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JP2002285310A - 溶融亜鉛メッキ処理用ロール - Google Patents

溶融亜鉛メッキ処理用ロール

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Publication number
JP2002285310A
JP2002285310A JP2001083398A JP2001083398A JP2002285310A JP 2002285310 A JP2002285310 A JP 2002285310A JP 2001083398 A JP2001083398 A JP 2001083398A JP 2001083398 A JP2001083398 A JP 2001083398A JP 2002285310 A JP2002285310 A JP 2002285310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
support roll
zinc bath
immersed
dip galvanizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001083398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Sawada
義行 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP2001083398A priority Critical patent/JP2002285310A/ja
Publication of JP2002285310A publication Critical patent/JP2002285310A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼板を亜鉛メッキ処理する際に用いられるサポ
ートロールを中空構造として軽量化した場合において、
これを高温の亜鉛浴中に浸漬したときに、中空部の圧力
が熱膨張により高い圧力となって危険を生じるのを防止
する。 【解決手段】亜鉛浴中に浸漬されるサポートロール18
を内部中空構造となすとともに、中空部26を亜鉛浴中
に浸漬した状態で1気圧以下の減圧状態を保持するもの
としておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鋼板を亜鉛メッキ
処理する際に用いられる溶融亜鉛メッキ処理用ロールに
関し、詳しくは亜鉛浴中に浸漬状態で設置される溶融亜
鉛メッキ処理用ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板を亜鉛メッキ処理する工程
で、亜鉛浴中に浸漬され鋼板の進行方向を上向きに変え
るシンクロール,同じく亜鉛浴中に浸漬され鋼板を左右
方向に支持してその振動を防止するとともにメッキ厚さ
をコントロールするサポートロール等の溶融亜鉛メッキ
処理用ロールが用いられている。
【0003】この種亜鉛メッキ処理設備においては、従
来、サポートロールをモータで回転駆動するようにして
いたが、この場合サポートロールの回転が円滑でなかっ
たり、サポートロールの回転速度が鋼板の引上げ速度に
良好に同期しなかったりする問題があり、そこでサポー
トロールをモータ駆動せずにフリー回転(自由回転)さ
せるといったことが行われている。
【0004】図3はこのサポートロールの一例を示した
ものであるが、図3に示しているように従来にあっては
サポートロール200は内部中実構造で構成されてい
た。このようにした場合にも、サポートロール200を
亜鉛浴中に浸漬させると、サポートロール200に対し
て浮力が働くため、サポートロール200を比較的軽や
かに回転動作させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年亜
鉛浴の組成が変化して来ており、これに伴ってサポート
ロールが亜鉛浴中で相対的に重くなり、その円滑な回転
が確保し辛くなって来ている。詳しくは、従来亜鉛浴と
して0.2%Al−Znが用いられており、この場合亜
鉛浴の比重は約6.9g/cmと大きく、このためサ
ポートロールに対して亜鉛浴による大きな浮力が働く
が、近年亜鉛メッキ槽の高級化、即ち耐食性のより一層
の向上のために、亜鉛浴としてAl量の多い55%Al
−Znが用いられるようになって来ている。
【0006】この55%Al−Znの比重は約3.5g
/cmと小さく、そのためサポートロールに対して働
く浮力が小さくなって、相対的にサポートロールが亜鉛
浴中で重くなり、円滑な回転が難しくなって来ている。
【0007】このようなことから、サポートロールを軽
量化することが要望されている。サポートロールを軽量
化する方法として、これを内部中空構造とすることが考
えられる。しかしながら単にサポートロールを内部中空
構造としただけであると、これを高温の亜鉛浴中に浸漬
させた場合(55%Al浴は約600℃)、中空部の空
気が熱膨張して大きな圧力を発生し(例えば室温で1気
圧であったものが亜鉛浴中で3気圧程度となる)、危険
を伴う。
【0008】サポートロールを内部中空構造とするに際
しては溶接処理を行うこととなるが、その溶接部やロー
ル本体に応力負荷が発生し、また浴中で腐食等による損
傷が発生した場合、中空部からの空気の吹出しによって
溶融亜鉛浴を吹き飛ばす危険が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融亜鉛メッキ
処理用ロールはこのような課題を解決するために案出さ
れたものである。而して請求項1のものは、鋼板を亜鉛
メッキ処理する際に亜鉛浴中に浸漬状態で設置される溶
融亜鉛メッキ処理用ロールであって、内部が中空構造と
されるとともに、該中空部が前記亜鉛浴中に浸漬された
状態で減圧状態を保持するものとなしてあることを特徴
とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記溶融亜鉛メッキ処理用ロールがサポートロールである
ことを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、ロール
内部を中空構造となすとともにその中空部を減圧状態と
なしたもので、このようにしておけば使用状態におい
て、即ちロールを高温の亜鉛浴中に浸漬させた状態にお
いて、中空部の圧力上昇を小さく抑えることができる。
特に本発明では、ロールを亜鉛浴中に浸漬させた状態で
その中空部が1気圧以下の減圧状態を保持するようにな
しているため、溶接部やロール本体に応力負荷が発生
し、また浴中で腐食等による損傷が発生した場合におい
ても、中空部からの空気の吹出しによって溶融亜鉛液を
吹き飛ばすといった危険を確実に防止することができ
る。
【0012】尚、このように亜鉛浴中に浸漬させた状態
で中空部がなお1気圧以下の減圧状態を保持するように
なすため、室温状態で中空部の圧力を0.4気圧以下、
好ましくは0.34気圧以下の減圧状態としておくこと
が望ましい。本発明は、上記サポートロールに適用して
好適なものである(請求項2)。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。図1
において10は鋼板、12はメッキ槽、14は亜鉛浴
(溶融亜鉛浴)、16,18はそれぞれ亜鉛浴14中に
浸漬されたシンクロール及びサポートロールである。
【0014】ここでシンクロール16は亜鉛浴14中で
鋼板10の進行方向を上向きに変えるロールであり、ま
たサポートロール18は鋼板10を左右方向に支持して
鋼板10の振動を防止するとともにメッキ厚さをコント
ロールするロールである。
【0015】図2にサポートロール18の具体的構造が
示してある。同図に示しているようにサポートロール1
8は本体部20と、両端部のボス部22及びこれらボス
部22から突き出した軸部24を有している。
【0016】本体部20の内部は中空構造とされてお
り、且つその中空部26が室温において減圧状態とされ
ている。この例において、中空部26は室温の下で0.
34気圧以下の減圧状態とされている。尚、このサポー
トロール18は本体部20の直径が250mmのもので
ある。
【0017】この中空構造のサポートロール18は、真
空チャンバー内で本体部20に対し軸部24と一体のボ
ス部22を溶接接合することで容易に製造することがで
きる。但しこれはあくまで一例を示したに過ぎないもの
で、ボス部22及び軸部24を本体部20に溶接接合し
た後において、適宜の箇所に設けた貫通孔を通じて中空
部26を真空吸引し、所定の減圧状態となったところで
その貫通孔を閉塞することによっても、中空部26を減
圧とした状態でサポートロール18を製造することもで
きる。その他中空部26を減圧状態とする手段として各
種手段を用いることができる。
【0018】上記のような本例のサポートロール18の
場合、中空部26を室温下で0.34気圧以下の減圧状
態となしてあるため、サポートロール18を高温の亜鉛
浴14中に浸漬させることによって中空部26の圧力が
上昇した場合にもその圧力値を小さく抑えることができ
る。
【0019】特に本例では、サポートロール18を亜鉛
浴14中に浸漬させた状態でその中空部26の圧力を1
気圧以下の減圧状態に保持することができ、溶接部やロ
ール本体に応力負荷が発生し、また亜鉛浴14中で腐食
等による損傷が発生した場合においても、中空部26か
らの空気の吹出しによって溶融亜鉛液を吹き飛ばすとい
った危険を確実に防止することができる。
【0020】以上本発明の実施例を詳述したが、本発明
はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた
形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるサポートロール及びこ
れを含む溶融亜鉛メッキ処理設備を示す図である。
【図2】図1のサポートロールの具体的構造を示す図で
ある。
【図3】従来のサポートロールの構造を示す図である。
【符号の説明】
10 鋼板 14 亜鉛浴(溶融亜鉛浴) 18 サポートロール(溶融亜鉛メッキ処理用ロール) 26 中空部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を亜鉛メッキ処理する際に亜鉛浴中
    に浸漬状態で設置される溶融亜鉛メッキ処理用ロールで
    あって、 内部が中空構造とされるとともに、該中空部が前記亜鉛
    浴中に浸漬された状態で減圧状態を保持するものとなし
    てあることを特徴とする溶融亜鉛メッキ処理用ロール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記溶融亜鉛メッキ
    処理用ロールがサポートロールであることを特徴とする
    溶融亜鉛メッキ処理用ロール。
JP2001083398A 2001-03-22 2001-03-22 溶融亜鉛メッキ処理用ロール Pending JP2002285310A (ja)

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