JP2002115515A - 電磁駆動弁用アクチュエータ及び内燃機関の動弁装置、並びに弁体の電磁駆動方法 - Google Patents
電磁駆動弁用アクチュエータ及び内燃機関の動弁装置、並びに弁体の電磁駆動方法Info
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- JP2002115515A JP2002115515A JP2000308151A JP2000308151A JP2002115515A JP 2002115515 A JP2002115515 A JP 2002115515A JP 2000308151 A JP2000308151 A JP 2000308151A JP 2000308151 A JP2000308151 A JP 2000308151A JP 2002115515 A JP2002115515 A JP 2002115515A
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- electromagnet
- actuator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁駆動弁用アクチュエータの構成をコンパク
ト化して車両への搭載を容易にするとともに、重量の低
減及びコストの削減を可能とする。 【解決手段】1つの電磁石63に対して2つの可動子6
5及び67を設ける構成とする。電磁石63は、コアに
対して図の縦方向にコイルを巻回したことにより、上下
両端面において磁極を形成することができる。
ト化して車両への搭載を容易にするとともに、重量の低
減及びコストの削減を可能とする。 【解決手段】1つの電磁石63に対して2つの可動子6
5及び67を設ける構成とする。電磁石63は、コアに
対して図の縦方向にコイルを巻回したことにより、上下
両端面において磁極を形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動弁用アク
チュエータ及び内燃機関の動弁装置、並びに弁体の電磁
駆動方法に関し、より詳細には、電磁駆動弁用アクチュ
エータをコンパクト化することによって比較的狭い空間
でもこれを搭載可能とし、さらに重量低減延いてはコス
ト削減をも可能とする技術に関する。
チュエータ及び内燃機関の動弁装置、並びに弁体の電磁
駆動方法に関し、より詳細には、電磁駆動弁用アクチュ
エータをコンパクト化することによって比較的狭い空間
でもこれを搭載可能とし、さらに重量低減延いてはコス
ト削減をも可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関のさらなる性能向上のた
め、これまでのカム機構を利用した機械式動力源を備え
る動弁装置に代わって、より任意な弁操作を可能とする
いわゆる電磁駆動弁の採用が検討されている。従来の電
磁駆動弁は、弁体と一体に運動可能な駆動軸に1つの可
動子を取り付け、該可動子の上下両側にそれぞれ1つず
つ、計2つの電磁石を配置したものが一般的であった
(特開平11−81941号公報参照)。
め、これまでのカム機構を利用した機械式動力源を備え
る動弁装置に代わって、より任意な弁操作を可能とする
いわゆる電磁駆動弁の採用が検討されている。従来の電
磁駆動弁は、弁体と一体に運動可能な駆動軸に1つの可
動子を取り付け、該可動子の上下両側にそれぞれ1つず
つ、計2つの電磁石を配置したものが一般的であった
(特開平11−81941号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のには、次に述べるような種々の問題がある。第1は、
搭載(収納)空間の問題である。上述のように、従来の
電磁駆動弁は2つの電磁石を内蔵するため、その分アク
チュエータの全長が長くなり、内燃機関を車両に搭載す
る際には、それだけ高い搭載空間が必要となる。従っ
て、この空間を確保しようとすれば、アクチュエータ取
付面とエンジンフードとの間に相当な距離が必要とな
り、搭載可能な車両が制限されてしまうのである。
のには、次に述べるような種々の問題がある。第1は、
搭載(収納)空間の問題である。上述のように、従来の
電磁駆動弁は2つの電磁石を内蔵するため、その分アク
チュエータの全長が長くなり、内燃機関を車両に搭載す
る際には、それだけ高い搭載空間が必要となる。従っ
て、この空間を確保しようとすれば、アクチュエータ取
付面とエンジンフードとの間に相当な距離が必要とな
り、搭載可能な車両が制限されてしまうのである。
【0004】また、乗用車タイプなどのアクチュエータ
取付面とエンジンフードとの距離が比較的短い車両で
は、設計上の観点からエンジンフード形状を変更するこ
とは難しく、エンジン本体の構造を変更することで対応
せざるを得ないという問題がある。第2は、コスト的な
問題である。従来の電磁駆動弁は1つにつき2つの電磁
石を備えているため、アクチュエータ1体当たりのコス
トが高くなってしまうのである。仮に1つの弁に対して
1つのアクチュエータで対応する構造とすると、4弁の
4気筒エンジンでは、アクチュエータが全部で16個必
要となり、また同6気筒エンジンでは、全部で24個の
アクチュエータが必要となる。従って、このようなアク
チュエータを実際のエンジンにおいて採用するとすれ
ば、大幅なコストアップを伴う。
取付面とエンジンフードとの距離が比較的短い車両で
は、設計上の観点からエンジンフード形状を変更するこ
とは難しく、エンジン本体の構造を変更することで対応
せざるを得ないという問題がある。第2は、コスト的な
問題である。従来の電磁駆動弁は1つにつき2つの電磁
石を備えているため、アクチュエータ1体当たりのコス
トが高くなってしまうのである。仮に1つの弁に対して
1つのアクチュエータで対応する構造とすると、4弁の
4気筒エンジンでは、アクチュエータが全部で16個必
要となり、また同6気筒エンジンでは、全部で24個の
アクチュエータが必要となる。従って、このようなアク
チュエータを実際のエンジンにおいて採用するとすれ
ば、大幅なコストアップを伴う。
【0005】第3は、重量の問題である。従来の電磁駆
動弁は1つにつき2つの電磁石を備えているため、アク
チュエータとしての総重量も当然大きくなる。そして、
先の説明と同じくエンジン全体で考えれば、大幅な重量
増加は避けられない。さらに、単に重量が増加するだけ
でなく、振動面での問題も生じる。すなわち、電磁駆動
弁用アクチュエータをエンジンに搭載した場合には、エ
ンジンの重心が高くなってしまい、このようにして重心
が高くなったエンジンの振動をベースエンジンのマウン
ト方式で充分な振動レベルにまで抑制することは、必ず
しも可能とは限らないのである。そして、この問題を解
消するには、エンジンのマウント方式を大幅に変更しな
くてはならない場合もある。
動弁は1つにつき2つの電磁石を備えているため、アク
チュエータとしての総重量も当然大きくなる。そして、
先の説明と同じくエンジン全体で考えれば、大幅な重量
増加は避けられない。さらに、単に重量が増加するだけ
でなく、振動面での問題も生じる。すなわち、電磁駆動
弁用アクチュエータをエンジンに搭載した場合には、エ
ンジンの重心が高くなってしまい、このようにして重心
が高くなったエンジンの振動をベースエンジンのマウン
ト方式で充分な振動レベルにまで抑制することは、必ず
しも可能とは限らないのである。そして、この問題を解
消するには、エンジンのマウント方式を大幅に変更しな
くてはならない場合もある。
【0006】このような実状に鑑み、本発明は、これま
でにないユニークな電磁駆動弁用アクチュエータ及び内
燃機関の動弁装置の構成、並びに弁体の電磁駆動方法を
提供して、以上の問題を一挙に解消することを目的とす
る。
でにないユニークな電磁駆動弁用アクチュエータ及び内
燃機関の動弁装置の構成、並びに弁体の電磁駆動方法を
提供して、以上の問題を一挙に解消することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁駆動弁
用アクチュエータは、弁バネによって一方向に付勢され
る弁体を電磁駆動する電磁駆動弁用アクチュエータであ
って、コイルを巻回してなる1つの電磁石と、該電磁石
を移動可能に貫通し、一端が前記弁体に当接する駆動軸
と、該駆動軸に取り付けられて前記電磁石の両面にそれ
ぞれ相対する2つの可動子と、前記駆動軸を前記弁バネ
の付勢方向と反対方向に付勢し、前記弁バネと協働して
前記弁体を中立位置に付勢するバネと、を含んで構成さ
れる(請求項1)。
用アクチュエータは、弁バネによって一方向に付勢され
る弁体を電磁駆動する電磁駆動弁用アクチュエータであ
って、コイルを巻回してなる1つの電磁石と、該電磁石
を移動可能に貫通し、一端が前記弁体に当接する駆動軸
と、該駆動軸に取り付けられて前記電磁石の両面にそれ
ぞれ相対する2つの可動子と、前記駆動軸を前記弁バネ
の付勢方向と反対方向に付勢し、前記弁バネと協働して
前記弁体を中立位置に付勢するバネと、を含んで構成さ
れる(請求項1)。
【0008】前記コイルは、前記電磁石において前記2
つの可動子との各相対面上に巻回されるのが好ましい
(請求項2)。本発明に係る電磁駆動弁用アクチュエー
タは、前記弁体が流体通路に介装されて該通路を開閉す
るのが好ましく(請求項3)、また、前記弁体が内燃機
関の吸気弁又は排気弁を構成し、前記弁バネが前記弁体
を閉弁方向に付勢することにより、吸気通路又は排気通
路を開閉するのが特に好ましい(請求項4)。
つの可動子との各相対面上に巻回されるのが好ましい
(請求項2)。本発明に係る電磁駆動弁用アクチュエー
タは、前記弁体が流体通路に介装されて該通路を開閉す
るのが好ましく(請求項3)、また、前記弁体が内燃機
関の吸気弁又は排気弁を構成し、前記弁バネが前記弁体
を閉弁方向に付勢することにより、吸気通路又は排気通
路を開閉するのが特に好ましい(請求項4)。
【0009】本発明に係る内燃機関の動弁装置は、吸気
弁又は排気弁を構成する弁体と、該弁体を閉弁方向に付
勢する第1のバネと、コイルを巻回してなる1つの電磁
石と、該電磁石を移動可能に貫通し、一端が前記弁体に
当接する駆動軸と、該駆動軸に取り付けられて前記電磁
石の両面にそれぞれ相対する2つの可動子と、前記駆動
軸を前記弁体の開弁方向に付勢し、前記第1のバネと協
働して前記弁体を中立位置に付勢する第2のバネと、を
含んで構成される(請求項5)。
弁又は排気弁を構成する弁体と、該弁体を閉弁方向に付
勢する第1のバネと、コイルを巻回してなる1つの電磁
石と、該電磁石を移動可能に貫通し、一端が前記弁体に
当接する駆動軸と、該駆動軸に取り付けられて前記電磁
石の両面にそれぞれ相対する2つの可動子と、前記駆動
軸を前記弁体の開弁方向に付勢し、前記第1のバネと協
働して前記弁体を中立位置に付勢する第2のバネと、を
含んで構成される(請求項5)。
【0010】前記コイルは、前記電磁石において前記2
つの可動子との各相対面上に巻回されるのが好ましい
(請求項6)。本発明に係る弁体の電磁駆動方法は、中
立位置に付勢される弁体の移動方向に沿う両端面に磁極
を形成可能にコイルを巻回した1つの電磁石に対して、
前記両端面にそれぞれ相対して2つの可動子を配すると
ともに、該2つの可動子を一体に運動可能に連結し、こ
れらの運動を前記弁体に伝達することにより、前記弁体
を駆動することを特徴とする(請求項7)。
つの可動子との各相対面上に巻回されるのが好ましい
(請求項6)。本発明に係る弁体の電磁駆動方法は、中
立位置に付勢される弁体の移動方向に沿う両端面に磁極
を形成可能にコイルを巻回した1つの電磁石に対して、
前記両端面にそれぞれ相対して2つの可動子を配すると
ともに、該2つの可動子を一体に運動可能に連結し、こ
れらの運動を前記弁体に伝達することにより、前記弁体
を駆動することを特徴とする(請求項7)。
【0011】前記コイルは、前記電磁石の両端面に巻回
するのが好ましい(請求項8)。前記2つの可動子は、
前記電磁石を移動可能に貫通して前記弁体に当接する駆
動軸を介して連結するのが好ましい(請求項9)。
するのが好ましい(請求項8)。前記2つの可動子は、
前記電磁石を移動可能に貫通して前記弁体に当接する駆
動軸を介して連結するのが好ましい(請求項9)。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、次に述
べる(1)〜(4)の効果を得ることができる。電磁駆
動弁用アクチュエータにおいて可動子を2つ設ける必要
はあるものの、その反面で、電磁石については1つのみ
でよいため、(1)従来の電磁駆動弁用アクチュエータ
においてその全長に対して大きな割合を占めていた電磁
石の数が減少され、電磁駆動弁用アクチュエータの全長
を短縮することができ、(2)電磁駆動弁用アクチュエ
ータのコストの大半を占める電磁石の数が減少されたこ
とで、大幅なコスト削減が可能となり、(3)電磁駆動
弁用アクチュエータの総重量に対して大きな割合を占め
る電磁石の数が減少されたことで、電磁駆動弁用アクチ
ュエータの総重量を低減することができる。
べる(1)〜(4)の効果を得ることができる。電磁駆
動弁用アクチュエータにおいて可動子を2つ設ける必要
はあるものの、その反面で、電磁石については1つのみ
でよいため、(1)従来の電磁駆動弁用アクチュエータ
においてその全長に対して大きな割合を占めていた電磁
石の数が減少され、電磁駆動弁用アクチュエータの全長
を短縮することができ、(2)電磁駆動弁用アクチュエ
ータのコストの大半を占める電磁石の数が減少されたこ
とで、大幅なコスト削減が可能となり、(3)電磁駆動
弁用アクチュエータの総重量に対して大きな割合を占め
る電磁石の数が減少されたことで、電磁駆動弁用アクチ
ュエータの総重量を低減することができる。
【0013】また、電磁石の数が減少したことに付随し
て、(4)その周辺機器、例えばアンプなどについても
その必要数が削減されるため、構成をよりシンプルなも
のとすることができる。請求項2に記載の発明によれ
ば、電磁石において2つの可動子との各相対面上にコイ
ルを巻回したことで、1つの可動子に対して2つの電磁
石を備えた従来の電磁駆動弁用アクチュエータと同等の
性能(例えば、可動子の吸着力を形成する磁力)を容易
に得ることができる。
て、(4)その周辺機器、例えばアンプなどについても
その必要数が削減されるため、構成をよりシンプルなも
のとすることができる。請求項2に記載の発明によれ
ば、電磁石において2つの可動子との各相対面上にコイ
ルを巻回したことで、1つの可動子に対して2つの電磁
石を備えた従来の電磁駆動弁用アクチュエータと同等の
性能(例えば、可動子の吸着力を形成する磁力)を容易
に得ることができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、電磁駆動
弁用アクチュエータの全長が短縮されたため、比較的狭
い収納空間にも収納することができる。請求項4に記載
の発明によれば、車両への搭載を容易なものとすること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、内燃機関の
動弁装置を構成する電磁部品、すなわち電磁石及び可動
子の数が従来とは異なり、可動子は2つ設ける必要があ
るものの、その反面で、電磁石については1つのみでよ
いため、先の説明と同様に、(1)動弁装置のコンパク
ト化が図られ、車両への搭載が容易なものとなり、
(2)大幅なコスト削減が可能となり、(3)動弁装置
の重量、延いては内燃機関全体としての総重量を低減す
ることができ、(4)周辺機器、例えばアンプなどにつ
いてもその必要数が削減され、構成をよりシンプルなも
のとすることができる。
弁用アクチュエータの全長が短縮されたため、比較的狭
い収納空間にも収納することができる。請求項4に記載
の発明によれば、車両への搭載を容易なものとすること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、内燃機関の
動弁装置を構成する電磁部品、すなわち電磁石及び可動
子の数が従来とは異なり、可動子は2つ設ける必要があ
るものの、その反面で、電磁石については1つのみでよ
いため、先の説明と同様に、(1)動弁装置のコンパク
ト化が図られ、車両への搭載が容易なものとなり、
(2)大幅なコスト削減が可能となり、(3)動弁装置
の重量、延いては内燃機関全体としての総重量を低減す
ることができ、(4)周辺機器、例えばアンプなどにつ
いてもその必要数が削減され、構成をよりシンプルなも
のとすることができる。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、1つの可
動子に対して2つの電磁石を備えた従来の内燃機関の動
弁装置と同等の性能を容易に得ることができる。請求項
7に記載の発明によれば、弁体を駆動するために2つの
可動子が必要となるものの、電磁石については1つのみ
でよいため、先の説明と同様に、(1)コンパクトな構
成で弁体を駆動することができ、(2)本発明の具現化
に当たって大幅なコスト削減が可能となり、(3)低重
量な構成で弁体を駆動することができる。また、(4)
アンプなどの周辺機器についてもその必要数が削減され
る。
動子に対して2つの電磁石を備えた従来の内燃機関の動
弁装置と同等の性能を容易に得ることができる。請求項
7に記載の発明によれば、弁体を駆動するために2つの
可動子が必要となるものの、電磁石については1つのみ
でよいため、先の説明と同様に、(1)コンパクトな構
成で弁体を駆動することができ、(2)本発明の具現化
に当たって大幅なコスト削減が可能となり、(3)低重
量な構成で弁体を駆動することができる。また、(4)
アンプなどの周辺機器についてもその必要数が削減され
る。
【0016】請求項8に記載の発明によれば、1つの可
動子に対して2つの電磁石を用いる従来の方法と同等の
性能を容易に得ることができる。請求項9に記載の発明
によれば、2つの可動子を、電磁石を貫通する駆動軸を
介して連結したことで、よりコンパクトな構成とするこ
とができる。
動子に対して2つの電磁石を用いる従来の方法と同等の
性能を容易に得ることができる。請求項9に記載の発明
によれば、2つの可動子を、電磁石を貫通する駆動軸を
介して連結したことで、よりコンパクトな構成とするこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態に係る電磁駆動弁用アクチュエータ(以下、単に
「アクチュエータ」という。)1を備える内燃機関(以
下「エンジン」という。)の燃焼室周辺の断面図であ
る。まず、同図を参照してこのエンジンのガス交換シス
テムの構成の概略について説明した後、アクチュエータ
1の構成について説明する。
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態に係る電磁駆動弁用アクチュエータ(以下、単に
「アクチュエータ」という。)1を備える内燃機関(以
下「エンジン」という。)の燃焼室周辺の断面図であ
る。まず、同図を参照してこのエンジンのガス交換シス
テムの構成の概略について説明した後、アクチュエータ
1の構成について説明する。
【0018】シリンダブロック11にピストン13を往
復動自在に挿入し、そのピストンヘッドとシリンダヘッ
ド15との間に形成される燃焼室17に対して吸気通路
19及び排気通路21を向かい合って連通させ、吸気通
路19から空気を導入して排気通路21へ排気するガス
交換を行うようにしている。また、吸気通路19及び排
気通路21に通じるポート部Pに弁体23をそれぞれ介
装し、エンジンの吸気弁23a及び排気弁23bを構成
している。
復動自在に挿入し、そのピストンヘッドとシリンダヘッ
ド15との間に形成される燃焼室17に対して吸気通路
19及び排気通路21を向かい合って連通させ、吸気通
路19から空気を導入して排気通路21へ排気するガス
交換を行うようにしている。また、吸気通路19及び排
気通路21に通じるポート部Pに弁体23をそれぞれ介
装し、エンジンの吸気弁23a及び排気弁23bを構成
している。
【0019】弁体23は、それぞれ弁ガイド25に挿入
されてシリンダヘッド15に対して移動可能に保持され
ており、その軸部上端にリテーナ27が固定されてい
る。そして、リテーナ27と、ポート部Pの開口方向と
反対に面するシリンダ壁部との間に弁バネ(第1のバ
ネ)29が圧縮状態で取り付けられることにより、弁体
23は、閉弁方向に付勢されている。
されてシリンダヘッド15に対して移動可能に保持され
ており、その軸部上端にリテーナ27が固定されてい
る。そして、リテーナ27と、ポート部Pの開口方向と
反対に面するシリンダ壁部との間に弁バネ(第1のバ
ネ)29が圧縮状態で取り付けられることにより、弁体
23は、閉弁方向に付勢されている。
【0020】弁体23の軸部上端に対しては、それぞれ
アクチュエータ1の駆動軸61の下端部が当接してい
る。駆動軸61は、アクチュエータ1が電子制御ユニッ
ト(以下「ECU」という。)41からの指令に基づい
て作動することで往復動し、閉弁位置にある弁体23を
弁バネ29の弾性力に抗して押動して、これを開弁させ
る。そして、駆動軸61が元の位置に戻されると、弁体
23は、弁バネ29の弾性力によって元の閉弁位置に戻
る。
アクチュエータ1の駆動軸61の下端部が当接してい
る。駆動軸61は、アクチュエータ1が電子制御ユニッ
ト(以下「ECU」という。)41からの指令に基づい
て作動することで往復動し、閉弁位置にある弁体23を
弁バネ29の弾性力に抗して押動して、これを開弁させ
る。そして、駆動軸61が元の位置に戻されると、弁体
23は、弁バネ29の弾性力によって元の閉弁位置に戻
る。
【0021】このように、駆動軸61の位置を制御して
弁体23の位置を制御することにより、吸気通路19及
び排気通路21を開閉し、ガス交換を達成する。なお、
ECU41へは、エンジン制御のため、エアフローメー
タ51、アクセル開度センサ53、水温センサ55、O
2 センサ57及びクランク角センサ59などから各種運
転条件が入力されるが、ECU41は、実際の運転条件
に応じた最適のバルブタイミングを設定し、後述するア
クチュエータ1のコントローラ81に対して弁開閉指令
を発する。
弁体23の位置を制御することにより、吸気通路19及
び排気通路21を開閉し、ガス交換を達成する。なお、
ECU41へは、エンジン制御のため、エアフローメー
タ51、アクセル開度センサ53、水温センサ55、O
2 センサ57及びクランク角センサ59などから各種運
転条件が入力されるが、ECU41は、実際の運転条件
に応じた最適のバルブタイミングを設定し、後述するア
クチュエータ1のコントローラ81に対して弁開閉指令
を発する。
【0022】次に、アクチュエータ1の構成について説
明する。図2は、アクチュエータ1の構成の概略を示す
断面図である。同図に示すように、アクチュエータ1に
は、1つの電磁石63が内蔵されている。駆動軸61
は、その下端部が弁体23の軸部上端に当接するととも
に、電磁石63のほぼ中央部を上下(弁体23の移動方
向)に貫通し、上下方向に往復動自在に案内されてい
る。
明する。図2は、アクチュエータ1の構成の概略を示す
断面図である。同図に示すように、アクチュエータ1に
は、1つの電磁石63が内蔵されている。駆動軸61
は、その下端部が弁体23の軸部上端に当接するととも
に、電磁石63のほぼ中央部を上下(弁体23の移動方
向)に貫通し、上下方向に往復動自在に案内されてい
る。
【0023】駆動軸61には、電磁石63を上下から挟
むように2つの軟磁性のプレート状部材(以下「可動
子」という。)65,67が一体に取り付けられてお
り、駆動軸61の上端部には、リテーナ69が固定され
ている。リテーナ69と、ポート部P方向に面するケー
ス壁部との間には、バネ(第2のバネ)71が圧縮状態
で取り付けられており、バネ71は、可動子65及び6
7を弁体23の開弁方向に付勢するとともに、弁バネ2
9と協働して弁体23を中立位置に付勢している(弁体
23が中立位置にあるときの可動子65の位置をNで示
す。)。
むように2つの軟磁性のプレート状部材(以下「可動
子」という。)65,67が一体に取り付けられてお
り、駆動軸61の上端部には、リテーナ69が固定され
ている。リテーナ69と、ポート部P方向に面するケー
ス壁部との間には、バネ(第2のバネ)71が圧縮状態
で取り付けられており、バネ71は、可動子65及び6
7を弁体23の開弁方向に付勢するとともに、弁バネ2
9と協働して弁体23を中立位置に付勢している(弁体
23が中立位置にあるときの可動子65の位置をNで示
す。)。
【0024】なお、弁体23の中立位置は、後述する理
由により、全開位置と全閉位置との中間から、開方向又
は閉方向に向けてわずかに(可動部の振り子運動におけ
る物理的な中心性を損なわない程度であり、具体的に
は、コンマ数ミリ程度であるのが好ましい。)ずらして
設定してある。本実施形態では、弁体23と駆動軸61
とは別体であり、弁体23と可動子65及び67を一体
に移動可能としているが、弁体23と駆動軸61とは別
体であるに限らず、1つの連続する部材であってもよ
い。
由により、全開位置と全閉位置との中間から、開方向又
は閉方向に向けてわずかに(可動部の振り子運動におけ
る物理的な中心性を損なわない程度であり、具体的に
は、コンマ数ミリ程度であるのが好ましい。)ずらして
設定してある。本実施形態では、弁体23と駆動軸61
とは別体であり、弁体23と可動子65及び67を一体
に移動可能としているが、弁体23と駆動軸61とは別
体であるに限らず、1つの連続する部材であってもよ
い。
【0025】また、駆動軸71の上端部には、可動子6
5及び67の位置を検出可能とするべく位置センサ73
が設けられており、その位置情報は、コントローラ81
に出力される。コントローラ81は、ECU41からの
弁開閉指令に応じて、駆動回路83に対して電磁石63
への通電指令を発する。このとき、コントローラ81
は、上記位置情報を活用し、電磁石63への通電量を制
御する。そして、駆動回路83は、コントローラ81か
らの指令によって電源85から電磁石63に電流を供給
する。
5及び67の位置を検出可能とするべく位置センサ73
が設けられており、その位置情報は、コントローラ81
に出力される。コントローラ81は、ECU41からの
弁開閉指令に応じて、駆動回路83に対して電磁石63
への通電指令を発する。このとき、コントローラ81
は、上記位置情報を活用し、電磁石63への通電量を制
御する。そして、駆動回路83は、コントローラ81か
らの指令によって電源85から電磁石63に電流を供給
する。
【0026】ここで、図3を参照して、電磁石63につ
いてさらに説明する。なお、同図(a)は本実施形態に
係る電磁石63を、また同図(b)は従来の電磁駆動弁
用アクチュエータにおいて使用されていた電磁石263
を表している。従来の電磁石263は、1つの可動子を
挟んで上下に1つずつ配置されていたため、コイル26
5は、図示のように、可動子との相対面267側にのみ
形成され、その相対面267においてのみ磁極が形成さ
れるようにしていた。このため、コイル265は、弁体
の移動方向を示す軸Aまわりに巻回され、いわば駆動軸
の挿入孔269と同心に形成されていたのである。
いてさらに説明する。なお、同図(a)は本実施形態に
係る電磁石63を、また同図(b)は従来の電磁駆動弁
用アクチュエータにおいて使用されていた電磁石263
を表している。従来の電磁石263は、1つの可動子を
挟んで上下に1つずつ配置されていたため、コイル26
5は、図示のように、可動子との相対面267側にのみ
形成され、その相対面267においてのみ磁極が形成さ
れるようにしていた。このため、コイル265は、弁体
の移動方向を示す軸Aまわりに巻回され、いわば駆動軸
の挿入孔269と同心に形成されていたのである。
【0027】これに対して、本実施形態に係る電磁石6
3は、前述の通り2つの可動子65及び67の間に配置
されることから、これらとの相対面161及び163の
それぞれにおいて磁極を形成可能としている。このため
のコイルの形成形態としては種々考えられるが、電磁石
63では、コイルは、弁体23の移動方向を示す軸Aを
含む平面と平行に形成され、相対面161及び163上
に巻回されている。また、コイルは、軸A(すなわち、
駆動軸61の挿入孔165)の両側にそれぞれ1つず
つ、計2つ形成され、各相対面において磁極を形成可能
な第1のコイル167及び第2のコイル169から構成
されている。
3は、前述の通り2つの可動子65及び67の間に配置
されることから、これらとの相対面161及び163の
それぞれにおいて磁極を形成可能としている。このため
のコイルの形成形態としては種々考えられるが、電磁石
63では、コイルは、弁体23の移動方向を示す軸Aを
含む平面と平行に形成され、相対面161及び163上
に巻回されている。また、コイルは、軸A(すなわち、
駆動軸61の挿入孔165)の両側にそれぞれ1つず
つ、計2つ形成され、各相対面において磁極を形成可能
な第1のコイル167及び第2のコイル169から構成
されている。
【0028】次に、以上のように構成されるアクチュエ
ータ1の作動原理について、図4を参照して説明する。
同図(a)は、弁体23が全閉位置にあるときの状態
(以下「全閉状態」という。)を表しており、同図
(b)は、弁体23が全開位置にあるときの状態(以下
「全開状態」という。)を表している。前述の通り、弁
体23は、電磁石63に通電していないときには、弁バ
ネ29及びバネ71によって付勢されて中立位置に停止
しているが、運転が開始されると、弁体23は、まず、
後述する初期化方法によって所定の初期位置(ここで
は、全閉位置)まで移動する。
ータ1の作動原理について、図4を参照して説明する。
同図(a)は、弁体23が全閉位置にあるときの状態
(以下「全閉状態」という。)を表しており、同図
(b)は、弁体23が全開位置にあるときの状態(以下
「全開状態」という。)を表している。前述の通り、弁
体23は、電磁石63に通電していないときには、弁バ
ネ29及びバネ71によって付勢されて中立位置に停止
しているが、運転が開始されると、弁体23は、まず、
後述する初期化方法によって所定の初期位置(ここで
は、全閉位置)まで移動する。
【0029】ここで、図4(a)を参照して、全閉状態
について説明する。全閉状態では、下側(燃焼室17に
より近い側)の可動子67が電磁石63の下端面に対し
て接近する一方、上側の可動子65は、電磁石63から
離れ、中立位置に対応する位置Nより上方の位置Cに移
動する。このとき、電磁石63の2つのコイル167及
び169はともに通電されているため、電磁石63の上
下両端面において磁極が形成され得るが、上側の可動子
65は電磁石63から離れており、反対に下側の可動子
67が電磁石63に接近しているため、下側の可動子6
7に対する相対面上に磁極が実際に形成される。そし
て、下側の可動子67の一部を磁気回路として磁束が形
成され、下側の可動子67に対して電磁力が有効に働
く。
について説明する。全閉状態では、下側(燃焼室17に
より近い側)の可動子67が電磁石63の下端面に対し
て接近する一方、上側の可動子65は、電磁石63から
離れ、中立位置に対応する位置Nより上方の位置Cに移
動する。このとき、電磁石63の2つのコイル167及
び169はともに通電されているため、電磁石63の上
下両端面において磁極が形成され得るが、上側の可動子
65は電磁石63から離れており、反対に下側の可動子
67が電磁石63に接近しているため、下側の可動子6
7に対する相対面上に磁極が実際に形成される。そし
て、下側の可動子67の一部を磁気回路として磁束が形
成され、下側の可動子67に対して電磁力が有効に働
く。
【0030】ここで、第1のコイル167と第2のコイ
ル169とにおける電流の方向は逆向きであり(図の矢
羽根記号参照)、コイル167及び169のまわりに
は、図の点線で示ように、反対方向の磁束Φ1a及びΦ
1bが形成されている。そして、弁体23は全閉位置に
あって吸気通路19又は排気通路21を閉じており、弁
体23の軸部上端は駆動軸61の下端から離れ、両端面
の間に所定のクリアランスCrが形成されている。
ル169とにおける電流の方向は逆向きであり(図の矢
羽根記号参照)、コイル167及び169のまわりに
は、図の点線で示ように、反対方向の磁束Φ1a及びΦ
1bが形成されている。そして、弁体23は全閉位置に
あって吸気通路19又は排気通路21を閉じており、弁
体23の軸部上端は駆動軸61の下端から離れ、両端面
の間に所定のクリアランスCrが形成されている。
【0031】次に、弁を開く場合には、まず、電磁石6
3への通電を遮断する。このとき、可動子65及び67
はバネ71に貯えられたエネルギーによって移動する
が、駆動軸61の外周面などに働く摩擦の影響によって
エネルギーに損失が生じ、バネの弾性のみでは全開位置
まで到達しない。このため、行程の途中(例えば、コイ
ル63と上側の可動子65との距離(ギャップ)が1
[mm]程度となったとき)で電磁石63に通電し、電
磁力によって運動を助勢する。
3への通電を遮断する。このとき、可動子65及び67
はバネ71に貯えられたエネルギーによって移動する
が、駆動軸61の外周面などに働く摩擦の影響によって
エネルギーに損失が生じ、バネの弾性のみでは全開位置
まで到達しない。このため、行程の途中(例えば、コイ
ル63と上側の可動子65との距離(ギャップ)が1
[mm]程度となったとき)で電磁石63に通電し、電
磁力によって運動を助勢する。
【0032】すると、今度は、上側の可動子65が電磁
石63に接近しており、上側の可動子65に対する相対
面に磁極が形成されて電磁力が有効に働くため、上側の
可動子65は、電磁石63に吸着され、全開位置に対応
する位置Oで停止する。このときに形成される磁束Φ2
a及びΦ2bは、図4(b)に点線で示す通りであり、
上側の可動子65の一部を磁気回路に含み、反対方向に
向いている。
石63に接近しており、上側の可動子65に対する相対
面に磁極が形成されて電磁力が有効に働くため、上側の
可動子65は、電磁石63に吸着され、全開位置に対応
する位置Oで停止する。このときに形成される磁束Φ2
a及びΦ2bは、図4(b)に点線で示す通りであり、
上側の可動子65の一部を磁気回路に含み、反対方向に
向いている。
【0033】さらに、弁体23を閉じる場合には、前述
同様に電磁石63への通電を遮断し、可動子65及び6
7が上向きに移動する行程の途中で再び通電して下側の
電磁石67に電磁力を働かせ、下側の可動子67を電磁
石63に吸着させる。ここで、前出の初期化方法につい
て説明する。先の説明のように、弁体23は弁バネ29
及びバネ71によって中立位置に付勢されており、この
中立位置は、全開位置と全閉位置との中間よりもわずか
に開方向側又は閉方向側に設定されている。このため、
停止時には、2つの可動子65及び67のうちの一方が
他方よりも電磁石63に近づいて停止しており、初期化
時に電磁石63に通電すると、両者に働く電磁力の間に
差が生じ、可動子65及び67は、電磁石63の一方の
端面に引き付けられる。ここで通電を遮断すれば、バネ
29及び71に貯えられたエネルギーで自由振動させる
ことができる。そして、可動子65及び67が近づくた
びに電磁石63に通電し、可動子65及び67の振幅を
徐々に増加させる。このような間欠的な通電の繰り返し
により、やがて弁体23を初期位置まで移動させること
ができる。
同様に電磁石63への通電を遮断し、可動子65及び6
7が上向きに移動する行程の途中で再び通電して下側の
電磁石67に電磁力を働かせ、下側の可動子67を電磁
石63に吸着させる。ここで、前出の初期化方法につい
て説明する。先の説明のように、弁体23は弁バネ29
及びバネ71によって中立位置に付勢されており、この
中立位置は、全開位置と全閉位置との中間よりもわずか
に開方向側又は閉方向側に設定されている。このため、
停止時には、2つの可動子65及び67のうちの一方が
他方よりも電磁石63に近づいて停止しており、初期化
時に電磁石63に通電すると、両者に働く電磁力の間に
差が生じ、可動子65及び67は、電磁石63の一方の
端面に引き付けられる。ここで通電を遮断すれば、バネ
29及び71に貯えられたエネルギーで自由振動させる
ことができる。そして、可動子65及び67が近づくた
びに電磁石63に通電し、可動子65及び67の振幅を
徐々に増加させる。このような間欠的な通電の繰り返し
により、やがて弁体23を初期位置まで移動させること
ができる。
【0034】最後に、本実施形態に係るアクチュエータ
1によって得られる効果について述べる。アクチュエー
タ1によれば、(1)性能面の効果、(2)寸法面の効
果、(3)重量面の効果、及び(4)コスト面の効果の
すべてを得ることができる。そこで、以下に各項目毎に
説明する。 (1)性能面の効果 アクチュエータ1の性能を評価するために、電磁石63
によって得られる可動子の吸着力(電磁力)の大きさに
ついて理論的に検討する。
1によって得られる効果について述べる。アクチュエー
タ1によれば、(1)性能面の効果、(2)寸法面の効
果、(3)重量面の効果、及び(4)コスト面の効果の
すべてを得ることができる。そこで、以下に各項目毎に
説明する。 (1)性能面の効果 アクチュエータ1の性能を評価するために、電磁石63
によって得られる可動子の吸着力(電磁力)の大きさに
ついて理論的に検討する。
【0035】次の式(1)は、磁束Φの一般式であり、
上記吸着力の大きさを示すものである。 Φ=μInA/L=F/R ・・・(1) μ:透磁率[H/m] I:電流[A] n:コイルの巻数 A:磁気回路(ここでは、電磁石63のコア)の断面積
[m2 ] L:磁気回路の平均長さ[m] F:起磁力(=IN) R:磁気抵抗(=L・(μA)-1) ここで、本実施形態に係る電磁石63と、従来の電磁駆
動弁用アクチュエータにおいて使用されていた電磁石2
63とを比較する。まず、透磁率μは、両者を同じ素材
で形成することにより、同じ値とすることができる。コ
イルの巻数nは、コイルを電磁石63の2個所で巻回
し、第1のコイル167と第2のコイル169としたこ
とで、同数としてある。断面積Aは、電磁石63のコア
(鉄心)を適切に設計することにより、容易に同じ値と
することができる。磁気回路の平均長さLについては、
次に図5を参照して説明する。
上記吸着力の大きさを示すものである。 Φ=μInA/L=F/R ・・・(1) μ:透磁率[H/m] I:電流[A] n:コイルの巻数 A:磁気回路(ここでは、電磁石63のコア)の断面積
[m2 ] L:磁気回路の平均長さ[m] F:起磁力(=IN) R:磁気抵抗(=L・(μA)-1) ここで、本実施形態に係る電磁石63と、従来の電磁駆
動弁用アクチュエータにおいて使用されていた電磁石2
63とを比較する。まず、透磁率μは、両者を同じ素材
で形成することにより、同じ値とすることができる。コ
イルの巻数nは、コイルを電磁石63の2個所で巻回
し、第1のコイル167と第2のコイル169としたこ
とで、同数としてある。断面積Aは、電磁石63のコア
(鉄心)を適切に設計することにより、容易に同じ値と
することができる。磁気回路の平均長さLについては、
次に図5を参照して説明する。
【0036】図5は全開状態において形成される磁束Φ
を表しており、同図(a)は電磁石63を用いた場合の
もの(Φ2a,Φ2b)を、また同図(b)は従来の電
磁石263を用いた場合のもの(Φ3)を表している。
従来の電磁石263では、磁気回路がコアの全体に渡っ
て形成されていたのに対して、本実施形態に係る電磁石
63では、磁気回路はコアの上側部分のみで形成される
ため、磁気回路の平均長さLは従来に比べて短縮されて
いる。
を表しており、同図(a)は電磁石63を用いた場合の
もの(Φ2a,Φ2b)を、また同図(b)は従来の電
磁石263を用いた場合のもの(Φ3)を表している。
従来の電磁石263では、磁気回路がコアの全体に渡っ
て形成されていたのに対して、本実施形態に係る電磁石
63では、磁気回路はコアの上側部分のみで形成される
ため、磁気回路の平均長さLは従来に比べて短縮されて
いる。
【0037】従って、コイルに流れる電流Iを同じとす
れば、従来の電磁石による場合以上の吸着力を得ること
ができることとなり、この点で性能の向上を図ることが
できる。 (2)寸法面の効果 図6は、本実施形態に係るアクチュエータ1と従来の電
磁駆動弁用アクチュエータ101との寸法を比較したも
のであり、前者を同図(a)に、また後者を同図(b)
に示している。
れば、従来の電磁石による場合以上の吸着力を得ること
ができることとなり、この点で性能の向上を図ることが
できる。 (2)寸法面の効果 図6は、本実施形態に係るアクチュエータ1と従来の電
磁駆動弁用アクチュエータ101との寸法を比較したも
のであり、前者を同図(a)に、また後者を同図(b)
に示している。
【0038】従来のアクチュエータ101は、高さH2
の2つの電磁石263a,263bと、1つの可動子2
71(厚さt)とを備えていた。ここで、可動子271
の行程幅をW2とし、またバネ71’の取付部(リテー
ナ69’を含む。)の寸法をB2とすれば、アクチュエ
ータ101の全長は、およそL2+B2=2×H2+W
2+B2となる。
の2つの電磁石263a,263bと、1つの可動子2
71(厚さt)とを備えていた。ここで、可動子271
の行程幅をW2とし、またバネ71’の取付部(リテー
ナ69’を含む。)の寸法をB2とすれば、アクチュエ
ータ101の全長は、およそL2+B2=2×H2+W
2+B2となる。
【0039】一方、本実施形態に係るアクチュエータ1
は、高さH1の1つの電磁石63と、2つの可動子6
5,67(厚さt)とを備えるため、可動子の行程幅を
それぞれW1とし、またバネ71の取付部(リテーナ6
9を含む。)の寸法をB1とすれば、アクチュエータ1
の全長は、およそL1+B1=H1+2×W1+B1と
なる。
は、高さH1の1つの電磁石63と、2つの可動子6
5,67(厚さt)とを備えるため、可動子の行程幅を
それぞれW1とし、またバネ71の取付部(リテーナ6
9を含む。)の寸法をB1とすれば、アクチュエータ1
の全長は、およそL1+B1=H1+2×W1+B1と
なる。
【0040】ここで、両者の全長の差をとると(L2+
B2)−(L1+B1)となるが、バネ取付部の寸法B
1及びB2は一般的に同じとすることができるため、こ
の差は、実質的にD=L2−L1で表すことができる。
従って、アクチュエータ1では、可動子の数が増加して
いるものの、アクチュエータの全長に対して比較的大き
な割合を占める電磁石の数が減少しているため、アクチ
ュエータの全長を、従来よりも短くすることができる。
B2)−(L1+B1)となるが、バネ取付部の寸法B
1及びB2は一般的に同じとすることができるため、こ
の差は、実質的にD=L2−L1で表すことができる。
従って、アクチュエータ1では、可動子の数が増加して
いるものの、アクチュエータの全長に対して比較的大き
な割合を占める電磁石の数が減少しているため、アクチ
ュエータの全長を、従来よりも短くすることができる。
【0041】なお、上記各寸法(単位は[mm])の好
ましい一例を示せば、H1=26.0,W1=12.
5,H2=26.0,W2=12.5であり、アクチュ
エータ1は、従来のアクチュエータ101と比べて、全
長がD=13.5だけ短縮されている。 (3)重量面の効果 電磁石(特にコア)は、電磁駆動弁用アクチュエータの
総重量に対して大きな割合を占める部品である。従っ
て、その数が減少されたことは、電磁駆動弁用アクチュ
エータの総重量の大幅な低減に繋がることは言うまでも
ない。 (4)コスト面の効果 電磁石は、電磁駆動弁用アクチュエータにおいてコスト
の大半を占める高価な部品である。従って、その数が減
少されたことは、大幅なコスト削減に繋がることは言う
までもない。
ましい一例を示せば、H1=26.0,W1=12.
5,H2=26.0,W2=12.5であり、アクチュ
エータ1は、従来のアクチュエータ101と比べて、全
長がD=13.5だけ短縮されている。 (3)重量面の効果 電磁石(特にコア)は、電磁駆動弁用アクチュエータの
総重量に対して大きな割合を占める部品である。従っ
て、その数が減少されたことは、電磁駆動弁用アクチュ
エータの総重量の大幅な低減に繋がることは言うまでも
ない。 (4)コスト面の効果 電磁石は、電磁駆動弁用アクチュエータにおいてコスト
の大半を占める高価な部品である。従って、その数が減
少されたことは、大幅なコスト削減に繋がることは言う
までもない。
【0042】また、制御対象となる電磁石の数が少なく
なったことは、その周辺機器の簡素化にも繋がる。例え
ば、従来2つであった電磁石が1つとなれば、アンプや
制御回路なども半減させることができる。以上の効果の
他にも、アクチュエータ1は種々の効果を奏する。例え
ば、電磁石の数が減少され、制御対象の数が減少したこ
とは、制御の容易化という別の効果に繋がり得るもので
ある。
なったことは、その周辺機器の簡素化にも繋がる。例え
ば、従来2つであった電磁石が1つとなれば、アンプや
制御回路なども半減させることができる。以上の効果の
他にも、アクチュエータ1は種々の効果を奏する。例え
ば、電磁石の数が減少され、制御対象の数が減少したこ
とは、制御の容易化という別の効果に繋がり得るもので
ある。
【0043】また、コイル167及び169を可動子に
対する相対面上に巻回したことは、電磁石63の製造工
程の削減及び製造の容易化に繋がる。本実施形態に係る
コイル167及び169は、コアを支持した状態で、導
線を直接このコアに巻き付けることで形成することがで
きるからである。
対する相対面上に巻回したことは、電磁石63の製造工
程の削減及び製造の容易化に繋がる。本実施形態に係る
コイル167及び169は、コアを支持した状態で、導
線を直接このコアに巻き付けることで形成することがで
きるからである。
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃焼室周
辺の断面図
辺の断面図
【図2】同上実施形態に係る電磁駆動弁用アクチュエー
タの構成の概略を示す断面図
タの構成の概略を示す断面図
【図3】同上アクチュエータに備わる電磁石の斜視図
【図4】同上アクチュエータの作動原理を説明するため
の図
の図
【図5】同上アクチュエータの電磁石において形成され
る磁束を、従来のものと比較して示した図
る磁束を、従来のものと比較して示した図
【図6】同上アクチュエータの各種構成部品の寸法を、
従来のものと比較して示した図
従来のものと比較して示した図
1…電磁駆動弁用アクチュエータ 19…吸気通路 21…排気通路 23…弁体 27…リテーナ 29…弁バネ 61…駆動軸 63…電磁石 65…可動子 67…可動子 69…リテーナ 71…バネ 73…位置センサ 167…コイル 169…コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB09 CA12 DA36 DA38 DA41 EA02 EA11 EA16 EA17 FA01 FA06 FA07 GA14 GA18 GA32 3H106 DA05 DA22 DA25 DB02 DB13 DB19 DB26 DB32 DB38 DC02 DD03 EE34 5H633 BB10 GG02 GG04 GG07 GG13 JA02
Claims (9)
- 【請求項1】弁バネによって一方向に付勢される弁体を
電磁駆動する電磁駆動弁用アクチュエータであって、 コイルを巻回してなる1つの電磁石と、 該電磁石を移動可能に貫通し、一端が前記弁体に当接す
る駆動軸と、 該駆動軸に取り付けられて前記電磁石の両面にそれぞれ
相対する2つの可動子と、 前記駆動軸を前記弁バネの付勢方向と反対方向に付勢
し、前記弁バネと協働して前記弁体を中立位置に付勢す
るバネと、 を含んで構成される電磁駆動弁用アクチュエータ。 - 【請求項2】前記コイルを、前記電磁石において前記2
つの可動子との各相対面上に巻回したことを特徴とする
請求項1に記載の電磁駆動弁用アクチュエータ。 - 【請求項3】前記弁体が流体通路に介装され、該通路を
開閉することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁
駆動弁用アクチュエータ。 - 【請求項4】前記弁体が内燃機関の吸気弁又は排気弁を
構成し、前記弁バネが前記弁体を閉弁方向に付勢するこ
とにより、吸気通路又は排気通路を開閉することを特徴
とする請求項3に記載の電磁駆動弁用アクチュエータ。 - 【請求項5】吸気弁又は排気弁を構成する弁体と、該弁
体を閉弁方向に付勢する第1のバネと、コイルを巻回し
てなる1つの電磁石と、該電磁石を移動可能に貫通し、
一端が前記弁体に当接する駆動軸と、該駆動軸に取り付
けられて前記電磁石の両面にそれぞれ相対する2つの可
動子と、前記駆動軸を前記弁体の開弁方向に付勢し、前
記第1のバネと協働して前記弁体を中立位置に付勢する
第2のバネと、を含んで構成される内燃機関の動弁装
置。 - 【請求項6】前記コイルを、前記電磁石において前記2
つの可動子との各相対面上に巻回したことを特徴とする
請求項5に記載の内燃機関の動弁装置。 - 【請求項7】中立位置に付勢される弁体の移動方向に沿
う両端面に磁極を形成可能にコイルを巻回した1つの電
磁石に対して、前記両端面にそれぞれ相対して2つの可
動子を配するとともに、該2つの可動子を一体に運動可
能に連結し、これらの運動を前記弁体に伝達することに
より、前記弁体を駆動することを特徴とする弁体の電磁
駆動方法。 - 【請求項8】前記コイルは、前記電磁石の両端面に巻回
することを特徴とする請求項7に記載の弁体の電磁駆動
方法。 - 【請求項9】前記2つの可動子は、前記電磁石を移動可
能に貫通して前記弁体に当接する駆動軸を介して連結す
ることを特徴とする請求項7又は8に記載の弁体の電磁
駆動方法。
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