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JP2002175587A - 道路交通調査方法および同システム - Google Patents

道路交通調査方法および同システム

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Publication number
JP2002175587A
JP2002175587A JP2000373312A JP2000373312A JP2002175587A JP 2002175587 A JP2002175587 A JP 2002175587A JP 2000373312 A JP2000373312 A JP 2000373312A JP 2000373312 A JP2000373312 A JP 2000373312A JP 2002175587 A JP2002175587 A JP 2002175587A
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JP
Japan
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passing
points
license plate
vehicle
vehicles
Prior art date
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JP2000373312A
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English (en)
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JP3767889B2 (ja
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Naoki Miyamoto
直樹 宮本
Tsukasa Nakamura
司 中村
Keiichiro Yoshida
圭一郎 吉田
Mitsuhiro Tsuji
光弘 辻
Kazuhiko Yabuuchi
一彦 薮内
Tadahiro Goto
忠博 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ORIENTAL CONSULTANTS KK
Oriental Consultants Co Ltd
Original Assignee
ORIENTAL CONSULTANTS KK
Oriental Consultants Co Ltd
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Publication date
Application filed by ORIENTAL CONSULTANTS KK, Oriental Consultants Co Ltd filed Critical ORIENTAL CONSULTANTS KK
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Publication of JP2002175587A publication Critical patent/JP2002175587A/ja
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  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便かつ高い精度で通過交通量等を把握す
る。 【解決手段】 道路Rにおける町Tの入口地点Aおよび
出口地点Bにナンバープレート読み取り装置10,10
を設置し、ナンバープレート情報とともに読み取り時刻
を記憶する。解析システム20は、両地点A,Bでそれ
ぞれ読み取られたナンバープレート情報を照合して、地
点A,Bの両方を通過した通過車両を抽出し、各通過車
両について地点Aから地点Bまでの通過時間を算出し、
複数台の通過時間の分布から各時刻において地点A,B
間を単に通過するのに要する最大所要通過時間を設定
し、通過時間がこの最大所要通過時間以下の通過車両
を、寄り道をすることなく2地点A,B間を通過した単
純通過車両として特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路における通過
交通量等を調査する交通調査方法および同システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】都市整備計画や新規道路計画等では、各
車両が既存の道路をどのように通過しているのか等の現
状を把握することが求められる。従来、このような目的
の通過交通量等の調査は、各観測地点において観測員が
目視によって通過する車両台数等をカウントし、複数の
観測地点でカウントされた通過台数を照合することによ
って行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観測員
の目視判別では、各観測地点における通過車両台数は把
握できても、各通過車両を正確に識別して特定すること
が困難であるため、各車両がどのような走行軌跡をとっ
たのかを正確に把握することができなかった。具体的に
は、ある町を通る既存の幹線道路について町の入口地点
および出口地点を通過した車両台数をそれぞれ知ること
はできても、入口地点および出口地点を同一車両が通過
したのか否かを知ることはできなかったため、既存の道
路を通行する車両がその町を目的地としているのか、あ
るいはさらに先を目的地としてその町を単に通過するだ
けなのかを把握することができず、たとえばバイパス道
路の必要性等を正確に検討することが困難であった。
【0004】また、各車両をナンバープレートによって
識別しようとしても、目視ではせいぜいナンバープレー
トの下4桁部分しか読み取ることができないため、交通
量が多い場合や観測地点が広域にわたる場合には、同一
番号の車両が出現する確率が高くなり、正確な交通流動
は把握できない。
【0005】また、このような目視判別は調査員の負担
が大きく、長期にわたる継続的な観測データの収集に多
大なコストがかかるとともに、特に夜間などは読み取り
が困難であるから得られるデータの精度が低下してしま
う上、高速道路や高架道路等の人が立ち入ることの困難
な道路部分は、調査が不可能であった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡便かつ高い精度で通過交通量等を把握するこ
とができる道路交通調査方法および同システムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる道路交通
調査方法は、道路の複数の地点において、それぞれ各地
点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取るナ
ンバープレート読み取り手段を設置し、前記ナンバープ
レート読み取り手段によって読み取られたナンバープレ
ート情報を読み取り時刻とともに記憶し、前記複数の地
点のうち異なる2地点でそれぞれ読み取られたナンバー
プレート情報を照合して前記2地点の両方を通過した車
両を抽出し、抽出された各車両ごとに前記2地点におけ
る前記読み取り時刻の差から前記2地点間の通過時間を
求め、前記通過時間が所定の最大所要通過時間以下また
は未満の車両を前記2地点間の単純通過車両として特定
することを特徴とするものである。
【0008】このような道路交通調査方法によると、ナ
ンバープレート読み取り手段によって複数の地点を通過
する車両のナンバープレート情報が読み取られるため、
各車両を簡便かつ正確に識別して特定することができ
る。そして、異なる2地点の両方を通過した車両につい
ては、2地点間の通過時間を所定の最大所要通過時間と
比較することにより2地点間を単に通過するだけの単純
通過車両であるか否かを特定することができる。
【0009】これにより、たとえば、ある町を通る既存
の幹線道路について町の入口地点および出口地点をナン
バープレート読み取り手段を設置する観測地点とするこ
とで、この道路を通行する車両がその町を目的地として
いるのか、あるいはさらに先を目的地としてその町を単
に通過するだけなのかを把握することができ、バイパス
道路の必要性等を正確に検討することができる。
【0010】また、高速道路や高架道路等の人が立ち入
ることの困難な道路部分であっても一旦ナンバープレー
ト読み取り手段を設置すれば、低コストで容易に長期に
わたる継続的な観測データを収集することができる。
【0011】また、ナンバープレート読み取り手段とと
もに赤外線照明手段を設置し、当該赤外線照明手段によ
って走行中の車両のナンバープレートを照明して前記ナ
ンバープレート読み取り手段によって車両のナンバープ
レート情報を読み取るようにすれば、運転者の視界を妨
げることなく、夜間であっても容易に高い精度で観測デ
ータを収集することができる。
【0012】このような道路交通調査方法においては、
時刻によって異なる前記最大所要通過時間を設定するこ
とが望ましい。
【0013】このようにすると、時刻によって上記2地
点間の混雑度合いが変化し、単に2地点間を通過するた
めにかかる時間が変化する場合であっても、この変化に
対応してより正確に単純通過車両を特定することができ
る。
【0014】また、上記道路交通調査方法においては、
複数の車両についての前記通過時間から通過時間の分布
を求め、この分布に基づいて前記最大所要通過時間を設
定することが望ましい。
【0015】このようにすると、複数の車両が実際に前
記2地点間を通過するに要した時間を基礎にして実態に
即した最大所要通過時間を設定することができ、これに
よりさらに正確に単純通過車両を特定することができ
る。
【0016】また、上記道路交通調査方法においては、
前記2地点間の通過時刻が近接する複数の車両について
の前記通過時間から通過時間の分布を求め、この分布に
基づいて時刻によって異なる前記最大所要通過時間を設
定することが望ましい。
【0017】このようにすると、単純通過車両であるか
否かが判断される車両が前記2地点間を通過した時刻の
近傍における実際の混雑度合いを反映した最大所領通過
時間が設定されるため、これによりさらに正確に単純通
過車両を特定することができる。
【0018】なお、2地点間の通過時刻は、これら2地
点の上流側地点または下流側地点のいずれかの前記読み
取り時刻としても、あるいは、これらを平均するなどし
て得られる中間の時刻としても、2地点間の通過時刻と
して一意に決定できる代表的な時刻であれば種々の特定
手段を採用することができる。
【0019】また、上記道路交通調査方法においては、
前記単純通過車両の台数を合計して単純通過車両台数を
求めることが望ましい。
【0020】このようにすると、前記2地点間の単純通
過車両の台数を容易に把握することができる。これによ
り、通過交通の実態を正確に判断することができる。
【0021】また、上記道路交通調査方法においては、
前記単純通過車両台数は、前記2地点間の通過時刻帯別
にそれぞれ合計することが望ましい。
【0022】このようにすると、前記2地点間の単純通
過車両の時刻に応じた台数変化を容易に把握することが
できる。
【0023】また、上記道路交通調査方法においては、
複数の日にわたって前記単純通過車両の特定を行い、各
日毎の前記単純通過車両のナンバープレート情報を記憶
しておき、異なる日の前記単純通過車両のナンバープレ
ート情報を照合して、前記第2地点間の通過している常
連通過車両を抽出することが望ましい。
【0024】このようにすると、単純通過車両の中から
前記2地点間を頻繁に通過している常連通過車両を把握
して、道路交通の実態を把握することができる。
【0025】また、上記道路交通調査方法においては、
複数の日毎の前記単純通過車両のナンバープレート情報
とともに前記2地点間の通過時刻を記憶しておき、異な
る日の略同一時刻帯の前記単純通過車両のナンバープレ
ート情報を照合して、前記2地点間を略同一時刻帯にお
いて通過している常連通過車両を抽出することが望まし
い。
【0026】このようにすると、常連通過車両の通過時
刻帯から常連通過車両の目的等を推測して、道路交通の
実態をより正確に把握することができる。たとえば、ほ
ぼ毎日朝の特定時刻帯に前記2地点の単純通過車両を通
勤目的の車両などとして推定することができる。
【0027】また、上記道路交通調査方法においては、
前記常連通過車両の台数を合計して常連通過車両台数を
求めることが望ましい。
【0028】このようにすると、種々の目的が推測され
る常連通過車両がどの程度の台数を占めるのかなどを容
易に把握し、通過交通の実態を正確に判断することがで
きる。
【0029】また、上記道路交通調査方法においては、
ナンバープレート情報と所有者情報とが関連付けて記憶
されたデータベースを照合することにより、前記常連通
過車両のナンバープレート情報から当該常連通過車両の
所有者を判別することが望ましい。
【0030】このようにすると、常連通過車両の所有者
に対して、公共交通機関の利用を促すなどの通過交通状
態の改善を図る種々の具体的な措置を図ることができ
る。
【0031】また、上記道路交通調査方法においては、
前記ナンバープレート読み取り手段を連続する道路の3
地点以上に設置し、隣接する地点に挟まれた区間ごとの
単純通過車両を隣接する区間の間で照合して、各単純通
過車両の当該道路における始点区間および終点区間を特
定することが望ましい。
【0032】このようにすると、各単純通過車両が、何
処からこの連続する道路に進入し、何処から退出するの
かを把握することができ、これにより道路における通過
交通の実態をより具体的に把握することができる。
【0033】また、このようにして各単純通過車両の当
該道路における始点区間および終点区間が特定されれ
ば、始点区間から終点区間に至る通過領域が同一である
単純通過車両の台数を合計して、各通過領域ごとに単純
通過車両台数を算出することが望ましい。
【0034】このようにすると、各通過領域において単
純通過車両の動向を容易に把握することができる。
【0035】また、上記道路交通調査方法においては、
前記ナンバープレート読み取り手段を連続する道路の3
地点以上に設置し、隣接する地点に挟まれた区間ごとの
複数の単純通過車両について、通過時間と各区間の距離
とから各区間における平均旅行速度を求め、前記平均旅
行速度が低下する1または複数の区間を渋滞頻発区間と
して特定することが望ましい。
【0036】このようにすると、連続する道路において
渋滞が頻発する渋滞頻発区間を把握し、たとえば渋滞緩
和のためには、連続する道路のどの区間を改善すればよ
いかなどを容易かつ正確に検討することができる。
【0037】この場合、各区間の平均旅行速度を時刻帯
別に求め、時刻帯別に渋滞頻発区間を特定するようにし
ても良い。このようにすると、より具体的に通過交通状
態の実態を把握することができる。
【0038】また、上記道路交通調査方法においては、
所定の2地点を移動する複数の選択可能なルートが存在
する場合において、前記複数のルートが分岐する分岐点
の上流側地点と、前記複数のルートの全てまたは1のル
ートを除く全てにおける分岐ルート上地点と、前記複数
のルートが合流する合流点の下流側地点と、に前記ナン
バープレート読み取り手段を設置し、前記上流側地点と
下流側地点との間の単純通過車両の前記ナンバープレー
ト情報を前記ルート上地点を通過した車両のナンバープ
レート情報と照合することにより前記複数の選択可能な
ルート毎の単純通過車両を特定することが望ましい。
【0039】このようにすると、所定の2地点を移動す
る複数の選択可能なルートが存在する場合において、こ
れら2地点の単純通過車両が各ルートのいずれを通過し
ているのかを容易かつ具体的に把握することができる。
これにより、たとえば各ルートのうち渋滞緩和策等を講
じるべき優先度が高いルートを特定するなど、的確な道
路計画等を行うことができる。
【0040】なお、分岐ルート上地点のうち、1のルー
トに前記ナンバープレート読み取り手段を設置しない場
合には、前記所定の2地点間の単純通過車両のうち、ナ
ンバープレート読み取り手段が設置された分岐ルート上
地点のいずれをも通過しなかった車両を当該ナンバープ
レート読み取り手段が設置されていない分岐ルートを通
過した車両として判断することができる。このようにす
ると、少ないナンバープレート読み取り手段で通過交通
の実態を把握することができる。
【0041】また、本発明にかかる道路交通調査方法
は、本線道路に対して支線道路が合流したのち分岐する
織り込み区間を有する場合において、前記本線道路また
は支線道路の前記織り込み区間の上流側地点および下流
側地点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取
るナンバープレート読み取り手段を設置し、前記ナンバ
ープレート読み取り手段によって読み取られたナンバー
プレート情報を記憶し、前記上流側地点および下流側地
点でそれぞれ読み取られたナンバープレート情報を照合
して前記上流側地点および下流側地点のいずれか一方の
みを通過した車両を抽出し、抽出された車両を織り込み
交通車両として特定することを特徴とするものである。
【0042】織り込み区間において、本線道路から支線
道路に移行するか、あるいは支線道路から本線道路に移
行する織り込み交通車両は、本線道路または支線道路の
前記織り込み区間の上流側地点および下流側地点の一方
のみを通過する。したがって、上記道路交通調査方法に
よると、このような織り込み交通車両を特定して、織り
込み区間における交通の実態を把握することができる。
【0043】特に、高速道路や高架道路等の観測員の立
ち入りが禁止または制限されているこのような織り込み
区間であっても、容易に織り込み交通の実態を把握する
ことができる。
【0044】なお、前記本線道路および支線道路の前記
織り込み区間の上流側地点および下流側地点の合計4地
点のうち、少なくとも3地点にナンバープレート読み取
り手段を設置すれば、本線道路を通過する車両、支線道
路を通過する車両、本線道路から支線道路に移行する車
両および支線道路から本線道路に移行する車両の全てを
把握することができるため、好ましい。
【0045】また、本発明にかかる道路交通調査システ
ムは、道路の複数の地点に設置され、各地点を通過する
車両のナンバープレート情報を読み取るナンバープレー
ト読み取り手段と、前記ナンバープレート読み取り手段
によって読み取られた各車両のナンバープレート情報を
読み取り時刻とともに記憶するナンバー記憶手段と、前
記複数の地点のうち異なる2地点でそれぞれ読み取られ
たナンバープレート情報を照合して前記2地点の両方を
通過した車両を抽出する通過車両抽出手段と、抽出され
た各車両ごとに前記2地点における前記読み取り時刻の
差から前記2地点間の通過時間を求める通過時間算出手
段と、前記通過時間が所定の最大所要通過時間以下また
は未満の車両を前記2地点間の単純通過車両として特定
する単純通過車両特定手段と、を備えたことを特徴とす
るものである。
【0046】このような道路交通調査システムによれ
ば、上述した道路交通調査方法を好適に実施することが
できる。
【0047】なお、前記2地点のうち下流側の地点を車
両が通過した際に上流側の地点で読み取られたナンバー
プレート情報と照合して、両地点を通過している場合に
は直ちに通過時間を求めることとすれば、この下流側の
地点における読み取り時刻は一時的な作業用記憶として
もよい。
【0048】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる道路交通
調査方法を実現する道路交通調査システムの一実施形態
を示す全体概念図である。
【0049】この図に示すように、この実施形態は、あ
る町Tを横断する道路Rを単に通過するだけの単純通過
車両を特定するための調査システムである。
【0050】この調査システムは、道路Rにおける町T
の入口地点Aおよび出口地点Bにそれぞれ設置されたナ
ンバープレート読み取り装置(ナンバープレート読み取
り手段)10,10と、これらナンバープレート読み取
り装置10,10で読み取られたナンバープレート情報
に基づいて種々の解析を行う解析システム20とから構
成されている。
【0051】ナンバープレート読み取り装置10は、C
CDカメラ等から構成されるカメラ装置11と、赤外線
照明装置12と、これらが通信ケーブル等で接続される
パーソナルコンピュータ13とから構成されている。こ
のパーソナルコンピュータ13は、ディスプレイ装置や
キーボード、マウス等の入出力手段、CPU、画像処理
ボード、メモリおよびハードディスク装置等を備えてお
り、機能的には、前記カメラ装置11および赤外線照明
装置12の動作制御を行うカメラ制御部14、ナンバー
識別処理部15、時計部16、ナンバー記憶部(ナンバ
ー記憶手段)、17等を備えている。
【0052】カメラ装置11は、上記道路R上の地点A
を通過する車両の前面を捉えうる位置に設置され、CC
Dカメラ等の撮影手段によって30枚/秒で断続的に画
像撮影を行うものである。このカメラ装置11は、前記
パーソナルコンピュータ13と通信ケーブル等を介して
接続され、前記パーソナルコンピュータ13による制御
を受けるとともに、撮影した画像データを前記パーソナ
ルコンピュータ13に送信するようになっている。
【0053】赤外線照明装置12は、前記カメラ装置1
1と並設され、前記カメラ装置11によって撮影される
領域に赤外線を照射して、主に夜間において運転者の視
界を妨げることなく、良好な画像を撮影可能にするもの
である。この赤外線照明装置12もまた、前記パーソナ
ルコンピュータ13と通信ケーブル等を介して接続さ
れ、前記パーソナルコンピュータ13による制御を受け
るようになっている。
【0054】カメラ制御部14は、ナンバー識別処理部
15によって行われる画像処理状態や時計部16からの
時刻情報等に基づき、前記通信ケーブル等を介して前記
カメラ装置11および赤外線照明装置12を制御するも
のである。具体的には、カメラ装置11における撮影タ
イミングやレンズ絞り量等の撮影条件、赤外線照明を行
うか否かなどを適宜制御する。
【0055】ナンバー識別処理部15は、画像処理ボー
ド等から構成されており、前記カメラ装置11によって
撮影された画像データ中に、上記道路R上の地点Aを通
過する車両のナンバープレート画像が含まれているかを
判別し、含まれている場合には当該ナンバープレート画
像を切り出して、ナンバープレート情報を識別する。こ
の際、撮影された画像データを明るさ情報等に応じて適
宜画像処理するとともに、続いて行われる前記カメラ装
置11での撮影条件変更に供するため、撮影された画像
データの明るさ情報等を前記カメラ制御部14に送るよ
うになっている。
【0056】時計部16は、現在時刻をカウントする。
【0057】ナンバー記憶部17は、前記ナンバー識別
処理部15によって識別されたナンバープレート情報を
前記時計部16がカウントしている現在時刻(読み取り
時刻)とともに記憶する。
【0058】前記解析システム20は、ディスプレイ装
置201やキーボード、マウス等の入出力手段、CP
U、メモリおよびハードディスク装置等を備えたパーソ
ナルコンピュータ等から構成されている。この解析シス
テム20は、機能的には、受信手段21と、通過車両抽
出手段22と、通過時間算出手段23と、最大所要通過
時間設定手段24と、単純通過車両抽出手段25と、単
純通過車両台数算出手段26と、常連通過車両抽出手段
27と、常連通過車両台数算出手段28と、車両所有者
照会手段29等とを備えている。
【0059】受信手段21は、前記ナンバープレート読
み取り装置10,10からナンバープレート情報を受信
するものである。具体的には、たとえばインターネット
等の通信回線やデータ転送用の通信ケーブル等を介して
適宜前記ナンバープレート読み取り装置10,10と接
続する通信手段や、前記ナンバープレート読み取り装置
10,10によってナンバープレート情報が書き込まれ
たフロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体を読み
取るデータ読み取り手段等から構成することができる。
【0060】通過車両抽出手段22は、前記2地点A,
Bのナンバープレート読み取り装置10,10でそれぞ
れ読み取られたナンバープレート情報を照合(マッチン
グ)して、上記2地点A,Bの両方で読み取られた同一
ナンバープレートの車両を通過車両として抽出する。な
お、この際、上記2地点A,Bを通過するのに要する時
間より十分に長い時間を設定しておき、この時間以上の
差をもって上記2地点をA,Bを通過した車両は除くこ
とが好ましい。この時間とは後述する最大所要通過時間
とは異なるもので、たとえばある車両がある日の午前中
に地点Aを通過し、翌日の午後に地点Bを通過した場
合、明らかに単純通過車両ではないため、このような車
両を後述する処理に先立って除いておくためである。
【0061】通過時間算出手段23は、前記通過車両抽
出手段22によって抽出された上記2地点A,Bの両方
を通過した各車両について、上記2地点A,Bを通過し
た時刻(読み取り時刻)の差から上記2地点A,B間の
通過時間を求めるものである。
【0062】最大所要通過時間設定手段24は、上記2
地点A,Bを通過した複数の車両についての前記通過時
間に基づいて、上記2地点A,Bを寄り道せずに単に通
過するのに要する時間の最大値として最大所要通過時間
を設定するものである。この最大所要通過時間の設定
は、車両の走行方向について上流側に位置する観測地点
Aの通過時刻(読み取り時刻)によって複数の時刻帯を
設定し、各時刻帯に通過した複数の車両の通過時間から
通過時間の分布を求め、この分布に基づいて各時刻帯ご
とに行う。具体的には後述する。
【0063】単純通過車両抽出手段25は、通過車両の
中から、通過時間が前記最大所要通過時間以下または未
満の車両を単純通過車両として特定する。この単純通過
車両とは、上記2地点A,B間に起終点をもたない、す
なわち何処かに立ち寄るなどの寄り道をすることなく上
記2地点A,B間を通過した、純粋な通過交通である。
【0064】単純通過車両台数算出手段26は、前記単
純通過車両の台数を合計して単純通過車両台数を算出す
るものである。この単純通過車両台数も時刻帯ごとに合
計することが望ましい。
【0065】常連通過車両抽出手段27は、複数の日に
わたって前記単純通過車両の特定を行った場合に、各日
毎の単純通過車両のナンバープレート情報を記憶してお
き、異なる日の前記単純通過車両のナンバープレート情
報を照合(マッチング)して、頻繁に上記2地点A,B
間を通過している車両を常連通過車両として抽出するも
のである。この常連通過車両についても、異なる日の略
同一時刻(同一時刻帯)同士を照合して、複数の日に同
一時刻帯に通過している車両を求めることが望ましい。
【0066】常連通過車両台数算出手段28は、前記常
連通過車両の台数を合計して常連通過車両台数を算出す
るものである。この常連通過車両台数も時刻帯ごとに合
計することが望ましい。
【0067】車両所有者照会手段29は、ナンバープレ
ート情報とその車両の所有者情報とが関連付けて記憶さ
れている外部データベース40等にアクセスして、常連
通過車両の所有者を判別するものである。具体的には、
外部データベース40として車両の登録管理を行う公共
機関等を挙げることができ、車両所有者照会手段29
は、インターネット等の通信回線を介してこのような外
部データベース40にアクセスして所有者情報を照会す
る構成とすることができる。
【0068】次に、このように構成された道路交通調査
システムにおける道路交通調査方法の具体的手順につい
て、図2〜図5を参照しながら説明する。
【0069】図2は、この道路交通調査方法の手順を示
すフローチャートである。
【0070】この調査においては、まず予め所定の観測
地点A,Bにナンバープレート読み取り装置10,10
を設置する(ステップS10)。このナンバープレート
読み取り装置10,10は、道路Rをまたぐ道路R上空
の歩道橋や高架道路等の構造物に設置したり、路肩に立
設された標識門柱や仮設置した三脚等に設置するなど、
道路Rを走行する車両を捉えられる位置であれば、種々
の位置に設置することができる。また、恒久的な調査の
ために固定的に設置しても、短期間の調査のために仮設
置してもよい。また、ナンバープレート読み取り装置1
0,10のうち、カメラ装置11および赤外線照明装置
12を前記位置に設置すれば、パーソナルコンピュータ
13等は近隣の任意の位置に設置すればよい。
【0071】ナンバープレート読み取り装置10,10
を設置した後、所定の調査時間が到来すれば、各地点
A,Bにおいて、ナンバープレートの読み取りが行われ
る(ステップS20)。読み取られたナンバープレート
情報は、読み取り時刻(各地点における車両の通過時
刻)とともに記憶される。
【0072】所定の調査時間が経過してナンバープレー
ト情報が蓄積されると、適宜通信回線やフロッピーディ
スク等の記録媒体を介して、ナンバープレート情報およ
び読み取り時間を含む観測データが解析システム20に
取り込まれる。この観測データの解析システム20への
取り込みは、ナンバープレート読み取り装置10,10
が観測を行いながらリアルタイムで行っても、たとえば
1時間分ごとなど所定時間分の観測データが揃った時点
で行っても、あるいはたとえば数日間の調査がすべて完
了してから全観測データをまとめて行ってもよい。
【0073】観測データを得た解析システム20は、両
観測地点A,Bでそれぞれ読み取られたナンバープレー
ト情報を照合(マッチング)して、両地点A,Bを通過
した通過車両の抽出を行う(ステップS30)。
【0074】図3は、この処理を概念的に表した説明図
である。この図に示すように、各観測地点A,Bにおけ
る観測データには、各地点A,Bの通過時刻(読み取り
時刻)とともに読み取られたナンバープレート情報が含
まれている。両地点A,Bのナンバープレート情報の照
合は、これら両観測データから同一のナンバープレート
情報を抽出することによって行う。
【0075】なお、たとえば通常10分程度で通過しう
る区間において、通過に1時間以上かかった車両は単純
通過交通ではないことが明らかである。このため、この
ような車両を以降の処理対象から除外するべく、各車両
について、上流側地点Aの通過時刻に対して所定時間
(たとえば1時間)以内の下流側地点Bの通過時刻を有
するデータのみを照合することが望ましい。
【0076】つづいて、マッチングされた各通過車両に
ついて、両地点A,Bの通過時刻の差から、地点Aから
地点Bに至るまでに要した通過時間を算出する(ステッ
プS40)。
【0077】こうして各通過車両の通過時間が算出され
れば、各時刻帯に両地点A,B間を通過した複数の車に
ついて、各時刻帯ごとに通過時間の分布を求める(ステ
ップS50)。この時刻帯は、たとえば8時から9時ま
で、9時から10時まで、…のように重複しない所定時
間(1時間)刻みとしても、たとえば8時から9時ま
で、8時30分から9時30分まで、9時から10時ま
で、…のように隣接する時刻帯では重複するように設定
してもよい。また、各通過車両の通過時刻は、上流側地
点Aまたは下流側地点Bの通過時刻を採用しても、ある
いは両地点A,Bの通過時刻を平均した時刻など中間時
刻を採用してもよい。
【0078】図4は、通過時間の分布を図示した一例で
ある。この図において、横軸は各車両の通過時間、縦軸
はその通過時間の車両台数を示している。この例では、
多くの通過車両が10分前後で両地点A.B間を通過し
ていることが分かる。この10分前後より極端に長時間
を要して通過している車両は寄り道をしたものと推察さ
れる。また、10分前後より極端に短時間で通過してい
る車両は暴走車でなければナンバープレート読み取りミ
スと推察される。
【0079】つづいて、この通過時間の分布に基づい
て、各時刻において、2地点A,B間を単に通過するの
に要する時間の最大値として最大所要通過時間を設定す
る(ステップS60)。
【0080】具体的には、通過時間の分布のたとえばピ
ーク時間(図4では10分間)に基づいて、平均所要時
間がこのピーク時間となる範囲を求め、この範囲の上限
側に対応する時間(図4では22分間)を最大所要通過
時間として設定する。あるいはまた、前記ピーク時間に
基づいて正規分布やポアソン分布等の分布関数を近似
し、この近似した分布関数における所定範囲(たとえば
分布の中心側の95%が含まれる範囲)を求め、この所
定範囲の上限側に対応する時間(図4でポアソン分布の
95%とした場合には17分間、正規分布の95%(2
σ)とした場合には15分間)を最大所要通過時間とし
て設定してもよい。
【0081】なお、この場合、前記所定範囲の下限側に
対応する時間についても、ナンバープレート読み取りミ
ス等を除外して不適切な結果を避けるために、最小所要
通過時間として設定することが望ましい。また、一旦最
大所要通過時間や最小所要通過時間を設定した後におい
て、これら最大所要通過時間以上または越えるもの、お
よび最小所要通過時間以下または未満のものを除き、両
時間範囲内のデータのみから改めて通過時間分布を求
め、これと上述した近似分布関数とを比較して、誤差が
所定の許容値を越える場合には使用する近似分布関数を
変更したり範囲(95%など)を変更して、改めて最大
所要通過時間および最小所要通過時間を設定することが
望ましい。
【0082】こうして時刻帯ごとの最大所要通過時間が
設定されれば、各通過車両の通過時間が、その通過車両
の通過時刻が対応する時刻帯の最大所要通過時間以下ま
たは未満であるかを判断し、以下または未満である場合
にはその車両を単純通過車両として特定する(ステップ
S70)。
【0083】図3に示した例においては、通過車両であ
る「大阪40へ222X」および「神戸31に333
X」は、通過時間がそれぞれ9分、10分であるので、
図4の例において設定される最大所要通過時間によれ
ば、単純通過車両として特定される一方、通過車両「な
にわ58す111X」は、通過時間が53分であるの
で、途中で寄り道したと考えられ、単純通過車両ではな
い。
【0084】なお、最小所要通過時間を設定している場
合には、あわせて最小所要通過時間を超えるまたは以上
であることも単純通過車両として特定する条件とするこ
とが望ましい。
【0085】また、最大所要通過時間を求める際に上述
したように隣接する時刻帯で時刻が重複するように各時
刻帯を設定した場合には、各時刻帯の最大所要通過時間
は、各時刻帯の中間の時刻範囲において通過した通過車
両に適用すればよい。具体的には、たとえば8時から9
時までの通過車両から求めた最大所要通過時間は、8時
15分から8時45分までに通過した車両に適用し、8
時30分から9時30分までの通過車両から求めた最大
所要通過時間は8時45分から9時15分までに通過し
た車両に適用すればよい。
【0086】このように最大所要通過時間を設定して単
純通過車両であるか否かを判断すれば、単純通過車両で
あるか否かが判断される各車両が前記2地点S1,S2
間を通過した時刻の近傍における実際の混雑度合いに応
じることができるため、正確に単純通過車両を特定する
ことができる。
【0087】次に、こうして特定された単純通過車両の
情報に基づく、さらに具体的な調査結果の分析方法につ
いて説明する。
【0088】上述したように、単純通過車両は寄り道す
ることなく両地点A,Bを通過した車両であるから、両
地点A,B間の町Tに用事がないものであって、町Tを
経由することなく両地点A,Bを結ぶバイパス道路等が
あれば、これを利用する可能性が高い。
【0089】したがって、このような単純通過車両を特
定すれば、信頼性の高いバイパス道路の必要性や有効性
の判断材料を提供することができる。
【0090】この場合には、特定された単純通過車両の
情報に基づいて、さらに単純通過車両台数算出手段26
によって単純通過車両台数を算出すればよい。さらに正
確かつ具体的には、単純通過車両台数は時刻帯別に、ま
た曜日別に合計することが望ましい。
【0091】図5は、こうして算出された単純通過車両
台数をディスプレイ等に出力した画面例である。この図
中のグラフは、横軸が時刻、縦軸が単純通過車両の台数
を示しており、○プロットの実線は月曜日(平日)の状
態、×プロットの破線は日曜日(休日)の状態をそれぞ
れ示している。この例においては、一日平均4530台
の単純通過車両があることが分かり、この数値に基づい
てバイパス道路の必要性や有効性を具体的に検討するこ
とができる。また、時刻帯別、曜日別のデータが提示さ
れているので、たとえば月曜日(平日)の通勤時間帯に
おける単純通過車両台数のピークに応じて、バイパス道
路の大きさ(車線数)等の検討に供することができる。
【0092】また、より具体的に道路交通の実態を把握
するには、複数の日にわたって前記単純通過車両の特定
を行って、各日毎の前記単純通過車両のナンバープレー
ト情報を記憶しておき、上記常連通過車両抽出手段27
によって、異なる日の前記単純通過車両のナンバープレ
ート情報を照合して、前記2地点A,B間を定常的に通
過している常連通過車両を抽出することが望ましい。
【0093】このようにすると、単純通過車両の中から
前記2地点A,B間を頻繁に通過している常連通過車両
を把握することができる。
【0094】さらに、前記2地点A,B間を定常的に通
過している常連通過車両の目的を推測してより具体的に
道路交通の実態を把握するには、複数の日毎の前記単純
通過車両のナンバープレート情報とともに前記2地点間
の通過時刻を記憶しておき、上記常連通過車両抽出手段
27によって、異なる日の略同一時刻帯の前記単純通過
車両のナンバープレート情報を照合して、前記2地点間
を略同一時刻帯において通過している常連通過車両を抽
出することが望ましい。
【0095】このようにすると、たとえば、ほぼ毎日朝
の特定時刻帯に前記2地点の単純通過車両を通勤目的の
車両などとして推定することができる。
【0096】また、このようにして常連通過車両を抽出
すれば、さらに上記常連通過車両台数算出手段28によ
って、常連通過車両の台数を合計し、常連通過車両台数
を求めることが望ましい。
【0097】このようにすると、種々の目的が推測され
る常連通過車両がどの程度の台数を占めるのかなどを容
易に把握し、さらに通過交通の実態を正確に判断するこ
とができる。
【0098】また、常連通過車両を抽出すれば、上記車
両所有者照会手段29によって、ナンバープレート情報
と所有者情報とが関連付けて記憶された外部データベー
ス40を照合することにより、前記常連通過車両のナン
バープレート情報から当該常連通過車両の所有者を判別
することが望ましい。
【0099】このようにすると、常連通過車両の所有者
に対して、公共交通機関の利用を促すなどの通過交通状
態の改善を図る種々の具体的な措置を図ることができ
る。
【0100】次に、3点以上の観測地点にナンバープレ
ート読み取り装置(ナンバープレート読み取り手段)1
0…を設置して、これら3点以上の観測地点における観
測データに基づいた道路交通調査方法の実施形態につい
て説明する。
【0101】図6は、1本の幹線道路Rを調査対象路線
とした道路交通調査の説明図である。この道路Rでは、
9つの断面S11〜S19が観測地点とされ、それぞれナン
バープレート読み取り装置10…が設置されている。そ
して、これら各観測地点S11〜S19における観測データ
に基づいて、観測地点に挟まれた各区間A〜Hにおける
道路交通状態を分析するようになっている。
【0102】この実施形態におけるナンバープレート読
み取り装置10…は、上述した実施形態と同様に構成さ
れている。すなわち、所定の調査時間にわたって各観測
地点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取
り、読み取り時刻とともに記憶し、記憶した観測データ
を所定のタイミングで解析システム20に送るようにな
っている。
【0103】解析システム20もまた、上述した実施形
態と略同様に構成されており、受信手段21が受け取っ
た観測データに基づいて、隣接する2つの観測地点間の
区間A〜Hごとに、通過車両抽出手段22が通過車両を
抽出し、通過時間算出手段23が各通過車両の通過時間
を求め、最大所要通過時間設定手段24が最大所要通過
時間を設定し、単純通過車両特定手段25が各区間A〜
Hごとの単純通過車両を特定するようになっている。
【0104】すなわち、この実施形態においては、中間
観測地点S12〜S18の観測データは、各観測地点の上流
側区間および下流側区間の単純通過車両を特定するため
のデータとして重複して用いられることとなる。
【0105】そして、この解析システム20は、さら
に、隣接する区間の間で単純通過車両を照合する区間間
照合手段31と、通過領域が同一である単純通過車両の
台数を求める通過領域別単純通過車両台数算出手段32
と、各区間における単純通過車両の平均旅行速度を算出
する平均旅行速度算出手段33と、各区間のうち渋滞が
頻発していると想定される区間を渋滞頻発区間として特
定する渋滞頻発区間特定手段34とを備えている。
【0106】区間間照合手段31は、隣接する地点に挟
まれた区間ごとの単純通過車両を隣接する区間の間で照
合して、各単純通過車両の当該道路Rにおける始点区間
および終点区間を特定するものである。
【0107】図7は、この区間間照合手段31によって
単純通過車両の始点区間および終点区間を特定する処理
の一例を示す説明図である。
【0108】この図に示すように、各観測地点S11〜S
19における観測データによって、隣接する観測地点間の
各区間A〜Hにおける単純通過車両が既に特定されてい
る。
【0109】ここで、「なにわ70け555X」は、B
区間およびC区間において、それぞれ単純通過車両とし
て特定されている。区間間照合手段31は、B区間およ
びC区間は隣接する区間であるので、両区間における単
純通過車両を照合すると、前記「なにわ70け555
X」は、両区間において特定されており、かつ、B区間
を出た時刻(S13地点で観測された時刻)とC区間に入
った時刻(S13地点で観測された時刻)が一致している
ため、この車両は、連続してB区間からC区間に至った
ものであると分かる。また、A区間およびB区間、C区
間およびD区間も互いに隣接する区間であるが、これら
の区間の間の照合では、前記「なにわ70け555X」
がマッチしない。これらの照合結果を総合すると、この
車両「なにわ70け555X」は、B区間の上流側のA
区間内を始点区間とし、C区間の下流側のD区間内を終
点区間としていることが特定される。
【0110】このようにすると、各単純通過各車両が、
何処からこの連続する道路に進入し、何処から退出する
のかを把握することができ、これにより道路における通
過交通の実態をより具体的に把握することができる。
【0111】なお、各観測地点S11〜S19のいずれかの
みを通過した車両については、当然に、その地点の上流
側区間をこの道路Rにおける始点区間とし、下流側区間
を終点区間とするものである。たとえば地点S12のみで
観測された車両は、区間Aが始点区間であり、区間Bが
終点区間である。
【0112】通過領域別単純通過車両台数算出手段32
は、以上のようにして各単純通過車両の始点区間および
終点区間が特定されれば、始点区間および終点区間が同
一(通過領域が同一)である単純通過車両の台数を通過
領域ごとに求めるものである。
【0113】なお、観測地点S11〜S19の1つだけで検
出された車両についても各始点区間および終点区間が同
一の車両の台数を求めることができる。
【0114】図8は、こうして各通過領域ごとの単純通
過車両(および観測地点S11〜S19の1つだけで検出さ
れた車両)の台数を表示する画面例である。なお、この
図においては、区間A〜Dのみを示している。
【0115】この図に示すように、各通過領域ごとの車
両台数を算出することによって、各通過領域において単
純通過車両の動向、さらに観測地点S11〜S19の1つだ
けで検出された車両をあわせて容易に把握することがで
きる。
【0116】平均旅行速度算出手段33は、単純通過車
両特定手段25により各区間A〜Hごとの単純通過車両
を特定されたのち、各区間A〜Hにおける複数台の単純
通過車両の通過時間から各区間A〜Hにおける単純通過
車両の平均旅行速度を算出するものである。
【0117】具体的には、区間Aであれば、この区間A
の距離(地点S11とS12間の距離)を、この区間Aを通
過した各単純通過車両の通過時間で割り算することで旅
行速度を算出し、これを複数台の単純通過車両について
平均すればよい。
【0118】この平均旅行速度は、時刻帯による交通動
向の変化を把握するため、時刻帯ごとに求めることが望
ましい。また、曜日等による変化を把握するため、たと
えば曜日ごとに求めることが望ましい。
【0119】図9は、こうしてもとめた平均旅行速度の
推移を示す画面出力例である。図9(a)は、時刻帯別
に集計したものであり、図9(b)は、曜日別に集計し
たものである。
【0120】この図に示すように、平均旅行速度を区間
ごとに求めると、どの区間において混雑するかを把握す
ることができる。また、時刻帯別に集計すれば、どの時
刻帯において混雑するか、ある区間の混雑が隣接する区
間にどのような影響を及ぼすか、さらにどの時刻帯にな
れば混雑が緩和されるかなど、道路交通の時間的推移を
容易に把握することができる。また、曜日別に集計すれ
ば、平日と休日などによって、どのように混雑が発生す
るか等を容易に把握することができる。
【0121】渋滞頻発区間特定手段34は、各区間A〜
Hの平均旅行速度から、渋滞が頻発していると想定され
る区間を渋滞頻発区間として特定するものである。
【0122】具体的には、各区間A〜Hの平均旅行速度
を隣接する区間と比較することによって、平均旅行速度
が一定のしきい値より低下する区間をもとめ、この区間
を渋滞頻発区間として特定する。
【0123】図9(a)では、C区間およびF区間にお
いて、その隣接する区間より平均旅行速度が低下してお
り、かつ、これらの区間では平均旅行速度が15km/
h以下となっているため渋滞が発生していると推定さ
れ、このような区間においては、渋滞が頻発するものと
予想される。
【0124】このようにして渋滞頻発区間を特定する
と、連続する道路Rにおいて渋滞が頻発する渋滞頻発区
間を把握し、たとえば渋滞緩和のためには、連続する道
路のどの区間を改善すればよいかなどを容易かつ正確に
検討することができる。
【0125】次に、所定の2地点を移動する複数の選択
可能なルートが存在する場合において、これら2地点の
単純通過車両が各ルートのいずれを通過しているのかを
調査する実施形態について説明する。
【0126】図10は、都市(地点)C1と都市(地
点)C2との間に選択可能なルートとして道路R1〜R
3が存在する場合において、これら両都市C1,C2間
を移動する単純通過車両がどのルートを選択するのかを
調査する場合の一例を示している。
【0127】この例においては、道路R1〜R3が分岐
する分岐点P1の上流側地点S21と、分岐中の道路R1
〜R3のうちR3を除く全てにおける分岐ルート上地点
S22,S23と、道路R1〜R3が合流する合流点P2の
下流側地点S24とが観測地点とされ、それぞれに前記ナ
ンバープレート読み取り装置10…が設置されている。
そして、これら各観測地点S21〜S24における観測デー
タに基づいて、解析システム20が両都市C1,C2間
における道路交通状態を分析するようになっている。
【0128】この実施形態におけるナンバープレート読
み取り装置10…は、上述した実施形態と同様に構成さ
れている。すなわち、所定の調査時間にわたって各観測
地点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取
り、読み取り時刻とともに記憶し、記憶した観測データ
を所定のタイミングで解析システム20に送るようにな
っている。
【0129】解析システム20もまた、上述した実施形
態と略同様に構成されている。具体的には、まず、受信
手段21が各ナンバープレート読み取り装置10…から
観測データを受け取る。
【0130】そして、上流側地点S21と下流側地点S24
との間について、通過車両抽出手段22がこの間の通過
車両を抽出し、通過時間算出手段23が各通過車両の通
過時間を求め、最大所要通過時間設定手段24が最大所
要通過時間を設定し、単純通過車両特定手段25が上流
側地点S21と下流側地点S24間の単純通過車両を特定す
るようになっている。
【0131】すなわち、この実施形態では4つの観測地
点のうち、上流側地点S21と下流側地点S24間について
のみ単純通過車両が特定される。こうして特定される単
純通過車両は都市C1から都市C2に寄り道することな
く移動する車両である。
【0132】そして、この解析システム20は、さら
に、上流側地点S21と下流側地点S24との間の単純通過
車両として特定された車両のナンバープレート情報を上
記ルート上地点S22,S23を通過した車両のナンバープ
レート情報とを照合することにより前記複数の選択可能
な道路R1〜R3ごとの単純通過車両を特定する選択ル
ート特定手段35を備えている。
【0133】図11は、この選択ルート特定手段35に
よる処理の一例を示す説明図である。なおこの図におい
ては、各地点データの読み取り時刻は記載を省略してい
る。
【0134】この図に示すように、単純通過車両特定手
段25によってS21とS24との間の単純通過車両が特定
された状態において、この選択ルート特定手段35は、
これら各単純通過車両のナンバープレート情報をルート
上地点S22およびS23を通過した車両のナンバープレー
ト情報と照合する。そして、ルート上地点S22のデータ
と一致する単純通過車両は、道路(ルート)R1を通過
した車両として、ルート上地点S23のデータと一致する
単純通過車両は、道路(ルート)R2を通過した車両と
して、いずれのルート上地点S22,S23のデータとも一
致しない単純通過車両は道路(ルート)R3を通過した
車両として特定される。
【0135】このようにすると、所定の2地点C1,C
2を移動する複数の選択可能な道路R1〜R3が存在す
る場合において、これら2地点C1,C2の単純通過車
両が各ルートR1〜R3のいずれを通過しているのかを
容易かつ具体的に把握することができる。これにより、
たとえば各ルートのうち渋滞緩和策等を講じるべき優先
度が高いルートを特定するなど、的確な道路計画等を行
うことができる。
【0136】なお、分岐ルート上地点のうち、1のルー
トR3に前記ナンバープレート読み取り手段10を設置
しないことにより、少ないナンバープレート読み取り手
段で通過交通の実態を把握することができるという利点
がある。
【0137】次に、本線道路に対して支線道路が合流し
たのち分岐する織り込み区間を有する場合において、こ
のような織り込み区間における交通の実態について調査
する実施形態について説明する。
【0138】図12は、本線道路に対して支線道路が合
流したのち分岐する織り込み区間において、各車がこの
織り込み区間をどのように通過するかを調査する場合の
一例を示している。
【0139】この例においては、本線道路の前記織り込
み区間の上流側地点S31および下流側地点S32と、支線
道路の前記織り込み区間の上流側地点S33および下流側
地点S34とが観測地点とされ、それぞれに前記ナンバー
プレート読み取り装置10…が設置されている。そし
て、これら各観測地点S31〜S34における観測データに
基づいて、解析システム20が織り込み区間における道
路交通状態を分析するようになっている。
【0140】この実施形態におけるナンバープレート読
み取り装置10…は、上述した実施形態と同様に構成さ
れている。すなわち、所定の調査時間にわたって各観測
地点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取
り、記憶した観測データを所定のタイミングで解析シス
テム20に送るようになっている。
【0141】なお、この実施形態においては、織り込み
区間に各車両が寄り道する部分がなく、すべて本線道路
または支線道路の単純通過車両となるため、単純通過車
両であるか否かを判断するための読み取り時刻の記憶は
必ずしも行わなくともよい。ただし、解析システム20
における複数の観測地点S31〜S34の観測データを照合
するにあたり、照合速度や照合精度を高めるべく、近接
する時刻のデータを照合するためには、この読み取り時
刻を記憶することが望ましい。
【0142】解析システム20もまた、上述した実施形
態と略同様に構成されている。ただし、上述したよう
に、この実施形態においては、織り込み区間を通過する
各車両はすべて単純通過車両であるため、各通過車両の
通過時間の算出、最大所要通過時間の設定、および単純
通過車両の特定は必ずしも行わなくともよい。
【0143】すなわち、この実施形態においては、解析
システム20は、受信手段21が各ナンバープレート読
み取り装置10…から観測データを受け取り、この観測
データに基づいて、通過車両抽出手段22が、各観測地
点S31〜S34間の通過車両を抽出する。こうして抽出さ
れた通過車両は、各観測地点S31〜S34間の単純通過車
両であるといえる。
【0144】具体的には、この通過車両抽出手段22
は、この織り込み区間を通過する車両を、観測地点S31
およびS32で検出される本線道路のみを通過する車両a
と、観測地点S31およびS34で検出される本線道路から
支線道路に移行する車両bと、観測地点S33およびS32
で検出される支線道路から本線道路に移行する車両c
と、観測地点S33およびS34で検出される支線道路のみ
を通過する車両dと、に分類することとなる。
【0145】そして、この解析システム20は、さら
に、こうして分類される各車両(単純通過車両)につい
て、本線道路から支線道路に移行する車両bと、支線道
路から本線道路に移行する車両cとを織り込み交通車両
として特定する織り込み交通車両特定手段36を備えて
いる。
【0146】この織り込み交通車両として特定される車
両は、このような織り込み区間において、渋滞等を引き
起こす原因となりやすいものである。したがって、この
ようにして織り込み交通車両が特定されれば、このよう
な織り込み区間における道路交通の実態を容易に把握し
て、織り込み区間の渋滞緩和の計画等に供することがで
きる。
【0147】また、このような織り込み交通車両が特定
されれば、その車両台数を求めることが望ましい。こう
して織り込み交通車両台数が求められば、より具体的に
織り込み区間の交通の実態を把握することができる。
【0148】また、上述した車両a〜dそれぞれの車両
台数を求めることとすれば、さらに具体的に織り込み区
間の交通の実態を把握することができる。
【0149】特に、織り込み区間は、高速道路や高架道
路等の観測員の立ち入りが禁止または制限されている場
合が多いが、この実施形態によれば、このような織り込
み区間であっても、ナンバープレート読み取り装置10
…を設置すれば、容易に織り込み交通の実態を把握する
ことができる。
【0150】なお、織り込み交通車両は、本線道路から
支線道路に移行するか、あるいは支線道路から本線道路
に移行するかのいずれかであり、本線道路または支線道
路の前記織り込み区間の上流側地点および下流側地点の
一方のみを通過する。
【0151】したがって、この実施形態においては、本
線道路および支線道路両方の織り込み区間より上流側お
よび下流側の合わせて4地点にナンバープレート読み取
り手段10…を設置したが、織り込み交通車両を特定す
るだけであれば、本線道路または支線道路のいずれか一
方のみについて、織り込み区間より上流側および下流側
のあわせて2地点にナンバープレート読み取り手段1
0,10を設置すればよい。
【0152】この場合、たとえば支線道路の織り込み区
間より上流側地点S33および下流側地点S34にのみナン
バープレート読み取り装置10,10を設ければ、織り
込み交通車両特定手段36は、これら上流側地点S33お
よび下流側地点S34でそれぞれ読み取られたナンバープ
レート情報を照合して前記上流側地点S33および下流側
地点S34のいずれか一方のみを通過した車両を抽出し、
抽出された車両を織り込み交通車両として特定するよう
にすればよい。
【0153】また、前記本線道路および支線道路の前記
織り込み区間の上流側地点および下流側地点の合計4地
点のうち、少なくとも3地点にナンバープレート読み取
り手段10…を設置すれば、本線道路を通過する車両、
支線道路を通過する車両、本線道路から支線道路に移行
する車両および支線道路から本線道路に移行する車両の
全てを把握することができる。
【0154】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる道路交通調査方法および同システム
は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のよ
うに構成してもよい。
【0155】(1)上記実施形態においては、最大所要
通過時間を実際の観測データから求めたが、予め適当な
時間を設定しておいてもよい。この場合、時刻に応じて
想定される混雑度合いにより、時刻帯ごとに異なる最大
所要通過時間を設定することが望ましい。
【0156】(2)上記実施形態においては、各観測地
点において1台のナンバープレート読み取り装置(ナン
バープレート読み取り手段)10を設置したが、調査対
象とする道路において複数車線が存在する場合には、各
車線ごとに設置することが望ましい。また、1車線の場
合であっても、より確実にナンバープレートを読み取る
ため複数台を設置して同一の車両を重複して読み取って
もよい。
【0157】(3)上記実施形態においては、各ナンバ
ープレート読み取り手段10…が備えるパーソナルコン
ピュータとは別のコンピュータによって構成された解析
システム20によって種々の解析を行ったが、上記実施
形態における解析システム20の機能を1または複数の
ナンバープレート読み取り手段10…のコンピュータで
実現してもよい。
【0158】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる道路交通
調査方法によれば、ナンバープレート読み取り手段によ
って複数の地点を通過する車両のナンバープレート情報
が読み取られるため、各車両を簡便かつ正確に識別して
特定し、異なる2地点の両方を通過した車両について
は、2地点間の通過時間を所定の最大所要通過時間と比
較することにより2地点間を単に通過するだけの単純通
過車両であるか否かを特定することができる。
【0159】これにより、たとえば、ある町を通る既存
の幹線道路について町の入口地点および出口地点をナン
バープレート読み取り手段を設置する観測地点とするこ
とで、この道路を通行する車両がその町を目的地として
いるのか、あるいはさらに先を目的地としてその町を単
に通過するだけなのかを把握することができ、バイパス
道路の必要性等を正確に検討することができる。
【0160】また、高速道路や高架道路等の人が立ち入
ることの困難な道路部分であっても一旦ナンバープレー
ト読み取り手段を設置すれば、低コストで容易に長期に
わたる継続的な観測データを収集することができる。
【0161】また、本発明にかかる道路交通調査システ
ムによれば、上記道路交通調査方法を好適に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる道路交通調査システムの一実施
形態を示す全体概念図である。
【図2】本発明にかかる道路交通調査方法の手順を示す
フローチャートである。
【図3】2地点A,Bを通過した通過車両の抽出処理を
概念的に表した説明図である。
【図4】通過車両の通過時間の分布を図示した一例であ
る。
【図5】単純通過車両台数の画面出力例である。
【図6】1本の幹線道路Rを調査対象路線とした道路交
通調査の説明図である。
【図7】単純通過車両の始点区間および終点区間を特定
する処理の一例を示す説明図である。
【図8】各通過領域ごとの単純通過車両の台数を表示す
る画面例である。
【図9】平均旅行速度の推移を示す画面出力例であり、
(a)は、時刻帯別に集計したもの、(b)は、曜日別
に集計したものである。
【図10】複数の選択可能なルートが存在する場合にお
ける調査の一例を示す説明図である。
【図11】単純通過車両の通過したルート(道路)を特
定する処理の一例を示す説明図である。
【図12】織り込み区間における調査の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 ナンバープレート読み取り装置(ナンバープレー
ト読み取り手段) 11 カメラ装置 12 赤外線照明装置 13 パーソナルコンピュータ 14 カメラ制御部 15 ナンバー識別処理部 16 時計部 17 ナンバー記憶部(ナンバー記憶手段) 20 解析システム 201 ディスプレイ装置 21 受信手段 22 通過車両抽出手段 23 通過時間算出手段 24 最大所要通過時間設定手段 25 単純通過車両抽出手段 26 単純通過車両台数算出手段 27 常連通過車両抽出手段 28 常連通過車両台数算出手段 29 車両所有者照会手段 31 区間間照合手段 32 通過領域別単純通過車両台数算出手段 33 平均旅行速度算出手段 34 渋滞頻発区間特定手段 35 選択ルート特定手段 36 織り込み交通車両特定手段 40 外部データベース R 道路 T 町 A,B 観測地点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 圭一郎 大阪市淀川区宮原3−3−31 上村ニッセ イビル4階 株式会社オリエンタルコンサ ルタンツ関西支社内 (72)発明者 辻 光弘 大阪市淀川区宮原3−3−31 上村ニッセ イビル4階 株式会社オリエンタルコンサ ルタンツ関西支社内 (72)発明者 薮内 一彦 大阪市淀川区宮原3−3−31 上村ニッセ イビル4階 株式会社オリエンタルコンサ ルタンツ関西支社内 (72)発明者 後藤 忠博 大阪市淀川区宮原3−3−31 上村ニッセ イビル4階 株式会社オリエンタルコンサ ルタンツ関西支社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB15 CC02 CC04 CC07 DD02 DD04 EE07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の複数の地点において、それぞれ各
    地点を通過する車両のナンバープレート情報を読み取る
    ナンバープレート読み取り手段を設置し、 前記ナンバープレート読み取り手段によって読み取られ
    たナンバープレート情報を読み取り時刻とともに記憶
    し、 前記複数の地点のうち異なる2地点でそれぞれ読み取ら
    れたナンバープレート情報を照合して前記2地点の両方
    を通過した車両を抽出し、 抽出された各車両ごとに前記2地点における前記読み取
    り時刻の差から前記2地点間の通過時間を求め、 前記通過時間が所定の最大所要通過時間以下または未満
    の車両を前記2地点間の単純通過車両として特定するこ
    とを特徴とする道路交通調査方法。
  2. 【請求項2】 時刻によって異なる前記最大所要通過時
    間を設定することを特徴とする請求項1記載の道路交通
    調査方法。
  3. 【請求項3】 複数の車両についての前記通過時間から
    通過時間の分布を求め、この分布に基づいて前記最大所
    要通過時間を設定することを特徴とする請求項1記載の
    道路交通調査方法。
  4. 【請求項4】 前記2地点間の通過時刻が近接する複数
    の車両についての前記通過時間から通過時間の分布を求
    め、この分布に基づいて時刻によって異なる前記最大所
    要通過時間を設定することを特徴とする請求項3記載の
    道路交通調査方法。
  5. 【請求項5】 前記単純通過車両の台数を合計して単純
    通過車両台数を求めることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の道路交通調査方法。
  6. 【請求項6】 前記単純通過車両台数は、前記2地点間
    の通過時刻帯別にそれぞれ合計することを特徴とする請
    求項5記載の道路交通調査方法。
  7. 【請求項7】 複数の日にわたって前記単純通過車両の
    特定を行い、各日毎の前記単純通過車両のナンバープレ
    ート情報を記憶しておき、 異なる日の前記単純通過車両のナンバープレート情報を
    照合して、前記第2地点間の通過している常連通過車両
    を抽出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の道路交通調査方法。
  8. 【請求項8】 複数の日毎の前記単純通過車両のナンバ
    ープレート情報とともに前記2地点間の通過時刻を記憶
    しておき、 異なる日の略同一時刻帯の前記単純通過車両のナンバー
    プレート情報を照合して、前記2地点間を略同一時刻帯
    において通過している常連通過車両を抽出することを特
    徴とする請求項7記載の道路交通調査方法。
  9. 【請求項9】 前記常連通過車両の台数を合計して常連
    通過車両台数を求めることを特徴とする請求項7または
    8に記載の道路交通調査方法。
  10. 【請求項10】 ナンバープレート情報と所有者情報と
    が関連付けて記憶されたデータベースを照合することに
    より、前記常連通過車両のナンバープレート情報から当
    該常連通過車両の所有者を判別することを特徴とする請
    求項7または8に記載の道路交通調査方法。
  11. 【請求項11】 前記ナンバープレート読み取り手段を
    連続する道路の3地点以上に設置し、 隣接する地点に挟まれた区間ごとの単純通過車両を隣接
    する区間の間で照合して、各単純通過車両の当該道路に
    おける始点区間および終点区間を特定することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の道路交通調査方
    法。
  12. 【請求項12】 始点区間から終点区間に至る通過領域
    が同一である単純通過車両の台数を合計して、各通過領
    域ごとに単純通過車両台数を算出することを特徴とする
    請求項11記載の道路交通調査方法。
  13. 【請求項13】 前記ナンバープレート読み取り手段を
    連続する道路の3地点以上に設置し、 隣接する地点に挟まれた区間ごとの複数の単純通過車両
    について、通過時間と各区間の距離とから各区間におけ
    る平均旅行速度を求め、 前記平均旅行速度が低下する1または複数の区間を渋滞
    頻発区間として特定することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の道路交通調査方法。
  14. 【請求項14】 所定の2地点を移動する複数の選択可
    能なルートが存在する場合において、前記複数のルート
    が分岐する分岐点の上流側地点と、前記複数のルートの
    全てまたは1のルートを除く全てにおける分岐ルート上
    地点と、前記複数のルートが合流する合流点の下流側地
    点と、に前記ナンバープレート読み取り手段を設置し、 前記上流側地点と下流側地点との間の単純通過車両の前
    記ナンバープレート情報を前記ルート上地点を通過した
    車両のナンバープレート情報と照合することにより前記
    複数の選択可能なルート毎の単純通過車両を特定するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の道路交
    通調査方法。
  15. 【請求項15】 本線道路に対して支線道路が合流した
    のち分岐する織り込み区間を有する場合において、前記
    本線道路または支線道路の前記織り込み区間の上流側地
    点および下流側地点を通過する車両のナンバープレート
    情報を読み取るナンバープレート読み取り手段を設置
    し、 前記ナンバープレート読み取り手段によって読み取られ
    たナンバープレート情報を記憶し、 前記上流側地点および下流側地点でそれぞれ読み取られ
    たナンバープレート情報を照合して前記上流側地点およ
    び下流側地点のいずれか一方のみを通過した車両を抽出
    し、 抽出された車両を織り込み交通車両として特定すること
    を特徴とする道路交通調査方法。
  16. 【請求項16】 道路の複数の地点に設置され、各地点
    を通過する車両のナンバープレート情報を読み取るナン
    バープレート読み取り手段と、 前記ナンバープレート読み取り手段によって読み取られ
    た各車両のナンバープレート情報を読み取り時刻ととも
    に記憶するナンバー記憶手段と、 前記複数の地点のうち異なる2地点でそれぞれ読み取ら
    れたナンバープレート情報を照合して前記2地点の両方
    を通過した車両を抽出する通過車両抽出手段と、 抽出された各車両ごとに前記2地点における前記読み取
    り時刻の差から前記2地点間の通過時間を求める通過時
    間算出手段と、 前記通過時間が所定の最大所要通過時間以下または未満
    の車両を前記2地点間の単純通過車両として特定する単
    純通過車両特定手段と、を備えたことを特徴とする道路
    交通調査システム。
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