JP2002220202A - 水素の製造法 - Google Patents
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Abstract
して水素を製造する方法を提供すること、殊に、主とし
て車載の燃料電池に適している水素の製造法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 Rh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いて、メタ
ノールまたは常温液状の炭化水素からなる原料と、酸素
(または空気)、あるいは酸素(または空気)と水蒸気
とを、接触反応させることにより、前記原料から水素を
生成させる。
Description
i-CeO2)-Pt触媒を用いて、メタノールまたは常温液状の
炭化水素から高効率で水素を製造する方法に関するもの
である。
温暖化の原因の一つとなっているCO2 の削減策として、
燃料電池の開発が重要な課題となっている。自動車の動
力源として、クリーンな燃料電池車の開発が急務である
が、燃料電池に用いる水素を車載可能な形で効率良く得
られるかどうかが、重要な開発課題となっている。
源としては、従来より、純水素ガスを使用するための圧
縮水素充填ボンベや水素吸蔵合金の利用が提案されてい
る。
造〉車載用の燃料電池の水素源として、メタノールから
下記の水蒸気改質反応により水素を製造する方法も試み
られている。 CH3OH + H2O = 3H2 + CO2
Review, 1998, 42(1), 2-7 」には、メタノールを部分
酸化する方法とメタノールを水蒸気改質する方法とを組
み合わせて水素を製造する方法が示されている。この場
合、起動時には部分酸化反応、定常時には部分酸化と水
蒸気改質反応とを行わせる。触媒としては、次に述べる
特許第2732399号の場合と同様の貴金属/卑金属
多成分触媒が用いられる。
燃料電池への適用については特別の言及は見られない
が、特許第2732399号(特開昭63−14780
2号公報、ヨーロッパ特許出願公開262947A1)
には、耐火性固体上に担持された元素もしくは化合物状
の貴金属および卑金属を含む触媒系を用いて炭化水素か
ら水素を発生させる方法において、炭化水素および酸素
を含む混合物の入口パイプの出口端を触媒系集合体内に
配置し、前記混合物をその触媒系集合体の内部に注入す
ることにより炭化水素を部分的に酸化して、700〜1
000℃の温度のホットスポットゾーンを前記入口パイ
プの出口端の周囲の注入部に現出させ、これによって処
理プロセスを維持するために外部からの熱を適用するこ
とを不要にする方法が示されている。触媒系における耐
火性固体、貴金属、卑金属としては、典型的には、それ
ぞれ、シリカ、白金、クロムが用いられる。炭化水素と
しては、炭素数1〜6のアルカン、ナフサ、ガソリン、
ディーゼル燃料が用いられる。炭化水素よりも容易に酸
化される開始性化合物(メタノールや水素)を、炭化水
素および/または空気中に導入することもできる。
属系の粒状改質触媒とニッケル系の粒状改質触媒とを併
用した触媒層を用い、水蒸気が添加された炭化水素系の
原燃料を触媒層に通流するようにした燃料電池用の燃料
改質器が示されている。原燃料の例は、天然ガス、LN
G、LPG、ナフサなどである。
料電池への適用については言及がないが、本出願人の出
願にかかる特開平8−239201号公報には、Rh修飾
(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いてCH4 をO2と接触反応させるこ
とにより、CH4 をH2とCOとに変換させるようにしたメタ
ンの改質による水素の製造法が示されている。なお、上
記のCH4 とO2との接触反応に際しては、さらに系にCO2
または/およびH2O を供給することもできる。この方法
は、CH 4 の燃焼を経由させて反応熱の一部を触媒層上で
補うようにし、しかもその燃焼反応物であるCO2 および
H2O を全てH2およびCOの生成に利用しようとするもので
ある。
用の燃料電池の水素源として、圧縮水素充填ボンベに充
填した純水素や水素吸蔵合金に吸蔵させた純水素を用い
る方法は、1充填当りの走行距離が短いという問題点が
ある。またボンベの使用は重量的に不利であり、ボンベ
材質の軽量化も研究されているものの、大型化が難しい
上、衝突時の安全性の確保に難がある。水素吸蔵合金
も、吸蔵水素当りの合金重量が大きいという難点があ
る。
造〉水素源として、メタノールから水蒸気改質反応によ
り水素を製造する方法は、反応温度が約250℃であ
り、反応器の予熱が必要となるため、燃料電池の始動が
遅くなるという問題点がある。またこの反応は吸熱反応
であるため、反応器の加熱が必要となる。
メタノールを水蒸気改質する方法とを組み合わせて水素
を製造する方法は、起動時には部分酸化反応、定常時に
は部分酸化と水蒸気改質反応とを行わせるものであるた
め、触媒層の温度を反応温度までにすみやかに上昇でき
るものと期待される。しかしながら、部分酸化単独状態
から部分酸化と水蒸気改質反応との共存状態への移行時
機の判定や、適切な水蒸気量を設定するために、複雑な
制御が必要となること、部分酸化によって発生した熱を
均一に分散できないと、局部的な温度上昇により熱分解
炭素の析出や触媒の劣化が起こることなどの解決課題が
ある。
特許第2732399号の方法は、原料として炭素数1
〜6のアルカン、ナフサ、ガソリン、ディーゼル燃料な
どの炭化水素を部分酸化して、水素を製造する方法であ
り、これら炭化水素の部分酸化反応が開始する温度(少
なくとも400℃、好ましくは500〜1200℃、さ
らに好ましくは700〜1000℃)に触媒層を加熱す
るために、部分酸化改質前にメタンもしくはメタノール
と空気を触媒層に導入しその燃焼熱を利用している。し
かるに、この方法においては、例示された炭化水素のう
ちメタン以外の炭化水素を水素製造に用いるときは反応
開始用にメタンもしくはメタノールが必要であり、また
反応温度が高いために炭素析出や触媒が熱劣化しやすい
という問題点がある。特に車載用の水素発生装置を対象
とするとき、2種類の燃料が必要となる不具合がある。
天然ガス、LNG、LPG、ナフサなどの炭化水素と水
蒸気とを用いる燃料電池用の燃料改質器にかかるもので
あるが、水蒸気接触分解反応は吸熱反応であり、粒状触
媒層への反応熱の供給方法は、触媒性能の劣化を防ぐた
め熱媒油を使用するなど、複雑であった。またこの公報
の方法においては、改質装置の構造の改良によって伝熱
特性を改善したものであるため、反応器として内側筒体
と外側筒体とからなる同心円状のものを用いなければな
らず、装置が複雑化することを免れない。さらに、起
動、停止を繰り返す車載用装置としては、複雑な構造の
改質器ほどその温度制御が困難となり、熱効率も悪化す
る。
開平8−239201号公報の方法は、メタンの改質に
よる水素の製造にかかるものであるが、メタンはボンベ
に充填した状態で取り扱わなければならないため、車載
するには重量的な問題がある。またメタンの改質では、
ボンベの現実的な容積の制約から、得られる水素量には
おのずから限界がある。
出願にかかる上記の特開平8−239201号公報のRh
修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒につき鋭意検討を行っていたが、
この触媒がメタノールまたはガソリン等の常温液状の炭
化水素を改質して水素を製造する触媒として好適である
ことを見い出した。
タノールまたは常温液状の炭化水素を改質して水素を製
造する方法を提供すること、殊に、主として車載の燃料
電池に適している水素の製造法を提供することを目的と
するものである。
は、Rh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いて、メタノールまた
は常温液状の炭化水素からなる原料と、酸素(または空
気)、あるいは酸素(または空気)と水蒸気とを、接触
反応させることにより、前記原料から水素を生成させる
ことを特徴とするものである。
修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いる。この触媒は、たとえ
ば、適当な空隙率を有するセラミックス製のハニカム状
または不織布状の担体の表面にAl2O3 を被覆し、そこに
Rhを担持させ、ついでPtを担持させ、さらにNiとCeO2と
を同時担持させることにより得られる。ただし、担体の
材質や形状の選択、被覆物形成の有無またはその材質の
選択は、種々のバリエーションが可能である。
ム状または不織布状の担体に対するAl2O3 被覆は、Alの
水溶性塩を水溶液または水−有機溶剤混合溶媒による溶
液の形で含浸処理した後、NH3 蒸気で処理してゲル化さ
せるか、あるいはアルミナゾルを含浸し、ついで乾燥、
焼成することにより行われる。
を含浸後、NH3 でゲル化処理し、乾燥、焼成、水素還元
することにより行われる。
を含浸後、NH3 でゲル化処理し、乾燥、焼成、水素還元
することにより行われる。
溶性塩およびCeの水溶性塩の混合水溶液を含浸後、NH3
でゲル化処理し、乾燥、焼成、水素還元することにより
行われる。
飾(Ni-CeO2)-Pt触媒が得られる。各成分の組成は重量比
で、Rh : Ni : CeO2 : Pt = (0.05-0.5) : (3.0-10.0)
: (2.0-8.0) : (0.3-5.0) が適当であり、殊に、Rh :
Ni : CeO2 : Pt = (0.1-0.4): (4.0-9.0) : (2.0-5.0)
: (0.3-3.0) に設定することが好ましい。
を省略し、実際の使用に際して触媒を高温で水素還元し
て用いることもできる。各段階で水素還元処理を行った
ときも、さらに使用に際して触媒を高温で水素還元して
用いることができる。
飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いてメタノールまたは常温液状
の炭化水素の改質を行う。常温液状の炭化水素とは、n
−ヘキサン、ガソリンをはじめとする炭素数5〜10程
度の直鎖のまたは分岐を有する炭化水素、殊に炭素数6
〜8程度のアルカン(なかんずくガソリン)を言うもの
とする。
常温液状の炭化水素を、酸素(または空気)、あるいは
酸素(または空気)と水蒸気と共に、触媒層に供給す
る。これにより接触反応が進行し、上記の原料から水素
が生成する。
(H2O/C のモル比)は 1.0〜3.0 程度(好ましくは 1.2
〜2.5 程度)、部分酸化のための酸素比(O2/Cのモル
比)は 0.1〜0.8 程度(好ましくは 0.2〜0.6 程度)に
設定することが望ましい。特に水蒸気比が 2.0付近でか
つ酸素比が 0.4付近のときに、最適の水素収量が得られ
る。
るときは、水蒸気比(H2O/C のモル比)は 0〜3.0 程度
(好ましくは 1.5〜2.5 程度)、部分酸化のための酸素
比は0.3〜0.7 程度(好ましくは 0.4〜0.6 程度)に設
定することが望ましい。
筒形)の反応器で充分である。そのため反応器の形状の
制約が少なく、重量的にも有利となり、触媒の交換も容
易である。
反応器には、上記のRh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を通常は固
定床として充填する。
〜800℃程度が適当である。反応温度はメタノールや
常温液状の炭化水素と酸素(または空気)との反応熱に
よって賄われるが、不足するときは、不足分は外部加熱
によって補うことができる。反応温度が余りに低いとき
は改質反応自体が円滑に進行せず、一方反応温度が余り
に高いときは、熱エネルギー的に不利となる上、メタノ
ールや常温液状の炭化水素の熱分解によるカーボンの析
出が起こる傾向がある。反応圧力は通常は常圧とする
が、ある程度の加圧条件を採用してもよい。
び反応器の前にリサイクル供給することもできる。
燃料電池のための水素の製造法として特に有用である。
また車載用に限らず固定して用いる燃料電池のための水
素の製造法としても有用である。
質化や褐炭の液化用のための水素の製造、CO2 の有効利
用の一つと考えられるメタノールへの変換に必要な水素
の製造法などとしても利用することができる。
出願人の出願にかかる特開平8−239201号公報
(先の出願)で用いているRh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒に相
当するものである。この先の出願においては本触媒をメ
タン(CH4) と酸素(O2)との接触反応に用いているが、本
発明によりメタノールまたは常温液状の炭化水素からの
水素の製造用の触媒としても用いることができることを
見い出したのである。
る。
(日本ガイシ株式会社製、耐熱性1350℃)を担体と
して用い、この担体をアルミナゾル(日産化学工業株式
会社製のアルミナゾル−100)に浸漬した後、乾燥、
焼成することにより、8重量%のAl2O3 を担体表面に被
覆させた。
液を含浸させ、NH3 でゲル化処理し、乾燥、焼成した
後、水素還元を行うことによりRhを担持させた。以下同
様にして、Pt(NH3)4(OH)2 水溶液よりPtを担持させ、さ
らにNi(NO3)2とCe(NO3)3の混合水溶液よりNiとCeO2を同
時担持させた。以上の3段階にわたる担持操作により、
Rh装飾Ni-CeO2-Pt触媒を調製した。
なる。 担体(コージェライト・ハニカム) アルミナゾル、乾燥、焼成 Rh(NO3)3 aq.含浸、NH3 vapor 処理、乾燥、焼成、
水素還元 Pt(NH3)4(OH)2 aq. 含浸、NH3 vapor 処理、乾燥、
焼成、水素還元 {Ni(NO3)2 + Ce(NO3)3} aq. 含浸、NH3 vapor 処
理、乾燥、焼成、水素還元
割合は、次の通りであった。 Rh: 0.1 wt% Ni: 5.0 wt% CeO2: 2.5 wt% Pt: 0.5 wt% なお触媒は、反応前に、N2で稀釈した40%-H2気流中にお
いて 400℃で30分間熱処理してから、反応に用いた。
用した常圧固定床流通反応装置を示した説明図である。
反応炉は単純な単筒形(円筒)としてある。触媒は、石
英製の管に流軸に対して垂直に充填し、これに原料を流
通させるようにしてある。図中、FIC は流量指示調節
計、TIR は温度指示記録計、TIC は温度指示調節計であ
る。
比)2.0 、酸素比(O2/C mol比)0.4 にて、触媒層(触
媒重量2g、触媒充填部体積 6.3ml)を通過させた。反
応炉温度(反応管外部)を350℃に設定したとき、触
媒層の温度は680〜690℃であった。結果を表1に
示す。L はリットル、mlはミリリットルである。
間速度(LHSV: hr-1)はそれぞれ15.7、19.4であり、単位
時間、触媒体積当りの水素空時収量はそれぞれ727、
914 mol/L・hrであった。
ki et al., Platinum Metals Review, 1998, 42(1),2-7
」によれば、メタノールの部分酸化と水蒸気改質とを
組み合わせて使用したとき反応器内部最高温度は400
℃となり、メタノール1モルから水素 2.4モルが得ら
れ、水素空時収量は137 mol/L・hr(水素収量750
NL/hr:触媒体積245ml)とある。これを上記の実施
例1の No. 1), No. 2) と比べると、メタノール転化率
はすぐれているが、触媒活性(水素空時収量)は劣って
いることがわかる。このことは、本発明における触媒を
用いた場合は、たとえば実施例1のNo. 2) の水素空時
収量が914 mol/L・hrであることを示すように、触媒
体積(従って反応器の容積)をこの文献の約15%に小
型化できることを示している。
造) 原料としてn−ヘキサンを使用し、水蒸気比 2.0, 0 、
酸素比 0.5〜1.0 にて、触媒層(触媒重量2g、触媒充
填部体積 6.3ml)を通過させた。反応炉温度(反応管外
部)を400℃に設定したとき、触媒層の温度は634
〜851℃であった。結果を表2に示す。水素収量の値
は、単位時間、触媒重量当りの水素生成量である。
酸化と水蒸気改質との組み合わせ)とを対比すると、部
分酸化と水蒸気改質とを組み合わせたNo.2の場合は、ヘ
キサン転化率、水素収量とも、部分酸化単独のNo.1の場
合よりも格段に数値が高いことがわかる。また、No.3,
No.4, No.5からも明らかなように、ヘキサン転化率を高
め水素収量を上げるには部分酸化のための酸素比を高く
すればよいが、部分酸化と水蒸気改質とを組み合わせる
方(No.2)が、水素収量を格段に高めることができること
がわかる。この実施例2のNo.2のときのn−ヘキサン供
給量は体積換算では18.5 ml/hrであり、n−ヘキサンの
液空間速度(LHSV: hr-1)は 2.9となり、水素空時収量は
単位時間、触媒体積当りの換算では171 mol/L・hrで
あった。
32399号の実施例7〜8(表3)の値を表3に示
す。表2との対比のため、数値の変換を行っている。
す表2とを対比すると、本発明の触媒を用いた場合に
は、ヘキサン転化率は従来の触媒を用いた場合と概ね同
等であるが、水素収量は本発明の触媒を用いた場合の方
が格段に高いことがわかる。このことは、同量の水素を
発生するための触媒量が、本発明の場合の方が少なくて
済み、従って、反応器が小型化できることを示してい
る。
たものを用いた。この脱硫処理により処理ガソリンのH
/Cが1.93になったものを用いて、試験を実施した。
とし、ガソリン供給量を36 ml/hrとして、水蒸気比
2.0、酸素比 0.5にて、触媒層(触媒重量2g、触媒充
填部体積 6.3ml)を通過させた。反応炉温度(反応管外
部)を400℃に設定したとき、触媒層の温度は719
〜735℃となり、次にあげる結果が得られた。 ・ガソリン転化率 82% ・水素空時収量 420 mol/L・hr
(No. 2))、実施例2(No.2)および実施例3の試験条件お
よび結果を表4に整理して示す。
触媒を用いているので、メタノールや常温液状の炭化水
素を改質して水素を製造することができる。このときに
は、従来提案されている「貴金属/卑金属多成分触媒」
や「貴金属系の粒状改質触媒とニッケル系の粒状改質触
媒とを併用した触媒」に比し、同量の水素を発生するた
めの触媒量が少量で済むので、反応器が小型化でき、車
載の燃料電池のための水素製造法としてすぐれている。
筒形の反応器を用いても行うことができるので、反応器
の形状の制約が少なく、重量的にも有利となり、触媒の
交換も容易である。
おいて用いる触媒は、本出願人の出願にかかる特開平8
−239201号公報(先の出願)で用いているRh修飾
(Ni-CeO2)-Pt触媒に相当するものであるが、この先の出
願においては本触媒をメタン(CH4) と酸素(O2)との接触
反応に用いているところ、本発明によりメタノールまた
は常温液状の炭化水素からの水素の製造用の触媒として
も用いることができることが見い出されたことの意義は
大きい。というのは、液体燃料であれば、従来の車の燃
料タンクやガソリンスタンドのようなインフラ設備をそ
のまま使用することができるからである。
装置を示した説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】Rh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒を用いて、メタノ
ールまたは常温液状の炭化水素からなる原料と、酸素
(または空気)、あるいは酸素(または空気)と水蒸気
とを、接触反応させることにより、前記原料から水素を
生成させることを特徴とする水素の製造法。 - 【請求項2】Rh修飾(Ni-CeO2)-Pt触媒の各成分の組成
が、重量比で、Rh : Ni : CeO2 : Pt= (0.05-0.5) :
(3.0-10.0) : (2.0-8.0) : (0.3-5.0) である請求項1
記載の水素の製造法。 - 【請求項3】常温液状の炭化水素が、n−ヘキサンまた
はガソリンである請求項1記載の水素の製造法。 - 【請求項4】車載の燃料電池に水素を供給するためのも
のである請求項1記載の水素の製造法。
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