JP2002268556A - 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 - Google Patents
金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶Info
- Publication number
- JP2002268556A JP2002268556A JP2001064621A JP2001064621A JP2002268556A JP 2002268556 A JP2002268556 A JP 2002268556A JP 2001064621 A JP2001064621 A JP 2001064621A JP 2001064621 A JP2001064621 A JP 2001064621A JP 2002268556 A JP2002268556 A JP 2002268556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- label
- layer
- transparent
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた外観装飾を施すことができるととも
に、金属缶の胴部外表面に確実に固定でき、しかも金属
缶にきびしい絞り加工を加えても、ボイドやリンクルが
発生しない金属缶用ラベルを得る。 【解決手段】 金属缶用ラベルは、耐熱性を有する透明
ラベル基材と、熱硬化性樹脂からなる接着層と、前記透
明ラベル基材と接着層との間に設けられた印刷層とを有
する、金属缶に加熱接着される金属缶用ラベルであっ
て、前記透明ラベル基材と、印刷層との180°剥離強
度(剥離速度:200mm/min、幅:15mm)
が、4.9N以上である。透明ラベル基材と、印刷層と
の間に、アンカーコート層を有していてもよい。また、
透明ラベル基材の印刷層側の面に、N2パージコロナ放
電処理が施されていてもよい。
に、金属缶の胴部外表面に確実に固定でき、しかも金属
缶にきびしい絞り加工を加えても、ボイドやリンクルが
発生しない金属缶用ラベルを得る。 【解決手段】 金属缶用ラベルは、耐熱性を有する透明
ラベル基材と、熱硬化性樹脂からなる接着層と、前記透
明ラベル基材と接着層との間に設けられた印刷層とを有
する、金属缶に加熱接着される金属缶用ラベルであっ
て、前記透明ラベル基材と、印刷層との180°剥離強
度(剥離速度:200mm/min、幅:15mm)
が、4.9N以上である。透明ラベル基材と、印刷層と
の間に、アンカーコート層を有していてもよい。また、
透明ラベル基材の印刷層側の面に、N2パージコロナ放
電処理が施されていてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属缶に加熱接着
される金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着し
た金属缶、特にラベルを装着した金属缶に絞り加工を施
しても、ボイドやリンクルが発生しにくい金属缶用ラベ
ル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶に関する。
される金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着し
た金属缶、特にラベルを装着した金属缶に絞り加工を施
しても、ボイドやリンクルが発生しにくい金属缶用ラベ
ル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶に関する。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料、ビール等の飲料を充填する飲
料缶やガスを充填するスプレー缶などの金属缶には、缶
胴部、缶底部及び缶蓋部から構成される3ピース缶と、
缶底部及び缶胴部が一体成形された缶本体と缶蓋部とか
ら構成される2ピース缶とがある。そして、近年、缶本
体の首部分にネックイン加工を施すことによって複数の
段部を形成したものが多く利用されるようになってきて
いる。
料缶やガスを充填するスプレー缶などの金属缶には、缶
胴部、缶底部及び缶蓋部から構成される3ピース缶と、
缶底部及び缶胴部が一体成形された缶本体と缶蓋部とか
ら構成される2ピース缶とがある。そして、近年、缶本
体の首部分にネックイン加工を施すことによって複数の
段部を形成したものが多く利用されるようになってきて
いる。
【0003】このような2ピース缶や3ピース缶等の金
属缶においては、商品名、製造業者名、デザイン、その
他の外観装飾は、缶本体の胴部外周面に直接印刷される
ことによって施されるのが一般的である。しかし、印刷
面となる金属缶(2ピース缶)の胴部外周面は、通常、
円筒状に湾曲しているため、一般的なフィルム印刷に比
べて印刷性が悪く、綺麗な仕上げ状態を得るのが困難で
ある。特に、精密な工程が必要となる写真印刷等の多色
印刷を行う場合には問題が多く、胴部外表面に直接印刷
することで金属缶に優れた外観装飾を施そうとしても限
界があった。
属缶においては、商品名、製造業者名、デザイン、その
他の外観装飾は、缶本体の胴部外周面に直接印刷される
ことによって施されるのが一般的である。しかし、印刷
面となる金属缶(2ピース缶)の胴部外周面は、通常、
円筒状に湾曲しているため、一般的なフィルム印刷に比
べて印刷性が悪く、綺麗な仕上げ状態を得るのが困難で
ある。特に、精密な工程が必要となる写真印刷等の多色
印刷を行う場合には問題が多く、胴部外表面に直接印刷
することで金属缶に優れた外観装飾を施そうとしても限
界があった。
【0004】このため、金属缶の胴部にシュリンクラベ
ルを装着することで装飾性を高めることが試されたが、
ネックイン加工部等においては、シュリンクラベルの収
縮が不均一となり、シュリンクラベルの上端部や下端部
にゆがみが生じたり、破れが生じてシュリンクラベルが
金属缶から剥がれるといった問題があった。また、シュ
リンクラベルは金属缶の胴部表面に接着されていないの
で、シュリンクラベルが巻締め部にまで至る場合には、
非接着状態のシュリンクラベルの存在によって巻締め強
度が弱くなるといった不都合がある。
ルを装着することで装飾性を高めることが試されたが、
ネックイン加工部等においては、シュリンクラベルの収
縮が不均一となり、シュリンクラベルの上端部や下端部
にゆがみが生じたり、破れが生じてシュリンクラベルが
金属缶から剥がれるといった問題があった。また、シュ
リンクラベルは金属缶の胴部表面に接着されていないの
で、シュリンクラベルが巻締め部にまで至る場合には、
非接着状態のシュリンクラベルの存在によって巻締め強
度が弱くなるといった不都合がある。
【0005】そこで、優れた外観装飾を施すことができ
る金属缶用ラベルとして、図7に示すような、透明ラベ
ル基材20上に印刷層30と熱硬化性樹脂からなる接着
層40とを順次積層した接着性ラベル10が検討されて
いる。図8は、このような接着性ラベル10を金属缶の
缶胴部に装着した後、ネックイン加工を加えた状態の缶
本体50を示す概略図である。上記接着性ラベル10に
よれば、金属缶の缶胴部の表面に加熱接着により確実に
固定できるので、巻締め部にまで至るようにしても巻締
め強度を低下させることがない。しかし、前記のように
缶胴部のネック部にきびしい絞り加工(ネックイン加
工)が加えられると、該ネックイン処理部50cにおい
て、図8に示されるように、ボイド60やリンクル70
が発生して、外観性を損なうという問題が生じる。
る金属缶用ラベルとして、図7に示すような、透明ラベ
ル基材20上に印刷層30と熱硬化性樹脂からなる接着
層40とを順次積層した接着性ラベル10が検討されて
いる。図8は、このような接着性ラベル10を金属缶の
缶胴部に装着した後、ネックイン加工を加えた状態の缶
本体50を示す概略図である。上記接着性ラベル10に
よれば、金属缶の缶胴部の表面に加熱接着により確実に
固定できるので、巻締め部にまで至るようにしても巻締
め強度を低下させることがない。しかし、前記のように
缶胴部のネック部にきびしい絞り加工(ネックイン加
工)が加えられると、該ネックイン処理部50cにおい
て、図8に示されるように、ボイド60やリンクル70
が発生して、外観性を損なうという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、優れた外観装飾を施すことができるとともに、金属
缶の胴部外表面に確実に固定でき、しかも金属缶にきび
しい絞り加工が加えられても、ボイドやリンクルが発生
し難い金属缶用ラベル、及びこのような金属缶用ラベル
が装着された金属缶を提供することにある。
は、優れた外観装飾を施すことができるとともに、金属
缶の胴部外表面に確実に固定でき、しかも金属缶にきび
しい絞り加工が加えられても、ボイドやリンクルが発生
し難い金属缶用ラベル、及びこのような金属缶用ラベル
が装着された金属缶を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、ネックイン加工によ
り発生するボイドやリンクル(皺)は、透明ラベル基材
と印刷層との間が起点となって発生しており、透明ラベ
ル基材と印刷層との180°剥離強度を特定の値以上に
調整することにより、前記ボイドやリンクルの発生を抑
制又は防止することができることを見出し、本発明を完
成させた。
を達成するため鋭意検討した結果、ネックイン加工によ
り発生するボイドやリンクル(皺)は、透明ラベル基材
と印刷層との間が起点となって発生しており、透明ラベ
ル基材と印刷層との180°剥離強度を特定の値以上に
調整することにより、前記ボイドやリンクルの発生を抑
制又は防止することができることを見出し、本発明を完
成させた。
【0008】すなわち、本発明は、耐熱性を有する透明
ラベル基材と、熱硬化性樹脂からなる接着層と、前記透
明ラベル基材と接着層との間に設けられた印刷層とを有
する、金属缶に加熱接着される金属缶用ラベルであっ
て、前記透明ラベル基材と、印刷層との180°剥離強
度(剥離速度:200mm/min、幅:15mm)が
4.9N以上である金属缶用ラベルを提供する。
ラベル基材と、熱硬化性樹脂からなる接着層と、前記透
明ラベル基材と接着層との間に設けられた印刷層とを有
する、金属缶に加熱接着される金属缶用ラベルであっ
て、前記透明ラベル基材と、印刷層との180°剥離強
度(剥離速度:200mm/min、幅:15mm)が
4.9N以上である金属缶用ラベルを提供する。
【0009】本発明では、透明ラベル基材と、印刷層と
の間に、アンカーコート層を有していてもよい。このア
ンカーコート層は、熱硬化型樹脂又はメジウムから形成
されていることが好ましい。
の間に、アンカーコート層を有していてもよい。このア
ンカーコート層は、熱硬化型樹脂又はメジウムから形成
されていることが好ましい。
【0010】また、本発明では、透明ラベル基材の印刷
層側の面に、N2パージコロナ放電処理が施されていて
もよい。
層側の面に、N2パージコロナ放電処理が施されていて
もよい。
【0011】本発明には、前記金属缶用ラベルが装着さ
れた金属缶も含まれる。
れた金属缶も含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。なお、図面において、同
一の部材や部分には同一の符号が付されている。
て図面を参照しつつ説明する。なお、図面において、同
一の部材や部分には同一の符号が付されている。
【0013】図1は本発明の金属缶用ラベルの一例を示
す概略断面図である。この金属缶用ラベル1は、缶コー
ヒーや缶ビール等の飲料缶やスプレー缶などの金属缶を
構成する缶本体の胴部(缶胴部)に加熱接着する外装用
ラベルであり、缶本体に加熱接着する際の加熱温度では
ほとんど収縮することのない(缶本体との接着により外
観上は実質的に収縮しない)耐熱性合成樹脂フィルムに
よって形成された透明ラベル基材(以下、「ラベル基
材」と称する場合がある)2と、接着層5と、前記ラベ
ル基材2と接着層5との間に設けられた印刷層4とを有
し、さらに、ラベル基材2と印刷層4との間には、アン
カーコート層3が設けられている。
す概略断面図である。この金属缶用ラベル1は、缶コー
ヒーや缶ビール等の飲料缶やスプレー缶などの金属缶を
構成する缶本体の胴部(缶胴部)に加熱接着する外装用
ラベルであり、缶本体に加熱接着する際の加熱温度では
ほとんど収縮することのない(缶本体との接着により外
観上は実質的に収縮しない)耐熱性合成樹脂フィルムに
よって形成された透明ラベル基材(以下、「ラベル基
材」と称する場合がある)2と、接着層5と、前記ラベ
ル基材2と接着層5との間に設けられた印刷層4とを有
し、さらに、ラベル基材2と印刷層4との間には、アン
カーコート層3が設けられている。
【0014】図1に係る金属缶用ラベル1において、ラ
ベル基材2と印刷層4との180°剥離強度(以下、
「剥離強度」と称する場合がある)は、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件において、4.9
N以上(500gf以上)、好ましくは5.88N以上
(600gf以上)、さらに好ましくは6.86N以上
(700gf以上)である。
ベル基材2と印刷層4との180°剥離強度(以下、
「剥離強度」と称する場合がある)は、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件において、4.9
N以上(500gf以上)、好ましくは5.88N以上
(600gf以上)、さらに好ましくは6.86N以上
(700gf以上)である。
【0015】本発明では、ラベル基材2と印刷層4との
剥離強度(剥離速度:200mm/min、幅:15m
m)は4.9N以上であり、その上限値は特に制限され
ず、高ければ高いほど好ましい。例えば、ラベル基材2
と印刷層4との剥離強度(剥離速度:200mm/mi
n、幅:15mm)の上限値は、14.7N(1500
gf)であってもよく、また、9.8N(1000g
f)であってもよい。なお、ラベル基材2と印刷層4と
の剥離強度が、ラベル基材2や印刷層4の破断強度より
も大きければ、ラベル基材2と印刷層4とが剥離される
前に、ラベル基材2又は印刷層4の破断が生じる場合が
ある。そのため、ラベル基材2と印刷層4との剥離強度
の上限値としては、測定不能の場合もあるので、剥離強
度の測定において、ラベル基材2及び印刷層4のうち先
に破断する方の破断強度として規定することも可能であ
る。
剥離強度(剥離速度:200mm/min、幅:15m
m)は4.9N以上であり、その上限値は特に制限され
ず、高ければ高いほど好ましい。例えば、ラベル基材2
と印刷層4との剥離強度(剥離速度:200mm/mi
n、幅:15mm)の上限値は、14.7N(1500
gf)であってもよく、また、9.8N(1000g
f)であってもよい。なお、ラベル基材2と印刷層4と
の剥離強度が、ラベル基材2や印刷層4の破断強度より
も大きければ、ラベル基材2と印刷層4とが剥離される
前に、ラベル基材2又は印刷層4の破断が生じる場合が
ある。そのため、ラベル基材2と印刷層4との剥離強度
の上限値としては、測定不能の場合もあるので、剥離強
度の測定において、ラベル基材2及び印刷層4のうち先
に破断する方の破断強度として規定することも可能であ
る。
【0016】このように、本発明では、ラベル基材2と
印刷層4との剥離強度が高くなっており、ラベル基材2
と印刷層4との密着性が高くなっている。そのため、本
発明の金属缶用ラベル1を装着した金属缶に、きびしい
絞り加工を加えても、金属缶用ラベル1におけるボイド
やリンクルの発生が抑制又は防止されている。
印刷層4との剥離強度が高くなっており、ラベル基材2
と印刷層4との密着性が高くなっている。そのため、本
発明の金属缶用ラベル1を装着した金属缶に、きびしい
絞り加工を加えても、金属缶用ラベル1におけるボイド
やリンクルの発生が抑制又は防止されている。
【0017】一方、ラベル基材に直接的に印刷層が積層
されている従来の金属缶用ラベルでは、ラベル基材と印
刷層との剥離強度(剥離速度:200mm/min、
幅:15mmの条件における180°剥離強度)は、通
常、1.96〜2.94N(200〜300gf)程度
である。そのため、ラベル基材と印刷層との密着性が低
く、金属缶にきびしい絞り加工が加えられると、ボイド
やリンクルが発生している。
されている従来の金属缶用ラベルでは、ラベル基材と印
刷層との剥離強度(剥離速度:200mm/min、
幅:15mmの条件における180°剥離強度)は、通
常、1.96〜2.94N(200〜300gf)程度
である。そのため、ラベル基材と印刷層との密着性が低
く、金属缶にきびしい絞り加工が加えられると、ボイド
やリンクルが発生している。
【0018】このように、本発明では、ラベル基材と印
刷層との密着性を向上させることにより、すなわち、こ
れらの層の間の剥離強度(剥離速度:200mm/mi
n、幅:15mm)を4.9N以上とすることにより、
ネックイン加工を施した金属缶用のラベルにおけるボイ
ドやリンクルの発生を抑制又は防止している。
刷層との密着性を向上させることにより、すなわち、こ
れらの層の間の剥離強度(剥離速度:200mm/mi
n、幅:15mm)を4.9N以上とすることにより、
ネックイン加工を施した金属缶用のラベルにおけるボイ
ドやリンクルの発生を抑制又は防止している。
【0019】(ラベル基材)ラベル基材2としては、缶
本体の胴部に加熱接着する際の熱に耐え得る耐熱性を備
えた透明な合成樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート等のポリエステルフィルムやポリエス
テル系樹脂を積層したフィルムなどを使用できる。前記
フィルムは無延伸フィルム、一軸若しくは二軸延伸フィ
ルムの何れであってもよいが、延伸フィルム、特に二軸
延伸フィルムを用いる場合が多い。ラベル基材2として
は、特に寸法安定性に優れた二軸延伸ポリエステル系樹
脂フィルムで形成されているのが好ましい。ラベル基材
2の厚みは、基材としての強度や耐熱性、ラベルとした
ときの貼付作業性や外観等を損なわない範囲で適宜選択
できるが、一般には5〜50μm程度、好ましくは9〜
25μm程度である。
本体の胴部に加熱接着する際の熱に耐え得る耐熱性を備
えた透明な合成樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート等のポリエステルフィルムやポリエス
テル系樹脂を積層したフィルムなどを使用できる。前記
フィルムは無延伸フィルム、一軸若しくは二軸延伸フィ
ルムの何れであってもよいが、延伸フィルム、特に二軸
延伸フィルムを用いる場合が多い。ラベル基材2として
は、特に寸法安定性に優れた二軸延伸ポリエステル系樹
脂フィルムで形成されているのが好ましい。ラベル基材
2の厚みは、基材としての強度や耐熱性、ラベルとした
ときの貼付作業性や外観等を損なわない範囲で適宜選択
できるが、一般には5〜50μm程度、好ましくは9〜
25μm程度である。
【0020】(アンカーコート層)アンカーコート層3
は、ラベル基材2の表面に、アンカーコート剤を塗布す
ることにより形成することができる。アンカーコート剤
としては、特に制限されず、ラベル基材2と印刷層4と
の密着性を高めて、これらの間の剥離強度を4.9N
(500gf)以上に調整することができるものであれ
ばよい。アンカーコート剤としては、例えば、非硬化型
樹脂、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂などの硬化型樹
脂を含む樹脂組成物や、透明且つ無着色のインキ(メジ
ウム)などを用いることができる。アンカーコート剤と
しては、熱硬化型樹脂又はメジウムが好ましい。アンカ
ーコート剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用する
ことができる。なお、アンカーコート剤としては、接着
剤(例えば、熱硬化型接着剤など)を用いることも可能
である。
は、ラベル基材2の表面に、アンカーコート剤を塗布す
ることにより形成することができる。アンカーコート剤
としては、特に制限されず、ラベル基材2と印刷層4と
の密着性を高めて、これらの間の剥離強度を4.9N
(500gf)以上に調整することができるものであれ
ばよい。アンカーコート剤としては、例えば、非硬化型
樹脂、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂などの硬化型樹
脂を含む樹脂組成物や、透明且つ無着色のインキ(メジ
ウム)などを用いることができる。アンカーコート剤と
しては、熱硬化型樹脂又はメジウムが好ましい。アンカ
ーコート剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用する
ことができる。なお、アンカーコート剤としては、接着
剤(例えば、熱硬化型接着剤など)を用いることも可能
である。
【0021】前記熱硬化型樹脂としては、例えば、熱硬
化型イソシアネート系樹脂、熱硬化型エポキシ系樹脂、
熱硬化型ポリエステル系樹脂などの樹脂や、これらの混
合物を含む樹脂組成物を好適に用いることができる。
化型イソシアネート系樹脂、熱硬化型エポキシ系樹脂、
熱硬化型ポリエステル系樹脂などの樹脂や、これらの混
合物を含む樹脂組成物を好適に用いることができる。
【0022】アンカーコート剤として、例えば、熱硬化
型樹脂で構成する場合には、アンカーコート層3は、熱
硬化型樹脂をグラビアコーター、リバースコーター等の
慣用の塗布手段又は印刷手段を用いて、前記ラベル基材
2の上に塗布又は印刷し、熱により硬化させることによ
り形成することができる。
型樹脂で構成する場合には、アンカーコート層3は、熱
硬化型樹脂をグラビアコーター、リバースコーター等の
慣用の塗布手段又は印刷手段を用いて、前記ラベル基材
2の上に塗布又は印刷し、熱により硬化させることによ
り形成することができる。
【0023】また、アンカーコート層3を紫外線硬化型
樹脂で構成する場合には、オリゴマー(光重合性プレポ
リマー)、光重合開始剤、及び、必要に応じて、モノマ
ー(光重合性希釈剤)、増感剤、非反応性樹脂、充填
剤、その他の添加剤を含む紫外線硬化性組成物を、グラ
ビアコーター、リバースコーター等の慣用の塗布手段又
は印刷手段を用いて、前記ラベル基材2の上に塗布又は
印刷し、乾燥させた後、紫外線を照射して硬化させるこ
とにより、アンカーコート層3を形成することができ
る。
樹脂で構成する場合には、オリゴマー(光重合性プレポ
リマー)、光重合開始剤、及び、必要に応じて、モノマ
ー(光重合性希釈剤)、増感剤、非反応性樹脂、充填
剤、その他の添加剤を含む紫外線硬化性組成物を、グラ
ビアコーター、リバースコーター等の慣用の塗布手段又
は印刷手段を用いて、前記ラベル基材2の上に塗布又は
印刷し、乾燥させた後、紫外線を照射して硬化させるこ
とにより、アンカーコート層3を形成することができ
る。
【0024】アンカーコート層3を熱硬化型樹脂や紫外
線硬化型樹脂で構成すると、金属缶用ラベル1を金属缶
に加熱接着する際や、コーヒー缶などにおけるレトルト
処理(加熱熱水処理)時などにおいて、熱によってアン
カーコート層3の軟化を防止することができる。
線硬化型樹脂で構成すると、金属缶用ラベル1を金属缶
に加熱接着する際や、コーヒー缶などにおけるレトルト
処理(加熱熱水処理)時などにおいて、熱によってアン
カーコート層3の軟化を防止することができる。
【0025】また、アンカーコート剤において、メジウ
ム(透明無着色インキ)としては、特に制限されず、ラ
ベル基材2と印刷層4との密着性を高めて、これらの間
の剥離強度を4.9N(500gf)以上に調整するこ
とができるものであればよい。メジウムは、樹脂成分
(バインダー成分)を多く含んでおり、通常のインキに
含まれている添加剤が最小限で含まれている透明インキ
である。メジウムとしては、例えば、通常のインキから
着色剤(顔料)を除いたものなどを用いることができ
る。従って、メジウムは、インキであるので、アンカー
コート層3と印刷層4との密着性がよく、しかも樹脂成
分を多く含んでいるので、アンカーコート層3とラベル
基材2との密着性が優れている。特に、メジウム中の樹
脂と、印刷層4との樹脂とが同種の樹脂である場合、ア
ンカーコート層3と印刷層4との密着性が一層高められ
る。そのため、ラベル基材2と、印刷層4との密着性を
高くすることができる。
ム(透明無着色インキ)としては、特に制限されず、ラ
ベル基材2と印刷層4との密着性を高めて、これらの間
の剥離強度を4.9N(500gf)以上に調整するこ
とができるものであればよい。メジウムは、樹脂成分
(バインダー成分)を多く含んでおり、通常のインキに
含まれている添加剤が最小限で含まれている透明インキ
である。メジウムとしては、例えば、通常のインキから
着色剤(顔料)を除いたものなどを用いることができ
る。従って、メジウムは、インキであるので、アンカー
コート層3と印刷層4との密着性がよく、しかも樹脂成
分を多く含んでいるので、アンカーコート層3とラベル
基材2との密着性が優れている。特に、メジウム中の樹
脂と、印刷層4との樹脂とが同種の樹脂である場合、ア
ンカーコート層3と印刷層4との密着性が一層高められ
る。そのため、ラベル基材2と、印刷層4との密着性を
高くすることができる。
【0026】アンカーコート層3の厚みは、ラベル基材
2や印刷層4との密着性等を損なわない範囲で適宜設定
できるが、一般には0.3〜3μm程度(好ましくは
0.5〜2μm程度)である。すなわち、アンカーコー
ト層3は、ラベル基材2等と比較すると、薄膜となって
いる。
2や印刷層4との密着性等を損なわない範囲で適宜設定
できるが、一般には0.3〜3μm程度(好ましくは
0.5〜2μm程度)である。すなわち、アンカーコー
ト層3は、ラベル基材2等と比較すると、薄膜となって
いる。
【0027】印刷層4は、アンカーコート層3の表面
に、透明又は不透明な着色顔料を含有したインキを用い
て、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等の
公知の印刷技術を利用して文字や模様等を形成したもの
であり、特に、ウレタン系樹脂成分を含む1液又は2液
硬化型インキ等の耐熱性に富むインキ(さらには、2液
硬化型インキ)を用いてグラビア印刷するのが望まし
い。印刷層4の厚みは、例えば1〜8μm、好ましくは
2〜5μm程度である。
に、透明又は不透明な着色顔料を含有したインキを用い
て、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等の
公知の印刷技術を利用して文字や模様等を形成したもの
であり、特に、ウレタン系樹脂成分を含む1液又は2液
硬化型インキ等の耐熱性に富むインキ(さらには、2液
硬化型インキ)を用いてグラビア印刷するのが望まし
い。印刷層4の厚みは、例えば1〜8μm、好ましくは
2〜5μm程度である。
【0028】接着層5は熱硬化性樹脂で構成されてい
る。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、熱硬化型ポリエス
テル系樹脂、ウレタン系樹脂等の単体または混合物(例
えば、エポキシフェノール樹脂やポリエステル・イソシ
アネート系樹脂等)などが挙げられる。これらの中で
も、耐熱性、密着性、加工性などの点で、エポキシ樹
脂、熱硬化型ポリエステル系樹脂が好ましく、特に貼り
付け作業性の点から熱硬化型ポリエステル系樹脂が好ま
しい。接着層5は、このような熱硬化型の樹脂組成物を
主成分とした溶液を、グラビアコーティング等の慣用の
コーティング手法を用いて、乾燥被膜が例えば0.5〜
20μmになるように、印刷層4の上にコーティングす
ることにより形成できる。
る。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、熱硬化型ポリエス
テル系樹脂、ウレタン系樹脂等の単体または混合物(例
えば、エポキシフェノール樹脂やポリエステル・イソシ
アネート系樹脂等)などが挙げられる。これらの中で
も、耐熱性、密着性、加工性などの点で、エポキシ樹
脂、熱硬化型ポリエステル系樹脂が好ましく、特に貼り
付け作業性の点から熱硬化型ポリエステル系樹脂が好ま
しい。接着層5は、このような熱硬化型の樹脂組成物を
主成分とした溶液を、グラビアコーティング等の慣用の
コーティング手法を用いて、乾燥被膜が例えば0.5〜
20μmになるように、印刷層4の上にコーティングす
ることにより形成できる。
【0029】このように、図1では、ラベル基材2と印
刷層4との間に、アンカーコート層3を設けることによ
り、ラベル基材2と印刷層4との剥離強度を高めて、密
着性を向上させている。本発明では、ラベル基材2と印
刷層4との密着性を高めて、剥離強度を4.9N(50
0gf)以上とすることができれば、その方法は特に制
限されない。例えば、ラベル基材2の印刷層4側の面
に、窒素置換コロナ放電処理(N2パージコロナ放電処
理)を施す方法などを採用することができる。
刷層4との間に、アンカーコート層3を設けることによ
り、ラベル基材2と印刷層4との剥離強度を高めて、密
着性を向上させている。本発明では、ラベル基材2と印
刷層4との密着性を高めて、剥離強度を4.9N(50
0gf)以上とすることができれば、その方法は特に制
限されない。例えば、ラベル基材2の印刷層4側の面
に、窒素置換コロナ放電処理(N2パージコロナ放電処
理)を施す方法などを採用することができる。
【0030】(N2パージコロナ放電処理)図2は、本
発明の金属缶用ラベルの他の例を示す概略断面図であ
る。この金属缶用ラベル11も、図1に係る金属缶用ラ
ベル1と同様に、缶コーヒーや缶ビール等の飲料缶やス
プレー缶などの金属缶を構成する缶本体の胴部(缶胴
部)に加熱接着する外装用ラベルである。図2に係る金
属缶用ラベル11は、缶本体に加熱接着する際の加熱温
度ではほとんど収縮することのない(缶本体との接着に
より外観上は実質的に収縮しない)耐熱性合成樹脂フィ
ルムによって形成され、内側の面にN2パージコロナ放
電処理が施された透明ラベル基材(以下、「コロナ処理
ラベル基材」と称する場合がある)21と、接着層5
と、前記コロナ処理ラベル基材21と接着層5との間に
設けられた印刷層4とを有している。
発明の金属缶用ラベルの他の例を示す概略断面図であ
る。この金属缶用ラベル11も、図1に係る金属缶用ラ
ベル1と同様に、缶コーヒーや缶ビール等の飲料缶やス
プレー缶などの金属缶を構成する缶本体の胴部(缶胴
部)に加熱接着する外装用ラベルである。図2に係る金
属缶用ラベル11は、缶本体に加熱接着する際の加熱温
度ではほとんど収縮することのない(缶本体との接着に
より外観上は実質的に収縮しない)耐熱性合成樹脂フィ
ルムによって形成され、内側の面にN2パージコロナ放
電処理が施された透明ラベル基材(以下、「コロナ処理
ラベル基材」と称する場合がある)21と、接着層5
と、前記コロナ処理ラベル基材21と接着層5との間に
設けられた印刷層4とを有している。
【0031】図2の例では、最外層の透明ラベル基材2
1は、その内側の面(すなわち、印刷層側の面)にN2
パージコロナ放電処理が施されていること以外は、前記
図1に係るラベル基材2と同様である。また、接着層
5、印刷層4は、それぞれ、前記図1に係る接着層5、
印刷層4と同様である。
1は、その内側の面(すなわち、印刷層側の面)にN2
パージコロナ放電処理が施されていること以外は、前記
図1に係るラベル基材2と同様である。また、接着層
5、印刷層4は、それぞれ、前記図1に係る接着層5、
印刷層4と同様である。
【0032】このように、透明ラベル基材21の内側の
面(すなわち、印刷層側の面)にN 2パージコロナ放電
処理を施すことにより、コロナ処理ラベル基材21と、
印刷層4との密着性を高くすることができる。そのた
め、図2に係る金属缶用ラベル11において、コロナ処
理ラベル基材21と、印刷層4との剥離強度(剥離速
度:200mm/min、幅:15mmの条件における
180°剥離強度)は4.9N以上に調整することがで
きる。
面(すなわち、印刷層側の面)にN 2パージコロナ放電
処理を施すことにより、コロナ処理ラベル基材21と、
印刷層4との密着性を高くすることができる。そのた
め、図2に係る金属缶用ラベル11において、コロナ処
理ラベル基材21と、印刷層4との剥離強度(剥離速
度:200mm/min、幅:15mmの条件における
180°剥離強度)は4.9N以上に調整することがで
きる。
【0033】このように、本発明では、透明ラベル基材
と印刷層との間に、アンカーコート層を設けることによ
り、または、透明ラベル基材の印刷層側の面にN2パー
ジコロナ放電処理を施すことにより、ラベル基材と印刷
層との剥離強度(剥離速度:200mm/min、幅:
15mmの条件における180°剥離強度)を4.9N
以上に調整することができる。従って、ラベル基材と印
刷層との密着性が優れており、このような構成の金属缶
用ラベルを金属缶に装着して、金属缶にきびしい絞り加
工を加えても、ボイドやリンクルが全く又はほとんど発
生しない。
と印刷層との間に、アンカーコート層を設けることによ
り、または、透明ラベル基材の印刷層側の面にN2パー
ジコロナ放電処理を施すことにより、ラベル基材と印刷
層との剥離強度(剥離速度:200mm/min、幅:
15mmの条件における180°剥離強度)を4.9N
以上に調整することができる。従って、ラベル基材と印
刷層との密着性が優れており、このような構成の金属缶
用ラベルを金属缶に装着して、金属缶にきびしい絞り加
工を加えても、ボイドやリンクルが全く又はほとんど発
生しない。
【0034】なお、本発明では、金属蒸着層などの層を
設けることもできる。金属蒸着層は、例えば、印刷層4
と接着層5との間に設けることができる。また、印刷層
と金属蒸着層との密着性を高めるために、これらの層の
間にアンカーコート層が設けられていてもよい。なお、
蒸着する母材としては、アルミニウム、クロム、銀、
銅、スズ等の金属を採用することができる。
設けることもできる。金属蒸着層は、例えば、印刷層4
と接着層5との間に設けることができる。また、印刷層
と金属蒸着層との密着性を高めるために、これらの層の
間にアンカーコート層が設けられていてもよい。なお、
蒸着する母材としては、アルミニウム、クロム、銀、
銅、スズ等の金属を採用することができる。
【0035】このような構成の金属缶用ラベル1が装着
された金属缶は、以下のようにして製造できる。なお、
図3は素地のままの缶本体の一例を示す一部切欠断面
図、図4は図1に示す金属缶用ラベルが装着された状態
の缶本体を示す側面図、図5はさらにネックイン加工が
施された状態の缶本体を示す側面図、図6は図5の缶本
体に缶蓋が取り付けられた金属缶を示す側面図である。
これらの図(図3〜6)において、7はオーバーコート
層である。
された金属缶は、以下のようにして製造できる。なお、
図3は素地のままの缶本体の一例を示す一部切欠断面
図、図4は図1に示す金属缶用ラベルが装着された状態
の缶本体を示す側面図、図5はさらにネックイン加工が
施された状態の缶本体を示す側面図、図6は図5の缶本
体に缶蓋が取り付けられた金属缶を示す側面図である。
これらの図(図3〜6)において、7はオーバーコート
層である。
【0036】先ず、図3に示すように、表面処理アルミ
ニウム板を深絞りしごき加工成形することにより缶底部
6aと筒状の缶胴部6bとが一体成形された缶本体6
を、例えば80〜180℃程度に加熱し、該缶本体6の
缶胴部6bの外周面に、図4に示すように、内側に接着
層5が位置する状態で前記金属缶用ラベル1を巻き付
け、圧着して接着させ、さらに、オーバーコート剤を塗
布して、硬化処理を行い、必要に応じて加熱により接着
層5の硬化を行うことにより、缶胴部6bの外周面に、
金属缶用ラベル1、オーバーコート層7を、順次積層し
て、缶本体6に装着することができる。
ニウム板を深絞りしごき加工成形することにより缶底部
6aと筒状の缶胴部6bとが一体成形された缶本体6
を、例えば80〜180℃程度に加熱し、該缶本体6の
缶胴部6bの外周面に、図4に示すように、内側に接着
層5が位置する状態で前記金属缶用ラベル1を巻き付
け、圧着して接着させ、さらに、オーバーコート剤を塗
布して、硬化処理を行い、必要に応じて加熱により接着
層5の硬化を行うことにより、缶胴部6bの外周面に、
金属缶用ラベル1、オーバーコート層7を、順次積層し
て、缶本体6に装着することができる。
【0037】この際、金属缶用ラベル1の上端は缶胴部
6bの上端と一致させてもよいが、ラベラーでの貼り付
け位置にバラツキがあり、ラベルが缶上端よりはみ出る
と缶蓋の巻締めに支障が生じることがあるため、金属缶
用ラベル1の上端が缶胴部6bの上端より0.1〜3.
0mm程度(好ましくは0.2〜2.0mm程度)下方
に位置するように接着させるのが好ましい。また、金属
缶用ラベル1の下端も、上端と同様に、缶胴部6bの下
端と一致させてもよいが、金属缶用ラベル1の下端が缶
胴部6bの下端より0.1〜3.0mm程度(好ましく
は0.2〜0.8mm程度)上方に位置するように接着
させるのが好ましいが、缶底部側へ若干(例えば、0.
1〜3mm程度)延長されていることも考えられる。さ
らにまた、このとき、金属缶用ラベル1の巻き始端部
に、巻き終端部を数ミリの範囲で重ね合わせた2重巻き
部分(重ね合わせ部)Xを形成し、確実に缶本体6の胴
部6bの全周面が金属缶用ラベル1で覆われるようにす
る。
6bの上端と一致させてもよいが、ラベラーでの貼り付
け位置にバラツキがあり、ラベルが缶上端よりはみ出る
と缶蓋の巻締めに支障が生じることがあるため、金属缶
用ラベル1の上端が缶胴部6bの上端より0.1〜3.
0mm程度(好ましくは0.2〜2.0mm程度)下方
に位置するように接着させるのが好ましい。また、金属
缶用ラベル1の下端も、上端と同様に、缶胴部6bの下
端と一致させてもよいが、金属缶用ラベル1の下端が缶
胴部6bの下端より0.1〜3.0mm程度(好ましく
は0.2〜0.8mm程度)上方に位置するように接着
させるのが好ましいが、缶底部側へ若干(例えば、0.
1〜3mm程度)延長されていることも考えられる。さ
らにまた、このとき、金属缶用ラベル1の巻き始端部
に、巻き終端部を数ミリの範囲で重ね合わせた2重巻き
部分(重ね合わせ部)Xを形成し、確実に缶本体6の胴
部6bの全周面が金属缶用ラベル1で覆われるようにす
る。
【0038】オーバーコート層7は、必要に応じて設け
ればよく、必ずしも設ける必要はない。オーバーコート
層7は、オーバーコート剤を金属缶用ラベル1の全面を
覆うように、塗布して、硬化処理を行うことにより形成
することができる。この塗布に際しては、缶胴部6b
が、その上端部側や下端部側に開放端部6x(缶胴部6
bの表面が金属缶用ラベル1により覆われていない部
分)を有している場合、オーバーコート剤を、缶胴部6
bの開放端部にも塗布して、金属缶用ラベル1の全面を
覆うように塗布することが好ましい。このように、金属
缶用ラベル1の全面とともに、缶胴部6bの開放端部も
オーバーコート層により被覆することにより、金属缶用
ラベル1を剥がれ難くすることができる。なお、オーバ
ーコート層7を開放端部6xに設ける場合、開放端部6
x全面に設ける必要は必ずしもない。すなわち、オーバ
ーコート層7は、開放端部6xにおいて、金属缶用ラベ
ル1の上端や下端に近接する部分に少なくとも設けるこ
とができる。本発明では、オーバーコート層7として
は、開放端部6x全面に設けることが好ましい。また、
オーバーコート層7は、缶フランジ部先端にも設けるこ
とが好ましい。
ればよく、必ずしも設ける必要はない。オーバーコート
層7は、オーバーコート剤を金属缶用ラベル1の全面を
覆うように、塗布して、硬化処理を行うことにより形成
することができる。この塗布に際しては、缶胴部6b
が、その上端部側や下端部側に開放端部6x(缶胴部6
bの表面が金属缶用ラベル1により覆われていない部
分)を有している場合、オーバーコート剤を、缶胴部6
bの開放端部にも塗布して、金属缶用ラベル1の全面を
覆うように塗布することが好ましい。このように、金属
缶用ラベル1の全面とともに、缶胴部6bの開放端部も
オーバーコート層により被覆することにより、金属缶用
ラベル1を剥がれ難くすることができる。なお、オーバ
ーコート層7を開放端部6xに設ける場合、開放端部6
x全面に設ける必要は必ずしもない。すなわち、オーバ
ーコート層7は、開放端部6xにおいて、金属缶用ラベ
ル1の上端や下端に近接する部分に少なくとも設けるこ
とができる。本発明では、オーバーコート層7として
は、開放端部6x全面に設けることが好ましい。また、
オーバーコート層7は、缶フランジ部先端にも設けるこ
とが好ましい。
【0039】オーバーコート剤としては、特に制限され
ず、公知のオーバーコート剤を用いることができる。具
体的には、オーバーコート剤としては、例えば、熱硬化
型の透明樹脂系ニス(バーニッシュ)、紫外線硬化性樹
脂組成物、電子線硬化性樹脂組成物などが挙げられる。
オーバーコート剤としては、特に、熱硬化型の透明樹脂
系ニスが好適である。このような熱硬化型の透明樹脂系
ニスにおいて用いられる熱硬化性樹脂組成物としては、
例えば、アクリル系熱硬化性樹脂、アミノ系熱硬化性樹
脂、エポキシ系熱硬化性樹脂、エステル系熱硬化性樹脂
などが挙げられる。本発明では、アクリル系樹脂を主成
分とする熱硬化性樹脂組成物や、紫外線硬化性樹脂を主
成分とする紫外線硬化性樹脂組成物を好適に用いること
ができる。このようなオーバーコート剤(熱硬化型の透
明樹脂系ニスなど)は、水性であってもよく、溶剤系
(有機溶剤系)であってもよい。
ず、公知のオーバーコート剤を用いることができる。具
体的には、オーバーコート剤としては、例えば、熱硬化
型の透明樹脂系ニス(バーニッシュ)、紫外線硬化性樹
脂組成物、電子線硬化性樹脂組成物などが挙げられる。
オーバーコート剤としては、特に、熱硬化型の透明樹脂
系ニスが好適である。このような熱硬化型の透明樹脂系
ニスにおいて用いられる熱硬化性樹脂組成物としては、
例えば、アクリル系熱硬化性樹脂、アミノ系熱硬化性樹
脂、エポキシ系熱硬化性樹脂、エステル系熱硬化性樹脂
などが挙げられる。本発明では、アクリル系樹脂を主成
分とする熱硬化性樹脂組成物や、紫外線硬化性樹脂を主
成分とする紫外線硬化性樹脂組成物を好適に用いること
ができる。このようなオーバーコート剤(熱硬化型の透
明樹脂系ニスなど)は、水性であってもよく、溶剤系
(有機溶剤系)であってもよい。
【0040】なお、塗布したオーバーコート剤の硬化処
理としては、例えば、オーバーコート剤がバーニッシュ
の場合、100〜220℃又はそれ以上の温度の熱風等
で数秒〜数十分間加熱する焼き付け硬化処理方法を採用
することができる。この焼き付け硬化処理では、オーバ
ーコート剤を硬化させてオーバーコート層7形成するこ
とができるとともに、接着層5完全に硬化させることが
できる。また、オーバーコート剤が紫外線硬化性樹脂や
電子線硬化性樹脂の場合、紫外線や電子線の照射によ
り、硬化処理を行うことができる。この場合、さらに、
100〜220℃又はそれ以上の温度の熱風等で数秒〜
数十分間加熱して、接着層5を完全に硬化させることが
できる。
理としては、例えば、オーバーコート剤がバーニッシュ
の場合、100〜220℃又はそれ以上の温度の熱風等
で数秒〜数十分間加熱する焼き付け硬化処理方法を採用
することができる。この焼き付け硬化処理では、オーバ
ーコート剤を硬化させてオーバーコート層7形成するこ
とができるとともに、接着層5完全に硬化させることが
できる。また、オーバーコート剤が紫外線硬化性樹脂や
電子線硬化性樹脂の場合、紫外線や電子線の照射によ
り、硬化処理を行うことができる。この場合、さらに、
100〜220℃又はそれ以上の温度の熱風等で数秒〜
数十分間加熱して、接着層5を完全に硬化させることが
できる。
【0041】次に、図5に示すように、金属缶用ラベル
1が缶胴部6bに加熱接着されるとともに、オーバーコ
ート層7が硬化により形成された後の缶胴部6bの上部
にネックイン加工を施し、径が1段ないし複数段に絞ら
れたネックイン処理部6cを形成する。
1が缶胴部6bに加熱接着されるとともに、オーバーコ
ート層7が硬化により形成された後の缶胴部6bの上部
にネックイン加工を施し、径が1段ないし複数段に絞ら
れたネックイン処理部6cを形成する。
【0042】このようにしてネックイン加工が施された
缶本体6は、清涼飲料等の内容物を製造する工場に出荷
され、そこで内容物を缶本体6に充填した後に、図6に
示すように、別に作成された缶蓋8を、ネックイン処理
部6cの端部に巻締め処理によって強固に一体化して、
密閉状態の金属缶9が構成される。缶蓋8には、通常プ
ルタブ等の飲み口形成用の加工(図示せず)が施されて
いる。
缶本体6は、清涼飲料等の内容物を製造する工場に出荷
され、そこで内容物を缶本体6に充填した後に、図6に
示すように、別に作成された缶蓋8を、ネックイン処理
部6cの端部に巻締め処理によって強固に一体化して、
密閉状態の金属缶9が構成される。缶蓋8には、通常プ
ルタブ等の飲み口形成用の加工(図示せず)が施されて
いる。
【0043】金属缶用ラベル11が装着された金属缶
も、同様にして製造することができる。
も、同様にして製造することができる。
【0044】以上のようにして形成された金属缶9は、
印刷層4を備えた金属缶用ラベル1(又は11)と、必
要に応じてオーバーコート層(バーニッシュによる層な
ど)とを缶本体6の外周面に装着した後に、ネックイン
加工を行うようにしたため、湾曲した缶本体6の表面に
直接印刷する従来の金属缶より精密で綺麗な外観装飾を
簡単に施すことができる。
印刷層4を備えた金属缶用ラベル1(又は11)と、必
要に応じてオーバーコート層(バーニッシュによる層な
ど)とを缶本体6の外周面に装着した後に、ネックイン
加工を行うようにしたため、湾曲した缶本体6の表面に
直接印刷する従来の金属缶より精密で綺麗な外観装飾を
簡単に施すことができる。
【0045】また、金属缶用ラベル1(又は11)は缶
本体6の表面に完全に接着されているので、缶本体6の
地肌が見えないように、金属缶用ラベル1を巻締め部6
dにまで至るようにした場合でも、巻締め強度が低下す
ることなく、外観装飾に優れた密封性の良好な金属缶9
が得られる。
本体6の表面に完全に接着されているので、缶本体6の
地肌が見えないように、金属缶用ラベル1を巻締め部6
dにまで至るようにした場合でも、巻締め強度が低下す
ることなく、外観装飾に優れた密封性の良好な金属缶9
が得られる。
【0046】そして、特に、ラベル1(又は11)にお
けるラベル基材2(又は21)と、印刷層4との密着性
が優れているので、ラベル1(又は11)が装着された
缶本体6にきびしい絞り加工を加えたり、缶本体6に内
容物を充填しレトルト処理を施したりした際にも、ラベ
ル1(又は11)にはボイドやリンクルが発生し難い。
けるラベル基材2(又は21)と、印刷層4との密着性
が優れているので、ラベル1(又は11)が装着された
缶本体6にきびしい絞り加工を加えたり、缶本体6に内
容物を充填しレトルト処理を施したりした際にも、ラベ
ル1(又は11)にはボイドやリンクルが発生し難い。
【0047】特に、本発明では、金属缶用ラベル1を、
オーバーコート層7により全面を被覆すると、滑り性が
優れ、且つ傷を付き難くすることができる。特に、オー
バーコート層7が、金属缶用ラベル1を越えて、さらに
金属缶の缶胴部6bの開放端部6xにも被覆している場
合、金属缶用ラベル1は、その端部が露出しておらず、
完全にオーバーコート層7により被覆されているので、
剥がれ難い。
オーバーコート層7により全面を被覆すると、滑り性が
優れ、且つ傷を付き難くすることができる。特に、オー
バーコート層7が、金属缶用ラベル1を越えて、さらに
金属缶の缶胴部6bの開放端部6xにも被覆している場
合、金属缶用ラベル1は、その端部が露出しておらず、
完全にオーバーコート層7により被覆されているので、
剥がれ難い。
【0048】なお、上述した実施形態では、表面処理金
属板によって形成された2ピースアルミニウム缶につい
て説明したが、通常のDI缶やスチール缶の他、種々の
材質の缶についても適用できることはいうまでもない。
すなわち、本発明では、金属缶の材質には、特に制限さ
れない。また、金属缶の形状又は構造も、特に制限され
ず、2ピース缶であってもよく、モノブロック缶や、3
ピース缶などの3ピース以上による缶であってもよい。
属板によって形成された2ピースアルミニウム缶につい
て説明したが、通常のDI缶やスチール缶の他、種々の
材質の缶についても適用できることはいうまでもない。
すなわち、本発明では、金属缶の材質には、特に制限さ
れない。また、金属缶の形状又は構造も、特に制限され
ず、2ピース缶であってもよく、モノブロック缶や、3
ピース缶などの3ピース以上による缶であってもよい。
【0049】また、金属缶としては、表面処理金属板
(表面処理アルミニウム板など)によって形成されたも
のを用いることが好ましい。金属缶が表面処理されてい
ると、金属缶用ラベルとの密着性を高めることができ、
より高い密着性で金属缶用ラベルを金属缶の缶胴部周面
に装着することができる。このような表面処理方法とし
ては、例えば、ジルコニウム、チタン又はこれらのいず
れかを含む化合物と、ホスフェート及びフッ化物とを含
有する酸性処理液(pH:約1.0〜4.0程度)を用
いて、ジルコニウム及び/又はチタンのリン酸塩を主成
分とする化成被膜層(被覆量:3〜15mg/m2)を
形成させる方法(ジルコニウム表面処理方法、チタン表
面処理方法など)の他、クロム酸クロメート化成処理方
法又はリン酸クロメート化成処理方法などが挙げられ
る。本発明では、表面処理方法としては、金属缶用ラベ
ル(フィルム)に対する密着性の点から、前記ジルコニ
ウムのリン酸塩を主成分とする化成被膜層を形成する方
法(ジルコニウム表面処理方法)が好ましい。
(表面処理アルミニウム板など)によって形成されたも
のを用いることが好ましい。金属缶が表面処理されてい
ると、金属缶用ラベルとの密着性を高めることができ、
より高い密着性で金属缶用ラベルを金属缶の缶胴部周面
に装着することができる。このような表面処理方法とし
ては、例えば、ジルコニウム、チタン又はこれらのいず
れかを含む化合物と、ホスフェート及びフッ化物とを含
有する酸性処理液(pH:約1.0〜4.0程度)を用
いて、ジルコニウム及び/又はチタンのリン酸塩を主成
分とする化成被膜層(被覆量:3〜15mg/m2)を
形成させる方法(ジルコニウム表面処理方法、チタン表
面処理方法など)の他、クロム酸クロメート化成処理方
法又はリン酸クロメート化成処理方法などが挙げられ
る。本発明では、表面処理方法としては、金属缶用ラベ
ル(フィルム)に対する密着性の点から、前記ジルコニ
ウムのリン酸塩を主成分とする化成被膜層を形成する方
法(ジルコニウム表面処理方法)が好ましい。
【0050】本発明は、特に飲料缶やスプレー缶に好適
である。
である。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例により何ら限定されるもので
はない。
明するが、本発明は実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0052】(実施例1)厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
アンカーコート剤として2液硬化型ウレタン系樹脂を主
成分とするメジウムをグラビアコーターにより1μmの
厚さで塗布又は印刷し、続いて、該アンカーコート剤に
よるアンカーコート層の上に、3〜4μmの厚さでグラ
ビア印刷を行い、文字やデザインを形成して、印刷層を
形成した。さらに、この印刷層の上に、ポリエステル系
の熱硬化型接着剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接
着層を形成することにより、金属缶用ラベルを作製し
た。
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
アンカーコート剤として2液硬化型ウレタン系樹脂を主
成分とするメジウムをグラビアコーターにより1μmの
厚さで塗布又は印刷し、続いて、該アンカーコート剤に
よるアンカーコート層の上に、3〜4μmの厚さでグラ
ビア印刷を行い、文字やデザインを形成して、印刷層を
形成した。さらに、この印刷層の上に、ポリエステル系
の熱硬化型接着剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接
着層を形成することにより、金属缶用ラベルを作製し
た。
【0053】缶底部と缶胴部とが一体成形されたジルコ
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層およびアンカー
コート層を硬化させて、金属缶用ラベル、オーバーコー
ト層が、この順で、金属缶の缶胴部に積層され、装着さ
れた金属缶(アルミニウム製金属缶)を作製した。
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層およびアンカー
コート層を硬化させて、金属缶用ラベル、オーバーコー
ト層が、この順で、金属缶の缶胴部に積層され、装着さ
れた金属缶(アルミニウム製金属缶)を作製した。
【0054】該アルミニウム製金属缶において、ラベル
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、8.72N(890gf)であった。なお、本発明
において、金属缶用ラベルに係る180°剥離強度
(N)は、金属缶(アルミニウム製金属缶など)に装着
した後に、15mm幅に切断して測定した。
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、8.72N(890gf)であった。なお、本発明
において、金属缶用ラベルに係る180°剥離強度
(N)は、金属缶(アルミニウム製金属缶など)に装着
した後に、15mm幅に切断して測定した。
【0055】その後、該アルミニウム製金属缶の缶本体
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
【0056】(実施例2)厚さ12μmで、且つ一方の
面にN2パージコロナ放電処理が施された二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムのコロナ放
電処理面に、3〜4μmの厚さでグラビア印刷を行い、
文字やデザインを形成して、印刷層を形成した。さら
に、この印刷層の上に、ポリエステル系の熱硬化型接着
剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接着層を形成する
ことにより、金属缶用ラベルを作製した。
面にN2パージコロナ放電処理が施された二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムのコロナ放
電処理面に、3〜4μmの厚さでグラビア印刷を行い、
文字やデザインを形成して、印刷層を形成した。さら
に、この印刷層の上に、ポリエステル系の熱硬化型接着
剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接着層を形成する
ことにより、金属缶用ラベルを作製した。
【0057】缶底部と缶胴部とが一体成形されたジルコ
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層を硬化させて、
金属缶用ラベル、オーバーコート層が、この順で、金属
缶の缶胴部に積層され、装着された金属缶(アルミニウ
ム製金属缶)を作製した。
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層を硬化させて、
金属缶用ラベル、オーバーコート層が、この順で、金属
缶の缶胴部に積層され、装着された金属缶(アルミニウ
ム製金属缶)を作製した。
【0058】該アルミニウム製金属缶において、ラベル
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、5.98N(610gf)であった。
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、5.98N(610gf)であった。
【0059】その後、該アルミニウム製金属缶の缶本体
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
【0060】(実施例3)厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
アンカーコート剤としてポリエステル系樹脂を主成分と
する熱硬化型接着剤を用いて、1μmの厚さでグラビア
印刷して、アンカーコート層を形成した。その後、該ア
ンカーコート層の上に、3〜4μmの厚さでグラビア印
刷を行い、文字やデザインを形成して、印刷層を形成し
た。さらに、この印刷層の上に、ポリエステル系の熱硬
化型接着剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接着層を
形成することにより、金属缶用ラベルを作製した。
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
アンカーコート剤としてポリエステル系樹脂を主成分と
する熱硬化型接着剤を用いて、1μmの厚さでグラビア
印刷して、アンカーコート層を形成した。その後、該ア
ンカーコート層の上に、3〜4μmの厚さでグラビア印
刷を行い、文字やデザインを形成して、印刷層を形成し
た。さらに、この印刷層の上に、ポリエステル系の熱硬
化型接着剤を1.8g/m2の膜厚で塗工して接着層を
形成することにより、金属缶用ラベルを作製した。
【0061】缶底部と缶胴部とが一体成形されたジルコ
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層およびアンカー
コート層を硬化させて、金属缶用ラベル、オーバーコー
ト層が、この順で、金属缶の缶胴部に積層され、装着さ
れた金属缶(アルミニウム製金属缶)を作製した。
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層およびアンカー
コート層を硬化させて、金属缶用ラベル、オーバーコー
ト層が、この順で、金属缶の缶胴部に積層され、装着さ
れた金属缶(アルミニウム製金属缶)を作製した。
【0062】該金属缶用ラベルにおいて、ラベル基材と
印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:200mm
/min、幅:15mmの条件で、測定したところ、
8.33N(850gf)であった。
印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:200mm
/min、幅:15mmの条件で、測定したところ、
8.33N(850gf)であった。
【0063】その後、該アルミニウム製金属缶の缶本体
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
の上部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイ
ドやリンクルが全く生じなかった。
【0064】(実施例4)ジルコニウム表面処理が施さ
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例1と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、8.82N(900gf)で
あった。
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例1と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、8.82N(900gf)で
あった。
【0065】その後、該スチール製金属缶の缶本体の上
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
【0066】(実施例5)ジルコニウム表面処理が施さ
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例2と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、5.88N(600gf)で
あった。
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例2と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、5.88N(600gf)で
あった。
【0067】その後、該スチール製金属缶の缶本体の上
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
【0068】(実施例6)ジルコニウム表面処理が施さ
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例3と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、8.33N(850gf)で
あった。
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
実施例3と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、8.33N(850gf)で
あった。
【0069】その後、該スチール製金属缶の缶本体の上
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
部にネックイン加工を施したが、ラベルには、ボイドや
リンクルが全く生じなかった。
【0070】(比較例1)厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
3〜4μmの厚さでグラビア印刷を行い、文字やデザイ
ンを形成して、印刷層を形成した。さらに、この印刷層
の上に、ポリエステル系の熱硬化型接着剤を1.8g/
m2の膜厚で塗工して接着層を形成することにより、金
属缶用ラベルを作製した。
エチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、
3〜4μmの厚さでグラビア印刷を行い、文字やデザイ
ンを形成して、印刷層を形成した。さらに、この印刷層
の上に、ポリエステル系の熱硬化型接着剤を1.8g/
m2の膜厚で塗工して接着層を形成することにより、金
属缶用ラベルを作製した。
【0071】缶底部と缶胴部とが一体成形されたジルコ
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層を硬化させて、
金属缶用ラベル、オーバーコート層が、この順で、金属
缶の缶胴部に積層され、装着された金属缶(アルミニウ
ム製金属缶)を作製した。
ニウム表面処理が施されたアルミニウム製金属缶の缶本
体を130℃以上の温度に加熱し、その胴部を上記で得
られた金属缶用ラベルの接着層面に圧着させて、ラベル
を貼り付けた。ラベル貼付後、オーバーコート剤とし
て、アクリル系樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
を、金属缶用ラベル全面と、アルミニウム製金属缶の缶
胴部の上下方向におけるラベルにより被覆されていない
開放端部の全面及び缶フランジ部先端の部分とに、塗布
した。オーバーコート剤の塗布後、缶の温度が180℃
で30秒間保持できるように加熱し、さらに缶内面を水
性エポキシアクリル樹脂系塗料で塗装した後、缶の温度
が200℃で1分間保持できるように加熱し、オーバー
コート剤を硬化させるとともに、接着層を硬化させて、
金属缶用ラベル、オーバーコート層が、この順で、金属
缶の缶胴部に積層され、装着された金属缶(アルミニウ
ム製金属缶)を作製した。
【0072】該アルミニウム製金属缶において、ラベル
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、3.14N(320gf)であった。
基材と印刷層との180°剥離強度を、剥離速度:20
0mm/min、幅:15mmの条件で、測定したとこ
ろ、3.14N(320gf)であった。
【0073】その後、該アルミニウム製金属缶の缶本体
の上部にネックイン加工を施したところ、図8で示され
るようなボイドやリンクルが、多数、生じていた。
の上部にネックイン加工を施したところ、図8で示され
るようなボイドやリンクルが、多数、生じていた。
【0074】(比較例2)ジルコニウム表面処理が施さ
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
比較例1と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、2.74N(280gf)で
あった。
れたアルミニウム製金属缶に代えて、ジルコニウム表面
処理が施されたスチール製金属缶を用いること以外は、
比較例1と同様にして、金属缶用ラベルが装着された金
属缶(スチール製金属缶)を作製した。該スチール製金
属缶において、ラベル基材と印刷層との180°剥離強
度を、剥離速度:200mm/min、幅:15mmの
条件で、測定したところ、2.74N(280gf)で
あった。
【0075】その後、該スチール製金属缶の缶本体の上
部にネックイン加工を施したところ、比較例1と同様
に、図8で示されるようなボイドやリンクルが、多数、
生じていた。
部にネックイン加工を施したところ、比較例1と同様
に、図8で示されるようなボイドやリンクルが、多数、
生じていた。
【発明の効果】本発明によれば、透明ラベル基材と印刷
層との180°剥離強度が特定の値以上となっているの
で、透明ラベル基材と印刷層とが強固に密着しており、
ラベル装着後に金属缶に対してネックイン加工を行って
も、ボイドやリンクルが全く又はほとんど発生しない。
層との180°剥離強度が特定の値以上となっているの
で、透明ラベル基材と印刷層とが強固に密着しており、
ラベル装着後に金属缶に対してネックイン加工を行って
も、ボイドやリンクルが全く又はほとんど発生しない。
【図1】本発明の金属缶用ラベルの一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の金属缶用ラベルの他の例を示す断面図
である。
である。
【図3】素地のままの缶本体を示す一部切欠断面図であ
る。
る。
【図4】図1に示す金属缶用ラベルが装着された状態の
缶本体を示す側面図である。
缶本体を示す側面図である。
【図5】さらにネックイン加工が施された状態の缶本体
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図6】図6の缶本体に缶蓋が取り付けられた金属缶を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図7】従来の金属缶用ラベルを示す断面図である。
【図8】従来の金属缶用ラベルが装着され且つネックイ
ン加工が施された状態の缶本体の上部を示概略図であ
る。
ン加工が施された状態の缶本体の上部を示概略図であ
る。
1,11,12 金属缶用ラベル 2 ラベル基材 21 N2パージコロナ放電処理が施さたラベル
基材 3 アンカーコート層 4 印刷層 5 接着層 6 缶本体 6a 缶底部 6b 缶胴部 6c ネックイン処理部 6d 巻締め部 7 オーバーコート層 8 缶蓋 9 金属缶 10 従来の金属缶用ラベル 60 ボイド 70 リンクル
基材 3 アンカーコート層 4 印刷層 5 接着層 6 缶本体 6a 缶底部 6b 缶胴部 6c ネックイン処理部 6d 巻締め部 7 オーバーコート層 8 缶蓋 9 金属缶 10 従来の金属缶用ラベル 60 ボイド 70 リンクル
フロントページの続き (72)発明者 後藤 正和 大阪市鶴見区今津北5丁目3番18号 株式 会社フジシール内 (72)発明者 加藤 健太 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 (72)発明者 白澤 武人 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱マ テリアル株式会社アルミ缶開発センター内 Fターム(参考) 3E062 AA04 AB02 AC03 DA01 DA02 DA07 JA08 JB04 JC02 JD10
Claims (6)
- 【請求項1】 耐熱性を有する透明ラベル基材と、熱硬
化性樹脂からなる接着層と、前記透明ラベル基材と接着
層との間に設けられた印刷層とを有する、金属缶に加熱
接着される金属缶用ラベルであって、前記透明ラベル基
材と、印刷層との180°剥離強度(剥離速度:200
mm/min、幅:15mm)が4.9N以上である金
属缶用ラベル。 - 【請求項2】 透明ラベル基材と、印刷層との間に、ア
ンカーコート層を有している請求項1記載の金属缶用ラ
ベル。 - 【請求項3】 アンカーコート層が、熱硬化型樹脂又は
メジウムから形成されている請求項2記載の金属缶用ラ
ベル。 - 【請求項4】 透明ラベル基材の印刷層側の面に、N2
パージコロナ放電処理が施されている請求項1記載の金
属缶用ラベル。 - 【請求項5】 透明ラベル基材がポリエステル系樹脂フ
ィルムで形成されている請求項1〜4のいずれかの項に
記載の金属缶用ラベル。 - 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれかの項に記載
の金属缶用ラベルが装着された金属缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001064621A JP2002268556A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001064621A JP2002268556A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002268556A true JP2002268556A (ja) | 2002-09-20 |
Family
ID=18923415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001064621A Pending JP2002268556A (ja) | 2001-03-08 | 2001-03-08 | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002268556A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248573A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Daiwa Can Co Ltd | 印刷フィルム貼着缶体の製造方法 |
JP2018030304A (ja) * | 2016-08-25 | 2018-03-01 | 株式会社エムエスエー | 加飾プラスチック部品及びその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0467087A (ja) * | 1990-07-05 | 1992-03-03 | Unitika Ltd | ラミネートラベルおよびその製造方法 |
JPH08160862A (ja) * | 1994-12-06 | 1996-06-21 | Fuji Seal Co Ltd | 艶消し熱収縮性ラベル |
JPH11272172A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-08 | Fuji Seal Inc | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
-
2001
- 2001-03-08 JP JP2001064621A patent/JP2002268556A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0467087A (ja) * | 1990-07-05 | 1992-03-03 | Unitika Ltd | ラミネートラベルおよびその製造方法 |
JPH08160862A (ja) * | 1994-12-06 | 1996-06-21 | Fuji Seal Co Ltd | 艶消し熱収縮性ラベル |
JPH11272172A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-10-08 | Fuji Seal Inc | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248573A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Daiwa Can Co Ltd | 印刷フィルム貼着缶体の製造方法 |
JP2018030304A (ja) * | 2016-08-25 | 2018-03-01 | 株式会社エムエスエー | 加飾プラスチック部品及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5668475B2 (ja) | 加飾缶体及びその製造方法 | |
JP4489218B2 (ja) | 金属缶用ラベルを装着した金属缶 | |
JP2002268556A (ja) | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 | |
JP4890680B2 (ja) | 金属缶用ラベルが装着された金属缶 | |
JP4287510B2 (ja) | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 | |
JP2000229642A (ja) | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 | |
JP4046561B2 (ja) | 金属缶用ラベル及び金属缶用ラベルが装着された金属缶 | |
JP2822686B2 (ja) | シーム溶接缶用金属板へのラミネート用フィルム | |
JP3485334B2 (ja) | 缶体材料被覆用ポリエステルフィルム及びそれを用いた溶接缶体 | |
JP2000128176A (ja) | ホログラム付き缶体 | |
JP2010201856A (ja) | 缶体材料被覆用印刷ポリエステルフィルム、その製造方法及びそれを用いる缶体 | |
JP2002144513A (ja) | 缶体材料被覆用ポリエステルフィルム及びその製造方法 | |
JP2936857B2 (ja) | 金属板へのラミネート用フィルム | |
JP2856208B2 (ja) | 複層フィルム | |
JP2001293781A (ja) | 加飾シート積層金属成形品の製造方法 | |
JP3168989B2 (ja) | 金属板へのラミネート用フィルム | |
JP3591064B2 (ja) | 金属缶胴 | |
JP2000177745A (ja) | シ―ムレス金属缶およびその製造方法 | |
JP3047495B2 (ja) | 金属板へのラミネート用フィルム | |
JP3301434B2 (ja) | 金属板へのラミネート用フィルム | |
JP2856125B2 (ja) | ラミネート金属板およびこれを用いたシーム溶接缶 | |
JP2000185735A (ja) | フィルム貼着缶体およびその製造方法 | |
JP3063680B2 (ja) | ラミネート金属板およびラミネート金属容器 | |
JP3063678B2 (ja) | ラミネート金属板および金属容器 | |
JPH0839729A (ja) | 金属缶体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100506 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101221 |