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JP2002199778A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2002199778A
JP2002199778A JP2000397678A JP2000397678A JP2002199778A JP 2002199778 A JP2002199778 A JP 2002199778A JP 2000397678 A JP2000397678 A JP 2000397678A JP 2000397678 A JP2000397678 A JP 2000397678A JP 2002199778 A JP2002199778 A JP 2002199778A
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Japan
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signal
voltage
coil
waveform
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Masahiro Yasohara
正浩 八十原
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP01272346A priority patent/EP1350308B1/en
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Priority to CNB018215009A priority patent/CN1317818C/zh
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
    • H02P6/085Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor in a bridge configuration

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  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ駆動コイルに連続的に変化する正弦波
状の電流を流すことにより、モータ駆動時のトルクリッ
プル、振動、騒音を低減するなかりでなく、効率の優れ
たモータ駆動装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ステップ分割数、電圧レベル分割数が比
較的小さく、構成が簡素な駆動波形生成器70を備え、
その駆動波形生成器70により生成した階段状電圧波形
に対応した各相駆動信号を給電器20に印加することに
より、正弦波状の連続的に変化する交番電流を各相コイ
ルに流す。さらに進角制御を行うことにより、各相コイ
ルに発生する逆起電力と各相電流との位相を一致させ
る。それにより、トッルクリップル並びに振動、騒音の
減少が図れ、高効率なモータ駆動ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空調機器、
燃焼用ファンモータを搭載した給湯機、空気清浄機並び
に複写機、プリンタ等の情報機器に使用されるブラシレ
スDCモータなどを駆動するのに好適なモータ駆動装置
に関する。特に、モータ駆動コイルに連続的に変化する
交番電流、より好ましくは正弦波状の電流を流すことに
より、モータ駆動時のトルクリップル、振動、騒音を低
減できるばかりでなく、効率の優れたモータ駆動装置を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、空調機器、並びに複写機、プリ
ンタ等の情報機器などに用いられる各種駆動用モータ
は、長寿命、高信頼性、速度制御の容易さなどの長所を
活かして、ブラシレスDCモータ(Brushless DC Moto
r)が用いられることが多い。
【0003】図20は、上記従来のモータ駆動装置の回
路構成図であり、図21は、図20に示す同装置におけ
るモータ駆動コイルへの印加電圧が矩形波の場合のモー
タ回転角(電気角)に対する各部の信号波形図である。
【0004】図20に示すように、一般的に、ブラシレ
スDCモータ(以下、単にモータと言う)の駆動装置に
おいては、ロータ位置をホール素子などからなる複数個
の位置検出素子901、903及び905にて検出す
る。3相分配器890は、位置信号Hu、Hv及びHw
を入力し、3相分配信号U0、V0及びW0をパルス幅
変調(PWM)コンパレータ840に対して出力する。
この時、それら信号U0、V0、W0は、図21に示す
ような互いに電気角で120度位相の異なる、1ステッ
プ状の信号である。コンパレータ840の出力は、ゲー
トドライバ830を介して給電器820を構成する6個
のスイッチを順次オン又はオフするように制御する。こ
うして、ステータに備えられた3相コイル811、81
3及び815への給電を、ロータ位置に応じて順次切り
換えることによりモータは回転する。
【0005】この場合、U相コイル端と中性点Nとの間
に印加される電圧は、図2に示すU−Nのような矩形波
状信号である。V相及びW相コイルに対しも同様な矩形
波状信号が印加される。したがって、3相コイルの通電
相切り換えは、その矩形波状信号に応じてオン又はオフ
の急峻な切り換えが行われる。そのため、各相コイルを
流れる相電流の切り換えも急峻なものになり、その結
果、コイルが振動し、騒音を発生したり、電気ノイズを
発生したりする原因になる。
【0006】上記騒音や電気ノイズを低減するモータ駆
動装置として、日本特許公報第2658085号記載の
ものがある。この公報記載の駆動装置は、駆動用主磁界
を検出する検出素子の検出出力と、それより高い周波数
のパルスに基づいて形成されたアドレス信号とにより、
メモリ記憶された駆動用波形を読み出してモータを駆動
する。それによって、ロータの1回転当たりの繰り返し
数が一定で、周波数がロータの回転速度に伴ない変わる
周波数発電機(FG)、及び、ロータの外周面の特定位
置に被着された永久磁石からの磁束を検出することによ
り、その磁石の位置を検出する検出素子(PG)を省
き、構成を簡単化できるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のモータ駆動装置においては、その従来例を示す回路
構成図からも明らかなように、所定の駆動用波形が予め
記憶されたメモリ、及び、そのメモリの駆動用波形(デ
ジタル信号)を読み出してモータを駆動するためのアナ
ログ信号に変換するためのD/Aコンバータを必要と
し、回路構成が複雑化するという課題があった。さらに
は、上記従来のモータ駆動装置においては、ロータの回
転位置に対する駆動用波形、すなわち、各相コイルに印
加される電圧波形は、上記メモリに記憶されたデジタル
信号データにより一義的に決められている。そのため、
コイルが例えばステータ鉄心に巻回したようなインダク
タンスが比較的大きなモータを駆動するような場合、上
記所定の駆動用電圧波形が各相コイルに印加された際
に、その各相印加電圧に対する各相電流の位相遅れが大
きくなる。その結果、モータの効率が低減してしまうと
いう課題があった。本発明は、上記課題を解決するもの
で、構成が簡単で、モータ駆動時のトルクリップル、振
動、騒音を低減できるばかりでなく、効率の優れたモー
タ駆動装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ駆動装置
は、3相の駆動コイルと、直流電源に接続され、各相コ
イルに給電するための給電器と、各相コイルに対するモ
ータの可動子位置を検出するための位置検出器と、位置
検出器の出力から生成された少なくとも1相の位置信号
の電気角1周期を、3n×4個(nは1以上の整数)の
周期に分割するための上記少なくとも1相に備えられた
位置信号内挿器と、位置信号内挿器から分割アドレス信
号を入力し、その分割アドレス信号の各アドレスに対応
して予め設定された各電圧レベル(電圧レベルは3n+
1個を超えない段階に設定)を有した階段状波形を3相
分生成すると共にそれらを電圧出力するための駆動波形
生成器とを含み、3相分の階段状波形のそれぞれに対応
した各相駆動信号を給電器に印加することにより、各相
コイルを連続的に変化する交番電流にて駆動するように
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、3相の駆動コイルと、
直流電源に接続され、各相コイルに給電するための給電
器と、各相コイルに対するモータの可動子位置を検出す
るための位置検出器と、位置検出器の出力から生成され
た少なくとも1相の位置信号の電気角1周期を、3n×
4個(nは1以上の整数)の周期に分割するための上記
少なくとも1相に備えられた位置信号内挿器と、位置信
号内挿器から分割アドレス信号を入力し、その分割アド
レス信号の各アドレスに対応して予め設定された各電圧
レベル(電圧レベルは3n+1個を超えない段階に設
定)を有した階段状波形を3相分生成すると共にそれら
を電圧出力するための駆動波形生成器とを含み、3相分
の階段状波形のそれぞれに対応した各相駆動信号を給電
器に印加することにより、各相コイルを連続的に変化す
る交番電流にて駆動するようにしたものである。
【0010】また、位置信号内挿器、駆動波形生成器を
3相すべての相毎個別に備えた次の構成であっても良
い。
【0011】すなわち、モータの駆動装置であって、3
相の駆動コイルと、直流電源に接続され、各相コイルに
給電するための給電器と、各相コイルに対するモータの
可動子位置を検出するための位置検出器と、位置検出器
の出力から生成された各相位置信号の電気角1周期を、
3n×4個(nは1以上の整数)の周期に分割するため
の、各相毎に備えられた位置信号内挿器と、位置信号内
挿器から分割アドレス信号を入力し、その分割アドレス
信号の各アドレスに対応して予め設定された各電圧レベ
ル(電圧レベルは3n+1個を超えない段階に設定)を
有した階段状波形を電圧出力するための、各相毎に備え
られた駆動波形生成器とを含み、階段状波形のそれぞれ
に対応した各相駆動信号を給電器に印加することにより
各相コイルを連続的に変化する交番電流にて駆動する。
これら構成により、本駆動装置は、モータ駆動時のトル
クリップル、振動、騒音を低減できるばかりでなく、優
れた効率をもってモータを駆動することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】(第1の実施例)図1において、U相、V
相及びW相からなる3相の駆動コイル11、13及び1
5は、次のようにして給電器20に接続されている。給
電器20は、3つの電界効果トランジスタ(FET)2
1、23及び25により上アームを構成し、トランジス
タ22、24及び26により下アームを構成している。
U相コイル11の第1の端子は、トランジスタ21及び
22の接続点に接続され、V相コイル13の第1の端子
は、トランジスタ23及び24の接続点に接続され、W
相コイル15の第1の端子は、トランジスタ25及び2
6の接続点に接続されている。U相コイル11、V相コ
イル13及びW相コイル15のそれぞれの第2の端子
は、互いに接続され中性点Nを成している。
【0014】直流電源10は、正側給電端子と負側給電
端子との間に給電器20を接続し、その給電器20を介
して上記3相コイルに電力を供給する。電源10の負側
給電端子と給電器20とを結ぶ給電線路には、その線路
を流れるコモン電流Icomを検出するためのコモン電
流検出抵抗器27が挿入されている。
【0015】位置検出器101、103及び105は、
ホール素子又はホールICなどで構成され、モータの可
動子(図示せず。回転運動型のモータではロータ、リニ
ア運動型のモータでは可動子、以降はロータとして説明
する。)の各相コイル11、13及び15に対する位置
を検出する。検出器101、103及び105から出力
されるそれぞれの位置検出信号Hu、Hv及びHwの
内、信号Huが位置信号内挿器80に入力される。内挿
器80は、U相位置検出信号の電気角1周期を、3n×
4個(nは1以上の整数)の周期に分割し、分割アドレ
ス信号CSFを出力する。駆動波形生成器70は、信号
CSFを入力し、その信号CSFの各アドレスに対応し
て予め設定された各電圧レベルを有したU相階段状波形
を生成する。さらに、その生成器70は、U相階段状波
形を基に、電気角で120度位相差を有するV相階段状
波形と、電気角で240度位相差を有するW相階段状波
形とを生成する。そして、その生成器70は、互いに電
気角で120度位相差を有した3相分の階段状波形U
2、V2及びW2をそれぞれ電圧出力する。ところで、
生成器70が階段状波形を生成する際、信号CSFの各
アドレスに対応して予め設定する電圧レベルは、3n+
1個を超えない段階に設定する。生成器70からの信号
U2はU相用セレクタ51に入力される。同じく信号V
2はV相用セレクタ53に入力される。同じく信号W2
はW相用セレクタ55に入力される。
【0016】一方、3相分配器90は、互いに電気角で
120度位相の異なる位置検出信号Hu、Hv及びHw
を入力し、図2Aに示すような3相分配信号U1、V1
及びW1を出力する。3*FG100回路は、同信号H
u、Hv及びHwを入力し、それら3つの信号を合成す
ることにより、それら各信号に比べ3倍の周波数を有す
る速度信号を低速検知回路57に出力する。また、タイ
マー59は時間信号を低速検知回路57に出力する。低
速検知回路57は、タイマー59によって速度信号の周
期を計測し、その周期が所定時間以下に達するまでは速
度信号の周期を計測し、その周期が所定時間以下に達す
るまでは、モータ速度がまだ低速であるとし、セレクタ
51、セレクタ53及びセレクタ55に対して、3相分
配回路90の出力信号U1、V1及びW1を選択するよ
うに指示する。速度信号の周期が上記所定時間以下に達
した場合は、低速検知回路57は、モータ速度が定常回
転速度になったとし、セレクタ51、53及び55に対
して、駆動波形生成器70の出力である図2Bに示すよ
うな階段状電圧波形U2、V2及びW2を選択するよう
に指示する。
【0017】パルス幅変調(PWM)コンパレータ40
は、コパレータ41、43及び45を備えている。コパ
レータ41は、セレクタ51からの出力と三角波発生器
47の出力である三角波信号CYとを電圧比較する。コ
パレータ43は、セレクタ53からの出力と信号CYと
を電圧比較する。コパレータ45は、セレクタ55から
の出力と信号CYとを電圧比較する。ここで、三角波発
生器47から出力される三角波信号CYは、パルス幅変
調におけるいわゆるキャリア信号であり、その周波数は
(17kHz〜20kHz程度)であり、各セレクタからの出
力信号の周波数に比べかなり高い。
【0018】ゲートドライバ30は、バッファ31、3
2、33、34、35及び36を備えている。コパレー
タ41の出力信号G1Hは、バッファ31に入力される
と共に、インバータ37で反転され信号G1Lとしてバ
ッファ32に入力される。コパレータ43の出力信号G
2Hは、バッファ33に入力されると共に、インバータ
38で反転され信号G2Lとしてバッファ34に入力さ
れる。同様に、コパレータ45の出力信号G3Hは、バ
ッファ35に入力されると共に、インバータ39で反転
され信号G3Lとしてバッファ36に入力される。バッ
ファ31、32、33、34、35及び36のそれぞれ
の出力は、トランジスタ21、22、23、24、25
及び26のそれぞれゲートに入力される。
【0019】抵抗器27を流れるコモン電流Icom
は、その抵抗27の端子電圧として検出され、その検出
電圧VIcomは、進角制御器60に入力される。その
進角制御器60の出力CPHは、内挿器80にフィード
バックされる。
【0020】上記のように構成された第1の実施例の駆
動装置における動作について、図2及び図3を参照し説
明を加える。
【0021】図2のAは、起動時から低速時におけるモ
ータ回転角(電気角)に対する各部の信号波形図であ
る。位置信号HU、HV、HWが、互いに電気角で12
0度の位相差を有するような信号を発生するような位置
に、それぞれの位置検出器101、103及び105が
配置されている。信号HU、HV、HWは、三相分配器
90で合成され、図2Aに示すような1ステップ状の信
号U1、V1、W1に形成される。上記に説明したよう
に、それら信号U1、V1、W1にそれぞれに対応した
各相駆動信号が、給電器20に印加される。この時、3
相コイルの中性点の電圧は、同図のNに示すようにな
り、U相コイルの一方の端子と、他方の端子すなわち中
性点Nとの間に印加される電圧は、同図のU−Nに示す
ような波形電圧となる。図示していないが、V相及びW
相コイルに関しても互いに電気角で120度の位相差を
有した、同様な波形電圧となる。
【0022】図2のBは、定常回転時におけるモータ回
転角(電気角)に対する各部の信号波形を示す図であ
る。同図信号HU、HV、HWは、横軸のモータ回転角
を電気角で表わせば、図の2Aに示す場合と同様な波形
となる。信号HUは、内挿器80に入力され、駆動波形
生成器70を介して、図示の信号U2、V2、W2のよ
うな階段状の3相分の電圧波形が形成される。上記に説
明したように、それら信号U2、V2、W2にそれぞれ
に対応した各相駆動信号を給電器20に印加する。この
時、3相コイルの中性点の電圧は図2BのNに示すよう
になり、U相コイル11の一方の端子と、他方の端子す
なわち中性点Nとの間に印加される電圧は、図2BのU
−Nに示すような波形電圧となる。図示していないが、
V相及びW相コイルに関しても互いに電気角で120度
の位相差を有した、同様な波形電圧となる。このように
して、3相コイルには正弦波状の連続的に変化する交番
電流にて駆動することができる。
【0023】図3は3相コイルへの印加電圧をパルス幅
変調(PWM)する様子を示す。図3において、PWM
コンパレータにより、三角波発振器47の発振波形CY
と駆動波形生成器70からの各相階段状波形U2、V
2、W2とが電圧比較され、ゲートドライバ30及び給
電器20を介して、給電器20の出力端子Vu、Vv、
Wvすなわち3相コイルの各第1の端子には、同図V
u、Vv、Wvに示すようなPWM電圧波形が印加され
る。このようにして、3相コイルは、互いに電気角で1
20度の位相差を有した正弦波状電流Iu、Iv、Iw
にて駆動される。それにより、3相コイルの各相電流
は、滑らかに通電が切り換えられるばかりでなく、3相
合成トルクは回転角にかかわらず均一化される。その結
果、トルクリップルが小さく、低振動、低騒音のモータ
の駆動装置を実現できる。
【0024】以上が、第1の実施例の基本的な回路構
成、その動作、作用効果の説明であるが、次に各構成部
分の具体的な構成例を説明する。
【0025】図5は本実施例に係るモータ駆動装置にお
ける主要回路部の構成図である。図5において、位置信
号内挿器80の内部構成及び動作は次の通りである。
【0026】位相差検出器81は、位置検出器101か
らの位置信号Hu及びタイミングパルス発生器82から
のタイミングパルスPtuを入力し、両者の位相差信号
PDを出力する。検出器81の出力は、抵抗91を介し
て、差動増幅器86の反転入力端子に接続される。その
増幅器86の反転入力端子と同出力端子との間には、コ
ンデンサ87、88及び抵抗89からなる微分積分要素
が接続される。その増幅器86の非反転入力端子には所
定電圧が印加される。増幅器86は、位相差信号PDを
その位相差に応じた電圧に変換する。電圧制御発振器8
5は、その位相差に応じた電圧に応じた周波数信号を発
振出力する。その発振周波数は、分周器84で分周され
る。その分周された信号は、36進カウンタ83のクロ
ック端子CLKにクロック信号とし入力される。カウン
タ83は、0から35までカウントし、又0に戻る動作
を繰り返す。そして、36ステップに分割された分割ア
ドレス信号CSFは、後続の駆動波形生成器70及びタ
イミングパルス発生器82に入力される。こうして、波
形生成器70は、信号Huの電気角1周期を、3n×4
個の周期に分割(n=1以上の整数、本実施例の場合
は、n=3であり、36分割)する。パルス発生器82
は、所定のパルス幅を有したタイミングパルスPtuを
発生し、上記位相差検出器81に対して出力する。
【0027】次に、駆動波形生成器70について、図6
を用いてその具体構成例を説明する。デコーダ77は、
内挿器80から分割アドレス信号CSFを入力し、アナ
ログスイッチ71、73及び75に対してデコード信号
を出力する。各アナログスイッチ75には、8つの抵抗
器の直列接続からなる電圧分圧器が接続される。ここ
で、この電圧分圧器の両端子には、0ボルトと速度指令
電圧Vspとが印加される。この電圧分圧器による電圧
レベルL0からL8の設定は、電圧Vspを3n+1を
超えない段階に分割するように設定される。(本実施例
の場合は、n=3であり、10個を超えない段階、例え
ば9段階の電圧レベル設定の場合となる。)この構成に
より、波形生成器70では、分割アドレス信号CSFの
各アドレスに対応して各アナログスイッチ71内のスイ
ッチのオン又はオフが決定され、各アナログスイッチ7
1の出力として、階段状電圧波形U2が波形生成器70
のU相分として出力される。同様にして、アナログスイ
ッチ73の出力として、階段状電圧波形V2が波形生成
器70のV相分として出力される。さらに、アナログス
イッチ75の出力として、階段状電圧波形W2が波形生
成器70のW相分として出力される。
【0028】図7は、図5及び図6に示す内挿器80及
び波形生成器70における信号処理の様子を示す。横軸
は回転角(電気角)、縦軸は電圧を示す。図7におい
て、分割アドレス信号CSFは、アドレス0からアドレ
ス35までの36個のアドレスを示す信号である。その
信号CSFのアドレス0を中心に±3アドレス分、すな
わち、図7のCSF信号のアドレス33、34、35、
0、1、2及び3の7つのアドレス分のパルス幅が、タ
イミングパルスPtuの「H」電圧の幅と同期する。内
挿器80の位相検出器81では、図7に示す位置信号H
Uの「L」電圧から「H」電圧に変化する立ち上がりエ
ッジの位相と上記パルスPtuの位相との位相差を比較
する。そして、内挿器80で構成されるPLL(フェイ
ズ・ロックド・ループ)の働きにより、その位相差が小
さくなるように制御される。
【0029】一方、波形生成器70においてU相階段状
電圧波形U2は次にようにして生成される。電圧波形U
2は、CSF信号のアドレス0に対しては電圧レベルL
0、アドレス1に対しては電圧レベルL1、アドレス2
に対しては電圧レベルL2、アドレス3に対しては電圧
レベルL3、アドレス4に対しては電圧レベルL4、ア
ドレス5に対しては電圧レベルL5、アドレス6に対し
ては電圧レベルL6、アドレス7に対しては電圧レベル
L7、アドレス8に対しては電圧レベルL8、アドレス
9に対しては電圧レベルL8、アドレス10に対しては
電圧レベルL8、アドレス11に対しては電圧レベルL
7、アドレス12に対しては電圧レベルL6、アドレス
13に対しては電圧レベルL7、アドレス14に対して
は電圧レベルL8、アドレス15に対しては電圧レベル
L8、アドレス16に対しては電圧レベルL8、アドレ
ス17に対しては電圧レベルL7、アドレス18に対し
ては電圧レベルL6、アドレス19に対しては電圧レベ
ルL5、アドレス20に対しては電圧レベルL4、アド
レス21に対しては電圧レベルL3、アドレス22に対
しては電圧レベルL2、アドレス23に対しては電圧レ
ベルL1、アドレス24に対しては電圧レベルL0、ア
ドレス25に対しては電圧レベルL0、アドレス26に
対しては電圧レベルL0、アドレス27に対しては電圧
レベルL0、アドレス28に対しては電圧レベルL0、
アドレス29に対しては電圧レベルL0、アドレス30
に対しては電圧レベルL0、アドレス31に対しては電
圧レベルL0、アドレス32に対しては電圧レベルL
0、アドレス33に対しては電圧レベルL0、アドレス
34に対しては電圧レベルL0、アドレス35に対して
は電圧レベルL0となるように波形生成される。
【0030】また、このようにして生成される電圧波形
U2の電圧振幅全体は、波形生成器70に外部より入力
される速度指令信号Vspによって、可変できるように
なっている。それにより本駆動装置に対して、必要に応
じて速度制御機能を加えることもできるようになってい
る。
【0031】さて、上述のように、内挿器80において
信号HUとパルスPtuの位相との位相差が小さくなる
ように制御される。言い替えれば、信号HUと分割アド
レス信号CSFが同期するように制御されるので、それ
に伴ない上記の波形生成器70で生成される電圧波形U
2のアドレス0の位相と、信号HUの「L」電圧から
「H」電圧に変化する立ち上がりエッジの位相とが一致
するように、波形U2の周期が制御される。それに伴な
い、V相及びW相についても自ずと、階段状波形V2の
アドレス0の位相と信号HVの立ち上がりエッジの位相
とが一致、階段状波形W2のアドレス0の位相と信号H
Wの立ち上がりエッジの位相とが一致するようになる。
【0032】このようにして、図2のBに示すように、
信号HUに同期した波形U2、信号HVに同期した波形
V2、信号HWに同期した波形W2が生成され、それぞ
れの波形に対応したPWM変調された各相駆動信号が給
電器に印加される。それにより、U相コイルの第1の端
子と中性点Nとの間に、図2BのU−N示すような正弦
波状電圧が印加され(V−N、W−Nについても同
様)、各相コイルには正弦波状の電流を流すことができ
る。
【0033】図8は、位置信号HUと分割アドレス信号
CSFが同期するように制御された状態において、U相
コイルに発生している逆起電力B.e.m.f.、及び、U相コ
イルに印加される電圧波形U−Nとを関係を示したもの
である。
【0034】信号HUに対して、U相コイルの逆起電力
B.e.m.f.は、一義的に、電気角30度の位相遅れを持っ
ている。ステータにおけるU相コイル配置位置に対する
位置検出素子101の配置位置が設計上決められてお
り、一般的に両者の位相差が電気角30度となるように
配置される。V相コイルに対する位置検出素子103、
W相コイルに対する位置検出素子105の配置位置関係
も同様であり、それぞれのコイルの逆起電力と位置信号
との位相差も同様である。この場合においては、各相コ
イルのそれぞれの第1の端子と中性点Nとの間に印加さ
れる階段状の電圧波形は、各相コイルの逆起電力波形と
位相が一致している。
【0035】さて次に、各相コイル第1の端子と中性点
とに印加される電圧波形において、基本波の次数とその
基本波に対する電圧レベルとの関係をいくつかの実施例
を上げて説明する。図9は、階段状波形の段階設定9の
場合(n=3の時の3nの場合)である。図10は、比
較のため、階段状波形の段階設定1の場合、すなわち、
コイルへの印加電圧が矩形波の場合である。図11は、
階段状波形の段階設定10(n=3の時の3n+1の場
合)である。図12は、階段状波形の段階設定7(n=
2の時の3n+1の場合)である。図13は、階段状波
形の段階設定6(n=2の時の3nの場合)である。図
9、図11から図13に示す実施例では、図10に示す
矩形波の場合に比べ、高次の周波数成分の電圧レベルが
大きく抑えられている。これにより、本発明の実施例に
おける駆動装置では、特に、耳障りな騒音の要因となる
高次の周波数成分の電圧レベルが低減することにより、
静音化が図れるという優れた効果を奏する。
【0036】なお、駆動波形生成器のアナログスイッチ
の各出力にコンデンサなどのローパスフィルタを接続す
れば、駆動波形の歪率をさらに低減でき、トルクリップ
ル並びに振動、騒音を一層低減できる。
【0037】以上が、位置信号内挿器80及び駆動波形
生成器70についての具体的構成例、動作、作用効果の
説明である。
【0038】さて、本第1の実施例において、図1及び
図5に示す位置信号内挿器80を、その外部より入力す
る位相差制御信号により調整することにより、各相コイ
ルに印加する電圧波形の位相を自由にシフトできる機能
について説明する。図5において、進角制御器60の出
力CPHは抵抗92を介して、内挿器80の差動増幅器
86の反転入力端子に接続する。これは位相検出器81
の出力PDと進角制御器60の出力CPHとを加算する
ことになる。
【0039】すなわち、この構成により、U相につき、
信号HUと分割アドレス信号CSFとの位相差を、内挿
器80に対して入力される位相差制御信号CPHに基づ
き制御することにより、信号HUと階段状波形U2との
位相差を調整可能とする。
【0040】図14及び図15は本実施例に係るモータ
駆動装置における相電流の位相調整の動作説明図であ
る。図14は、位相調整なしの場合のU相コイルに発生
する逆起電力B.e.m.f、位置信号HU、U相コイル端と
中性点Nとに間にかかる電圧波形U−N、U相コイルに
流れる電流Iuの位相関係を示している。電流Iuは、
一般的には、各コイルの有するインダクタンス成分のた
め、印加電圧波形U−Nに対して位相遅れが発生する。
【0041】図15は、位相調整をした場合の各部波形
の位相関係を示している。図5における進角制御器60
から出力される位相差制御信号CPHを内挿器80に入
力する。それにより、位置信号HUと分割アドレス信号
CHFとは位相同期関係にあるが、両者の位相差を信号
CPHによって制御可能とし、以ってU相コイルの逆起
電力B.e.m.fと階段状波形U2との位相差を自在に調整
できる構成としている。図15においては、信号CPH
を調整することにより、信号HUの立ち上がりエッジの
位相に対して、信号CHFの位相を進め、つまり、階段
状電圧波形U2、及び、U相端子電圧と中性点Nとの間
にかかる電圧U−Nの位相を進める。その結果、U相電
流が進角し、U相逆起電力B.e.m.fとそのU相電流Iu
との位相が一致するようにすれば、モータ効率が向上す
る。U相コイルにおいて、逆起電力と相電流との位相を
一致させるようにすれば、V相コイル及びW相コイルに
関しては、自ずと逆起電力と相電流との位相は一致する
のは明らかである。
【0042】図16はU相進角制御器の一例の回路構成
図である。U相進角制御器60は、相電流ゼロクロス検
出器61及び相電流位相遅れ検出器63を含んでいる。
【0043】ゼロクロス検出器61は次のように構成さ
れる。図1に示すような電源10と給電器20との間の
給電線路に挿入された抵抗器27によって電圧変換され
たコモン電流検出電圧VIcomは、バッファ162及
びアナログスイッチ165を介してコンパレータ167
の一方の入力端子に接続されると共に、同バッファ16
2及びアナログスイッチ163を介してコンパレータ1
67の他方の入力端子に接続される。アナログスイッチ
165のコンパレータ167側出力とグランド間にはサ
ンプルアンドホールド用コンデンサ166、アナログス
イッチ163のコンパレータ167側出力とグランド間
にはサンプルアンドホールド用コンデンサ164がそれ
ぞれ接続される。アナログスイッチ165の制御端子に
は、図1に示すゲートドライバ30への入力信号である
G1HからG3Lがタイミング検出器161を介して入
力される。
【0044】同様に、アナログスイッチ163の制御端
子にも、信号G1HからG3Lがタイミング検出器16
1を介して入力される。コンパレータ167は、相電流
ゼロクロス検出信号Czを出力する。そのコンパレータ
167の出力は、相電流位相遅れ検出器63のアナロク
スイッチ169に接続される。
【0045】次に相電流位相遅れ検出器63の構成を説
明する。上記信号Czは、アナログスイッチ169を介
して、進角制御器60から出力される位相差制御信号C
PHとなる。信号CPHは内挿器80に対して出力され
る。アナログスイッチ169のオン又はオフは、信号H
u及び内挿器80の電圧制御発振器85の出力CKによ
って制御されるタイマー168の出力Pzによって指示
される。
【0046】このように構成されたU相進角制御器60
の動作を説明する。
【0047】まず、相電流ゼロクロス検出器61の動作
ついて説明する。アナログスイッチ165は、信号G1
HからG3Lが、給電器20の3相出力端子の電圧V
u、Vv及びVwの内、2相を「H」、1相を「L」と
するような状態において、アナログスイッチ165はオ
ンし、その時の電圧VIcomをコンデンサ166に保
持する。一方、アナログスイッチ163は、信号G1H
からG3Lが、給電器20の3相出力端子の電圧Vu、
Vv及びVwの内、2相を「L」、1相を「H」とする
ような状態において、アナログスイッチ163はオン
し、その時の電圧VIcomをコンデンサ164に保持
する。ここで、コンデンサ166の保持電圧をspl
1、コンデンサ164の保持電圧をspl2とする。こ
れら両者保持電圧が一致するタイミング、すなわち、コ
ンパレータ167の出力が、例えば「H」から「L」に
切り換わるタイミングが相電流のゼロクロスのタイミン
グとなる。
【0048】さらに、図18を用いて詳しく説明する。
【0049】アナログスイッチ163及び165の制御
信号であるG1HからG3Lの「H」又は「L」信号
は、ゲートドライバ30を介して給電器20を構成する
トランジスタ21から25のゲートに入力される。した
がって、トランジスタ21から25は、それら各ゲート
信号によって、オン又はオフ制御される。つまり、G1
HからG3Lの「H」又は「L」の状態に基づき、給電
器20の3相出力端子の電圧Vu、Vv及びVwのオン
又はオフ状態が制御される。
【0050】そして、図1に示す給電器及び3相コイル
において、例えば、電圧Vuが「H」、電圧Vvが
「L」、電圧Vwが「H」の時を考えると、トランジス
タ21がオン、トランジスタ22がオフ、トランジスタ
23がオフ、トランジスタ24がオン、トランジスタ2
5がオン、トランジスタ26がオフである。この時、ひ
とつの電流は、電源10の正側端子よりトランジスタ2
1を通り、U相コイルを流れ、中性点を介して、V相コ
イルを流れ、トランジスタ24を通り、抵抗器27を流
れ、電源10の負側端子に戻る。もうひとつの電流は、
電源10の正側端子よりトランジスタ25を通り、W相
コイルを流れ、中性点を介して、V相コイルを流れ、ト
ランジスタ24を通り、抵抗器27を流れ、電源10の
負側端子に戻る。ここで、給電器20の3相出力端子か
ら中性点Nに向かって流れる電流方向を正、その逆方向
を負とすると、本タイミングにおいては、V相コイル電
流−Ivが、コモン電流Icomによる抵抗器27の電
圧降下、すなわち、抵抗器27の端子電圧として現れて
いる。したがって、図18において、電圧Vuが
「H」、電圧Vvが「L」、電圧Vwが「H」の時、I
com=−Ivとなる。
【0051】次に、電圧Vuが「L」、電圧Vvが
「L」、電圧Vwが「H」の時を考えると、トランジス
タ21がオフ、トランジスタ22がオン、トランジスタ
23がオフ、トランジスタ24がオン、トランジスタ2
5がオン、トランジスタ26がオフである。この時、ひ
とつの電流は、電源10の正側端子よりトランジスタ2
5を通り、W相コイルを流れ、中性点を介して、U相コ
イルを流れ、トランジスタ22を通り、抵抗器27を流
れ、電源10の負側端子に戻る。もうひとつの電流は、
電源10の正側端子よりトランジスタ25を通り、W相
コイルを流れ、中性点を介して、V相コイルを流れ、ト
ランジスタ24を通り、抵抗器27を流れ、電源10の
負側端子に戻る。本タイミングにおいては、W相コイル
電流Iwが、コモン電流Icomによる抵抗器27の電
圧降下、すなわち、抵抗器27の端子電圧として現れて
いる。したがって、図18において、電圧Vuが
「L」、電圧Vvが「L」、電圧Vwが「H」の時、I
com=Iwとなる。
【0052】このことから分かるように、給電器20の
3相出力端子の電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が
「H」、1相が「L」のとき、唯一「L」である相のコ
イル電流の極性を反転した電流がコモン電流Icomと
して流れる。(例えば、電圧Vvのみが「L」のとき、
Icom=−Ivとなる。) また電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が「L」、1相
が「H」のとき、唯一「H」である相のコイル電流がコ
モン電流Icomとして流れる。(例えば、電圧Vwの
みが「H」のとき、Icom=Iwとなる。) なお上記説明においては、電流Iu、Iv、Iw及びI
comの方法を図1に矢印で示した方向を正方向として
いる。このことから分かるように、給電器20の3相出
力端子の電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が「H」、
1相が「L」のとき、唯一「L」である相のコイル電流
の極性を反転した電流がコモン電流Icomとして流れ
る。(例えば、電圧Vvのみが「L」のとき、Icom
=−Ivとなる。) また電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が「L」、1相
が「H」のとき、唯一「H」である相のコイル電流がコ
モン電流Icomとして流れる。(例えば、電圧Vwの
みが「H」のとき、Icom=Iwとなる。) なお上記説明においては、電流Iu、Iv、Iw及びI
comの方法を図1に矢印で示した方向を正方向として
いる。
【0053】したがって、図16に示す相電流ゼロクロ
ス検出器61おいて、アナログスイッチ165は、制御
信号であるG1HからG3Lが電圧Vu、Vv及びVw
の内、アナログスイッチ165はオンし、その時のが電
圧Vu、Vv及びVw電圧VIcomをコンデンサ16
6に保持する。それにより、電圧Vu、Vv及びVwの
内、唯一「L」である相の電流の極性を反転した電流値
が検出され、その値はコンデンサ166に保持電圧sp
l1として保持される。(例えばV相が唯一「L」であ
れば、保持電圧spl1にはV相の逆方向電流−Ivの
値が検出されて保持される。)一方、アナログスイッチ
163は、制御信号であるG1HからG3Lが電圧V
u、Vv及びVwの内、2相を「L」、1相を「H」と
する状態において、アナログスイッチ163はオンし、
その時の電圧VIcomをコンデンサ164に保持す
る。それにより、電圧Vu、Vv及びVwの内、唯一
「H」である相の電流値が検出され、その値はコンデン
サ164に保持電圧spl2として保持される。(例え
ばW相が唯一「H」であれば、保持電圧spl2にはW
相の電流Iwの値が検出されて保持される。)ところで
上記信号G1HからG3Lは、図1において既に説明し
たとおり、パルス幅変調(PWM)コンパレータ40の
出力信号でもあり、例えば17kHz〜20kHz程度
の高い周波数で「L」及び「H」の各レベルを繰り返
す。そして給電器20の3相出力端子の電圧Vu、Vv
及びVwはこれに連動して「L」及び「H」の各レベル
を繰り返すように動作する。このような動作において、
アナログスイッチ165がオンする状態つまり電圧V
u、Vv及びVwの内、2相が「H」、1相が「L」と
なる状態と、アナログスイッチ163がオンする状態つ
まり電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が「L」、1相
が「H」となる状態とは、図18に示すように、同時に
発生することはないが、近接して発生する。すなわち保
持電圧spl1とspl2には、3相のコイル電流の
内、異なる2相の電流値(例えば−IvとIw)が検出
されて保持されていることになる。このように2つの相
のコイル電流(例えば−IvとIw)が検出できれば、
残り1つの相のコイル電流(例えばIu)は、3相のコ
イル電流の和がゼロであることから容易に求めることが
できる。そして、コンデンサ166の保持電圧spl
1、コンデンサ164の保持電圧spl2の両方の保持
電圧が一致するタイミング、は2つの相のコイル電流
(例えば−IvとIw)が一致するタイミングであり、
残り1つの相の電流(例えばIu)がゼロのタイミング
である。すなわち、保持電圧spl1とspl2とをコ
ンパレータ167により比較し、その出力が、例えば
「H」から「L」に切り換わるタイミングとして、U相
電流のゼロクロスのタイミングを検出できる。なお、V
相及びW相電流のそれぞれのゼロクロスのタイミングも
同様にして検出できる。
【0054】図19は、相電流のゼロクロスタイミング
検出の様子を図18の時間軸を縮めて描いた図である。
保持電圧spl1=保持電圧spl2のタイミングがU
相電流Iuのゼロクロスのタイミングであり、ゼロクロ
ス検出器61の出力、すなわち、信号Czが、「H」か
ら「L」に切り換わるエッジのタイミングとして得られ
る。
【0055】次に、図16におけるU相電流位相遅れ検
出器63の動作ついて説明する。タイマー168は、信
号Huと内挿器80の電圧制御発振器85の出力信号C
Kとを入力し、アナログスイッチ169に所定のパルス
幅を有した制御信号Pzを出力する。ここで、図17に
示すように、タイマー168は、信号Huの立ち上がり
エッジを計時開始タイミングとし、信号CKをクロック
信号として計時し、そして、制御信号Pzを、U相逆起
電圧のゼロクロスタイミングを中心とした所定のパルス
幅の間「H」とする信号として生成する。この信号Pz
の「H」幅の期間のみアナログスイッチ169をオンと
し、上記信号Czを信号CPHとしてそのスイッチ16
9を通過させる。この信号CPHの幅は、信号Pzの
「H」幅に等しく、「H」と「L」とのデューティ比が
50%、すなわち、「H」期間と「L」期間とが等しく
なる時が、相電流位相の逆起電圧位相に対する遅れがゼ
ロの時となる。
【0056】本発明の実施例では、図1に示すように、
進角制御器60の出力、すなわち位相差制御信号CPH
を位置信号内挿器80に対して入力する。それにより、
駆動波形生成器70から出力される3相階段状波形の電
圧出力の位相を進め、各相コイルに発生する逆起電力に
対する位相と同コイルを連続的に変化する交番電流(正
弦波状電流)の位相とが一致するように進角制御が自動
的に行われる。
【0057】これにより、例えばモータの負荷状態が変
わったりしても、いつも高効率な駆動が可能である。
【0058】なお、図1に示す第1の実施例は、U相に
対応する位置信号Huが入力される1つの位置信号内挿
器80を備えた場合の例であるが、位置信号Hv及び位
置信号Hwのそれぞれに対応して、個別に位置信号内挿
器を備えても良い。この場合は、それら位置信号内挿器
ごとに後続の駆動波形生成器を設ける。各駆動波形生成
器には、各位置信号内挿器からそれぞれ対応する相の分
割アドレス信号を入力し、その分割アドレス信号の各ア
ドレスに対応して予め設定された各電圧レベルを有した
階段状波形を電圧出力するようにしても良い。
【0059】さらに、上記実施例においては、U相電流
のみゼロクロス検出を行うようにしたが、2相又は3相
についてゼロクロス検出して、各相の検出結果を合成し
て、その合成信号を進角制御に用いるようにしても良
い。
【0060】また、例えば、位置信号内挿、駆動波形生
成、進角制御などにおける信号処理を、マイコンやソフ
トウエアを用いて行っても良いことは言うまでもない。
【0061】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施例に係るモータの駆動装置の回路構成図である。
【0062】本第2の実施例が図1に示す第1の実施例
と異なるのは次の点である。第1の実施例では、各セレ
クタより出力された信号をPWMコンパレータ40、ゲ
ートドライバ30を介して、給電器20を構成する6個
のトランジスタのゲートに、PWM変調した3相駆動信
号を印加することによりコイルに電流を流している。一
方、本第2の実施例は図4に示すように、セレクタ15
1からの出力信号は増幅器131を介してバイポーラト
ランジスタ121及び122の各ベースに駆動信号とし
て印加される。セレクタ153からの出力信号は増幅器
133を介してバイポーラトランジスタ123及び12
4の各ベースに駆動信号として印加される。同様に、セ
レクタ155からの出力信号は増幅器135を介してバ
イポーラトランジスタ125及び126の各ベースに駆
動信号として印加される。その他の構成は、図1に示す
第1の実施例と同様である。このように構成された本第
2の実施例の駆動装置では、駆動波形生成器70で生成
される階段状電圧波形を各セレクタを介した後、各増幅
器で信号増幅し、6個のトランジスタで電力増幅し、3
相駆動コイル11、13、15に連続的に変化する交番
電流(正弦波状電流)を流す。内挿器80や駆動波形生
成器70の構成及び動作、進角制御器(図示せず)から
の位相差制御信号CPHによる進角制御などは第1の実
施例と同様であり、同様の効果が期待できる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、階段状駆
動波形を生成するに際して、波形データを予め書き込ん
でおくためのROMテーブルを持つ必要がなく、ステッ
プ分割数、電圧レベル分割数が比較的小さく、構成が簡
素な駆動波形生成器を用いる。その駆動波形生成器に対
応した各相駆動信号を給電器に印加する。それにより、
正弦波状の連続的に変化する交番電流を各相コイルに流
す。さらに、進角制御を行うことにより、各相コイルに
発生する逆起電力と各相電流との位相を一致させる。進
角制御にあたって、相電流ゼロクロスをコモン電流に基
づき検出するようにしたので、各相ごとに独立して相電
流を検出するような必要がなく構成が簡単である。この
構成により、本発明のモータの駆動装置は、トルクリッ
プル並びに振動、騒音が小さいというばかりでなく、例
えばモータの負荷状態が変わったりしても、いつも高効
率な駆動が可能であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るモータ駆動装置の
回路構成図
【図2】(A)は同装置において、起動から低速時にお
ける各相コイルへの印加電圧が矩形波の場合のモータ回
転角(電気角)に対する各部の信号波形図 (B)は同装置において、定常回転時におけるモータ回
転角(電気角)に対する各部の信号波形を示す図
【図3】同装置において、各相コイルへの印加電圧をパ
ルス幅変調(PWM)する様子を示す図
【図4】本発明の第2の実施例に係るモータ駆動装置の
回路構成図
【図5】本実施例に係るモータの駆動装置における主要
回路部の構成図
【図6】図5における駆動波形生成器のアナログスイッ
チ部の詳細図
【図7】本実施例に係るモータ駆動装置おける駆動波形
生成の動作説明図
【図8】本実施例に係るモータ駆動装置おける駆動波形
生成の動作説明図
【図9】同装置における各相コイル端とコイル中性点と
の間に印加される電圧波形において、基本波の次数とそ
の基本波に対する電圧レベルとの関係を示す図[階段状
波形の段階設定9(n=3の時の3nの場合)]
【図10】各相コイルへの印加電圧が矩形波の場合にお
ける基本波の次数とその基本波に対する電圧レベルとの
関係を示す図
【図11】同装置における各相コイル端とコイル中性点
との間に印加される電圧波形において、基本波の次数と
その基本波に対する電圧レベルとの関係を示す図[段階
設定10(n=3の時の3n+1の場合)]
【図12】同装置における各相コイル端とコイル中性点
との間に印加される電圧波形において、基本波の次数と
その基本波に対する電圧レベルとの関係を示す図[段階
設定7(n=2の時の3n+1の場合)]
【図13】同装置における各相コイル端とコイル中性点
との間に印加される電圧波形において、基本波の次数と
その基本波に対する電圧レベルとの関係を示す図[段階
設定6(n=2の時の3nの場合)]
【図14】同装置における相電流の位相調整の動作説明
【図15】同装置における相電流の位相調整の動作説明
【図16】同装置における進角制御器の回路構成図
【図17】同装置における進角制御の動作説明図
【図18】同装置における各相交番電流のゼロクロスタ
イミング検出の様子を説明する図
【図19】同装置における各相交番電流のゼロクロスタ
イミング検出の様子を説明する図
【図20】従来におけるモータの駆動装置の回路構成図
【図21】図20に示す同装置における各相コイルへの
印加電圧が矩形波の場合のモータ回転角(電気角)に対
する各部の信号波形図
【符号の説明】
11,13,15 駆動コイル 20 給電器 60 進角制御器 70 駆動波形生成器 80 内挿器 90 3相分配器 101,103,105 位置検出器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月23日(2001.4.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】一方、3相分配器90は、互いに電気角で
120度位相の異なる位置検出信号Hu、Hv及びHw
を入力し、図2Aに示すような3相分配信号U1、V1
及びW1を出力する。3*FG回路100は、同信号H
u、Hv及びHwを入力し、それら3つの信号を合成す
ることにより、それら各信号に比べ3倍の周波数を有す
る速度信号を低速検知回路57に出力する。また、タイ
マー59は時間信号を低速検知回路57に出力する。低
速検知回路57は、タイマー59によって速度信号の周
期を計測し、その周期が所定時間以下に達するまでは、
モータ速度がまだ低速であるとし、セレクタ51、セレ
クタ53及びセレクタ55に対して、3相分配回路90
の出力信号U1、V1及びW1を選択するように指示す
る。速度信号の周期が上記所定時間以下に達した場合
は、低速検知回路57は、モータ速度が定常回転速度に
なったとし、セレクタ51、53及び55に対して、駆
動波形生成器70の出力である図2Bに示すような階段
状電圧波形U2、V2及びW2を選択するように指示す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】同様に、アナログスイッチ163の制御端
子にも、信号G1HからG3Lがタイミング検出器16
を介して入力される。コンパレータ167は、相電流
ゼロクロス検出信号Czを出力する。そのコンパレータ
167の出力は、相電流位相遅れ検出器63のアナロク
スイッチ169に接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】このことから分かるように、給電器20の
3相出力端子の電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が
「H」、1相が「L」のとき、唯一「L」である相のコ
イル電流の極性を反転した電流がコモン電流Icomと
して流れる。(例えば、電圧Vvのみが「L」のとき、
Icom=−Ivとなる。) また電圧Vu、Vv及びVwの内、2相が「L」、1相
が「H」のとき、唯一「H」である相のコイル電流がコ
モン電流Icomとして流れる。(例えば、電圧Vwの
みが「H」のとき、Icom=Iwとなる。) なお上記説明においては、電流Iu、Iv、Iw及び
comの方向を図1に矢印で示した方向を正方向として
いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】したがって、図16に示す相電流ゼロクロ
ス検出器61おいて、アナログスイッチ165は、制御
信号であるG1HからG3Lが電圧Vu、Vv及びVw
の内、2相を「H」、1相を「L」とする状態におい
て、アナログスイッチ165はオンし、その時の電圧V
Icomをコンデンサ166に保持する。それにより、
電圧Vu、Vv及びVwの内、唯一「L」である相の電
流の極性を反転した電流値が検出され、その値はコンデ
ンサ166に保持電圧spl1として保持される。(例
えばV相が唯一「L」であれば、保持電圧spl1には
V相の逆方向電流−Ivの値が検出されて保持され
る。)一方、アナログスイッチ163は、制御信号であ
るG1HからG3Lが電圧Vu、Vv及びVwの内、2
相を「L」、1相を「H」とする状態において、アナロ
グスイッチ163はオンし、その時の電圧VIcomを
コンデンサ164に保持する。それにより、電圧Vu、
Vv及びVwの内、唯一「H」である相の電流値が検出
され、その値はコンデンサ164に保持電圧spl2と
して保持される。(例えばW相が唯一「H」であれば、
保持電圧spl2にはW相の電流Iwの値が検出されて
保持される。)ところで上記信号G1HからG3Lは、
図1において既に説明したとおり、パルス幅変調(PW
M)コンパレータ40の出力信号でもあり、例えば17
kHz〜20kHz程度の高い周波数で「L」及び
「H」の各レベルを繰り返す。そして給電器20の3相
出力端子の電圧Vu、Vv及びVwはこれに連動して
「L」及び「H」の各レベルを繰り返すように動作す
る。このような動作において、アナログスイッチ165
がオンする状態つまり電圧Vu、Vv及びVwの内、2
相が「H」、1相が「L」となる状態と、アナログスイ
ッチ163がオンする状態つまり電圧Vu、Vv及びV
wの内、2相が「L」、1相が「H」となる状態とは、
図18に示すように、同時に発生することはないが、近
接して発生する。すなわち保持電圧spl1とspl2
には、3相のコイル電流の内、ほぼ同時期の異なる2相
電流値(例えば−IvとIw)が検出されて保持され
ていることになる。このように2つの相のコイル電流
(例えば−IvとIw)が検出できれば、残り1つの相
のコイル電流(例えばIu)は、3相のコイル電流の和
がゼロであることから容易に求めることができる。そし
て、コンデンサ166の保持電圧spl1、コンデンサ
164の保持電圧spl2の両方の保持電圧が一致する
タイミングは2つの相のコイル電流(例えば−IvとI
w)が一致するタイミングであり、残り1つの相の電流
(例えばIu)がゼロのタイミングである。すなわち、
保持電圧spl1とspl2とをコンパレータ167に
より比較し、その出力が、例えば「H」から「L」に切
り換わるタイミングとして、U相電流のゼロクロスのタ
イミングを検出できる。なお、V相及びW相電流のそれ
ぞれのゼロクロスのタイミングも同様にして検出でき
る。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相の駆動コイルと、直流電源に接続さ
    れ、前記各相コイルに給電するための給電器と、前記各
    相コイルに対する前記モータの可動子位置を検出するた
    めの位置検出器と、前記位置検出器の出力から生成され
    た少なくとも1相の位置信号の電気角1周期を、3n×
    4個(nは1以上の整数)の周期に分割するための、前
    記少なくとも1相に備えられた位置信号内挿器と、前記
    位置信号内挿器から分割アドレス信号を入力し、その分
    割アドレス信号の各アドレスに対応して予め設定された
    各電圧レベル(電圧レベルは3n+1個を超えない段階
    に設定)を有した階段状波形を3相分生成すると共に、
    それらを電圧出力するための駆動波形生成器とを含み、
    前記3相階段状波形のそれぞれに対応した各相駆動信号
    を前記給電器に印加することにより前記各相コイルを連
    続的に変化する交番電流にて駆動するようにしたモータ
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動波形生成器における3n+1を超え
    ない段階の電圧レベル設定は、3n個を超えない数の抵
    抗器を直列接続して構成した電圧分割器を用いて行うよ
    うにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1相につきに、位置信号と分
    割アドレス信号との位相差を位置信号内挿器に対して入
    力される位相差制御信号に基づき制御することにより前
    記位置信号と階段状波形との位相差を調整可能とした請
    求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】位置信号と階段状波形との位相差を調整可
    能とすることにより前記位置信号に対してそれぞれ所定
    の位相関係にあるコイルの誘起電圧と、前記階段状波形
    に応じて前記コイルに印加される交番電圧との位相差を
    調整するようにした請求項3記載のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 位置信号内挿器に対して位相差制御信号
    を出力するための進角制御器を含み、前記位相差制御信
    号を用いて階段状波形を位相進角させることにより少な
    くとも1相のコイルの誘起電圧の位相と前記コイルに流
    れる交番電流の位相とが一致するように制御するように
    した請求項3記載のモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 位置信号内挿器に対して位相差制御信号
    を出力するための進角制御器を含み、前記位相差制御信
    号を用いて階段状波形を位相進角させることにより少な
    くとも1相のコイルの誘起電圧のゼロクロスタイミング
    と前記コイルに流れる交番電流のゼロクロスタイミング
    とが一致するように制御するようにした請求項3記載の
    モータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1相の交番電流のゼロクロス
    タイミングを、直流電源と給電器とを結ぶ線路に流れる
    コモン電流を用いて検出するようにした請求項6記載の
    モータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 3相の駆動コイルと、直流電源に接続さ
    れ、前記各相コイルに給電するための給電器と、前記各
    相コイルに対するモータの可動子位置を検出するための
    位置検出器と、前記位置検出器の出力から生成された各
    相位置信号の電気角1周期を、3n×4個(nは1以上
    の整数)の周期に分割するための各相毎に備えられた位
    置信号内挿器と、前記位置信号内挿器から分割アドレス
    信号を入力し、その分割アドレス信号の各アドレスに対
    応して予め設定された各電圧レベル(電圧レベルは3n
    +1個を超えない段階に設定)を有した階段状波形をそ
    れぞれ電圧出力するための各相毎に備えられた駆動波形
    生成器とを含み、前記階段状波形のそれぞれに対応した
    各相駆動信号を前記給電器に印加することにより前記各
    相コイルを連続的に変化する交番電流にて駆動するよう
    にしたモータ駆動装置。
  9. 【請求項9】 駆動波形生成器における3n+1を超え
    ない段階の電圧レベル設定は、3n個を超えない数の抵
    抗器を直列接続して構成した電圧分割器を用いて行うよ
    うにした請求項8記載のモータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 各相毎に位置信号と分割アドレス信号
    との位相差を位置信号内挿器に対して入力される位相差
    制御信号に基づき制御することにより前記位置信号と階
    段状波形との位相差を調整可能とした請求項8記載のモ
    ータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 各相位置信号と各相階段状波形との位
    相差を調整可能とすることにより前記各相位置信号に対
    してそれぞれ所定の位相関係にある各相コイルの誘起電
    圧と前記各相階段状波形に応じて前記各相コイルに印加
    される交番電圧との位相差を調整するようにした請求項
    10記載のモータ駆動装置。
  12. 【請求項12】 位置信号内挿器に対して位相差制御信
    号を出力するための各相ごとに備えられた進角制御器を
    含み、前記位相差制御信号を用いて階段状波形を位相進
    角させることにより各相コイルの誘起電圧の位相と前記
    各相コイルの交番電流の位相とが一致するように制御す
    るようにした請求項10記載のモータ駆動装置。
  13. 【請求項13】 位置信号内挿器に対して位相差制御信
    号を出力するための各相ごとに備えられた進角制御器を
    含み、前記位相差制御信号を用いて階段状波形を位相進
    角させることにより各相コイルの誘起電圧のゼロクロス
    タイミングと前記各相コイルに流れる交番電流のゼロク
    ロスタイミングとが一致するように制御するようにした
    請求項10記載のモータ駆動装置。
  14. 【請求項14】 各相交番電流のゼロクロスタイミング
    を直流電源と給電器とを結ぶ線路に流れるコモン電流を
    用いて検出するようにした請求項13記載のモータ駆動
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    モータ駆動装置を送風用ファンモータに採用した空調機
    器。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    モータ駆動装置を送風用ファンモータに採用した空気清
    浄機。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    モータ駆動装置を燃焼ファンモータに採用した給湯機。
  18. 【請求項18】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    モータ駆動装置を駆動系に搭載した複写機。
  19. 【請求項19】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    モータ駆動装置を駆動系に搭載したプリンタ。
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