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JP2002200943A - ルーフモールディングおよびブラケットおよびルーフモールディング装置 - Google Patents

ルーフモールディングおよびブラケットおよびルーフモールディング装置

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JP2002200943A
JP2002200943A JP2000401149A JP2000401149A JP2002200943A JP 2002200943 A JP2002200943 A JP 2002200943A JP 2000401149 A JP2000401149 A JP 2000401149A JP 2000401149 A JP2000401149 A JP 2000401149A JP 2002200943 A JP2002200943 A JP 2002200943A
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bracket
molding
cap
opening
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Toshiya Yoshida
俊也 吉田
Hiroshi Ota
浩史 太田
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等の車両に設けられるルーフモールデ
ィングにあっては、従来、ルーフレール等の取り付け部
品の取り付け作業用の穴を、モールディング本体の車体
に対する取り付け作業にも利用しているが、取り付け作
業の工程数を削減できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 車体に対する取り付け用のブラケット5
0がスペーサ40との係合により簡単に組み付けられる
ルーフモールディング20、前記ブラケット50、ルー
フモールディング20にブラケット50を組み付けて構
成されるルーフモールディング装置100を提供する。
ブラケット50を組み付けたルーフモールディング装置
100の形で、車体への取り付けを行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のルーフモ
ールディング、特に、モールディング本体に、ルーフレ
ール等の取り付け部品の車体に対する固定部を収容する
開口部が形成されたルーフモールディングおよびブラケ
ットおよびルーフモールディング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両のルーフに、ルー
フレール等の取り付け部品を取り付けるための取り付け
部を設ける場合、ピラーアウターパネルとルーフアウタ
ーパネルとの接合部に形成された凹溝に取り付けたルー
フモールディングを利用することが多い。すなわち、ル
ーフモールディングのモールディング本体と車両の車体
との間の空間(前記凹溝にほぼ相当)を利用して前記取
り付け部を収納し、取り付け部品を、モールディング本
体の前記取り付け部に対応する部位に形成された開口部
から挿入して、前記取り付け部に固定する構造が多く採
用されている。ところで、取り付け部品を取り付けない
ときは、モールディング本体の開口部を板状片等に形成
されたキャップで塞いでおくことが一般的であるが、車
両の走行による振動、風等の作用によってもキャップが
外れたりしないよう、キャップを確実に固定できる固定
手段を設ける必要がある。図16に示すように、例えば
実開昭63−173860号(第3図等参照)には、ル
ーフモールディングを構成するモールディング本体1に
形成された開口部2に弾性変形可能な板状片であるキャ
ップ3を脱着可能に嵌合して塞ぎ、このキャップ3をモ
ールディング本体1の内面側(車体4との間の空間5に
臨む側)に設けられたクリップ6等の固定手段によって
取り外し可能に固定する構造が記載されている。開口部
を塞ぐキャップを取り外し可能に固定する手段として
は、図16の例に限定されず、各種構成が採用可能であ
るが、モールディング本体の内面側(車体に臨む側)に
一体的に形成したものや、別部品を接着剤等で一体化し
たものが一般的に広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなルーフモールディングでは、ルーフレール等の取
り付け部品を車体に固定するための取付部材を別途車体
に先行して取り付けておく必要があった。このため、車
体に対するモールディング本体の取り付け工程とは別
に、車体に対する取付部材の取り付け工程も必要となる
ため、ルーフモールディングの組立作業が煩雑になると
いう問題があった。これに鑑みて、取付部材を、車体や
モールディング本体に対して取り付ける他の部品とユニ
ット化した状態で車体に取り付けることを可能にし、こ
れにより、車体に対して組み立てる部品の点数の減少、
組立作業の工程の減少を実現できる技術の開発が求めら
れていた。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、キャップが係合されるスペーサと、車体に取り付
けられるブラケットとを、係合によりユニット化した状
態で車体に取り付けることができ、取り付け作業性が向
上するルーフモールディング、および、モールディング
本体に固定されたスペーサに対して係合により簡単に組
み付けることができるブラケット、および、これらルー
フモールディングとブラケットとを備えたルーフモール
ディング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1記載
の発明は、自動車等の車両のピラーアウターパネルとル
ーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に取り
付けられるルーフモールディングであって、裏面側に前
記車両の車体に対する固定部材を収納する収納空間を形
成するように帯状の意匠面形成部の幅方向両側に折り返
し部が形成され、前記意匠面形成部の意匠面には開口部
が形成された長尺なモールディング本体と、このモール
ディング本体の前記開口部に対して脱着自在に装着され
ることで、モールディング本体の前記意匠面と実質的に
フラッシュな意匠面を形成する平板状のキャップと、モ
ールディング本体の前記収納空間内において前記開口部
に位置決めして固定され、キャップの前記意匠面に対向
する裏面側に係脱可能に係合されることで該キャップを
保持してモールディング本体の前記開口部での装着状態
を維持するスペーサとを備え、スペーサは、モールディ
ング本体の前記開口部とほぼ相似形状の開口部が開口さ
れている平板状のスペーサ本体と、このスペーサ本体の
前記開口部に臨む開口端縁の複数箇所からモールディン
グ本体の前記開口部中心方向に向けて突出して、その突
出基部側でモールディング本体の前記開口部に臨む開口
端縁に係止され、かつ、突出先端側でキャップの裏面に
突設されたキャップ係止爪が係合される係合部と、スペ
ーサ本体の幅方向両端部側から突出し、モールディング
本体の折り返し部に係止される固定用突起と、スペーサ
本体の前記意匠面形成部側の表面に対向する裏面側から
突出され、前記車体に取り付けられるブラケットと係合
されるブラケット係合部とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、自動車等の車両のピラーアウタ
ーパネルとルーフアウターパネルとの接合部に形成され
た凹溝に取り付けられるルーフモールディングの裏面側
に設けられるブラケットであって、プレート状の剛体か
らなるブラケット本体と、このブラケット本体を車体に
固定するためのブラケット固定部と、前記ルーフモール
ディングを構成する長尺のモールディング本体の意匠面
形成部に形成された開口部に対応させて前記モールディ
ング本体の裏面側に固定されたスペーサに対して係合さ
れるスペーサ係合部とを有し、前記スペーサ係合部は、
前記ブラケット固定部の前記車体に対する取り付け側と
は逆側に突出させて前記ブラケット本体に形成されてい
ることを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項2
記載のブラケットにおいて、前記スペーサ係合部には、
前記車体外側に設けられる取り付け部品が固定される部
品固定部が設けられていることを特徴とする。請求項4
記載の発明は、請求項2または3記載のブラケットにお
いて、前記スペーサ係合部が、間隔をおいて複数形成さ
れていることを特徴とする。請求項5記載の発明は、請
求項4記載のブラケットにおいて、前記スペーサ係合部
間に凹部が形成されていることを特徴とする。請求項6
記載の発明のルーフモールディング装置は、請求項1記
載のルーフモールディングと、請求項2から5のいずれ
かに記載のブラケットとを備え、このブラケットのスペ
ーサ係合部に、ルーフモールディングのスペーサの前記
ブラケット係合部が係合されるようになっていることを
特徴とする。請求項7記載の発明は、請求項6記載のル
ーフモールディング装置において、請求項2から5のい
ずれかに記載のブラケットと前記ルーフモールディング
の前記スペーサとが、前記ブラケット係合部と前記スペ
ーサ係合部との係合状態を保ったままスライド移動可能
になっていることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、モールディング本体に対
して係合によって組み付けられるスペーサに、キャップ
を係脱可能に係合させることで、モールディング本体の
開口部にキャップが脱着可能に装着されるようになって
いる。スペーサは、モールディング本体の開口部の大き
さ、形状等に対応して選択的に用いることができ、しか
も、選択したスペーサは、モールディング本体に簡単に
組み付けることができる。キャップは、モールディング
本体の開口部に脱着自在に装着されることで、モールデ
ィング本体の前記意匠面と実質的にフラッシュな意匠面
を形成する表面を有する平板状であるため、このキャッ
プをモールディング本体の開口部に装着して開口部を塞
いだ場合、段差の無い優れた美観が得られるとともに、
風切り音の減少、風圧や障害物の接触等による捲くれ上
がりや破損等の防止を実現できる利点がある。
【0007】また、本発明によれば、スペーサとブラケ
ットとを係合させユニット化した状態で、車体に対する
ルーフモールディングの取り付け作業を行うことがで
き、取り付け作業性を向上できる。ルーフモールディン
グの車体に対する取り付け作業は、まず、スペーサ、ブ
ラケット、キャップの内、少なくともスペーサとブラケ
ットとを係合させてモールディング本体に組み付けてお
き、この組み付け状態のまま、車体側の凹溝内にブラケ
ットを挿入して車体に固定するとともに、モールディン
グ本体の車体に対する取り付け作業も行う。車体に対す
るブラケットの固定作業は、例えば、車体の反対側から
のネジ止め(例えば、ブラケット側のボルトの車体に貫
通させた先端に対するナットの締め付け)等、モールデ
ィング本体を固定するための部材を車体側に設ける工程
を別途必要としない手法が採用可能であり、これによ
り、ルーフモールディングの車体に対する取り付け作業
性を向上できる。スペーサとブラケットとの間の組み付
けは、スペーサのブラケット係合部をブラケットに係合
させるだけで、簡単に行うことができる。さらに、スペ
ーサとキャップとの間も係合により簡単に組み付けるこ
とができるから、これにより、スペーサ、ブラケット、
キャップの組み立てを短時間で簡単に行える。また、ス
ペーサに組み付けられたブラケットを車体に固定する
と、スペーサが固定されているモールディング本体が、
スペーサとブラケットとを介して車体に取り付けられる
ことになり、ブラケット自体が、モールディング本体を
車体に固定するための固定部材として機能する。
【0008】請求項2記載のブラケットは、モールディ
ング本体の裏面側に固定されたスペーサに対してスペー
サ係合部を係合させることで、ルーフモールディングの
裏面側に設けられる。ここで、スペーサは、ブラケット
をモールディング本体に対して組み付けるアタッチメン
トの役割を果たす。したがって、ブラケットとの係合に
適合するスペーサをモールディング本体の裏面側に固定
することで、モールディング本体を変更すること無く、
様々なブラケットの取り付けに対応できる。スペーサと
ブラケットのスペーサ固定部との係合位置は、必ずし
も、モールディング本体の意匠面側から見て開口部の位
置である必要は無いが(但し、部品固定部がスペーサ係
合部と別に設けられている場合)、請求項3記載の発明
では、スペーサと係合されたスペーサ係合部の少なくと
も部品固定部が、モールディング本体の意匠面側から開
口部を介して露出する位置に保持されるようにし、意匠
面側から開口部を介して取り付け部品の取り付け作業を
行えるようにしておく必要がある。また、スペーサとブ
ラケットのスペーサ固定部との係合位置が、モールディ
ング本体の意匠面側から見て開口部の位置である場合、
スペーサは、開口部に脱着されることで該開口部を開閉
するキャップをブラケットが押圧しないように、ブラケ
ットを保持する役割を果たす。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、ルーフモールディング
20並びにルーフモールディング装置100の取り付け
例を示す斜視図、図2はルーフモールディング装置10
0の構成を示す分解斜視図、図3はキャップ30を示す
図であって、(a)は裏面31側から見た斜視図、
(b)は係合突起32近傍を示す拡大図、図4はルーフ
モールディング20を構成するモールディング本体21
の開口部22にキャップ30を装着した状態を示す斜視
図、図5は図4のA−A線断面矢視図、図6はモールデ
ィング本体21の開口部22を開放して取り付け部品1
6を取り付けた状態を示す縦断面図である。図7は図2
のC−C線断面矢視図、図8は図2のB−B線断面矢視
図、図9は図2のD−D線断面矢視図である。
【0010】図1において、車両としての自動車10の
車体のルーフ部11の側部には、車体の車長方向に延び
る凹溝12が形成されており、ルーフモールディング2
0はこの凹溝12を外側から覆うようにして取り付けら
れている。また、このルーフモールディング20はブラ
ケット50(図2等参照)とともに、ルーフモールディ
ング装置100を構成している。ルーフモールディング
20のモールディング本体21は長尺であり、開口部2
2を避けた部位を、適宜、クリップ等の公知の固定部品
により自動車10の車体に固定して取り付けられる。な
お、モールディング本体21の開口部22近傍は、モー
ルディング本体21に固定されるスペーサ40(後述)
と、前記車体に取り付けられるブラケット30との係合
によって、これらスペーサ40やブラケット30を介し
て車体に対して取り付けられる。前記凹溝12は、丁
度、車両のピラーアウターパネル13とルーフアウター
パネル14との接合部15(図7〜図9参照)に形成さ
れている。ルーフモールディング20は、凹溝12に沿
って取り付けられる。そして、ルーフモールディング2
0に形成された開口部22を塞ぐキャップ30を取り外
して前記開口部22を開放し、ルーフレール等の取り付
け部品を開口部22に挿入することで、車体に固定する
ことができる。
【0011】図2、図5、図6等に示すように、ルーフ
モールディング20は、裏面21a側に収納空間23を
形成するように帯状の意匠面形成部21bの幅方向両側
(図2、図7〜図9中左右)に折り返し部21cが形成
され、前記意匠面形成部21bの外面である意匠面21
dには開口部22が形成された長尺なモールディング本
体21と、このモールディング本体21の前記開口部2
2に対して脱着自在に装着されることで、モールディン
グ本体21の前記意匠面21dと実質的にフラッシュな
意匠面を形成する表面33を有する平板状のキャップ3
0と、モールディング本体21の前記収納空間23内に
おいて前記開口部22に位置決めして固定され、キャッ
プ30の前記表面33に対向する裏面31側に係脱可能
に係合されることで該キャップ30を保持してモールデ
ィング本体21の前記開口部22での装着状態を維持す
るスペーサ40とを備えて構成されている。ルーフモー
ルディング装置100は、前記ルーフモールディング2
0と、モールディング本体21の前記収納空間23にて
モールディング本体21の前記開口部22に対応する位
置で前記車両の車体(ここではルーフ部11)に沿って
取り付けられるブラケット50とを備えて構成されてい
る。なお、モールディング本体21としては、例えば、
(イ)ステンレス等の金属薄板を冷間ロール成形したも
のに合成樹脂を被覆形成したもの、(ロ)硬質合成樹脂
のみから形成したもの、(ハ)硬質合成樹脂中に耐伸縮
性に富む芯材を埋設したもの等があるが、本実施の形態
では、ステンレス材24(図10参照)と合成樹脂25
の複合押し出し成形品(前記(イ)に属する)を採用し
ている。スペーサ40としては、例えばポリアセタール
等の樹脂材料が採用される。
【0012】モールディング本体21、キャップ30、
スペーサ40、ブラケット50はいずれも細長形状に形
成されており、長手方向をルーフモールディング20の
長手方向にほぼ一致させている。ここで、キャップ3
0、スペーサ40、ブラケット50の「長手方向」と
は、ルーフモールディング20の全長方向に沿った方向
を指し(すなわち長尺のモールディング本体21の長手
方向に沿った方向)、「幅方向」とは、ルーフモールデ
ィング20の長手方向と直交する方向、例えば図7〜図
9中、左右方向を指すものとする。
【0013】図2、図5〜図9等に示すように、スペー
サ40は、モールディング本体21の前記開口部22と
ほぼ相似形状の開口部41が形成されている平板状のス
ペーサ本体42と、このスペーサ本体42の前記開口部
41に臨む開口端縁41aの複数箇所から前記開口部4
1中心方向に向けて突出して、その突出基部43a側で
モールディング本体21の前記開口部22に臨む内面側
である開口端縁22aに係止される係止突起43と、ス
ペーサ本体42の幅方向両端部側から突出し、モールデ
ィング本体21の折り返し部21cに係止される固定用
突起44と、スペーサ本体42の前記意匠面形成部21
b側の表面42aに対向する裏面42b側から突出さ
れ、前記ブラケット50と係合するブラケット係合部4
5とを有し、さらに、スペーサ本体42の幅方向一側部
からスペーサ本体42の面方向外側に突出されたバネ部
46を有している。スペーサ本体42は、長手方向中央
部で、該スペーサ本体42の幅方向両側部の壁部間が、
2本平行に配設された補強リブ47によって連結された
剛構造になっている。
【0014】このスペーサ40は、収納空間23側から
前記係止突起43をモールディング本体21の開口部2
2の開口端縁22aに嵌め込むようにして係止し、幅方
向両側の固定用突起44をモールディング本体21の幅
方向両側の折り返し部21cにそれぞれ嵌合、係止させ
て、モールディング本体21の意匠面形成部21bに添
わせるようにして収納空間23内に収納される。さら
に、このスペーサ40は、モールディング本体21の一
方の折り返し部21cに当接させて反力をとったバネ部
46の弾性力によって、スペーサ本体42を前記折り返
し部21cとは反対側の折り返し部21cに付勢するこ
とで、モールディング本体21の収納空間23内に嵌
合、固定される。前記バネ部46としては、モールディ
ング本体21の一方の折り返し部21cに当接させて確
保した弾性力によって、スペーサ40をモールディング
本体21に対して固定できる構成であれば良く、各種構
成が採用可能であるが、ここでは、スペーサ本体42の
長手方向両端部から該スペーサ本体42の幅方向一側方
に斜めに突出させた弾性片を採用している。
【0015】前記スペーサ本体42は、具体的には、モ
ールディング本体21の開口部22よりも若干大きい長
方形枠状に形成されており、その内側にモールディング
本体21の開口部22とほぼ一致する形状、大きさの開
口部41が形成されている。モールディング本体21の
開口部22は、モールディング本体21の長手方向に沿
った細長形状になっており、スペーサ本体42の開口部
41も同様の細長形状に形成され、スペーサ本体42も
全体として開口部41の長手方向に沿った方向の寸法が
長い細長形状になっている。
【0016】前記係止突起43は、スペーサ本体42の
開口部41に沿った開口端縁41aのほぼ全周にわたっ
て突出されている。スペーサ本体42の長手方向両端部
に位置する係止突起43(以下、区別のため説明の便宜
上、符号43Cを付す)、並びに、スペーサ本体42の
長手方向中央部にて該スペーサ本体42の幅方向両側に
対向配置して突設された係止突起43(以下、区別のた
め説明の便宜上、符号43A、43Bを付す)は、モー
ルディング本体21の開口端縁22aに加えて、キャッ
プ30の裏面31に突設されたキャップ係止爪35とも
係脱可能に係合される係合部として機能する。ここで、
キャップ係止爪35は、キャップ30裏面に突設されて
スペーサ40に係合される爪や係合部を総称するもので
あり、後述する係合突起32、脱着用係合部34を含
む。つまり、図2、図9等に示すように、スペーサ本体
42の長手方向中央部にて、スペーサ本体42の幅方向
両側に存在する係止突起43A、43Bは、突出先端4
3b側で、キャップ30の裏面31の幅方向両側に突出
された係合突起32が係脱可能に係合される係合部とし
て機能し、図2、図5等に示すように、スペーサ本体4
2の長手方向両端部に位置する係止突起43Cは、突出
先端43c側で、キャップ30の裏面31の長手方向両
側に突出された脱着用係合部34が係脱可能に係合され
る係合部として機能する。
【0017】係止突起43のモールディング本体21外
表面方向への突出高さh(図5、図10参照)は0.1
〜3.5mmの範囲であり、本実施の形態のように、ス
テンレス芯材24と合成樹脂25との複合押し出し品で
あるモールディング本体21では、該モールディング本
体21の肉厚等に鑑みて、0.5mm程度であることが
好ましい。これにより、モールディング本体21の開口
端縁22aに対する係止突起43の係合状態を安定に確
保でき、また、モールディング本体21の開口部22へ
のキャップ30の装着の邪魔にならない。ステンレス芯
材24を含まない硬質合成樹脂製のモールディング本体
では、前記係止突起43の突出高さhを0.2mm以上
確保すれば、モールディング本体の開口端縁22aに対
する係合安定性等、実用上の性能を充分に確保できる。
【0018】図2〜図5並びに図7〜図9等に示すよう
に、キャップ30は、例えばABS樹脂(アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン樹脂)等の弾力性を有する
樹脂から全体として細長プレート状に形成されており、
該キャップ30の長手方向中央部にて裏面31の幅方向
両側に対向配置されそれぞれスペーサ40の係合部(係
止突起43A、43B)に対して係脱自在に係合する一
対の係合突起32と、前記裏面31の長手方向両端部に
それぞれ突設され、スペーサ40の前記開口端縁41a
(ここでは係止突起43Cの突出先端43c)と係脱可
能に係合する一対の脱着用係合部34とを備え、さら
に、該キャップ30の側部の前記係合突起32に対応す
る部位を切り欠いた形状の少なくとも1つの切り欠き部
36とを有する。このキャップ30は、切り欠き部36
を除いた部分が、モールディング本体21の開口部22
の内面形状に一致しており、前記開口部22に嵌め込む
ようにして装着できるようになっている。また、開口部
22に装着したキャップ30は、モールディング本体2
1に組み付けられたスペーサ40に係合されることで、
その表面33がモールディング本体21の意匠面21d
と実質的にフラッシュとなる位置で保持される。
【0019】図5、図6に示すように、ブラケット50
は、金属等からなるプレート状の剛体であるブラケット
本体51に、このブラケット本体51を前記車体11に
固定するためのブラケット固定部52と、スペーサ係合
部53とが設けられている構成であり、具体的には、1
本の帯状の金属板材の屈曲成形、穴開け加工等により形
成されている。ブラケット50の前記スペーサ係合部5
3は、前記ブラケット本体51の異なる複数箇所に形成
されており、具体的には、細長形状のブラケット本体5
1の長手方向2箇所が、ブラケット固定部52の車体1
1に対して固定される側の逆側、すなわち、スペーサ4
0に組み付けられる側に屈曲された突出部分によって形
成されており、これらスペーサ係合部53間には、凹部
54が形成されている。また、各スペーサ係合部53
は、前記車体11外側に設けられるルーフレール等の取
り付け部品16が固定される部品固定部としても機能す
るものであり、ほぼ平坦な上面が取り付け部品16を固
定するための座面を形成している。具体的には、各スペ
ーサ係合部53には、前記取り付け部品16を固定する
ためのネジ19が螺着されるネジ穴53aが形成されて
おり、該スペーサ係合部53の上面を取り付け部品16
の取り付け用の座面として、取り付け部品16が取り付
けられるようになっている。なお、以下、部品固定部と
しての機能を説明する場合、スペーサ係合部53を「部
品固定部53」として説明する場合がある。このブラケ
ット50は、具体的には、ブラケット固定部52に穿設
されているネジ挿入穴52aに挿通したネジ17を、ル
ーフ部11(詳細には接合部15)に穿設した穴11a
に貫通させ、このネジ17のルーフ部11内面側に突出
した部分にナット18を締め付けることで車体11に固
定される。ブラケット固定部52と車体11との間に
は、シール材57を介装しておく。
【0020】このルーフモールディング装置100の組
み立て方法としては、(1)まず、キャップ30とスペ
ーサ40とを組み付けた後、スペーサ40にブラケット
50を組み付け、これらキャップ30、スペーサ40、
ブラケット50をモールディング本体21に組み付け
る、(2)まず、スペーサ40とブラケット50とを組
み付けた後、スペーサ40にキャップ30を組み付け、
これらキャップ30、スペーサ40、ブラケット50を
モールディング本体21に組み付ける の2通りが可能であり、部品の搬入、組み立て現場での
工程等に鑑みて有利な組み立て方法を選択できるといっ
た利点がある。組み立てたルーフモールディング装置1
00を車体11に取り付けることで、図5、図7〜図9
の状態となる。
【0021】キャップ30とスペーサ40との間、スペ
ーサ40とブラケット50との間は、いずれも強制的に
押し込むことで簡単に組み付け作業を行うことができ
る。
【0022】キャップ30とスペーサ40との間は、具
体的には、スペーサ40の表面42a側から開口部41
にキャップ30を強制的に押し込むようにして組み付け
るが、図5に示すように、前記キャップ30の長手方向
両側の前記脱着用係合部34は、キャップ30の長手方
向中央部から離間して行くに従って、キャップ裏面31
から次第に離れるように傾斜して突出された爪状であ
り、それぞれスペーサ本体42の前記開口端縁41a
(ここでは、長手方向両端に位置する係止突起43Cの
突出先端43c)に対してスペーサ本体42の前記開口
部41の中央部側から係合されるようになっているか
ら、キャップ30を弾性変形させつつ、この脱着用係合
部34を片側ずつスペーサ本体42の前記開口端縁41
aに係合させるとともに、図7〜図9に示すように、キ
ャップ30の長手方向中央部にてその裏面31の幅方向
両側から突出されている一対の係合突起32をそれぞ
れ、スペーサ40の開口部41に挿入して、スペーサ4
0の係止突起43A、43Bの突出先端43bを乗り越
えさせ、それぞれスペーサ40の長手方向中央部におい
て幅方向両側に位置する両係止突起43A、43Bに対
して係合させる。具体的には、キャップ30の一対の係
合突起32を、各係止突起43A、43Bに対するスペ
ーサ本体42の裏面42b側に入り込ませることで、キ
ャップ30が外側に引き抜かれないように係合させる。
また、キャップ30は、その外周部が、スペーサ40の
係止突起43の突出基部43a上に当接することで、ス
ペーサ40の開口部41へのそれ以上の押し込みが規制
されるとともに、がたつくことなく安定支持される。
【0023】一方、図7〜図9、図15に示すように、
スペーサ40とブラケット50との間は、具体的には、
ブラケット50のスペーサ係合部53をスペーサ本体4
2の裏面42bから強制的に押し込んで、スペーサ本体
42の幅方向両側の弾性爪であるブラケット係合部45
を弾性変形させつつ乗り越えさせ、弾性により元の形状
に復帰したブラケット係合部45がスペーサ係合部53
に係合することで、スペーサ40にブラケット50が組
み付けられたことになる。また、スペーサ40とブラケ
ット50との組み付け状態は、各スペーサ係合部53に
係合されている全てのブラケット係合部45の係合を解
除しない限り容易には解除できない。
【0024】いずれの組み立て方法でも、モールディン
グ本体21に固定されたスペーサ40に組み付けられて
いるブラケット50を車体11に固定するので、ブラケ
ット50自体がモールディング本体21を車体11に固
定するための固定部材として機能することになり、モー
ルディング本体21を車体11に固定するために別途設
けられるスタッドボルトやクリップ等の固定部材の使用
数を減少できるため、低コスト化、作業数の減少による
組み立て時間の短縮等に有利である。特に、モールディ
ング本体21の開口部22近傍では、固定部材の設置が
不可能な場合もあるため、ブラケット50自体が固定部
材として機能することで、開口部22近傍でのモールデ
ィング本体21の固定を確実に行えるといった利点もあ
る。
【0025】また、組み立てたルーフモールディング2
0は、ルーフ部11に載せて安定させた状態で、ルーフ
部11下側からのナット18の締め付け作業により取り
付けできるから、作業床近くでの作業となって作業姿勢
が安定するとともに、ナット18の工具に対する収まり
が良好となり、作業性を向上できるといった利点があ
る。
【0026】スペーサ40に対してブラケット係合部4
5の係合によって組み付けられたブラケット50の各ス
ペーサ係合部53は、スペーサ本体42の開口部41が
その長手方向中央部の前記補強リブ47によって仕切ら
れた両側に形成された各スペーサ係合部収納空間48に
収納される。補強リブ47は、ブラケット50のスペー
サ係合部53間の凹部54に収納される。ここで、各ス
ペーサ係合部収納空間48では、収納されたスペーサ係
合部53との間に、若干のクリアランス(ここではc1
+c2)がスペーサ40の長手方向に確保されており、
このクリアランスの範囲で、スペーサ40の長手方向に
ブラケット50の組み付け位置が調整可能である。すな
わち、ブラケット50は、平板状の各スペーサ係合部5
3が、スペーサ40のブラケット係合部45に保持さ
れ、ガイドされた状態でスペーサ40の長手方向に、前
記クリアランスの範囲でスライド移動する。したがっ
て、車体11の前後方向(車長方向)に連設された複数
箇所に、車体11に対するブラケット50の取り付け位
置(穴11a)を設定した場合、これら取り付け位置に
車体11の前後方向でのピッチのばらつき(取り付け位
置間の距離の誤差)が存在していても、スペーサ40の
長手方向へのブラケット50の組み付け位置の調整によ
って、各取り付け位置に対するブラケット50の固定が
可能となり、車体11に対するルーフモールディング装
置100の取り付けを円滑に行うことができる。このル
ーフモールディング装置100では、具体的には、ブラ
ケット50の凹部54の両側の各スペーサ係合部53
は、ブラケット本体51に立ち上げるようにして形成さ
れた一対の立壁53b間に架設状態に形成されており、
前記凹部54は、隣り合う一対のスペーサ係合部53の
互いに相手側のスペーサ係合部53に臨む側の立壁53
b間の空間である。そして、前記凹部54の両側の立壁
53bは、前記ブラケット50がスペーサ40に係合さ
れることで、スペーサ本体42の長手方向中央部にて該
スペーサ本体42の長手方向に互いに離間して配置され
ているブラケット係合部45間に配置され、それぞれ、
スペーサ40に対するブラケット50のスライド移動に
よりいずれか一方のブラケット係合部45と当接される
ようになっている。したがって、ブラケット50は、凹
所54の両側の各立壁53bとスペーサ40のブラケッ
ト係合部45との間に確保されたクリアランス(c1+
c2)を可動範囲として、スペーサ40に対してスライ
ド移動できるようになっている。
【0027】スペーサ40に組み付けられたブラケット
50の各スペーサ係合部53は、スペーサ40に組み付
けられたキャップ30の裏面31に接する位置に配置さ
れるから、例えば車両の走行による障害物の接触、風圧
等により、キャップ30に、モールディング本体21奥
側、すなわち収納空間23側への押し込み力が作用して
も、収納空間23側からスペーサ係合部53がキャップ
30を支えることで、キャップ30の収納空間23側へ
の落ち込みが防止される。また、キャップ30は、前述
のように収納空間23側からスペーサ係合部53が支え
ることに加えて、該キャップ30側の各キャップ係止爪
35(係合突起32、脱着用係合部34)とスペーサ4
0側の係止突起43との係合によって容易には離脱しな
いようになっているから、表面33が、モールディング
本体21の意匠面21dと段差無く実質的にフラッシュ
となる位置で安定に支持されることになる。図4に示す
ように、表面33が、モールディング本体21の意匠面
21dと段差無く実質的にフラッシュとなる位置でキャ
ップ30が装着される構成では、優れた美観が得られる
上、車両の走行に伴う風圧、障害物との衝突等によるキ
ャップ30の外れ、位置ずれ等の不都合が生じ難いとい
った利点がある。また、風切り音も少なくなるといった
利点もある。
【0028】また、補強リブ47によって剛構造になっ
ているスペーサ40が変形しにくいことから、キャップ
30側の各キャップ係止爪35とスペーサ40側の係止
突起43との係合が解除されにくいといった利点もあ
る。キャップ30側の各脱着用係合爪34とスペーサ4
0側の係止突起43との係合は、キャップ30の切り欠
き部36に挿入した工具による操作でなければ解除でき
ない程度に調整されており、変形しにくい剛構造のスペ
ーサ40を採用することで、この適度な節度感を長期に
わたって安定に確保することができる。しかも、このス
ペーサ40では、補強リブ47の断面寸法、断面形状等
で、キャップ30側の各脱着用係合爪34とスペーサ4
0側の係止突起43との係合に要する押し込み力や、係
合解除に要する引張力を調整できる。このため、例え
ば、サイズの大きいキャップ30を適用する場合は、補
強リブ47によってより強度の高いスペーサ40を選択
使用することで、係合解除に要する引張力を大きくし
て、外力によってキャップ30に離脱や位置ズレが生じ
ないようにするなど、適用するキャップ30の大きさ、
形状等に容易に対応できる。
【0029】キャップ30を取り外せば、モールディン
グ本体21の開口部22近くに部品固定部53(スペー
サ係合部53)が露出されることになるので、取り付け
部品16の取り付け作業性を向上できることは言うまで
もない。取り付け部品16の部品固定部53への固定
は、具体的には、部品固定部53に穿設されたネジ穴5
3aへの、ルーフ部11上からのネジ19の締め付け作
業であり、取り付け部品16を簡単に固定できる。
【0030】図5、図6に例示したブラケット50は、
ネジ穴53aを穿設した平板状のスペーサ係合部53が
そのまま部品固定部を兼ねる構成になっているが、これ
に限定されず、例えば、図11、図12に示すブラケッ
ト50aのように、平板状のスペーサ係合部55に溶接
等によりナット56を固定した部品固定部55Aを形成
し、このナット56にネジ19を螺着することで部品固
定部55Aに取り付け部品16が固定される構成も採用
可能である。ナット56は、その中央のネジ穴を、スペ
ーサ係合部55に穿設したネジ挿通穴55aに位置決め
して固定する。なお、前記ナット56は、スペーサ係合
部55のスペーサ40に対する係合やスライド移動に干
渉しないため、このブラケット50aでも、スペーサ係
合部55のスペーサ40に対する係合やスペーサ40に
対するスライド移動は前記ブラケット50と同様になさ
れる。いずれの構成のブラケット50、50aでも、ネ
ジ19の締め付けまたは開放の回転操作時の共回りを防
止するための工具の挿入スペースを必要としないので、
小型化が可能であり、このため、モールディング本体2
1の開口部22も工具の挿入のために大型化する必要が
無くなり、小型化できる。キャップ30も小型化できる
ため、美観の向上、車両の走行に伴う風圧、障害物の接
触等によるキャップ30の外れ、位置ずれ等の不都合も
生じ難いといった利点がある。なお、図11、図12に
例示したブラケット50aは、図5、図6のブラケット
50のスペーサ係合部53およびその近傍の構成を変更
して部品固定部55Aを形成したものであり、その他の
構成は、ブラケット50と同様になっている。
【0031】このルーフモールディング20では、例え
ば、ルーフレールの積載限度等、取付対象の取り付け部
品16の種類などに応じて、モールディング本体21に
形成する開口部22の大きさ、形状を変更する場合、開
口部22を塞ぐキャップ30の寸法、形状も変更するこ
とになるが、モールディング本体21とスペーサ40と
ブラケット50とは、それぞれ適宜、適合する寸法のも
のを選択して組み付ければ良いから、取り付け部品16
や開口部22の大きさ、形状等に対する汎用性に優れて
おり、取り付け部品16や開口部22の大きさ、形状等
毎に適合するサイズのルーフモールディングを用意する
場合に比べて、格段に低コスト化できるといった利点が
ある。
【0032】開口部22に装着されているキャップ30
を取り外すには、図4、図9に示すように、キャップ3
0の切り欠き部36に工具60を挿入する。ここで、前
記切り欠き部36はキャップ30の長手方向に沿った細
長形状に形成されており、前記工具60も前記切り欠き
部36にほぼ一致する断面扁平の先端形状を有するもの
を採用する。そして、工具60は先端を切り欠き部36
に合わせて挿入する。つまり、工具60の切り欠き部3
6への挿入向きは、切り欠き部36の長手方向に直交す
る幅方向に、断面扁平の工具60先端の厚さ方向を合わ
せた向きとする。
【0033】図9等に示すように、キャップ30の裏面
31側の前記切り欠き部36に対応する部分には、この
切り欠き部36に対応する側の係合突起32(区別のた
め説明の便宜上、反対側の係合突起32に符号32A、
切り欠き部36に対応する係合突起32に符号32Bを
付す)のキャップ30からの突出基部32aと、この突
出基部32aから垂直に突出されキャップ30のプレー
ト状の部位であるキャップ本体部30aとほぼ平行に延
出された係合突起先端部32bと、前記切り欠き部36
の長手方向両端にほぼ対応する位置で前記係合突起先端
部32b上の対向する両側に突出された一対の突壁32
c(図3(b)参照)と、モールディング本体21の前
記開口端縁22aの前記切り欠き部36に臨む部位とに
よって、前記切り欠き部36を除く5方がほぼ取り囲ま
れる工具挿入溝37が形成されている。
【0034】図14に示すように、切り欠き部36から
前記工具挿入溝37に挿入した工具60を回転させる
と、キャップ30の長手方向中央部がモールディング本
体21外側に押し上げられるようにして弾性変形され
る。また、必要に応じて、モールディング本体21の切
り欠き部36に臨む部位を支点とする梃子の要領で工具
60を操作して、工具60先端でキャップ30を押し上
げる動作も加える。ここで、キャップ30の長手方向中
央部の弾性変形された部分には、工具60の回転によっ
てモールディング本体21の長手方向一方への変位力が
作用しており、キャップ30の変形を継続することで、
モールディング本体21の長手方向一方への変位力の方
向とは逆側で、キャップ30の長手方向一方の脱着用係
合部34が、スペーサ40の長手方向一方の係止突起4
3Cに対して、スペーサ40の開口部41内側へ引き抜
くようにして係合解除される(図14中仮想線参照)。
一方、キャップ30の長手方向中央部にて前記工具挿入
溝37の一部を構成する係合突起32Bの、スペーサ4
0の係止突起43Bに対する係合は、工具60の回転に
よってキャップ30の長手方向中央部がモールディング
本体21外側に押し上げられるようにして変形されるこ
とで解除されており、スペーサ40の長手方向一方の係
止突起43Cと脱着用係合部34との係合が解除された
時点で、スペーサ40からキャップ30を離脱させるこ
とができ、モールディング本体21の開口部22から取
り出すことができるようになる。
【0035】図9等に示すように、係合突起32Bは、
工具60からキャップ30に与えるモールディング本体
21外側への押し上げ力によって強制的に弾性変形さ
せ、スペーサ40の係止突起43Bの突出先端43bを
乗り越えさせてモールディング本体21の外側に抜き出
す必要がある。つまり、係止突起43Bは、キャップ3
0の裏面31に立ち上げるようにして突出された突出基
部32a先端から屈曲するようにして、キャップ30の
面方向(詳細にはキャップ本体部30aの面方向)外側
に突出された係合突起先端部32bを、前記スペーサ4
0の係止突起43Bの突出先端43bに係合させている
から、工具60を用いてキャップ30のキャップ本体部
30aを押し上げることで、前記係止突起43Bを弾性
変形させつつ、係合突起先端部32bを、スペーサ40
の係止突起43Bの突出先端43bを乗り越えさせる。
逆側の係合突起32Aは、係止突起43Aに対する係合
ラップ量aが、係合突起32Bと係止突起43Bとの間
の係合ラップ量bに比べて大きいため、係止突起43B
に対する係合突起32Bの係合が解除されても、この係
合突起32Aと係止突起43Aとの間の係合状態まで直
ちには解除されず、この係合突起32Aと係止突起43
Aとの係合によって、キャップ30のスペーサ40に対
する係合解除時に生じやすいキャップ30の飛び出しを
防止して、紛失を防ぐ機能を果たす。
【0036】5方向が壁(または突起)で取り囲まれた
工具挿入溝37内で工具60先端を回転させるので、工
具60が滑って回転をやり直すといった不都合が生じ難
く、回転によってキャップ30を確実に押し上げること
ができ、容易に取り外すことができる。モールディング
本体21の切り欠き部36に臨む部位を支点とする梃子
の要領で工具60を操作することで、工具60先端でキ
ャップ30を押し上げる等の作業も簡単に行える。工具
挿入溝37に工具60先端を挿入した際に、工具60先
端の可動範囲を容易に把握できることも、この工具60
を用いたキャップ30の取り外し作業では有利である。
なお、係合突起32Bの対向する両側に突設された突壁
32cによって係合突起32Bに強度が確保される等の
理由により、工具挿入溝37が変形しにくいことも、工
具挿入溝37内での工具60の回転操作によるキャップ
30の押し上げ作業に有利に働く。
【0037】キャップ30の取り外しに適用される工具
60としては入手容易な市販品であることが好ましく、
これに対応して、工具挿入溝37の寸法も適切に設定す
る。例えば、図13(a)、(b)に示すようなマイナ
スドライバーの場合、JISB 4609に制定される
「ねじ回し」の呼び寸法が4.5×50〜8×150の
範囲のものが、入手が非常に容易な市販品として流通し
ており、これに対応する工具挿入溝37(およびその近
傍)の寸法は、図4に示す工具挿入溝37の開口部寸法
(切り欠き部36の縦横寸法)pが2mm、qが8m
m、図9に示す工具挿入溝37の深さ寸法rが4mm、
係止突起43Bの突出先端43bのモールディング本体
21の開口端縁22aからの突出寸法sが1.7mm、
係止突起43Bの突出先端43bとキャップ30の外縁
部との間の隙間の幅寸法tが1.4mm、キャップ30
の係合突起32Bの突出基部32aからの係合突起先端
部32bの突出寸法uが2.8mm程度である。この寸
法で設計された工具挿入溝37であれば、JIS B
4609の規定の中で特に広く使用されている呼び寸法
6×100の工具60(ねじ回し)を適用して最適であ
る。この工具60は、図13(a)、(b)に示す挿入
部先端幅寸法xが6mm、挿入部基端幅寸法yが8.6
mm、挿入部先端部厚さ寸法zが0.8mmであり、先
端部を工具挿入溝37に挿入した際に確保されるクリア
ランスの大きさ等が最適であり、工具挿入溝37内での
回転操作性等に優れている。
【0038】モールディング本体21の開口部22から
キャップ30を取り外しても、スペーサ40、ブラケッ
ト50は、収納空間23にそのまま残るので、次のキャ
ップ30の装着に利用できることは言うまでも無い。キ
ャップ30の脱着を繰り返し行っても、共に樹脂製のキ
ャップ30とスペーサ40との接触では、キャップ30
側のキャップ係止爪35や、スペーサ40側の係止突起
43の磨耗、破損が殆ど無いため、係合時の係止力の低
下等の悪影響は殆ど生じないし、かじり等の係脱作業上
の不具合も長期にわたって確実に防止できる。試験の結
果、スペーサ40に対するキャップ30の脱着を繰り返
し100回行っても、係止力の低下、かじり等の係脱作
業上の不具合等は殆ど増大せず、実用上問題が無いこと
が判明した。
【0039】図10に示すように、このルーフモールデ
ィング20では、モールディング本体21の開口端縁2
2aがスペーサ40によって隠されるため(特に、開口
端縁22aに対する係止突起43の係合による隠蔽)、
モールディング本体21の開口部22からキャップ30
を外しても、モールディング本体21の前記開口端縁2
2aにモールディング本体21を構成するステンレス材
24の端部24aが露出せず、美観を維持できる。モー
ルディング本体21とキャップ30とスペーサ40とは
同一色(例えば黒色)とすることが好ましく、この場
合、キャップ30とモールディング本体21との間の隙
間から覗くスペーサ40が目立たなくなり、優れた美観
が得られる。また、例えば、モールディング本体21の
打ち抜き加工して開口部22を形成する際に、開口端縁
22a近傍にバリ26が発生する場合があるが、スペー
サ40の係止突起43は、モールディング本体21の開
口端縁22aに存在するバリ26等も含んで開口端縁2
2aを覆うため、モールディング本体21の開口部22
に対するキャップ30の脱着に前記バリが影響すること
を防止することができ、脱着作業性、装着状態の安定を
確保できるといった利点もある。
【0040】ルーフモールディング装置100では、モ
ールディング本体21とスペーサ40との間、スペーサ
40とブラケット50との間がいずれも係合によって一
体化される構成であり、係合を解除するだけで簡単に分
離できるから、例えば接着剤を用いた接着固定等の場合
に比べて、解体等を容易に行える。また、モールディン
グ本体21、スペーサ40、ブラケット50を破損させ
ること無く分離させることも可能であり、分離後、再使
用することで、新規に組み立てるルーフモールディング
装置の低コスト化を図ることができる。モールディング
本体21、キャップ30、スペーサ40、ブラケット5
0は、いずれかを選択的に交換することもできる。さら
に、モールディング本体21、スペーサ40、ブラケッ
ト50の処分は、材質別に個別に行えるから、材料のリ
サイクル等にも有利であるといった利点がある。
【0041】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。例
えば、モールディング本体、キャップ、スペーサ、ブラ
ケットの具体的形状等は、前述の実施の形態に限定され
ず、適宜変更可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スペーサとブラケットとを係合させユニット化した状態
で、車体に対する取り付け作業を行うことができ、取り
付け作業性を向上できる。しかも、スペーサとブラケッ
トとの間の組み付けも、スペーサのブラケット係合部を
ブラケットに係合させるだけで、簡単に行うことができ
ることから、ルーフモールディング自体の組み立て作業
性も向上できる。さらに、スペーサとキャップとの間も
係合により簡単に組み付けることができるから、これに
より、スペーサ、ブラケット、キャップの組み立てを短
時間で簡単に行える。
【0043】また、本発明の構成では、スペーサとブラ
ケットとを分離させた状態で個別に保管でき、ルーフモ
ールディング装置の組み立て現場への搬送も個別に行う
ことができる。前述のようにスペーサとブラケットとの
間の組み付けは、係合により簡単に行えるから、例え
ば、車体に対するルーフモールディング装置の取り付け
作業現場に、スペーサとブラケットとを分離させた状態
で個別に搬送し、この現場にてルーフモールディング装
置の組み立てと車体に対する取り付けとを行うことも可
能である。スペーサとブラケットとを分離させた状態で
個別に保管したり、個別に搬送する場合、ブラケットを
取り付け済みのルーフモールディング(組み立てられた
ルーフモールディング装置)に比べて嵩張らないため
(ブラケットが取り付けられた状態では、モールディン
グ本体から突出状態になっているブラケットが邪魔にな
り、多数のルーフモールディング装置を高密度に収納す
ること等が困難)、保管スペースの省スペース化や、搬
送のためのパッケージの小型化等を実現できる。また、
ルーフモールディングにブラケットが取り付けられた状
態では、モールディング本体から突出状態になっている
ブラケットを衝突物の衝突等によって傷めやすいため、
これを保護する保護材を設ける等の対策が必要である
が、スペーサとブラケットとを分離した状態であれば、
ブラケットを傷める心配が無いため、保護材の使用等も
不要であり、搬送性の向上、搬送コストの低減を実現で
きる。
【0044】請求項3記載のように、ブラケットのスペ
ーサ係合部に、前記車体外側に設けられる取り付け部品
が固定される部品固定部が設けられている構成では、ス
ペーサとの係合位置にスペーサ係合部が配置されるの
で、スペーサ係合部に設けられている部品固定部が、モ
ールディング本体の開口部に近い位置に配置される設計
とすることが容易である。これにより、部品固定部に対
する取り付け部品の固定作業性を向上できる。また、部
品固定部をスペーサ係合部に設けたことで、スペーサ係
合部を部品固定部の一部または全部として機能させるこ
とも可能である。この場合、例えば、スペーサ係合部
に、取り付け部品が取り付けられる座面を設定すること
ができ、わざわざ、部品固定部としての座面を別途設け
る必要が無くなり、構成の簡略化を図ることができる。
請求項4記載のように、前記スペーサ係合部が、間隔を
おいて複数形成されていたり、請求項5記載のように、
前記スペーサ係合部間に凹部が形成されていると、各ス
ペーサ係合部にスペーサを係合することで、ブラケット
に対するスペーサの係合状態を安定させることができ
る。また、スペーサ係合部間に確保された凹部は、スペ
ーサの前記各スペーサ係合部と係合される部分間の連結
部に設けられた補強部(例えば前述の実施の形態中のリ
ブ47)を収容する領域等として利用することができ、
スペーサの強度確保の点で有利である。
【0045】請求項7記載のように、ルーフモールディ
ング側のスペーサとブラケットとが、前記ブラケット係
合部と前記スペーサ係合部との係合状態を保ったままス
ライド移動可能になっているルーフモールディング装置
では、ルーフモールディングの長手方向複数箇所に設け
られたブラケットを、車体の複数箇所に設定した取り付
け位置(例えば図5等に例示した穴11aなど)に取り
付ける場合、前記ブラケット係合部と前記スペーサ係合
部との間のスライド移動によって、前記取り付け位置間
のピッチに合わせてブラケットを取り付けることが可能
である。これにより、前記取り付け位置間のピッチに対
するブラケット間の距離の汎用性を確保できるから、取
り付け位置間のピッチ毎にこれに適合するルーフモール
ディングを準備する必要が無く、低コスト化を実現でき
るといった優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のルーフモールディン
グの取り付け例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施の形態のルーフモールディン
グ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】 図2のルーフモールディング装置に適用され
るキャップを示す図であって、(a)は裏面側から見た
斜視図、(b)は係合突起近傍を示す拡大図である。
【図4】 図2のルーフモールディング装置を構成する
モールディング本体の開口部にキャップを装着した状態
を示す斜視図である。
【図5】 図4のA−A線断面矢視図である。
【図6】 図2のルーフモールディング装置のモールデ
ィング本体の開口部近傍を示す縦断面図であり、開口部
を開放して取り付け部品を取り付けた状態を示す。
【図7】 図2のC−C線断面矢視図である。
【図8】 図2のB−B線断面矢視図である。
【図9】 図2のD−D線断面矢視図である。
【図10】 モールディング本体の開口端縁と、スペー
サ側の係止突起との係合関係を示す断面図である。
【図11】 図2のルーフモールディング装置を構成す
るブラケットの別態様を示す正断面図である。
【図12】 図11のブラケットに取り付け部品を取り
付けた状態を示す正断面図である。
【図13】 図2のルーフモールディング装置のキャッ
プの取り出しに用いられる工具を示す図であって、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図14】 工具を用いたキャップの取り外し作業を示
す断面図である。
【図15】 図2のルーフモールディング装置における
スペーサとブラケットとの係合状態を示す図であって、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は下面図(ブ
ラケット側から見た図)である。
【図16】 従来例のルーフモールディングにおけるキ
ャップの固定構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10…車両(自動車)、11…車体(ルーフ部)、12
…凹溝、13…ピラーアウターパネル、14…ルーフア
ウターパネル、15…接合部、16…取り付け部品、2
0…ルーフモールディング、21…モールディング本
体、21a…裏面、21b…意匠面形成部、21c…折
り返し部、21d…意匠面、22…開口部、22a…開
口端縁、23…収納空間、24…固定部材、30…キャ
ップ、31…裏面、32,32A,32B…キャップ係
止爪(係合突起)、33…表面、34…キャップ係止爪
(脱着用係合部)、35…キャップ係止爪、40…スペ
ーサ、41…開口部、41a…開口端縁、42…スペー
サ本体、43…係合部(係止突起)、43a…突出基
部、43b…突出先端、44…固定用突起、45…ブラ
ケット係合部、50,50a…ブラケット、51…ブラ
ケット本体、52…ブラケット固定部、53…スペーサ
係合部,部品固定部、54…凹部、55…スペーサ係合
部、55A…部品固定部、60…工具、100…ルーフ
モールディング装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D003 AA18 BB02 CA34 CA35 CA38 DA26 3D023 AA01 AB01 AC01 AC06 AD25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等の車両のピラーアウターパネル
    とルーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に
    取り付けられるルーフモールディングであって、 裏面側に前記車両の車体に対する固定部材を収納する収
    納空間を形成するように帯状の意匠面形成部の幅方向両
    側に折り返し部が形成され、前記意匠面形成部の意匠面
    には開口部が形成された長尺なモールディング本体と、 このモールディング本体の前記開口部に対して脱着自在
    に装着されることで、モールディング本体の前記意匠面
    と実質的にフラッシュな意匠面を形成する平板状のキャ
    ップと、 モールディング本体の前記収納空間内において前記開口
    部に位置決めして固定され、キャップの前記意匠面に対
    向する裏面側に係脱可能に係合されることで該キャップ
    を保持してモールディング本体の前記開口部での装着状
    態を維持するスペーサとを備え、 スペーサは、モールディング本体の前記開口部とほぼ相
    似形状の開口部が開口されている平板状のスペーサ本体
    と、このスペーサ本体の前記開口部に臨む開口端縁の複
    数箇所からモールディング本体の前記開口部中心方向に
    向けて突出して、その突出基部側でモールディング本体
    の前記開口部に臨む開口端縁に係止され、かつ、突出先
    端側でキャップの裏面に突設されたキャップ係止爪が係
    合される係合部と、スペーサ本体の幅方向両端部側から
    突出し、モールディング本体の折り返し部に係止される
    固定用突起と、スペーサ本体の前記意匠面形成部側の表
    面に対向する裏面側から突出され、前記車体に取り付け
    られるブラケットと係合されるブラケット係合部とを有
    することを特徴とするルーフモールディング。
  2. 【請求項2】 自動車等の車両のピラーアウターパネル
    とルーフアウターパネルとの接合部に形成された凹溝に
    取り付けられるルーフモールディングの裏面側に設けら
    れるブラケットであって、 プレート状の剛体からなるブラケット本体と、このブラ
    ケット本体を車体に固定するためのブラケット固定部
    と、前記ルーフモールディングを構成する長尺のモール
    ディング本体の意匠面形成部に形成された開口部に対応
    させて前記モールディング本体の裏面側に固定されたス
    ペーサに対して係合されるスペーサ係合部とを有し、 前記スペーサ係合部は、前記ブラケット固定部の前記車
    体に対する取り付け側とは逆側に突出させて前記ブラケ
    ット本体に形成されていることを特徴とするブラケッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ係合部には、前記車体外側
    に設けられる取り付け部品が固定される部品固定部が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載のブラケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記スペーサ係合部が、間隔をおいて複
    数形成されていることを特徴とする請求項2または3記
    載のブラケット。
  5. 【請求項5】 前記スペーサ係合部間に凹部が形成され
    ていることを特徴とする請求項4記載のブラケット。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のルーフモールディング
    と、請求項2から5のいずれかに記載のブラケットとを
    備え、このブラケットのスペーサ係合部に、ルーフモー
    ルディングのスペーサの前記ブラケット係合部が係合さ
    れるようになっていることを特徴とするルーフモールデ
    ィング装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から5のいずれかに記載のブラ
    ケットと前記ルーフモールディングの前記スペーサと
    が、前記ブラケット係合部と前記スペーサ係合部との係
    合状態を保ったままスライド移動可能になっていること
    を特徴とする請求項6記載のルーフモールディング装
    置。
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