JP2002124467A - 多結晶半導体膜の形成方法および薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
多結晶半導体膜の形成方法および薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JP2002124467A JP2002124467A JP2000317441A JP2000317441A JP2002124467A JP 2002124467 A JP2002124467 A JP 2002124467A JP 2000317441 A JP2000317441 A JP 2000317441A JP 2000317441 A JP2000317441 A JP 2000317441A JP 2002124467 A JP2002124467 A JP 2002124467A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トランジスタの閾値電圧のばらつきや、高温
電圧印可試験での閾値電圧の変動などの不安定要因がな
い特性の優れた信頼性の高い薄膜トランジスタ、及びそ
れから構成される信頼性の高い液晶表示装置、エレクト
ロルミネッセンス表示装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ガラス基板上の薄膜トランジスタにおい
て、p−Si薄膜13のチャネル領域13aとゲート絶
縁膜14との界面に存在する不純物元素のいずれについ
ても、その原子数量が1cm2当たり3×1011個以下
とする。
電圧印可試験での閾値電圧の変動などの不安定要因がな
い特性の優れた信頼性の高い薄膜トランジスタ、及びそ
れから構成される信頼性の高い液晶表示装置、エレクト
ロルミネッセンス表示装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ガラス基板上の薄膜トランジスタにおい
て、p−Si薄膜13のチャネル領域13aとゲート絶
縁膜14との界面に存在する不純物元素のいずれについ
ても、その原子数量が1cm2当たり3×1011個以下
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やビデオ
カメラ等の機器の表示部として用いられる液晶表示装置
ならびにエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
に関する。また、それらの表示装置に用いられる薄膜ト
ランジスタの製造方法、特には非晶質半導体膜を結晶化
させて得られる多結晶半導体膜の形成方法と、それを用
いた薄膜トランジスタの製造方法に関する。
カメラ等の機器の表示部として用いられる液晶表示装置
ならびにエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
に関する。また、それらの表示装置に用いられる薄膜ト
ランジスタの製造方法、特には非晶質半導体膜を結晶化
させて得られる多結晶半導体膜の形成方法と、それを用
いた薄膜トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、基板上に画素スイッチング素子と
して薄膜トランジスタを作り込んだアクティブマトリッ
クス液晶表示装置が盛んに開発され、より電界効果移動
度の高い多結晶シリコン(ポリシリコン:p−Si)を
半導体活性層として用いた薄膜トランジスタ(以下、T
FTと称する。)の実用化が進められている。液晶表示
装置ではガラス基板上にTFTを作製するため、ガラス
が耐えうるような低温(一般に用いられる無アルカリガ
ラスの場合では約600℃以下)で多結晶シリコン膜を
形成する必要がある。低温で多結晶シリコン膜を形成す
る方法は数多く報告されているが、実用上は非晶質シリ
コン膜にレーザー光を照射して結晶化を行なうエキシマ
レーザーアニール(ELA)法が採用されている。
して薄膜トランジスタを作り込んだアクティブマトリッ
クス液晶表示装置が盛んに開発され、より電界効果移動
度の高い多結晶シリコン(ポリシリコン:p−Si)を
半導体活性層として用いた薄膜トランジスタ(以下、T
FTと称する。)の実用化が進められている。液晶表示
装置ではガラス基板上にTFTを作製するため、ガラス
が耐えうるような低温(一般に用いられる無アルカリガ
ラスの場合では約600℃以下)で多結晶シリコン膜を
形成する必要がある。低温で多結晶シリコン膜を形成す
る方法は数多く報告されているが、実用上は非晶質シリ
コン膜にレーザー光を照射して結晶化を行なうエキシマ
レーザーアニール(ELA)法が採用されている。
【0003】従来のELA法による多結晶シリコン膜形
成は、図2に示すような以下の工程で行なわれていた。
ガラス基板21からの不純物拡散を防ぐアンダーコート
22上に、非晶質シリコン膜23を堆積させる。次に、
非晶質シリコン膜中に含まれる水素を除去する脱水素処
理として、500℃で1時間の加熱処理を行なう。次に
非晶質シリコン膜23表面の自然酸化膜24を希フッ酸
で洗浄して除去する(図2(a)、(b))。このと
き、同時にNaやAl等の金属不純物の除去される。そ
の後、エキシマレーザー光を照射して非晶質シリコン膜
23を結晶化させ、多結晶シリコン膜25を得る(図2
(c)、(d))。このとき、例えば特開平11−35
4801号に記載されているように、図2(b)に示す
非晶質シリコン膜23表面の自然酸化膜24を希フッ酸
で除去する工程において自然酸化膜を完全に除去し、次
の結晶化工程において非晶質シリコン膜23表面に酸化
膜がない状態でレーザー照射を行なうと、高品質の多結
晶半導体膜が得られるとされていた。
成は、図2に示すような以下の工程で行なわれていた。
ガラス基板21からの不純物拡散を防ぐアンダーコート
22上に、非晶質シリコン膜23を堆積させる。次に、
非晶質シリコン膜中に含まれる水素を除去する脱水素処
理として、500℃で1時間の加熱処理を行なう。次に
非晶質シリコン膜23表面の自然酸化膜24を希フッ酸
で洗浄して除去する(図2(a)、(b))。このと
き、同時にNaやAl等の金属不純物の除去される。そ
の後、エキシマレーザー光を照射して非晶質シリコン膜
23を結晶化させ、多結晶シリコン膜25を得る(図2
(c)、(d))。このとき、例えば特開平11−35
4801号に記載されているように、図2(b)に示す
非晶質シリコン膜23表面の自然酸化膜24を希フッ酸
で除去する工程において自然酸化膜を完全に除去し、次
の結晶化工程において非晶質シリコン膜23表面に酸化
膜がない状態でレーザー照射を行なうと、高品質の多結
晶半導体膜が得られるとされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような非晶質シリコン膜表面の酸化膜が除去された状態
でレーザー光を照射するという従来のELA法において
は、照射するレーザー光のエネルギー変化に対して、形
成される多結晶シリコン膜の結晶化率が大きく変わって
いた。すなわち、レーザーエネルギーが変動したり、ば
らつきがわずかでもあると、出来上がる多結晶シリコン
膜の膜質の違いが大きかった。この多結晶シリコン膜を
用いた薄膜トランジスタの特性も変動が大きくなり、液
晶表示装置やEL表示装置のアレイ基板として製造する
ときには、品質ばらつきが大きく生産歩留まりが低くな
るという課題があった。従来、この課題を克服するに
は、レーザーを非常に高い精度で安定させねばならず、
その結果としてプロセスマージンが非常に小さくなると
いう課題があった。
ような非晶質シリコン膜表面の酸化膜が除去された状態
でレーザー光を照射するという従来のELA法において
は、照射するレーザー光のエネルギー変化に対して、形
成される多結晶シリコン膜の結晶化率が大きく変わって
いた。すなわち、レーザーエネルギーが変動したり、ば
らつきがわずかでもあると、出来上がる多結晶シリコン
膜の膜質の違いが大きかった。この多結晶シリコン膜を
用いた薄膜トランジスタの特性も変動が大きくなり、液
晶表示装置やEL表示装置のアレイ基板として製造する
ときには、品質ばらつきが大きく生産歩留まりが低くな
るという課題があった。従来、この課題を克服するに
は、レーザーを非常に高い精度で安定させねばならず、
その結果としてプロセスマージンが非常に小さくなると
いう課題があった。
【0005】上記課題を解決すべく、発明者らがELA
工程の諸条件を検討した結果、非晶質シリコン表面に薄
い酸化層があるほうが、レーザーエネルギーの変動に対
して薄膜トランジスタの特性変化が少ないことがわかっ
た。
工程の諸条件を検討した結果、非晶質シリコン表面に薄
い酸化層があるほうが、レーザーエネルギーの変動に対
して薄膜トランジスタの特性変化が少ないことがわかっ
た。
【0006】本発明は上記検討を鑑みてなされたもの
で、非晶質シリコン表面に薄い酸化層を設けてELAを
行なう多結晶半導体膜の形成方法により、品質ばらつき
が小さく、生産歩留まりの高い薄膜トランジスタの製造
方法、および液晶表示装置、EL表示装置の製造方法を
提供することを目的とする。
で、非晶質シリコン表面に薄い酸化層を設けてELAを
行なう多結晶半導体膜の形成方法により、品質ばらつき
が小さく、生産歩留まりの高い薄膜トランジスタの製造
方法、および液晶表示装置、EL表示装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板上に堆積した非晶質半導体膜の表面
にある自然酸化膜を一旦除去し、次に再度酸化させて表
面酸化層を形成した後、レーザー光を照射して結晶化を
行なうものである。特には、水の接触角が10°以下に
なるように表面酸化層を形成するものである。これによ
り、レーザーエネルギーの変動に対して薄膜トランジス
タの特性変化を小さくすることができ、品質ばらつきが
小さく、生産歩留まりの高い製造方法となる。
に、本発明は、基板上に堆積した非晶質半導体膜の表面
にある自然酸化膜を一旦除去し、次に再度酸化させて表
面酸化層を形成した後、レーザー光を照射して結晶化を
行なうものである。特には、水の接触角が10°以下に
なるように表面酸化層を形成するものである。これによ
り、レーザーエネルギーの変動に対して薄膜トランジス
タの特性変化を小さくすることができ、品質ばらつきが
小さく、生産歩留まりの高い製造方法となる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の多結晶半導体膜
の形成方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程
と、前記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する
工程と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面
を酸化させて表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸
化層を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射
して結晶化を行なう工程とを備える。
の形成方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程
と、前記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する
工程と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面
を酸化させて表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸
化層を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射
して結晶化を行なう工程とを備える。
【0009】請求項2に記載の多結晶半導体膜の形成方
法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前記
非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程と、
前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸化さ
せて前記表面に対する水の接触角が10°以下になるよ
うに表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層を形
成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して結晶
化を行なう工程とを備える。
法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前記
非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程と、
前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸化さ
せて前記表面に対する水の接触角が10°以下になるよ
うに表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層を形
成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して結晶
化を行なう工程とを備える。
【0010】請求項1または2の発明においては、表面
酸化層の膜厚が0.5〜3nmであることが望ましい。
酸化層の膜厚が0.5〜3nmであることが望ましい。
【0011】また、表面酸化層を形成する工程が、オゾ
ンを溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させ
る工程を含むことが望ましい。
ンを溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させ
る工程を含むことが望ましい。
【0012】請求項5に記載の薄膜トランジスタの製造
方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前
記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程
と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸
化させて表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層
を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して
結晶化を行なう工程とを含む形成方法により多結晶半導
体膜を形成する工程と、前記多結晶半導体膜を半導体活
性層となるよう加工する工程とを備える。
方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前
記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程
と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸
化させて表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層
を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して
結晶化を行なう工程とを含む形成方法により多結晶半導
体膜を形成する工程と、前記多結晶半導体膜を半導体活
性層となるよう加工する工程とを備える。
【0013】請求項6に記載の薄膜トランジスタの製造
方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前
記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程
と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸
化させて前記表面に対する水の接触角が10°以下にな
るように表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層
を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して
結晶化を行なう工程とを含む形成方法により多結晶半導
体膜を形成する工程と、前記多結晶半導体膜を半導体活
性層となるよう加工する工程とを備える。
方法は、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程と、前
記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する工程
と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面を酸
化させて前記表面に対する水の接触角が10°以下にな
るように表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸化層
を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射して
結晶化を行なう工程とを含む形成方法により多結晶半導
体膜を形成する工程と、前記多結晶半導体膜を半導体活
性層となるよう加工する工程とを備える。
【0014】前記請求項5、6に記載の薄膜トランジス
タの製造方法においては、表面酸化層の膜厚が0.5〜
3nmであることが望ましい。
タの製造方法においては、表面酸化層の膜厚が0.5〜
3nmであることが望ましい。
【0015】また、表面酸化層を形成する工程が、オゾ
ンを溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させ
る工程を含むことが望ましい。
ンを溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させ
る工程を含むことが望ましい。
【0016】請求項9に記載の液晶表示装置は、薄膜ト
ランジスタをマトリクス状に配置した薄膜トランジスタ
アレイを有する第一の基板と、対向する電極を配置した
第二の基板との間に液晶を挟持した液晶表示装置であっ
て、前記第一の基板は請求項5〜8のいずれかに記載の
方法で製造した薄膜トランジスタをマトリクス状に配置
してなることを特徴とする。
ランジスタをマトリクス状に配置した薄膜トランジスタ
アレイを有する第一の基板と、対向する電極を配置した
第二の基板との間に液晶を挟持した液晶表示装置であっ
て、前記第一の基板は請求項5〜8のいずれかに記載の
方法で製造した薄膜トランジスタをマトリクス状に配置
してなることを特徴とする。
【0017】請求項10記載のEL表示装置は、薄膜ト
ランジスタをマトリクス状に配置した薄膜トランジスタ
アレイを有する第一の基板と、対向する電極を配置した
第二の基板との間にエレクトロルミネッセンス材料を挟
持したEL表示装置であって前記第一の基板は請求項5
〜8のいずれかに記載の方法で製造した薄膜トランジス
タをマトリクス状に配置してなることを特徴とする。
ランジスタをマトリクス状に配置した薄膜トランジスタ
アレイを有する第一の基板と、対向する電極を配置した
第二の基板との間にエレクトロルミネッセンス材料を挟
持したEL表示装置であって前記第一の基板は請求項5
〜8のいずれかに記載の方法で製造した薄膜トランジス
タをマトリクス状に配置してなることを特徴とする。
【0018】以下、図面を参照しながら本発明の実施の
形態を詳細に説明する。
形態を詳細に説明する。
【0019】(実施の形態1:多結晶半導体膜の形成)
図1は本発明で提供される多結晶半導体膜の形成方法の
一実施例を模式的に示した図である。ガラス基板11上
に、アンダーコート12と、その上に非晶質半導体膜1
3を堆積させる。アンダーコート12としてはSiO2
膜を400〜800nm程度、非晶質半導体膜13とし
ては非晶質シリコン膜を40〜80nmの膜厚に、いず
れもプラズマCVD法を用いて連続で堆積する(図1
(a))。本実施例では非晶質シリコン膜の厚みを60
nmとした。こうして堆積した非晶質シリコン膜中には
多量の水素が含まれているが、後のELA工程でこの水
素が急激に脱離してシリコン膜に欠陥が生ずること(い
わゆる、アブレーション)を防止するために、500℃
前後で1時間程度の加熱を行なう。これにより、非晶質
シリコン膜中の水素がゆっくりと脱離するが、図1
(b)に示すように非晶質シリコン膜13の表面には自
然酸化膜14が形成される。
図1は本発明で提供される多結晶半導体膜の形成方法の
一実施例を模式的に示した図である。ガラス基板11上
に、アンダーコート12と、その上に非晶質半導体膜1
3を堆積させる。アンダーコート12としてはSiO2
膜を400〜800nm程度、非晶質半導体膜13とし
ては非晶質シリコン膜を40〜80nmの膜厚に、いず
れもプラズマCVD法を用いて連続で堆積する(図1
(a))。本実施例では非晶質シリコン膜の厚みを60
nmとした。こうして堆積した非晶質シリコン膜中には
多量の水素が含まれているが、後のELA工程でこの水
素が急激に脱離してシリコン膜に欠陥が生ずること(い
わゆる、アブレーション)を防止するために、500℃
前後で1時間程度の加熱を行なう。これにより、非晶質
シリコン膜中の水素がゆっくりと脱離するが、図1
(b)に示すように非晶質シリコン膜13の表面には自
然酸化膜14が形成される。
【0020】次に、図1(c)に示すように自然酸化膜
14を除去する。本実施例では濃度1%の希フッ酸で洗
浄・エッチングを行い、非晶質シリコン膜13が露出し
て表面が撥水性になるようにする。このとき、自然酸化
膜とともにNaやAl等の不純物も同時に除去される。
14を除去する。本実施例では濃度1%の希フッ酸で洗
浄・エッチングを行い、非晶質シリコン膜13が露出し
て表面が撥水性になるようにする。このとき、自然酸化
膜とともにNaやAl等の不純物も同時に除去される。
【0021】次に、非晶質シリコン膜13を再び酸化さ
せて、図1(d)のように表面酸化層15を形成する。
本実施例では、水にオゾンを溶解させた水溶液(以下、
オゾン水と称する)を非晶質シリコン膜13上に吐出し
た。オゾン水の濃度は約20mg/Lで、20〜60秒
程度の処理を行なった。このとき形成される表面酸化層
15の厚みは0.5〜3nmの範囲である。ここで、オ
ゾン水による表面酸化処理は表面が十分に親水性となる
まで、すなわち図3に示すように表面に対する水の接触
角が10°以下になるように行なうものとする。
せて、図1(d)のように表面酸化層15を形成する。
本実施例では、水にオゾンを溶解させた水溶液(以下、
オゾン水と称する)を非晶質シリコン膜13上に吐出し
た。オゾン水の濃度は約20mg/Lで、20〜60秒
程度の処理を行なった。このとき形成される表面酸化層
15の厚みは0.5〜3nmの範囲である。ここで、オ
ゾン水による表面酸化処理は表面が十分に親水性となる
まで、すなわち図3に示すように表面に対する水の接触
角が10°以下になるように行なうものとする。
【0022】なお、上記の希フッ酸での洗浄エッチング
とオゾン水での酸化処理とを同一の装置で連続して行な
えば、非晶質シリコン膜13表面が不純物で汚染される
ことなく、より好ましい。
とオゾン水での酸化処理とを同一の装置で連続して行な
えば、非晶質シリコン膜13表面が不純物で汚染される
ことなく、より好ましい。
【0023】次に、表面酸化層15を形成後の非晶質シ
リコン膜13にレーザー光を照射して結晶化を行ない多
結晶半導体膜(多結晶シリコン膜)16を得る(図1
(e)、(f))。レーザー光源にはXeClエキシマ
レーザー装置を用いて、照射エネルギーを300〜36
0mJ/cm2とした。
リコン膜13にレーザー光を照射して結晶化を行ない多
結晶半導体膜(多結晶シリコン膜)16を得る(図1
(e)、(f))。レーザー光源にはXeClエキシマ
レーザー装置を用いて、照射エネルギーを300〜36
0mJ/cm2とした。
【0024】(実施の形態2:薄膜トランジスタの製
造)本実施の形態では、前記(実施の形態1)のように
して得られる多結晶半導体膜を半導体活性層として用い
る薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する。)を製造
する例について、図4を参照しながら説明する。
造)本実施の形態では、前記(実施の形態1)のように
して得られる多結晶半導体膜を半導体活性層として用い
る薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する。)を製造
する例について、図4を参照しながら説明する。
【0025】まず、多結晶シリコン膜41を半導体活性
層として利用すべく、多結晶シリコン膜41の所定領域
を島状にフォトリソグラフィーとエッチングにより加工
する。
層として利用すべく、多結晶シリコン膜41の所定領域
を島状にフォトリソグラフィーとエッチングにより加工
する。
【0026】次に、ゲート絶縁膜42をTEOSを原料
ガスとして用いたプラズマCVD法により形成する。次
に、例えばモリブテン・タングステンの合金から構成さ
れるゲート電極43を形成し、ゲート絶縁膜42および
ゲート電極43をフォトリソグラフィとエッチングによ
り島状にパターニングする。そして、ゲート電極をマス
クとして水素希釈フォスフィン(PH3)のプラズマを
生成し、加速電圧70kV、ドーズ量1015cm-2の条
件でイオンドーピングすることにより、ソース・ドレイ
ン領域41a・41bを形成する。その後、例えばRT
A(RapidThermal Anneal)により
局所的な加熱を行い、注入されたイオンを活性化する。
そして、例えばTEOSを原料ガスとして用いたプラズ
マCVD法により層間絶縁膜44としてSiO2を全面
に堆積し、次にコンタクトホールを形成し、ソース・ド
レイン電極45として例えばアルミニウム系合金膜をス
パッタ法により堆積し、その後フォトリソグラフィとエ
ッチングによりパターニングすることにより、薄膜トラ
ンジスタが完成する。
ガスとして用いたプラズマCVD法により形成する。次
に、例えばモリブテン・タングステンの合金から構成さ
れるゲート電極43を形成し、ゲート絶縁膜42および
ゲート電極43をフォトリソグラフィとエッチングによ
り島状にパターニングする。そして、ゲート電極をマス
クとして水素希釈フォスフィン(PH3)のプラズマを
生成し、加速電圧70kV、ドーズ量1015cm-2の条
件でイオンドーピングすることにより、ソース・ドレイ
ン領域41a・41bを形成する。その後、例えばRT
A(RapidThermal Anneal)により
局所的な加熱を行い、注入されたイオンを活性化する。
そして、例えばTEOSを原料ガスとして用いたプラズ
マCVD法により層間絶縁膜44としてSiO2を全面
に堆積し、次にコンタクトホールを形成し、ソース・ド
レイン電極45として例えばアルミニウム系合金膜をス
パッタ法により堆積し、その後フォトリソグラフィとエ
ッチングによりパターニングすることにより、薄膜トラ
ンジスタが完成する。
【0027】上記のようにして、(本実施の形態2)で
作製した薄膜トランジスタの電界効果移動度を評価した
結果を図5に示す。(比較例)として、従来のように非
晶質シリコン膜表面の酸化膜を除去してELAを行なっ
て作製した薄膜トランジスタの測定結果を記す。図5か
ら明らかなように、(比較例)よりも本発明の(実施
例)のほうが、レーザーエネルギーの変動に対して広い
範囲で高い移動度が得られることがわかる。すなわち、
レーザーエネルギーが多少変動しても、安定した特性の
薄膜トランジスタを作製することができ、生産歩留まり
の向上につながる。
作製した薄膜トランジスタの電界効果移動度を評価した
結果を図5に示す。(比較例)として、従来のように非
晶質シリコン膜表面の酸化膜を除去してELAを行なっ
て作製した薄膜トランジスタの測定結果を記す。図5か
ら明らかなように、(比較例)よりも本発明の(実施
例)のほうが、レーザーエネルギーの変動に対して広い
範囲で高い移動度が得られることがわかる。すなわち、
レーザーエネルギーが多少変動しても、安定した特性の
薄膜トランジスタを作製することができ、生産歩留まり
の向上につながる。
【0028】(実施の形態3:液晶表示装置)図6は本
発明の(実施の形態3)の液晶表示装置を説明するため
の断面図である。図7は(実施の形態3)の液晶表示装
置の等価回路図である。詳しい製造方法は省略するが、
(実施の形態1)と(実施の形態2)で述べた方法に準
拠して、多結晶シリコン膜を半導体活性層として備える
薄膜トランジスタを各画素のスイッチングトランジスタ
としてマトリクス状に形成する。それと同時に各画素ト
ランジスタを駆動するためのCMOS駆動回路70を一
体化して形成した薄膜トランジスタアレイ基板上に画素
電極61を形成し、配向膜62を塗布し、ラビングによ
る配向処理を行なう。そして、対向電極64とカラーフ
ィルタ65を形成した対向基板63にも同様に配向膜を
塗布し、ラビングによる配向処理を行った。両基板を貼
り合わせ、その間に液晶66を注入し、両基板前後に偏
光板67を配置することによって液晶表示装置が完成す
る。
発明の(実施の形態3)の液晶表示装置を説明するため
の断面図である。図7は(実施の形態3)の液晶表示装
置の等価回路図である。詳しい製造方法は省略するが、
(実施の形態1)と(実施の形態2)で述べた方法に準
拠して、多結晶シリコン膜を半導体活性層として備える
薄膜トランジスタを各画素のスイッチングトランジスタ
としてマトリクス状に形成する。それと同時に各画素ト
ランジスタを駆動するためのCMOS駆動回路70を一
体化して形成した薄膜トランジスタアレイ基板上に画素
電極61を形成し、配向膜62を塗布し、ラビングによ
る配向処理を行なう。そして、対向電極64とカラーフ
ィルタ65を形成した対向基板63にも同様に配向膜を
塗布し、ラビングによる配向処理を行った。両基板を貼
り合わせ、その間に液晶66を注入し、両基板前後に偏
光板67を配置することによって液晶表示装置が完成す
る。
【0029】(実施の形態4:EL表示装置)図8は本
発明の(実施の形態4)のEL表示装置を説明するため
の断面図である。図9は(実施の形態4)のEL表示装
置の等価回路図である。詳しい製造方法の手段は省略す
るが、(実施の形態1)と(実施の形態2)で述べた方
法に準拠して、多結晶シリコン膜を半導体活性層として
備える薄膜トランジスタを各画素のスイッチングトラン
ジスタおよび電流駆動用薄膜トランジスタとしてマトリ
クス状に形成する。それと同時に各画素トランジスタを
駆動するためのCMOS駆動回路90を一体化して形成
した薄膜トランジスタアレイ基板上に透明電極81とし
てITO電極を形成する。その後、例えば、導電性高分
子82として、例えばポリエチレンジオキシチオフェン
(PEDT)と実際に発光するポリジアルキルフルオレ
ン誘導体83を形成し、最後に陰極84を蒸着してEL
表示装置が完成する。その動作は以下の通りである。ま
ず、スイッチングトランジスタ91がオンするように走
査線92上にパルス信号を与えたときに信号線96に表
示信号を印加すると、駆動用トランジスタ93がオン状
態となって電流供給線94から電流が流れ、エレクトロ
ルミネッセンスセル95が発光する。
発明の(実施の形態4)のEL表示装置を説明するため
の断面図である。図9は(実施の形態4)のEL表示装
置の等価回路図である。詳しい製造方法の手段は省略す
るが、(実施の形態1)と(実施の形態2)で述べた方
法に準拠して、多結晶シリコン膜を半導体活性層として
備える薄膜トランジスタを各画素のスイッチングトラン
ジスタおよび電流駆動用薄膜トランジスタとしてマトリ
クス状に形成する。それと同時に各画素トランジスタを
駆動するためのCMOS駆動回路90を一体化して形成
した薄膜トランジスタアレイ基板上に透明電極81とし
てITO電極を形成する。その後、例えば、導電性高分
子82として、例えばポリエチレンジオキシチオフェン
(PEDT)と実際に発光するポリジアルキルフルオレ
ン誘導体83を形成し、最後に陰極84を蒸着してEL
表示装置が完成する。その動作は以下の通りである。ま
ず、スイッチングトランジスタ91がオンするように走
査線92上にパルス信号を与えたときに信号線96に表
示信号を印加すると、駆動用トランジスタ93がオン状
態となって電流供給線94から電流が流れ、エレクトロ
ルミネッセンスセル95が発光する。
【0030】なお、(実施の形態4)では、エレクトロ
ルミネッセンス材料として、ポリジアルキルフルオレン
誘導体を用いたが、他の有機材料、例えば、他のポリフ
ルオレン系材料やポリフェニルビニレン系の材料でもよ
いし、無機材料でもよい。
ルミネッセンス材料として、ポリジアルキルフルオレン
誘導体を用いたが、他の有機材料、例えば、他のポリフ
ルオレン系材料やポリフェニルビニレン系の材料でもよ
いし、無機材料でもよい。
【0031】また、エレクトロルミネッセンス材料の形
成方法は、スピンコートなどの塗布方法、蒸着、インク
ジェットによる吐出形成等の方法を用いもよい。
成方法は、スピンコートなどの塗布方法、蒸着、インク
ジェットによる吐出形成等の方法を用いもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の構成によれば、ELA工程にお
けるレーザーエネルギーの多少の変動に対して、安定し
た特性の薄膜トランジスタを作製することができる。よ
って、良好な特性の薄膜トランジスタアレイを歩留まり
よく、安定して提供することができる。以上から、本発
明の実用上の効果は大きい。
けるレーザーエネルギーの多少の変動に対して、安定し
た特性の薄膜トランジスタを作製することができる。よ
って、良好な特性の薄膜トランジスタアレイを歩留まり
よく、安定して提供することができる。以上から、本発
明の実用上の効果は大きい。
【図1】実施の形態1における多結晶半導体膜の形成方
法を工程順に示した模式図
法を工程順に示した模式図
【図2】従来の多結晶半導体膜の形成方法を工程順に示
した模式図
した模式図
【図3】実施の形態1において、表面酸化層を形成した
際の処理時間と水の接触角の変化を示した図
際の処理時間と水の接触角の変化を示した図
【図4】実施の形態2における薄膜トランジスタの製造
方法によって形成した薄膜トランジスタの模式断面図
方法によって形成した薄膜トランジスタの模式断面図
【図5】実施の形態2における薄膜トランジスタの製造
方法によって製造した薄膜トランジスタの移動度と、従
来の薄膜トランジスタの移動度とを比較した図
方法によって製造した薄膜トランジスタの移動度と、従
来の薄膜トランジスタの移動度とを比較した図
【図6】実施の形態3における液晶表示装置を模式的に
示した断面図
示した断面図
【図7】実施の形態3における液晶表示装置の等価回路
を説明するための図
を説明するための図
【図8】実施の形態4におけるEL表示装置を模式的に
示した断面図
示した断面図
【図9】実施の形態4におけるEL表示装置の等価回路
を説明するための図
を説明するための図
11 ガラス基板 12 アンダーコート膜 13 非晶質半導体膜(非晶質シリコン膜) 14 自然酸化膜 15 表面酸化層 16 多結晶半導体膜(多結晶シリコン膜) 21 ガラス基板 22 アンダーコート膜 23 非晶質半導体膜(非晶質シリコン膜) 25 多結晶半導体膜(多結晶シリコン膜) 41 多結晶半導体膜(多結晶シリコン膜) 41a,b ソース領域・ドレイン領域 42 ゲート絶縁膜 43 ゲート電極 44 層間絶縁膜 45 ソース・ドレイン電極 61 画素電極 62 配向膜 63 対向基板 64 層間絶縁層 65 カラーフィルタ 66 液晶 67 偏光板 68 ゲート絶縁層 69 アレイ基板 70 CMOS駆動回路 81 透明電極(ITO) 82 導電性高分子(ポリエチレンジオキシチオフェ
ン) 83 ポリフルオレン誘導体 84 陰極 91 スイッチングトランジスタ 92 走査線 93 駆動用トランジスタ 94 電流供給線 95 エレクトロルミネッセンス・セル 96 信号線
ン) 83 ポリフルオレン誘導体 84 陰極 91 スイッチングトランジスタ 92 走査線 93 駆動用トランジスタ 94 電流供給線 95 エレクトロルミネッセンス・セル 96 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F052 AA01 BB07 CA07 DA02 DB03 EA02 EA15 JA01 5F110 AA01 AA30 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 EE06 FF02 FF30 GG02 GG13 GG25 GG45 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HL03 HL23 HM15 NN02 NN23 NN35 NN72 PP03 PP31 PP35 QQ09 QQ11
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に堆積した非晶質半導体膜にレー
ザー光を照射して結晶化を行なう多結晶半導体膜の形成
方法において、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程
と、前記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する
工程と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面
を酸化させて表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸
化層を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射
して結晶化を行なう工程とを備えることを特徴とする多
結晶半導体膜の形成方法。 - 【請求項2】 基板上に堆積した非晶質半導体膜にレー
ザー光を照射して結晶化を行なう多結晶半導体膜の形成
方法において、基板上に非晶質半導体膜を堆積する工程
と、前記非晶質半導体膜の表面の自然酸化膜を除去する
工程と、前記自然酸化膜を除去した非晶質半導体膜表面
を酸化させて前記表面に対する水の接触角が10°以下
になるように表面酸化層を形成する工程と、前記表面酸
化層を形成後の前記非晶質半導体膜にレーザー光を照射
して結晶化を行なう工程とを備えることを特徴とする多
結晶半導体膜の形成方法。 - 【請求項3】 表面酸化層の膜厚が0.5〜3nmであ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の多結晶半
導体膜の形成方法。 - 【請求項4】 表面酸化層を形成する工程が、オゾンを
溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させる工
程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の多結晶半導体膜の形成方法。 - 【請求項5】 基板上に形成された半導体活性層を備え
る薄膜トランジスタの製造方法において、基板上に非晶
質半導体膜を堆積する工程と、前記非晶質半導体膜の表
面の自然酸化膜を除去する工程と、前記自然酸化膜を除
去した非晶質半導体膜表面を酸化させて表面酸化層を形
成する工程と、前記表面酸化層を形成後の前記非晶質半
導体膜にレーザー光を照射して結晶化を行なう工程とを
含む形成方法により多結晶半導体膜を形成する工程と、
前記多結晶半導体膜を半導体活性層となるよう加工する
工程とを備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項6】 基板上に形成された半導体活性層を備え
る薄膜トランジスタの製造方法において、基板上に非晶
質半導体膜を堆積する工程と、前記非晶質半導体膜の表
面の自然酸化膜を除去する工程と、前記自然酸化膜を除
去した非晶質半導体膜表面を酸化させて前記表面に対す
る水の接触角が10°以下になるように表面酸化層を形
成する工程と、前記表面酸化層を形成後の前記非晶質半
導体膜にレーザー光を照射して結晶化を行なう工程とを
含む形成方法により多結晶半導体膜を形成する工程と、
前記多結晶半導体膜を半導体活性層となるよう加工する
工程とを備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製
造方法。 - 【請求項7】 表面酸化層の膜厚が0.5〜3nmであ
ることを特徴とする請求項5または6に記載の薄膜トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項8】 表面酸化層を形成する工程が、オゾンを
溶解させた水溶液を非晶質半導体膜表面に接触させる工
程を含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記
載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 薄膜トランジスタをマトリクス状に配置
した薄膜トランジスタアレイを有する第一の基板と、対
向する電極を配置した第二の基板との間に液晶を挟持し
た液晶表示装置であって、前記第一の基板は請求項5〜
8のいずれかに記載の方法で製造した薄膜トランジスタ
をマトリクス状に配置してなることを特徴とする液晶表
示装置。 - 【請求項10】 薄膜トランジスタをマトリクス状に配
置した薄膜トランジスタアレイを有する第一の基板と、
対向する電極を配置した第二の基板との間にエレクトロ
ルミネッセンス材料を挟持したEL表示装置であって前
記第一の基板は請求項5〜8のいずれかに記載の方法で
製造した薄膜トランジスタをマトリクス状に配置してな
ることを特徴とするEL表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000317441A JP2002124467A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 多結晶半導体膜の形成方法および薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000317441A JP2002124467A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 多結晶半導体膜の形成方法および薄膜トランジスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002124467A true JP2002124467A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18796222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000317441A Pending JP2002124467A (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 多結晶半導体膜の形成方法および薄膜トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002124467A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006245296A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Seiko Epson Corp | 転写方法、転写物の製造方法、回路基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器 |
JP2006319128A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Seiko Epson Corp | 積層体の製造方法、電子機器 |
US7442958B2 (en) | 2002-05-17 | 2008-10-28 | Hitachi, Ltd. | Thin film semiconductor device |
US7553714B2 (en) | 2004-04-29 | 2009-06-30 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Method of manufacturing thin film transistor having polycrystalline silicon layer, thin film transistor manufactured using the method and flat panel display comprising the thin film transistor |
US7851804B2 (en) | 2007-05-17 | 2010-12-14 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device |
US9384965B2 (en) | 2013-11-19 | 2016-07-05 | Japan Display Inc. | Polycrystallization method |
-
2000
- 2000-10-18 JP JP2000317441A patent/JP2002124467A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7442958B2 (en) | 2002-05-17 | 2008-10-28 | Hitachi, Ltd. | Thin film semiconductor device |
US7939826B2 (en) | 2002-05-17 | 2011-05-10 | Hitachi Displays, Ltd. | Thin film semiconductor device |
US7553714B2 (en) | 2004-04-29 | 2009-06-30 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Method of manufacturing thin film transistor having polycrystalline silicon layer, thin film transistor manufactured using the method and flat panel display comprising the thin film transistor |
JP2006245296A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Seiko Epson Corp | 転写方法、転写物の製造方法、回路基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器 |
JP2006319128A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Seiko Epson Corp | 積層体の製造方法、電子機器 |
US7851804B2 (en) | 2007-05-17 | 2010-12-14 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device |
US9384965B2 (en) | 2013-11-19 | 2016-07-05 | Japan Display Inc. | Polycrystallization method |
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---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
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