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JP2002270614A - Soi基体、その熱処理方法、それを有する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Soi基体、その熱処理方法、それを有する半導体装置およびその製造方法

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JP2002270614A
JP2002270614A JP2001068745A JP2001068745A JP2002270614A JP 2002270614 A JP2002270614 A JP 2002270614A JP 2001068745 A JP2001068745 A JP 2001068745A JP 2001068745 A JP2001068745 A JP 2001068745A JP 2002270614 A JP2002270614 A JP 2002270614A
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JP
Japan
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heat treatment
soi
soi substrate
semiconductor device
silicon
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JP2001068745A
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English (en)
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Masataka Ito
正孝 伊藤
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は還元性雰囲気中での熱処理を用いてH
F欠陥密度の低いSOIウェハ、その熱処理方法、それ
を有する半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 単結晶シリコンの融点より低い温度の還
元性雰囲気中でSOI基体の熱処理において、HF欠陥
を防止するために前記SOI基体を保持する保持具の少
なくとも表面を珪素にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSOI(Semic
onductor On Insulator)基体お
よびSOI基体の熱処理方法に関するものであり、特に
熱処理によって発生するSOI層のHF欠陥を少なくす
る高品質なSOI基体およびその熱処理方法に関するも
のである。通常SOIはSilicon On Ins
ulatorを示すが、本願ではSemiconduc
tor On Insulatorを意味するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】SOI基体を還元性雰囲気中で熱処理す
ることにより平坦性の高い表面を得る技術については、
たとえば特開平05−217821号公報によって開示
されている。ここでいう還元性雰囲気とは「例えば水素
を含む雰囲気、ないしは、水素雰囲気」であると同公報
中で明示されている。
【0003】これによると、たとえば1000℃での水
素ガス中での熱処理により原子間力顕微鏡によって観察
されるSOI層表面の荒れが2nm以下の高い平坦性が
得られている。また、水素アニールによる表面平坦化
は、研磨による方法と比較して、表面に物理的なダメー
ジを生じないという特徴を有している。
【0004】従来技術の一実施形態を図2を用いて説明
する。SOI基体の一形態としてSOIウェハが適用さ
れている。炉心管1は熱処理室を形成し、上部に設けら
れた導入管から雰囲気ガスを導入し、下部の排気管から
排気する。炭化珪素製のボート3は炉蓋5上に配置され
たヒートバリア4上に搭載されていて、複数のSOIウ
ェハ6を保持している。ボート3には焼結法によって製
造された炭化珪素が用いられるが、焼結法によって製造
された炭化珪素の表面にCVD法(Chemical Vapor Depo
sition)によって合成された化学合成炭化珪素のコーテ
ィング膜が施される場合もある。
【0005】従来の技術では、SOIウェハに還元性雰
囲気中で高温の熱処理を施した結果、SOI層にHF欠
陥とよばれる欠陥が増加する場合があった。HF欠陥と
は、Sadanaらによって文献”NANO−DEFC
TS IN COMMERCIAL BONDED S
OI AND SIMOX”(Proceedings 1994IE
EE International SOI Conference, Oct. 1994)に
記述があるが、SOIウェハに特有の欠陥であり、SO
Iウェハをフッ酸に浸漬処理することで顕在化する。S
adanaらによると、HF欠陥の原因は金属汚染およ
びSOI層のピンホールであると示唆されている。この
欠陥はSOIウェハ上に形成されるデバイスの動作不良
の原因になると考えられ、欠陥密度の低減が求められて
いる。
【0006】なお、関連する技術として特開平5−15
2230号公報において「シリコンウェハをシリコン製
のボートに載せ、還元性ガス雰囲気中、1000〜13
00℃で熱処理することを特徴とするシリコンウェハの
熱処理方法。」が開示されているが、同技術はシリコン
ウエハの酸化誘起積層欠陥の制御に関するものであり、
また、「熱処理中のウェハの落下事故や、ウェハの局所
的なエッチングを防止できる熱処理方法を提供すること
を目的とする」技術であり、本発明の技術的思想とは全
く異なるものである。
【0007】また、特開平5−152230号公報にお
いては、SOIウェハやSOIウェハの欠陥に関する記
述は全く記載されていないものであり、また、ウェハに
生じる金属汚染に関する記述もなく、同技術をSOIウ
ェハと組み合わせることによってSOIウェハのHF欠
陥が低減することを示唆するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
鑑み、本発明は還元性雰囲気中での熱処理を用いてHF
欠陥密度の低いSOIウェハ、その熱処理方法、それを
有する半導体装置およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は単結晶シリコンの融点より低い温度の還
元性雰囲気中でSOI基体を熱処理する熱処理方法にお
いて、前記SOI基体を保持する保持具の少なくとも表
面を珪素にすることを特徴とする。
【0010】また、単結晶シリコンの融点より低い温度
の還元性雰囲気中でSOI基体を熱処理する熱処理方法
において、前記SOI基体を保持する保持具が焼結法に
よって製造された炭化珪素を含まない、CVD法によっ
て製造された炭化珪素であることを特徴とする。
【0011】また、上記の熱処理方法において、熱処理
温度が775℃以上であることを特徴とする。
【0012】また、上記の熱処理方法において、熱処理
温度が966℃以上であることを特徴とする。
【0013】また、上記の熱処理方法において、熱処理
温度が993℃以上であることを特徴とする。
【0014】また、上記の熱処理方法を用いて製造され
たSOI基体であり、HF欠陥密度が0.05個/cm
2以下であることを特徴とする。
【0015】また、半導体装置の製造方法において、上
記のSOI基体の非多孔質半導体層にトランジスタの活
性領域を形成することを特徴とする。
【0016】また、半導体装置において、上記のSOI
基体の非多孔質半導体層にトランジスタの活性領域が形
成されていることを特徴とする。
【0017】また、上記の半導体装置において、トラン
ジスタは部分空乏型の薄膜MOSトランジスタである。
【0018】また、上記の半導体装置において、前記ト
ランジスタは完全空乏型の薄膜MOSトランジスタであ
る。
【0019】本発明者はSOIウェハに還元性雰囲気中
で高温の熱処理を施した場合に増加するHF欠陥につい
て鋭意研究を進めた結果、HF欠陥の増加は熱処理によ
ってSOIウェハに生じる極めて微量な金属汚染と関係
のあることを見いだした。特に、還元性雰囲気中で熱処
理を実施すると、きわめて微量ではあるもののウェハ表
面にニッケル等の金属汚染が増大し、これがシリコンと
金属の化合物として微細な析出物(たとえばニッケルシ
リサイド)を形成し、SOIウェハのHF欠陥の原因の
一つとなると確信するに至った。
【0020】また、金属汚染の汚染源の一つは焼結法に
よって作成された炭化珪素に溶融シリコンを含浸して製
造されたボートであることを見いだした。また、表面を
焼結炭化珪素よりも高純度な化学合成炭化珪素でコーテ
ィングした炭化珪素製のボートを用いた場合であっても
コーティング膜の劣化に伴って同様な金属汚染が生じる
ことを見いだした。これらの知見に基づき、本発明は上
記の手段によって課題を解決するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】ここでCVD法によって炭化珪素
を作成する方法は、シリコン原子を含むガスを炭素原子
を含むガスに化学反応させて炭化珪素(SiC)を形成
する方法であって、炭化珪素は被処理物表面に堆積して
薄膜を形成する方法である。また、焼結法によって炭化
珪素を作成する方法は原料炭化珪素の粉末にバインダー
を混ぜて粘土状にしたものを成形し、高温で焼き固める
方法である。
【0022】また、通常SOIはSilicon On
Insulatorを示すが、本願ではSemico
nductor On Insulatorを意味する
ものである。還元性雰囲気とは「例えば水素を含む雰囲
気、ないしは、水素雰囲気」を意味するものとする。
【0023】図3および図4に基づいて保持具としての
ボートの形状について説明する。図3は本実施形態に適
用されるウェハ用ボート8を示す。リング状の底板10
に4本の支柱11が対称に立設され、該支柱11の上端
にリング状の天板12が固着され、前記支柱11は断面
が円形であり、該支柱11のウェハ用ボート8の中心軸
心に面した側にウェハ装填用の溝13が上下方向に所要
ピッチで多数刻まれている。ウェハは前記4本の支柱1
1の溝13に挿入され、4箇所の溝部分でウェハ用ボー
ト8に支持される。
【0024】なお、底板および天板はリング状でなくて
円板状であってもよい。また、支柱の断面は円形以外の
形状であってもかまわない。また、支柱、底板および天
板は必ずしも固着されている必要はなく、たとえば、そ
れぞれの部材が組み合わされた組み立て・分解が可能な
構造であってもよい。
【0025】{第1の実施形態}以下、本発明に係るS
OIウェハおよびその熱処理方法の一実施形態の第1の
実施形態を図1を用いて説明する。保持具の形状は図3
と図4に示した形状のものを使用するものとする。なお
本実施形態のSOIはシリコンに限定されない。それ以
外の材料として、たとえばSiGe(シリコンゲルマニ
ウム)が適用できる。
【0026】図2と同一の構成部材については同一の符
号で示し、説明を省略する。図2の構成部材と異なるの
は、保持具としてのボートの素材である。シリコンボー
ト7は耐熱性を有する高純度な部材の表面にシリコンの
コーティング膜を施した物でも良いが、耐久性等の観点
から、シリコンの単結晶部材または多結晶部材を加工し
て製造した物を用いるのが望ましい。
【0027】また、シリコンボート7はシリコン製のボ
ートの他に、専らCVD法によって合成された高純度の
合成炭化珪素からなる合成炭化珪素ボートを用いても良
い。この場合、たとえボートの部材の内部の部材であっ
ても焼結炭化珪素を含んでいる場合には汚染源となるた
め、焼結法によって製造された炭化珪素を含まないこと
が必要とされる。
【0028】これらの部材をボートに用いることによ
り、従来焼結炭化珪素またはシリコン含浸炭化珪素から
発生していた金属不純物によるSOIウェハの汚染を効
果的に防止することが可能となり、HF欠陥の発生を防
止することができる。
【0029】熱処理は次の手順でおこなわれる。炉蓋5
をあらかじめ下方に移動した状態でシリコンボート7に
SOIウェハ6を搭載し、次いで炉蓋5を図示の状態に
移動し、SOIウェハ6を処理室内に配置するとともに
炉心管の開口部を封止する。炉蓋5の動作は図示しない
上下動機構でおこなわれる。引き続き導入管から炉心管
内に水素ガスを導入し、処理室内を水素ガス雰囲気に置
換する。次いでヒータ2により処理室内を所定の処理温
度に加熱し、熱処理する。前記の所定の処理温度は単結
晶シリコンの融点低く設定する。
【0030】所定の時間が経過後、ヒータ2の温度を下
げてから処理室内に窒素ガスを導入し、雰囲気を置換
し、後に炉蓋5を下方に移動してからSOIウェハ6を
取り出す。処理温度、時間等は所望のアニール効果に応
じて決定されるものである。
【0031】本発明においては熱処理の温度は特別に規
定されるものではないが、たとえば処理温度がニッケル
シリサイドを形成する775℃以上シリコンの融点以下
の温度である場合や、ニッケルシリサイドの最低共晶点
である966℃以上シリコンの融点以下である場合や、
ニッケルシリサイドの融点である993℃以上シリコン
の融点以下の温度であるときに特段の効果を奏する。
【0032】(実施例1)シリコンボート7にSOIウ
ェハを保持して1050℃の還元性雰囲気中で熱処理し
たSOIウェハ(本発明)と、比較例として炭化珪素製
のボートを用いて同条件で熱処理したSOIウェハ(従
来技術)についてHF欠陥密度を比較した。HF欠陥密
度はSOIウェハをフッ酸に15分間浸漬した後、所定
の範囲を光学顕微鏡で観察し、HF欠陥数を計測し、計
測数を観察面積で除して求めた。結果を表1に示す。
【表1】 本発明の技術によって、SOIウェハ上の欠陥密度を約
1/20に減少することができた。
【0033】(実施例2)本発明の効果の再現性を確認す
るために、実施例1と同様に、シリコンボート7にSOI
ウェハを保持して還元性雰囲気中でSOIウェハを熱処
理した。SOIウェハは複数枚用意し、個別に熱処理をお
こなった。熱処理温度は1050℃から1100℃の範
囲でおこなった。
【0034】これらのウェハを実施例1と同様に評価を
行い、HF欠陥密度を求めたところ、その平均値は0.0
48個/cm2であった。このことから本発明を繰り返し実
施した場合でも、0.05個/cm2以下のHF欠陥密度が達
成可能であることが確認された。
【0035】{第2の実施形態} (半導体装置の製造方法)以下、第2の実施形態として
図5を参照して、なお上記の実施形態によるSOIウェ
ハを用いた半導体装置およびその製造方法について説明
する。
【0036】上記の実施形態のように熱処理されたSO
Iウエハを用意する。基材51上の埋め込み絶縁膜52
上にある非多孔質半導体層としてのSOI層を島状にパ
ターニングしたり、LOCOS酸化を施して、活性領域
となる、トランジスタを形成すべき領域のSOI層のパ
ターン53を形成する。図5では、絶縁体などの素子分
離領域54を用いた場合の様子を例にあげて示してい
る。
【0037】SOI層53の表面にゲート絶縁膜56を
形成する。ゲート絶縁膜56としては、酸化シリコン、
窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、
酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化チタン、酸化スカ
ンジウム、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、酸化
ランタン、酸化ジルコニウム及びこれらの混合物ガラス
などが用いられる。このゲート絶縁膜56は、SOI層
53の表面を酸化したり、又はCVDやPVD(Physic
al Vapour Deposition)によりSOI層53の表面に堆
積することにより形成できる。
【0038】ゲート絶縁膜56の上にゲート電極55を
形成する。ゲート電極55としては、P型又はN型不純
物がドープされた多結晶シリコンや、タングステン、モ
リブデン、チタン、タンタル、アルミニウム、銅などの
金属(これらを少なくとも一種含む合金を含む)や、モ
リブデンシリサイド、タングステンシリサイド、コバル
トシリサイドなどの金属珪化物や、チタンナイトライ
ド、タングステンナイトライド、タンタルナイトライド
などの金属窒化物が用いられる。
【0039】これらの材料の層はポリサイドゲートのよ
うに複数種類積層されて用いられても良い。ここでは、
サリサイド(セルフアラインシリサイド)と呼ばれるプ
ロセスでゲート電極を形成する場合について述べるが、
ダマシンゲートプロセスと呼ばれる方法で形成してもよ
い。こうして、図5(a)に示すような構造体が得られ
る。
【0040】ゲート電極55のパターンを形成した後、
リン、砒素、アンチモンなどのN型不純物又はボロンな
どのP型不純物をSOI層53に導入して、ゲート電極
55の側面に整合した比較的低濃度のソース、ドレイン
領域58を形成する。不純物はイオン打ち込みと熱処理
などにより導入できる。
【0041】ゲート電極55を覆うように絶縁膜を形成
した後、エッチバックしてゲート電極55の側面にサイ
ドウオール59を形成する。再び同じ導電型の不純物を
導入し、サイドウオール59に整合した比較的高濃度の
ソース・ドレイン領域57を形成する。こうして、図5
(b)に示す構造体が得られる。
【0042】ゲート電極上面とソース・ドレイン領域の
上面を露出させて、そこにシリサイド層600を形成す
る。シリサイド層を形成する金属半導体化合物として
は、金属珪化物が好ましく、具体的にはニッケルシリサ
イド、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、モリブ
デンシリサイド、タングステンシリサイドなどが用いら
れる。これらの珪化物は、ゲート電極55の上面とソー
ス・ドレイン領域57の上面を覆うように金属を堆積さ
せて、熱処理を施してソース・ドレイン領域57のシリ
コンと反応させた後、金属の未反応部分を硫酸などのエ
ッチャントで除去することにより形成できる。必要に応
じて更に、シリサイド層60の表面を窒化してもよい。
こうして、図5(c)に示す構造体が得られる。
【0043】シリサイド化したゲート電極上面、ソース
・ドレイン領域上面を覆うように絶縁膜61を形成す
る。この絶縁膜61としては、リン及び/又はボロンを
含む酸化シリコンなどが好ましく用いられる。
【0044】必要に応じて、エッチバックやCMPによ
り絶縁膜61の上面を平坦化して、絶縁膜61にコンタ
クトホールを形成する。KrFエキシマレーザ、ArF
エキシマレーザ、F2エキシマレーザ、電子ビーム、X
線を光源とするフォトリソグラフィーを用いれば、0.
25ミクロンより小さい長さの一辺をもつ矩形のコンタ
クトホール、または0.25ミクロンより小さい長さの
一辺をもつ直径をもつ円形のコンタクトホールが形成で
きる。
【0045】コンタクトホール内に導電体プラグを形成
する。コンタクトホール内の導電体プラグの形成方法と
しては、バリアメタル62となる高融点金属膜、金属半
導体化合物又は高融点金属窒化物からなる少なくとも一
つの層を形成した後、タングステン、タングステン合金
やアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの
導電材料63を、CVD、PVD、メッキ法を用いて堆
積させ、必要に応じて絶縁膜上面より上にある導電材料
をエッチバックやCMPにより除去してもよい。
【0046】或いは必要に応じてコンタクトホールから
露出したソース・ドレイン領域57のシリサイド層60
の表面を窒化した後、コンタクトホール内に導電体を充
填してもよい。こうして、図5(d)に示したような構
造体(MOS型薄膜トランジスタ)が得られ、本発明の
SOIウエハを利用して、トランジスタなどの半導体装
置が製造できる。
【0047】このときに、ゲート電極に電圧を印加して
ゲート絶縁膜下に広がる空乏層が埋め込み絶縁膜の上面
に届くようにSOI層の厚さ及び不純物濃度を定めれ
ば、このトランジスタは完全空乏型トランジスタとして
動作する。また、空乏層が埋め込み絶縁膜の上面に届か
ないようにSOI層の厚さ及び不純物濃度を定めれば、
このトランジスタは部分空乏型トランジスタとして動作
する。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって還元
性雰囲気中での熱処理を用いてHF欠陥密度の低いSO
Iウェハおよびその熱処理方法を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す装置の断面図であ
る。
【図2】従来技術の一実施形態を示す装置の断面図であ
る。
【図3】ウェハ保持用のボートの立断面図である。
【図4】C−C線断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の半導体ウェハを利用して
作成された半導体装置の一例である。
【符号の説明】
1 炉心管 2 ヒータ 3 炭化珪素製のボート 4 ヒートバリア 5 炉蓋 6 SOIウェハ 7 シリコンボート 8 ウェハ保持用ボート 10 底板 11 支柱 12 天板 13 溝 51 基材 52 埋込絶縁膜 53 SOI層 54 素子分離領域 55 ゲート電極 56 ゲート絶縁膜 57 高濃度ソース・ドレイン 58 低濃度ソース・ドレイン 59 サイドウオール 60 シリサイド層 61 絶縁膜 62 バリアメタル 63 導電体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 618F 627F Fターム(参考) 4M104 AA09 BB01 BB02 BB04 BB14 BB16 BB17 BB18 BB20 BB26 BB27 BB30 BB32 BB33 DD02 DD19 DD33 DD43 DD51 EE03 EE16 EE17 FF14 GG09 GG10 GG14 5F110 AA26 CC02 DD05 DD13 DD25 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EE09 EE14 EE32 FF01 FF02 FF03 FF04 FF27 FF29 GG01 GG02 GG12 GG60 HJ01 HJ13 HJ15 HK05 HK40 HK42 HL02 HL03 HL04 HL06 HL21 HL22 HL24 HL27 HM15 NN25 NN26 NN62 NN65 NN66 QQ01 QQ11 QQ19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコンの融点より低い温度の還
    元性雰囲気中でSOI基体を熱処理する熱処理方法にお
    いて、前記SOI基体を保持する保持具の少なくとも表
    面を珪素にすることを特徴とするSOI基体の熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】 単結晶シリコンの融点より低い温度の還
    元性雰囲気中でSOI基体を熱処理する熱処理方法にお
    いて、前記SOI基体を保持する保持具が焼結法によっ
    て製造された炭化珪素を含まない、CVD法によって製
    造された炭化珪素であることを特徴とするSOI基体の
    熱処理方法。
  3. 【請求項3】 熱処理温度が775℃以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載のSOI基体の熱処理
    方法。
  4. 【請求項4】 熱処理温度が966℃以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載のSOI基体の熱処理
    方法。
  5. 【請求項5】 熱処理温度が993℃以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載の熱処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    熱処理方法を用いて製造されたSOI基体。
  7. 【請求項7】 HF欠陥密度が0.05個/cm2以下
    であることを特徴とする請求項6記載のSOI基体。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のSOI基体の非
    多孔質半導体層にトランジスタの活性領域を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または7記載のSOI基体の非
    多孔質半導体層にトランジスタの活性領域が形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記トランジスタは部分空乏型の薄膜
    MOSトランジスタである請求項9に記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記トランジスタは完全空乏型の薄膜
    MOSトランジスタである請求項9に記載の半導体装
    置。
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