JP2002246035A - 電池用電極およびそれを用いた電池 - Google Patents
電池用電極およびそれを用いた電池Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池系全体でのエネルギ効率に優れるように
改良された電池用電極を提供することを主要な目的とす
る。 【解決手段】 隔膜3の両側に、1対の炭素繊維集合体
5,5が配置されている。炭素繊維集合体5の隔膜3側
の表面に、溝10が設けられている。
改良された電池用電極を提供することを主要な目的とす
る。 【解決手段】 隔膜3の両側に、1対の炭素繊維集合体
5,5が配置されている。炭素繊維集合体5の隔膜3側
の表面に、溝10が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に、電池用
電極に関するものであり、より特定的には、電池系全体
でのエネルギー効率に優れるように改良された電池用電
極に関する。この発明は、また、そのような電池用電極
を用いた電池に関する。
電極に関するものであり、より特定的には、電池系全体
でのエネルギー効率に優れるように改良された電池用電
極に関する。この発明は、また、そのような電池用電極
を用いた電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電極は電池の性能を左右するもの
として、重点的に開発されている。それ自体が活物質と
なるものではなく、活物質の電気化学的反応を促進させ
る反応場として働く電極が、さまざまなものに応用が可
能である。電極として、導電性や耐薬品性などから、炭
素材料がよく用いられる。特に、電力貯蔵用に開発が盛
んなレドックスフロー電池の電極には、耐薬品性があ
り、導電性を有し、かつ通液性のある炭素繊維集合体が
用いられている。
として、重点的に開発されている。それ自体が活物質と
なるものではなく、活物質の電気化学的反応を促進させ
る反応場として働く電極が、さまざまなものに応用が可
能である。電極として、導電性や耐薬品性などから、炭
素材料がよく用いられる。特に、電力貯蔵用に開発が盛
んなレドックスフロー電池の電極には、耐薬品性があ
り、導電性を有し、かつ通液性のある炭素繊維集合体が
用いられている。
【0003】レドックスフロー電池は、正極に鉄の塩酸
水溶液、負極にクロムの塩酸水溶液を用いたタイプか
ら、起電力の高いバナジウムの硫酸水溶液を両極に用い
るタイプに代わり、高エネルギー密度化されたが、最近
さらに活物質濃度を高める開発が進み、一段と高エネル
ギー密度化が進んでいる。
水溶液、負極にクロムの塩酸水溶液を用いたタイプか
ら、起電力の高いバナジウムの硫酸水溶液を両極に用い
るタイプに代わり、高エネルギー密度化されたが、最近
さらに活物質濃度を高める開発が進み、一段と高エネル
ギー密度化が進んでいる。
【0004】図5は従来のレドックスフロー型電池の構
成を示す図である。レドックスフロー型電池は、電解液
を蓄える外部タンク6,7と電解槽からなり、活物質を
含む電解液を外部タンク6,7から電解槽に組込まれた
電極5,5上で電気化学的なエネルギー変化、すなわち
充放電が行なわれる。図中3は隔膜であり、1は集電板
であり、8,9はポンプである。
成を示す図である。レドックスフロー型電池は、電解液
を蓄える外部タンク6,7と電解槽からなり、活物質を
含む電解液を外部タンク6,7から電解槽に組込まれた
電極5,5上で電気化学的なエネルギー変化、すなわち
充放電が行なわれる。図中3は隔膜であり、1は集電板
であり、8,9はポンプである。
【0005】一般に、充放電の際は、電解液を外部タン
クと電解槽との間で循環させるため、電解槽は図5に示
すような液流通型構造をとる。この液流通型電解槽を単
セルと称し、これを最小単位として単独もしくは多段積
層して用いられる。液流通型電解槽における電気化学反
応は、電極表面で起きる不均一相反応であるため、一般
的には、二次元的な電解反応場を伴うことになる。電解
反応場が二次的であると、電解槽の単位体積当りの反応
量が小さいという難点がある。
クと電解槽との間で循環させるため、電解槽は図5に示
すような液流通型構造をとる。この液流通型電解槽を単
セルと称し、これを最小単位として単独もしくは多段積
層して用いられる。液流通型電解槽における電気化学反
応は、電極表面で起きる不均一相反応であるため、一般
的には、二次元的な電解反応場を伴うことになる。電解
反応場が二次的であると、電解槽の単位体積当りの反応
量が小さいという難点がある。
【0006】そこで、単位面積当りの反応量、すなわち
電流密度を増すために電気化学反応場の三次元化が行な
われるようになった。
電流密度を増すために電気化学反応場の三次元化が行な
われるようになった。
【0007】図6は、三次元電極を有する液流通型電解
槽の模式図である。電解槽では、相対する2枚の集電板
1,1間にイオン交換膜3が配設され、イオン交換膜3
の両側にスペーサ2によって、集電板1,1の内面に沿
った電解液の流路4a,4bが形成されている。流路4
a,4bの少なくとも一方には、炭素繊維集合体等の電
極材が配設されており、このようにして、三次元電極が
構成されている。
槽の模式図である。電解槽では、相対する2枚の集電板
1,1間にイオン交換膜3が配設され、イオン交換膜3
の両側にスペーサ2によって、集電板1,1の内面に沿
った電解液の流路4a,4bが形成されている。流路4
a,4bの少なくとも一方には、炭素繊維集合体等の電
極材が配設されており、このようにして、三次元電極が
構成されている。
【0008】正極電解液にオキシ硫酸バナジウム、負極
電解液に硫酸バナジウムの各々硫酸酸性水溶液を用いた
レドックスフロー型電池の場合、放電時には、V2+を含
む電解液が負極側の流路4aに供給され、正極側の流路
4bには、V5+(実際には酸素を含むイオン)を含む電
解液が供給される。負極側の流路4aでは、三次元電極
5内でV2+が電子を放出し、V3+に酸化される。放出さ
れた電子は、外部回路を通って、正極側の三次元電極内
で、V5+をV4+(実際には酸素を含むイオン)に還元す
る。この酸化還元反応に伴って、負極電解液中のSO4
2-が不足し、正極電解液ではSO4 2-が過剰になるた
め、イオン交換膜3を通って、SO4 2-が正極側から負
極側に移動し、電荷バランスが保たれる。あるいは、H
+がイオン交換膜を通って、負極側から正極側へ移動す
ることによっても、電荷バランスを保つことができる。
充電時には、放電と逆の反応が進行する。
電解液に硫酸バナジウムの各々硫酸酸性水溶液を用いた
レドックスフロー型電池の場合、放電時には、V2+を含
む電解液が負極側の流路4aに供給され、正極側の流路
4bには、V5+(実際には酸素を含むイオン)を含む電
解液が供給される。負極側の流路4aでは、三次元電極
5内でV2+が電子を放出し、V3+に酸化される。放出さ
れた電子は、外部回路を通って、正極側の三次元電極内
で、V5+をV4+(実際には酸素を含むイオン)に還元す
る。この酸化還元反応に伴って、負極電解液中のSO4
2-が不足し、正極電解液ではSO4 2-が過剰になるた
め、イオン交換膜3を通って、SO4 2-が正極側から負
極側に移動し、電荷バランスが保たれる。あるいは、H
+がイオン交換膜を通って、負極側から正極側へ移動す
ることによっても、電荷バランスを保つことができる。
充電時には、放電と逆の反応が進行する。
【0009】レドックスフロー電池の特性としては、特
に、以下に示す性能が要求される。 (1) 電流効率(ηI)が高いこと。
に、以下に示す性能が要求される。 (1) 電流効率(ηI)が高いこと。
【0010】(2) 電圧効率(ηV)が高いこと。 (3) 上記(1)、(2)に関連するが、電池エネル
ギー効率(ηE)が高いこと。
ギー効率(ηE)が高いこと。
【0011】ηE=ηI×ηV (4) 送液ポンプによるエネルギー損失が小さいこ
と。
と。
【0012】たとえば、特開昭60−232669号公
報には、電池エネルギー効率を高める目的で、X線広角
解析より求めた<002>面間隔が、平均3.70Å以
下であり、またc軸方向の結晶子の大きさが平均9.0
Å以上の擬黒鉛微結晶を有し、かつ全酸性官能基量が少
なくとも0.01meq/gである炭素質材料を、電解
槽用電極材として用いることが提案されている。
報には、電池エネルギー効率を高める目的で、X線広角
解析より求めた<002>面間隔が、平均3.70Å以
下であり、またc軸方向の結晶子の大きさが平均9.0
Å以上の擬黒鉛微結晶を有し、かつ全酸性官能基量が少
なくとも0.01meq/gである炭素質材料を、電解
槽用電極材として用いることが提案されている。
【0013】また、特開平8−287923号公報に
は、送液ポンプによるエネルギー損失を低減する目的
で、溝を有する炭素質繊維の不織布を、電解槽用電極材
として用いることが提案されている。
は、送液ポンプによるエネルギー損失を低減する目的
で、溝を有する炭素質繊維の不織布を、電解槽用電極材
として用いることが提案されている。
【0014】しかしながら、上記の電極材をレドックス
フロー電池用電極に用いた場合、その使い方によって、
炭素質繊維の電極活性が損なわれ、溝を流れる電解液の
反応性が低くなり、高いエネルギー効率を得られないこ
とが判明した。
フロー電池用電極に用いた場合、その使い方によって、
炭素質繊維の電極活性が損なわれ、溝を流れる電解液の
反応性が低くなり、高いエネルギー効率を得られないこ
とが判明した。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、電池の総合効率がよくなるよ
うに改良された電池用電極を提供することを目的とす
る。
るためになされたもので、電池の総合効率がよくなるよ
うに改良された電池用電極を提供することを目的とす
る。
【0016】この発明の他の目的は、そのような電池用
電極を用いた電池を提供することにある。
電極を用いた電池を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電池用電
極は、隔膜の両側に配置される1対の炭素繊維集合体を
備える。上記炭素繊維集合体の上記隔膜側の表面に、溝
が設けられている。上記溝は、上記隔膜に対して非対称
になるように形成されている。
極は、隔膜の両側に配置される1対の炭素繊維集合体を
備える。上記炭素繊維集合体の上記隔膜側の表面に、溝
が設けられている。上記溝は、上記隔膜に対して非対称
になるように形成されている。
【0018】請求項2に係る電池用電極においては、上
記溝は、上記炭素繊維集合体の表面に2本以上形成され
ている。1本の溝と隣りに形成される溝までの間隔は、
それぞれの溝の幅の平均の2倍以上にされている。
記溝は、上記炭素繊維集合体の表面に2本以上形成され
ている。1本の溝と隣りに形成される溝までの間隔は、
それぞれの溝の幅の平均の2倍以上にされている。
【0019】請求項3に係る電池用電極においては、上
記溝は、電解液の流路方向に対して傾いて形成されてい
る。
記溝は、電解液の流路方向に対して傾いて形成されてい
る。
【0020】請求項4に係る電池用電極においては、上
記溝の上記電解液の流路方向に対する傾き角度をθとす
るとき、tanθは0.002以上、2.0以下にされ
ている。
記溝の上記電解液の流路方向に対する傾き角度をθとす
るとき、tanθは0.002以上、2.0以下にされ
ている。
【0021】請求項5に係る電池は、隔膜の両側に配置
される1対の炭素繊維集合体を備える。上記炭素繊維集
合体の上記隔膜側の表面に、溝が設けられている。上記
溝は、上記隔膜に対して非対称になるように形成されて
いる。
される1対の炭素繊維集合体を備える。上記炭素繊維集
合体の上記隔膜側の表面に、溝が設けられている。上記
溝は、上記隔膜に対して非対称になるように形成されて
いる。
【0022】請求項6に係る電池においては、上記溝
は、上記炭素繊維集合体の表面に2本以上形成されてお
り、1本の溝と隣りに形成された溝までの間隔は、それ
ぞれの溝の幅の平均の2倍以上にされている。
は、上記炭素繊維集合体の表面に2本以上形成されてお
り、1本の溝と隣りに形成された溝までの間隔は、それ
ぞれの溝の幅の平均の2倍以上にされている。
【0023】請求項7に係る電池においては、上記溝
は、電解液の流路方向に対して傾いて形成されている。
は、電解液の流路方向に対して傾いて形成されている。
【0024】請求項8に係る電池においては、上記溝の
上記電解液の流路方向に対する傾き角度をθとすると
き、tanθは0.002以上、2.0以下にされてい
る。
上記電解液の流路方向に対する傾き角度をθとすると
き、tanθは0.002以上、2.0以下にされてい
る。
【0025】請求項9に係る電池は、燃料電池を含む。
請求項10に係る電池は、レドックス電池を含む。
請求項10に係る電池は、レドックス電池を含む。
【0026】請求項11に係る電池は、レドックスフロ
ー電池を含む。
ー電池を含む。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる電極材は、炭
素化可能な繊維を公知の方法で不織布化する。不織布化
の方法はカードによって開繊し、多層化されたウェブを
ニードルパンチによって不織布化する方法が使われる
が、不織布にする方法であれば、この方法に限定されな
い。
素化可能な繊維を公知の方法で不織布化する。不織布化
の方法はカードによって開繊し、多層化されたウェブを
ニードルパンチによって不織布化する方法が使われる
が、不織布にする方法であれば、この方法に限定されな
い。
【0028】また、溝の形成を容易にするために、異な
った上記繊維素材のウェブを多層積層して不織布化した
り、異なった上記繊維素材を混合してウェブを作製し、
不織布化してもよい。
った上記繊維素材のウェブを多層積層して不織布化した
り、異なった上記繊維素材を混合してウェブを作製し、
不織布化してもよい。
【0029】溝を付与する方法は、不織布に所定の山
幅、山間隔、高さを規定した金型を不織布に載せ、10
0〜300℃の温度で、1秒〜10分間、プレスして溝
付の不織布を得る。
幅、山間隔、高さを規定した金型を不織布に載せ、10
0〜300℃の温度で、1秒〜10分間、プレスして溝
付の不織布を得る。
【0030】溝の形状については後述する。なお溝の付
け方は、この方法以外にも、鋭利な刃物で溝を切削する
方法や、ラインエンボスによる方法、ラインのステッチ
ボンドによる方法などがあるが、不織布に溝が付く方法
であれば、この方法に限定されない。また、溝の付与の
困難な不織布については、先に溝を形成した不織布と貼
り合せて一体化してもよい。
け方は、この方法以外にも、鋭利な刃物で溝を切削する
方法や、ラインエンボスによる方法、ラインのステッチ
ボンドによる方法などがあるが、不織布に溝が付く方法
であれば、この方法に限定されない。また、溝の付与の
困難な不織布については、先に溝を形成した不織布と貼
り合せて一体化してもよい。
【0031】本発明の炭素質電極材の目付け量は組織に
もよるが、図6のスペーサ2の厚みを1〜3mmで使用
する場合、100〜400g/m2が望ましい。炭素質
材料の厚みは、図6のスペーサ2の厚みよりも少なくと
も大きいこと、不織布等の密度の低いものでは、スペー
サの厚みの1.5〜3倍程度が望ましい。電極材の溝
は、電解液の流路と平行もしくは傾いて配列する。炭素
質繊維シートの厚みは、充填状態の厚みより少なくとも
大きいこと、不織布の密度の低いものでは充填状態の厚
みの1.5倍程度が望ましい。しかしながら、厚みが厚
すぎると圧縮応力で膜を突き破ってしまうので、圧縮応
力を1kgf/cm2以下に設計する必要がある。
もよるが、図6のスペーサ2の厚みを1〜3mmで使用
する場合、100〜400g/m2が望ましい。炭素質
材料の厚みは、図6のスペーサ2の厚みよりも少なくと
も大きいこと、不織布等の密度の低いものでは、スペー
サの厚みの1.5〜3倍程度が望ましい。電極材の溝
は、電解液の流路と平行もしくは傾いて配列する。炭素
質繊維シートの厚みは、充填状態の厚みより少なくとも
大きいこと、不織布の密度の低いものでは充填状態の厚
みの1.5倍程度が望ましい。しかしながら、厚みが厚
すぎると圧縮応力で膜を突き破ってしまうので、圧縮応
力を1kgf/cm2以下に設計する必要がある。
【0032】炭素質繊維シートは電池の中に圧接されて
組込まれ、その薄い隙間を粘度の高い電解液が流れるた
め、脱落しないためには、引張り強度を0.1kg/c
m以上にすることが、形態保持のために望ましい。ま
た、集電板等の接触抵抗をよくするために、不織布組織
では隔膜、集電板に挟まれた充填層の密度を0.05g
/cm3以上に、電極面に対する反発力を0.1kgf
/cm2以上にすることが好ましい。
組込まれ、その薄い隙間を粘度の高い電解液が流れるた
め、脱落しないためには、引張り強度を0.1kg/c
m以上にすることが、形態保持のために望ましい。ま
た、集電板等の接触抵抗をよくするために、不織布組織
では隔膜、集電板に挟まれた充填層の密度を0.05g
/cm3以上に、電極面に対する反発力を0.1kgf
/cm2以上にすることが好ましい。
【0033】レドックスフロー電池に必要な内部構造と
濡れ性を持った炭素質材料には、緊張化、200〜40
0℃の不融化(耐炎化)を経たセルロース、ポリアクリ
ロニトリル、等方性ピッチ、メソフェーズピッチなど、
あるいはフェノール、ポリパラフェニレンベンゾビスオ
キサゾール(PBO)などを原料にして、不活性雰囲気
下、1000〜2500℃で焼成した擬黒鉛結晶構造を
有する炭素材料を乾式酸化処理することによって得られ
る。
濡れ性を持った炭素質材料には、緊張化、200〜40
0℃の不融化(耐炎化)を経たセルロース、ポリアクリ
ロニトリル、等方性ピッチ、メソフェーズピッチなど、
あるいはフェノール、ポリパラフェニレンベンゾビスオ
キサゾール(PBO)などを原料にして、不活性雰囲気
下、1000〜2500℃で焼成した擬黒鉛結晶構造を
有する炭素材料を乾式酸化処理することによって得られ
る。
【0034】このような炭素材料を酸素ガス雰囲気下で
重量収率にして80〜99%、好ましくは90〜99%
の範囲になるように実施される。処理温度は500〜9
00℃さらに好ましくは600〜800℃がよい。しか
し、処理法はこれに限定されるものではなく、たとえ
ば、この乾式酸化処理の代わりに電解酸化を行なっても
同様な効果が得られる。
重量収率にして80〜99%、好ましくは90〜99%
の範囲になるように実施される。処理温度は500〜9
00℃さらに好ましくは600〜800℃がよい。しか
し、処理法はこれに限定されるものではなく、たとえ
ば、この乾式酸化処理の代わりに電解酸化を行なっても
同様な効果が得られる。
【0035】このような炭素質繊維不織布の溝の総断面
積は、電極材の厚みと電解槽の液流路幅との積に対して
少なくとも1%以上20%以下であることが望ましい。
1%未満の場合は、液流通のための溝が小さく、通液圧
力損失が増加するからである。また、本発明の電極材の
溝の深さは、電極材の厚みに対して、少なくとも20%
以上であることが望ましい。20%未満の場合、電解槽
製作時に有効な溝が消滅して、通液圧力損失が増加する
からである。
積は、電極材の厚みと電解槽の液流路幅との積に対して
少なくとも1%以上20%以下であることが望ましい。
1%未満の場合は、液流通のための溝が小さく、通液圧
力損失が増加するからである。また、本発明の電極材の
溝の深さは、電極材の厚みに対して、少なくとも20%
以上であることが望ましい。20%未満の場合、電解槽
製作時に有効な溝が消滅して、通液圧力損失が増加する
からである。
【0036】溝の数は少なくとも1本で、好ましくは複
数本である。1本の溝の幅は、溝の深さの1/2〜1.
5倍であることが好ましい。溝幅が溝の深さの1/2未
満になると、電解液の表面張力のため、通液圧力損失が
大きくなり、1.5倍以上にすると、電解槽作製時に溝
が変形し、安定した溝を形成させることが困難で、通液
圧力損失を増加させる原因となり好ましくない。電解槽
に設置されるときの電極材1枚当りの溝の本数は、溝に
よって電解液の流通時の流路を多数確保することによっ
て、通液圧力損失の低下を図るものであるから、1本よ
り多数存在した方が望ましいが、電極材の溝の総断面積
が電極材の幅と電極材の厚みの積に対して、上述のごと
く1%以上になるように設計することが好ましい。
数本である。1本の溝の幅は、溝の深さの1/2〜1.
5倍であることが好ましい。溝幅が溝の深さの1/2未
満になると、電解液の表面張力のため、通液圧力損失が
大きくなり、1.5倍以上にすると、電解槽作製時に溝
が変形し、安定した溝を形成させることが困難で、通液
圧力損失を増加させる原因となり好ましくない。電解槽
に設置されるときの電極材1枚当りの溝の本数は、溝に
よって電解液の流通時の流路を多数確保することによっ
て、通液圧力損失の低下を図るものであるから、1本よ
り多数存在した方が望ましいが、電極材の溝の総断面積
が電極材の幅と電極材の厚みの積に対して、上述のごと
く1%以上になるように設計することが好ましい。
【0037】なお、電極材の溝の総断面積(SMn)
は、1本の溝の断面積(M)および溝本数(n)の積で
算出される。
は、1本の溝の断面積(M)および溝本数(n)の積で
算出される。
【0038】図1〜3に、溝付電極材の斜視図を示す。
図1は、溝を凹状に形成したものであり、図2は溝を半
円状にしたものであり、図3は、V字の溝が形成された
場合を示している。図中、tMは溝の深さ、DMは溝幅を
示す。
図1は、溝を凹状に形成したものであり、図2は溝を半
円状にしたものであり、図3は、V字の溝が形成された
場合を示している。図中、tMは溝の深さ、DMは溝幅を
示す。
【0039】このような溝を有する炭素質繊維不織布
を、隔膜の両側に配し、さらに極板で該炭素質繊維不織
布を両側から圧接して構成された電池用電極に用いる場
合、溝が隔膜側に向いていることが好ましい。溝は、本
来通液圧力損失の低下を図るために、電解液を多く流す
流路となるものであるから、電解液中のイオンのやり取
りが行なわれる隔膜近傍に、より多くの電解液を流すこ
とによって、活物質の反応性が向上し、エネルギー効率
が極めて向上する。
を、隔膜の両側に配し、さらに極板で該炭素質繊維不織
布を両側から圧接して構成された電池用電極に用いる場
合、溝が隔膜側に向いていることが好ましい。溝は、本
来通液圧力損失の低下を図るために、電解液を多く流す
流路となるものであるから、電解液中のイオンのやり取
りが行なわれる隔膜近傍に、より多くの電解液を流すこ
とによって、活物質の反応性が向上し、エネルギー効率
が極めて向上する。
【0040】しかしながら、隔膜を介して正極側の溝と
負極側の溝が一致して存在していると、炭素質繊維表面
での活物質の酸化還元反応が行なわれない面が生じ、電
極の有効面積が減少することを見出した。さらに、隔膜
を介して溝の向かい側に溝ではない部分が存在している
場合には、溝の面においても、炭素質繊維表面での活物
質の酸化還元反応が行なわれ、電極の有効面積が維持さ
れることを見出した。このことは、隔膜を介したイオン
交換の反応が律速反応であり、イオンの受け渡しのいず
れかの面に炭素質繊維電極材が存在することで、反応が
促進されるためと考えられる。
負極側の溝が一致して存在していると、炭素質繊維表面
での活物質の酸化還元反応が行なわれない面が生じ、電
極の有効面積が減少することを見出した。さらに、隔膜
を介して溝の向かい側に溝ではない部分が存在している
場合には、溝の面においても、炭素質繊維表面での活物
質の酸化還元反応が行なわれ、電極の有効面積が維持さ
れることを見出した。このことは、隔膜を介したイオン
交換の反応が律速反応であり、イオンの受け渡しのいず
れかの面に炭素質繊維電極材が存在することで、反応が
促進されるためと考えられる。
【0041】また、1本の溝と隣りに形成された溝まで
の間隔が、それぞれの溝幅の平均の2倍以上になるよう
に設計される必要がある。さらにいえば、1本の溝と隣
りに形成された溝までの間隔が、それぞの溝幅の平均の
2倍から10倍になるように設計されることが好まし
い。1本の溝と隣りに形成された溝までの間隔が、それ
ぞれの溝幅の平均の2倍未満であると、電極反応が低下
し、エネルギー効率が極めて減少する。これは、隔膜を
介して溝の面と溝のない炭素質繊維の面を有効に形成し
ていくのが困難なためと考えられる。また、10倍を超
えると通液圧力損失を低減させることができない。
の間隔が、それぞれの溝幅の平均の2倍以上になるよう
に設計される必要がある。さらにいえば、1本の溝と隣
りに形成された溝までの間隔が、それぞの溝幅の平均の
2倍から10倍になるように設計されることが好まし
い。1本の溝と隣りに形成された溝までの間隔が、それ
ぞれの溝幅の平均の2倍未満であると、電極反応が低下
し、エネルギー効率が極めて減少する。これは、隔膜を
介して溝の面と溝のない炭素質繊維の面を有効に形成し
ていくのが困難なためと考えられる。また、10倍を超
えると通液圧力損失を低減させることができない。
【0042】次に、本発明において採用される流路口長
さ・断面積電極特性(電流効率・電圧効率・エネルギー
効率)、送液ポンプのエネルギー損失の各測定法につい
て説明する。
さ・断面積電極特性(電流効率・電圧効率・エネルギー
効率)、送液ポンプのエネルギー損失の各測定法につい
て説明する。
【0043】(1) 流路口長さ・断面積 電極材を所定のスペーサ厚みに挟み込み、その流路の幅
方向断面をポラロイド(登録商標)カメラにて撮影す
る。その写真を2.8倍に拡大し、ミツトヨ(株)製デ
ジマラック・キャリパ(シリーズ500)で炭素質繊維
シートの厚み方向の最大長さを測定し、0.1mmの桁
まで読取る。その読取値を1/2.8に補正し、有効桁
数で示す。
方向断面をポラロイド(登録商標)カメラにて撮影す
る。その写真を2.8倍に拡大し、ミツトヨ(株)製デ
ジマラック・キャリパ(シリーズ500)で炭素質繊維
シートの厚み方向の最大長さを測定し、0.1mmの桁
まで読取る。その読取値を1/2.8に補正し、有効桁
数で示す。
【0044】また、流路口は、円、半円、三角形、正方
形、長方形、台形などさまざまな断面形状をとるが、溝
を圧縮した場合、長方形または円弧状、楕円状をとるこ
とが多いので、近似的に断面を長方形とみなし、炭素質
繊維シートの厚み方向の最大長さとその長さに対して垂
直な方向の最大長さの積で求める。垂直方向の最大長さ
の読取方も、上記の厚み方向の最大長さと同様に行な
い、有効桁数で示す。
形、長方形、台形などさまざまな断面形状をとるが、溝
を圧縮した場合、長方形または円弧状、楕円状をとるこ
とが多いので、近似的に断面を長方形とみなし、炭素質
繊維シートの厚み方向の最大長さとその長さに対して垂
直な方向の最大長さの積で求める。垂直方向の最大長さ
の読取方も、上記の厚み方向の最大長さと同様に行な
い、有効桁数で示す。
【0045】(2) 電極特性 上下方向(通液方向)に10cm、幅方向に15cmの
電極面積150cm2を有する小型のセルを作り、定電
流密度80mA/cm2で充放電を繰返し、電極性能の
テストを行なう。正極電解液には2mol/lのオキシ
硫酸バナジウムの2mol/l硫酸水溶液を用い、負極
電解液には2mol/lの硫酸バナジウムの2mol/
lの硫酸水溶液を用いた。電解液量はセル、配管に対
し、大過剰とした。液流量は毎分62mlとし、30℃
で測定を行なった。
電極面積150cm2を有する小型のセルを作り、定電
流密度80mA/cm2で充放電を繰返し、電極性能の
テストを行なう。正極電解液には2mol/lのオキシ
硫酸バナジウムの2mol/l硫酸水溶液を用い、負極
電解液には2mol/lの硫酸バナジウムの2mol/
lの硫酸水溶液を用いた。電解液量はセル、配管に対
し、大過剰とした。液流量は毎分62mlとし、30℃
で測定を行なった。
【0046】(a) 電流効率:ηI 充電に始まり、放電で終わる1サイクルのテストにおい
て、電流密度を電極幾何面積当り、80mA/cm
2(12A)として、1.7Vまでの充電に要した電気
量をQ1クーロン、1.0Vまでの定電流放電、および
これに続く1.2Vでの定電圧放電で取出した電気量は
それぞれQ2、Q3クーロンとし、数式1で電流効率ηI
を求める。
て、電流密度を電極幾何面積当り、80mA/cm
2(12A)として、1.7Vまでの充電に要した電気
量をQ1クーロン、1.0Vまでの定電流放電、および
これに続く1.2Vでの定電圧放電で取出した電気量は
それぞれQ2、Q3クーロンとし、数式1で電流効率ηI
を求める。
【0047】
【数1】
【0048】(b) セル抵抗:R 負極液中のV3+をV2+に完全に還元するのに必要な理論
電気量Qthに対して、放電により取出した電気量の比を
充電率とし、数式2で充電率を求める。
電気量Qthに対して、放電により取出した電気量の比を
充電率とし、数式2で充電率を求める。
【0049】
【数2】
【0050】充電率が50%のときの電気量に対応する
充電電圧VC50、放電電圧VC50を電気量−電圧曲線から
それぞれ求め、数式3より電極幾何面積に対するセル抵
抗R(Ω・cm2)を求める。
充電電圧VC50、放電電圧VC50を電気量−電圧曲線から
それぞれ求め、数式3より電極幾何面積に対するセル抵
抗R(Ω・cm2)を求める。
【0051】
【数3】
【0052】(c) 電圧効率:ηV 上記の方法で求めたセル抵抗Rを用いて、数式4の簡便
法により、電圧効率η Vを求める。
法により、電圧効率η Vを求める。
【0053】
【数4】
【0054】ここで、Eは充電率50%のときのセル開
回路電圧1.4V(実測値)、Iは定電流充放電におけ
る電流値12Aである。
回路電圧1.4V(実測値)、Iは定電流充放電におけ
る電流値12Aである。
【0055】(d) エネルギー効率:ηE 前述の電流効率ηIと電圧効率ηVを用いて、数式5によ
り、エネルギー効率η Eを求める。
り、エネルギー効率η Eを求める。
【0056】
【数5】
【0057】電流効率、電圧効率が高くなるほど、エネ
ルギー効率は高くなり、したがって、充放電におけるエ
ネルギーロスが小さく、優れた電極であると判断され
る。
ルギー効率は高くなり、したがって、充放電におけるエ
ネルギーロスが小さく、優れた電極であると判断され
る。
【0058】(3) 通液圧力損失 上述の電極特性と同様な小型セルの出入口に水銀マノメ
ータをつなぎ、通液時の圧力損失を測定する。液体はイ
オン交換水で行なう。ブランクとして電極材を抜いた径
で同様に測定し、先に測定した値からブランクの測定値
を引いた値を電極の通液圧損ΔP(mmHg)とする。
ータをつなぎ、通液時の圧力損失を測定する。液体はイ
オン交換水で行なう。ブランクとして電極材を抜いた径
で同様に測定し、先に測定した値からブランクの測定値
を引いた値を電極の通液圧損ΔP(mmHg)とする。
【0059】
【実施例】実施例1 平均繊維径20μmの再生セルロース短繊維をフェルト
化して、目付け量1000g/m2、厚み7.0mmの
不織布を作製し、不活性ガス中200〜300℃で耐炎
化し、耐炎化繊維不織布を得た。この布を山幅2mm、
山高さ2mm、山間隔10mmの凸状の山を有するロー
ラと平ローラの間に1m/minの速度で搬送させ、1
50℃ローラプレスを行ない、溝付耐炎化繊維不織布を
得た。そのときのロール間のギャップは、1mmであっ
た。この布を窒素ガス中で、10℃/分の昇温速度で2
300℃まで昇温し、この温度で、1時間保持し、炭化
を行なって冷却し、続いて、空気中700℃で重量収率
93%になるまで酸化処理し、炭素質繊維不織布を得
た。電池試験の結果を表1に示す。
化して、目付け量1000g/m2、厚み7.0mmの
不織布を作製し、不活性ガス中200〜300℃で耐炎
化し、耐炎化繊維不織布を得た。この布を山幅2mm、
山高さ2mm、山間隔10mmの凸状の山を有するロー
ラと平ローラの間に1m/minの速度で搬送させ、1
50℃ローラプレスを行ない、溝付耐炎化繊維不織布を
得た。そのときのロール間のギャップは、1mmであっ
た。この布を窒素ガス中で、10℃/分の昇温速度で2
300℃まで昇温し、この温度で、1時間保持し、炭化
を行なって冷却し、続いて、空気中700℃で重量収率
93%になるまで酸化処理し、炭素質繊維不織布を得
た。電池試験の結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】実施例2 図4は、実施例2に係る電池用電極の平面図である。溝
10が、電解液の流路方向に対して、傾いて配置されて
いる。溝10の電解液の流路方向に対する傾き角度θと
するとき、b/aはtanθで表わされる。b/aの値
を種々変えて、電池試験を行なった結果(実施例2〜
8)を表2に示す。
10が、電解液の流路方向に対して、傾いて配置されて
いる。溝10の電解液の流路方向に対する傾き角度θと
するとき、b/aはtanθで表わされる。b/aの値
を種々変えて、電池試験を行なった結果(実施例2〜
8)を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】表2より明らかなように、送液ポンプによ
るエネルギー損失を増大させることなく、エネルギー効
率がよい電極を提供できることがわかった。
るエネルギー損失を増大させることなく、エネルギー効
率がよい電極を提供できることがわかった。
【0064】電池反応性が優れている溝領域を増やすこ
とによって、効率を上げることができたと考えられる。
とによって、効率を上げることができたと考えられる。
【0065】以上のように構成される電池用電極は、燃
料電池、レドックス電池、レドックスフロー電池の電極
として、使用することができる。
料電池、レドックス電池、レドックスフロー電池の電極
として、使用することができる。
【0066】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図1】 実施の形態に係る電池用電極の斜視図であ
る。
る。
【図2】 実施の形態に係る他の電池用電極の斜視図で
ある。
ある。
【図3】 実施の形態に係るさらに他の電池用電極の斜
視図である。
視図である。
【図4】 実施例2に係る電池用電極の平面図である。
【図5】 従来のレドックスフロー電池の概略図であ
る。
る。
【図6】 従来のレドックスフロー電池の電極の、分解
斜視図である。
斜視図である。
1 集電板、2 スペーサ、3 イオン交換膜、4a,
4b 電解液流路、5電極材(炭素繊維集合体)、6,
7 外部タンク、8,9 ポンプ、10 溝。
4b 電解液流路、5電極材(炭素繊維集合体)、6,
7 外部タンク、8,9 ポンプ、10 溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 誠司 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 徳田 信幸 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 小林 真申 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AA08 AS07 BB01 BB03 BB11 BB12 BB17 CC06 DD05 DD06 DD08 EE05 EE17 5H026 AA06 AA10 CC03 CX04 EE05 HH03
Claims (11)
- 【請求項1】 隔膜の両側に配置される1対の炭素繊維
集合体と、 前記炭素繊維集合体の前記隔膜側の表面に設けられた溝
と、を備え、 前記溝は、前記隔膜に対して非対称になるように形成さ
れている、電池用電極。 - 【請求項2】 前記溝は、前記炭素繊維集合体の表面に
2本以上形成されており、 1本の溝と隣りに形成される溝までの間隔は、それぞれ
の溝の幅の平均の2倍以上にされている、請求項1に記
載の電池用電極。 - 【請求項3】 前記溝は、電解液の流路方向に対して傾
いて形成されている、請求項2に記載の電池用電極。 - 【請求項4】 前記溝の前記電解液の流路方向に対する
傾き角度をθとするとき、tanθは0.002以上、
2.0以下にされている、請求項3に記載の電池用電
極。 - 【請求項5】 隔膜の両側に配置される1対の炭素繊維
集合体と、 前記炭素繊維集合体の前記隔膜側の表面に設けられた溝
と、を備え、 前記溝は、前記隔膜に対して非対称になるように形成さ
れている、電池。 - 【請求項6】 前記溝は、前記炭素繊維集合体の表面に
2本以上形成されており、 1本の溝と隣りに形成された溝までの間隔は、それぞれ
の溝の幅の平均の2倍以上にされている、請求項5に記
載の電池。 - 【請求項7】 前記溝は、電解液の流路方向に対して傾
いて形成されている、請求項6に記載の電池。 - 【請求項8】 前記溝の前記電解液の流路方向に対する
傾き角度をθとするとき、tanθは0.002以上、
2.0以下にされている、請求項7に記載の電池。 - 【請求項9】 前記電池は、燃料電池を含む、請求項5
から8のいずれかに記載の電池。 - 【請求項10】 前記電池は、レドックス電池を含む、
請求項5から8のいずれかに記載の電池。 - 【請求項11】 前記電池は、レドックスフロー電池を
含む、請求項5から8のいずれかに記載の電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001039301A JP2002246035A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電池用電極およびそれを用いた電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001039301A JP2002246035A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電池用電極およびそれを用いた電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002246035A true JP2002246035A (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=18902118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001039301A Withdrawn JP2002246035A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電池用電極およびそれを用いた電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002246035A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20150125710A (ko) * | 2013-04-11 | 2015-11-09 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 카본 부재, 카본 부재의 제조 방법, 레독스 플로우 전지 및 연료 전지 |
WO2018105646A1 (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 昭和電工株式会社 | 集電板及びレドックスフロー電池 |
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WO2018105155A1 (ja) * | 2016-12-07 | 2018-06-14 | 住友電気工業株式会社 | 双極板、セルスタック、及びレドックスフロー電池 |
WO2018116467A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | 住友電気工業株式会社 | セルフレーム、セルスタック、およびレドックスフロー電池 |
WO2018142716A1 (ja) | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 住友電気工業株式会社 | レドックスフロー電池用電極、及びレドックスフロー電池 |
CN109196686A (zh) * | 2016-05-27 | 2019-01-11 | 洛克希德马丁能源有限责任公司 | 含有具有密度梯度的电极的液流电池及其生产方法和应用 |
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KR20220052806A (ko) * | 2020-10-21 | 2022-04-28 | 한국과학기술원 | 바나듐 레독스 흐름전지용 전극 및 그 제조방법 |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001039301A patent/JP2002246035A/ja not_active Withdrawn
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10109870B2 (en) | 2013-04-11 | 2018-10-23 | Showa Denko K.K. | Carbon member, carbon member manufacturing method, redox flow battery and fuel cell |
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CN109196686A (zh) * | 2016-05-27 | 2019-01-11 | 洛克希德马丁能源有限责任公司 | 含有具有密度梯度的电极的液流电池及其生产方法和应用 |
JPWO2018105647A1 (ja) * | 2016-12-06 | 2018-12-06 | 昭和電工株式会社 | 集電板及びレドックスフロー電池 |
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