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JP2002108041A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JP2002108041A
JP2002108041A JP2000293583A JP2000293583A JP2002108041A JP 2002108041 A JP2002108041 A JP 2002108041A JP 2000293583 A JP2000293583 A JP 2000293583A JP 2000293583 A JP2000293583 A JP 2000293583A JP 2002108041 A JP2002108041 A JP 2002108041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
main scanning
amount
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000293583A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Nishigaki
順二 西垣
Yoshihiko Hirota
好彦 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000293583A priority Critical patent/JP2002108041A/ja
Publication of JP2002108041A publication Critical patent/JP2002108041A/ja
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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ズレや画像欠損の発生を確実に防止するこ
とができる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 画像制御信号生成部40は、転写ベルト
20の各ベルト位置ごとに、各ベルト位置B(N)におけ
る位置変動量R(N)に基づき主走査同期信号HSYNC
を生成する。すなわち、主走査同期信号HSYNCが連
続的に生成されるのである。これにより、色ズレの発生
が確実に防止される。また、主走査周期信号生成部40
は、最大描画域以外であって、かつラスタ周期下限とラ
スタ周期上限の間(ラスタ周期可変範囲内)に主走査周
期信号HSYNCを生成する。従って、主走査同期信号
HSYNCの周期(画像の書き込みタイミング)を連続
的に変化させても画像欠損が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なるカラー画像
を重ね合わせることによりフルカラー画像を形成する画
像形成装置に関する。さらに詳細には、画像欠損や色ズ
レの発生を防止することができる画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】異なるカラー画像を重ね合わせることに
よりフルカラー画像を形成する画像形成装置において
は、各画像を正確に重ね合わせる必要がある。さもなけ
れば、色ズレが発生してしまい、画像品質が低下するか
らである。このような色ズレは、転写ベルトの速度変動
等によって、基準色の画像転写位置と他色の画像転写位
置とが相対的にずれるために発生する。
【0003】そこで、この色ズレを防止するために、以
下のレジスト補正が一般的に行われている。すなわち、
画像形成前に転写ベルト上に複数のレジストパターンを
形成し、これらをレジスト検出センサにより所定のタイ
ミングで繰り返しサンプリングする。さらに、こうして
得られたサンプリングデータから基準色(例えば、ブラ
ック)に対する他色(例えば、シアン、マゼンタ、イエ
ロー)のレジスト量を検出するとともに、これをサンプ
リング回数で割って平均レジスト量を算出する。そし
て、この平均レジスト量に基づきレジスト補正を行うよ
うになっている。
【0004】さらに、このレジスト補正の精度を高める
ための技術が、特開平10−148992号公報に開示
されている。これは、非画像形成時において、まず、転
写ベルトの全周にわたってレジストパターンを形成す
る。次に、それらのパターンをレジスト検出センサによ
り所定のタイミングで繰り返しサンプリングし、各々の
サンプリングタイミングにおけるレジスト量を検出する
とともに、レジスト量の代表値を算出する。そして、各
々のサンプリングタイミングにおけるレジスト量と代表
値との差分データを算出する。一方、画像形成時におい
ては、まず、転写ベルトの画像形成領域間にレジストパ
ターンを形成する。次に、それらのパターンをレジスト
検出センサにより所定のタイミングで繰り返しサンプリ
ングし、各々のサンプリングタイミングにおけるレジス
ト量を検出するとともに、それぞれのレジスト量をこれ
に対応する差分データで補完する。そして、補完したデ
ータを用いてレジスト量の代表値を算出する。
【0005】これにより、画像形成時には、各々のサン
プリングタイミングにおけるレジスト量の変動分がこれ
に対応する差分データで打ち消されるため、画像形成時
においても非画像形成時と同等のレベルでレジスト量の
代表値を算出することができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−148992号公報に開示されている技術では、
画像形成時におけるレジスト量が代表値であるため、画
像形成位置における転写ベルトの速度変動に起因する基
準色に対する他色の位置変動に対応することができな
い。このため、画像形成領域の副走査方向(転写ベルト
送り方向)において、基準色に対する他色の倍率変動が
発生して、色ズレが生じるおそれがあるという問題があ
った。
【0007】これを防止するためには、画像形成時にお
いて、画像の書き込みタイミングを連続的に変化させる
必要がある。ところが、画像の書き込みタイミング、つ
まり主走査同期信号の周期を連続的に変化させる場合、
その変化範囲を決定することが非常に困難であるという
問題がある。すなわち、主走査同期信号の周期を長くし
すぎると、次ラインの先頭画素にズレが発生してしま
う。一方、主走査同期信号の周期を短くしすぎると、画
像欠損を起こしてしまうのである。
【0008】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、色ズレや画像欠損の発生
を確実に防止することができる画像形成装置を提供する
ことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためになされた本発明に係る画像形成装置によれば、異
なる色の画像を形成する複数の画像形成手段と、これら
複数の画像形成手段の動作を制御する画像制御手段と、
画像制御手段による制御に基づき各画像形成手段によっ
て形成される画像を順次重ね合わせた多色の画像を担持
する無端状の像担持体と、像担持体に設けられた基準位
置を像担持体の走行一周ごとに検出する位置検出手段
と、位置検出手段により検出される検出信号に基づき決
定される前記像担持体における複数の所定位置におい
て、それぞれの所定位置における基準色に対する他色の
位置変動量を算出する位置変動量算出手段と、位置変動
算出手段により算出された位置変動量を記憶する位置変
動量記憶手段と、位置変動量記憶手段に記憶された像担
持体の各所定位置における位置変動量に基づいて、各画
像形成手段における画像の書き込み開始信号を各所定位
置ごとに生成する画像制御信号生成手段とを有し、画像
制御信号生成手段は、変動量記憶手段に記憶された位置
変動量の最大値と最小値とによって制限される範囲内で
あって、かつ画像形成領域外となる範囲内において、各
画像形成手段における画像の書き込み開始信号を生成す
ることを特徴とする。
【0010】この画像形成装置には、異なる色の画像を
形成する複数の画像形成手段と、これら複数の画像形成
手段の動作を制御する画像制御手段と、画像制御手段に
よる制御に基づき各画像形成手段によって形成される画
像を順次重ね合わせた多色の画像を担持する無端状の像
担持体とが備わっており、多色の画像を形成することが
できる。ここで、像担持体は、順次重ね合わせた多色の
画像を担持する際、直接像担持体上に担持してもよい
し、記録体を介して間接的に担持してもよい。
【0011】このように異なる色の画像を重ね合わせて
多色の画像を形成するため、各色の画像を正確に重ね合
わせることができる様に、本画像形成装置では以下の制
御を行っている。まず、位置検出手段により、像担持体
に設けられた基準位置が、像担持体が一周するごとに検
出される。そして、非画像形成時に、位置変動量算出手
段により、位置検出手段により検出される検出信号に基
づき決定される像担持体における複数の所定位置におい
て、それぞれの所定位置における基準色に対する他色の
位置変動量が算出される。位置変動量算出手段により算
出された位置変動量は、位置変動量記憶手段に記憶され
る。なお、非画像形成時には、画像形成が行われない状
態の他、画像形成装置の電源が投入された直後も含まれ
る。
【0012】ここで、位置変動量算出手段は、非画像形
成時に画像形成手段により像担持体の全周にわたって作
成されるレジストパターンに基づき、像担持体の各所定
位置における位置変動量を算出するようにすればよい。
【0013】そして、画像形成時には、位置変動量記憶
手段に記憶された像担持体の各所定位置における位置変
動量に基づき、画像制御信号生成手段により、各画像形
成手段における画像の書き込み開始信号が各所定位置ご
とに生成される。すなわち、色ズレ補正後の書き込み開
始信号が各所定位置ごとに生成されるのである。このた
め、色ズレ補正を確実に防止することができる。
【0014】また、画像制御信号生成手段により生成さ
れる各画像形成手段における画像の書き込み開始信号
は、変動量記憶手段に記憶された位置変動量の最大値と
最小値とによって制限される範囲内であって、かつ画像
形成領域外となる範囲内において生成される。従って、
画像の書き込み開始信号を各所定位置ごとに生成、つま
り連続的に変化させても、画像欠損が起きない。
【0015】なお、本発明に係る画像形成装置において
は、像担持体は、画像が記録される記録体を担持するも
のであってもよい。すなわち、本発明は電子写真方式の
画像形成装置の他、インクジェット方式や銀塩方式等の
画像形成装置にも適用することができる。なお、電子写
真方式やインクジェット方式の場合には、記録体として
主に用紙が使用され、銀塩方式の場合には、記録体とし
て主に感光紙が使用される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づ
いて詳細に説明する。図1に示すように、本実施の形態
に係る画像形成装置10は、画像形成部11Bk,11
C,11M,11Yと、転写ベルト20と、画像制御部
30と、画像制御信号生成部40と、ベルト位置検出セ
ンサBSと、2つのレジスト検出センサRSとが備わっ
ている。
【0017】画像形成部11Bk,11C,11M,1
1Yは、転写ベルト20上に画像(レジストパターンも
含む)を形成するものである。各画像形成部11Bk,
11C,11M,11Yには、書き込み部12Bk,1
2C,12M,12Y、感光体ドラム13Bk,13
C,13M,13Y、およびその周辺機器(帯電チャー
ジャ、現像器、転写チャージャ、クリーナー等)が備わ
っている。そして、各画像形成部11Bk,11C,1
1M,11Yでは、各書き込み部12Bk,12C,1
2M,12Yによって各感光体ドラム13Bk,13
C,13M,13Yの表面に書き込まれた潜像がトナー
像として顕像化され、そのトナー像が転写ベルト20上
に転写されるようになっている。その際、各画像形成部
11Bk,11C,11M,11Yによって順次異なる
色のトナー像が、転写ベルト20上に重ねて転写されて
多色の画像が形成されるようになっている。なお、各書
き込み部12Bk,12C,12M,12Yには、LE
Dアレイを用いている。
【0018】転写ベルト20は、駆動ローラ21の回転
駆動により図中矢印方向に走行するものであり、駆動ロ
ーラ21の他、2つの従動ローラ22,23に巻き架け
られた無端状のベルトである。この転写ベルト20の走
行経路上には、1つのベルト位置検出センサBSと2つ
のレジスト検出センサRSが設けられている。ベルト位
置検出センサBSは、転写ベルト20に設けられた基準
位置を検出し、転写ベルト20が一周するごとにパルス
信号を出力するものである。また、レジスト検出センサ
RSは、各画像形成部11Bk,11C,11M,11
Yにより転写ベルト20上に形成されるレジストパター
ンを検出するものである。ここで、2つのレジスト検出
センサRSは、主走査方向(転写ベルト20の走行方向
(副走査方向)と直交する方向)において並列配置され
ている。すなわち、紙面の手前と奥に1つずつ配置され
ているのである。これにより、図2(a)に示すような
転写ベルト20の両端部に形成されたレジストパターン
RPをサンプリングできるようになっている。
【0019】なお、レジストパターンRPは、非画像形
成時に画像形成部11Bk,11C,11M,11Yに
よって、転写ベルト20の全周にわたって形成される。
転写ベルト20を展開したときの全長は、約960mm
である。また、レジストパターンRPは、図2(b)に
示すような、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)の順序で一定の間隔をとって
形成されるパターンが繰り返されるものである。本実施
の形態では、レジストパターンRPにおける繰り返しの
単位パターン(図2(b)参照)の長さは、16mm程
度である。すなわち、単位パターンの整数倍が転写ベル
ト20の全長となるように構成されている。
【0020】画像制御部30は、各画像形成部11B
k,11C,11M,11Yに対して、記録体に記録す
べき画像の画像信号を与えるとともに、各画像形成部1
1Bk,11C,11M,11Yの動作を制御するもの
である。このため、画像制御部30は、画像IF部31
を介してスキャナ32やコントローラ33に接続され、
これらから画像信号等を得るようになっている。
【0021】また、画像制御部30には、各画像形成部
11Bk,11C,11M,11Yにおける画像の書き
込み開始タイミングを指示する主走査周期信号を生成す
る画像制御信号生成部40が接続されている。この画像
制御部30は、請求項にいう「位置変動量算出手段」の
役割も担っている。このため、画像制御信号生成部40
には、図3に示すように、画素カウンタ41と、比較器
42と、アドレスカウンタ43と、演算器44と、主走
査周期信号生成部45と、セレクタ46とが備わってい
る。
【0022】画素カウンタ41は、画素クロックCLK
によりインクリメントされるカウンタ値DCTを出力す
るものである。そして、端子LDに入力されている出力
信号LINEが「Low」になると、カウンタ値がリセ
ットされるようになっている。ここで、カウンタ値DC
Tの最小値は、主走査方向の最大描画域の画素数よりも
大きく、かつ位置変動情報DATに基づき可変される可
変主走査周期設定値PBの最小値よりも大きい。また、
カウンタ値DCTの最大値は、位置変動情報DATに基
づき可変される可変主走査周期設定値PBの最大値より
も小さい。
【0023】比較器42は、画素カウンタ41から出力
されるカウンタ値DCTと、後述するセレクタ46から
出力される主走査同期信号設定値PDとが一致するか否
かを判断するものである。そして、カウンタ値DCTと
主走査同期信号設定値PDとが一致する場合に、出力信
号LINEを「Low」にするようになっている。
【0024】アドレスカウンタ43は、主走査周期信号
HSYNCによりインクリメントされ、ベルト位置信号
Eによりリセットされるアドレス信号ADRを出力する
ものである。なお、ベルト位置信号Eは、ベルト位置検
出センサBSから出力される基準位置パルスである。そ
して、アドレスカウンタ43から出力されるアドレス信
号ADRは、位置変動量記憶部47に入力されるように
なっている。
【0025】演算器44は、主走査周期設定値PAに位
置変動情報DATを加減算することにより、可変主走査
周期設定値PBを算出するものである。具体的に演算器
44においては、図4に示すフローチャートに従って可
変主走査周期設定値PBが設定される。まず、演算器4
4に、主走査周期信号PAと位置変動量R(=DAT)
が入力される(S1)。そうすると、第1設定値TPが
式(1)により算出される(S2)。 TP=PA+R …(1)
【0026】次いで、演算器44に入力された位置変動
量Rが正であるか否かが判断される(S3)。位置変動
量Rが正であれば(S3:YES)、式(2)が成立する
か否かが判断される(S4)。 TP≧PA+Ws …(2) ここで、Wsは最大描画域スタートアドレスであり、主
走査周期信号HSYNCの立ち下がりからの有効描画領
域の開始カウンタ値を示す。
【0027】そして、式(2)が成立する場合には(S
4:YES)、可変主走査周期設定値PBは式(3)によ
り決定される。 PB=PA+Ws−1 …(3) 一方、式(2)が成立しない場合には(S4:NO)、可
変主走査周期設定値PBは式(4)により決定される。 PB=TP …(4)
【0028】また、演算器44に入力された位置変動量
Rが負である場合には(S3:NO)、式(5)が成立す
るか否かが判断される(S7)。 TP≦We …(5) ここで、Weは最大描画域エンドアドレスであり、主走
査周期信号HSYNCの立ち下がりからの有効描画領域
の終了カウンタ値を示す。。
【0029】そして、式(5)が成立する場合には(S
7:YES)、可変主走査周期設定値PBは式(6)によ
り決定される(S8)。 PB=We+1 …(6) 一方、式(5)が成立しない場合には(S7:NO)、可
変主走査周期設定値PBは式(4)により決定される(S
6)。このようにして、演算器44において可変主走査
周期設定値PBが算出されるようになっているのであ
る。
【0030】図3に戻って、主走査周期信号生成部45
は、画素カウンタ41から出力されるカウンタ値DCT
に基づき、主走査周期信号HSYNCを連続的に生成す
るものである。この主走査周期信号生成部45は、例え
ば、画素カウンタDCTが「1」のときに、主走査周期
信号HSYNCを「High」から「Low」に変化さ
せ、カウンタ値DCTが「レジスタ設定値(例えば「3
2」)」のときに、主走査周期信号HSYNCを「Lo
w」から「High」に変化させるフリップフロップ回
路により構成すればよい。
【0031】ここで、上記したように、カウンタ値DC
Tが主走査方向の最大描画域の画素数よりも大きく、か
つ主走査周期設定値PBの最小値よりも大きい。また、
カウンタ値DCTの最大値は、位置変動情報DATに基
づき可変される主走査周期設定値PBの最大値よりも小
さい。これにより、主走査周期信号生成部45は、描画
域以外であってラスタ周期の下限と上限とにより制限さ
れる範囲内において、主走査周期信号HSYNCを生成
するようになっている。
【0032】セレクタ46は、画像形成選択信号SEL
に基づいて、理想のマシンシステム速度に基づき予め設
定された主走査周期設定値PA、あるいは位置変動情報
DATにより可変される可変主走査周期設定値PBのい
ずれかを選択するものである。なお、画像形成選択信号
SELは、画像形成装置10が「非画像形成時」である
か、「画像形成時」であるかを示す信号である。そし
て、セレクタ46により選択されたものが、主走査周期
設定値PDとして、比較器42の端子Bに入力されるよ
うになっている。具体的には、非画像形成時であれば主
走査周期設定値PDとしてPAが選択される。一方、画
像形成時であれば主走査周期設定値PDとしてPBが選
択されるようになっている。
【0033】次に、このように構成された画像形成装置
10の動作について説明する。非画像形成時において、
図2(a)に示したレジストパターンRPが形成される
(図5(a)参照)。ここで、転写ベルト20の速度変
動等により、レジストパターンRPは、各色ごとの間隔
が常に一定には保たれない。すなわち、例えば図5
(b)に示すように、ブラック(Bk)を基準とすると
シアン(C)に位置変動(位置ズレ)が生じるのであ
る。そして、レジスト検出センサRSにより、転写ベル
ト20上に形成されたレジストパターンRPが一定の時
間間隔で繰り返しサンプリングされる。これにより、各
色のサンプリングデータが取り込まれる。そうすると、
基準色に対する位置変動量R(N)が式(7)により算出され
る。 R(N)=(d(i)−d0(i))−Rav …(7) ここで、d(i)は各ベルト位置におけるサンプリングデ
ータから算出される距離であり、d0(i)は各ベルト位置
における理想距離であり、Ravは転写ベルト20の全周
における位置変動量の平均値である。
【0034】これにより、図5(a)に示すように、各
ベルト位置B(N):B(0)〜B(N)における位置変動量R
(N):R(0)〜R(N)が得られる。そして、これらの位置
変動量R(N)は、図6に示すように、各ベルト位置B(N)
に対応させた状態で位置変動量記憶部47に記憶され
る。なお、各ベルト位置B(N)はアドレス信号ADRに
相当し、位置変動量R(N)はDATに相当する。また、
ここでは、転写ベルト一周分のデータしかサンプリング
していないが、転写ベルト数周分のデータをサンプリン
グすることにより、位置変動量R(N)の精度を向上させ
ることもできる。その結果として、レジスト補正(色ズ
レ補正)の精度も向上することになる。
【0035】そして、画像形成装置10の画像形成時に
は、位置変動量記憶部47に記憶された位置変動量R
(N)が各ベルト位置B(N)に応じて読み出され、それらの
データに基づき、画像制御信号生成部40によって主走
査同期信号HSYNCが生成される。これにより、各色
の間において色ズレが発生しないように各感光体ドラム
13Bk,13C,13M,13Yに静電潜像が書き込
まれる。従って、転写ベルト20上で重ね転写された各
色のトナー像が正確に重ね合わせられ、色ズレのない高
品質な多色画像が形成される。
【0036】さらに、画像制御信号生成部40によって
主走査同期信号HSYNCは、主走査周期信号生成部4
5によって、画素カウンタ41から出力されるカウンタ
値DCTに基づき連続的に生成される。そして、画素カ
ウンタDCTが主走査方向の最大描画領域の画素数より
も大きく、かつ可変主走査周期設定値PBの最小値より
も大きい。また、カウンタ値DCTの最大値は、可変主
走査周期設定値PBの最大値よりも小さい。これによ
り、主走査周期信号生成部45によって生成される主走
査周期信号HSYNCは、図7に示すように、最大描画
域以外であって、かつラスタ周期下限とラスタ周期上限
の間(ラスタ周期可変範囲内)に生成されることにな
る。従って、主走査同期信号の周期(画像の書き込みタ
イミング)を連続的に変化させても画像欠損が発生しな
い。
【0037】以上、詳細に説明したように本実施の形態
に係る画像形成装置10によれば、画像制御信号生成部
40において、転写ベルト20の各ベルト位置ごとに、
各ベルト位置B(N)における位置変動量R(N)に基づき主
走査同期信号HSYNCが生成される。すなわち、主走
査同期信号HSYNCが連続的に生成されるのである。
これにより、色ズレの発生が確実に防止される。また、
主走査周期信号生成部40によって生成される主走査周
期信号HSYNCは、最大描画域以外であって、かつラ
スタ周期下限とラスタ周期上限の間(ラスタ周期可変範
囲内)に生成される。従って、主走査同期信号HSYN
Cの周期(画像の書き込みタイミング)を連続的に変化
させても画像欠損が発生しない。
【0038】なお、本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記した実施の形態では、
各書き込み部12Bk,12C,12M,12YにLE
Dアレイを用いているが、レーザを用いることもでき
る。ただし、レーザを用いる場合には、主走査方向にお
ける直線性がLEDアレイに比べると劣るため、レジス
ト検出センサRSを主走査方向において3つ以上配置す
ることが望ましい。これに伴い、レジスト検出センサR
Sと同じ数だけのレジストパターンRPを作成する必要
があるのは言うまでもない。
【0039】また、画像形成部11(色符号Bk,C,
M,Yは省略)に、インクジェットヘッドを用いる画像
形成装置(インクジェット方式)、銀塩露光ヘッドを用
いる画像形成装置(銀塩方式)、あるいは、感光体ドラ
ムの代わりに感光体ベルトを用いる画像形成装置にも、
もちろん本発明を適用することが可能であり、上記した
効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明によれば、色
ズレや画像欠損の発生を確実に防止することができる画
像形成装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示
す図である。
【図2】レジストパターンの形状を示す図である。図2
(a)はレジストパターン全体を示す図であり、図2
(b)は繰り返しの単位パターンを示す図である
【図3】画像制御信号生成部の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】演算器における可変主走査周期設定値の算出方
法を示したフローチャートである。
【図5】位置変動量の検出動作を説明するための図であ
る。
【図6】位置変動記憶部におけるデータ記憶状態を説明
するための図である。
【図7】主走査周期信号の生成範囲を説明するための図
である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 画像形成部 12 書き込み部(LEDアレイ) 13 感光体ドラム 20 転写ベルト 30 画像制御部 40 画像制御信号生成部 47 位置変動量記憶部 BS ベルト位置検出センサ RS レジスト検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 Fターム(参考) 2C162 AE04 AE12 AE19 AE28 AE47 AE69 AF13 AF54 AF62 AF69 AF82 AF92 FA17 FA50 2H027 DA21 DE07 DE10 EB04 EC03 EC06 EC07 ED04 EE02 EE07 EF06 EF09 ZA07 2H030 AA01 AB02 AD11 AD17 BB42 BB44 BB56

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色の画像を形成する複数の画像形
    成手段と、 これら複数の画像形成手段の動作を制御する画像制御手
    段と、 前記画像制御手段による制御に基づき前記各画像形成手
    段によって形成される画像を順次重ね合わせた多色の画
    像を担持する無端状の像担持体と、 前記像担持体に設けられた基準位置を前記像担持体の走
    行一周ごとに検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出される検出信号に基づき決
    定される前記像担持体における複数の所定位置におい
    て、それぞれの所定位置における基準色に対する他色の
    位置変動量を算出する位置変動量算出手段と、 前記位置変動算出手段により算出された位置変動量を記
    憶する位置変動量記憶手段と、 前記位置変動量記憶手段に記憶された前記像担持体の各
    所定位置における位置変動量に基づいて、前記各画像形
    成手段における画像の書き込み開始信号を各所定位置ご
    とに生成する画像制御信号生成手段とを有し、 前記画像制御信号生成手段は、前記変動量記憶手段に記
    憶された位置変動量の最大値と最小値とによって制限さ
    れる範囲内であって、かつ画像形成領域外となる範囲内
    において、前記各画像形成手段における画像の書き込み
    開始信号を生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 位置変動量算出手段は、非画像形成時に前記画像形成手
    段により前記像担持体上に作成されるレジストパターン
    に基づき、前記像担持体の各所定位置における位置変動
    量を算出することを特徴する画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286497A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置
US11567421B2 (en) 2020-03-06 2023-01-31 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Signal generation circuit and image forming apparatus

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