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JP2002174450A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2002174450A
JP2002174450A JP2001299381A JP2001299381A JP2002174450A JP 2002174450 A JP2002174450 A JP 2002174450A JP 2001299381 A JP2001299381 A JP 2001299381A JP 2001299381 A JP2001299381 A JP 2001299381A JP 2002174450 A JP2002174450 A JP 2002174450A
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temperature
air
heat exchanger
rotation speed
refrigerant
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Shinichi Oka
伸一 岡
Katsunori Nagayoshi
克典 永吉
Junichi Shimoda
順一 下田
Makoto Momozaki
信 百▲崎▼
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】暖房運転時における冷風の吹き出しを抑制す
る。 【解決手段】温度風量制御部(62)は、運転を開始する
と、予め設定された最低回転数で室内ファン(32)を駆
動した後、室内熱交換器(31)の冷媒温度が所定値より
高くなり、且つ室内熱交換器(31)の冷媒温度と室内温
度との温度差が所定値より大きくなると、室内ファン
(32)の回転数を最低回転数より高い所定の中間回転数
に増大させる。時間風量制御部(63)は、室内ファン
(32)が中間回転数で駆動すと、時間の経過と共に、室
内ファン(32)の回転数を設定回転数まで段階的に上げ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、運転の開始後の風量制御対策に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平1
1−218349号公報に開示されているように、圧縮
機と室内熱交換器と膨張機構と室外熱交換器とが順に接
続されて構成される冷媒回路を備えているものが知られ
ている。上記空気調和装置は、圧縮機を駆動する電動機
にインバータ回路を接続し、該インバータ回路の出力周
波数を変更することにより、電動機の回転数を変化させ
て、圧縮機の運転容量を制御している。また、上記空気
調和装置は、室内熱交換器に設けられる室内ファンの回
転数を制御することにより、室内に吹き出す風量を制御
している。
【0003】この種の空気調和装置では、暖房運転を開
始した直後にも室内ファンの回転数制御を行っている。
具体的に、この種の空気調和装置は、図4に示すよう
に、運転の開始時には、冷媒が循環して安定した暖房運
転が行えるようになるまで、ほとんど風が出ない極低回
転数LLで室内ファンを回転する準備運転を行い、所定
条件(A)になると室内ファンの回転数を一気に最大回
転数である高回転数Hに上昇させ、室内温度を所望の温
度に迅速に近づけるように室内ファンの制御を行ってい
る。
【0004】上記所定条件(A)としては、凝縮温度で
ある室内熱交換器の冷媒温度tcが34℃より高温になっ
た場合、及び運転が開始した後40秒を経過した場合の
何れかの条件が満たされたときが設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
気調和装置における室内ファンの制御においては、運転
開始時に冷風が吹き出すという問題が十分に解決されて
いなかった。
【0006】特に、インバータ回路の出力周波数により
運転容量を変更する圧縮機を使用する空気調和装置にお
いては、運転容量が時間をかけて徐々に増大する。この
ため、室内熱交換器の冷媒温度が徐々にしか上がらず、
室内熱交換器の冷媒温度が所定温度に達するまでに相当
の時間がかかる。この結果、室内熱交換器の冷媒温度が
所定温度になる前に、40秒が経過して室内ファンを高
回転数Hで駆動する場合がった。この場合、最大風量の
冷風が吹き出すので、不快感を感じるという問題があっ
た。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、運転の開始後、吹き出す風量を制御することに
より、快適性の低下を防止することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転の開始
後、吹き出す風量を次第に増加させるようにしたもので
ある。
【0009】具体的に、第1の発明は、圧縮機(21)と
熱源側熱交換器(23)と膨張機構(44)と利用側熱交換
器(31)とが接続されて、冷媒が循環する冷媒回路(1
1)を備える空気調和装置を対象としている。そして、
運転の開始後に、上記利用側熱交換器(31)から吹き出
す風量を設定風量まで次第に増加させる。
【0010】また、第2の発明は、圧縮機(21)と熱源
側熱交換器(23)と膨張機構(44)と利用側熱交換器
(31)とが接続されて、冷媒が循環する冷媒回路(11)
と、上記利用側熱交換器(31)において冷媒と熱交換し
た空気を吹き出させる利用側ファン(32)とを備え、少
なくとも温風を吹き出す空気調和装置を対象としてい
る。そして、運転を開始すると、上記利用側ファン(3
2)の回転数を設定回転数まで段階的に上げる初期調整
手段(65)を備えている。
【0011】また、第3の発明は、圧縮機(21)と熱源
側熱交換器(23)と膨張機構(44)と利用側熱交換器
(31)とが接続されて、冷媒が循環する冷媒回路(11)
と、上記利用側熱交換器(31)において冷媒と熱交換し
た空気を吹き出させる利用側ファン(32)とを備え、少
なくとも温風を吹き出す空気調和装置を対象としてい
る。そして、運転を開始すると、予め設定された最低回
転数で上記利用側ファン(32)を駆動した後、上記利用
側熱交換器(31)の冷媒温度が所定値より高くなり、且
つ上記利用側熱交換器(31)の冷媒温度と空調空間の温
度との温度差が所定値より大きくなると、上記利用側フ
ァン(32)の回転数を最低回転数より高い所定の中間回
転数に増大させる温度風量制御手段(62)を備えてい
る。更に、上記利用側ファン(32)が中間回転数で駆動
すると、時間の経過と共に、利用側ファン(32)の回転
数を設定回転数まで段階的に上げる時間風量制御手段
(63)を備えている。
【0012】また、第4の発明は、上記第3の発明にお
いて、運転を開始して、所定時間が経過するまでに、温
度風量制御手段(62)が利用側ファン(32)の回転数を
中間回転数に増大させないと、該利用側ファン(32)の
回転数を上記中間回転数に増大させる起動風量制御手段
(64)を備えている。
【0013】また、第5の発明は、圧縮機(21)と熱源
側熱交換器(23)と膨張機構(44)と利用側熱交換器
(31)とが接続されて冷媒が循環する冷媒回路(11)
と、上記利用側熱交換器(31)の冷媒と熱交換した空気
を吹き出させる利用側ファン(32)とを備え、少なくと
も温風を吹き出す空気調和装置を対象としている。そし
て、運転を開始すると、上記冷媒回路(11)の高圧圧力
から導出する高圧圧力相当飽和温度に基づいて上記利用
側ファン(32)の回転数を設定回転数まで段階的に上昇
させる風量増大手段(66)を備えている。
【0014】また、第6の発明は、上記第5の発明にお
いて、上記風量増大手段(66)が、運転を開始した後、
高圧圧力相当飽和温度が設定温度に上昇すると、上記利
用側ファン(32)を停止状態から最低回転数で起動し、
上記高圧圧力相当飽和温度が設定温度以上に上昇する
と、該高圧圧力相当飽和温度の所定の上昇量ごとに上記
利用側ファン(32)の回転数を上昇させるように構成さ
れたものである。
【0015】すなわち、上記第1の発明では、運転を開
始すると、利用側熱交換器(31)の冷媒温度が次第に上
昇するのに従って、利用側熱交換器(31)で熱交換した
空気の温度が次第に上昇する。一方、利用側熱交換器
(31)から吹き出す風量が設定風量まで次第に増加す
る。従って、空気が暖まるのに伴って、吹き出し風量が
増加する。
【0016】また、上記第2の発明では、運転を開始す
ると、利用側熱交換器(31)の冷媒温度が次第に上昇す
るのに従って、利用側熱交換器(31)で熱交換した空気
の温度が次第に上昇する。一方、利用側ファン(32)の
回転数が設定回転数まで次第に上がり、吹き出し風量が
次第に増大する。従って、空気が暖まるのに伴って、吹
き出し風量が増加する。
【0017】また、上記第3の発明では、運転を開始す
ると、予め設定された最低回転数で利用側ファン(32)
が駆動する。その後、利用側熱交換器(31)の冷媒温度
が次第に上昇し、利用側熱交換器(31)の冷媒温度と空
調空間の温度との温度差が次第に大きくなる。利用側熱
交換器(31)の冷媒温度が所定値より高くなり、且つ利
用側熱交換器(31)の冷媒温度と空調空間の温度との温
度差が所定値より大きくなると、利用側ファン(32)の
回転数が最低回転数から中間回転数に増大する。その
後、利用側熱交換器(31)で熱交換した空気の温度が次
第に上昇する一方、時間の経過と共に、利用側ファン
(32)の回転数が段階的に設定回転数まで上がる。従っ
て、空気が暖まるのに伴って、吹き出し風量が増大す
る。
【0018】また、上記第4の発明では、上記第3の発
明において、例えば、運転開始時の室内の温度がかなり
低いときのように、運転を開始して所定時間が経過する
までに、利用側熱交換器(31)の冷媒温度が所定値より
高くならない場合、又は利用側熱交換器(31)の冷媒温
度と空調空間の温度との温度差が所定値より大きくなら
ない場合にも、運転を開始して所定時間が経過すると、
利用側ファン(32)の回転数が中間回転数に増大する。
その後、利用側熱交換器(31)で熱交換した空気の温度
が次第に上昇する一方、時間の経過と共に、利用側ファ
ン(32)の回転数が段階的に設定回転数まで上がる。従
って、空気が暖まるのに伴って、吹き出し風量が増大す
る。
【0019】また、上記第5の発明では、運転を開始す
ると、利用側熱交換器(31)の冷媒温度である高圧圧力
相当飽和温度が上昇すると、利用側ファン(32)を回転
し始め、その後、利用側ファン(32)の回転数を次第に
上昇させる。つまり、上記第6の発明では、高圧圧力相
当飽和温度の所定の上昇量ごとに利用側ファン(32)の
回転数が次第に上昇し、吹き出し風量が次第に増大す
る。従って、冷風の吹出が確実に抑制される。
【0020】
【発明の効果】従って、上記発明によれば、利用側熱交
換器(31)から吹き出す風量を設定風量まで次第に増加
させるようにしたために、運転を開始した直後に設定風
量の冷風が吹き出すのを防止することができる。この結
果、例えば、室内の人間が不快に感じるのを防止するこ
とができ、快適性の向上を図ることができる。
【0021】また、上記第3の発明によれば、比較的に
空調空間の温度が高い場合において、吹き出し空気の温
度が空調空間の温度に近いと、吹き出し空気を暖かく感
じないことがあるが、これを確実に防止することができ
る。
【0022】また、上記第4の発明によれば、所定時間
内に所定条件にならないときでも、所定時間が経過した
ときに、利用側ファン(32)の回転数を中間回転数に増
大させるようにしたために、全く空調されずに、例え
ば、室内の人間が不快に感じるのを防止することがで
き、快適性の向上を図ることができる。
【0023】また、上記第5及び第6の発明によれば、
高圧圧力相当飽和温度の上昇と共に風量を増大させるの
で、室内ファン(32)の起動後の吹出空気温度の低下を
確実に防止することができ、快適性の向上を図ることが
できる。
【0024】また、高圧圧力から導出する高圧圧力相当
飽和温度によって室内ファン(32)を制御するので、温
度センサによる検知遅れを防止することができる。更
に、冷媒の過充填による冷媒過冷却時において、温度セ
ンサによる誤検知を確実に防止することができる。この
結果、室内ファン(32)を精度よく制御することができ
るので、快適性の向上を確実に図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0026】図1に示すように、本実施形態の空気調和
装置(10)は、室外ユニット(20)と室内ユニット(3
0)とが接続されたいわゆるセパレートタイプの空気調
和装置である。
【0027】上記室外ユニット(20)は、圧縮機(21)
と四路切換弁(22)と室外熱交換器(23)と補助熱交換
器(24)と膨張回路(25)とを備えて構成されている。
【0028】上記室内ユニット(30)は、室内熱交換器
(31)と、該室内熱交換器(31)において冷媒と熱交換
した空気を室内に吹き出す室内ファン(32)とを備えて
構成されている。
【0029】上記圧縮機(21)と四路切換弁(22)と室
外熱交換器(23)と補助熱交換器(24)と膨張回路(2
5)と室内熱交換器(31)とが順に接続され、冷媒が循
環する冷媒回路(11)が構成されている。そして、該冷
媒回路(11)は、冷房運転(冷凍サイクル運転)と暖房
運転(ヒートポンプ運転)とに切り換わるように構成さ
れている。
【0030】上記室外ユニット(20)と室内ユニット
(30)とは、液側配管(12)及びガス側配管(13)によ
り接続されている。液側配管(12)は膨張回路(25)と
室内熱交換器(31)とを接続している。ガス側配管(1
3)は、四路切換弁(22)と室内熱交換器(31)とを接
続している。
【0031】上記圧縮機(21)は、スクロールタイプの
圧縮機に構成され、電動機(21a)を備えている。該電
動機(21a)は、回転数を変更することにより、圧縮機
(21)の運転容量を変更させるように構成されている。
上記圧縮機(21)の吐出側には吐出管(26)が、吸入側
には吸入管(27)が接続されている。
【0032】上記四路切換弁(22)は、冷媒回路(11)
を冷凍サイクル運転とヒートポンプ運転とに切り換える
ように構成されている。
【0033】上記室外熱交換器(23)及び補助熱交換器
(24)は、熱源側熱交換器を構成し、室外空気と冷媒と
を熱交換させるように構成されている。上記室外熱交換
器(23)は、室外ファン(28)を備えている。
【0034】上記膨張回路(25)は、ブリッジ回路で構
成される方向制御回路(41)と、この方向制御回路(4
1)に接続される一方向通路(42)により構成されてい
る。上記方向制御回路(41)は、冷房運転時には室外熱
交換器(23)からの冷媒を、暖房運転時には室内熱交換
器(31)からの冷媒を一方向通路(42)に案内するよう
に構成されている。
【0035】上記一方向通路(42)には、上流側に位置
して冷媒を貯留しながら冷媒を流出させるレシーバ(4
3)と、その下流側に位置する開度調整可能な電動膨張
弁(44)とが直列に配置されている。電動膨張弁(44)
が膨張機構を構成している。
【0036】上記一方向通路(42)は、上記レシーバ
(43)と電動膨張弁(44)との間において、圧縮機(2
1)の停止時における液封を防止する液封防止通路(4
6)を介して、圧縮機(21)の吐出管(26)に接続され
ている。この液封防止通路(46)には、上記一方向通路
(42)から吐出管(26)への冷媒の流通を許容する逆止
弁(47)が設置されている。
【0037】上記方向制御回路(41)は、第1流入路
(48)と、第1流出路(49)と、第2流入路(50)と、
第2流出路(51)とがブリッジ状に接続されて構成され
ている。各流入路及び各流出路には、それぞれ逆止弁
(CV)が設けられている。
【0038】上記第1流入路(48)は、室外熱交換器
(23)が接続される第1接続点(52)から、1方向通路
の上流端が接続される第2接続点(53)に向かう冷媒流
れを形成している。また、上記第1流出路(49)は、一
方向通路(42)の下流端が接続される第3接続点(54)
から、室内熱交換器(31)が接続される第4接続点(5
5)に向かう冷媒流れを形成している。
【0039】上記第2流入路(50)は、第4接続点(5
5)から第2接続点(53)に向かう冷媒流れを形成して
いる。また、上記第2流出路(51)は、第3接続点(5
4)から第1接続点(52)に向かう冷媒流れを形成して
いる。
【0040】上記レシーバ(43)の上部と、常時低圧液
配管となる一方向通路(42)における電動膨張弁(44)
より下流側との間にはバイパス通路(56)が接続されて
いる。該バイパス通路(56)には電磁弁(57)が設置さ
れており、レシーバ(43)内のガス冷媒を抜くことがで
きるように構成されている。
【0041】上記室内熱交換器(31)は、利用側熱交換
器を構成し、室内空気と冷媒とを熱交換させるように構
成されている。
【0042】上記室内ファン(32)は、4段階の回転数
に設定することができるように構成されている。この4
段階とは、室内にほとんど風を吹き出さない最低回転数
LL、中間回転数である低回転数L、中回転数M、及び
最大回転数である高回転数Hの4段階である。
【0043】上記圧縮機(21)の吐出管(26)には、該
圧縮機(21)の吐出管温度を検出する吐出管温度センサ
(Td)が設置されている。また、室外ユニット(20)の
空気吸込口には、室外温度を検出する室外温度センサ
(To)が配置され、室外熱交換器(23)には、該室外熱
交換器(23)を流れる冷媒の温度である室外熱交温度を
検出する室外熱交温度センサ(Te)が配置されている。
さらに、上記室内ユニット(30)の空気吸込口には、室
内温度trを検出する室内温度センサ(Tr)が配置され、
室内熱交換器(31)には、該室内熱交換器(31)を流れ
る冷媒の温度であり、冷房運転時には蒸発温度となり、
暖房運転時には凝縮温度となる室内熱交温度tcを検出す
る室内熱交温度センサ(Tc)が配置されている。
【0044】上記圧縮機(21)の吐出管(26)には、圧
縮機(21)の吐出側の圧力を検出する高圧制御圧力セン
サ(HS)が配置されている。
【0045】上記各温度センサ(Td,To,Te,Tr,Tc)
及び高圧制御圧力センサ(HS)の出力信号がコントロー
ラ(60)に入力されている。該コントローラ(60)は、
運転制御部(61)と温度風量制御部(62)と時間風量制
御部(63)と起動風量制御部(64)とを備えている。
【0046】上記運転制御部(61)は、インバータ回路
(図示せず)を備えて構成されている。該運転制御部
(61)は、運転を開始した後、インバータ回路の出力周
波数を段階的に増加させることにより、電動機(21a)
の回転数を段階的に増加させ、圧縮機(21)の運転容量
を段階的に増大させる運転制御手段を構成している。具
体的に、上記運転制御部(61)は、図2(b)に示すよ
うに、運転の開始後3分から5分の間は、運転容量を最
大容量の40%とし、その後、運転容量を30秒毎に段
階的に増大させ、10数段階で最大容量にするように構
成されている。
【0047】また、上記運転制御部(61)は、空調運転
時において、空調負荷に基づいてインバータ回路の出力
周波数を調整する一方、室外熱交温度センサ(Te)及び
室内熱交温度センサ(Tc)が検出する冷媒の温度から最
適な冷凍効果を与える吐出管温度の最適値を算出し、該
吐出管温度がその最適値になるように電動膨張弁(44)
の開度を調整するように構成されている。
【0048】上記温度風量制御部(62)は、温度風量制
御手段を構成している。つまり、上記温度風量制御部
(62)は、運転を開始すると、室内にほとんど風を吹き
出さない極低回転数LLで室内ファン(32)を回転させ
た後、室内熱交温度tcが34℃より高くなり、且つ室内
熱交温度tcと室内温度trとの温度差tc−trが11℃より
大きくなると、室内ファン(32)の回転数を低回転数L
に増大させるように構成されている。
【0049】上記起動風量制御部(64)は、起動風量制
御手段を構成している。つまり、上記起動風量制御部
(64)は、運転を開始して、所定時間が経過するまで
に、温度風量制御部(62)が室内ファン(32)の回転数
を低回転数Lに増大させないときに、該室内ファン(3
2)の回転数を低回転数Lに増大させるように構成され
ている。具体的に、上記起動風量制御部(64)は、運転
を開始した後3分を経過しても、室内熱交温度tcが34
℃より高くならない場合、又は室内熱交温度tcと室内温
度trとの温度差tc−trが11℃より大きくならない場合
には、運転の開始後3分を経過したときに、室内ファン
(32)の回転数を低回転数Lに増大させるように構成さ
れている。つまり、所定条件にならないために、全く室
内の空調運転が開始しないのを防止している。尚、圧縮
機(21)が一旦停止した後の再起動までの待機時間を3
分としていることを考慮し、室内ファン(32)におい
て、所定条件にならない場合における風を吹き出すまで
の経過時間を3分としている。
【0050】上記時間風量制御部(63)は、時間風量制
御手段を構成し、室内ファン(32)の回転数が低回転数
Lに増大した後、時間の経過と共に、室内ファン(32)
の回転数を段階的に増大させるように構成されている。
具体的に、上記時間風量制御部(63)は、室内熱交温度
tcが34℃より高く、且つ室内熱交温度tcと室内温度tr
との温度差tc−trが11℃より大きく、且つ室内ファン
(32)の回転数が低回転数Lに増大してからの経過時間
t1が1分を越えると、室内ファン(32)の回転数を中回
転数Mに増大させるように構成されている。また、上記
時間風量制御部(63)は、室内熱交温度tcが34℃より
高くならない場合、又は室内熱交温度tcと室内温度trと
の温度差tc−trが11℃より大きくならない場合におい
て、室内ファン(32)の回転数が低回転数Lに増大して
からの経過時間t1が2分を越えると、室内ファン(32)
の回転数を中回転数Mに増大させるように構成されてい
る。
【0051】上記時間風量制御部(63)は、室内熱交温
度tcが34℃より高く、且つ室内熱交温度tcと室内温度
trとの温度差tc−trが11℃より大きく、且つ室内ファ
ン(32)の回転数が中回転数Mに増大してからの経過時
間t2が1分を越えると、室内ファン(32)の回転数を高
回転数Hに増大させるように構成されている。また、上
記時間風量制御部(63)は、室内熱交温度tcが34℃よ
り高くならない場合、又は室内熱交温度tcと室内温度tr
との温度差tc−trが11℃より大きくならない場合にお
いて、室内ファン(32)の回転数が中回転数Mに増大し
てからの経過時間t2が3分を越えると、室内ファン(3
2)の回転数を高回転数Hに増大させるように構成され
ている。
【0052】つまり、運転容量が圧縮機(21)の起動後
3分から5分経過した後に30秒毎に段階的に増大する
と、室内熱交温度tcが上昇する度合いが大きくなるの
で、運転容量が増大していくタイミングにおおよそ合わ
せて、室内ファン(32)の回転数を増大させる構成にし
たものである。
【0053】上記温度風量制御部(62)、時間風量制御
部(63)及び起動風量制御部(64)が、運転を開始する
と、室内ファン(32)の回転数を設定回転数まで段階的
に上げる初期調整手段(65)を構成している。
【0054】−運転動作− この空気調和装置(10)の具体的な運転動作について説
明する。
【0055】先ず、冷媒の循環動作について説明する。
尚、冷房運転時において、四路切換弁(22)は、図1の
実線で示す接続に切り換わる。
【0056】圧縮機(21)から吐出された冷媒は、四路
切換弁(22)を通過して、室外熱交換器(23)及び補助
熱交換器(24)に流入し、室外空気と熱交換して凝縮す
る。この凝縮した冷媒は、第1流入路(48)を通過して
レシーバ(43)に一旦貯溜された後、一方向通路(42)
を流通して電動膨張弁(44)により減圧される。その
後、冷媒は、室内熱交換器(31)に流入し、室内空気を
冷却すると共に蒸発し、室外ユニット(20)に流入す
る。室外ユニット(20)に流入した冷媒は、圧縮機(2
1)に吸入され、この循環が繰り返される。
【0057】一方、暖房運転時において、四路切換弁
(22)は、図1の破線で示す接続に切り換わる。
【0058】圧縮機(21)から吐出された冷媒が四路切
換弁(22)を通過して、室内熱交換器(31)に流入し、
室内を暖房して凝縮する。この凝縮した冷媒は、室外ユ
ニット(20)に流入し、第2流入路(50)を流れ、レシ
ーバ(43)に一旦貯溜され、一方向通路(42)を流出し
て電動膨張弁(44)により減圧される。その後、冷媒
は、第2流出路(51)を経て補助熱交換器(24)及び室
外熱交換器(23)に流入し、室外空気と熱交換して蒸発
し、圧縮機(21)に吸入され、この循環が繰り返され
る。
【0059】上記冷房運転時及び暖房運転時において、
運転制御部(61)は、空調負荷に基づいてインバータ回
路の出力周波数を調整する一方、室外熱交温度センサ
(Te)及び室内熱交温度センサ(Tc)が検出する冷媒の
温度から最適な冷凍効果を与える吐出管温度の最適値を
算出し、該吐出管温度がその最適値になるように電動膨
張弁(44)の開度を制御している。
【0060】次に、暖房運転の開始後における室内ファ
ン(32)及び圧縮機(21)の制御動作について、図2
(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。尚、室
内ファン(32)の設定回転数が高回転数Hの場合につい
て説明するが、設定回転数が低回転数L又は中回転数M
の場合においても、回転数が各設定回転数に増大してい
く動作は同様である。
【0061】先ず、暖房運転の開始時には、圧縮機(2
1)の運転容量を最大容量の40%として、圧縮機(2
1)を起動すると共に、風がほとんどでない極低回転数
LLで室内ファン(32)を駆動する。そして、運転容量
を40%に維持しながら運転を続け、運転の開始後3分
から5分を経過すると、インバータ回路の出力周波数が
段階的に上がることにより、電動機(21a)の回転数が
段階的に上がり、運転容量が段階的に増大する。
【0062】一方、運転の開始後、圧縮機(21)の吐出
側の圧力が次第に上昇するのに伴って、室内熱交温度tc
が次第に上昇する。そして、室内熱交温度tcが34℃よ
り高くなり、且つ室内熱交温度tcと室内温度trとの温度
差tc−trが11℃より大きくなると、室内ファン(32)
の回転数が中間回転数である低回転数Lに増大し、少量
の風が室内に吹き出す。
【0063】その後も運転を継続すると、圧縮機(21)
の運転容量が段階的に増大するのに伴い、室内熱交温度
tcが次第に上昇するため、室内熱交換器(31)を通過し
た空気の温度も次第に上昇し、室内熱交温度tcと室内温
度trとの温度差tc−trも次第に大きくなる。室内ファン
(32)の回転数が低回転数Lに上がってからの経過時間
t1が1分を越えると、室内ファン(32)の回転数は中回
転数Mに上がり、吹き出し風量が増大する。
【0064】その後、圧縮機(21)の運転容量が更に増
大すると共に、室内熱交温度tcが更に上昇するため、室
内熱交換器(31)を通過した空気の温度も更に上昇し、
室内熱交温度tcと室内温度trとの温度差tc−trも更に大
きくなる。室内ファン(32)の回転数が中回転数Mに上
がってからの経過時間t2が1分を越えると、室内ファン
(32)の回転数が高回転数Hに上がり、最大風量の空気
を室内に吹き出す。つまり、室内熱交温度tcが上昇する
ことにより、吹き出し空気の温度が上昇すると共に、吹
き出し風量が増大する。
【0065】一方、運転の開始後3分を経過するまで
に、室内熱交温度tcが34℃より高くならない場合、又
は室内熱交温度tcと室内温度trとの温度差tc−trが11
℃より大きくならない場合には、運転の開始後3分を経
過したときに、起動風量制御部(64)が室内ファン(3
2)の回転数を極低回転数LLから低回転数Lに増大さ
せる。つまり、運転開始時の室内の温度がかなり低いた
めに、室内熱交温度tc及び温度差tc−trが所定値になり
にくい場合においても、運転容量が増大するのに伴っ
て、室内熱交温度tcが上昇するため、室内ファン(32)
の回転数を極低回転数LLから低回転数Lに増大させる
ことにより、全く室内が暖房されないのを防止してい
る。
【0066】その後も室内熱交温度tcが34℃より高く
ならない場合、又は室内熱交温度tcと室内温度trとの温
度差tc−trが11℃より大きくならない場合には、室内
ファン(32)の回転数が低回転数Lに増大してからの経
過時間t1が2分を越えると、室内ファン(32)の回転数
が中回転数Mに上がる。つまり、運転開始時の室内の温
度がかなり低いために、室内熱交温度tc及び温度差tc−
trが所定値になりにくい場合には、室内熱交温度tcが上
昇する度合いが少ないので、室内ファン(32)の回転数
を上げるタイミングを遅らせながら、風量を増大させて
いる。
【0067】また、運転開始後3分を経過することによ
って、室内ファン(32)の回転数が低回転数Lに上がっ
たときでも、室内熱交温度tcが34℃より高く、且つ室
内熱交温度tcと室内温度trとの温度差tc−trが11℃よ
り大きく、且つ室内ファン(32)の回転数が低回転数L
に上がってからの経過時間t1が1分を越えたときには、
室内ファン(32)の回転数が中回転数Mに上がる。
【0068】その後、室内ファン(32)の回転数が中回
転数Mに上がってからの経過時間t2が3分を越えると、
室内ファン(32)の回転数が高回転数Hに上がり、最大
風量の空気が室内に吹き出す。
【0069】−実施形態1の効果− 本実施形態によれば、室内熱交換器(31)から吹き出す
風量を設定風量まで次第に増加させるようにしたため
に、運転を開始した直後に設定風量の冷風が吹き出すの
を防止することができる。この結果、例えば、室内の人
間が不快に感じるのを防止することができ、快適性の向
上を図ることができる。
【0070】また、比較的室内の温度が高い場合におい
て、吹き出し空気の温度が室内の温度に近いと、吹き出
し空気を暖かく感じないことがあるが、これを確実に防
止することができる。
【0071】また、所定時間内に所定条件にならないと
きでも、所定時間が経過したときに、室内ファン(32)
の回転数を中間回転数に増大させるようにしたために、
全く空調されずに、例えば、室内の人間が不快に感じる
のを防止することができ、快適性の向上を図ることがで
きる。
【0072】
【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0073】本実施形態は、前実施形態1が運転開始と
同時に室内ファンを駆動し、段階的に回転数を上昇させ
たのに代わり、凝縮温度に基づいて室内ファンを制御す
るようにしたものである。
【0074】具体的に、上記コントローラには、温度風
量制御部(62)と時間風量制御部(63)と起動風量制御
部(64)とより成る初期調整手段(65)に代わり、図1
に鎖線で示すように、風量増大手段(66)が設けられて
いる。また、上記高圧制御圧力センサ(HS)は、凝縮温
度である高圧圧力相当飽和温度を検出する凝縮温度検出
手段を構成している。つまり、上記風量増大手段(66)
は、高圧制御圧力センサ(HS)が検知する高圧圧力から
高圧圧力相当飽和温度である凝縮温度を導出するように
構成されている。
【0075】更に、上記風量増大手段(66)は、暖房運
転を開始すると、高圧圧力相当飽和温度である凝縮温度
に基づいて室内ファン(32)の回転数を設定回転数まで
段階的に上昇させるように構成されている。
【0076】詳述すると、上記風量増大手段(66)は、
運転を開始した後、凝縮温度が設定温度に上昇すると、
室内ファン(32)を停止状態から最低回転数で起動し、
上記凝縮温度が設定温度以上に上昇すると、該凝縮温度
の所定の上昇量ごとに室内ファン(32)の回転数を上昇
させるように構成されている。
【0077】そこで、暖房運転の開始後における室内フ
ァン(32)の制御動作を図3(a)、(b)及び(c)
に基づいて説明する。
【0078】先ず、暖房運転を開始すると(図3B点参
照)、圧縮機(21)が起動するので、冷媒が冷媒回路
(11)を循環し、高圧圧力相当飽和温度である凝縮温度
が徐々に上昇する(図3(a)のR1参照)。この暖房
運転の開始時においては、未だ室内ファンは停止し、温
風である調和空気は吹き出されていない。
【0079】その後、圧縮機(21)の運転容量が上昇
し、凝縮温度が設定温度に上昇すると、例えば、35℃
に上昇すると(図3C点参照)、室内ファン(32)が極
低回転数LLで駆動し(図3(b)のF1参照)、所定
の空気温度の吹出空気が吹き出される(図3(c)のS
1参照)。
【0080】上記室内ファン(32)が駆動すると、室内
熱交換器の冷媒が空気と熱交換するので、一旦凝縮温度
が低下し(図3(a)のR2参照)、吹出空気温度も一
旦低下する(図3(c)のS2参照)。その後、圧縮機
(21)の運転容量の増大と共に、凝縮温度が上昇し、吹
出空気温度も上昇する。
【0081】続いて、上記凝縮温度が設定温度以上に上
昇し、設定温度に所定の上昇量を加えた温度に上昇する
と、例えば、40℃に上昇すると(図3D点参照)、室
内ファン(32)が低回転数Lに増大し(図3(b)のF
2参照)、所定の空気温度の吹出空気が吹き出される
(図3(c)のS3参照)。
【0082】その後、上記室内ファン(32)の回転数の
上昇に伴い、再び一旦凝縮温度が低下し(図3(a)の
R3参照)、吹出空気温度も一旦低下し(図3(c)の
S4参照)、その後、再び凝縮温度が上昇し、吹出空気
温度も上昇する。
【0083】更に、上記凝縮温度が所定の上昇量だけ上
昇すると、例えば、45℃に上昇すると(図3E点参
照)、室内ファン(32)が高回転数Hに増大し(図3
(b)のF3参照)、所定の空気温度の吹出空気が吹き
出される(図3(c)のS5参照)。これによって、室
内ファン(32)の運転開始制御が終了し、通常制御に移
行する。
【0084】そこで、上記室内ファン(32)を段階的に
上昇させるようにした理由について説明する。
【0085】上記凝縮温度が設定温度に上昇した際(図
3C点参照)、室内ファン(32)を高回転数Hで駆動す
ると(図3(b)破線参照)、凝縮温度が大きく低下し
(図3(a)破線参照)、吹出空気温度も大きく低下す
る(図3(c)破線参照)。この結果、冷風が吹き出
し、快適性が損なわれることになる。したがって、上述
したように、凝縮温度の上昇にしたがって室内ファン
(32)を段階的に上昇させるようにしている。
【0086】−実施形態2の効果− 本実施形態によれば、室内熱交換器(31)から吹き出す
風量を設定風量まで凝縮温度の上昇にしたがって次第に
増加させるようにしたために、運転を開始した直後に設
定風量の冷風が吹き出すのを防止することができる。こ
の結果、例えば、室内の人間が不快に感じるのを防止す
ることができ、快適性の向上を図ることができる。
【0087】特に、凝縮温度の上昇と共に風量を増大さ
せるので、室内ファン(32)の起動後の吹出空気温度の
低下を確実に防止することができ、快適性の向上を図る
ことができる。
【0088】また、高圧制御圧力センサ(HS)に基づく
高圧圧力相当飽和温度によって室内ファン(32)を制御
するので、温度センサによる検知遅れを防止することが
できる。更に、冷媒の過充填による冷媒過冷却時におい
て、温度センサによる誤検知を確実に防止することがで
きる。この結果、室内ファン(32)を精度よく制御する
ことができるので、快適性の向上を確実に図ることがで
きる。
【0089】
【発明の他の実施の形態】本発明は、上記実施形態1に
ついて、コントローラ(60)は、起動風量制御部(64)
を省略する構成にしてもよい。
【0090】また、実施形態1及び実施形態2における
室内ファン(32)は、4段階又は3段階の回転数に設定
する構成に限られるものではない。つまり、室内ファン
(32)は、5段階以上又は4段階以上の回転数に設定す
るようにしてもよい。
【0091】また、上記空気調和装置は、暖房専用機で
あってもよい。
【0092】また、実施形態2は、高圧圧力相当飽和温
度を高圧制御圧力センサ(HS)が検知する高圧圧力から
導出するようにしている。しかしながら、本発明の高圧
圧力は、圧縮機(21)の運転電流から予測するようにし
てもよい。つまり、本発明の風量増大手段(66)は、圧
縮機(21)の運転電流から高圧圧力を予測し、この予測
した高圧圧力から凝縮温度である高圧圧力相当飽和温度
を導出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の冷媒系統図であ
る。
【図2】(a)実施形態1に係る空気調和装置の室内フ
ァンの回転数の変化を示す特性図である。(b)実施形
態1に係る空気調和装置の圧縮機の運転容量の変化を示
す特性図である。
【図3】実施形態2に係る空気調和装置の圧縮機容量と
室内ファンの回転数及び室内温度の変化を示す特性図で
ある。
【図4】従来の空気調和装置の室内ファンの回転数の変
化を示す特性図である。
【符号の説明】
11 冷媒回路 21 圧縮機 23 室外熱交換器 24 補助熱交換器 31 室内熱交換器 32 室内ファン 44 電動膨張弁 62 温度風量制御部 63 時間風量制御部 64 起動風量制御部 65 初期調整手段 66 風量増大手段(66)
フロントページの続き (72)発明者 下田 順一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 百▲崎▼ 信 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L060 AA06 CC02 CC04 CC08 CC09 CC19 DD02 EE05 3L061 BE03 BF02 BF04 BF08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と
    膨張機構(44)と利用側熱交換器(31)とが接続されて
    冷媒が循環する冷媒回路(11)を備える空気調和装置に
    おいて、 運転の開始後に、上記利用側熱交換器(31)から吹き出
    す風量を設定風量まで次第に増加させることを特徴とす
    る空気調和装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と
    膨張機構(44)と利用側熱交換器(31)とが接続されて
    冷媒が循環する冷媒回路(11)と、 上記利用側熱交換器(31)の冷媒と熱交換した空気を吹
    き出させる利用側ファン(32)とを備え、少なくとも温
    風を吹き出す空気調和装置において、 運転を開始すると、上記利用側ファン(32)を駆動し、
    該利用側ファン(32)の回転数を設定回転数まで段階的
    に上げる初期調整手段(65)を備えていることを特徴と
    する空気調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と
    膨張機構(44)と利用側熱交換器(31)とが接続されて
    冷媒が循環する冷媒回路(11)と、 上記利用側熱交換器(31)において冷媒と熱交換した空
    気を吹き出させる利用側ファン(32)とを備え、少なく
    とも温風を吹き出す空気調和装置において、 運転を開始すると、予め設定された最低回転数で上記利
    用側ファン(32)を駆動した後、上記利用側熱交換器
    (31)の冷媒温度が所定値より高くなり、且つ上記利用
    側熱交換器(31)の冷媒温度と空調空間の温度との温度
    差が所定値より大きくなると、上記利用側ファン(32)
    の回転数を最低回転数より高い所定の中間回転数に増大
    させる温度風量制御手段(62)と、 上記利用側ファン(32)が中間回転数で駆動すると、時
    間の経過と共に、利用側ファン(32)の回転数を設定回
    転数まで段階的に上げる時間風量制御手段(63)とを備
    えていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 運転を開始して、所定時間が経過するまでに、温度風量
    制御手段(62)が利用側ファン(32)の回転数を中間回
    転数に増大させないと、該利用側ファン(32)の回転数
    を上記中間回転数に増大させる起動風量制御手段(64)
    を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と
    膨張機構(44)と利用側熱交換器(31)とが接続されて
    冷媒が循環する冷媒回路(11)と、 上記利用側熱交換器(31)の冷媒と熱交換した空気を吹
    き出させる利用側ファン(32)とを備え、少なくとも温
    風を吹き出す空気調和装置において、 運転を開始すると、上記冷媒回路(11)の高圧圧力から
    導出する高圧圧力相当飽和温度に基づいて上記利用側フ
    ァン(32)の回転数を設定回転数まで段階的に上昇させ
    る風量増大手段(66)を備えていることを特徴とする空
    気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記風量増大手段(66)は、運転を開始した後、高圧圧
    力相当飽和温度が設定温度に上昇すると、上記利用側フ
    ァン(32)を停止状態から最低回転数で起動し、上記高
    圧圧力相当飽和温度が設定温度以上に上昇すると、該高
    圧圧力相当飽和温度の所定の上昇量ごとに上記利用側フ
    ァン(32)の回転数を上昇させるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和装置。
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