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JP2002129182A - エンジン油組成物 - Google Patents

エンジン油組成物

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JP2002129182A
JP2002129182A JP2000330182A JP2000330182A JP2002129182A JP 2002129182 A JP2002129182 A JP 2002129182A JP 2000330182 A JP2000330182 A JP 2000330182A JP 2000330182 A JP2000330182 A JP 2000330182A JP 2002129182 A JP2002129182 A JP 2002129182A
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Japan
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mass
molybdenum
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engine oil
oil composition
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JP2000330182A
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Mineo Kagaya
峰夫 加賀谷
Yukihisa Yamada
恭久 山田
Osamu Kurosawa
修 黒澤
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省燃費効果に極めて優れたエンジン油組成物
を提供すること。 【解決手段】潤滑油基油に、組成物全量基準で、(A)
ジチオリン酸亜鉛をリン元素量換算で0.03〜0.2
質量%、(B)金属系清浄剤を硫酸灰分量として0.1
〜1質量%、(C)コハク酸イミド系無灰分散剤を0.
5〜20質量%、(D)モリブデンジチオホスフェート
及びモリブデンジチオカーバメートからなる群より選ば
れる少なくとも1種の有機モリブデン化合物をモリブデ
ン元素換算量で0.03〜0.15質量%含有してな
り、かつ(B)成分の金属元素量Mと(D)成分のモリ
ブデン元素量Moの質量比(M/Mo)が0.5〜2.
5であることを特徴とするエンジン油組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン油組成物に
関し、詳しくは特にディーゼルエンジン油組成物として
好ましく用いられる省燃費効果に極めて優れたエンジン
油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題を背景に自動車の省燃費
化が重要な課題の一つとなっている。自動車の省燃費化
に際して、エンジン油に対しても省燃費技術の適用が求
められている。エンジン油による省燃費化は、主に摩擦
低減性能をエンジン油に付与することにより可能とな
る。従来のエンジン油の省燃費技術としては、モリブデ
ン系化合物等の摩擦低減剤の適用が広く知られている
(例えば、特開平7−331269号公報、特開平5-
163497号公報等)。エンジン油は一般に、分散
剤、金属系清浄剤、摩耗防止剤等により構成されてお
り、省燃費エンジン油にはさらにモリブデン化合物が一
般に配合されている。しかしながら従来の省燃費エンジ
ン油、特に省燃費ディーゼルエンジン油ではモリブデン
系化合物の摩擦低減効果を十分に引き出す検討が充分に
なされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、省燃費効果
に極めて優れたエンジン油組成物を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、より高度
な省燃費効果を有するエンジン油組成物を開発すべく検
討を重ねた結果、ジチオリン酸亜鉛、金属系清浄剤、コ
ハク酸イミド系無灰分散剤及びモリブデン系化合物が特
定の割合で配合されたエンジン油組成物が極めて優れた
省燃費効果を有することを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち本発明のエンジン油組成物は、潤滑油
基油に、組成物全量基準で、(A)ジチオリン酸亜鉛を
リン元素量換算で0.03〜0.20質量%、(B)金
属系清浄剤を硫酸灰分量として0.1〜1.0質量%、
(C)コハク酸イミド系無灰分散剤を0.5〜20質量
%、(D)モリブデンジチオホスフェート及びモリブデ
ンジチオカーバメートからなる群より選ばれる1種又は
2種以上の有機モリブデン化合物をモリブデン元素換算
量で0.03〜0.15質量%含有してなり、かつ組成
物における(B)成分の金属元素含有量Mと(D)成分
のモリブデン元素含有量Moの質量比(M/Mo)が
0.5〜2.5であることを特徴とするエンジン油組成
物である。前記エンジン油組成物が、(B)金属系清浄
剤を硫酸灰分量として0.1〜0.5質量%含有してい
ることが好ましい。また、前記エンジン油組成物が、デ
ィーゼルエンジン用であることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を詳細に説明
する。本発明における潤滑油基油としては、特に限定さ
れるものではなく、通常エンジン油組成物の基油として
用いられているものであれば、鉱油、合成油を問わず使
用できる。鉱油としては、特に制限はないが、具体的に
は例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤
滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤
脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理
等の精製処理等を適宜組み合わせて精製したパラフィン
系、ナフテン系等の鉱油系潤滑油基油やノルマルパラフ
ィン等が挙げられる。特に溶剤精製や水素化精製等の処
理を行った後にワックス分を除去して低温流動性を改善
したものが望ましい。また、潤滑油組成物の低温流動
性、酸化安定性を向上させる事から、n−d−m法(A
STM−D 3238−80)で規定される%CPが好ま
しくは60以上、より好ましくは70以上であり、%C
Aが好ましくは10以下、より好ましくは5以下、粘度
指数が好ましくは95以上、より好ましくは100以上
の鉱油を使用することが望ましい。合成油としては、特
に制限はないが、ポリ−α−オレフィン(ポリブテン、
1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、エチ
レン−プロピレンオリゴマー等)及びその水素化物、イ
ソブテンオリゴマー及びその水素化物、イソパラフィ
ン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエステ
ル(ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシル
アジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等)、
ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレ
ート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタ
エリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリ
スリトールペラルゴネート等)、ポリオキシアルキレン
グリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ポリフェ
ニルエーテル等が挙げられる。
【0006】本発明の潤滑油基油には上記のような鉱油
系基油又は合成油系基油を1種又は2種以上混合するこ
とが可能であって、鉱油系基油と合成油系基油の混合物
であっても差し支えない。そして、上記混合物における
2種類以上の基油の混合比は、任意に選ぶことができ
る。本発明におけるこれら基油は、その粘度に格別の限
定はないが、100℃における動粘度の下限値は1mm
/s、好ましくは2mm/sであり、一方、100
℃における動粘度の上限値は10mm/s、好ましく
は8mm/sとなるように調製することが望ましい。
潤滑油基油の100℃における動粘度を1mm2/s以
上とすることによって、油膜形成が十分であり、潤滑性
により優れ、また、高温条件下での基油の蒸発損失がよ
り小さい潤滑油組成物を得ることが可能となる。一方、
100℃における動粘度を10mm2/s以下とするこ
とによって、流体抵抗が小さくなるため潤滑個所での摩
擦抵抗がより小さい潤滑油組成物を得ることが可能とな
る。
【0007】本発明のエンジン油組成物における(A)
成分はジチオリン酸亜鉛であり、(B)成分は金属系清
浄剤であり、(C)成分はコハク酸イミド系無灰分散剤
であり、(D)成分はモリブデンジチオホスフェート及
びモリブデンジチオカーバメートからなる群より選ばれ
る少なくとも1種の有機モリブデン化合物である。
【0008】本発明のエンジン油組成物における必須成
分の一つである(A)ジチオリン酸亜鉛としては、具体
的には例えば、次の一般式(1)で表される化合物等が
挙げられる。
【化1】 (1)式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ個別
に、炭素数1〜18のアルキル基、アリール基又は炭素
数7〜18のアルキルアリール基を示す。
【0009】アルキル基としては、具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基等が挙げられ、特に炭素数3〜
8のアルキル基が好ましく用いられる。これらアルキル
基は直鎖状でも分枝状でもよい。これらはまた第1級
(プライマリー)アルキル基でも第2級(セカンダリ
ー)アルキル基でもよい。なお、R1、R2、R3及びR4
を導入する際にα−オレフィンの混合物を原料とする場
合があるが、この場合、式(1)で表される化合物とし
ては、異なる構造のアルキル基を有するジアルキルジチ
オリン酸亜鉛の混合物となる。アリール基としては、具
体的には、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。ア
ルキルアリール基としては、具体的には、トリル基、キ
シリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブ
チルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニ
ル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニ
ルフェニル基、デシルフェニル基、ウンデシルフェニル
基、ドデシルフェニル基等(これらのアルキル基は直鎖
状も分枝状も含まれ、また全ての置換異性体も含まれ
る)が挙げられる。
【0010】ジチオリン酸亜鉛としては、具体的には、
亜鉛ジプロピルジチオホスフェート、亜鉛ジブチルジチ
オホスフェート、亜鉛ジペンチルジチオホスフェート、
亜鉛ジヘキシルジチオホスフェート、亜鉛ジヘプチルジ
チオホスフェート、亜鉛ジオクチルジチオホスフェート
(これらのアルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い)及
びこれらの混合物等が例示できるが、1分子中に異なる
炭素数及び/又は構造のアルキル基を有する亜鉛ジアル
キルジチオホスフェートも用いることができる。
【0011】本発明のエンジン油組成物における(A)
成分の含有量の下限値は、エンジン油組成物全量基準
で、リン元素量換算で0.03質量%、好ましくは0.
05質量%であり、一方、その含有量の上限値は、エン
ジン油組成物全量基準で、リン元素量換算で0.2質量
%、好ましくは0.15質量%である。(A)成分の含
有量がエンジン油組成物全量基準で、リン元素量換算で
0.03質量%未満の場合は、組成物の酸化安定性に乏
しく、一方、(A)成分の含有量がエンジン油組成物全
量基準で、リン元素量換算で0.2質量%を超える場合
は、組成物の酸化安定性が悪化するため、それぞれ好ま
しくない。
【0012】本発明のエンジン油組成物における必須成
分の一つである(B)金属系清浄剤としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属系、マグネシウム、カル
シウム、バリウム等のアルカリ土類金属系及び亜鉛系の
スルフォネート、フェネート、サリシレート等が挙げら
れる。(B)成分の全塩基価は任意であるが、その下限
値は、好ましくは20mgKOH/g、より好ましくは
100mgKOH/gであり、一方、その上限値は、好
ましくは500mgKOH/g、より好ましくは450
mgKOH/gである。全塩基価が20mgKOH/g
未満の場合はエンジン油組成物の酸化安定性が悪化する
恐れがあり、一方、全塩基価が500mgKOH/gを
超える場合は、エンジン油組成物の貯蔵安定性に悪影響
を及ぼす恐れがあるため、それぞれ好ましくない。なお
ここで言う全塩基価とは、JIS K2501−199
2「石油製品及び潤滑油−中和価試験法」の「7.電位
差滴定法(塩基価・過塩素酸法)」に準拠して測定され
る過塩素酸法による全塩基価を意味している。
【0013】(B)成分の金属系清浄剤として、好まし
いものとしては、例えば、以下の(B−1)、(B−
2)及び(B−3)の中から選ばれる一種又は二種以上
の塩基性アルカリ土類金属系清浄剤等が挙げられる。 (B−1):全塩基価が100〜450mgKOH/g
の塩基性アルカリ土類金属スルフォネート (B−2):全塩基価が20〜450mgKOH/gの
塩基性アルカリ土類金属フェネート、 (B−3):全塩基価が100〜450mgKOH/g
の塩基性アルカリ土類金属サリシレート
【0014】(B−1)アルカリ土類金属スルフォネー
トとしては、より具体的には例えば、分子量100〜1
500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化
合物をスルフォン化することによって得られるアルキル
芳香族スルフォン酸のアルカリ土類金属塩、好ましくは
マグネシウム塩及び/又はカルシウム塩、より好ましく
はカルシウム塩が好ましく用いられる。アルキル芳香族
スルフォン酸としては、具体的にはいわゆる石油スルフ
ォン酸や合成スルフォン酸等が挙げられる。石油スルフ
ォン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳
香族化合物をスルフォン化したものやホワイトオイル製
造時に副生する、いわゆるマホガニー酸等が用いられ
る。また合成スルフォン酸としては、例えば洗剤の原料
となるアルキルベンゼン製造プラントから副生する直鎖
状又は分枝状のアルキルベンゼンや、ポリオレフィンを
ベンゼンにアルキル化することにより得られる直鎖状又
は分枝状のアルキルベンゼンを原料とし、これをスルフ
ォン化したアルキルベンゼンスルフォン酸、あるいはジ
ノニルナフタレンをスルフォン化したジノニルナフタレ
ンスルフォン酸等が用いられる。アルキル芳香族化合物
をスルフォン化する際のスルフォン化剤としては特に制
限はないが、通常、発煙硫酸や硫酸が用いられる。
【0015】(B−2)アルカリ土類金属フェネートと
しては、より具体的には、例えば、炭素数4〜30、好
ましくは6〜18の直鎖状又は分枝状のアルキル基を少
なくとも1個有するアルキルフェノールのアルカリ土類
金属塩、前記アルキルフェノールと元素硫黄を反応させ
て得られるアルキルフェノールサルファイドのアルカリ
土類金属塩、前記アルキルフェノールとアセトンとを縮
合脱水反応させて得られるメチレンビスアルキルフェノ
ールのアルカリ土類金属塩等、好ましくはカルシウム塩
及び/又はマグネシウム塩、より好ましくはカルシウム
塩が用いられる。
【0016】(B−3)アルカリ土類金属サリシレート
としては、より具体的には例えば、炭素数4〜30、好
ましくは6〜18の直鎖状又は分枝状のアルキル基を少
なくとも1個有するアルキルサリチル酸のアルカリ土類
金属塩、好ましくはカルシウム塩及び/又はマグネシウ
ム塩、より好ましくはカルシウム塩が好ましく用いられ
る。
【0017】(B−1)塩基性アルカリ土類金属スルフ
ォネート、(B−2)塩基性アルカリ土類金属フェネー
ト及び(B−3)塩基性アルカリ土類金属サリシレート
は、それぞれの製造ルートを問わない。換言すれば、こ
れらの塩基性塩は、アルキル芳香族スルフォン酸、アル
キルフェノール、アルキルフェノールサルファイド、メ
チレンビスアルキルフェノール、アルキルサリチル酸等
を、直接、アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等のア
ルカリ土類金属塩基と直接反応させて得られる塩基性塩
であっても差し支えない。また、アルキル芳香族スルフ
ォン酸等を一旦ナトリウム塩やカリウム塩等のアルカリ
金属塩とし、次いでそのアルカリ金属をアルカリ土類金
属塩に置換させて中性塩(正塩)を取得し、しかる後、
この中性塩を過剰の適当なアルカリ土類金属塩やアルカ
リ土類金属塩基(アルカリ土類金属の水酸化物や酸化
物)と共に、水の存在下で加熱することにより得られる
塩基性塩であっても差し支えない。また、上記のアルカ
リ金属塩や中性塩(正塩)を炭酸ガスの存在下でアルカ
リ土類金属塩基と反応させることにより得られるアルカ
リ土類金属炭酸塩含有過塩基性塩(超塩基性塩)であっ
ても差し支えない。また、上記のアルカリ金属塩や中性
塩(正塩)にアルカリ土類金属塩基を分散させ、さらに
ホウ酸、ホウ酸塩又はホウ酸エステルを入れて系中でホ
ウ酸カルシウム分散体を生成させることにより得られた
り、また、上記のアルカリ土類金属炭酸塩含有過塩基性
塩にホウ酸、ホウ酸塩又はホウ酸エステルを反応させ
て、系中に分散しているアルカリ土類金属炭酸塩をアル
カリ土類金属ホウ酸塩に変換することにより得られる、
アルカリ土類金属ホウ酸塩含有過塩基性塩(超塩基性
塩)であっても差し支えなく、モリブデン化合物の省燃
費効果を高めるには、これらホウ酸化合物で過塩化させ
たアルカリ土類金属系清浄剤を用いるのが好ましい。
【0018】なお、ここでいうホウ酸としては、具体的
には例えば、オルトホウ酸、メタホウ酸及びテトラホウ
酸等が挙げられる。またホウ酸塩としては、具体的には
例えば、ホウ酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩
又はアンモニウム塩等が挙げられ、より具体的には、例
えばメタホウ酸リチウム、四ホウ酸リチウム、五ホウ酸
リチウム、過ホウ酸リチウム等のホウ酸リチウム;メタ
ホウ酸ナトリウム、二ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナト
リウム、五ホウ酸ナトリウム、六ホウ酸ナトリウム、八
ホウ酸ナトリウム等のホウ酸ナトリウム;メタホウ酸カ
リウム、四ホウ酸カリウム、五ホウ酸カリウム、六ホウ
酸カリウム、八ホウ酸カリウム等のホウ酸カリウム;メ
タホウ酸カルシウム、二ホウ酸カルシウム、四ホウ酸三
カルシウム、四ホウ酸五カルシウム、六ホウ酸カルシウ
ム等のホウ酸カルシウム;メタホウ酸マグネシウム、二
ホウ酸マグネシウム、四ホウ酸三マグネシウム、四ホウ
酸五マグネシウム、六ホウ酸マグネシウム等のホウ酸マ
グネシウム;及びメタホウ酸アンモニウム、四ホウ酸ア
ンモニウム、五ホウ酸アンモニウム、八ホウ酸アンモニ
ウム等のホウ酸アンモニウム等が好ましく用いられる。
また、ホウ酸エステルとしては、ホウ酸と好ましくは炭
素数1〜6のアルキルアルコールとのエステルが挙げら
れ、より具体的には例えば、ホウ酸モノメチル、ホウ酸
ジメチル、ホウ酸トリメチル、ホウ酸モノエチル、ホウ
酸ジエチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸モノプロピル、
ホウ酸ジプロピル、ホウ酸トリプロピル、ホウ酸モノブ
チル、ホウ酸ジブチル、ホウ酸トリブチル等が好ましく
用いられる。これらのホウ酸、ホウ酸塩又はホウ酸エス
テルを用いる反応は、通常、溶媒(ヘキサン等の脂肪族
炭化水素溶剤、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤、軽質
潤滑油基油等)中で行われる。
【0019】また、金属系清浄剤は通常、軽質潤滑油基
油等で希釈された状態で市販されており入手可能で、こ
れを用いてもよいが、一般的に、その金属含有量が1.
0〜20質量%、好ましくは2.0〜16質量%のもの
を用いるのが望ましい。また、製造工程において塩化物
等のハロゲン化合物を使用しないものが望ましく、また
使用したとしても最終的に微量に残留する塩化物あるい
は塩素イオン等を水洗する等の充分な除去処理をするこ
とが好ましい。これらの(B)成分中の塩素元素量とし
て、1000質量ppm以下、好ましくは200質量p
pm以下、さらに好ましくは50質量ppm以下、特に
好ましくは10質量ppm以下とすることが望ましい。
【0020】本発明のエンジン油組成物における(B)
成分の含有量の下限値は、エンジン油組成物全量基準
で、硫酸灰分量で0.1質量%、好ましくは0.2質量
%であり、一方、その含有量の上限値は、エンジン油組
成物全量基準で、硫酸灰分量換算で1質量%、好ましく
は0.8質量%、より好ましくは0.5質量%である。
(B)成分の含有量がエンジン油組成物全量基準で、硫
酸灰分量換算で0.1質量%未満の場合は、塩基価維持
性に乏しく、一方、(B)成分の含有量がエンジン油組
成物全量基準で、硫酸灰分量換算で1.0質量%を超え
る場合は、省燃費効果が小さくなるため、それぞれ好ま
しくない。なお、本発明でいう硫酸灰分量とは、JIS
K2272−1985の「原油及び石油製品の灰分並
びに硫酸灰分試験方法」の「5.硫酸灰分の試験方法」
に準拠して測定される硫酸灰分量を意味している。
【0021】本発明のエンジン油組成物における必須成
分の一つである(C)コハク酸イミド系無灰分散剤とし
ては、次の一般式(2)で表されるビスイミド及び一般
式(3)で示されるモノイミド及びこれらを炭素数1〜
30のカルボン酸やホウ酸等で変成したもの等が例示で
きる。
【化2】
【化3】 式中R5、R6及びR7は、それぞれ個別にポリブテニル
基を示す。このポリブテニル基の数平均分子量の下限値
は900、好ましくは1000、分散性に優れる点から
さらに好ましくは1500である。一方、ポリブテニル
基の数平均分子量の上限値は3500、好ましくは25
00である。数平均分子量が900より小さい場合、清
浄性が低下し、一方、数平均分子量が3500より大き
い場合、低温流動性が低下するため、それぞれ好ましく
ない。また、スラッジ抑制効果に優れる点からnの下限
値は2、好ましくは3であり、一方、nの上限値は5、
好ましくは4であることが望ましい。ここでいうポリブ
テニル基とは高純度イソブテンあるいは1-ブテンとイ
ソブテンの混合物をフッ化ホウ素系あるいは塩化アルミ
ニウム系触媒で重合させて得られるポリブテンから得ら
れるものであり、残留する微量のフッ素分や塩素分が充
分除去されたものが特に好ましい。
【0022】コハク酸イミドの製法は特に制限はない
が、例えば数平均分子量900〜3500のポリブテン
の塩素化物、好ましくは塩素やフッ素が充分除去された
ポリブテンを無水マレイン酸と100〜200℃で反応
させて得られるポリブテニルコハク酸を、ポリアミンと
反応させることにより得ることができる。ポリアミンと
しては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン等が挙げられる。
【0023】本発明のエンジン油組成物におけるコハク
酸イミド系無灰分散剤の含有量は、下限値はエンジン油
組成物全量基準で0.5質量%、好ましくは1.0質量
%であり、一方、上限値はエンジン油組成物全量基準で
20質量%、好ましくは10質量%である。含有量が
0.5重量%に満たない場合は、清浄性効果に乏しく、
一方、その含有量が20質量%を超える場合は、含有量
に見合うだけの清浄性効果の向上が見られないため、そ
れぞれ好ましくない。
【0024】本発明のエンジン油組成物における必須成
分の一つである(D)成分はモリブデンジチオホスフェ
ート及びモリブデンジチオカーバメートからなる群より
選ばれる1種又は2種以上の有機モリブデン化合物であ
る。モリブデンジチオホスフェートとしては、具体的に
は例えば、次の一般式(4)で表される化合物を用いる
ことができる。
【化4】 上記(4)式中、R8、R9、R10及びR11は、それぞれ
同一でも異なっていてもよく、炭素数2〜30、好まし
くは炭素数5〜18、より好ましくは炭素数5〜12の
アルキル基や炭素数6〜18、好ましくは炭素数10〜
15の(アルキル)アリール基等の炭化水素基を示し、
またX1、X2、X3及びX4は、それぞれ硫黄原子又は酸
素原子を示している。なお、ここでいうアルキル基には
1級アルキル基、2級アルキル基又は3級アルキル基が
含まれ、これらは直鎖状でも分枝状でもよい。
【0025】アルキル基として好ましい例としては、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基等が挙げられ、これらは1級アルキ
ル基、2級アルキル基又は3級アルキル基でも良く、ま
た直鎖状でも分枝状でもよい。(アルキル)アリール基
の好ましい例としては、フェニル基、トリル基、エチル
フェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、オクチルフ
ェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ウン
デシルフェニル基、ドデシルフェニル基等が挙げられ、
そのアルキル基は1級アルキル基、2級アルキル基又は
3級アルキル基でも良く、また直鎖状でも分枝状でもよ
い。さらにこれらアルキルアリール基には、アリール基
へのアルキル基の置換位置が異なる、全ての置換異性体
が含まれる。
【0026】好ましいモリブデンジチオホスフェートと
しては、具体的には、硫化モリブデンジエチルジチオホ
スフェート、硫化モリブデンジプロピルジチオホスフェ
ート、硫化モリブデンジブチルジチオホスフェート、硫
化モリブデンジペンチルジチオホスフェート、硫化モリ
ブデンジヘキシルジチオホスフェート、硫化モリブデン
ジオクチルジチオホスフェート、硫化モリブデンジデシ
ルジチオホスフェート、硫化モリブデンジドデシルジチ
オホスフェート、硫化モリブデンジ(ブチルフェニル)
ジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ノニルフェニ
ル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジエチ
ルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジプロピ
ルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジブチル
ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジペンチル
ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジヘキシル
ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジオクチル
ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジデシルジ
チオホスフェート、硫化オキシモリブデンジドデシルジ
チオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ(ブチルフ
ェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
(ノニルフェニル)ジチオホスフェート(アルキル基は
直鎖状でも分枝状でも良く、また、アルキルフェニル基
のアルキル基の結合位置は任意である)、及びこれらの
混合物等が例示できる。なお、これらモリブデンジチオ
ホスフェートとしては、1分子中に異なる炭素数及び/
又は構造の炭化水素基を有する化合物も、好ましく用い
ることができる。
【0027】一方、モリブデンジチオカーバメートとし
ては、具体的には例えば、次の一般式(5)で表される
化合物を用いることができる。
【化5】 上記(5)式中、R12、R13、R14及びR15は、それぞ
れ同一でも異なっていてもよく、炭素数2〜24、好ま
しくは炭素数4〜13のアルキル基や炭素数6〜24、
好ましくは炭素数10〜15の(アルキル)アリール基
等の炭化水素基を示し、またY1、Y2、Y3及びY4は、
それぞれ硫黄原子又は酸素原子を示している。なおここ
でいうアルキル基には1級アルキル基、2級アルキル基
又は3級アルキル基が含まれ、これらは直鎖状でも分枝
状でもよい。
【0028】アルキル基として好ましい例としては、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基等が挙げられ、これらは1級アルキ
ル基、2級アルキル基又は3級アルキル基でも良く、ま
た直鎖状でも分枝状でもよい。(アルキル)アリール基
の好ましい例としては、フェニル基、トリル基、エチル
フェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、オクチルフ
ェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ウン
デシルフェニル基、ドデシルフェニル基等が挙げられ、
そのアルキル基は1級アルキル基、2級アルキル基又は
3級アルキル基でも良く、また直鎖状でも分枝状でもよ
い。さらにこれらアルキルアリール基には、アリール基
へのアルキル基の置換位置が異なる、全ての置換異性体
が含まれる。
【0029】好ましいモリブデンジチオカーバメートと
しては、具体的には、硫化モリブデンジエチルジチオカ
ーバメート、硫化モリブデンジプロピルジチオカーバメ
ート、硫化モリブデンジブチルジチオカーバメート、硫
化モリブデンジペンチルジチオカーバメート、硫化モリ
ブデンジヘキシルジチオカーバメート、硫化モリブデン
ジオクチルジチオカーバメート、硫化モリブデンジデシ
ルジチオカーバメート、硫化モリブデンジドデシルジチ
オカーバメート、硫化モリブデンジ(ブチルフェニル)
ジチオカーバメート、硫化モリブデンジ(ノニルフェニ
ル)ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジエチ
ルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジプロピ
ルジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジブチル
ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジペンチル
ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジヘキシル
ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジオクチル
ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジデシルジ
チオカーバメート、硫化オキシモリブデンジドデシルジ
チオカーバメート、硫化オキシモリブデンジ(ブチルフ
ェニル)ジチオカーバメート、硫化オキシモリブデンジ
(ノニルフェニル)ジチオカーバメート(アルキル基は
直鎖状でも分枝状でも良く、また、アルキルフェニル基
のアルキル基の結合位置は任意である)、及びこれらの
混合物等が例示できる。なお、これらモリブデンジチオ
カーバメートとしては、1分子中に異なる炭素数及び/
又は構造の炭化水素基を有する化合物も、好ましく用い
ることができる。
【0030】本発明の(D)成分としては、これらの中
から選ばれる1種又は2種以上のモリブデンジチオホス
フェートと1種又は2種以上のモリブデンジチオカーバ
メートとの任意の混合割合での混合物も、好ましいもの
として用いることができる。
【0031】本発明の(D)成分の含有量としては、組
成物全量基準で、モリブデン元素量換算で、その下限値
は0.03質量%、好ましくは0.04質量%であり、
一方その上限値は0.15質量%、好ましくは0.13
質量%である。(D)成分の含有量が、組成物全量基準
で、モリブデン元素量換算で、0.03質量%未満の場
合、摩擦低減効果に劣り、一方(D)成分の含有量が、
組成物全量基準で、モリブデン元素量換算で、0.15
質量%を超える場合、その含有量に見合うだけの効果が
得られないためそれぞれ好ましくない。
【0032】そして、本発明のエンジン油組成物におい
て、組成物における(B)成分の金属元素含有量Mと
(D)成分のモリブデン元素含有量Moとの質量比(M
/Mo)が0.5〜2.5、好ましくは0.5〜2.0
である。上記質量比(M/Mo)が0.5未満の場合、
省燃費性は極めて優れるものの、塩基価維持性に劣り、
一方、上記質量比(M/Mo)が2.5を超える場合は
塩基価維持性に優れるもののモリブデン化合物による省
燃費性向上効果を充分に発揮させることができないた
め、それぞれ好ましくない。
【0033】本発明のエンジン油組成物は、そのままで
も省燃費効果に優れたものであるが、そのエンジン油組
成物としての性能をさらに高める目的で、公知の潤滑油
添加剤、例えば、本発明の(A)成分以外の酸化防止
剤、極圧添加剤、摩耗防止剤、本発明の(B)成分以外
の金属系清浄剤、本発明の(C)成分以外の無灰分散
剤、本発明の(D)成分以外の摩擦調整剤、錆止め剤、
腐食防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、ゴム膨潤
剤、消泡剤、着色剤等を単独で、又は数種類組み合わせ
た形で、本発明のエンジン油組成物に添加することがで
きる。
【0034】本発明のエンジン油組成物における(A)
成分以外の酸化防止剤としては、フェノール系化合物や
アミン系化合物等、潤滑油に一般的に使用されているも
のであれば、いずれも使用可能である。具体的には例え
ば、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4−メチレンビス(2,6−ジ−
tert−ブチル−4−メチルフェノール)4,4’−
ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert
−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジ−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−ノニルフェノール)、2,2’−イ
ソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキ
シルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチ
ルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフ
ェノール、2,6−ジ−tert−α−ジメチルアミノ−p
−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4(N,
N’−ジメチルアミノメチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルベンジル)スルフィ
ド、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)スルフィド、2,2’−チオ−ジエチレンビ
ス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、トリデシル−3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート、等のフェノール類、フェニル−α−ナフチルア
ミン等のナフチルアミン類、ジアルキルジフェニルアミ
ン類、フェノチアジン類等が使用可能であり、これらの
化合物は勿論混合使用することが可能である。本発明に
おけるエンジン油組成物にはこれらの酸化防止剤を併用
することで、塩基価維持性をより高めることができる。
また(A)成分以外の極圧添加剤及び摩耗防止剤として
は、例えば、硫黄系化合物やリン系化合物が使用でき
る、硫黄系化合物としては、例えば、ジスルフィド類、
硫化オレフィン類、硫化油脂類が、またリン系化合物と
しては、例えば、リン酸モノエステル類、リン酸ジエス
テル類、リン酸トリエステル類、亜リン酸モノエステル
類、亜リン酸ジエステル類、亜リン酸トリエステル類、
及びこれらのエステル類とアミン類、アルカノールアミ
ン類との塩等が使用できる。
【0035】本発明のエンジン油組成物における(B)
成分以外の金属系洗浄剤としては、例えば、アルカリ土
類金属ホスフォネート等が使用可能である。本発明のエ
ンジン油組成物における(C)成分以外の無灰分散剤と
しては、例えば、ベンジルアミン、アルキルポリアミ
ン、又はそのこれらのホウ素化合物や硫黄化合物による
変性品、アルケニルコハク酸エステル等が使用可能であ
る。本発明の(D)成分以外の摩擦低減剤としては、例
えば、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂
肪族アミン、脂肪族アミン塩、脂肪族アミド等が使用可
能である。
【0036】錆止め剤としては、例えば、アルケニルコ
ハク酸、アルケニルコハク酸エステル、多価アルコール
エステル、石油スルフォネート、ジノニルナフタレンス
ルフォネート等が使用できる。腐食防止剤としては、例
えば、ベンゾトリアゾール系、チアジアゾール系、イミ
ダゾール系の化合物等が使用できる。粘度指数向上剤と
しては、非分散型粘度指数向上剤や分散型粘度指数向上
剤が使用でき、具体的には、ポリメタクリレート類や、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリイソブチレン、ポ
リスチレン、スチレン−ジエン共重合体等のオレフィン
コポリマー等が使用可能である。流動点降下剤として
は、例えば、使用する潤滑油基油に適合するポリメタク
リレート系のポリマー等が使用できる。消泡剤として
は、例えば、ジメチルシリコーンやフルオロシリコーン
等のシリコーン類が使用できる。
【0037】これらの添加剤の添加量は任意であるが、
通常エンジン油組成物全量基準で、消泡剤の含有量は
0.0005〜0.01質量%、粘度指数向上剤の含有
量は0.05〜20質量%、腐食防止剤の含有量は0.
005〜0.2質量%、その他の添加剤の含有量は、そ
れぞれ0.005〜10質量%程度である。なお、上記
のような添加剤は塩素等のハロゲン化合物を含まない
か、充分に除去されたものが特に好ましく、組成物全量
基準での塩素等のハロゲン化合物の含有量は、好ましく
は1000質量ppm以下、より好ましくは200質量
ppm以下、さらにより好ましくは100質量ppm以
下、特に好ましくは50質量ppm以下、最も好ましく
は10質量ppm以下である。
【0038】本発明のエンジン油組成物は、特にディー
ゼルエンジン油の潤滑油として好ましく使用できるもの
であり、硫酸灰分を低く抑えられるので、ディーゼルパ
ティキュレートフィルタ(DPF)装着車への使用に有
効である。また、その他、省燃費性、塩基価維持性が求
められる潤滑油、具体的には、ガソリンエンジン油、ガ
スエンジン油、自動変速機油、自動車用ギヤ油、無段変
速機油、ショックアブソーバー油、油圧作動油等の潤滑
油油としても好ましく使用できるものである。
【0039】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例及び比較例によ
ってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。
【0040】(実施例1〜9、比較例1〜7)表1に示
す組成に従い、本発明に係るエンジン油組成物(実施例
1〜9)を調製した。これら組成物について、以下に示
す性能評価試験を行い、その結果を表1に併記した。比
較のため、表2に示す組成に従い、組成物(比較例1〜
7)を調製し、これらの組成物についても同様の試験を
行い、その評価結果を表2に併記した。
【0041】[モータリングトルク試験]実機エンジン
をモーターにより駆動し、そのときの摩擦トルクを測定
する。実機エンジンは、4気筒1.5Lのものを使用
し、800rpm時の摩擦トルクを測定した。表中の摩
擦低減率は、市販品CD級10W−30対比で記載し
た。数値が大きいほど、摩擦低減効果が大きく、省燃費
性に優れる。 [ISOT]JIS K 2514に準拠したISO試験
により、165.5℃、48h後の塩基価を測定し、油
の酸化安定性を評価した。残存塩基価が大きいほど、酸
化安定性に優れる。残存塩基価が0の場合には、酸化劣
化によりエンジン不具合を発生させる恐れがあるため、
実用性に乏しい。なお、塩基価の測定はJIS K25
01−1992「石油製品及び潤滑油−中和価試験法」
の「7.電位差滴定法(塩基価・過塩素酸法)」に準拠
して測定される塩酸法による全塩基価を意味している。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】1)水素化精製鉱油(動粘度4mm2/s
(@100℃)、粘度指数120) 2)ジ2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛(Zn含有
量8.2質量%、リン含有量6.3質量%) 3)炭酸カルシウム含有過塩基性カルシウムサリシレー
ト(全塩基価:166、カルシウム含有量5.8質量
%、硫酸灰分量19.7質量%) 4)ホウ酸カルシウム含有過塩基性カルシウムサリシレ
ート(全塩基価:180、カルシウム含有量6.8質量
%、硫酸灰分量23質量%) 5)炭酸カルシウム含有過塩基性カルシウムスルフォネ
ート(全塩基価:320、カルシウム含有量12.5質
量%、硫酸灰分量42.5質量%) 6)炭酸カルシウム含有過塩基性カルシウムフェネート
(全塩基価:250、カルシウム含有量9.25質量
%、硫酸灰分量31.5質量%) 7)ビスポリブテニルコハク酸イミド(ビスタイプ、ポ
リブテニル基の数平均分子量2100、窒素含有量0.
65質量%) 8)モリブデンジチオカーバメート(モリブデン含有
量:4.4質量%) 9)モリブデンジチオホスフェート(モリブデン含有
量:8.5質量%、リン含有量5.5質量%) 10)エチレン、プロピレン、2−メチル−5−ビニル
ピリジンの共重合体(重量平均分子量260,000、
窒素含有量0.04質量%) 11)4,4−メチレンビス(2,6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェノール)
【0045】表1及び表2の結果から明らかなとおり、
本発明に係る実施例1〜9のエンジン油組成物は、いず
れも優れた省燃費性及び塩基価維持性に優れている。こ
れに対して、(A)成分を含有しない比較例1及び
(C)成分を含有しない比較例2、(B)成分を含有し
ない比較例3、(B)成分の金属元素含有量Mと(D)
成分のモリブデン元素含有量Moの質量比(M/Mo)
が規定値未満の比較例5は省燃費効果に優れるものの塩
基価維持性に劣るため、実用性に乏しい。また、(D)
成分を含有しない比較例4、(B)成分の金属元素含有
量Mと(D)成分のモリブデン元素含有量Moの質量比
(M/Mo)が規定値を超える比較例6及び7は省燃費
性能に乏しい。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明のエンジン油組成物
は、省燃費効果に極めて優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 159/22 C10M 159/22 159/24 159/24 // C10N 10:04 C10N 10:04 10:12 10:12 20:00 20:00 Z 30:00 30:00 Z 30:04 30:04 40:25 40:25 (72)発明者 黒澤 修 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社潤滑油部潤滑油研究所内 Fターム(参考) 4H104 BF03C BG10C BH07C BJ05C DA02A DB06C DB07C EA21C EB02 FA02 FA06 LA02 LA20 PA41 PA42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に、組成物全量基準で、
    (A)ジチオリン酸亜鉛をリン元素量換算で0.03〜
    0.2質量%、(B)金属系清浄剤を硫酸灰分量として
    0.1〜1質量%、(C)コハク酸イミド系無灰分散剤
    を0.5〜20質量%、(D)モリブデンジチオホスフ
    ェート及びモリブデンジチオカーバメートからなる群よ
    り選ばれる1種又は2種以上の有機モリブデン化合物を
    モリブデン元素換算量で0.03〜0.15質量%含有
    してなり、かつ組成物における(B)成分の金属元素含
    有量Mと(D)成分のモリブデン元素含有量Moの質量
    比(M/Mo)が0.5〜2.5であることを特徴とす
    るエンジン油組成物。
  2. 【請求項2】 (B)金属系清浄剤の硫酸灰分量が組成
    物全量基準で0.1〜0.5質量%である請求項1に記
    載のエンジン油組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のエンジン油組成
    物が、ディーゼルエンジン用であることを特徴とするエ
    ンジン油組成物。
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