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JP2002114749A - 光学活性2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造法

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Publication number
JP2002114749A
JP2002114749A JP2000303538A JP2000303538A JP2002114749A JP 2002114749 A JP2002114749 A JP 2002114749A JP 2000303538 A JP2000303538 A JP 2000303538A JP 2000303538 A JP2000303538 A JP 2000303538A JP 2002114749 A JP2002114749 A JP 2002114749A
Authority
JP
Japan
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group
optically active
reaction
hydroxy
phenylpropionitrile
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000303538A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Yanagisawa
宏明 柳澤
Minoru Takamura
実 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】不斉点を有さない化合物を出発原料として、触
媒的に、光学活性2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピ
オニトリル誘導体を合成する方法を見出すこと。 【解決手段】式(I) 【化1】 (R1=H、水酸基の保護基)の化合物を、光学活性触媒
の存在下、シアノ化剤と反応させることを特徴とする、
式(II) 【化2】 (*はRまたはS配置を示す)の光学活性2−ヒドロキ
シ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬として有用な
化合物の重要中間体である、光学活性2−ヒドロキシ−
3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオニトリルの製
造法に関するものである。本発明の方法により製造され
る光学活性2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニトリルのシアノ基を酸性条件でカルボ
キシル基又はそのカルボキシル基を保護した化合物に変
換した後、所望によりフェニル基4位の水酸基の保護基
及び/又はカルボキシル基の保護基を除去することによ
り、光学活性3−(4−ヒドロキシフェニル)乳酸を製
造することができる。当該光学活性3−(4−ヒドロキ
シフェニル)乳酸は、例えば、特開平11-193272号公報
に記載された強い血糖降下作用を有する光学活性化合物
へと変換することができる。
【0002】
【従来の技術】光学活性3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)乳酸の製造法としてはアミノ酸等の天然物から導く
方法(Tetrahedron Letters. 1971, 25, 2283- 2286な
ど)、ラセミ体に対し光学活性アミンを加えジアステレ
オマー塩とし晶析法により光学分割を行う方法(WO2000
/026200)、酵素を用いる方法(Bioorg.Med.Chem. 199
9,7, 821- 830など)、α-ケト酸に対し化学量論量の不
斉試薬を用いて不斉還元を行う方法(Tetrahedron Lett
ers. 1998, 39, 5501- 5504)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし不斉点を有さな
い化合物を出発原料として触媒的に合成する方法は未だ
知られていない。
【0004】光学活性3−(4−ヒドロキシフェニル)
乳酸をアミノ酸誘導体より合成する場合、非天然型の原
料の入手は困難であり、またラセミ体を分割する方法は
不必要な鏡像体も同時に得られてしまうという問題点が
生じる。本発明は、不斉点を有さない入手容易な出発原
料を用い、必要な鏡像体のみを得る優れた光学活性3−
(4−ヒドロキシフェニル)乳酸の製造法に関する。本
発明は触媒反応であるので、使用する不斉試薬も少量で
済み、α-ケト酸に対し化学量論量の不斉試薬を用いて
不斉還元を行う方法と比べても、効率的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)
【0006】
【化3】 (式中、R1は水素原子又は水酸基の保護基を示す。)で
表わされる化合物を、光学活性触媒の存在下、シアノ化
剤と反応させることを特徴とする、下記一般式(II)
【0007】
【化4】 (式中、R1は前述したものと同意義を示し、*はRまた
はS配置を示す。)で表わされる光学活性2−ヒドロキ
シ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造方法で
ある。
【0008】本発明において、「水酸基の保護基」と
は、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような
化学的方法により開裂し得る「反応における保護基」で
ある。このような「水酸基の保護基」としては、例え
ば、メチル、t−ブチル、メトキシメチル、2−メトキ
シエトキシメチル、メチルチオメチル、アリル、シクロ
へキシル、ベンジル、o-ニトロベンジル、4−ピコリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、アセチル及びピバロイ
ル基を挙げることができ、好適にはベンジル基である。
【0009】本発明において、「光学活性触媒」とは、
下記一般式(V)
【0010】
【化5】 (式中、*はRまたはS配置を示し、nは0ないし5の整
数を示し、R3は、同一又は異なって、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ニトロ基又は
ハロゲン原子を示す。)で表わされる、軸不斉を有する
1,1'−ビ−2−ナフトール(BINOL)誘導体の配位したア
ルミニウム化合物である。
【0011】一般式(V)で表わされる化合物におい
て、好適には、nが0ないし2である化合物である。R3
は、最も好適には水素原子である。なお、R3のベンゼン
環上の置換位置は、特に限定されるものではない。
【0012】ここで、「アルキル基」とは、炭素数1個
ないし6個の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−
ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペン
チル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシ
ル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メ
チルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチル
ブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブ
チル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチ
ル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルを挙げ
ることができる。
【0013】「アルコキシ基」とは、前記「アルキル
基」が酸素原子に結合した基である。
【0014】「アルキルアミノ基」とは、前記「アルキ
ル基」が、1個ないし2個アミノ基に結合した基であ
る。
【0015】「ハロゲン原子」とは、弗素原子、塩素原
子、臭素原子又は沃素原子である。
【0016】一般式(V)で表わされる化合物は、J.A
m.Chem.Soc. 1999, 121, 2641- 2642に記載の方法によ
り調製することができる。
【0017】本発明において、「シアノ化剤」とは、炭
素−炭素結合を形成することによりシアノ基を導入する
際に用いられる試薬である。このような「シアノ化剤」
としては、例えば、トリメチルシリルシアニド、トリエ
チルシリルシアニド、t−ブチルジメチルシリルシアニ
ドを挙げることができ、最も好適にはトリメチルシリル
シアニドである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の方法(下記式中の工程
A)及び、本発明の方法により製造される一般式(I
I)で表わされる化合物から光学活性3−(4−ヒドロ
キシフェニル)乳酸を製造する方法(下記式中の工程B
及び工程C)は、下記の通りである。
【0019】
【化6】 (式中、R1及び*は前述したものと同意義を示し、R2
水素原子又はカルボキシル基の保護基を示す。) 工程Aは、本発明の反応である。
【0020】本反応における溶剤としては、本反応を阻
害しない溶剤であれば特に制限はなく、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサンのような炭化水素類、ジクロロ
メタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類を
挙げることができる。
【0021】本反応は、反応温度-80℃及至0℃で行わ
れ、反応時間は30分から1週間である。
【0022】本反応は、トリアルキルフォスフィンオキ
シド、ジアリールアルキルフォスフィンオキシド、ジア
ルキルアリールフォスフィンオキシド、トリアリールフ
ォスフィンオキシドなどのフォスフィンオキシド存在下
に行うことにより、光学収率が向上する。そのようなフ
ォスフィンオキシドとして、最も好適にはトリブチルフ
ォスフィンオキシドである。加えるフォスフィンオキシ
ドの量は、触媒(V)に対しモル比で1倍ないし10倍
であり、好適には4倍ないし8倍である。
【0023】本反応の目的化合物は、常法にしたがって
反応終了後、反応混合物に塩酸を加え攪拌した後、酢酸
エチルまたはジクロロメタンのような有機溶媒を加え、
有機溶媒層を水洗後、乾燥し、溶媒を留去することによ
り得ることができ、所望により再結晶、カラムクロマト
グラフィー等で精製できる。
【0024】工程Bは、本発明の方法により製造される
光学活性2−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニトリル又はそれの水酸基が保護された化
合物のシアノ基を酸性条件でカルボキシル基又はそのカ
ルボキシル基を保護した化合物に変換する工程である。
【0025】R2において、「カルボキシル基の保護基」
とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のよう
な化学的方法により開裂し得る「反応における保護基」
である。そのような「カルボキシル基の保護基」として
は、例えば、アルキル基(当該アルキル基は、トリアル
キルシリル基、アルコキシ基で置換されていても良
い。)、ベンジル基、アリル基を挙げることができる。
【0026】ここで、「アルキル基」、「アルコキシ
基」は、前記と同意義を示す。
【0027】「カルボキシル基の保護基」としてのアル
キル基としては、具体的には、メチル、エチル、t−ブ
チル2,2,2-トリメチルシリルエチル、メトキシメチル、
エトキシメチルを挙げることができる。
【0028】本反応は、溶媒中、無機酸を加えて行う。
このような無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化
水素酸、硝酸、リン酸を挙げることができる。
【0029】本反応の溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、ヘキサンのような炭化水素類、ジクロロ
メタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エーテルのようなエ
ーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、ベ
ンジルアルコール、アリルアルコールのようなアルコー
ル類、水、好適にはアルコール類、エーテル類、水また
はそれらの混合物を挙げることができるが、本反応を阻
害しない溶剤であれば特に制限はない。
【0030】本反応は、室温又は必要に応じて加熱還流
下で行う。
【0031】反応時間は1時間乃至1週間である。
【0032】反応終了後、本反応の目的化合物は溶媒を
留去した後、酢酸エチルまたはジクロロメタンのような
有機溶媒を加え、有機溶媒層を水洗後、乾燥し、溶媒を
留去することにより得ることができ、必要ならば再結
晶、カラムクロマトグラフィー等で精製できる。
【0033】工程Cは、前記工程Bにより製造された一
般式(III)で表わされる化合物中、フェニル基4位
の水酸基の保護基及び/又はカルボキシル基の保護基を
除去する工程である。
【0034】工程Cにおいて、水酸基の保護基であるR1
の脱離反応としては、例えば、酸による脱離反応(例え
ば臭化水素によるメチル基、ベンジル基の除去)、パラ
ジウム(0)を触媒とする反応(例えばパラジウムテト
ラキストリフェニルフォスフィンによるアリル基の除
去)、水素化還元触媒を用いる水素添加反応(例えばパ
ラジウム炭素触媒を用いるベンジル基の除去)、アルコ
ール溶媒中塩基を用いる加水分解反応(例えば炭酸カリ
ウムを用いたアセチル基の除去)を挙げることができ
る。
【0035】カルボキシル基の保護基であるR2の脱離反
応も、同様に、例えば、アルカリ金属による加水分解反
応(例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムによるメチル、エチル基の除去)、酸による脱
離反応(例えば臭化水素によるベンジル基の除去、塩化
水素によるt−ブチル、メトキシメチル基の除去)、パ
ラジウム(0)を触媒とする反応(例えばパラジウムテ
トラキストリフェニルフォスフィンによるアリル基の除
去)、パラジウム触媒を用いた水添反応(例えばパラジ
ウム炭素触媒を用いるベンジル基の除去)、アルコール
溶媒中塩基を用いる加水分解反応(例えば炭酸カリウム
を用いたアセチル基の除去)、弗素イオンによる除去
(例えば、テトラブチルアンモニウムフルオライドによ
るトリメチルシリルエチル基の除去)を挙げることがで
きる。
【0036】
【実施例】以下に実施例及び参考例を示して本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではない。
【0037】
【実施例1】(R)-3-(4-ベンジルオキシフェニル)-2-
ヒドロキシプロピオニトリル トリブチルフォスフィンオキシド41mgを無水ジクロロメ
タン0.25mlに溶解し、塩化ジエチルアルミニウム0.95mo
l/lヘキサン溶液を49μl加え、室温で1時間攪拌した。
反応溶液に(S)-3,3'-ビス(ジフェニルフォスフィノイ
ル)-1,1'-ビナフトール35mgの1.0mlジクロロメタン溶液
を加え1時間攪拌し、-40℃で4-ベンジルオキシフェニ
ルアセトアルデヒド117mgの0.50mlジクロロメタン溶液
を加えた。さらに30分、-40℃で攪拌した後トリメチル
シリルシアニド124μlを6.5時間かけて滴下し、同温で5
3.5時間攪拌した。反応終了後、1規定塩酸2.0ml、テト
ラヒドロフラン2.0mlを加え、室温にて30分攪拌した
後、酢酸エチルを用いて水層から3回抽出操作を行い、
合わせた有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し残留
物をヘキサン:酢酸エチル=4:1のシリカゲル・カラム
クロマトグラフィーにより精製し無色結晶の目的化合物
116mgを得た。光学異性体過剰率は、得られた目的化合
物のジクロロメタン溶液を2,6-ルチジンとt-ブチルジメ
チルシリルトリフラートで処理し、水酸基をt-ブチルジ
メチルシリルエーテルへと変換した後、HPLCを用いて決
定した。融点:127〜128℃ [α] 25 D +3.1°(c 1.12, CHCl3)1 H-NMR(CDCl3、δppm):2.43(1H, d, J=7.0Hz), 3.07
(2H, d, J=6.0Hz), 4.60-4.65(1H, m), 5.06(2H, s),
6.98(2H, d, J=8.5Hz), 7.22(2H, d, J=8.5Hz), 7.30-
7.44(5H, m) HPLC(ダイセル キラルパックOD、ヘキサン:イソプロ
パノール=99:1、1ml/min、λ=254nm):tR=20.2分およ
び24.0分(光学異性体過剰率97%ee)
【0038】
【参考例】
【0039】
【参考例1】(R)-3-(4-ヒドロキシフェニル)乳酸 実施例1で得られた(R)-3-(4-ベンジルオキシフェニ
ル)-2-ヒドロキシプロピオニトリル507mgを脱気したエ
タノール8.0mlに溶解し、12規定塩酸4.0mlを加え、64時
間加熱還流した。反応終了後、反応溶液を濃縮し酢酸エ
チルを加え有機層を水で洗浄した。水層からさらに2回
酢酸エチルにより抽出操作を行い、有機層を合わせ水で
2回洗浄、飽和食塩水で1回洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた粗(R)-
3-(4-ヒドロキシフェニル)乳酸エチル432mgを、エタ
ノール8.0mlに溶解し、氷冷下1規定水酸化ナトリウム水
溶液4.0mlを加え、室温で4時間攪拌した。反応終了
後、反応溶液を濃縮し、酢酸エチルを加え水で洗浄し
た。水層からさらに2回酢酸エチルで抽出操作を行い、
有機層を合わせさらに水で2回洗浄し、飽和食塩水で1
回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去後、得られた結晶をイソプロピルエーテルとヘキ
サンを用いて濾取し、無色結晶の目的化合物176mgを得
た。 融点:169〜170℃ [α] 25 D +17.5°(c 1.04, H2O)1 H-NMR(DMSOd6、δppm):2.66(1H, dd, J=4.0, 8.0H
z), 2.82(1H, dd, J=4.5,13.5Hz), 4.04-4.07(1H, m),
6.64(2H, d, J=8.5Hz), 7.00(2H, d, J=8.5Hz)。
【0040】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬として有
用な化合物の重要中間体である、光学活性2−ヒドロキ
シ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオニトリ
ル、及び光学活性3−(4−ヒドロキシフェニル)乳酸
を、不斉点を有さない入手容易な化合物を出発原料とし
て、触媒的に、光学純度良く、製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子又は水酸基の保護基を示す。)で
    表わされる化合物を、光学活性触媒の存在下、シアノ化
    剤と反応させることを特徴とする、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R1は前述したものと同意義を示し、*はRまた
    はS配置を示す。)で表わされる光学活性2−ヒドロキ
    シ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造方法。
JP2000303538A 2000-10-03 2000-10-03 光学活性2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオニトリル誘導体の製造法 Pending JP2002114749A (ja)

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JP2006035125A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Japan Science & Technology Agency 不斉触媒、光学活性アルコールの製造方法及びビナフトール誘導体

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JP2006035125A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Japan Science & Technology Agency 不斉触媒、光学活性アルコールの製造方法及びビナフトール誘導体
JP4570920B2 (ja) * 2004-07-28 2010-10-27 独立行政法人科学技術振興機構 不斉触媒、光学活性アルコールの製造方法及びビナフトール誘導体

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