JP2002135888A - スピーカ用振動板 - Google Patents
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Abstract
料としてPP(ポリプロピレン)などの樹脂から射出成
型された振動板本体80から成り、該外周縁部はエッジ
9が設けられている。スピーカ振動板は振動板本体80
に取付けられるベボイスコイルボビン4の近傍の振動板
本体の音響の主な放射側に貼着されたアルミニウム又は
該合金などの金属板81(厚さ1mm程度)を備えてい
る。金属板81は放熱フィンとして機能し、ボイスコイ
ルボビン4を固着する振動板本体80のネック部から伝
達された熱が該放熱フィンから放射される。金属板81
は、内周周縁部に固着されるボイスコイルボビン4の近
傍から放射状に拡がる複数例えば3つの長手金属板であ
る。長手金属板81は矛先形状であるが長方形でもよ
い。金属板81の個数や配置、個々の形状を変化させ、
スピーカの周波数特性などの音響物性を変化させる。
Description
どの電気音響変換器に関し、特にそのスピーカ振動板に
関する。
図(半体)にて示す動電型スピーカが知られている。か
かる動電型スピーカにおいては、バックプレートの中央
部から突出するポールヨーク1が載置され、その周囲に
はマグネット2が載置されている。トッププレート3は
マグネット2の上に載置され、ポールヨーク1との間に
磁気ギャップを形成して磁気回路を構成する。トッププ
レート3はフレーム5に固着されている。該磁気ギャッ
プにはボイスコイル4aを巻装したボイスコイルボビン
4が振動自在に挿入され、ボイスコイルボビンはダンパ
ー7により支持されている。ボイスコイルボビン4には
コーン形状の振動板8がその中央部にて結合し、更にそ
の円錐台形の頂切端部上にセンターキャップ6が冠着さ
れている。振動板8の開口周縁部はエッジ9を介してフ
レーム5に支持されている。なお、ボイスコイルのリー
ド線は錦糸線を介してフレーム5の側面に設けられた端
子に接続されている。
いては、磁気回路内にボイスコイルを配して、音声信号
をボイスコイルに入力することにより、発生するフレミ
ングの左手則に基づく電磁力によって、ボイスコイルを
駆動してこれに接合された振動板を駆動することで、空
気を振動させている。
材料は、密度が小さく、ヤング率(剛性)が大きいこと
及び、適度な内部損失を有することや、耐環境性能が要
求される。近年、そこで、樹脂製の単一素材の振動板を
用いて車載用サブウーファいわゆる低音用スピーカを構
成することが注目されている。
ック部に伝達される熱の放出効率は材料で制限される
が、その放熱効率の向上は樹脂素材の物性に依存してい
る。もちろん音響物性も樹脂素材の物性に依存してい
る。また、車載用サブウーファいわゆる低音用スピーカ
のように設置条件が厳しいものでは、大入力及び大振幅
可能な振動板が要求されている。すなわち、ボイスコイ
ルへの大電流量の供給が必要となっている。よって、放
熱効率の向上と音響物性の維持が一つの課題となってい
る。
するため、高い放熱効率のスピーカ振動板を提供するこ
とを目的とする。
板は、樹脂からなる振動板本体と、前記振動板本体に取
り付けられるべきボイスコイルボビンの近傍の前記振動
板本体の音響の主な放射側に貼着された金属板と、から
なることを特徴とする。本発明のスピーカ用振動板にお
いては、前記振動板本体は射出成型により成型されたこ
とを特徴とする。
記金属板はボイスコイルボビンの近傍から放射状に拡が
る複数の長手金属板であることを特徴とする。本発明の
スピーカ用振動板においては、前記振動板本体は、貼着
される前記金属板を受容する凹部を有することを特徴と
する。本発明のスピーカ用振動板においては、前記振動
板本体は、平板形状、ドーム形状又はコーン形状であ
り、前記ボイスコイルボビンは前記平板形状、ドーム形
状又はコーン形状の周縁部に固着されることを特徴とす
る。
に基づいて説明する。図2は、本発明の樹脂射出成型に
よるスピーカ振動板の一例を示す。このスピーカ振動板
は、射出成型用の樹脂材料としてPP(ポリプロピレ
ン)などの樹脂から射出成型された振動板本体80から
なり、その外周縁部はエッジ9が設けられている。スピ
ーカ振動板は振動板本体80に取り付けられるべきボイ
スコイルボビン4の近傍の振動板本体の音響の主な放射
側に貼着されたアルミニウム又はその合金などの金属板
81(厚さ1mm程度)を備えている。金属板81は放
熱フィンとして機能し、ボイスコイルボビン4を固着す
る振動板本体80のネック部にから伝達された熱がこの
放熱フィンから放射される。
イスコイルボビン4の近傍から放射状に拡がる複数例え
ば3つの長手金属板である。図2では長手金属板81は
矛先形状であるが長方形でもよい。金属板81の個数や
配置、個々の形状を変化させることにより、スピーカの
周波数特性などの音響物性を変化させることができる。
剤にて貼着される金属板81を受容する凹部82を射出
成型にて形成している。これにより流動接着剤を金属板
81周縁部に行き渡すことができ、強力な固着が達成さ
れる。なお、振動板本体は図2ではコーン形状で音響放
射側に凸エンボス83を設けた構成であるが、振動板本
体は平板形状又はドーム形状でもよい。この場合、ボイ
スコイルボビンは平板形状又はドーム形状の内周又は外
周縁部に固着されてもよい。
してPP(ポリプロピレン)などを用いて射出成型装置
にて振動板本体が得ることができる。また、さらに好適
な振動板本体は射出発泡成形体である。射出発泡成形体
スピーカ振動板は、発泡剤を含むPPなどの樹脂を射出
成形することにより得られる。射出発泡成形体スピーカ
振動板は、内部が発泡層、表面が未発泡層の3層構造に
形成され、樹脂には、無機物又は有機物フィラーを3〜
30wt%含有してある。
PPに発泡剤を添加した樹脂混合材を金型内に射出し、
直後に金型を後退させて発泡させることにより、内部が
発泡して発泡層が形成され、その表面は樹脂が充填する
過程で金型の内面に接触しているため、発泡する前に固
化することにより未発泡である2つのスキン層が形成さ
れた3層構造とされている。ここで、樹脂混合剤には、
無機物又は有機物フィラーを3〜30wt%混練させて
いる。この樹脂に含有させる無機物又は有機物フィラー
は、少ないと表面の未発泡層が引け易く外観が悪くな
り、多すぎると発泡状態に悪影響を及ぼして剛性が損な
われるもので、経験的に最適な含有量を3〜30wt%
と特定できた。
樹脂から成型された振動板本体と振動板本体に取り付け
られるべきボイスコイルボビンの近傍の振動板本体の音
響の主な放射側に貼着された金属板とからなるスピーカ
用振動板によって、音響特性を維持しながら高放熱効率
の動電型スピーカを達成できる。
正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂からなる振動板本体と、前記振動板
本体に取り付けられるべきボイスコイルボビンの近傍の
前記振動板本体の音響の主な放射側に貼着された金属板
と、からなることを特徴とするスピーカ用振動板。 - 【請求項2】 前記振動板本体は射出成型により成型さ
れたことを特徴とする請求項1記載のスピーカ用振動
板。 - 【請求項3】 前記金属板はボイスコイルボビンの近傍
から放射状に拡がる複数の長手金属板であることを特徴
とする請求項2記載のスピーカ用振動板。 - 【請求項4】 前記振動板本体は、貼着される前記金属
板を受容する凹部を有することを特徴とする請求項2記
載のスピーカ用振動板。 - 【請求項5】 前記振動板本体は、平板形状、ドーム形
状又はコーン形状であり、前記ボイスコイルボビンは前
記平板形状、ドーム形状又はコーン形状の周縁部に固着
されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載
のスピーカ用振動板。
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