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JP2002164066A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

Info

Publication number
JP2002164066A
JP2002164066A JP2000356038A JP2000356038A JP2002164066A JP 2002164066 A JP2002164066 A JP 2002164066A JP 2000356038 A JP2000356038 A JP 2000356038A JP 2000356038 A JP2000356038 A JP 2000356038A JP 2002164066 A JP2002164066 A JP 2002164066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin sheet
heat exchanger
combustion gas
methanol
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000356038A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Aoki
泰高 青木
Ryoji Okabe
良次 岡部
Tadashi Fujisaki
忠司 藤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000356038A priority Critical patent/JP2002164066A/ja
Priority to US09/847,011 priority patent/US6965690B2/en
Publication of JP2002164066A publication Critical patent/JP2002164066A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T17/00Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
    • G06T17/10Constructive solid geometry [CSG] using solid primitives, e.g. cylinders, cubes

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Software Systems (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化、低コスト化、高熱交換効率
化を図り、加えて、熱交換能力の設計変更を容易にし量
産化を図ること。 【解決手段】 燃料電池に用いられるメタノール/水M
が流れるメタノール/水M用微細流路120x、120
x、・・・に用いられる複数のメタノール/水通過溝12
3a、123a、・・・が形成された複数の第1の薄型シ
ート123、123、・・・と、燃焼ガスG3 が流れる燃
焼ガス用微細流路120y、120y、・・・に用いられ
る複数の燃焼ガス通過溝124a、124a、・・・が形
成された複数の第2の薄型シート124、124、・・・
と、燃焼ガス用微細流路120y、120y、・・・に設
けられた燃焼触媒125とを備え、複数の第1の薄型シ
ート123、123、・・・と第2の薄型シート124、
124、・・・とは、交互に積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池発電シ
ステムの一部を構成し、メタノール/水を蒸発させる積
層型熱交換器に関し、更に詳しくは、複数の溝を有する
第1の薄型シートと、複数の溝を有し、表面に燃焼触媒
が担持された第2の薄型シートとが交互に積層されてな
る積層型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水素と空気中の酸素とを化学
反応させることにより発電を行う燃料電池発電システム
の研究が進められている。この燃料電池発電システム
は、他の発電手段に比べて、エネルギー効率が高いこ
と、化学反応で生成されるのが水(水蒸気)であるため
地球環境に対してクリーンであること、タービンのよう
な可動部分がないため振動や騒音が極めて小さいこと、
などの利点が多いため、自動車や、工場、オフィス、病
院、集合住宅、ホテル等のエネルギー源として有望視さ
れている。
【0003】また、燃料電池発電システムは、メタノー
ル/水を改質反応させて水素を多量に含む水素リッチガ
スを生成する改質器と、圧縮空気を生成する空気圧縮機
と、水素リッチガス(水素)および圧縮空気(酸素)に
より発電を行う燃料電池とから概略構成されている。上
記メタノールは、液体の状態で大量貯蔵ができ、しかも
取り扱いが容易であるため、燃料として適している。
【0004】図18は、従来の燃料電池発電システムの
構成を示すブロック図である。同図に示した燃料電池発
電システムは、燃料電池10、空気圧縮機20、改質器
30およびメタノール/水供給装置100から概略構成
されている。燃料電池10は、例えば、固体高分子電解
質型のものであり、構成単位である単セルを複数積層し
たスタック構造を有している。なお、同図には、理解を
容易にするために、単セルのみの構成が図示されてい
る。
【0005】燃料電池10は、電解質13と、電解質1
3の一方の面側に設けられた酸素極11と、電解質13
の他方の面側に設けられた水素極12とから構成されて
おり、燃料(水素)が有する化学エネルギーを、燃焼に
よって電気化学的に直接電気エネルギーに変換するもの
である。燃焼剤としては、圧縮空気PA(酸素)が用い
られる。酸素極11および水素極12は、電解質13を
両側から挟むサンドイッチ構造をなすガス拡散電極であ
り、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンク
ロスによりそれぞれ形成されている。
【0006】また、酸素極11と電解質13との間、水
素極12と電解質13との間には、セパレータ(図示
略)がそれぞれ介挿されている。このセパレータは、ガ
ス不透過の導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガ
ス不透過とした緻密質カーボンにより形成されている。
酸素極11とセパレータとの間には、圧縮空気PAが流
れるガス流路が形成されており、同様にして、水素極1
2とセパレータとの間にも水素リッチガスG8 が流れる
ガス流路が形成されている。
【0007】ここで、酸素極11からは、発電に利用さ
れなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。水素
極12からは、発電に利用されなかった水素を含む水素
オフガスG2 が排出される。この水素オフガスG2 は、
管路(図示略)を介して後述する熱交換器50へ供給さ
れる。電解質13は、固体高分子材料、例えばフッ素系
樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜で
あり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。この電解質
13の表面には、触媒としての白金または白金と他の金
属からなる合金が担持されている。
【0008】空気圧縮機20は、酸素を大量に含む圧縮
空気PAを生成し、これを管路(図示略)を介して酸素
極11およびバーナ40へ供給する。改質器30は、メ
タノールと水とが混合されたメタノール/水Mから水素
リッチガスG8 を生成するものであり、バーナ40、熱
交換器50、POX触媒60、LTS熱交換器70、L
TS触媒80およびPROx触媒一体型熱交換器90か
ら構成されている。ここで、メタノール/水供給装置1
00は、熱交換器50およびバーナ40へ管路(図示
略)を介してメタノール/水Mを供給する装置である。
【0009】バーナ40は、空気圧縮機20から管路
(図示略)を介して供給される圧縮空気PAにより、燃
料としてのメタノール/水Mを燃焼させ、熱交換器50
を加熱するための燃焼ガスG1 を生成する。熱交換器5
0は、燃焼触媒により燃焼ガスG3(燃焼ガスG1 およ
び水素オフガスG2 )に含まれる燃料(水素)を触媒燃
焼させ、約600℃の高温下で、メタノール/水Mを蒸
発させるものである。この熱交換器50からは、約25
0℃のメタノール水蒸気G4 が次段のPOX触媒60へ
供給される。
【0010】ここで、図19(a)、(b)および
(c)を参照して、熱交換器50の外観構成を説明す
る。図19(a)は熱交換器50の外観構成を示す側面
図であり、図19(b)は、熱交換器50の外観構成を
示す平面図である。図19(c)は、図19(b)に示
した円S内の拡大図である。これらの図において、熱交
換器50は、一定ピッチでそれぞれが平行をなすように
配設された複数枚の板状フィン51、51、・・・と、こ
れらの板状フィン51、51、・・・の全てを貫通するよ
うに配設され管が蛇行状に形成されてなるチューブ52
を備えている。
【0011】このチューブ52におけるそれぞれの曲部
は、両側の板状フィン51から外部へ突出している。ま
た、チューブ52は、図19(a)に示したように、板
状フィン51の短辺方向に所定間隔をおいて複数配設さ
れている。チューブ52の流入口52aには、メタノー
ル/水M(図18参照)が流入され、排出口52bから
は、約250℃のメタノール水蒸気G4(図18参照)
が排出される。図19(c)示した燃焼触媒53、5
3、・・・は、板状フィン51と板状フィン51との間に
担持されており、燃焼ガスG3(図18参照)を完全燃
焼させることにより、チューブ52を高温加熱する役目
をしている。この燃焼ガスG3 は、図19(b)に示し
た矢印方向に熱交換器50に供給される。
【0012】図18に戻り、POX触媒60は、改質反
応により、熱交換器50より供給されるメタノール水蒸
気G4 から、特に水素を多く含む水素リッチガスG5
(約250℃)を得るための触媒であり、熱交換器50
の下流側に配設されている。このPOX触媒60は、ハ
ニカム(蜂の巣)状の担持体に担持されている。水素リ
ッチガスG5 には、水素の他に、一酸化炭素等が含まれ
ている。
【0013】LTS熱交換器70は、POX触媒60の
下流側に配設されており、例えば、水冷方式により、P
OX触媒60からの水素リッチガスG5 (約250℃)
を、約90℃の水素リッチガスG6 にする。LTS触媒
80は、LTS熱交換器70の下流側に配設されてお
り、水素リッチガスG6 に含まれる一酸化炭素を低減さ
せ、これを水素リッチガスG7 とする。PROx触媒一
体型熱交換器90は、LTS触媒80の下流側に配設さ
れており、水素リッチガスG7 に含まれる一酸化炭素を
10ppm以下に低減させ、これを水素リッチガスG8
として、管路(図示略)を介して水素極12へ供給す
る。
【0014】上記構成において、燃料電池発電システム
が起動されると、バーナ40でメタノール/水Mが燃焼
されることにより、燃焼ガスG1 が生成される。この場
合、起動時であるため、水素極12からは、水素オフガ
スG2 が熱交換器50へ供給されない。従って、バーナ
40からの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として図19
(b)に示した熱交換器50の板状フィン51、51、
・・・へ供給される。これにより、燃焼ガスG3 が図19
(c)に示した燃焼触媒53、53、・・・により完全燃
焼されることにより、図19(a)に示したチューブ5
2が約600℃に加熱される。
【0015】この状態で、図19(b)に示した流入口
52aにメタノール/水M(図1参照)が供給される
と、メタノール/水Mは、チューブ52内を排出口52
bに向けて流れるうちに、約600℃の高温により蒸発
し、メタノール水蒸気G4 として、排出口52bから排
出される。このメタノール水蒸気G4 は、POX触媒6
0の改質反応により水素を多く含む水素リッチガスG5
となる。水素リッチガスG5 は、LTS熱交換器70に
より熱交換された後、水素リッチガスG6 としてLTS
触媒80へ供給される。
【0016】これにより、LTS触媒80では、水素リ
ッチガスG6 に含まれる一酸化炭素が低減された水素リ
ッチガスG7 が生成される。この水素リッチガスG7
は、PROx触媒一体型熱交換器90により、さらに一
酸化炭素が低減され、水素リッチガスG8 として、燃料
電池10の水素極12に供給される。この場合、酸素極
11にも、空気圧縮機20から圧縮空気PAが供給され
る。これにより、電解質13の表面において電気化学反
応が進行し、起電力を得ることができる。以下に、燃料
電池10で進行する電気化学反応を表わす式を示す。
(1)式は、酸素極11側における電気化学反応を表
し、(2)式は、水素極12側における電気化学反応を
表わし、(3)式は、燃料電池10全体で進行する電気
化学反応を表す。 (1/2)O2+2H++2e- → H2O …(1) H2 → 2H++2e- …(2) H2+(1/2)O2 → H2O …(3)
【0017】そして、水素極12からは、上記電気化学
反応に利用されなかった水素を含む水素オフガスG2
管路(図示略)を介して、熱交換器50へフィードバッ
クされる。一方、酸素極11からは、電気化学反応に利
用されなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。
以後、上述したサイクルにより、水素極12に水素リッ
チガスG8 が供給されるとともに、酸素極11に圧縮空
気PAが供給されることにより、燃料電池10では、発
電が行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、従来の燃料電池発電システムは、各方面での利用
が可能であるが、特に、自動車のエネルギー源として車
載する場合、車載スペースの制限、燃費向上のための重
量制限等の関係から、できる限り小型、軽量であること
が望ましい。
【0019】しかしながら、従来の燃料電池発電システ
ムの一部を構成する熱交換器50は、構造上、小型化、
軽量化することが困難である。すなわち、図19(b)
に示したように、熱交換器50では、板状フィン51、
51、・・・を平行をなすように一定ピッチでそれぞれ配
設し、板状フィン51、51、・・・にチューブ52を貫
通させる構成を採用していることから、板状フィン51
の狭ピッチ化に限界があり、飛躍的に小型化することが
困難である。
【0020】また、従来の熱交換器50では、図19
(c)に示したように、板状フィン51間に燃焼触媒5
3、53、・・・を担持する構成を採用していることか
ら、燃焼ガスG3 (図18参照)が燃焼触媒53、5
3、・・・に触れる面積が小さくならざるを得ず、熱交換
器50の容積に対する熱交換面積が小さいため、熱交換
効率が低い。
【0021】従って、燃料電池発電システムの性能を発
揮し得る熱交換面積を得るためには、板状フィン51の
面積、枚数や、チューブ52の本数を増やさなければな
らないため、おのずと、熱交換器50が大型化、重量化
してしまうとともに、コストが高くつくという問題があ
った。この問題は、特に、燃料電池発電システムを車載
する場合のボトルネックになっており、自動車のエネル
ギー源を燃料電池化するという懸案に関する大きな障壁
の一つとなっている。
【0022】ここで、設計上の熱交換能力(熱交換面
積)を変更する場合、従来の熱交換器50では、板状フ
ィン51、51、・・・の面積、枚数や、チューブ52の
本数を増減する必要がある。しかしながら、実際の設計
では、かかる設計変更が熱交換器50の製造ラインに及
ぼす影響が非常に大きいため、影響が少ない範囲での変
更しか行うことができない。従って、従来の熱交換器5
0では、熱交換能力の設計変更に対する自由度が非常に
低く、多種多様な自動車に燃料電池発電システムを適用
する場合に量産に向かないという問題があった。
【0023】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、小型化、軽量化、低コスト化、高熱交
換効率化を図ることができるともに、熱交換能力の設計
変更を容易にし量産化を図ることができる積層型熱交換
器を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、燃料電池に用いられる燃料
が流れる流路に用いられる複数の第1の溝が形成された
第1の薄型シートと、燃焼ガスが流れる流路に用いられ
る複数の第2の溝が形成された第2の薄型シートと、前
記燃焼ガスが流れる前記流路に設けられた燃焼触媒とを
備え、複数の前記第1の薄型シートと前記第2の薄型シ
ートとは、交互に積層されていることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、第1の薄型シート側の
流路に燃料が供給された状態で、第2の薄型シート側の
流路に燃焼ガスが供給されると、燃焼ガスが燃焼媒体に
より完全燃焼することで、加熱され、燃料が蒸発する。
このように、この発明によれば、複数の第1の溝が形成
された第1の薄型シートと、複数の第2の溝が形成され
た第2の薄型シートとを交互に積層し、燃焼ガスが流れ
る流路に燃焼触媒を設けた構成としたので、積層型熱交
換器の容積に対する熱交換面積(触媒反応面積)を従来
のものに比べて大きくすることができ、小型化、軽量
化、低コスト化、高熱交換効率化を図ることができる。
【0026】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の積層型熱交換器において、前記第1の薄型シート
には、前記燃料を積層方向に流すとともに前記第1の溝
に連通する第1の燃料連通穴、および前記燃焼ガスを積
層方向に流す第1の燃焼ガス連通穴が形成されており、
前記第2の薄型シートには、前記燃料を積層方向に流す
とともに前記第1の燃料連通穴に連通する第2の燃料連
通穴、および前記燃焼ガスを積層方向に流すとともに前
記第2の溝に連通する第2の燃焼ガス連通穴が形成され
ていることを特徴とする。
【0027】この発明によれば、第1の燃料連通穴およ
び第1の燃料連通穴を第1の薄型シートに形成するとと
もに、第2の燃料連通穴および第2の燃焼ガス連通穴を
第2の薄型シートに形成したので、少なくとも燃料を流
路へ供給するためのヘッダ部品が不要となり、さらに小
型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0028】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載の積層型熱交換器において、前記第2の薄型シート
には、前記複数の第2の溝に代えて、略断面凹部が形成
されていることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、第2の薄型シートの略
断面凹部に燃焼触媒を塗布させる場合に、複数の第2の
溝の場合に比べて、容易に作業を行うことができる。
【0030】また、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3のいずれか一つに記載の積層型熱交換器において、前
記燃焼触媒は、前記第2の薄型シートのシート面にのみ
に設けられていることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、第2の薄型シートのシ
ート面のみに燃焼触媒を設けるようにしたので、製造工
程を簡略化することができる。
【0032】また、請求項5に係る発明は、第1の穴加
工が施された第1の薄型シートと、第2の穴加工が施さ
れた第2の薄型シートとを備え、複数の前記第1の薄型
シートと前記第2の薄型シートとは、交互に積層されて
積層構造体を構成し、前記積層構造体内部に、燃料電池
に用いられる燃料が流れる第1の流路および燃焼ガスが
流れる第2の流路が形成されており、前記第2の流路に
燃焼触媒が設けられていることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、第1の穴加工および第
2の穴加工で積層型熱交換器を構成することができるた
め、従来のものに比べて、小型化、軽量化、高熱交換効
率化を図ることができることはもとより、溝加工が必要
な場合に比べて、加工コストを低減させることができ
る。
【0034】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載の積層型熱交換器において、前記第1の流路および
前記第2の流路は、蛇行形状とされていることを特徴と
する。
【0035】この発明によれば、第1の流路および第2
の流路を蛇行形状としたことにより、積層型熱交換器の
容積に対する熱交換面積(触媒反応面積)を従来のもの
に比べて大きくすることができ、小型化、軽量化、低コ
スト化、高熱交換効率化を図ることができる。
【0036】また、請求項7に係る発明は、請求項1〜
6のいずれか一つに記載の積層型熱交換器において、前
記第1の薄型シートおよび前記第2の薄型シートのそれ
ぞれには、位置決め用の凸凹部が形成されていることを
特徴とする。
【0037】この発明によれば、第1の薄型シートおよ
び第2の薄型シートに位置決め用の凸凹部を形成したこ
とにより、積層時に凸凹部を合わせるだけで、位置決め
を高精度かつ容易に行うことができる。
【0038】また、請求項8に係る発明は、請求項1〜
6のいずれか一つに記載の積層型熱交換器において、前
記第1の薄型シートおよび前記第2の薄型シートのそれ
ぞれには、位置決め用の挿入穴が形成されており、複数
の前記第1の薄型シート、前記第2の薄型シートは、そ
れぞれの挿入穴に挿入される棒状部材を有するエンドプ
レートにより交互に積層されてなることを特徴とする。
【0039】この発明によれば、第1の薄型シートおよ
び第2の薄型シートのそれぞれに挿入穴を形成するとと
もに、棒状部材を有するエンドプレートを用いたので、
積層時に挿入穴に棒状部材を挿入するだけで、位置決め
を高精度かつ容易に行うことができる。
【0040】また、請求項9に係る発明は、第1〜第n
の穴加工がそれぞれ施された第1〜第nの薄型シート
と、前記第1〜第nの薄型シートは、積層されて積層構
造体を構成し、前記積層構造体内部に、燃料電池に用い
られる燃料が流れる第1の流路および燃焼ガスが流れる
第2の流路が形成されており、前記第2の流路に燃焼触
媒が設けられていることを特徴とする。
【0041】この発明によれば、第1〜第nの穴加工で
積層型熱交換器を構成することができるため、従来のも
のに比べて、小型化、軽量化、高熱交換効率化を図るこ
とができることはもとより、溝加工が必要な場合に比べ
て、加工コストを低減させることができる。
【0042】また、請求項10に係る発明は、請求項9
に記載の積層型熱交換器において、前記第1〜第nの薄
型シートのそれぞれには、位置決め用の凸凹部が形成さ
れていることを特徴とする。
【0043】この発明によれば、第1〜第nの薄型シー
トに位置決め用の凸凹部を形成したことにより、積層時
に凸凹部を合わせるだけで、位置決めを高精度かつ容易
に行うことができる。
【0044】また、請求項11に係る発明は、請求項9
に記載の積層型熱交換器において、前記第1〜第nの薄
型シートのそれぞれには、位置決め用の挿入穴が形成さ
れており、複数の前記第1〜第nの薄型シートは、それ
ぞれの挿入穴に挿入される棒状部材を有するエンドプレ
ートにより積層されてなることを特徴とする。
【0045】この発明によれば、第1〜第nの薄型シー
トのそれぞれに挿入穴を形成するとともに、棒状部材を
有するエンドプレートを用いたので、積層時に挿入穴に
棒状部材を挿入するだけで、位置決めを高精度かつ容易
に行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0047】(実施の形態1)図1は、この発明に係る
実施の形態1が適用された燃料電池発電システムの構成
を示すブロック図である。この図において、図18の各
部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略
する。図1においては、図18に示した改質器30に代
えて、改質器110が設けられている。この改質器11
0においては、図18に示した熱交換器50に代えて積
層型熱交換器120が設けられている。
【0048】積層型熱交換器120は、熱交換器50
(図18参照)と同様にして、燃焼触媒により燃焼ガス
3(燃焼ガスG1 および水素オフガスG2 )に含まれ
る燃料(水素)を触媒燃焼させ、約600℃の高温下
で、メタノール/水Mを蒸発させるものである。しかし
ながら、積層型熱交換器120の構成は、熱交換器50
の構成とは大きく異なる。
【0049】すなわち、図2に示したように、積層型熱
交換器120は、第1の薄型シート123と第2の薄型
シート124とが交互に積層された積層構造体と、エン
ドプレート126と、ヘッド121と、ヘッド122と
から構成されている。以下、積層型熱交換器120の構
成について詳細に説明する。この積層構造体の積層枚数
は、数100枚〜1000枚である。
【0050】第1の薄型シート123の両辺部以外の表
面には、複数のメタノール/水通過溝123a、123
a、・・・が形成されており、これらのメタノール/水通
過溝123a、123a、・・・・は、メタノール/水M
(図1参照)をX方向に通過させるための溝である。ま
た、メタノール/水通過溝123a、123a、・・・を
通過するメタノール/水M(図1参照)は、後述する燃
焼触媒の作用による高温によって蒸発する。
【0051】第2の薄型シート124の両辺部以外の表
面には、複数の燃焼ガス通過溝124a、124a、1
24b、・・・が形成されており、これらの燃焼ガス通過
溝124a、124a、・・・は、燃焼ガスG3(図1参
照)をY方向に通過させるための溝である。また、図3
に示したように第2の薄型シート124の表面(燃焼ガ
ス通過溝124a側)には、燃焼触媒125が担持され
ている。この燃焼触媒125は、燃焼ガスG3(図1参
照)を完全燃焼させることにより、図2に示した第1の
薄型シート123と第2の薄型シート124とが交互に
積層されてなる積層構造体を約600℃に加熱する役目
をしている。この燃焼触媒125は、1〜3%の貴金属
(例えば、Pt)等から組成されている。
【0052】上記積層構造体においては、第1の薄型シ
ート123の表面(メタノール/水通過溝123a、1
23a、・・・・を含む)と第2の薄型シート124の裏面
とにより、一列をなす複数のメタノール/水M用微細流
路(チャンネル)120x、120x、・・・がX方向に
沿って形成されている。メタノール/水M用微細流路1
20xにおける縦サイズ、横サイズは、共に1mm以下
とされている。また、一列をなす複数のメタノール/水
M用微細流路120x、120x、・・・は、第2の薄型
シート124を挟んで板厚方向に複数列、形成されてい
る。これらのメタノール/水M用微細流路120x、1
20x、・・・には、X方向にメタノール/水Mが流れ
る。
【0053】一方、第2の薄型シート124の表面(燃
焼ガス通過溝124a、124a、・・・を含む)と第1
の薄型シート123の裏面とにより、一列をなす複数の
燃焼ガス用微細流路(チャンネル)120y、120
y、・・・がY方向に沿って形成されている。燃焼ガス用
微細流路120yにおける縦サイズ、横サイズは、共に
1mm以下とされている。また、一列をなす複数の燃焼
ガス用微細流路120y、120y、・・・は、第1の薄
型シート123を挟んで板厚方向に複数列、形成されて
いる。これらの燃焼ガス用微細流路120y、120
y、・・・には、Y方向に燃焼ガスG3(図1参照)が流れ
る。
【0054】エンドプレート126は、第1の薄型シー
ト123と同面積の薄板であり、上記積層構造体の上面
(第1の薄型シート123の表面)を塞ぐ。このエンド
プレート126の裏面と第1の薄型シート123の表面
(メタノール/水通過溝123a、123a、・・・を含
む)とによっても、メタノール/水M用微細流路120
x、120x、・・・が形成される。
【0055】ヘッド121には、段状の嵌合部121a
が形成されている。この嵌合部121aのサイズは、積
層構造体の一側面部(メタノール/水M用微細流路12
0x側)と同サイズとされている。また、ヘッド121
の一側面には、嵌合部121aと連通する流入口121
bが形成されている。この流入口121bには、メタノ
ール/水M(図1参照)が流入される。
【0056】ヘッド122は、ヘッド121と同形状と
されている。すなわち、ヘッド122には、段状の嵌合
部(図示略)が形成されている。この嵌合部のサイズ
は、積層構造体の他側面部(メタノール/水M用微細流
路120x側)と同サイズとされている。また、ヘッド
122の一側面には、嵌合部と連通する流出口122b
が形成されている。この流出口122bからは、メタノ
ール水蒸気G4 (図1参照)が流出される。
【0057】ここで、積層型熱交換器120を組み立て
る場合には、第1の薄型シート123と第2の薄型シー
ト124とが交互に積層され、エンドプレート126が
設けられる。このように構成された積層構造体の一側面
部には、ヘッド121(嵌合部121a)が嵌合され
る。同様にして、積層構造体の他側面部(上記一側面部
に対向する側面部)には、ヘッド122(嵌合部)が嵌
合される。
【0058】つぎに、上述した実施の形態1の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、バーナ40でメタノール/水Mが燃焼され
ることにより、燃焼ガスG1 が生成される。この場合、
起動時であるため、水素極12からは、水素オフガスG
2 が積層型熱交換器120の燃焼触媒125(燃焼ガス
通過溝124a、124a、・・・)(図2参照)へ供給
されない。従って、バーナ40からの燃焼ガスG1 は、
燃焼触媒125に燃焼ガスG3 として供給される。これ
により、燃焼ガスG3 が燃焼触媒125により完全燃焼
されることにより、積層構造体(第1の薄型シート12
3、第2の薄型シート124)が約600℃に加熱され
る。
【0059】この状態で、図2に示した流入口121b
にメタノール/水M(図1参照)が供給されると、メタ
ノール/水Mは、X方向に沿って、メタノール/水M用
微細流路120x、120x、・・・を流れる。このと
き、メタノール/水Mは、約600℃の高温により蒸発
し、メタノール水蒸気G4 (図1参照)として、流出口
122bから流出される。このメタノール水蒸気G4
は、POX触媒60の改質反応により水素を多く含む水
素リッチガスG5 となる。水素リッチガスG5 は、LT
S熱交換器70により熱交換された後、水素リッチガス
6 としてLTS触媒80へ供給される。
【0060】これにより、LTS触媒80では、水素リ
ッチガスG6 に含まれる一酸化炭素が低減された水素リ
ッチガスG7 が生成される。この水素リッチガスG7
は、PROx触媒一体型熱交換器90により、さらに一
酸化炭素が低減され、水素リッチガスG8 として、燃料
電池10の水素極12に供給される。この場合、酸素極
11にも、空気圧縮機20から圧縮空気PAが供給され
る。これにより、電解質13の表面において、前述した
(1)式から(3)式の電気化学反応が進行し、起電力
を得ることができる。
【0061】そして、水素極12からは、上記電気化学
反応に利用されなかった水素を含む水素オフガスG2
管路(図示略)を介して、積層型熱交換器120(第2
の薄型シート124の燃焼触媒125)へフィードバッ
クされる。一方、酸素極11からは、電気化学反応に利
用されなかった酸素を含む排ガスPA’が排出される。
以後、上述したサイクルにより、水素極12に水素リッ
チガスG8 が供給されるとともに、酸素極11に圧縮空
気PAが供給されることにより、燃料電池10では、発
電が行われる。
【0062】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、複数のメタノール/水通過溝123a、123a、
・・・が表面に形成された第1の薄型シート123と、複
数の燃焼ガス通過溝124a、124a、・・・が表面に
形成された第2の薄型シート124とを交互に積層し、
第2の薄型シート124の表面に燃焼触媒125を担持
させる構成としたので、積層型熱交換器の容積に対する
熱交換面積(触媒反応面積)を従来のものに比べて大き
くすることができ、小型化、軽量化、低コスト化、高熱
交換効率化を図ることができる。
【0063】図4(a)〜(c)は、実施の形態1の効
果を説明する図である。図4(a)は、図2に示した積
層型熱交換器120の容量あたり伝熱面積と流路(チャ
ンネル)の直径de との関係を表す図である。ここでい
う直径de は、図2に示したメタノール/水M用微細流
路120x、燃焼ガス用微細流路120yの縦サイズお
よび横サイズに対応している。従って、実施の形態1で
は、直径de は、1mm以下である。同図からわかるよ
うに、実施の形態1では、直径de が1mm以下である
ため、容積当たり伝熱面積が広くなる。
【0064】図4(b)は、図2に示した積層型熱交換
器120の容量当たり熱交換量と流路(チャンネル)の
直径de との関係を表す図である。同図からわかるよう
に、実施の形態1では、直径de が1mm以下であるた
め、容積当たり熱交換量が大きくなる。図4(c)は、
図2に示した積層型熱交換器120の容量当たり熱伝達
率と流路(チャンネル)の直径de との関係を表す図で
ある。同図からわかるように、実施の形態1では、直径
e が1mm以下であるため、容積当たり熱伝達率が大
きくなる。
【0065】(実施の形態2)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、ヘッドを有
しない構成の積層型熱交換器としてもよい。以下では、
この場合を実施の形態2として説明する。
【0066】図5は、実施の形態2の構成を示す図であ
る。図5(e)は、実施の形態2における積層型熱交換
器200の概略構成を示す斜視図である。図5(a)
は、図5(e)に示した第1の薄型シート210の構成
を示す斜視図である。図5(b)は、図5(a)に示し
た第1の薄型シート210の構成を示す平面図である。
図5(c)は、図5(e)に示した第2の薄型シート2
20の構成を示す斜視図である。図5(d)は、図5
(c)に示した第2の薄型シート220の構成を示す平
面図である。
【0067】図5(e)に示した積層型熱交換器200
は、第1の薄型シート210と第2の薄型シート220
とが交互に積層された積層構造体と、エンドプレート2
30と、エンドプレート240とから構成されている。
以下、積層型熱交換器200の構成について詳細に説明
する。
【0068】図5(a)および(b)に示した第1の薄
型シート210の表面中央には、複数のメタノール/水
通過溝210c、210c、・・・が形成されており、こ
れらのメタノール/水通過溝210c、210c、・・・・
は、メタノール/水M(図1参照)を通過させるための
溝である。また、第1の薄型シート210の四辺近傍に
は、メタノール/水用長穴210aおよび210bなら
びに燃焼ガス用長穴210dおよび210eがそれぞれ
形成されている。
【0069】メタノール/水用長穴210aおよび21
0bは、メタノール/水通過溝210c、210c、・・
・の両端縁に沿って形成されており、メタノール/水M
(図1参照)の流路としての役目を担っている。一方、
燃焼ガス用長穴210dおよび210eは、メタノール
/水通過溝210c、210c、・・・に沿って形成され
ており、燃焼ガスG3 (図1参照)の流路としての役目
を担っている。また、メタノール/水通過溝210c、
210c、・・・を通過するメタノール/水M(図1参
照)は、後述する燃焼触媒の作用による高温によって蒸
発する。
【0070】図5(c)および(d)に示した第2の薄
型シート220は、第1の薄型シート210と同形状と
されている。すなわち、第2の薄型シート220の表面
中央には、複数の燃焼ガス通過溝220c、220c、
・・・が形成されており、これらの燃焼ガス通過溝220
c、220c、・・・・は、燃焼ガスG3(図1参照)を通
過させるための溝である。また、第2の薄型シート22
0の四辺近傍には、燃焼ガス用長穴220aおよび22
0bならびにメタノール/水用長穴220dおよび22
0eがそれぞれ形成されている。
【0071】燃焼ガス用長穴220aおよび220b
は、燃焼ガス通過溝220c、220c、・・・の両端縁
に沿って形成されており、燃焼ガスG3 (図1参照)の
流路としての役目を担っている。一方、メタノール/水
用長穴220dおよび220eは、燃焼ガス通過溝22
0c、220c、・・・に沿って形成されており、メタノ
ール/水M(図1参照)の流路としての役目を担ってい
る。
【0072】また、第2の薄型シート220の表面(燃
焼ガス通過溝220c側)には、燃焼触媒221が担持
されている。同様にして、第2の薄型シート220の表
面に対向する第1の薄型シート210の裏面にも燃焼触
媒221と同様の機能を有する燃焼触媒(図示略)が担
持されている。なお、製造工程を簡略化するために裏面
に燃焼触媒を担持しない構成としてもよい。この燃焼触
媒221は、燃焼ガスG3(図1参照)を完全燃焼させ
ることにより、図5(e)に示した第1の薄型シート2
10と第2の薄型シート220とが交互に積層されてな
る積層構造体を約600℃に加熱する役目をしている。
この燃焼触媒221は、1〜3%の貴金属(例えば、P
t)等から組成されている。
【0073】図5(e)に示したエンドプレート230
には、第1の薄型シート210の燃焼ガス用長穴210
d(図5(a)参照)に対応する部分に燃焼ガス流入口
230aが形成されている。また、エンドプレート23
0には、第1の薄型シート210のメタノール/水用長
穴210a(図5(a)参照)に対応する部分にメタノ
ール/水流入口230bが形成されている。
【0074】エンドプレート240には、第2の薄型シ
ート220の燃焼ガス用長穴220b(図5(c)参
照)に対応する部分に燃焼ガス流出口240aが形成さ
れている。また、エンドプレート240には、第2の薄
型シート220のメタノール/水用長穴220e(図5
(c)参照)に対応する部分にメタノール/水流出口2
40bが形成されている。図5(e)に示した積層型熱
交換器200を組み立てる場合には、第1の薄型シート
210と第2の薄型シート220とが交互に積層された
積層構造体の上面および下面にエンドプレート230お
よび240が設けられる。
【0075】つぎに、上述した実施の形態2の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、バーナ40でメタノール/水Mが燃焼され
ることにより、燃焼ガスG1 が生成される。この場合、
起動時であるため、水素極12からは、水素オフガスG
2 が積層型熱交換器200へ供給されない。従って、バ
ーナ40からの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、
図5(e)に示した燃焼ガス流入口230aに供給され
る。これにより、燃焼ガスG3 は、B方向に流れ、燃焼
触媒221(図5(c)参照)により完全燃焼されるこ
とにより、積層型熱交換器200が約600℃に加熱さ
れる。
【0076】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、図5(e)に示したメタノール/水流入口230b
にメタノール/水M(図1参照)が供給されると、メタ
ノール/水Mは、A方向に沿って、積層型熱交換器20
0内を流れる。このとき、メタノール/水Mは、約60
0℃の高温により蒸発し、メタノール水蒸気G4 (図1
参照)として、メタノール/水流出口240bから流出
され、POX触媒60に供給される。
【0077】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、複数のメタノール/水通過溝210c、210c、
・・・が表面に形成された第1の薄型シート210にメタ
ノール/水用長穴210aおよび210bならびに燃焼
ガス用長穴210dおよび210eを形成し、複数の燃
焼ガス通過溝220c、220c、・・・が表面に形成さ
れた第2の薄型シート220に燃焼ガス用長穴220a
および220bならびにメタノール/水用長穴220d
および220eを形成した構成としたので、実施の形態
1のようにヘッド121およびヘッド122(図2参
照)が不要となり、さらに小型化、軽量化、低コスト
化、高熱交換効率化を図ることができる。
【0078】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態2では、図5(c)に示した第2の薄型シート220
を用いた例について説明したが、第2の薄型シート22
0に代えて、図6(a)に示した第2の薄型シート25
0を用いて、積層型熱交換器を構成してもよい。以下で
は、この場合を実施の形態3として説明する。
【0079】図6(a)は、実施の形態3で用いられる
第2の薄型シート250の構成を示す斜視図であり、図
6(b)は、図6(a)に示した第2の薄型シート25
0の構成を示す平面図である。図6(a)および(b)
に示した第2の薄型シート250の表面中央には、略断
面凹部250cが形成されており、この略断面凹部25
0cは、燃焼ガスG3(図1参照)を通過させるための
幅広溝である。また、第2の薄型シート250の四辺近
傍には、燃焼ガス用長穴250aおよび250bならび
にメタノール/水用長穴250dおよび250eがそれ
ぞれ形成されている。
【0080】燃焼ガス用長穴250aおよび250b
は、略断面凹部250cの両端縁に沿って形成されてお
り、燃焼ガスG3 (図1参照)の流路としての役目を担
っている。一方、メタノール/水用長穴250dおよび
250eは、略断面凹部250cに沿って形成されてお
り、メタノール/水M(図1参照)の流路としての役目
を担っている。
【0081】また、略断面凹部250cには、燃焼触媒
251が担持されている。同様にして、略断面凹部25
0cに対向する第1の薄型シート210(図5(a)参
照)の裏面にも燃焼触媒251と同様の機能を有する燃
焼触媒が担持されている。なお、裏面に燃焼触媒を担持
しない構成としてもよい。この燃焼触媒251は、燃焼
ガスG3(図1参照)を完全燃焼させることにより、図
5(a)に示した第1の薄型シート210と図6(a)
に示した第2の薄型シート250とが交互に積層されて
なる積層構造体を約600℃に加熱する役目をしてい
る。この燃焼触媒251は、1〜3%の貴金属(例え
ば、Pt)等から組成されている。
【0082】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、実施の形態2の効果と同様の効果を奏するととも
に、図6(a)に示した幅広溝としての略断面凹部25
0cが形成された第2の薄型シート250を用いたの
で、実施の形態2の第2の薄型シート220(図5
(c)参照)を用いた場合に比して加工が簡単になる。
【0083】(実施の形態4)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、実施の形態
2と同様にしてヘッドを有しない構成の積層型熱交換器
としてもよい。以下では、この場合を実施の形態4とし
て説明する。
【0084】図7は、実施の形態4の構成を示す図であ
る。図7(e)は、実施の形態4における積層型熱交換
器300の概略構成を示す斜視図である。図7(a)
は、図7(e)に示した第1の薄型シート310の構成
を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)に示し
た第1の薄型シート310の構成を示す平面図である。
図7(c)は、図7(e)に示した第2の薄型シート3
20の構成を示す斜視図である。図7(d)は、図7
(c)に示した第2の薄型シート320の構成を示す平
面図である。
【0085】図7(e)に示した積層型熱交換器300
は、第1の薄型シート310と第2の薄型シート320
とが交互に積層された積層構造体と、エンドプレート3
30と、エンドプレート340とから構成されている。
以下、積層型熱交換器300の構成について詳細に説明
する。
【0086】図7(a)および(b)に示した第1の薄
型シート310の表面中央には、複数のメタノール/水
通過溝310c、310c、・・・が形成されており、こ
れらのメタノール/水通過溝310c、310c、・・・・
は、メタノール/水M(図1参照)を通過させるための
溝である。また、第1の薄型シート310の四隅近傍に
は、メタノール/水用連通穴310d、燃焼ガス用連通
穴310e、メタノール/水用連通穴310fおよび燃
焼ガス用連通穴310gがそれぞれ形成されている。
【0087】メタノール/水用連通穴310dおよび3
10fは、メタノール/水M(図1参照)を板厚方向に
連通させるための流路を形成するための穴である。燃焼
ガス用連通穴310eおよび310gは、燃焼ガスG3
(図1参照)を板厚方向に連通させるための流路を形成
するための穴である。メタノール/水用連通溝310a
は、メタノール/水通過溝310c、310c、・・・の
一端縁に沿って形成されており、これらのメタノール/
水通過溝310c、310c、・・・とメタノール/水用
連通穴310dとを連通させるための溝である。
【0088】メタノール/水用連通溝310bは、メタ
ノール/水通過溝310c、310c、・・・の他端縁に
沿って形成されており、これらのメタノール/水通過溝
310c、310c、・・・とメタノール/水用連通穴3
10fとを連通させるための溝である。また、メタノー
ル/水通過溝310c、310c、・・・を通過するメタ
ノール/水M(図1参照)は、後述する燃焼触媒の作用
による高温によって蒸発する。
【0089】図7(c)および(d)に示した第2の薄
型シート320の表面中央には、複数の燃焼ガス通過溝
320c、320c、・・・が形成されており、これらの
燃焼ガス通過溝320c、320c、・・・は、燃焼ガス
3(図1参照)を通過させるための溝である。また、
第2の薄型シート320の四隅近傍には、メタノール/
水用連通穴320d、燃焼ガス用連通穴320e、メタ
ノール/水用連通穴320fおよび燃焼ガス用連通穴3
20gがそれぞれ形成されている。
【0090】メタノール/水用連通穴320dおよび3
20fは、メタノール/水M(図1参照)を板厚方向に
連通させるための流路を形成するための穴である。燃焼
ガス用連通穴320eおよび320gは、燃焼ガスG3
(図1参照)を板厚方向に連通させるための流路を形成
するための穴である。燃焼ガス用連通溝320aは、燃
焼ガス通過溝320c、320c、・・・の一端縁に沿っ
て形成されており、これらの燃焼ガス通過溝320c、
320c、・・・と燃焼ガス用連通穴320eとを連通さ
せるための溝である。
【0091】燃焼ガス用連通溝320bは、燃焼ガス通
過溝320c、320c、・・・の他端縁に沿って形成さ
れており、これらの燃焼ガス通過溝320c、320
c、・・・と燃焼ガス用連通穴320gとを連通させるた
めの溝である。また、第2の薄型シート320の表面
(燃焼ガス通過溝320c側)には、燃焼触媒321が
担持されている。同様にして、第2の薄型シート320
の表面に対向する第1の薄型シート310の裏面にも燃
焼触媒321と同様の機能を有する燃焼触媒が担持され
ている。なお、裏面に燃焼触媒を担持しない構成として
もよい。この燃焼触媒321は、燃焼ガスG3(図1参
照)を完全燃焼させることにより、図7(e)に示した
第1の薄型シート310と第2の薄型シート320とが
交互に積層されてなる積層構造体を約600℃に加熱す
る役目をしている。この燃焼触媒321は、1〜3%の
貴金属(例えば、Pt)等から組成されている。
【0092】図7(e)に示したエンドプレート330
には、第1の薄型シート310のメタノール/水用連通
穴310d(図7(a)参照)に対応する部分にメタノ
ール/水流入口330aが形成されている。また、エン
ドプレート330には、第1の薄型シート310の燃焼
ガス用連通穴310g(図7(a)参照)に対応する部
分に燃焼ガス流入口330bが形成されている。
【0093】エンドプレート340には、第2の薄型シ
ート320のメタノール/水用連通穴320f(図7
(c)参照)に対応する部分にメタノール/水流出口3
40aが形成されている。また、エンドプレート340
には、第2の薄型シート320の燃焼ガス用連通穴32
0e(図7(c)参照)に対応する部分に燃焼ガス流出
口340bが形成されている。図7(e)に示した積層
型熱交換器300を組み立てる場合には、第1の薄型シ
ート310と第2の薄型シート320とが交互に積層さ
れた積層構造体の上面および下面にエンドプレート33
0および340が設けられる。
【0094】つぎに、上述した実施の形態4の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、実施の形態1の動作を経て、バーナ40か
らの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、図7(e)
に示した燃焼ガス流入口330bに供給される。これに
より、燃焼ガスG3 は、C方向に流れ、燃焼触媒321
(図7(c)参照)により完全燃焼されることにより、
積層型熱交換器300が約600℃に加熱される。
【0095】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、図7(e)に示したメタノール/水流入口330a
にメタノール/水M(図1参照)が供給されると、メタ
ノール/水Mは、D方向に沿って、積層型熱交換器30
0内を流れる。このとき、メタノール/水Mは、約60
0℃の高温により蒸発し、メタノール水蒸気G4 (図1
参照)として、メタノール/水流出口340aから流出
され、POX触媒60に供給される。以上説明したよう
に、実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果
を奏する。
【0096】(実施の形態5)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、実施の形態
2と同様にしてヘッドを有しない構成の積層型熱交換器
としてもよい。以下では、この場合を実施の形態5とし
て説明する。
【0097】図8は、実施の形態5の構成を示す分解斜
視図である。この図に示した積層型熱交換器は、第1の
薄型シート400と第2の薄型シート410とが交互に
積層された積層構造体を有している。第1の薄型シート
400の表面中央には、複数のスリット400e、40
0e、・・・が形成されており、これらのスリット400
e、400e、・・・は、メタノール/水Mまたは燃焼ガ
スG3(図1参照)を通過させるための流路として作用
する。第1の薄型シート400の四隅近傍には、連通穴
400a〜400dがそれぞれ形成されている。これら
の連通穴400a〜400dは、メタノール/水Mまた
は燃焼ガスG3 の流路を構成する。
【0098】一方、第2の薄型シート410の四隅近傍
には、連通穴410a〜410dがそれぞれ形成されて
いる。これらの連通穴410a〜410dは、メタノー
ル/水Mまたは燃焼ガスG3 の流路を構成する。スリッ
ト410gは、連通穴410aに連通している。同様に
して、スリット410fは、連通穴410bに連通して
いる。
【0099】ここで、同図下から二番目の第1の薄型シ
ート400のスリット400e、400e、・・・を含む
部分、該第1の薄型シート400の上に積層される第2
の薄型シート410の裏面、該第1の薄型シート400
の下に積層される第2の薄型シート410の表面には、
燃焼触媒が担持されている。なお、裏面に燃焼触媒を担
持しない構成としてもよい。この燃焼触媒は、燃焼ガス
3(図1参照)を完全燃焼させることにより、積層構
造体を約600℃に加熱する役目をしている。この燃焼
触媒は、1〜3%の貴金属(例えば、Pt)等から組成
されている。
【0100】つぎに、上述した実施の形態5の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、実施の形態1の動作を経て、バーナ40か
らの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、図8に示し
た一番下の第2の薄型シート410の連通穴410aお
よび410bに供給される。これにより、燃焼ガスG 3
は、積層構造体内をG方向およびH方向に流れ、燃焼触
媒により完全燃焼されることにより、積層構造体が約6
00℃に加熱される。
【0101】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、図8に示した一番上の第1の薄型シート400の連
通穴400aおよび400bにメタノール/水M(図1
参照)が供給されると、メタノール/水Mは、E方向お
よびF方向に沿って、積層構造体内を流れる。このと
き、メタノール/水Mは、約600℃の高温により蒸発
し、メタノール水蒸気G4 (図1参照)として、一番下
の第2の薄型シート410の連通穴410cおよび41
0dから流出され、POX触媒60に供給される。
【0102】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、第1の薄型シート400および第2の薄型シート4
10に対する穴加工のみで積層型熱交換器を構成するこ
とができるため、従来のものに比べて、小型化、軽量
化、高熱交換効率化を図ることができることはもとよ
り、溝加工が必要な場合に比べて、加工コストを低減さ
せることができる。
【0103】(実施の形態6)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、実施の形態
2と同様にしてヘッドを有しない構成の積層型熱交換器
としてもよい。以下では、この場合を実施の形態6とし
て説明する。
【0104】図9は、実施の形態6の概略構成を示す斜
視図である。この図に示した積層型熱交換器500は、
図10に示した形状の薄型シート510〜590が積層
されてなる。この積層型熱交換器500においては、水
平方向にメタノール/水M用微細流路500aと燃焼ガ
ス用微細流路500bとが交互に列をなすように形成さ
れている。メタノール/水M用微細流路500aは、メ
タノール/水M(図1参照)を流す役目をしている。燃
焼ガス用微細流路500bは、燃焼ガスG3(図1参
照)を流す役目をしている。また、積層型熱交換器50
0においては、垂直方向に上記列が複数配設されてい
る。
【0105】図10は、実施の形態6の構成を示す分解
斜視図である。この図には、積層型熱交換器500(図
9参照)を構成する薄型シート510〜590が図示さ
れている。薄型シート510の両側部近傍には、二本の
スリット510aおよび510bが形成されている。こ
のスリット510aには、メタノール/水Mが流入され
る。一方、スリット510bには、燃焼ガスG3 が流入
される。
【0106】薄型シート520の一側部近傍には、メタ
ノール/水Mを連通させるための連通穴520a、52
0a、・・・が形成されている。また、薄型シート520
の他側部近傍には、燃焼ガスG3 を連通させるための連
通穴520b、520b、・・・が形成されている。ここ
で、注意すべきは、連通穴520a、520a、・・・
と、連通穴520b、520b、・・・とは対向しない位
置にそれぞれ形成されている点である。また、薄型シー
ト520の表面において、連通穴520b、520b、
・・・・に対応する部分には、燃焼触媒521、521、・・
・が担持されている。
【0107】薄型シート530の表面中央には、複数の
スリット530a、530a、・・・が形成されており、
これらのスリット530a、530a、・・・のうち、連
通穴520a、520a、・・・に対応する3本のスリッ
トは、メタノール/水Mを通過させるための流路として
作用する。また、スリット530a、530a、・・・の
うち、連通穴520b、520b、・・・に対応する3本
のスリットは、燃焼ガスG3 を通過させるための流路と
して作用する。薄型シート530において、燃焼触媒5
21、521、・・・に対応するスリット530a、53
0a、・・・を含む部分には、燃焼触媒(図示略)が担持
されている。
【0108】薄型シート540の両側部近傍には、燃焼
ガスG3 またはメタノール/水Mを連通させるための連
通穴540a、540a、・・・、540b、540b、・
・・が形成されている。薄型シート540の表面におい
て、連通穴520b、520b、・・・・に対応する部分に
は、燃焼触媒541、541、・・・が担持されている。
この薄型シート540の裏面にも、燃焼触媒541、5
41に対向するように燃焼触媒(図示略)が担持されて
いる。なお、裏面に燃焼触媒を担持しない構成としても
よい。
【0109】薄型シート550は、薄型シート530と
同形状とされている。すなわち、薄型シート550の表
面中央には、複数のスリット550a、550a、・・・
が形成されており、これらのスリット550a、550
a、・・・のうち、連通穴520a、520a、・・・に対応
する3本のスリットは、メタノール/水Mを通過させる
ための流路として作用する。
【0110】また、スリット550a、550a、・・・
のうち、連通穴520b、520b、・・・に対応する3
本のスリットは、燃焼ガスG3 を通過させるための流路
として作用する。薄型シート550において、燃焼触媒
541、541、・・・に対応するスリット550a、5
50a、・・・を含む部分には、燃焼触媒(図示略)が担
持されている。
【0111】薄型シート560は、薄型シート540と
同形状とされている。すなわち、薄型シート560の両
側部近傍には、燃焼ガスG3 またはメタノール/水Mを
連通させるための連通穴560a、560a、・・・、5
60b、560b、・・・が形成されている。薄型シート
560の表面において、燃焼触媒521、521、・・・
に対応する部分には、燃焼触媒561、561、・・・が
担持されている。この薄型シート560の裏面にも、燃
焼触媒561、561に対向するように燃焼触媒(図示
略)が担持されている。なお、裏面に燃焼触媒を担持し
ない構成としてもよい。
【0112】薄型シート570は、薄型シート530と
同一構成とされている。すなわち、薄型シート570の
表面中央には、複数のスリット570a、570a、・・
・が形成されている。薄型シート580は、薄型シート
520と略同一構成とされてる。すなわち、薄型シート
580の一側部近傍には、メタノール/水Mを連通させ
るための連通穴580a、580a、・・・が形成されて
いる。
【0113】また、薄型シート580の他側部近傍に
は、燃焼ガスG3 を連通させるための連通穴580b、
580b、・・・が形成されている。薄型シート590の
両側部近傍には、二本のスリット590aおよび590
bが形成されている。このスリット590aからは、メ
タノール/水Mが蒸発されたメタノール水蒸気G4 が流
出される。一方、スリット590bからは、燃焼ガスG
3 が流出される。
【0114】つぎに、上述した実施の形態6の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、実施の形態1の動作を経て、バーナ40か
らの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、図10に示
した薄型シート510のスリット510bに供給され
る。これにより、燃焼ガスG3 は、積層構造体内をJ方
向に流れ、燃焼触媒521、541等により完全燃焼さ
れることにより、積層構造体が約600℃に加熱され
る。
【0115】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、図10に示した薄型シート510のスリット510
aにメタノール/水M(図1参照)が供給されると、メ
タノール/水Mは、I方向に沿って、積層構造体内を流
れる。このとき、メタノール/水Mは、約600℃の高
温により蒸発し、メタノール水蒸気G4 (図1参照)と
して、薄型シート590のスリット590aから流出さ
れ、POX触媒60に供給される。以上説明したよう
に、実施の形態6によれば、実施の形態1および5と同
様の効果を奏する。
【0116】(実施の形態7)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、実施の形態
2と同様にしてヘッドを有しない構成の積層型熱交換器
としてもよい。以下では、この場合を実施の形態7とし
て説明する。
【0117】図11は、実施の形態7の構成を示す断面
図である。この図には、図12に示す矢印Z1−Z1’線
視断面図が図示されている。同図に示した積層型熱交換
器600は、図12に示した形状の薄型シート610、
薄型シート620が交互に積層されてなる。この積層構
造体の両端部には、エンドプレート630およびエンド
プレート640が設けられている。
【0118】図12は、実施の形態7の構成を示す分解
斜視図である。この図には、積層型熱交換器600(図
12参照)を構成する薄型シート610および620が
図示されている。薄型シート610の一側部近傍には、
垂直方向に角穴610aおよび610bが形成されてい
る。また、薄型シート610の他側部近傍には、垂直方
向に角穴610cおよび610dが形成されている。
【0119】角穴610bおよび角穴610cは、燃焼
ガスG3 (図1参照)をL方向に流すための流路として
の役目をしている。一方、角穴610aおよび610d
は、メタノール/水M(図1参照)をK方向に流すため
の流路としての役目をしている。薄型シート610にお
いて、角穴610bと角穴610cとに挟まれた表面部
分には、燃焼触媒611が担持されている。該表面部分
に対応する薄型シート610の裏面部分にも燃焼触媒が
担持されている。なお、裏面部分に燃焼触媒を担持しな
い構成としてもよい。
【0120】薄型シート620の上半部には、大長穴6
20aが形成されている。この大長穴620aは、燃焼
ガスG3 をL方向に流すための流路としての役目をして
いる。一方、薄型シート620の下半部には、大長穴6
20bが形成されている。この大長穴620bは、メタ
ノール/水MをK方向に流すための流路としての役目を
している。
【0121】ここで、積層型熱交換器600を組み立て
る場合には、薄型シート610および薄型シート620
が図11に示したように交互に積層され、この積層構造
体の両端部にエンドプレート630および640が設け
られる。エンドプレート630において、角穴610c
に対応する部分には、燃焼ガスG3 が流入される流入口
630aが形成されている。また、エンドプレート63
0において、角穴610d(図12参照)に対応する部
分には、メタノール/水Mが流出される流出口(図示
略)が形成されている。
【0122】エンドプレート640において、角穴61
0bに対応する部分には、燃焼ガスG3 が流入される流
出口640aが形成されている。また、エンドプレート
640において、角穴610a(図12参照)に対応す
る部分には、メタノール/水Mが流入される流入口(図
示略)が形成されている。
【0123】つぎに、上述した実施の形態7の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、実施の形態1の動作を経て、バーナ40か
らの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、図12に示
した流入口630aに供給される。これにより、燃焼ガ
スG3 は、積層構造体内をL方向に流れ、燃焼触媒61
1、611、により完全燃焼されることにより、積層構
造体が約600℃に加熱される。
【0124】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、エンドプレート640の流入口(図示略)にメタノ
ール/水M(図1参照)が供給されると、メタノール/
水Mは、K方向(図12参照)に沿って、積層構造体内
を流れる。このとき、メタノール/水Mは、約600℃
の高温により蒸発し、メタノール水蒸気G4 (図1参
照)として、エンドプレート630の流出口(図示略)
から流出され、POX触媒60に供給される。
【0125】以上説明したように、実施の形態7によれ
ば、図7に示したように燃焼ガスG 3 (メタノール/水
M)の流路を蛇行形状としたことにより、積層型熱交換
器の容積に対する熱交換面積(触媒反応面積)を従来の
ものに比べて大きくすることができ、小型化、軽量化、
低コスト化、高熱交換効率化を図ることができる。
【0126】(実施の形態8)さて、実施の形態1で
は、図2に示したヘッド121および122が設けられ
た積層型熱交換器120について説明したが、積層され
る薄型シートの形状を変更することにより、実施の形態
2と同様にしてヘッドを有しない構成の積層型熱交換器
としてもよい。以下では、この場合を実施の形態8とし
て説明する。
【0127】図13は、実施の形態8の概略構成を示す
断面図である。この図には、図14に示す矢印Z2
2’線視断面図が図示されている。同図に示した積層
型熱交換器700は、図14に示した形状の薄型シート
710、720、730が積層されてなる。
【0128】図14は、実施の形態8の構成を示す分解
斜視図である。この図には、積層型熱交換器700(図
13参照)を構成する薄型シート710、720および
730が図示されている。薄型シート710の一隅近傍
には、角穴710aが形成されている。この角穴710
aは、メタノール/水MをN方向に流すための流路とし
ての役目をしている。
【0129】また、薄型シート710において、上記一
隅に対して対角線上にある他隅の近傍には、角穴710
bが形成されている。この角穴710bは、燃焼ガスG
3 をO方向に流すための流路としての役目をしている。
薄型シート710において、角穴710bの右方表面部
分には、燃焼触媒711が担持されている。該表面部分
に対応する薄型シート710の裏面部分にも燃焼触媒が
担持されている。なお、裏面部分に燃焼触媒を担持しな
い構成としてもよい。
【0130】薄型シート720の上半部には、大長穴7
20aが形成されている。この大長穴720aは、燃焼
ガスG3 をO方向に流すための流路としての役目をして
いる。一方、薄型シート720の下半部には、大長穴7
20bが形成されている。この大長穴720bは、メタ
ノール/水MをN方向に流すための流路としての役目を
している。
【0131】薄型シート730の一隅近傍には、角穴7
30aが形成されている。この角穴730aは、メタノ
ール/水M をN方向に流すための流路としての役目を
している。また、薄型シート730において、上記一隅
に対して対角線上にある他隅の近傍には、角穴730b
が形成されている。この角穴730bは、燃焼ガスG 3
をO方向に流すための流路としての役目をしている。薄
型シート730において、角穴730bの左方表面部分
には、燃焼触媒731が担持されている。該表面部分に
対応する薄型シート730の裏面部分にも燃焼触媒が担
持されている。なお、裏面部分に燃焼触媒を担持しない
構成としてもよい。
【0132】ここで、積層型熱交換器700を組み立て
る場合には、薄型シート710、720、730が図1
3に示したように積層される。この積層型熱交換器70
0においては、一端部の薄型シート710の角穴710
bは、燃焼ガスG3 が流入される流入口とされる。ま
た、同薄型シート710の角穴710a(図14参照)
は、メタノール/水Mが流入される流入口とされる。一
方、積層型熱交換器700においては、他端部の薄型シ
ート730の角穴730bは、燃焼ガスG3 が流出され
る流出口とされる。また、同薄型シート730の角穴7
30aは、メタノール/水Mが流出される流出口とされ
る。
【0133】つぎに、上述した実施の形態8の動作につ
いて説明する。図1に示した燃料電池発電システムが起
動されると、実施の形態1の動作を経て、バーナ40か
らの燃焼ガスG1 は、燃焼ガスG3 として、図13に示
した薄型シート710の角穴710b(流入口)に供給
される。これにより、燃焼ガスG3 は、積層構造体内を
O方向に流れ、燃焼触媒711、731、・・・により完
全燃焼されることにより、積層型熱交換器700が約6
00℃に加熱される。
【0134】そして、実施の形態1で説明した過程を経
て、薄型シート710の角穴710a(図14参照)に
メタノール/水M(図1参照)が供給されると、メタノ
ール/水Mは、N方向に沿って、積層型熱交換器700
内を流れる。このとき、メタノール/水Mは、約600
℃の高温により蒸発し、メタノール水蒸気G4 (図1参
照)として、薄型シート730の角穴730a(流出
口)から流出され、POX触媒60に供給される。以上
説明したように、実施の形態8によれば、実施の形態7
と同様の効果を奏する。
【0135】(実施の形態9)さて、前述した実施の形
態1〜8では、複数の薄型シートを積層する際の位置決
めについて特に言及しなかったが、図15(a)〜
(c)に示した構成とすることにより、積層構造体の位
置決め精度を高めるようにしてもよい。以下では、この
場合を実施の形態9として説明する。
【0136】図15は、実施の形態9の構成を示す図で
ある。図15(b)に示した積層型熱交換器800は、
薄型シート810と薄型シート820とが積層されてな
る。これらの薄型シート810および薄型シート820
は、前述した実施の形態1〜8で説明した各種薄型シー
トに対応している。薄型シート810の四隅近傍には、
位置決め用の挿入穴810a〜810dが形成されてい
る。同様にして、薄型シート820の四隅近傍には、挿
入穴810a〜810dに対応する位置に、位置決め用
の挿入穴820a〜820dが形成されている。
【0137】これらの薄型シート810および薄型シー
ト820を積層する際には、図15(a)に示したエン
ドプレート900が用いられる。このエンドプレート9
00は、基部901と、この基部の四隅近傍から垂直方
向に突出するように設けられた棒状部材902a〜90
2dとから構成されており、積層時の位置決め用の治具
としての機能と、エンドプレートとしての機能を兼ね備
えている。これらの棒状部材902a〜902dのそれ
ぞれの位置は、挿入穴810a〜810dおよび挿入穴
820a〜820dにそれぞれ対応している。
【0138】図15(c)に示したように、積層を行う
場合、薄型シート820、薄型シート810、薄型シー
ト820、・・・は、エンドプレート900により交互に
高精度で位置決めされた状態で積層される。すなわち、
薄型シート820の挿入穴820a〜820dは、棒状
部材902a〜902dにそれぞれ挿入される。同様に
して、薄型シート810の挿入穴810a〜810d
は、棒状部材902a〜902dにそれぞれ挿入され
る。
【0139】以上説明したように、実施の形態9によれ
ば、薄型シート810および薄型シート820のそれぞ
れに挿入穴(挿入810a、挿入穴820a、・・・等)
を形成するとともに、棒状部材902a〜902dを有
するエンドプレート900を用いたので、積層時に挿入
穴に棒状部材902a〜902dを挿入するだけで、位
置決めを高精度かつ容易に行うことができる。
【0140】(実施の形態10)さて、前述した実施の
形態9では、図15(a)に示したエンドプレート90
0を用いて積層構造体の位置決めを行う例について説明
したが、図16(a)に示した構成の薄型シートを用い
て位置決めするようにしてもよい。以下では、この場合
を実施の形態10として説明する。
【0141】図16は、実施の形態10の構成を示す図
である。図16(a)に示した積層型熱交換器1000
は、薄型シート1010と薄型シート1020とが積層
されてなる。これらの薄型シート1010および薄型シ
ート1020は、前述した実施の形態1〜8で説明した
各種薄型シートに対応している。薄型シート1010表
面の四隅近傍には、位置決め用の突起1010a〜10
10dが形成されている。また、薄型シート1010裏
面の四隅近傍には、位置決め用の四つの凹部(図示略)
が形成されている。図16(b)には、上記四つの凹部
のうち、突起1010dおよび1010bに対応する凹
部1010fおよび1010eが図示されている。
【0142】一方、薄型シート1020表面の四隅近傍
には、位置決め用の突起1020a〜1020dが形成
されている。また、薄型シート1020裏面の四隅近傍
には、位置決め用の四つの凹部(図示略)が形成されて
いる。図16(b)には、上記四つの凹部のうち、突起
1020dおよび1020bに対応する凹部1020f
および1020eが図示されている。
【0143】これらの薄型シート1010および薄型シ
ート1020が交互に積層されると、図16(b)に示
したように薄型シート1010の突起1010a〜10
10dが、薄型シート1020の凹部1020f、10
20e(他は図示略)に嵌合される。これにより、薄型
シート1010、薄型シート1020、・・・は、高精度
で位置決めされた状態で積層される。
【0144】以上説明したように、実施の形態10によ
れば、薄型シート1010および薄型シート1020に
位置決め用の凸凹部(突起1010d、凹部1020
f、・・・)を形成したことにより、積層時に凸凹部を合
わせるだけで、位置決めを高精度かつ容易に行うことが
できる。
【0145】(実施の形態11)さて、前述した実施の
形態9では、図15(a)に示したエンドプレート90
0を用いて積層構造体の位置決めを行う例について説明
したが、図17(a)に示した構成の薄型シートを用い
て位置決めするようにしてもよい。以下では、この場合
を実施の形態11として説明する。
【0146】図17は、実施の形態11の構成を示す図
である。図17(a)に示した積層型熱交換器1100
は、薄型シート1110と薄型シート1120とが積層
されてなる。これらの薄型シート1110および薄型シ
ート1120は、前述した実施の形態1〜8で説明した
各種薄型シートに対応している。薄型シート1110の
四隅近傍には、位置決め用の挿入穴1110a〜111
0d(図17(b)参照)が形成されている。一方、薄
型シート1120表面の四隅近傍には、位置決め用の突
起1120a〜1120dが形成されている。
【0147】これらの薄型シート1110および薄型シ
ート1120が交互に積層されると、図17(b)に示
したように薄型シート1110の挿入穴1110a〜1
110dに、薄型シート1120の突起1120a〜1
120dが嵌合される。これにより、薄型シート111
0、薄型シート1120、・・・は、高精度で位置決めさ
れた状態で積層される。この実施の形態11によれば、
実施の形態10と同様の効果を奏する。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、複数の第1の溝が形成された第1の薄型シ
ートと、複数の第2の溝が形成された第2の薄型シート
とを交互に積層し、燃焼ガスが流れる流路に燃焼触媒を
設けた構成としたので、積層型熱交換器の容積に対する
熱交換面積(触媒反応面積)を従来のものに比べて大き
くすることができ、小型化、軽量化、低コスト化、高熱
交換効率化を図ることができるという効果を奏する。
【0149】また、請求項2に係る発明によれば、第1
の燃料連通穴および第1の燃料連通穴を第1の薄型シー
トに形成するとともに、第2の燃料連通穴および第2の
燃焼ガス連通穴を第2の薄型シートに形成したので、少
なくとも燃料を流路へ供給するためのヘッダ部品が不要
となり、さらに小型化、軽量化、低コスト化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0150】また、請求項3に係る発明によれば、第2
の薄型シートの略断面凹部に燃焼触媒を塗布させる場合
に、複数の第2の溝の場合に比べて、容易に作業を行う
ことができるという効果を奏する。
【0151】また、請求項4に係る発明によれば、第2
の薄型シートのシート面のみに燃焼触媒を設けるように
したので、製造工程を簡略化することができるという効
果を奏する。
【0152】また、請求項5に係る発明によれば、第1
の穴加工および第2の穴加工で積層型熱交換器を構成す
ることができるため、従来のものに比べて、小型化、軽
量化、高熱交換効率化を図ることができることはもとよ
り、溝加工が必要な場合に比べて、加工コストを低減さ
せることができるという効果を奏する。
【0153】また、請求項6に係る発明によれば、第1
の流路および第2の流路を蛇行形状としたことにより、
積層型熱交換器の容積に対する熱交換面積(触媒反応面
積)を従来のものに比べて大きくすることができ、小型
化、軽量化、低コスト化、高熱交換効率化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0154】また、請求項7に係る発明によれば、第1
の薄型シートおよび第2の薄型シートに位置決め用の凸
凹部を形成したことにより、積層時に凸凹部を合わせる
だけで、位置決めを高精度かつ容易に行うことができる
という効果を奏する。
【0155】また、請求項8に係る発明によれば、第1
の薄型シートおよび第2の薄型シートのそれぞれに挿入
穴を形成するとともに、棒状部材を有するエンドプレー
トを用いたので、積層時に挿入穴に棒状部材を挿入する
だけで、位置決めを高精度かつ容易に行うことができる
という効果を奏する。
【0156】また、請求項9に係る発明によれば、第1
〜第nの穴加工で積層型熱交換器を構成することができ
るため、従来のものに比べて、小型化、軽量化、高熱交
換効率化を図ることができることはもとより、溝加工が
必要な場合に比べて、加工コストを低減させることがで
きるという効果を奏する。
【0157】また、請求項10に係る発明によれば、第
1〜第nの薄型シートに位置決め用の凸凹部を形成した
ことにより、積層時に凸凹部を合わせるだけで、位置決
めを高精度かつ容易に行うことができるという効果を奏
する。
【0158】また、請求項11に係る発明によれば、第
1〜第nの薄型シートのそれぞれに挿入穴を形成すると
ともに、棒状部材を有するエンドプレートを用いたの
で、積層時に挿入穴に棒状部材を挿入するだけで、位置
決めを高精度かつ容易に行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施の形態1が適用された燃料
電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した積層型熱交換器120の外観構成
を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示した第2の薄型シート124の構成を
示す一部裁断側面図である。
【図4】実施の形態1の効果を説明する図である。
【図5】この発明に係る実施の形態2の構成を示す図で
ある。
【図6】この発明に係る実施の形態3で用いられる第2
の薄型シート250の構成を示す図である。
【図7】この発明に係る実施の形態4の構成を示す図で
ある。
【図8】この発明に係る実施の形態5の構成を示す分解
斜視図である。
【図9】この発明に係る実施の形態6の概略構成を示す
斜視図である。
【図10】この発明に係る実施の形態6の構成を示す分
解斜視図である。
【図11】この発明にかかる実施の形態7の構成を示す
断面図である。
【図12】同実施の形態7の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図13】この発明にかかる実施の形態8の構成を示す
断面図である。
【図14】同実施の形態8の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図15】この発明にかかる実施の形態9の構成を示す
図である。
【図16】この発明にかかる実施の形態10の構成を示
す図である。
【図17】この発明にかかる実施の形態11の構成を示
す図である。
【図18】従来の熱交換器50を適用した燃料電池発電
システムの構成を示すブロック図である。
【図19】図18に示した熱交換器50の外観構成を示
す図である。
【符号の説明】
10 燃料電池 120 積層型熱交換器 123 第1の薄型シート 124 第2の薄型シート 200 積層型熱交換器 210 第1の薄型シート 220 第2の薄型シート 250 第2の薄型シート 300 積層型熱交換器 310 第1の薄型シート 320 第2の薄型シート 400 第1の薄型シート 410 第2の薄型シート 500 積層型熱交換器 510、520、530、540 薄型シート 600 積層型熱交換器 610、620 薄型シート 700 積層型熱交換器 710、720、730 薄型シート 800 積層型熱交換器 810、820 薄型シート 900 エンドプレート 1000 積層型熱交換器 1010、1020 薄型シート 1100 積層型熱交換器 1110、1120 薄型シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤崎 忠司 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 3L103 AA01 AA05 AA37 BB50 CC02 CC12 CC27 DD15 DD55 DD57 DD58 5H026 AA06 5H027 AA06 BA09 BA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池に用いられる燃料が流れる流路
    に用いられる複数の第1の溝が形成された第1の薄型シ
    ートと、 燃焼ガスが流れる流路に用いられる複数の第2の溝が形
    成された第2の薄型シートと、 前記燃焼ガスが流れる前記流路に設けられた燃焼触媒と
    を備え、 複数の前記第1の薄型シートと前記第2の薄型シートと
    は、交互に積層されていること、 を特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の薄型シートには、前記燃料を
    積層方向に流すとともに前記第1の溝に連通する第1の
    燃料連通穴、および前記燃焼ガスを積層方向に流す第1
    の燃焼ガス連通穴が形成されており、前記第2の薄型シ
    ートには、前記燃料を積層方向に流すとともに前記第1
    の燃料連通穴に連通する第2の燃料連通穴、および前記
    燃焼ガスを積層方向に流すとともに前記第2の溝に連通
    する第2の燃焼ガス連通穴が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記第2の薄型シートには、前記複数の
    第2の溝に代えて、略断面凹部が形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記燃焼触媒は、前記第2の薄型シート
    のシート面にのみに設けられていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一つに記載の積層型熱交換器。
  5. 【請求項5】 第1の穴加工が施された第1の薄型シー
    トと、 第2の穴加工が施された第2の薄型シートとを備え、 複数の前記第1の薄型シートと前記第2の薄型シートと
    は、交互に積層されて積層構造体を構成し、 前記積層構造体内部に、燃料電池に用いられる燃料が流
    れる第1の流路および燃焼ガスが流れる第2の流路が形
    成されており、 前記第2の流路に燃焼触媒が設けられていること、 を特徴とする積層型熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記第1の流路および前記第2の流路
    は、蛇行形状とされていることを特徴とする請求項5に
    記載の積層型熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第1の薄型シートおよび前記第2の
    薄型シートのそれぞれには、位置決め用の凸凹部が形成
    されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    つに記載の積層型熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記第1の薄型シートおよび前記第2の
    薄型シートのそれぞれには、位置決め用の挿入穴が形成
    されており、複数の前記第1の薄型シート、前記第2の
    薄型シートは、それぞれの挿入穴に挿入される棒状部材
    を有するエンドプレートにより交互に積層されてなるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の積
    層型熱交換器。
  9. 【請求項9】 第1〜第nの穴加工がそれぞれ施された
    第1〜第nの薄型シートと、 前記第1〜第nの薄型シートは、積層されて積層構造体
    を構成し、 前記積層構造体内部に、燃料電池に用いられる燃料が流
    れる第1の流路および燃焼ガスが流れる第2の流路が形
    成されており、 前記第2の流路に燃焼触媒が設けられていること、 を特徴とする積層型熱交換器。
  10. 【請求項10】 前記第1〜第nの薄型シートのそれぞ
    れには、位置決め用の凸凹部が形成されていることを特
    徴とする請求項9に記載の積層型熱交換器。
  11. 【請求項11】 前記第1〜第nの薄型シートのそれぞ
    れには、位置決め用の挿入穴が形成されており、複数の
    前記第1〜第nの薄型シートは、それぞれの挿入穴に挿
    入される棒状部材を有するエンドプレートにより積層さ
    れてなることを特徴とする請求項9に記載の積層型熱交
    換器。
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