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JP2002209111A - 画像符号化装置、画像通信システムおよびプログラム記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置、画像通信システムおよびプログラム記録媒体

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Publication number
JP2002209111A
JP2002209111A JP2001000220A JP2001000220A JP2002209111A JP 2002209111 A JP2002209111 A JP 2002209111A JP 2001000220 A JP2001000220 A JP 2001000220A JP 2001000220 A JP2001000220 A JP 2001000220A JP 2002209111 A JP2002209111 A JP 2002209111A
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JP
Japan
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image
processing
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encoding
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001000220A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kotani
亮 小谷
Hideo Ohira
英雄 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001000220A priority Critical patent/JP2002209111A/ja
Publication of JP2002209111A publication Critical patent/JP2002209111A/ja
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信端末の表示装置が低解像度である場合
に、低解像度なりの画質を保持しながら、通常の符号化
処理をおこなった場合に比較して圧縮率が高い符号化が
おこなえるようにする。 【解決手段】 入力される画像情報内の領域に対して前
処理をおこない、その前処理をおこなうに際して、前処
理前後の各画像情報の画素の値をあらわすnビットの2
進数をビット毎に比較し、その際の相違が下位mビット
(m<n)以内に収まるように、前処理後の画素の値を
制限する前処理部12と、この前処理部12にて前処理
がおこなわれた画像情報に対して符号化をおこなう符号
化部13とを備え、各画素の値がnビットで表現された
画像情報を符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像情報の符号
化をおこなう画像符号化装置、その画像符号化装置を用
いた画像通信システム、およびそれらの画像符号化装
置、画像通信システムにおいて使用されるプログラムを
格納したプログラム記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像情報を符号化する際には、通信量や
記憶容量を削減するために、圧縮率を上げてデータ量を
削減することが重要である。
【0003】そのような圧縮率を上げるための代表的な
符号化としては、DCT(Discrete Cosi
ne Transform:離散コサイン変換)を用い
るものと、DPCM(Diferential PC
M)を用いるものが知られている。なお、MPEG(M
oving Photographic Expert
Group)1, MPEG2, MPEG4等の符号
化方式では、前者のDCTを基礎とした符号化がおこな
われている。
【0004】以下、DCTを用いる画像情報の符号化に
ついて説明する。このDCTを基礎とした画像符号化
は、以下の3段階の処理によっておこなわれる。 (1) 2次元DCT処理 (2) 量子化処理 (3) 可変長符号化処理
【0005】まず、第1段階の2次元DCT処理におい
て、画像情報の8×8画素のブロックと呼ばれる領域に
対して2次元DCT処理をおこない、8×8=64個の
DCT係数を得る。
【0006】次に、第2段階の量子化処理において、上
記各DCT係数のそれぞれを整数値に量子化する。量子
化の結果、DCT係数の値の小さなものは、値がゼロと
なる。この量子化にはビット数の削減がともない、圧縮
率の向上に寄与するとともに、情報量が失われるために
非可逆の処理となる。
【0007】最後に、第3段階の可変長符号化処理にお
いて、上記量子化された8×8=64個のDCTの係数
を、低周波数に対応する値からジグザグにスキャンする
ことにより、1次元の64要素の配列に変換する。そし
て、それぞれのDCT係数の値とそれに連続するゼロの
数(ランレングス)を組み合わせて、ハフマン符号化を
おこなう。
【0008】このようなDCTに基づく符号化では、入
力される画像情報に高周波成分が少ない場合には、量子
化処理の結果、高域のDCT係数にゼロが多く含まれる
こととなり、ジグザグスキャン後の1次元配列の後半で
はゼロが連続することが多くなる。ハフマン符号化にお
けるこのゼロの連続に対して、短い符号化長を割り当て
ることにより、符号化後の情報量が削減される。自然画
像など通常の画像情報では高周波成分が少ない場合が多
く、一般に高い圧縮率が期待される。
【0009】また、さらに圧縮効率を上げるために、画
像情報に対してローパスフィルタ等を用いた前処理をお
こなう方式が従来からおこなわれてきた。すなわち、符
号化をおこなう前に、画像情報に対してローパスフィル
タをかける前処理をおこなうことにより、画像情報はさ
らに高周波成分がカットされるため、その後の符号化に
おいて圧縮率が向上する。ただし、ローパスフィルタの
効果が強すぎる場合には、画像全体がぼやけてしまうと
いう問題点がある。
【0010】この問題に対処するため、画像情報に応じ
て選択的にローパスフィルタを適用するなどによって画
像の劣化を視覚的に目立たなくする方法が、たとえば特
開平5−344346号公報などで提案されている。
【0011】この特開平5−344346号公報では、
画像データから圧縮の障害となる高周波成分をラプラシ
アンフィルタによって抽出し、この抽出された高周波成
分にメディアンフィルタをかけて平滑化することによ
り、画像のエッジ部分をあらわす、強いフィルタリング
をおこなわない方がよい高周波成分を検出して、各ブロ
ックごとに使用するローパスフィルタを選択するもので
ある。これにより、画像の劣化は視覚的に目立たないも
のとなる。
【0012】なお、デジタル画像処理におけるローパス
フィルタは、近傍の画素値の加重平均などによる空間フ
ィルタによって実現されることが多い。
【0013】次に、DPCMを用いる画像情報の符号化
について説明する。このDPCMを用いた符号化による
画像圧縮は、DCTを用いた場合とは異なり、可逆的な
符号化を実現することができる。また、この場合、情報
の損失がない(ロスレス)ため、復号化においては原画
像を完全に復元することが可能である。ただし、DPC
Mによる符号化においても、量子化処理を含むなどの理
由により、情報の損失がある(ロスがある)タイプも存
在する。
【0014】以下にこのDPCMによるロスレス符号化
の一例を説明する。まず、ブロックの行方向の最も左側
の画素の値をハフマン符号化により符号化する。続い
て、先に符号化した画素とその右側の画素との差分をと
り、その値をハフマン符号化により符号化する。以降、
次々にその差分の符号化を繰り返すことにより、ブロッ
クにおける1行の符号化が完了する。残りの行に対して
も同一の処理を繰り返す。
【0015】なお、ここでは画像情報を2次元のブロッ
クに分割する場合について説明したが、必ずしもその必
要はなく、画像情報全体における1行を単位として処理
してもかまわない。さらに、右方向スキャンのあと、最
も右側の画素の次にはそのすぐ下の画素との差分をとっ
てその値を符号化し、そののち左方向スキャンをおこな
い、これを繰り返す方法も考えられる。
【0016】上記のような符号化による画像符号化装置
を用いた画像通信システムにおいては、画像送信端末、
通信路、および画像受信端末によって構成されるのが一
般的である。上記画像送信端末において入力画像の画像
情報を符号化し、符号化された画像情報を通信路を介し
て画像受信端末に送信する。画像受信端末においては、
この通信路を介して受信した画像情報を復号化してCR
T等による表示装置上に画像を表示する。また、このよ
うな画像通信は一方向の通信だけではなく、双方向の場
合もある。
【0017】ここで、通信路として公衆回線を用い、そ
の公衆回線に接続された電話端末を介して画像通信をお
こなう場合などにおいては、異種の端末同士の画像通信
がおこなわれる場合がある。そのとき、画像送信端末か
ら送られる画像情報の解像度に比較して、画像受信端末
の表示装置の解像度が不足している場合には、本来の画
質で表示することができない。このような場合には、高
い解像度ではどのみち表示できないのであるから、画像
送信端末側で低解像度の符号化をおこなうことにより圧
縮率を向上することも考えられる。しかしながら、画像
通信の規格によっては、符号化の解像度が決められてい
る場合があり、決められた解像度で符号化せざるを得な
い。このような場合には、ローパスフィルタをかけるこ
とによって圧縮率を向上することが考えられる。しか
し、すでに述べたようにローパスフィルタをかけると画
像の劣化が生ずる。
【0018】なお、このような画像情報の符号化につい
ての記載がある文献としては、上記特開平5−3443
46号公報の他にも、たとえば特開平10−25748
4号公報、特開平7−274170号公報、特開平8−
307618号公報、特開平5−114240号公報、
特開平8−36642号公報、特開平7−107462
号公報、特開平10−233916号公報、特開平10
−285409号公報、特開平5−115055号公
報、特開平4−219059号公報などがあり、また、
画像通信システムについての記載がある文献としては、
特開平6−189105号公報、特開平9−65111
号公報、特開平5−122505号公報などもある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像通信システ
ム、およびそれに用いられる画像符号化装置は以上のよ
うに構成されているので、圧縮率を向上させるためにロ
ーパスフィルタをかけると、画質の劣化が生ずるという
課題があった。
【0020】この発明は、特に画像受信端末の表示装置
が低解像度である場合に、低解像度なりの画質を保持し
ながら、通常の符号化処理をおこなった場合に比較して
圧縮率が高い符号化をおこなう、画像通信システムとそ
れに用いられる画像符号化装置、およびそれらのための
プログラムを格納したプログラム記録媒体を得ることを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像符号
化装置は、前処理部にて、入力画像に対して前処理をお
こなうとともに、前処理後の画素の値を前処理前の画素
の値を含む所定区間内に制限し、符号化部にて、この前
処理部の出力画像に対する符号化をおこなうようにした
ものである。
【0022】この発明に係る画像符号化装置は、前処理
部が、前処理前後における各画素の値の差を最大許容値
以内に抑える処理をおこなうようにしたものである。
【0023】この発明に係る画像符号化装置は、前処理
部が、前処理前後の各画素の値をあらわすnビットの2
進数のビット毎の相違が、下位mビット以内に収まるよ
うに前処理後の各画素値を制限する処理をおこなうよう
にしたものである。
【0024】この発明に係る画像符号化装置は、前処理
部が、入力画像に対して高周波成分除去の処理をおこな
うようにしたものである。
【0025】この発明に係る画像符号化装置は、符号化
部が、出力画像に対してDPCMによる符号化処理をお
こなうようにしたものである。
【0026】この発明に係る画像符号化装置は、符号化
部が、出力画像に対してDCTの処理をおこなうように
したものである。
【0027】この発明に係る画像符号化装置は、前処理
部が、設定により所定区間の値を変更するようにしたも
のである。
【0028】この発明に係る画像通信システムは、入力
画像の前処理後における画素の値を前処理前の画素の値
を含む所定区間内に制限する前処理部、およびこの前処
理部からの出力画像を符号化する符号化部を備えた画像
送信端末と、この画像送信端末からの出力画像を復号化
して表示する画像受信端末との間を、通信路によって接
続したものである。
【0029】この発明に係る画像通信システムは、前処
理部が、前処理前後における各画素の値の差を最大許容
値以内に抑える処理をおこなうようにしたものである。
【0030】この発明に係る画像通信システムは、前処
理部が、前処理前後の各画素の値をあらわすnビットの
2進数のビット毎の相違が、下位mビット以内に収まる
ように前処理後の各画素値を制限する処理をおこなうよ
うにしたものである。
【0031】この発明に係る画像通信システムは、画像
受信端末より画像送信端末に対して表示解像度の情報の
送信をおこない、画像送信端末ではその表示解像度が低
解像度である場合に限って前処理をおこなうようにした
ものである。
【0032】この発明に係る画像通信システムは、画像
受信端末より画像送信端末に対して表示解像度の情報の
送信をおこない、画像送信端末ではその表示解像度の情
報をもとに、所定区間を変化させるようにしたものであ
る。
【0033】この発明に係るプログラム記録媒体は、前
処理によって入力画像の高周波成分を除去する手順、前
処理前後の各画素の値をあらわすnビットの2進数のビ
ット毎の相違が、下位mビット以内に収まるように前処
理後の各画素値を制限する手順、および符号化の手順を
実行するプログラムを格納したものである。
【0034】この発明に係るプログラム記録媒体は、m
の値を可変とするプログラムを格納したものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による画
像通信システムの構成を表すブロック図である。図にお
いて、1は各画素の値をあらわすビット数がnである入
力画像の画像情報を符号化して送信する画像送信端末で
あり、2はこの画像送信端末1によって符号化された画
像情報を受信して復号化し、それに基づく画像の表示を
おこなう画像受信端末である。3はこれら画像送信端末
1と画像受信端末2の間で送受信される画像情報を伝送
する通信路としての通信網である。
【0036】上記画像送信端末1内において、11は各
画素の値をあらわすビット数がnである入力画像の入力
がおこなわれる画像入力部であり、たとえばカメラ等に
よって実現される。12は入力画像の画像情報内の領域
に対して前処理をおこなう前処理部であり、13はこの
前処理部12の出力に対してロスレスのDPCMによる
圧縮処理をおこなう符号化部である。14はこの符号化
部13で符号化された画像情報をビットストリームとし
て、通信網3を介して画像受信端末2に送信する送信側
通信部である。
【0037】画像受信端末2内において、15は画像送
信端末1の送信側通信部14から送られてくるビットス
トリームの取り出しをおこなうとともに、通信制御をお
こなう受信側通信部である。16はこの受信側通信部1
5の取り出したビットストリームの復号化をおこなう復
号化部であり、17はこの復号化部16で復号化された
画像情報に基づいて画像を表示する、CRTなどによる
表示部である。
【0038】また、上記前処理部12内において、21
は画像入力部11に入力された入力画像を原画像とし
て、その画像情報を記憶しておく原画像記憶部であり、
22はこの原画像記憶部21から読み出された画像情報
に対して、高周波成分を除去するローパスフィルタの処
理をおこなうための水平空間フィルタである。23はこ
の水平空間フィルタ22の出力と、原画像記憶部21か
ら読み出された画像情報とを比較して、各画素の値の修
正をおこなう比較制限部である。
【0039】なお、31はこれら原画像記憶部21、水
平空間フィルタ22、比較制限部23からなる前処理部
12と、上記符号化部13とによって構成される、当該
画像通信システムで用いられる画像符号化装置である。
【0040】次に動作について説明する。なお、以下の
説明においては、画像は白黒の濃淡画像とし、各画素の
値はn=8ビットで表現され、値域は0から255とす
る。また画像受信端末2の表示部17における表示解像
度は0から63までの64階調とする。この場合、画像
受信端末2が受信する画像情報の本来の画素値に比較し
て、表示は低解像度であり、画像受信端末2の表示部1
7では画素の値を2ビット切り捨てて、64階調に変換
して表示するものとする。
【0041】ここで、この実施の形態1においては、行
方向に連続した8画素を符号化の単位とする。以下では
この行方向8画素の単位を符号化単位と呼ぶことにす
る。図2は入力された原画像の画像情報における符号化
単位の例を示す図である。図に示す符号化単位は8つの
画素が左右に連なっている。各画素の値は8ビットで表
現されるものとし、その値域は0から255の間とす
る。以下、この図2に示す符号化単位が実施の形態1に
おける画像符号化装置31にて処理される様子を説明す
る。
【0042】図3は前処理部12内の水平空間フィルタ
22から出力される符号化単位の例を示す図である。水
平空間フィルタ22は図2に示す符号化単位を入力と
し、フィルタ処理後の図3に示す符号化単位を出力す
る。水平空間フィルタ22においては、画素および近傍
画素の加重平均を求める。この実施の形態1においては
次式による処理をおこなう。
【0043】Y(i)=(X(i−1)+2X(i)+
X(i+1))/4 (1<i<6) Y(0)=Y(1) Y(7)=Y(6) ただし、原画像(フィルタ処理前)の画素値をX
(i),フィルタ処理後の画素値をY(i)(0<i<
7)とする。
【0044】水平空間フィルタ22はこのフィルタ処理
後の符号化単位を比較制限部23に送る。比較制限部2
3は原画像記憶部21に記憶されている原画像の該当す
る符号化単位を読み出し、それを水平空間フィルタ22
より送られてきた符号化単位と比較して、各画素の値の
修正をおこなう。
【0045】次に比較制限部23において、次式で表さ
れる処理をおこなうことによって各画素の値を修正す
る。ただし、比較制限部23の出力をZ(i)(0<i
<7)、aをbだけ右シフトする演算をshr(a,
b)と表記し、乗算を*と表記する。
【0046】shr(Y(i),2)=shr(X
(i),2)のとき Z(i)=Y(i) shr(Y(i),2)>shr(X(i),2)のと
き Z(i)=shr(X(i),2)*4+3 shr(Y(i),2)<shr(X(i),2)のと
き Z(i)=shr(X(i),2)*4
【0047】この式は、水平空間フィルタ22によるフ
ィルタ処理後の画素値Y(i)が当該フィルタ処理前の
画素値X(i)を含む区間[4n,4n+3](0<n
<63)を超えている場合、フィルタ処理後の画素値Y
(i)をその区間内に強制的に制限する。たとえば、入
力された原画像の画像情報のフィルタ処理前における画
素値Xが5であり、フィルタ処理後における画素値Yが
9である場合、フィルタ処理後における画素値Yは5を
含む区間[4,7](n=1)を超えているため、比較
制限部23においては画素の値を区間[4,7](n=
1)内の値7に強制的に変更する。
【0048】図4は原画像記憶部21からの図2に示す
符号化単位と、水平空間フィルタ22からの図3に示す
符号化単位が入力された場合に、比較制限部23から出
力される符号化単位の例を示す図である。図示のよう
に、各画素の値は水平空間フィルタ22によるフィルタ
処理後の画素値を上記の式によって変更した値となって
いる。
【0049】このように、前処理部12では比較制限部
23が、水平空間フィルタ22によるフィルタ処理をお
こなった後の画素値Y(i)が、フィルタ処理をおこな
う前の画素値X(i)を含む所定区間を超えないように
強制的に制限する処理をおこなっている。具体的には、
上記水平空間フィルタ22によるフィルタ処理後の画像
の画素値Y(i)が、処理前の画素値X(i)をあらわ
す2進数(nビット)と処理後の画素値Y(i)をあら
わす2進数(nビット)とをビット毎に比較して、その
相違が下位mビット(m<n)以内に収まる範囲に制限
するように処理している。
【0050】このように、上記説明においては、比較制
限部23において、前処理後の画素値と前処理後の画素
値をビット毎に比較した際の相違が下位mビット以内に
収まるように処理する場合について示したが、この比較
制限部23における処理としては、|Y(i)−X
(i)|、つまり、Y(i)とX(i)の差の絶対値を
最大許容値以内に抑えるような処理するようにしてもよ
い。この場合には、正確には表示におけるロスレスを達
成することはできなくなるが、一定の効果があると考え
られる。
【0051】符号化部13は上記前処理部12の比較制
限部23から出力される符号化単位をロスレスタイプの
DPCMにより符号化する。すなわち、符号化単位の最
も左側の画素の値を符号化し、そのあと、この最も左側
の画素の値とその右側の画素の値との差分をとって、そ
の差分値を逐次可変長符号化してゆく。なお、最も左側
の画素の符号化は、単純に画素値を8ビットの固定長で
表現することによってなされる。
【0052】図5はこの符号化部13が画素の値の差分
を符号化する際に参照する符号化テーブルを示す図であ
る。差分は−255から255の範囲の値をとりうるた
め、符号化テーブルの項目は511あるが、図5にはそ
の一部を抜粋して表示している。なお、この符号化テー
ブルにおいては、差分dに対する符号の符号化長Lは以
下のようになる。
【0053】L=1 (d=0) L=2d (d>0) L=2*(−d)+1 (d<0)
【0054】また、図6は符号化部13が符号化をおこ
なう際の中間的な計算結果を示す図である。この図にお
いては、最も左側の画素は比較制限部23からの出力が
そのまま表示され、それに続いて各画素の差分が計算さ
れている。
【0055】図7は符号化部13の出力するビットスト
リームの例を示す図である。図においては、ビットスト
リームの下に対応する値を示している。符号化部13は
最も左側の画素は8ビットの固定長により符号化する
(図7に示すビットストリームの最初の0000000
1)。その他の画素の差分については、図5に示す符号
化テーブルを参照して可変長符号化をおこない、得られ
たビットストリーム(0,0,1110,111111
111111111110,10,0,0)を出力す
る。
【0056】このビットストリームの符号化長は以下の
ようになる。まず最も左側の画素は8ビットである。そ
れに続く画素の差分の符号化長は、上記式のLによって
計算されるから、以下のように36となる。 8+1+1+(2*2)+(2*9)+(2*1)+1
+1=36
【0057】ここで、上記実施の形態1における以上の
ような処理に対して、水平空間フィルタ22および比較
制限部23を通さずに、入力された原画像の画像情報の
符号化単位をそのまま符号化部13に入力して符号化し
た場合を仮に考えると、この例の場合には符号化長は大
きくなる。
【0058】図8は仮に図2に示した原画像の画像情報
の符号化単位をそのまま符号化部13に入力した場合
の、符号化部13の中間的な計算結果を示す図である。
【0059】この場合のビットストリームの符号化長
は、 8+(2*2+1)+(2*2)+(2*2+1)+
(2*15)+(2*3+1)+(2*3)+(2*3
+1)=72 となり、さきの場合よりも大きくなる。これは、水平空
間フィルタ22をかけたことによる結果と考えられ、こ
の例以外の場合にも一般に効果があると考えられる。
【0060】このビットストリームは送信側通信部14
より通信網3を介して画像受信端末2に送られる。画像
受信端末2ではそれを受信側通信部15で受信して復号
化部16で復号化し、表示部17にはそれに基づく画像
が表示される。この実施の形態1における符号化方式は
ロスレスであるため、画像受信端末2の復号化部16に
おいては、図4に示した比較制限部23の出力の符号化
単位がそのまま再現される。この符号化単位は表示部1
7において、2ビットの切り捨てがおこなわれる。
【0061】図9は表示部17における切り捨て処理後
の符号化単位を示す図である。これは図4に示した比較
制限部23の出力を単に2ビット切り捨てたものとなっ
ている。なお、図の符号化単位は、図2に示した符号化
単位を2ビット切り捨てても全く同じ結果となる。これ
は、この発明における比較制限部23の処理により、原
画像の画像情報をそのまま符号化して表示部17に入力
した場合と同様の画質が得られることを示している。
【0062】これに対して、水平空間フィルタ22から
出力される符号化単位に対して2ビットの切り捨ての処
理をおこなった場合には、同等の画質が保証されない。
【0063】図10は図3に示した水平空間フィルタ2
2の出力の符号化単位に対して、2ビット切り捨てを仮
におこなった場合の結果を示している。これによれば、
図9とは異なる結果となっている。これは水平空間フィ
ルタ22により画質が劣化したことを示している。
【0064】なお、上記説明では、符号化部13による
符号化の方式としてロスレスタイプのDPCMを用いた
が、ロスのあるタイプのDPCMを採用してもよい。こ
の場合、符号化にはロスが生ずるため、表示においてロ
スが発生することが避けられないと考えられるが、ロー
パスフィルタおよび比較制限部23の働きにより、圧縮
率向上にそれなりの効果があると考えられる。
【0065】また、符号化部13が圧縮処理をおこなう
符号化の方式としては、これらDPCMによるものにの
み限られるものではなく、DCTを用いた符号化を採用
することも可能である。この場合においてもロスは発生
するが、ローパスフィルタおよび比較制限部23の働き
により、圧縮率向上にそれなりの効果があると考えられ
る。
【0066】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、水平空間フィルタ22によるローパスフィルタ処理
によって高域を除去することにより、ビットストリーム
の符号化長を削減することが可能になるとともに、前処
理前後の画素値の相違を下位mビット以内に収まるよう
に制限しているので、表示される画像の入力画像に対す
る再現性が改善され、原画像を低解像度の画像受信端末
2に直接表示した場合と同様の画質が得られるという効
果が得られる。
【0067】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2による画像通信システムについて説明する。この実施
の形態2は、画像受信端末2の表示解像度を可変とする
画像通信システムを提供するものである。なお、そのシ
ステム構成は図1に示した実施の形態1の場合と同様で
あるため、ここではその説明を省略する。
【0068】通信網3を介してさまざまな機種の画像受
信端末2が画像送信端末1に接続される画像通信システ
ムにおいては、画像受信端末2の表示部17の表示解像
度はさまざまな値となる。たとえば、上記実施の形態1
においては、画像受信端末2の表示部17の表示解像度
は64階調であるものとしたが、通信網3に接続される
画像受信端末2によっては32階調の場合もあり得る。
【0069】この実施の形態2においては、画像送信端
末1と画像受信端末2の間で画像通信を開始する際に、
画像受信端末2の受信側通信部15からその表示部17
における表示解像度の情報を、通信網3を介して画像送
信端末1の送信側通信部14に対して送信する。
【0070】画像送信端末1では、送信側通信部14が
画像受信端末2から表示解像度を受けると、それを前処
理部12の比較制限部23に転送する。比較制限部23
はこの送信側通信部14からの画像受信端末2の表示解
像度の情報に基づいてその動作を変化させる。ここで、
送信側通信部14が画像受信端末2の表示解像度が64
階調であるという情報を受信した場合には、比較制限部
23は実施の形態1の場合と同様の動作をする。一方、
画像受信端末2の表示解像度が32階調であるという情
報を受信した場合には、比較制限部23はその出力Z
(i)の計算方法を以下に示す式のように変更する。
【0071】shr(Y(i),3)=shr(X
(i),3)のとき Z(i)=Y(i) shr(Y(i),3)>shr(X(i),3)のと
き Z(i)=shr(X(i),3)*8+7 shr(Y(i),3)<shr(X(i),3)のと
き Z(i)=shr(X(i),3)*8
【0072】図11は画像受信端末2の表示部17にお
ける表示解像度が32階調である場合の、比較制限部2
3から出力される出力の例を示す図である。この場合、
図4に示す64階調の場合とは異なり、図3に示す水平
空間フィルタ22の出力と同じ内容になっている。これ
は、32階調となったことにより、表示が粗くなったた
め、図3と同じ値を送信しても、画像受信端末2側では
その違いが表示部17の表示に表れなくなったことを意
味する。
【0073】図12は画像送信端末1の符号化部13が
符号化をおこなう際の中間的な計算結果を示す図であ
る。
【0074】この場合のビットストリームの符号化長
は、同様に計算されて、 8+1+1+(2*3)+(2*6)+(2*3)+1
+1=36 となり、64階調の場合と同等になる。なお、一般の場
合においては、32階調の方が比較制限部23での画素
値の変更が少なく、ローパスフィルタの効果が出やすい
ため、符号化長は小さくなる傾向があると考えられる。
【0075】なお、この実施の形態2における画像情報
の符号化はロスレスにておこなわれる。したがって、画
像受信端末2の表示解像度が32階調の場合にも、画像
受信端末2の復号化部16においては、図11に示した
画像送信端末1の比較制限部23の出力の符号化単位が
そのまま再現される。この符号化単位は表示部17にお
いて3ビットの切り捨てがおこなわれ、それに基づく画
像が表示される。
【0076】図13は表示部17における切り捨て処理
後の符号化単位を示す図である。これは図11に示す画
像送信端末1の比較制限部23の出力を、単に3ビット
切り捨てたものとなっている。なお、図の符号化単位
は、図2に示した符号化単位を3ビット切り捨てた場合
にも全く同じ結果となる。したがって、この場合もロス
レスである。
【0077】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、画像受信端末2の表示部17の表示解像度に依存し
て、画像送信端末1の比較制限部23における計算方法
が変化するため、ロスレスの特性を保ちながら、表示解
像度が小さくなるにしたがって符号化長を短く(圧縮率
を大きく)することができるという効果が得られる。
【0078】実施の形態3.なお、上記実施の形態1お
よび実施の形態2においては、すべての処理をハードウ
ェアによって実現した場合について説明したが、それら
と同等の機能をソフトウェア的に実現することも可能で
ある。
【0079】すなわち、原画像の画像情報の領域に対し
てローパスフィルタをかける前処理をおこなう手順、こ
の原画像の画像情報にローパスフィルタによる前処理を
おこなう前の各画素の値と、前処理をおこなった後の各
画素の値の差を、LSBからm(m<n)ビットまでに
抑える手順、およびこのローパスフィルタによる前処理
がおこなわれた画像情報の符号化をおこなう手順をコン
ピュータに実行させ、画像符号化を実現するプログラ
ム、さらにはそのmの値を可変とするプログラムをコン
ピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体に格納し、
コンピュータのプロセッサがそのプログラムを逐次読み
出して処理することにより、ハードウェアの場合と同等
の処理機能を実現する。
【0080】実施の形態4.以下、この発明による他の
実施の形態を、実施の形態4としてまとめて説明する。
上記実施の形態1および実施の形態2においては、DP
CMの対象となる符号化単位は、横方向8画素とした
が、これを画像全体の横幅の画素数とすることもでき
る。また、走査を2次元に拡張して、その右端の点では
次の予測点を下の行に移して、走査方向を折り返した
り、右端まで処理したら次の行の左端へ連続して予測し
たりといったことも可能である。また、このような折り
返し走査を8×8などのブロック(画像情報中の領域)
単位におこなうこともできる。
【0081】また、ローパスフィルタとして水平空間フ
ィルタ22を用いたものについて説明したが、他の方法
で代替してもかまわない。たとえば、3×3の領域にお
ける加重つき平均を用いることもできる。
【0082】また、実施の形態2においては、画像受信
端末2側の解像度によって比較制限部23での計算方法
を変化させるものを示したが、計算方法を変化させるか
わりに、画像受信端末2が一定以上の解像度をもつ場合
には比較制限部23での処理を省略するようにしてもよ
い。たとえば、解像度が256階調である場合には本質
的に表示部17におけるロスがなくなるため、比較制限
部23の処理を省略してもかまわない。
【0083】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
される画像情報内の領域に対して前処理をおこなう前処
理部が、前処理後の画素の値を、前処理前の画素値を含
む所定区間に制限するように構成したので、前処理後の
画素値の前処理前の画素値に対する誤差が制限され、表
示される画像の入力画像に対する再現性が改善され、特
に、画像受信端末の表示装置が低解像度である場合、所
定区間内に前処理後の画素値を制限することにより、誤
差が表示装置による低解像度化によりかき消される程度
に制限される場合には、前処理をおこなわない場合と同
等の画質を保持することができる画像符号化装置が得ら
れる効果がある。
【0084】この発明によれば、前処理部が前処理前後
の画素値をあらわす2進数(nビット)をビット毎に比
較して、それらの相違が下位mビット(m<n)以内に
収まるように制限するように構成したので、表示される
画像の入力画像に対する再現性を改善することができ、
特に表示装置が下位mビットを切り捨てて表示する場合
には、前処理をおこなわない場合と全く同じ画像を表示
することができる画像符号化装置が得られる効果があ
る。
【0085】この発明によれば、前処理として、画像情
報に対する高周波成分除去処理をおこなうように構成し
たので、画像の高周波成分がカットされて、ビットスト
リームの符号化長の短縮がはかれ、圧縮率が向上し、デ
ータ量を削減できるという効果がある。
【0086】この発明によれば、設定により、前処理に
おける所定区間を変更できるように構成したので、通信
路に種々の画像受信端末を接続した場合、その表示解像
度に依存して比較制限部における計算方法が変化するた
め、ロスレスの特性を保ちながら、表示解像度が小さく
なるにしたがって符号化長を短くし、圧縮率を向上させ
ることができるという効果がある。
【0087】この発明によれば、通信路を介して画像受
信端末に接続されている画像送信端末が、前処理部と符
号化部を備え、前処理後の各画素の値が前処理前の各画
素の値を含む所定区間内に制限する処理をその前処理部
でおこない、前処理部の出力画像を符号化する処理をそ
の符号化部でおこなうように構成したので、前処理後の
画素値の前処理前の画素値に対する誤差が制限され、表
示される画像の入力画像に対する再現性が改善され、特
に、画像受信端末の表示装置が低解像度である場合、所
定区間内に前処理後の画素値を制限することにより、誤
差が画像受信端末の表示装置による低解像度化によりか
き消される程度に制限される場合には、前処理をおこな
わない場合と同等の画質を保持することができる画像通
信システムが得られる効果がある。
【0088】この発明によれば、前処理前後の画素値を
あらわす2進数(nビット)をビット毎に比較して、そ
れらの相違が下位mビット(m<n)以内に収まるよう
に制限する処理を、画像送信端末内の前処理部でおこな
うように構成したので、表示される画像の入力画像に対
する再現性を改善することができ、特に画像受信端末の
表示装置が下位mビットを切り捨てて表示する場合に
は、前処理をおこなわない場合と全く同じ画像を表示す
ることができる画像通信システムが得られる効果があ
る。
【0089】この発明によれば、画像送信端末は前処理
部による前処理を、通信路を介して画像受信端末より送
られてくる表示解像度が低解像度である場合に限って実
行するように構成したので、種々の画像受信端末を接続
した場合でも、その表示解像度にあわせた通信が可能と
なり、システムのフレキシビリティが向上するという効
果がある。
【0090】この発明によれば、画像送信端末は前処理
における所定区間を、通信路を介して画像受信端末より
送られてくる表示解像度の情報をもとに変化させるよう
に構成したので、種々の画像受信端末を接続した場合で
も、その表示解像度にあわせた通信が可能となり、シス
テムのフレキシビリティが向上するという効果がある。
【0091】この発明によれば、入力画像の高周波成分
を除去する前処理、前処理前後における各画素の値をあ
らわす2進数のビット毎の相違が下位mビット以内にな
るように制限する処理、および符号化の処理の各手順を
実行するプログラムを、プログラム記録媒体に格納する
ように構成したので、原画像を低解像度の画像受信端末
に直接表示した場合と同様の画質が得られる画像符号化
をソフトウェアで実現できるという効果がある。
【0092】この発明によれば、mの値を可変とするプ
ログラムをプログラム記録媒体に格納するように構成し
たので、通信路に種々の画像受信端末を接続し、ロスレ
スの特性を保ちながら、表示解像度が小さくなるにした
がって圧縮率を向上させることが可能な画像通信を、ソ
フトウェアで実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1および実施の形態2
による画像通信システムの構成を表すブロック図であ
る。
【図2】 実施の形態1における入力された原画像の画
像情報の符号化単位の例を示す図である。
【図3】 実施の形態1における水平空間フィルタから
出力される符号化単位の例を示す図である。
【図4】 実施の形態1における比較制限部から出力さ
れる符号化単位の例を示す図である。
【図5】 実施の形態1における符号化部が画素の差分
を符号化する際に参照する符号化テーブルを示す図であ
る。
【図6】 実施の形態1における符号化部による符号化
の際の中間的な計算結果を示す図である。
【図7】 実施の形態1における符号化部の出力するビ
ットストリームの例を示す図である。
【図8】 実施の形態1における原画像の符号化単位を
そのまま符号化部に入力した場合の中間的な計算結果を
示す図である。
【図9】 実施の形態1における表示部での切り捨て処
理後の符号化単位を示す図である。
【図10】 実施の形態1における水平空間フィルタの
出力を2ビット切り捨てた場合の結果を示す図である。
【図11】 実施の形態2における表示解像度が32階
調である場合の比較制限部からの出力の例を示す図であ
る。
【図12】 実施の形態2における符号化部による符号
化の際の中間的な計算結果を示す図である。
【図13】 実施の形態2における表示部での切り捨て
処理後の符号化単位を示す図である。
【符号の説明】
1 画像送信端末、2 画像受信端末、3 通信網(通
信路)、11 画像入力部、12 前処理部、13 符
号化部、14 送信側通信部、15 受信側通信部、1
6 復号化部、17 表示部、21 原画像記憶部、2
2 水平空間フィルタ(ローパスフィルタ)、23 比
較制限部、31 画像符号化装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK00 MA02 MA23 MD02 ME01 SS06 SS20 TA69 TC45 UA02 5C077 LL19 MP01 PP04 PP20 PP46 PP47 PQ08 PQ20 RR06 RR11 RR21 SS07 TT09 5C078 AA04 BA57 CA01 DA00 DA01 DA02 DB11 EA01 5J064 BA04 BA13 BA16 BC02 BC18 BD02 BD03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像に対して前処理をおこなうとと
    もに、当該前処理後の画素の値を当該前処理前の画素の
    値を含む所定区間内に制限する前処理部と、 前記前処理部からの出力画像に対して符号化をおこなう
    符号化部とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前処理部は、前処理前の各画素の値と当
    該前処理後の各画素の値との差を最大許容値以内に制限
    することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前処理部は、前処理前の各画素の値をあ
    らわすnビットの2進数と、当該前処理後の各画素の値
    をあらわすnビットの2進数とをビット毎に比較した際
    の相違が、下位mビット以内に収まるように、前記前処
    理後の値を制限することを特徴とする請求項1記載の画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前処理部は、入力画像に対して高周波成
    分を除去する処理であることを特徴とする請求項1から
    請求項3のうちのいずれか1項記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 符号化部は、前処理部からの出力画像に
    対してDPCMをもちいた符号化処理をおこなうことを
    特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項
    記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 符号化部は、前処理部からの出力画像に
    対して離散コサイン変換の処理をおこなうことを特徴と
    する請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の
    画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 前処理部は、前処理における所定区間
    を、設定により変更可能とすることを特徴とする請求項
    1から請求項6のうちのいずれか1項記載の画像符号化
    装置。
  8. 【請求項8】 入力画像を符号化して送信する画像送信
    端末と、 前記画像送信端末にて符号化された画像を受信して復号
    化し、復号化された画像を表示する画像受信端末と、 前記画像送信端末と画像受信端末とで送受信される画像
    を伝送する通信路とを備える画像通信システムにおい
    て、 前記画像送信端末は、前記入力画像に対して前処理をお
    こなうとともに、当該前処理後の画素の値を当該前処理
    前の画素の値を含む所定区間内に制限する前処理部と、 前記前処理部からの出力画像に対して符号化をおこなう
    符号化部とを備えることを特徴とする画像通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前処理部は、前処理前の各画素の値と当
    該前処理後の各画素の値との差を最大許容値以内に制限
    することを特徴とする請求項8記載の画像通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前処理部は、前処理前の各画素の値を
    あらわすnビットの2進数と、当該前処理後の各画素の
    値をあらわすnビットの2進数とをビット毎に比較した
    際の相違が、下位mビット以内に収まるように、前記前
    処理後の値を制限することを特徴とする請求項8記載の
    画像通信システム。
  11. 【請求項11】 画像受信端末は、通信路を介して画像
    送信端末に表示解像度の情報を送信し、 前記画像送信端末は、前記表示解像度が低解像度である
    場合に限り、前処理をおこなうことを特徴とする請求項
    8から請求項10のうちのいずれか1項記載の画像通信
    システム。
  12. 【請求項12】 画像受信端末は、通信路を介して画像
    送信端末に表示解像度の情報を送信し、 前記画像送信端末は、前記表示解像度の情報に基づい
    て、前処理部の前処理における所定区間を変化させるこ
    とを特徴とする請求項8から請求項10のうちのいずれ
    か1項記載の画像通信システム。
  13. 【請求項13】 入力画像に対して高周波成分を除去す
    る前処理をおこなう手順と、 前記前処理前後の各画素の値をあらわすnビットの2進
    数の、ビット毎の比較による相違が下位mビット以内に
    収まるように、前記前処理後の各画素の値を制限する手
    順と、 前記下位mビット以内に収まるように制限された画像を
    符号化する手順とを備えた、 画像符号化をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを格納したコンピュータ読み取り可能なプログラム記
    録媒体。
  14. 【請求項14】 mの値を可変とするプログラムを格納
    したことを特徴とする請求項13記載のコンピュータ読
    み取り可能なプログラム記録媒体。
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