JP2002105388A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents
塗料用樹脂組成物Info
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- JP2002105388A JP2002105388A JP2000295833A JP2000295833A JP2002105388A JP 2002105388 A JP2002105388 A JP 2002105388A JP 2000295833 A JP2000295833 A JP 2000295833A JP 2000295833 A JP2000295833 A JP 2000295833A JP 2002105388 A JP2002105388 A JP 2002105388A
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- coating
- resin
- acrylic resin
- epoxy group
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Abstract
(57)【要約】
【課題】貯蔵安定性が良好で、低温(80℃以下)での
硬化性、塗装外観、各種基材への付着性、耐候性など種
々塗料性能に優れた塗料用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(a)が共重合された側鎖にアルコキシシラン基を有す
る数平均分子量500〜80000のシラン基含有アク
リル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽和単量体(b)が
共重合された側鎖にエポキシ基を有する数平均分子量5
00〜80000のエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤(B)およびノニオン
系界面活性剤(C)を含有する塗料用樹脂組成物であっ
て、該塗料用樹脂(A)中に含まれるエポキシ基含有不
飽和単量体(b)の量が5000ppm未満であること
を特徴とする塗料用樹脂組成物。
硬化性、塗装外観、各種基材への付着性、耐候性など種
々塗料性能に優れた塗料用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(a)が共重合された側鎖にアルコキシシラン基を有す
る数平均分子量500〜80000のシラン基含有アク
リル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽和単量体(b)が
共重合された側鎖にエポキシ基を有する数平均分子量5
00〜80000のエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤(B)およびノニオン
系界面活性剤(C)を含有する塗料用樹脂組成物であっ
て、該塗料用樹脂(A)中に含まれるエポキシ基含有不
飽和単量体(b)の量が5000ppm未満であること
を特徴とする塗料用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料用樹脂組成物
およびその塗料用樹脂組成物を含有する塗料に関するも
のである。
およびその塗料用樹脂組成物を含有する塗料に関するも
のである。
【0002】詳細に説明すれば、本発明は、室温または
加熱により硬化可能な塗料を製造するための塗料用樹脂
組成物に関するものであり、該塗料用樹脂組成物を含む
塗料により被覆された塗装物品は、長期にわたり美麗な
塗装外観を維持し、塗装物品に要求される数々の要求性
能と機能を高いレベルで実現する。
加熱により硬化可能な塗料を製造するための塗料用樹脂
組成物に関するものであり、該塗料用樹脂組成物を含む
塗料により被覆された塗装物品は、長期にわたり美麗な
塗装外観を維持し、塗装物品に要求される数々の要求性
能と機能を高いレベルで実現する。
【0003】
【従来の技術】従来、塗料に求められる性能や機能は多
岐に渡っており、それぞれの分野あるいは用途で十分な
機能と性能が発揮されるように種々の塗料用樹脂が開発
され、実用化されている。一例を挙げれば、高耐候性と
耐久性を目指したフッ素樹脂塗料、耐汚染性や耐傷つき
性を目指した無機塗料、金属の防触を目指したジンクリ
ッチ塗料、低VOC化(環境に排出される有機溶剤の低
減)をはかる目的で開発された水系エマルジョン塗料や
ハイソリッド塗料等がある。
岐に渡っており、それぞれの分野あるいは用途で十分な
機能と性能が発揮されるように種々の塗料用樹脂が開発
され、実用化されている。一例を挙げれば、高耐候性と
耐久性を目指したフッ素樹脂塗料、耐汚染性や耐傷つき
性を目指した無機塗料、金属の防触を目指したジンクリ
ッチ塗料、低VOC化(環境に排出される有機溶剤の低
減)をはかる目的で開発された水系エマルジョン塗料や
ハイソリッド塗料等がある。
【0004】これらの塗料は、それらが目指したそれぞ
れの分野では高い評価を受け、市場に受け入れられてい
る。
れの分野では高い評価を受け、市場に受け入れられてい
る。
【0005】一方、一つの塗料で全ての分野または用途
に適用できるもの、あるいは硬化剤が既調合されており
(=1液塗料、または硬化剤を配合してからのポットラ
イフ(塗料が増粘またはゲル化し使用不可能になるまで
の時間)が十分長く、塗装作業的に既調合と同等と見な
せる塗料)塗装現場での塗料調合などに係わる作業が軽
減される塗料、およびデリバリーや塗料の保管に制約が
なく容易なもの、などが切望されている。これらの例と
しては、特開昭60−67553号公報、特開昭63−
108048号公報、特開平2−73825号公報、特
開平6−128533号公報、特開平8−157722
号公報、特開平10−060211、特開平11−31
5248号公報、特開2000−44867号公報等が
提案されている。
に適用できるもの、あるいは硬化剤が既調合されており
(=1液塗料、または硬化剤を配合してからのポットラ
イフ(塗料が増粘またはゲル化し使用不可能になるまで
の時間)が十分長く、塗装作業的に既調合と同等と見な
せる塗料)塗装現場での塗料調合などに係わる作業が軽
減される塗料、およびデリバリーや塗料の保管に制約が
なく容易なもの、などが切望されている。これらの例と
しては、特開昭60−67553号公報、特開昭63−
108048号公報、特開平2−73825号公報、特
開平6−128533号公報、特開平8−157722
号公報、特開平10−060211、特開平11−31
5248号公報、特開2000−44867号公報等が
提案されている。
【0006】しかしながら、提案されているこれらの技
術では、硬化性、塗膜外観あるいは各種被塗物に対する
付着性という塗料に要求される基本的な種々性能を十分
満足できているとはいえないのが現状である。
術では、硬化性、塗膜外観あるいは各種被塗物に対する
付着性という塗料に要求される基本的な種々性能を十分
満足できているとはいえないのが現状である。
【0007】一例を挙げれば、塗料に要求される一つの
性能(意匠/塗膜外観)をみた場合、これらの技術では
低温乾燥時(冬期)、または高温高湿時(梅雨期〜夏
期)に塗装した場合、あるいは40μm程度以上の厚膜
塗装した場合には、塗膜にチヂミ(塗膜表面がちりめん
模様となる現象)が発生し、美麗な塗膜外観が得られ難
い。すなわち、意匠性および美観で不的確となるばかり
でなく、このような場合には種々塗膜性能、光沢、塗膜
の平滑性、被塗物への付着性、耐薬品性あるいは耐候性
などが極めて悪くなるのが常である。これら塗膜外観に
関する事項は、塗料用樹脂中に未反応で残存するエポキ
シ基含有不飽和単量体量および未反応で残存する不飽和
単量体の総量とも密接に関連するが、これら事項にまで
細心の考慮が払われているとは言いがたいものである。
性能(意匠/塗膜外観)をみた場合、これらの技術では
低温乾燥時(冬期)、または高温高湿時(梅雨期〜夏
期)に塗装した場合、あるいは40μm程度以上の厚膜
塗装した場合には、塗膜にチヂミ(塗膜表面がちりめん
模様となる現象)が発生し、美麗な塗膜外観が得られ難
い。すなわち、意匠性および美観で不的確となるばかり
でなく、このような場合には種々塗膜性能、光沢、塗膜
の平滑性、被塗物への付着性、耐薬品性あるいは耐候性
などが極めて悪くなるのが常である。これら塗膜外観に
関する事項は、塗料用樹脂中に未反応で残存するエポキ
シ基含有不飽和単量体量および未反応で残存する不飽和
単量体の総量とも密接に関連するが、これら事項にまで
細心の考慮が払われているとは言いがたいものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点を
考慮した塗料用樹脂組成物およびその塗料用樹脂組成物
を含有する塗料に関するものである。
考慮した塗料用樹脂組成物およびその塗料用樹脂組成物
を含有する塗料に関するものである。
【0009】詳細に説明すれば、本発明の目的は、厳し
い塗装環境下でも美麗な塗膜外観が得られ、各種被塗物
への付着性、耐薬品性、耐傷つき性、耐候性および金属
の防食性などの種々の塗膜性能に優れた塗料を得るため
の塗料用樹脂組成物を提供することにある。
い塗装環境下でも美麗な塗膜外観が得られ、各種被塗物
への付着性、耐薬品性、耐傷つき性、耐候性および金属
の防食性などの種々の塗膜性能に優れた塗料を得るため
の塗料用樹脂組成物を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、上記塗料用樹脂組成
物を含有する塗料、およびその塗料で被覆した塗装物品
を提供することにある。
物を含有する塗料、およびその塗料で被覆した塗装物品
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の塗料用樹脂組成
物は、水酸基含有不飽和単量体(a)が共重合された側
鎖に水酸基を有する数平均分子量500〜80,000
の水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽
和単量体(b)が共重合された側鎖にエポキシ基を有す
る数平均分子量500〜80,000のエポキシ基含有
アクリル樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤
(B)およびノニオン系界面活性剤(C)を含有する塗
料用樹脂組成物であって、該塗料用樹脂(A)中に含ま
れるエポキシ基含有不飽和単量体(b)の量が5,00
0ppm未満であることを特徴とする塗料用樹脂組成物
である。
物は、水酸基含有不飽和単量体(a)が共重合された側
鎖に水酸基を有する数平均分子量500〜80,000
の水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽
和単量体(b)が共重合された側鎖にエポキシ基を有す
る数平均分子量500〜80,000のエポキシ基含有
アクリル樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤
(B)およびノニオン系界面活性剤(C)を含有する塗
料用樹脂組成物であって、該塗料用樹脂(A)中に含ま
れるエポキシ基含有不飽和単量体(b)の量が5,00
0ppm未満であることを特徴とする塗料用樹脂組成物
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の塗料用樹脂組成物は、水
酸基含有不飽和単量体(a)が共重合された側鎖に水酸
基を有する数平均分子量500〜80,000の水酸基
含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽和単量体
(b)が共重合された側鎖にエポキシ基を有する数平均
分子量500〜80,000のエポキシ基含有アクリル
樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤(B)およ
びノニオン系界面活性剤(C)を含有する塗料用樹脂組
成物であって、該塗料用樹脂(A)中に含まれるエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)の量が5,000ppm未
満の塗料用樹脂組成物である。
酸基含有不飽和単量体(a)が共重合された側鎖に水酸
基を有する数平均分子量500〜80,000の水酸基
含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基含有不飽和単量体
(b)が共重合された側鎖にエポキシ基を有する数平均
分子量500〜80,000のエポキシ基含有アクリル
樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)と硬化剤(B)およ
びノニオン系界面活性剤(C)を含有する塗料用樹脂組
成物であって、該塗料用樹脂(A)中に含まれるエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)の量が5,000ppm未
満の塗料用樹脂組成物である。
【0013】本発明で用いられる、側鎖に水酸基を有す
る数平均分子量500〜80,000の水酸基含有アク
リル樹脂(P)は、水酸基含有不飽和単量体(a)と必
要であればその他の不飽和単量体(l−1)をラジカル
共重合することにより製造することができる。ラジカル
共重合であれば、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液
重合などいずれの重合方法であってもよく、製造される
ポリマー形態も、液状、分散状、塊状などいずれでもよ
い。本発明では、使い勝手の点で溶液重合が推奨でき、
液状でポリマーを得ることが望ましい。
る数平均分子量500〜80,000の水酸基含有アク
リル樹脂(P)は、水酸基含有不飽和単量体(a)と必
要であればその他の不飽和単量体(l−1)をラジカル
共重合することにより製造することができる。ラジカル
共重合であれば、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液
重合などいずれの重合方法であってもよく、製造される
ポリマー形態も、液状、分散状、塊状などいずれでもよ
い。本発明では、使い勝手の点で溶液重合が推奨でき、
液状でポリマーを得ることが望ましい。
【0014】水酸基含有不飽和単量体(a)としては、
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、シ
クロヘキサンジメタノールのモノアクリル酸エステル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチ
ル、シクロヘキサンジメタノールのモノメタクリル酸エ
ステル、これらとε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トンなどのラクトン類との付加物等が例示できる。該水
酸基含有不飽和単量体(a)は単独でも、もしくは2種
類以上の混合物であってもよい。
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、シ
クロヘキサンジメタノールのモノアクリル酸エステル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチ
ル、シクロヘキサンジメタノールのモノメタクリル酸エ
ステル、これらとε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トンなどのラクトン類との付加物等が例示できる。該水
酸基含有不飽和単量体(a)は単独でも、もしくは2種
類以上の混合物であってもよい。
【0015】水酸基含有不飽和単量体(a)を共重合す
ることにより、種々被塗物(特にアルミニウム合金、マ
グネシウム合金などの金属類)への付着性、塗料の硬化
性が向上する傾向にある。
ることにより、種々被塗物(特にアルミニウム合金、マ
グネシウム合金などの金属類)への付着性、塗料の硬化
性が向上する傾向にある。
【0016】その他の不飽和単量体(l−1)として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭
素原子数1〜18のアルキルエステル類、メタクリル酸
トリフルオロエチル、メタクリル酸ヘプタフルオロプロ
ピル、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート等の
フルオロアルキル基(フルオロアルキル基の炭素原子数
は1〜24)含有不飽和単量体(c)、3−メタクリロ
イルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリ
ロイルオキシプロピルトリエトキシシランなどの分子中
にアルコキシシラン基を有するアルコキシシラン基含有
不飽和単量体(d)、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸メチルグリシジル、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート等
のエポキシ基含有不飽和単量体(b)、ダイアセトンア
クリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、N−ブ
トキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルメタ
クリルアミド等のアミド基含有不飽和単量体、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシメチ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシエチ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシプロピ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール等のベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収性不飽和単量体(R−UV
A)、4−メタクリロイルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メタクアクリロイルオキシ
−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等のヒ
ンダートアミン系光安定性不飽和単量体(R−HAL
S)、スチレン、酢酸ビニル、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、ブタジエン、テトラフルオロエ
チレン、トリクロロフルオロエチレン、ジクロロフルオ
ロエチレン、モノクロロフルオロエチレン、ブチルビニ
ルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のビニル
化合物、アリルメタクリレート等の一分子中にアリル基
とアクリロイル基を有する化合物等を例示することがで
きる。その他の不飽和単量体(l−1)は、単独でもも
しくは2種類以上の混合物であってもよい。
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭
素原子数1〜18のアルキルエステル類、メタクリル酸
トリフルオロエチル、メタクリル酸ヘプタフルオロプロ
ピル、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート等の
フルオロアルキル基(フルオロアルキル基の炭素原子数
は1〜24)含有不飽和単量体(c)、3−メタクリロ
イルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリ
ロイルオキシプロピルトリエトキシシランなどの分子中
にアルコキシシラン基を有するアルコキシシラン基含有
不飽和単量体(d)、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸メチルグリシジル、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート等
のエポキシ基含有不飽和単量体(b)、ダイアセトンア
クリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、N−ブ
トキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルメタ
クリルアミド等のアミド基含有不飽和単量体、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシメチ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシエチ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2
´−ヒドロキシ−5´−(メタクリロイルオキシプロピ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール等のベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収性不飽和単量体(R−UV
A)、4−メタクリロイルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メタクアクリロイルオキシ
−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等のヒ
ンダートアミン系光安定性不飽和単量体(R−HAL
S)、スチレン、酢酸ビニル、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、ブタジエン、テトラフルオロエ
チレン、トリクロロフルオロエチレン、ジクロロフルオ
ロエチレン、モノクロロフルオロエチレン、ブチルビニ
ルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のビニル
化合物、アリルメタクリレート等の一分子中にアリル基
とアクリロイル基を有する化合物等を例示することがで
きる。その他の不飽和単量体(l−1)は、単独でもも
しくは2種類以上の混合物であってもよい。
【0017】上記化合物の中で、特に、耐候性を向上、
改善するという観点からR−UVA、R−HALSが好
適に共重合することができる。また、R−UVAとして
は、ベンゾトリアゾール系のR−UVAが、またR−H
ALSとしては、窒素原子に直接結合した水素原子を有
さないR−HALSが好ましく、さらに好ましくはPK
bが8以上のものが塗料の貯蔵安定性向上、経時での硬
化性阻害の抑制、塗膜の着色防止および外観向上の観点
から推奨される。
改善するという観点からR−UVA、R−HALSが好
適に共重合することができる。また、R−UVAとして
は、ベンゾトリアゾール系のR−UVAが、またR−H
ALSとしては、窒素原子に直接結合した水素原子を有
さないR−HALSが好ましく、さらに好ましくはPK
bが8以上のものが塗料の貯蔵安定性向上、経時での硬
化性阻害の抑制、塗膜の着色防止および外観向上の観点
から推奨される。
【0018】R−UVAは、水酸基含有アクリル樹脂
(P)中に好ましくは0.01〜30重量%、より好ま
しくは0.5〜10重量%共重合することが推奨され
る。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性向上な
どの改善効果がかんばしくなく、また、共重合量が30
重量%を超える場合には、塗膜が着色したり、塗膜の耐
アルカリ性が悪化することがある。R−HALSは、水
酸基含有アクリル樹脂(P)中に0.01〜30重量
%、好ましくは0.5〜10重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性
向上などの改善効果がかんばしくなく、30重量%を超
える場合には、塗料の低温硬化性がやや悪化したり、塗
料の貯蔵安定性が悪化する場合がある。
(P)中に好ましくは0.01〜30重量%、より好ま
しくは0.5〜10重量%共重合することが推奨され
る。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性向上な
どの改善効果がかんばしくなく、また、共重合量が30
重量%を超える場合には、塗膜が着色したり、塗膜の耐
アルカリ性が悪化することがある。R−HALSは、水
酸基含有アクリル樹脂(P)中に0.01〜30重量
%、好ましくは0.5〜10重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性
向上などの改善効果がかんばしくなく、30重量%を超
える場合には、塗料の低温硬化性がやや悪化したり、塗
料の貯蔵安定性が悪化する場合がある。
【0019】側鎖に水酸基を有する水酸基含有アクリル
樹脂(P)は、前記のように水酸基含有不飽和単量体
(a)、および必要であればその他の不飽和単量体(l
−1)をラジカル共重合することにより製造することが
できる。
樹脂(P)は、前記のように水酸基含有不飽和単量体
(a)、および必要であればその他の不飽和単量体(l
−1)をラジカル共重合することにより製造することが
できる。
【0020】水酸基含有アクリル樹脂(P)の製造は、
ラジカル重合であれば、溶液重合、懸濁重合、乳化重
合、塊状重合等の重合方法の差異は問題としない。溶液
重合の一例をあげれば、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、ダイアセトンアルコール、リグロイン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
メチルエーテル、γ−ブチロラクトン等の有機溶剤を使
用し、アゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾ系重合
開始剤、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、その他の
遊離ラジカル発生化合物を重合開始剤として、加圧下ま
たは常圧下で、−20〜150℃で、好ましくは60〜
100℃で、より好ましくは使用する重合開始剤の分解
半減期温度+25℃以内で、前記水酸基含有不飽和単量
体(a)および必要であればその他の不飽和単量体(l
−1)をラジカル共重合することにより製造することが
できる。ここで、分子量を調節するために、ブチルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン等のアルキルチオ
ール類、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカ
プト基とシラン基を有する化合物、アルファメチルスチ
レンダイマー、チオグリコール酸、チオプロピオン酸な
どの分子中にチオ基とカルボキシル基を有する化合物
(m)等の連鎖移動剤を使用することもできる。
ラジカル重合であれば、溶液重合、懸濁重合、乳化重
合、塊状重合等の重合方法の差異は問題としない。溶液
重合の一例をあげれば、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、ダイアセトンアルコール、リグロイン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
メチルエーテル、γ−ブチロラクトン等の有機溶剤を使
用し、アゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾ系重合
開始剤、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、その他の
遊離ラジカル発生化合物を重合開始剤として、加圧下ま
たは常圧下で、−20〜150℃で、好ましくは60〜
100℃で、より好ましくは使用する重合開始剤の分解
半減期温度+25℃以内で、前記水酸基含有不飽和単量
体(a)および必要であればその他の不飽和単量体(l
−1)をラジカル共重合することにより製造することが
できる。ここで、分子量を調節するために、ブチルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン等のアルキルチオ
ール類、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカ
プト基とシラン基を有する化合物、アルファメチルスチ
レンダイマー、チオグリコール酸、チオプロピオン酸な
どの分子中にチオ基とカルボキシル基を有する化合物
(m)等の連鎖移動剤を使用することもできる。
【0021】チオ基とカルボキシル基を有する化合物
(m)は、後述するように、グラフト共重合体を製造す
る際に重要な役割を果たすことがある。すなわち、連鎖
移動剤として該カルボキシル基を有する化合物(m)を
使用することにより、ポリマー末端にカルボキシル基を
導入することが可能となる。該カルボキシル基とエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)との付加反応を経てポリマ
ー末端をアクリロイル性不飽和二重結合に変性すること
ができ、このアクリロイル性不飽和二重結合を利用し、
その他の不飽和単量体(l−1または後述するl−2)
とともにラジカル共重合することにより、グラフト共重
合体を製造することができる。
(m)は、後述するように、グラフト共重合体を製造す
る際に重要な役割を果たすことがある。すなわち、連鎖
移動剤として該カルボキシル基を有する化合物(m)を
使用することにより、ポリマー末端にカルボキシル基を
導入することが可能となる。該カルボキシル基とエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)との付加反応を経てポリマ
ー末端をアクリロイル性不飽和二重結合に変性すること
ができ、このアクリロイル性不飽和二重結合を利用し、
その他の不飽和単量体(l−1または後述するl−2)
とともにラジカル共重合することにより、グラフト共重
合体を製造することができる。
【0022】水酸基含有アクリル樹脂(P)の標準ポリ
スチレンを使用し、GPCにより測定される数平均分子
量は好ましくは500〜80,000、より好ましくは
800〜50,000であることが推奨される。数平均
分子量が500未満では、塗料の貯蔵安定性、塗膜の耐
候性がやや悪くなる傾向にある。また、数平均分子量が
80,000を超える場合には、塗膜のレベリング性が
損なわれたり、被塗物に対する付着性がやや悪化する傾
向にある。
スチレンを使用し、GPCにより測定される数平均分子
量は好ましくは500〜80,000、より好ましくは
800〜50,000であることが推奨される。数平均
分子量が500未満では、塗料の貯蔵安定性、塗膜の耐
候性がやや悪くなる傾向にある。また、数平均分子量が
80,000を超える場合には、塗膜のレベリング性が
損なわれたり、被塗物に対する付着性がやや悪化する傾
向にある。
【0023】本発明で用いられる、側鎖にエポキシ基を
有する数平均分子量5,000〜80,000のエポキシ
基含有アクリル樹脂(Q)は、グリシジル基含有不飽和
単量体(b)とおよび必要であればその他の不飽和単量
体(l−2)を共重合することにより製造することがで
きる。ラジカル共重合であれば、乳化重合、懸濁重合、
塊状重合、溶液重合などいずれの重合方法であっても
く、製造されるポリマー形態も、液状、分散状、塊状な
どいずれでもよい。本発明では、使い勝手の点で溶液重
合が推奨でき、液状でポリマーを得ることが望ましい。
有する数平均分子量5,000〜80,000のエポキシ
基含有アクリル樹脂(Q)は、グリシジル基含有不飽和
単量体(b)とおよび必要であればその他の不飽和単量
体(l−2)を共重合することにより製造することがで
きる。ラジカル共重合であれば、乳化重合、懸濁重合、
塊状重合、溶液重合などいずれの重合方法であっても
く、製造されるポリマー形態も、液状、分散状、塊状な
どいずれでもよい。本発明では、使い勝手の点で溶液重
合が推奨でき、液状でポリマーを得ることが望ましい。
【0024】エポキシ基含有不飽和単量体(b)として
は、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸メチルグリシジル、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルアクリレート、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルメタクリレート等の分子中に不飽和二
重結合と、エポキシ基を有するものが例示できる。該エ
ポキシ基含有不飽和単量体(b)は、単独でももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。該エポキシ基含有
不飽和単量体(b)は、エポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)のエポキシ当量が450〜30,000、好まし
くは650〜22,000となるよう共重合されること
が望ましい。エポキシ当量が450未満の場合には、塗
料の貯蔵安定性、塗膜の耐アルカリ性などがやや悪化す
る傾向にある。また、エポキシ当量が30,000を超
える場合には、被塗物への付着性がやや悪くなる傾向に
ある。
は、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸メチルグリシジル、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルアクリレート、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルメタクリレート等の分子中に不飽和二
重結合と、エポキシ基を有するものが例示できる。該エ
ポキシ基含有不飽和単量体(b)は、単独でももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。該エポキシ基含有
不飽和単量体(b)は、エポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)のエポキシ当量が450〜30,000、好まし
くは650〜22,000となるよう共重合されること
が望ましい。エポキシ当量が450未満の場合には、塗
料の貯蔵安定性、塗膜の耐アルカリ性などがやや悪化す
る傾向にある。また、エポキシ当量が30,000を超
える場合には、被塗物への付着性がやや悪くなる傾向に
ある。
【0025】その他の不飽和単量体(l−2)として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭
素原子数1〜18のアルキルエステル類、メタクリル酸
トリフルオロエチル、メタクリル酸ヘプタフルオロプロ
ピル、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート等の
フルオロアルキル基(フルオロアルキル基の炭素原子数
は1〜24)含有不飽和単量体(c)、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、シクロヘキサン
ジメタノールのモノアクリル酸エステル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、シクロヘ
キサンジメタノールのモノメタクリル酸エステル、これ
らとε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラ
クトン類との付加物等、水酸基含有不飽和単量体
(a)、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエト
キシシランなどのアルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメ
タクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−ブトキシメチルメタクリルアミド等のアミド基含有
不飽和単量体、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタ
クリロイルオキシメチル)フェニル]−2H−ベンゾト
リアゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタク
リロイルオキシエチル)フェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタクリ
ロイルオキシプロピル)フェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収性不飽和
単量体(R−UVA)、4−メタクリロイルアミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタク
アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン等のヒンダートアミン系光安定性不飽和単
量体(R−HALS)、スチレン、酢酸ビニル、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブタジエン、
テトラフルオロエチレン、トリクロロフルオロエチレ
ン、ジクロロフルオロエチレン、モノクロロフルオロエ
チレン、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニル
エーテル等のビニル化合物、アリルメタクリレート等の
一分子中にアリル基とアクリロイル基を有する化合物等
を例示することができる。該その他の不飽和単量体(l
−2)は、単独でももしくは2種類以上の混合物であっ
てもよい。
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭
素原子数1〜18のアルキルエステル類、メタクリル酸
トリフルオロエチル、メタクリル酸ヘプタフルオロプロ
ピル、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート等の
フルオロアルキル基(フルオロアルキル基の炭素原子数
は1〜24)含有不飽和単量体(c)、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、シクロヘキサン
ジメタノールのモノアクリル酸エステル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、シクロヘ
キサンジメタノールのモノメタクリル酸エステル、これ
らとε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラ
クトン類との付加物等、水酸基含有不飽和単量体
(a)、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエト
キシシランなどのアルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメ
タクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−ブトキシメチルメタクリルアミド等のアミド基含有
不飽和単量体、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタ
クリロイルオキシメチル)フェニル]−2H−ベンゾト
リアゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタク
リロイルオキシエチル)フェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−[2´−ヒドロキシ−5´−(メタクリ
ロイルオキシプロピル)フェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収性不飽和
単量体(R−UVA)、4−メタクリロイルアミノ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタク
アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン等のヒンダートアミン系光安定性不飽和単
量体(R−HALS)、スチレン、酢酸ビニル、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブタジエン、
テトラフルオロエチレン、トリクロロフルオロエチレ
ン、ジクロロフルオロエチレン、モノクロロフルオロエ
チレン、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニル
エーテル等のビニル化合物、アリルメタクリレート等の
一分子中にアリル基とアクリロイル基を有する化合物等
を例示することができる。該その他の不飽和単量体(l
−2)は、単独でももしくは2種類以上の混合物であっ
てもよい。
【0026】上記その他の不飽和単量体(l−2)の中
で、特に、耐候性を向上、改善するという観点からR−
UVA、R−HALSが好適に共重合することができ
る。また、R−UVAとしては、ベンゾトリアゾール系
のR−UVAが、またR−HALSとしては、窒素原子
に直接結合した水素原子を有さないR−HALSが好ま
しく、さらに好ましくはPKbが8以上のものが塗料の
貯蔵安定性向上、経時での硬化性阻害の抑制、塗膜の着
色防止および外観向上の観点から推奨される。
で、特に、耐候性を向上、改善するという観点からR−
UVA、R−HALSが好適に共重合することができ
る。また、R−UVAとしては、ベンゾトリアゾール系
のR−UVAが、またR−HALSとしては、窒素原子
に直接結合した水素原子を有さないR−HALSが好ま
しく、さらに好ましくはPKbが8以上のものが塗料の
貯蔵安定性向上、経時での硬化性阻害の抑制、塗膜の着
色防止および外観向上の観点から推奨される。
【0027】R−UVAは、エポキシ基含有アクリル樹
脂(Q)中に好ましくは0.01〜30重量%、より好
ましくは0.5〜10重量%共重合することが推奨され
る。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性向上な
どの改善効果がかんばしくなく、また共重合量が30重
量%を超える場合には、塗膜が着色したり、塗膜の耐ア
ルカリ性が悪化することがある。R−HALSは、シシ
ラン基含有アクリル樹脂(Q)中に0.01〜30重量
%、好ましくは0.5〜10重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性
向上などの改善効果がかんばしくなく、また共重合量が
30重量%を超える場合には、塗料の低温硬化性がやや
悪化したり、塗料の貯蔵安定性が悪化する場合がある。
脂(Q)中に好ましくは0.01〜30重量%、より好
ましくは0.5〜10重量%共重合することが推奨され
る。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性向上な
どの改善効果がかんばしくなく、また共重合量が30重
量%を超える場合には、塗膜が着色したり、塗膜の耐ア
ルカリ性が悪化することがある。R−HALSは、シシ
ラン基含有アクリル樹脂(Q)中に0.01〜30重量
%、好ましくは0.5〜10重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.01重量%未満では、耐候性
向上などの改善効果がかんばしくなく、また共重合量が
30重量%を超える場合には、塗料の低温硬化性がやや
悪化したり、塗料の貯蔵安定性が悪化する場合がある。
【0028】側鎖にエポキシ基を有するエポキシ基含有
アクリル樹脂(Q)は、前記エポキシ基含有不飽和単量
体(b)、および必要であればその他の不飽和単量体
(k−2)をラジカル共重合することにより製造するこ
とができる。
アクリル樹脂(Q)は、前記エポキシ基含有不飽和単量
体(b)、および必要であればその他の不飽和単量体
(k−2)をラジカル共重合することにより製造するこ
とができる。
【0029】エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)の製造
は、ラジカル重合であれば、溶液重合、懸濁重合、乳化
重合、塊状重合等の重合方法の差異は問題としない。溶
液重合の一例をあげれば、トルエン、キシレン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、ダイアセトンアルコール、リグロイン、ジオキ
サン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ルメチルエーテル、γ−ブチロラクトン等の有機溶剤を
使用し、アゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾ系重
合開始剤、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、その他
の遊離ラジカル発生化合物を重合開始剤として、加圧下
または常圧下で、−20〜150℃で、好ましくは60
〜100℃で、より好ましくは使用する重合開始剤の分
解半減期温度+25℃以内で、前記エポキシ基含有不飽
和単量体(b)および必要であればその他の不飽和単量
体(l−2)をラジカル共重合することにより製造する
ことができる。ここで、分子量を調節するために、ブチ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等のアルキ
ルチオール類、3−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等の
メルカプト基とシラン基を有する化合物、アルファメチ
ルスチレンダイマー、チオグリコール酸、チオプロピオ
ン酸などの分子中にチオ基とカルボキシル基を有する化
合物(m)等の連鎖移動剤を使用することもできる。
は、ラジカル重合であれば、溶液重合、懸濁重合、乳化
重合、塊状重合等の重合方法の差異は問題としない。溶
液重合の一例をあげれば、トルエン、キシレン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、ダイアセトンアルコール、リグロイン、ジオキ
サン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ルメチルエーテル、γ−ブチロラクトン等の有機溶剤を
使用し、アゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾ系重
合開始剤、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、その他
の遊離ラジカル発生化合物を重合開始剤として、加圧下
または常圧下で、−20〜150℃で、好ましくは60
〜100℃で、より好ましくは使用する重合開始剤の分
解半減期温度+25℃以内で、前記エポキシ基含有不飽
和単量体(b)および必要であればその他の不飽和単量
体(l−2)をラジカル共重合することにより製造する
ことができる。ここで、分子量を調節するために、ブチ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等のアルキ
ルチオール類、3−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等の
メルカプト基とシラン基を有する化合物、アルファメチ
ルスチレンダイマー、チオグリコール酸、チオプロピオ
ン酸などの分子中にチオ基とカルボキシル基を有する化
合物(m)等の連鎖移動剤を使用することもできる。
【0030】チオ基とカルボキシル基を有する化合物
(m)は後述、グラフト共重合体を製造する際に重要な
役割を果たすことがある。すなわち、連鎖移動剤として
該化合物を使用することにより、ポリマー末端にカルボ
キシル基を導入することが可能となる。該カルボキシル
基とエポキシ基含有不飽和単量体(b)との付加反応を
経てポリマー末端をアクリロイル性不飽和二重結合に変
性することができ、このアクリロイル性不飽和二重結合
を利用し、その他の不飽和単量体(l−1またはl−
2)とともにラジカル共重合することにより、グラフト
共重合体を製造することができる。
(m)は後述、グラフト共重合体を製造する際に重要な
役割を果たすことがある。すなわち、連鎖移動剤として
該化合物を使用することにより、ポリマー末端にカルボ
キシル基を導入することが可能となる。該カルボキシル
基とエポキシ基含有不飽和単量体(b)との付加反応を
経てポリマー末端をアクリロイル性不飽和二重結合に変
性することができ、このアクリロイル性不飽和二重結合
を利用し、その他の不飽和単量体(l−1またはl−
2)とともにラジカル共重合することにより、グラフト
共重合体を製造することができる。
【0031】エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)の標準
ポリスチレンを使用し、GPCにより測定される数平均
分子量は500〜80,000、好ましくは800〜5
0,000であることが推奨される。数平均分子量が5
00未満では、塗料の貯蔵安定性、塗膜の耐候性がやや
悪くなる傾向にある。数平均分子量が80000を超え
る場合には、塗膜のレベリング性が損なわれたり、被塗
物に対する付着性がやや悪化する傾向にある 本発明の塗料用樹脂(A)は、水酸基含有アクリル樹脂
(P)とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を含み、塗
料用樹脂(A)中の未反応エポキシ基含有不飽和単量体
(b)の量が5,000ppm未満であることが必要で
ある。さらに好ましくは、未反応不飽和単量体の総量が
10,000ppm未満であることが望ましい。未反応
エポキシ基含有不飽和単量体(b)の量は2,000p
pm未満であることが好ましく、また、未反応不飽和単
量体の総量は8,000ppm未満であることが好まし
い。
ポリスチレンを使用し、GPCにより測定される数平均
分子量は500〜80,000、好ましくは800〜5
0,000であることが推奨される。数平均分子量が5
00未満では、塗料の貯蔵安定性、塗膜の耐候性がやや
悪くなる傾向にある。数平均分子量が80000を超え
る場合には、塗膜のレベリング性が損なわれたり、被塗
物に対する付着性がやや悪化する傾向にある 本発明の塗料用樹脂(A)は、水酸基含有アクリル樹脂
(P)とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を含み、塗
料用樹脂(A)中の未反応エポキシ基含有不飽和単量体
(b)の量が5,000ppm未満であることが必要で
ある。さらに好ましくは、未反応不飽和単量体の総量が
10,000ppm未満であることが望ましい。未反応
エポキシ基含有不飽和単量体(b)の量は2,000p
pm未満であることが好ましく、また、未反応不飽和単
量体の総量は8,000ppm未満であることが好まし
い。
【0032】未反応エポキシ基含有不飽和単量体(b)
の量および未反応不飽和単量体の総量は、一般的な不飽
和単量体分析方法、例えば、ガスクロマトグラフィー
法、液体クロマトグラフィー法、GPC法等により測定
することができる。本発明では、液体クロマトグラフィ
ーを使用し、後述する条件により測定した。
の量および未反応不飽和単量体の総量は、一般的な不飽
和単量体分析方法、例えば、ガスクロマトグラフィー
法、液体クロマトグラフィー法、GPC法等により測定
することができる。本発明では、液体クロマトグラフィ
ーを使用し、後述する条件により測定した。
【0033】エポキシ基含有不飽和単量体(b)の量が
塗料用樹脂(A)中で5,000ppmを超える場合に
は、塗料の貯蔵安定性、硬化性が著しく阻害されたり、
塗膜の耐薬品性、耐候性が悪化する傾向にある。さらに
は、該エポキシ基含有不飽和単量体(b)が塗膜表面に
ブリードアウトしたり、あるいは塗膜内部にいつまでも
残存し、塗膜外観(特に、塗膜の平滑性、チヂミ)を著
しく悪化させる傾向にある。
塗料用樹脂(A)中で5,000ppmを超える場合に
は、塗料の貯蔵安定性、硬化性が著しく阻害されたり、
塗膜の耐薬品性、耐候性が悪化する傾向にある。さらに
は、該エポキシ基含有不飽和単量体(b)が塗膜表面に
ブリードアウトしたり、あるいは塗膜内部にいつまでも
残存し、塗膜外観(特に、塗膜の平滑性、チヂミ)を著
しく悪化させる傾向にある。
【0034】すなわち、該エポキシ基含有不飽和単量体
(b)が硬化剤の硬化性発現機能を阻害したり、該エポ
キシ基含有不飽和単量体(b)が優先的に硬化剤と反応
し、本来の硬化反応が遅延または全く進行しなくなった
り、場合により架橋反応を促進する作用が起こり塗料が
増粘、ゲル化することがある。さらに、該エポキシ基含
有不飽和単量体(b)は未反応で残存するため、比較的
反応性の高いエポキシ基と不飽和二重結合を有する化合
物が塗膜中に残り、このため耐薬品性が悪化(エポキシ
基とアルカリ、酸等が反応し塗膜が着色、または破壊さ
れる)、耐候性が悪化(不飽和二重結合が光りエネルギ
で活性化され塗膜が着色、変褪色または分解する)する
傾向にある。また、塗膜が硬化、架橋する際に、部分的
に硬化反応を促進したり、あるいは反応を停止する作用
のため、塗膜表面、または内部にひずみが残ったり、収
縮痕が残り、塗膜の平滑性、鮮映性悪化の大きい要因と
なる。さらに悪いことに、これが原因となって、チヂミ
の発生が起こりやすくなる。この傾向は、未反応不飽和
単量体総量とも密接に関係しており、総量が10,00
0ppmを超える場合には相乗効果でより顕著となる傾
向がある。
(b)が硬化剤の硬化性発現機能を阻害したり、該エポ
キシ基含有不飽和単量体(b)が優先的に硬化剤と反応
し、本来の硬化反応が遅延または全く進行しなくなった
り、場合により架橋反応を促進する作用が起こり塗料が
増粘、ゲル化することがある。さらに、該エポキシ基含
有不飽和単量体(b)は未反応で残存するため、比較的
反応性の高いエポキシ基と不飽和二重結合を有する化合
物が塗膜中に残り、このため耐薬品性が悪化(エポキシ
基とアルカリ、酸等が反応し塗膜が着色、または破壊さ
れる)、耐候性が悪化(不飽和二重結合が光りエネルギ
で活性化され塗膜が着色、変褪色または分解する)する
傾向にある。また、塗膜が硬化、架橋する際に、部分的
に硬化反応を促進したり、あるいは反応を停止する作用
のため、塗膜表面、または内部にひずみが残ったり、収
縮痕が残り、塗膜の平滑性、鮮映性悪化の大きい要因と
なる。さらに悪いことに、これが原因となって、チヂミ
の発生が起こりやすくなる。この傾向は、未反応不飽和
単量体総量とも密接に関係しており、総量が10,00
0ppmを超える場合には相乗効果でより顕著となる傾
向がある。
【0035】本発明では、未反応で残るエポキシ基含有
不飽和単量体(b)量を5,000ppm未満に押さえ
るために、水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)、および、グラフト共重合体を
ラジカル共重合で製造するにあたり、重合温度を使用す
る重合開始剤の10時間分解半減期温度±25℃、好ま
しくは10時間分解半減期温度+5℃〜10時間分解半
減期温度+25℃の範囲とすることが推奨される。さら
に、エポキシ基含有アクリル樹脂のエポキシ当量を、既
述のとおりのエポキシ当量範囲、すなわち、450〜3
0,000とすることが望ましい。この条件下に製造工
程を実施することにより、未反応で残るエポキシ基含有
不飽和単量体(b)量を5,000ppm未満に押さえ
ることが出来る。 本発明では上記対策を実施すること
により、目的を達成することができるが、必要であれば
さらには、製造工程内検査で、該不飽和単量体の残存量
を適宜測定し、該不飽和単量体量が所望の値未満になる
まで重合反応を継続する、あるいはさらに重合開始剤を
追添加し重合工程を継続する、さらには必要であれば、
重合工程終了後該不飽和単量体を塗料用樹脂(A)から
取り除く精製工程(例えば、水洗、蒸留留去、吸着塔ま
たは吸着カラム、吸着性物質等で吸着し取り除くなど)
を取り入れる等の製造方法を実施することが推奨され
る。
不飽和単量体(b)量を5,000ppm未満に押さえ
るために、水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)、および、グラフト共重合体を
ラジカル共重合で製造するにあたり、重合温度を使用す
る重合開始剤の10時間分解半減期温度±25℃、好ま
しくは10時間分解半減期温度+5℃〜10時間分解半
減期温度+25℃の範囲とすることが推奨される。さら
に、エポキシ基含有アクリル樹脂のエポキシ当量を、既
述のとおりのエポキシ当量範囲、すなわち、450〜3
0,000とすることが望ましい。この条件下に製造工
程を実施することにより、未反応で残るエポキシ基含有
不飽和単量体(b)量を5,000ppm未満に押さえ
ることが出来る。 本発明では上記対策を実施すること
により、目的を達成することができるが、必要であれば
さらには、製造工程内検査で、該不飽和単量体の残存量
を適宜測定し、該不飽和単量体量が所望の値未満になる
まで重合反応を継続する、あるいはさらに重合開始剤を
追添加し重合工程を継続する、さらには必要であれば、
重合工程終了後該不飽和単量体を塗料用樹脂(A)から
取り除く精製工程(例えば、水洗、蒸留留去、吸着塔ま
たは吸着カラム、吸着性物質等で吸着し取り除くなど)
を取り入れる等の製造方法を実施することが推奨され
る。
【0036】本発明で用いられる硬化剤(B)として
は、ジブチルチンジラウレート、酢酸亜鉛、酢酸マグネ
シウム、オクチル酸鉛、オクチル酸カルシウムなどのII
A、IIB、IIIA、IVA、IVB、VB、VIIB、VIII族
金属原子を含む有機金属化合物、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂などのエポキシ樹脂(参考文献:「1370
0の化学商品」化学工業日報社(2000)、p968
−p977)、トリ(N,N−ジメチルアミノメチル)
フェノールなどの酸性水酸基含有化合物、テトラヒドロ
無水フタル酸、トリメリット酸などの(無水)多塩基
酸、メラミン樹脂、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネートなどのポリイソシアネート化合物(および該化
合物が例えばメチルアルコールなどでブロック化された
ブロックポリイソシアネート化合物)、3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、フェニルトリメトキシシランなどの
反応性シラン基を有するシラン化合物および該化合物が
縮合されたもの、など塗料用樹脂(A)が有する官能基
(アルコキシシラン基、エポキシ基、水酸基、カルボキ
シル基など)と相互に反応し得る官能基を有する化合
物、または塗料用アクリル樹脂(A)の架橋反応を促進
する効果を有する化合物(例えば触媒など)を例示する
ことができる。硬化剤として例示されるこれらの化合物
は、単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよ
い。
は、ジブチルチンジラウレート、酢酸亜鉛、酢酸マグネ
シウム、オクチル酸鉛、オクチル酸カルシウムなどのII
A、IIB、IIIA、IVA、IVB、VB、VIIB、VIII族
金属原子を含む有機金属化合物、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂などのエポキシ樹脂(参考文献:「1370
0の化学商品」化学工業日報社(2000)、p968
−p977)、トリ(N,N−ジメチルアミノメチル)
フェノールなどの酸性水酸基含有化合物、テトラヒドロ
無水フタル酸、トリメリット酸などの(無水)多塩基
酸、メラミン樹脂、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネートなどのポリイソシアネート化合物(および該化
合物が例えばメチルアルコールなどでブロック化された
ブロックポリイソシアネート化合物)、3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、フェニルトリメトキシシランなどの
反応性シラン基を有するシラン化合物および該化合物が
縮合されたもの、など塗料用樹脂(A)が有する官能基
(アルコキシシラン基、エポキシ基、水酸基、カルボキ
シル基など)と相互に反応し得る官能基を有する化合
物、または塗料用アクリル樹脂(A)の架橋反応を促進
する効果を有する化合物(例えば触媒など)を例示する
ことができる。硬化剤として例示されるこれらの化合物
は、単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよ
い。
【0037】上記化合物は、塗料用樹脂(A)100重
量部に対し、好ましくは0.05〜500重量部(0.
05〜500PHR)、より好ましくは0.5〜200
PHR配合することが推奨される。配合量が0.05P
HR未満の場合には、硬化性、架橋性が不十分で、耐薬
品性や耐水性などが悪化することがある。また、配合量
が500PHRを超える場合には、塗膜が脆くなり、被
塗物への付着性が悪化する場合がある。ここで、ただ
し、塗料用樹脂(A)にさらに反応性の化合物、例え
ば、分子中にアルコキシシラン基、エポキシ基、水酸
基、カルボキシル基などの官能基を有する化合物を配合
した場合には、塗料用樹脂(A)と該化合物の合計量1
00重量部に対して、好ましくは0.05〜500重量
部(0.05〜500PHR)、より好ましくは0.5
〜200PHR配合することが推奨される。 本発明の
塗料用樹脂組成物には、ノニオン性界面活性剤(C)が
配合される。 本発明で使用されるノニオン性界面活性
剤(C)としては、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、第2級アルコールエトキシレート、第1級アルコー
ルエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、
オクチルフェノールエトキシレート、オレイルアルコー
ルエトキシレート、ラウリルアルコールエトキシレー
ト、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリ
コールオレート、ソルビタンステアリルエステル、ソル
ビタンオレイルエステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンオレイルエステル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、ポリエチレング
リコールモノメタクリレートなどの水酸基含有不飽和単
量体(d)が共重合されたアクリル樹脂、等が例示でき
る。さらには、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルコー
ル、またはグリコールエーテル類等が例示できる。該ノ
ニオン性界面活性剤(C)は、単独であってももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。
量部に対し、好ましくは0.05〜500重量部(0.
05〜500PHR)、より好ましくは0.5〜200
PHR配合することが推奨される。配合量が0.05P
HR未満の場合には、硬化性、架橋性が不十分で、耐薬
品性や耐水性などが悪化することがある。また、配合量
が500PHRを超える場合には、塗膜が脆くなり、被
塗物への付着性が悪化する場合がある。ここで、ただ
し、塗料用樹脂(A)にさらに反応性の化合物、例え
ば、分子中にアルコキシシラン基、エポキシ基、水酸
基、カルボキシル基などの官能基を有する化合物を配合
した場合には、塗料用樹脂(A)と該化合物の合計量1
00重量部に対して、好ましくは0.05〜500重量
部(0.05〜500PHR)、より好ましくは0.5
〜200PHR配合することが推奨される。 本発明の
塗料用樹脂組成物には、ノニオン性界面活性剤(C)が
配合される。 本発明で使用されるノニオン性界面活性
剤(C)としては、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、第2級アルコールエトキシレート、第1級アルコー
ルエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、
オクチルフェノールエトキシレート、オレイルアルコー
ルエトキシレート、ラウリルアルコールエトキシレー
ト、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリ
コールオレート、ソルビタンステアリルエステル、ソル
ビタンオレイルエステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンオレイルエステル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、ポリエチレング
リコールモノメタクリレートなどの水酸基含有不飽和単
量体(d)が共重合されたアクリル樹脂、等が例示でき
る。さらには、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルコー
ル、またはグリコールエーテル類等が例示できる。該ノ
ニオン性界面活性剤(C)は、単独であってももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。
【0038】該ノニオン性界面活性剤(C)が配合され
ることにより、塗料の貯蔵安定性が飛躍的に向上、改善
される。すなわち、塗料貯蔵中には反応性の高い官能基
(アルコキシシラン基、エポキシ基、水酸基など)を、
塗料中に存在する水分、官能基同士の接近−反応、硬化
剤との接触から必要最小限に保護し、好ましくない不用
意な反応から保護する作用が発現ものと考えられる。さ
らに、塗膜形成に際しては、塗料の硬化反応を抑制、阻
害することなく、塗料の界面張力をさげ、あるいは適度
に高め、また粘性を適度に調節する作用があり、塗装仕
上がり、塗膜外観を向上する。
ることにより、塗料の貯蔵安定性が飛躍的に向上、改善
される。すなわち、塗料貯蔵中には反応性の高い官能基
(アルコキシシラン基、エポキシ基、水酸基など)を、
塗料中に存在する水分、官能基同士の接近−反応、硬化
剤との接触から必要最小限に保護し、好ましくない不用
意な反応から保護する作用が発現ものと考えられる。さ
らに、塗膜形成に際しては、塗料の硬化反応を抑制、阻
害することなく、塗料の界面張力をさげ、あるいは適度
に高め、また粘性を適度に調節する作用があり、塗装仕
上がり、塗膜外観を向上する。
【0039】該ノニオン性界面活性剤(C)は、塗料用
樹脂組成物中に好ましくは20〜50,000ppm配
合されるのが望ましい。さらに好ましくは、50〜2
0,000ppm配合することが推奨される。配合量が
20ppm未満の場合には、50℃以上のような貯蔵・
保存としては比較的温度の高い状態で貯蔵するような場
合に、十分な貯蔵安定性が得られないことがある。ま
た、配合量が50,000ppmを超えて配合される場
合には、塗膜の耐水性、耐アルカリ性などの耐薬品性
や、リコート付着性がやや悪化する傾向にある。
樹脂組成物中に好ましくは20〜50,000ppm配
合されるのが望ましい。さらに好ましくは、50〜2
0,000ppm配合することが推奨される。配合量が
20ppm未満の場合には、50℃以上のような貯蔵・
保存としては比較的温度の高い状態で貯蔵するような場
合に、十分な貯蔵安定性が得られないことがある。ま
た、配合量が50,000ppmを超えて配合される場
合には、塗膜の耐水性、耐アルカリ性などの耐薬品性
や、リコート付着性がやや悪化する傾向にある。
【0040】本発明では、水酸基含有アクリル樹脂
(P)、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を含む塗料
用樹脂(A)が、水酸基含有アクリル樹脂(P)および
/またはエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を枝ポリマ
ーとし、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/または
エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を幹ポリマーとする
グラフト共重合体を含むものであることが好ましい。
(P)、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を含む塗料
用樹脂(A)が、水酸基含有アクリル樹脂(P)および
/またはエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を枝ポリマ
ーとし、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/または
エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を幹ポリマーとする
グラフト共重合体を含むものであることが好ましい。
【0041】本発明の塗料用樹脂(A)が、水酸基含有
アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)を枝ポリマーとし、水酸基含有アクリル
樹脂(P)および/またはエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)を幹ポリマーとするグラフト共重合体を含むこと
により、塗料の貯蔵安定性が飛躍的に向上し、硬化性、
種々被塗物(例えば、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン樹脂(ABS)、ポリカーボネート樹脂(P
C)、ポリスチレン樹脂(PS)、ナイロン(NY)、
ノリル樹脂(PPO)、エポキシ樹脂、旧塗膜などの熱
可塑性または硬化性プラスチック類、鉄(合金)、アル
ミニウム(合金)、マグネシウム(合金)、銅(合
金)、亜鉛(合金)、錫(合金)、ニッケル(合金)な
どの金属類、ガラス、陶磁器類、セメント、石綿セメン
ト、モルタル、タイル、岩石、煉瓦などの無機物、他)
への付着性、耐薬品性、耐候性、光沢、平滑性、鮮映性
などの塗膜外観、各種金属、コンクリートなどの防食性
など塗膜性能が極めて優れたものとなる。 これは、シ
ラン基含有アクリル樹脂(P)とエポキシ基含有アクリ
ル樹脂(Q)がグラフト共重合体化されたことにより、
両ポリマー間でミクロな相分離構造を形成し(しかしな
がら、両ポリマーは共有結合でしっかりと結合されてお
り、この点が2者を単純に混合したものとは異なる。単
純な混合ではマクロな相分離構造を形成し、2者が経時
とともに分離、沈殿を起こしやすく、結果として貯蔵安
定性の悪い塗料となりやすい。一方、2者の相溶性が良
好な場合には、本発明で発現される効果は期待できない
ことがある。)、アルコキシシラン基、エポキシ基など
の特徴ある官能基が、その特徴ある機能をより発揮しや
すくなるためと考えられる。
アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)を枝ポリマーとし、水酸基含有アクリル
樹脂(P)および/またはエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)を幹ポリマーとするグラフト共重合体を含むこと
により、塗料の貯蔵安定性が飛躍的に向上し、硬化性、
種々被塗物(例えば、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン樹脂(ABS)、ポリカーボネート樹脂(P
C)、ポリスチレン樹脂(PS)、ナイロン(NY)、
ノリル樹脂(PPO)、エポキシ樹脂、旧塗膜などの熱
可塑性または硬化性プラスチック類、鉄(合金)、アル
ミニウム(合金)、マグネシウム(合金)、銅(合
金)、亜鉛(合金)、錫(合金)、ニッケル(合金)な
どの金属類、ガラス、陶磁器類、セメント、石綿セメン
ト、モルタル、タイル、岩石、煉瓦などの無機物、他)
への付着性、耐薬品性、耐候性、光沢、平滑性、鮮映性
などの塗膜外観、各種金属、コンクリートなどの防食性
など塗膜性能が極めて優れたものとなる。 これは、シ
ラン基含有アクリル樹脂(P)とエポキシ基含有アクリ
ル樹脂(Q)がグラフト共重合体化されたことにより、
両ポリマー間でミクロな相分離構造を形成し(しかしな
がら、両ポリマーは共有結合でしっかりと結合されてお
り、この点が2者を単純に混合したものとは異なる。単
純な混合ではマクロな相分離構造を形成し、2者が経時
とともに分離、沈殿を起こしやすく、結果として貯蔵安
定性の悪い塗料となりやすい。一方、2者の相溶性が良
好な場合には、本発明で発現される効果は期待できない
ことがある。)、アルコキシシラン基、エポキシ基など
の特徴ある官能基が、その特徴ある機能をより発揮しや
すくなるためと考えられる。
【0042】すなわち、アルコキシシラン基はアルコキ
シシラン基としての本来の機能(反応性、−Si−O−
Si−結合の安定性、無機物などの防食性、金属、無機
物などへの良好な付着性、撥水・撥油性、耐汚染性、硬
度など)をより発揮し易くなり、エポキシ基はエポキシ
基としての本来の機能(反応性、顔料分散性、顔料分散
安定性、金属類の防食性、有機物への付着性など)をよ
り発揮しやすくなるためと考えられる。また、同時に、
該グラフト共重合体は、特徴ある機能を有する界面活性
剤として作用する。この観点から、塗料貯蔵中には、反
応性の高い官能基(アルコキシシラン基、エポキシ基、
水酸基など)を不用意な反応から保護し、貯蔵安定性を
飛躍的に向上する効果がある。さらに、塗膜形成に際し
ては、塗料の界面張力をさげ、あるいは適度に高め、ま
た粘性を適度に調節する作用があり、塗装仕上がり、塗
膜外観を向上する。さらに、塗膜の硬化過程では、前述
のように各官能基の機能を高める作用に基づき、適度な
硬化速度と素早い架橋塗膜形成を助長する効果がある。
シシラン基としての本来の機能(反応性、−Si−O−
Si−結合の安定性、無機物などの防食性、金属、無機
物などへの良好な付着性、撥水・撥油性、耐汚染性、硬
度など)をより発揮し易くなり、エポキシ基はエポキシ
基としての本来の機能(反応性、顔料分散性、顔料分散
安定性、金属類の防食性、有機物への付着性など)をよ
り発揮しやすくなるためと考えられる。また、同時に、
該グラフト共重合体は、特徴ある機能を有する界面活性
剤として作用する。この観点から、塗料貯蔵中には、反
応性の高い官能基(アルコキシシラン基、エポキシ基、
水酸基など)を不用意な反応から保護し、貯蔵安定性を
飛躍的に向上する効果がある。さらに、塗膜形成に際し
ては、塗料の界面張力をさげ、あるいは適度に高め、ま
た粘性を適度に調節する作用があり、塗装仕上がり、塗
膜外観を向上する。さらに、塗膜の硬化過程では、前述
のように各官能基の機能を高める作用に基づき、適度な
硬化速度と素早い架橋塗膜形成を助長する効果がある。
【0043】このとき、グラフト共重合体の枝ポリマー
は、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)であり、幹ポリマーは水
酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)あることが好ましい。より好ま
しくは、枝ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂(P)で
あり、幹ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
である場合である。このとき、上記効果がより顕著にな
り、塗料および塗膜性能は最大限に向上する。
は、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)であり、幹ポリマーは水
酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)あることが好ましい。より好ま
しくは、枝ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂(P)で
あり、幹ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
である場合である。このとき、上記効果がより顕著にな
り、塗料および塗膜性能は最大限に向上する。
【0044】本発明において、枝ポリマーが水酸基含有
アクリル樹脂(P)であり、幹ポリマーがエポキシ基含
有アクリル樹脂(Q)であるとき、塗料の貯蔵安定性、
塗膜の撥水、撥油性が向上する傾向にあり好ましい態様
である。
アクリル樹脂(P)であり、幹ポリマーがエポキシ基含
有アクリル樹脂(Q)であるとき、塗料の貯蔵安定性、
塗膜の撥水、撥油性が向上する傾向にあり好ましい態様
である。
【0045】枝ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂
(P)であり、幹ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂
(P)であるとき、塗膜が緻密に架橋し、塗膜の耐久
性、耐傷つき性、各種被塗物(特に無機物)への付着性
が向上する傾向にあり好ましい。
(P)であり、幹ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂
(P)であるとき、塗膜が緻密に架橋し、塗膜の耐久
性、耐傷つき性、各種被塗物(特に無機物)への付着性
が向上する傾向にあり好ましい。
【0046】枝ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)であり、幹ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂
(P)であるとき、塗料の貯蔵安定性がひときわ優れた
ものとなり、また塗膜の耐候性が向上する傾向にあるた
め好ましい。
(Q)であり、幹ポリマーが水酸基含有アクリル樹脂
(P)であるとき、塗料の貯蔵安定性がひときわ優れた
ものとなり、また塗膜の耐候性が向上する傾向にあるた
め好ましい。
【0047】枝ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)であり、幹ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹
脂(Q)であるとき、塗料は−20〜50℃程度の比較
的低温でも十分な硬化、架橋性を有する傾向があり、ま
た、緻密な塗膜を形成する傾向があるため、耐薬品性、
耐久性が向上する傾向にあり好ましい。また、各種被塗
物(被塗物を限定しない)に対する付着性がきわめて優
れたものとなる傾向がある。
(Q)であり、幹ポリマーがエポキシ基含有アクリル樹
脂(Q)であるとき、塗料は−20〜50℃程度の比較
的低温でも十分な硬化、架橋性を有する傾向があり、ま
た、緻密な塗膜を形成する傾向があるため、耐薬品性、
耐久性が向上する傾向にあり好ましい。また、各種被塗
物(被塗物を限定しない)に対する付着性がきわめて優
れたものとなる傾向がある。
【0048】グラフト共重合体の製造は、グラフト共重
合体が生成しさえすればどのような方法であってもよ
い。グラフト共重合体製造方法の一例をあげれば、水酸
基含有アクリル樹脂(P)を製造する際に、その他の不
飽和単量体としてアリルメタクリレートのような一分子
中にアリル基とメタクリロイル基を有する不飽和単量体
を共重合し、ポリマー分子側鎖にアリル基を有する水酸
基含有アクリル樹脂(P)を製造する。次いで、該ポリ
マーの存在下に、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)の
製造を行い、エポキシ基含有不飽和単量体(b)、その
他の不飽和単量体(l−2)のアリル基への連鎖移動反
応を利用して、水酸基含有アクリル樹脂(P)を幹ポリ
マー、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を枝ポリマー
とするグラフト共重合体を製造する。
合体が生成しさえすればどのような方法であってもよ
い。グラフト共重合体製造方法の一例をあげれば、水酸
基含有アクリル樹脂(P)を製造する際に、その他の不
飽和単量体としてアリルメタクリレートのような一分子
中にアリル基とメタクリロイル基を有する不飽和単量体
を共重合し、ポリマー分子側鎖にアリル基を有する水酸
基含有アクリル樹脂(P)を製造する。次いで、該ポリ
マーの存在下に、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)の
製造を行い、エポキシ基含有不飽和単量体(b)、その
他の不飽和単量体(l−2)のアリル基への連鎖移動反
応を利用して、水酸基含有アクリル樹脂(P)を幹ポリ
マー、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)を枝ポリマー
とするグラフト共重合体を製造する。
【0049】本発明では、先に述べたとおり、水酸基含
有アクリル樹脂(P)またはエポキシ基含有アクリル樹
脂(Q)を共重合し、その際に、連鎖移動剤としてチオ
グリコール酸、チオプロピオン酸等の分子中にチオ基と
カルボキシル基を有する化合物(m)を用い、ポリマー
末端にカルボキシル基を導入した後、該カルボキシル基
にエポキシ基含有不飽和単量体(b)を付加反応し、ポ
リマー末端をラジカル重合性の(メタ)アクリロイル基
に変え(修飾)た後、該ポリマーをマクロモノマーとし
て使用し、グラフト共重合体を得る方法が推奨される。
有アクリル樹脂(P)またはエポキシ基含有アクリル樹
脂(Q)を共重合し、その際に、連鎖移動剤としてチオ
グリコール酸、チオプロピオン酸等の分子中にチオ基と
カルボキシル基を有する化合物(m)を用い、ポリマー
末端にカルボキシル基を導入した後、該カルボキシル基
にエポキシ基含有不飽和単量体(b)を付加反応し、ポ
リマー末端をラジカル重合性の(メタ)アクリロイル基
に変え(修飾)た後、該ポリマーをマクロモノマーとし
て使用し、グラフト共重合体を得る方法が推奨される。
【0050】すなわち、該マクロモノマーの存在下に、
水酸基含有アクリル樹脂(P)またはエポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q)の製造(ラジカル共重合)を行ない、
ポリマー中に該マクロモノマーを取り込む(共重合す
る)方法が望ましい。
水酸基含有アクリル樹脂(P)またはエポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q)の製造(ラジカル共重合)を行ない、
ポリマー中に該マクロモノマーを取り込む(共重合す
る)方法が望ましい。
【0051】ポリマー末端のカルボキシル基とエポキシ
基含有不飽和単量体(b)との付加反応を行ない、マク
ロモノマーを製造するにあたって、p−メトキシフェノ
ール、ヒドロキノン、ジラウリルチオジプロピオネート
等の重合禁止剤、抑制剤を、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ド等の付加反応触媒を、ポリマーとエポキシ基含有不飽
和単量体の合計量に対し50〜50000ppm程度用
いることが推奨される。また、付加反応は酸素濃度6〜
20%、反応温度20〜130℃の条件下で行なうこと
が、ゲル化防止や暴走反応の防止の上で好ましい。
基含有不飽和単量体(b)との付加反応を行ない、マク
ロモノマーを製造するにあたって、p−メトキシフェノ
ール、ヒドロキノン、ジラウリルチオジプロピオネート
等の重合禁止剤、抑制剤を、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ド等の付加反応触媒を、ポリマーとエポキシ基含有不飽
和単量体の合計量に対し50〜50000ppm程度用
いることが推奨される。また、付加反応は酸素濃度6〜
20%、反応温度20〜130℃の条件下で行なうこと
が、ゲル化防止や暴走反応の防止の上で好ましい。
【0052】本発明で用いられるグラフト共重合体は、
塗料用樹脂(A)中に0.005〜100重量%、好ま
しくは0.05〜100重量%含有されることが望まし
い。含有量が0.005重量%未満では、塗料がマクロ
相分離構造を起こし易くなり、経時で沈殿、分離しやす
くなる傾向にある。また、前述、塗料の際だって優れた
諸性能が発揮されない場合がある。特に、各種被塗物に
対する付着性(被塗物の種類を選ばない付着性)、塗膜
性能が発揮されるまでの期間短縮の点で、やや性能・機
能低下が見られる場合がある。
塗料用樹脂(A)中に0.005〜100重量%、好ま
しくは0.05〜100重量%含有されることが望まし
い。含有量が0.005重量%未満では、塗料がマクロ
相分離構造を起こし易くなり、経時で沈殿、分離しやす
くなる傾向にある。また、前述、塗料の際だって優れた
諸性能が発揮されない場合がある。特に、各種被塗物に
対する付着性(被塗物の種類を選ばない付着性)、塗膜
性能が発揮されるまでの期間短縮の点で、やや性能・機
能低下が見られる場合がある。
【0053】塗料用樹脂(A)が100%該グラフト共
重合体で形成されるとき、塗料、塗膜の諸性能は既述の
とおり極めて優れた性能を発揮し易くなる傾向にある。
塗料用樹脂(A)が100%該グラフト共重合体で形成
される場合には、シラン基含有アクリル樹脂(P)とエ
ポキシ基含有アクリル樹脂(Q)は重量比で好ましくは
P/Q=0.01/99.99〜99.99/0.0
1、より好ましくは2/98〜98/2、さらに好まし
くは5/95〜95/5で配合することが推奨される。
配合比が、0.01/99.99未満の場合には、塗料
の低温硬化性、種々被塗物(特に無機物)への付着性が
悪化する場合がある。また、配合比が99.99/0.
01を超えて配合される場合には、塗料の貯蔵安定性、
種々被塗物(特にプラスチック)への付着性、耐上塗り
特性がやや悪化する場合がある。
重合体で形成されるとき、塗料、塗膜の諸性能は既述の
とおり極めて優れた性能を発揮し易くなる傾向にある。
塗料用樹脂(A)が100%該グラフト共重合体で形成
される場合には、シラン基含有アクリル樹脂(P)とエ
ポキシ基含有アクリル樹脂(Q)は重量比で好ましくは
P/Q=0.01/99.99〜99.99/0.0
1、より好ましくは2/98〜98/2、さらに好まし
くは5/95〜95/5で配合することが推奨される。
配合比が、0.01/99.99未満の場合には、塗料
の低温硬化性、種々被塗物(特に無機物)への付着性が
悪化する場合がある。また、配合比が99.99/0.
01を超えて配合される場合には、塗料の貯蔵安定性、
種々被塗物(特にプラスチック)への付着性、耐上塗り
特性がやや悪化する場合がある。
【0054】水酸基含有アクリル樹脂(P)および/ま
たはエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)は、さらに前記
フルオロアルキル基含有不飽和単量体(c)が共重合さ
れていることが望ましい。フルオロアルキル基含有不飽
和単量体(c)は、単独であってももしくは2種類以上
の混合物であってもよい。
たはエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)は、さらに前記
フルオロアルキル基含有不飽和単量体(c)が共重合さ
れていることが望ましい。フルオロアルキル基含有不飽
和単量体(c)は、単独であってももしくは2種類以上
の混合物であってもよい。
【0055】本発明においてさらに好ましくは、塗料用
樹脂(A)が水酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)からなるグラフト共重合
体を含むものであり、枝ポリマーとして共重合される水
酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)のいずれかにフルオロアルキル
基含有不飽和単量体(c)が共重合されていることが推
奨される。
樹脂(A)が水酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)からなるグラフト共重合
体を含むものであり、枝ポリマーとして共重合される水
酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基
含有アクリル樹脂(Q)のいずれかにフルオロアルキル
基含有不飽和単量体(c)が共重合されていることが推
奨される。
【0056】フルオロアルキル基含有不飽和単量体
(c)が共重合されているとき、塗料の貯蔵安定性、顔
料分散性、顔料分散安定性、塗膜の耐候性、耐久性、耐
薬品性、耐水性、耐温水性、耐汚染性など諸性能が向上
する傾向にある。この特徴ある性能は、枝ポリマーに共
重合されたときさらに顕著な効果として発現される傾向
にある。該フルオロアルキル基含有不飽和単量体(c)
が共重合されることにより前述界面活性機能がより高め
られる傾向にあり、好ましい態様である。すなわち、塗
料貯蔵中には反応性の高い官能基(アルコキシシラン
基、エポキシ基、水酸基など)を不用意な反応から保護
し、貯蔵安定性を飛躍的に向上する効果がある。さら
に、塗膜形成に際しては、塗料の界面張力を下げ、ある
いは適度に高め、また粘性を適度に調節する作用があ
り、塗装仕上がり、塗膜外観を向上する。さらに、塗膜
の硬化過程では、前述のように各官能基の機能を高める
作用に基づき、適度な硬化速度と素早い架橋塗膜形成を
助長する効果がある。
(c)が共重合されているとき、塗料の貯蔵安定性、顔
料分散性、顔料分散安定性、塗膜の耐候性、耐久性、耐
薬品性、耐水性、耐温水性、耐汚染性など諸性能が向上
する傾向にある。この特徴ある性能は、枝ポリマーに共
重合されたときさらに顕著な効果として発現される傾向
にある。該フルオロアルキル基含有不飽和単量体(c)
が共重合されることにより前述界面活性機能がより高め
られる傾向にあり、好ましい態様である。すなわち、塗
料貯蔵中には反応性の高い官能基(アルコキシシラン
基、エポキシ基、水酸基など)を不用意な反応から保護
し、貯蔵安定性を飛躍的に向上する効果がある。さら
に、塗膜形成に際しては、塗料の界面張力を下げ、ある
いは適度に高め、また粘性を適度に調節する作用があ
り、塗装仕上がり、塗膜外観を向上する。さらに、塗膜
の硬化過程では、前述のように各官能基の機能を高める
作用に基づき、適度な硬化速度と素早い架橋塗膜形成を
助長する効果がある。
【0057】フルオロアルキル基含有不飽和単量体
(c)は、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/また
はエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)に、好ましくは
0.002〜98重量%、より好ましくは0.005〜
95重量%共重合することが推奨される。共重合量が
0.002重量%未満の場合には、塗料の貯蔵安定性、
顔料分散性などに改善効果が顕著でない場合がある。ま
た、98重量%を超えて共重合される場合には、水酸基
含有アクリル樹脂(P)とエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)間でのミクロ相分離が大きくなりすぎ、被塗物へ
の付着性が低下したり、上塗り塗料との密着性が悪化す
る場合がある。
(c)は、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/また
はエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)に、好ましくは
0.002〜98重量%、より好ましくは0.005〜
95重量%共重合することが推奨される。共重合量が
0.002重量%未満の場合には、塗料の貯蔵安定性、
顔料分散性などに改善効果が顕著でない場合がある。ま
た、98重量%を超えて共重合される場合には、水酸基
含有アクリル樹脂(P)とエポキシ基含有アクリル樹脂
(Q)間でのミクロ相分離が大きくなりすぎ、被塗物へ
の付着性が低下したり、上塗り塗料との密着性が悪化す
る場合がある。
【0058】本発明において、エポキシ基含有アクリル
樹脂(Q)は、さらに前記アルコキシシラン基含有不飽
和単量体(d)が共重合されていることが望ましい。ア
ルコキシシラン基含有不飽和単量体(d)は、単独でも
もしくは2種類以上の混合物であっても良い。
樹脂(Q)は、さらに前記アルコキシシラン基含有不飽
和単量体(d)が共重合されていることが望ましい。ア
ルコキシシラン基含有不飽和単量体(d)は、単独でも
もしくは2種類以上の混合物であっても良い。
【0059】さらに好ましくは、塗料用樹脂(A)が水
酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)からなるグラフト共重合体を含むもので
あり、幹ポリマーとして共重合されるエポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q)にアルコキシシラン基含有含有不飽和
単量体(d)が共重合されていることが推奨される。
酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)からなるグラフト共重合体を含むもので
あり、幹ポリマーとして共重合されるエポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q)にアルコキシシラン基含有含有不飽和
単量体(d)が共重合されていることが推奨される。
【0060】アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)が共重合されることにより、塗料の硬化性、各種
被塗物への付着性が一段と向上する傾向にあり、好まし
い態様である。
(d)が共重合されることにより、塗料の硬化性、各種
被塗物への付着性が一段と向上する傾向にあり、好まし
い態様である。
【0061】アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)は、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)に、該ア
クリル樹脂を構成する全単量体の0.02〜98重量
%、好ましくは0.2〜85重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.02重量%未満の場合には、
塗料の低温硬化性がやや悪化する場合があり、ガラスな
どの無機物への付着性がやや悪化する傾向にある。ま
た、共重合量が98重量%を超えて共重合される場合に
は、塗料の被塗物に対するぬれ性が低下する傾向にあ
り、塗料がはじき、良好な塗装外観が得られないことが
ある。
(d)は、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)に、該ア
クリル樹脂を構成する全単量体の0.02〜98重量
%、好ましくは0.2〜85重量%共重合されることが
望ましい。共重合量が0.02重量%未満の場合には、
塗料の低温硬化性がやや悪化する場合があり、ガラスな
どの無機物への付着性がやや悪化する傾向にある。ま
た、共重合量が98重量%を超えて共重合される場合に
は、塗料の被塗物に対するぬれ性が低下する傾向にあ
り、塗料がはじき、良好な塗装外観が得られないことが
ある。
【0062】本発明において、エポキシ基含有アクリル
樹脂(Q)に加え、さらに水酸基含有アクリル樹脂
(P)に前記アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)が共重合されていることが望ましい。アルコキシ
シラン基含有不飽和単量体(d)は、単独でももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。
樹脂(Q)に加え、さらに水酸基含有アクリル樹脂
(P)に前記アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)が共重合されていることが望ましい。アルコキシ
シラン基含有不飽和単量体(d)は、単独でももしくは
2種類以上の混合物であってもよい。
【0063】さらに好ましくは、塗料用樹脂(A)が水
酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)からなるグラフト共重合体を含むもので
あり、幹ポリマーとして共重合される水酸基含有アクリ
ル樹脂(P)およびエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
にアルコキシシラン基含有含有不飽和単量体(d)が共
重合されていることが推奨される。
酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキシ基含有アク
リル樹脂(Q)からなるグラフト共重合体を含むもので
あり、幹ポリマーとして共重合される水酸基含有アクリ
ル樹脂(P)およびエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)
にアルコキシシラン基含有含有不飽和単量体(d)が共
重合されていることが推奨される。
【0064】エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)に加
え、水酸基含有アクリル樹脂(P)にもアルコキシシラ
ン基含有不飽和単量体(d)が共重合されることによ
り、前述以上に塗料の硬化性、各種被塗物への付着性が
一段と向上する傾向にあり、好ましい態様である。
え、水酸基含有アクリル樹脂(P)にもアルコキシシラ
ン基含有不飽和単量体(d)が共重合されることによ
り、前述以上に塗料の硬化性、各種被塗物への付着性が
一段と向上する傾向にあり、好ましい態様である。
【0065】アルコキシシラン基含有不飽和単量体
(d)は、水酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキ
シ基含有アクリル樹脂(Q)に、該アクリル樹脂を構成
する全単量体の0.02〜98重量%、好ましくは0.
2〜85重量%共重合されることが望ましい。共重合量
が0.02重量%未満の場合には、塗料の低温硬化性が
やや悪化する場合があり、ガラスなどの無機物への付着
性がやや悪化する傾向にある。また、共重合量が98重
量%を超えて共重合される場合には、塗料の被塗物に対
するぬれ性が低下する傾向にあり、塗料がはじき、良好
な塗装外観が得られないことがある。
(d)は、水酸基含有アクリル樹脂(P)およびエポキ
シ基含有アクリル樹脂(Q)に、該アクリル樹脂を構成
する全単量体の0.02〜98重量%、好ましくは0.
2〜85重量%共重合されることが望ましい。共重合量
が0.02重量%未満の場合には、塗料の低温硬化性が
やや悪化する場合があり、ガラスなどの無機物への付着
性がやや悪化する傾向にある。また、共重合量が98重
量%を超えて共重合される場合には、塗料の被塗物に対
するぬれ性が低下する傾向にあり、塗料がはじき、良好
な塗装外観が得られないことがある。
【0066】水酸基含有アクリル樹脂(P)とエポキシ
基含有アクリル樹脂(Q)は、重量比でP/Q=0.0
1/99.99〜99.99/0.01、好ましくは2
/98〜98/2、より好ましくは5/95〜95/5
で配合することが推奨される。配合比が、0.01/9
9.99未満の場合には、塗料の低温硬化性、種々被塗
物(特に無機物)への付着性がやや悪化する場合があ
る。99.99/0.01を超えて配合される場合に
は、塗料の貯蔵安定性、種々被塗物(特にプラスチッ
ク)への付着性がやや悪化する場合がある。
基含有アクリル樹脂(Q)は、重量比でP/Q=0.0
1/99.99〜99.99/0.01、好ましくは2
/98〜98/2、より好ましくは5/95〜95/5
で配合することが推奨される。配合比が、0.01/9
9.99未満の場合には、塗料の低温硬化性、種々被塗
物(特に無機物)への付着性がやや悪化する場合があ
る。99.99/0.01を超えて配合される場合に
は、塗料の貯蔵安定性、種々被塗物(特にプラスチッ
ク)への付着性がやや悪化する場合がある。
【0067】本発明では、硬化剤(B)として、有機金
属化合物(e)、ポリイソシアネート化合物(f)、メ
ラミン樹脂(g)、反応性シラン化合物(h)の少なく
とも1種が含まれることが望ましい。これらの化合物が
配合されるとき、塗料の硬化性、塗膜の塗膜外観(光
沢、平滑性など)、耐水性、耐薬品性および耐候性など
が向上する傾向にあるため好ましい態様である。
属化合物(e)、ポリイソシアネート化合物(f)、メ
ラミン樹脂(g)、反応性シラン化合物(h)の少なく
とも1種が含まれることが望ましい。これらの化合物が
配合されるとき、塗料の硬化性、塗膜の塗膜外観(光
沢、平滑性など)、耐水性、耐薬品性および耐候性など
が向上する傾向にあるため好ましい態様である。
【0068】硬化剤に配合される上記化合物は、硬化剤
(B)中に、好ましくは少なくとも0.5重量%以上、
より好ましくは3重量%以上含有することが推奨され
る。0.5重量%未満の場合には、硬化性が不十分で、
耐薬品性、耐水性などが悪化する場合がある。
(B)中に、好ましくは少なくとも0.5重量%以上、
より好ましくは3重量%以上含有することが推奨され
る。0.5重量%未満の場合には、硬化性が不十分で、
耐薬品性、耐水性などが悪化する場合がある。
【0069】また、有機金属化合物(e)としては、ジ
ブチルチンジラウレート、ジブチルチンジオキサイド、
酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、オクチル酸鉛、オクチル
酸カルシウム、ジルコニウムキレート化合物、チタニウ
ムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタ
ニアゾル、アルミナゾルなどのIIA、IIB、IIIA、IV
A、IVB、VB、VIIB、VIII族金属原子を含む有機
金属化合物が例示される。該有機金属化合物(e)は、
単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよい。
ブチルチンジラウレート、ジブチルチンジオキサイド、
酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、オクチル酸鉛、オクチル
酸カルシウム、ジルコニウムキレート化合物、チタニウ
ムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタ
ニアゾル、アルミナゾルなどのIIA、IIB、IIIA、IV
A、IVB、VB、VIIB、VIII族金属原子を含む有機
金属化合物が例示される。該有機金属化合物(e)は、
単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよい。
【0070】該有機金属化合物(e)の中では、ジブチ
ルチンジラウレートなどの有機錫化合物、ジルコニウム
キレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニ
ウムキレート化合物等の有機金属キレート化合物が好ま
しく使用できる。これらの化合物を配合するとき、塗料
の−20〜100℃程度の低温硬化性、塗膜の耐薬品
性、耐水性などの性能が向上する傾向にある。
ルチンジラウレートなどの有機錫化合物、ジルコニウム
キレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニ
ウムキレート化合物等の有機金属キレート化合物が好ま
しく使用できる。これらの化合物を配合するとき、塗料
の−20〜100℃程度の低温硬化性、塗膜の耐薬品
性、耐水性などの性能が向上する傾向にある。
【0071】上記化合物の中では、アルミニウムキレー
ト化合物(i)が好適に使用できる。アルミニウムキレ
ート化合物(i)としては、アルミニウムエチルアセト
アセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(ア
セチルアセテート)、アルミニウムビスエチルアセトア
セテートモノアセチルアセトネート、アルミニウムモノ
アセチルアセトネートビス(アルキルアセトアセテー
ト)(アルキル基の炭素原子数は2〜18)等が例示で
きる。これらの化合物は、単独でももしくは2種類以上
の混合物であってもよい。上記化合物のなかでは、アル
ミニウムトリス(アセチルアセテート)、アルミニウム
モノアセチルアセトネートビス(アルキルアセトアセテ
ート)(アルキル基の炭素原子数は2〜18)が特に好
適に使用できる。
ト化合物(i)が好適に使用できる。アルミニウムキレ
ート化合物(i)としては、アルミニウムエチルアセト
アセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(ア
セチルアセテート)、アルミニウムビスエチルアセトア
セテートモノアセチルアセトネート、アルミニウムモノ
アセチルアセトネートビス(アルキルアセトアセテー
ト)(アルキル基の炭素原子数は2〜18)等が例示で
きる。これらの化合物は、単独でももしくは2種類以上
の混合物であってもよい。上記化合物のなかでは、アル
ミニウムトリス(アセチルアセテート)、アルミニウム
モノアセチルアセトネートビス(アルキルアセトアセテ
ート)(アルキル基の炭素原子数は2〜18)が特に好
適に使用できる。
【0072】アルミニウムトリス(アセチルアセテー
ト)は塗料の低温硬化性、アルミニウムモノアセチルア
セトネートビス(アルキルアセトアセテート)(アルキ
ル基の炭素原子数は2〜18)は貯蔵安定性が向上する
傾向にある。
ト)は塗料の低温硬化性、アルミニウムモノアセチルア
セトネートビス(アルキルアセトアセテート)(アルキ
ル基の炭素原子数は2〜18)は貯蔵安定性が向上する
傾向にある。
【0073】上記化合物は、塗料用樹脂(A)100重
量部に対し、0.02〜200重量部(0.2〜200
PHR))、好ましくは、0.05〜150重量部(=
0.05〜150PHR)配合されることが望ましい。
配合量が0.02PHR未満では、塗料の低温硬化性が
やや悪化する場合があり、耐水性、付着性、耐候性等に
満足な結果が得られないことがある。また、配合量が2
00PHRを超えて配合される場合には、塗料の貯蔵安
定性が悪化する傾向にあり、塗膜が着色したり、チヂミ
が発生しやすくなり塗膜外観が損なわれる場合がある。
量部に対し、0.02〜200重量部(0.2〜200
PHR))、好ましくは、0.05〜150重量部(=
0.05〜150PHR)配合されることが望ましい。
配合量が0.02PHR未満では、塗料の低温硬化性が
やや悪化する場合があり、耐水性、付着性、耐候性等に
満足な結果が得られないことがある。また、配合量が2
00PHRを超えて配合される場合には、塗料の貯蔵安
定性が悪化する傾向にあり、塗膜が着色したり、チヂミ
が発生しやすくなり塗膜外観が損なわれる場合がある。
【0074】ポリイソシアネート化合物(f)として
は、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの
分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有する化
合物、およびこれらの付加・縮合物、またはメタノール
などの低分子化合物で一時的にイソシアネート基がブロ
ック(保護)されたブロックポリイソシアネート化合物
などを例示することができる。ポリイソシアネート化合
物(f)は、単独でももしくは2種類以上の混合物であ
ってもよい。これらの化合物の中では、非黄変タイプと
されるヘキサメチレンジイソシアネートおよびこれの付
加・縮合物、アダクトタイプ、分子中にイソシアヌレー
ト環を有するもの、分子中にトリアジン環を有するもの
が、耐候性向上、耐薬品性向上の点で推奨される。上記
化合物は塗料用樹脂(A)の水酸基に対し(あるいは、
その他の水酸基を有する化合物、ポリマー類が配合され
る場合には、それらの水酸基の合計に対して)、水酸基
とイソシアネート基のモル数比が0.5〜2.0、好ま
しくは0.8〜1.2となるようポリイソシアネート化
合物(f)を配合されるのが望ましい。配合モル数比が
0.5未満の場合には、塗料の硬化性、塗膜の架橋密度
がやや不足する場合があり、塗膜の耐候性、耐傷つき性
などがやや低下する傾向にある。また、配合モル数比が
2.0を超える場合には、塗料の乾燥性(完全硬化、指
触乾燥性)がやや遅くなる傾向があり、塗膜の不粘着乾
燥性、ブロッキング性がやや悪化する場合がある。
は、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの
分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有する化
合物、およびこれらの付加・縮合物、またはメタノール
などの低分子化合物で一時的にイソシアネート基がブロ
ック(保護)されたブロックポリイソシアネート化合物
などを例示することができる。ポリイソシアネート化合
物(f)は、単独でももしくは2種類以上の混合物であ
ってもよい。これらの化合物の中では、非黄変タイプと
されるヘキサメチレンジイソシアネートおよびこれの付
加・縮合物、アダクトタイプ、分子中にイソシアヌレー
ト環を有するもの、分子中にトリアジン環を有するもの
が、耐候性向上、耐薬品性向上の点で推奨される。上記
化合物は塗料用樹脂(A)の水酸基に対し(あるいは、
その他の水酸基を有する化合物、ポリマー類が配合され
る場合には、それらの水酸基の合計に対して)、水酸基
とイソシアネート基のモル数比が0.5〜2.0、好ま
しくは0.8〜1.2となるようポリイソシアネート化
合物(f)を配合されるのが望ましい。配合モル数比が
0.5未満の場合には、塗料の硬化性、塗膜の架橋密度
がやや不足する場合があり、塗膜の耐候性、耐傷つき性
などがやや低下する傾向にある。また、配合モル数比が
2.0を超える場合には、塗料の乾燥性(完全硬化、指
触乾燥性)がやや遅くなる傾向があり、塗膜の不粘着乾
燥性、ブロッキング性がやや悪化する場合がある。
【0075】ここで、水酸基を有する化合物、ポリマー
類とは、分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基
を有する数平均分子量50〜200,000の化合物で
ある。上記化合物としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリエ
ステル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、フラン樹脂等
が例示できる。これらの化合物は、単独でももしくは2
種類以上の混合物であってもよい。
類とは、分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基
を有する数平均分子量50〜200,000の化合物で
ある。上記化合物としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリエ
ステル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、フラン樹脂等
が例示できる。これらの化合物は、単独でももしくは2
種類以上の混合物であってもよい。
【0076】また、メラミン樹脂(g)としては、ヘキ
サメチロールメラミン樹脂、ヘキサメトキシメラミン樹
脂、メトキシブトキシメラミン樹脂、ヘキサブトキシメ
ラミン樹脂等が例示できる。本発明では、塗料、インキ
用として使用されるものが使用できる。これらの化合物
は、単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよ
い。上記化合物は、塗料用樹脂(A)(あるいは、その
他の水酸基を有する化合物、ポリマー類が配合される場
合には、それらの化合物、ポリマー類の合計)に対し
て、好ましくは5〜80PHR、より好ましくは8〜6
0PHRとなるよう配合されることが望ましい。配合量
が5PHR未満の場合には、塗膜の架橋性が不十分とな
り塗膜硬度がでにくくなる場合がある。また、配合量が
80PHRを超えて配合される場合には、塗料の初期硬
化性、塗膜の耐候性などが悪化する場合がある。
サメチロールメラミン樹脂、ヘキサメトキシメラミン樹
脂、メトキシブトキシメラミン樹脂、ヘキサブトキシメ
ラミン樹脂等が例示できる。本発明では、塗料、インキ
用として使用されるものが使用できる。これらの化合物
は、単独でももしくは2種類以上の混合物であってもよ
い。上記化合物は、塗料用樹脂(A)(あるいは、その
他の水酸基を有する化合物、ポリマー類が配合される場
合には、それらの化合物、ポリマー類の合計)に対し
て、好ましくは5〜80PHR、より好ましくは8〜6
0PHRとなるよう配合されることが望ましい。配合量
が5PHR未満の場合には、塗膜の架橋性が不十分とな
り塗膜硬度がでにくくなる場合がある。また、配合量が
80PHRを超えて配合される場合には、塗料の初期硬
化性、塗膜の耐候性などが悪化する場合がある。
【0077】また本発明で用いられる反応性シラン化合
物(h)としては、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルメ
チルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルトリ
エトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、および該化合物の縮合物などの一分子
中に少なくとも一個の加水分解性アルコキシシラン基を
有する化合物が例示できる。これらの化合物は、単独で
ももしくは2種類以上の混合物であってもよい。
物(h)としては、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルメ
チルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルトリ
エトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、および該化合物の縮合物などの一分子
中に少なくとも一個の加水分解性アルコキシシラン基を
有する化合物が例示できる。これらの化合物は、単独で
ももしくは2種類以上の混合物であってもよい。
【0078】これらの化合物を配合することで、塗料の
低温硬化性、耐候性が著しく向上する傾向にあり好まし
い。上記化合物は、塗料用樹脂(A)100重量部に対
し、0.5〜1000重量部(0.5〜1000PH
R)、好ましくは2〜500重量部(2〜500PH
R)配合されることが望ましい。配合量が0.5PHR
未満の場合には、塗料の低温硬化性が十分改善されず、
耐候性、耐傷つき性などがやや劣る場合がある。また、
配合量が1,000PHRを超えて配合される場合に
は、塗料の被塗物に対するぬれ性が悪化し、付着性、塗
膜外観が悪化する場合がある。
低温硬化性、耐候性が著しく向上する傾向にあり好まし
い。上記化合物は、塗料用樹脂(A)100重量部に対
し、0.5〜1000重量部(0.5〜1000PH
R)、好ましくは2〜500重量部(2〜500PH
R)配合されることが望ましい。配合量が0.5PHR
未満の場合には、塗料の低温硬化性が十分改善されず、
耐候性、耐傷つき性などがやや劣る場合がある。また、
配合量が1,000PHRを超えて配合される場合に
は、塗料の被塗物に対するぬれ性が悪化し、付着性、塗
膜外観が悪化する場合がある。
【0079】上記化合物のなかでは、一分子中に少なく
とも一個のエポキシ基と加水分解性アルコキシシラン基
を有するオルガノアルコキシシラン化合物(j)が好ま
しく使用できる。
とも一個のエポキシ基と加水分解性アルコキシシラン基
を有するオルガノアルコキシシラン化合物(j)が好ま
しく使用できる。
【0080】一分子中に少なくとも一個のエポキシ基と
加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコ
キシシラン化合物(j)としては、3−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチルトリエトキシシラン、および該化合物の加水分解
物、縮合物などが例示できる。該化合物が配合されたと
き、塗料用樹脂(A)が有する反応性官能基と相補的に
反応し合い、緻密に架橋した塗膜を形成することができ
る。結果として、通常の有機塗膜では達成することが比
較的難しい耐傷つき性、耐薬品性、耐水性、耐候性に優
れた塗膜を形成することが可能となる。
加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコ
キシシラン化合物(j)としては、3−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチルトリエトキシシラン、および該化合物の加水分解
物、縮合物などが例示できる。該化合物が配合されたと
き、塗料用樹脂(A)が有する反応性官能基と相補的に
反応し合い、緻密に架橋した塗膜を形成することができ
る。結果として、通常の有機塗膜では達成することが比
較的難しい耐傷つき性、耐薬品性、耐水性、耐候性に優
れた塗膜を形成することが可能となる。
【0081】本発明では、ノニオン性界面活性剤(C)
が、分子中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系
界面活性剤(k)であるとき、塗料の貯蔵安定性、硬化
性、塗膜の外観、耐薬品性、耐候性、耐傷つき性等が一
段と優れたものとなり、推奨される。これはフッ素原
子、パーフルオロアルキル基のもつ電気特性、分子特性
に関連しているものと考えられる。側鎖にアルコキシシ
ラン基を有するアクリル樹脂の貯蔵安定性は決してよく
なく、貯蔵経時で塗料中に存在する水分、他の影響を受
けアルコキシシラン基が徐々に加水分解され、シラノー
ル基となり、最終的には分子間でシロキサン結合を形成
し増粘、ゲル化する傾向がある。フッ素系界面活性剤
(k)はこの傾向、現象をしっかりと抑制、防止する作
用がある。すなわち、塗料として貯蔵される限り、きわ
めて長期に渡って保存されたとしても塗料の増粘、ゲル
化をを抑止し、塗料には何らの変化を起こさない。一
方、いったん塗膜を形成する段階では、塗料の架橋反応
を積極的にすすめ、強固で種々性能に優れた塗膜形成を
助長する作用がある。また、きわめて卓越した界面活性
能により、塗膜のレベリング性、被塗物に対するぬれ性
を改善し、塗膜外観の著しい向上(レベリング性に優
れ、チヂミが発生しない)、各種被塗物に対する付着性
の向上が発現される。
が、分子中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系
界面活性剤(k)であるとき、塗料の貯蔵安定性、硬化
性、塗膜の外観、耐薬品性、耐候性、耐傷つき性等が一
段と優れたものとなり、推奨される。これはフッ素原
子、パーフルオロアルキル基のもつ電気特性、分子特性
に関連しているものと考えられる。側鎖にアルコキシシ
ラン基を有するアクリル樹脂の貯蔵安定性は決してよく
なく、貯蔵経時で塗料中に存在する水分、他の影響を受
けアルコキシシラン基が徐々に加水分解され、シラノー
ル基となり、最終的には分子間でシロキサン結合を形成
し増粘、ゲル化する傾向がある。フッ素系界面活性剤
(k)はこの傾向、現象をしっかりと抑制、防止する作
用がある。すなわち、塗料として貯蔵される限り、きわ
めて長期に渡って保存されたとしても塗料の増粘、ゲル
化をを抑止し、塗料には何らの変化を起こさない。一
方、いったん塗膜を形成する段階では、塗料の架橋反応
を積極的にすすめ、強固で種々性能に優れた塗膜形成を
助長する作用がある。また、きわめて卓越した界面活性
能により、塗膜のレベリング性、被塗物に対するぬれ性
を改善し、塗膜外観の著しい向上(レベリング性に優
れ、チヂミが発生しない)、各種被塗物に対する付着性
の向上が発現される。
【0082】本発明で使用される分子中にパーフルオロ
アルキル基を有するフッ素系界面活性剤(k)として
は、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキルアミンオキシド、パーフルオロアル
キル含有オリゴマー、具体的には例えば、「サーフロン
(SURFLON)S−141」、「サーフロンS−1
45」、「サーフロンS−381」、「サーフロンS−
383」、「サーフロンS−393」、「サーフロンS
C−101」、「サーフロンSC−105」、「サーフ
ロンKH−40」、「サーフロンSA−100」(以
上、セイミケミカル(株)の製品)、「メガファックF
−171」、「メガファックF−172」、「メガファ
ックF−173」、「メガファックF−177」、「メ
ガファックF−178A」、「メガファックF−178
K」、「メガファックF−179」、「メガファックF
−183」、「メガファックF−184」、「メガファ
ックF−815」、「メガファックF−470」、「メ
ガファックF−471」(以上、大日本インキ化学工業
(株)の製品)等が例示できる。(参考文献;「137
00の化学商品」、p1239−p1242、化学工業
日報社(2000))該パーフルオロアルキル基を有す
るフッ素系界面活性剤(k)は単独でも、もしくは2種
類以上の混合物であってもよい。
アルキル基を有するフッ素系界面活性剤(k)として
は、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキルアミンオキシド、パーフルオロアル
キル含有オリゴマー、具体的には例えば、「サーフロン
(SURFLON)S−141」、「サーフロンS−1
45」、「サーフロンS−381」、「サーフロンS−
383」、「サーフロンS−393」、「サーフロンS
C−101」、「サーフロンSC−105」、「サーフ
ロンKH−40」、「サーフロンSA−100」(以
上、セイミケミカル(株)の製品)、「メガファックF
−171」、「メガファックF−172」、「メガファ
ックF−173」、「メガファックF−177」、「メ
ガファックF−178A」、「メガファックF−178
K」、「メガファックF−179」、「メガファックF
−183」、「メガファックF−184」、「メガファ
ックF−815」、「メガファックF−470」、「メ
ガファックF−471」(以上、大日本インキ化学工業
(株)の製品)等が例示できる。(参考文献;「137
00の化学商品」、p1239−p1242、化学工業
日報社(2000))該パーフルオロアルキル基を有す
るフッ素系界面活性剤(k)は単独でも、もしくは2種
類以上の混合物であってもよい。
【0083】さらに本発明では、HLB(親水性−親油
性バランス値)(参考資料:http://chemical.kao.co.
jp/TechnicalInformation/ChemicalPlaza/su.../surfac
tant2-7.ht)が0〜20、好ましくは2〜18、より好
ましくは5〜15のノニオン性界面活性剤(C)が好適
に使用される。HLBを求めることができるノニオン性
界面活性剤は、親水性基としてポリオキシエチレン基、
あるいはグリコールやグリセロール、ペンタエリスリト
ール、ソルビタン系などの高アルコールに由来するもの
をもっているものである。HLBは0〜20の範囲にあ
るが、HLBを求めることができるノニオン性界面活性
剤を使用することにより、塗料の貯蔵安定性を一段と高
めることができる。さらに本発明では、しいて言えば、
HLBが5〜15の範囲であり、やや親水性が強くなっ
たものがより好適に使用できる。
性バランス値)(参考資料:http://chemical.kao.co.
jp/TechnicalInformation/ChemicalPlaza/su.../surfac
tant2-7.ht)が0〜20、好ましくは2〜18、より好
ましくは5〜15のノニオン性界面活性剤(C)が好適
に使用される。HLBを求めることができるノニオン性
界面活性剤は、親水性基としてポリオキシエチレン基、
あるいはグリコールやグリセロール、ペンタエリスリト
ール、ソルビタン系などの高アルコールに由来するもの
をもっているものである。HLBは0〜20の範囲にあ
るが、HLBを求めることができるノニオン性界面活性
剤を使用することにより、塗料の貯蔵安定性を一段と高
めることができる。さらに本発明では、しいて言えば、
HLBが5〜15の範囲であり、やや親水性が強くなっ
たものがより好適に使用できる。
【0084】さらに言えば、ノニオン性界面活性剤
(C)がフッ素系界面活性剤(k)であり、HLBが5
〜12であるものが、もしくは数平均分子量500〜1
0000のオリゴマーであるものが好適に使用できる。
(C)がフッ素系界面活性剤(k)であり、HLBが5
〜12であるものが、もしくは数平均分子量500〜1
0000のオリゴマーであるものが好適に使用できる。
【0085】このとき、HLBが5未満では、貯蔵安定
性の改善効果がかんばしくない場合がある。HLBが1
2を超える場合には、塗膜の耐水性、耐薬品性がやや悪
化する傾向にある。また、オリゴマーの数平均分子量が
500未満では、貯蔵安定性を十分に改善し、補うこと
ができない場合がある。数平均分子量が10000を超
える場合には、塗料がはじきやすくなり、塗膜外観が悪
化する場合がある。
性の改善効果がかんばしくない場合がある。HLBが1
2を超える場合には、塗膜の耐水性、耐薬品性がやや悪
化する傾向にある。また、オリゴマーの数平均分子量が
500未満では、貯蔵安定性を十分に改善し、補うこと
ができない場合がある。数平均分子量が10000を超
える場合には、塗料がはじきやすくなり、塗膜外観が悪
化する場合がある。
【0086】さらに、本発明の塗料用樹脂組成物は、必
要であれば、窒素原子に直接結合した水素原子を有さな
い光安定性化合物(HALS)を、塗料用樹脂(A)1
00重量部に対し、0.2〜50重量部(0.2〜50
PHR)、より好ましくは0.5〜20PHR配合する
ことが推奨される。
要であれば、窒素原子に直接結合した水素原子を有さな
い光安定性化合物(HALS)を、塗料用樹脂(A)1
00重量部に対し、0.2〜50重量部(0.2〜50
PHR)、より好ましくは0.5〜20PHR配合する
ことが推奨される。
【0087】HALSとしては、「13700の化学商
品」(化学工業日報社)(2000)、p1069〜1
070、「高分子用安定剤 サノール」(三共(株)の
商品カタログ(1994))などに記載されているHA
LSが例示できる。本発明ではこれらのなかで、特に、
窒素原子に直接結合した水素原子を有さないHALSが
好適に配合できる。窒素原子に直接結合した水素原子を
有さないHALSとしては、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−
{2−(3−((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザスピロ{4.5}デカン−2,4−ジオ等が例示で
きる。これらの化合物は単独でも、2種類以上の混合物
であってもよい。該HALSを配合することにより、塗
料、塗膜に着色を生じることなく塗膜の耐候性が飛躍的
に向上する。
品」(化学工業日報社)(2000)、p1069〜1
070、「高分子用安定剤 サノール」(三共(株)の
商品カタログ(1994))などに記載されているHA
LSが例示できる。本発明ではこれらのなかで、特に、
窒素原子に直接結合した水素原子を有さないHALSが
好適に配合できる。窒素原子に直接結合した水素原子を
有さないHALSとしては、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−
{2−(3−((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザスピロ{4.5}デカン−2,4−ジオ等が例示で
きる。これらの化合物は単独でも、2種類以上の混合物
であってもよい。該HALSを配合することにより、塗
料、塗膜に着色を生じることなく塗膜の耐候性が飛躍的
に向上する。
【0088】該HALSの配合量が0.2PHR未満で
は、塗膜の耐候性向上に有意さを認められないことがあ
り、50PHRを超えて配合する場合には、塗料の貯蔵
安定性が悪化したり、塗膜にチヂミが多く発生する場合
がある。
は、塗膜の耐候性向上に有意さを認められないことがあ
り、50PHRを超えて配合する場合には、塗料の貯蔵
安定性が悪化したり、塗膜にチヂミが多く発生する場合
がある。
【0089】さらに、本発明の塗料用樹脂組成物は塩基
定数(PKb)8以上の光安定性化合物(HALS)を
配合することがより好ましい。該化合物の配合により、
塗料の貯蔵安定性、低温硬化性などの基本性能を損なう
ことなく塗膜の耐候性を飛躍的に向上することが可能と
なる。
定数(PKb)8以上の光安定性化合物(HALS)を
配合することがより好ましい。該化合物の配合により、
塗料の貯蔵安定性、低温硬化性などの基本性能を損なう
ことなく塗膜の耐候性を飛躍的に向上することが可能と
なる。
【0090】PKb8以上のHALSとしては、1−
{2−(3−((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザスピロ{4.5}デカン−2,4−ジオンなどが例
示できる。これらの化合物は、単独でももしくは2種類
以上の混合物であってもよい。PKbが8未満の場合に
は、塗料が硬化不良を起こしたり、あるいは貯蔵安定性
が悪化する傾向にある。
{2−(3−((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシ
ル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリ
アザスピロ{4.5}デカン−2,4−ジオンなどが例
示できる。これらの化合物は、単独でももしくは2種類
以上の混合物であってもよい。PKbが8未満の場合に
は、塗料が硬化不良を起こしたり、あるいは貯蔵安定性
が悪化する傾向にある。
【0091】本発明の塗料用樹脂組成物は、例えば、塗
料用樹脂(A)に硬化剤(B)を添加し、撹拌、混合す
ることにより製造することができる。また、必要であれ
ば、塗料用樹脂(A)で塗料製造(例えば、顔料分散)
を行ない、必要に応じ希釈溶剤、塗料添加剤(消泡剤、
顔料分散剤、レベリング剤、沈殿防止剤など)などを添
加して塗料とし、塗装の直前に硬化剤(B)を配合する
こともできる。
料用樹脂(A)に硬化剤(B)を添加し、撹拌、混合す
ることにより製造することができる。また、必要であれ
ば、塗料用樹脂(A)で塗料製造(例えば、顔料分散)
を行ない、必要に応じ希釈溶剤、塗料添加剤(消泡剤、
顔料分散剤、レベリング剤、沈殿防止剤など)などを添
加して塗料とし、塗装の直前に硬化剤(B)を配合する
こともできる。
【0092】本発明の塗料用樹脂組成物は、以上の成分
の他に、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、ダイアセトンアルコール、ヘキサフルオロイ
ソプロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノー
ル、メチルエチルケトン、ジオキサン、メチルイソブチ
ルケトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、アセチルアセトン等の有機溶剤、酸化
チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック、シリカゾ
ル、チタニアゾル、紺青、酸化鉄等の顔料、レベリング
剤、増粘剤、顔料分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤(ベン
ゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が好適である)、HA
LS(PKb(塩基定数が8以上のものが好適であ
る)、酸化防止剤等の当該業界でよく知られている塗料
添加剤、種々塗料用樹脂・塗料(参考文献;13599
の化学商品、p1237〜p1259、化学工業日報社
(1999))、シリコーンゴム(および中間体)、ブ
チルゴム、塩化ゴム、イソプレンゴム、ポリウレタンゴ
ム、ゴム変性エポキシ樹脂等のゴム類、シラン化合物
(シラノール基を有するシラン化合物は貯蔵安定性が悪
化するため好ましくない)、ポリマー末端や側鎖に反応
性官能基(水酸基やアルコキシシラン基)を有するシラ
ンオリゴマー、ポリマー類、側鎖に水酸基を有する塗料
用フッ素樹脂(例えば、「ルミフロン」(旭硝子(株)
の製品))、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂
で変性された塩素化ポリプロピレン樹脂(例えば、”コ
ータックス”「LG−950」(東レ(株)の製品)な
どの塗料用樹脂、および塗料用樹脂変性用のオリゴマ
ー、ポリマーなど、エポキシ樹脂(特に脂環式エポキシ
樹脂が好適である)その他塗料配合に必要なものがあれ
ば問題なく配合、使用することができる。
の他に、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、ダイアセトンアルコール、ヘキサフルオロイ
ソプロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノー
ル、メチルエチルケトン、ジオキサン、メチルイソブチ
ルケトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、アセチルアセトン等の有機溶剤、酸化
チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック、シリカゾ
ル、チタニアゾル、紺青、酸化鉄等の顔料、レベリング
剤、増粘剤、顔料分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤(ベン
ゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が好適である)、HA
LS(PKb(塩基定数が8以上のものが好適であ
る)、酸化防止剤等の当該業界でよく知られている塗料
添加剤、種々塗料用樹脂・塗料(参考文献;13599
の化学商品、p1237〜p1259、化学工業日報社
(1999))、シリコーンゴム(および中間体)、ブ
チルゴム、塩化ゴム、イソプレンゴム、ポリウレタンゴ
ム、ゴム変性エポキシ樹脂等のゴム類、シラン化合物
(シラノール基を有するシラン化合物は貯蔵安定性が悪
化するため好ましくない)、ポリマー末端や側鎖に反応
性官能基(水酸基やアルコキシシラン基)を有するシラ
ンオリゴマー、ポリマー類、側鎖に水酸基を有する塗料
用フッ素樹脂(例えば、「ルミフロン」(旭硝子(株)
の製品))、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂
で変性された塩素化ポリプロピレン樹脂(例えば、”コ
ータックス”「LG−950」(東レ(株)の製品)な
どの塗料用樹脂、および塗料用樹脂変性用のオリゴマ
ー、ポリマーなど、エポキシ樹脂(特に脂環式エポキシ
樹脂が好適である)その他塗料配合に必要なものがあれ
ば問題なく配合、使用することができる。
【0093】本発明の塗料用樹脂組成物を含有する塗料
は、一般の塗料に適用される種々塗装方法で塗装するこ
とができる。すなわち、スプレー塗装、ロールコート、
カーテンコート、刷毛塗り、静電塗装、アニオン、カチ
オン電着塗装、ディッピング等が例示できる。また、プ
ライマー(接着層)としても、ベースコート用(通常着
色塗料)としても、トップコート用(通常クリア塗料)
としても使用することができ、同時に全てを兼ねること
もできる。さらに、前記塗料(塗料用樹脂・塗料(参考
文献;13599の化学商品、p1237〜p125
9、化学工業日報社(1999)))と組み合わせ使用
することも可能である。
は、一般の塗料に適用される種々塗装方法で塗装するこ
とができる。すなわち、スプレー塗装、ロールコート、
カーテンコート、刷毛塗り、静電塗装、アニオン、カチ
オン電着塗装、ディッピング等が例示できる。また、プ
ライマー(接着層)としても、ベースコート用(通常着
色塗料)としても、トップコート用(通常クリア塗料)
としても使用することができ、同時に全てを兼ねること
もできる。さらに、前記塗料(塗料用樹脂・塗料(参考
文献;13599の化学商品、p1237〜p125
9、化学工業日報社(1999)))と組み合わせ使用
することも可能である。
【0094】本発明の塗料用樹脂組成物を含有する塗料
が適用できる基材(被塗物)としては、ポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタ
ジエン樹脂(ABS)、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ノリル樹脂、ナ
イロン樹脂、ポリエステル樹脂、およびこれらやポリオ
レフィン、フィラー、ガラスや炭素繊維などの補強材等
のブレンド物(アロイ)等のプラスチック類、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、前記
塗料(塗料用樹脂・塗料(参考文献;13599の化学
商品、p1237〜p1259、化学工業日報社(19
99)))が塗装された物品、ガラス、モルタル、石綿
セメントスレート、岩石等の無機物、鉄(および合
金)、銅(および合金)、アルミニウム(および合
金)、マグネシウム(および合金)等の金属類、紙、ビ
ニールクロス等の可燃物等を例示することができる。
が適用できる基材(被塗物)としては、ポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタ
ジエン樹脂(ABS)、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ノリル樹脂、ナ
イロン樹脂、ポリエステル樹脂、およびこれらやポリオ
レフィン、フィラー、ガラスや炭素繊維などの補強材等
のブレンド物(アロイ)等のプラスチック類、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、前記
塗料(塗料用樹脂・塗料(参考文献;13599の化学
商品、p1237〜p1259、化学工業日報社(19
99)))が塗装された物品、ガラス、モルタル、石綿
セメントスレート、岩石等の無機物、鉄(および合
金)、銅(および合金)、アルミニウム(および合
金)、マグネシウム(および合金)等の金属類、紙、ビ
ニールクロス等の可燃物等を例示することができる。
【0095】また、これらが使用される用途としては、
自動車や2輪車等のプラスチック部品や金属部品、ガラ
ス部品(バンパー、エアスポイラー、ドアハンドル、ホ
イールキャップ、ボディー、燃料タンク、マニホール
ド、ウィンドー等)、装飾品や工芸品、実用品のガラス
製品、陶磁器類(ガラスびん、花瓶、植木鉢、ガーデニ
ング用の種々機材(柵、ベンチ、いす、棚等)類、窓ガ
ラス、ポリカーボネートガラス、アクリルガラス、テー
ブルやいす類、食器棚、クローゼット、タンス等の木工
品や印刷仕上げ品等)、建築・建材に使用する無機物
や、ガラス、金属類(カーテンウォール、アルミサッ
シ、玄関ドア、門扉、サイディングボード、壁、屋根瓦
等)、家電製品のプラスチックや金属部品(冷蔵庫、洗
濯機、テレビ、ビデオ、電話、ファクシミリ、パソコン
等)、装飾品のプラスチック、金属、陶磁器類(ボタン
類、アクセサリー、衣服等)等を例示することができ
る。
自動車や2輪車等のプラスチック部品や金属部品、ガラ
ス部品(バンパー、エアスポイラー、ドアハンドル、ホ
イールキャップ、ボディー、燃料タンク、マニホール
ド、ウィンドー等)、装飾品や工芸品、実用品のガラス
製品、陶磁器類(ガラスびん、花瓶、植木鉢、ガーデニ
ング用の種々機材(柵、ベンチ、いす、棚等)類、窓ガ
ラス、ポリカーボネートガラス、アクリルガラス、テー
ブルやいす類、食器棚、クローゼット、タンス等の木工
品や印刷仕上げ品等)、建築・建材に使用する無機物
や、ガラス、金属類(カーテンウォール、アルミサッ
シ、玄関ドア、門扉、サイディングボード、壁、屋根瓦
等)、家電製品のプラスチックや金属部品(冷蔵庫、洗
濯機、テレビ、ビデオ、電話、ファクシミリ、パソコン
等)、装飾品のプラスチック、金属、陶磁器類(ボタン
類、アクセサリー、衣服等)等を例示することができ
る。
【0096】さらに、同時に、本発明はこれらの塗装物
品も提供する。本発明による塗装物品は耐久性、装飾
性、加工性等、種々性能、機能において優れている。
品も提供する。本発明による塗装物品は耐久性、装飾
性、加工性等、種々性能、機能において優れている。
【0097】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、特に断りがない限り組成比は重量%を示し、
配合量は部数を示す。また、配合量がPHRで示されて
いるものは固形分に対しての量である。
る。なお、特に断りがない限り組成比は重量%を示し、
配合量は部数を示す。また、配合量がPHRで示されて
いるものは固形分に対しての量である。
【0098】実施例と比較例を示す前に、実施例と比較
例で使用する各原料(シラン基含有アクリル樹脂(P
−)、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−)、塗料用樹
脂(A−)、マクロモノマー(M−)の製造例、グラフ
ト共重合体(G−))の製造例を示す。
例で使用する各原料(シラン基含有アクリル樹脂(P
−)、エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−)、塗料用樹
脂(A−)、マクロモノマー(M−)の製造例、グラフ
ト共重合体(G−))の製造例を示す。
【0099】なお、未反応エポキシ基含有不飽和単量体
(b)量は、分析装置として「Waters 600E
/2487/SSV液体クロマトグラフィーシステム」
(日本Waters(株)製)を使用し、カラムとして
日本Waters(株)製PurecilC18カラム(高充
填シリカゲルベース逆相カラム)(充填剤 MightysilRP
-18(GP(ODS)、カラムサイズ45mm×25cm、フィ
ルタサイズ2μm、ポアサイズ120オングストロー
ム、粒子径5μm)、溶媒として水/アセトニトリル
(=40/60 vol%)、0.1%リン酸/イオン交換
水/アセトニトリル(=50/20/30 vol%)を使
用し、サンプル(分析件体)は10%メタノール溶液と
して分析した。
(b)量は、分析装置として「Waters 600E
/2487/SSV液体クロマトグラフィーシステム」
(日本Waters(株)製)を使用し、カラムとして
日本Waters(株)製PurecilC18カラム(高充
填シリカゲルベース逆相カラム)(充填剤 MightysilRP
-18(GP(ODS)、カラムサイズ45mm×25cm、フィ
ルタサイズ2μm、ポアサイズ120オングストロー
ム、粒子径5μm)、溶媒として水/アセトニトリル
(=40/60 vol%)、0.1%リン酸/イオン交換
水/アセトニトリル(=50/20/30 vol%)を使
用し、サンプル(分析件体)は10%メタノール溶液と
して分析した。
【0100】また、塗料中の未反応エポキシ基含有不飽
和単量体(b)量は、次のようにして分析することがで
きる。
和単量体(b)量は、次のようにして分析することがで
きる。
【0101】塗料の加熱残分(固形分%)をJIS K
5400に従い測定する(α%とする)。次に、塗料
(βg)をアセトンで5倍に希釈し、均一になるまでよ
く撹拌する。これを遠心分離器を使用し、10,000
min−1の回転速度で、180分間処理する。沈殿物
を採取し、140℃で30min間乾燥し、塗料中βg
の顔料分を求める(γgとする)。塗料βg中の樹脂分
(本発明ではこれを塗料用樹脂(A)とした)を、次式
にしたがい算出する。 樹脂分(δg)=β×α/100−γ 別に、遠心分離後の上澄み液を別途記載のエポキシ基含
有不飽和単量体(b)の分析方法にしたがい分析し、塗
料βg中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の含有量
を測定する(εppm)。塗料用樹脂(A)中のエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)量は次式で算出される。 エポキシ基含有不飽和単量体(b)量(ppm)=δ/
β×ε [水酸基含有アクリル樹脂(P−)の製造例] [P−1の製造例]γ−ブチロラクトン(GBL)(非
プロトン性極性溶剤)を重合溶剤とし、α,α´−アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)(10時間分解半
減期温度72℃)を重合開始剤とし、重合温度90℃
で、メタクリル酸メチル(MMA)/メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル(HEMA)(水酸基含有不飽和単量
体)(=90/10)からなる水酸基含有アクリル樹脂
(P−1)を製造した。水酸基含有アクリル樹脂(P−
1)の数平均分子量は15,000、水酸基価43.2
mgKOH、固形分は50%であった。
5400に従い測定する(α%とする)。次に、塗料
(βg)をアセトンで5倍に希釈し、均一になるまでよ
く撹拌する。これを遠心分離器を使用し、10,000
min−1の回転速度で、180分間処理する。沈殿物
を採取し、140℃で30min間乾燥し、塗料中βg
の顔料分を求める(γgとする)。塗料βg中の樹脂分
(本発明ではこれを塗料用樹脂(A)とした)を、次式
にしたがい算出する。 樹脂分(δg)=β×α/100−γ 別に、遠心分離後の上澄み液を別途記載のエポキシ基含
有不飽和単量体(b)の分析方法にしたがい分析し、塗
料βg中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の含有量
を測定する(εppm)。塗料用樹脂(A)中のエポキ
シ基含有不飽和単量体(b)量は次式で算出される。 エポキシ基含有不飽和単量体(b)量(ppm)=δ/
β×ε [水酸基含有アクリル樹脂(P−)の製造例] [P−1の製造例]γ−ブチロラクトン(GBL)(非
プロトン性極性溶剤)を重合溶剤とし、α,α´−アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)(10時間分解半
減期温度72℃)を重合開始剤とし、重合温度90℃
で、メタクリル酸メチル(MMA)/メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル(HEMA)(水酸基含有不飽和単量
体)(=90/10)からなる水酸基含有アクリル樹脂
(P−1)を製造した。水酸基含有アクリル樹脂(P−
1)の数平均分子量は15,000、水酸基価43.2
mgKOH、固形分は50%であった。
【0102】[P−2の製造例]GBLを溶剤とし、A
IBNを重合開始剤とし、チオグリコール酸(TGH)
を連鎖移動剤として、重合温度90℃で、MMA/HE
MA(=80/20)からなる水酸基含有アクリル樹脂
(P−2)を製造した。水酸基含有アクリル樹脂(P−
2)の数平均分子量は8,000、酸価は13.7mg
KOH、水酸基価は86.3mgKOH、固形分は50
%であった。
IBNを重合開始剤とし、チオグリコール酸(TGH)
を連鎖移動剤として、重合温度90℃で、MMA/HE
MA(=80/20)からなる水酸基含有アクリル樹脂
(P−2)を製造した。水酸基含有アクリル樹脂(P−
2)の数平均分子量は8,000、酸価は13.7mg
KOH、水酸基価は86.3mgKOH、固形分は50
%であった。
【0103】[P−3の製造例]GBLを溶剤とし、A
IBNを重合開始剤とし、TGHを連鎖移動剤として、
重合温度90℃で、MMA/HEMA/「フルオウェッ
トMAE800(Fluowet MAE-800)」(パーフルオロ
オクチルエチルメタクリレート(フルオロアルキル基含
有不飽和単量体)、クラリアント(Clariant)(株)の
製品)(=70/10/20)からなる水酸基含有アク
リル樹脂(P−3)を製造した。水酸基含有アクリル樹
脂(P−3)の数平均分子量は10,000、酸価は1
3.7mgKOH、水酸基価は43.2mgKOH、固
形分は50%であった。
IBNを重合開始剤とし、TGHを連鎖移動剤として、
重合温度90℃で、MMA/HEMA/「フルオウェッ
トMAE800(Fluowet MAE-800)」(パーフルオロ
オクチルエチルメタクリレート(フルオロアルキル基含
有不飽和単量体)、クラリアント(Clariant)(株)の
製品)(=70/10/20)からなる水酸基含有アク
リル樹脂(P−3)を製造した。水酸基含有アクリル樹
脂(P−3)の数平均分子量は10,000、酸価は1
3.7mgKOH、水酸基価は43.2mgKOH、固
形分は50%であった。
【0104】[エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−)の
製造例] [Q−1の製造例]トルエン(TOL)/n−ブチルア
ルコール(NBAL)(=60/40)を溶剤とし、A
IBNを重合開始剤として、重合温度90℃で、MMA
/メタクリル酸n−ブチル(BMA)/アクリル酸n−
ブチル(BA)/「A−200」(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチルアクリレート(脂環式エポキシ基含
有不飽和単量体)、ダイセル化学工業(株)の製品)
(=40/20/20/20)からなるエポキシ基含有
アクリル樹脂(Q−1)を製造した。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−1)の数平均分子量は18,000、
エポキシ当量は910、固形分は50%であった。
製造例] [Q−1の製造例]トルエン(TOL)/n−ブチルア
ルコール(NBAL)(=60/40)を溶剤とし、A
IBNを重合開始剤として、重合温度90℃で、MMA
/メタクリル酸n−ブチル(BMA)/アクリル酸n−
ブチル(BA)/「A−200」(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチルアクリレート(脂環式エポキシ基含
有不飽和単量体)、ダイセル化学工業(株)の製品)
(=40/20/20/20)からなるエポキシ基含有
アクリル樹脂(Q−1)を製造した。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−1)の数平均分子量は18,000、
エポキシ当量は910、固形分は50%であった。
【0105】[Q−2の製造例]TOL/キシレン(X
YL)(=60/40)を溶剤とし、AIBNを重合開
始剤として、重合温度90℃で、MMA/BMA/BA
/[A−200」/HEMA(=30/20/20/2
0/10)からなるエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−
2)を製造した。エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−
2)の数平均分子量は12,000、エポキシ当量は9
10、水酸基価は43.2mgKOH、固形分は50%
であった。
YL)(=60/40)を溶剤とし、AIBNを重合開
始剤として、重合温度90℃で、MMA/BMA/BA
/[A−200」/HEMA(=30/20/20/2
0/10)からなるエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−
2)を製造した。エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−
2)の数平均分子量は12,000、エポキシ当量は9
10、水酸基価は43.2mgKOH、固形分は50%
であった。
【0106】[塗料用樹脂(A−)の製造例] 〔A−1の製造例〕水酸基含有アクリル樹脂(P−1)
とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−1)を20:80
で混合し、塗料用樹脂(A−1)を製造した。塗料用樹
脂(A−1)中のエポキシ基含有不飽和単量体量は50
ppmであった。また、固形分は50%であった。
とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−1)を20:80
で混合し、塗料用樹脂(A−1)を製造した。塗料用樹
脂(A−1)中のエポキシ基含有不飽和単量体量は50
ppmであった。また、固形分は50%であった。
【0107】[A−2の製造例]水酸基含有アクリル樹
脂(P−1)とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−2)
を10:90で混合し塗料用樹脂(A−2)を製造し
た。塗料用樹脂(A−2)中のエポキシ基含有不飽和単
量体量は5ppmであった。また、固形分は50%であ
った。
脂(P−1)とエポキシ基含有アクリル樹脂(Q−2)
を10:90で混合し塗料用樹脂(A−2)を製造し
た。塗料用樹脂(A−2)中のエポキシ基含有不飽和単
量体量は5ppmであった。また、固形分は50%であ
った。
【0108】[マクロモノマー(M−)の製造例] [M−1の製造例]水酸基含有アクリル樹脂(P−2)
にGMAを、シラン基含有アクリル樹脂(P−2)のカ
ルボキシル基のモル数とGMAのモル数が1:1.25
となるように仕込み、95℃に昇温する。カルボキシル
基とエポキシ基との付加反応触媒としてテトラエチルベ
ンジルアンモニウムクロライド(TEBAC)を、水酸
基含有アクリル樹脂(P−2)の固形分とGMAの合計
量に対し2%、重合禁止剤としてp−メトキシフェノー
ルを水酸基含有アクリル樹脂(P−2)の固形分とGM
Aの合計量に対し0.2%仕込み、酸素濃度8%で、8
時間付加反応を行ない、マクロモノマー(M−1)を製
造した。マクロモノマー(M−1)の酸価は0.1mg
KOH、固形分は50%であった。
にGMAを、シラン基含有アクリル樹脂(P−2)のカ
ルボキシル基のモル数とGMAのモル数が1:1.25
となるように仕込み、95℃に昇温する。カルボキシル
基とエポキシ基との付加反応触媒としてテトラエチルベ
ンジルアンモニウムクロライド(TEBAC)を、水酸
基含有アクリル樹脂(P−2)の固形分とGMAの合計
量に対し2%、重合禁止剤としてp−メトキシフェノー
ルを水酸基含有アクリル樹脂(P−2)の固形分とGM
Aの合計量に対し0.2%仕込み、酸素濃度8%で、8
時間付加反応を行ない、マクロモノマー(M−1)を製
造した。マクロモノマー(M−1)の酸価は0.1mg
KOH、固形分は50%であった。
【0109】[M−2の製造例]水酸基含有アクリル樹
脂(P−3)にGMAを、水酸基含有アクリル樹脂(P
−3)のカルボキシル基のモル数とGMAのモル数が
1:1.25となるように仕込み、さらにオルト酢酸ト
リメチル(TM)(脱水剤)を水酸基含有アクリル樹脂
(P−3)の固形分とGMAの合計量に対0.5%とな
るように仕込み、95℃に昇温する。TEBACを、水
酸基含有アクリル樹脂(P−3)の固形分とGMAの合
計量に対し2%、p−メトキシフェノールを水酸基含有
アクリル樹脂(P−3)の固形分とGMAの合計量に対
し0.25%仕込み、酸素濃度8%で、8時間付加反応
を行ない、マクロモノマー(M−2)を製造した。マク
ロモノマー(M−2)の酸価は0.0mgKOH、固形
分は50%であった。
脂(P−3)にGMAを、水酸基含有アクリル樹脂(P
−3)のカルボキシル基のモル数とGMAのモル数が
1:1.25となるように仕込み、さらにオルト酢酸ト
リメチル(TM)(脱水剤)を水酸基含有アクリル樹脂
(P−3)の固形分とGMAの合計量に対0.5%とな
るように仕込み、95℃に昇温する。TEBACを、水
酸基含有アクリル樹脂(P−3)の固形分とGMAの合
計量に対し2%、p−メトキシフェノールを水酸基含有
アクリル樹脂(P−3)の固形分とGMAの合計量に対
し0.25%仕込み、酸素濃度8%で、8時間付加反応
を行ない、マクロモノマー(M−2)を製造した。マク
ロモノマー(M−2)の酸価は0.0mgKOH、固形
分は50%であった。
【0110】[グラフト共重合体(G−)の製造例] [G−1の製造例]撹拌装置、窒素導入管、温度計、モ
ノマー滴下装置、還流冷却器がついた3L四つ口フラス
コに、TOL/NBAL(=80/20)629g、
(M−1)400gを仕込み、撹拌しながら92℃に昇
温した。MMA/BMA/BA/GMA/HEMA(=
40/20/20/10/10)800gにAIBN1
5gを溶解した混合モノマーを、フラスコ内に3時間で
滴下した。さらに1時間重合を継続した後、TOL15
0g、AIBN6gの混合液を30分ごと3回に分け添
加し、添加終了後さらに1時間重合を行なった。室温ま
で冷却し、(P−2)を枝ポリマーとする枝ポリマー/
幹ポリマー=20/80のグラフト共重合体(G−1)
を製造した。(G−1)の数平均分子量は22,00
0、エポキシ当量は1,775、未反応エポキシ基含有
不飽和単量体量は20ppm、水酸基価は43.2mg
KOH、固形分は50%であった。
ノマー滴下装置、還流冷却器がついた3L四つ口フラス
コに、TOL/NBAL(=80/20)629g、
(M−1)400gを仕込み、撹拌しながら92℃に昇
温した。MMA/BMA/BA/GMA/HEMA(=
40/20/20/10/10)800gにAIBN1
5gを溶解した混合モノマーを、フラスコ内に3時間で
滴下した。さらに1時間重合を継続した後、TOL15
0g、AIBN6gの混合液を30分ごと3回に分け添
加し、添加終了後さらに1時間重合を行なった。室温ま
で冷却し、(P−2)を枝ポリマーとする枝ポリマー/
幹ポリマー=20/80のグラフト共重合体(G−1)
を製造した。(G−1)の数平均分子量は22,00
0、エポキシ当量は1,775、未反応エポキシ基含有
不飽和単量体量は20ppm、水酸基価は43.2mg
KOH、固形分は50%であった。
【0111】[G−2の製造例]撹拌装置、窒素導入
管、温度計、モノマー滴下装置、還流冷却器がついた3
L四つ口フラスコに、TOL/NBAL(=80/2
0)629g、(M−2)400gを仕込み、撹拌しな
がら92℃に昇温した。MMA/BMA/BA/「A−
200」/HEMA/「SZ−6040」(SZ)(3
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン
(アルコキシシラン基含有不飽和単量体)、東レ・ダウ
・コーニングシリコーン(株)の製品)(=30/20
/20/10/10/10)800gにAIBN15g
を溶解した混合モノマーを、フラスコ内に3時間で滴下
した。さらに1時間重合を継続した後、TOL150
g、AIBN6gの混合液を30分ごと3回に分け添加
し、添加終了後さらに1時間重合を行なった。室温まで
冷却し、(P−3)を枝ポリマーとする枝ポリマー/幹
ポリマー=20/80のグラフト共重合体(G−2)を
製造した。グラフト共重合体(G−2)の数平均分子量
は18,000、エポキシ当量は2,275、未反応エポ
キシ基含有不飽和単量体量は30ppm、水酸基価は4
7.5mgKOH、固形分は50%であった。
管、温度計、モノマー滴下装置、還流冷却器がついた3
L四つ口フラスコに、TOL/NBAL(=80/2
0)629g、(M−2)400gを仕込み、撹拌しな
がら92℃に昇温した。MMA/BMA/BA/「A−
200」/HEMA/「SZ−6040」(SZ)(3
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン
(アルコキシシラン基含有不飽和単量体)、東レ・ダウ
・コーニングシリコーン(株)の製品)(=30/20
/20/10/10/10)800gにAIBN15g
を溶解した混合モノマーを、フラスコ内に3時間で滴下
した。さらに1時間重合を継続した後、TOL150
g、AIBN6gの混合液を30分ごと3回に分け添加
し、添加終了後さらに1時間重合を行なった。室温まで
冷却し、(P−3)を枝ポリマーとする枝ポリマー/幹
ポリマー=20/80のグラフト共重合体(G−2)を
製造した。グラフト共重合体(G−2)の数平均分子量
は18,000、エポキシ当量は2,275、未反応エポ
キシ基含有不飽和単量体量は30ppm、水酸基価は4
7.5mgKOH、固形分は50%であった。
【0112】
【実施例】(実施例1)塗料用樹脂(A−1)に、「サ
ーフロン KH−40」(パーフルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物(フッ素系ノニオン性界面活性剤、H
LB9.8)、セイミケミカル(株)の製品)を塗料用
樹脂組成物中に5000ppmとなるよう添加し、均一
になるまで撹拌、混合した。次いで、「アルミニウムキ
レートA(W)」(A(W))(アルミニウムトリス
(アセチルアセトネート)(アルミニウムキレート化合
物、硬化剤)、川研ファインケミカル(株)の製品)を
3PHR、アセチルアセトン(AcAc)6PHRを添
加し、均一溶液になるまで撹拌、混合し、実施例1の塗
料用樹脂組成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポ
キシ基含有不飽和単量体(b)の含有量は10ppmで
あった。エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−1)の重合
温度を90℃とし、AIBNの10時間半減期温度(7
2℃)+18℃としたことにより、未反応エポキシ基含
有不飽和単量体量を低減することが可能となった。
ーフロン KH−40」(パーフルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物(フッ素系ノニオン性界面活性剤、H
LB9.8)、セイミケミカル(株)の製品)を塗料用
樹脂組成物中に5000ppmとなるよう添加し、均一
になるまで撹拌、混合した。次いで、「アルミニウムキ
レートA(W)」(A(W))(アルミニウムトリス
(アセチルアセトネート)(アルミニウムキレート化合
物、硬化剤)、川研ファインケミカル(株)の製品)を
3PHR、アセチルアセトン(AcAc)6PHRを添
加し、均一溶液になるまで撹拌、混合し、実施例1の塗
料用樹脂組成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポ
キシ基含有不飽和単量体(b)の含有量は10ppmで
あった。エポキシ基含有アクリル樹脂(Q−1)の重合
温度を90℃とし、AIBNの10時間半減期温度(7
2℃)+18℃としたことにより、未反応エポキシ基含
有不飽和単量体量を低減することが可能となった。
【0113】(実施例2)塗料用樹脂(A−2)に、
「メガファック F−471」(パーフルオロアルキル
基含有オリゴマー(フッ素系ノニオン性界面活性剤)、
大日本インキ化学工業(株)の製品)を塗料用樹脂組成
物中に500ppmとなるように添加し、均一になるま
で撹拌、混合した。次いで、「A(W)」を3PHR、
AcAcを6PHR添加し、均一溶液になるまで撹拌、
混合し、実施例2の塗料用樹脂組成物を製造した。塗料
用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の
含有量は1ppmであった。エポキシ基含有アクリル樹
脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIBNの10
時間半減期温度(72℃)+18℃としたことにより、
未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減することが
可能となった。
「メガファック F−471」(パーフルオロアルキル
基含有オリゴマー(フッ素系ノニオン性界面活性剤)、
大日本インキ化学工業(株)の製品)を塗料用樹脂組成
物中に500ppmとなるように添加し、均一になるま
で撹拌、混合した。次いで、「A(W)」を3PHR、
AcAcを6PHR添加し、均一溶液になるまで撹拌、
混合し、実施例2の塗料用樹脂組成物を製造した。塗料
用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の
含有量は1ppmであった。エポキシ基含有アクリル樹
脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIBNの10
時間半減期温度(72℃)+18℃としたことにより、
未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減することが
可能となった。
【0114】(実施例3)塗料用樹脂(A−2)に、
「ニューコール 564」(ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(ノニオン性界面活性剤、HLB1
2.3)、日本乳化剤(株)の製品)を塗料用樹脂組成
物中に20000ppmとなるように添加し、均一にな
るまで撹拌、混合した。次いで、「A(W)」を3PH
R、AcAcを6PHR添加し、均一溶液になるまで撹
拌、混合し、実施例3の塗料用樹脂組成物を製造した。
塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体
(b)の含有量は1ppmであった。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIB
Nの10時間半減期温度(72℃)+18℃としたこと
により、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減す
ることが可能となった。
「ニューコール 564」(ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(ノニオン性界面活性剤、HLB1
2.3)、日本乳化剤(株)の製品)を塗料用樹脂組成
物中に20000ppmとなるように添加し、均一にな
るまで撹拌、混合した。次いで、「A(W)」を3PH
R、AcAcを6PHR添加し、均一溶液になるまで撹
拌、混合し、実施例3の塗料用樹脂組成物を製造した。
塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体
(b)の含有量は1ppmであった。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIB
Nの10時間半減期温度(72℃)+18℃としたこと
により、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減す
ることが可能となった。
【0115】(実施例4)塗料用樹脂(A−2)に、
「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物中に
500ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹拌、
混合した。次いで、「SH−6040」(SH)(3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン基含
有化合物、硬化剤)、東レ・ダウ・コーニングシリコー
ン(株)の製品)を20PHR、「A(W)」を3PH
R、AcAcを6PHR添加し、均一になるまで撹拌、
混合して実施例4の塗料用樹脂組成物を製造した。塗料
用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の
含有量は1ppmであった。エポキシ基含有アクリル樹
脂(Q−1)の重合温度を90℃とし、AIBNの10
時間半減期温度(72℃)+18℃としたことにより、
未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減することが
可能となった。および「SH」の配合により、希釈され
濃度が低下した。
「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物中に
500ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹拌、
混合した。次いで、「SH−6040」(SH)(3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン基含
有化合物、硬化剤)、東レ・ダウ・コーニングシリコー
ン(株)の製品)を20PHR、「A(W)」を3PH
R、AcAcを6PHR添加し、均一になるまで撹拌、
混合して実施例4の塗料用樹脂組成物を製造した。塗料
用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体(b)の
含有量は1ppmであった。エポキシ基含有アクリル樹
脂(Q−1)の重合温度を90℃とし、AIBNの10
時間半減期温度(72℃)+18℃としたことにより、
未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減することが
可能となった。および「SH」の配合により、希釈され
濃度が低下した。
【0116】(実施例4)塗料用樹脂(A−2)に、
「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物中に
500ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹拌、
混合した。次いで、「スミジュール N−3500」
(N−3500)(ポリイソシアネート化合物(硬化
剤)、住友バイエルウレタン(株)の製品)を、塗料用
樹脂(A−2)の水酸基のモル数と「スミジュール N
−3500」のイソシアネート基のモル数比が1:1と
なるよう配合し、実施例5の塗料用樹脂組成物を製造し
た。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体
(b)の含有量は1ppmであった。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIB
Nの10時間半減期温度(72℃)+18℃としたこと
により、および「N−3500」を配合したことにより
希釈され、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減
することが可能となった。
「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物中に
500ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹拌、
混合した。次いで、「スミジュール N−3500」
(N−3500)(ポリイソシアネート化合物(硬化
剤)、住友バイエルウレタン(株)の製品)を、塗料用
樹脂(A−2)の水酸基のモル数と「スミジュール N
−3500」のイソシアネート基のモル数比が1:1と
なるよう配合し、実施例5の塗料用樹脂組成物を製造し
た。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有不飽和単量体
(b)の含有量は1ppmであった。エポキシ基含有ア
クリル樹脂(Q−2)の重合温度を90℃とし、AIB
Nの10時間半減期温度(72℃)+18℃としたこと
により、および「N−3500」を配合したことにより
希釈され、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減
することが可能となった。
【0117】(実施例5)グラフト共重合体(G−1)
に、「サーフロン KH−40」を塗料用樹脂組成物中
に5000ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹
拌、混合した。次いで、「SH」を20PHR、「A
(W)」を3PHR、AcAcを6PHR添加し、均一
溶液になるまで撹拌、混合し、実施例5の塗料用樹脂組
成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有
不飽和単量体(b)の含有量は、0.05ppmであっ
た。マクロモノマー(M−1)製造時に非プロトン性極
性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト共重合体
(G−1)組成中のエポキシ基含有不飽和単量体(GM
A)量を適切に配合したことにより、および「SH」配
合により希釈されたことにより、未反応エポキシ基含有
不飽和単量体量を低減することが可能となった。
に、「サーフロン KH−40」を塗料用樹脂組成物中
に5000ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹
拌、混合した。次いで、「SH」を20PHR、「A
(W)」を3PHR、AcAcを6PHR添加し、均一
溶液になるまで撹拌、混合し、実施例5の塗料用樹脂組
成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有
不飽和単量体(b)の含有量は、0.05ppmであっ
た。マクロモノマー(M−1)製造時に非プロトン性極
性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト共重合体
(G−1)組成中のエポキシ基含有不飽和単量体(GM
A)量を適切に配合したことにより、および「SH」配
合により希釈されたことにより、未反応エポキシ基含有
不飽和単量体量を低減することが可能となった。
【0118】(実施例6)グラフト共重合体(G−1)
に、「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物
中に5000ppmとなるように添加し、均一になるま
で撹拌、混合した。次いで、「サイメル C−285」
(メラミン樹脂、三井サイテック(株)の製品)を30
PHR、「A(W)」を3PHR、AcAcを6PHR
添加し、均一溶液になるまで撹拌、混合し、実施例6の
塗料用樹脂組成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエ
ポキシ基含有不飽和単量体(b)の含有量は0.05p
pmであった。マクロモノマー(M−1)製造時に非プ
ロトン性極性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト
共重合体(G−1)組成中のエポキシ基含有不飽和単量
体(GMA)量を適切に配合したことにより、および
「サイメル C−285」配合により希釈されたことに
より、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減する
ことが可能となった。
に、「メガファック F−471」を塗料用樹脂組成物
中に5000ppmとなるように添加し、均一になるま
で撹拌、混合した。次いで、「サイメル C−285」
(メラミン樹脂、三井サイテック(株)の製品)を30
PHR、「A(W)」を3PHR、AcAcを6PHR
添加し、均一溶液になるまで撹拌、混合し、実施例6の
塗料用樹脂組成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエ
ポキシ基含有不飽和単量体(b)の含有量は0.05p
pmであった。マクロモノマー(M−1)製造時に非プ
ロトン性極性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト
共重合体(G−1)組成中のエポキシ基含有不飽和単量
体(GMA)量を適切に配合したことにより、および
「サイメル C−285」配合により希釈されたことに
より、未反応エポキシ基含有不飽和単量体量を低減する
ことが可能となった。
【0119】(実施例7)グラフト共重合体(G−2)
に、「サーフロン KH−40」を塗料用樹脂組成物中
に5000ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹
拌、混合した。次いで、「SH」を20PHR、「A
(W)」を3PHR、AcAcを6PHR添加し、均一
溶液になるまで撹拌、混合し、実施例5の塗料用樹脂組
成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有
不飽和単量体(b)の含有量は0.05ppmであっ
た。マクロモノマー(M−2)製造時に非プロトン性極
性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト共重合体
(G−2)組成中のエポキシ基含有不飽和単量体(「A
−200」)量を適切に配合したことにより、および
「SH」配合により希釈されたことにより、未反応エポ
キシ基含有不飽和単量体量を低減することが可能となっ
た。
に、「サーフロン KH−40」を塗料用樹脂組成物中
に5000ppmとなるよう添加し、均一になるまで撹
拌、混合した。次いで、「SH」を20PHR、「A
(W)」を3PHR、AcAcを6PHR添加し、均一
溶液になるまで撹拌、混合し、実施例5の塗料用樹脂組
成物を製造した。塗料用樹脂組成物中のエポキシ基含有
不飽和単量体(b)の含有量は0.05ppmであっ
た。マクロモノマー(M−2)製造時に非プロトン性極
性溶剤(GBL)を使用したこと、グラフト共重合体
(G−2)組成中のエポキシ基含有不飽和単量体(「A
−200」)量を適切に配合したことにより、および
「SH」配合により希釈されたことにより、未反応エポ
キシ基含有不飽和単量体量を低減することが可能となっ
た。
【0120】(比較例1)実施例1において、「サーフ
ロン KH−40」を配合しなかったこと以外は、実施
例1と同様にして比較例1の塗料用樹脂組成物を製造し
た。
ロン KH−40」を配合しなかったこと以外は、実施
例1と同様にして比較例1の塗料用樹脂組成物を製造し
た。
【0121】(比較例2)実施例7において、「サーフ
ロン KH−40」を配合しなかったこと以外は、実施
例7と同様にして比較例2の塗料用樹脂組成物を製造し
た。
ロン KH−40」を配合しなかったこと以外は、実施
例7と同様にして比較例2の塗料用樹脂組成物を製造し
た。
【0122】(比較例3)実施例7の塗料用樹脂組成物
に「A−200」を10,000ppmとなるように添
加し、均一になるまで撹拌、混合して、比較例3の塗料
用樹脂組成物を製造した。
に「A−200」を10,000ppmとなるように添
加し、均一になるまで撹拌、混合して、比較例3の塗料
用樹脂組成物を製造した。
【0123】[塗料の試験方法および試験結果]以下
に、実施例および比較例で製造された塗料用樹脂組成物
を使用し試験した結果を示す。
に、実施例および比較例で製造された塗料用樹脂組成物
を使用し試験した結果を示す。
【0124】1.塗料の製造 上記の各実施例および各比較例で得られた各塗料用樹脂
組成物を、トルエン(TOL)/酢酸ブチル(BAC)
/キシレン(XYL)/シクロヘキサノン(CN)/イ
ソブチルアルコール(IBAL)(=30/20/5/
20/20/5)の混合溶剤を使用し、フォードカップ
No.4の粘度が15秒(25℃)になるように希釈し
た。これを試験用クリア塗料として使用した。
組成物を、トルエン(TOL)/酢酸ブチル(BAC)
/キシレン(XYL)/シクロヘキサノン(CN)/イ
ソブチルアルコール(IBAL)(=30/20/5/
20/20/5)の混合溶剤を使用し、フォードカップ
No.4の粘度が15秒(25℃)になるように希釈し
た。これを試験用クリア塗料として使用した。
【0125】2.塗装 1)試験用塗装板の作製 基材として、アルミニウム合金(JIS A 110
0)製テストピース(AL)、マグネシウム合金(AS
TM AZ91D)製テストピース(Mg)、ガラス板
(G)、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂
(ABS樹脂)板(ABS)、ポリカーボネート樹脂
(PC)板(PC)、ボンデ鋼板(BD)、石綿セメン
トスレート板(KF)、自動車バンパー用ポリプロピレ
ンアロイ樹脂(PP)に塩素化ポリプロピレン系プライ
マーを塗布したテスト板(BP)、炭素繊維強化板(炭
素繊維とビスフェノールA型エポキシ樹脂から製造され
らもの)(CFRP)を使用した。
0)製テストピース(AL)、マグネシウム合金(AS
TM AZ91D)製テストピース(Mg)、ガラス板
(G)、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂
(ABS樹脂)板(ABS)、ポリカーボネート樹脂
(PC)板(PC)、ボンデ鋼板(BD)、石綿セメン
トスレート板(KF)、自動車バンパー用ポリプロピレ
ンアロイ樹脂(PP)に塩素化ポリプロピレン系プライ
マーを塗布したテスト板(BP)、炭素繊維強化板(炭
素繊維とビスフェノールA型エポキシ樹脂から製造され
らもの)(CFRP)を使用した。
【0126】これらをイソプロピルアルコール(IP
A)で脱脂した後、前記各塗料を使用し、温度23℃、
湿度65%の雰囲気下で、乾燥後の塗膜厚が40μmと
なるようスプレー塗装を行なった。塗装された基材(被
塗物)を室温で10分間乾燥後、80℃で30分間焼き
付け乾燥し、これを各種試験用に供した。
A)で脱脂した後、前記各塗料を使用し、温度23℃、
湿度65%の雰囲気下で、乾燥後の塗膜厚が40μmと
なるようスプレー塗装を行なった。塗装された基材(被
塗物)を室温で10分間乾燥後、80℃で30分間焼き
付け乾燥し、これを各種試験用に供した。
【0127】2)塗膜外観(チヂミの判定用)評価用塗
装板の作製 基材として、ABS樹脂板を使用した。これをイソプロ
ピルアルコール(IPA)で脱脂した後、前記各塗料を
使用し、温度5℃、湿度20%の雰囲気下で、乾燥後の
塗膜厚が60μmとなるようスプレー塗装を行なった。
塗装された基材(被塗物)を温度5℃、湿度20%の雰
囲気下で10分間乾燥後、80℃で30分間焼き付け乾
燥し、これを塗膜外観評価用に供した。
装板の作製 基材として、ABS樹脂板を使用した。これをイソプロ
ピルアルコール(IPA)で脱脂した後、前記各塗料を
使用し、温度5℃、湿度20%の雰囲気下で、乾燥後の
塗膜厚が60μmとなるようスプレー塗装を行なった。
塗装された基材(被塗物)を温度5℃、湿度20%の雰
囲気下で10分間乾燥後、80℃で30分間焼き付け乾
燥し、これを塗膜外観評価用に供した。
【0128】3.付着性(JIS K 5400 8.
5.2(JISハンドブック 塗料−1997)に準じ
る。) 100/100で合格とし、それ以外は不合格とする。
5.2(JISハンドブック 塗料−1997)に準じ
る。) 100/100で合格とし、それ以外は不合格とする。
【0129】4.塗膜外観 塗膜を次の基準で目視判定し、チヂミのないものを合格
とした。 ○:チヂミがなく、塗膜がスムースで良好である。合
格。 △:チヂミは細かいが、塗膜が艶引けしている。不合
格。 ×:塗膜全体にチヂミが見られる。不合格。
とした。 ○:チヂミがなく、塗膜がスムースで良好である。合
格。 △:チヂミは細かいが、塗膜が艶引けしている。不合
格。 ×:塗膜全体にチヂミが見られる。不合格。
【0130】5.硬化性(塗膜の耐溶剤性) 塗装された塗膜を室温でさらに3日間乾燥し、IPA、
TOLを含浸したフェルトで50回こすり(ラビング)
塗膜の艶ひけ、剥がれ度合いを次の基準で目視判定し
た。 ○:塗膜は全く変化しない。合格。 ×:塗膜が艶引けする、または剥がれる。不合格。
TOLを含浸したフェルトで50回こすり(ラビング)
塗膜の艶ひけ、剥がれ度合いを次の基準で目視判定し
た。 ○:塗膜は全く変化しない。合格。 ×:塗膜が艶引けする、または剥がれる。不合格。
【0131】6.貯蔵安定性 各試験用クリア塗料を500mlガラスびんに約400
g取り、密栓した。これを、23℃、50℃に30日間
静置した後、粘度(フォードカップNo.4の秒数)
(25℃)を測定し、試験前の粘度(フォードカップN
o.4の秒数=15秒)と比較する。粘度変化(上昇ま
たは低下)が2.0倍以内の場合にのみ合格とした。
g取り、密栓した。これを、23℃、50℃に30日間
静置した後、粘度(フォードカップNo.4の秒数)
(25℃)を測定し、試験前の粘度(フォードカップN
o.4の秒数=15秒)と比較する。粘度変化(上昇ま
たは低下)が2.0倍以内の場合にのみ合格とした。
【0132】以上の各実施例および各比較例の結果を、
次の表1と表2に示す。
次の表1と表2に示す。
【0133】
【表1】
【0134】
【表2】
【0135】
【発明の効果】本発明の塗料用樹脂組成物は貯蔵安定
性、低温(80℃以下)での硬化性に優れおよび各種素
材に対する付着性、耐候性など数々の塗料に要求される
性能に優れてバランスのとれた性能を発揮する塗料用樹
脂組成物である。
性、低温(80℃以下)での硬化性に優れおよび各種素
材に対する付着性、耐候性など数々の塗料に要求される
性能に優れてバランスのとれた性能を発揮する塗料用樹
脂組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 163/00 C09D 163/00 175/04 175/04 183/04 183/04 Fターム(参考) 4J026 AA44 AA45 AC23 AC24 BA26 BA27 BA50 GA01 4J038 CG141 CG142 CH121 CH122 CH171 CH172 CL001 CP071 CP072 DB211 DB212 DG161 DG191 DG261 DL022 DL032 DL052 DL082 DL112 GA03 GA07 GA12 GA15 HA216 JA46 JA47 JC32 JC34 JC35 JC38 JC41 KA03 KA09 MA14 NA01 NA03 NA04 NA11 NA12 PC02 PC03 PC04 PC08 PC10
Claims (12)
- 【請求項1】 水酸基基含有不飽和単量体(a)が共重
合された側鎖に水酸基を有する数平均分子量500〜8
0,000の水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキシ
基含有不飽和単量体(b)が共重合された側鎖にエポキ
シ基を有する数平均分子量500〜80,000のエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)
と硬化剤(B)およびノニオン性界面活性剤(C)を含
有する塗料用樹脂組成物であって、該塗料用樹脂(A)
中に含まれるエポキシ基含有不飽和単量(b)の量が
5,000ppm未満であることを特徴とする塗料用樹
脂組成物。 - 【請求項2】 水酸基含有アクリル樹脂(P)、エポキ
シ基含有アクリル樹脂(Q)を含む塗料用樹脂(A)
が、水酸基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポ
キシ基含有アクリル樹脂(Q)を枝ポリマーとし、水酸
基含有アクリル樹脂(P)および/またはエポキシ基含
有アクリル樹脂(Q)を幹ポリマーとするグラフト共重
合体を含むことを特徴とする請求項1記載の塗料用樹脂
組成物。 - 【請求項3】 水酸基含有アクリル樹脂(P)および/
またはエポキシ基含有アクリル樹脂(Q)が、さらにフ
ルオロアルキル基含有不飽和単量体(c)(フルオロア
ルキル基の炭素原子数は1〜24個)が共重合されてい
るものである請求項1または2記載の塗料用樹脂組成
物。 - 【請求項4】 エポキシ基含有アクリル樹脂(Q)が、
さらにアルコキシシラン基含有不飽和単量体(d)が共
重合されているものである請求項1〜3いずれかに記載
の塗料用樹脂組成物。 - 【請求項5】 水酸基含有アクリル樹脂(P)およびエ
ポキシ基含有アクリル樹脂(Q)が、さらにアルコキシ
シシラン基含有不飽和単量体(d)が共重合されている
ものである請求項1〜3いずれかに記載の塗料用樹脂組
成物。 - 【請求項6】 水酸基含有アクリル樹脂(P)とエポキ
シ基含有アクリル樹脂(Q)が、重量比で、P/Q=
0.01/99.99〜99.99/0.01で配合さ
れているものである請求項1〜4のいずれかに記載の塗
料用樹脂組成物。 - 【請求項7】 硬化剤(B)が、有機金属化合物
(e)、ポリイソシアネート化合物(f)、メラミン樹
脂(g)、反応性シラン化合物(h)の少なくとも1種
を含む請求項1〜5のいずれかに記載の塗料用樹脂組成
物。 - 【請求項8】 有機金属化合物(e)がアルミニウムキ
レート化合物(i)である請求項6記載の塗料用樹脂組
成物。 - 【請求項9】 反応性シラン化合物(h)が、一分子中
に少なくとも一個のエポキシ基と加水分解性アルコキシ
シラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物
(j)であることを特徴とする請求項6記載の塗料用樹
脂組成物。 - 【請求項10】 ノニオン性界面活性剤(C)が、塗料
用樹脂組成物中に20〜50000ppm配合されるも
のである請求項1〜8のいずれかに記載の塗料用樹脂組
成物。 - 【請求項11】 ノニオン性界面活性剤(C)が、分子
中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性
剤(k)であることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
かに記載の塗料用樹脂組成物。 - 【請求項12】 ノニオン系界面活性剤(C)のHLB
が0〜20であることを特徴とする請求項1〜10のい
ずれかに記載の塗料用樹脂組成物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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