並びに当該環上置換基上の炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに一緒になって、
【0084】
【化24】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成され
たものである。
【0085】なお、該環上置換基としては、例えば低級
アルキル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低
級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルキルカルバモイル基、低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級ア
ルキルアミノ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基
等が好ましく、中でも、例えば低級アルカノイルオキシ
基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低
級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基等がより好ましい。
【0086】次に、(3)の置換基の形態を詳しく説明
すると、本置換基は、式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、
1、W1、Y2及びRpは前記の意味を有する)で表され
る置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接する炭素
原子並びに当該置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又
は窒素原子とともに一緒になって形成された、
【0087】
【化25】 からなる群より選択される5員ないし7員環等を意味す
る。
【0088】当該含窒素複素芳香環基の置換基又は形成
基は、(1)、(2)及び(3)の何れにおいても好ま
しいが、好適な形態は、(1’)低級アルキル基、水酸
基、ハロゲン原子、ホルミル基、低級アルカノイルオキ
シ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルカルバモイ
ル基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、アミ
ノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アルカ
ノイルアミノ基、アロイルアミノ基及び低級アルキルス
ルホニルアミノ基からなる群より選択される置換基並び
に式:Y1a−W1a−Y2a−Rpa(式中、Rpaは、水素原
子又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、
低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキ
ニル基若しくは該置換基を適宜1ないし3個、さらには
【0089】
【化26】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、インドリル基、エチレンジオキ
シフェニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジ
ニル基、ピラゾリル基、キノリル基、ベンゾイミダゾリ
ル基、チアゾリル基、チエニル基及びトリアゾリル基か
らなる群より選択される芳香族複素環基若しくはイソキ
サゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラヒドロピ
リジル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラ
ニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニ
ル基、モルホリノ基及びテトラヒドロイソキノリニル基
からなる群より選択される脂肪族複素環基、W1aは、酸
素原子、硫黄原子、NRqa、SO2NRqa、N(Rqa
SO2、CONRqa、N(Rqa)CO、N(Rqa)CO
O、C(Rqa)=CRra、OC(O)、OC(O)NR
qa又はC(O)O(ここにおいて、Rqa及びRraは、水
素原子、低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水酸
基、ハロゲン原子、ホルミル基、低級アルカノイルオキ
シ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロ低級アルキル
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アル
キル基、低級アルキルカルバモイル基、低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、アミノ低級アルキル基、
低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルア
ミノ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロ
イルアミノ基及び低級アルキルスルホニルアミノ基から
なる群より選択される置換基又は該置換基を適宜1ない
し3個有していてもよい、低級アルキル基、アリール基
若しくはアラルキル基を示す)、Y1a及びY 2aは、同一
又は異なって、単結合又は該2環性若しくは3環性の縮
合環を1個有していてもよい、直鎖状若しくは分枝状の
低級アルキレン基を示す)で示される置換基からなる群
から選択される置換基、(2’)低級アルキル基、低級
アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハ
ロ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アル
キルカルバモイル基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アル
カノイルアミノ基及びアロイルアミノ基からなる群より
選択される置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接
する炭素原子並びに当該環上置換基上の炭素原子、酸素
原子及び/又は窒素原子とともに一緒になって、
【0090】
【化27】 からなる群より選択される5員ないし6員環を形成する
含窒素複素芳香環基又は(3’)式:Y1a−W1a−Y2a
−Rpa(式中、Y1a、W1a、Y2a及びRpaは前記の意味
を有する)で表される置換基が結合する環上の炭素原
子、その隣接する炭素原子並びに当該置換基上の炭素原
子、酸素原子及び/又は窒素原子とともに一緒になっ
て、
【0091】
【化28】 からなる群より選択される5員ないし6員環であり、さ
らには、(1’’)水酸基、ハロゲン原子、低級アルカ
ノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ基及び
低級アルキルアミノ低級アルキル基からなる群より選択
される置換基並びに式:Y 1b−W1b−Y2b−Rpb(式
中、Rpbは、水素原子又は該置換基を適宜1ないし3個
有していてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基
若しくは低級アルキニル基若しくは該置換基を適宜1な
いし3個、さらには
【0092】
【化29】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、ピリジル基及びピラゾリル基から
なる群より選択される芳香族複素環基若しくはイソキサ
ゾリニル基、テトラヒドロピリジル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、モルホリノ基及
びテトラヒドロイソキノリニル基からなる群より選択さ
れる脂肪族複素環基、W1bは、NRqb、N(Rqb)SO
2、CONRqb、N(Rqb)CO、N(Rqb)COO、
OC(O)又はC(O)O(ここにおいて、Rqb及びR
rbは、水素原子若しくは水酸基、ハロゲン原子、低級ア
ルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ基
及び低級アルキルアミノ低級アルキル基からなる群より
選択される置換基又は該置換基を適宜1ないし3個有し
ていてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくはア
ラルキル基を示す)、Y1b及びY2bは、同一又は異なっ
て、単結合又は該2環性若しくは3環性の縮合環を1個
有していてもよい、直鎖状若しくは分枝状の低級アルキ
レン基を示す)で示される置換基からなる群から選択さ
れる置換基、(2’’)低級アルカノイルオキシ基、ヒ
ドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アル
コキシカルボニル基及び低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基からなる群より選択される置換基が結合する環上の
炭素原子、その隣接する炭素原子並びに当該環上置換基
上の炭素原子、酸素原子及び/又は窒素原子とともに一
緒になって、
【0093】
【化30】 からなる群より選択される5員ないし6員環又は
(3’’)式:Y1b−W1b−Y2b−Rpb(式中、Y1b
1b、Y2b及びRpbは前記の意味を有する)で表される
置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接する炭素原
子並びに当該置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又は
窒素原子とともに一緒になって、
【0094】
【化31】 からなる群より選択される5員ないし6員環等が好適で
ある。
【0095】X及びZは、同一又は異なって、炭素原子
若しくは窒素原子を示すか、適宜、結合する、R1又は
2及び/若しくはR3と一緒になって、CH又は窒素原
子を示す。
【0096】Yは、CO、SO又はSO2を示す。
【0097】R1は、水素原子若しくは式:Y3−W2
4−Rs(式中、Rsは、水素原子又は該置換基を適宜
1ないし3個有していてもよい、低級アルキル基、低級
アルケニル基、低級アルキニル基、シクロ低級アルキル
基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル
基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリル
基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリル
基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、ピ
リジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニ
ル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル基、
ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル基、チ
オナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニル基、
ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾ
チアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル
基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル基、ピ
ロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリル基、
ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェニル基
からなる群より選択される芳香族複素環基若しくはイソ
キサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラヒドロ
ピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロフラニ
ル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル
基、ピロリニル基、モルホリノ基、テトラヒドロキノリ
ニル基及びテトラヒドロイソキノリニル基からなる群よ
り選択される脂肪族複素環基、W2は、単結合、酸素原
子、硫黄原子、SO、SO2、NRt、SO2NRt、N
(Rt)SO2NRu、N(Rt)SO2、CH(ORt)、
CONRt、N(Rt)CO、N(Rt)CONRu、N
(Rt)COO、N(Rt)CSO、N(Rt)COS、
C(Rv)=CRr、C≡C、CO、CS、OC(O)、
OC(O)NRt、OC(S)NRt、SC(O)、SC
(O)NRt又はC(O)O(ここにおいて、Rt及びR
uは、水素原子若しくは低級アルキル基、水酸基、シア
ノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、カル
バモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級ア
ルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シア
ノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低
級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキ
シカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミ
ノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低
級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低
級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカル
バモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、
ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ
基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノ
イルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、
低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルア
ミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ
基からなる群より選択される置換基又は該置換基を適宜
1ないし3個有していてもよい、低級アルキル基、アリ
ール基若しくはアラルキル基を示す)、Y3及びY4は、
同一又は異なって、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の
低級アルキレン基を示す)で示される置換基、又は低級
アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アル
キルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、ア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級ア
ルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルア
ミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ
低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、低級ア
ルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ
基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基か
らなる群から選択される置換基並びに式:Y3−W2−Y
4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は、前記の意味を
有する)で示される置換基からなる群から選択される置
換基であって、適宜1ないし3個の同一若しくは異なる
置換基を有してもよい低級アルキル基であるか、又は、
Xと共に窒素原子を形成する。
【0098】ここで、R1の形態を、詳しく説明する
と、R1は、水素原子又は式:Y3−W2−Y4−Rs(式
中、Rs、W2、Y3及びY4は、前記の意味を有する)で
示される置換基であるか、適宜1ないし3個の同一若し
くは異なる置換基を有してもよい低級アルキル基である
か、又は、Xと共に窒素原子を形成することが挙げられ
る。
【0099】式:Y3−W2−Y4−Rsにおいて、R
sは、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキ
ニル基、シクロ低級アルキル基、アリール基、芳香族複
素環基又は脂肪族複素環基等であり、これらの各置換基
は、低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
ミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、低級アルキルカルバモイル
基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキ
シ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アル
キルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルア
ミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルア
ンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル
基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級
アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカ
ノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィ
ニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスル
ホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキ
シイミノ基からなる群より選択される置換基を適宜1な
いし3個有することができる。なお、好ましい置換基群
は、Ar上の置換基と同様に列挙することができる。
【0100】式:Y3−W2−Y4−Rsにおいて、W
2は、単結合、酸素原子、硫黄原子、SO、SO2、NR
t、SO2NRt、N(Rt)SO2NRu、N(Rt)S
2、CH(ORt)、CONRt、N(Rt)CO、N
(Rt)CONRu、N(Rt)COO、N(Rt)CS
O、N(Rt)COS、C(Rv)=CRr、C≡C、C
O、CS、OC(O)、OC(O)NRt、OC(S)
NRt、SC(O)、SC(O)NRt又はC(O)Oを
示す。ここにおいて、Rt及びRuは、水素原子若しくは
低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル
基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、
ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハ
ロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバ
モイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ
基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基、
低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモ
イルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、
アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
ノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アル
キル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモ
ニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロ
イルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル
基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
ニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシ
イミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群より選
択される置換基又は該置換基を適宜1ないし3個有して
いてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくはアラ
ルキル基であり、該低級アルキル基、該アリール基又は
該アラルキル基の各置換基は、Rsと同様に、置換基を
適宜1ないし3個有することができる。
【0101】式:Y3−W2−Y4−Rsにおいて、Y3
びY4は、同一又は異なって、単結合又は直鎖状若しく
は分枝状の低級アルキレン基を示す。
【0102】R1の好ましい例は、例えば水素原子若し
くは式:Y3a−W2a−Y4a−Rsa(式中、Rsaは、水素
原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよ
い、低級アルキル基、低級アルケニル基、シクロ低級ア
ルキル基、アリール基及びインドリル基からなる群より
選択される芳香族複素環基若しくはテトラヒドロピリジ
ル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル
基及びモルホリノ基からなる群より選択される脂肪族複
素環基、W2aは、単結合、NRta、CH(ORta)、C
ONRta、N(Rta)CO、N(Rta)COO、OC
(O)NRta又はC(O)O(ここにおいて、Rta及び
uaは、水素原子、該置換基を適宜1ないし3個有して
いてもよい、低級アルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を示す)、Y3a及びY4aは、同一又は異なって、単
結合又は直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン基又は
低級アルキル基、水酸基、カルバモイル基、低級アルカ
ノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、低級アル
カノイルアミノ基及びアロイルアミノ基からなる群から
選択される置換基並びに式:Y3a−W2a−Y 4a−R
sa(式中、Rsa、W2a、Y3a及びY4aは、前記の意味を
有する)で示される置換基からなる群から選択される置
換基であって、適宜1ないし3個の同一若しくは異なる
置換基を有してもよい低級アルキル基であるか、又は、
Xと共に窒素原子を形成する場合が挙げられ、特に水素
原子若しくは式:Y3b−W2b−Y4b−Rsb(式中、Rsb
は、水素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有してい
てもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル基及び
アリール基、W2bは、単結合、、N(Rtb)COO又は
C(O)O(ここにおいて、Rtbは、水素原子、該置換
基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アルキル
基、アリール基又はアラルキル基を示す)、Y3b及びY
4bは、同一又は異なって、単結合又は直鎖状若しくは分
枝状の低級アルキレン基又はヒドロキシ低級アルキル基
及び式:Y3b−W2b−Y4b−Rsb(式中、Rsb、W2b
3b及びY4bは、前記の意味を有する)で示される置換
基からなる群から選択される置換基であって、適宜1な
いし3個の同一若しくは異なる置換基を有してもよい低
級アルキル基であるか、又は、Xと共に窒素原子を形成
する場合が挙げられる。
【0103】R2及びR3は、同一又は異なって、(i)
独立して水素原子、水酸基、低級アルキル基、低級アル
コキシ基若しくは式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、
s、W2、Y3及びY4は、前記の意味を有する)で示さ
れる置換基であるか、(ii)R2及びR3の何れか一方
が、R1及びXと共に一緒になって形成する、
【0104】
【化32】 並びに
【0105】
【化33】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、(iii)又は一緒になって、スピロシクロ
低級アルキル基、結合するZと共にオキソ基を形成する
か、若しくは結合するZ、R1及びXと共に窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ
原子を1種若しくはそれ以上包含してもよく、低級アル
キル基、置換基を有していてもよいスピロシクロ低級ア
ルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級
アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アル
キルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、
カルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキ
シ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ
基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、
トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル
基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ
低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイル
アミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基、
低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル
基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシイミ
ノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群から選択さ
れる置換基並びに式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、
p、W1、Y1及びY2は、前記の意味を有する)で示さ
れる置換基からなる群から選択される置換基であって、
適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基、さらには、
適宜1ないし3個の同一若しくは異なる置換基を有して
もよいシクロ低級アルキル基、アリール基、イミダゾリ
ル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソイン
ドリル基、インダゾリル基、インドリル基、インドリジ
ニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフェニル
基、オキサゾリル基、、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、キノキ
サリニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリル基、
ジヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフチリジ
ニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベン
ゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリア
ゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、チアジア
ゾリル基、チエニル基、ピロリル基、フリル基、フラザ
ニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメ
チレンジオキシフェニル基からなる群より選択される芳
香族複素環基並びにイソキサゾリニル基、イソキサゾリ
ジニル基、テトラヒドロピリジル基、イミダゾリジニル
基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル
基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリジニル
基、ピロリニル基、モルホリノ基、テトラヒドロキノリ
ニル基及びテトラヒドロイソキノリニル基からなる群よ
り選択される脂肪族複素環基からなる群より選択される
環と縮合していてもよい、
【0106】
【化34】 並びに
【0107】
【化35】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成する。
【0108】ここで、R2及びR3を具体的に説明する
と、(i)R2及びR3は、同一又は異なって、独立して
置換基を担う場合、(ii)R2及びR3の何れか一方が
他の置換基と共に一緒になって置換基を形成し、形成さ
れた当該置換基と他方が一緒になってさらなる置換基を
形成する場合及び(iii)R2及びR3が一緒になって
置換基を形成したり、R2及びR3が他の置換基等と一緒
になって置換基を形成する場合の何れの場合も本発明に
包含される。
【0109】次に、R2及びR3の置換基の各態様につい
て説明する。 (i)R2及びR3は、水素原子、水酸基、低級アルキル
基、低級アルコキシ基又は式:Y3−W2−Y4−Rs(式
中、Rs、W2、Y3及びY4は、前記の意味を有する)で
示される置換基を意味し、同一でも異なってもよく、そ
れぞれ依存することなく、独立している。 (ii)R2及びR3の何れか一方が、R1及びXと共に
一緒になって
【0110】
【化36】 並びに
【0111】
【化37】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環を形
成し、他方は、当該5員ないし8員環と一緒になって、
当該環上の炭素原子若しくは窒素原子、当該環上の環上
置換基に含まれる、炭素原子、酸素原子及び/又は窒素
原子と共に5員ないし7員環を形成することができる。 (iii)R2及びR3は、(iii−1)一緒になっ
て、スピロシクロ低級アルキル基を形成するか、(ii
i−2)結合するZと共にオキソ基を形成するか、(i
ii−3)結合するZ、R1及びXと共に、窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ
原子を1種若しくはそれ以上包含してもよい
【0112】
【化38】 並びに
【0113】
【化39】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成することができる。
【0114】当該飽和若しくは不飽和の5員ないし8員
環基は、低級アルキル基、置換基を有していてもよいス
ピロシクロ低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、
ホルミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオ
キシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキ
ル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アル
キル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキル
カルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキル
カルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオ
キシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アル
キルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ
低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、
ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ
基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級
アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキ
ルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒ
ドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる
群から選択される置換基並びに式:Y1−W1−Y2−Rp
(式中、Rp、W1、Y1及びY2は、前記の意味を有す
る)で示される置換基からなる群から選択される置換基
であって、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基を
有することができる。
【0115】なお、スピロシクロ低級アルキル基の置換
基としては、例えば低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ヒドロキシ低級アルキル基、アリール基等が挙げら
れ、中でも例えば低級アルキル基、低級アルコキシ基等
が好ましい。
【0116】当該飽和若しくは不飽和の5員ないし8員
環基は、さらには、シクロ低級アルキル基、アリール
基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、イソキノリ
ル基、イソインドリル基、インダゾリル基、インドリル
基、インドリジニル基、イソチアゾリル基、エチレンジ
オキシフェニル基、オキサゾリル基、、ピリジル基、ピ
ラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾ
リル基、キノキサリニル基、キノリル基、ジヒドロイソ
インドリル基、ジヒドロインドリル基、チオナフテニル
基、ナフチリジニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダ
ゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾ
リル基、チアジアゾリル基、チエニル基、ピロリル基、
フリル基、フラザニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオ
キサニル基及びメチレンジオキシフェニル基からなる群
より選択される芳香族複素環基並びにイソキサゾリニル
基、イソキサゾリジニル基、テトラヒドロピリジル基、
イミダゾリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラ
ヒドロピラニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、
ピロリジニル基、ピロリニル基、モルホリノ基、テトラ
ヒドロキノリニル基及びテトラヒドロイソキノリニル基
からなる群より選択される脂肪族複素環基からなる群よ
り選択される環と縮合することができる。
【0117】この縮合環は、適宜1ないし3個の同一若
しくは異なる置換基を有することができる。具体的な置
換基は、Ar上の置換基と同様のものを例示することがで
きる。
【0118】R2及びR3は、(i)、(ii)及び(i
ii)の何れにおいても好ましいが、好適な形態は、同
一又は異なって、独立して水素原子、水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基若しくは式:Y3a−W2a−Y
4a−Rsa(式中、Rsa、W2a、Y3a及びY4aは、前記の
意味を有する)で示される置換基であるか、R2a及びR
3aの何れか一方が、R1a及びXaと共に一緒になって形
成する、
【0119】
【化40】 並びに
【0120】
【化41】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、又は一緒になって、スピロシクロ低級アルキ
ル基、結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しく
は結合するZa、R1a及びXaと共に窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1
種若しくはそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、
置換基を有していてもよいスピロシクロ低級アルキル
基、水酸基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低
級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ
低級アルキルアミノ基、アミノ低級アルキル基、低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低
級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基及びアロイル
アミノ基からなる群から選択される置換基並びに式:Y
1a−W1a−Y2a−Rpa(式中、Rpa、W1a、Y1a及びY
2aは、前記の意味を有する)で示される置換基からなる
群から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の
同一又は異なる置換基、さらには、適宜1ないし3個の
同一若しくは異なる置換基を有してもよいシクロ低級ア
ルキル基、アリール基、ピリジル基及びピラゾリル基か
らなる群より選択される芳香族複素環基並びにピペリジ
ニル基及びピロリジニル基からなる群より選択される脂
肪族複素環基からなる群より選択される環と縮合してい
てもよい、
【0121】
【化42】 並びに
【0122】
【化43】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成する場合が挙げられる。
【0123】中でも、R2b及びR3bは、同一又は異なっ
て、独立して水素原子、水酸基、低級アルキル基、低級
アルコキシ基若しくは式:Y3b−W2b−Y4b−Rsb(式
中、Rsb、W2b、Y3b及びY4bは、前記の意味を有す
る)で示される置換基であるか、R2b及びR3bの何れか
一方が、R1b及びXbと共に一緒になって形成する、
【0124】
【化44】 並びに
【0125】
【化45】 からなる群より選択される飽和の5員ないし7員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、又は一緒になって、スピロシクロ低級アルキ
ル基、結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しく
は結合するZb、R1b及びXbと共に窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1
種若しくはそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、
置換基を有していてもよいスピロシクロ低級アルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシカル
ボニル基からなる群から選択される置換基並びに式:Y
1b−W1b−Y2b−Rpb(式中、Rpb、W1b、Y1b及びY
2bは、前記の意味を有する)で示される置換基からなる
群から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の
同一又は異なる置換基、さらには、適宜1ないし3個の
同一若しくは異なる置換基を有してもよいシクロ低級ア
ルキル基、アリール基並びにピペリジニル基及びピロリ
ジニル基からなる群より選択される脂肪族複素環基から
なる群より選択される環と縮合していてもよい、
【0126】
【化46】 並びに
【0127】
【化47】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし7員環基を形成する場合が好ましい。
【0128】R4及びR5は、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基若しくは式:Y3
−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記
の意味を有する)で示される置換基又は低級アルキル
基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイ
ル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノ
イルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級
アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アル
キル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカル
ボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級
アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アル
キルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、ア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級ア
ルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルア
ミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ
低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、低級ア
ルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ
基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基か
らなる群から選択される置換基並びに式:Y3−W2−Y
4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記の意味を有
する)で示される置換基からなる群から選択される置換
基であって、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基
を有していてもよい、低級アルキル基、アリール基若し
くはアラルキル基を示す。
【0129】ここで、R4及びR5の形態を、詳しく説明
すると、R4及びR5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸
基、アミノ基若しくは式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、
s、W2、Y3及びY4は前記の意味を有する)で示され
る置換基又は置換基を有していてもよい、低級アルキル
基、アリール基若しくはアラルキル基を示す。
【0130】該低級アルキル基、該アリール基又は該ア
ラルキル基は、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換
基を有することができる。
【0131】置換基の具体例としては、例えば低級アル
キル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カルバ
モイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級アル
カノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ
低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級
アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ
カルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ
低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級
アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級
アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバ
モイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ
低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ
基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノ
イルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、
低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルア
ミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ
基からなる群から選択される置換基並びに式:Y3−W2
−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記の意味
を有する)で示される置換基からなる群から選択される
置換基が挙げられる。
【0132】式
【0133】
【化48】 は、単結合又は二重結合を示す。当該式に関与する、
Z、R1、R2、R3及びXの種類により、何れの結合を
とることができる。
【0134】次に、本発明に係る活性成分である一般式
(I)の化合物について説明する。
【0135】一般式(I)
【0136】
【化49】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0137】
【化50】 は前記の意味を有する。]の化合物は、良好なCdk4
及び/又はCdk6阻害作用を有するが、中でも、一般
式(I−a)
【0138】
【化51】 [式中、Ara、Xa、Ya、Za、R1a、R2a、R3a、R
4a、R5a及び式
【0139】
【化52】 は前記の意味を有する。]の化合物が好適であり、特に
一般式(I−b)
【0140】
【化53】 [式中、Arb、Xb、Yb、Zb、R1b、R2b、R3b、R
4b、R5bは及び式
【0141】
【化54】 は、前記の意味を有する。]の化合物が好ましい。
【0142】なお、一般式(I−p)
【0143】
【化55】 [式中、Arpは、適宜置換基を有していてもよい含窒
素複素芳香環基、Xpは、炭素原子(CH)又は窒素原
子、R1pは、水素原子又は適宜置換基を有してもよい低
級アルキル基、R2pは、水素原子又はオキソ基(結合す
る炭素原子と共にカルボニル基を形成する)を示すか、
又は結合する炭素原子、R1p及びXpと共に窒素原子及
び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1種
もしくはそれ以上包含してもよく適宜置換基を有してい
てもよい、飽和もしくは不飽和の5員もしくは6員環基
を形成し、R4p及びR5pは、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基又は適宜置換基を
有していてもよい、低級アルキル基、アリール基もしく
はアラルキル基を示す]で表される化合物は、一般式
(I)の化合物に包含され、良好なCdk4及び/又は
Cdk6阻害作用を示す。
【0144】以下、一般式(I−p)の化合物について
説明すると、Arpは、例えばピリジル基、ピリミジニ
ル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、
イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル
基、ピラゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、イン
ドリル基、イソインドリル基、キノリル基、イソキノリ
ル基、ベンゾチアゾリル基及びベンゾオキサゾリル基か
らなる群から選択される含窒素複素芳香環基であり、中
でも例えばピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル
基、ピリダジニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基及び
イミダゾリル基からなる群から選択される含窒素複素芳
香環基が好ましく、特に例えばピリジル基及びピラゾリ
ル基からなる群から選択される含窒素複素芳香環基が好
ましい。
【0145】R2pが結合する炭素原子、R1p及びXと共
に形成する飽和もしくは不飽和の5員又は6員環基の具
体例としては、
【0146】
【化56】 又は
【0147】
【化57】 等が挙げられる。
【0148】一般式(I−p)の化合物の内、Arp
はR2pが結合する炭素原子、R1p及びXpと共に形成す
る飽和もしくは不飽和の5員もしくは6員環基の置換基
が、低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
ミル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル
基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カル
ボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、
低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級
アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル
基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイル
オキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミ
ノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキ
ル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アル
キルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニ
オ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイ
ルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル
基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシイミ
ノ基、低級アルコキシイミノ基並びに式:Y1p−W−Y
2p−Rpp[式中、Rppは、水素原子又は適宜置換基を有
していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール
基、芳香族複素環基もしくは脂肪族複素環基、Wは、単
結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニ
ル基、NRqp、SO2NRqp、N(Rqp)SO2NRrp
N(Rqp)SO 2、CH(ORqp)、CONRqp、N
(Rqp)CO、N(Rqp)CONRrp、N(Rqp)CO
O、N(Rqp)CSO、N(Rqp)COS、C(Rqp
=CRrp、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC
(O)NRqp、OC(S)NRqp、SC(O)、SC
(O)NRqp又はC(O)O(ここにおいて、Rqp及び
rpは、水素原子、適宜置換していてもよい、低級アル
キル基、アリール基又はアラルキル基を示す)、 Y1p
及びY2pは、同一又は異なって、単結合又は直鎖状もし
くは分枝状の低級アルキレン基を示す]からなる群から
選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同一又
は異なる置換基を有していてもよい化合物は良好な化合
物である。
【0149】また、一般式(I)
【0150】
【化58】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0151】
【化59】 は前記の意味を有する。]の化合物中、R4、R5及び−
HNCONH−Arは、ベンゼン環部分であれば、何れ
の置換位置においても置換することができる。
【0152】従って、一般式(I)の化合物は、一般式
(I−1)
【0153】
【化60】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0154】
【化61】 は前記の意味を有する]の化合物、一般式(I−2)
【0155】
【化62】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0156】
【化63】 は前記の意味を有する]の化合物、一般式(I−3)
【0157】
【化64】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0158】
【化65】 は前記の意味を有する]の化合物及び一般式(I−4)
【0159】
【化66】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0160】
【化67】 は前記の意味を有する]の化合物から構成され、これら
の化合物の中で、一般式(I−1)の化合物が好適であ
る。
【0161】一般式(I)の化合物の医薬として許容さ
れる塩としては、医薬上許容される慣用的なものを意味
し、置換基として存在する場合の、カルボキシル基また
は側鎖上の塩基または酸性残基における塩類を挙げるこ
とができる。
【0162】該カルボキシル基または酸性残基における
塩基性付加塩としては、例えばアルカリ金属である例え
ばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩の他;
例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類
金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミ
ン塩、トリエチルアミン塩;ジシクロヘキシルアミン
塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリ
エタノールアミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミン
塩;例えばジベンジルエチレンジアミン等のアラルキル
アミン塩;例えばピリジン塩、ピコリン塩、キノリン
塩、イソキノリン塩等の複素環芳香族アミン塩;例えば
テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウ
ム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルト
リエチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニ
ウム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブ
チルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギ
ニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられ
る。
【0163】側鎖上の塩基における酸付加塩としては、
例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、炭酸塩、炭
酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、プ
ロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、
酒石酸塩、りんご酸塩、くえん酸塩、アスコルビン酸塩
等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等
のスルホン酸塩;例えばアスパラギン酸塩、グルタミン
酸塩等の酸性アミノ酸塩等が挙げられる。
【0164】一般式(I)の化合物の医薬として許容さ
れる無毒性エステルとしては、該カルボキシル基におけ
る医薬上許容される慣用的なものを意味する
【0165】以下に、本発明の一般式(I)の化合物
中、好適な化合物例について言及するが、後述する実施
例化合物を含めて、好適な化合物群は、N’−(ピロリ
ジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イ
ル)−N−(5−(2−オクチルアミノメチル)ピラゾ
ール−3−イル)ウレア(563の化合物)、N’−
(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン
−8−イル)−N−(5−(2−メチル−4,4−ジメ
チルペンチルアミノメチル)ピラゾール−3−イル)ウ
レア(564の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1
−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−
(5−(5−メトキシインダン−2−イルアミノメチ
ル)ピラゾール−3−イル)ウレア(581の化合
物)、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリ
ン−4−オン−8−イル)−N−(5−(2−メチルイ
ンダン−2−イルアミノメチル)ピラゾール−3−イ
ル)ウレア(589の化合物)、N’−(ピロリジノ
[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)
−N−(5−(5−クロロインダン−2−イルアミノメ
チル)ピラゾール−3−イル)ウレア(595の化合
物)、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリ
ン−4−オン−8−イル)−N−(5−(6−メチルピ
リジン−2−イル)ピラゾール−3−イル)ウレア(6
05の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イ
ソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(5−(ピ
ロリジン−2−イル)ピラゾール−3−イル)ウレア
(611の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1−
b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(5
−(t−ブチルアミノメチル)ピラゾール−3−イル)
ウレア(662の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,
1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−
(5−(ピラゾロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)
ウレア(613の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,
1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−
(5−(1−ヒドロキシメチルシクロペンチルアミノメ
チル)ピラゾール−3−イル)ウレア(572の化合
物)、N’−(ピロリジノ[2,1−b]−4−オキソ
イソインドリン−8−イル)−N−(5−(N−tーブ
チルーNーメチルーアミノメチル)ピラゾール−3−イ
ル)ウレア(596の化合物)、N’−(ピロリジノ
[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)
−N−(4−(N−ベンジル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)ウレ
ア(254の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1−
b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(4
−(N−ベンジル−4−ピペリジル)ピリジン−2−イ
ル)ウレア(255の化合物)、N’−(ピロリジノ
[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)
−N−(4−(N−ベンジル−1,2,5,6−テトラ
ヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)ウレ
ア(256の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1−
b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(4
−(N−ベンジル−3−ピペリジル)ピリジン−2−イ
ル)ウレア(257の化合物)、N’−(ピロリジノ
[2,1−b]−4−オキソイソインドリン−8−イ
ル)−N−(4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ジン−3−イル)ピリジン−2−イル)ウレア、N’−
(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン
−8−イル)−N−(4−(N−アセチル−3−ピペリ
ジル)ピリジン−2−イル)ウレア、N’−(ピロリジ
ノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イ
ル)−N−(ピペリジノ[3,4−c]ピリジン−6−
イル)ウレア(317の化合物)、N’−(ピロリジノ
[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)
−N−(ピロリジノ[3,4−c]ピリジン−5−イ
ル)ウレア、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソイ
ンドリン−4−オン−8−イル)−N−(4−(シクロ
ヘキシルアミノエチル)ピリジン−2−イル)ウレア、
N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4
−オン−8−イル)−N−(4−(N−シクロヘキシル
ピロリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)ウレア
(180の化合物)、N’−(ピロリジノ[2,1−
b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(4
−(N−ベンジルピロリジン−3−イル)ピリジン−2
−イル)ウレア(165の化合物)、N’−(N−シク
ロペンチル−3−メチルイソインドリン−1−オン−4
−イル)−N−(ピリジン−2−イル)ウレア(428
の化合物)、N’−(3−t−ブチルイソインドリノ
[3,2−b]オキサゾリジン−4−オン−8−イル)
−N−(4−(N−ベンジルピロリジン−3−イル)ピ
リジン−2−イル)ウレア(526の化合物)、N’−
(2−メチルイソインドリノ[3,2−b]ペルヒドロ
−1,3−オキサジン−5−オン−9−イル)−N−
(4−(N−ベンジルピロリジン−3−イル)ピリジン
−2−イル)ウレア(541の化合物)及びN’−(イ
ソインドリノ[2,3−b]ペルヒドロ−1,4−メタ
ノ−6,11a−ベンゾキサジン−11−オン−7−イ
ル)N−(ピリジン−2−イル)ウレア(476の化合
物)等であり、中でも例えばN’−(ピロリジノ[2,
1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−
(5−(2−オクチルアミノメチル)ピラゾール−3−
イル)ウレア、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソ
インドリン−4−オン−8−イル)−N−(5−(2−
メチル−4,4−ジメチルペンチルアミノメチル)ピラ
ゾール−3−イル)ウレア、N’−(ピロリジノ[2,
1−b]イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−
(5−(5−メトキシインダン−2−イルアミノメチ
ル)ピラゾール−3−イル)ウレア、N’−(ピロリジ
ノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8−イ
ル)−N−(5−(2−メチルインダン−2−イルアミ
ノメチル)ピラゾール−3−イル)ウレア、N’−(ピ
ロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン−8
−イル)−N−(5−(5−クロロインダン−2−イル
アミノメチル)ピラゾール−3−イル)ウレア、N’−
(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン
−8−イル)−N−(4−(N−ベンジル−1,2,
5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−
2−イル)ウレア、N’−(ピロリジノ[2,1−b]
イソインドリン−4−オン−8−イル)−N−(4−
(N−ベンジル−4−ピペリジル)ピリジン−2−イ
ル)ウレア、N’−(ピロリジノ[2,1−b]イソイ
ンドリン−4−オン−8−イル)−N−(ピペリジノ
[3,4−c]ピリジン−6−イル)ウレア、N’−
(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン
−8−イル)−N−(4−(N−シクロヘキシルピロリ
ジン−3−イル)ピリジン−2−イル)ウレア、N’−
(ピロリジノ[2,1−b]イソインドリン−4−オン
−8−イル)−N−(4−(N−ベンジルピロリジン−
3−イル)ピリジン−2−イル)ウレア、N’−(3−
t−ブチルイソインドリノ[3,2−b]オキサゾリジ
ン−4−オン−8−イル)−N−(4−(N−ベンジル
ピロリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)ウレア、
N’−(2−メチルイソインドリノ[3,2−b]ペル
ヒドロ−1,3−オキサジン−5−オン−9−イル)−
N−(4−(N−ベンジルピロリジン−3−イル)ピリ
ジン−2−イル)ウレア及びN’−(イソインドリノ
[2,3−b]ペルヒドロ−1,4−メタノ−6,11
a−ベンゾキサジン−11−オン−7−イル)N−(ピ
リジン−2−イル)ウレア等が特に好ましい。
【0166】次に、本発明に係る一般式(I)の化合物
の製造方法について説明する。
【0167】一般式(I)の化合物は、以下の製造法
A、製造法B又は製造法Cにより製造することができ
る。
【0168】製造法A 一般式(I)の化合物は、一般式(III)
【0169】
【化68】 [式中、X及びZは、同一又は異なって、炭素原子若し
くは窒素原子を示すか、適宜、結合する、R10又はR20
及び/若しくはR30と一緒になって、CH又は窒素原
子、Yは、CO、SO又はSO2、R10は、水素原子若
しくは式:Y30−W2 0−Y40−Rs0(式中、Rs0は、水
素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよ
い、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニ
ル基、シクロ低級アルキル基、アリール基、イミダゾリ
ル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソイン
ドリル基、インダゾリル基、インドリル基、インドリジ
ニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフェニル
基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリ
ミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、キノキサ
リニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリル基、ジ
ヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフチリジニ
ル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾ
オキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾ
リル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、チアジアゾ
リル基、チエニル基、ピロリル基、フリル基、フラザニ
ル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメチ
レンジオキシフェニル基からなる群より選択される芳香
族複素環基若しくはイソキサゾリニル基、イソキサゾリ
ジニル基、テトラヒドロピリジル基、イミダゾリジニル
基、テトラヒドロフラニル基、ピペラジニル基、ピペリ
ジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、モルホリノ
基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒドロイソキ
ノリニル基からなる群より選択される脂肪族複素環基、
20は、単結合、酸素原子、硫黄原子、SO、SO2
NRt0、SO2NRt0、N(Rt0)SO2NRu0、N(R
t0)SO2、CH(ORt0)、CONRt0、N(Rt0
CO、N(Rt0)CONRu0、N(Rt0)COO、N
(Rt0)CSO、N(Rt0)COS、C(Rv0)=CR
r0、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)NR
t0、OC(S)NRt0、SC(O)、SC(O)NRt0
又はC(O)O(ここにおいて、R t0及びRu0は、水素
原子若しくは低級アルキル基、保護されていてもよい水
酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、保護されて
いてもよいカルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル
基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、
保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基、シア
ノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、保護されてい
てもよいカルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、保護されて
いてもよいアミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級ア
ルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、保護
されていてもよいアミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、保護されていてもよいヒドロキシ
イミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群より選
択される置換基又は該置換基を適宜1ないし3個有して
いてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくはアラ
ルキル基を示す)、Y30及びY40は、同一又は異なっ
て、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン
基を示す)で示される置換基、又は低級アルキル基、保
護されていてもよい水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、
ニトロ基、保護されていてもよいカルボキシル基、カル
バモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級ア
ルカノイルオキシ基、保護されていてもよいヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アル
キル基、保護されていてもよいカルボキシ低級アルキル
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニ
ルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アル
キル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキル
カルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキル
カルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオ
キシ基、保護されていてもよいアミノ基、低級アルキル
アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキル
アンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルア
ミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低
級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アル
カノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフ
ィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルス
ルホニルアミノ基、保護されていてもよいヒドロキシイ
ミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群から選択
される置換基並びに式:Y30−W20−Y40−Rs0(式
中、Rs0、W20、Y30及びY40は、前記の意味を有す
る)で示される置換基からなる群から選択される置換基
であって、適宜1ないし3個の同一若しくは異なる置換
基を有してもよい低級アルキル基であるか、又は、Xと
共に窒素原子を形成し、R20及びR30は、同一又は異な
って、独立して水素原子、保護されていてもよい水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基若しくは式:Y
30−W20−Y40−Rs0(式中、Rs0、W20、Y30及びY
40は、前記の意味を有する)で示される置換基である
か、R20及びR30の何れか一方が、R10及びXと共に一
緒になって形成する、
【0170】
【化69】 並びに
【0171】
【化70】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、又は一緒になって、スピロシクロ低級アルキ
ル基、結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しく
は結合するZ、R10及びXと共に窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1種
若しくはそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、置
換基を有していてもよいスピロシクロ低級アルキル基、
保護されていてもよい水酸基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、保護されていてもよいカルボキシル基、
カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低
級アルカノイルオキシ基、保護されていてもよいヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級
アルキル基、保護されていてもよいカルボキシ低級アル
キル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカル
ボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級
アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アル
キルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アル
キルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイ
ルオキシ基、保護されていてもよいアミノ基、低級アル
キルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アル
キルアンモニオ基、保護されていてもよいアミノ低級ア
ルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級
アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアン
モニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、ア
ロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキ
ル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスル
ホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、保護され
ていてもよいヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイ
ミノ基からなる群から選択される置換基並びに式:Y10
−W10−Y20−Rp0(式中、Rp0は、水素原子又は該置
換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基若し
くは該置換基を適宜1ないし3個、さらには
【0172】
【化71】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、
ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジ
ニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル
基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
フラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基、W10は、単結合、酸素原子、硫黄原子、S
O、SO2 NRq0、SO2NRq0、N(Rq0)SO2NR
r0、N(Rq0)SO2、CH(ORq 0)、CONRq0
N(Rq0)CO、N(Rq0)CONRr0、N(Rq0)C
OO、N(Rq0)CSO、N(Rq0)COS、C
(Rq0)=CRr0、C≡C、CO、CS、OC(O)、
OC(O)NRq0、OC(S)NRq0、SC(O)、S
C(O)NRq0又はC(O)O(ここにおいて、Rq0
びRr0は、水素原子若しくは低級アルキル基、シクロ低
級アルキル基、保護されていてもよい水酸基、シアノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、保護されていてもよいカ
ルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アル
カノイル基、低級アルカノイルオキシ基、保護されてい
てもよいヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキ
ル基、ハロ低級アルキル基、保護されていてもよいカル
ボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、
低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級
アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボ
ニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル
基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキ
シ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アル
キルカルバモイルオキシ基、保護されていてもよいアミ
ノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、トリ低級アルキルアンモニオ基、保護されていても
よいアミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級ア
ルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノ
イルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル基、
低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルア
ミノ基、保護されていてもよいヒドロキシイミノ基及び
低級アルコキシイミノ基からなる群より選択される置換
基又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、
低級アルキル基、アリール基若しくはアラルキル基を示
す)、Y10及びY20は、同一又は異なって、単結合又は
該2環性若しくは3環性の縮合環を1個有していてもよ
い、直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン基を示す)
で示される置換基からなる群から選択される置換基であ
って、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基、さら
には、適宜1ないし3個の同一若しくは異なる置換基を
有してもよいシクロ低級アルキル基、アリール基、イミ
ダゾリル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イ
ソインドリル基、インダゾリル基、インドリル基、イン
ドリジニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフ
ェニル基、オキサゾリル基、、ピリジル基、ピラジニル
基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、
キノキサリニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリ
ル基、ジヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフ
チリジニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル
基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベン
ゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、
チアジアゾリル基、チエニル基、ピロリル基、フリル
基、フラザニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニ
ル基及びメチレンジオキシフェニル基からなる群より選
択される芳香族複素環基並びにイソキサゾリニル基、イ
ソキサゾリジニル基、テトラヒドロピリジル基、イミダ
ゾリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロ
ピラニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリ
ジニル基、ピロリニル基、モルホリノ基、テトラヒドロ
キノリニル基及びテトラヒドロイソキノリニル基からな
る群より選択される脂肪族複素環基からなる群より選択
される環と縮合していてもよい、
【0173】
【化72】 並びに
【0174】
【化73】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成し、R40及びR50は、同一又は異な
って、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよい
水酸基、保護されていてもよいアミノ基若しくは式:Y
30−W20−Y40−Rs0(式中、Rs0、W20、Y30及びY
40は前記の意味を有する)で示される置換基又は低級ア
ルキル基、シアノ基、ニトロ基、保護されていてもよい
カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級ア
ルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、保護されて
いてもよいヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アル
キル基、ハロ低級アルキル基、保護されていてもよいカ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、保護されていてもよい
アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
ノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、保護されていて
もよいアミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級
アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、ト
リ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカ
ノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイル
アミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニ
ルアミノ基、保護されていてもよいヒドロキシイミノ基
及び低級アルコキシイミノ基からなる群から選択される
置換基並びに式:Y30−W20−Y40−Rs0(式中、
s0、W20、Y30及びY40は前記の意味を有する)で示
される置換基からなる群から選択される置換基であっ
て、適宜1ないし3個の同一又は異なる置換基を有して
いてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくはアラ
ルキル基を示し、式
【0175】
【化74】 は、単結合又は二重結合を示す]で表される化合物と、
一般式(IV)
【0176】
【化75】 [式中、Ar0は、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラ
ジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチアゾ
リル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリ
ル基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル基、イ
ソインドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾ
チアゾリル基及びベンゾオキサゾリル基からなる群から
選択される含窒素複素芳香環基であって、(1)低級ア
ルキル基、保護されていてもよい水酸基、シアノ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、保護されていてもよいカルボキ
シル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイ
ル基、低級アルカノイルオキシ基、保護されていてもよ
いヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、
ハロ低級アルキル基、保護されていてもよいカルボキシ
低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
キシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ
低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、
低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、保護されていてもよいアミノ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ
低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低
級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ
基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基、保護されていてもよい
ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からな
る群より選択される置換基並びに式:Y10−W10−Y20
−Rp0(式中、Rp0、W10、Y10及びY20は、前記の意
味を有する)で示される置換基からなる群から選択され
る置換基であって、適宜1ないし3個の同一又は異なる
置換基を有していてもよい含窒素複素芳香環基、(2)
低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイ
ルオキシ基、保護されていてもよいヒドロキシ低級アル
キル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
保護されていてもよいカルボキシ低級アルキル基、カル
バモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アル
コキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ
基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基、
低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカルバモ
イルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ
低級アルキルアンモニオ基、保護されていてもよいアミ
ノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級ア
ルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルア
ミノ基、アロイルアミノ基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニ
ルアミノ基及び低級アルカノイルアミジノ低級アルキル
基からなる群より選択される置換基(以下、保護されて
いてもよい環上置換基と略す。)が結合する環上の炭素
原子、その隣接する炭素原子並びに当該保護されていて
もよい環上置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又は窒
素原子とともに一緒になって、
【0177】
【化76】 からなる群より選択される保護されていてもよい5員な
いし7員環を形成する含窒素複素芳香環基又は(3)
式:Y10−W10−Y20−Rp0(式中、Y10、W10、Y20
及びRp0は前記の意味を有する)で表される置換基が結
合する環上の炭素原子、その隣接する炭素原子並びに当
該置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又は窒素原子と
ともに一緒になって、
【0178】
【化77】 からなる群より選択される保護されていてもよい5員な
いし7員環を形成する含窒素複素芳香環基を示す]で表
される化合物とを反応させ、一般式(II)
【0179】
【化78】 [式中、Ar0、X、Y、Z、R10、 R20、R30
40、R50及び式
【0180】
【化79】 は、前記の意味を有する]の化合物とし、適宜保護基を
除去することにより、一般式(I)
【0181】
【化80】 [式中、Arは、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
ニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリル
基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル基、イソ
インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾチ
アゾリル基及びベンゾオキサゾリル基からなる群から選
択される含窒素複素芳香環基であって、(1)低級アル
キル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、
カルボキシル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級ア
ルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、
低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ
低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低
級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ
基、低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及
び低級アルコキシイミノ基からなる群より選択される置
換基並びに式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Rpは、水
素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していてもよ
い、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級ア
ルキニル基若しくは該置換基を適宜1ないし3個、さら
には
【0182】
【化81】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、
ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジ
ニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル
基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
フラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基、W1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、S
O、SO2 NRq、SO2NRq、N(Rq)SO2NRr
N(Rq)SO2、CH(ORq)、CONRq、N
(Rq)CO、N(Rq)CONRr、N(Rq)COO、
N(Rq)CSO、N(Rq)COS、C(Rq)=C
r、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)N
q、OC(S)NRq、SC(O)、SC(O)NRq
又はC(O)O(ここにおいて、Rq及びRrは、水素原
子若しくは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水
酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す)、Y
1及びY2は、同一又は異なって、単結合又は該2環性若
しくは3環性の縮合環を1個有していてもよい、直鎖状
若しくは分枝状の低級アルキレン基を示す)で示される
置換基からなる群から選択される置換基であって、適宜
1ないし3個の同一又は異なる置換基を有していてもよ
い含窒素複素芳香環基、(2)低級アルキル基、低級ア
ルカノイル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アル
コキシカルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ
基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低
級アルキルスルホニルアミノ基及び低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基からなる群より選択される置換基
(以下、環上置換基と略す。)が結合する環上の炭素原
子、その隣接する炭素原子並びに当該環上置換基上の炭
素原子、酸素原子及び/又は窒素原子とともに一緒にな
って、
【0183】
【化82】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
含窒素複素芳香環基又は(3)式:Y1−W1−Y2−Rp
(式中、Y1、W1、Y2及びRpは前記の意味を有する)
で表される置換基が結合する環上の炭素原子、その隣接
する炭素原子並びに当該置換基上の炭素原子、酸素原子
及び/又は窒素原子とともに一緒になって、
【0184】
【化83】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
含窒素複素芳香環基、R 1は、水素原子若しくは式:Y3
−W2−Y4−Rs(式中、Rsは、水素原子又は該置換基
を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロ低級
アルキル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサ
ゾリル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダ
ゾリル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチア
ゾリル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル
基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリ
ル基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
フラニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリ
ジニル基、ピロリニル基、モルホリノ基、テトラヒドロ
キノリニル基及びテトラヒドロイソキノリニル基からな
る群より選択される脂肪族複素環基、W2は、単結合、
酸素原子、硫黄原子、SO、SO2、NRt、SO2
t、N(Rt)SO2NRu、N(Rt)SO2、CH(O
t)、CONRt、N(R t)CO、N(Rt)CONR
u、N(Rt)COO、N(Rt)CSO、N(Rt)CO
S、C(Rv)=CRr、C≡C、CO、CS、OC
(O)、OC(O)NR t、OC(S)NRt、SC
(O)、SC(O)NRt又はC(O)O(ここにおい
て、Rt及びRuは、水素原子若しくは低級アルキル基、
水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキ
シル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイ
ル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アル
キル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す)、Y
3及びY4は、同一又は異なって、単結合又は直鎖状若し
くは分枝状の低級アルキレン基を示す)で示される置換
基、又は低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン
原子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホ
ルミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキ
シ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルア
ミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル
基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカル
バモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカル
バモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
アミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級
アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルア
ンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、
アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アル
キル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルス
ルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
キシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群か
ら選択される置換基並びに式:Y3−W2−Y4−Rs(式
中、Rs、W2、Y3及びY4は、前記の意味を有する)で
示される置換基からなる群から選択される置換基であっ
て、適宜1ないし3個の同一若しくは異なる置換基を有
してもよい低級アルキル基であるか、又は、Xと共に窒
素原子を形成し、R 2及びR3は、同一又は異なって、独
立して水素原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基若しくは式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs
2、Y3及びY4は、前記の意味を有する)で示される
置換基であるか、R2及びR3の何れか一方が、R1及び
Xと共に一緒になって形成する、
【0185】
【化84】 並びに
【0186】
【化85】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
成するか、又は一緒になって、スピロ低級アルキル基、
結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しくは結合
するZ、R1及びXと共に窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1種若しく
はそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、置換基を
有していてもよいスピロシクロ低級アルキル基、水酸
基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル
基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
コキシイミノ基からなる群から選択される置換基並びに
式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Rp、W1、Y1及びY2
は、前記の意味を有する)で示される置換基からなる群
から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同
一又は異なる置換基、さらには、適宜1ないし3個の同
一若しくは異なる置換基を有してもよいシクロ低級アル
キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル
基、、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノ
リル基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリ
ル基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジ
ニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベン
ゾフラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエ
ニル基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリア
ゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシ
フェニル基からなる群より選択される芳香族複素環基並
びにイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テト
ラヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒド
ロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
複素環基からなる群より選択される環と縮合していても
よい、
【0187】
【化86】 並びに
【0188】
【化87】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
いし8員環基を形成し、R4及びR5は、同一又は異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基若しく
は式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及び
4は前記の意味を有する)で示される置換基又は低級
アルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カ
ルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級
アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
アノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ
低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
キシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ
低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、
低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモ
ニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低
級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アル
カノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイ
ルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニ
ルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイ
ミノ基からなる群から選択される置換基並びに式:Y3
−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記
の意味を有する)で示される置換基からなる群から選択
される置換基であって、適宜1ないし3個の同一又は異
なる置換基を有していてもよい、低級アルキル基、アリ
ール基若しくはアラルキル基を示し、X、Y、Z及び式
【0189】
【化88】 は、前記の意味を有する]の化合物とすることによっ
て、製造することができる。
【0190】また、一般式(I)の化合物は一般式(I
II)の化合物に対し、例えばトリクロロアセチル化又
はp−ニトロフェノキシカルボニル化を行った後、一般
式(VI)の化合物と反応させることによっても製造す
ることができる。
【0191】一般式(III)の化合物と一般式(I
V)の化合物との反応は、一般式(III)の化合物1
モルに対して、一般式(IV)の化合物を好ましくは概
ね1モル用いて行われる。
【0192】また、一般式(III)の化合物に対する
トリクロロアセチル化又はp−ニトロフェノキシカルボ
ニル化は一般式(III)の化合物1モルに対して、対
応するハロゲン化物を1〜5モル、好ましくは概ね1モ
ル用いて行われる。次いで、得られた一般式(III)
の化合物のトリクロロアセチル化物又はp−ニトロフェ
ノキシカルボニル化物1モルに対し、一般式(VI)の
化合物を1〜5モル、好ましくは概ね1モル用いて反応
を行う。
【0193】反応は、通常、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、例えばベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素類、又はそれらの混合溶媒等不
活性溶媒中で行われる。
【0194】反応温度は、使用される原料化合物に応じ
て適宜選択されるが、通常、0℃から反応に用いる溶媒
の沸点、好ましくは20〜100℃である。
【0195】反応時間は、通常、20分〜24時間、好
ましくは1時間〜4時間で完結するが、適宜増減するこ
とができる。
【0196】なお、一般式(III)の化合物及び一般
式(IV)の化合物において例えば水酸基、アミノ基、
カルボキシル基等の官能基又は当該官能基を含む例えば
ヒドロキシ低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、カ
ルボキシ低級アルキル基等の置換基が存在する場合、当
該水酸基、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、アミノ低級アルキル基、カルボキシ低級ア
ルキル基等の置換基を、適宜、水酸基の保護基、アミノ
基の保護基、カルボキシル基の保護基で保護した後に反
応を行うことが好ましい。反応終了後に得られた一般式
(II)の化合物の当該保護基を除去することにより、
一般式(I)の化合物を製造することができる。
【0197】水酸基の保護基としては、例えばtert
−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニ
ルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシ
メチル基、2−メトキシエトキシメチル基等の低級アル
コキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベン
ジル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル
基等のアシル基等が挙げられ、特にtert−ブチルジ
メチルシリル基、アセチル基等が好ましい。
【0198】アミノ基の保護基としては、例えばベンジ
ル基、p−ニトロベンジル基等のアラルキル基;例えば
ホルミル基、アセチル基等のアシル基;例えばエトキシ
カルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低
級アルコキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカル
ボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等の
アラルキルオキシカルボニル基等が挙げられ、特にp−
ニトロベンジル基、tert−ブトキシカルボニル基、
ベンジルオキシカルボニル基等が好ましい。
【0199】カルボキシル基の保護基としては、例えば
メチル基、エチル基、tert−ブチル基等の低級アル
キル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基等
のアラルキル基等が挙げられ、特にメチル基、エチル
基、ベンジル基等が好ましい。
【0200】保護基の除去はその種類及び化合物の安定
性により異なるが、文献記載の方法[プロテクティブ・
グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Pro
tective Groups in Organic
Synthesis),T.W.グリーン(T.W.
Greene)著、John Wiley & Son
s社(1981)年参照]又はそれに準ずる方法に従っ
て、例えば酸又は塩基を用いる加溶媒分解、水素化金属
錯体等を用いる化学的還元又はパラジウム炭素触媒、ラ
ネーニッケル触媒等を用いる接触還元等により行うこと
ができる。
【0201】一般式(I)の化合物が2環性の縮合環基
を形成するときの1例に挙げられる例えばR2及びR3
Zと共にオキソ基を形成する化合物、即ち一般式
(I’)
【0202】
【化89】 [式中、Ar、X、Y、R1、R4及びR5は、前記の意
味を有する]の化合物は、
【0203】一般式(IV)
【0204】
【化90】 [式中、Ar0は、前記の意味を有する]で表される化
合物と一般式(III’)
【0205】
【化91】 [式中、X、Y、R10、R40及びR50は、前記の意味を
有する]の化合物とを反応させて、一般式(II’−
a)
【0206】
【化92】 [式中、Ar0、X、Y、R10、R40及びR50は、前記
の意味を有する]の化合物とし、適宜保護基を除去する
ことにより製造することができる。各工程の反応条件
は、製造法Aと同様に行うことができる。
【0207】なお、この製造法はR2及びR3が水素原
子、アルキル基又はアルコキシ基である化合物の製造に
も適用することができる。
【0208】製造法B 一般式(I)の化合物は、一般式(V)
【0209】
【化93】 [式中、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
び式
【0210】
【化94】 は、前記の意味を有する]で表される化合物と一般式
(VI) H2N−Ar0 [式中、Ar0は、前記の意味を有する]で表される化
合物とを反応させ、一般式(II)
【0211】
【化95】 [式中、Ar0、X、Y、Z、R10、 R20、R30
40、R50及び式
【0212】
【化96】 は、前記の意味を有する]の化合物とし、適宜保護基を
除去することにより、一般式(I)
【0213】
【化97】 [式中、Ar、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4、R5
及び式
【0214】
【化98】 は、前記の意味を有する]の化合物とし、製造すること
ができる。
【0215】本製造法の工程は、製造法Aの一般式
(I)の化合物及び一般式(II)の化合物を製造する
工程の方法に準じて行うことができる。
【0216】製造法C 本製造法は、一般式(I)において、Arがピラゾリル
基である化合物の製造方法である。即ち、一般式(VI
I)
【0217】
【化99】 [式中、Lは、保護されていてもよい他の官能基に変換
可能な官能基を有する反応性置換基、T10は、単結合又
は適宜、保護された置換基を有していてもよい、直鎖状
若しくは分枝状の低級アルキレン基、アリール基、芳香
族複素環基、脂肪族複素環基若しくはアラルキル基を含
む変換可能な官能基を有するAr0を示す]の化合物と
一般式(VIII) H2N−NH−R60 (VIII) [式中、R60は、水素原子又はアミノ基の保護基を示
す]の化合物を反応させて、一般式(IX)
【0218】
【化100】 [式中、T10、R60及びLは、前記の意味を有する]の
化合物とし、該化合物、一般式(III)
【0219】
【化101】 [式中、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
び式
【0220】
【化102】
【化103】 [式中、X、Y、Z、T10、R10、 R20、R30 40
50、R60、式
【0221】
【化104】 及びLは、前記の意味を有する]の化合物とした後、置
換基Lの変換反応及び/又は保護基を除去することによ
り、一般式(I’’)
【0222】
【化105】 [式中、T1は、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の低
級アルキレン基、アリール基、芳香族複素環基、脂肪族
複素環基若しくはアラルキル基を含む変換可能な官能基
を有するArQは、W1−Y2−Rpを示し(ここで、W
1、Y2及びRpは前記の意味を有する)、X、Y、Z、
R、R1、R2、R3、R4、R5及び式
【0223】
【化106】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0224】一般式(VII)の化合物と一般式(VI
II)の化合物とを反応させて、一般式(IX)の化合
物を製造する反応は、一般式(VII)の化合物1モル
に対し、一般式(VIII)の化合物1モルないし過剰
モル、好ましくは2〜3モルを、例えばエタノール、ブ
タノール等のアルコール中で反応させることにより行う
ことができる。用いる一般式(VIII)の化合物が酸
との塩である場合、例えばトリエチルアミン等の塩基を
一般式(VIII)の化合物1モルに対し2〜5モル、
好ましくは2〜3モルの存在下、一般式(VIII)の
化合物の遊離体を生成させることが好ましい。
【0225】反応温度は、通常、20℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは50℃〜150℃であ
り、反応時間は、通常、1時間〜48時間、好ましくは
2時間〜24時間である。
【0226】一般式(IX)の化合物、一般式(II
I)の化合物及びギ酸エステルの反応性誘導体を、適宜
塩基の存在下に反応させて、一般式(X)の化合物を製
造する反応は、一般式(IX)の化合物1モルに対し、
一般式(III)の化合物を1モルないし過剰モル、好
ましくは1〜3モルを用いる。ギ酸エステルの反応性誘
導体は、一般式(IX)の化合物1モルに対し1モルな
いし過剰モル、好ましくは1〜3モルを、塩基はギ酸エ
ステルの反応性誘導体に対し、1モルないし過剰モル、
好ましくは1〜3モルを用いる。なお、ギ酸エステルの
反応性誘導体とは、アミドカルボン酸エステルを生成し
うるものであれば、特に限定されないが、具体的には例
えばクロロギ酸p−ニトロフェニル、クロロギ酸メチル
等が挙げられる。
【0227】反応は通常、不活性溶媒中で行われ、当該
不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類;例えばベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素類;例えばジメチルホルム
アミド、アセトン、酢酸エチル等の非プロトン性極性溶
媒、又はその混合溶媒等が挙げられる。
【0228】反応温度は、一般式(IX)の化合物とギ
酸エステルの反応性誘導体との反応では、通常、20℃
ないし反応に用いる溶媒の沸点まで、好ましくは20℃
〜50℃であり、反応時間は、通常、30分間〜24時
間、好ましくは1時間〜24時間である。この反応が完
結した後、一般式(III)の化合物と反応させる段階
においては、通常、20℃ないし反応に用いる溶媒の沸
点まで、好ましくは50℃〜100℃である。
【0229】さらに一般式(X)の化合物に金属錯体を
触媒としてカルボキシル基を導入し、常法に従って例え
ばアミド体、エステル体等に誘導化した後、必要に応じ
て水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等の保護基の除
去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般式
(I’’)の化合物を製造することができる。
【0230】また、一般式(X)の化合物は、一般式
(IX)の化合物、一般式(III)の化合物及びギ酸
エステルの反応性誘導体を使用する方法に代えて、例え
ば一般式(III)の化合物を活性炭存在下においてジ
ホスゲンと反応させイソシアネートとした後、一般式
(IX)の化合物と反応させることによっても製造する
ことができる。
【0231】反応は、通常不活性溶媒中で行われ、当該
不活性溶媒としては例えばテトラヒドロフラン等が挙げ
られる。
【0232】反応に用いる各試薬の量は、一般式(II
I)の化合物1モルに対し、ジホスゲンを1モルないし
過剰モル、好ましくは1モルであり、活性炭は5g、一
般式(IX)の化合物は1モルないし過剰モル、好まし
くは1モルである。
【0233】反応温度は、通常、20℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは30℃〜100℃であ
る。
【0234】反応時間は、通常、30分〜24時間、好
ましくは30分〜6時間である。
【0235】一般式(X)の化合物中、他の官能基に変
換可能な官能基を有する反応性置換基Lを変換する工程
は、例えばRが芳香環でLがハロゲン原子である場合、
パラジウム錯体を触媒として、ホスフィン配位子及び塩
基の存在下、一般式(X)の化合物と一酸化炭素とを例
えばメタノール、エタノール等のアルコール溶媒中で反
応させて、一般式(X)のエステルを生成した後、塩基
性条件下で当該エステルを加水分解する方法が適用でき
る。
【0236】他の官能基に変換可能な官能基を有する反
応性置換基とは、例えば、水酸基、アミノ基、カルボキ
シル基、エステル基、ハロゲン原子等の置換基が挙げら
れる。
【0237】反応に用いる各試薬の量は、一般式(X)
の化合物1モルに対し、例えば酢酸パラジウム等のパラ
ジウム錯体及び例えば1,1−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)フェロセン等のホスフィン配位子をそれぞれ5〜
50重量%、好ましくは10〜20重量%を用い、また
例えば炭酸水素ナトリウム等の塩基は一般式(X)の化
合物1モルに対し、2モル〜10モル、好ましくは2モ
ル〜3モル用いる。
【0238】反応温度は、通常、20℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは50℃〜100℃であ
り、反応時間は、通常、30分間〜24時間、好ましく
は5時間〜24時間である。
【0239】このようにして製造されたカルボン酸をさ
らに変換する方法は、後述するArの置換基の変換方法
と同様に行うことができる。
【0240】反応終了後、通常の処理を行った後、必要
に応じて水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等の保護
基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般
式(I’’)の化合物を製造することができる。
【0241】保護基の除去方法は当該保護基の種類及び
目的化合物の安定性等により異なるが、例えば前記文献
記載の方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行うこと
ができる。
【0242】次に、一般式(I)の化合物のAr上の置
換基の変換方法を説明する。
【0243】Arは、前述したように、各種の置換基を
有することができる。例えば製造法A及び製造法Bに示
すように、当初の原料化合物に所望の置換基を導入した
ものを使用すれば、所望の化合物を製造することができ
る。しかしながら、反応性、収率等を向上させるため、
例えば−T1−OR7(ここにおいて、R7は、水酸基の
保護基、T1は、前記の意味を有する)を有する一般式
(II)の化合物を製造した後、更に官能基の変換反応
を行ったり(変換法A)、或いは一般式(II)の化合
物のウレア部分を保護し、次いで所望の置換基を導入す
るため、例えば以下の変換法Bないし変換法Hに示すよ
うに各種変換反応を行うことができる。
【0244】変換法A 本変換法は、当該ウレア部分を保護せずにAr上の官能
基の変換を行う方法である。各種の変換方法は、例えば
一般式(II−c)
【0245】
【化107】 [式中、ArC0は、置換基:−T1−OR7(ここにおい
て、R7及びT1は前記の意味を有する)を含む前記のA
0を示し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R4 0、R
50及び式
【0246】
【化108】 は、前記の意味を有する]の化合物を出発物質として、
一般式(II−d)
【0247】
【化109】 [式中、Ard0は、置換基:−T1−OH(ここにおい
て、T1は前記の意味を有する)含む前記のAr0を示
し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50及び式
【0248】
【化110】 は、前記の意味を有する]の化合物としたり、一般式
(II−d)の化合物を有機合成化学においてよく知ら
れた、アルコールをアミンへ変換する各種の合成方法を
利用して、一般式(II−e)
【0249】
【化111】 [式中、Are0は、置換基:−T1−NH2(ここにおい
て、T1は前記の意味を有する)を含む前記のAr0を示
し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R5 0及び式
【0250】
【化112】 は、前記の意味を有する]の化合物とする等が挙げられ
る。
【0251】水酸基の保護基の除去法は当該保護基の種
類及び目的化合物の安定性等により異なるが、例えば前
記文献記載の方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行
うことができる。
【0252】アルコールをアミンへ変換する各種の合成
方法及び反応条件としては、例えばアゾジカルボン酸ジ
エチルエステル、トリフェニルホスフィン及びフタルイ
ミド(又はジフェニルリン酸アジド)を用いる、いわゆ
る光延反応を行うか、又はトリエチルアミン等の塩基の
存在下、塩化メタンスルホニル等のスルホニル化剤でス
ルホニル化し、次いで塩基の存在下、フタルイミド(又
はアジ化ナトリウム)を作用させた後、得られたフタル
イミド体(又はアジド体)をヒドラジンで処理(又は還
元)する方法等が好ましい。
【0253】上記反応は通常、不活性溶媒中で行われ、
当該不活性溶媒としては、前記光延反応では、例えばテ
トラヒドロフラン、クロロホルム、ジメトキシエタン、
ベンゼン、トルエン等が、またスルホニル化及びフタル
イミド(又はアジ化ナトリウム)を作用させる反応にお
いては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒ
ドロフラン、ベンゼン、酢酸エチル、ジメチルホルムア
ミド等が挙げられる。
【0254】また、ヒドラジンによるフタルイミド基の
除去反応では、例えばメタノール、エタノール等のアル
コール類等が、さらにアジド体の還元反応において水素
化金属錯体を用いる場合、例えばエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類を、トリフェニルホスフ
ィン等でホスフィン還元を行う場合、例えば含水テトラ
ヒドロフラン等を、接触還元による還元では、例えばメ
タノール、エタノール等のアルコール類等を使用するこ
とが好ましい。
【0255】使用される試薬の量は、例えば前記光延反
応では、一般式(II−d)の化合物1モルに対し、ア
ゾジカルボン酸ジエチルエステル、トリフェニルホスフ
ィン及びフタルイミド(又はジフェニルリン酸アジド)
がそれぞれ1モルないし過剰モル、好ましくは1〜5モ
ルである。また、スルホニル化後、フタルイミド(又は
アジ化ナトリウム)を反応させる反応では、一般式(I
I−d)の化合物1モルに対し、スルホニル化剤が1モ
ルないし過剰モル、好ましくは1〜3モルであり、この
際使用される塩基はスルホニル化剤に対し、1モルない
し過剰モル、好ましくは1〜3モルである。次段階のフ
タルイミド(又はアジ化ナトリウム)を反応させる反応
では、スルホニル化剤1モルに対し、フタルイミド及び
塩基又はアジ化ナトリウムを1モルないし過剰モル、好
ましくは1〜5モル使用する。ヒドラジンによるフタル
イミド基の除去反応では、フタルイミド体1モルに対
し、ヒドラジンが1モルないし過剰モル、好ましくは1
〜10モルであり、アジド体の水素化金属錯体又はトリ
フェニルホスフィンによる還元反応では、アジド体1モ
ルに対し、還元剤が1モルないし過剰モル、好ましくは
1〜2モルである。
【0256】前記光延反応では、反応温度は、通常、−
70℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃であり、
反応時間は、通常、5分間〜48時間、好ましくは30
分間〜24時間である。ヒドラジンによるフタルイミド
基の除去反応の場合、反応温度は、通常、0℃ないし反
応に用いる溶媒の沸点まで、好ましくは20℃〜100
℃であり、反応時間は、通常、5分間〜48時間、好ま
しくは30分間〜24時間である。アジド体を還元して
アミン体へ変換する反応では、還元剤として水素化金属
錯体を用いる場合、反応温度は、通常、−70℃〜15
0℃、好ましくは−20℃〜50℃であり、反応時間
は、通常、5分間〜48時間、好ましくは10分間〜1
0時間であり、また還元剤としてトリフェニルホスフィ
ンを用いる場合、反応温度は、通常、20℃ないし反応
に用いる溶媒の沸点まで、好ましくは30℃〜100℃
であり、反応時間は、通常、10分間〜48時間、好ま
しくは30分間〜24時間である。接触還元による還元
の場合、反応温度は、通常、0℃〜100℃、好ましく
は20℃〜50℃であり、反応時間は、通常、10分間
〜48時間、好ましくは10分間〜24時間である。
【0257】反応終了後、通常の処理を行った後、必要
に応じて水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等の保護
基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般
式(II−e)の化合物を製造することができる。
【0258】一般式(II−d)の化合物の中で、一般
式(II−d1
【0259】
【化113】 [式中、Ard1は、置換基:−T1−CH(Rd1)−O
H(ここにおいて、Rd1は、水素原子、適宜、保護され
た置換基を有していてもよい、低級アルキル基、アラル
キル基、芳香環基、複素芳香環基又は窒素原子、酸素原
子及び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を
1種若しくはそれ以上包含してもよく適宜置換基を有し
ていてもよい飽和若しくは不飽和の脂肪族環基を意味
し、T1は前記の意味を有する)を含む前記のAr0を意
味し、X、Y、Z、R10、R20、R3 0、R40、R50及び
【0260】
【化114】 は、前記の意味を有する]で表される化合物について、
酸化反応を行い、一般式(II−d2
【0261】
【化115】 [式中、Ard2は、置換基:−T1−C(=O)−Rd1
(ここにおいて、Rd1及びT1は前記の意味を有する)
を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R10
20、R30、R40、R50及び式
【0262】
【化116】 は、前記の意味を有する]の化合物とした後、還元的ア
ミノ化を行い、一般式(II−d3
【0263】
【化117】 [式中、Ard3は、置換基:−T1−CH(Rd1)−N
d2d3(ここにおいて、Rd2及びRd3は、どちらか一
方が水素原子、又は同一若しくは異なって、適宜、保護
された置換基を有していてもよい、低級アルキル基、ア
ラルキル基、芳香環基、複素芳香環基若しくは窒素原
子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選択される
ヘテロ原子を1種若しくはそれ以上包含してもよく適宜
置換基を有していてもよい飽和若しくは不飽和の脂肪族
環基を意味し、Rd1及びT1は前記の意味を有する)を
含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R10、R20
30、R40、R50及び式
【0264】
【化118】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0265】一般式(II−d1)の化合物を酸化して
一般式(II−d2)の化合物を合成する反応は、合成
上一般によく知られた酸化反応を適用することができ
る。
【0266】一般式(II−d2)の化合物とRd2d3
NH(式中、Rd2及びRd3は前記の意味を有する)で表
される化合物との還元的アミノ化反応は、一般式(II
−d 2)の化合物1モルに対し、Rd2d3NHを1モル
ないし過剰モル、好ましくは3〜5モル用い、還元剤と
して、例えば水素化ホウ素ナトリウム又は水素化トリア
セトキシホウ素ナトリウム等を1モルないし過剰モル、
好ましくは3〜5モル用い、必要に応じてモレキュラー
シーブス3Aを一般式(II−d2)の化合物の重量の
3倍量を加えて行う。
【0267】反応は、通常不活性溶媒中で行い、当該不
活性溶媒としては、クロロホルム、メタノール又はこれ
らの混合溶媒等が好ましい。反応温度は、20℃から用
いる不活性溶媒の沸点、好ましくは20〜60℃であ
る。
【0268】一般式(II−d1)の化合物から一般式
(II−d2)の化合物を経て、一般式(II−d3)の
化合物を合成する工程は、変換法Bに示すようにウレア
部分を保護した後においても同様に行うことができる。
【0269】このようにして得られた一般式(II−
c)の化合物、一般式(II−d)の化合物及び一般式
(II−e)の化合物は、適宜保護基を除去することに
より、一般式(I)の化合物を製造することができる。
なお、保護基の除去方法は当該保護基の種類及び目的化
合物の安定性等により異なるが、例えば前記文献記載の
方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行うことができ
る。
【0270】変換法B 本製造法は、当該ウレア部分を保護した後、変換を行う
方法である。一般式(XI)
【0271】
【化119】 [式中、ArC0、X、Y、Z、R10、R20、R30
40、R50及び式
【0272】
【化120】 は、前記の意味を有する]の化合物は、一般式(II−
c)
【0273】
【化121】 [式中、ArC0は、置換基:−T1−OR6(ここにおい
て、R6及びT1は前記の意味を有する)を含む前記のA
0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40
50及び式
【0274】
【化122】 は、前記の意味を有する]の化合物をtert−ブチル
アミン及びパラホルムアルデヒドから調製したイミン中
で攪拌することにより製造し、本変換反応の原料化合物
とすることができ、さらに一般式(XI)の化合物の水
酸基の保護基を除去することにより、一般式(XII)
【0275】
【化123】 [式中、Ard0は、置換基:−T1−OH(ここにおい
て、T1は、前記の意味を有する)を含む前記のAr0
意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
び式
【0276】
【化124】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0277】一般式(XI)の化合物を製造する反応
は、一般式(II−c)の化合物1モルに対し、ter
t−ブチルアミン及びパラホルムアルデヒドから調製し
たイミンを3〜5モル、好ましくは4モルを用いて行
う。
【0278】上記反応は、通常、不活性溶媒中で行わ
れ、当該不活性溶媒としては、クロロホルム、塩化メチ
レン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
【0279】反応温度は、通常、50℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは80℃〜150℃であ
り、反応時間は、通常、12時間〜72時間、好ましく
は24時間〜72時間である。必要に応じて、反応を促
進させるために例えば硫酸等の鉱酸を1滴加えてもよ
い。
【0280】一般式(XII)の化合物は、一般式(X
I)の化合物を用いて、前記変換法Aの一般式(II−
c)の化合物から一般式(II−d)の化合物を製造す
る工程の方法に準じて行うことができる。
【0281】一般式(XII)の化合物は、一般式
(I)の化合物を製造するための鍵中間体であり、例え
ば以下の変換法Cないし変換法Eに示すように、一般式
(XII)の化合物又はその誘導体を用いて、誘導化を
行うことができる。
【0282】変換法C 一般式(XII)
【0283】
【化125】 [式中、Ard0、X、Y、Z、R10、R20、R30
40、R50及び式
【0284】
【化126】 は、前記の意味を有する]の化合物と一般式(XII
I)
【0285】
【化127】 [式中、Ar2は1ないし2個のニトロ基により置換さ
れたフェニル基を示し、R8は1ないし3個のメトキシ
基により置換されたベンジル基を意味する]で表される
化合物と反応させることにより、一般式(XIV)
【0286】
【化128】 [式中、Ard1は、置換基:−T1−N(R8)SO2
2(ここにおいて、T1、R8、Ar2は、前記の意味を
有する)を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R
10、R20、R30、R40、R50及び式
【0287】
【化129】 は、前記の意味を有する]で表される化合物を製造する
ことができる。
【0288】反応は、一般式(XII)の化合物1モル
に対して、一般式(XIII)の化合物を1モルないし
過剰モル、好ましくは1〜3モル用いて、光延反応の常
法に従って行われる。例えばジエチルアゾジカルボキシ
レート等のアゾジカルボン酸のジエステルとトリフェニ
ルホスフィン等のホスフィン類により一般式(XII)
の化合物を活性化し、一般式(XIII)の化合物と反
応させることにより、一般式(XIV)の化合物を得る
ことができる。
【0289】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類又はそれらの混
合溶媒等が挙げられる。
【0290】使用される試薬の量は、一般式(XII)
の化合物1モルに対して、例えばジエチルアゾジカルボ
キシレート等のアゾジカルボン酸のジエステルと例えば
トリフェニルホスフィン等のホスフィン類をそれぞれ1
モルないし過剰モル、好ましくは1モル〜3モルであ
る。
【0291】反応温度は、通常、0℃ないし反応に用い
る溶媒の沸点、好ましくは20℃〜40℃である。
【0292】反応時間は、通常、1時間〜24時間、好
ましくは2時間〜24時間である。
【0293】反応終了後、通常の処理を行い、一般式
(XIV)で表される化合物の粗生成物を得ることがで
きる。このようにして得られた一般式(XIV)で表さ
れる化合物を、常法に従って精製し、一般式(XIV)
の化合物を得ることができる。
【0294】一般式(XIV)の化合物から一般式(X
V)
【0295】
【化130】 [式中、Ard2は、置換基:−T1−NHSO2Ar
2(ここにおいて、T1、Ar 2は、前記の意味を有す
る)を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R10
20、R30、R40、R50及び式
【0296】
【化131】 は、前記の意味を有する]の化合物を生成する反応は、
アミノ基の保護基の1種であるアラルキル基の通常の除
去方法、例えば前記文献記載の方法に従って行われる。
一般式(XV)の化合物から一般式(XVI)
【0297】
【化132】 [式中、Ard3は、置換基:−T1−N(Rq)SO2
2(ここにおいて、Rq、T1、Ar2は、前記の意味を
有する)を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R
10、R20、R30、R40、R50及び式
【0298】
【化133】 は、前記の意味を有する]の化合物を生成する反応は、
一般式(XV)の化合物1モルに対し、Rq−OH(こ
こにおいて、Rqは前記の意味を有する)を1モルない
し過剰モル、好ましくは1〜3モル用いて、一般式(X
II)の化合物と一般式(XIII)の化合物との反応
と同様な方法で行うことができ、従って、反応条件等も
同様な条件を適用できる。
【0299】一般式(XVI)の化合物から一般式(X
VII)
【0300】
【化134】 [式中、Ard4は、置換基:−T1−NHRq(ここにお
いて、Rq、T1は、前記の意味を有する)を含む前記の
Ar0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30
40、R50及び式
【0301】
【化135】 は、前記の意味を有する]の化合物を生成する反応は、
例えばアリールスルホンアミドの加水分解の常法に従っ
て、例えばチオフェノール、炭酸ナトリウム等を使用し
て、不活性溶媒中で作用させることにより行うことがで
きる。当該不活性溶媒としては例えばジメチルホルムア
ミド等が好ましい。
【0302】Rqに合成上、変換可能な置換基が存在す
る場合、一般式(XVI)の化合物に対し、必要に応じ
て合成反応を行うことにより、適宜置換基を導入した
後、一般式(XVI)の化合物から一般式(XVII)
へ変換する反応と同様の条件を適用することができる。
【0303】反応温度は、通常、20℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点、好ましくは20℃〜80℃である。
【0304】反応時間は、通常、2時間〜48時間、好
ましくは2時間〜24時間である。
【0305】一般式(XVII)の化合物から一般式
(II−f)
【0306】
【化136】 [式中、Ard4は、置換基:−T1−NHRq(ここにお
いて、Rq、T1は、前記の意味を有する)を含む前記の
Ar0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30
40、R50及び式
【0307】
【化137】 は、前記の意味を有する]の化合物を生成する反応は、
一般式(XVII)の化合物に適当な酸、例えば塩酸、
トリフルオロ酢酸等を作用させて行うことができる。必
要であれば、テトラヒドロフラン、クロロホルム等の不
活性溶媒と酸とを混合して反応を行うことができる。
【0308】また、一般式(XVI)の化合物に対し、
必要に応じてRq上の置換基の変換反応を行うことによ
り、適宜置換基を導入した化合物に対しても同様の反応
を行うことができる。
【0309】一般式(II−f)の化合物は、一般式
(XXIII)の化合物に対し、還元的アミノ化を行う
ことによっても合成できる。この合成方法においては、
還元的アミノ化反応の前後の適当な段階において、例え
ば、塩酸、トリフルオロ酢酸等で処理することにより、
ウレア部分の保護基を除去することにより、一般式(I
I−f)の化合物を製造することができる。
【0310】本製造法の各工程における化合物中に保護
基が存在する場合、それぞれ上記工程の適当な段階にお
いて、これらの保護基の除去を行い、最終的にすべての
保護基を除去することにより、一般式(I)の化合物を
製造することができる。
【0311】保護基の除去方法は当該保護基の種類及び
目的化合物の安定性等により異なるが、例えば前記文献
記載の方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行うこと
ができる。
【0312】変換法D 本変換は、変換法Cで製造した一般式(XVII)の化
合物を使用して、一般式(XIX)
【0313】
【化138】 [式中、Ard5は、置換基:−T1−NRq−T2−R
p(ここにおいて、T2は、カルボニル基又はスルホニル
基を示し、Rp、Rq、T1、Ar2は、前記の意味を有す
る)を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R10
20、R30、R40、R50及び式
【0314】
【化139】 は、前記の意味を有する]の化合物とし、次いで一般式
(II−g)
【0315】
【化140】 [式中、Ard5は、置換基:−T1−NRq−T2−R
p(ここにおいて、T1、Ar2、Rp、Rq及びT2は、前
記の意味を有する)を含む前記のAr0を意味し、X、
Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50及び式
【0316】
【化141】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造するものであ
る。
【0317】一般式(XVII)の化合物から一般式
(XIX)を製造する反応は、一般式(XVII)の化
合物と一般式(XVIII)Rp−T2−OH[Rp及び
2は前記の意味を有する]で表されるカルボン酸、ス
ルホン酸、又はそれらの反応性誘導体とを反応させるこ
とにより製造することができる。一般式(XVIII)
のカルボン酸又はスルホン酸の反応性誘導体としては、
例えば酸ハロゲン化物、混合酸無水物、活性エステル、
活性アミド等が用いられる。一般式(XVIII)のカ
ルボン酸を用いる場合には、N,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド、2−クロロ1、3−ジ
メチルイミダゾリルクロリド等の縮合剤の存在下、反応
を行うことが好ましい。
【0318】一般式(XVII)化合物と一般式(XV
III)の化合物との反応は、一般式(XVII)の化
合物1モルに対して、一般式[(XVIII)の化合物
を1モルないし過剰モル、好ましくは1〜5モル用いて
行われる。
【0319】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;例えばベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類;例えばジメチルホ
ルムアミド、アセトン、酢酸エチル等の非プロトン性極
性溶媒、又はそれらの混合溶媒等が挙げられる。
【0320】反応温度は、通常、−20℃ないし反応に
用いる溶媒の沸点、好ましくは0℃〜50℃である。反
応時間は、通常、10分間〜48時間、好ましくは30
分間〜24時間である。
【0321】また、上記反応は反応を円滑に進めるため
に塩基の存在下に行うことができる。当該塩基として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム等の無機塩基、又は例えばトリエチルアミ
ン、N−エチルジイソプロピルアミン、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジン、N、N−ジメチルアニリン等
の有機塩基の存在下に行うことが好ましい。
【0322】当該塩基の使用量は、一般式(XVII
I)の化合物1モルに対し、1モルないし過剰モル、好
ましくは1〜5モルである。
【0323】一般式(XVIII)の酸ハロゲン化物
は、一般式(XVIII)のカルボン酸又はスルホン酸
を定法に従って、ハロゲン化剤と反応させることによっ
て得ることができる。ハロゲン化剤としては、例えば塩
化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リ
ン、三臭化リン、オキザリルクロリド、ホスゲン等が用
いられる。
【0324】一般式(XVIII)のカルボン酸の混合
酸無水物は、一般式(XVIII)のカルボン酸を定法
に従って、例えばクロロギ酸エチル等のクロロギ酸エス
テル;アセチルクロリド等の脂肪族カルボン酸クロリド
等と反応させることにより得ることができる。
【0325】一般式(XVIII)のカルボン酸の活性
エステルは、一般式(XVIII)のカルボン酸を定法
に従って、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド等の縮合剤の存在下、例えばN−ヒ
ドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミ
ド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等のN−ヒドロ
キシ化合物;4−ニトロフェノール、ペンタクロロフェ
ノール等のフェノール化合物等と反応させることにより
得ることができる。
【0326】一般式(XVIII)のカルボン酸の活性
アミドは、一般式[xviii]のカルボン酸を定法に
従って、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾール、
1,1’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾール)
等と反応させることにより得ることができる。
【0327】このようにして得られた一般式(XIX)
の化合物から適宜保護基を除去して、一般式(II−
g)の化合物を得、更に保護基を除去することにより、
一般式(I)の化合物を製造することができる。
【0328】一般式(XIX)の化合物に適当な酸、例
えば塩酸、トリフルオロ酢酸等を作用させて一般式(I
I−g)の化合物を製造することができる。必要であれ
ば、例えばテトラヒドロフラン、クロロホルム等の不活
性溶媒と酸とを混合して反応を行うことができる。
【0329】また、一般式(II−g)の化合物は、本
製造法の方法に準じて、変換法Aの一般式(II−f)
の化合物を原料として製造することができる。
【0330】変換法E 本変換法は、一般式(XII)の化合物を使用して、一
般式(XX)
【0331】
【化142】 [式中、Arh0は、置換基:−T1−ORp(ここにおい
て、Rp及びT1は、前記の意味を有する)を含む前記の
Ar0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30
40、R50及び式
【0332】
【化143】 は、前記の意味を有する]の化合物とし、次いで一般式
(II−h)
【0333】
【化144】 [式中、Arh0は、置換基:−T1−O−Rp(ここにお
いて、Rp及びT1は、前記の意味を有する)を含む前記
のAr0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R3 0、R
40、R50及び式
【0334】
【化145】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造するものであ
る。
【0335】一般式(XII)の化合物を使用して一般
式(XX)の化合物を製造する方法は、アルコールをエ
ーテルへ変換する各種の合成方法及び反応条件が利用で
きる。例えばアリールエーテルの合成には、アゾジカル
ボン酸ジエチルエステル、トリフェニルホスフィンを用
いてアリールアルコールと反応を行う、いわゆる光延反
応を行うのが好ましい。また、アルキルエーテルの合成
方法としては、例えば塩基の存在下、一般式(XXI)
p−OH(式中、Rpは、前記の意味を有する)のアル
コールから得られるハロゲン化物(市販の試薬が入手で
きる場合は市販の試薬)又はスルホン酸エステル、例え
ばメタンスルホン酸エステルを反応させる方法等が挙げ
られる。さらにアルキルエーテル及びアリールエーテル
の合成方法としては、例えば一般式(XII)の化合物
をハロゲン化物あるいはスルホン酸エステルへ変換した
後、塩基存在下、一般式(XXI)Rp−OHのアルコ
ールと反応させる方法等が挙げられる。該アルコールか
ら該ハロゲン化物への変換は、通常の方法、例えば四臭
化炭素、トリフェニルホスフィンを四塩化炭素等の不活
性溶媒中で反応させることにより得ることができる。ま
た、スルホン酸エステル、例えばメタンスルホン酸エス
テルは、メタンスルホニルクロリドとトリエチルアミン
等の塩基を酢酸エチル等の不活性溶媒中で反応を行うこ
とにより得ることができる。
【0336】こうして得られた一般式(XX)の化合物
を必要に応じて水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等
の保護基の除去反応を適宜組み合わせて行うことによ
り、一般式(II−h)の化合物を製造することができ
る。
【0337】上記反応は通常、不活性溶媒中で行われ、
当該不活性溶媒としては、前記光延反応では、例えばテ
トラヒドロフラン、クロロホルム、ジメトキシエタン、
ベンゼン、トルエン等が、ハロゲン化においては、例え
ば四塩化炭素、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類、またスルホニル化においては、例えば塩化メチレ
ン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ベンゼン、酢
酸エチル、ジメチルホルムアミド等が好ましい。
【0338】使用される試薬の量は、例えば前記光延反
応では、一般式(XII)の化合物1モルに対し、アゾ
ジカルボン酸ジエチルエステル、トリフェニルホスフィ
ン及びアリールアルコールがそれぞれ1モルないし過剰
モル、好ましくは1〜5モルである。また、一般式(X
XI)のアルコールをハロゲン化後、一般式(XII)
の化合物を反応させる反応では、一般式(XXI)のア
ルコール1モルに対し、ハロゲン化剤が1モルないし過
剰モル、好ましくは1〜3モルであり、次段階の一般式
(XII)の化合物を反応させる反応では、一般式(X
II)の化合物1モルに対し、ハロゲン化物を1モルな
いし過剰モル、好ましくは1〜5モル、また塩基をハロ
ゲン化物1モルに対し、1モルないし過剰モル、好まし
くは1〜5モル使用する。さらに一般式(XXI)のア
ルコールをスルホン酸エステルへ変換した後、一般式
(XII)の化合物を反応させる反応では、一般式(X
XI)のアルコール1モルに対し、スルホニル化剤が1
モルないし過剰モル、好ましくは1〜3モル、また塩基
をスルホニル化剤1モルに対し、1モルないし過剰モ
ル、好ましくは1〜5モル使用であり、次段階の一般式
(XII)の化合物を反応させる反応では、一般式(X
II)の化合物1モルに対し、スルホン酸エステルを1
モルないし過剰モル、好ましくは1〜5モル、また塩基
をスルホン酸エステル1モルに対し、1モルないし過剰
モル、好ましくは1〜5モル使用する。
【0339】一般式(XII)の化合物をハロゲン化物
あるいはスルホン酸エステルへ変換した後、塩基存在
下、一般式(XXI)のアルコールと反応させる場合
も、上記に従って行うことができる。
【0340】前記光延反応では、反応温度は、通常、−
70℃〜100℃、好ましくは20℃〜50℃であり、
反応時間は、通常、5分間〜48時間、好ましくは30
分間〜24時間である。一般式(XXI)のアルコール
をハロゲン化後、一般式(XII)の化合物を反応させ
る反応では、反応温度は、通常、0℃ないし反応に用い
る溶媒の沸点まで、好ましくは20℃〜100℃であ
り、反応時間は、通常、5分間〜48時間、好ましくは
30分間〜24時間である。一般式(XXI)のアルコ
ールをスルホン酸エステルへ変換した後、一般式(XI
I)の化合物を反応させる反応では、反応温度は、通
常、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜30℃であり、
反応時間は、通常、5分間〜48時間、好ましくは10
分間〜10時間である。なお、一般式(XII)の化合
物をハロゲン化物あるいはスルホン酸エステルへ変換し
た後、塩基存在下、一般式(XXI)のアルコールと反
応させる場合も、上記に従って行うことができる。
【0341】反応終了後、通常の処理を行った後、必要
に応じて水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等の保護
基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般
式(II−h)の化合物を製造することができ、更に全
ての保護基を除去することにより、一般式(I)の化合
物を製造することができる。
【0342】保護基の除去方法は当該保護基の種類及び
目的化合物の安定性等により異なるが、例えば前記文献
記載の方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行うこと
ができる。
【0343】変換法F 本変換法は、一般式(XII)の化合物を使用して、一
般式(XXII)
【0344】
【化146】 [式中、Ari0は、置換基:−T1−CHO(ここにお
いて、T1は、前記の意味を有する)を含む前記のAr0
を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
及び式
【0345】
【化147】 は、前記の意味を有する]の化合物とした後、一般式
(XXIII)
【0346】
【化148】 [式中、Ari2は、置換基:−T1−CH=Rv(ここに
おいて、T1は、前記の意味を有し、Rvは、エステル基
を示す)を含む前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R
10、R20、R30、R40、R50及び式
【0347】
【化149】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造するものであ
る。
【0348】反応は、一般式(XII)の化合物1モル
に対し、二酸化マンガンを1モルないし過剰モル、好ま
しくは20モル用いて行い、一般式(XXII)の化合
物とした後、例えば,ジアルキルホスホノ酢酸エステル
と適当な塩基、例えば、水素化ナトリウムをそれぞれ1
モルないし過剰モル、好ましくは3〜5モル用いて反応
を行い、一般式(XXIII)の化合物を得ることがで
きる。
【0349】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル等が挙げられる。
【0350】反応温度は、一般式(XII)の化合物か
ら一般式(XXII)の化合物を合成する反応において
は、通常、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点、好まし
くは、20℃から50℃である。また、一般式(XXI
I)の化合物から一般式(XXIII)の化合物を合成
する反応においては、通常、−78℃〜20℃、好まし
くは−78℃〜0℃である。
【0351】一般式(XXIII)の化合物に対し、反
応性ジエン化合物とのディールス・アルダー反応、又は
一般的によく知られた1、3双極子付加反応を行った
後、酸で処理することにより、一般式(II−i)
【0352】
【化150】 [式中、Ari2は、置換基:−T1−Cy(ここにおい
て、T1は、前記の意味を有し、Cyは、適宜、保護さ
れた置換基を有していてもよい、ヘテロ原子を含んでも
よい脂肪族環基を有する)を含む前記のAr0を意味
し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50及び式
【0353】
【化151】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0354】反応に用いる各試薬の量は、一般式(XX
III)の化合物1モルに対し、反応性ジエン化合物1
モルないし過剰モル、好ましくは10モルである。
【0355】上記反応は通常、不活性溶媒中で行われ、
当該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類、又はアセトニトリル
等が好ましい。
【0356】反応温度は、0℃〜反応に用いる溶媒の沸
点まで、好ましくは20℃〜120℃である。
【0357】反応後、得られた化合物に対し、一般式
(XVII)の化合物から一般式(II−f)の化合物
を製造する工程と同様の条件を適用することにより、一
般式(II−i)の化合物を製造することができる。
【0358】変換法G 一般式(XXIV)
【0359】
【化152】 [式中、Arj0は、置換基:−Sn−Rw3(ここにお
いて、Rwは、低級アルキル基を示す)を含む前記のA
0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R4 0
50及び式
【0360】
【化153】 は、前記の意味を有する]の化合物に対し、一般式(X
XV) Rx−L1 (XXV) [式中、Rxは、適宜、保護された置換基を有していて
もよい、L1が結合する炭素原子が不飽和結合を有する
環式若しくは非環式であってもよい、脂肪族基、芳香環
基又は複素芳香環基、L1はハロゲン原子又はトリフル
オロメタンスルホニルオキシ基を示す]の化合物を反応
させることにより、一般式(II−j)
【0361】
【化154】 [式中、Arj1は、置換基:−Rx(ここにおいて、Rx
は、適宜、保護された置換基を有していてもよい、Ar
j1と結合する炭素原子が不飽和結合を有する環式若しく
は非環式であってもよい、脂肪族基、芳香環基又は複素
芳香環基を示す)を含む前記のAr0を意味し、X、
Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50及び式
【0362】
【化155】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0363】反応は、一般式(XXIV)の化合物1モ
ルに対し、一般式(XXV)の化合物を1モルないし過
剰モル、好ましくは1〜3モル用い、例えばトリス(ジ
ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd
2(dba)3)等のパラジウム触媒、例えばトリフェニ
ルホスフィン等のホスフィン配位子を加え、及び必要に
応じて塩化リチウムを添加して、不活性ガス中にて行
う。
【0364】反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該
不活性溶媒としては、例えばジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、例えばトルエン等の芳香族炭化
水素類が挙げられる。反応温度は、20℃から用いる不
活性溶媒の沸点、好ましくは50〜130℃である。
【0365】変換法H 一般式(XII−i)
【0366】
【化156】 [式中、Ark0は、置換基:−(CH22−OHを含む
前記のAr0を意味し、X、Y、Z、R10、R20
30、R40、R50及び式
【0367】
【化157】 は、前記の意味を有する]の化合物から一般式(XXV
I)
【0368】
【化158】 [式中、Ark1は、置換基:−CH=CH2を含む前記
のAr0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R
40、R50及び式
【0369】
【化159】 は、前記の意味を有する]の化合物を合成した後、該化
合物と一般式(XXVII) Ry−SH (XXVII) [ここにおいて、Ryは、適宜、保護された置換基を有
していてもよい、脂肪族基又は芳香環基を示す]の化合
物とを反応させ、一般式(II−k)
【0370】
【化160】 [式中、Ark2は、置換基:−(CH22−SRy(こ
こにおいて、Ryは、前記の意味を有する)を含む前記
のAr0を意味し、X、Y、Z、R10、R20、R30、R
40、R50及び式
【0371】
【化161】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。
【0372】一般式(XII−i)の化合物から一般式
(XXVI)の化合物を合成する反応において、一般式
(XII−i)の化合物1モルに対し、例えば塩化メタ
ンスルホニルを1ないし過剰モル、好ましくは1〜3モ
ルを用い、適当な塩基、例えば1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)等の脂肪
族第3級アミンを1ないし過剰モル、好ましくは1〜3
モルを用いて行う。
【0373】反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該
不活性溶媒としては、テトラヒドロフラン、酢酸エチル
等が挙げられる。反応温度は、20℃から用いる不活性
溶媒の沸点、好ましくは20〜50℃である。
【0374】一般式(XXVI)の化合物から一般式
(II−k)の化合物を合成する反応において、一般式
(XXVI)の化合物1モルに対し、Ry−SHを1モ
ルないし過剰モル、好ましくは1〜5モル用い、ナトリ
ウムエトキシド等の塩基を1モルないし過剰モル、好ま
しくは1〜5モル加えて、反応終了後、塩酸等の酸で処
理することにより一般式(II−k)の化合物を得る。
【0375】反応は、通常、例えばメタノール、エタノ
ール等のアルコール中で行う。反応温度は、0℃から用
いる反応の沸点、好ましくは0〜50℃である。
【0376】一般式(XXVI)の化合物に対し、一般
式(XXIII)の化合物から一般式(II−i)の化
合物を合成する工程と同様の反応を行い、一般式(II
−i’)
【0377】
【化162】 [式中、Ari3は、置換基:−T1−Cy'(ここにおい
て、T1は、前記の意味を有し、Cy'は、適宜、保護さ
れた置換基を有していてもよく、ヘテロ原子を含んでも
よい脂肪族環基を有する)を含む前記のAr0を意味
し、X、Y、Z、R1 0、R20、R30、R40、R50及び式
【0378】
【化163】 は、前記の意味を有する]の化合物を製造することがで
きる。反応は、一般式(XXIII)の化合物から一般
式(II−i)の化合物を合成する工程と同様の条件に
より行うことができる。
【0379】次に、本発明の原料化合物の製造法につい
て説明する。本発明の一般式(I)の化合物は、前記の
通り、主として一般式(III)の化合物及び一般式
(IV)の化合物並びに一般式(V)の化合物及び一般
式(VI)の化合物を原料化合物として使用して製造す
ることができる。これらの原料化合物は、公知化合物か
らそれ自体公知の一般的な合成手法を利用して、製造す
ることができるが、主要な製造ルートを以下に説明す
る。
【0380】一般式(III)の化合物は、合成法Aな
いし合成法Jの方法により、一般式(IV)の化合物
は、合成法Kないし合成法Mの方法により、一般式
(V)の化合物は、合成法Nの方法により、製造するこ
とができる。
【0381】製造法Aで使用する一般式(III)の化
合物の内、Xが窒素原子で、YがC=Oの化合物、即ち
一般式(III−i)
【0382】
【化164】 [式中、X1は窒素原子、Y1はCOを示し、Z、R10
20、R30、R40 50及び式
【0383】
【化165】 は、前記の意味を有する]の化合物は、以下の合成法A
で製造することができる。
【0384】合成法A 一般式(1)
【0385】
【化166】 [式中、Qは、ハロゲン原子を示し、R40及びR50は、
前記の意味を有する]で表されるカルボン酸を活性誘導
体に導き、該活性誘導体(1’)と一般式(2)
【0386】
【化167】 [式中、X1、R10、R20、R30及びZは、前記の意味
を有する]の化合物とを反応し、一般式(3)
【0387】
【化168】 [式中、X1、R10、R20、R30、R40、R50、Q及び
Zは、前記の意味を有する]の化合物とした後、パラジ
ウム錯体を触媒として用いて、この化合物を分子内閉環
反応に付すことにより、一般式(4)
【0388】
【化169】 [式中、X1、R10、R20、R30、R40、R50及びZ
は、前記の意味を有する]の化合物とし、次いで還元剤
を作用させることにより製造することができる。
【0389】一般式(1)のカルボン酸の活性誘導体
(1’)と一般式(2)の化合物との反応は、前記変換
法Dで一般式(XVII)の化合物から一般式(XI
X)の化合物を製造する工程と同様な方法で行うことが
でき、従って反応条件等も同様な条件が適用できる。
【0390】一般式(3)の化合物から一般式(4)の
化合物を製造する反応は、一般式(3)の化合物1モル
に対し、例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム等のパラジウム錯体を5〜50重量%、好ましく
は10〜20重量%、及び例えば酢酸カリウム等の塩基
を2モル〜10モル、好ましくは2モル〜5モル用いて
行われる。
【0391】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;例
えばジメチルホルムアミド、アセトン、酢酸エチル等の
非プロトン性極性溶媒又はそれらの混合溶媒等が挙げら
れる。
【0392】反応温度は、通常、20℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは50℃〜100℃であ
り、反応時間は、通常、30分間〜24時間、好ましく
は5時間〜24時間である。
【0393】一般式(III−i)の化合物は、一般式
(4)の化合物を適当な条件を選択することにより、R
20がR10及びXと形成する5員又は6員環が不飽和であ
る化合物(III−ia)及び飽和である化合物(II
I−ib)を製造することができる。
【0394】反応は、一般式(4)の化合物1モルに対
し、例えば塩酸酸性条件下で鉄粉を5モル〜20モル、
好ましくは5モル〜10モルを作用することにより、不
飽和である化合物(III−ia)を、また一般式
(4)の化合物1モルに対し、例えば10%パラジウム
炭素触媒を5〜50重量%、好ましくは10%〜20重
量%用い、接触還元を行うことにより、飽和である化合
物(III−ib)を得ることができる。
【0395】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、塩酸酸性条件下で鉄粉を作用さ
せる反応においては、例えばメタノール、エタノール等
のアルコール類が挙げられ、さらに接触還元に対しては
例えばエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類;例えばメタノール、エタノール等のアルコール類
又はそれらの混合溶媒等が挙げられる。
【0396】反応温度は、通常、塩酸酸性条件下で鉄還
元を行う場合、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点ま
で、好ましくは20℃〜50℃であり、反応時間は、通
常、30分間〜24時間、好ましくは30分間〜2時間
であり、接触還元に対しては0℃ないし反応に用いる溶
媒の沸点まで、好ましくは20℃〜50℃であり、反応
時間は、通常、1時間〜48時間、好ましくは5時間〜
24時間である。
【0397】反応終了後、通常の処理を行った後、必要
に応じて水酸基、アミノ基及びカルボキシル基等の保護
基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般
式(III)の化合物を製造することができる。
【0398】保護基の除去方法は当該保護基の種類及び
目的化合物の安定性等により異なるが、例えば前記文献
記載の方法又はそれに準ずる方法に従って適宜行うこと
ができる。
【0399】製造法Aの原料である、一般式(III−
ii)
【0400】
【化170】 [式中、R21は、水素原子又は水酸基、R31は、水素原
子を示し、R10、R40、R50及びX1は、前記の意味を
有する]で表される化合物(Xが窒素原子、YがCO、
Zが炭素原子の化合物)は、以下に示す製造法により製
造することができる。
【0401】合成法B 一般式(III−ii)の化合物は、一般式(5)
【0402】
【化171】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合
物に対し、光延反応によりアルキル化を行った後、水素
化ホウ素ナトリウムを用いて還元し、一般式(6)
【0403】
【化172】 [式中、X1 10、R40及びR50は、前記の意味を有す
る]の化合物とし、さらにパラジウム触媒による接触還
元を行うことにより合成することができる。
【0404】一般式(5)の化合物の光延反応は、一般
式(XII)の化合物から一般式(XX)の化合物を製
造する方法と同様に行うことができる。光延反応の後、
水素化ホウ素ナトリウムを用いる一般的に知られた還元
方法を適用することにより、一般式(6)の化合物を合
成する。
【0405】一般式(6)の化合物から一般式(III
−ii)の化合物を合成する反応は、例えば水酸化パラ
ジウム等のパラジウム触媒を用いて、接触還元を行う。
反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活性溶媒と
してはテトラヒドロフラン、メタノール等が挙げられ
る。反応温度は、通常、20℃から用いる溶媒の沸点、
好ましくは20〜50℃である。
【0406】接触還元の反応条件を適宜、調節すること
により、一般式(III−iia)(ここにおいて、R
21は水素原子を示し、X1、R10、R31、R40及びR50
は、前記の意味を有する)の化合物と、一般式(III
−iib)(ここにおいて、、R21は水酸基を示し、
1、R10、R31、R40及びR50は、前記の意味を有す
る)の化合物とを合成することができる。
【0407】製造法Aの原料である、一般式(III−
iii)
【0408】
【化173】 [式中、T3は、単結合又は炭素数が1ないし3の、適
宜、保護された置換基を有していてもよい、アルキル基
若しくはアラルキル基、R10a及びR20aは、同一又は異
なって、適宜、保護された置換基を有していてもよい、
飽和又は不飽和炭化水素基、R80は、水素原子又はR
20a若しくはT3と結合して環構造を形成していてもよ
く、適宜、保護された置換基を有していてもよい飽和若
しくは不飽和炭化水素基を示し、R40及びR50は、前記
の意味を有する]で表される化合物は、以下に示す製造
法により製造することができる。
【0409】合成法C 一般式(III−iii)の化合物は、一般式(5)の
化合物に対し、一般式(7) R10a−CH(OH)−T3−CO−R20a (7) [式中、T3、R10a及びR20aは、前記の意味を有す
る]の化合物を用いて光延反応を行った後、水素化ホウ
素ナトリウムにより還元し、酸性条件において環化する
ことにより、一般式(8)
【0410】
【化174】 [式中、T3、R10a、R20a、R40及びR50は、前記の
意味を有する]の化合物を合成した後、接触還元を行う
ことにより一般式(III−iii’)
【0411】
【化175】 [式中、T3、R10a、R20a、R40及びR50は、前記の
意味を有する]の化合物を合成し、さらにR80−Liii
(ここにおいて、Liiiはハロゲン原子を示す)を用い
て置換基の導入を行い、一般式(III−iii)の化
合物を製造することができる。
【0412】一般式(5)の化合物の光延反応は、一般
式(XII)の化合物から一般式(XX)の化合物を製
造する方法と同様に行うことができる。光延反応の後、
水素化ホウ素ナトリウムを用いる一般的に知られた還元
方法により還元を行う。次いで、例えばトリフルオロ酢
酸、酢酸又はギ酸等の有機酸を加えて、テトラヒドロフ
ラン等の不活性溶媒中で反応を行うことにより、一般式
(8)の化合物を合成することができる。
【0413】反応温度は、20℃から用いる不活性溶媒
の沸点まで、好ましくは70〜130℃である。
【0414】一般式(8)の化合物の接触還元は、一般
式(6)の化合物から一般式(III−ii)の化合物
を合成する反応と同様な条件を適用して行い、一般式
(III−iii’)の化合物を製造することができ
る。
【0415】一般式(III−iii’)の化合物から
一般式(III−iii)の化合物へ変換する工程は、
合成上、一般によく知られたアミノ基の保護基、例えば
tert−ブトキシカルボニル基等で保護した後、適当
な塩基、例えばリチウムヘキサメチルジシラジド等の存
在下、R80−Liiiと反応させ、アミノ基の保護基を除
去することにより一般式[(III−iii)の化合物
を製造することができる。
【0416】アミノ基の保護は、通常の条件に従うこと
ができる。
【0417】R80−Liiiとの反応は、一般式(III
−iii’)の化合物の保護体1モルに対し、R80−L
iiiを1モルから過剰モル、好ましくは3モル用い、リ
チウムヘキサメチルジシラジド等の塩基を1モルから過
剰モル、好ましくは3モル用いて行う。反応温度は、−
78〜20℃が好ましい。なお、アミノ基の保護基の除
去方法は、通常の方法に従うことができる。
【0418】一般式(8)の化合物は、一般式(9)
【0419】
【化176】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合
物を還元して、一般式(10)
【0420】
【化177】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合
物とした後、一般式(11) R10a−CH(NH2)−T3−CH(OH)−R20a (11) [式中、T3、R10a及びR20aは、前記の意味を有す
る]の化合物と反応させることによっても合成すること
ができる。
【0421】一般式(9)の化合物の還元は、一般式
(9)の化合物1モルに対し、水素化ホウ素ナトリウム
を0.5モル用い、例えばテトラヒドロフラン等の不活
性溶媒中で行うのが好ましい。反応温度は、0℃以下、
好ましくは−78℃である。
【0422】一般式(10)の化合物と一般式(11)
の化合物との反応は、一般式(10)の化合物1モルに
対し、一般式(11)の化合物を1モルないし過剰量、
好ましくは1モル用いて、モレキュラーシーブ4Aを、
一般式(10)の化合物重量の3倍量を加えて行う。
【0423】反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該
不活性溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド等が好ましい。
【0424】反応温度は、20℃から用いる不活性溶媒
の沸点まで、好ましくは100〜120℃である。
【0425】製造法Aの原料である、一般式(III−
iv)
【0426】
【化178】 [式中、R20bは、適宜、保護されていてもよい置換基
を有する、低級アルキル基又はアラルキル基を示し、R
10、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合物
は、一般式(6)の化合物を原料として、以下の方法に
より合成できる。
【0427】合成法D 一般式(6)の化合物をR20b−OH(R20bは、前記の
意味を有する)と反応させた後、接触還元を行うことに
より、一般式(III−iv)の化合物を合成すること
ができる。
【0428】一般式(6)の化合物とR20b−OHとの
反応は、一般式(6)の化合物をR2 0b−OHに溶解
し、例えば、p−トルエンスルホン酸を触媒量、好まし
くは、一般式(6)の化合物1モルに対し、p−トルエ
ンスルホン酸を0.1モル添加して行う。
【0429】反応温度は、20℃から用いるR20b−O
H(R20bは、前記の意味を有する)の沸点まで、好ま
しくは、90〜100℃である。
【0430】次いで、一般式(6)の化合物から一般式
(III−ii)の化合物を合成する反応と同様な条件
を適用して接触還元を行い、一般式(III−iv)の
化合物を合成することができる。
【0431】一般式(III−iv)の化合物を原料と
して、製造法Aに従って合成される一般式(II)で表
される化合物は、一般式(III−iv’)
【0432】
【化179】 [式中、R10、R40及びR50は、前記の意味を有する]
の化合物と一般式(IV)の化合物から合成される一般
式(II)の化合物に対して、一般式(6)の化合物と
20b−OHとの反応と同様の条件を適用することによ
っても製造することができる。
【0433】製造法Aの原料である、一般式(III−
v)
【0434】
【化180】 [式中、T4は、適宜、保護された置換基を有していて
もよい、炭素数1ないし2のアルキレン基を示し、R
10a、R20a、R40及びR50は、前記の意味を有する]の
化合物は、一般式(1)の化合物を、ヒドラジドとした
後、環化し、一般式(12)
【0435】
【化181】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合
物とした後、一般式(13) R10a−CH(La)−T4−CH(La)−R20a (13) [式中、Laは、ハロゲン原子を示し、T4、R10a及び
20aは、前記の意味を有する]の化合物と反応を行
い、次いで接触還元を行うことにより合成することがで
きる。
【0436】合成法E 一般式(1)の化合物のヒドラジドは、一般式(1)の
化合物と一般式(2)の化合物との反応と同様に行うこ
とができ、従って、一般式(1)の化合物を同様の条件
を用いて活性化した後、ヒドラジンと反応させることに
より合成することができる。
【0437】用いる試薬の量は、一般式(1)の化合物
に対し、ヒドラジンを1モルから過剰量、好ましくは1
〜3モルである。
【0438】反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該
不活性溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミド等が好ましい。
【0439】反応温度は、20℃から用いる不活性溶媒
の沸点まで、好ましくは、20〜50℃である。
【0440】このようにして得られたヒドラジドは、ジ
メチルホルムアミド等の不活性溶媒中で加熱することに
より、一般式(12)の化合物を合成できる。
【0441】一般式(12)の化合物と一般式(13)
の化合物との反応は、一般式(12)の化合物1モルに
対し、一般式(13)の化合物を1モルから少過剰、好
ましくは1モルを用い、例えばジメチルホルムアミド等
の不活性溶媒中で行う。通常、塩基を加える必要はない
が、適宜、例えばトリエチルアミン等の第3級アミンの
存在下で反応を行うことができる。
【0442】反応温度は、通常、室温から用いる不活性
溶媒の沸点、好ましくは100〜120℃である。
【0443】上記反応を行った後、一般式(6)の化合
物から一般式(III−ii)の化合物を合成する反応
と同様な条件を適用して接触還元を行い、一般式(II
I−iv)の化合物を合成することができる。
【0444】製造法Aの原料である一般式(III−v
i)
【0445】
【化182】 [式中、R10、R40及びR50は、前記の意味を有する]
の化合物の合成は、一般式(12)の化合物を原料とし
て以下に示す方法により行うことができる。
【0446】合成法F 一般式(III−vi)の化合物は、一般式(12)の
化合物に対し、一般式(14) R10−La (14) [式中、Laは前記の意味を有する]の化合物と反応さ
せた後、接触還元を行うことにより合成できる。
【0447】一般式(12)の化合物と一般式(14)
の化合物から一般式(III−vi)の化合物を合成す
る反応は、一般式(12)の化合物から一般式(III
−v)の化合物を合成する反応と同様の条件を適用して
行うことができる。
【0448】製造法Aの原料である一般式(III−v
ii)
【0449】
【化183】 [式中、P1は、水酸基の保護基を示し、R40及びR50
は、前記の意味を有する]の化合物は、一般式(1)の
化合物を原料として以下に示す方法により行うことがで
きる。
【0450】合成法G 一般式(1)の化合物とアミノマロン酸ジエチルエステ
ルとからアミド化合物を合成した後、環化し、次いで塩
基性条件下で脱炭酸反応を行う。得られた化合物のエス
テル基を還元し、新たに生じた水酸基を適当な保護基を
用いて保護した後、接触還元を行うことにより、一般式
(III−vii)の化合物を合成することができる。
【0451】一般式(1)の化合物とアミノマロン酸ジ
エチルエステルとの反応は、一般式(XVII)の化合
物から一般式(XIX)の化合物を合成する工程と同様
の条件を適用して行うことができる。
【0452】環化反応は、適当な塩基、例えば、水素化
ナトリウムを用いて行う。反応に用いる試薬の量は、ア
ミド化合物1モルに対し、水素化ナトリウムを1モルか
ら過剰モル、好ましくは1〜3モルを用いる。
【0453】反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該
不活性溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド又はジメチルスルホキシド等が挙げられる。反
応温度は、0℃から用いる不活性溶媒の沸点、好ましく
は20〜100℃である。
【0454】次いで行う脱炭酸反応は、適当な塩基、例
えば水酸化ナトリウムを、環化体1モルに対し、1モル
から過剰モル、好ましくは3〜5モル用いて行う。反応
は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活性溶媒として
はエタノール等のアルコール類が好ましい。反応温度
は、20℃から用いる不活性溶媒の沸点、好ましくは5
0〜100℃が好ましい。
【0455】エステルの還元は、合成に一般的に用いら
れるエステルの還元方法、例えば、水素化ホウ素ナトリ
ウムを用いて行うことができる。用いる試薬の量は、エ
ステル体1モルに対し、水素化ホウ素ナトリウムを1モ
ルから過剰モル、好ましくは3〜10モルである。反応
は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活性溶媒として
はメタノール、エタノール等が好ましい。反応温度は、
0℃から20℃、好ましくは0℃である。
【0456】新たに生じた水酸基の保護基としては、製
造法Aに挙げたものを用いることができるが、好ましく
はtert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチ
ルジフェニルシリル基等である。反応条件は、一般によ
く知られた条件を適用することができる。
【0457】上記反応を行った後、一般式(6)の化合
物から一般式(III−ii)の化合物を合成する反応
と同様な条件を適用して接触還元を行い、一般式(II
I−vii)の化合物を合成することができる。
【0458】製造法Aの原料である、一般式(III−
viii)
【0459】
【化184】 [式中、R10aは、適宜、保護された置換基を有してい
てもよい、飽和又は不飽和炭化水素基、R20cは、水素
原子又は適宜、保護された置換基を有していてもよい、
飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、R40及びR
50は、前記の意味を有する]の化合物は、一般式(1)
の化合物を原料として、下記に示す方法により合成する
ことができる。
【0460】合成法H 一般式(1)の化合物をエステル化し、該エステル化合
物と一般式(15)
【0461】
【化185】 [式中、Rzは、メチル基又はエチル基を示し、R
20cは、前記の意味を有する]の化合物とのカップリン
グ反応を行い、一般式(16)
【0462】
【化186】 [式中、Rz、R20c、R40及びR50は、前記の意味を有
する]の化合物を得る。次いで、一般式(16)の化合
物をR10a−NH2(R10aは、前記の意味を有する)を
用いてアミド化し、酸性条件下で環化を行った後、アル
コキシ基及びニトロ基を順次還元して、一般式(III
−viii)の化合物を合成することができる。
【0463】一般式(1)の化合物をメタノール中、少
量の濃硫酸を加えて加熱し、メチルエステルとする反応
は、合成上、一般的によく知られた条件を用いて行う。
【0464】上記メチルエステル体と一般式(15)の
化合物との反応は、メチルエステル体1モルに対し、一
般式(15)の化合物を1から過剰モル、好ましくは1
〜3モル用い、テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム等のパラジウム錯体を触媒量、好ましくは3〜5
モル%用いて行う。
【0465】反応は、通常、不活性溶媒中において行
い、当該不活性溶媒としてはテトラヒドロフラン等が挙
げられる。反応温度は、50〜用いる溶媒の沸点、好ま
しくは70〜100℃である。
【0466】一般式(16)の化合物とR10a−NH2
アミド化は、一般式(XVII)の化合物から一般式
(XIX)の化合物を合成する工程と同様の条件を適用
して行うことができる。
【0467】上記反応により得られるアミド体の環化反
応は、酸成条件下、例えば濃塩酸とエタノール等の不活
性溶媒との混合溶媒中において行う反応温度は、20℃
から用いる不活性溶媒の沸点、好ましくは20〜50℃
である。
【0468】アルコキシ基の還元は、例えばトリエチル
シランを用いて、適当な酸を加えて行うことができる。
用いる試薬の量は、環化体1モルに対し、トリエチルシ
ランを1モルから過剰モル、好ましくは3〜5モル、添
加する酸としては、例えば三フッ化ボランのエーテル錯
体を1モルから過剰モル、好ましくは3〜5モルを用い
る。反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活性溶
媒としては、例えばクロロホルム、塩化メチレン等が挙
げられる。反応温度は、0〜50℃、好ましくは20℃
である。
【0469】ニトロ基の還元反応は、一般式(6)の化
合物から一般式(III−ii)の化合物を合成する反
応と同様な条件を適用して接触還元を行い、一般式(I
II−viii)の化合物を合成することができる。
【0470】一般式(III−viii’)
【0471】
【化187】 [式中、R20c1は、水素原子を示し、R10a、R40及び
50は、前記の意味を有する]の化合物を原料として、
製造法Aに従って合成される、一般式(II−vii
i’)
【0472】
【化188】 [式中、Ar0、R10a、R20c1、R40及びR50は、前記
の意味を有する]で表される化合物は、以下の方法によ
っても合成することができる。
【0473】一般式(III−vii)の化合物を一般
式(14)と反応させた後、一般式(IV)の化合物を
用いて製造法Aに従い、一般式(II−viii’’)
【0474】
【化189】 [式中、Ar0、R10a、P1、R40及びR50は、前記の
意味を有する]で表される化合物を得る。次いで、水酸
基の保護基を除去し、メタンスルホン酸エステル化後、
塩基性条件下で処理を行い、接触還元することにより、
一般式(II−viii’)の化合物を合成することが
できる。
【0475】一般式(II−viii’’)の化合物の
水酸基の保護基を除去は、合成上、一般によく知られた
方法を適用することができる。例えば、保護基がter
t−ブチルジメチルシリル基等である場合、濃塩酸を用
いてメタノール中で反応を行うことができる。
【0476】メタンスルホン酸エステル化は、上記反応
において得られたアルコール体1モルに対し、トリエチ
ルアミンを1モルから過剰モル、好ましくは、1〜3モ
ル、塩化メタンスルホニルを1モルから過剰モル、好ま
しくは、1〜3モル用いて行う。続く塩基処理に用いる
塩基としては、例えば1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)等を1モルから
過剰モル、好ましくは、1〜3モル用いて行う。反応
は、通常、不活性溶媒中にて行い、当該不活性溶媒とし
てはジメチルホルムアミド等が好ましい。反応温度は、
0〜50℃、好ましくは0〜20℃である。
【0477】上記反応により得られた化合物に対し、一
般式(6)の化合物から一般式(III−ii)の化合
物を合成する反応と同様な条件を適用して接触還元を行
い、一般式(II−viii’)の化合物を合成するこ
とができる。
【0478】製造法Aの原料である、一般式(III−
ix’)
【0479】
【化190】 [式中、R10cは、適宜、保護された置換基を有してい
てもよい、飽和又は不飽和炭化水素基を示し、R40及び
50は、前記の意味を有する]の化合物及び一般式(I
II−ix’’)
【0480】
【化191】 [式中、R10c、R40及びR50は、前記の意味を有す
る]の化合物は、一般式(17)
【0481】
【化192】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]で表さ
れる既知化合物又は当該既知化合物から自体公知の方法
で製造される化合物を原料として下記の方法により合成
することができる。
【0482】合成法I 一般式(17)の化合物とR10c−OH[式中、R10c
前記の意味を有する]とを用いて光延反応を行った後、
接触還元を行うことにより、一般式(III−ix’)
の化合物と一般式(III−ix’’)の化合物とを合
成することができる。
【0483】一般式(17)の化合物の光延反応は、一
般式(XII)の化合物から一般式(XX)の化合物を
製造する方法と同様に行うことができる。
【0484】上記反応により得られた化合物の接触還元
は、一般式(6)の化合物から一般式(III−ii)
の化合物を合成する反応と同様な条件を適用して行い、
適当な条件で精製分離することにより、一般式(III
−ix’)の化合物と一般式(III−ix’’)の化
合物とを合成することができる。
【0485】製造法Aの原料である、一般式(III−
x)
【0486】
【化193】 [式中、R10dは、適宜、保護された置換基を有してい
てもよい、飽和又は不飽和炭化水素基を示し、R40及び
50は、前記の意味を有する]の化合物は、合成法Iに
おける中間体である、一般式(18)
【0487】
【化194】 [式中、R10c、R40及びR50は、前記の意味を有す
る]の化合物を原料として下記の方法により合成するこ
とができる。
【0488】合成法J 一般式(18)の化合物を還元し、一般式(19)
【0489】
【化195】 [式中、R40及びR50は、前記の意味を有する]の化合
物とし、R10d−OH[式中、R10cは、前記の意味を有
する]と光延反応を行った後、接触還元を行うことによ
り、一般式(III−x)の化合物を合成することがで
きる。
【0490】一般式(18)の化合物の還元は、水素化
ホウ素ナトリウムを、一般式(18)の化合物1モルに
対し、1モルから過剰モル、好ましくは3〜5モル用い
て行う。反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活
性溶媒としてはテトラヒドロフラン等が好ましい。反応
温度は、0℃から50℃、好ましくは20℃である。
【0491】一般式(19)の化合物の光延反応は、一
般式(XII)の化合物から一般式(XX)の化合物を
製造する方法と同様に行うことができる。
【0492】次いで、一般式(6)の化合物から一般式
(III−ii)の化合物を合成する反応と同様な条件
を適用して接触還元を行い、一般式(III−x)の化
合物を合成することができる。
【0493】なお、一般式(1)の化合物、一般式
(5)の化合物及び一般式(15)の化合物は公知化合
物であるか、公知化合物を利用して自体公知の化学的手
法により、製造することができる。
【0494】次に、製造法Aのもう一方の原料化合物で
ある一般式(IV)の化合物の製造法について説明す
る。一般式(IV)の化合物は、以下の合成法Kないし
合成法Mにより、製造することができる。
【0495】合成法K 一般式(IV)の化合物は、一般式(20)
【0496】
【化196】 [式中、R’は、低級アルキル基を示し、Ar0は、前
記の意味を有する]で表されるエステルをヒドラジンで
処理した後、亜硝酸を作用させることにより、一般式
(IV)
【0497】
【化197】 [式中、Ar0は、前記の意味を有する]の化合物を製
造することができる。
【0498】一般式(20)の化合物をヒドラジンで処
理した後、亜硝酸を作用させて一般式(IV)の化合物
へ変換する反応において、用いる各試薬の量は、一般式
(20)のエステル1モルに対し、ヒドラジンは1モル
〜10モル、好ましくは3モル〜5モルであり、次段階
の亜硝酸を作用させる反応で一般式(20)のエステル
1モルに対し、亜硝酸ナトリウムが1モル〜5モル、好
ましくは3モル〜5モルであり、1N塩酸は亜硝酸ナト
リウム1モルに対し、1L〜5L、好ましくは1L〜3
Lである。
【0499】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、ヒドラジンとの反応に対して
は、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類等
が挙げられ、また亜硝酸を作用させる反応では、例えば
水;例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;例えば塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類、又はそれらの混合物が挙げられる。
【0500】反応温度は、通常、ヒドラジンとの反応に
対しては0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点まで、好ま
しくは20℃〜50℃であり、反応時間は、通常、1時
間〜48時間、好ましくは5時間〜24時間であり、ま
た亜硝酸を作用させる反応では、0℃〜50℃、好まし
くは0℃〜20℃であり、反応時間は、通常、30分間
〜5時間、好ましくは30分間〜2時間である。
【0501】なお、一般式(20)の化合物は、公知化
合物であるか、エステルの合成法の定法に従って、製造
することができる。
【0502】合成法L 一般式(IV−i)
【0503】
【化198】 [式中、R’’及びR’’’は、それぞれが結合する炭
素原子と共に、窒素原子を包含してもよく、適宜、保護
された置換基を有していてもよい、飽和若しくは不飽和
の5員又は6員環基を示す]の化合物は、公知化合物で
ある、1,2,4−トリアジン−5−カルボン酸エチル
エステルを原料として、一般式(21)
【0504】
【化199】 [式中、R’’及びR’’’は、前記の意味を有する]
の化合物を合成した後、合成法Kに従い製造することが
できる。1,2,4−トリアジン−5−カルボン酸エチ
ルエステルを一般式(22)
【0505】
【化200】 [式中、R’’及びR’’’は、前記の意味を有する]
の化合物と反応を行い、一般式(21)の化合物を得
る。
【0506】反応に用いる試薬の量は、1,2,4−ト
リアジン−5−カルボン酸エチルエステル1モルに対
し、一般式(22)の化合物を1モルから過剰モル、好
ましくは1から5モルである。反応は、通常、不活性溶
媒中で行い、当該不活性溶媒としてはクロロホルム等が
挙げられる。反応温度は、20℃から用いる不活性溶媒
の沸点、好ましくは20〜70℃である。
【0507】一般式(21)の化合物から一般式(IV
−i)の化合物を合成する反応は、合成法Kの一般式
(20)の化合物から一般式(IV)の化合物を製造す
る工程と同様に行い、一般式(IV−i)の化合物を製
造することができる。
【0508】合成法M 一般式(IV−ii)
【0509】
【化201】 [式中、Ar10は、置換基:−Sn(n−Bu)3を含
む前記のAr0を示す]の化合物は、一般式(23)
【0510】
【化202】 [式中、Ar10iは、置換基:−X10(ここにおいて、
10はハロゲン原子を意味する)を含む前記のAr0
示し、R’は、前記の意味を有する]の化合物を原料と
して合成することができる。
【0511】一般式(23)の化合物を、パラジウム錯
体、例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ムを触媒として、ヘキサ−n−ブチルジチンと反応させ
ることにより、一般式(24)
【0512】
【化203】 [式中、Ar10及びR’は、前記の意味を有する]の化
合物を合成した後、合成法Kに従い製造することができ
る。
【0513】一般式(23)の化合物とヘキサ−n−ブ
チルジチンとの反応において、一般式(23)の化合物
1モルに対し、ヘキサ−n−ブチルジチンを1モルから
過剰モル、好ましくは1.5〜3モル用い、テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム等のパラジウム錯体
を0.05〜0.2モル、好ましくは0.1モルを用い
る。反応は、通常、不活性溶媒中で行い、当該不活性溶
媒としてはジオキサン等が挙げられる。反応温度は、5
0℃から用いる不活性溶媒の沸点、好ましくは70〜1
30℃である。
【0514】一般式(24)の化合物から一般式(IV
−ii)の化合物を合成する反応は、合成法Kの一般式
(20)の化合物から一般式(IV)の化合物を製造す
る工程と同様に行い、一般式(IV−ii)の化合物を
製造することができる。次に、製造法Bの原料化合物で
ある一般式(V)
【0515】
【化204】 [式中、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
び式
【0516】
【化205】 は、前記の意味を有する]の化合物の製造法について説
明する。一般式(V)の化合物は、以下の合成法Nの方
法で製造することができる。
【0517】合成法N 一般式(V)の化合物は、一般式(25)
【0518】
【化206】 [式中、X、Y、Z、R10、R20、R30、R40、R50
び式
【0519】
【化207】 は、前記の意味を有する]の化合物をクロリドとした
後、アジ化ナトリウムを作用させることにより生成する
ことができる。
【0520】一般式(25)のカルボン酸クロリドへ変
換する工程は、一般式(25)の化合物を、一般式(X
VIII)から酸ハロゲン化物を製造する工程と同様な
方法で行うことができ、従って反応条件等も同様な条件
が適用できる。こうして得られた酸クロリド1モルに対
し、アジ化ナトリウム1モル〜5モル、好ましくは1モ
ル〜3モルを水又は必要であれば水とテトラヒドロフラ
ンの混合溶媒中で反応を行い、一般式(V)の化合物を
得ることができる。
【0521】反応温度は、通常、0℃ないし50℃ま
で、好ましくは0℃〜20℃であり、反応時間は、通
常、30分間〜12時間、好ましくは1時間〜5時間で
ある。
【0522】また、製造法Bの他の原料化合物の一般式
(VI)の化合物は、公知化合物であるか、アミノ化合
物の合成法の定法に従って製造することができる。
【0523】次に、本発明の有用性を具体的に示すた
め、本発明品のCdk4及びCdk6活性並びに細胞増
殖阻害に対する50%阻害濃度(IC50値)を求めた。
【0524】Cdk4阻害作用 (1) サイクリンD1−Cdk4及びサイクリンD2
−Cdk4の調製 まず、 Cdk4及びその活性化因子サイクリンD1も
しくはサイクリンD2それぞれのcDNAをバキュロウ
イルス発現ベクタ−に組み込み、組み換えバキュロウイ
ルスを作製した。それを昆虫細胞Sf9に共感染させて
サイクリンD1−Cdk4又はサイクリンD2−Cdk
4活性複合体として高発現させた。その細胞を回収して
可溶化した後、HPLCカラムクロマトグラフィ−で精
製した[ジ・エンボ・ジャ−ナル(EMBO J.)、
第15巻、7060−7069頁、(1996年)]。
【0525】(2)サイクリンD1−Cdk4及びサイ
クリンD2−Cdk4の活性測定 サイクリンD1−Cdk4及びサイクリンD2−Cdk
4の活性測定において、基質はRBタンパク質のアミノ
酸775番から787番に相当する合成ペプチド(Ar
g−Pro−Pro−Thr−Leu−Ser−Pro
−Ile−Pro−His−Ile−Pro−Arg)
を用いた[ジ・エンボ・ジャ−ナル(EMBO
J.)、第15巻、7060−7069頁、(1996
年)]。
【0526】反応は北川等の方法[オンコジ−ン(On
cogene)、第7巻、1067−1074頁、(1
992年)]を一部改変して行った。反応液量は21.
1μlで、反応バッファ−(Rバッファー)の組成は2
0 mM トリス−塩酸バッファ−(pH7.4)/1
0 mM 塩化マグネシウム/4.5 mM 2−メル
カプトエタノ−ル/1 mM エチレングリコールビス
(β−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−
テトラアセチック アシッド(EGTA)で、そこに精
製したサイクリンD1−Cdk4もしくはサイクリンD
2−Cdk4と100 μMの基質ペプチドと50 μ
Mの非標識アデノシン三リン酸(ATP)および1 μ
Ciの[ γ −33P]標識ATP(2000−400
0 Ci/mmole)を添加して、反応温度30℃で
45分間反応させた。その後、10 μlの350 m
M リン酸バッファ−を反応系に添加して反応を停止さ
せた。基質ペプチドをP81ペ−パ−に吸着させた後、
その放射活性を液体シンチレ−ションカウンタ−で測定
した。[γ−33P]標識ATPは第一化学薬品社から
購入した。
【0527】被検化合物の反応系への添加は、ジメチル
スルホキシド(DMSO)に溶解させた溶液を1.1
μl加えることによって行った。反応系へDMSOのみ
を1.1μl加えたものを対照群とした。
【0528】本発明化合物の代表化合物として実施例1
31、165、329、579を選択し、この化合物の
サイクリンD1−Cdk4又はサイクリンD2−Cdk
4活性に対するIC50値を求めた。その結果を下記の
表に示す。
【0529】
【表1】
【0530】本発明の化合物のサイクリンD1−Cdk
4又はサイクリンD2−Cdk4阻害活性は、 Cdk
4阻害活性を有する公知の化合物(±)flavopi
ridolのそれと比較して著しく高いことは明らかで
ある。
【0531】Cdk6阻害作用 (1) サイクリンD1−Cdk6及びサイクリンD3
−Cdk6の調製 サイクリンD1−Cdk4と同様に、 Cdk6及びそ
の活性化因子サイクリンD1もしくはサイクリンD3そ
れぞれのcDNAをバキュロウイルス発現ベクタ−に組
み込み、組み換えバキュロウイルスを作製した。それを
昆虫細胞Sf9に共感染させてサイクリンD1−Cdk
6又はサイクリンD3−Cdk6活性複合体として高発
現させた。その細胞を回収して可溶化した後、HPLC
カラムクロマトグラフィ−で精製した。
【0532】(2)サイクリンD1−Cdk6及びサイ
クリンD3−Cdk6の活性測定 サイクリンD1−Cdk6の活性測定において、基質は
合成ペプチド(Lys−Ala−Pro−Leu−Se
r− Pro−Lys−Lys−Ala−Lys)を用
い、サイクリンD3−Cdk6の活性測定において、基
質は合成ペプチド(Arg−Pro−Pro−Thr−
Leu−Ser−Pro−Ile−Pro−His−I
le−Pro−Arg)を用いた[ジ・エンボ・ジャ−
ナル(EMBO J.)、第15巻、7060−706
9頁、(1996年)]。
【0533】反応は北川等の方法[オンコジ−ン(On
cogene)、第7巻、1067−1074頁、(1
992年)]を一部改変して行った。反応液量は21.
1μlで、Rバッファーに精製したサイクリンD1−C
dk6と400 μMの基質ペプチド、もしくはサイク
リンD3−Cdk6と100 μMの基質ペプチド、と
50 μMの非標識ATPおよび1 μCiの[γ−3
3P]標識ATP(2000−4000 Ci/mmo
le)を添加して、反応温度30℃で20分間もしくは
45分間反応させた。その後、10 μlの350 m
M リン酸バッファ−を反応系に添加して反応を停止さ
せた。基質ペプチドをP81ペ−パ−に吸着させた後、
その放射活性を液体シンチレ−ションカウンタ−で測定
した。
【0534】本発明化合物の反応系への添加は、DMS
Oに溶解させた溶液を1.1 μl加えることによって
行った。反応系へDMSOを1.1 μl加えたものを
対照群とした。
【0535】本発明化合物の代表化合物として実施例1
31、165、329、579を選択し、この化合物の
サイクリンD1−Cdk6又はサイクリンD3−Cdk
6活性に対するIC50値を求めた。その結果を下記の
表に示す。
【0536】
【表2】
【0537】この結果から本発明化合物が強いサイクリ
ンD1−Cdk6又はサイクリンD3−Cdk6阻害活
性を有することは明らかである。
【0538】細胞増殖抑制作用 (1)細胞培養の方法 臨床分離癌細胞株HCT116は10%牛胎児血清添加
ダルベッコ変法イ−グル培地を用いて、臨床分離癌細胞
株MKN−1は10%牛胎児血清添加RPMI1640
培地を用いて37℃で5% CO2存在下、飽和水蒸気
の環境にて培養した。
【0539】(2)細胞増殖抑制作用の測定 細胞増殖抑制作用は、スケハン(Skehan)等の方
法[ジャ−ナル・オブ・ナショナル・キャンサ−・イン
スティテュ−ト(J. Natl. Cancer I
nst.)、第82巻、1107−1112頁、(19
90年)]を改変して測定した。 HCT116あるい
はMKN−1を生細胞数として1X103個含むそれぞ
れの細胞の培養用培地100μlずつを96ウエル細胞
培養用ディッシュに分注し、一晩培養した。翌日、まず
化合物131および(±)flavopiridolの
DMSO溶液から、DMSOによる希釈系列を調製し
た。次いでその希釈系列をあるいは薬剤非添加対照用と
してDMSOのみをそれぞれの細胞の培養用培地に添加
した。最後に、96ウエルディッシュで培養した細胞
に、各薬剤の希釈系列あるいはDMSOのみを添加した
培養用培地を100μlずつ添加し、さらに3日間培養
した。
【0540】各ウエルに50%トリクロロ酢酸を50
μlずつ加えて細胞を固定した。0.4%スルホロ−ダ
ミンBで細胞を染色した後、10 mMトリスバッファ
−を用いてスルホロ−ダミンBを抽出した。450 n
mを対照波長として560nmにおける光学濃度を測定
して対照群と比較した。実施例131の化合物と(±)
flavopiridol の細胞増殖50%阻害濃度
(IC50)を求めた結果を以下の表に示した。
【0541】
【表3】
【0542】本発明化合物は、Cdk阻害作用を有する
既知の化合物(±)flavopiridolと比較し
て明らかに強い細胞増殖阻害作用を示していることか
ら、抗腫瘍剤として有用である。
【0543】従って、本発明化合物の治療効果が期待さ
れる好適な腫瘍としては、例えばヒトの大腸癌等が挙げ
られる。
【0544】本発明化合物は、抗腫瘍剤として使用され
る場合には、その薬学的に許容しうる塩としても使用す
ることができる。薬学的に許容しうる塩の典型例として
は、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との
塩等を挙げることができる。
【0545】本発明の化合物の薬学的に許容しうる塩の
製造法は、有機合成化学分野で通常用いられる方法を適
宜組み合わせて行うことができる。具体的には、本発明
化合物の遊離型の溶液をアルカリ溶液で中和滴定するこ
と等が挙げられる。
【0546】本発明化合物を抗腫瘍剤として使用する際
の投与形態としては各種の形態を選択でき、例えば錠
剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤等の経口剤、例え
ば溶液、懸濁液等の殺菌した液状の非経口剤等が挙げら
れる。
【0547】固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできる
が、適当な添加物を使用して製造することもできる。該
添加物としては、例えば乳糖、ブドウ糖等の糖類、例え
ばトウモロコシ、小麦、米等の澱粉類、例えばステアリ
ン酸等の脂肪酸、例えばメタケイ酸ナトリウム、アルミ
ン酸マグネシウム、無水リン酸カルシウム等の無機塩、
例えばポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコー
ル等の合成高分子、例えばステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩、例えばステアリ
ルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類、
例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等の合成セルロース誘導体、その他、水、ゼラチ
ン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる添
加物等が挙げられる。
【0548】これらの錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末
等の固形製剤は、一般的には0.1〜100重量%、好
ましくは5〜100重量%の有効成分を含むことができ
る。液状製剤は、水、アルコール類又は例えば大豆油、
ピーナツ油、ゴマ油等の植物由来の油等液状製剤におい
て通常用いられる適当な添加物を使用し、懸濁液、シロ
ップ剤、注射剤等の形態として製造することができる。
【0549】特に、非経口的に筋肉内注射、静脈内注
射、皮下注射で投与する場合の適当な溶剤としては、例
えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉内注射
用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、静脈
内注射用液体(例えばクエン酸、クエン酸ナトリウム等
の水溶液)、電解質溶液(例えば点滴静注、静脈内注射
用)等又はこれらの混合溶液が挙げられる。
【0550】又、これらの注射剤は予め溶解したものの
他、粉末のまま又は適当な添加物を加えたものを用時溶
解する形態もとることができる。これらの注射液は、通
常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の有効
成分を含むことができる。
【0551】又、経口投与の懸濁剤又はシロップ剤等の
液剤は、0.5〜10重量%の有効成分を含むことがで
きる。
【0552】本発明の化合物の実際に好ましい投与量
は、使用される化合物の種類、配合された組成物の種
類、適用頻度及び治療すべき特定部位及び患者の病状に
よって適宜増減することができる。例えば、一日当りの
成人一人当りの投与量は、経口投与の場合、10ないし
500mgであり、非経口投与、好ましくは静脈内注射
の場合、1日当り10ないし100mgである。なお、
投与回数は、投与方法及び症状により異なるが、単回又
は2ないし5回に分けて投与することができる。
【0553】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、もとより本発明はこれらの実施
例のみに限定されるものではない。
【0554】実施例および参考例の薄層クロマトグラフ
ィーは、プレートとしてSilica gel60254
(Merck)を、検出法としてUV検出器を用いた。
カラム用シリカゲルとしては、WakogelTM C
−300又はC−200(和光純薬)を用いた。高速液
体クロマトグラフィーとしては、 HP1100シリー
ズ(ヒューレット パッカード(HP))を用いた。
MSスペクトルは、JMS−SX102A(日本電子
(JEOL))又はQUATTRO II(マイクロマ
ス)を用いて測定した。NMRスペクトルは、重クロロ
ホルム溶液で測定する場合には、内部基準としてテトラ
メチルシラン(TMS)を用い、重メタノール溶液で測
定する場合にはメタノールを、重ジメチルスルホキシド
溶液で測定する場合にはジメチルスルホキシドを用い、
Gemini−200(200MHz;Varia
n)、Gemini−300(300MHz;Vari
an)、またはVXR−300(300MHz;Var
ian)型スペクトロメータを用いて測定し、全δ値を
ppmで示した。
【0555】NMR測定における略号の意味を以下に示
す。 s:シングレット d:ダブレット dd:ダブル ダブレット t:トリプレット dt:ダブル トリプレット q:クァルテット m:マルチプレット br:ブロード J:カップリング定数 Hz:ヘルツ CDCl3:重クロロホルム D2O:重水 DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド CD3OD:重メタノール
【0556】反応式等における略号の意味を以下に示
す。 Ac:アセチル基 Et:エチル基 n−Bu:n−ブチル基 Bn:ベンジル基 n−Pr:n−プロピル基 i−Pr:イソプロピル基 Me:メチル基 Ph:フェニル基 Py:ピリジル基 TEA:トリエチルアミン
【0557】
【実施例】次に、本発明に係る実施例化合物を以下の表
に具体的に例示する。
【0558】
【表4】
【0559】
【表5】
【0560】
【表6】
【0561】
【表7】
【0562】
【表8】
【0563】
【表9】
【0564】
【表10】
【0565】
【表11】
【0566】
【表12】
【0567】
【表13】
【0568】
【表14】
【0569】
【表15】
【0570】
【表16】
【0571】
【表17】
【0572】
【表18】
【0573】
【表19】
【0574】
【表20】
【0575】
【表21】
【0576】
【表22】
【0577】
【表23】
【0578】
【表24】
【0579】
【表25】
【0580】
【表26】
【0581】
【表27】
【0582】
【表28】
【0583】
【表29】
【0584】
【表30】
【0585】
【表31】
【0586】
【表32】
【0587】
【表33】
【0588】
【表34】
【0589】
【表35】
【0590】
【表36】
【0591】
【表37】
【0592】
【表38】
【0593】
【表39】
【0594】
【表40】
【0595】
【表41】
【0596】
【表42】
【0597】
【表43】
【0598】
【表44】
【0599】
【表45】
【0600】
【表46】
【0601】
【表47】
【0602】
【表48】
【0603】
【表49】
【0604】
【表50】
【0605】
【表51】
【0606】
【表52】
【0607】
【表53】
【0608】
【表54】
【0609】
【表55】
【0610】
【表56】
【0611】
【表57】
【0612】
【表58】
【0613】
【表59】
【0614】
【表60】
【0615】
【表61】
【0616】
【表62】
【0617】
【表63】
【0618】
【表64】
【0619】
【表65】
【0620】
【表66】
【0621】
【表67】
【0622】
【表68】
【0623】
【表69】
【0624】
【表70】
【0625】実施例1 4−アミノ−9−フルオレノン29mg(0.15mm
ol)に2−ピリジンカルボニルアジド22mg(0.
15mmol)のテトラヒドロフラン0.5ml溶液を
室温にて加え、反応液を2時間還流した。反応液を室温
に戻しヘキサン、酢酸エチルの混合液を加えて結晶化し
た。得られた粗生成物を酢酸エチル、メタノールにて順
次洗浄後濾取し、黄色粉末34mg(実施例1の化合
物)を得た。1 H−NMR(DMSO− d6)δ:7.07(1H,
J=8.3Hz,5.1Hz),7.34−7.45
(4H,m),7.64−7.69(2H,m),7.
78−7.84(1H,m),8.04(1H,d,J
=7.9Hz),8.08(1H,d,J=7.7H
z),8.29(1H,dd,J=5.0Hz,1.2
Hz),10.0(1H,s),11.1(1H,br
s). mass:316(M+1)+
【0626】実施例2−実施例8 実施例1の方法に準じて、実施例2ないし実施例8の化
合物を製造した。実施例2 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.35(3H,
s),7.02−7.11(1H,m),7.34−
7.48(3H,m),7.60−7.74(3H,
m),8.02−8.22(3H,m),8.19(1
H,m),8.92(1H,m),12.1(1H,
m). mass:330(M+1)+
【0627】実施例3 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.01(1H,
dd,J=5.6Hz,8.0Hz),7.26(1
H,dd,J=2.0Hz,8.0Hz),7.35−
7.46(3H,m),7.67(2H,d,J=7.
3Hz),7.81(1H,dd,J=2.0Hz,
5.6Hz),8.11(1H,dd,J=1.8H
z,7.3Hz),8.15(1H,d,J=7.3H
z),8.40(1H,s),11.8(1H,s). mass:332(M+1)+
【0628】実施例4 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.28(2H,
s),7.36−7.46(6H,m),7.56(3
H,d,J=7.6Hz),7.62−7.70(2
H,m),7.69(1H,dd,J=5.0Hz,
8.0Hz),7.88(1H,d,J=5.0H
z),8.04−8.14(2H,m),8.48(1
H,s),11.8(1H,s). mass:422(M+1)+
【0629】実施例5 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.23−7.2
8(1H,m),7.39−7.48(3H,m),
7.65−7.70(2H,m),8.07−8.10
(2H,m),8.48(1H,dt,J=7.8H
z,1.6Hz),8.56(1H,d,J=5.0H
z). mass:360(M+1)+
【0630】実施例6 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.35(3H,
s),6.96(1H,d,J=5.0Hz),7.1
5(1H,s),7.36−7.49(3H,m),
7.64−7.74(2H,m),8.08−8.15
(2H,m),8.19(1H,d,J=5.0H
z),10.0(1H,s),11.3(1H,br
s). mass:330(M+1)+
【0631】実施例7 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.18(1H,
d,J=6.0Hz),7.35−7.45(3H,
m),7.57(1H,s),7.62−7.67(2
H,m),7.93(1H,d,J=7.0Hz),
7.98(1H,d,J=7.0Hz),8.28(1
H,d,J=4.0Hz),10.1(1H,s),1
0.4(1H,s).
【0632】実施例8 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.97(6H,
s),6.43(1H,s),6.43(1H,dd,
J=7.3Hz,2.0Hz),7.33−7.41
(3H,m),7.62−7.67(2H,m),7.
88(1H,d,J=6.0Hz),8.14(1H,
d,J=6.7Hz),8.20(1H,d,J=6.
7Hz),9.63(1H,s).
【0633】実施例9 参考例1の化合物および2−アミノ−4−(N−エトキ
シカルボニル)アミノピリジンを用いて実施例26と同
様の手順で調製した化合物50mg(0.12mmo
l)をエタノール2mlに溶解したところへ5N水酸化
ナトリウム水溶液2.0ml(10mmol)を室温で
加え、反応液を1時間還流した。反応液を室温に戻し水
を加えて酢酸エチル−テトラヒドロフランで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後濾
過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム−メタノール、100:0〜
95:5)で精製し黄色結晶8mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.19(1H,
s),6.25(1H,d,J=5.9Hz),6.2
8(2H,s),7.34−7.41(3H,m),
7.62−7.69(2H,m),7.74(1H,
d,J=5.7Hz),8.15(1H,d,J=7.
1Hz),8.21(1H,d,J=7.1Hz),
9.66(1H,s),12.3(1H,br). mass:331(M+1)+
【0634】実施例10 実施例9の化合物33mg(0.10mmol)をテト
ラヒドロフラン3mlに溶解し、n−ブチルアルデヒド
27μl(0.30mmol)およびトリアセトキシ水
素化ホウ素ナトリウム63mg(0.30mmol)を
室温で加え、同温度で反応液を6時間攪拌した。反応液
に飽和重曹水を加え酢酸エチル−テトラヒドロフランで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウ
ム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣を薄層クロマトグ
ラフィー(クロロホルム−テトラヒドロフラン、70:
30)で精製し、黄色結晶23mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.90(3H,
t,J=7.2Hz),1.31−1.40(2H,
m),1.48−1.53(2H,m),2.98−
3.02(2H,m),6.19(1H,s),6.2
8(1H,d,J=6.1Hz,1.9Hz),6.7
9(1H,dt),7.31−7.40(3H,m),
7.62−7.68(2H,m),7.75(1H,
d,J=6.2Hz),8.14(1H,dd,J=
7.1Hz,1.9Hz),8.20(1H,d,J=
8.2Hz),9.60(1H,s),12.3(1
H,br). mass:387(M+1)+
【0635】実施例11 実施例80(2)の化合物を用い、実施例80(3)の
方法に準じて参考例3の化合物にかわって4−アミノ−
9−フルオレノンと反応を行い調製した化合物に対し、
実施例80(4)と同様の操作を行って、無色結晶21
mgを得た。1 H−NMR( CDCl3)δ:4.52(2H,d,
J=5.3Hz),5.47(1H,t,J=5.3H
z),7.00(1H,d,J=4.7Hz),7.2
8−7.69(6H,m),8.05−8.22(3
H,m),10.0(1H,s),11.4(1H,
s). mass:346(M+1)+
【0636】実施例12−実施例17 実施例1の方法に準じて、実施例12ないし実施例17
の化合物を製造した。実施例12 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.28(3H,
s),7.25(1H,d,J=7.6Hz),7.1
6−7.45(3H,m),7.63−7.72(3
H,m),8.04−8.14(3H,m),9.92
(1H,s),11.1(1H,br). mass:330(M+1)+
【0637】実施例13 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.34−7.4
7(3H,m),7.58(1H,d,J=8.9H
z),7.66(2H,m),7.95(1H,d,J
=7.8Hz),7.99(2H,m),8.31(1
H,d,J=2.6Hz),10.0(1H,br). mass:350,352(M+1)+
【0638】実施例14 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.35−7.4
8(3H,m),7.54(1H,d,J=8.9H
z),7.62−7.72(2H,m),7.93(1
H,d,J=9.2Hz),7.96(1H,d,J=
5.1Hz),8.00(1H,dd,J=8.9H
z,2.2Hz),8.39(1H,d,J=2.8H
z),10.1(1H,m). mass:394,396(M+1)+
【0639】実施例15 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.36−7.5
6(4H,m),7.64−7.74(2H,m),
7.96(2H,t,J=8.6Hz),7.94−
8.02(1H,m),8.60(1H,m),9.1
6(1H,m). mass:361(M+1)+
【0640】実施例16 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.39−7.4
9(6H,m),7.68−7.73(3H,m),
7.99−8.08(3H,m),8.23−8.26
(1H,m),8.80(1H,s). mass:359(M+1)+
【0641】実施例17 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.37−7.4
8(3H,m),7.55(1H,d,J=8.8H
z),7.62−7.69(2H,m),7.95(1
H,d,J=7.9Hz),8.02(1H,d,J=
6.9Hz),8.25(1H,dd,J=8.8H
z,2.3Hz),8.79(1H,d,J=2.2H
z). mass:360(M+1)+
【0642】実施例18 (1)参考例1の化合物および2−アミノ−5−(N−
tert−ブトキシカルボニル)アミノピリジンを用い
て実施例26と同様の手順で調製した化合物0.613
g(1.40mmol)にトリフルオロ酢酸10mlを
室温で加え、同温度で反応液を6時間攪拌した。反応液
に飽和重曹水を加え酢酸エチル−テトラヒドロフランで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウ
ム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール、1
00:0〜90:10)で精製し粗結晶0.431gを
得た。このものをエーテルで洗浄し黄色結晶0.302
gを得た。(2)(1)で得られた化合物33mgを用
いて実施例10の方法に準じて黄色結晶3.4mgを得
た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.93(3H,
t,J=7.2Hz),1.37−1.43(2H,
m),1.50−1.57(2H,m),2.97−
3.03(2H,m),5.59(1H,t),7.1
1−7.13(2H,m),7.35−7.45(3
H,m),7.64−7.70(3H,m),8.11
−8.16(2H,m),9.61(1H,s). mass:387(M+1)+
【0643】実施例19−実施例20 実施例26の方法に準じて、実施例19及び実施例20
の化合物を製造した。実施例19 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.81(3H,
s),7.05(2H,d,J=8.8Hz),7.3
8−7.47(4H,m),7.64−7.70(4
H,m),8.02−8.13(3H,m),8.54
(1H,d,J=2.6Hz),10.1(0.3H,
s),11.0(0.2H,br). mass:422(M+1)+
【0644】実施例20 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.51(3H,
s),7.04(1H,d,J=7.1Hz),7.2
1−7.27(1H,m),7.47−7.59(3
H,m),7.72−7.84(3H,m),8.00
−8.04(1H,m),8.17(1H,d,J=
7.6Hz),10.1(1H,s),11.3(1
H,brs). mass:330(M+1)+
【0645】実施例21 参考例1の化合物及び2−アミノ−6−(N−tert
−ブトキシカルボニル)アミノピリジンを用いて実施例
18(1)に準じて目的化合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.07−6.1
0(2H,m),6.28(1H,d,J=7.5H
z),7.34−7.41(4H,m),7.46−
7.48(1H,m),7.52−7.57(1H,
m),7.65(1H,d,J=6.7Hz),7.7
7(1H,d,J=7.1Hz),7.93(1H,
d,J=7.6Hz),9.55(1H,s),11.
6(1H,brs). mass:331(M+1)+
【0646】実施例22 実施例21の化合物を用いて実施例10に準じて目的化
合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.68(3H,
t,J=7.4Hz),1.03−1.15(2H,
m),1.32−1.42(2H,m),2.99−
3.05(2H,m),6.07(1H,d,J=8.
2Hz),6.31(1H,d,J=7.8Hz),
6.65(1H,t,J=5.4Hz),7.34−
7.40(3H,m),7.48(1H,d,J=6.
3Hz),7.55(1H,dd,J=7.6Hz,
6.4Hz),7.65(1H,d,J=7.3H
z),7.70(1H,d,J=7.2Hz),7.8
1(1H,d,J=7.4Hz),9.56(1H,
s),11.4(1H,br). mass:387(M+1)+
【0647】実施例23−実施例25 実施例26の方法に準じて、実施例23ないし実施例2
5の化合物を製造した。実施例23 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.16(3H,
t,J=7.4Hz),2.36(3H,s),2.7
3(2H,q,J=7.6Hz),6.94(1H,
d,J=7.7Hz),7.36−7.47(3H,
m),7.57−7.68(3H,m),7.88(1
H,d,J=7.9Hz),8.06(1H,d,J=
7.0Hz). mass:358(M+1)+
【0648】実施例24 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.26(3H,
s),2.34(3H,s),6.77(1H,s),
6.89(1H,s),7.38−7.43(3H,
m),7.63−7.68(2H,m),7.90(1
H,dd,J=8.0Hz,1.9Hz),8.05
(1H,d,J=7.5Hz),9.92(1H,
s),11.4−11.5(1H,br). mass:344(M+1).+
【0649】実施例25 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.39(3H,
s),2.41(3H,s),6.94(1H,s),
7.37−7.48(3H,m),7.60−7.69
(2H,m),7.88(1H,d,J=7.9H
z),8.04(1H,d,J=7.6Hz),8.1
1(2H,brs),8.77(0.7H,s),9.
02(0.3H,s). mass:387(M+1)+
【0650】実施例26 2−アミノピリミジン13mg(0.14mmol)の
テトラヒドロフラン(1ml)溶液に参考例1の化合物
1.25mg(0.1mmol)のテトラヒドロフラン
(1ml)溶液を加え30分還流した。析出した結晶を
濾取しクロロホルムで洗浄後乾燥し目的化合物10mg
を黄色結晶として得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.23(1H,
t,J=4.9Hz),7.38−7.50(3H,
m),7.67−7.72(2H,m),8.06−
8.10(2H,m),8.74(2H,d,J=4.
9Hz),10.6(0.3H,s),11.6(0.
3H,s). mass:317(M+1)+
【0651】実施例27−実施例53 実施例26の方法に準じて、実施例27ないし実施例5
3の化合物を製造した。実施例27 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.36−7.9
5(9H,m). mass:333(M+1)+
【0652】実施例28 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.28(3H,
s),7.07(1H,d,J=5.3Hz),7.3
6−7.97(6H,m),8.05(1H,d,J=
7.3Hz),8.53(1H,d). mass:331(M+1)+
【0653】実施例29 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.38(3H,
s),2.52(3H,s),7.27−7.35(3
H,m),7.53−7.57(2H,m),7.81
(1H,d,J=7.9Hz),7.90(1H,d,
J=7.6Hz),9.00(1H,s). mass:373(M+1)+
【0654】実施例30 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.27(3H,
s),2.38(3H,s),7.36−7.48(3
H,m),7.65−7.70(2H,m),7.75
−7.78(1H,m),7.92(1H,d,J=
7.4Hz),9.02(1H,brs). mass:345(M+1)+
【0655】実施例31 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.34(3H,
s),3.92(3H,s),7.39−7.51(4
H,m),7.69−7.81(3H,m),7.99
(1H,d,J=7.6Hz). mass:377(M+1)+
【0656】実施例32 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.19(3H,
s),5.95(1H,br),6.75(1H,b
r),7.39−7.44(2H,m),7.49−
7.52(1H,m),7.63−7.69(2H,
m),7.78−7.81(1H,m),7.94−
7.97(1H,m). mass:347(M+1)+
【0657】実施例33 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.76,1.8
9(3H,sx2),2.01,2.18(3H,sx
2),7.37−7.50(5H,m),7.61−
7.67(2H,m),7.77−7.80(1H,
m),7.93−7.97(1H,m). mass:361(M+1)+
【0658】実施例34 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.43−7.5
3(3H,m),7.68−7.73(2H,m),
7.94−8.02(2H,m),8.34−8.39
(2H,m),8.99(1H,s). mass:317(M+1)+
【0659】実施例35 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.60(1H,
brs),7.33−7.49(7H,m),7.63
−7.75(4H,m),7.91−8.05(2H,
m). mass:381(M+1)+
【0660】実施例36 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:5.85(2H,
brs),7.30−7.45(5H,m),7.61
−7.69(2H,m),8.13−8.20(1H,
m). mass:321(M+1)+
【0661】実施例37 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.34(3H,
t,J=7.5Hz),4.05(2H,q,J=7.
5Hz),6.18(1H,m),7.33−7.46
(4H,m),7.63−7.73(3H,m),7.
84(1H,d,J=7.5Hz). mass:333(M+1)+
【0662】実施例38 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.45(1H,
s),7.31−7.47(4H,m),7.54−
7.63(8H,m),7.69(1H,d,J=7.
5Hz),8.79(1H,s),8.95(1H,
s). mass:381(M+1)+
【0663】実施例39 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.39(3H,
s),5.45(1H,s),6.49−6.61(4
H,m),6.69−6.85(8H,m),7.91
(1H,brs),8.06(1H,brs). mass:395(M+1)+
【0664】実施例40 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.33(1H,
d,J=3.8Hz),6.55−6.66(4H,
m),6.81−6.85(2H,m),7.00−
7.04(1H,m),7.08(1H,d,J=7.
6Hz),8.03(1H,brs). mass:322(M+1)+
【0665】実施例41 mass:336(M+1)+
【0666】実施例42 mass:422(M+1)+
【0667】実施例43 mass:408(M+1)+
【0668】実施例44 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.30(3H,
t,J=7.5Hz),4.31(2H,q,J=7.
5Hz),7.36−7.50(4H,m),7.60
−7.69(1H,m),7.83(1H,d,J=
7.5Hz),7.90(1H,d,J=7.5H
z),8.72(1H,s). mass:437(M+1)+
【0669】実施例45 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.29−7.5
0(6H,m),7.55(1H,s),7.60−
7.66(2H,m),7.81−7.94(4H,
m). mass:398(M+1)+
【0670】実施例46 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.40(2H,
t),7.49(3H,d),7.60−7.66(3
H,m),7.83(1H,d,J=7.6Hz),
7.91(3H,d,J=7.6Hz). mass:432(M+1)+
【0671】実施例47 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.35−7.4
3(2H,m),7.48−7.52(1H,m),
7.60−7.66(2H,m),7.72(1H,
d,J=7.6Hz),7.81(1H,d,J=7.
6Hz),8.20−8.28(3H,m),8.38
−8.44(2H,m),8.89−9.02(0.2
H,br). mass:507(M+1)+
【0672】実施例48 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.45(3H,
s),6.51−6.70(3H,m),6.79−
6.97(4H,m),7.13−7.37(1H,
m),7.80(0.3H,s),8.20(0.3
H,s). mass:336(M+1)+
【0673】実施例49 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.36−7.4
3(2H,m),7.47(2H,d,J=7.5H
z),7.61−7.65(2H,m),7.77(1
H,d,J=7.5Hz),7.84(1H,d,J=
7.5Hz). mass:400,402(M+1)+
【0674】実施例50 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.35−7.4
5(2H,m),7.52(1H,d,J=6.9H
z),7.60−7.67(2H,m),7.77(1
H,d,J=8.0Hz),7.85(1H,d,J=
7.5Hz),8.60(1H,s). mass:367(M+1)+
【0675】実施例51 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.25(1H,
t),7.40(3H,t),7.48(1H,d,J
=7.6Hz),7.60−7.68(3H,m),
7.86−7.93(3H,m),9.15(0.5
H,br). mass:372(M+1)+
【0676】実施例52 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.49(3H,
s),6.41(1H,d,J=7.5Hz),6.5
7−6.90(7H,m),7.00−7.05(1
H,brm),7.10−7.15(1H,brm). mass:386(M+1)+
【0677】実施例53 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.45(1H,
dt),6.60(2H,t),6.70(1H,d,
J=7.6Hz),6.80−6.90(3H,m),
7.00−7.10(3H,m). mass:390(M+1)+
【0678】実施例54−実施例55 実施例54及び実施例55の化合物は、実施例1の方法
に準じて製造した。実施例54 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.07−7.1
1(1H,m),7.34−7.38(1H,m),
7.53(1H,s),7.78−7.84(2H,
m),7.92−7.95(1H,m),8.07(1
H,d,J=8.3Hz),8.32(1H,d,J=
1.8Hz),8.38(1H,s).
【0679】実施例55 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:7.06(1H,
dd,J=7.2Hz,5.1Hz),7.20−7.
23(1H,m),7.42(1H,d,J=7.3H
z),7.71−7.80(2H,m),8.35(1
H,dd,J=5.0Hz,1.9Hz),8.74
(1H,d,J=8.5Hz),12.0(0.4H,
s),11.3(0.4H,brs),12.6(b
r).
【0680】実施例56 実施例55の化合物56mg(0.20mmol)、ト
リフェニルホスフィン157mg(0.6mmol)お
よびメタノール19mg(0.60mmol)をジメチ
ルホルムアミド5mlに溶解し、室温にてジエチルアゾ
ジカルボキシレートのトルエン溶液(60%)0.17
ml(0.60mmol)を加え、同温で30分反応液
を攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し水で洗浄し
た。有機層を分離し、析出した結晶を濾取して目的化合
物41mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.03(3H,
s),7.04−7.09(1H,m),7.19(1
H,brd,J=7.9Hz),7.45(1H,d
d,J=7.2Hz,0.8Hz),7.70−7.8
1(2H,m),8.39(1H,dd,J=5.0H
z,1.9Hz),8.74(1H,d,J=8.6H
z),10.2(0.3H,s),12.7(0.3
H,br).
【0681】実施例57−実施例74 実施例57ないし実施例74の化合物は、実施例56の
方法に準じて製造した。実施例57 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.18(3H,
t,J=7.2Hz),3.60(2H,q,J=7.
2Hz),7.07(1H,dd,J=7.3Hz,
5.0Hz),7.19−7.21(1H,m),7.
42(1H,d,J=7.2Hz),7.71−7.8
1(2H,m),8.39(1H,m),8.75(1
H,d,J=8.6Hz),10.2(0.3H,
s),12.7(0.3H,br).
【0682】実施例58 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.87(3H,
t,J=7.4Hz),1.62(2H,q,J=7.
3Hz),3.53(2H,t,J=7.1Hz),
7.07(1H,dd,J=7.3Hz,5.1H
z),7.22(1H,m),7.46(1H,d,J
=7.3Hz),7.71−7.81(2H,m),
8.38(1H,m),8.75(1H,d,J=8.
5Hz),10.2(0.3H,s),12.6(0.
3H,br).
【0683】実施例59 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.42(6H,
d,J=6.9Hz),4.37−4.42(1H,
m),7.05−7.09(1H,m),7.21−
7.23(1H,brm),7.43(1H,d,J=
7.2Hz),7.70−7.81(2H,m),8.
39(1H,m),8.74(1H,d,J=8.5H
z),10.2(0.2H,s),12.6(0.2
H,br).
【0684】実施例60 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.90(3H,
t,J=7.3Hz),1.26−1.36(2H,
m),1.54−1.63(2H,m),3.57(2
H,t,J=7.0Hz),7.07(1H,ddd,
J=7.3Hz,5.0Hz,1.0Hz),7.20
(1H,d,J=7.9Hz),7.46(1H,d,
J=7.2Hz),7.71−7.81(2H,m),
8.38(1H,dd,J=5.0Hz,1.8H
z),8.75(1H,d,J=8.5Hz),10.
2(1H,s),12.6(1H,br).
【0685】実施例61 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.40−1.4
7(2H,m),1.61−1.68(2H,m),
3.39(2H,t,J=6.4Hz),3.58(2
H,t,J=6.8Hz),4.38(0.3H,
m),7.04−7.09(1H,m),7.19−
7.22(1H,m),7.41−7.47(1H,
m),7.71−7.82(2H,m),8.34−
8.39(1H,m),8.75(1H,d,J=8.
2Hz),10.2(0.5H,s),12.6(0.
4H,br).
【0686】実施例62 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.34−3.4
8(3H,m),3.59(2H,d,J=7.5H
z),4.43(2H,m),7.05−7.09(1
H,m),7.20(1H,d,J=8.2Hz),
7.46(1H,d,J=6.9Hz),7.71−
7.81(2H,m),8.38(1H,dd,J=
4.8Hz,1.6Hz),8.74(1H,d,J=
8.6Hz),10.2(1H,s),12.6(1
H,br).
【0687】実施例63 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.21(3H,
t,J=7.1Hz),4.16(2H,q,J=7.
1Hz),4.42(2H,s),7.07(1H,d
d,J=7.2Hz,5.1Hz),7.18−7.2
1(1H,m),7.54(1H,d,J=7.3H
z),7.75−7.83(2H,m),8.35−
8.38(1H,m),8.81(1H,d,J=8.
6Hz),10.2(0.5H,s),12.7(0.
4H,br).
【0688】実施例64 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.78(2H,
s),7.06(1H,ddd,J=7.3Hz,5.
0Hz,1.0Hz),7.19−7.36(6H,
m),7.50(1H,d,J=7.1Hz),7.7
4−7.80(2H,m),8.36(1H,dd,J
=4.9Hz,1.9Hz),8.77(1H,d,J
=8.6Hz),10,2(0.3H,s),12.6
(0.3H,br).
【0689】実施例65 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.94(2H,
t,J=7.3Hz),3.81(2H,t,J=7.
3Hz),7.08(1H,dd,J=7.2Hz,
5.0Hz),7.15−7.33(6H,m),7.
43(1H,d,J=7.3Hz),7.70−7.8
1(2H,m),8.37(1H,dd,J=4.8H
z,1.4Hz),8.73(1H,d,J=8.6H
z),10.2(0.3H,s),12.6(0.3
H,br).
【0690】実施例66 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.61(2H,
s),6.50(1H,t,J=7.2Hz),6.6
7(1H,d,J=7.7Hz),6.93−7.09
(4H,m),7.17−7.22(1H,m),7.
41−7.71(2H,m),7.74−7.80(2
H,m),8.36(1H,d,J=4.7Hz),
8.78(1H,d,J=8.6Hz),10.2
(0.5H,s),12.6(0.5H,br).
【0691】実施例67 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.62(2H,
s),6.41−6.46(3H,m),6.95(1
H,t,J=7.9Hz),7.06(1H,dd,J
=7.2Hz,5.0Hz),7.19−7.22(1
H,m),7.50(1H,d,J=7.2Hz),
7.74−7.80(2H,m),8.37(1H,
d,J=5.6Hz),8.77(1H,d,J=8.
4Hz),10.2(0.3H,s),12.6(0.
3H,br).
【0692】実施例68 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.91(2H,
s),7.03(1H,dt,J=6.3Hz,1.1
Hz),7.17−7.29(2H,m),7.42
(1H,dd,J=7.9Hz,1.0Hz),7.5
2(1H,d,J=7.2Hz),7.73−7.82
(3H,m),8.31(1H,dd,J=4.5H
z,1.5Hz),8.44(1H,dd,J=4.5
Hz,1.8Hz),8.79(1H,d,J=8.6
Hz),10.2(0.3H,s),12.6(0.2
H,br).
【0693】実施例69 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.81(2H,
s),7.06(1H,dd,J=7.2Hz,5.0
Hz),7.09−7.22(1H,m),7.35
(1H,dd,J=7.8Hz,4.8Hz),7.4
9(1H,d,J=6.9Hz),7.72−7.80
(3H,m),8.37(1H,d,J=3.9H
z),8.48(1H,dd,J=4.8Hz,1.6
Hz),8.60(1H,s),8.76(1H,d,
J=8.0Hz),10.2(0.3H,s),12.
6(0.3H,br).
【0694】実施例70 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.81(2H,
s),7.04(1H,dd,J=6.9Hz,5.5
Hz),7.18−7.21(1H,m),7.33
(2H,d,J=5.7Hz),7.51(1H,d,
J=7.2Hz),7.74−7.81(2H,m),
8.33(1H,d,J=3.9Hz),8.51(2
H,d,J=6.0Hz),8.78(1H,d,J=
8.6Hz),10.2(0.4H,s),12.6
(0.3H,br).
【0695】実施例71 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:3.82(3H,
s),4.85(2H,s),7.04(1H,dd,
J=6.2Hz,1.1Hz),7.07−7.21
(1H,m),7.47(2H,d,J=8.5H
z),7.51(1H,d,J=7.3Hz),7.7
4−7.80(2H,m),7.92(2H,d,J=
8.5Hz),8.34(1H,d,J=4.0H
z),8.78(1H,d,J=8.6Hz),10.
2(0.2H,s),12.6(0.2H,br).
【0696】実施例72 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.65−1.6
8(1H,brm),1.82−1.98(2H,br
m),2.04−2.14(3H,brm),4.72
−4.76(1H,brm),5.61(1H,dd,
J=10Hz,1.2Hz),5.82−5.86(1
H,m),7.03−7.06(1H,brm),7.
21−7.27(1H,brm),7.42−7.45
(1H,m),7.70−7.80(2H,m),8.
36(1H,brs),8.72−8.74(1H,
m),10.2(0.4H,brs),12.4(0.
4H,br).
【0697】実施例73 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.93−1.1
1(2H,brm),1.13−1.16(3H,br
m),1.63−1.74(6H,brm),3.42
(2H,d,J=6.9Hz),7.08(1H,d
t,J=6.2Hz,1.1Hz),7.19−7.2
3(1H,brm),7.47(1H,d,J=7.1
Hz),7.72−7.82(2H,m),8.38
(1H,d,J=4.9Hz),8.75(1H,d,
J=8.6Hz),10.2(0.5H,s),12.
7(0.4H,br).
【0698】実施例74 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:2.28(4H,
m),2.49(4H,m),4.49(3H,s),
5.76−5.85(1H,m),7.04−7.09
(1H,m),7.17−7.21(1H,brm),
7.48(1H,d,J=7.2Hz),7.71−
7.80(2H,m),8.35(1H,d,J=4.
2Hz),8.76(1H,d,J=8.6Hz),1
0.2(0.5H,s),12.6(0.5H,b
r).
【0699】実施例79 参考例3の化合物及び2−ピリジンカルボニルアジドを
用いて実施例1の方法に準じて目的化合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.06−1.2
0(1H,m),2.30−2.43(2H,br
m),2.52−2.57(1H,m),3.28−
3.35(1H,m),3.50−3.60(1H,
m),4.83(1H,dd,J=10Hz,5.7H
z),7.06(1H,dd,J=7.2Hz,5.1
Hz),7.28−7.33(2H,m),7.46
(1H,t,J=7.7Hz),7.76−7.82
(1H,m),8.29−8.32(2H,m),9.
95(1H,s),11.2(1H,br). mass:309(M+1)+
【0700】実施例80 (1)4−ヒドロキシメチルピコリン酸エチルエステル
2.00g(11.0mmol)をジメチルホルムアミ
ド80mlに溶解し、イミダゾール1.88g(27.
0mmol)、クロロ−tert−ブチルジフェニルシ
ラン7.60ml(27.0mmol)を室温にて加
え、同温度で反応液を2時間攪拌した。反応液をヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)で希釈し飽和食塩水で洗浄し
て硫酸マグネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢
酸エチル、95:5〜70:30)で精製し、無色固体
4.27gを得た。
【0701】(2)(1)で得られた化合物3.14g
(7.40mmol)をメタノール60mlに溶解し、
ヒドラジン1水和物1.80ml(37.0mmol)
を室温にて加え、同温度で反応液を12時間攪拌した。
反応液を濃縮し残渣をクロロホルムに溶解した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、有機層を濃縮して油状物を得
た。このものは精製を行わずに次の反応に使用した。
【0702】(3)(2)で得られた化合物をクロロホ
ルム10mlに溶解したところへ1N塩酸22.2ml
(22.2mmol)を室温にて加えた。この混合物を
氷冷し、亜硝酸ナトリウム1.02g(14.8mmo
l)を同温度で加え、さらに反応液を同温度で30分攪
拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を分離
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾
燥後濾過、濾液を濃縮した。得られた残渣に参考例3の
化合物0.622g(3.30mmol)のテトラヒド
ロフラン(50ml)溶液を室温にて加え、反応液を1
晩還流した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム−テトラヒドロフラ
ン、10:0〜9:1)で精製し淡褐色不定形物2.0
3gを得た。
【0703】(4)(3)で得られた化合物2.03g
(3.30mmol)をテトラヒドロフラン10mlに
溶解し、フッ化テトラ―n−ブチルアンモニウムのテト
ラヒドロフラン溶液(1.0M)6.60ml(6.6
0mmol)を室温で加え、反応液を同温度で1時間攪
拌した。反応液をテトラヒドロフラン、酢酸エチルで希
釈し飽和食塩水で洗浄した。有機層を濃縮し、析出した
淡黄色結晶を濾取した。濾液をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム−メタノール、100:0
〜95:5)で精製し黄色結晶を得た。先に濾取した結
晶とあわせて目的化合物1.02gを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.07−1.2
0(1H,m),2.31−2.44(2H,m),
2.45−2.58(1H,m),3.28−3.35
(1H,m),3.50−3.60(1H,m),4.
52(2H,d,J=5.6Hz),4.83(1H,
dd,J=10Hz,5.3Hz),5.47(1H,
t,J=5.7Hz),6.99(1H,d,J=4.
7Hz),7.26(1H,s),7.32(1H,
d,J=7.5Hz),7.47(1H,t,J=7.
8Hz),8.23(1H,d,J=5.3Hz),
8.33(1H,d,J=7.6Hz),9.96(1
H,s),11.4(1H,br). mass:339(M+1)+
【0704】実施例81 (1)参考例5の化合物3.50gのテトラヒドロフラ
ン(35ml)溶液にフッ化テトラ―n−ブチルアンモ
ニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M)7.10
ml(7.10mmol)を室温にて加え、反応液を同
温度で1時間攪拌した。反応液を濃縮しエーテルで希釈
した。水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウム乾
燥後、濾過濃縮した。残渣をエーテルで洗浄後、乾燥し
目的化合物を無色固体として1.66g得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.2
2(1H,m),2.26−2.31(2H,br
m),2.46−2.62(1H,m),2.70(2
H,t,J=6.3Hz),3.22−3.40(1
H,m),3.48−3.71(3H,m),4.71
(1H,brt),4.79−4.90(1H,m),
6.95(1H,d,J=6.3Hz),7.11(1
H,s),7.30(1H,d,J=6.3Hz),
7.44(1H,t,J=7.9Hz),8.19(1
H,d,J=6.3Hz),8.30(1H,d,J=
7.9Hz),9.86(1H,s),11.4(1
H,br). mass:353(M+1)+
【0705】実施例82 (1)実施例80の化合物45mg(0.13mmo
l)をピリジン1mlに溶解し、メタンスルホニルクロ
リド40μl(0.52mmol)を室温にて加え、反
応液を同温度で1時間攪拌した。反応液を1N塩酸で酸
性にして酢酸エチル、テトラヒドロフランの混合液で抽
出した。有機層を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で
順次洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮し
た。残渣をジメチルホルムアミド1mlに溶解し、室温
にてアジ化ナトリウム85mg(1.3mmol)を加
え、反応液を80℃で30分攪拌した。反応液をクロロ
ホルムで希釈し飽和食塩水で洗浄した。有機層を分離し
濃縮して淡黄色固体35mgを得た。このものは精製を
行わずに次の反応に使用した。
【0706】(2)(1)で得られた化合物35mgを
メタノール−テトラヒドロフラン(5:2)7mlに溶
解し、室温にて10%パラジウム炭素触媒5mgを加え
た。容器内を水素置換し、水素気流下室温で反応液を1
晩攪拌した。反応液をセライトで濾過し濾液を濃縮し
た。析出した結晶を濾取して淡黄色結晶13mgを得
た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.1
0(1H,m),2.21−2.60(4H,m),
3.45−3.52(2H,m),4.06−4.09
(2H,m),4.79−4.85(1H,m),5.
16−5.20(1H,m),6.93(1H,d,J
=5.9Hz),7.20(1H,s),7.26(1
H,d,J=7.6Hz),7.39−7.45(1
H,m),8.10(1H,d,J=4.9Hz),
8.27(1H,d,J=7.7Hz),10.3(1
H,br),11.7(1H,br). mass:338(M+1)+
【0707】実施例83 参考例9の化合物260mgをメタノール−テトラヒド
ロフラン(1:1)10mlに溶解し、10%パラジウ
ム炭素触媒200mgを室温にて加えた。反応容器内を
水素で置換し、反応液を同温度で1晩攪拌した。不溶物
を濾過し濾液を濃縮して表題化合物105mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.01−1.2
2(1H,m),2.28−2.40(3H,br
m),2.62−2.72(2H,m),2.80−
2.88(2H,m),3.18(2H,s),3.4
5−3.60(2H,m),4.82(1H,dd,J
=9.8Hz,6.2Hz),6.95(1H,d,J
=6.2Hz),7.12(1H,s),7.30(1
H,d,J=6.8Hz)、7.45(1H,t,J=
7.4Hz),8.20(1H,d,J=5.5H
z),8.30(1H,d,J=6.2Hz),9.9
4(1H,br),11.4(1H,br). mass:352(M+1)+
【0708】実施例84 (1)実施例80の化合物1.02g(3.02mmo
l)をジメチルホルムアミド−テトラヒドロフラン
(1:8)90mlに溶解し、室温にて二酸化マンガン
3.92g(45.1mmol)を加え、反応液を同温
度で6時間攪拌した。反応液をセライトで濾過した。濾
液を濃縮し、析出した結晶を濾取して黄色結晶0.21
1gを得た。
【0709】(2)(1)で得られた化合物34mg
(0.10mmol)およびn−ブチルアミン22mg
(0.30mmol)をクロロホルム5mlに溶解し、
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム212mg
(1.0mmol)を室温にて加え、反応液を同温度で
24時間攪拌した。反応液を3N塩酸で中和しクロロホ
ルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。析出した結晶を
濾取して目的化合物13mgを得た。1H−NMR( D
MSO− d6)δ:0.88(3H,t,J=7.3H
z),1.08−1.17(1H,m),1.28−
1.38(2H,m),1.42−1.51(2H,
m),2.31−2.39(3H,m),2.47−
2.54(2H,m),2.59(2H,t,J=7.
2Hz),3.50−3.57(1H,m),3.81
(2H,s),4.83(1H,dd,J=11Hz,
5.5Hz),7.09(1H,d,J=5.3H
z),7.31−7.33(2H,m),7.47(1
H,t,J=7.9Hz),8.26(1H,d,J=
5.3Hz),8.31(1H,d,J=8.1H
z),9.98(1H,s),11.2(1H,b
r). mass:394(M+1)+
【0710】実施例85−94 実施例85ないし実施例94の化合物は、実施例84に
準じて製造した。実施例85 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.11−1.1
8(1H,m),2.22−2.44(5H,m),
2.58(2H,t,J=5.8Hz),3.46−
3.58(3H,m),3.73(2H,s),4.5
1(1H,t,J=5.4Hz),4.84(1H,d
d,J=10Hz,5.6Hz),7.05(1H,
d,J=5.4Hz),7.26(1H,s),7.3
3(1H,d,J=7.4Hz),7.48(1H,
t,J=7.9Hz),8.24(1H,d,J=5.
3Hz),8.34(1H,d,J=8.2Hz),
9.93(1H,s),11.4(1H,br). mass:382(M+1)+
【0711】実施例86 1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.06−1.20
(1H,m),2.28−2.43(2H,m),2.
48−2.60(1H,m),3.00(1H,b
r),3.28−3.40(1H,m),3.50−
3.60(1H,m),3.71(4H,s),4.8
3(1H,m),7.06(1H,d,J=4.6H
z),7.25(1H,d,J=7.4Hz),7.2
9−7.39(6H,m),7.46(1H,t,J=
7.4Hz),8.23(1H,d,J=5.5H
z),8.34(1H,d,J=7.4Hz),9.9
7(1H,s),11.5(1H,br). mass:428(M+1)+
【0712】実施例87 1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.06−1.20
(1H,m),2.29−2.43(2H,m),2.
49−2.60(1H,m),3.32(2H,s),
3.49(2H,s),3.53−3.60(1H,
m),3.64(2H,s),4.83(1H,dd,
J=11Hz,5.6Hz),4.91(2H,s),
6.51(2H,d,J=8.3Hz),6.99(1
H,d,J=8.2Hz),7.04(2H,d,J=
5.4Hz),7.26(1H,s),7.32(1
H,d,J=7.4Hz),7.47(1H,t,J=
7.8Hz),8.22(1H,d,J=5.4H
z),8.33(1H,d,J=8.1Hz),9.9
4(1H,s),11.5(1H,br). mass:443(M+1)+
【0713】実施例88 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.07−1.1
8(1H,m),2.32−2.44(2H,m),
2.51−2.66(5H,m),3.28−3.40
(2H,m),3.54−3.61(1H,m),3.
72(2H,s),4.82(3H,s),6.48
(2H,d,J=8.2Hz),6.86(2H,d,
J=8.2Hz),7.03(1H,d,J=5.2H
z),7.24(1H,s),7.32(1H,d,J
=7.3Hz),7.48(1H,t,J=7.6H
z),8.22(1H,d,J=5.0Hz),8.3
4(1H,d,J=8.3Hz),9.94(1H,
s),11.4(1H,br). mass:457(M+1)+
【0714】実施例89 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.12−1.2
1(1H,m),2.33−2.42(2H,m),
2.50−2.59(2H,m),2.90−3.15
(1H,br),3.51−3.58(1H,m),
3.70(2H,s),3.77(2H,s),4.8
4(1H,dd,J=11Hz,5.6Hz),7.0
8(1H,d,J=5.3Hz),7.28−7.46
(4H,m),7.48(1H,t,J=7.8H
z),7.57(2H,d,J=8.2Hz),7.7
9(2H,d,J=8.3Hz),8.25(1H,
d,J=5.3Hz),8.34(1H,d,J=8.
2Hz),9.96(1H,s),11.4(1H,b
r). mass:507(M+1)+
【0715】実施例90 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.08−1.1
5(1H,m),2.30−2.57(5H,m),
2.71−2.83(4H,m),3.48−3.55
(1H,m),3.71(2H,s),4.78−4.
83(1H,m),6.99(1H,d,J=5.3H
z),7.23−7.25(3H,m),7.30(1
H,d,J=7.6Hz),7.39(2H,d,J=
8.0Hz),7.45(1H,t,J=7.8H
z),7.71(2H,d,J=7.9Hz),8.2
0(1H,d,J=4.9Hz),8.31(1H,
d,J=8.0Hz),9.91(1H,s),11.
4(1H,br). mass:521(M+1)+
【0716】実施例91 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.05−1.1
8(1H,m),2.26−2.40(2H,m),
2.46−2.60(2H,m),3.00(1H,b
r),3.50−3.58(1H,m),3.69(2
H,s),3.71(2H,s),4.82(1H,d
d,J=10Hz,5.9Hz),7.05(1H,
d,J=5.3Hz),7.31(2H,d,J=7.
5Hz),7.38(2H,d,J=5.5Hz),
7.46(1H,t,J=7.9Hz),8.23(1
H,d,J=5.4Hz),8.32(1H,d,J=
8.1Hz),8.50(2H,d,J=5.9H
z),9.95(1H,s),11.4(1H,b
r). mass:429(M+1)+
【0717】実施例92 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
7(1H,m),2.28−2.40(3H,m),
2.47−2.54(1H,m),2.73(4H,
s),3.26−3.34(1H,m),3.50−
3.58(1H,m),3.70(2H,s),4.8
0(1H,dd,J=11Hz,5.6Hz),6.9
8(1H,d,J=5.5Hz),7.23(2H,
d,J=6.1Hz),7.23(1H,s),7.2
9(1H,d,J=6.6Hz),7.44(1H,
t,J=7.8Hz),8.19(1H,d,J=5.
3Hz),8.30(1H,d,J=7.3Hz),
8.42(2H,d,J=5.9Hz),9.91(1
H,s),11.4(1H,br). mass443(M+1)+
【0718】実施例93 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.05−1.2
5(1H,m),2.27−2.64(4H,m),
3.20−3.41(3H,m),3.49−3.60
(2H,m),4.24(2H,brm),4.84−
4.92(1H,m),7.33−7.63(6H,
m),8.29(1H,d,J=7.7Hz),8.4
0(1H,d,J=5.5Hz),9.08(1H,
s),9.85(2H,brm),10.3(1H,
s),10.7(1H,brm). mass:432(M+1)+
【0719】実施例94 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.99−1.1
4(5H,m),1.75−1.85(4H,m),
2.25−2.38(3H,m),2.47−2.55
(1H,m),3.26−3.35(2H,m),3.
48−3.57(1H,m),3.71(2H,s),
4.44(1H,d,J=4.4Hz),4.81(1
H,dd,J=10Hz,5.6Hz),7.02(1
H,d,J=5.5Hz),7.23(1H,s),
7.29(1H,d,J=7.4Hz),7.45(1
H,t,J=7.7Hz),8.19(1H,d,J=
5.3Hz),8.30(1H,d,J=8.2H
z),9.90(1H,s),11.4(1H,b
r). mass:436(M+1)+
【0720】実施例95 N−(2−アミノエチル)カルバミド酸tert−ブチ
ルエステルを用いて実施例96に準じて目的化合物を製
造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.01−1.1
5(1H,m),2.25−2.61(3H,br
m),2.97−3.03(2H,brm),3.14
−3.35(6H,brm),3.50−3.59(1
H,m),3.80−4.00(1H,brm),4.
80−4.86(1H,m),7.05(1H,br
d),7.25−7.34(2H,m),7.46(1
H,dd),8.21−8.30(4H,m),9.4
8(2H,br),10.2(1H,brs),10.
9(1H,br). mass:395(M+1)+
【0721】実施例96 (1)4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド844m
g(3.81mmol)のクロロホルム(9ml)溶液
を氷冷したところへトリエチルアミン0.531ml
(3.81mmol)を加え、反応液を室温にもどし
た。この溶液(0.3ml)を室温にてn−プロピルア
ミン10μl(0.122mmol)のクロロホルム
0.3ml溶液に加え、反応液を同温度で1晩攪拌し
た。反応混合物を薄層クロマトグラフィー(クロロホル
ム−メタノール、19:1)で精製し目的化合物を得
た。
【0722】(2)(1)で得られた化合物に参考例7
の化合物38mgとトリフェニルホスフィン29mg
(0.111mmol)のクロロホルム(0.6ml)
溶液を室温にて加え、さらに反応液にジエチルアゾジカ
ルボキシレートのトルエン溶液(40%)0.047m
l(0.108mmol)を加えて、反応液を室温で3
日間攪拌した。反応混合物を薄層クロマトグラフィー
(クロロホルム−メタノール、19:1)で精製した。
【0723】(3)(2)で得られた化合物をジメチル
ホルムアミド1mlに溶解し炭酸ナトリウム35mg
(0.330mmol)及びチオフェノール11μl
(0.107mmol)を室温にて加え、反応液を同温
度で1日攪拌した。不溶物を濾過し濾液をテトラヒドロ
フラン3mlに溶解し、反応液に1N塩酸1mlを室温
にて加え、さらに反応液を室温で1時間攪拌した。反応
液を濃縮し残渣をトルエンで共沸した。ここへメタノー
ル−エーテルを加えて、固化し目的化合物を得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.93(3H,
t,J=7.5Hz),1.03−1.17(1H,
m),1.58−1.70(2H,m),2.26−
2.40(2H,brm),2.55−2.65(1
H,brm),2.85−2.95(2H,brm),
2.96−3.03(2H,m),3.12−3.22
(2H,brm),2.28−2.35(1H,m),
3.50−3.60(1H,m),4.80−4.86
(1H,m),7.06(1H,d,J=5.2H
z),7.30−7.35(2H,m),7.48(1
H,t,J=7.9Hz),8.27−8.32(2
H,m),8.86(2H,br),10.4(1H,
brs),10.9(1H,br). mass:394(M+1)+
【0724】実施例97−実施例98 実施例97及び実施例98の化合物は、実施例96に準
じて製造した。実施例97 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.89(3H,
t,J=7.8Hz),1.01−1.17(1H,
m),2.26−2.40(2H,m),2.52−
2.63(2H,m),2.26−2.39(2H,
m),2.50−2.61(1H,m),2.88−
3.00(4H,m),3.10−3.21(2H,
m),3.26−3.34(1H,m),3.50−
3.60(1H,m),4.80−4.86(1H,
m),7.02(1H,d,J=4.6Hz),7.2
6−7.34(2H,m),7.46(1H,t,J=
7.8Hz),8.26−8.30(2H,m),8.
80(2H,m),10.2(1H,s),11.0
(1H,br). mass:408(M+1)+
【0725】実施例98 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.86(3H,
t),1.00−1.20(1H,m),1.21−
1.34(4H,m),1.54−1.66(2H,
m),2.26−2.38(2H,m),2.40−
2.63(1H,m),2.85−3.00(4H,
m),3.08−3.23(2H,m),3.26−
3.35(1H,m),3.50−3.60(1H,
m),4.80−4.86(1H,m),7.03(1
H,d,J=4.3Hz),7.26−7.35(2
H,m),7.46(1H,t,J=7.8Hz),
8.26−8.30(2H,m),8.81(2H,b
rm),10.3(1H,s),11.0(1H,b
r). mass:422(M+1)+
【0726】実施例99 グリコールアルデヒドジエチルアセタールを用いて、実
施例96に準じて製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.05−1.1
5(1H,m),2.25−2.40(3H,m),
2.43−2.63(1H,m),2.90−3.37
(6H,m),3.48−3.60(1H,m),4.
77−4.85(1H,m),6.97−7.02(1
H,m),7.23−7.34(2H,m),7.40
−7.50(1H,m),8.23−8.32(2H,
m),8.66(0.5H,brm),9.00−9.
23(1H,brm),10.1(1H,s),11.
0(1H,br). mass:394(M+1)+
【0727】実施例100 グリシンtert−ブチルエステルを用いて実施例96
に準じて製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
0(1H,m),2.23−2.40(2H,br
m),2.54−2.65(1H,brm),2.97
−3.05(2H,brm),3.17−3.40(3
H,m),3.50−3.59(1H,m),3.94
(2H,brs),4.81−4.86(1H,m),
7.03(1H,d,J=5.5Hz),7.28−
7.34(2H,m),7.46(1H,t,J=7.
8Hz),8.26(2H,d,J=6.5Hz),
9.23(2H,br),10.4(1H,br),1
0.9(1H,br). mass:466(M+1)+
【0728】実施例101−実施例108 実施例101ないし実施例108の化合物は、実施例9
6に準じて製造した。実施例101 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
5(1H,m),2.25−2.63(3H,m),
2.95−3.05(2H,m),3.19−3.37
(3H,m),3.50−3.61(1H,m),4.
10−4.19(2H,m),4.80−4.86(1
H,m),5.26(2H,s),7.00(1H,
d,J=5.5Hz),7.28−7.49(8H,
m),8.26−8.32(2H,m),9.37(2
H,brm),10.2(1H,s),10.9(1
H,br). mass:500(M+1)+
【0729】実施例102 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
7(1H,m),2.26−2.63(3H,br
m),2.97−3.05(2H,brm),3.10
−3.21(2H,brm),3.26−3.37(1
H,brm),3.50−3.60(1H,m),3.
78(3H,s),4.06−4.17(2H,br
m),4.80−4.88(1H,m),6.98−
7.03(3H,m),7.26(1H,brm),
7.34(1H,d,J=8.3Hz),7.43−
7.50(3H,m),8.25−8.30(2H,
m),9.18(2H,brm),10.3(1H,b
rs),10.9(1H,br).
【0730】実施例103 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.1
8(1H,m),2.25−2.40(3H,m),
2.44−2.63(2H,m),3.06−3.09
(2H,m),3.25−3.35(3H,m),3.
50−3.59(1H,m),4.82−4.88(1
H,m),7.04(1H,dd,J=6.0Hz,
1.1Hz),7.30−7.35(2H,m),7.
45−7.55(3H,m),7.92(1H,t),
8.28(2H,d,J=7.0Hz),8.67(1
H,m),9.39(2H,brm),10.4(1
H,brm),10.9(1H,br). mass:443(M+1)+
【0731】実施例104 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.01−1.1
5(1H,m),2.30−2.40(3H,m),
2.41−2.56(1H,m),2.57−2.64
(1H,m),3.04−3.11(2H,m),3.
20−3.36(3H,m),3.50−3.59(1
H,m),4.82−4.87(1H,m),7.07
(1H,d,J=6.6Hz),7.31−7.35
(2H,m),7.48(1H,t,J=7.8H
z),7.83−7.90(1H,m),8.25−
8.29(2H,m),8.46(1H,d),8.8
3(1H,dd,J=5.3Hz,1.3Hz),8.
98(1H,s),9.79(2H,brm),10.
3(1H,br),10.9(1H,br). mass:443(M+1)+
【0732】実施例105 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
7(1H,m),2.26−2.40(2H,m),
2.50−2.65(1H,m),3.05−3.15
(2H,m),3.21−3.37(3H,m),3.
50−3.61(1H,m),4.40−4.45(2
H,m),4.81−4.89(1H,m),7.05
(1H,d,J=4.6Hz),7.25−7.35
(2H,m),7.46(1H,t,J=8.3H
z),7.99(2H,d,J=7.4Hz),8.2
8(2H,d,J=7.4Hz),8.86(2H,
d,J=6.5Hz),9.90−10.0(2H,
m),10.3(1H,s),10.9(1H,b
r). mass:443(M+1)+
【0733】実施例106 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
7(1H,m),2.25−2.37(2H,m),
2.40−2.60(1H,m),2.91−3.01
(4H,m),3.14−3.35(5H,m),3.
49−3.59(1H,m),4.80−4.85(1
H,m),7.02(1H,d,J=5.3Hz),
7.26−7.37(7H,m),7.46(1H,
t),8.26−8.29(2H,m),8.94(2
H,brm),10.2(1H,s),11.0(1
H,br). mass:456(M+1)+
【0734】実施例107 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
7(1H,m),2.26−2.50(3H,br
m),2.54−2.63(1H,brm),2.83
(2H,t),3.00(2H,t),3.06−3.
23(3H,brm),3.26−3.37(1H,
m),3.50−3.58(1H,m),4.80−
4.86(1H,m),6.72(2H,d,J=8.
3Hz),7.05(3H,d,J=8.3Hz),
7.28−7.35(2H,m),7.46(1H,
t,J=7.8Hz),8.26−8.32(2H,
m),8.94(2H,brm),10.3(1H,
s),11.0(1H,br). mass:472(M+1)+
【0735】実施例108 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.05−1.1
5(1H,m),2.26−2.40(2H,br
m),2.43−2.63(2H,brm),2.98
−3.06(2H,m),3.20−3.43(6H,
brm),3.50−3.65(1H,m),4.81
−4.88(1H,m),7.03(1H,d,J=
5.5Hz),7.30−7.35(2H,m),3.
45−3.50(1H,m),7.95(2H,d,J
=5.5Hz),8.28(2H,d,J=5.5H
z),8.86(2H,d,J=5.5Hz),8.7
2(2H,brm),10.2(1H,s),10.9
(1H,br). mass:457(M+1)+
【0736】実施例109 参考例8に記載のとおり、目的化合物80mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.2
5(2H,m),2.26−2.43(2H,br
m),2.50−2.65(1H,m),2.57(6
H,s),2.88−3.06(3H,m),3.26
−3.40(1H,m),3.50−3.59(1H,
m),4.82−4.86(1H,m),7.00(1
H,d,J=5.5Hz),6.26−6.34(2
H,m),7.46(1H,t,J=7.8Hz),
8.23(1H,d,J=5.5Hz),8.30(1
H,d,J=8.3Hz),10.0(1H,s),1
0.5(0.5H,br),11.1(1H,br). mass:380(M+1)+
【0737】実施例110 参考例11の化合物30mg(0.038mmol)の
クロロホルム(1ml)溶液に塩化n−ブタノイル6μ
l(0.058mmol)とトリエチルアミン13μl
(0.093mmol)を室温にて加え、反応液を同温
度で1時間攪拌した。反応液に塩化n−ブタノイル6μ
l(0.058mmol)とトリエチルアミン10μl
(0.072mmol)を室温にて加え、反応液を同温
度で10分攪拌した。反応液に水1mlを加え有機層を
分離した。有機層を水1mlで洗浄し硫酸マグネシウム
乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣をテトラヒドロフラ
ン1mlに溶解し、反応液に1N塩酸1mlを室温にて
加えて、反応液を同温度で15分攪拌した。反応液を濃
縮し、残渣にトリフルオロ酢酸2mlを加えて、反応液
を室温で15分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣にメタ
ノール−エーテルを加えて固化し目的化合物を得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.80(3H,
t,J=7.8Hz),1.03−1.15(1H,
m),1.42−1.54(2H,m),2.00(2
H,t,J=6.9Hz),2.25−2.40(2
H,brm),2.55−2.63(1H,brm),
2.70−2.78(2H,brm),3.28−3.
39(3H,brm),3.50−3.60(1H,b
rq),4.80−4.86(1H,m),7.01
(1H,d,J=4.6Hz),7.14(1H,
s),7.34(1H,d,J=8.3Hz),7.4
8(1H,t,J=7.8Hz),7.88(2H,b
rm),8.23(1H,d,J=4.6Hz),8.
26(1H,d,J=8.3Hz),10.4(1H,
br),11.1(1H,br). mass:422(M+1)+
【0738】実施例111−実施例114 実施例111ないし実施例114の化合物は、実施例1
10に準じて製造した。実施例111 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.00−1.2
3(1H,m),2.26−2.60(3H,m),
2.70(2H,br),3.15(2H,br),
3.40−3.60(2H,m),4.34(2H,
s),4.80−4.90(1H,m),6.97(1
H,d,J=4.9Hz),7.15(1H,s),
7.30(1H,d,J=8.0Hz),7.40−
7.52(6H,m),8.23(1H,d,J=4.
3Hz),8.30(1H,d,J=8.0Hz),
8.54−8.63(1H,m),9.94(1H,
s),11.4(1H,br). mass:470(M+1)+
【0739】実施例112 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.00−1.2
0(1H,m),2.26−2.40(2H,m),
2.41−2.60(1H,m),2.83(2H,b
rt),3.15(1H,s),3.20−3.40
(1H,m),3.43−3.57(2H,m),4.
75−4.86(1H,m),6.97(1H,d,J
=7.6Hz),7.15(1H,s),7.30(1
H,d,J=11Hz),7.40−7.52(4H,
m),7.80(2H,d,J=10Hz),8.21
(1H,d,J=6.7Hz),8.30(1H,d,
J=11Hz),8.59(1H,brt),9.94
(1H,s),11.4(1H,br). mass:456(M+1)+
【0740】実施例113 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.06−1.2
0(1H,m),2.25−2.41(2H,m),
2.72(2H,t),3.10−3.20(2H,
m),3.26−3.42(1H,m),3.48−
3.60(1H,m),3.75−3.90(1H,
m),4.36(2H,s),4.80−4.86(1
H,m),6.99(1H,d,J=5.7Hz),
7.13(1H,s),7.19−7.40(7H,
m),7.46(1H,t,J=7.6Hz),8.2
3(1H,d,J=3.8Hz),8.28(1H,
d,J=8.6Hz),10.0(1H,s),11.
2(1H,br).
【0741】実施例114 1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.43−1.6
0(1H,m),2.50−3.00(3H,br
m),3.03−3.15(2H,brm),3.34
−3.48(2H,brm),3.65−3.80(1
H,brm),3.85−4.00(1H,m),5.
17−5.26(1H,m),7.31(1H,d,J
=5.4Hz),7.46(1H,s),7.72(1
H,dd,J=6.8Hz,0.6Hz),7.87
(1H,t),7.94−8.03(3H,m),8.
10−8.20(3H,m),8.58(1H,d,J
=4.7Hz),8.70(1H,d,J=8.1H
z),10.4(1H,s),11.7(1H,b
r). mass:492(M+1)+
【0742】実施例115 実施例83の化合物を用いて実施例96(1)に準じて
目的化合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.04−1.1
9(1H,m),2.26−2.41(2H,m),
2.48−2.60(1H,m),2.66−2.74
(2H,m),3.10−3.20(2H,m),3.
28−3.39(1H,m),3.51−3.59(1
H,m),4.79−4.82(1H,m),6.90
(1H,d,J=4.6Hz),7.01(1H,
s),7.32(1H,d,J=8.3Hz),7.4
6(1H,t,J=8.3Hz),7.97(2H,
d,J=9.2Hz),8.17(2H,m),8.2
9−8.37(3H,m),9.90(1H,s),1
1.2(1H,br). mass:537(M+1)+
【0743】実施例116 フェノール及び参考例7の化合物を用いて実施例56に
準じて調製した化合物に対し実施例124と同様の操作
を行い、目的化合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.08(1H,
t,J=7.4Hz),2.25−2.40(2H,
m),2.60−2.69(1H,m),3.10(2
H,t,J=5.5Hz),3.25−3.35(1
H,m),3.54(1H,q,J=9.2Hz),
4.25(2H,t,J=5.5Hz),4.80−
4.86(1H,m),6.92(1H,d,J=12
Hz),6.94(2H,d,J=7.4Hz),7.
20(1H,d,J=5.5Hz),7.25−7.3
7(4H,m),7.48(1H,t,J=7.4H
z),8.23−8.28(2H,m),10.5−1
1.0(2H,br). mass:429(M+1)+
【0744】実施例117 (1)3−アミノ−5−フェニルピラゾール544mg
(3.4mmol)のジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に水素化ナトリウム164mg(4.1mmo
l)、ベンジルブロミド0.45ml(3.8mmo
l)を加え室温で6時間攪拌した。反応液に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を分離し、水、飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウム
乾燥し、濾液を濃縮した。残差をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、4:1)で精
製し、目的物509mgを得た。
【0745】(2)(1)で得られた化合物509mg
(2.0mmol)のピリジン(5.0ml)溶液にク
ロロギ酸メチル0.19ml(2.5mmol)を加え
室温で2時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を分離し飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウム乾燥し濾液を濃縮した。
残差をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
−酢酸エチル、4:1〜2:1)で精製し、目的物45
0mgを得た。
【0746】(3)(2)で得られた化合物440mg
(1.4mmol)のトルエン(5.0ml)溶液にト
リエチルアミン0.40ml(2.9mmol)を加え
80℃で10分間攪拌し、B−クロロカテコールボラン
450mg(2.9mmol)を加え同温度で10分間
攪拌した。参考例3の化合物290mg(1.5mmo
l)を加え同温度で30分間攪拌した。 B−クロロカ
テコールボラン440mg(2.9mmol)を加え1
00℃で1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加えクロ
ロホルムで抽出した。有機層を分離し1N水酸化ナトリ
ウム、飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウム乾燥し濾液
を濃縮した。残差にクロロホルム−エーテルを加え析出
した結晶400mgを濾取した。
【0747】(4)(3)で得られた化合物400mg
(0.87mmol)をメタノール−テトラヒドロフラ
ン(1:1)20mlに溶解した。10%パラジウム炭
素触媒200mgを加え反応容器内を水素置換し50℃
で1晩攪拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液を濃
縮した。残差にエーテル−酢酸エチルを加えて結晶化
し、目的化合物220mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.1
0(1H,m),2.27−2.37(2H,br
m),2.62−2.67(1H,brm),3.26
−3.37(1H,m),3.48−3.57(1H,
m),4.75(1H,dd,J=11Hz,5.7H
z),6.60(1H,brs),7.28(1H,
d,J=7.5Hz),7.30−7.48(4H,
m),7.73(2H,d,J=7.3Hz),8.2
6(1H,d,J=8.2Hz),9.61(1H,
s),12.8(1H,br).
【0748】実施例118 (1)α−シアノ−o−ヨードアセトフェノン3.81
g(13.3mmol)、ベンジルヒドラジン2塩酸塩
7.80g(40.0mmol)、トリエチルアミン1
8.0ml(129mmol)及びn−ブタノール50
mlの混合物を120℃で1晩攪拌した。反応液を室温
に戻した後濃縮し、残渣をエーテルに溶解して水で洗浄
し硫酸マグネシウム乾燥後濾過濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル、5:1〜2:1)で精製し、淡黄色結晶2.61g
を得た。
【0749】(2)(1)で得られた化合物1.23g
(3.27mmol)とクロロギ酸p−ニトロフェニル
0.859mg(4.26mmol)、4−ジメチルア
ミノピリジン1.00g(8.19mmol)、クロロ
ホルム10mlの混合物を室温で30分攪拌した。反応
液に参考例3の化合物0.920g(4.96mmo
l)を加え、反応液を100℃で1晩攪拌した。反応液
をクロロホルムで希釈し、1N水酸化ナトリウム、1N
塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後
濾過濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム−メタノール、98:2〜97:
3)で精製し黄色固体1.60gを得た。
【0750】(3)(2)で得られた化合物236mg
(0.461mmol)と酢酸パラジウム11mg
(0.0490mmol)、1、1’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン30mg(0.0541mm
ol)及び炭酸水素ナトリウム71mg(0.845m
mol)をメタノール4mlに混合し容器内を一酸化炭
素で置換して、反応液を7時間還流した。反応液をセラ
イトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール、9
8:2〜97:3)で精製し黄色固体180mgを得
た。
【0751】(4)(3)で得られた化合物40mgを
エタノール5mlに溶解した。反応液に水酸化パラジウ
ム10mgを室温にて加え容器内を水素で置換し、反応
液を70℃で1晩攪拌した。反応液をセライトで濾過し
濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム−メタノール、10:1)で精製
し、目的化合物8.6mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
5(1H,m),2.25−2.40(2H,m),
2.62−2.77(1H,m),3.43−3.58
(2H,m),3.73(3H,s),4.74−4.
78(1H,m),6.25(1H,m),7.27
(1H,d,J=7.6Hz),7.41−7.74
(5H,m),8.23−8.26(1H,m),8.
31(1H,s),9.59(1H,s). mass:432(M+1)+
【0752】実施例119 (1)実施例118(3)で得られた化合物140mg
(0.268mmol)をメタノール3mlに溶解し、
反応液に1N水酸化ナトリウム1.00ml(1.00
mmol)を室温にて加え、反応液を室温で暫く攪拌し
た後、さらに50℃に加熱して2時間攪拌した。反応液
を1N塩酸で酸性とした後濃縮した。残渣をクロロホル
ムに溶解し、これを水で洗浄した。水層はさらにクロロ
ホルムで2回抽出し、有機層をあわせて硫酸マグネシウ
ム乾燥後濾過濃縮した。残渣にエーテル、クロロホルム
を加えて析出した結晶73mgを濾取した。
【0753】(2)(1)で得られた化合物36mg
(0.0699mmol)をエタノール4mlに溶解
し、室温にて反応液に水酸化パラジウム10mgを加え
て容器内を水素で置換し、反応液を70℃で1晩攪拌し
た。反応液をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣
にエーテル、クロロホルムを加えて結晶を析出させ目的
化合物を13mg得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.01−1.1
4(1H,m),2.25−2.34(2H,m),
2.65−2.68(1H,m),3.35−3.53
(2H,m),4.74(1H,dd,J=10Hz,
5.8Hz),6.34(1H,br),7.27(2
H,d,J=7.5Hz),7.43(2H,t,J=
7.8Hz),7.54(1H,d,J=3.8H
z),7.70(1H,d,J=7.4Hz),8.2
6(1H,d,J=8.1Hz),9.59(1H,
s). mass:418(M+1)+
【0754】実施例120 (1)α−シアノ−m−ヨードアセトフェノンを用いて
実施例118(1)から(3)と同様の手順に従って調
製した化合物に対し、実施例119(1)に準じて反応
を行い、目的化合物を得た。
【0755】(2)(1)で得られた化合物を用いて、
実施例119(2)に準じて目的化合物を製造した。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.1
7(1H,m),2.25−2.40(1H,m),
2.63−2.72(2H,m),3.34−3.41
(2H,m),4.74−4.80(1H,m),6.
65(1H,br),7.28(1H,d,J=7.6
Hz),7.44(1H,t,J=7.6Hz),7.
58(1H,t,J=7.7Hz),7.91(1H,
d,J=8.0Hz),7.97(1H,d,J=7.
9Hz),8.25(1H,d,J=8.2Hz),
8.30(1H,d,J=4.3Hz),9.68(1
H,s). mass:418(M+1)+
【0756】実施例121 (1)実施例120(1)で得られた化合物56mg
(0.11mmol)をジメチルホルムアミド1.5m
lに溶解し、反応液に室温にて、1、1’−カルボニル
ジイミダゾール25mg(0.15mmol)を加え、
反応液を室温で30分攪拌した。室温にて反応液にフェ
ニルエチルアミン42μl(0.33mmol)を加
え、反応温度を室温から70℃に加熱して反応液をさら
に10分攪拌した。反応液を濃縮し残渣を薄層クロマト
グラフィー(クロロホルム−メタノール、10:1)で
精製し粗生成物を得た。このものはこのまま次の反応に
使用した。
【0757】(2)(1)で得られた化合物51mg
(0.084mmol)をメタノール−テトラヒドロフ
ラン(2:1)3mlに溶解し、反応液に室温にて水酸
化パラジウム51mgを加えて容器内を水素で置換し、
反応液を室温で1晩攪拌した。反応液をセライトで濾過
した後濾液を濃縮し目的化合物25mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.02−1.1
0(1H,m),2.25−2.36(2H,m),
2.43−2.56(1H,m),2.65(2H,
t,J=7.1Hz),2.87(2H,t,J=7.
5Hz),3.16−3.25(2H,m),4.73
−4.79(1H,m),6.70(1H,br),
7.16−7.33(7H,m),7.44(1H,
t,J=7.9Hz),7.54(1H,t,J=7.
7Hz),7.79(1H,d,J=7.0Hz),
7.87(1H,d,J=6.3Hz),8.19(1
H,s),8.26(1H,d,J=7.7Hz),
8.72(1H,br),9.69(1H,br). mass:521(M+1)+
【0758】実施例122 (1)2−ブロモ−3−ニトロ安息香酸10.0g(4
0.7mmol)、ピロール−2−カルボキシアルデヒ
ド7.74g(81.4mmol)、トリエチルアミン
20.0ml(143mmol)及び塩化チオニル30
mlを用いて参考例2(1)と同様の手順に従い、目的
化合物9.07gを得た。
【0759】(2)(1)で得られた化合物9.07g
(28.0mmol)のテトラヒドロフラン(400m
l)溶液を−78℃に冷却した。同温度で反応液に水素
化ジイソプロピルアルミニウムのトルエン溶液(1.0
M)33.6ml(33.6mmol)を加え、さらに
反応液を同温度で2時間攪拌した。反応液に同温度にて
飽和塩化アンモニウム水溶液15mlを加え、室温に戻
して反応液を2時間攪拌した後、有機層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾液を濃縮した。得られた残渣を塩化メ
チレン200mlに溶解し、室温にて反応液にクロロt
ert−ブチルジメチルシラン6.32g(41.9m
mol)およびイミダゾール3.80g(55.8mm
ol)を加え、反応液を室温で1晩攪拌した。反応液を
酢酸エチルで希釈し、有機層を水200ml3回、飽和
食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾液を
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキサン−酢酸エチ
ル、10:1〜5:1)で精製し、無色油状物9.34
gを得た。
【0760】(3)(2)で得られた化合物9.34g
(21.3mmol)およびジイソプロピルエチルアミ
ン8.24g(63.8mmol)をジメチルホルムア
ミド200mlに溶解し、反応容器内を窒素で置換し
た。室温にて反応液にテトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム2.46g(2.13mmol)を加え、
反応液を130℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチ
ル1L、水500mlに加え有機層を分離した。水層を
さらに酢酸エチル300mlで抽出し、有機層を合わせ
て水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグンネシウム乾
燥後、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキサン−酢酸
エチル、20:1〜5:1)で精製し、黄色固体4.7
3gを得た。
【0761】(4)(3)で得られた化合物4.73g
(13.2mmol)をメタノール−テトラヒドロフラ
ン(1:1)400mlに溶解し、反応液に室温にて1
0%パラジウム炭素触媒500mgを加えた。反応容器
内を水素置換し、反応液を室温で2時間攪拌した。反応
液をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−30
0、ヘキサン−酢酸エチル、2:1〜1:1)で精製し
た。画分1(低極性物質)としてピロール体1.20
g、画分2(高極性物質)としてピロリジン体2.40
gを得た。 画分1(低極性物質)1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(6H,s),
0.95(9H,s),3.84(2H,brs),
4.88(2H,s),5.98(1H,d,J=3.
1Hz),6.09−6.11(1H,m),6.78
(1H,d,J=7.1Hz),7.02(1H,t,
J=7.7Hz),7.14(1H,d,J=7.3H
z). 画分2(高極性物質)1 H−NMR(CDCl3)δ:0.02(6H,s),
0.74(9H,s),1.60−1.70(1H,
m),2.15−2.23(1H,m),2.42−
2.50(2H,m),3.68(2H,brs),
3.95−4.02(2H,m),4.36(1H,d
d,J=10Hz,5.2Hz),4.63(1H,d
d,J=12Hz,5.5Hz),6.80(1H,
d,J=7.0Hz),7.20−7.24(2H,
m).
【0762】(5)(4)で得られた画分2(高極性物
質)、2.40g(7.23mmol)を用いて実施例
1と同様の手順に従い黄色固体2.71gを得た。
【0763】(6)(5)で得られた化合物2.71g
(6.00mmol)をメタノール−テトラヒドロフラ
ン(1:1)200mlに懸濁し、反応液に室温にて2
N塩酸10mlを加えて、さらに反応液を同温度で6時
間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をトルエンで2回共
沸脱水した。得られた粗生成物をヘキサン−酢酸エチル
−テトラヒドロフランから再結晶し、目的化合物1.8
5gを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.27−1.4
0(1H,m),1.72−1.78(1H,m),
2.20−2.27(1H,m),2.40−2.50
(1H,m),2.53−2.62(1H,m),3.
59(1H,t,J=7.5Hz),3.85−3.9
3(1H,m),4.90(1H,dd,J=8.0H
z,5.5Hz),5.97(1H,br),7.17
−7.22(1H,m),7.33(1H,d,J=
8.0Hz),7.40(1H,d,J=9.0H
z),7.47(1H,t,J=7.5Hz),7.9
8(1H,t,J=8.0Hz),8.18(1H,
d,J=7.0Hz),8.30(1H,d,J=4.
0Hz),10.6(1H,br),11.0(1H,
br).mass:339(M+1)+
【0764】実施例123 (1)実施例131(1)で得られた化合物4.50g
(13.4mmol)を用いて実施例122(2)と同
様の手順に従い黄色固体3.94gを得た。
【0765】(2)(1)で得られた化合物3.94g
(8.47mmol)を用いて実施例122(3)
(4)と同様の手順に従い、画分1(低極性物質)23
8mg及び画分2(高極性物質)1.14gを得た。 画分1(低極性物質):1H−NMR(CDCl3−CD
3OD)δ:0.08(3H,s),0.11(3H,
s),0.93(9H,s),1.51(3H,d,J
=6.2Hz),3.84(2H,br),5.26
(1H,m),5.96(1H,d,J=3.3H
z),6.10(1H,dd,J=3.1Hz,1.0
Hz),6.78(1H,d,J=8.0Hz),7.
01(1H,t,J=7.7Hz),7.13(1H,
d,J=7.3Hz). 画分2(高極性物質):1H−NMR(CDCl3)δ:
0.07(3H,s),0.11(3H,s),0.8
5−0.95(1H,m),0.92(9H,s),
1.24−1.35(2H,m),1.52(3H,
d,J=6.3Hz),1.52−1.55(1H,
m),5.27(1H,q),6.28(1H,d,J
=3.4Hz),7.07(1H,d,J=3.6H
z),7.31(1H,dd,J=8.5Hz,7.3
Hz),7.92(1H,dd,J=7.3Hz,1.
0Hz),8.28(1H,dd,J=8.5Hz,
1.0Hz).
【0766】(3)(2)で得られた画分2(高極性物
質)、300mg(0.87mmol)を用いて実施例
1と同様の手順に従い黄色固体389mgを得た。
【0767】(4)(3)で得られた化合物200mg
(0.429mmol)を用いて参考例7と同様の手順
に従い目的化合物92mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.80−0.9
5(1H,m),1.14(3H,d,J=6.3H
z),1.17−1.28(1H,m),2.25−
2.40(2H,m),3.70−3.74(1H,
m),3.80−3.90(1H,m),4.78−
4.85(2H,m),7.06(1H,dd,J=
7.2Hz,5.0Hz),7.33(2H,t,J=
7.4Hz),7.46(1H,t,J=7.9H
z),7.76−7.82(1H,m),8.26−
8.30(2H,m),9.90(1H,s),11.
0(1H,br).
【0768】実施例124 実施例128(5)で得られた画分2(高極性物質)1
4mgをメタノール−テトラヒドロフラン(1:1)2
mlに溶解し、室温にて反応液に1N塩酸1.0mlを
加えて、反応液を同温度で30分攪拌した。反応液を飽
和重曹水で中和し、クロロホルムで抽出した。有機層を
硫酸マグネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣を
薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノール、3
0:1)で精製し目的化合物を4.1mgおよび実施例
127の化合物を3.8mg得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.92−1.0
9(1H,m),1.18(2H,d,J=6.6H
z),1.60−1.74(1H,br),2.68−
2.76(1H,m),2.80−3.00(1H,
m),3.28(1H,dd,J=11Hz,9.0H
z),3.63(1H,dd,J=11Hz,8.5H
z),4.87(1H,dd,J=11Hz,5.2H
z),6.97(1H,d,J=4.6Hz),6.9
9−7.05(1H,m),7.45−7.60(2
H,m),7.68−7.76(1H,m),8.19
−8.23(1H,m),8.32(1H,dd,J=
7.7Hz,1.3Hz),8.94(1H,br),
12.00(1H,br). mass:323(M+1)+
【0769】実施例125 (1)実施例128(1)の化合物12.3g(38.
2mmol)をテトラヒドロフラン150mlに溶解
し、反応液を−78℃に冷却した。反応液に同温度で水
素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(1.0
M)46.0ml(46.0mmol)を加え、そのま
ま反応液を15分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液25mlを加えて室温に戻した。反応液に
硫酸マグネシウムを加えて濾過し、濾液を濃縮した。残
渣をクロロホルム150mlに溶解し、イミダゾール
5.20g(81.1mmol)およびクロロトリイソ
プロピルシラン9.40ml(43.9mmol)を室
温にて加えて容器内を窒素置換し、反応液を室温で12
時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈して、水、飽
和食塩水で順次洗浄し、有機層を硫酸マグネシウム乾燥
後濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、10:1)で
精製し、黄色固体17.2gを得た。
【0770】(2)(1)で得られた化合物17.2g
(15.6mmol)を用いて参考例2の(2)に準じ
て反応を行い黄色固体を4.90g得た。
【0771】(3)(2)で得られた化合物4.90g
(12.2mmol)をテトラヒドロフラン70mlに
溶解し、反応液に室温にて6N塩酸20mlを加えて、
反応液を同温度にて1時間攪拌した。1N水酸化ナトリ
ウムで反応液を塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。有
機層を硫酸マグネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。
析出した結晶を濾取しヘキサン−酢酸エチルで洗浄、乾
燥後黄色固体2.94gを得た。
【0772】(4)(3)で得られた化合物180mg
(0.73mmol)をメタノール5.0mlおよびテ
トラヒドロフラン16mlに溶解し、トリエチルアミン
0.20ml、10%パラジウム炭素触媒100mgを
加え、水素気流下50℃で1時間攪拌した。反応液をセ
ライトで濾過し、濾液を濃縮して無色固体163mgを
得た。
【0773】(5)(4)で得られた化合物163mg
(0.75mmol)と2−ピリジンカルボニルアジド
107mg(0.72mmol)を用いて実施例1に準
じて目的化合物7mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.03−1.1
0(1H,m),3.02−3.21(1H,m),
3.30−3.65(4H,m),3.87−3.89
(1H,m),4.95−5.02(1H,m),7.
06−8.45(7H,m),9.02(1H,b
r),11.9(1H,br). mass:339(M+1)+
【0774】実施例126 (1)実施例125の化合物85mg(0.251mm
ol)及びトリフェニルホスフィン132mg(0.5
03mmol)のテトラヒドロフラン(6ml)溶液
に、ジフェニルリン酸アジド0.140ml(0.65
0mmol)及びジエチルアゾジカルボキシレートのト
ルエン溶液(40%)0.220ml(0.505mm
ol)を室温にて加え、反応液を同温度で1時間攪拌し
た。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で
順次洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム乾燥後濾過、
濾液を濃縮した。残渣を薄層クロマトグラフィー(クロ
ロホルム−メタノール、10:1)で精製した。エーテ
ルを加えて結晶24mgを得た。
【0775】(2)(1)で得られた化合物24mgを
メタノール−テトラヒドロフラン(1:1)2mlに溶
解し、室温にて反応液に10%パラジウム炭素触媒10
mgを加えた。容器内を水素置換し、水素気流下、反応
液を室温で原料が消失するまで攪拌した。反応液をセラ
イトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣にエーテルを加え
て結晶化した。この結晶を濾取して酢酸エチル、クロロ
ホルムで洗浄後、乾燥し目的化合物4.6mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.97−1.1
0(1H,m),2.72−2.82(1H,m),
2.87−3.00(2H,m),3.10−3.20
(1H,m),3.30−3.60(2H,m),4.
96−5.01(1H,m),7.03−7.14(1
H,m),7.31−7.34(1H,m),7.40
−7.50(2H,m),7.77−7.83(1H,
m),8.16(2H,br),8.26(1H,d,
J=8.1Hz),8.37(1H,d,J=4.0H
z),10.1(1H,s),11.2(1H,b
r). mass:338(M+1)+
【0776】実施例127 目的化合物は、実施例124の製造反応において得られ
た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:0.45(2H,
d,J=7.0Hz),1.55−1.70(1H,b
r),2.08−2.19(1H,m),2.48−
2.68(1H,m),2.88−3.02(1H,
m),3.41−3.53(1H,m),3.66−
3.80(1H,m),4.96(1H,d,J=5.
3Hz),6.92(1H,d,J=8.3Hz),
6.99−7.05(1H,m),7.46−7.60
(2H,m),7.72−7.77(1H,m),8.
20−8.23(1H,m),8.32−8.37(1
H,m),8.66(1H,br),12.00(1
H,br). mass:323(M+1)+
【0777】実施例128 (1)ピロール−3−カルボキシアルデヒドを用いて参
考例2の(1)と同様の操作を行い目的物を得た。
【0778】(2)(1)で得られた化合物139mg
(0.433mmol)を用いて実施例122の(2)
と同様の手順に従い目的化合物を得た。
【0779】(3)(2)で得られた化合物を用いて参
考例2の(2)と同様の手順に従い位置異性体との2:
1の混合物を得た。
【0780】(4)(3)で得られた化合物を用いて実
施例122の(4)と同様の手順に従い精製混合物を得
た。このまま次の反応に使用した。
【0781】(5)(4)で得られた精製混合物22m
gと2−ピリジンカルボニルアジド26mg(0.17
mmol)を用いて実施例1と同様の手順に従った。反
応液を濃縮し、残渣を薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン−酢酸エチル、1:2)で精製して、画分1(低極性
物質)および画分2(高極性物質)を得た。
【0782】(6)(5)で得られた画分1(低極性物
質)11mgをメタノール−テトラヒドロフラン(1:
5)1.2mlに溶解し、室温にて反応液に1N塩酸
1.0mlを加えて、反応液を同温度で攪拌した。反応
液を濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈して、飽和重曹水
および飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を硫酸マグネシ
ウム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣を薄層クロマト
グラフィー(クロロホルム−メタノール、10:1)で
精製し、目的化合物3.1mgを得た。1 H−NMR(acetone−d6)δ:1.29(1
H,br),2.52−2.61(2H,m),3.0
0−3.10(2H,m),3.29−3.41(1
H,m),3.54−3.70(2H,m),5.08
(1H,d,J=5.4Hz),7.05−7.12
(1H,m),7.23(1H,d,J=8.4H
z),7.32−7.36(1H,m),7.45(1
H,t,J=7.7Hz),7.78−7.87(1
H,m),8.36−8.42(2H,m),8.96
(1H,br),11.9(1H,br).
【0783】実施例129 (1)参考例2(2)で得られた化合物100mg
(0.467mmol)のメタノール(15ml)溶液
に室温にて鉄粉200mg(3.58mmol)、6N
塩酸0.500ml(3.00mmol)を加え、反応
液を室温で30分攪拌した。反応液を酢酸エチル200
mlで希釈し、飽和重曹水100ml、水、飽和食塩水
で順次洗浄し、有機層を硫酸マグネシウム乾燥後、濾液
を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−300、ヘキサン−酢酸エチル、
5:1)で精製し、淡緑色固体71mgを得た。
【0784】(2)(1)で得られた化合物50mgを
用いて実施例1と同様の手順に従い目的化合物65mg
を得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.34(1H,
t,J=3.1Hz),6.65(1H,d,J=3.
1Hz),7.08(1H,dd,J=6.7Hz,
5.6Hz),7.24−7.29(3H,m),7.
38(1H,d,J=7.3Hz),7.77−7.8
3(1H,m),8.27(1H,d,J=8.2H
z),8.31(1H,dd,J=5.1Hz,1.1
Hz),10.1(1H,brs),11.0(1H,
br).
【0785】実施例130 実施例122(4)で得られた画分1(低極性物質)、
300mg(0.91mmol)を用いて実施例122
(5)(6)と同様の手順に従い目的化合物216mg
を得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:4.60(2H,
s),5.65(1H,br),6.20(1H,
s),6.68(1H,s),7.14−7.20(1
H,m),7.25(1H,t,J=7.4Hz),
7.35−7.43(2H,m),7.94(1H,
t,J=6.9Hz),8.20(1H,d,J=7.
4Hz),8.34(1H,d,J=5.5Hz),1
0.8(2H,br).
【0786】実施例131 (1)2−ブロモ−3−ニトロ安息香酸10.0g(4
0.7mmol)、2−アセチルピロール8.90g
(81.6mmol)を用いて参考例2(1)と同様の
手順に従い黄色固体9.20gを得た。
【0787】(2)(1)で得られた化合物2.00g
(5.93mmol)を用いて参考例2(2)と同様の
手順に従い、淡緑色固体941mgを得た。
【0788】(3)(2)で得られた化合物300mg
(1.17mmol)を用いて実施例129と同様の手
順に従い目的化合物277mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:6.32−6.3
5(1H,m),6.74(1H,s),7.07(1
H,dd,J=7.2Hz,5.2Hz),7.19
(1H,s),7.26(1H,s),7.40(1
H,t,J=8.0Hz),7.47(1H,d,J=
8.6Hz),7.66(1H,dd,J=7.9H
z,1.5Hz),7.78−7.83(1H,m),
8.25(1H,dd,J=5.2Hz,1.6H
z),8.47(1H,dd,J=8.0Hz,1.6
Hz),10.1(1H,s),10.8(1H,br
s),12.0(1H,s). mass:347(M+1)+
【0789】実施例132 (1)実施例131(1)で得られた化合物4.5g
(13.4mmol)を用いて実施例122(2)の手
順に従い目的物3.94gを得た。
【0790】(2)(1)で得られた化合物3.94g
(8.47mmol)を用いて実施例122(3)
(4)と同様の手順に従い画分1(低極性物質)238
mgおよび画分2(高極性物質)1.14gを得た。
【0791】(3)(2)で得られた画分1(低極性物
質)200mg(0.58mmol)を用いて実施例1
と同様の手順に従い結晶247mgを得た。
【0792】(4)(3)で得られた化合物247mg
(0.53mmol)を用いて参考例7と同様の手順に
従い目的化合物85mgを得た。1 H−NMR( DMSO− d6)δ:1.58(3H,
d,J=7Hz),5.02(1H,q,J=7H
z),6.07(1H,d,J=3Hz),6.55
(1H,d,J=3Hz),6.96(1H,brd,
J=8Hz),7.06(1H,t,J=5Hz),
7.22(1H,t,J=7Hz),7.43(1H,
d,J=7Hz),7.69−7.75(1H,m),
8.23−8.27(2H,m).
【0793】実施例133 (1) 実施例299の(1)の化合物を16mgのエ
タノール(0.2ml)溶液に1−ブタンチオール4.
2μl及びナトリウムエトキシド2.6mgを加え室温
で15時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をTLC
(Merck Art5744、ヘキサン−酢酸エチル
(1:5))で精製し目的物8mgを得た。
【0794】(2) (1)の化合物8mgのテトラヒ
ドロフラン(2ml)溶液に1N塩酸1mlを加え室温
で15分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をエーテル−
メタノールで結晶化して、表題化合物である白色固体4
mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.07−
1.24(1H,m),1.28−1.40(2H,
m),1.49(2H,tt,J=7.3,7.7H
z),2.25−2.58(5H,m),2.71−
2.88(4H,m),3.27−3.34(1H,
m),3.38−3.82(1H,m),4.82(1
H,dd,J=5.4,11Hz),7.03(1H,
d,J=5.4Hz),7.17(1H,s),7.3
2(1H,d,J=7.5Hz),7.47(1H,
t,J=7.8Hz),8.22(1H,d,J=5.
4Hz),8.28(1H,d,J=8.4Hz),1
0.1(1H,br),11.1(1H,br). mass:425(M+1)+
【0795】実施例134 (1) 参考例8の化合物を用いて実施例289の
(6)に準じて反応を行い、目的化合物を得た。
【0796】(2) (1)の化合物19mg、イソプ
ロパノール15μl及びトリフェニルホスフィン50m
gのテトラヒドロフラン(0.2ml)溶液を0℃に冷
却し、アゾジカルボン酸ジエチルエステル82μlを加
え、室温で30分攪拌した。反応液をクロロホルムで希
釈し、水、飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム乾
燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Merc
k Art5744、クロロホルム−メタノール(2
0:1))で精製し目的物18mgを得た。
【0797】(3) (2)の化合物18mgを用い
て、参考例11に準じて反応を行った後、実施例133
の(2)に準じて反応を行い、表題化合物の塩酸塩とし
て白色固体5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.06−1.20(1H,m),1.24(6H,s
x2),2.25−2.44(3H,m),2.93−
2.99(2H,m),3.11−3.16(2H,
m),3.21−3.36(2H,m),3.49−
3.59(1H,m),4.80−4.86(1H,
m),7.04−7.06(1H,m),7.26−
7.33(2H,m),7.46(1H,t,J=7.
8Hz),8.26−8.29(2H,m),8.78
(2H,br),10.2(1H,s),10.9(1
H,br). mass:394(M+1)+
【0798】実施例135−136 実施例135及び実施例136の化合物は、実施例13
4に準じて製造した。実施例135 mass:420(M+1)+
【0799】実施例136 mass:434(M+1)+
【0800】実施例137 (1) 参考例8の化合物及びサリチルアルデヒドのt
ert−ブチルジフェニルシリルエーテルを用い、実施
例84の(2)に準じて目的化合物を得た。
【0801】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
33の(2)に準じて表題化合物である白色固体3mg
を得た。 mass:696(M+1)+
【0802】実施例138 (1) 実施例137の(1)の化合物を用いて参考例
7に準じて反応を行い、目的物を得た。
【0803】(2) (1)の化合物を用いて実施例1
33の(2)に準じて反応を行い、表題化合物の塩酸塩
として白色固体4mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.06−1.24(1H,m),2.25−2.48
(2H,m),2.49−2.63(1H,m),2.
98−3.03(2H,m),3.13−3.27(2
H,m),3.27−3.35(1H,m),3.45
−3.79(1H,m),4.11−4.14(2H,
m),4.80−4.85(1H,m),6.83−
7.01(3H,m),7.22−7.38(3H,
m),7.44−7.49(1H,m),8.25−
8.29(2H,m),8.90(2H,br),1
0.1(1H,br),10.2(1H,br),1
1.0(1H,br). mass:458(M+1)+
【0804】実施例139 (1) 実施例137の(1)の化合物29mg、ジt
ert−ブチルジカーボネート((Boc)2O)16
mg、トリエチルアミン15μl及びクロロホルム0.
2mlの混合物を室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮
し、残渣をTLC(Merck Art5744、クロ
ロホルム−メタノール(20:1))で精製し目的物3
2mgを得た。
【0805】(2) (1)の化合物35mgを用いて
参考例7に準じて目的物24mgを得た。
【0806】(3) (2)の化合物24mg、1−ブ
タノール5μlを用いて、実施例134の(2)に準じ
て目的物3mgを得た。
【0807】(4) (3)の化合物8mgを用いて実
施例133の(2)に準じて反応を行い、表題化合物の
塩酸塩として白色固体3mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.91(3H,t,J=7.5Hz),1.06−
1.24(1H,m),1.43(2H,tt,J=
6.6,7.5Hz),1.73(2H,tt,J=
6.6,6.6Hz),2.25−2.59(3H,
m),2.98―3.05(2H,m),3.14−
3.24(2H,m),3.27−3.35(1H,
m),3.43−3.65(1H,m),4.03(2
H,t,J=6.6Hz),4.15(2H,brt,
J=5.4Hz),4.79−4.86(1H,m),
6.97−7.10(3H,m),7.27−7.49
(5H,m),8.25−8.29(2H,m),9.
01(1H,br),10.1(1H,br),10.
9(1H,br). mass:514(M+1)+
【0808】実施例140 (1) 参考例8の化合物30mg及びo−アニスアル
デヒド9μlを用い、実施例84の(2)に準じてモノ
アルキル体(A)16mg及びジアルキル体(B)11
mgを得た。
【0809】(2) (1)−Aの化合物16mgを用
いて実施例133の(2)に準じて反応を行い、表題化
合物の塩酸塩として淡黄色固体12mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.05−1.12(1H,m),2.26−2.61
(3H,m),2.99−3.05(2H,m),3.
14−3.21(2H,m),3.22−3.35(1
H,m),3.49−3.84(1H,m),3.85
(3H,s),4.13−4.17(2H,m),4.
81−4.86(1H,m),6.98−7.03(2
H,m),7.10(1H,d,J=4.8Hz),
7.27−7.34(2H,m),7.40−7.49
(3H,m),8.26−8.29(2H,m),9.
01(2H,br),10.3(1H,br),10.
9(1H,br). mass:472(M+1)+
【0810】実施例141 実施例140の(1)−Bの化合物7mgを用いて実施
例133の(2)に準じて反応を行い、表題化合物の塩
酸塩として淡黄色固体4mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.03−1.10(1H,m),2.26−2.81
(3H,m),3.16−3.40(4H,m),3.
70(3H,s),3.75(3H,s),3.43−
3.99(2H,m),4.29−4.46(4H,
m),4.81−4.86(1H,m),6.90−
7.13(5H,m),7.27−7.35(2H,
m),7.42−7.51(5H,m),8.22−
8.28(2H,m),8.93(1H,br),1
0.3(1H,br),10.8(1H,br). mass:592(M+1)+
【0811】実施例142 (1) 実施例164の(3)の化合物30mgをアセ
トニトリル−塩化メチレン(3:1)0.4mlに溶解
し、反応容器内を窒素置換した後、(Boc)2O0.
12ml、ニトロエタン25μl及び4−ジメチルアミ
ノピリジン4mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応
液に水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾
液を濃縮した。残渣をTLC(Merck Art57
44、クロロホルム−メタノール(30:1))で精製
し、付加体32mgを得た。このものについてHPLC
でジアステレオマーを分割し、Rt=9.64分(CH
IRALPAK AD(ダイセル化学工業(株)、0.
46φx25cm)、ヘキサン−エタノール(20:8
0)、1.0ml/min)の分画(A)12mg及び
Rt=14.58分の分画(B)13mgを得た。
【0812】(2) (1)−A及び(1)−Bの化合
物についてそれぞれ実施例133の(2)に準じて、
(1)−Aから実施例142の化合物として淡黄色粉末
を、(1)−Bから実施例143の化合物として淡黄色
粉末を得た。 mass:392(M+1)+
【0813】実施例143 実施例142の化合物のジアステレオマーとして、実施
例143の化合物を得た。 mass:392(M+1)+
【0814】実施例144−147 実施例144ないし実施例147は、実施例142に準
じて製造した。実施例144 1 H−NMR(CDCl3) 1.18(3H,t,J=7.5Hz),1.16−
1.44(1H,m),2.40(2H,q,J=7.
5Hz),2.36−2.44(2H,m),2.57
−2.65(1H,m),2.87(1H,dd,J=
7.2,17Hz),3.42−3.53(2H,
m),3.73−3.82(1H,m),4.80(1
H,dd,J=5.7,11Hz),5.54(1H,
dd,J=7.2,11Hz),6.97(1H,d,
J=9.0Hz),6.98(1H,br),7.56
−7.57(2H,m),8.20(1H,d,J=
5.1Hz),8.37(1H,d,J=7.2H
z),9.05(1H,br),11.9(1H,b
r). mass:406(M+1)+
【0815】実施例145 mass:406(M+1)+
【0816】実施例146 mass:406(M+1)+
【0817】実施例147 mass:406(M+1)+
【0818】実施例148−151 実施例148ないし実施例151はジアステレオマーの
混合物であり、実施例142に準じて製造した。実施例148 mass:420(M+1)+
【0819】実施例149 mass:420(M+1)+
【0820】実施例150 mass:448(M+1)+
【0821】実施例151 mass:448(M+1)+
【0822】実施例152−155 実施例152ないし155は単一のジアステレオマーで
あり、実施例156に準じて製造した。実施例152 mass:434(M+1)+
【0823】実施例153 mass:434(M+1)+
【0824】実施例154 mass:434(M+1)+
【0825】実施例155 mass:434(M+1)+
【0826】実施例156 (1) 実施例164の(3)の化合物30mg、1−
ピロリンN−オキシド59mg及びクロロホルム2ml
の混合物を80℃で23時間攪拌した。反応液を室温に
戻してクロロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮
した。残渣をTLC(Merck Art5744、ク
ロロホルム−メタノール(20:1))で精製し、淡黄
色油状物24mgを得た。
【0827】(2) (1)の化合物6mgを用い、実
施例133の(2)に準じて表題化合物5mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.22−1.35(1H,m),1.58−1.86
(3H,m),1.99−2.17(2H,m),2.
35−2.62(4H,m),3.13−3.22(1
H,m),3.33−3.49(2H,m),3.72
−3.84(2H,m),4.79(1H,dd,J=
5.7,11Hz),5.08(1H,t,J=7.2
Hz),6.95−7.01(2H,m),7.47
(1H,t,J=7.5Hz),7.54(1H,d,
J=6.3Hz),8.09(1H,s),8.16
(1H,d,J=5.1Hz),8.32(1H,d,
J=6.6Hz),11.9(1H,s). mass:420(M+1)+
【0828】実施例157 実施例164の(3)の化合物の光学異性体を用い、実
施例156に準じて製造した。 mass:420(M+1)+
【0829】実施例158 (1) 実施例164の(3)の化合物30mg及び2
−(2−ニトロエトキシ)テトラヒドロピラン53μl
を用い、実施例142に準じて目的物39mgを得た。
【0830】(2) (1)の化合物7mgを用い、実
施例133の(2)に準じて表題化合物である淡黄色固
体4mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.22−1.39(1H,m),2.35−2.62
(3H,m),3.04(1H,dd,J=6.9,1
7Hz),3.42−3.82(3H,m),4.47
(1H,d,J=14Hz),4.54(1H,d,J
=14Hz),4.79(1H,dd,J=5.7,1
0Hz),5.66−5.73(1H,m),6.85
−6.88(1H,m),6.99(1H,s),7.
22−7.26(1H,m),7.48(1H,t,J
=7.8Hz),7.54(1H,d,J=7.5H
z),8.19(1H,d,J=5.4Hz),8.2
5−8.30(1H,m),9.16(1H,br),
11.9(1H,s). mass:408(M+1)+
【0831】実施例159 実施例164の(3)の化合物の光学異性体を用い、実
施例158に準じて製造した。 mass:408(M+1)+
【0832】実施例160 実施例160の化合物はジアステレオマーの混合物であ
り、実施例156に準じて製造した。 mass:478(M+1)+
【0833】実施例161 実施例161の化合物はジアステレオマーの混合物であ
り、実施例157に準じて製造した。 mass:478(M+1)+
【0834】実施例162 実施例164の(2)−Bの化合物を用い、実施例16
4の(3)から(5)に準じて反応を行い実施例162
の化合物として淡黄色不定形物質7mg及び実施例16
3の化合物として淡黄色不定形物質9mgを得た。 mass:468(M+1)+
【0835】実施例163 実施例162の化合物のジアステレオマーとして、実施
例163の化合物を得た。 mass:468(M+1)+
【0836】実施例164 (1) 参考例6の化合物3.08gをHPLCで光学
分割を行い、Rt=14.54分(CHIRALCEL
OD(ダイセル化学工業(株)、0.46φx25c
m)、ヘキサン−イソプロパノール(60:40)、
0.4ml/min)の分画(A)1.37g及びRt
=25.58分の分画(B)1.21gを得た。
【0837】(2) (1)−A15.6g及び(1)
−B15.9gについて、それぞれ参考例7に準じて反
応を行い、(2)−Aとして無色不定形物質11.0g
及び(2)−Bとして無色不定形物質10.9gを得
た。
【0838】(3) (2)−Aの化合物727mgを
用い、実施例299の(1)に準じて無色不定形物質6
06mgを得た。
【0839】(4) (3)の化合物606mgを用
い、実施例300の(1)に準じて目的物712mgを
得た。このものについてHPLCを用いてジアステレオ
マーを分割し、Rt=22.58分(CHIRALPA
K AD(ダイセル化学工業(株)、0.46φx25
cm)、エタノール、0.5ml/min)の分画
(A)360mg及びRt=38.84分の分画(B)
329mgを得た。
【0840】(5) (4)−A及び(4)−Bについ
て実施例133の(2)に準じて反応を行い、(4)−
Aから実施例164の化合物として淡黄色不定形物質2
91mgを、(4)−Bから実施例165の化合物とし
て淡黄色不定形物質235mgを得た。 mass:468(M+1)+
【0841】実施例165 実施例164の化合物のジアステレオマーとして、実施
例165の化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.24−1.31(1H,m),1.82−1.99
(1H,m),2.30−2.45(3H,m),2.
58−2.74(3H,m),2.82(1H,dt,
J=5.4,9Hz),2.90(1H,t,J=8.
7Hz),3.29−3.34(1H,m),3.41
−3.50(1H,m),3.62−3.81(3H,
m),6.79(1H,dd,J=6,11Hz),
6.80(1H,s),6.95(1H,d,J=5.
1Hz),7.23−7.36(5H,m),7.45
(1H,t,J=7.2Hz),7.53(1H,d,
J=7.5Hz),8.09(1H,d,J=5.4H
z),8.25(1H,s),8.33(1H,d,J
=9Hz),12.0(1H,s). mass:468(M+1)+
【0842】実施例166−169 実施例166ないし169は、実施例183に準じて製
造した。実施例166 mass:392(M+1)+
【0843】実施例167 mass:392(M+1)+
【0844】実施例168 mass:392(M+1)+
【0845】実施例169 mass:392(M+1)+
【0846】実施例170 実施例162の化合物を用い、実施例171に準じて製
造した。 mass:478(M+1)+
【0847】実施例171 実施例164の化合物を291mg、(Boc)2
2.86ml、20%水酸化パラジウム−炭素触媒15
0mg、酢酸エチル30ml及びメタノール5mlの混
合物を水素気流下で60℃、15.5時間攪拌した。反
応液をセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ−ゲルC−30
0、ヘキサン−酢酸エチル(1:1〜1:5))で精製
し、表題化合物として無色不定形物質183mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3) 1.22−1.44(1H,m),1.49(9H,
s),1.96−2.04(1H,m),2.27−
2.47(3H,m),2.58−2.64(1H,
m),3.30−3.34(2H,m),3.41−
3.49(2H,m),3.57−3.89(3H,
m),4.79(1H,dd,J=5.7,11H
z),6.81(1H,s),6.88(1H,d,J
=5.4Hz),7.46−7.57(2H,m),
8.15(1H,d,J=5.1Hz),8.34(1
H,d,J=6.9Hz),8.76(0、5H,b
r),8.88(0.5H,br),12.0(1H,
br). mass:478(M+1)+
【0848】実施例172 実施例165の化合物を用い、実施例171に準じて製
造した。 mass:478(M+1)+
【0849】実施例173 実施例163の化合物を用い、実施例171に準じて製
造した。mass:478(M+1)+
【0850】実施例174 実施例170の化合物を25mg及び4N塩酸−ジオキ
サン6mlの混合物を室温で15分攪拌した。反応液を
濃縮後、乾燥し、表題化合物として白色固体17mgを
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.07−1.14(1H,m),1.89−1.97
(1H,m),2.25−2.41(3H,m),2.
42−2.58(1H,m),3.04−3.79(7
H,m),4.80−4.86(1H,m),7.09
−7.11(1H,m),7.31−7.34(2H,
m),7.47(1H,t,J=7.8Hz),8.2
6−8.29(2H,m),9.16(2H,br),
10.1(1H,s),10.9(1H,br). mass:378(M+1)+
【0851】実施例175 実施例173の化合物を用い、実施例174に準じて製
造した。mass:378(M+1)+
【0852】実施例176 実施例171の化合物を用い、実施例174に準じて製
造した。mass:378(M+1)+
【0853】実施例177 実施例172の化合物を用い、実施例174に準じて製
造した。mass:378(M+1)+
【0854】実施例178 実施例174の化合物のラセミ体の塩酸塩を5mg及び
tert−ブチル N−(2−オキソエチル)カーバメ
ート8mgを用い、実施例84の(2)に準じて表題化
合物5mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.22−1.42(1H,m),1.45(9H,
s),1.82−1.89(1H,m),2.29−
2.49(3H,m),2.51−2.80(4H,
m),2.81−2.98(2H,m),3.22−
3.34(3H,m),3.41−3.49(1H,
m),3.71−3.81(1H,m),4.79(1
H,dd,J=5.4,11Hz),5.04(1H,
br),6.82(1H,s),6.93(1H,d,
J=5.7Hz),7.46(1H,t,J=7.8H
z),7.54(1H,d,J=7.2Hz),8.1
0(1H,d,J=5.4Hz),8.30(1H,
d,J=7.8Hz),8.48(1H,br),1
2.0(1H,br). mass:521(M+1)+
【0855】実施例179−182 実施例179ないし実施例182の化合物は、実施例1
83に準じて製造した。実施例179 mass:460(M+1)+
【0856】実施例180 mass:460(M+1)+
【0857】実施例181 mass:460(M+1)+
【0858】実施例182 mass:460(M+1)+
【0859】実施例183 実施例177の化合物7mg及びブチルアルデヒド7μ
lを用い、実施例178に準じて表題化合物である淡黄
色油状物7mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 0.93(3H,t,J=7.2Hz),1.25−
1.43(3H,m),1.52(2H,quinte
t,J=7.8Hz),1.71−1.91(1H,
m),2.32−2.66(8H,m),2.75(1
H,t,J=7.2Hz),2.96(1H,t,J=
8.7Hz),3.30−3.35(1H,m),3.
42−3.48(1H,m),3.72−3.82(1
H,m),4.79(1H,dd,J=5.4,11H
z),6.80(1H,br),6.96(1H,d,
J=5.7Hz),7.47(1H,t,J=7.5H
z),7.54(1H,d,J=7.5Hz),8.1
0(1H,d,J=5.7Hz),8.34(1H,
d,J=8.1Hz),8.38(1H,br),1
2.0(1H,br). mass:434(M+1)+
【0860】実施例184−190 実施例184ないし実施例190の化合物は、実施例1
83に準じて製造した。 実施例184 mass:434(M+1)+
【0861】実施例185 mass:434(M+1)+
【0862】実施例186 mass:434(M+1)+
【0863】実施例187 mass:561(M+1)+
【0864】実施例188 mass:561(M+1)+
【0865】実施例189 mass:561(M+1)+
【0866】実施例190 mass:561(M+1)+
【0867】実施例191 実施例187の化合物を用い、実施例193に準じて製
造した。 mass:461(M+1)+
【0868】実施例192 実施例188の化合物を用い、実施例193に準じて製
造した。 mass:461(M+1)+
【0869】実施例193 実施例189の化合物を6mg用い、実施例133の
(2)に準じて表題化合物の塩酸塩である黄色固体4m
gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.04−1.11(1H,m),1.65−2.03
(3H,m),2.19−2.59(9H,m),3.
13−3.34(3H,m),3.36−4.03(6
H,m),4.84(1H,dd,J=5.4,10H
z),7.33(1H,d,J=7.2Hz),7.4
7(1H,t,J=7.8Hz),7.16−7.55
(2H,m),8.26(1H,d,J=7.8H
z),8.31(1H,d,J=5.4Hz),9.5
2(1H,br),10.3(1H,brd,J=10
Hz),10.8(1H,br),11.7(1H,b
r). mass:461(M+1)+
【0870】実施例194 実施例190の化合物を用い、実施例193に準じて製
造した。mass:461(M+1)+
【0871】実施例195−210 実施例195ないし実施例210の化合物は、実施例1
83に準じて製造した。実施例195 mass:488(M+1)+
【0872】実施例196 mass:488(M+1)+
【0873】実施例197 mass:488(M+1)+
【0874】実施例198 mass:488(M+1)+
【0875】実施例199 mass:504(M+1)+
【0876】実施例200 mass:504(M+1)+
【0877】実施例201 mass:504(M+1)+
【0878】実施例202 mass:504(M+1)+
【0879】実施例203 mass:494(M+1)+
【0880】実施例204 mass:494(M+1)+
【0881】実施例205 mass:494(M+1)+
【0882】実施例206 mass:494(M+1)+
【0883】実施例207 mass:551(M+1)+
【0884】実施例208 mass:551(M+1)+
【0885】実施例209 mass:551(M+1)+
【0886】実施例210 mass:551(M+1)+
【0887】実施例211−240 実施例211ないし実施例240の化合物は、実施例1
78に準じて製造した。実施例211 mass:434(M+1)+
【0888】実施例212 mass:448(M+1)+
【0889】実施例213 mass:482(M+1)+
【0890】実施例214 mass:462(M+1)+
【0891】実施例215 mass:420(M+1)+
【0892】実施例216 mass:518(M+1)+
【0893】実施例217 mass:518(M+1)+
【0894】実施例218 mass:448(M+1)+
【0895】実施例219 mass:446(M+1)+
【0896】実施例220 mass:474(M+1)+
【0897】実施例221 mass:420(M+1)+
【0898】実施例222 mass:462(M+1)+
【0899】実施例223 mass:507(M+1)+
【0900】実施例224 mass:512(M+1)+
【0901】実施例225 mass:512(M+1)+
【0902】実施例226 mass:484(M+1)+
【0903】実施例227 mass:458(M+1)+
【0904】実施例228 mass:504(M+1)+
【0905】実施例229 mass:450(M+1)+
【0906】実施例230 mass:432(M+1)+
【0907】実施例231 mass:519(M+1)+
【0908】実施例232 mass:457(M+1)+
【0909】実施例233 mass:471(M+1)+
【0910】実施例234 mass:469(M+1)+
【0911】実施例235 mass:469(M+1)+
【0912】実施例236 mass:469(M+1)+
【0913】実施例237 mass:452(M+1)+
【0914】実施例238 mass:472(M+1)+
【0915】実施例239 mass:458(M+1)+
【0916】実施例240 mass:522(M+1)+
【0917】実施例241 実施例178の化合物を4mgを用い、実施例133の
(2)に準じて反応を行い、表題化合物の塩酸塩として
4mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) 1.14−1.28(1H,m),1.51−1.76
(1H,m),2.30−2.48(3H,m),2.
62−2.75(2H,m),3.42−3.76(1
0H,m),4.95(1H,dd,J=5.7,11
Hz),7.55(1H,br),7.57−7.59
(3H,m),8.04−8.07(1H,m),8.
30(1H,d,J=6.6Hz). mass:421(M+1)+
【0918】実施例242−247 実施例242ないし実施例247の化合物は、実施例1
78に準じて製造した。実施例242 mass:500(M+1)+
【0919】実施例243 mass:514(M+1)+
【0920】実施例244 mass:514(M+1)+
【0921】実施例245 mass:486(M+1)+
【0922】実施例246 mass:472(M+1)+
【0923】実施例247 mass:484(M+1)+
【0924】実施例248 実施例249に準じて製造した。 mass:496(M+1)+
【0925】実施例249 実施例174の化合物のラセミ体の塩酸塩5mgをアセ
トン−水(2:1)(0.3ml)に溶解し、酢酸ナト
リウム4mgを加えて0℃に冷却し、塩化2,6−ジク
ロロベンゾイル2μlを加えて4時間攪拌した。反応液
に水を加えてクロロホルムで抽出し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液
を濃縮した。残渣をTLC(Merck Art574
4、クロロホルム−メタノール(20:1))で精製
し、表題化合物として白色固体5mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.21−1.36(1H,m),2.06−2.18
(1H,m),2.33−2.64(4H,m),3.
24−4.03(6H,m),4.21−4.27(1
H,m),4.74−4.83(1H,m),6.74
(0.5H,s),6.82(0.5H,s),6.8
8(0.5H,d,J=5.7Hz),6.94(0.
5H,d,J=5.7Hz),7.23−7.38(3
H,m),7.45−7.77(2H,m),8.16
(1H,dd,J=5.4,12Hz),8.31(1
H,t,J=8.4Hz),8.53(1H,s),1
1.8(0.5H,s),11.9(0.5H,s). mass:550(M+1)+
【0926】実施例250−253 実施例250ないし実施例253の化合物は、実施例2
49に準じて製造した。実施例250 mass:488(M+1)+
【0927】実施例251 mass:483(M+1)+
【0928】実施例252 mass:483(M+1)+
【0929】実施例253 mass:483(M+1)+
【0930】実施例254 (1) 実施例264の(1)の化合物3.8g及びエ
ノールトリフラート(1−ベンジル−4−ピペリドン、
リチウムジイソプロピルアミド、N−フェニルトリフル
オロメタンスルホンイミド及びテトラヒドロフランから
通常の方法に従って調整した)2.8gを用いて実施例
264の(3)の方法に準じて褐色油状物1.9gを得
た。
【0931】(2) (1)の化合物1.9gを用いて
実施例80(2)、(3)の方法に準じて、白色固体2
30mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.28(1H,m),2.20−2.80(7H,
m),3.22(1H,d,J=2.6Hz),3.4
5(1H,m),3.67(2H,s),3.78(1
H,m),4.79(1H,dd,J=5.6,11H
z),6.36(1H,br),6.88(1H,
s),7.00(1H,d,J=5.6Hz),7.2
0−7.50(6H,m),7.50(1H,d,J=
7.9Hz),8.10(1H,d,J=5.6H
z),8.35(1H,d,J=7.9Hz),8.8
6(1H,s),12.0(1H,br). mass:480(M+1)+
【0932】実施例255 実施例254の化合物160mgを用いて参考例3に準
じて反応を行い、白色固体52mg得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.32(1H,m),1.70−2.00(4H,
m),2.03(2H,m),2.25−2.80(4
H,m)3.08(2H,m),3.49(1H,
m),3.60(2H,s),3.81(1H,m),
4.82(1H,dd,J=5.6,11Hz),6.
72(1H,s),6.92(1H,d,J=5.2H
z),7.20−7.50(5H,m),7.49(1
H,t,J=7.9Hz),7.55(1H,d,J=
7.9Hz),8.07(1H,s,),8.15(1
H,d,J=5.2Hz),8.40(1H,d,J=
7.9Hz),12.0(1H,br). mass:482(M+1)+
【0933】実施例256 1−ベンジル−3−ピペリドンを用いて実施例254に
準じて反応を行い、白色固体52mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.30(1H,m),2.20−2.80(7H,
m),3.35(1H,d,J=2.0Hz),3.4
8(1H,m),3.72(2H,s),3.76(1
H,m),4.81(1H,dd,J=5.7,11H
z),6.44(1H,m),6.78(1H,s),
6.95(1H,d,J=5.6Hz),7.20−
7.40(5H,m),7.49(1H,d,J=7.
9Hz),7.53(1H,d,J=7.9Hz),
8.11(1H,d,J=5.6Hz),8.35(1
H,d,J=7.9Hz),8.52(1H,s),1
2.0(1H,br). mass:480(M+1)+
【0934】実施例257 実施例256の化合物を30mg用いて参考例3に準じ
て反応を行い、白色固体12mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.20−1.40(1H,m),1.60−2.20
(5H,m),2.20−2.70(3H,m),2.
80−3.00(3H,m),3.45(1H,m),
3.55(2H,s),3.75(1H,m),4.7
8(1H,dd,J=5.6,11Hz),6.71
(1H,s),6.87(1H,d,J=5.2H
z),7.10−7.40(5H,m),7.47(1
H,t,J=7.5Hz),7.54(1H,d,J=
7.9Hz),8.08(1H,d,J=5.2H
z),8.12(1H,s),8.34(1H,d,J
=5.2Hz),12.0(1H,br). mass:482(M+1)+
【0935】実施例258 実施例256の化合物を180mg用いて実施例260
に準じて、黄色固体17mg得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.20−2.70(5H,
m),3.01(2H,m),3.45(1H,m),
3.70(2H,s),3.75(1H,m),4.7
9(1H,dd,J=5.6,11Hz),6.48
(1H,m),6.67(1H,s),6.98(1
H,d,J=5.2Hz),7.46(1H,t,J=
7.9Hz),7.52(1H,s),7.58(1
H,d,J=7.9Hz),8.30(1H,d,J=
7.9Hz),12.0(1H,br). mass:390(M+1)+
【0936】実施例259 実施例258の化合物を20mg用いて実施例261に
準じて白色固体5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.20(3H,s),2.3
0−2.80(5H,m),3.40−3.90(4
H,m),4.42(2H,m),4.81(1H,d
d,J=5.6,11Hz),6.50(1H,m),
5.82(1H,s),7.00(1H,d,J=5.
2Hz),7.48(1H,t,J=7.9Hz),
7.55(1H,d,J=7.9Hz),8.20(2
H,m),8.35(1H,d,J=7.9Hz),1
1.9(1H,br). mass:432(M+1)+
【0937】実施例260 (1) 実施例254の化合物を280mg、クロロギ
酸1−クロロエチルエステル100mg、トリエチルア
ミン71mg及びクロロホルム5mlの混合物を室温で
30分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロ
ロホルム−メタノール(100:0〜98:2))で精
製し、295mgの固体を得た。
【0938】(2) (1)の化合物295mgをメタ
ノール(5ml)に溶解し、3時間還流した。反応液を
室温に戻して飽和重曹水を加えクロロホルムで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾
燥後、濾過、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(FL60D(富士シリシア株式会社)、
クロロホルム−メタノール(100:0〜95:5))
で精製し、淡黄色固体160mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.28(1H,m),2.40(3H,m),2.6
2(1H,m),3.12(2H,m),3.45(1
H,m),3.59(2H,s),3.77(1H,
m),4.80(1H,dd,J=5.6,11H
z),6.42(1H,m),6.81(1H,s),
7.02(1H,d,J=5.3Hz),7.26(1
H,s),7.46(1H,t,J=7.9Hz),
7.55(1H,d,J=7.9Hz),8.13(1
H,d,J=5.3Hz),8.33(1H,s,),
8.35(1H,d,J=7.9Hz),12.0(1
H,br). mass:390(M+1)+
【0939】実施例261 実施例260の化合物を30mg、塩化アセチル6.6
μl、トリエチルアミン13μl及びクロロホルム3m
lの混合物を室温で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹
水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過して、濾液を
濃縮した。残渣をTLC(MerckArt5744、
クロロホルム−メタノール(9:1))で精製し、白色
結晶5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.22(3H,s),2.2
0−2.80(5H,m),3.40−3.95(4
H,m),4.35(2H,m),4.82(1H,d
d,J=5.6,11Hz),6.40(1H,m),
6.80(1H,s),7.03(1H,d,J=5.
6Hz),7.49(1H,t,J=7.9Hz),
7.57(1H,t,J=7.9Hz),8.20(2
H,m),8.33(1H,d,J=7.9Hz),1
1.9(1H,br). mass:432(M+1)+
【0940】実施例262 実施例260の化合物を20mg用いて実施例84の
(2)に準じて白色固体3mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.05−2.20(14H,m),2.20−2.9
0(6H,m),3.22−3.50(3H,m),
3.70−3.82(1H,m),4.78(1H,d
d,J=5.8,11Hz),6.37(1H,m),
6.77(1H,s),7.01(1H,d,J=5.
4Hz),7.54(1H,d,J=7.8Hz),
8.12(1H,d,J=5.4Hz),8.32(1
H,d,J=7.8Hz),12.0(1H,s). mass:472(M+1)+
【0941】実施例263 実施例263の化合物は、実施例262に準じて製造し
た。 mass:506(M+1)+
【0942】実施例264 (1) 4−クロロピリジン−2−カルボン酸メチルエ
ステルの塩酸塩3gをジオキサン140mlに加え、ヘ
キサブチルジチン8.4g及びテトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウムを加えて、窒素気流下、12時間
還流した。反応液を室温に戻し、10%フッ化カリウム
水溶液を加えて30分攪拌後、エーテルで希釈して濾過
した。濾液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾
燥後、濾過して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−酢酸
エチル(1:0〜2:1))で精製し、無色油状物0.
9gを得た。
【0943】(2) (1)の化合物6.3gを用いて
実施例80(2)、(3)の方法に準じて、油状物2.
8gを得た。
【0944】(3) (2)の化合物60mg、3−ブ
ロモピリジン47mg、2−ジシクロヘキシリホスフィ
ノ)ビフェニル21mg、塩化リチウム9mg、トリス
ジベンジリデンジパラジウム21mg及びテトラヒドロ
フラン2mlの混合物を1晩還流した。反応液に10%
フッ化カリウム水溶液、クロロホルムを加え有機層を分
離した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウム乾燥後、濾過、濃縮した。残渣をTLC(Mer
ck Art5744、クロロホルム−メタノール
(9:1))で精製し、白色結晶5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.10−1.20(1H,m),2.33−2.40
(1H,m),2.40−2.78〈2H,m〉,3.
28−3.33(1H,m),3.53(1H,m),
4.84(1H,m),7.31(1H,d,J=7.
7Hz),7.43−7.49(1H,m),7.56
(1H,dd,J=4.5,7.7Hz),7.61
(1H,s),8.10(1H,dd,J=2.3,
7.7Hz),8.30(1H,d,J=7.7H
z),8.41(1H,d,J=5.5Hz),8.6
8(1H,d,J=5.5Hz),8.91(1H,
d,J=2.3Hz),10.0(1H、s),11.
0(1H,br). mass:386(M+1)+
【0945】実施例265−277 実施例265ないし実施例277の化合物は、実施例2
64に準じて製造した。実施例265 mass:385(M+1)+
【0946】実施例266 mass:423(M+1)+
【0947】実施例267 mass:386(M+1)+
【0948】実施例268 mass:386(M+1)+
【0949】実施例269 mass:392(M+1)+
【0950】実施例270 mass:391(M+1)+
【0951】実施例271 mass:465(M+1)+
【0952】実施例272 mass:435(M+1)+
【0953】実施例273 mass:435(M+1)+
【0954】実施例274 mass:391(M+1)+
【0955】実施例275 mass:389(M+1)+
【0956】実施例276 mass:407(M+1)+
【0957】実施例277 mass:445(M+1)+
【0958】実施例278 実施例82の化合物を用いて実施例261に準じて反応
を行い、白色固体9mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.89(3H,t,J=7.3Hz),1.15(1
H,m),1.57(2H,q,J=7.3Hz),
2.15(2H,q,J=7.3Hz),2.20−
2.60(3H,m),3.30(1H,m),3.5
5(1H,m),4.24(1H,d,J=6.0H
z),4.82(1H,dd,J=5.6,11H
z),6.92(1H,d,J=5.6Hz),7.1
3(1H,s),7.46(1H,t,J=7.9H
z),7.48(1H,d,J=7.9Hz),8.2
3(1H,d,J=5.6Hz),8.30(1H,
d,J=7.9Hz),8.42(1H,t,J=6.
0Hz),9.97(1H,s),11.3(1H、b
r). mass:408(M+1)+
【0959】実施例279 実施例80の化合物30mg及び塩化ブタノイルをジメ
チルホルムアミドに溶解し、90℃で30分攪拌した。
反応液をクロロホルムで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃
縮した。残渣をTLC(Merck Art5744、
クロロホルム−テトラヒドロフラン(7:3))で精製
し、白色結晶8mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.97(3H,t,J=7.3Hz),1.25(1
H,m),1.70(2H,q,J=7.3Hz),
2.30−2.60(1H,m),2.40(2H,
q,J=7.4Hz),2.30−2.55(2H,
m),2.60(1H,m),3.45(1H,m),
3.79(1H,m),4.80(1H,dd,J=
5.6,11Hz),5.13(2H,s),6.84
(1H,s),6.96(1H,d,J=5.5H
z),7.49(1H,t,J=7.9Hz),7.5
5(1H,d,J=7.9Hz),8.19(1H,
d,J=5.5Hz),8.31(1H,d,J=7.
9Hz),11.9(1H,br). mass:409(M+1)+
【0960】実施例280 実施例280の化合物は、実施例279に準じて製造し
た。 mass:449(M+1)+
【0961】実施例281 実施例281の化合物は、実施例278に準じて製造し
た。 mass:448(M+1)+
【0962】実施例282 1) 2−アミノピリジン−4−カルボン酸1g、塩化
チオニル2.8ml及びメタノール36mlの混合物を
1晩還流した。反応液を濃縮し、残渣に飽和重曹水を加
えてクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、クロロホルム−メタノール(10
0:0〜98:2))で精製し、目的物1.05gを得
た。
【0963】(2) 参考例3の化合物1.8g、トリ
クロロ酢酸無水物0.35ml、トリエチルアミン0.
2ml、塩化メチレン5ml及びテトラヒドロフラン1
0mlの混合物を室温で2時間攪拌した。反応液に飽和
重曹水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液
を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200、クロロホルム−テトラヒド
ロフラン(9:1〜8:2))で精製し、褐色無定形物
質2.92gを得た。得られた化合物1.77g、
(1)の化合物1.05g、DBU1ml及びジメチル
スルホキシド8mlの混合物を100℃で3時間攪拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈し、水、飽和食塩水で
洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、クロロホルム−メタノール(97:
3))で精製し、目的物1.21gを得た。
【0964】(3) (2)の化合物300mg、1N
水酸化ナトリウム水溶液10ml及びメタノール3ml
の混合物を90℃で1時間攪拌した。反応液を1N塩酸
でpH4にした後、クロロホルムで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、
濾液を濃縮した。残渣をクロロホルム−酢酸エチルで洗
浄し、白色固体80mgを得た。
【0965】(4) (3)の化合物18mgを用いて
実施例409の(1)に準じて、表題化合物である白色
固体5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.92(3H,t,J=7.2Hz),1.13(1
H,m),1.32(1H,m),1.53(2H,
m),2.20−2.70(3H,m),3.20−
3.70(4H,m),4.85(1H,dd,J=
5.6,11Hz),7.32(1H,d,J=7.9
Hz),7.38(1H,d,J=5.2Hz),7.
49(1H,t,J=7.9Hz),7.75(1H,
s),8.30(1H,d,=7.9Hz),8.43
(1H,d,J=5.2Hz),8.70(1H,t,
J=6.7Hz),10.1(1H,s),10.8
(1H,br). mass:408(M+1)+
【0966】実施例283−286 実施例283ないし実施例286の化合物は、実施例2
82に準じて製造した。実施例283 mass:434(M+1)+
【0967】実施例284 mass:443(M+1)+
【0968】実施例285 mass:443(M+1)+
【0969】実施例286 mass:443(M+1)+
【0970】実施例287 (1) イソキノリン−3−カルボン酸90mgを用い
て参考例1に準じて黄色固体14mgを得た。
【0971】(2) (1)の化合物14mgを用いて
実施例79に準じて表題化合物である白色固体13mg
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.10−1.20(1H,m),2.25−2.50
(2H,m),2.58−2.70(1H,m),3.
20−3.40(1H,m),3.48−3.62(1
H,m),4.83(1H,dd,J=5.6,10H
z),7.33(1H,d,J=7.9Hz),7.4
9(2H,m),7.70(1H,t,J=7.9H
z),7.87(1H,d,J=7.9Hz),8.0
2(1H,s),8.07(1H,d,J=7.9H
z),8.31(1H,d,J=7.9Hz),9.1
8(1H,s),9.70(1H,br),9.90
(1H,s). mass:359(M+1)+
【0972】実施例288 (1) イソキノリン−3−カルボン酸300mg、酸
化白金30mg、4N塩酸−ジオキサン5ml及びメタ
ノール5mlを混合し、容器内を水素置換して室温で6
時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液を濃縮
して粗生成物32mgを得た。
【0973】(2) (1)の化合物130mgを用い
て実施例287に準じて表題化合物である白色固体23
mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.20(1H,m),1.60−1.80
(4H,m),2.20−2.70(7H,m),3.
20−3.35(1H,m),3.45−3.60(1
H,m),4.77(1H,dd,J=5.5,10H
z),6.95(1H,s),7.28(1H,d,J
=7.9Hz),7.43(1H,t,J=7.9H
z),8.00(1H,s),8.29(1H,d,J
=7.9Hz),9.71(1H,s),11.2(1
H,br). mass:363(M+1)+
【0974】実施例289 (1) 4−ピリジンカルボキシアルデヒドのジメチル
アセタール15gのテトラヒドロフラン(300ml)
溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液(1.6M)73mlを加えて−78℃から0℃
に昇温した。3−ブロモブタノールのtert−ブチル
ジメチルシリルエーテル25gを加えて0℃で3時間攪
拌した。反応液を室温に戻し、飽和重曹水を加えてクロ
ロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200、ヘキサン−酢酸エチル(2:1))で精製し、
油状物17gを得た。
【0975】(2) (1)の化合物7gを用いて参考
例7に準じて油状物3.9gを得た。
【0976】(3) (2)の化合物3gを用いて参考
例8に準じて褐色油状物7gを得た。
【0977】(4) (3)の化合物7g、トリフェニ
ルホスフィン5.8gを水−テトラヒドロフラン(1:
10)に加え、50℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(FL
60D(富士シリシア株式会社)、クロロホルム−メタ
ノール(100:0〜98:2))で精製し、褐色油状
物2.1gを得た。
【0978】(5) (4)の化合物2.1gのクロロ
ホルム(10ml)溶液にギ酸5mlを加え80℃で2
時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をメタノール(1
0ml)に溶解したところへ水素化ホウ素ナトリウム
7.4gを加え室温で1時間攪拌した。反応液をクロロ
ホルムで希釈し飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウム
乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(FL60D(富士シリシア株式
会社)、クロロホルム−メタノール(100:0〜9
8:2))で精製し、0.57gを得た。
【0979】(6) (5)の化合物0.57g、塩化
p−ニトロベンゼンスルホニル1.7g、ジメチルアミ
ノピリジン0.71g及びクロロホルム5mlの混合物
を室温で2時間攪拌した。反応液をクロロホルムで希釈
し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウ
ム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロ
ロホルム−メタノール(100:0〜98:2))で精
製し、目的物0.73gを得た。
【0980】(7) (6)の化合物0.73g、二酸
化マンガン50mg、30%過酸化水素水5ml及びク
ロロホルム20mlの混合物を室温で6時間攪拌した。
反応液をクロロホルムで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩
水で洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200、クロロホルム−メタノール
(100:0〜98:2))で精製し、結晶0.78g
を得た。
【0981】(8) (7)の化合物0.78g、トリ
エチルアミン0.71ml、トリメチルシリルシアニド
0.66ml及びアセトニトリル−クロロホルムの混合
物を80℃で3時間攪拌した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロロホ
ルム−メタノール(100:0〜98:2))で精製
し、結晶0.71gを得た。
【0982】(9) (8)の化合物を用いて参考例
4、5に準じて目的物75mgを得た。
【0983】(10) (9)の化合物75mgを用い
て参考例11に準じて表題化合物である淡黄色固体を1
8mg、及び実施例292の化合物である黄色固体1.
4mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),1.60−2.00(3H,
m),2.20−2.60(4H,m),2.64(1
H,m),3.15(2H,m),3.45(1H,
m),3.78(1H,m),4.18(1H,t,J
=7.2Hz),4.80(1H,dd,J=5.6,
11Hz),6.98(1H,s),6.99(1H,
d,J=5.6Hz),7.46(1H,t,J=7.
9Hz),4.55(1H,d,J=7.9Hz),
8.11(1H,d,J=5.6Hz),8.39(1
H,d,J=7.9Hz),8.40(1H,s),1
2.0(1H,br). mass:378(M+1)+
【0984】実施例290 実施例289の化合物7mgをメタノール2mlに溶解
し、ホルマリン50μlを加えて室温で4時間攪拌し
た。反応液にメタノール3mlを加え、水素化ホウ素ナ
トリウム100mgを加えて室温で1時間攪拌した。反
応液に1N塩酸を加えて過剰の試薬を分解した後、飽和
重曹水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過,濾液を
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(FL60D(富士シリシア株式会社)、クロロホルム
−メタノール(9:1))で精製し、表題化合物である
黄色固体3mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),1.55−2.10(4H,
m),2.22(3H,s),2.20−2.40(3
H,m),2.65(1H,m),3.14(1H,
m),3.25(1H,m),3.50(1H,m),
3.79(1H,m),4.82(1H,dd,J=
5.6,11Hz),6.89(1H,s),7.03
(1H,d,J=5.6Hz),7.49(1H,t,
J=7.9Hz),7.56(1H,d,J=7.9H
z),8.05(1H,s),8.15(1H,d,J
=5.6Hz),8.35(1H,d,J=7.9H
z),12.0(1H,br). mass:392(M+1)+
【0985】実施例291 実施例289の化合物を7mg、無水酢酸6mg、ジメ
チルアミノピリジン5mg及びクロロホルム2mlの混
合物を室温で1晩攪拌した。反応液をクロロホルムで希
釈し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシ
ウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(M
erck Art5744、クロロホルム−メタノール
(7:3))で精製し、表題化合物の固体3mgを得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),1.80−2.10(3H,
m),2.11(3H,s),2.20−2.70(4
H,m),3.30−3.80(4H,m),4.60
−5.20(2H,m),6.60−6.90(1H,
m),7.40−7.60(2H,m),8.00−
8.40(2H,m),9.10(1H,br),1
1.9(1H,br).
【0986】実施例292 実施例292の化合物は、実施例289の化合物を製造
する最終工程において得られた。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.20−1.60(3H,m),2.10(2H,
m),2.40(2H,m),2.60(1H,m),
2.90(2H,m),3.45(1H,m),3.7
8(1H,m),4.80(1H,dd,J=5.6,
11Hz),7.10−7.60(4H,m),8.0
0−8.40(3H,m),11.8(1H,br). mass:376(M+1)+
【0987】実施例293 (1) 実施例80の(3)の化合物9gを用いて参考
例6に準じて褐色油状物8.5gを得た。
【0988】(2) (1)の化合物8.5gを用いて
実施例80の(4)に準じて褐色不定形物質4.7gを
得た。
【0989】(3) (2)の化合物250mgを用い
て実施例84の(1)に準じて目的物210mgを得
た。
【0990】(4) ジ−o−トルイルホスホノ酢酸エ
チルエステル38mgのテトラヒドロフラン(2ml)
溶液を−78度に冷却し、(3)の化合物43mgのテ
トラヒドロフラン(1ml)溶液を加え−78℃で2時
間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加
えて室温に戻した。クロロホルムで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾
液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、クロロホルム−メタノー
ル(100:0〜97:3))次いでTLC(Merc
k Art5744、クロロホルム−テトラヒドロフラ
ン(9:1))で精製し、無色油状物40mgを得た。
【0991】(5) (4)の化合物40mg、6N塩
酸及びテトラヒドロフラン5mlの混合物を室温で15
分攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、飽和食塩
水で洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃
縮して表題化合物である無色固体を19mg得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.15(3H,t,J=7.1Hz),1.09−
1.15(1H,m),2.30−3.38(2H,
m),2.48−2.56(1H,m),3.20−
3.31(1H,m),3.51−3.55(1H,
m),4.11(2H,q,J=7.1Hz),4.7
9−4.85(1H,m),6.23(1H,d,J=
13Hz),7.04(2H,m),7.30−7.3
2(2H,m),7.46(1H,t,J=7.7H
z),8.28−8.30(2H,m),9.99(1
H,s),11.0(1H,br). mass:407(M+1)+
【0992】実施例294 (1) ジエチルホスホノ酢酸エチルエステル22mg
のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を氷冷し、水素化
ナトリウム4mgを加えて30分攪拌した。実施例29
3の(3)の化合物43mgのテトラヒドロフラン(1
ml)溶液を加えて2時間攪拌した。反応液に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えて室温に戻し、クロロホルム
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、
クロロホルム−メタノール(100:0〜97:3))
で精製して白色固体42mgを得た。
【0993】(2) (1)の化合物42mgを用いて
実施例293の(5)に準じて表題化合物である白色固
体21mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.20(1H,m),1.28(3H,
t,J=7.1Hz),2.20−2.40(2H,
m),2.40−2.60(1H,m),3.20−
3.40(1H,m),3.45−3.60(1H,
m),4.23(1H,q,J=7.1Hz),4.8
4(1H,m),6.78(1H,d,J=16H
z),7.33(1H,d,J=7.9Hz),7.4
0−7.50(3H,m),7.57(1H,d,J=
16Hz),8.30(1H,d,J=7.9Hz),
8.36(1H,d,J=5.6Hz),10.0(1
H,s),10.8(1H,br). mass:407(M+1)+
【0994】実施例295 実施例294の(1)の化合物50mgのクロロホルム
(5ml)溶液に塩化亜鉛27mg及び水素化ホウ素ナ
トリウム7mgを加え、3時間還流した。実施例290
と同様の後処理を行い、表題化合物である白色固体32
mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.20(1H,m),2.20−2.60
(3H,m),3.20−3.60(2H,m),4.
17(2H,m),4.84(1H,dd,J=5.
6,11Hz),5.04(1H,t,J=6.3H
z),6.53(1H,d,J=16Hz),6.66
(1H,d,J=16Hz),7.15(1H,d,J
=5.3Hz),7.22(1H,s),7.31(1
H,d,J=7.9Hz),7.47(1H,t,J=
7.9Hz),8.24(1H,d,J=5.3H
z),8.32(1H,d,J=7.9Hz),9.9
4(1H,s),11.3(1H,br). mass:365(M+1)+
【0995】実施例296 実施例294の(1)の化合物30mgのメタノール
(10ml)溶液に塩化銅(I)10mg及び水素化ホ
ウ素ナトリウム4mgを加え原料が消失するまで攪拌し
た。実施例290と同様の後処理を行い、表題化合物で
ある白色固体13mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.05−1.25(1H,m),1.15(3H,
t,J=7.1Hz),2.20−2.60(3H,
m),2.64(2H,t,J=7.1Hz),2.8
3(2H,t,J=7.1Hz),3.20−3.40
(1H,m),3.45−3.60(1H,m),4.
04(2H,q,J=7.1Hz),4.81(1H,
m),6.96(1H,d,J=5.3Hz),7.1
1(1H,s),7.30(1H,d,J=7.9H
z),7.45(1H,d,J=7.9Hz),8.1
9(1H,d,J=5.4Hz),8.30(1H,
d,J=7.9Hz),9.90(1H,s),12.
3(1H,br). mass:409(M+1)+
【0996】実施例297 実施例293の化合物60mgをクロロホルム30ml
に溶解し、水素化ジイソプロピルアルミニウムのトルエ
ン溶液(1.0M)を0.9ml加えて−30〜−20
℃で30分攪拌した。実施例290と同様の後処理を行
い、表題化合物である白色固体17mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.20−2.70(3H,
m),3.30(1H,m),3.53(1H,m),
4.15−4.40(2H,m),4.81(1H,d
d,J=5.6,11Hz),5.00(1H,m),
6.00(1H,m),6.38(1H,m),6.8
9(1H,d,J=5.4Hz),7.12(1H,
s),7.31(1H,d,J=7.9Hz),7.4
5(1H,t,J=7.9Hz),8.28(2H,
m),9.90(1H,s),11.1(1H,b
r). mass:365(M+1)+
【0997】実施例298 実施例294の化合物を40mg、2N水酸化ナトリウ
ム水溶液5ml、テトラヒドロフラン2ml及びメタノ
ール2mlの混合物を室温で1時間攪拌した。反応液に
1N塩酸を加えてpH3としてクロロホルムで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾
燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Merc
k Art5744、クロロホルム−メタノール(9:
1))で精製した後、再結晶を行い、表題化合物の白色
固体22mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.20(1H,m),2.20−2.60
(3H,m),3.15(1H,m),3.45−3.
60(1H,m),4.82(1H,m),6.68
(1H,d,J=16Hz),7.20−7.60(5
H,m),8.28(1H,d,J=7.9Hz),
8.35(1H,d,J=5.6Hz),10.2(1
H,s),10.9(1H,br),12.8(1H,
br). mass:379(M+1)+
【0998】実施例299 (1) 実施例7の化合物727mg、DBU1.49
6ml及びテトラヒドロフラン10mlの混合物を0℃
に冷却し、塩化メタンスルホニル0.310mlのテト
ラヒドロフラン(2ml)溶液を加えて室温で11時間
攪拌した。反応液に水を加えてクロロホルムで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキ
サン−酢酸エチル(1:1〜0:1))で精製し、無色
不定形物質606mgを得た。
【0999】(2) 実施例133の(2)に準じて表
題化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.07−1.14(1H,m),2.29−2.57
(3H,m),3.24−3.88(2H,m),4.
79−4.85(1H,m),5.58(1H,d,J
=11Hz),6.08(1H,d,J=18Hz),
6.74(1H,dd,J=11,18Hz),7.2
2−7.24(1H,m),7.29−7.34(2
H,m),7.47(1H,t,J=7.5Hz),
8.22−8.27(2H,m),10.1(1H,
s),11.0(1H,br). mass:335(M+1)+
【1000】実施例300 (1) 実施例294の(1)の化合物80mgの塩化
メチレン(5ml)溶液を氷冷し、トリフルオロ酢酸2
74mg及びN−(メトキシメチル)−N−トリメチル
シリルメチル)ベンジルアミン190mgを加え3時間
攪拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾
過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Merck Ar
t5744、クロロホルム−メタノール(9:1))で
精製した後、再結晶を行い、淡黄色油状物91mgを得
た。
【1001】(2) (1)の化合物91mgを用いて
実施例293の(5)に準じて表題化合物である白色固
体50mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.24(1H,m),1.24(3H,t,H=7.
4Hz),2.20−2.75(3H,m),2.80
(1H,m),2.95(1H,m),3.05(1
H,m),3.19(1H,m),3.45(1H,
m),3.60−3.90(4H,m),4.18(2
H,q,J=7.4Hz),4.78(1H,dd,J
=5.6,11Hz),6.93(1H,s),7.0
3(1H,d,J=5.6Hz),7.10−7.45
(5H,m),7.50(1H,t,J=7.9H
z),7.55(1H,d,J=7.9Hz),8.1
3(1H,d,J=5.6Hz),8.37(1H,
d,J=7.9Hz),8.82(1H,s),12.
0(1H,br). mass:540(M+1)+
【1002】実施例301 実施例301の化合物は、実施例293の(4)の化合
物を用い、実施例300に準じて製造した。 mass:540(M+1)+
【1003】実施例302 実施例300の化合物の30mgのテトラヒドロフラン
(3ml)溶液を氷冷し、水素化アルミニウムリチウム
のテトラヒドロフラン溶液(2M)56μl及びメタノ
ールのテトラヒドロフラン溶液(1M)0.22mlを
加えて室温で30分攪拌した。実施例290と同様の後
処理を行い、表題化合物(低極性分画)の白色固体1.
2mg及び表題化合物のジアステレオマーである実施例
303の化合物(高極性分画)の白色固体2.3mgを
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.20−2.60(3H,
m),3.30−4.40(12H,m),4.78
(1H,m),6.60−7.00(2H,m),7.
20−7.80(7H,m),8.10−8.40(2
H,m),11.8(1H,br). mass:498(M+1)+
【1004】実施例303 実施例303の化合物は、実施例302のジアステレオ
マーとして得られた。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(1H,m),2.00−2.70(3H,
m),2.80−4.40(12H,m),4.78
(1H,m),6.75(1H,s),6.98(1
H,d,J=5.4Hz),7.20−7.70(7
H,m),8.10(1H,d,J=5.4Hz),
8.28(1H,d,J=7.9Hz),11.8(1
H,br). mass:498(M+1)+
【1005】実施例304 実施例304の化合物は、実施例301の化合物を用
い、実施例303に準じて製造した。 mass:498(M+1)+
【1006】実施例305 (1) 実施例293の(4)の化合物50mg、イソ
プレン34mg及びトルエン3mlの混合物を封管中で
120℃で1晩反応させた。反応液を濃縮し、残渣をT
LC(Merck Art5744、クロロホルム−メ
タノール(9:1))で精製し、付加体52mgを得
た。
【1007】(2) (1)の化合物について実施例2
93の(5)に準じて反応を行い、表題化合物である白
色固体18mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.03(3H,t,J=7.3Hz),1.25(1
H,m),1.68(s),1.72(s),1.68
−1.72(3H),2.00−3.20(9H,
m),3.42(1H,m),3.78(1H,m),
3.98(2H,q,J=7.3Hz),4.80(1
H,dd,J=5.6,11Hz),5.49(1H,
m),6.84(2H,m),7.46(1H,d,J
=7.9Hz),7.55(1H,d,J=7.9H
z),8.10(1H,d,J=5.2Hz),8.4
0(1H,d,J=7.9Hz),9.25(1H,
s),12.0(1H,br). mass:475(M+1)+
【1008】実施例306 (1) 実施例3の化合物及び塩化4−ニトロベンゾイ
ルを用いて実施例261に準じて黄色固体を得た。
【1009】(2) (1)の化合物22.1gをHP
LC(CHIRALPAK AD、ヘキサン−エタノー
ル(1:1〜1:4))で光学分割して、Rt=22分
の化合物(A)を11.2g及びRt=30分の化合物
(B)10.1gを得た。
【1010】(3) (2)−Aの化合物10g、6N
塩酸30ml及び酢酸30mlの混合物を80℃で3日
間攪拌した。反応液を室温に戻して、飽和重曹水で塩基
性とした後クロロホルムで抽出した。有機層を1N水酸
化カリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウ
ム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロ
ロホルム−メタノール(100:0〜98:2))で精
製した後、エタノールから再結晶を行い、白色固体3.
1g(98%ee)を得た。
【1011】(4) (3)の化合物を用いて実施例8
0に準じて白色固体を得た。
【1012】(5) (4)の化合物を用いて実施例8
4に準じて表題化合物(実施例91の化合物の光学活性
体)白色固体を得た。 mass:429(M+1)+
【1013】実施例307 実施例306の(2)−Bの化合物を用いて実施例30
6の(3)から(5)に準じて表題化合物である白色固
体を得た。 mass:429(M+1)+
【1014】実施例308 実施例308の化合物は、実施例306に準じて製造し
た。 mass:429(M+1)+
【1015】実施例309 実施例309の化合物は、実施例307に準じて製造し
た。 mass:429(M+1)+
【1016】実施例310 実施例310の化合物は、実施例307に準じて製造し
た。 mass:469(M+1)+
【1017】実施例311 実施例311の化合物は、実施例306に準じて製造し
た。 mass:429(M+1)+
【1018】実施例312 実施例312の化合物は、実施例307に準じて製造し
た。 mass:429(M+1)+
【1019】実施例313 実施例91の化合物51mgを用いて実施例290に準
じて白色固体12mgを得た。 mass:429(M+1)+
【1020】実施例314 (1) シクロペンタノン504mg、ピロリジン49
8mg、モレキュラーシーブス4A2g及びトルエン3
0mlの混合物を室温で1晩攪拌した。反応液をセライ
ト濾過して、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルム20
mlに溶解したところへ、1,2,4−トリアジン−5
−カルボン酸エチルエステルのクロロホルム(10m
l)溶液を加え、室温で30分、45℃で6時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−酢酸エ
チル(4:1〜1:1))で精製し、黄色油状物734
mgを得た。
【1021】(2) (1)の化合物100mgを用い
て参考例5に準じて表題化合物である白色固体101m
gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.30(1H,m),2.14(2H,quinte
t,J=7.5Hz),2.40(2H,m),2.6
2(1H,m),2.92(4H,t,J=7.5H
z),3.42(1H,m),3.75(1H,m),
4.79(1H,dd,J=5.6,11Hz),6.
68(1H,s),7.48(1H,t,J=7.4H
z),7.53(1H,d,J=7.4Hz),7.6
6(1H,s),8.03(1H,s),8.33(1
H,d,J=7.4Hz),12.1(1H,s). mass:349(M+1)+
【1022】実施例315−319 実施例315ないし実施例319の化合物は、実施例3
14に準じて製造した。実施例315 mass:377(M+1)+
【1023】実施例316 mass:378(M+1)+
【1024】実施例317 mass:454(M+1)+
【1025】実施例318 mass:454(M+1)+
【1026】実施例319 mass:450(M+1)+
【1027】実施例320 実施例319の化合物を100mg、4N塩酸−ジオキ
サン5ml及びメタノール3mlの混合物を室温30分
攪拌した。反応液にトリエチルアミンを加えた後、濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(FL
60D(富士シリシア株式会社)、クロロホルム−メタ
ノール(100:0〜95:5))で精製し、白色固体
72mgを得た。 mass:350(M+1)+
【1028】実施例321 実施例320の化合物を17mg及びシクロペンタノン
12mgを用い、実施例84の(2)に準じて表題化合
物を得た。 mass:418(M+1)+
【1029】実施例322 実施例322の化合物は、実施例321に準じて製造し
た。 mass:364(M+1)+
【1030】実施例323 (1) 実施例164の(2)−Aの化合物を用い、参
考例8に準じて目的物を得た。
【1031】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
33の(2)に準じて表題化合物の塩酸塩を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.23(1H,m),2.20−2.90
(7H,m),3.40−3.61(2H,m),4.
81(1H,m),6.90−7.51(4H,m),
8.08−8.37(2H,m),9.95(1H,b
rs),11.4(1H,brs). mass:352(M+1)+
【1032】実施例324 実施例164の(2)−Bの化合物を用い、実施例32
3に準じて表題化合物の塩酸塩を得た。 mass:352(M+1)+
【1033】実施例325 実施例164の(2)−Aの化合物を用い、実施例13
3の(2)に準じて表題化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.00−1.21(1H,m),2.25−2.79
(5H,m),3.21−3.72(4H,m),4.
65−4.90(2H,m),6.90−7.52(4
H,m),8.13−8.38(2H,m),9.85
(1H,s),11.4(1H,brs). mass:353(M+1)+
【1034】実施例326 実施例164の(2)−Bの化合物を用い、実施例13
3の(2)に準じて表題化合物を得た。 mass:353(M+1)+
【1035】実施例327 (1) 実施例323の(1)の化合物を用い、実施例
96の(1)に準じて目的物を得た。
【1036】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
33の(2)に準じて表題化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.01−1.20(1H,m),2.22−2.78
(5H,m),3.08−3.20(2H,m),3.
32(1H,m),3.55(1H,m),4.81
(1H,m),6.85−7.52(4H,m),7.
92−8.40(7H,m),9.90(1H,s),
11.2(1H,brs). mass:538(M+1)+
【1037】実施例328 (1) 実施例164の(2)−Bの化合物を用い、実
施例323の(1)に準じて目的物を得た。
【1038】(2) (1)の化合物を用い、実施例3
27に準じて表題化合物を得た。 mass:538(M+1)+
【1039】実施例329 実施例327の(1)の化合物及び1−ブタノールを用
い、実施例96の(2)及び(3)に準じて表題化合物
の塩酸塩を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.89(3H,t,J=7.8Hz),1.01−
1.17(1H,m),1.25−1.41(2H,
m),1.52−1.64(2H,m),2.26−
2.40(2H,m),2.52−2.63(1H,
m),2.85−3.00(4H,m),3.08−
3.23(2H,m),3.26−3.35(1H,
m),3.50−3.60(1H,m),4.80−
4.86(1H,m),7.03(1H,d,J=4.
3Hz),7.26−7.35(2H,m),7.56
(1H,t,J=7.8Hz),8.26−8.30
(2H,m),8.81(2H,m),10.3(1
H,s),11.0(1H,brs). mass:408(M+1)+
【1040】実施例330 (1) 実施例328の(1)の化合物を用い、実施例
327の(1)に準じて目的物を得た。
【1041】(2) (1)の化合物を用い、実施例3
29に準じて表題化合物の塩酸塩を得た。 mass:408(M+1)+
【1042】実施例331 参考例8の化合物及び(R)−3−(tert−ブトキ
シカルボニルアミノ)−1,4−ジメタンスルホニルオ
キシブタンを用い、実施例334に準じて表題化合物の
塩酸塩を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.05(1H,m),2.00−2.75(5H,
m),3.05−4.95(11H,m),7.12−
7.52(4H,m),8.21−8.80(4H,
m),10.5−11.8(4H,m).
【1043】実施例332 実施例331の化合物を15mg、塩化アセチル24μ
l、トリエチルアミン92μl及びジメチルホルムアミ
ド0.5mlの混合物を室温で5分攪拌した。反応液を
濃縮し、残渣をTLC(Merck Art5713、
クロロホルム−メタノール(19:1))で精製し、表
題化合物である淡黄色固体11mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) 1.10−1.30(1H,m),1.65(1H,
m),1.90(3H,s),2.22(1H,m),
2.40−2.92(11H,m),3.45(1H,
m),3.65(1H,m),4.29(1H,m),
4.86(1H,m),6.87−7.00(2H,
m),7.39−7.52(2H,m),8.14−
8.30(2H,m). mass:463(M+1)+
【1044】実施例333 実施例331の化合物20mgを用い、実施例96の
(1)に準じて表題化合物である淡黄色固体16mgを
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.12(1H,m),1.45(1H,m),1.8
9(1H,m),2.20−2.75(10H,m),
3.25−3.75(4H,m),4.75−4.85
(1H,m),6.87−7.50(4H,m),8.
00−8.43(6H,m).
【1045】実施例334 (1) 実施例323の(1)の化合物100mg、
(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
−1,4−ジメタンスルホニルオキシブタン34mg、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン46mg及びジメ
チルホルムアミド1mlの混合物を80℃で1時間攪拌
した。反応液を室温に戻し、クロロホルムで希釈して飽
和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、クロ
ロホルム−メタノール(1:0〜4:1)にて精製し、
エステルを90mg得た。
【1046】(2) (1)の化合物100mgを用
い、実施例133の(2)に準じて表題化合物の塩酸塩
である白色固体50mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.05(1H,m),2.00−2.75(5H,
m),3.05−4.95(11H,m),7.12−
7.52(4H,m),8.21−8.80(4H,
m),10.5−11.8(4H,m). mass:421(M+1)+
【1047】実施例335 実施例164の(2)−Bを用い、参考例8に準じて合
成した化合物に対し、実施例334に準じて反応を行
い、表題化合物の塩酸塩を得た。 mass:421(M+1)+
【1048】実施例336 (1) 2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)
アミノ)−4−メチルピリジン2.26gのテトラヒド
ロフラン(100ml)溶液を−78℃に冷却し、n−
ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.5M)18.2m
lを加え室温に上げた。反応液を−78℃に冷却し、n
−ブチルアルデヒド1.48mlを加え徐々に室温に上
げた。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾
過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキサン−酢酸エ
チル(1:0〜1:1)にて精製し、白色固体1.37
g得た。
【1049】(2) (1)の化合物1.00gを用
い、参考例8の(1)に準じて目的物700mgを得
た。
【1050】(3) (2)の化合物700mg、トリ
フェニルホスフィン700mg、水2ml及びテトラヒ
ドロフラン30mlの混合物を30分攪拌した。反応液
を室温に戻し、トルエン及びメタノールを加えて濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−300、クロロホルム−メタノール(1:0
〜4:1)にて精製し、目的物600mg得た。
【1051】(4) (3)の化合物を用い、実施例9
6の(1)に準じて目的物を得た。
【1052】(5) (4)の化合物100mg及びエ
タノールを用い、実施例96の(2)に準じて目的物1
05mgを得た。
【1053】(6) (5)の化合物53mgを用い、
実施例118の(2)に準じてウレア体40mgを得
た。このものをHPLC(CHIRALPAK AD)
で分割し、Rtの小さい順に化合物Aとして19mg、
化合物Bとして19mgを得た。
【1054】(7) (6)−Aの化合物20mgを用
い、実施例96の(3)に準じて表題化合物である無色
油状物3.8mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.70−1.42(11H,m),2.10−2.8
2(8H,m),3.05−3.81(2H,m),
4.37−4.88(1H,m),6.90−6.97
(1H,m),7.10(1H,s),7.28−7.
51(2H,m),8.15−8.37(2H,m),
9.88(1H,s),11.8(1H,s). mass:422(M+1)+
【1055】実施例337 実施例336の(6)−Bの化合物を用い、実施例96
の(3)に準じて表題化合物である無色油状物5.7m
gを得た。 mass:422(M+1)+
【1056】実施例338 (1) 参考例8の化合物及び2,4−ジメトキシベン
ズアルデヒドを用い、実施例84の(2)に準じて目的
物を得た。
【1057】(2) (1)の化合物及び1−プロパン
スルホニルクロリドを用い、実施例96の(1)に準じ
て目的物を得た。
【1058】(3) (2)の化合物のトリフルオロ酢
酸溶液を室温で15分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣
にエーテル−メタノールを加えて結晶化し、表題化合物
を得た。 mass:458(M+1)+
【1059】実施例339 実施例339の化合物は、実施例140に準じて製造し
た。 mass:472(M+1)+
【1060】実施例340 実施例340の化合物は、実施例138に準じて製造し
た。 mass:458(M+1)+
【1061】実施例341 (1) o−アニシジンを用い参考例10に準じて目的
化合物を得た。
【1062】(2) (1)の化合物を用いて参考例1
1に準じて反応を行った後、粗生成物をメタノールに溶
解して1N塩酸で処理した。反応液をセライトで濾過
し、濾液を濃縮した。残渣をエーテル−メタノールで固
化して、表題化合物である白色固体を得た。 mass:458(M+1)+
【1063】実施例342−360 実施例342ないし実施例360の化合物は、実施例3
41に準じて製造した。実施例342 mass:458(M+1)+
【1064】実施例343 mass:419(M+1)+
【1065】実施例344 mass:472(M+1)+
【1066】実施例345 mass:485(M+1)+
【1067】実施例346 mass:510(M+1)+
【1068】実施例347 mass:435(M+1)+
【1069】実施例348 mass:436(M+1)+
【1070】実施例349 mass:479.(M+1)+
【1071】実施例350 mass:428(M+1)+
【1072】実施例351 1 H−NMR(DMSO−d6) 1.07(1H,m),2.25−2.35(2H,
m),2.58(1H,m),2.93(2H,t,J
=6.9Hz),3.29(1H,m),3.53(1
H,m),3.86(2H,t,J=6.9Hz),
4.82(1H,dd,J=5.6,11Hz),6.
90(1H,d,J=5.5Hz),7.08(1H,
s),7.32(1H,d,J=7.6Hz),7.4
6(1H,t,J=7.6Hz),7.97(2H,
d,J=8.9Hz),8.17(1H,s),8.2
1(1H,d,J=5.5Hz),8.26(1H,
d,J=7.6Hz),8.35(2H,d,J=8.
9Hz),10.3(1H,br),11.0(1H,
br),13.0(1H,br). mass:620(M+1)+
【1073】実施例352 mass:430(M+1)+
【1074】実施例353 mass:429(M+1)+
【1075】実施例354 mass:429(M+1)+
【1076】実施例355 mass:429(M+1)+
【1077】実施例356 mass:479(M+1)+
【1078】実施例357 mass:430(M+1)+
【1079】実施例358 mass:468(M+1)+
【1080】実施例359 mass:479(M+1)+
【1081】実施例360 mass:430(M+1)+
【1082】実施例361 (1) 6−アミノキノリンを用い、参考例10及び参
考例11に準じて反応を行い、副生成物としてスルフィ
ド体を得た。
【1083】(2) (1)の化合物64mgを用い、
実施例133の(2)に準じて表題化合物である白色固
体21mgを得た。 mass:445(M+1)+
【1084】実施例362 (1) 6−アミノキノリンを用い、参考例10及び参
考例11に準じて反応を行い、副生成物として塩化物を
得た。
【1085】(2) (1)の化合物26mgを用い、
実施例133の(2)に準じて表題化合物である白色固
体18mgを得た。 mass:371(M+1)+
【1086】実施例363−364 実施例363及び実施例364は、実施例341に準じ
て製造した。実施例363 mass:479(M+1)+
【1087】実施例364 mass:418(M+1)+
【1088】実施例365 (1) 4−ヒドロキシベンズアルデヒドのtert−
ブチルジフェニルシリルエーテルを用い、実施例137
の(1)に準じて目的物を得た。
【1089】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
39に準じて表題化合物の塩酸塩である黄色粉末を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.07−1.16(1H,m),2.26−2.61
(3H,m),2.80(3H,s),2.83(3
H,s),3.00−3.17(3H,m),3.25
−3.34(1H,m),3.45−3.56(3H,
m),4.11(2H,t,J=4.2Hz),4.3
6(2H,t,J=4.3Hz),4.82(2H,d
d,J=6.2,12Hz),6.97−7.07(3
H,m),7.25−7.54(5H,m),8.23
−8.28(2H,m),9.37(2H,br),1
0.2(1H,br),10.4(1H,br),1
0.9(1H,br). mass:529(M+1)+
【1090】実施例366−375 実施例366ないし実施例375の化合物は、実施例3
65に準じて製造した。実施例366 mass:549(M+1)+
【1091】実施例367 mass:555(M+1)+
【1092】実施例368 mass:569(M+1)+
【1093】実施例369 mass:571(M+1)+
【1094】実施例370 mass:549(M+1)+
【1095】実施例371 mass:577(M+1)+
【1096】実施例372 mass:549(M+1)+
【1097】実施例373 mass:577(M+1)+
【1098】実施例374 mass:583(M+1)+
【1099】実施例375 mass:585(M+1)+
【1100】実施例376 (1) 2−ピリジンカルボキシアルデヒド510mg
のベンゼン(20ml)溶液にトリフェニルホスホラニ
リデン酢酸メチルエステル1.70gを加え、室温で2
時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキサ
ン−酢酸エチル(4:1〜3:1))で精製し、目的物
を621mg得た。
【1101】(2) (1)の化合物621mgを用
い、実施例297に準じて目的物252mgを得た。
【1102】(3) (2)の化合物20mgを用い、
実施例365に準じて表題化合物の塩酸塩である黄色固
体24mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) 1.13(1H,m),2.42(2H,m),2.7
0(1H,m),3.60−3.82(2H,m),
3.37−3.47(3H,m),4.03(1H,
m),4.20−4.38(3H,m),4.96(2
H,m),6.81−8.72(16H,m).
【1103】実施例377 (1) 3−ヒドロキシベンズアルデヒドのtert−
ブチルジフェニルシリルエーテルを用い、実施例137
の(1)に準じて目的物を得た。
【1104】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
39に準じて表題化合物の塩酸塩である白色固体を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.04(1H,m),2.23−2.34(2H,
m),2.70(1H,m),3.07−3.20(4
H,m),3.28(1H,m),3.51(1H,
m),4.16(2H,m),4.84(1H,dd,
J=6.4,10Hz),5.39(2H,s),7.
08−7.20(2H,m),7.28−7.39(4
H,m),7.43−7.52(2H,m),7.71
(1H,m),7.86(1H,d,J=8.6H
z),8.20−8.28(2H,m),8.77(1
H,m),9.64(2H,br),10.7(1H,
br),11.1(1H,br). mass:549(M+1)+
【1105】実施例378−387 実施例378ないし実施例387の化合物は、実施例3
77に準じて製造した。実施例378 mass:549(M+1)+
【1106】実施例379 mass:549(M+1)+
【1107】実施例380 mass:577(M+1)+
【1108】実施例381 mass:577(M+1)+
【1109】実施例382 mass:529(M+1)+
【1110】実施例383 mass:585(M+1)+
【1111】実施例384 mass:571(M+1)+
【1112】実施例385 mass:555(M+1)+
【1113】実施例386 mass:569(M+1)+
【1114】実施例387 mass:583(M+1)+
【1115】実施例388 実施例376を19mgを用い、参考例3に準じて表題
化合物14mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) 1.12(1H,m),2.24−2.41(3H,
m),2.70(1H,m),3.32−3.41(4
H,m),3.55−3.75(2H,m),4.02
−4.32(5H,m),4.92(3H,m),6.
88(2H,m),7.22(2H,m),7.30
(1H,m),7.40−7.50(3H,m),7.
89(1H,m),8.03(2H,m),8.22
(1H,m),8.43(1H,m),8.69(1
H,m).
【1116】実施例389 (1) 6−アミノニコチン酸1.01g、水素化リチ
ウムアルミニウム835mg及びテトラヒドロフランの
混合物を23時間還流した。反応液を室温に戻し、水8
40μl、1N水酸化ナトリウム840μl及び水84
0μlを順次加えてセライトで濾過した。濾液を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、クロロホルム−メタノール(50:
1〜10:1)で精製し、目的物を223mg得た。
【1117】(2) (1)の化合物223mg、te
rt−ブチルジメチルクロロシラン332mg、イミダ
ゾール244mg及びジメチルホルムアミド5mlの混
合物を室温で30分攪拌した。反応液に水を加えて、ク
ロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で精製し、
目的物を341mg得た。
【1118】(3) (2)の化合物320mgを用
い、実施例118の(2)に準じて目的物138mgを
得た。
【1119】(4) (3)の化合物103mg、酢酸
1ml、水1ml及びテトラヒドロフラン1mlの混合
物を室温で3日間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をT
LC(Merck Art5744、クロロホルム−メ
タノール(10:1))で精製し、表題化合物として白
色粉末44mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.07(1H,m),2.22−2.57(3H,
m),3.30(1H,m),3.53(1H,m),
4.46(2H,d,J=5.0Hz),4.82(1
H,dd,J=5.6,10Hz),5.23(1H,
t,J=5.0Hz),7.25(1H,d,J=8.
6Hz),7.31(1H,dd,J=0.9,8.0
Hz),7.46(1H,t,J=8.0Hz),7.
73(1H,dd,J=2.3,8.6Hz),8.2
3(1H,d,J=2.3Hz),8.31(1H,d
d,J=0.9,8.0Hz),9.92(1H,
s),11.2(1H,br). mass:339(M+1)+
【1120】実施例390 実施例390の化合物は、実施例498に準じて製造し
た。 mass:352(M+1)+
【1121】実施例391 (1) 実施例389の化合物を103mg、トリエチ
ルアミン0.6ml及びジメチルスルホキシド3mlの
混合物に三酸化硫黄ピリジン錯体265mgを加えて室
温で4時間攪拌した。ここへ、三酸化硫黄ピリジン錯体
195mgを加えて室温で1時間攪拌した。反応液をク
ロロホルムで希釈して水、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。得られた粗生
成物はそのまま次の反応に用いた。
【1122】(2) (1)の化合物36mg及びエチ
ルアミンのメタノール溶液(2.0M)2mlを用い、
実施例84の(2)に準じて表題化合物である白色粉末
20mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.15(1H,m),1.20(3H,t,J=7.
3Hz),2.32−2.38(2H,m),2.53
(1H,m),3.00(2H,q,J=7.3H
z),3.30(1H,m),3.55(1H,m),
4.14(2H,s),4.79(1H,dd,J=
5.6,10Hz),7.33(1H,d,J=7.9
Hz),7.46(1H,d,J=8.8Hz),7.
48(1H,t,J=7.9Hz),7.88(1H,
dd,J=2.3,8.8Hz),8.27(1H,
d,J=7.9Hz),8.36(1H,d,J=2.
3Hz),10.1(0.2H,s),10.6(0.
3H,br). mass:366(M+1)+
【1123】実施例392 実施例392の化合物は、実施例391に準じて製造し
た。 mass:380(M+1)+
【1124】実施例393 (1) 2−アミノ−5−ニトロピリジン139mgを
用い実施例118の(2)に準じて目的物33mgを得
た。
【1125】(2) (1)の化合物33mgを用い参
考例3に準じて表題化合物である白色粉末26mgを得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.12(1H,m),2.31−2.45(3H,
m),2.55(1H,m),3.53(1H,m),
4.77(1H,dd,J=4.5,10Hz),5.
05(2H,s),6.99(1H,m),7.07
(1H,dd,J=3.1,8.8Hz),7.27
(1H,d,J=7.8Hz),7.43(1H,t,
J=7.8Hz),7.67(1H,d,J=3.1H
z),8.32(1H,d,J=7.8Hz),9.4
7(1H,s). mass:324(M+1)+
【1126】実施例394 (1) 2−アミノ−5−ブロモピリジン643mgを
用い実施例118の(2)に準じて目的物989mgを
得た。
【1127】(2) (1)の化合物218mgを用い
参考例6に準じて目的物150mgを得た。
【1128】(3) (2)の化合物30mg、1−メ
チルピペラジン10μl、トリス(ジベンジリデンアセ
トン)ジパラジウム(0)3mg、1,1’−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)フェロセン3mg、2,2’−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル3
mg、ナトリウムtert−ブトキシド9mg及びテト
ラヒドロフラン2mlの混合物を封管中で100℃で2
時間反応させた。反応液を室温に戻し、シリカゲル及び
セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、残渣をTL
C(Merck Art5744、クロロホルム−メタ
ノール(10:1))で精製し、目的化合物17mgを
得た。
【1129】(4) (3)の化合物17mgを用い、
実施例133の(2)に準じて表題化合物の塩酸塩であ
る白色固体15mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.04(1H,m),2.23−2.38(2H,
m),2.58(1H,m),2.80(s),2.8
1(s),2.80−2.81(3H),3.06−
3.22(4H,m),3.30(1H,m),3.4
8−3.58(3H,m),3.75−3.79(2
H,m),4.83(1H,dd,J=5.6,10H
z),7.30(1H,dd,J=0.9,8.1H
z),7.36(1Hbrd,J=9.2Hz),7.
45(1H,t,J=8.1Hz),7.65(1H,
dd,J=2.7,9.2Hz),7.99(1H,
d,J=2.7Hz),8.24(1H,dd,J=
0.9,8.1Hz),10.1(1H,br),1
0.8(1H,br). mass:407(M+1)+
【1130】実施例395−397 実施例395ないし実施例397の化合物は、実施例3
94に準じて製造した。実施例395 mass:366(M+1)+
【1131】実施例396 mass:352(M+1)+
【1132】実施例397 mass:338(M+1)+
【1133】実施例398 (1) 2−アミノ−5−ブロモピリジン、トリブチル
ビニルスズを用いて実施例429の(2)に準じて反応
を行い、目的物を得た。
【1134】(2) (1)の化合物6mgを用いて実
施例118の(2)に準じて表題化合物である白色粉末
2mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.80−0.92(1H,m),2.35−2.50
(2H,m),2.55−2.65(1H,m),3.
02−3.50(1H,m),3.72−3.82(1
H,m),4.77−4.84(1H,m),5.35
(1H,d,J=9.0Hz),5.73(1H,d,
J=18Hz),6.68(1H,dd,J=9.0,
18Hz),6.72−7.00(1H,m),7.4
5−7.60(3H,m),7.80(1H,m),
8.17(1H,m),8.27(1H,d,J=7.
0Hz),11.8(1H,br). mass:335(M+1)+
【1135】実施例399 実施例398の化合物4mgを用いて参考例3に準じて
表題化合物である白色粉末3mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.80−0.90(1H,m),1.22(3H,
t,J=7.4Hz),2.40−2.50(2H,
m),2.58−2.65(1H,m),2.62(2
H,q,J=7.4Hz),3.42−3.50(1
H,m),3.70−3.82(1H,m),4.80
(1H,m),6.70(1H,d,J=9.0H
z),7.46(1H,t,J=7.0Hz),7.5
0−7.60(2H,m),8.04(1H,d),
8.30(1H,d,J=7.4Hz),11.9(1
H,br). mass:337(M+1)+
【1136】実施例400 (1) 2−アセトアミノピリジン−4−カルボン酸メ
チルエステル19mg、過ヨウ素酸ナトリウム7mg、
ヨウ素12mg、水25μl及び酢酸0.12mlを混
合したところへ濃硫酸を1滴加えて85℃で23時間攪
拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液5mlを加
えてクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウ
ム乾燥後濾過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Mer
ck Art5744、クロロホルム−メタノール(2
0:1))で精製し、目的物として黄色粉末15mgを
得た。
【1137】(2) (1)の化合物を用いて実施例3
98に準じて反応を行い、表題化合物として白色粉末2
mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.85−0.92(1H,m),2.37−2.47
(2H,m),2.55−2.59(1H,m),3.
43−3.51(1H,m),3.74−3.81(1
H,m),3.97(3H,s),4.82(1H,
m),5.43(1H,d,J=10Hz),5.66
(1H,dd,J=1.0,10Hz),7.22−
7.32(1H,m),7.49(1H,t,J=7.
8Hz),7.58(1H,m),8.05(1H,
s),8.26(1H,d,J=8.0Hz),8.4
3(1H,s),11.5(1H,br). mass:393(M+1)+
【1138】実施例401 実施例400の化合物2mgを用いて参考例3に準じて
表題化合物である白色粉末1mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.70−0.80(1H,m),1.25(3H,
t,J=7.5Hz),2.30−2.50(2H,
m),2.94(2H,q,J=7.5Hz),3.4
1−3.50(1H,m),3.74−3.82(1
H,m),3.98(3H,s),4.24−4.30
(1H,m),4.78−4.820(1H,m),
7.20(1H,s),7.43−7.60(2H,
m),7.67−7.76(1H,m),8.17(1
H,s),8.26(1H,d,J=7.2Hz),1
1.6(1H,br). mass:395(M+1)+
【1139】実施例402 2−アミノピリミジン86mgを用い、実施例118の
(2)に準じて表題化合物である淡赤色粉末15mgを
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.17(1H,m),2.24−2.40(2H,
m),2.52(1H,m),3.30(1H,m),
3.54(1H,m),4.87(1H,dd,J=
5.0,10Hz),7.18(1H,t,J=5.0
Hz),7.34(1H,dd,J=0.9,7.8H
z),7.49(1H,t,J=7.8Hz),8.3
0(1H,dd,J=0.9,7.8Hz),8.71
(2H,d,J=5.0Hz),10.4(1H,
s),11.6(1H,s). mass:310(M+1)+
【1140】実施例403 (1) 2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン1.
0g、1−メチルピペラジン733mg、トリエチルア
ミン1.3ml及び1−ブタノール15mlの混合物を
80℃で22時間攪拌した。反応液を濃縮後、クロロホ
ルム−メタノール(10:1)で希釈し、シリカゲル
(ワコーゲルC−200)を通して濾過した。濾液を濃
縮して目的物を含む粗生成物を得た。
【1141】(2) (1)の化合物をエタノール18
mlに溶解し、参考例3に準じて目的物390mgを得
た。
【1142】(3) (2)の化合物74mgを用い、
実施例118の(2)に準じて表題化合物である白色固
体を14mg得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.27(1H,m),2.35(3H,m),2.3
4−2.60(7H,m),3.42(1H,m),
3.64−3.80(5H,m),4.76(1H,d
d,J=5.3,11Hz),5.22(1H,d,J
=6.4Hz),7.36(1H,s),7.45(1
H,t,J=7.7Hz),7.52(1H,dd,J
=1.1,7.7Hz),7.94(1H,d,J=
6.4Hz),8.26(1H,dd,J=1.1,
7.7Hz),11.8(1H,s). mass:408(M+1)+
【1143】実施例404−405 実施例404及び実施例405の化合物は、実施例40
6に準じて製造した。実施例404 mass:385(M+1)+
【1144】実施例405 mass:359(M+1)+
【1145】実施例406 (1) インドールを用い、参考例2に準じて目的物を
得た。
【1146】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
29に準じて表題化合物を得た。 mass:355(M+1)+
【1147】実施例407 実施例407の化合物は、実施例408に準じて製造し
た。 mass:363(M+1)+
【1148】実施例408 (1) 実施例406の(1)の化合物を用い、参考例
3に準じて目的物を得た。
【1149】(2) (1)の化合物を用い、実施例1
に準じて表題化合物を得た。 mass:357(M+1)+
【1150】実施例409 (1) 2−クロロ−3−ニトロ安息香酸3g、アミノ
マロン酸ジエチルエステル塩酸塩3.47g、HOBt
の1水和物2.51g、トリエチルアミン3.11ml
及びジメチルホルムアミド36mlの混合物を氷冷し、
WSC塩酸塩3.37gを加えて室温にて3時間攪拌し
た。反応液を酢酸エチル200mlで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシ
ウム乾燥し、濾過、濃縮して固体の粗生成物を得た。酢
酸エチルで洗浄して、1次結晶2.49g、2次結晶
0.895gを得た。
【1151】(2) (1)で得られた1次結晶1.5
0gのジメチルスルホキシド(30ml)溶液を氷冷
し、水素化ナトリウム230mgを加え、90℃で10
分攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、酢酸エチル150mlで希釈した後、有機層を分離
した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウム乾燥後、濾過、濃縮して粗生成物1.36gを得
た。
【1152】(3) (2)で得られた粗生成物16.
47gのエタノール溶液(600ml)を100℃に加
熱し、1N水酸化ナトリウム水溶液52mlを加えて4
0分攪拌した。反応液を氷冷後、濾過した。濾液は濃縮
して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200、ヘキサン−酢酸エチル(1:1〜
3:5)にて精製し、エステルを5.76g得た。
【1153】(4) (3)の化合物5.76gをメタ
ノール(90ml)に懸濁し、氷冷したところへ水素化
ホウ素ナトリウム3.61gを4回に分けて加え、50
分攪拌した。飽和塩化アンモニウム2mlを加えて濾過
し、得られた固体をメタノールで洗浄して、白色粉末
3.48g得た。
【1154】(5) (4)の化合物1.00g、イミ
ダゾール650mg及びジメチルホルムアミド16ml
の混合物にtert−ブチルジメチルクロロシラン1.
50gを加えて室温で1時間25分攪拌した。反応液を
酢酸エチル200mlで希釈し、水、飽和食塩水にて洗
浄後、硫酸マグネシウム乾燥し、濾過、濃縮して粗生成
物を得た。精製を行わずに次の反応を行った。
【1155】(6) (5)の粗生成物全量をエタノー
ル100mlに溶解し、参考例3と同様の反応を行っ
た。得られた粗結晶をエーテル−ヘキサンで洗浄し、ア
ミン1.13gを得た。
【1156】(7) (6)の化合物1.13gと2−
ピリジンカルボニルアジド650mgを用いて実施例1
の方法に準じて、目的化合物1.48gを製造した。
【1157】(8) (7)の化合物1.48gのメタ
ノール(30ml)溶液に濃塩酸(4ml)を加えて室
温で30分攪拌した。析出した固体を濾取し、テトラヒ
ドロフランで洗浄して表題化合物を1.18gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 3.62(1H,dd,J=5.7Hz,11Hz),
3.94(1H,dd,J=3.9Hz,11Hz),
4.75(1H,m),7.09(1H,m),7.3
6(2H,m),7.44(1H,t,J=7.7H
z),7.85(1H,m),8.14(1H,d,J
=7.7Hz),8.31(1H,m),8.60(1
H,s),10.18(1H,s),10.92(1
H,s). mass:299(M+1)+
【1158】実施例410−413 実施例410ないし実施例413の化合物は、実施例4
14に準じて製造した。実施例410 mass:313(M+1)+
【1159】実施例411 mass:327(M+1)+
【1160】実施例412 mass:341(M+1)+
【1161】実施例413 mass:355(M+1)+
【1162】実施例414 (1) 実施例409の(6)の化合物26mgをジメ
チルホルムアミド−テトラヒドロフラン(1:1)(1
ml)に溶解し、水素化ナトリウム5mg、臭化ベンジ
ル12μlを加えて室温で30分攪拌した。反応液をシ
リカゲルで濾過し、シリカゲルをヘキサン−酢酸エチル
(1:1)で洗浄した。濾液及び洗液を合わせて濃縮し
て次の反応に使用した。
【1163】(2) (1)の化合物と2−ピリジンカ
ルボニルアジドを用いて実施例1の方法に準じて、目的
化合物を製造した。
【1164】(3) (2)の化合物を用いて、実施例
409の(8)と同様の反応を行い、表題化合物を淡黄
色粉末25mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 3.92−4.00(2H,m),4.34(1H,
d,J=11Hz),4.58(1H,t,J=4.5
Hz),5.20(1H,d,J=11Hz),7.1
0(1H,m),7.25−7.38(5H,m),
7.43−7.50(3H,m),7.86(1H,
m),8.08(1H,m),8.20(1H,m),
10.2(1H,s),10.5(1H,s). mass:389(M+1)+
【1165】実施例415−423 実施例415ないし実施例423の化合物は、実施例4
14に準じて製造した。実施例415 mass:338(M+1)+
【1166】実施例416 mass:355(M+1)+
【1167】実施例417 mass:369(M+1)+
【1168】実施例418 mass:375(M+1)+
【1169】実施例419 mass:403(M+1)+
【1170】実施例420 mass:409(M+1)+
【1171】実施例421 mass:395(M+1)+
【1172】実施例422 mass:379(M+1)+
【1173】実施例423 mass:381(M+1)+
【1174】実施例424−426 実施例424ないし実施例426の化合物は、実施例4
27に準じて製造した。実施例424 mass:297(M+1)+
【1175】実施例425 mass:311(M+1)+
【1176】実施例426 mass:339(M+1)+
【1177】実施例427 (1) 実施例414の化合物を11mg、トリエチル
アミン40μl及び塩化メタンスルホニル10μlの混
合物を室温で20分攪拌した。DBU20μlを加えて
室温で25分、80℃で14.5時間攪拌した。反応液
を室温に戻してシリカゲルで濾過し、シリカゲルをヘキ
サン−酢酸エチル(1:1)で洗浄した。濾液及び洗液
を合わせて濃縮した。残渣をTLC(Merck Ar
t5744、クロロホルム−メタノール(20:1))
で精製し、目的化合物6.4mgを得た。
【1178】(2) (1)の化合物をエタノール−テ
トラヒドロフランの混合溶媒に溶解し、参考例3と同様
の反応を行った。得られた粗生成物をTLC(Merc
k Art5744、クロロホルム−メタノール(2
0:1))で精製し、表題化合物3.8mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.45(3H、d、J=6.6Hz),4.40(1
H,d,J=16Hz),4.55(1H,q,J=
6.6Hz),5.08(1H,d,J=16Hz),
7.02(1H,ddd,J=0.9,5.1,7.2
Hz),7.24−7.39(6H,m),7.42−
7.51(2H,m),7.75(1H,ddd,J=
2.1,7.2,8.7Hz),8.13−8.17
(2H,m),9.72(1H,s),10.73(1
H,s). mass:373(M+1)+
【1179】実施例428 実施例428の化合物は、実施例427に準じて製造し
た。mass:365(M+1)+
【1180】実施例429 (1) 2−クロロ−3−ニトロ安息香酸1.49g、
濃硫酸50μl及びメタノール50mlの混合物を22
時間還流した。反応液をクロロホルムで希釈し、水、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム乾燥、濾過して濃
縮した。粗生成物1.56gを得た。
【1181】(2) (1)の化合物50mg及びテト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム9mgをテト
ラヒドロフラン1mlに懸濁した。脱気を行った後、ト
リブチル(1−エトキシビニル)スズ79μlを加え、
室温で1時間、50℃で2時間、さらに2.5時間還流
した。反応液を室温に戻してシリカゲルで濾過した。シ
リカゲルは、ヘキサン−酢酸エチル(3:1)で洗浄
し、濾液と洗液を合わせて濃縮した。残渣をTLC(M
erck Art5744、ヘキサン−酢酸エチル
(3:1))で精製し、目的物として淡黄色油状物53
mgを得た。
【1182】(3) (2)の化合物110mgのエタ
ノール(2ml)溶液に1N水酸化ナトリウム437μ
lを加え、室温で17時間攪拌した。反応液を濃縮し、
残渣を水4mlに溶解してヘキサンで洗浄した。水層を
濃縮して目的物95mgを得た。
【1183】(4) (3)の化合物45mgとアニリ
ン18μlを用いて、実施例409の(1)と同様の反
応を行い、目的物を45mg得た。
【1184】(5) (4)の化合物45mg、濃塩酸
20μl及びエタノール2mlの混合物を室温で50分
攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体をクロロホル
ム−酢酸エチル(3:1)で洗浄した。洗液をTLC
(Merck Art5744、ヘキサン−酢酸エチル
(3:1))で精製し、目的物を得た。
【1185】(6) (5)の化合物及びトリエチルシ
ラン30μlのクロロホルム溶液を氷冷し、三フッ化ホ
ウ素エーテル錯体23μlを加えて室温で2時間45分
攪拌した。反応液をTLC(Merck Art574
4、ヘキサン−酢酸エチル(3:1))で精製し、目的
物を得た。
【1186】(7) (6)の化合物をエタノールに溶
解し、参考例3と同様の反応を行った。
【1187】(8) (7)の化合物7mg及び2−ピ
リジンカルボニルアジド12mgを用いて実施例1の方
法に準じて、反応を行った。粗生成物をTLC(Mer
ckArt5744、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1))で精製し、表題化合物4mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.43(3H,d,J=6.6Hz),5.60(1
H,q,J=6.6Hz),7.05(1H,m),
7.24−7.33(2H,m),7.46−7.57
(4H,m),7.68−7.82(2H,m),8.
28−8.33(2H,m),9.92(1H,s),
11.3(1H,s). mass:359(M+1)+
【1188】実施例430 実施例430の化合物は、実施例431に準じて製造し
た。 mass:339(M+1)+
【1189】実施例431 (9) (8)の化合物12mg及びプロピオンアルデ
ヒドのジエチルアセタール100μlをクロロホルム−
テトラヒドロフラン(1:1)2mlに溶解し、三フッ
化ホウ素エーテル錯体40μlを加えて120℃で6時
間攪拌した。プロピオンアルデヒドのジエチルアセター
ル50μlを追加し120℃で3時間、プロピオンアル
デヒドのジエチルアセタール200μlを追加し120
℃で2.5時間攪拌した。反応液をTLC(Merck
Art5744、クロロホルム−メタノール(10:
1))で精製し、表題化合物2.3mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98(3H,t,J=7.0Hz),1.75(2
H,m),3.19(1H,t,J=10Hz),4.
49(1H,t,J=10Hz),5.18(2H,
m),7.05(1H,m),7.35−7.58(3
H,m),7.78(1H,m),8.29(2H,
m),9.88(1H,s),10.8(1H,s). mass:339(M+1)+
【1190】実施例432−437 実施例432ないし実施例437の化合物は、実施例4
31に準じて製造した。実施例432 mass:387(M+1)+
【1191】実施例433 mass:341(M+1)+
【1192】実施例434 mass:311(M+1)+
【1193】実施例435 mass:417(M+1)+
【1194】実施例436 mass:417(M+1)+
【1195】実施例437 mass:417(M+1)+
【1196】実施例438 (1) 3−ニトロフタルイミド2.00g、エタノー
ル800μlを用いて実施例56に準じて、目的化合物
2.11gを得た。
【1197】(2) (1)の化合物2.11gをメタ
ノール−テトラヒドロフラン(1:4)50mlに溶解
し−15℃に冷却したところへ、水素化ホウ素ナトリウ
ム360mgを加えて1時間攪拌した。飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加えて室温に戻し、水を加えてクロロホ
ルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、
濾過、濃縮した。得られた固体をヘキサンで洗浄し、目
的物1.134gを得た。
【1198】(3) (2)の化合物120mgを用い
て参考例3と同様の反応を行い、目的物70mgを得
た。
【1199】(4) (3)の化合物70mg及び2−
ピリジンカルボニルアジド65mgを用いて実施例1の
方法に準じて、表題化合物26mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.25(3H,t,J=7.2Hz),3.42(1
H,m),3.71(1H,m),6.00(1H,
d、J=9.0Hz),6.63(1H,d、J=9.
0Hz),7.10(1H,ddd,J=1.0,5.
0,7.0Hz),7.30(1H,d,J=7.5H
z),7.37(1H,dd,J=1.0,7.0H
z),7.54(1H,t,J=7.5Hz),7.8
2(1H,ddd,J=2.1,7.0,7.5H
z),8.36−8.39(2H,m),9.98(1
H,s),11.7(1H,s). mass:313(M+1)+
【1200】実施例439 実施例439は、実施例440に準じて製造した。 mass:327(M+1)+
【1201】実施例440 実施例438の化合物13mgをエタノール2mlに溶
解し、p−トルエンスルホン酸を触媒量加えて90℃で
1時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体をヘキ
サン酢酸エチルで再結晶して表題化合物7.3mgを得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.01(3H、t、J=6.9Hz),1.20(3
H,t,J=7.1Hz),2.85(1H,m),
2.60(1H,m),3.25(1H,m),3.6
4(1H,m),6.15(1H.s),7.04(1
H,dd,J=5.4,6.6Hz),7.21(1
H,d,J=8.0Hz),7.36(1H,d,J=
7.2Hz),7.53(1H,t,J=8.0H
z),7.77(1H,ddd,J=2.1,6.6,
7.2Hz),8.28(1H,dd,J=2.7,
5.4Hz),8.36(1H,d,J=8.0H
z),9.97(1H,s),11.8(1H,s). mass:341(M+1)+
【1202】実施例441−448 実施例441ないし実施例448の化合物は、実施例4
40に準じて製造した。実施例441 mass:355(M+1)+
【1203】実施例442 mass:369(M+1)+
【1204】実施例443 mass:369(M+1)+
【1205】実施例444 mass:383(M+1)+
【1206】実施例445 mass:367(M+1)+
【1207】実施例446 mass:395(M+1)+
【1208】実施例447 mass:381(M+1)+
【1209】実施例448 mass:403(M+1)+
【1210】実施例449 (1) (1) 3−ニトロフタルイミド2.02g、
シクロペンタノール1.20mlを用いて実施例56に
準じて、目的化合物2.27gを得た。
【1211】(2) (1)の化合物2.27gを用い
て実施例438の(2)に準じて反応を行い、目的物
1.429gを得た。
【1212】(3) (2)の化合物827mgを用い
て実施例440に準じて反応を行い、反応液を濃縮して
そのまま次の反応に使用した。
【1213】(4) (3)の化合物を用いて参考例3
と同様の反応を行い、目的物772mgを得た。
【1214】(5) (4)の化合物772mg及び2
−ピリジンカルボニルアジド600mgを用いて実施例
1の方法に準じて、表題化合物448mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.52〈8H,m〉,2.81〈3H,s〉,4.2
1(1H,m),6.24(1H,s),7.04(1
H,ddd,J=1.0,5.0,7.5Hz),7.
23(1H,d,J=7.5Hz),7.34(1H,
dd,J=1.0,7.0Hz),7.52(1H,
t,J=7.5Hz),7.76(1H,m),8.2
4(1H,m),8.34(1H,m),9.95(1
H,s),11.6(1H,s). mass:335(M−MeOH)+
【1215】実施例450 実施例449の化合物を25mgをエタノールに溶解
し、実施例440に準じて反応を行い、表題化合物を1
8mg得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.99〈3H,t,J=7.5Hz〉,1.55−
2.00〈8H,m〉,2.78(1H,m),3.1
2(1H,m),4.22(1H,m),6.21(1
H,s),7.04(1H,ddd,J=1.0,5.
0,7.5Hz),7.20(1H,d,J=7.5H
z),7.33(1H,d,J=7.0Hz),7.5
1(1H,t,J=7.5Hz),7.77(1H,
m),8.27(1H,m),8.37(1H,d,J
=7.5Hz),9.96(1H,s),11.8(1
H,s). mass:381(M+1)+
【1216】実施例451−466 実施例451ないし実施例466の化合物は、実施例4
67に準じて製造した。実施例451 1 H−NMR(DMSO−d6) 1.55−1.99(14H,m),4.30(1H,
m),4.45(2H,s),7.03(1H,m),
7.32−7.50(3H,m),7.76(1H,
m),8.15(1H,d,J=7.8Hz),8.2
8(1H,m),9.73(1H,s),10.7(1
H,br). mass:379(M+1)+
【1217】実施例452 1 H−NMR(DMSO−d6) 1.10−1.70(12H,m),1.95(1H,
m),3.38(2H,d,J=7.8Hz),4.4
7(2H,s),7.05(2H,m),7.33−
7.51(3H,m),7.78(1H,m),8.0
8(1H,d,J=7.5Hz),9.75(1H,
s),10.8(1H,br). mass:379(M+1)+
【1218】実施例453 1 H−NMR(DMSO−d6) 1.10−1.25(4H,m),1.79−1.92
(4H,m),2.10−2.22(4H,m),4.
12(1H,m),4.45(2H,s),7.05
(1H,m),7.33−7.57(3H,m),7.
78(1H,m),8.18(1H,d,J=7.5H
z),8.28(1H,d,J=2.1Hz),9.6
9(1H,s),10.6(1H,br).
【1219】実施例454 mass:419(M+1)+
【1220】実施例455 mass:419(M+1)+
【1221】実施例456 mass:283(M+1)+
【1222】実施例457 mass:297(M+1)+
【1223】実施例458 mass:311(M+1)+
【1224】実施例459 mass:311(M+1)+
【1225】実施例460 mass:323(M+1)+
【1226】実施例461 mass:337(M+1)+
【1227】実施例462 mass:327(M+1)+
【1228】実施例463 1 H−NMR(DMSO−d6) 3.62(2H,t,J=7.5Hz),3.91(3
H,s),4.34(2H,t,J=7.5Hz),
4.60(2H,s),7.02(1H,m),7.3
8−7.51(3H,m),7.99(1H,m),
8.20(1H,d,J=7.8Hz),8.39(1
H,d,J=2.1Hz),9.80(1H,s),1
1.0(1H,br).
【1229】実施例464 mass:331(M+1)+
【1230】実施例465 mass:337(M+1)+
【1231】実施例466 mass:337(M+1)+
【1232】実施例467 (1) 実施例449の(2)の化合物20mg、20
%水酸化パラジウム−炭素触媒20mg、メタノール1
ml及びテトラヒドロフラン1mlの混合物を水素気流
下、室温で15時間攪拌した。反応液をセライトで濾過
し、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Merck Ar
t5744、クロロホルム−メタノール(19:1))
で精製し、目的物5mgを得た。
【1233】(2) (1)の化合物5mgを用い、実
施例1に準じて表題化合物である淡黄色固体2mgを得
た。 mass:337(M+1)+
【1234】実施例468 実施例468の化合物は、実施例467に準じて製造し
た。mass:339(M+1)+
【1235】実施例469−492 実施例469ないし実施例492の化合物は、実施例4
93に準じて製造した。実施例469 mass:365(M+1)+
【1236】実施例470 mass:369(M+1)+
【1237】実施例471 mass:387(M+1)+
【1238】実施例472 mass:401(M+1)+
【1239】実施例473 mass:407(M+1)+
【1240】実施例474 mass:401(M+1)+
【1241】実施例475 mass:379(M+1)+
【1242】実施例476 mass:391(M+1)+
【1243】実施例477 mass:325(M+1)+
【1244】実施例478 mass:339(M+1)+
【1245】実施例479 mass:353(M+1)+
【1246】実施例480 mass:353(M+1)+
【1247】実施例481 mass:401(M+1)+
【1248】実施例482 mass:339(M+1)+
【1249】実施例483 mass:461(M+1)+
【1250】実施例484 mass:353(M+1)+
【1251】実施例485 mass:367(M+1)+
【1252】実施例486 mass:367(M+1)+
【1253】実施例487 mass:367(M+1)+
【1254】実施例488 mass:367(M+1)+
【1255】実施例489 mass:367(M+1)+
【1256】実施例490 mass:387(M+1)+
【1257】実施例491 mass:401(M+1)+
【1258】実施例492 mass:379(M+1)+
【1259】実施例493 (1) 3−ニトロフタル酸無水物125gのテトラヒ
ドロフラン(2.5L)溶液を−78℃に冷却し、水素
化ホウ素ナトリウム48.8gを加え、1時間攪拌し
た。反応液に1N塩酸を加え、室温に戻し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0、ヘキサン−酢酸エチル(2:1)にて精製し、目的
物88.4gを得た。
【1260】(2) (1)の化合物200mg、3−
アミノ−1−プロパノール90mg、モレキュラーシー
ブス3A500mg及びテトラヒドロフラン3mlの混
合物を1晩還流した。反応液をセライトで濾過し、濾液
を濃縮後、残渣をTLC(Merck Art574
4、ヘキサン−酢酸エチル(1:1))で精製し、目的
物180mgを得た。
【1261】(3) (2)の化合物180mgを用
い、参考例3に準じて目的物139mgを得た。
【1262】(4) (3)の化合物30mgを用い、
実施例1に準じて表題化合物36mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.50−4.30(6H,m),5.86(1H,
s),7.05(1H,t,J=5.0Hz),7.1
9(1H,d,J=8.0Hz),7.36(1H,
d,J=6.0Hz),7.53(1H,t,J=8.
0Hz),7.78(1H,t,J=8.0Hz),
8.32(1H,d,J=5.0Hz),8.38(1
H,d,J=8.0Hz),9.99(1H,s). mass:325(M+1)+
【1263】実施例494−502 実施例494ないし実施例502の化合物は、実施例4
93に準じて製造した。実施例494 mass:339(M+1)+
【1264】実施例495 mass:341(M+1)+
【1265】実施例496 mass:341(M+1)+
【1266】実施例497 mass:340(M+1)+
【1267】実施例498 mass:325(M+1)+
【1268】実施例499 mass:339(M+1)+
【1269】実施例500 mass:387(M+1)+
【1270】実施例501 mass:399(M+1)+
【1271】実施例502 mass:369(M+1)+
【1272】実施例503−530 実施例503ないし実施例530の化合物は、実施例5
31に準じて製造した。実施例503 mass:498(M+1)+
【1273】実施例504 mass:546(M+1)+
【1274】実施例505 mass:558(M+1)+
【1275】実施例506 mass:528(M+1)+
【1276】実施例507 mass:524(M+1)+
【1277】実施例508 mass:528(M+1)+
【1278】実施例509 mass:546(M+1)+
【1279】実施例510 mass:560(M+1)+
【1280】実施例511 mass:566(M+1)+
【1281】実施例512 mass:560(M+1)+
【1282】実施例513 mass:538(M+1)+
【1283】実施例514 mass:550(M+1)+
【1284】実施例515 mass:484(M+1)+
【1285】実施例516 mass:560(M+1)+
【1286】実施例517 mass:498(M+1)+
【1287】実施例518 mass:512(M+1)+
【1288】実施例519 mass:512(M+1)+
【1289】実施例520 mass:560(M+1)+
【1290】実施例521 mass:512(M+1)+
【1291】実施例522 mass:526(M+1)+
【1292】実施例523 mass:526(M+1)+
【1293】実施例524 mass:526(M+1)+
【1294】実施例525 mass:526(M+1)+
【1295】実施例526 mass:526(M+1)+
【1296】実施例527 mass:546(M+1)+
【1297】実施例528 mass:560(M+1)+
【1298】実施例529 mass:538(M+1)+
【1299】実施例530 mass:599(M+1)+
【1300】実施例531 (1) ピコリン酸150g、ジメチルホルムアミド2
0ml及び塩化チオニル500mlの混合物を100℃
で1時間攪拌した。反応液を0℃に冷却し、メタノール
200mlを加えた後、酢酸エチルで希釈し、飽和重曹
水を加えた。有機層を分離し、水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−100、ヘキサン−酢酸エチル(2:1〜1:
1))にて精製し、目的物148gを得た。
【1301】(2) (1)の化合物18g及びトリブ
チルビニルスズ35gを用いて実施例429の(2)に
準じて反応を行い、目的物16gを得た。
【1302】(3) (2)の化合物16gを用い、実
施例300に準じて目的物19.7gを得た。
【1303】(4) (3)の化合物19.7gを用
い、参考例5の(1)、(2)に準じて14.1gを得
た。1 H−NMR(CDCl3) 1.85(1H,m),2.30−2.90(5H,
m),3.48(1H,quintet,J=7.0H
z),3.68(2H,d,J=7.0Hz),7.2
0−7.40(5H,m),7.45(1H,d,J=
8.0Hz),8.09(1H,s),8.59(1
H,d,J=8.0Hz).
【1304】(5) (4)の化合物50mg及び実施
例493の(3)の化合物30mgを用い、実施例1に
準じて表題化合物41mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.60−4.60(15H,m),5.69(1H,
s),6.83(1H,s),6.91(1H,d,J
=5.0Hz),7.20−7.60(6H,m),
8.13(1H,d,J=5.0Hz),8.45(1
H,d,J=5.0Hz),8.77(1H,s). mass:484(M+1)+
【1305】実施例532 実施例532の化合物は、実施例531に準じて製造し
た。 mass:498(M+1)+
【1306】実施例533 (1) 3−ニトロフタルイミド2.00g及び4−ヒ
ドロキシ−2−ブタノン1.37gを用い、実施例43
8の(1)、(2)に準じて目的物1.78gを得た。
【1307】(2) (1)の化合物1.78g、モレ
キュラーシーブス3Aを5g、トリフルオロ酢酸1ml
及びテトラヒドロフラン25mlの混合物を100℃で
1晩攪拌した。反応液を室温に戻して濾過し、濾液を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−300、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1))にて精製し、目的物963mgを得た。
【1308】(3) (2)の化合物963mgを参考
例3に準じて目的物680mgを得た。
【1309】(4) (3)の化合物30mgを用い、
実施例1に準じて表題化合物28mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.16(3H,d,J=7.0Hz),1.70−
4.30(5H,m),5.95(1H,s),6.9
0−8.70(7H,m),10.0(1H,s),1
1.6(1H,br). mass:339(M+1)+
【1310】実施例534 mass:353(M+1)+
【1311】実施例535 mass:339(M+1)+
【1312】実施例536 mass:353(M+1)+
【1313】実施例537 mass:353(M+1)+
【1314】実施例538 mass:367(M+1)+
【1315】実施例539 (1) 実施例493の(3)の化合物1.70g、
(Boc)2O5.50g、4−ジメチルアミノピリジ
ン3.00g及びテトラヒドロフラン40mlの混合物
を室温で1晩攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−30
0、ヘキサン−酢酸エチル(10:1〜5:1))にて
精製し、目的物2.56gを得た。
【1316】(2) (1)の化合物500mgのテト
ラヒドロフラン(25ml)溶液を−78℃に冷却し、
ヨウ化ブチル400μl及びリチウムヘキサメチルジシ
ラジドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M)3.6m
lを加え、徐々に室温まで温度を上げた。反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキ
サン−酢酸エチル(10:1))にて精製し、目的物4
84mgを得た。
【1317】(3) (2)の化合物484mg、トリ
フルオロ酢酸4ml及び水0.4mlの混合物を室温で
10分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300、ヘキ
サン−酢酸エチル(10:1))にて精製し、目的物2
49mgを得た。
【1318】(4) (3)の化合物50mgを用い、
実施例1に準じて表題化合物48mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.61(1H,m),0.63(3H,t,J=7.
0Hz),1.00−3.80(8H,m),3.95
(1H,brd,J=11Hz),4.18(1H,b
rd,J=11Hz),4.39(1H,dt,J=
2.0,11Hz),7.00−7.20(2H,
m),7.37(1H,d,J=7.0Hz),7.5
0(1H,t,J=8.0Hz),7.78(1H,
t,J=8.0Hz),8.23(1H,d,J=5.
0Hz),8.38(1H,d,J=8.0Hz),1
0.0(1H,s),11.8(1H,br). mass:381(M+1)+
【1319】実施例540 実施例540の化合物は、実施例541に準じて製造し
た。 mass:498(M+1)+
【1320】実施例541 実施例533の(3)化合物30mg及び実施例531
の(4)の化合物50mgを用い、実施例1に準じて表
題化合物48mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.17(3H,d,J=7.0Hz),1.20−
2.90(10H,m),3.66(2H,s),4.
21(2H,m),5.94(1H,s),7.04
(1H,d,J=5.0Hz),7.18(1H,
s),7.20−7.40(6H,m),7.56(1
H,t,J=8.0Hz),8.22(1H,d,J=
5.0Hz),8.45(1H,d,J=8.0H
z),9.96(1H,s),11.7(1H,b
r). mass:498(M+1)+
【1321】実施例542−545 実施例542ないし実施例545の化合物は、実施例5
41に準じて製造した。実施例542 mass:512(M+1)+
【1322】実施例543 mass:512(M+1)+
【1323】実施例544 mass:512(M+1)+
【1324】実施例545 mass:526(M+1)+
【1325】実施例546 (1) 2−クロロ−3−ニトロ安息香酸10.1g及
びヒドラジン1水和物4.85mlを用い、実施例12
1の(1)に準じて目的物9.00gを得た。
【1326】(2) (1)の化合物9.00gのエタ
ノール(1L)溶液を封管中、150℃で15時間攪拌
した。反応液を室温に戻し、析出した結晶を濾取して乾
燥し、目的物5.00gを得た。
【1327】(3) (2)の化合物40mg、1,4
−ジヨードブタン29μl及びジメチルホルムアミド1
mlの混合物を15時間還流した。反応液を室温に戻し
て酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、水、飽和食塩水で
洗浄して、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮
した。残渣をTLC(Merck Art5744、ヘ
キサン−酢酸エチル(1:2))で精製し、目的物44
mgを得た。
【1328】(4) (3)の化合物49mgを用い、
参考例3に準じて目的物25mgを得た。
【1329】(5) (4)の化合物25mgを用い、
実施例1に準じて表題化合物である白色固体を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.65−1.78(2H,m),1.88−2.11
(2H,m),3.39−3.50(2H,m),3.
80−3.96(2H,m),7.00−7.13(1
H,m),7.20−7.39(2H,m),7.40
−7.49(1H,m),7.75−7.85(1H,
m),8.15−8.22(1H,m),8.32(1
H,s),9.93(1H,s),11.1(1H,
s). mass:324(M+1)+
【1330】実施例547 実施例546の(2)の化合物及び1,3−ジヨードプ
ロパンを用い、実施例546の(3)から(5)に準じ
て表題化合物である白色固体を得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 2.49(2H,m),3.55−3.71(2H,
m),3.71−3.81(2H,m),7.01−
7.10(1H,m),7.18−7.22(1H,
m),7.28−7.40(2H,m),7.76−
7.82(1H,m),8.08−8.35(2H,
m),9.97(1H,s),11.1(1H,s).
【1331】実施例548 (1) グリコール酸エチルエステル9.64g、塩化
4−メトキシベンジル13.2ml、水素化ナトリウム
3.89g及びジメチルホルムアミド200mlの混合
物を0℃で1晩攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥
後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−
酢酸エチル(20:1))で精製し、目的物16.0g
を得た。
【1332】(2) アセトニトリル4.11mlのテ
トラヒドロフラン(400ml)溶液を−78℃に冷却
し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M)
(46.3ml)を加えたところへ、(1)の化合物1
6.0gのテトラヒドロフラン(150ml)溶液を加
え、−78℃から室温まで温度を上げて、原料が消失す
るまで攪拌した。反応液に水を加え、1N塩酸で酸性に
した後、酢酸エチルで抽出した。有機層にエタノール2
00mlを加えたところへ、ヒドラジン1水和物20m
lを加えて、1晩還流した。反応液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−2
00、クロロホルム−メタノール(98:2))で精製
し、目的物13.9gを得た。
【1333】(3) (2)の化合物13.9g、(B
oc)2O15.1ml、水素化ナトリウム2.62g
及びジメチルホルムアミド300mlの混合物を原料が
消失するまで室温で攪拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾
液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−酢酸エチル
(10:1〜1:1))で精製し、目的物7.32gを
得た。
【1334】(4) (3)の化合物7.32gを用
い、実施例118の(2)に準じて目的物4.16gを
得た。
【1335】(5) (4)の化合物4.16g、10
%Pd−炭素触媒3g、メタノール−テトラヒドロフラ
ン(1:1)140mlの混合物を水素気流下で50
℃、3時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液
を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−300、クロロホルム−メタノール
(98:2〜80:20))で精製し、Boc保護体
(A)602mg及び表題化合物593mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.18(1H,m),2.20−2.41
(2H,m),2.60−2.78(1H,m),3.
03−3.60(2H,m),4.44(2H,d,J
=5.5Hz),4.61−4.79(1H,m),
5.29(1H,t,J=5.5Hz),6.00(1
H,s),7.26(1H,d,J=6.7Hz),
7.42(1H,dd,J=6.7,7.9Hz),
8.27(1H,d,J=7.9Hz),9.41(1
H,s),12.3(1H,s). mass:328(M+1)+
【1336】実施例549 (1) 実施例548の化合物510mgを用い実施例
84の(1)に準じて目的物295mgを得た。
【1337】(2) (1)の化合物121mg、1−
メチルピペラジン414μl、モレキュラーシーブス3
A100mg、及びクロロホルム−メタノール(1:
1)4mlの混合物を室温で12時間攪拌した。ここへ
水素化ホウ素ナトリウム41mgを加え、原料が消失す
るまで攪拌した。反応液をセライトで濾過し、濾液を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−300、クロロホルム−メタノール
(20:1〜4:1))で精製し、表題化合物のラセミ
体139mgを得た。
【1338】(3) このものをHPLC(CHIRA
LPAK AD(ダイセル化学工業(株)))で光学分
割し、Rt=8.3min(CHIRALPAK AD
(ダイセル化学工業(株)、0.46φx25cm)、
エタノール、0.5ml/min)(A)の化合物を表
題化合物として6mg、及びRt=11.1min
(B)の化合物を実施例550の化合物として19mg
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.13(1H,m),2.13(3H,
s),2.22−2.47(10H,m),2.51−
2.72(1H,m),3.42(2H,s),3.2
3−3.60(2H,m),4.62−4.78(1
H,m),5.96(1H,s),7.26(1H,
d,J=7.5Hz),7.42(1H,dd,J=
7.5,7.9Hz),8.26(1H,d,J=7.
9Hz),9.44(1H,s),12.3(1H,
s). mass:410(M+1)+
【1339】実施例550 実施例550の化合物を、実施例549の光学異性体と
して得た。 mass:410(M+1)+
【1340】実施例551−591 実施例551ないし実施例591の化合物は実施例54
9の(2)に準じて製造した。実施例551 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.82(6H,t,J=7.5Hz),0.98−
1.14(1H,m),1.36(4H,dq,J=
7.2,7.5Hz),2.21−2.40(2H,
m),2.48−2.65(2H,m),3.23−
3.60(2H,m),3.67(2H,s),4.6
3−4.74(1H,m),6.02(1H,s),
7.26(1H,d,J=6.7Hz),7.42(1
H,dd,J=6.7,8.0Hz),8.26(1
H,d,J=8.0Hz),9.41(1H,s),1
2.2(1H,s). mass:397(M+1)+
【1341】実施例552 mass:383(M+1)+
【1342】実施例553 mass:397(M+1)+
【1343】実施例554 mass:397(M+1)+
【1344】実施例555 mass:417(M+1)+
【1345】実施例556 mass:417(M+1)+
【1346】実施例557 mass:417(M+1)+
【1347】実施例558 mass:445(M+1)+
【1348】実施例559 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.14(1H,m),1.14(6H,
d,J=6.9Hz),2.24−2.40(2H,
m),2.59−2.70(1H,m),2.74(1
H,dq,J=6.9,6.9Hz),3.22−3.
60(2H,m),4.22(1H,d,J=6.0H
z),4.64−4.73(1H,m),5.94(1
H,t,J=6.0Hz),6.08(1H,s),
6.40(1H,d,J=7.0Hz),6.44(1
H,d,J=7.1Hz),6.51(1H,s),
6.98(1H,dd,J=7.0,7.1Hz),
7.26(1H,d,J=7.0Hz),7.42(1
H,dd,J=7.0,8.2Hz),8.25(1
H,d,J=8.2Hz),9.40(1H,s),1
2.3(1H,s).
【1349】実施例560 mass:445(M+1)+
【1350】実施例561 mass:443(M+1)+
【1351】実施例562 mass:431(M+1)+
【1352】実施例563 mass:439(M+1)+
【1353】実施例564 mass:439(M+1)+
【1354】実施例565 mass:443(M+1)+
【1355】実施例566 mass:461(M+1)+
【1356】実施例567 mass:399(M+1)+
【1357】実施例568 mass:399(M+1)+
【1358】実施例569 mass:491(M+1)+
【1359】実施例570 mass:438(M+1)+
【1360】実施例571 mass:493(M+1)+
【1361】実施例572 mass:425(M+1)+
【1362】実施例573 mass:427(M+1)+
【1363】実施例574 mass:500(M+1)+
【1364】実施例575 mass:436(M+1)+
【1365】実施例576 mass:413(M+1)+
【1366】実施例577 mass:506(M+1)+
【1367】実施例578 mass:503(M+1)+
【1368】実施例579 mass:477(M+1)+
【1369】実施例580 mass:473(M+1)+
【1370】実施例581 mass:473(M+1)+
【1371】実施例582 mass:489(M+1)+
【1372】実施例583 mass:489(M+1)+
【1373】実施例584 mass:443(M+1)+
【1374】実施例585 mass:461(M+1)+
【1375】実施例586 mass:522,524(M+1)+
【1376】実施例587 mass:477(M+1)+
【1377】実施例588 mass:512(M+1)+
【1378】実施例589 mass:457(M+1)+
【1379】実施例590 mass:493(M+1)+
【1380】実施例591 mass:493(M+1)+
【1381】実施例592−595 実施例592ないし実施例595の化合物は、実施例5
49の(2)及び(3)に準じて製造した。実施例592 mass:477(M+1)+
【1382】実施例593 mass:477(M+1)+
【1383】実施例594 mass:477(M+1)+
【1384】実施例595 mass:477(M+1)+
【1385】実施例596 実施例662の化合物を62mg用い、実施例290に
準じて表題化合物15mgを得た。 mass:397(M+1)+
【1386】実施例597 実施例597の化合物は、実施例596に準じて製造し
た。mass:491(M+1)+
【1387】実施例598 実施例598の化合物は、実施例649の(2)の化合
物を用い、実施例596に準じて製造した。 mass:501(M+1)+
【1388】実施例599 (1) L−N−ベンジルプロリンエチルエステルを用
い、実施例548の(2)(3)に準じて目的物を得
た。
【1389】(2) (1)の化合物623mgを用
い、実施例118の(2)に準じて目的物408mgを
得た。
【1390】(3) (2)の化合物288mg及び塩
酸−メタノール5mlの混合物を室温で15分攪拌し
た。反応液を濃縮し、クロロホルムで希釈して飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム乾燥し、濾
過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ワコーゲルC−200、クロロホルム−メ
タノール(99:1))で精製し、表題化合物の混合物
119mgを得た。
【1391】(4) (3)の化合物をHPLCで分割
し、Rt=14.6分(CHIRALCEL OD(ダ
イセル化学工業(株)、0.46φx25cm)、ヘキ
サン−エタノール(80:20)、0.6ml/mi
n)の分画(A)として表題化合物を38mg及びRt
=18.3分の分画(B)として実施例600の化合物
を39mgを得た。 mass:457(M+1)+
【1392】実施例600 実施例600の化合物は、実施例599の化合物のジア
ステレオマーとして得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.04(1H,m),1.64−1.80
(3H,m),2.04−2.40(4H,m),2.
59−2.90(2H,m),3.16(1H,d,J
=13Hz),3.42−3.60(3H,m),3.
76(1H,d,J=13Hz),4.62−4.68
(1H,m),6.09(1H,brs),7.20−
7.36(6H,m),7.42(1H,dd,J=
7.9,8.0Hz),8.26(1H,d,J=7.
9Hz),9.43(1H,s),12.4(1H,
s). mass:457(M+1)+
【1393】実施例601 D−N−ベンジルプロリンエチルエステルを用い、実施
例599及び実施例600に準じて、Rt=14.0分
(CHIRALCEL OD(ダイセル化学工業
(株)、0.46φx25cm)、ヘキサン−エタノー
ル(80:20)、0.6ml/min)の分画(A)
として表題化合物を68mg、及びRt=16.8分の
分画(B)として実施例602の化合物64mgを得
た。 mass:457(M+1)+
【1394】実施例602 実施例602の化合物は、実施例601の化合物のジア
ステレオマーとして得た。 mass:457(M+1)+
【1395】実施例603−607 実施例603ないし実施例607の化合物は、実施例5
99の(1)から(3)に準じて製造した。実施例603 mass:388(M+1)+
【1396】実施例604 mass:424(M+1)+
【1397】実施例605 mass:389(M+1)+
【1398】実施例606 mass:424(M+1)+
【1399】実施例607 mass:388(M+1)+
【1400】実施例608 実施例599の化合物を610mg、10%Pd−炭素
触媒300mg、ギ酸アンモニウム800mg及びエタ
ノール15mlの混合物を4時間還流した。反応液を室
温に戻してセライトで濾過し、濾液を濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Silica
gel 60N(spherial neutral)
(関東化学(株))、クロロホルム−メタノール(9
8:2〜5:1))で精製し、表題化合物290mgを
得た。 mass:367(M+1)+
【1401】実施例609 mass:367(M+1)+
【1402】実施例610 mass:367(M+1)+
【1403】実施例611 mass:367(M+1)+
【1404】実施例612 実施例612の化合物は、実施例599の(1)から
(3)に準じて製造した。 mass:375(M+1)+
【1405】実施例613 (1) 2−クロロ−3−シアノピリジン1.87gを
用い、実施例118の(1)に準じて目的物1.35g
を得た。
【1406】(2) (1)の化合物818mgを用
い、実施例548の(3)に準じて、N−保護体618
mgを得た。
【1407】(3) (2)の化合物294mgを用い
実施例118の(2)に準じて表題化合物45mgを得
た。1 H−NMR(DMSO−d6) 1.04−1.20(1H,m),2.30−2.41
(2H,m),2.62−2.71(1H,m),3.
28−3.35(1H,m),3.48−3.59(1
H,m),4.74−4.82(1H,m),7.12
−7.20(1H,m),7.33(1H,d,J=
7.6Hz),7.48(1H,dd,J=7.6,
7.9Hz),8.32(1H,d,J=7.9H
z),8.51−8.54(2H,m),9.80(1
H,s),10.2(1H,s). mass:349(M+1)+
【1408】実施例614−615 実施例614及び実施例615は、実施例599の
(1)から(3)に準じて製造した。実施例614 mass:468(M+1)+
【1409】実施例615 mass:380(M+1)+
【1410】実施例616−619 実施例616ないし実施例619の化合物は、実施例3
06の(3)の化合物及び実施例306の(2)−Bか
ら実施例306の(3)に準じて合成した化合物を用
い、実施例599の(1)から(3)に準じて製造し
た。実施例616 mass:366(M+1)+
【1411】実施例617 mass:366(M+1)+
【1412】実施例618 mass:473(M+1)+
【1413】実施例619 mass:473(M+1)+
【1414】実施例620−621 実施例620及び実施例621の化合物は、実施例61
8の化合物及び実施例619の化合物を用い、実施例5
48の(5)に準じて製造した。実施例620 mass:383(M+1)+
【1415】実施例621 mass:383(M+1)+
【1416】実施例622−625 実施例622ないし実施例625の化合物は、実施例3
06の(3)の化合物及び実施例306の(2)−Bか
ら実施例306の(3)に準じて合成した化合物を用
い、実施例599の(1)から(3)に準じて得られた
ジアステレオマーの混合物をHPLC(CHIRALP
AK AD(ダイセル化学工業(株)、2φx25c
m))で分割を行った。実施例622 mass:471(M+1)+
【1417】実施例623 mass:471(M+1)+
【1418】実施例624 mass:471(M+1)+
【1419】実施例625 mass:471(M+1)+
【1420】実施例626 実施例626の化合物は、実施例599の(1)から
(3)に準じて製造した。mass:471(M+1)
+
【1421】実施例627 実施例616の化合物は、実施例622に準じて製造し
た。 mass:424(M+1)+
【1422】実施例628−629 実施例628の化合物及び実施例629の化合物は、実
施例622に準じて製造した。実施例628 mass:424(M+1)+
【1423】実施例629 mass:424(M+1)+
【1424】実施例630 (1) 実施例599の(3)の化合物を用い、実施例
610に準じて目的物を得た。
【1425】(2) (1)の化合物85mg、N−
(ジエチルカルバモイル)−N−メトキシホルムアミド
81μl及びクロロホルム2mlの混合物を60℃で2
時間攪拌した。反応液を室温に戻してクロロホルムで希
釈し、水、飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム乾
燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をTLC(Merc
kArt5744、クロロホルム−メタノール(10:
1))で精製し、ジアステレオマーの混合物を得た。こ
のものを実施例549の(3)と同様にして分割し、表
題化合物を4mg及び実施例631の化合物を3mg得
た。 mass:395(M+1)+
【1426】実施例631 mass:395(M+1)+
【1427】実施例632 (1) 実施例630の(1)の化合物171mgを用
い、実施例295に準じてジアステレオマーの混合物7
0mgを得た。
【1428】(2) (1)の化合物について実施例5
49の(3)と同様にして分割し、実施例632を13
mg及び実施例633を26mg得た。 mass:381(M+1)+
【1429】実施例633 実施例633の化合物は、実施例632のジアステレオ
マーとして得た。 mass:381(M+1)+
【1430】実施例634 実施例636を42mg及び1−ブチルアミン120μ
lを用い、実施例549の(2)に準じて反応を行った
後、10%塩酸−メタノールで処理して乾燥し、表題化
合物の塩酸塩を22mg得た。 mass:397(M+1)+
【1431】実施例635 実施例635の化合物は、実施例634に準じて製造し
た。
【1432】実施例636 実施例639の(2)の化合物1.20gを用い、実施
例84の(1)に準じて反応を行った後、実施例599
の(3)に準じて表題化合物591mgを得た。 mass:340(M+1)+
【1433】実施例637 実施例639の(1)の化合物を用い、実施例599の
(3)に準じて表題化合物708mgを得た。 mass:432(M+1)+
【1434】実施例638 実施例638の化合物は、実施例634に準じて製造し
た。
【1435】実施例639 (1) 2−ベンジルオキシプロピオン酸エチルエステ
ルを用い、実施例599の(1)(2)に準じて目的物
を得た。
【1436】(2) (1)の化合物4.30gを用
い、実施例548の(5)に準じて反応を行った。反応
液に10%塩酸−メタノールを加えてBoc基の除去を
行った後、酢酸エチルを加えて析出した結晶を濾取、乾
燥して表題化合物2.21gを得た。 mass:342(M+1)+
【1437】実施例640−646 実施例640ないし実施例646の化合物は、実施例6
34に準じて製造した。実施例640 mass:369(M+1)+
【1438】実施例641 mass:383(M+1)+
【1439】実施例642 mass:445(M+1)+
【1440】実施例643 mass:409(M+1)+
【1441】実施例644 mass:381(M+1)+
【1442】実施例645 mass:383(M+1)+
【1443】実施例646 mass:409(M+1)+
【1444】実施例647 (1) L−N−ベンジルプロリンエチルエステルを用
い、実施例548の(2)に準じて目的物を得た。
【1445】(2) (1)の化合物1.34g、水素
化ナトリウム243mg、ヨウ化メチル0.38ml及
びジメチルホルムアミド20mlの混合物を原料が消失
するまで室温で攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で
洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−300、クロロホルム−メタノール(98:
2))で精製し、表題化合物350mgを得た。
【1446】(3) (2)の化合物340mgを用
い、実施例118の(2)に準じて反応を行い、目的物
252mgを得た。
【1447】(4) (3)の化合物252mgを用
い、実施例610に準じてジアステレオマーの混合物8
6mgを得た。このものについて実施例549と同様の
方法により分割を行い、表題化合物を20mg及びジア
ステレオマーである実施例648の化合物を17mg得
た。 mass:381(M+1)+
【1448】実施例648 実施例648の化合物は、実施例647の化合物ととも
に得られた。 mass:381(M+1)+
【1449】実施例649 (1) グリコール酸エチルエステル及び臭化ベンジル
を用い、実施例548の(1)及び(2)に準じて目的
物を合成した。
【1450】(2) (1)の化合物1.31mg、水
素化ナトリウム271mg、ヨウ化メチル421μl及
びジメチルホルムアミド30mlの混合物を0℃で60
分攪拌した。反応後通常の後処理を行い、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200、クロロホルム−メタノール(99:1〜9
8:2))で精製し、目的物593mgを得た。
【1451】(3) (2)の化合物593mgを用
い、実施例118の(2)に準じて目的物535mgを
得た。
【1452】(4) (3)の化合物を用い、実施例5
48の(5)、続いて実施例84の(1)に準じて目的
物176mgを得た。
【1453】(5) (4)の化合物30mg及び2−
アミノインダン100mgを用い、実施例549の
(2)に準じて表題化合物を31mg、実施例650の
化合物を11mg及び実施例651の化合物を12mg
得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.93−1.10(1H,m),2.24−2.38
(2H,m),2.52−2.63(1H,m),2.
67(1H,d,J=6.6Hz),2.72(1H,
d,J=6.6Hz),3.02(1H,d,J=7.
0Hz),3.08(1H,d,J=7.0Hz),
3.28−3.58(3H,m),3.72(3H,
s),3.74(2H,s),4.71−4.80(1
H,m),6.08(1H,s),7.06−7.18
(4H,m),7.26(1H,d,J=7.4H
z),7.43(1H,dd,J=7.4,7.9H
z),8.26(1H,d,J=7.9Hz),9.4
3(1H,s). mass:457(M+1)+
【1454】実施例650 実施例650の化合物は、実施例649の化合物の副生
成物として得られた。mass:386(M+1)+
【1455】実施例651 実施例651の化合物は、実施例649の化合物の副生
成物として得られた。mass:342(M+1)+
【1456】実施例652−656 実施例652ないし実施例656の化合物は、実施例6
49に準じて製造した。実施例652 mass:487(M+1)+
【1457】実施例653 mass:475(M+1)+
【1458】実施例654 mass:535,537(M+1)+
【1459】実施例655 mass:491(M+1)+
【1460】実施例656 mass:491(M+1)+
【1461】実施例657−687 実施例657ないし実施例687の化合物は、実施例5
49の(2)に準じて製造した。実施例657 mass:383(M+1)+
【1462】実施例658 mass:409(M+1)+
【1463】実施例659 mass:417(M+1)+
【1464】実施例660 mass:369(M+1)+
【1465】実施例661 mass:369(M+1)+
【1466】実施例662 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.95−1.12(1H,m),1.36(9H,
s),2.22−2.38(2H,m),2.62−
2.75(1H,m),3.23−3.37(1H,
m),3.42−3.60(1H,m),4.10(2
H,m),4.79(1H,dd,J=5.9,10H
z),6.47(1H,s),7.29(1H,d,J
=7.3Hz),7.45(1H,t,J=7.3H
z),8.22(1H,d,J=7.3Hz),9.0
9(3H,br),9.91(1H,s). mass:383(M+1)+
【1467】実施例663 mass:355(M+1)+
【1468】実施例664 mass:395(M+1)+
【1469】実施例665 mass:381(M+1)+
【1470】実施例666 mass:341(M+1)+
【1471】実施例667 mass:324(M+1)+
【1472】実施例668 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.90−1.20(1H,m),1.20−2.00
(8H,m),2.20−2.70(4H,m),3.
00−3.40(1H,m),3.40−3.60(1
H,m),3.74(2H,m),4.69(1H,
m),7.25(1H,d,J=7.9Hz),7.4
1(1H,t,J=7.9Hz),8.21(1H,
d,J=7.9Hz),9.44(1H,br),1
2.2(1H,br). mass:395(M+1)+
【1473】実施例669 mass:383(M+1)+
【1474】実施例670 mass:397(M+1)+
【1475】実施例671 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.70−0.95(6H,m),0.95−1.15
(1H,m),1.15−1.50(8H,m),2.
10−2.70(4H,m),3.10−3.40(1
H,m),3.40−3.60(1H,m),3.66
(2H,s),4.70(1H,dd,J=6.0,1
1Hz),6.01(1H,br),7.27(1H,
d,J=7.9Hz),7.43(1H,t,J=7.
9Hz),8.27(1H,d,J=7.9Hz),
9.40(1H,s),12.1(1H,br). mass:425(M+1)+
【1476】実施例672 mass:425(M+1)+
【1477】実施例673 mass:439(M+1)+
【1478】実施例674 mass:411(M+1)+
【1479】実施例675 mass:397(M+1)+
【1480】実施例676 mass:411(M+1)+
【1481】実施例677 mass:445(M+1)+
【1482】実施例678 mass:445(M+1)+
【1483】実施例679 mass:445(M+1)+
【1484】実施例680 mass:481(M+1)+
【1485】実施例681 mass:481(M+1)+
【1486】実施例682 mass:437(M+1)+
【1487】実施例683 mass:468(M+1)+
【1488】実施例684 mass:489(M+1)+
【1489】実施例685 mass:484(M+1)+
【1490】実施例686 mass:459(M+1)+
【1491】実施例687 mass:399(M+1)+
【1492】実施例688 (1) 2−アミノインダンの塩酸塩1.93g、臭素
5.0ml及び酢酸30mlを加えて50℃で3日間攪
拌した。反応液を濃縮し、残渣をクロロホルム50ml
に溶解した。ここへ(Boc)2O4ml及びトリエチ
ルアミン15mlを加え、原料が消失するまで攪拌し
た。反応液を1N塩酸で洗浄し、有機層を濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200)で精製し、目的物1.38gを得た。
【1493】(2) (1)の化合物1.38gを用
い、実施例599の(3)に準じて目的物553mgを
得た。
【1494】(3) (2)の化合物14g、ブロモ酢
酸エチル5.85ml、トリエチルアミン14.7ml
及びトルエン100mlの混合物を室温で1晩攪拌し
た。反応液をエーテル−酢酸エチルで希釈し、飽和食塩
水で洗浄して硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃
縮した。残渣をクロロホルム150mlに溶解し、(B
oc)2O12.6ml加えて原料が消失するまで室温
で攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン
−酢酸エチル)で精製し、目的物11.68gを得た。
【1495】(4) (3)の化合物10.13gを用
い、実施例548の(2)に準じて目的物1.95gを
得た。
【1496】(5) 3−ヒドロキシ−2−ブタノンを
用いて実施例533の(1)から(3)に準じて合成し
たアミン及び(4)の化合物を用い、実施例118の
(2)に準じてウレア体を得た。
【1497】(6) (5)の化合物を4N塩酸−ジオ
キサンで処理してBoc保護基を除去し、表題化合物を
得た。 mass:551,553(M+1)+
【1498】実施例689−690 実施例689及び実施例690の化合物は、実施例68
8に準じて製造した。実施例689 1 H−NMR(DMSO−d6) 0.78−1.20(7H,m),2.24−2.78
(4H,m),2.89−3.10(2H,m),3.
40−3.59(1H,m),3.72(2H,s),
4.10−4.22(1H,m),4.78(1H,
s),6.10(1H,brs),7.27(1H,
d,J=6.5Hz),7.29(1H,d,J=7.
7Hz),7.35(1H,d,J=6.5Hz),
7.40(1H,s),7.48(1H,dd,J=
7.7,8.5Hz),8.32(1H,d,J=8.
5Hz),9.55(1H,s),12.1(1H,b
rs). mass:565,567(M+1)+
【1499】実施例690 mass:551,553(M+1)+
【1500】実施例691−692 実施例691及び実施例692の化合物は、実施例69
3に準じて製造した。実施例691 mass:548(M+1)+
【1501】実施例692 mass:474(M+1)+
【1502】実施例693 (1) 実施例120の化合物54mg、トランス−
1,4−ジアミノシクロヘキサンのモノBoc保護体
(トランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン、(Bo
c)2O及びクロロホルムを用い、通常の方法に従い合
成した)56mgを用い、実施例409の(1)に準じ
て目的物61mgを得た。
【1503】(2) (1)の化合物61mgを用い、
実施例548の(2)に準じて目的物37mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.20(1H,m),1.48−1.53
(4H,m),1.88−2.09(4H,m),2.
26−2.43(2H,m),2.63−2.71(1
H,m),2.90−3.08(1H,m),3.23
−3.83(3H,m),4.74−4.85(1H,
m),6.71(1H,s),7.26(1H,d,J
=7.4Hz),7.44(1H,dd,J=7.4,
7.9Hz),7.54(1H,dd,J=7.7,
8.3Hz),7.80(1H,d,J=8.3H
z),7.88(1H,d,J=7.7Hz),8.0
2−8.13(2H,br),8.23(1H,s),
8.26(1H,d,J=6.6Hz),8.48(1
H,d,J=7.9Hz),9.20−9.40(1
H,br),9.84(1H,s). mass:514(M+1)+
【1504】実施例694−700 実施例694ないし実施例700の化合物は、実施例6
93に準じて製造した。実施例694 mass:490(M+1)+
【1505】実施例695 mass:514(M+1)+
【1506】実施例696 mass:514(M+1)+
【1507】実施例697 mass:560(M+1)+
【1508】実施例698 mass:527(M+1)+
【1509】実施例699 mass:536(M+1)+
【1510】実施例700 mass:528(M+1)+
【1511】実施例701 実施例703の化合物を100mg用い、実施例118
の(4)に準じて表題化合物69mgを得た。 mass:298(M+1)+
【1512】実施例702 (1) 3−アミノ−4−エトキシカルボニルピラゾー
ルを用い、実施例703に準じて目的物を得た。
【1513】(2) (1)の化合物300mgを用
い、実施例118の(4)に準じて表題化合物を得た。 mass:370(M+1)+
【1514】実施例703 (1) 3−アミノピラゾール3.00g、臭化ベンジ
ル5.60g、水素化ナトリウム1.72g及びジメチ
ルホルムアミド30mlの混合物を室温で3時間攪拌し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム乾燥後、
濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−酢酸
エチル(3:1〜1:1)にて精製し、目的物を2.8
7g得た。
【1515】(2) (1)の化合物2.89gを用
い、実施例118の(2)に準じて表題化合物989m
gを得た。 mass:388(M+1)+
【1516】実施例704 (1) 実施例702の(1)の化合物300mgのテ
トラヒドロフラン(20ml)溶液を0℃に冷却し、水
素化リチウムアルミニウム30mgを加え30分攪拌し
た。反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥
後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ヘキサン−
酢酸エチル(1:1〜1:2)にて精製し、表題化合物
248mgを得た。 mass:418(M+1)+
【1517】実施例705 3−アミノ−1−メチルピラゾール100mgを用い、
実施例118の(2)に準じて表題化合物196mgを
得た。 mass:312(M+1)+
【1518】実施例706 (1) 参考例3の化合物280mgのクロロホルム
(5ml)溶液に塩素ガスを吹き込み、生成した濾取し
た。このものを水酸化ナトリウム水溶液及びクロロホル
ムの混合物に溶解し、有機層を分離して濃縮した。残渣
をTLC(Merck Art5744、クロロホルム
−メタノール(10:1))で精製し、モノクロロ体
(A)を84mg及びジクロロ体(B)を66mg得
た。
【1519】(2) (1)−Aの化合物42mgを用
い実施例1に準じて表題化合物である白色結晶を得た。 mass:343(M+1)+
【1520】実施例707 (1) 参考例3の化合物2.02gのクロロホルム溶
液を−20℃に冷却し、臭素1.16mlを加え、10
分攪拌した。反応液を室温に戻し、析出した固体を濾取
した。このものを水酸化ナトリウム水溶液及びクロロホ
ルムの混合物に溶解し、有機層を分離して濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200、クロロホルム−メタノール(99:1)に
て精製し、モノブロモ体(A)を1.30g及びジブロ
モ体(B)を1.14g得た。
【1521】(2) (1)−Aの化合物1.03gを
用い、実施例1に準じて表題化合物1.24gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 0.98−1.14(1H,m),2.22−2.40
(2H,m),2.43−2.60(1H,m),3.
27−3.40(1H,m),3.49−3.60(1
H,m),4.73−4.80(1H,m),7.06
(1H,dd,J=7.2,12Hz),7.26(1
H,d,J=8.7Hz),7.59(1H,d,J=
8.4Hz),7.79(1H,ddd,J=2.1,
8.7,12Hz),8.30(1H,dd,J=2.
1,7.2Hz),8.26(1H,d,J=8.4H
z),10.0(1H,s),11.3(1H,s). mass:387,389(M+1)+
【1522】実施例708 実施例707の(1)−Bの化合物を用い、実施例1に
準じて表題化合物を得た。 mass:467,469(M+1)+
【1523】実施例709 実施例706の(1)−Bの化合物37mgを用い実施
例1に準じて表題化合物を得た。 mass:378(M+1)+
【1524】実施例710 (1) 4−ニトロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−
3−オン 1,1,−ジオキシド100mg及び2−プ
ロパノール67μlを用い、実施例56に準じて2種の
化合物の混合物として淡黄色固体121mgを得た。
【1525】(2) (1)の混合物30mgを用い、
参考例3に準じて反応を行った。粗生成物をTLC(M
erck Art5744、クロロホルム−メタノール
(80:1))で精製し、N−アルキル体(A)を6m
g及びO−アルキル体(B)を20mg得た。
【1526】(3) (2)−Aの化合物6mgを用
い、実施例1に準じて表題化合物である白色固体2mg
を得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.65(6H,d,J=7.8Hz),4.55(1
H,dq,J=7.8,7.8Hz),6.95(1
H,d,J=7.8Hz),7.04(1H,t,J=
6.3Hz),7.47(1H,d,J=7.5H
z),7.61(1H,br),7.66−7.78
(1H,m),8.47(1H,d,J=5.7H
z),9.00(1H,d,J=8.4Hz),13.
1(1H,br). mass:361(M+1)+
【1527】実施例711 実施例710の(2)−Bの化合物75mgを用い、実
施例1に準じて表題化合物である淡黄色固体93mgを
得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.45(6H,d,J=6Hz),5.49(1H,
dq,J=6,6Hz),6.85(1H,d,J=
8.1Hz),7.03−7.07(1H,m),7.
59−7.75(3H,m),8.27−8.30(1
H,m),8.36(1H,d,J=9.3Hz),1
1.8(1H,br). mass:361(M+1)+
【1528】実施例712−713 実施例712ないし実施例713の化合物は、実施例7
10及び実施例711に準じて製造した。実施例712 mass:387(M+1)+
【1529】実施例713 mass:387(M+1)+
【1530】実施例714 実施例711の化合物55mgをテトラヒドロフラン4
mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム17mgを加え
て室温で30分攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウム乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。
残渣をTLC(Merck Art5744、クロロホ
ルム−メタノール(80:1))で精製し、表題化合物
である白色固体5mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6) 4.41(2H,br),7.04(1H,t,J=6
Hz),7.40(1H,d,J=7.2Hz),7.
47(1H,d,J=8.1Hz),7.56(1H,
t,J=8.1Hz),7.75−7.87(2H,
m),8.25−8.33(2H,m),9.84(1
H,s),10.9(1H,br). mass:305(M+1)+
【1531】実施例715 実施例714の化合物を5mg及び2−プロパノール7
μlを用い、実施例56に準じて、表題化合物である白
色固体3mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) 1.46(3H,t,J=7.2Hz),4.47(2
H,q,J=7.2Hz),4.94(2H,s),
6.83(1H,d,J=8.1Hz),7.04(1
H,t,J=8.4Hz),7.54(1H,d,J=
6.9Hz),7.61(1H,t,J=8.1H
z),7.73(1H,t,J=8.7Hz),7.9
7(1H,s),8.33(1H,d,J=3.3H
z),8.46(1H,d,J=7.8Hz),12.
5(1H,s). mass:377(M+1)+
【1532】
【参考例】参考例1 9−フルオレノン−4−カルボン酸10.0g(44.
6mmol)、塩化チオニル50mlおよびジメチルホ
ルムアミド1mlの混合物を1時間還流した。反応液を
濃縮し目的とする酸塩化物を黄色固体として得た。この
ものは精製せずに次の反応を行った。
【1533】アジ化ナトリウム4.06g(62.5m
mol)を水50mlに溶解し氷冷したところへ、上記
酸塩化物をテトラヒドロフラン200mlに懸濁させた
ものを一気に加え、同温度で反応液を1時間攪拌した。
反応液をテトラヒドロフラン−酢酸エチル(10:1)
で抽出し、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾液を濃縮し、析出した結晶を
濾過して目的化合物を10.3g得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:7.29−7.43(2
H,m),7.56(1H,dt,J=7.7Hz,
1.3Hz),7.75(1H,d,J=7.5H
z),7.90(1H,dd,J=7.3Hz,1.3
Hz),8.02(1H,dd,J=7.9Hz,1.
2Hz),8.43(1H,d,J=7.9Hz). mass:250(M+1)+
【1534】参考例2 (1) 2−クロロ−3−ニトロ安息香酸2g(10.
0mmol)と塩化チオニル(30ml)を室温にて混
合し、4−ジメチルアミノピリジン122mg(1.0
0mmol)を加え、反応液を12時間還流した。反応
液を濃縮し酸クロライドの粗生成物を得た。ピロール
3.5ml(50.0mmol)とトリエチルアミン
7.0ml(50.0mmol)の塩化メチレン(80
ml)溶液に上記酸クロライドを室温にて加え、反応液
を同温度にて6時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希
釈し飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濾過、
濃縮し粗生成物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン-酢酸エチル、1:0〜7:3)にて
精製し、黄色油状物2.43gを得た。
【1535】(2)(1)で得られた黄色油状物2.4
0g(9.60mmol)のジメチルアセトアミド(1
80ml)溶液に酢酸カリウム1.80g(19.2m
mol)を加えて系内を窒素で置換した。ここへテトラ
キストリフェニルホスフィンパラジウム1.10g
(0.960mmol)を室温で加え130℃で反応液
を1晩攪拌した。反応液を酢酸エチル−エーテル(1:
2)で希釈し水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濾過、濃縮し粗生成物を得た。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン−クロロホルム、
1:0〜1:1)で精製し褐色固体の化合物2.24g
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:6.34(1H,t,J
=3.2Hz),7.10(1H,dd,J=3.3H
z,0.85Hz),7.21(1H,m),7.35
(1H,dd,J=8.3Hz,7.3Hz),7.9
4(1H,dd,J=7.3Hz,1.0Hz),8.
28(1H,dd,J=8.5Hz,1.0Hz).
【1536】参考例3 参考例2の化合物2.24gのメタノール−テトラヒド
ロフラン(1:1)80ml溶液に10%パラジウム炭
素触媒0.200gを室温で加え、反応液を水素気流
下、室温にて12時間攪拌した。不溶物をセライト濾過
し、濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール、1:
0〜98:2〜95:5)にて精製し、褐色固体の化合
物(参考例3の化合物)1.03gを得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.80−0.93
(1H,m),2.10−2.30(2H,m),2.
43−2.51(1H,m),3.18−3.24(1
H,m),3.38−3.47(1H,m),4.50
(1H,dd,J=10Hz,5.5Hz),5.34
(2H,s),6.72(1H,d,J=7.9H
z),6.76(1H,d,J=7.4Hz),7.1
1(1H,t,J=7.6Hz).
【1537】参考例4 (1)窒素気流下、エタノール(90ml)を氷冷した
ところへナトリウム500mg(22mmol)を加
え、反応液を室温で50分攪拌した。反応液を氷冷し、
4−[2−[[(1、1−ジメチルエチル)ジフェニル
シリル]オキシ]エチル]−2−ピリジンカルボニトリ
ル45g(120mmol)のエタノール(150m
l)溶液を15分かけて加え、反応液を室温に戻して4
時間攪拌した。反応液に氷冷下1N塩酸120ml(1
20mmol)を加えて酸性にした後、さらに同温度で
反応液に水50mlを加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、1N水酸化ナトリウム、飽和食塩水で順次洗
浄し硫酸マグネシウム乾燥後濾過、濃縮し褐色オイルを
得た。シルカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
−酢酸エチル、2:1〜1:1)にて精製し、黄色オイ
ル42gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.00(9H,s),
1.45(3H,t,J=7.0Hz),2.89(2
H,t,J=6.3Hz),3.90(2H,t,J=
6.3Hz),4.49(2H,q,J=7.0H
z),7.28(1H,d,J=4.9Hz),7.3
2−7.45(6H,m),7.55(4H,dd),
7.99(1H,s),8.62(1H,d,J=5.
6Hz).
【1538】参考例5 (1)参考例4の化合物13g(32mmol)のメタ
ノール(200ml)溶液にヒドラジン1水和物7.8
ml(160mmol)を室温にて加え、反応液を同温
度で19時間攪拌した。反応液をクロロホルムで希釈
し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム
乾燥後濾過、濾液を濃縮し黄色オイル14gを得た。こ
のものは精製せずに次の反応に用いた。
【1539】(2)(1)で得られた化合物のクロロホ
ルム(100ml)溶液を氷冷し、1N塩酸97ml
(97mmol)および亜硫酸ナトリウム4.5g(6
5mmol)を加え、同温度で反応液を40分攪拌し
た。反応液にクロロホルムを加え有機層を分離、硫酸マ
グネシウム乾燥後濾過、濾液を濃縮し黄色オイル14g
を得た。このものは精製せずに次の反応に用いた。
【1540】(3)(2)で得られた化合物14g(3
2mmol)のテトラヒドロフラン(200ml)溶液
に参考例3の化合物2.00g(10.6mmol)を
室温にて加え、反応液を95℃で2.5時間攪拌した。
反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン−酢酸エチル、1:1〜1:2)にて
精製し、淡黄色結晶8.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.01(9H,s),
1.22−1.37(1H,m),2.33−2.47
(2H,m),2.58−2.65(1H,m),2.
81(2H,t,J=6.3Hz),3.45(1H,
t,J=10Hz),3.78(1H,dt),3.9
0(2H,t,J=6.3Hz),4.80(1H,d
d),6.53(1H,s),6.82(1H,d,J
=5.2Hz),7.30−7.47(8H,m),
7.53−7.58(5H,m),8.07(1H,
d,J=4.2Hz),8.32(1H,d,J=7.
3Hz),12.0(1H,s).
【1541】参考例6 参考例5の化合物8.0g(14mmol)をクロロホ
ルム50mlに溶解したところへパラホルムアルデヒド
71.44g(2.38mol)とtert−ブチルア
ミン250ml(2.38mol)を室温で攪拌して調
製したイミン50mlおよび濃硫酸1滴を加え、反応液
を95℃で3日間攪拌した。反応液を濃縮し残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル、3:1〜1:1〜1:2)にて精製し、無色粉末
7.0gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:0.98(9H,s),
0.98−1.02(1H,m),1.28(9H,
s),2.20−2.35(3H,m),2.80(2
H,t,J=6.0Hz),3.33−3.42(1
H,m),3.64−3.73(1H,m),3.86
(2H,t,J=7.2Hz),4.67(1H,d,
J=12Hz),4.73−4.80(1H,m),
4.85(1H,d,J=8.8Hz),5.05−
5.15(1H,br),5.43−5.52(1H,
br),6.86(1H,d,J=5.6Hz),7.
30−7.41(6H,m),7.49(1H,d
d),7.54−7.60(5H,m),7.76(2
H,d,J=12Hz),8.23(1H,d,J=
4.8Hz).
【1542】参考例7 参考例6の化合物2.00gをテトラヒドロフラン(2
0ml)に溶解し、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0M)3.50m
l(3.50mmol)を室温にて加え、反応液を同温
度で1時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽
出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄後、硫酸
マグネシウム乾燥濾過した。濾液を濃縮し析出した結晶
を濾取した。濾液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、1:2〜0:1〜ク
ロロホルム−メタノール、50:1)にて精製した。先
に濾取した結晶と合わせて目的化合物を700mg得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.2−1.35(1
H,m),1.30(9H,s),2.20−2.40
(3H,m),2.83(2H,t,J=6.6H
z),3.33−3.45(1H,m),3.61−
3.74(1H,m),3.78(2H,t,J=6.
6Hz),4.64−4.89(3H,m),5.07
−5.20(1H,m),5.42−5.55(1H,
m),6.91(1H,d,J=5.3Hz),7.4
5−7.59(2H,m),7.74−7.81(2
H,m),8.28(1H,d,J=5.3Hz).
【1543】参考例8 (1)参考例7の化合物190mgをクロロホルム2m
lに溶解しトリフェニルホスフィン146mg(0.5
6mmol)、ジフェニルリン酸アジド0.12ml
(0.56mmol)およびジエチルアゾジカルボキシ
レートのトルエン溶液(40%)0.24ml(0.5
5mmol)を室温にて加え、反応液を同温度で15時
間攪拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウム乾燥後、濾過濃縮した。残渣を薄層クロマトグ
ラフィー(クロロホルム−メタノール、19:1)で精
製し、淡黄色不定形物130mgを得た。
【1544】(2)(1)で得られた化合物130mg
をメタノール−テトラヒドロフラン(1:1)2mlに
溶解し、室温で10%パラジウム炭素触媒130mgを
加え水素気流下、反応液を同温度で2時間攪拌した。不
溶物をセライトで濾過し濾液を濃縮した。残渣を薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール、19:
1)で精製し表題化合物を淡黄色油状物として32mg
および実施例109の化合物80mgを得た。1 H−NMR(DMSO− d6)δ:1.23−1.3
5(1H,m),1.29(9H,s),2.21−
2.41(3H,m),2.89(2H,brt),
3.00(2H,brt),3.34−3.41(1
H,m),3.62−3.71(1H,m),4.65
(1H,d,J=12Hz),4.73−4.80(1
H,m),4.83(1H,d,J=12Hz),5.
00−5.20(1H,br),5.40−5.50
(1H,br),6.81(1H,d,J=5.6H
z),7.50(2H,t),7.71(2H,d,J
=8.8Hz),8.26(1H,d,J=5.6H
z).
【1545】参考例9 実施例81の化合物800mgをピリジン25mlに溶
解し、室温にて塩化メタンスルホン酸0.263ml
(3.40mmol)を加え、反応液を同温度で1時間
攪拌した。不溶物を濾過し濾液を濃縮した。残渣をジメ
チルホルムアミドに溶解し、室温にてアジ化ナトリウム
295mg(4.54mmol)を加え、反応液を80
℃で30分攪拌した。反応液を室温に戻して水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸
マグネシウム乾燥後、濾過濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、
1:2〜0:1)にて精製し目的物265mgを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23−1.37(1
H,m),2.33−2.51(2H,m),2.57
−2.67(1H,m),2.90(2H,t,J=
6.4Hz),3.46(1H,dt,J=10Hz,
3.2Hz),3.61(2H,t,J=6.4H
z),3.77(1H,q),4.77−4.84(1
H,m),6.81(1H,s),6.90(1H,
d,J=6.4Hz),7.50(1H,t,J=8.
0Hz),7.57(1H,d,J=4.8Hz),
8.17(1H,d,J=4.8Hz),8.34(1
H,d,J=7.2Hz),8.76(1H,s).
【1546】参考例10 (1)p−ニトロベンゼンスルホニルクロリド5.00
g(22.6mmol)のクロロホルム(50ml)溶
液を氷冷したところへ、トリエチルアミン4.72ml
(33.8mmol)および2,4−ジメトキシベンジ
ルアミン5.05g(30.1mmol)を加え、反応
液を室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を合わせて1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシウム乾燥後濾
過し、濾液を濃縮した。このものは精製を行わずに次の
反応を行った。
【1547】(2)(1)で得られた化合物1.12g
と参考例7の化合物1.00gをクロロホルム10ml
に溶解し、トリフェニルホスフィン758mg(2.8
9mmol)とジエチルアゾジカルボキシレートのトル
エン溶液(40%)1.26ml(2.89mmol)
を室温にて加え、反応液を同温度で15時間攪拌した。
反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン−酢酸エチル、1:2〜1:4)で精
製し黄色不定型物1.54gを得た。1H−NMR(C
DCl3)δ:1.20−1.40(1H,m),1.
30(9H,s),2.20−2.43(3H,m),
2.74(2H,t,J=7.6Hz),3.33−
3.45(3H,m),3.61(3H,s),3.6
7−3.73(1H,m),3.73(3H,s),
4.36(2H,s),4.66(1H,d,J=12
Hz),4.71−4.80(1H,m),4.84
(1H,d,J=12Hz),6.29(1H,d,J
=4.0Hz),6.40(1H,dd,J=8.0H
z,4.0),6.73(1H,d,J=4.0H
z),7.16(1H,d,J=8.0Hz),7.4
3−7.57(3H,m),7.67(2H,t),
7.77(1H,d,J=8.0Hz),7.80(2
H,d,J=8.0Hz),8.19−8.22(3
H,m).
【1548】参考例11 参考例10の化合物750mgをジメチルホルムアミド
7.5mlに溶解し、室温にて炭酸ナトリウム290m
g(2.74mmol)とチオフェノール0.120m
l(1.17mmol)を反応液に加え、さらに反応液
を室温で4日間攪拌した。不溶物を濾過し濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム−メタノール、50:1〜9:1〜4:1)に
て精製し淡黄色不定型物を350mg得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(10H,
s),2.10−2.37(3H,m),2.75−
2.90(4H,m),3.34−3.43(1H,
m),3.73−3.77(9H,m),4.67(1
H,d,J=9.6Hz),4.77(1H,dd),
4.85(1H,d,J=9.6Hz),5.05−
5.15(1H,br),5.40−5.50(1H,
br),6.39(2H,d,J=8.0Hz),6.
87(1H,d,J=6.4Hz),7.09(1H,
dd),7.47−7.57(2H,m),7.75
(2H,d,J=6.4Hz),8.25(1H,d,
J=4.8Hz).
【1549】
【製剤化例】以下に本発明の化合物の製剤化例を示す
が、本発明の化合物の製剤化は、本製剤化例に限定され
るものではない。
【1550】製剤化例1 実施例131の化合物 45(部) 重質酸化マグネシウム 15 乳糖 75 を均一に混合して350μm以下の粉末状又は細粒状の
散剤とする。この散剤をカプセル容器に入れてカプセル
剤とした。
【1551】製剤化例2 実施例131の化合物 45(部) 澱粉 15 乳糖 16 結晶性セルロース 21 ポリビニルアルコール 3 蒸留水30 を均一に混合した後、破砕造粒して乾燥し、次いで篩別
して1410〜177μmの大きさの顆粒剤とした。
【1552】製剤化例3 製剤化例2と同様の方法で顆粒剤を作った後、この顆粒
剤96部に対してステアリン酸カルシウム4部を加えて
圧縮成形し、直径10mmの錠剤を作製した。
【1553】製剤化例4 製剤化例2の方法で得られた顆粒剤の90部に対して結
晶性セルロース10部及びステアリン酸カルシウム3部
を加えて圧縮成形し、直径8mmの錠剤とした後、これ
にシロップゼラチン、沈降性炭酸カルシウム混合懸濁液
を加えて糖衣錠を作製した。
【1554】製剤化例5 実施例131の化合物0.6(部) 非イオン系界面活性剤2.4 生理的食塩水97 を加温混合してからアンプルに入れ、滅菌を行って注射
剤を作製した。
【1555】
【発明の効果】本発明によれば、本発明に係る活性成分
の化合物は、腫瘍細胞に対して、顕著な増殖阻止作用を
示すことから、悪性腫瘍の治療を目的とするCdk4及
び/又はCdk6阻害剤等を提供することができる。
本発明によれば、本発明の組成物は、腫瘍細胞に対し
て、顕著な増殖阻止作用を示すことから、悪性腫瘍の治
療を目的とする新規Cdk4及び/又はCdk6阻害剤
等を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/426 A61K 31/426 4C072 31/428 31/428 4C086 31/437 31/437 31/4375 31/4375 31/44 31/44 31/4409 31/4409 31/4427 31/4427 31/4439 31/4439 31/444 31/444 31/4523 31/4523 31/454 31/454 31/496 31/496 31/4965 31/4965 31/505 31/505 31/506 31/506 31/5365 31/5365 31/5377 31/5377 31/553 31/553 31/695 31/695 A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 111 43/00 111 C07D 453/02 C07D 453/02 // C07D 213/75 213/75 213/79 213/79 213/80 213/80 213/82 213/82 231/38 231/38 Z 231/52 231/52 239/42 239/42 241/20 241/20 277/48 277/48 277/82 277/82 405/12 405/12 409/12 409/12 417/12 417/12 487/04 137 487/04 137 498/04 103 498/04 103 116 116 498/10 A 498/10 519/00 301 519/00 301 311 311 498/04 112Q (72)発明者 高橋 郁子 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 Fターム(参考) 4C033 AD08 AD15 AD20 AE14 AE20 4C050 AA01 BB04 CC04 EE01 FF05 FF10 GG01 HH04 4C055 AA01 BA02 BA03 BA06 BA52 BA53 BA58 BB02 BB17 CA02 CA06 CA08 CA16 CA42 CA51 CA52 CA57 CA58 CB02 DA01 DA06 DA13 DA52 DB02 EA01 4C063 AA01 BB09 CC62 CC73 CC97 DD12 EE01 4C064 AA06 CC01 DD01 EE06 FF01 GG20 4C072 AA01 AA04 AA06 BB02 BB06 BB07 CC01 CC11 EE03 EE06 EE09 FF03 GG07 GG08 HH02 HH07 MM01 MM02 UU01 4C086 AA01 BC17 BC36 BC42 BC48 BC50 BC80 BC82 BC84 CB03 CB09 CB22 FA05 GA07 GA08 GA10 MA01 MA04 NA05 NA14 ZB26 ZC20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Arは、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジ
    ニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
    ル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリル
    基、ピロリル基、イミダゾリル基、インドリル基、イソ
    インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾチ
    アゾリル基及びベンゾオキサゾリル基からなる群から選
    択される含窒素複素芳香環基であって、 1)低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
    ミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ
    基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
    基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
    カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
    アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルア
    ミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル
    基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカル
    バモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカル
    バモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
    基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
    アミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級
    アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
    級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルア
    ンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、
    アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アル
    キル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルス
    ルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
    キシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群よ
    り選択される置換基並びに式:Y1−W1−Y2−Rp(式
    中、Rpは、水素原子又は該置換基を適宜1ないし3個
    有していてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基
    若しくは低級アルキニル基若しくは該置換基を適宜1な
    いし3個、さらには 【化2】 からなる群より選択される部分構造を含む2環性若しく
    は3環性の縮合環を有していてもよい、シクロ低級アル
    キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
    ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
    ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
    ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル基、
    ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジ
    ニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノリル
    基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリル
    基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジニ
    ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
    ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフ
    ラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル
    基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリアゾリ
    ル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシフェ
    ニル基からなる群より選択される芳香族複素環基若しく
    はイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テトラ
    ヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロ
    フラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
    基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
    モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
    ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
    複素環基、W1は、単結合、酸素原子、硫黄原子、S
    O、SO2 NRq、SO2NRq、N(Rq)SO2NRr
    N(Rq)SO2、CH(ORq)、CONRq、N
    (Rq)CO、N(Rq)CONRr、N(Rq)COO、
    N(Rq)CSO、N(Rq)COS、C(Rq)=C
    r、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)N
    q、OC(S)NRq、SC(O)、SC(O)NRq
    又はC(O)O(ここにおいて、Rq及びRrは、水素原
    子若しくは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、水
    酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
    ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
    基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
    ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
    ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
    ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
    イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
    オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
    アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
    ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
    ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
    アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
    低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
    ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
    フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
    スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
    コキシイミノ基からなる群より選択される置換基又は該
    置換基を適宜1ないし3個有していてもよい、低級アル
    キル基、アリール基若しくはアラルキル基を示す)、Y
    1及びY2は、同一又は異なって、単結合又は該2環性若
    しくは3環性の縮合環を1個有していてもよい、直鎖状
    若しくは分枝状の低級アルキレン基を示す)で示される
    置換基からなる群から選択される置換基であって、適宜
    1ないし3個の同一又は異なる置換基を有していてもよ
    い含窒素複素芳香環基、 2)低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルカ
    ノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低
    級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級ア
    ルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカ
    ルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低
    級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級ア
    ルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、低級ア
    ルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモ
    イルオキシ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
    アミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級
    アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
    級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルア
    ンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、
    アロイルアミノ基、低級アルキルスルフィニル基、低級
    アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ
    基及び低級アルカノイルアミジノ低級アルキル基からな
    る群より選択される置換基(以下、環上置換基と略
    す。)が結合する環上の炭素原子、その隣接する炭素原
    子並びに当該環上置換基上の炭素原子、酸素原子及び/
    又は窒素原子とともに一緒になって、 【化3】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
    含窒素複素芳香環基又は 3)式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Y1、W1、Y2
    びRpは前記の意味を有する)で表される置換基が結合
    する環上の炭素原子、その隣接する炭素原子並びに当該
    置換基上の炭素原子、酸素原子及び/又は窒素原子とと
    もに一緒になって、 【化4】 からなる群より選択される5員ないし7員環を形成する
    含窒素複素芳香環基、X及びZは、同一又は異なって、
    炭素原子若しくは窒素原子を示すか、適宜、結合する、
    1又はR2及び/若しくはR3と一緒になって、CH又
    は窒素原子、Yは、CO、SO又はSO2、R1は、水素
    原子若しくは式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rsは、
    水素原子又は該置換基を適宜1ないし3個有していても
    よい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキ
    ニル基、シクロ低級アルキル基、アリール基、イミダゾ
    リル基、イソオキサゾリル基、イソキノリル基、イソイ
    ンドリル基、インダゾリル基、インドリル基、インドリ
    ジニル基、イソチアゾリル基、エチレンジオキシフェニ
    ル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
    リミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、キノキ
    サリニル基、キノリル基、ジヒドロイソインドリル基、
    ジヒドロインドリル基、チオナフテニル基、ナフチリジ
    ニル基、フェナジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベン
    ゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリア
    ゾリル基、ベンゾフラニル基、チアゾリル基、チアジア
    ゾリル基、チエニル基、ピロリル基、フリル基、フラザ
    ニル基、トリアゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメ
    チレンジオキシフェニル基からなる群より選択される芳
    香族複素環基若しくはイソキサゾリニル基、イソキサゾ
    リジニル基、テトラヒドロピリジル基、イミダゾリジニ
    ル基、テトラヒドロフラニル基、ピペラジニル基、ピペ
    リジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、モルホリ
    ノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒドロイソ
    キノリニル基からなる群より選択される脂肪族複素環
    基、W2は、単結合、酸素原子、硫黄原子、SO、S
    2、NRt、SO2NRt、N(Rt)SO2NRu、N
    (Rt)SO2、CH(ORt)、CONRt、N(Rt
    CO、N(Rt)CONRu、N(Rt)COO、N
    (Rt)CSO、N(Rt)COS、C(Rv)=CRr
    C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)NRt
    OC(S)NRt、SC(O)、SC(O)NRt又はC
    (O)O(ここにおいて、Rt及びRuは、水素原子若し
    くは低級アルキル基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、カルボキシル基、カルバモイル基、ホル
    ミル基、低級アルカノイル基、低級アルカノイルオキシ
    基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
    基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、
    カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
    アルコキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルア
    ミノ基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル
    基、低級アルキルカルバモイル基、ジ低級アルキルカル
    バモイル基、カルバモイルオキシ基、低級アルキルカル
    バモイルオキシ基、ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
    基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキル
    アミノ基、トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノ低級
    アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
    級アルキルアミノ低級アルキル基、トリ低級アルキルア
    ンモニオ低級アルキル基、低級アルカノイルアミノ基、
    アロイルアミノ基、低級アルカノイルアミジノ低級アル
    キル基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルス
    ルホニル基、低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
    キシイミノ基及び低級アルコキシイミノ基からなる群よ
    り選択される置換基又は該置換基を適宜1ないし3個有
    していてもよい、低級アルキル基、アリール基若しくは
    アラルキル基を示す)、Y3及びY4は、同一又は異なっ
    て、単結合又は直鎖状若しくは分枝状の低級アルキレン
    基を示す)で示される置換基、又は低級アルキル基、水
    酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ
    ル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル
    基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキ
    ル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カ
    ルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
    ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
    イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
    オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
    アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
    ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
    ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
    アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
    低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
    ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
    フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
    スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
    コキシイミノ基からなる群から選択される置換基並びに
    式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4
    は、前記の意味を有する)で示される置換基からなる群
    から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同
    一若しくは異なる置換基を有してもよい低級アルキル基
    であるか、又は、Xと共に窒素原子を形成し、R2及び
    3は、同一又は異なって、独立して水素原子、水酸
    基、低級アルキル基、低級アルコキシ基若しくは式:Y
    3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は、前
    記の意味を有する)で示される置換基であるか、R2
    びR3の何れか一方が、R1及びXと共に一緒になって形
    成する、 【化5】 並びに 【化6】 からなる群より選択される飽和の5員ないし8員環基に
    おいて、他方が結合して、環上の炭素原子若しくは窒素
    原子、当該環上の環上置換基に含まれる、炭素原子、酸
    素原子及び/又は窒素原子とともに5員ないし7員環形
    成するか、又は一緒になって、スピロシクロ低級アルキ
    ル基、結合するZと共にオキソ基を形成するか、若しく
    は結合するZ、R1及びXと共に窒素原子、酸素原子及
    び硫黄原子からなる群から選択されるヘテロ原子を1種
    若しくはそれ以上包含してもよく、低級アルキル基、置
    換基を有していてもよいスピロシクロ低級アルキル基、
    水酸基、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキ
    シル基、カルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイ
    ル基、低級アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アル
    キル基、シアノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、
    カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    低級アルコキシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカ
    ルボニルアミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモ
    イル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
    オキシ基、低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級
    アルキルカルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキ
    ルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキ
    ルアンモニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
    アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基、トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
    低級アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級ア
    ルカノイルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスル
    フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル
    スルホニルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アル
    コキシイミノ基からなる群から選択される置換基並びに
    式:Y1−W1−Y2−Rp(式中、Rp、W1、Y1及びY2
    は、前記の意味を有する)で示される置換基からなる群
    から選択される置換基であって、適宜1ないし3個の同
    一又は異なる置換基、さらには、適宜1ないし3個の同
    一若しくは異なる置換基を有してもよいシクロ低級アル
    キル基、アリール基、イミダゾリル基、イソオキサゾリ
    ル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インダゾリ
    ル基、インドリル基、インドリジニル基、イソチアゾリ
    ル基、エチレンジオキシフェニル基、オキサゾリル
    基、、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
    リダジニル基、ピラゾリル基、キノキサリニル基、キノ
    リル基、ジヒドロイソインドリル基、ジヒドロインドリ
    ル基、チオナフテニル基、ナフチリジニル基、フェナジ
    ニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル
    基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベン
    ゾフラニル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエ
    ニル基、ピロリル基、フリル基、フラザニル基、トリア
    ゾリル基、ベンゾジオキサニル基及びメチレンジオキシ
    フェニル基からなる群より選択される芳香族複素環基並
    びにイソキサゾリニル基、イソキサゾリジニル基、テト
    ラヒドロピリジル基、イミダゾリジニル基、テトラヒド
    ロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル
    基、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、
    モルホリノ基、テトラヒドロキノリニル基及びテトラヒ
    ドロイソキノリニル基からなる群より選択される脂肪族
    複素環基からなる群より選択される環と縮合していても
    よい、 【化7】 並びに 【化8】 からなる群より選択される飽和若しくは不飽和の5員な
    いし8員環基を形成し、R4及びR5は、同一又は異なっ
    て、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基若しく
    は式:Y3−W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及び
    4は前記の意味を有する)で示される置換基又は低級
    アルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、カ
    ルバモイル基、ホルミル基、低級アルカノイル基、低級
    アルカノイルオキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
    アノ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、カルボキシ
    低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコ
    キシカルボニルアミノ基、低級アルコキシカルボニルア
    ミノ低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル基、ジ
    低級アルキルカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、
    低級アルキルカルバモイルオキシ基、ジ低級アルキルカ
    ルバモイルオキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、ジ低級アルキルアミノ基、トリ低級アルキルアンモ
    ニオ基、アミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ低
    級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、低級アル
    カノイルアミノ基、アロイルアミノ基、低級アルカノイ
    ルアミジノ低級アルキル基、低級アルキルスルフィニル
    基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルホニ
    ルアミノ基、ヒドロキシイミノ基及び低級アルコキシイ
    ミノ基からなる群から選択される置換基並びに式:Y3
    −W2−Y4−Rs(式中、Rs、W2、Y3及びY4は前記
    の意味を有する)で示される置換基からなる群から選択
    される置換基であって、適宜1ないし3個の同一又は異
    なる置換基を有していてもよい、低級アルキル基、アリ
    ール基若しくはアラルキル基を示し、式 【化9】 は、単結合又は二重結合を示す]で表される化合物又は
    その塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はC
    dk6阻害剤。
JP2001018755A 2001-01-26 2001-01-26 ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤 Pending JP2002220338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018755A JP2002220338A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018755A JP2002220338A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002220338A true JP2002220338A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18884734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001018755A Pending JP2002220338A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002220338A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004039809A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. 新規キノキサリノン誘導体
JP2006507299A (ja) * 2002-10-30 2006-03-02 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド Akt活性の阻害薬
US7176222B2 (en) 2004-07-27 2007-02-13 Cytokinetics, Inc. Syntheses of ureas
US7399866B2 (en) 2003-01-14 2008-07-15 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions, and methods
US7507735B2 (en) 2004-06-17 2009-03-24 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US7538223B2 (en) 2005-08-04 2009-05-26 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US7718657B2 (en) 2005-12-16 2010-05-18 Cytokinetics, Inc. Certain indanyl urea modulators of the cardiac sarcomere
US7825120B2 (en) 2005-12-15 2010-11-02 Cytokinetics, Inc. Certain substituted ((piperazin-1-ylmethyl)benzyl)ureas
US7989455B2 (en) 2005-12-19 2011-08-02 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US8445495B2 (en) 2005-12-15 2013-05-21 Cytokinetics, Inc. Certain Chemical entities, compositions and methods
US9856216B2 (en) 2015-04-27 2018-01-02 Green Cross Corporation Compounds as TNIK, IKKε and TBK1 inhibitors and pharmaceutical composition comprising same
CN115703738A (zh) * 2021-08-16 2023-02-17 中国科学院上海药物研究所 含2-芳杂环取代的脲类化合物、其制备方法和用途

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003275681B8 (en) * 2002-10-29 2009-03-26 Msd K.K. Novel quinoxalinone derivatives
WO2004039809A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. 新規キノキサリノン誘導体
US7388010B2 (en) 2002-10-29 2008-06-17 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Quinoxalinone derivatives
AU2003275681B2 (en) * 2002-10-29 2009-03-12 Msd K.K. Novel quinoxalinone derivatives
JP2006507299A (ja) * 2002-10-30 2006-03-02 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド Akt活性の阻害薬
US7399866B2 (en) 2003-01-14 2008-07-15 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions, and methods
US7491826B2 (en) 2003-01-14 2009-02-17 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US8110595B2 (en) 2004-06-17 2012-02-07 Cytokinetics, Inc. Ureas and their use in the treatment of heart failure
US8513257B2 (en) 2004-06-17 2013-08-20 Cytokinetics, Incorporated Ureas and their use in the treatment of heart failure
US9150564B2 (en) 2004-06-17 2015-10-06 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US10975034B2 (en) 2004-06-17 2021-04-13 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US8871769B2 (en) 2004-06-17 2014-10-28 Cytokinetics, Inc. Ureas and their use in the treatment of heart failure
US10385023B2 (en) 2004-06-17 2019-08-20 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US8101617B2 (en) 2004-06-17 2012-01-24 Amgen, Inc. Disubstituted ureas and uses thereof in treating heart failure
US9643925B2 (en) 2004-06-17 2017-05-09 Cytokinetics, Incorporated Compounds, compositions and methods
US10035770B2 (en) 2004-06-17 2018-07-31 Cytokinetics, Incorporated Compounds, compositions and methods
US7507735B2 (en) 2004-06-17 2009-03-24 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US7176222B2 (en) 2004-07-27 2007-02-13 Cytokinetics, Inc. Syntheses of ureas
US7538223B2 (en) 2005-08-04 2009-05-26 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US8445495B2 (en) 2005-12-15 2013-05-21 Cytokinetics, Inc. Certain Chemical entities, compositions and methods
US8871768B2 (en) 2005-12-15 2014-10-28 Cytokinetics, Inc. Certain chemical entities, compositions and methods
US7825120B2 (en) 2005-12-15 2010-11-02 Cytokinetics, Inc. Certain substituted ((piperazin-1-ylmethyl)benzyl)ureas
US8653081B2 (en) 2005-12-16 2014-02-18 Cytokinetics, Inc. Certain chemical entities, compositions, and methods
US8410108B2 (en) 2005-12-16 2013-04-02 Cytokinetics, Inc. Certain chemical entities, compositions and methods
US7718657B2 (en) 2005-12-16 2010-05-18 Cytokinetics, Inc. Certain indanyl urea modulators of the cardiac sarcomere
US7989455B2 (en) 2005-12-19 2011-08-02 Cytokinetics, Inc. Compounds, compositions and methods
US9856216B2 (en) 2015-04-27 2018-01-02 Green Cross Corporation Compounds as TNIK, IKKε and TBK1 inhibitors and pharmaceutical composition comprising same
KR101846475B1 (ko) * 2015-04-27 2018-04-09 주식회사 녹십자 TNIK, IKKε 및 TBK1 억제제로서의 화합물 및 이를 포함하는 약학적 조성물
CN115703738A (zh) * 2021-08-16 2023-02-17 中国科学院上海药物研究所 含2-芳杂环取代的脲类化合物、其制备方法和用途
WO2023020209A1 (zh) * 2021-08-16 2023-02-23 中国科学院上海药物研究所 含2-芳杂环取代的脲类化合物、其制备方法和用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7354946B2 (en) Biarylurea derivatives
CN109153636B (zh) 作为双重lsd1/hdac抑制剂的环丙基-酰胺化合物
CN101309912B (zh) 噁唑化合物和药物组合物
JP6082409B2 (ja) 3−アリール−5−置換イソキノリン−1−オン化合物及びその治療的使用
WO2005082855A1 (ja) 新規ピリジン誘導体およびピリミジン誘導体(2)
KR20150112953A (ko) 테트라하이드로- 및 디하이드로-이소퀴놀린 prmt5 억제제 및 이의 용도
KR20150079963A (ko) 키나제 조절제로서 유용한 헤테로아릴 치환된 피리딜 화합물
TW201734001A (zh) ROR-γ調節劑
WO2001027105A1 (fr) Composes de pyrimidine-5-carboxamide, procede de preparation et d'utilisation desdits composes
JP2014524886A (ja) カリウムチャネル遮断剤としてのアミン誘導体
WO2008026704A1 (fr) Dérivé d'isoquinoline
EP1295878B1 (en) Pyrazinone derivatives
JP2022542540A (ja) isoQC及び/又はQC酵素の阻害剤としてのN-置換-3,4-(縮合5-環)-5-フェニル-ピロリジン-2-オン化合物
JP2002220338A (ja) ビアリールウレア化合物又はその塩を有効成分として含有するCdk4及び/又はCdk6阻害剤
KR101850062B1 (ko) 신규 스피로퀴논 유도체 화합물, 이의 제조방법 및 이를 유효성분으로 함유하는 신경계 질환의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
CA2989265A1 (en) Bicyclic heterocycle derivatives as bromodomain inhibitors
JPH02289548A (ja) ピリジン化合物
JP2001106673A (ja) ビアリールウレア誘導体
KR20240014050A (ko) Pd1/pd-l1 억제제로서의 화합물 및 이의 방법
MX2007015035A (es) Derivados heteroariletenilo, su obtencion y utilizacion como agentes farmaceuticos.
WO2023177591A1 (en) Haloalkylpyridyl triazole mll1-wdr5 protein-protein interaction inhibitor
US20200039975A1 (en) Processes for the preparation of a bace inhibitor