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JP2002110511A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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Publication number
JP2002110511A
JP2002110511A JP2000295127A JP2000295127A JP2002110511A JP 2002110511 A JP2002110511 A JP 2002110511A JP 2000295127 A JP2000295127 A JP 2000295127A JP 2000295127 A JP2000295127 A JP 2000295127A JP 2002110511 A JP2002110511 A JP 2002110511A
Authority
JP
Japan
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exposure
substrate
patterns
pattern
optical system
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000295127A
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English (en)
Inventor
Toshinobu Morioka
利伸 森岡
Seiji Fujitsuka
清治 藤塚
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000295127A priority Critical patent/JP2002110511A/ja
Priority to TW089124237A priority patent/TW473823B/zh
Priority to KR1020000068703A priority patent/KR100752081B1/ko
Priority to US09/715,080 priority patent/US6641981B1/en
Publication of JP2002110511A publication Critical patent/JP2002110511A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 深さ形状の異なる複数のパターンのそれぞれ
を投影光学系により基板に露光する際、全てのパターン
が精度良く所望の形状を得られるように露光できる露光
方法及び露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 露光装置EXは、露光中に投影光学系P
Lの光軸方向に基板Pを移動させる基板ステージPST
と、複数のパターンPAのそれぞれの露光毎に、基板P
のZ方向の位置と、この位置を露光中に移動させる移動
量との少なくとも一方を設定する制御装置CONTとを
備えている。したがって、深さ形状の異なる複数のパタ
ーンPAのそれぞれを基板Pに形成する際、パターンP
Aに応じたフォーカス位置あるいは焦点深度をそれぞれ
任意の値に設定して露光するので、全てのパターンPA
をそれぞれ精度良く所望の形状にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影光学系により
複数のパターンのそれぞれを基板に露光する露光方法及
び露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子や半導体素子な
どのデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造する場合
に、フォトマスクあるいはレチクル(以下、「マスク」
という)に形成されたパターンを、表面にフォトレジス
ト等の感光剤を塗布された基板上に投影光学系を介して
露光する露光装置が一般的に使用されている。この露光
装置としては、マスクと基板とを静止した状態でマスク
に露光光を照射し、マスクのパターンの像を投影光学系
を介して基板上に露光し、基板を順次ステップ移動させ
ることにより、1枚の基板の異なる領域(ショット領
域)に複数のパターンのそれぞれを露光するステップ・
アンド・リピート型の露光装置がある。
【0003】このステップ・アンド・リピート型の露光
装置によって複数のパターンを基板に露光する際、従来
では、投影光学系の光軸方向における基板の位置(以
下、「フォーカス位置」と称する)を、例えば露光処理
に関するデータに1つ設定し、この値に従って基板内の
各パターンの露光を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、露光処
理に関するデータに1つ設定できたとしても、基板内の
各パターンを露光する際に、基板のそれぞれのパターン
形状による表面の状態やレジスト厚の違いによりフォー
カス位置を検出するフォーカス検出光が影響され検出誤
差が生じたり、露光光に対してレジスト厚の差が影響し
て基板に露光される複数のパターンのそれぞれが精度良
く所望の形状に形成されない場合がある。
【0005】また、例えば液晶表示素子における画素パ
ターンやコンタクトホールパターンなど、所定の深さ形
状を要するパターンを精度良く形成したい場合には、焦
点深度を深くして露光することが好ましい。しかしなが
ら、所定の深さ形状を要するパターンと所定の深さ形状
を要しない他のパターンとを同じ基板上に形成する場合
において、従来のように、フォーカス検出光で検出した
フォーカス位置に設定してしまうと、前記他のパターン
なら所望の形状に形成できても、所定の深さ形状を要す
るパターンにおいては所望の形状に形成できない場合が
ある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、例えば深さ形状の異なる複数のパターンのそ
れぞれを投影光学系により基板に露光する際、全てのパ
ターンが精度良く所望の形状を得られるように露光でき
る露光方法及び露光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図6に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の露光方法は、投
影光学系(PL)により複数のパターン(PAa〜PA
d)のそれぞれを基板(P)に露光する露光方法におい
て、投影光学系(P)の光軸方向におけるこの投影光学
系(PL)の結像面に対する基板(P)の位置と、この
位置を露光中に光軸方向に移動させる移動量との少なく
とも一方を複数のパターン(PAa〜PAd)毎に設定
することを特徴とする。
【0008】本発明の露光装置は、投影光学系(PL)
を介して複数のパターン(PAa〜PAd)のそれぞれ
を基板(P)に露光する露光装置(EX)において、露
光中に投影光学系(PL)の光軸方向に基板(P)を移
動させる移動装置(PST、PSTD)と、複数のパタ
ーン(PAa〜PAd)のそれぞれの露光毎に、投影光
学系(PL)の光軸方向におけるこの投影光学系(P
L)の結像面に対する基板(P)の位置と、この位置を
露光中に移動させる移動量との少なくとも一方を設定す
る制御装置(CONT)と、を備えたことを特徴とす
る。
【0009】本発明によれば、複数のパターン(PAa
〜PAd)のそれぞれの露光毎に、投影光学系(PL)
の光軸方向におけるこの投影光学系(PL)の結像面に
対する基板(P)の位置と、この位置を露光中に移動さ
せる移動量との少なくとも一方を設定するようにしたの
で、例えば深さ形状の異なる複数のパターン(PAa〜
PAd)のそれぞれを基板(P)に形成する際、パター
ン(PAa〜PAd)に応じたフォーカス位置あるいは
焦点深度をそれぞれ任意の値に設定して露光するので、
全てのパターン(PAa〜PAd)をそれぞれ精度良く
所望の形状にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光方法及び露光
装置の一実施形態について図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の露光装置の概略構成図である。
【0011】図1に示すように、露光装置EXは、光源
1からの光束をマスクステージMSTに保持されたマス
クM(Ma〜Md)に照明する照明光学系ILと、この
照明光学系IL内に配され露光光ELを通過させる開口
の面積を調整してこの露光光ELによるマスクM(Ma
〜Md)の照明範囲を規定するブラインド部Bと、露光
光ELで照明されたマスクM(Ma〜Md)のパターン
PA(PAa〜PAd)の像を基板P上に投影する投影
光学系PLとを備えている。露光装置EX全体の動作は
制御装置CONTの指示に基づいて行われる。
【0012】光源1としては、水銀ランプが用いられ、
露光光ELとしては、不図示の波長フィルタにより、露
光に必要な波長であるg線(436nm)、h線(40
5nm)、i線(365nm)などが用いられる。
【0013】光源1から出射された露光光ELは楕円鏡
2によって集光され、露光光ELの通過・遮断の制御を
行うシャッターSを通過し、照明光学系ILの折り返し
ミラー3aを反射して照明光学系ILを構成する光学ユ
ニットIUに入射する。光学ユニットIUは、リレーレ
ンズ、露光光ELを均一化するためのオプティカルイン
テグレータ、露光光ELをオプティカルインテグレータ
に入射させるインプットレンズ、オプティカルインテグ
レータから射出した露光光ELをマスクM上に集光する
ためのリレーレンズ、コンデンサレンズ等の複数のレン
ズ(光学素子)を有している。
【0014】図1に示すように、パターンPAa〜PA
dをそれぞれ備えたマスクMa〜Mdはマスクチェンジ
ャ7に搭載されている。マスクチェンジャ7はマスクス
テージMSTの上方に移動自在に配置されており、マス
クステージMSTに対してマスクMa〜Mdのそれぞれ
をロード・アンロードすることができるようになってい
る。
【0015】マスクチェンジャ7に搭載されるべきマス
クMはマスクライブラリ(不図示)に収容されている。
マスクライブラリ内のマスクMをマスクチェンジャ7に
搭載するには、マスクライブラリから不図示のローダに
よりマスクMをマスクステージMSTにロードし、マス
クチェンジャ7がマスクステージMST上のマスクMを
受け取ることによって、マスクMがマスクチェンジャ7
に搭載される。一方、マスクチェンジャ7に搭載されて
いるマスクMをマスクライブラリ内に戻すには、マスク
チェンジャ7からマスクMをマスクステージMSTにロ
ードし、マスクステージMST上のマスクMを前記不図
示のローダによりマスクライブラリに戻す。
【0016】光学ユニットIUから射出された露光光E
Lは、折り返しミラー3bで反射し、2次元方向(XY
方向)に移動可能なマスクステージMST上のマスクM
(Ma〜Md)に入射する。さらに、マスクMを透過し
た露光光ELは投影光学系PLに入射し、この投影光学
系PLを構成する複数のレンズ(光学素子)を透過して
基板Pに入射し、マスクMのパターンの像を基板P表面
に形成する。
【0017】基板Pは、その表面に感光剤を塗布されて
おり、基板ホルダPHに保持されている。基板Pを保持
する基板ホルダPHは基板ステージ(移動装置)PST
上に設置されている。基板ステージPSTは、XYZ方
向に移動可能に設けられているともに、Z軸まわりに回
転可能に設けられている。さらに、露光光ELの光軸A
Xに対して傾斜方向にも移動可能な機構を設けることに
より、基板Pを支持した際、基板Pのレベリング調整を
行うようにしてもよい。
【0018】基板ステージPSTのXY平面内での位置
は、レーザ干渉計5で検出されている。一方、基板ステ
ージPSTのZ方向(投影光学系PLの光軸方向)の位
置は投光系6aと受光系6bとを備えたフォーカス位置
検出系6で検出される。これらレーザ干渉計5及びフォ
ーカス位置検出系6の検出結果は制御装置CONTに出
力され、基板ステージPSTは、制御装置CONTの指
示に基づいて駆動機構PSTDを介して移動される。ま
た、フォーカス位置検出系6は基板ホルダPHに保持さ
れる基板Pの表面(露光処理面)の投影光学系PLの光
軸方向における位置(フォーカス位置)を検出し、この
位置に関する情報を制御装置CONTに出力するように
なっている。制御装置CONTは、露光処理を行うに際
し、フォーカス位置検出系6の検出結果に基づいて、基
板Pの表面位置が投影光学系PLの結像位置と合致する
ように、駆動機構PSTDを介して基板ステージPST
を移動する。
【0019】そして、本実施形態における露光装置EX
は、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパ
ターンを露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステ
ップ・アンド・リピート型の露光装置であって、1つの
基板P上に複数のパターンPAa〜PAdのそれぞれを
露光するものである。そして、それぞれのパターンPA
a〜PAdは複数のマスクMa〜Mdのそれぞれに形成
されており、露光装置EXは、これらのマスクMa〜M
dを交換しながら、パターンPAa〜PAdを基板Pの
異なる領域にそれぞれ露光する。
【0020】以上説明したような構成を備える露光装置
EXによって、投影光学系PLにより複数のパターンP
Aa〜PAdのそれぞれを基板Pに露光する方法につい
て説明する。
【0021】本実施形態では、投影光学系PLの光軸方
向におけるこの投影光学系PLの結像面に対する基板P
の位置と、この位置を露光中に光軸方向に移動させる移
動量との少なくとも一方を複数のパターンPAa〜PA
d毎に設定することを特徴とするものである。そして、
制御装置CONTには、表1に示すような露光処理に関
するデータが予め登録されてあり、露光装置EXはこの
データに基づいて露光処理を行う。なお、以下の説明で
は、便宜上、複数のパターンPAa〜PAdのうち、パ
ターンPAa及びパターンPAbを露光する場合につい
て説明する。
【0022】
【表1】
【0023】ここで、表1について説明する。表1にお
いて、パターンサイズとは、平面視長方形状であるパタ
ーンPAa、PAb、…のそれぞれのX方向及びY方向
の長さ(単位:μm)である。パターン位置とは、マス
クMa、Mb上におけるこのマスクMa、Mbの中心O
mに対するパターンの中心位置(単位:μm)である。
つまり、パターンサイズ及びパターン位置は、図2
(a)(b)に示すようなマスクMa、Mbの中心Om
を基準とした座標系(マスク座標系)に基づいて設定さ
れている。また、表1における配列とは、図3に示すよ
うな基板Pの中心Opを基準とした座標系(基板座標
系)において、パターンPAa、PAbをそれぞれ基板
P上でXY方向にいくつ配列するかの数値である。配列
ピッチとは、基板座標系においてパターンを複数配列す
る際のそれぞれのパターンの中心位置どうしの距離(単
位:μm)である。配列位置とは、パターンPAa、P
Abのそれぞれを基板P上に複数配列させた際の、中心
Opに対するパターン配列中心の位置(単位:μm)で
ある。
【0024】表1において、露光エネルギーとは、パタ
ーンPAa、PAbのそれぞれを露光する際の露光光の
エネルギー(単位:mJ)である。AF値とは、投影光
学系PLの光軸方向におけるこの投影光学系PLの結像
面に対する基板Pの位置(単位:μm)である。AF振
り幅とは、基板Pの位置を露光中に投影光学系PLの光
軸方向に移動させる移動量(単位:μm)である。この
とき、AF振り幅の中心はAF値に設定される。すなわ
ち、AF値をa、AF振り幅をbとした場合、基板Pの
表面(露光処理面)は、基板ステージPSTのZ方向の
移動によって、(a−b/2)〜(a+b/2)の範囲
で連続的に移動される。
【0025】AF値は、実験などによって予め求められ
た値である。具体的には、まず、フォーカス位置検出系
6の検出結果に基づいて投影光学系PLの結像面と基板
Pの露光処理面の位置とを合致させた状態でテスト露光
を行う。このときの基板Pの位置(フォーカス位置検出
系6で得られた値)をAF値の基準値とする。次いで、
この露光処理された基板Pに対して現像処理を行い、実
際に形成されたパターンの形状を計測する。そして、所
望の精度を有するパターン形状が得られなかったら、所
望の精度を有するパターン形状が得られるまで基板Pの
位置を調整しつつテスト露光を行い、所望のパターン形
状が得られた位置をAF値として設定する。したがっ
て、例えば、表1のパターンPAaにおけるAF値0.
5μmという値は、前記基準値に対する偏差量である。
【0026】そして、この場合のAF振り幅は2μmな
ので、基板PはAF値0.5μmを中心にZ方向に−
0.5〜1.5μmの範囲を基板ステージPSTによっ
て連続的に移動される。なお、この場合のAF振り幅
も、形成しようとするパターンに応じて、予め実験など
によって設定されている。すなわち、例えば、コンタク
トホールパターンなど所定の深さ形状を要するパターン
を形成する際、所定範囲内でAF値を振ることによって
所望の形状を得ることができる。そして、このAF振り
幅を、投影光学系PLの焦点深度に応じて設定すること
により、例えば、焦点深度内あるいは焦点深度より所定
量範囲外に設定することにより、所定の形状を有するパ
ターンを形成することができる。
【0027】このように、AF値の設定やAF振り幅の
設定は、投影光学系PLの結像位置あるいは焦点深度に
応じて設定される。
【0028】また、パターン毎にもそれぞれ露光エネル
ギーが予め設定されている。この露光エネルギーもパタ
ーンに応じて予め実験によって求められた最適な値に設
定されている。具体的には、表1に示すように、パター
ンPAaは露光エネルギー40mJで露光され、パター
ンPAbは露光エネルギー50mJで露光される。
【0029】そして、表1の予め設定されたデータに基
づいて、投影光学系PLの光軸方向における投影光学系
PLの結像面に対する基板Pの位置や基板Pの光軸方向
への移動量をパターン毎に設定し、露光処理を行うこと
により、基板PにパターンPAa、PAbが形成され
る。具体的には、図3に示すように、パターンPAaは
表1に示したサイズ及び位置で2列2行に形成され、パ
ターンPAbは表1に示したサイズ及び位置で3列1行
に形成される。
【0030】次に、表1のような予め設定されたデータ
に基づき、複数のパターンのそれぞれを基板Pに露光す
る手順について、図4を参照しながら説明する。
【0031】まず、制御装置CONTは露光処理を開始
するよう露光装置EXに指示する(ステップS1)。1
回目のパターンデータ(n=1)を読み込み、第1回目
の露光パターンであるパターンPAaを描画したマスク
Maが選択されマスクステージMSTにロードされ、パ
ターンPAaのパターンサイズに合わせてブラインド部
BでマスクMaの照明範囲を設定する(ステップS
2)。そして、制御装置CONTはこのマスクMaを用
いて露光処理を行うよう指示する(ステップS3)。
【0032】次いで、予め設定されているデータのう
ち、AF値に関するデータが制御装置CONTに入力さ
れる(ステップS4)。制御装置CONTはこのAF値
に基づいて、基板Pを保持した基板ステージPSTの位
置を調整する。具体的には、表1に示すように、基板P
の露光処理面が投影光学系PLの結像面に対して+Z方
向(光軸方向)に0.5μmの位置に配置されるように
基板ステージPSTを移動する。
【0033】AF振り幅に関するデータが制御装置CO
NTに入力される。制御装置CONTは入力されたAF
振り幅の値が0がどうかを判別する(ステップS5)。
このときのパターンPAaでのAF振り幅は、表1に示
すように2μm(≠0)である。
【0034】入力されたAF振り幅の値が0でないと判
断されたら、パターン毎に露光エネルギーが個別に設定
されているかどうかを判別する(ステップS6)。この
場合、パターンPAaでは40mJ、パターンPAbで
は50mJと、パターン毎に露光エネルギーが個別に設
定されている。
【0035】パターン毎に露光エネルギーが個別に設定
されていると判断されたら、制御装置CONTは、この
設定された露光エネルギー40mJを有するように光源
1の出力を調整するとともに、AF値0.5μmを中心
値としてAF振り幅2μmで基板ステージPSTを投影
光学系PLの光軸方向に移動させるように基板ステージ
駆動部PSTDに指示する。基板ステージPST上の基
板Pは、投影光学系PLの光軸方向に移動されつつ露光
(FLEX露光)される(ステップS7)。この場合、
制御装置CONTは、設定されたAF振り幅に基づい
て、投影光学系PLの光軸方向に、基板Pを支持した基
板ステージPSTの連続的な移動制御を行う。例えば、
基板Pに対して露光光を照射中に、基板Pを光軸方向に
連続的に、例えばサインカーブ状の速度で往復移動させ
る。そして、図3に示すように、パターンPAaは表1
に示した位置の4箇所に露光される。
【0036】1回目のパターンPAaの露光処理が終了
したら、制御装置CONTは全パターンの露光処理が終
了したかどうかを判別する(ステップS8)。全パター
ンの露光処理が終了したと判断したら露光装置EXに処
理を終えるよう指示する(ステップS14)。一方、ス
テップS8において、全パターンの露光処理が終了して
いないと判断されたら、次のパターンデータを読み込
む。次のパターンデータが先のパターンと同じマスクに
属するものであれば、そのまま同じマスクを使用し、本
実施形態のように、パターンPAbが異なるマスクMb
に描画されている場合には、マスクステージMST上の
マスク(この場合、マスクMa)をアンロードするとと
もに次のマスク(この場合、マスクMb)をマスクステ
ージMSTにロードし、パターンPAbに合わせてブラ
インド部Bの設定を行う(ステップS9)。次いで、ス
テップS3の処理が行われ、以下、全パターンの露光処
理が終了したと判断されるまで、上述した手順が繰り返
される。そして、図3に示すように、パターンPAbは
表1に示した位置の3箇所に露光される。
【0037】なお、ステップS6において、パターン毎
に露光エネルギーが個別に設定されているかどうかを判
別した際、パターン毎に露光エネルギーが個別に設定さ
れていないと判断されたら、制御装置CONTは、予め
設定された代表値(所定値)の露光エネルギー値を用い
る。このとき、この代表値に設定された露光エネルギー
になるように、シャッターSの開放時間に照射した露光
エネルギーを積算し、目標の露光エネルギー値になった
らシャッターSを閉じる。その際に、シャッターSの開
放時間に合わせて、設定されたAF値を中心値として基
板ステージPSTをAF振り幅で投影光学系PLの光軸
方向に移動するように基板ステージ駆動部PSTDに指
示する。基板ステージPST上の基板Pは、投影光学系
PLの光軸方向に移動されつつ露光される(ステップS
10)。そして、ステップS10における露光処理が終
了したらステップS8に進む。
【0038】ステップS5において、AF振り幅の値が
0がどうかを判別した際、AF振り幅の値が0であると
判断されたら、次に、パターン毎に露光エネルギーが個
別に設定されているかどうかを判別する(ステップS1
1)。
【0039】パターン毎に露光エネルギーが個別に設定
されていると判断されたら、制御装置CONTは、設定
されたAF値になるように基板ステージ駆動部PSTD
を駆動して基板ステージPSTの位置を調整する。そう
して、予め設定された露光エネルギーになるように、シ
ャッターSの開放時間を制御して露光を行う。このよう
にして、基板ステージPST上の基板Pは、位置を固定
されたまま露光(通常露光)される(ステップS1
2)。そして、ステップS12における露光処理が終了
したらステップS8に進む。
【0040】ステップS11において、パターン毎に露
光エネルギーが個別に設定されているかどうかを判別し
た際、パターン毎に露光エネルギーが個別に設定されて
いないと判断されたら、制御装置CONTは、設定され
たAF値になるように基板ステージPSTDを駆動して
基板ステージPSTの位置を調整する。そうして、予め
設定された代表値(所定値)に露光エネルギーを設定
し、この代表値に設定された露光エネルギーになるよう
に、シャッターSの開放時間を制御して露光する。この
ようにして、基板ステージPST上の基板Pは、位置を
固定されたまま露光される(ステップS13)。そし
て、ステップS13における露光処理が終了したらステ
ップS8に進む。
【0041】以上、2つのパターンPAa、PAbを露
光することを例として説明したが、パターンPAa〜P
Adの全てのパターンに関するデータを登録し、登録し
たデータに基づいてパターンPAa〜PAdの露光処理
ができることはもちろんである。
【0042】以上説明したように、1枚の基板Pに対し
て複数のパターンPAa〜PAdのそれぞれを露光する
際、複数のパターンPAa〜PAdのそれぞれの露光毎
に、投影光学系PLの光軸方向におけるこの投影光学系
PLの結像面に対する基板Pの位置(AF値)と、この
位置を露光中に移動させる移動量(AF振り幅)との少
なくとも一方を設定するようにしたので、これらパター
ンPAa〜PAdそれぞれの基板Pで形成されるべき目
標深さ形状が異なっても、パターンPAa〜PAdに応
じたフォーカス位置あるいは焦点深度をそれぞれ任意の
値に設定して露光することができる。したがって、全て
のパターンPAa〜PAdをそれぞれ精度良く所望の形
状にすることができる。
【0043】すなわち、コンタクトホールパターンや液
晶表示素子における画素パターンなど、所定の深さ形状
を要するパターンを精度良く形成したい場合には、焦点
深度を深くして露光することが好ましい。しかしなが
ら、近年のパターンの微細化の要求に伴って投影光学系
PLの開口数NAは大きく設定されるようになってお
り、これにともなって焦点深度は浅くなっている。この
場合、所定の深さ形状を要しないパターンは高い精度で
露光されるが、所定の深さ形状を要するパターンは焦点
深度の浅い投影光学系PLを用いて露光処理せざるを得
ないので、所望の深さ形状を得られない場合がある。し
かしながら、形成するパターンに応じて基板Pを投影光
学系PLの光軸方向に移動させつつ露光するようにした
ので、焦点深度の浅い投影光学系を用いた際にも、所望
の深さ形状を要するパターンを精度良く形成することが
できる。
【0044】ところで、本実施形態においては、制御装
置CONTは、基板Pを保持した基板ステージPST
を、投影光学系PLの光軸方向に連続的に移動制御する
ものであるが、連続的に移動させない構成とすることも
できる。
【0045】表2(a)は、上述した表1に基づく実施
形態のように、基板ステージPSTを投影光学系PLの
光軸方向に連続的に移動制御しつつ1つのパターンPA
(例えばPAa)を露光する際の露光処理に関するデー
タである。この場合、露光エネルギーは40mJ、AF
値は0μm、AF振り幅は8μmに設定されている。そ
して、制御装置CONTは、AF値0μmを中心とし
て、例えば投影光学系PLの光軸方向における移動速度
がサインカーブ状に変化するように、−4μm〜+4μ
mの範囲で基板Pを連続的に移動させる。一方、表2
(b)は、基板ステージPSTを投影光学系PLの光軸
方向にステップ的に移動制御しつつ1つのパターンPA
(PAa)を露光する際の露光処理に関するデータであ
る。そして、露光する際には、投影光学系PLの結像面
に対する基板Pの位置決め動作を2回行い、この位置決
めされた2つの位置のそれぞれにおいて露光するように
なっている。この場合、1回目の露光時では、露光エネ
ルギーは20mJ、AF値は+4μm、AF振り幅は0
μm(すなわち、露光中に基板Pを移動させない)に設
定されており、2回目の露光時では、露光エネルギーは
20mJ、AF値は−4μm、AF振り幅は0μm(す
なわち、露光中に基板Pを移動させない)に設定されて
いる。そして、それぞれのAF値において2回露光が行
われる。
【0046】
【表2】
【0047】このように、基板Pを投影光学系PLの光
軸方向に移動させて露光する際、連続的に移動させつつ
露光する構成としてもよいし、複数設定したAF値の間
をステップ的に移動させ、それぞれの位置で露光する構
成としてもよい。なお、基板Pをステップ的に移動する
際、移動中に、基板Pに達する露光光をシャッタ等で遮
光する。
【0048】なお、1つの基板Pに対して複数のパター
ンPAa、PAbを露光する際、パターンPAaの露光
時には基板Pを投影光学系PLの光軸方向に連続的に移
動させつつ露光し、パターンPAbの露光時には基板P
を投影光学系PLの光軸方向にステップ的に移動させて
複数回露光を行う構成としてもよい。
【0049】基板Pを投影光学系PLの光軸方向に移動
させつつ露光するときは、基板Pを移動させないで露光
するときに比べて、露光エネルギーを増やすように設定
することにより、それぞれの露光条件で形成されるパタ
ーンの形状を均一化することができる。これは、基板P
を移動することによって、パターンの像は移動した分だ
けデフォーカスされた状態、すなわちボケた状態となる
ため、基板Pを移動して露光する場合は基板Pを移動さ
せない状態で露光する場合より、同じパターン形状を得
るには高い露光エネルギーを必要とするからである。し
たがって、基板Pを光軸方向に移動させるかさせないか
によって露光エネルギーを個別に設定することにより、
所望の形状を有するパターンを形成することができる。
【0050】したがって、表2では(a)露光エネルギ
ーは40mJであり、表2(b)ではそれぞれの露光エ
ネルギーを20mJずつとして2回露光し、全体の露光
エネルギーを表2(a)のものと一致させているが、表
2(a)における露光エネルギーを増やす(例えば表2
(a)の露光エネルギーを41mJとする)ようにして
もよい。つまり、基板Pをステップ的に移動させつつ複
数回の露光を行う時に比べて、基板Pを連続的に移動さ
せつつ1回で露光するときは、露光エネルギーを増やす
ように設定変更を行う。
【0051】同様に、基板Pを投影光学系PLの光軸方
向に移動させつつ露光する際において、AF振り幅を大
きく設定するにしたがって露光エネルギーを増やすよう
に設定することが好ましい。つまり、AF振り幅を大き
くして像がボケた状態となっても高い露光エネルギーで
露光するので、小さいAF振り幅で露光されたパターン
の形状と、この振り幅より大きいAF振り幅で露光され
たパターンとの形状を均一にすることができる。
【0052】なお、表1、表2に示した数値は一例であ
って、任意の数値に設定可能であることはもちろんであ
る。また、パターンはPAa〜PAdの4つに限らず、
任意の数のパターンを露光可能であることももちろんで
ある。
【0053】上記実施形態において、パターンの露光毎
に露光エネルギーを個別に設定する際、照度を一定にし
て露光時間を調整することによって露光エネルギーの設
定を行うことを説明している。このとき、例えば、露光
エネルギーを増やしたい場合には露光時間を長くする。
また、別の方法として、光源1の出力(すなわち照度)
を調整することによって露光エネルギーを任意の値に設
定するようにしてもよい。
【0054】AF値やAF振り幅、あるいは基板Pを投
影光学系PLの光軸方向に連続的に移動させるかステッ
プ的に移動させるかなどといった各種設定は、制御装置
CONTのメモリにデータとして予め記憶されている
が、例えば、基板Pの連続的な移動又はステップ的な移
動の選択、ステップ移動させる際のステップ数など、各
種設定を制御装置CONTに接続された操作表示部から
入力可能とし、オペレータが操作表示部から各種設定を
入力する構成としてもよい。
【0055】本実施形態においては、基板Pの同一レイ
ヤにおける異なるの領域(ショット領域)のそれぞれに
対して複数のパターンをそれぞれ露光するように説明し
たが、同じショット領域にパターンを重ね合わせるよう
に露光する際、AF値とAF振り幅との少なくとも一方
を、異なるレイヤで露光されるパターン毎に設定するよ
うにしてもよい。例えば、半導体素子を製造する際、コ
ンタクトホールパターンでは深い焦点深度を得るために
AF振り幅を所定値に設定して基板Pを投影光学系PL
の光軸方向に移動させつつ露光を行い、配線パターンで
は基板Pの位置を固定して露光を行う。
【0056】また、露光処理されるべき複数の基板Pを
1ロットとし、ロット内の異なる基板Pに対する露光毎
に、AF値とAF振り幅との少なくとも一方を設定する
ようにしてもよい。
【0057】本実施形態では、複数のパターンのそれぞ
れを基板Pの異なる領域にそれぞれ露光するように説明
したが、この複数のパターンのそれぞれを基板P上でつ
なぎ合わせる(画面継ぎを行う)ように露光して1つの
合成パターンを形成することも可能である。この場合、
例えば平面度の良くない基板Pに対してつなぎ合わせ露
光して1つの合成パターンを形成する際にも、この合成
パターンを精度良く形成することができる。この画面継
ぎを行う場合、パターン毎に要求される精度が異なって
おり、それに応じてAF値やAF振り幅を設定すること
が考えられる。そのため、その要求される精度毎にパタ
ーンを分割して露光するようにしてもよい。
【0058】なお、画面継ぎを行うには、図5に示すよ
うなブラインド部Bを用いる。ブラインド部Bは、図5
(a)に示すように、光源側ブラインドB1と、投影光
学系側ブラインドB2とを備えており、ブラインドB
1、B2はそれぞれ、一体に設けられたガラスブライン
ドBgとノーマルブラインドBnとを備えている。画面
継ぎを行う露光処理時には、ガラスブラインドBgを用
いる。ガラスブラインドBgは、透明なガラス基板で構
成される光透過部15aを有しており、光透過部15a
の周囲は遮光部16となっている。また、光透過部15
aの端部には、光透過部15aから遮光部16に向かう
にしたがって減光率が大きくなるように設定された減光
部15bが設けられている。そして、画面継ぎを行う際
には、図5(b)に示すように、各ガラスブラインドB
g、Bgのそれぞれの光透過部15a、15aを所定量
組み合わせてマスクMに対する照明領域を設定する。そ
して、減光部15bに対応する基板Pでの減光領域を重
ね合わせるように露光することにより、合成パターンの
全ての領域において、露光量を均一にすることができ
る。なお、減光部15bは、図5中、上下部分に設けら
れていて横の部分には設けられていないが、露光処理を
行うに際し、光源側あるいは投影光学系側の少なくとも
一方のガラスブラインドBgをY方向に移動させながら
露光することにより光量分布が生じ、投影領域に減光領
域が形成されるので、この減光領域を基板Pで重ね合わ
せることにより、合成パターンの全ての領域において露
光量を均一にすることができる。そして、このブライン
ド部B(ガラスブラインドBg)を用いて複数のパター
ンのそれぞれを基板P上でつなぎ合わせで1つの合成パ
ターンを形成する。
【0059】本実施形態においては、複数のパターンP
Aa〜PAdは、複数のマスクMa〜Mdに設けられ、
複数のパターンPAa〜PAdを露光するに際し、複数
のマスクMa〜Mdを交換して露光するように説明した
が、1枚のマスクMに複数のパターンPAa〜PAdを
形成し、それぞれのパターン毎にAF値の設定やAF振
り幅の設定を行い、露光する構成とすることもできる。
この場合、露光すべきマスクM上のパターンに対して
は、図5に示したブラインド部Bのうち、2つのノーマ
ルブラインドBn、Bnのそれぞれの開口部14、14
を組み合わせて露光光ELの通過する開口の大きさを設
定し、この露光すべきパターンのみに露光光が照明され
るようにし、露光しないパターンに対しては遮光部16
で露光光を遮蔽する。なお、露光処理時において、ガラ
スブラインドBgとノーマルブラインドBnとを切り替
える際には、駆動機構Dによってそれぞれのブラインド
B1、B2(ブラインド部B全体)を図5中、Y方向に
移動させる。
【0060】本実施形態においては、露光装置EXはス
テップ・アンド・リピート型の露光装置であるが、マス
クMと基板Pとを照明光学系IL及び投影光学系PLに
対して同時に相対移動させつつ露光するスキャン型露光
装置に適用することも可能である。この場合、基板Pを
投影光学系PLの光軸方向に連続的に移動させつつ、マ
スクM及び基板Pを往復スキャンさせながらスキャン速
度をパターン毎に切り替えることにより、複数のパター
ンのそれぞれの露光毎に露光エネルギーを個別に設定す
ることができる。また、スキャン型露光装置の場合、ス
リット状の露光領域を基板Pに対してスキャンさせるた
め、パターン毎にAF値やAF振り幅の設定をしておい
て、スキャン中にパターンが変わるのに応じてAF値や
AF振り幅の動作状態を連続的に切り換えられる。
【0061】上記実施形態において、複数のパターンの
それぞれの露光毎に、照明光学系の照明条件を変えるた
め、通常の円形開口による開口絞りや、σ値を小さくす
る開口絞りや、輪帯照明用の輪帯状の開口絞りや、変形
光源用の複数の開口を偏心して配置した構成の変形開口
絞りを設けておいて切り替えるようにしてもよい。
【0062】本実施形態で説明した方法をテスト露光時
に適用することにより、つまり、テスト露光時において
AF値やAF振り幅を変更し露光することにより、1枚
の基板で露光処理条件の最適化を効率良く行うことがで
きる。
【0063】露光装置EXの用途としては角型のガラス
プレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露
光装置に限定されることなく、例えば、半導体製造用の
露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置
にも広く適当できる。
【0064】本実施形態の露光装置EXの光源1として
は、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキ
シマレーザ(193nm)、F2 レーザ(157n
m)、Kr2 レーザ(146nm)、Ar2レーザ(1
26nm)なども用いることができる。
【0065】投影光学系PLの倍率は縮小系のみならず
等倍および拡大系のいずれでもよい。
【0066】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2 レーザやX線
を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系にする
(マスクも反射型タイプのものを用いる)。
【0067】基板ステージPSTやマスクステージMS
Tにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用
いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス
力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、
ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいい
し、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0068】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0069】基板ステージPSTの移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0070】マスクステージMSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−330224号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0071】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0072】半導体デバイスは、図6に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、デバイスの基材となる基板(ウェーハ、ガラスプレ
ート)を製造するステップ203、前述した実施形態の
露光装置によりマスクのパターンを基板に露光する基板
処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイ
シング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含
む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
【0073】
【発明の効果】本発明の露光方法及び露光装置は以下の
ような効果を有するものである。請求項1に記載の露光
方法及び請求項7に記載の露光装置によれば、複数のパ
ターンのそれぞれの露光毎に、投影光学系の光軸方向に
おけるこの投影光学系の結像面に対する基板の位置と、
この位置を露光中に移動させる移動量との少なくとも一
方を設定するようにしたので、例えば深さ形状の異なる
複数のパターンのそれぞれを基板に形成する際、パター
ンに応じたフォーカス位置あるいは焦点深度をそれぞれ
任意の値に設定して露光するので、全てのパターンをそ
れぞれ精度良く所望の形状にすることができる。
【0074】請求項2に記載の露光方法によれば、投影
光学系の結像位置及び焦点深度の少なくとも一方に応じ
て、投影光学系の結像面に対する基板の位置や、基板の
位置を投影光学系の光軸方向に移動させる移動量を設定
するので、パターンの像を大きくボケさせることなく精
度よい露光処理を行うことができる。
【0075】請求項3に記載の露光方法によれば、複数
のパターンのそれぞれを基板の異なる領域にそれぞれ露
光するので、1つの基板から複数のデバイスをそれぞれ
精度良く形成することができる。
【0076】請求項4に記載の露光方法によれば、複数
のパターンのそれぞれをつなぎ合わせるように露光する
ので、例えば平面度が大きい基板に対してつなぎ合わせ
露光して1つの合成パターンを形成する際にも、この合
成パターンを精度良く形成することができる。
【0077】請求項5に記載の露光方法によれば、複数
のパターンの露光毎に露光エネルギーを個別に設定する
ので、それそれのパターンを所望の形状に形成すること
ができる。また、基板を露光中に投影光学系の光軸方向
に移動させる場合と移動させない場合とでも露光エネル
ギーを個別に設定することができるので、複数のパター
ンのそれぞれの形状を均一化することができる。
【0078】請求項6に記載の露光方法によれば、複数
のパターンは複数のマスクに設けられており、複数のマ
スクを交換して複数のパターンを露光するので、マスク
毎に露光条件を容易に設定しつつ効率良く露光すること
ができる。
【0079】請求項8に記載の露光装置によれば、制御
装置は、投影光学系の光軸方向に基板の連続的な移動制
御を行うので、例えば所定の深さ形状を要するパターン
を露光する際、精度良い露光処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を説明するため
の概略構成図である。
【図2】マスクに形成されたパターンの配置を説明する
ための図である。
【図3】基板に形成されたパターンの配置を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の露光方法の一実施形態を説明するため
のフローチャート図である。
【図5】ブラインド部を説明するための概略図である。
【図6】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
6 フォーカス位置検出系 CONT 制御装置 EX 露光装置 M(Ma〜Md) マスク P 基板 PA(PAa〜PAd) パターン PL 投影光学系 PST 基板ステージ(移動装置) PSTD 基板ステージ駆動部(移動装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 516D Fターム(参考) 2H097 AA20 AB09 BA01 DA03 GB00 KA03 KA29 KA38 LA10 LA12 5F046 AA13 BA04 CC01 CC02 CC05 DA02 DA06 DA08 DA14 DD06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系により複数のパターンのそれ
    ぞれを基板に露光する露光方法において、 前記投影光学系の光軸方向における該投影光学系の結像
    面に対する前記基板の位置と、該位置を露光中に前記光
    軸方向に移動させる移動量との少なくとも一方を前記複
    数のパターン毎に設定することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光方法において、 前記投影光学系の結像位置及び焦点深度の少なくとも一
    方に応じて前記設定を行うことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光方法におい
    て、 前記複数のパターンのそれぞれを前記基板の異なる領域
    にそれぞれ露光することを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の露光方
    法において、 前記複数のパターンのそれぞれをつなぎ合わせるように
    露光することを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の露光方
    法において、 前記複数のパターンの露光毎に露光エネルギーを個別に
    設定することを特徴とする露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の露光方
    法において、 前記複数のパターンは複数のマスクに設けられ、前記複
    数のパターンを露光するに際し、前記複数のマスクの交
    換を行うことを特徴とする露光方法。
  7. 【請求項7】 投影光学系を介して複数のパターンのそ
    れぞれを基板に露光する露光装置において、 露光中に前記投影光学系の光軸方向に前記基板を移動さ
    せる移動装置と、 前記複数のパターンのそれぞれの露光毎に、前記投影光
    学系の光軸方向における該投影光学系の結像面に対する
    前記基板の位置と、該位置を露光中に移動させる移動量
    との少なくとも一方を設定する制御装置と、を備えたこ
    とを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の露光装置において、 前記制御装置は、前記移動量に基づいて前記光軸方向に
    前記基板の連続的な移動制御を行うことを特徴とする露
    光装置。
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