JP2002271855A

JP2002271855A - 広告提供装置

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Publication number: JP2002271855A
Application number: JP2001065599A
Authority: JP
Inventors: Shizuo Shiokawa; 鎮雄塩川; Tokuo Komaki; 徳夫小牧; Masato Oonami; 正人大南
Original assignee: NTT Software Corp
Current assignee: NTT Software Corp
Priority date: 2001-03-08
Filing date: 2001-03-08
Publication date: 2002-09-20

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワークを介して顧客の携帯端末に広告
を送信する広告提供装置において、効率的かつ効果的に
広告を送信することを目的とする。【解決手段】広告コンテンツ格納アドレスと広告提供
条件とを含む広告情報を格納する広告情報管理部と、広
告提供先である顧客に固有の第１の条件と時間に応じて
変化する第２の条件とを含む顧客情報を格納する顧客情
報管理部と、該顧客情報における第１の条件及び該広告
情報における広告提供条件を用いて広告提供候補となる
顧客とその顧客毎の広告コンテンツを選択し、更に、該
顧客情報における第２の条件及び該広告情報における広
告提供条件を用いて広告提供先の顧客及び送信する広告
コンテンツを決定する決定手段と、該決定手段により決
定した顧客の携帯端末に該決定手段により決定した広告
コンテンツを送信する手段とを有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末に広告を
提供する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から広告はテレビやラジオ等を介し
て提供されている。しかし、この方法で広告を提供する
場合には、限られた時間と限られたテレビ局、周波数等
の関係から、費用が高い。また、広告を提供したい相手
を絞り込み、その相手に限定して広告を提供する事には
限界があった。例えば、ＴＶでの広告を例にとれば、広
告を挿入する番組の内容、放送時間帯等でおおまかな対
象者を設定できる程度であり、特定の趣味を持つ人や、
××駅周辺にいる人等に限定して広告を提供する事は困
難であった。また、広告を提供したことによる顧客の反
応は、比較的早期には出るもののマクロな動きでしか捉
えられず、広告提供に対応した顧客毎の反応を得ること
は困難であった。

【０００３】そこで、近年、携帯電話等の携帯端末が普
及している中で、携帯端末に広告を送信し、販売促進に
繋げる試みが行われてきている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、携帯端末に広
告を提供する場合には、広告を送信する携帯端末それぞ
れに対して通信費用がかかる。すなわち、一定の広告費
の下では、広告送信の対象者数、回数に制約を受けると
いう問題がある。また、広告を受け入れる時間帯は人に
より異なるので、広告提供先である顧客毎に広告を送信
する時間帯に応じて、広告の効果が異なる。

【０００５】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、広告提供にかかる費用に応じて広告を提供する提
供回数を決定し、決定された回数の範囲内で、広告効果
を向上できる広告提供相手を選定し、広告を提供する広
告提供装置を提供することを目的とする。また、顧客の
属性等の条件及び顧客のいる場所等のリアルタイムに変
化する条件に応じた広告提供ができるようにし、更に、
広告提供に対する顧客の反応を次からの広告提供にフィ
ードバックできるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は次のように構成することができる。

【０００７】請求項１に記載の発明は、予め登録されて
いる顧客の携帯端末にネットワークを介して広告コンテ
ンツを提供する広告提供装置において、顧客に関する情
報項目を入力し、該入力された情報項目を、顧客の状態
に応じて変動する顧客変動条件項目と、顧客に関する情
報のうち顧客変動条件項目に含まれない顧客固定条件項
目とを相互に区別可能な形態で格納する顧客情報管理部
と、広告提供先についての複数の条件を入力し、該入力
された広告提供条件項目を、前記顧客変動条件項目に関
連する広告変動条件項目と前記顧客固定条件項目に関連
する広告固定条件項目とを相互に区別可能な形態で広告
コンテンツと対応付けて格納する広告情報管理部と、前
記広告固定条件項目と前記顧客固定条件項目とから提供
候補顧客を特定し、該特定された顧客と当該広告情報を
関係付けて格納する広告情報保持部と、前記顧客変動条
件を入力し更新する手段と、前記広告情報保持部に格納
されている各顧客に対する広告情報に対応する前記広告
変動条件と前記顧客変動条件を共に満足している場合
に、当該顧客に対応する携帯端末に対して当該広告情報
を送信する手段とを有する。

【０００８】本発明によれば、広告主が広告を提供した
い顧客を年齢層・性別・職業等について広告固定条件及
び顧客固定条件により絞込み、更に広告変動条件により
配送する時間帯、地域を指定することができる。更に、
広告を受領する側である顧客にとっては、自分の状況
（仕事中、移動中等）や自分で欲する情報の種類（飲食
店に関する広告、贈り物に関する広告等）を顧客変動条
件等として指定することにより、見たくない広告を受領
しなくても済むことになる。このように、情報（広告）
提供者と情報（広告）受領者の双方の意向を反映して情
報（広告）の授受を行うことが出来る。

【０００９】請求項２に記載の発明は、請求項１の記載
において、前記各顧客の携帯端末の位置情報を取得し、
該取得された位置情報を予め定められた地域情報の形式
に変換し、前記顧客変動条件の一部として前記顧客情報
管理部に格納する手段を有する。

【００１０】本発明によれば、請求項１の発明の効果に
加え、広告提供条件の中で、ある広告に対し特定の場所
を広告提供先の携帯端末のいる地域として指定すること
により、当該特定の場所にいる顧客に対して集中的に広
告を提供することができるという効果を奏する。従っ
て、本発明を用いることにより、飲食店等地域性の高い
広告を有効に提供できるようになる。更に、広告主が設
定する時刻情報と組み合わせることにより、特定の時刻
にある場所にいる顧客を対象として広告を提供できるた
め、時間限定のバーゲン案内、イベントの開催案内等に
も有効に利用できる。

【００１１】請求項３に記載の発明は、請求項１又は２
の記載において、前記顧客変動条件として、顧客により
設定される広告受領時間帯又は、予め用意された作業状
態の種類から選択して指定された顧客の作業状態情報の
うちのいずれかを少なくとも含む。

【００１２】本発明によれば、請求項１及び２の効果に
加え、顧客が広告を受容してもよい時刻帯又は／及び状
態（移動中、休憩中等）を設定できるため、顧客自身の
生活スタイルに合わせた広告情報を受領できるという効
果を奏する。広告を提供する側にとっても、顧客に都合
が良いと考えられる時刻帯又は／及び状態を指定するこ
とにより、広告情報を興味をもって参照してもらう顧客
に限定して広告を提供することが出来るという効果を奏
する。

【００１３】請求項４に記載の発明は、請求項１ないし
３のうちいずれか１項の記載において、前記広告提供条
件には顧客変動条件項目若しくは顧客固定条件項目に該
当しない広告共通条件項目を含み、該広告共通条件項目
を満足している場合に、前記広告固定条件項目と前記顧
客固定条件項目とから提供候補顧客を特定し、該特定さ
れた顧客と当該広告情報を関係付けて前記広告情報保持
部に格納する。

【００１４】また、請求項５に記載の発明は、請求項４
の記載において、前記広告共通条件として、広告の提供
をするときの曜日、天気、気温に関するいずれかの条件
を含むようにする。

【００１５】請求項４、５の発明によれば、請求項１か
ら３の発明の効果に加え、曜日、天候に依存する広告コ
ンテンツの場合であっても、その広告コンテンツに適し
た状態で広告を提供できるという効果を奏する。例え
ば、遊園地の広告の場合に、休日の２−３日前を広告提
供日として設定したり、屋内施設（映画館等）の案内の
場合に、休日で天候が悪い日を広告提供日として設定す
る等のことが可能となる。これにより、効率良く広告提
供を行うことが可能となる。

【００１６】請求項６に記載の発明は、請求項１ないし
５のうちいずれか１項の記載において、前記広告提供条
件には広告費用に関する条件を含み、該広告費用に関す
る条件に適合する広告情報の総送信回数を決定する手段
と、該総送信回数に達するまで前記広告提供条件、顧客
固定条件、及び顧客変動条件を満たす携帯端末に対して
広告コンテンツを提供する。

【００１７】本発明によれば、請求項１から５の発明の
効果に加え、限られた予算の範囲内で、提供する広告コ
ンテンツに興味を持ち且つ広告の提供を受けることを了
承若しくは希望している顧客に対して広告コンテンツを
提供できるという効果を奏する。従って、ランダムな顧
客に提供する場合に比べて、一定の広告費用に対しより
大きな広告効果を得られるようになる。

【００１８】請求項７に記載の発明は、請求項６の記載
において、前記総送信回数に達するまで広告提供先の携
帯端末を限定するに際し、前記広告提供条件、顧客固定
条件、及び顧客変動条件の適合度に応じて広告提供先の
携帯端末の優先順位付けを行い、当該優先順位に従って
広告提供先の携帯端末を限定する。

【００１９】本発明によれば、請求項６の発明の効果に
加え、広告費用が限られているために広告提供条件に適
合する顧客全員に広告を提供できない場合であっても、
広告提供者の意志を反映して、広告提供先を絞り込むこ
とが出来るという効果を奏する。例えば、ある広告にお
いて顧客（携帯端末）の位置情報を優先したとき、当該
位置情報に適合する顧客（携帯端末）がいる場合に、当
該顧客（携帯端末）の広告提供候補顧客中の優先順位を
上げるようにする。これにより、例えば、ある顧客のい
る地区から１００Ｋｍ離れた場所の洋食店に当該顧客が
興味を持つ場合より、ある顧客のいる地区から５００ｍ
の距離にある中華料理店に興味を持つ場合を優先してそ
の顧客に広告提供を行うことができる。また、店にとっ
ては、店から近くの場所にいる顧客に広告を送ることが
できるので、広告の効果を上げることが可能となる。

【００２０】請求項８に記載の発明は、請求項１ないし
７のうちいずれか１項の記載において、広告情報を提供
した携帯端末からの反応情報を受信する手段と、該受信
した各携帯端末からの前記反応情報を広告効果として編
集し、該広告効果を広告主の装置に対して出力する。

【００２１】本発明によれば、請求項１から７の発明の
効果に加え、“広告を参照”、“広告掲載の商品を購
入”等の顧客の反応情報を広告効果として編集し、その
情報を、広告主あるいはその代理店が広告を提供した結
果として参照できるという効果を奏する。従って、広告
主あるいはその代理店はその情報を用いて更に効果的な
広告提供の方法を計画することが可能となる。また、広
告提供結果に基づき広告提供条件を変更することによ
り、反応が高い客層に対して広告を提供できるようにな
る。

【００２２】請求項９に記載の発明は、請求項１ないし
８のうちいずれか１項の記載において、前記顧客情報管
理部及び前記広告情報管理部に格納された情報を前記広
告提供装置の外部から随時書き換えることを可能とする
手段を有するようにする。

【００２３】本発明によれば、請求項１から８の発明の
効果に加え、広告主及び顧客は、パソコン等の端末や携
帯端末等から広告提供／受領に関する各条件を随時書き
換えることにより、広告主にとっては、より高い広告効
果が得られるように広告の条件や提供先の顧客の条件を
きめ細かく設定することが可能となり、顧客にとって
は、自分に都合のよい時間、場所等で興味ある広告を受
信することが可能となるという効果を奏する。

【００２４】

【発明の実施の形態】図１に、本発明の一実施例におけ
る広告提供システムの構成を示す。図１に示す広告提供
システムは、広告提供先となる顧客が保有する携帯端末
に広告を提供する広告提供装置１、携帯端末の位置情報
管理センタ２、ネットワーク４と位置情報管理センタ２
及び広告提供装置１とを接続するゲートウェイサーバ
３、基地局（５１〜５３、５６〜５８）、基地局の集約
局５４、５５を有する。ネットワーク４は、本実施例に
おいてはデータ通信に対応した携帯電話網である。更
に、広告主側の端末６がインターネット等のネットワー
ク７を介して広告提供装置１に接続される。

【００２５】図１に示す構成において、位置情報管理セ
ンタ２は携帯端末の位置情報を取得する。広告提供装置
１は広告情報及び顧客情報を格納し、広告の送信条件や
取得した顧客携帯端末の位置情報等に基づいて、携帯端
末に広告情報を送信する。

【００２６】より詳細には、携帯端末の位置情報は緯
度、経度等で表現される情報であり、例えば、ＧＰＳ機
能を有する携帯端末であればＧＰＳ機能により取得でき
る。また、携帯端末の位置情報として携帯端末と通信す
る基地局の位置情報を用いても良い。その位置情報は集
約局５４、５５及びそれらを結ぶネットワーク４、ゲー
トウェイ３を介して、位置情報管理センタ２に伝えられ
る。広告提供装置１は、位置情報管理センタ２から携帯
端末の位置情報を取得し、位置情報に適合した広告情報
をゲートウェイサーバ３及びネットワーク４を介して当
該携帯端末に送信することが可能である。

【００２７】図２に広告提供装置１の構成を示す。

【００２８】同図に示すように、広告提供装置１は、広
告情報提供先となる顧客の情報を格納する顧客情報管理
データベース１１、広告主等から入力される広告提供条
件に関する広告情報を格納する広告情報管理データベー
ス１２−１、広告コンテンツを格納する広告コンテンツ
データベース、顧客情報の中の広告選択条件と広告情報
の中の提供条件とを比較することにより顧客情報の中の
広告選択条件に適合する広告コンテンツを選択するフィ
ルタ１３、フィルタ１３により選択された広告コンテン
ツに関する情報（コンテンツタイトル、コンテンツ格納
アドレス等）を各顧客毎に保持する広告情報保持部１
４、時間や顧客の存在する位置等を基に広告を提供すべ
き顧客とその広告コンテンツとを広告情報保持部１４に
おける顧客及び広告コンテンツの中から選択するフィル
タ１５、広告に関する情報等を入力する入力部１６、広
告に関する情報等を出力する出力部１７を有する。

【００２９】なお、ＣＰＵ、メモリ等を有するコンピュ
ータに、上記の構成部分の各機能を有するプログラムを
インストールすることにより、広告提供装置１を実現す
ることが可能である。

【００３０】図３に、顧客情報管理データベース１１に
格納される顧客情報テーブルを示す。

【００３１】同図に示すように、顧客情報は個人の属性
等の固定情報２１と、時間の経過に応じて変化し得るリ
アルタイム情報２２とから構成される。固定情報２１
中、２３は顧客管理のための個人特定情報カラムを示
し、個人識別番号、パスワード、携帯電話番号、年齢、
性別、職業、趣味等の個人情報が顧客毎に登録される。
これらの情報は、広告主が広告を提供したい顧客条件の
一部としてフィルタ１３、１５で利用される。２４は各
顧客が、どの様な商品、サービスについての広告提供を
受けたいかを設定するカラムである。このカラムの情報
が広告情報保持部１４へ記録する広告を選択するための
選択条件の一部となる。例えば、図３に示す例では、ジ
ャンルＡは携帯端末機器に関する広告を示し、個人識別
番号２０２４３８９の顧客に対して“要”となっている
ので、携帯端末機器に関する広告は個人識別番号２０２
４３８９の顧客に対応する広告情報保持部１４に登録さ
れる。更に、図３の条件Ａに示すように、その広告が、
「１０万円以下の車載端末」又は、「１０万円以下の新
カーナビ」の広告であれば、どの時間帯であっても、携
帯端末ヘの送信を行うものとして登録する。その他の
「携帯端末型センサー機器」や「新携帯サービス」の場
合は、１７：００〜２２：００までの時間帯に送信を行
うものとして登録する。条件として、広告コンテンツの
データ量に基づいて定まる広告の送信所要時間を用いる
こともできる。

【００３２】なお、広告主が対象顧客を指定している場
合（例えば、対象顧客の年齢層が１０〜３０才）、該当
する顧客についてのみ上記処理を行う様にもフィルタ１
３を構成できることは明らかである。

【００３３】２５は、広告情報保持部１４の広告情報を
顧客に送信する場合の送信条件を示す。本実施例では送
信時間帯、位置情報、広告提供タイプ及び顧客からの反
応とから送信条件を規定している。送信時間は、顧客が
状況に合わせて設定することができる。例えば、会議中
なので広告を受信したくない等の場合には、その時間を
はずした時間帯を設定することができる。位置情報は、
位置情報管理センタ２から送信される顧客の携帯端末の
位置情報である。顧客は、携帯端末等から時間条件を随
時書き換え可能としている。位置情報は、緯度・経度、
町名、あらかじめ定義された地域（例えば、○○駅周辺
５００ｍ以内）等システム毎に予め決められた形態で表
示される。広告提供タイプとしては、広告の形態（画
像、音声）データ量を設定可能であり、端末の性能、受
信待時間等に応じて受信可否を設定できる。顧客からの
反応は、広告を受信した顧客がこれまでに広告に対して
反応しているか否か（例：広告について問い合わせをし
た、広告についての詳細画面を参照した）を示す情報で
ある。これにより、反応が所定回数以上ない顧客に対し
て広告を送らないようにする等の制御が可能になる。な
お、顧客情報管理データベースにおける顧客情報につい
ては、顧客の所有するＰＣや携帯端末から登録、削除、
登録済情報（個人情報、広告選択条件、広告送信条件）
の変更が可能である。

【００３４】図４に、広告情報管理データベースに格納
される広告情報テーブルを示す。広告主等から受信した
広告情報はこの広告情報テーブルに格納される。

【００３５】同図に示すように、広告情報テーブルは各
広告主の広告コンテンツ格納アドレス、格納アドレス、
広告コンテンツの内容（ジャンル、商品価格等）、広告
の提供条件、反応情報、送信モード、送信数、とから構
成される。広告情報テーブルにおける広告コンテンツと
しては、例えば図２に示す例の様に、広告提供装置内に
広告コンテンツを格納している場合は、格納場所を特定
するためのファイル名等が記録される。コンテンツが広
告主側のＷＷＷサーバ等に配置される場合は、該配置を
特定するＵＲＬ等が記録される。

【００３６】提供条件のうち提供対象者のカラムには提
供対象者の属性（年齢層、性別等）が記録され、種類の
カラムには画像や音声等の広告の提供形態が記録され
る。データ量は広告コンテンツ自身のファイルのサイズ
である。使用費用のカラムには広告主が希望する当該広
告の提供に広告主側が支払う広告費用が記録され、時間
のカラムには当該広告の提供時間帯が記録され、場所の
カラムには、顧客が特定の場所（例：××駅西口周辺）
にいる場合に広告を送るようにするという条件を用いる
場合におけるその場所が記録される。なお、広告提供装
置１は、位置情報管理センタ２から受信した各携帯端末
の経緯度等、携帯端末の位置として計測される位置情報
と広告提供対象の地域として設定される場所とを対応付
けるテーブルを有しており、取得した位置情報から顧客
のいる場所を認識できる。また、反応情報は、当該広告
に対する反応情報であり、反応情報のカラムには反応情
報を集計した結果、若しくはそれを記録したファイル名
等が記録される。送信モードのカラムには広告主側が希
望する後述する送信モードが記録され、送信数のカラム
には広告提供装置１側で決定した広告毎の送信数が記録
される。

【００３７】広告情報テーブルには、広告主毎に複数の
広告コンテンツ格納アドレスを格納でき、これにより、
例えば、携帯端末からの反応情報に基いてその中からど
の広告を顧客に提供すべきかを選択することが可能であ
る。

【００３８】また、広告共通条件として、例えば広告の
提供をするときの曜日、天気、気温に関するいずれかの
条件を広告情報テーブルに含ませるようにしてもよい。
曜日、天気、気温等に関する条件を用いることにより、
曜日、天気、気温等に依存する広告コンテンツの場合
に、その広告コンテンツに適した状態で広告を提供でき
るようになる。なお、曜日の情報は、広告提供装置１の
機能を用いて取得でき、天気、気温等の情報は、例えば
広告提供装置１が天気、気温等を提供するサイトにアク
セスして取得してもよいし、顧客が携帯端末から入力す
るようにしてもよい。

【００３９】上記の顧客情報テーブルは、顧客の携帯端
末、ＰＣ等からＷｅｂ画面等により設定、変更できる。
変更処理について図５のフローチャートを用いて説明す
る。なお、広告情報テーブルについても広告主の端末か
ら同様にして設定、変更できる。

【００４０】携帯端末等から条件設定変更要求があるか
どうかを判断し（ステップ１）、変更要求がある場合に
は、携帯端末等に条件を変更、新規設定するために必要
な情報入力を促進する変更画面を送信する（ステップ
２）。携帯端末側では所望の設定値を入力して送信する
（ステップ３）。広告提供装置１はその設定値を受信
し、顧客管理テーブルを更新する（ステップ４）。

【００４１】次に、図２の構成図及び図６のフローチャ
ートを参照して、広告提供装置１の動作概要について説
明する。

【００４２】まず、広告主端末６からの広告情報（管理
情報、コンテンツ格納先アドレスとで構成される）が入
力部１６を介して入力され（ステップ１１）、管理情報
は広告情報管理データベース１２−１に格納される。ま
た、広告コンテンツ自身を広告主端末６等から受信する
場合には、それはコンテンツデータベース１２−２に格
納される。格納にあたっては、当該広告コンテンツを広
告コンテンツデータベースから読み出すための条件
（例：ＤＢ内固有のコンテンツ名）が管理情報に付され
る。更に、管理情報として入力された広告費用から当該
広告の総送信回数を決定する（ステップ１２）。

【００４３】次に、フィルタ１３が顧客情報管理データ
ベース１１における広告主が指定する顧客条件及び、顧
客が指定する対象広告の条件とから顧客毎に両条件を満
足する広告を広告情報管理データベースの中から選択し
（ステップ１３）、広告情報保持部１４に登録する（ス
テップ１４）。広告情報保持部１４は、例えば図７
（１）に示すように、顧客毎に広告に関する情報を保持
する。また、広告情報保持部１４は、図７（２）に示す
様に、送信条件に応じて、コンテンツを分類して保管し
てもよい。

【００４４】ステップ１３では、ステップ１２で求めた
各広告の総送信回数を考慮することなく、顧客毎の広告
が選択される。選択は、i）広告の新規登録時、ii）顧
客情報の更新時、iii）広告提供条件の変更時に、各
々、当該の広告、顧客について行われる。

【００４５】続いて、フィルタ１５は、広告情報保持部
１４からの広告情報を各顧客毎に顧客情報管理データベ
ースに記録されている広告提供可能な時間帯、位置情
報、顧客からのこれまでの反応の有無等のリアルタイム
情報により選別する（ステップ１５）。そして、各顧客
毎に、送信すべき広告があるか否かを判定し、広告を顧
客の端末に出力部１７を介して送信する（ステップ１
６）。送信相手を決定する際には、ステップ１２で求め
た広告毎の総送信回数を考慮するが、その詳細について
は後述する。

【００４６】上記の処理の中で、位置管理センタ２から
の対象携帯端末の位置情報を予め定めた時間間隔で取得
し、「場所」情報に変換して顧客情報管理データベース
１１を更新しているので、例えば、送信候補の広告が顧
客の居る場所に関連する広告である場合に、該当する場
所、場合によってはその周辺をも含めた場所に在る携帯
端末に限定して、広告情報を送信するように制御するこ
とが可能である。

【００４７】広告提供装置１が携帯端末に広告を送信し
た後、広告提供装置１は携帯端末から広告に対する反応
（問合せ、注文、見たか否かの情報等）を受信し（ステ
ップ１７）、顧客情報管理データベース１１及び広告情
報管理データベース１２に記録し、広告主側に反応情報
を提供する（ステップ１８）。広告提供装置１はその反
応情報を送信相手の選択に使用でき、広告主側はその反
応情報をコンテンツ、広告提供条件、広告費（総送信回
数）等を変更するトリガとして使用することができる。

【００４８】以下、主要な処理について詳細に説明す
る。

【００４９】本発明においては、広告を提供するために
広告主側がかける広告毎の広告費用（広告主が広告提供
装置の運営側に支払う額）を広告主が広告提供装置１に
送信し、広告提供装置１はその費用に基づいて広告の総
送信回数を決定し、後述する送信モードに応じて送信相
手を決定する。その処理を図８のフローチャートを用い
て説明する。

【００５０】まず、広告主端末６から広告情報（管理情
報）を受信すると（ステップ２１）、広告情報管理デー
タベース１２に格納するとともに、上記広告費用から広
告毎の総送信回数（Ｎ）を決定する（ステップ２２）。
例えば、上記広告費用から広告提供装置を利用して広告
提供するための経費を差し引いた額を実費用Ｈとし、Ｈ
＝Ｎ×ａ＋Ｂｎ（Ｎ：送信数、ａ：１送信に掛かる費用
（通信費等）、Ｂｎ：Ｎ送信に掛かる固定費）の式から
Ｎを決定する。

【００５１】また、広告主側が支払う額を広告の反応数
に応じて増減させる広告料金形態の場合には、広告経費
ＳをＳ＝Ａ＋Ｊ（Ｒ）（Ａ：標準額（広告主から広告情
報として送信される費用）、Ｊ（Ｒ）：返答数Ｒに応じ
た料金）としたとき、費用対効果係数Ｋ＝[Ｋ（Ｎ）]＝
[Ｓ／Ｈ]の最大値が得られるような総送信回数Ｎを求め
る。

【００５２】総送信回数Ｎが決定すると、送信モードを
広告情報管理データベース１２から取得し（ステップ２
３）、送信モード毎に送信相手の決定を行う。本実施例
では例えば図８に示す３つのモードがある。送信モード
は、送信先顧客数と特定顧客に対する送信回数とのいず
れを重視するか、あるいは他の要件等によって計画さ
れ、図８に示すモードはその例の一部である。

【００５３】モード１では、１携帯端末当りの送信回数
を決め（ステップ２５）、総送信回数Ｎを、予め定めた
１携帯端末当りの送信回数Ｃで割った値を転送人数Ｍと
し、その人数の送信相手を決定する（ステップ２６、２
７）。なお、送信相手を決定する方法については後述す
る。モード２では、１携帯端末当り1回送信することと
し、予め定めたＰ回に分割して送信する（例えば、１日
１回の広告を送信する場合、Ｐ日分送信）こととする
（ステップ２８、２９）。そして、それぞれの回の送信
相手を決定する（ステップ３０）。

【００５４】モード３は、携帯端末から広告提供装置１
にアクセスするのみのモードである。広告提供装置１の
広告情報保持部１４には各顧客毎に広告情報が記録され
るので、ある顧客が携帯端末で広告提供装置１にアクセ
スすることによって、当該顧客に対応した広告を閲覧す
ることが可能である。このモードでは、広告のデータ量
に応じて広告提供の費用を決定することができる。場合
によっては、顧客又は他の者が通信費を負担することも
可能である。

【００５５】次に、広告を広告情報保持部１４に書き込
む際の処理について図９のフローチャートを用いて説明
する。

【００５６】広告提供装置１が広告情報を受信すると
（ステップ３１）、送られてきた広告情報のジャンル分
別を行う（ステップ３２）。なお、ジャンル分別とは、
広告の内容（例えば、車、レストラン等）に応じて広告
を分別することである。次に、フィルタ１３が顧客情報
管理データベース１１及び広告情報管理データベース１
２から顧客毎に広告選択条件を読み出し（ステップ３
３）、各顧客の広告選択条件に合致する広告情報を、広
告情報保持部１４における当該顧客に対応する領域に書
込む（ステップ３４）。その際、図２に示す様に、管理
情報とコンテンツを分けて格納・管理してもよい。ま
た、広告情報自体を書き込んでもよいし、広告情報が格
納されているネットワーク上のアドレス（例えばＷＷＷ
におけるＵＲＬ）を書き込んでもよい。全受信広告の処
理が終わると（ステップ３５）、書き込み処理を終了す
る。

【００５７】次に、広告情報保持部１４からフィルタ１
５を介して各携帯端末に広告を送信する際の処理につい
て図１０のフローチャートを用いて説明する。ここで
は、総送信回数を考慮して送信相手を決定する。なお、
下記の例は図８における送信モード１の場合の例であ
る。

【００５８】まず、広告情報保持部１４から、送信対象
となっているある広告に対して、現時点でその広告を送
信すべき送信対象者のデータである送信対象者一次侯補
データを取得し、送信対象者一次侯補リストとして広告
提供装置１のメモリ（図２では図示していない）に格納
する（ステップ４１）。次に、送信対象者一次侯補数が
転送人数Ｍを超えているか否かをチェックし（ステップ
４２）、送信対象者一次侯補が転送人数Ｍに満たない場
合は、特に候補者の選別をせずに、広告情報を送信す
る。但し、この場合でも、より効率よく返答を得るため
に、ステップ４３〜ステップ４９に示す候補者厳選処理
を行うようにしてもよい。

【００５９】送信対象者一次侯補数がＭ人以上の場合、
送信対象者をＭ人に絞り込むために一次候補者の優先順
位付けを行う。そのために、顧客情報管理データベース
１１から各個人の記述条件（個人情報、選択条件、送信
条件等）を抜き出し、予め設定されている規則に従い、
要求の強さを判断する。その結果、その一次候補者のリ
ストに優先順位を追加してそのリストをメモリに格納す
る（ステップ４３）。要求の強さとしては、“強さ”の
項目を条件の中に設けても良いし、一定の基準で強さを
推測するようにしてもよい。例えば、顧客Ｘの選択条件
Ａの強さを１０点、選択条件Ｂの条件の強さを１００点
としたとき、両方の条件を満足した場合にはその合計１
１０点を要求の強さとする。同様に、顧客Ｙの要求の強
さが９０点であった場合に、顧客Ｘが顧客Ｙより優先順
位が高くなる。

【００６０】次に、送信相手侯補の送信時間条件をチェ
ックし（ステップ４４）、広告送信予定時刻との照合を
行う。また、広告情報テーブルにおける広告提供条件の
“場所”のカラムをチェックすることにより送信候補者
の現在の居場所を考慮に入れるか否かを判断し（ステッ
プ４５）、場所についての条件を考慮に入れる場合は、
当該携帯端末の位置情報から顧客の居場所を把握し、条
件と合致するか否かを判断する。時間条件、位置条件、
その他コンテンツ提供タイプ等の条件についても上記の
ように点数化し、顧客の点数として加算して、再度、優
先順位付けを行う（ステップ４６、４７）。なお、位置
条件を考慮する際には、上記のように広告提供条件の
“場所”のカラムをチェックすることのほか、顧客情報
の選択条件の中に場所に関する条件がある場合に（例え
ば、中華料理店の広告に対して、○×駅周辺に居る場合
にのみ携帯端末に送信する等）、位置条件を考慮するこ
ととしてもよい。また、時間条件及び位置条件のうちの
いずれかの条件を満足しない顧客については一次候補リ
ストから除くようにしてもよい。

【００６１】全候補に上記観点からの優先順位見直しを
実施した後、総候補の優先順位の高い順から送信数Ｍ分
の送信相手を選択し（ステップ４８、４９）、広告コン
テンツを送信する。

【００６２】広告コンテンツを携帯端末に送信するため
の構成は図２に示したものに限らず、例えば、図１１に
示すように、上記の広告提供装置１が有する広告情報管
理データベース１２を他の広告提供装置８に設置し、広
告コンテンツを広告提供装置８から送信するようにして
もよい。この場合、広告提供装置１は、広告提供条件及
び広告選択条件等のフィルタリング処理を実行し、その
結果を広告提供装置８に通知し、実際の広告コンテンツ
の送信は広告提供装置８が行う。また、広告情報管理デ
ータベースも広告提供装置１に置き、広告情報保持部の
み広告提供装置８に置くような構成とすることもでき
る。

【００６３】次に、広告提供装置から携帯端末へ送信し
た広告に対する携帯端末側の反応情報について説明す
る。反応情報として、「広告を見た」、サービス提供サ
イトへの「問合せ」があった、広告主のサービス提供サ
イトへの「注文」があった、等の情報を広告提供装置は
取得する。「広告を見た」情報は顧客側で使用する携帯
端末によって取得できたりできなかったりする。従っ
て、「広告を見た」携帯端末数を算出するには、例え
ば、顧客が広告を見た場合に携帯端末の画面上の特定の
ボタンをクリックし、その情報が広告提供装置側に送ら
れるようにする。なお、広告を見たか否かの情報を取得
することができる携帯端末のみを対象とする場合にはこ
の処理は不要である。

【００６４】また、「問合せ」、「注文」に関する情報
を取得するには、広告主のサービス提供サイトにおい
て、本発明により提供された広告を見た顧客の携帯端末
から「問合せ」、「注文」があった場合に、その旨を広
告提供装置に通知するようにする。このために、例え
ば、サービス提供サイトの表示画面にどの広告を見て
「問合せ」、「注文」をしたかどうかをクリックする欄
を設け、本発明により顧客に提供された広告である場合
には、その旨をサービス提供サイトから広告提供装置１
に通知するようにする。

【００６５】反応情報の統計をとった場合の一例を図１
２に示す。

【００６６】図１２において、３０は無応答を含めた携
帯端末側反応の全体を示し、３１は無応答携帯端末数
（又は、割合）、３２は広告を見た携帯端末数（又は、
割合）、３３は問合せのあった携帯端末数（又は、割
合）、３４は注文、発注した携帯端末数（又は、割合）
を示す。このような統計情報を取得することにより広告
の効果を測定することが可能になる。

【００６７】さて、効率よく返答を返却してもらうため
には、送信した広告内容を頻繁に変更したり、送信相手
を変更する等の処理が必要になる。この処理を行うため
に、上記の携帯端末側の反応情報を使用することができ
る。図１３のフローチャートを参照しながら返答内容の
統計処理と送信内容変更処理について次に説明する。

【００６８】広告提供装置１が、携帯端末側から広告内
容への応答（返答有無、関心等）を受信すると（ステッ
プ５１）、反応がどの年齢層からのものが多かったか、
女性か男性か、職業は何か、反応が返ってきた時間帯は
どうか等、予め設定若しくは広告主に問い合わせて取得
した広告主側で知りたい情報を基に統計処理を行い、広
告情報管理データベースに格納しておく（ステップ５
２）。場合によっては、過去の広告との比較や、同類の
広告との反応の頻度を比較する等、多くのデータで統計
をとるようにしてもよい。

【００６９】次に、編集結果を広告主側の端末に転送し
（ステップ５４）、広告主側は広告内容を改良したり、
長期の統計をとる等の処理を行う（ステップ５５）。そ
の結果、広告主側は広告内容を差替えるか否かを判断す
る（ステップ５６）。

【００７０】また、ステップ５２の後、広告提供装置
は、編集結果に基づき広告内容を変更するか否かの判断
を行い（ステップ５３）、変更する場合には、広告主側
からの差替えコンテンツ、又は、もともと保持していた
別のコンテンツに変更する（ステップ５７）。そして、
送信相手を変更するか否かを判断し（ステップ５８）、
変更すると判断した場合には送信相手を変更する（ステ
ップ５９）。例えば、転送条件、送信条件に合致するに
もかかわらず応答がない顧客には広告情報を送らないよ
うにし、前述した候補リストにおいて選択されなかった
送信相手を新たに送信相手として選択し、広告情報を送
信するようにする。これにより、効率のよい広告提供を
行うことが可能となる。

【００７１】本発明は、上記の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能であ
る。

【００７２】

【発明の効果】本発明によれば、顧客に固有の条件によ
って送信候補となる顧客と広告コンテンツを選択し、更
に、顧客の場所等のリアルタイムに変化する条件で実際
に送信する顧客と広告コンテンツを決定するため、顧客
の利便性が向上し、効果的に広告を提供することが可能
となる。また、広告提供にかけられる費用に応じて送信
回数等を決定することができるので、予め定められた費
用の範囲内で効果的に広告を送信することが可能とな
る。更に、顧客側の反応を広告内容や広告送信対象顧客
の選択に反映させることができるので、更に効率的で効
果的な広告提供が可能となる。従って、広告送信に係る
費用を最小としながら、広告送信に対する応答数を最大
にすることが期待できる。

【００７３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における広告提供システムの構
成図である。

【図２】本発明の実施例における広告提供装置の構成図
である。

【図３】顧客情報管理データベース１１に格納される顧
客情報テーブルの例である。

【図４】広告情報管理データベース１２に格納される広
告情報テーブルの例である。

【図５】顧客情報テーブルの変更処理のフローチャート
である。

【図６】本発明の実施例における広告提供装置の動作概
要を示すフローチャートである。

【図７】広告情報保持部１４の構成例（１）、（２）を
示す図である。

【図８】広告情報を受信後、転送人数を決定する処理の
フローチャートである。

【図９】広告情報を広告情報保持部１４に書き込む際の
処理を示すフローチャートである。

【図１０】広告情報保持部１４からフィルタ１５を介し
て各携帯端末に広告を送信する際の処理を示すフローチ
ャートである。

【図１１】広告コンテンツを携帯端末に送信するための
他の構成を示す図である。

【図１２】広告を受信した携帯端末側の反応の例を示す
図である。

【図１３】返答内容の統計処理と送信内容変更処理を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１広告提供装置２位置情報管理センタ３ゲートウェイサーバ４、７ネットワーク６広告主側端末５１〜５３、５６〜５８基地局５４、５５集約局１１顧客情報管理データベース１２−１広告情報管理データベース１２−２広告コンテンツデータベース１３、１５フィルタ１４広告情報保持部１６入力部１７出力部２１固定情報２２リアルタイム情報

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ３３０Ｇ０６Ｆ 17/60 ５０６５０６Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９ＭＨ０４Ｑ 7/34 １０６ＡＨ０４Ｑ 7/04 Ｄ (72)発明者大南正人神奈川県横浜市中区山下町223番１エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社内Ｆターム(参考） 5B075 KK07 KK13 KK33 KK37 ND03 ND20 ND23 PQ02 PR08 UU40 5K067 AA21 DD51 EE02 JJ52 JJ56

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】予め登録されている顧客の携帯端末にネ
ットワークを介して広告コンテンツを提供する広告提供
装置において、顧客に関する情報項目を入力し、該入力された情報項目
を、顧客の状態に応じて変動する顧客変動条件項目と、
顧客に関する情報のうち顧客変動条件項目に含まれない
顧客固定条件項目とを相互に区別可能な形態で格納する
顧客情報管理部と、広告提供先についての複数の条件を入力し、該入力され
た広告提供条件項目を、前記顧客変動条件項目に関連す
る広告変動条件項目と前記顧客固定条件項目に関連する
広告固定条件項目とを相互に区別可能な形態で広告コン
テンツと対応付けて格納する広告情報管理部と、前記広告固定条件項目と前記顧客固定条件項目とから提
供候補顧客を特定し、該特定された顧客と当該広告情報
を関係付けて格納する広告情報保持部と、前記顧客変動条件を入力し更新する手段と、前記広告情報保持部に格納されている各顧客に対する広
告情報に対応する前記広告変動条件と前記顧客変動条件
を共に満足している場合に、当該顧客に対応する携帯端
末に対して当該広告情報を送信する手段とを有すること
を特徴とする広告提供装置。
【請求項２】前記各顧客の携帯端末の位置情報を取得
し、該取得された位置情報を予め定められた地域情報の
形式に変換し、前記顧客変動条件の一部として前記顧客
情報管理部に格納する手段を有することを特徴とする請
求項１に記載の広告提供装置。
【請求項３】前記顧客変動条件として、顧客により設
定される広告受領時間帯又は、予め用意された作業状態
の種類から選択して指定された顧客の作業状態情報のう
ちのいずれかを少なくとも含むことを特徴とする請求項
１又は２に記載の広告提供装置。
【請求項４】前記広告提供条件には顧客変動条件項目
若しくは顧客固定条件項目に該当しない広告共通条件項
目を含み、該広告共通条件項目を満足している場合に、
前記広告固定条件項目と前記顧客固定条件項目とから提
供候補顧客を特定し、該特定された顧客と当該広告情報
を関係付けて前記広告情報保持部に格納することを特徴
とする請求項１ないし３のうちいずれか１項に記載の広
告提供装置。
【請求項５】前記広告共通条件として、広告の提供を
するときの曜日、天気、気温に関するいずれかの条件を
含むことを特徴とする請求項４記載の広告提供装置。
【請求項６】前記広告提供条件には広告費用に関する
条件を含み、該広告費用に関する条件に適合する広告情
報の総送信回数を決定する手段と、該総送信回数に達するまで前記広告提供条件、顧客固定
条件、及び顧客変動条件を満たす携帯端末に対して広告
コンテンツを提供することを特徴とする請求項１ないし
５のうちいずれか１項に記載の広告提供装置。
【請求項７】前記総送信回数に達するまで広告提供先
の携帯端末を限定するに際し、前記広告提供条件、顧客
固定条件、及び顧客変動条件の適合度に応じて広告提供
先の携帯端末の優先順位付けを行い、当該優先順位に従
って広告提供先の携帯端末を限定することを特徴とする
請求項６に記載の広告提供装置。
【請求項８】広告情報を提供した携帯端末からの反応
情報を受信する手段と、該受信した各携帯端末からの前記反応情報を広告効果と
して編集し、該広告効果を広告主の装置に対して出力す
ることを特徴とする請求項１ないし７のうちいずれか１
項に記載の広告提供装置。
【請求項９】前記顧客情報管理部及び前記広告情報管
理部に格納された情報を前記広告提供装置の外部から随
時書き換えることを可能とする手段を有することを特徴
とする請求項１ないし８のうちいずれか１項に記載の広
告提供装置。