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JP2002249799A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2002249799A
JP2002249799A JP2001047984A JP2001047984A JP2002249799A JP 2002249799 A JP2002249799 A JP 2002249799A JP 2001047984 A JP2001047984 A JP 2001047984A JP 2001047984 A JP2001047984 A JP 2001047984A JP 2002249799 A JP2002249799 A JP 2002249799A
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carbon atoms
alkyl
alkyl group
weight
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JP2001047984A
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Yukiko Fujii
志子 藤井
Akira Ishikawa
石川  晃
Toshio Miyake
登志夫 三宅
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 木綿衣料への柔軟化効果に優れ、カラーケア
効果に優れた液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 a)一般式Iのシリコーン誘導体、b)
C8〜36の炭化水素基を有する4級アンモニウム塩及
びC8〜36の炭化水素基を有する3級アミンもしくは
その酸塩から選ばれる1種以上を含有する液体洗浄剤組
成物。 〔1は100〜600、m,nは1:m=100:1〜
10:1、且つm:n=1:10〜10:1となる数。
RはC1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又はアルコキ
シ基、RはC1〜4のアルキル基。Aは基イ又はイ+
ロで、後者の場合ロの割合50モル%以下である (aとbは2〜6、RはH又はC1〜4のアルキル
基、pは1〜6、qは1〜20、rは0〜20、R
C1〜18のアルキル基)、Bは−(CH−O−
(CO)−(CO)−R2′又はR
(R2′はC1〜10のアルキル基、sは1〜20、t
は0〜20)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木綿衣料に対する
柔軟化効果に優れ、更にカラーケア効果に優れる液体洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、液体洗浄剤は衣類に対してソフトなイメージがあ
り、そのため、衣類に対する柔軟化効果を有する液体洗
浄剤の開発が以前から行われてきた。特開昭60−21
5099号公報、特開平9−67594号公報にはアミ
ノ変性シリコーン又はその誘導体を配合した洗浄剤が優
れた柔軟化効果又は優れたフェルト収縮防止効果を有し
ていることが記載されている。また特開平10−604
80号公報にはアミノ変性シリコーン誘導体と特定の非
イオン界面活性剤とを配合した洗浄剤が適度な洗浄力を
有し、風合いと寸法安定性に優れていることが記載され
ている。しかしながら、これらの技術による衣類、特に
木綿繊維製品の柔軟化効果は不充分であり、更に優れた
柔軟化効果を付与した液体洗浄剤の開発が望まれる。ま
た、洗浄剤組成物は、上記柔軟化効果に加え、繰り返し
洗濯による衣料の色あせを防止するカラーケア効果にも
優れることが望ましいが、上記技術はカラーケア効果の
向上については言及されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)下記一
般式(I)で示されるシリコーン誘導体〔以下、(a)
成分という〕、(b)炭素数8〜36の炭化水素基を1
個以上有する4級アンモニウム塩及び炭素数8〜36の
炭化水素基を1個以上有する3級アミンもしくはその酸
塩から選ばれる少なくとも1種〔以下、(b)成分とい
う〕を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0004】
【化3】
【0005】〔式中、l=100〜600であり、m,
nはl:m=100:1〜10:1、且つm:n=1:
10〜10:1となる数である。Rは炭素数1〜4のア
ルキル基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基であり、R1
は炭素数1〜4のアルキル基であり、それぞれ異なって
もよい。Aは下記(イ)で表される基又は(イ)及び
(ロ)で表される基であり、後者の場合、A中の(ロ)
の割合は50モル%以下である。
【0006】
【化4】
【0007】(ここで、a=2〜6、b=2〜6、R2
は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、p=1〜
6、q=1〜20、r=0〜20、R3は炭素数1〜1
8のアルキル基)、Bは-(CH2)a-O-(C24O)s-(C
36O)t-R2'又はR2(ここで、R2'は炭素数1〜10
のアルキル基、s=1〜20、t=0〜20)を示す。
尚、式(I)中に-C24O-及び-C36O-が存在する
場合は、ブロック付加でもランダム付加でも良い。〕
【0008】
【発明の実施の形態】<(a)成分>本発明の液体洗浄
剤組成物は、(a)成分である前記式(I)で表される
シリコーン誘導体を、0.05〜15重量%、更に0.
05〜10重量%、特に0.1〜5重量%含有するの
が、衣類に対する柔軟化効果の点で好ましい。前記式
(I)のシリコーン誘導体としては、柔軟化効果の点で
l=100〜400、l:m=60:1〜10:1、
m:n=1:5〜5:1、R及びR1はメチル基、Aは
(イ)、又は(イ)及び(ロ)の混合〔ここで(イ)/
(ロ)=5/1〜1/1(モル比)、a=2〜4、R2
は水素原子、p=1〜3、q=1〜15、r=0〜1
0、R3は炭素数6〜16のアルキル基〕、Bは-(C
2)a-O-(C24O) s-(C36O)t-R1'又はR1(ここ
でR1'はメチル基、s=5〜20、t=0〜10)のも
のが好ましい。尚、一般式(I)中に-C24O-及び-
36O-が存在する場合は、ブロック付加でもランダ
ム付加でも良いが、配合安定性の点で、ブロック付加が
好ましい。
【0009】前記式(I)のシリコーン誘導体は、特公
昭56−29691号の請求項1記載の方法等により得
ることができる。
【0010】<(b)成分>本発明の(b)成分として
は、分子中にエステル基及び/又はアミド基を1個以上
有するものが好ましく、特に下記一般式(II)で表され
る化合物及び/又は下記一般式(III)若しくはその塩
で表される化合物が好ましい。
【0011】
【化5】
【0012】〔式中R4は炭素数8〜36、好ましくは
10〜24、特に好ましくは12〜20のアルキル基又
はアルケニル基であり、R5は炭素数1〜5、好ましく
は1〜3のアルキレン基であり、Xは−COO−、−C
ONR9−、−OCO−、−NR9CO−から選ばれる基
である。ここでR9は水素原子、炭素数1〜3のアルキ
ル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくは水素
原子である。R6、R7はそれぞれ独立に炭素数1〜3の
アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR 4−X
−R5−、R8は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒド
ロキシアルキル基を示し、Y-は無機又は有機の陰イオ
ン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イ
オン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭
素数1〜12の脂肪酸イオンであり、特に好ましくはハ
ロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫
酸エステルイオンである。〕。
【0013】前記式(II)で表される化合物及び/又は
前記一般式(III)で表される化合物は、特開平05−
230001号の段落0008〜0020に記載の方法
等により得ることができる。
【0014】本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成
分、好ましくは前記式(II)及び/又は(III)で表さ
れる化合物を、0.05〜15重量%、更に0.05〜
10重量%、特に0.1〜5重量%含有するのが、衣類
に対する柔軟化効果の点で好ましい。
【0015】本発明の(a)成分と(b)成分の総量
は、好ましくは組成物中に0.1〜30重量%、より好
ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.2〜
10重量%であり、(a)成分/(b)成分の重量比
は、1/5〜5/1、更に1/3〜3/1、より更に1
/2〜2/1、特に1/1.2〜1.2/1、より特に
約1/1であることが衣類、特に木綿製品に対する柔軟
化効果の点で好ましい。
【0016】<その他の成分>本発明では、従来、液体
洗浄剤組成物に配合することが知られている界面活性剤
を使用することができる。なお洗浄性を高める上で界面
活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤を
主界面活性剤として使用することが好ましい。更に柔軟
性を高めるために陽イオン界面活性剤と併用する場合
は、非イオン界面活性剤を主界面活性剤とすることが好
ましい。
【0017】陰イオン界面活性剤としては、炭素数10
〜18のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルファスルホ脂
肪酸アルキル(例えばメチル)エステル塩等のアルカリ
金属塩が好ましく、牛脂やヤシ由来の脂肪酸塩を少量配
合してもよい。
【0018】陰イオン界面活性剤の対イオンとしてはナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属以外に、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属及び/又はモノ、ジ、トリエ
タノールアミン等のアルカノールアミン等を使用する
が、特にアルカノールアミンを用いることで液安定性が
向上することから好適である。その場合、組成物中の陰
イオン界面活性剤の含有量は5〜50重量%、特に10
〜50重量%が好ましい。
【0019】非イオン界面活性剤としては、下記(1)
〜(4)のようなものが使用できる。 (1)平均炭素数が8〜20の直鎖1級アルコールまた
は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコ
ール由来のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレ
ンオキサイド(以下、EOと表記する)を平均で1〜2
0モルを付加したポリオキシエチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル。 (2)平均炭素数が8〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有し、EOを平均で1〜15モル及びプロピレン
オキサイド(以下、POと表記する)を平均で1〜5モ
ル付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニ
ルエーテル。この場合、EO及びPOはランダム付加で
もブロック付加でもいずれでもよい。 (3)次の一般式(IV)で表されるアルキル多糖界面活
性剤。 R10−(OR11)ij (IV) 〔式中、R10は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R11
は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の
還元糖に由来する残基、iは平均値0〜6の数、jは平
均値1〜10の数を示す。〕 (4)脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪
酸アミド。
【0020】特に、油性汚れ洗浄力の点で、(1)また
は(2)のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好
ましい。また、組成物中の非イオン界面活性剤の含有量
は5〜50重量%、特に10〜50重量%が好ましい。
【0021】また、更に衣類などへの柔軟性向上させる
ためには、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽
イオン界面活性剤を、組成物中0.5〜10重量%、特
に1〜5重量%含有することが好ましい。柔軟性向上効
果の点で、長鎖アルキル基が炭素数12〜22、特に1
4〜20のアルキル基である長鎖アルキルトリメチルア
ンモニウム塩が好ましい。陽イオン界面活性剤の対イオ
ンとしては、ハロゲンイオン、CH3SO4 -、C25
4 -、CH3COO-又はHCOO-が好ましい。更に柔
軟性を高めるため、陽イオン界面活性剤を陰イオン界面
活性剤に対して、陽イオン界面活性剤/陰イオン界面活
性剤=3/1〜1/2、更に2/1〜1/2、特に1.
2/1〜1/1.2のモル比で配合することが好まし
い。
【0022】その他界面活性剤として、液の安定性及び
泥汚れ洗浄性の点で、両性界面活性剤を配合してもよ
い。両性界面活性剤としてアルキルカルボベタイン、ア
ルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスル
ホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン及びアル
キルイミダゾリン型ベタインなどが配合できる。両性界
面活性剤は、組成物中1〜20重量%含有されるのが好
ましい。
【0023】更に本発明の洗浄剤組成物には、次の成分
を配合することができる。アルカリ金属の水酸化物、ケ
イ酸塩、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、及びアルカノール
アミン等のアルカリ剤0.01〜10重量%;エタノー
ル等のアルコール類、エチレングリコール及びプロピレ
ングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿
素等の減粘剤及び可溶化剤0.01〜30重量%;ポリ
オキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキ
レンフェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤
0.01〜10重量%;ニトリロ三酢酸塩、エチレンジ
アミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミ
ン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒ
ドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラ
ミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク
酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸等
の塩等の金属イオン捕捉剤0.1〜20重量%;ポリア
クリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロー
ス、平均分子量5000以上のポリエチレングリコー
ル、無水マレイン酸−アクリル酸共重合体、無水マレイ
ン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチ
ルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−イソブチ
レン共重合体、無水マレイン酸―酢酸ビニル共重合体、
ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭
59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5
行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等の再汚染防止剤
及び分散剤0.01〜10重量%;ポリビニルピロリド
ン等の色移り防止剤0.01〜10重量%;過炭酸ナト
リウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10
重量%;テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−
316700号の一般式(I−2)、(I−3)、(I
−4)、(I−5)、(I−6)、(I−7)で示され
る漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10重量
%;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラー
ゼ等の酵素0.001〜2重量%;塩化カルシウム、硫
酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素
安定化剤0.001〜2重量%;チノパールCBS(チ
バガイギー社製)やホワイテックスSA(住友化学社製)
等の蛍光染料0.001〜1重量%;シリカ、(a)成
分以外のシリコーン等の消泡剤0.01〜2重量%;ブ
チルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜
硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止
剤0.01〜2重量%;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤
等が挙げられる。
【0024】本発明の液体洗浄剤組成物は上記(a)、
(b)成分と任意成分と残部の水とからなる。本発明の
液体洗浄剤組成物のpHは7.5〜9(25℃)が好ま
しく、pHはアルカリ剤又は酸剤により調整することが
好ましい。アルカリ剤としては、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチ
ルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
3−アミノプロパノール等のアルカノールアミン類、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、珪酸ナトリウム、
炭酸ナトリウム等の無機塩類を使用することができ、特
にモノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムから選ばれる1種以上が好ましい。酸剤として
は、硫酸、塩酸、リン酸、炭素数1〜12の脂肪酸、炭
素数1〜3のアルキル硫酸から選ばれる1種以上が好ま
しい。
【0025】
【実施例】表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得ら
れた組成物を用いて下記の柔軟化効果、及びカラーケア
(色あせ防止)効果についての評価を行った。その結果
を表1に示す。
【0026】〔柔軟化効果の評価〕 (1−1)前処理布の調製 自動二槽式洗濯機(東芝銀河3.6 VH−360S
1)を準備し、洗濯槽に40Lの水道水を入れ、これに
合計2.0kgになるように木綿タオル、木綿メリアス
未着用肌着を混ぜて入れた。更にコンパクト型粉末洗剤
(アタック、花王(株))を標準使用量に従い投入し、
10分洗濯、1分脱水、8分流水すすぎし(15L/分
の水量)、乾燥機で乾燥させた。この洗濯サイクルを5
回繰り返し、前処理布とした。
【0027】(1−2)評価法 上記洗濯機の洗濯槽に30Lの水道水を入れ、柔軟性評
価用前処理布のうち木綿タオル2枚、木綿メリアス未着
用肌着3枚を入れる。更に表1の液体洗浄剤組成物を2
0mL入れ10分間普通洗浄した。次に1分間脱水し、
30Lの水道水で5分間×2回ためすすぎした。最後に
1分間脱水し、屋内で自然乾燥させ、20℃/65%R
Hの恒温恒湿室に一日間静置した。
【0028】(1−3)柔軟化効果判定基準 木綿タオル2枚、木綿メリアス未着用肌着3枚の計5枚
についてそれぞれ未洗浄品と手触りを比較することによ
り下記のごとく評点した。 未洗浄品に比べかなり柔らかい;+2点 未洗浄品より柔らかい;+1点 未洗浄品と変わらない; 0点 以上の評点は熟練したパネラー5人により行われ、判定
した衣類計5枚の平均合計点で柔軟化効果を比較した。
【0029】〔色あせ防止効果の評価〕 (2−1)試験布 試験布としては、木綿ブロード2023布を染料Cibacr
on Blue F-GFN(チバガイギー社製)5%水溶液で染色
した布を6cm×6cmに裁断したものを数枚用意し、
試験布とした。
【0030】(2−2)洗浄条件 二槽式洗濯機(東芝銀河3.6 VH−360S1)を
準備し、洗濯槽に40Lの20℃水道水を入れ、これに
1.4kgの綿製の未着用肌着及び0.6kgの綿/ポ
リエステル混紡の未着用肌着ワイシャツを入れる。ま
た、30cm×30cmの綿布に評価用の試験布を5枚
縫い付けたものを1枚用意し洗濯槽に入れ、更に表1の
液体洗浄剤組成物を26.67mL入れ、10分間普通
洗浄する。その後1分脱水し、4分間ためすすぎを2回
繰り返す。その後5分間脱水し、室内で自然乾燥させ
る。この工程を1工程とし、5回累積洗浄を行った。
【0031】(2−3)測色方法 測色は、色差計(日本電色工業株式会社:ND(F)-300A)
を用いて試験布のL値、a値及びb値を測色し、5枚の
試験布の各平均値から、次式によりΔE値を求めた。Δ
E値が小さいほど、累積洗浄による変褪色が少ないこと
を意味する。 ΔE={(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2 ΔL;〔洗浄後の試験布のL値(平均値)〕−〔洗浄前の
試験布のL値(平均値)〕 Δa;〔洗浄後の試験布のa値(平均値)〕−〔洗浄前の
試験布のa値(平均値)〕 Δb;〔洗浄後の試験布のb値(平均値)〕−〔洗浄前の
試験布のb値(平均値)〕
【0032】
【表1】
【0033】表1に用いた成分を下記に示す。 ・化合物a−1:一般式(I)中の構造が以下の化合
物。 〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O
-(C2H4O)5-C12H25及び、(ロ)-(CH2)3-NH2の混合、
(イ)/(ロ)=7/3(モル比)、B:-(CH2)3-O-(C
2H4O)10-CH3、l=300、m=7、n=4〕 ・化合物a−2:一般式(I)中の構造が以下の化合
物。 〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O
-(C2H4O)5-C12H25、B:-CH3、l=300、m=7、n
=4〕 ・化合物a−3:一般式(I)中の構造が以下の化合
物。 〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O
-(C2H4O)5-C12H25及び、(ニ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C
2H4O)5-C14H29の混合、(イ)/(ニ)=7/3(モル
比)、B:-(CH2)3-O-(C2H4O)10-CH3、l=200、m
=14、n=8〕 ・化合物b−1:一般式(II)中の構造が以下の化合
物。 〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭
素数17/炭素数15=60/40)、R5はエチレン
基、Xは−COO−基、R6はR4−X−R5−基、R7
8はメチル基、Y-は塩化物イオン〕 ・化合物b−2:一般式(III)中の構造が以下の化合
物。 〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭
素数17/炭素数15=60/40)、R5はエチレン
基、Xは−COO−基、R6はR4−CONH−C36
基、R7はメチル基〕 ・化合物b−3:一般式(III)中の構造が以下の化合
物。 〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭
素数17/炭素数15=60/40)、R5はプロピレ
ン基、Xは−CONH−基、R6はヒドロキシエチル
基、R7はメチル基〕 ・非イオン界面活性剤1:炭素数10〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均8モル、POを平均2モルラ
ンダム付加させたもの ・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均7モル、POを平均2モル、
EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの ・非イオン界面活性剤3:炭素数10〜14の直鎖第2
級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの ・非イオン界面活性剤4:炭素数10〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの ・陽イオン界面活性剤:炭素数16〜18のモノアルキ
ルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16と18
の比率は3/7) ・LAS−S剤:炭素数10〜14の直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸 ・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テルナトリウム(アルキル炭素数12、EO平均付加モ
ル数3) ・脂肪酸:炭素数12〜14のヤシ油系脂肪酸 ・高分子化合物:無水マレイン酸ジイソブチレン共重合
体、平均分子量5000 ・ポリエチレングリコールフェニルエーテル:ポリオキ
シエチレンモノフェニルエーテル(EO平均付加モル数
3) ・酵素:デュラザイム16.0L(プロテアーゼ、ノボ
ザイム社製) ・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリテ
ィケミカルス株式会社製)
【0034】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、木綿衣料
に対する柔軟化効果に優れ、更にカラーケア効果に優れ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/08 C11D 17/08 D06L 1/12 D06L 1/12 (72)発明者 三宅 登志夫 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AB31 AC08 AC09 AC11 AC23 AE05 AE06 AE07 BA12 DA01 EA12 EB02 EB04 EB14 EB32 EB37 ED02 FA14 FA22 4J035 BA02 CA062 CA071 CA082 CA18N CA181 EA01 GA08 GB08 GB09 LA02 LB20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(I)で示されるシリ
    コーン誘導体、(b)炭素数8〜36の炭化水素基を1
    個以上有する4級アンモニウム塩及び炭素数8〜36の
    炭化水素基を1個以上有する3級アミンもしくはその酸
    塩から選ばれる少なくとも1種を含有する液体洗浄剤組
    成物。 【化1】 〔式中、l=100〜600であり、m,nはl:m=
    100:1〜10:1、且つm:n=1:10〜10:
    1となる数である。Rは炭素数1〜4のアルキル基、ヒ
    ドロキシ基又はアルコキシ基であり、R1は炭素数1〜
    4のアルキル基であり、それぞれ異なってもよい。Aは
    下記(イ)で表される基又は(イ)及び(ロ)で表され
    る基であり、後者の場合、A中の(ロ)の割合は50モ
    ル%以下である。 【化2】 (ここで、a=2〜6、b=2〜6、R2は水素原子又
    は炭素数1〜4のアルキル基、p=1〜6、q=1〜2
    0、r=0〜20、R3は炭素数1〜18のアルキル
    基)、Bは-(CH2)a-O-(C24O)s-(C36O)t-R
    2'又はR2(ここで、R2'は炭素数1〜10のアルキル
    基、s=1〜20、t=0〜20)を示す。尚、式
    (I)中に-C24O-及び-C36O-が存在する場合
    は、ブロック付加でもランダム付加でも良い。〕
  2. 【請求項2】 (a)/(b)の重量比が1/5〜5/
    1である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
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