Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2002178956A - 大型運搬車両 - Google Patents

大型運搬車両

Info

Publication number
JP2002178956A
JP2002178956A JP2000378661A JP2000378661A JP2002178956A JP 2002178956 A JP2002178956 A JP 2002178956A JP 2000378661 A JP2000378661 A JP 2000378661A JP 2000378661 A JP2000378661 A JP 2000378661A JP 2002178956 A JP2002178956 A JP 2002178956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
carrier
transport vehicle
hydraulic cylinder
pallet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000378661A
Other languages
English (en)
Inventor
Morinobu Kato
守延 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2000378661A priority Critical patent/JP2002178956A/ja
Publication of JP2002178956A publication Critical patent/JP2002178956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットへの通り抜けを可能とするととも
に、運転者の視界を良くした大型運搬車両を提供するこ
と。 【解決手段】 多数の車輪を備えた長尺な荷台3が、車
軸との間に設けられたジャッキアップ機構によって昇降
可能に支持され、その荷台3の前後方向両端に一対のキ
ャブ2が設けられたものであって、荷台3に対してキャ
ブ2を昇降させるキャブ昇降装置10を有する大型運搬
車両1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所構内等で製
品や資材などの運搬に使用される大型運搬車両に関し、
更に詳細には、運搬状況に応じて運転室であるキャブを
昇降させることを可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所等では、従来から製品や資材等を
構内で運搬する際、いわゆるキャリヤとよばれる大型運
搬車両(以下、単に「キャリヤ」と記す)が利用されて
いる。図9乃至図11は、従来のキャリヤにおける運搬
状況を示した図である。一般的にキャリヤは、例えばそ
の全長が12メートルから長いもので20メートルもあ
り、50〜280トンもの積載が可能な大型運搬車両で
ある。具体的には、大型運搬物の搭載が可能な荷台10
1を備え、その荷台101には前後方向に連続して並べ
られた適数個の車輪102、102…が設けられてい
る。本従来例のキャリヤ100は、8個の車輪102、
102…が設けられた8軸キャリヤである。
【0003】キャリヤ100は、パレットと呼ばれるト
ンネル型の構造体(以下、単に「パレット」と記す)2
00の中に荷台101を配置させ、上昇させた荷台10
1に運搬物300をパレット200毎積み上げるように
したものである。そのため、キャリヤ100には、車輪
102、102…の各車軸と荷台101との間に油圧シ
リンダを駆動手段とするジャッキアップ機構が設けら
れ、荷台101は、そのジャッキアップ機構によって昇
降可能に支えられている。そうした荷台101の両端に
は、一対のキャブ111,112が取り付けられ、運転
者がキャリヤ100を前後両方向から運転できるように
なっている。このキャリヤ100は、キャブ111,1
12が荷台101より低い位置に取り付けられ、パレッ
ト200の通り抜けを可能にしたアンダーキャブタイプ
といわれるものである。そして、そのキャブ111,1
12は、荷台101の両端に突き出した梁部に吊り下げ
るようにして固定され、その際、キャブ111,112
への振動を吸収するため、梁部との間には防振ゴムが介
装されている。
【0004】こうしたキャリヤ100による運搬作業
は、次のようにして行われる。運転者は、先ずキャリヤ
100を走行させる方向の例えばキャブ111に乗り込
む。走行時には、図9に示すように荷台101を上昇さ
せ、その先端に吊設されたキャブ111の位置がなるべ
く高くなるようにする。キャリヤ100が大型なため、
安全確認のために運転者の視線をなるべく高くすること
が好ましいからである。一方、荷台101が上昇したま
まではパレット200にキャブ111が当たってしまう
ため、パレット200への進入の際には、その手前でキ
ャリヤ100を一旦停止させ、荷台101を下降させ
る。そして、図10に示すようにキャリヤ100をパレ
ット200内に潜り込ませ、荷台101全体がパレット
200内に入ったところでキャリヤ100を停止させ
る。
【0005】次に、運転者は、運搬先へ向かう進行方向
に従ってキャブ111,112の選択を行う。パレット
200の進入時とは逆方向に進む場合には、キャブ11
1からキャブ112への乗り換えを行い、同方向に進む
場合には、同じキャブ111での運転を続ける。こうし
て、運転者の運転は、常にキャリヤ100を前進させる
ことができる。そこで、キャブ112に乗り換えた運転
者は、荷台101を上昇させ、図11に示すようにパレ
ット200毎運搬物300を持ち上げて運搬可能状態と
した後、逆向きにキャリヤ100を走行させる。
【0006】所定位置にキャリヤ100を進ませた運転
手は、そこで荷台101を下降させ、運搬物300を載
せたパレット200を地上に降ろして運搬を終了する。
キャリヤ100は、荷台101及びキャブ111,11
2が下降した低い位置にあるため、キャリア100をそ
のままパレット200から抜け出させることができる
(図10参照)。このときも運転者は、再び移動先へ向
かう進行方向に従ってキャブ111,112のいずれか
を選択する。従って、こうしたキャリヤ100によれ
ば、バックで運転させる必要がないため、車体が長くて
も安全に走行させることができ、また、パレット200
の使用によって、運搬物300をクレーンやフォークリ
フト等を使用しなくてもキャリヤ100に対する積載及
び降ろしができるため作業効率が良い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のアンダーキャブタイプのキャリヤ100は、背
の高い大型の運搬物を運搬する割には運転者の視線が低
く視界が悪かった。そのため、十分な安全運転状態が確
保されているとはいえなかった。また、そうした視界の
悪いアンダーキャブタイプのキャリヤ100は、安全を
図るために走行速度が抑えられており、具体的には、非
積載時に15〜25km/h、積載時には10〜15k
m/h程度であった。従って、キャリヤ100は、運転
席の高いオーバーキャブタイプのキャリヤに対し、パレ
ット200を通り抜けできるため、バックさせる等の複
雑な運転を排除することができたが、走行速度が半減し
てしまい、必ずしも運搬効率が良いといえるものではな
かった。
【0008】そこで、本発明は、パレットへの通り抜け
を可能とするとともに、運転者の視界を良くした大型運
搬車両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の大型運搬車両
は、多数の車輪を備えた長尺な荷台が、車軸との間に設
けられたジャッキアップ機構によって昇降可能に支持さ
れ、その荷台の前後方向両端に一対のキャブが設けられ
たものであって、前記荷台に対して前記キャブを昇降さ
せるキャブ昇降装置を有することを特徴とする。よっ
て、本発明によれば、キャブを下降させれば、アンダー
キャブタイプのキャリヤのように、パレットへの通り抜
けを可能として、前進走行のみを基本とすることがで
き、一方、キャブを上昇させれば、運転者の視線が高く
なって視界が良くなり、安全な運転状態が確保できる。
【0010】また、本発明の大型運搬車両は、前記キャ
ブ昇降装置が、前記キャブと荷台とが平行リンクによっ
て連結され、前記キャブと荷台とに軸着された油圧シリ
ンダの駆動によってキャブを昇降させるものであること
が望ましい。本発明では、ピストンロッドを伸縮させる
油圧シリンダを駆動させれば、平行リンクに支えられた
キャブを水平状態のまま昇降させることができる。従っ
て、簡易な構成のキャブ昇降装置によってキャブを昇降
させることができ、パレットへの通り抜けを可能とし
て、前進走行のみを基本とすることができ、加えて運転
者の視線を高くした安全運転状態を確保できる。
【0011】また、本発明の大型運搬車両は、前記キャ
ブ昇降装置が、前記キャブが前記荷台に対してスライド
可能に装着されたものであって、上下に伸縮するピスト
ンロッドの先端に滑車が軸着された油圧シリンダと、そ
の滑車を介して掛け渡され、一端を荷台側に固着して他
端側に前記キャブを吊設したワイヤロープ又はチェーン
等と、前記ピストンロッドに連結され、荷台に対して昇
降可能なガイドレールと、前記ガイドレールに沿ってキ
ャブに対してに上下に軸着されたローラとを有するもの
であることが望ましい。
【0012】本発明では、ピストンロッドを伸縮させる
油圧シリンダを駆動させれば、昇降する滑車に従ってワ
イヤロープ又はチェーン等が上下に送られ、上方への送
りによって吊設されたキャブが引っ張り上げられて上昇
し、また下方への送りによってキャブが自重によって下
降する。そして、上昇したキャブは、荷台より高い位置
に突き出るため、その際にはローラが荷台から突き出た
ガイドレール内に挿入し、キャブがガイドレールに支持
される。従って、キャブ昇降装置によってキャブを昇降
させることで、パレットへの通り抜けを可能として、前
進走行のみを基本とすることができ、加えて運転者の視
線を高くした安全運転状態を確保できる。
【0013】また、本発明の大型運搬車両は、前記キャ
ブ昇降装置が、前記油圧シリンダのロッド側室及びヘッ
ド側室へ作動油を切り替えて送るための方向制御弁を備
えた油圧回路を有し、前記油圧シリンダのヘッド側室
に、前記油圧シリンダのピストンロッドから伝わるキャ
ブの振動を作動油を介して吸収するためのアキュムレー
タが接続されたものであることが望ましい。よって本発
明によれば、、油圧シリンダでキャブを支えるため、油
圧回路に設けたアキュムレータによってキャブに発生す
る振動を効率良く吸収することができ、乗り心地を向上
させることができた。
【0014】また、本発明の大型運搬車両は、前記キャ
ブ昇降装置が、荷台の昇降信号を受け、前記方向制御弁
に対して切替信号を出力する昇降制御手段を有するもの
であることが望ましい。よって、本発明によれば、キャ
ブの昇降を荷台に連動させることによって、キャブを上
昇させたままにしてパレットにぶつける等の操作ミスを
避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る大型運搬車両
の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明
する。図1及び図2は、大型運搬車両(以下、「キャリ
ヤ」という)のキャブ部分を示した図であり、特に図1
は、キャブ上昇状態を、図2は、キャブ下降状態を示し
ている。また、図3乃至図5は、本発明に係るキャリヤ
の運搬状況を示した図である。
【0016】本実施形態のキャリヤ1は(図3参照)、
従来例のものと同様、長尺な荷台3に適数個の車輪4,
4…を有し、各車軸との間に設けられた不図示のジャッ
キアップ機構によって荷台3が昇降するよう構成された
ものであり、荷台3の両端にキャブ21,22が設けら
れている。このキャリヤ1の特徴は、従来のようにキャ
ブ21,22を荷台3に直接固定させることはせず、図
1及び図2に示すようにキャブ昇降装置10を介して取
り付けた点にある。なお、図3乃至図5のキャブ21,
22にはキャブ昇降装置10の構造を図示していない
が、図1及び図2に示すキャブ2と同様に構成されたも
のである。従って、キャブ21,22は、キャブ2と同
じものであるとして、以下説明する。
【0017】本実施形態のキャブ昇降装置10は、平行
リンク11が使用され、キャブ2と荷台3との間に2本
のリンク11a,11bが平行に連結され、そうしたキ
ャブ2を昇降させる駆動手段として、油圧シリンダ12
が連結されている。キャブ2は、左右両側に設けられた
平行リンク11によって荷台3に連結され、その間に設
けられた油圧シリンダ12は、そのピストンロッド12
aがキャブ2の上端に、また、シリンダチューブ12b
が荷台3の下端にそれぞれ軸着されている。
【0018】そして、こうした油圧シリンダ12は、そ
のピストンロッド12aを伸縮させる作動油を送り込む
ための油圧回路が接続されている。油圧シリンダ12に
は、そのシリンダチューブ12bにパイプが接続され、
そこには、油圧ポンプからの作動油をヘッド側室とロッ
ド側室とに切り替えて送るための方向制御弁13が設け
られている。この方向制御弁13は、作動油の遮断と、
油圧シリンダ12のヘッド側室及びロッド側室への連通
の切り替えを行う4ポートの三位置弁である。更に、こ
の油圧回路には、油圧シリンダ12のヘッド側室にアキ
ュムレータ14が接続されている。このアキュムレータ
14は、ピストンロッド12aの伸縮によるキャブ昇降
状態を維持するための蓄圧手段であり、また、そのピス
トンロッド12aを介して受けるキャブ2の振動を吸収
するための振動吸収手段でもある。
【0019】ところで、キャリヤ1は、キャブ2を乗り
換えた場合に反対側のキャブ2が上がったままではパレ
ット40を通過させることができない。また、そのまま
誤って走行してしまった場合には衝突してしまい、危険
でもある。そこで、本実施形態のキャブ昇降装置10に
は、適切で安全な運転が行われるように昇降制御手段が
設けられいている。図6は、キャブ昇降装置の制御部の
構成を示した図である。制御部30は、昇降制御手段で
あるコントローラ31を中心に構成されたものであり、
そこには予め運転状況に応じて方向制御弁13へ切替信
号へ送信するための昇降制御プログラムが記憶されてい
る。先ず、そのコンとロータ31は、油圧シリンダ12
の伸縮状態を検出する検出器32が接続されている。検
出器32は、ポンテンショメータや磁気スイッチ、或い
は光センサなどである。
【0020】また、コントローラ31は、運転者の操縦
に従って荷台3を昇降させる昇降装置33に接続されて
いる。運転者の操縦による荷台3の昇降信号がコントロ
ーラ31へ送られるようにしたためである。即ち、本実
施形態のキャブ昇降装置10は、荷台3の昇降に連動し
てキャブ2を昇降させるようにしたものであり、コント
ローラ31の昇降制御プログラムは、昇降装置33から
の昇降信号に基づいて方向制御弁13への切替信号を送
信するように構成されたものである。更に、コントロー
ラ31は、ブザーなどの警報器34が接続され、検出器
32からの信号に基づいて、荷台3の昇降にキャブ2が
連動しているか否かを確認できるようになっている。特
に、荷台3が下がっているのにもかかわらず、キャブ2
が上昇している場合に警報器34に警報信号を送るよう
にしている。
【0021】こうした本実施形態のキャリヤ1は、走行
状況に従ってキャブ2の昇降が行われ、図1及び図2に
示す2形態に変化する。2形態の変化は、方向制御弁1
3の切り替えによって作動油が油圧シリンダ12へ送り
込まれ、その油圧による加圧方向に従ってピストンロッ
ド12aが伸縮する。そこで、図2に示す状態からピス
トンロッド12aが伸びれば、荷台3側を支点にして平
行リンク11が揺動し、キャブ2は、水平状態を保った
まま上昇して図1の状態となる。一方、図1に示す状態
からピストンロッド12aが縮まれば、逆向きに平行リ
ンク11が揺動し、キャブ2は、やはり水平状態を保っ
たまま下降する。こうしてキャリヤ1は、アンダーキャ
ブタイプのようにパレット40を通過可能な高さにキャ
ブ2を低くすることができ、更には、オーバーキャブタ
イプのように運転位置を高くして視界を確保することも
できるようになった。
【0022】次に、こうしたキャブ2の昇降について、
図3乃至図5を参照しながら、パレット40を利用した
運搬作業に従って具体的に説明する。停止しているキャ
リヤ1は、荷台3が下がっており、キャブ2も同じよう
に下がった状態にある。そこで、運転者は、進行方向に
当たるキャブ21に乗り込み、エンジン始動後、図3に
示すように荷台3を上昇させる。このとき制御部30で
は(図6参照)、運転者による荷台3の上昇操作によっ
て、昇降装置33から上昇信号がコントローラ31に送
信され、それを受けたコントローラ31からは、方向制
御弁13へ切替信号が送られる。油圧シリンダ12は、
方向制御弁13の切り替えに従いヘッド側室に作動油が
送られ、それによってピストンロッド12aが伸びる。
こうして、キャリヤ1は、荷台3に連動してキャブ21
が上昇し(図1参照)、図3に示す状態となる。従っ
て、運転席が持ち上げられたことで運転者の視線は高く
なり、運転時の視界が良好になる。
【0023】次に運転者は、運搬物45が搭載されたパ
レット40に向かってキャリヤ1を進め、その進入口手
前で一旦停止し、荷台3を降ろす。荷台3及びキャリヤ
2が上昇したままではパレット40にぶつかってしまう
からである。そこで、運転者による下降操作が行われる
と、荷台3が下がり、制御部30では(図6参照)、そ
の操作による昇降装置33から下降信号がコントローラ
31に送信され、それを受けたコントローラ31から
は、方向制御弁13へ切替信号が送られる。油圧シリン
ダ12は、方向制御弁13の切り替えに従いロッド側室
に作動油が送られ、それによってピストンロッド12a
が縮まる。こうして、キャリヤ1は、荷台3に連動して
キャブ21が下降し、図2に示す状態となる。そこで、
運転者は、図4に示すようにキャリヤ1をパレット40
内に潜り込ませ、進行方向側のキャブ21がパレット4
0の反対側に出て、荷台3がパレット40内の所定位置
に入ったところでキャリヤ1を停止させる。
【0024】次に、運転者は、運搬先の方向に従ってキ
ャブの選択を行う。即ち、パレット進入時と同方向へ運
搬する場合には、それまでのキャブ21に乗ったままで
あり、一方、逆方向に運搬する場合には、反対側のキャ
ブ22へと乗り換えを行う。そして、例えばキャブ22
に乗り換えた運転者は、乗り換え後に運搬物45の積み
込みを行う。積み込みは、荷台3を上昇させ、その上に
運搬物45をパレット40毎搭載させる。このとき、荷
台3の上昇操作によって、昇降装置33から上昇信号が
コントローラ31に送信され、それを受けたコントロー
ラ31から方向制御弁13へ切替信号が送られる。その
ため、キャリヤ1は、油圧シリンダ12が駆動してキャ
ブ22が昇し(図1参照)、図5に示す状態となる。こ
うして、再び上昇したキャブ22によって運転者の視線
は高くなり、運転時の視界は良好になる。
【0025】続いて、運転者は、運搬物45を載せたキ
ャリヤ1を所定の運搬場所まで進め、そこで荷台3を下
降させて運搬物45を載せたパレット40を地上に降ろ
す。その際、キャリヤ1は、運転者の下降操作によって
荷台3が下がるとともに、その操作による昇降装置33
からの下降信号がコントローラ31に送信され、それを
受けたコントローラ31から方向制御弁13へ切替信号
が送られ、キャブ22は、荷台3と連動して下降し、図
2に示す状態となる。そして、運転者は、進行方向に従
ってキャブ21,22のいずれかを選択し、キャリヤ1
をパレット40から抜け出させる。
【0026】以上、本実施形態のキャリヤ1によれば、
キャブ2(21,22)を昇降可能としたため、運転時
には上昇したキャブ2によって運転者の視線が高くなっ
て視界が良くなり、安全な運転状態が確保できるように
なった。また、こうしてキャブ昇降可能な構造としたこ
とで、アンダーキャブタイプのキャリヤのように、前進
走行のみを基本とする両方向から運転を可能とするとと
もに、視界が良くなって安全運転が確保されたことで、
オーバーキャブタイプのキャリヤなみの速度で走行させ
ることが可能となった。従って、バックさせる等の複雑
な運転を避けることができ、更に、走行速度をアップさ
せることができるので、輸送効率の向上が図られた。ま
た、本実施形態では、油圧シリンダ12でキャブ2を支
え、その油圧シリンダ12に接続した油圧回路にアキュ
ムレータ14を設けたので、キャブ2に発生する振動を
効率良く吸収することができ、これまで防振ゴムなどに
比べて乗り心地が格段に向上した。
【0027】更に、キャブ2の昇降を荷台3に連動させ
たこことしたため、これまでのアンダーキャブタイプの
運転操作と何ら異なることがなく、キャブ2を上昇させ
たままにしてパレット40にぶつける等の操作ミスを避
けることができる。また、仮に何らかのトラブルによっ
て、キャブ21,22が荷台3に連動して下降せず上昇
したままの場合には、検出器32からの信号によってコ
ントローラ31から警報器34に警報信号が送信され、
運転者にブザー音などによる警告が行われる。そのた
め、キャブを上げたままパレット40を通り抜けを行う
等、事故につながる運転に対する安全対策を確実なもの
とすることができた。
【0028】次に、本発明に係る第2実施形態について
図面を参照して説明する。図7及び図8は、キャリヤの
キャブ部分を示した図であり、特に図7はキャブ上昇状
態を、図8はキャブ下降状態を示している。本実施形態
のキャリヤ51は、前記実施形態と同様(図3参照)、
長尺な荷台53に適数個の車輪が設けられ、ジャッキア
ップ機構によって昇降可能な荷台53の両端に、一対の
キャブ52が設けられたものである。そして、本実施形
態でも、前記実施形態のものと同様に、キャブ昇降装置
60を介してキャブ52を荷台53に取り付けた点に特
徴を有する。但し、本実施形態のキャブ昇降装置60
は、前記実施形態の同様に駆動手段として油圧シリンダ
61を使用しているが、昇降動作を次のようなスライダ
構造によって構成した。
【0029】先ず、このキャブ52は、荷台53に対し
て不図示のスライドレールを介して上下に直線的に移動
できるように装着されている。荷台53には、油圧シリ
ンダ61が固設され、上方に突設されたピストンロッド
61a先端に滑車62が軸着されている。滑車62に
は、ワイヤロープ64が掛け渡され、その一端が荷台5
3側に固着され、その他端にブラケット63を介してキ
ャブ52が吊設されている。また、荷台53には、ガイ
ドレール65が上下にスライド可能に設けられ、そのガ
イドレール65がピストンロッド61a先端に固定され
ている。そして、キャブ52に設けられたブラケット6
3には、ローラ66,66がガイドレール65の位置に
合わせて上下に軸支されている。
【0030】また、油圧シリンダ61には、前記実施形
態と同様に構成された油圧回路が接続されている。即
ち、油圧シリンダ61に対し、油圧ポンプからの作動油
を切り替えて送る方向制御弁67がヘッド側室とロッド
側室とに接続され、そのヘッド側室には更にキュムレー
タ68が接続されている。本実施形態のキャリヤ51
は、その荷台53の前後両端に一対のキャブ52が設け
られ、本実施形態でも各キャブ52が荷台53に連動し
て昇降するように、前記実施形態で示した図6の制御部
30が設けられている。
【0031】そこで、こうした本実施形態のキャリヤ5
1でも、状況に従ってキャブ52が昇降し、図7及び図
8に示す2形態の変化が可能となる。キャブ昇降装置6
0は、方向制御弁67の切り替えによって油圧シリンダ
12へ作動油が送り込まれ、その油圧による加圧方向に
従ってピストンロッド61aが伸縮する。先ず、図8に
示す状態からピストンロッド61aが伸びれば、ガイド
レール65が滑車63の上昇に伴って直接持ち上げら
れ、また、キャブ52がワイヤロープ64によって引き
上げられる。
【0032】このときキャブ52は、他端が固定された
ワイヤロープ64を介して引き上げられるため、ガイド
レール65に対して倍の速度で上昇する。そのため、初
めは上方のローラ66しかガイドレール65内に入って
いなかったが、上昇位置では下方のローラ66もガイド
レール65内に入り込み、上昇したキャブ52は、ガイ
ドレール65に支えられるようにして安定した状態とな
る。一方、そうし上昇位置から油圧シリンダ12のピス
トンロッド61aを縮めれば、ガイドレール65及びキ
ャブ52が下降して図8の状態に戻る。なお、こうした
キャブ52を備えたキャリヤ51による、パレット40
を利用した運搬物45の具体的な運搬作業は、前記実施
形態と同様であるため、ここでは省略する。
【0033】従って、本実施形態のキャリヤ51でも、
キャブ52を昇降可能としたため、前記実施形態と同様
な効果を得ることができた。即ち、運転時には、上昇し
たキャブ52によって運転者の視線が高くなって視界が
良くなり、安全な運転状態が確保できるようになった。
また、バック等の複雑な運転をする必要がなく、良好な
視界によって走行速度をアップさせて輸送効率を上げる
ことができた。また、油圧シリンダ61に接続したアキ
ュムレータ68によって、キャブ52に発生する振動を
効率良く吸収することができ、乗り心地が向上した。更
に、キャブ52の昇降を荷台53に連動させたこことに
よって、これまでのアンダーキャブタイプの運転操作と
何ら異なることがなく、上昇したキャブ52をパレット
40にぶつける等の操作ミスを避けることができ、更に
は警報器34を設けてパレット40の通り抜け等に対す
る安全対策を確実なものとすることができた。
【0034】以上、本発明に係る大型運搬車両について
説明したが、本発明は前記各実施形態のものに限定され
ることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、前記第2実施形態では、キャブ5
2を吊設するのにワイヤロープ64を使用したが、チェ
ーン等であってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、荷台に対してキャブを昇降さ
せるキャブ昇降装置を設けたことにより、パレットへの
通り抜けを可能とするとともに、運転者の視界を良くし
た大型運搬車両を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型運搬車両のキャブ部分を示した一実施形態
のキャブ上昇状態における側面図である。
【図2】大型運搬車両のキャブ部分を示した一実施形態
のキャブ下降状態における側面図である。
【図3】本発明に係るキャリヤの運搬状況を示した図で
ある。
【図4】本発明に係るキャリヤの運搬状況を示した図で
ある。
【図5】本発明に係るキャリヤの運搬状況を示した図で
ある。
【図6】昇降制御手段を示した概念図である。
【図7】大型運搬車両のキャブ部分を示した第2実施形
態のキャブ上昇状態における側面図である。
【図8】大型運搬車両のキャブ部分を示した第2実施形
態のキャブ下降状態における側面図である。
【図9】従来のキャリヤの運搬状況を示した図である。
【図10】従来のキャリヤの運搬状況を示した図であ
る。
【図11】従来のキャリヤの運搬状況を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 キャリヤ 2,21,22 キャブ 3 荷台 10 キャブ昇降装置 11 平行リンク 12 油圧シリンダ 13 方向制御弁 14 アキュムレータ 30 制御部 31 コントローラ 32 検出器 33 昇降装置 34 警報器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の車輪を備えた長尺な荷台が、車軸
    との間に設けられたジャッキアップ機構によって昇降可
    能に支持され、その荷台の前後方向両端に一対のキャブ
    が設けられた大型運搬車両において、 前記荷台に対して前記キャブを昇降させるキャブ昇降装
    置を有することを特徴とする大型運搬車両。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の大型運搬車両におい
    て、 前記キャブ昇降装置は、前記キャブと荷台とが平行リン
    クによって連結され、前記キャブと荷台とに軸着された
    油圧シリンダの駆動によってキャブを昇降させるもので
    あることを特徴とする大型運搬車両。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の大型運搬車両におい
    て、 前記キャブ昇降装置は、前記キャブが前記荷台に対して
    スライド可能に装着されたものであって、 上下に伸縮するピストンロッドの先端に滑車が軸着され
    た油圧シリンダと、 その滑車を介して掛け渡され、一端を荷台側に固着して
    他端側に前記キャブを吊設したワイヤロープ又はチェー
    ン等と、 前記ピストンロッドに連結され、荷台に対して昇降可能
    なガイドレールと、 前記ガイドレールに沿ってキャブに対してに上下に軸着
    されたローラとを有することを特徴とする大型運搬車
    両。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の大型運搬
    車両において、 前記キャブ昇降装置は、前記油圧シリンダのロッド側室
    及びヘッド側室へ作動油を切り替えて送るための方向制
    御弁を備えた油圧回路を有し、前記油圧シリンダのヘッ
    ド側室に、前記油圧シリンダのピストンロッドから伝わ
    るキャブの振動を作動油を介して吸収するためのアキュ
    ムレータが接続されたものであることを特徴とする大型
    運搬車両。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の大型運搬車両におい
    て、 前記キャブ昇降装置は、荷台の昇降信号を受け、前記方
    向制御弁に対して切替信号を出力する昇降制御手段を有
    するものであることを特徴とする大型運搬車両。
JP2000378661A 2000-12-13 2000-12-13 大型運搬車両 Pending JP2002178956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000378661A JP2002178956A (ja) 2000-12-13 2000-12-13 大型運搬車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000378661A JP2002178956A (ja) 2000-12-13 2000-12-13 大型運搬車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002178956A true JP2002178956A (ja) 2002-06-26

Family

ID=18847187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000378661A Pending JP2002178956A (ja) 2000-12-13 2000-12-13 大型運搬車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002178956A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195528A (ja) * 2007-02-16 2008-08-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 可動キャブの振動抑制装置
JP2013163466A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 台車の連結方法
CN105731305A (zh) * 2016-04-23 2016-07-06 深圳瑞朗特防爆车辆有限公司 方舱转运装置
CN107414783A (zh) * 2017-09-11 2017-12-01 中国安全生产科学研究院 一种模块化轮式管道机器人
CN113859084A (zh) * 2021-11-16 2021-12-31 山东蓬翔汽车有限公司 一种带有中翻式货箱的智能驾驶宽体自卸车
JP7000003B1 (ja) * 2020-09-25 2022-01-19 三菱ロジスネクスト株式会社 架台運搬車
CN114715011A (zh) * 2022-05-09 2022-07-08 安徽粮食工程职业学院 基于大数据的智慧粮仓多节车厢侧翻卸车方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195528A (ja) * 2007-02-16 2008-08-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 可動キャブの振動抑制装置
JP2013163466A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 台車の連結方法
CN105731305A (zh) * 2016-04-23 2016-07-06 深圳瑞朗特防爆车辆有限公司 方舱转运装置
CN107414783A (zh) * 2017-09-11 2017-12-01 中国安全生产科学研究院 一种模块化轮式管道机器人
JP7000003B1 (ja) * 2020-09-25 2022-01-19 三菱ロジスネクスト株式会社 架台運搬車
CN113859084A (zh) * 2021-11-16 2021-12-31 山东蓬翔汽车有限公司 一种带有中翻式货箱的智能驾驶宽体自卸车
CN114715011A (zh) * 2022-05-09 2022-07-08 安徽粮食工程职业学院 基于大数据的智慧粮仓多节车厢侧翻卸车方法
CN114715011B (zh) * 2022-05-09 2024-05-10 安徽粮食工程职业学院 基于大数据的智慧粮仓多节车厢侧翻卸车方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106516779B (zh) 一种多式联运互通系统
US2959310A (en) Straddle carrier having grapples
CN106627603A (zh) 一种多式联运互通控制系统
JP4388345B2 (ja) 荷役車両
CN201713270U (zh) 一种用于装卸运输袋装散杂货物的叉车
JP2002178956A (ja) 大型運搬車両
CN103935925A (zh) 集装箱卸货装置
US10773937B2 (en) Lift chain tension relieving devices and methods
JP6952873B2 (ja) 横方向に動作する積載物取扱装置
US2178370A (en) Industrial truck
CN102745118B (zh) 自装卸运输车
CN106006471B (zh) 多自由度气动货运叉车机构
US3050205A (en) Load shifting device
KR20140145756A (ko) 리치 타입 지게차의 레그 구조
KR102026077B1 (ko) 스마트 무인화물이동수단
CN202609860U (zh) 一种集装箱专用移箱机
CN100999303A (zh) 悬挂式折叠叉车
CN215249164U (zh) 设备限高通行装置
CN203545581U (zh) 汽车维修专用移动升降台
EP3875685A1 (en) Railway vehicle for transporting rails
KR20080011736A (ko) 충돌 예방 수단을 갖는 포크리프트
CN219807742U (zh) 一种具有超重警报功能的叉装车
CN219751259U (zh) 一种货物装载机
CN113753509B (zh) 一种具有全自动装卸功能的滑轨系统
CN219904169U (zh) 一种故障agv小车搬运装置