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JP2002150396A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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Publication number
JP2002150396A
JP2002150396A JP2000345570A JP2000345570A JP2002150396A JP 2002150396 A JP2002150396 A JP 2002150396A JP 2000345570 A JP2000345570 A JP 2000345570A JP 2000345570 A JP2000345570 A JP 2000345570A JP 2002150396 A JP2002150396 A JP 2002150396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
mounting table
vending machine
power output
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000345570A
Other languages
English (en)
Inventor
晃一 ▼たか▲野
Koichi Takaya
Tatsuo Kimura
達夫 木村
Yoshiaki Yamazaki
芳昭 山▼ざき▲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2000345570A priority Critical patent/JP2002150396A/ja
Publication of JP2002150396A publication Critical patent/JP2002150396A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X−Y搬送装置によって、希望する商品を運
び出す構造の自動販売機であり、商品載置台からX−Y
搬送装置側への商品の受渡しが円滑に行われる自動販売
機の開発を目的とするものである。 【解決手段】 商品取り出し装置6は、コンベア装置4
5を持つ。商品取り出し装置6のモータ62a,62b
のいずれかを回転し、カム63a,63bを回動させ、
フック61a,61bのいずれかを揺動し、動力出力歯
車55a,55bの中心軸58a,58bを引っかけ、
動力出力歯車55a,55bを前進させる。駆動プーリ
47は動力出力歯車55a,55bの前進に伴って軸間
距離保持部材56a,56bに引かれ、商品載置台10
側に近寄り、商品載置台10側との隙間が狭くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機に関す
るものであり、特に、缶入り飲料、カップ麺、ペットボ
トル飲料等の食品の他、煙草、電池、衛生用品等の多種
多様な商品を無人販売する自動販売機として適するもの
である。
【0002】
【従来の技術】旧来の自動販売機は、飲料や煙草等の単
一の種類の商品を販売するものであった。すなわち従来
技術の自動販売機では、オレンジジュース、コーヒー、
ビールといった飲料を販売する自動販売機と、セブンス
ター、ハイライト、ピース(いずれも登録商標)といっ
た煙草を販売する自動販売機は、別々のものであった。
ところで、近年、「無人コンビニ」と称される店舗形態
が提案されている。「無人コンビニ」と称される店舗形
態は、駅コンコースの一部や店舗の一角を使用し、通常
のコンビニエンスストアが取り扱う品数に匹敵する品数
の商品を、自動販売機で販売するものである。
【0003】そのため「無人コンビニ」と称される店舗
形態に、従来の様な単一の商品を販売する自動販売機を
設置すると、夥しい数の自動販売機が必要となる。そこ
で、本体内に多数の商品載置台を設け、X−Y搬送装置
によって、所定の商品載置台から希望する商品を運び出
し、商品取り出し口から商品を受け取る構造の自動販売
機が提案されている。また商品載置台からX−Y搬送装
置側に商品を払い出す装置の構成として、X−Y搬送装
置側から、商品載置台側に動力を伝達し、その動力をも
って商品載置台の払出し機能を動作させる構成が知られ
ている。すなわちX−Y搬送装置側に動力出力歯車を設
け、商品載置台側に動力入力歯車を設け、X−Y搬送装
置を所定の位置に移動させて動力出力歯車と動力入力歯
車を係合し、X−Y搬送装置側の動力源をもって商品載
置台側の払出し機能を動作させる。なお従来技術の自動
販売機では、動力出力歯車は、ただ一つだけ設けられて
いた。そして従来技術の自動販売機では、ただ一つの動
力出力歯車だけを全ての商品載置側の動力入力歯車と係
合させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】X−Y搬送装置を使用
した自動販売機は、旧来のものに比べて、格段に多品種
の商品を販売することができ、「無人コンビニ」と称さ
れる店舗形態に合致したものである。しかしながら、従
来技術の自動販売機は、動作が不安定であり、商品載置
台からの商品の払出しが円滑にいかないという問題があ
る。すなわち従来技術の自動販売機は、X−Y搬送装置
を所定の位置に移動させて動力出力歯車と動力入力歯車
を係合するものであるが、X−Y搬送装置は文字通りX
−Y方向に移動するので、商品載置台との衝突を避ける
ために商品載置台から離して配置する必要がある。その
ためこの種の自動販売機では、商品載置台と商品取り出
し装置との間に隙間が生じ、商品が引っ掛かったり、落
ち込むという事態が生じた。例えば商品載置台側の商品
払い出し装置と、X−Y搬送装置側の商品取り出し装置
に、共にベルトコンベア装置を採用する場合であれば、
二つのベルトコンベア装置同士の間に商品が落ち込んで
しまう。また従来技術の自動販売機では、ただ一つの動
力出力歯車だけを全ての商品載置側の動力入力歯車と係
合させていたので、商品載置台の位置によっては、両者
の嵌合が不十分となる場合があった。
【0005】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、商品載置台からX−Y搬送装置への商品の
受渡しが円滑に行われる自動販売機の開発を目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を解
決するための発明は、商品取り出し口が設けられた本体
箱と、本体箱の中に配されていて複数の商品が載置され
る複数の商品載置台と、商品載置台の近傍に配置された
X−Y搬送装置と、X−Y搬送装置に取り付けられた商
品取り出し装置を有し、前記商品取り出し装置は、少な
くとも一部がZ方向に移動可能であり、商品取り出し装
置の少なくとも一部が商品載置台に近接し、商品載置台
から商品取り出し装置に商品を載せ変えることを特徴と
する自動販売機である。またもう一つの発明は、商品取
り出し口が設けられた本体箱と、本体箱の中に配されて
いて複数の商品が載置される複数の商品載置台と、商品
載置台の近傍に配置されたX−Y搬送装置と、X−Y搬
送装置に取り付けられた商品取り出し装置を有し、前記
商品取り出し装置は動力源を備えると共に、二以上の動
力出力部材と、当該動力出力部材を選択的に移動させる
出力部材移動手段を有し、前記商品載置台は商品払出し
機能を有すると共に動力入力部材が設けられ、X−Y搬
送装置が動作して商品取り出し装置を所定の商品載置台
の近傍に移動させ、動力出力部材を選択的に移動して商
品載置台の動力入力部材を係合させ、商品取り出し装置
の動力源から商品載置台に動力を伝達して商品払出し機
能を動作させ、商品載置台から商品取り出し装置に商品
を載せ変えることを特徴とする自動販売機である。これ
らにより、商品収納棚からX−Y搬送装置への商品の受
渡しが円滑に行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち請求項1に記載の発明
は、商品取り出し口が設けられた本体箱と、本体箱の中
に配されていて複数の商品が載置される複数の商品載置
台と、商品載置台の近傍に配置されたX−Y搬送装置
と、X−Y搬送装置に取り付けられた商品取り出し装置
を有し、前記商品取り出し装置は、少なくとも一部がZ
方向に移動可能であり、商品取り出し装置の少なくとも
一部が商品載置台に近接し、商品載置台から商品取り出
し装置に商品を載せ変えることを特徴とする自動販売機
である。
【0008】本発明の自動販売機では、X−Y搬送装置
に商品取り出し装置が設けられており、当該商品取り出
し装置によって商品載置棚から商品を取り出す。ここで
本発明の自動販売機で採用する商品取り出し装置は、少
なくとも一部がZ方向(正面側から奥方向)に移動可能
であり、商品取り出し装置の少なくとも一部が商品載置
台に近接することができる。そのためX−Y搬送装置が
商品載置台から離れていても商品取り出し装置がZ方向
に移動して商品載置台との隙間を僅少にすることがで
き、両者の間に商品が引っ掛かることはない。逆に本発
明の自動販売機では、X−Y搬送装置が商品載置台から
離して配置することができるので、X−Y搬送装置の動
作中に商品取り出し装置が他の部材と衝突を起こすこと
はない。
【0009】また請求項2に記載の発明は、商品取り出
し装置は全長が伸縮可能であり、全長が伸びて商品載置
台側の部位がZ方向に移動することを特徴とする請求項
1に記載の自動販売機である。
【0010】本発明の自動販売機は、商品取り出し装置
の全長が伸縮して商品載置台側の部位がZ方向に移動可
能である。そのため商品載置台との隙間を僅少にするこ
とができ、両者の間に商品が引っ掛かることはない。
【0011】また請求項3に記載の発明は、商品取り出
し装置はプーリ間にベルトが懸架されたベルトコンベア
装置を有し、プーリの軸間距離が変化可能であり、軸間
距離が変化して商品載置台側の部位がZ方向に移動する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機で
ある。
【0012】本発明の自動販売機では、商品取り出し装
置としてベルトコンベア装置を採用する。そしてプーリ
の軸間距離を変化させて商品取り出し装置の一部を商品
載置台側に移動する。
【0013】また請求項4に記載の発明は、コンベアベ
ルトはプーリ間に方向変換部材が設けられていて傾斜面
が形成され、商品載置台に載せ変えられた商品は前記傾
斜面を落下することを特徴とする請求項3に記載の自動
販売機である。
【0014】本発明の自動販売機では、商品取り出し装
置たるコンベアベルトに傾斜面が形成されており、商品
載置台に載せ変えられた商品は、この傾斜面を落下す
る。また全長が長い商品を搬送する際には、前記した傾
斜面によって商品が立ち姿勢になる。そのため搬送の際
に商品が商品載置台に衝突することがない。
【0015】また請求項5に記載の自動販売機は、商品
取り出し装置は動力源を備えると共に動力出力部材を有
し、商品載置台は商品払出し機能を有すると共に動力入
力部材が設けられ、X−Y搬送装置が動作して商品取り
出し装置を所定の商品載置台の近傍に移動させ、商品取
り出し装置の動力出力部材と商品載置台の動力入力部材
を係合させ、商品取り出し装置の動力源から商品載置台
に動力を伝達して商品払出し機能を動作させ、商品載置
台から商品取り出し装置に商品を載せ変えることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動販売機で
ある。
【0016】本発明の自動販売機では、商品取り出し装
置の動力源から商品載置台に動力を伝達して商品払出し
機能を動作させる。そのため本発明の自動販売機は、商
品載置台側にモータ等の動力源を搭載する必要がない。
【0017】また請求項6に記載の発明は、商品取り出
し装置は二以上の動力出力部材と、当該動力出力部材を
選択的に移動させる出力部材移動手段を有し、動力出力
部材を選択的に移動して商品載置台の動力入力部材と係
合させることを特徴とする請求項5に記載の自動販売機
である。
【0018】さらに請求項7に記載の発明は、商品取り
出し口が設けられた本体箱と、本体箱の中に配されてい
て複数の商品が載置される複数の商品載置台と、商品載
置台の近傍に配置されたX−Y搬送装置と、X−Y搬送
装置に取り付けられた商品取り出し装置を有し、前記商
品取り出し装置は動力源を備えると共に、二以上の動力
出力部材と、当該動力出力部材を選択的に移動させる出
力部材移動手段を有し、前記商品載置台は商品払出し機
能を有すると共に動力入力部材が設けられ、X−Y搬送
装置が動作して商品取り出し装置を所定の商品載置台の
近傍に移動させ、動力出力部材を選択的に移動して商品
載置台の動力入力部材を係合させ、商品取り出し装置の
動力源から商品載置台に動力を伝達して商品払出し機能
を動作させ、商品載置台から商品取り出し装置に商品を
載せ変えることを特徴とする自動販売機である。
【0019】上記した請求項6,7に記載の発明では、
二以上の動力出力部材を備え、出力部材移動手段によっ
て動力出力部材を選択的に移動させることができる。そ
のため商品載置台側の動力入力部材に無理なく動力出力
部材を係合させることができる。
【0020】さらに請求項8に記載の発明は、商品載置
台は列方向に複数並べて配置され、二以上の動力出力部
材の位置は、商品載置台の列方向に異なる部位であるこ
とを特徴とする請求項6又は7に記載の自動販売機であ
る。
【0021】本発明の自動販売機では、二以上の動力出
力部材は、商品載置台の列方向に異なる部位に設けられ
ている。
【0022】本発明の自動販売機は、前記したようにX
−Y搬送装置に商品取り出し装置が設けられ、商品取り
出し装置によって商品載置棚から商品を取り出すが、商
品取り出し装置は相当の幅を持つ。動力入力部材は、商
品取り出し装置に取り付けられるが、その取付け位置
は、商品取り出し装置の端部とならざるを得ない。その
ため本体箱の左右端にある商品載置棚には動力出力部材
を係合させにくい。これに対して本発明では、二以上の
動力出力部材を、商品載置台の列方向に異なる部位に設
けているので、端部側にある動力入力部材にも無理なく
動力出力部材を係合させることができる。
【0023】また請求項9に記載の発明は、商品載置台
は動力入力部材たる回転体を有し、商品取り出し装置は
プーリ間にベルトが懸架されたベルトコンベア装置を有
し、プーリの両端に回転体が一体的に取り付けられ、さ
らに当該回転体から動力伝達を受ける動力出力部材たる
回転体と、前記プーリに取り付けられた回転体と動力出
力部材たる回転体の軸間距離を保つ軸間距離保持部材を
有し、出力部材移動手段によって動力出力部材たる回転
体の一方を移動して動力入力部材たる回転体に係合し、
軸間距離保持部材によってプーリに取り付けられた回転
体と共にプーリを商品載置台側に移動させることを特徴
とする請求項6乃至8のいずれかに記載の自動販売機で
ある。
【0024】本発明の自動販売機は、二以上の動力出力
部材を持つものである。そして本発明の自動販売機で
は、動力出力部材は歯車や摩擦車等の回転体であり、プ
ーリから動力を受けると共にプーリに取り付けられた回
転体に対して軸間距離保持部材で連結されている。そし
て本発明の自動販売機では、出力部材移動手段によって
回転体の一方を移動し、動力入力部材たる回転体に係合
する。前記した様に動力出力部材は軸間距離保持部材に
よってプーリと連結されているので、動力出力部材(回
転体)を移動させると、商品取り出し装置のベルトコン
ベア装置のプーリが移動する。
【0025】また請求項10に記載の発明は、前記本体
箱は、冷蔵室と常温室及び機械室を有していてこれらが
横列に配置され、X−Y搬送装置は冷蔵室と常温室及び
機械室の三者間を往来可能であることを特徴とする請求
項1乃至9にいずれかに記載の自動販売機である。
【0026】また請求項11に記載の発明は、商品取り
出し口が設けられた本体箱と、本体箱の中に配されてい
て複数の商品が載置される複数の商品載置台と、商品載
置台の近傍に配置されたX−Y搬送装置と、X−Y搬送
装置に取り付けられた商品取り出し装置を有し、前記本
体箱は、冷蔵室と常温室及び機械室を有していてこれら
が横列に配置され、X−Y搬送装置は冷蔵室と常温室及
び機械室の三者間を往来可能であり、前記商品取り出し
装置は動力源を備えると共に商品取り出し装置は動力出
力部材を有し、前記商品載置台は商品払出し機能を有す
ると共に動力入力部材が設けられ、X−Y搬送装置が動
作して商品取り出し装置を所定の商品載置台の近傍に移
動させ、商品載置台の動力入力部材を係合させ、商品取
り出し装置の動力源から商品載置台に動力を伝達して商
品払出し機能を動作させ、商品載置台から商品取り出し
装置に商品を載せ変えることを特徴とする自動販売機で
ある。
【0027】請求項10,11に記載の自動販売機は、
冷蔵室と常温室を有する。そのため飲料等の冷蔵すべき
商品と、カップ麺等の常温で保管すべき商品を一つの自
動販売機で販売することができる。本発明の自動販売機
では、X−Y搬送装置が冷蔵室と常温室及び機械室の三
者間を往来して商品を取り出す。
【0028】また請求項12に記載の発明は、冷蔵室と
他の室との間には開閉扉が設けられ、当該開閉扉を開い
て商品取り出し装置が冷蔵室に出入りすることを特徴と
する請求項10又は11に記載の自動販売機である。
【0029】本発明の自動販売機では、冷蔵室と他の室
との間には開閉扉が設けられ、当該開閉扉を開いて商品
取り出し装置が冷蔵室に出入りする。そのため本発明の
自動販売機は、冷気を逃がさない。
【0030】
【実施例】以下、さらに本発明の実施例について説明す
る。なお以下の説明において、上下の関係は、自動販売
機1を地上に設置した状態を基準とし、左右の関係は、
自動販売機1の正面側に立った場合を基準とする。また
X方向とは図5に示すように自動販売機1の正面側に立
って左右の方向を言い、Y方向は天地の方向を言い、Z
方向とは前後(正面側から奥側)の方向を言う。図1
は、本発明の実施例の自動販売機の外観を示す全体斜視
図である。図2は、図1の自動販売機の本体箱の分解斜
視図である。図3は、図1の自動販売機の内部を示す全
体斜視図である。図4は、図1の自動販売機で採用する
商品載置台の分解斜視図である。図5は、図1の自動販
売機のX−Y搬送装置及び商品取り出し装置の斜視図で
ある。図6は、図1の自動販売機の商品取り出し装置の
斜視図である。図7は、図1の自動販売機の商品取り出
し装置の動作を説明する説明図である。
【0031】図1〜3において、1は、本発明の実施例
の自動販売機を示す。本実施例の自動販売機1は、図3
の様に本体ケース(本体箱)2の冷蔵室26と常温室2
7内に、商品収納棚3が設けられ、さらに本体ケース
(本体箱)2の冷蔵室26、常温室27及び機械室28
を往来する、X−Y搬送装置5及び商品取り出し装置6
等が内蔵されたものである。
【0032】順次説明すると、本体ケース2は、断熱材
によって正面を除く5面が覆われた直方体の箱である。
本体ケース2は、図1,2,3に示すように、大きく3
個のブロックに分かれている。すなわち本体ケース2
は、冷蔵室26と常温室27を有し、その間に機械室2
8が設けられている。上記した冷蔵室26、常温室27
及び機械室28は、いずれも金属製の骨組み(図示せ
ず)に断熱板を取り付けて構成したものである。ただし
冷蔵室26、常温室27の正面にはガラス又はアクリル
樹脂等の透明な板体26a、27a(図1)が取り付け
られており、内部が目視できる。
【0033】冷蔵室26、常温室27及び機械室28の
骨組みは、個別に独立しており、図2の様に冷蔵室2
6、常温室27及び機械室28を分割することができ
る。冷蔵室26、常温室27及び機械室28の三者は、
機械室28が中央に配され、その横に冷蔵室26と常温
室27が位置する。冷蔵室26と機械室28を仕切る仕
切り壁18には、図2の様に開閉扉29が設けられてい
る。開閉扉29は、棒状の素子30a,30bによって
構成されるスライダクランク機構、及びモータ31によ
って開閉される。すなわちモータ31が1回転すること
により素子30bが回転し、素子30aを介して開閉扉
29がスライドする。常温室27と機械室28を仕切る
仕切り壁18にも同様のスライド式開閉扉が設けられて
いる(図示せず)。
【0034】冷蔵室26には図示しない冷蔵装置が内蔵
されており、内部を冷却可能である。機械室28の前面
(正面)には、硬貨を投入する硬貨投入口7と、テンキ
ー等の操作盤8が設けられている。また機械室28の正
面に商品取り出し口9が形成されている。
【0035】また冷蔵室26と常温室27にはそれぞれ
商品収納棚3が設けられている。商品収納棚3は、骨組
み(図示せず)を有し、この骨組みに商品載置台10を
多数並べて配置されたものである。具体的には、本実施
例の自動販売機1では、冷蔵室26と常温室27の商品
収納棚3のそれぞれに、5段、6列に商品載置台10が
並べて設けられている。本実施例の自動販売機1では、
各商品載置台10に個別の商品が載置される。ただし勿
論、冷蔵室26側の商品載置台10にはジュースや惣菜
等の冷蔵すべき商品が載置され、常温室27の商品載置
台10にはクッキーやカップ麺等の常温で保存すべき商
品が載置される。そして本実施例で採用する商品載置台
10は、一種のコンベア装置を有し、商品払出し機能を
有している。
【0036】すなわち商品載置台10は、図4の様に、
二本のローラ11,12を有し、この間に小型のコンベ
アベルト13が懸架されたものである。小型のコンベア
ベルト13は、樹脂製の無端ベルトであるが、網状のも
のも採用可能である。ローラ11,12は、「L」形鋼
15a,15bを向き合わせて作られたフレームに取り
付けられている。そして前記した二本のローラ11,1
2の内、一方に配されるローラ11の一端に、動力入力
歯車16が設けられている。すなわち動力入力歯車16
は、動力入力部材として機能し、ローラ11,12がフ
レームに取り付けられた状態の時、フレーム15aの外
側に露出する。また軸19が動力入力歯車16からさら
に外側に突出している。また各商品載置台10は、動力
入力歯車16が設けられたローラ11を正面側に向けて
配置されている。商品載置台10のコンベアベルト13
は、フレーム15aの外側に露出した動力入力歯車16
の回転に伴って走行する。
【0037】次にX−Y搬送装置5について説明する。
X−Y搬送装置5は、図3,5に示す様に、二本の水平
軌道20a,20bと一本の垂直軌道21を備える。水
平軌道20a,20bは、いずれもC形鋼である。水平
軌道20a,20bは、前記した商品載置台10の本体
ケース2の正面側であって、本体ケース2の天井近くの
位置と下端部に固定されている。すなわち水平軌道20
a,20bは、本体ケース2の正面近傍の上下の位置に
取り付けられ、X方向に伸びている。前記した様に本体
ケース2は、冷蔵室26、機械室28、常温室27の3
ブロックに分かれているが、水平軌道20a,20bは
いずれも冷蔵室26、機械室28、常温室27の3ブロ
ックを貫通して設けられている。
【0038】また水平軌道20a,20bの近傍には、
長尺の歯付きベルト22a,22bが張り渡されてい
る。歯付きベルト22a,22bは、直線状であって両
端が固定されている。歯付きベルト22a,22bにつ
いても、冷蔵室26、機械室28、常温室27の3ブロ
ックを貫通し、X方向に伸びている。
【0039】一方、垂直軌道21は、水平軌道20に直
交してY方向(天地方向)に取り付けられており、上下
端にそれぞれ4個のコロ24が設けられている。これら
のコロ24は、いずれも水平軌道20a,20bの内面
と係合し、垂直軌道21は水平軌道20に沿って水平に
移動する。垂直軌道21には、商品取り出し装置6が昇
降可能に取り付けられている。
【0040】垂直軌道21の上下の端部には、図5の様
に歯付きプーリ32a,32bが軸を垂直に向けて設け
られている。二つの歯付きプーリ32a,32bは、共
通の軸33に結合されており、二つの歯付きプーリ32
a,32bは同期的に回転する。また上端部の歯付きプ
ーリ32aには、モータ34が接続されている。従って
モータ34の回転に応じて上下の歯付きプーリ32a,
32bが同期的に回転する。
【0041】また歯付きプーリ32a,32bの近傍に
は、それぞれ2個の空転プーリ38が設けられている。
そして前記した歯付きベルト22a,22bの背面が空
転プーリ38と係合し、歯付きベルト22a,22bの
歯面側が歯付きプーリ32a,32bと係合している。
【0042】また垂直軌道21の内部には、一対の歯付
きプーリ23a,23bが軸を水平に向けて設けられ、
当該歯付きプーリ23a,23bに歯付きベルト25が
懸架されている。そして図示しない接続金具によって、
歯付きベルト25の一部が商品取り出し装置6に接続さ
れている。また図示しないモータが上部の歯付きプーリ
23aに取り付けられており、当該モータによって歯付
きプーリ23aが回転する。
【0043】X−Y搬送装置5の水平方向の駆動は、水
平に張られた歯付きベルト22a,22bと歯付きプー
リ32a,32bの係合によって行われる。すなわちモ
ータ34の回転に応じて上下の歯付きプーリ32a,3
2bが同期的に回転し、ベルトとの係合位置が変化して
垂直軌道21自身が水平方向に平行移動する。
【0044】またX−Y搬送装置5の垂直方向の駆動
は、垂直軌道21に内蔵されたプーリ23a,23bと
歯付きベルト25によって行われる。すなわち前記した
様に、垂直軌道21の内部には歯付きプーリ23a,2
3bに懸架された歯付きベルト25が垂直方向に内蔵さ
れ、図示しないモータを回転することによって歯付きプ
ーリ23aが回転し、歯付きベルト25が走行する。そ
して歯付きベルト25の一部に商品取り出し装置6が接
続されているので、モータを回転することによって商品
取り出し装置6が昇降する。
【0045】商品取り出し装置6は、ケース44の内部
に略「Z」形のコンベア装置45を内蔵したものであ
る。すなわちケース44は、図5の様に四角形の箱体で
あり、天面、底面及び左右の側面を持つ。ケース44の
商品載置台10側の面は開放されている。一方、正面側
には、図6の様にスライド扉43が設けられている。ス
ライド扉43は図6の様に一面にラック43aが設けら
れている。またケース44側にはモータ42が設けら
れ、モータ42に取り付けられたピニオン歯車42aが
スライド扉43のラック43aと係合している。そのた
めモータ42の回転によってスライド扉43が上下に開
閉する。なおスライド扉43は、商品取り出し装置6の
ケース44内に手指が入ることを防ぐ目的で設けられた
ものである。すなわち本実施例の自動販売機1では、ケ
ース44が平面的に移動するので、万一、商品取り出し
口9から手指を入れた状態でX−Y搬送装置5を駆動さ
せると、商品取り出し口9とケース44の間で手指を挟
む。そこでこの事故を未然に防止するためにケース44
にスライド扉43が設けられている。
【0046】ケース44の両側面であって中間程度の高
さの位置には、図5に示すように水平にガイド孔40が
設けられている。
【0047】またケース44の商品載置台10側の部位
には、光電センサー46が設けられている。光電センサ
ー46は商品の通過を検知するものであり、本実施例で
は早期に商品を検知できるようにケース44から突出し
た位置に取り付けられている。
【0048】コンベア装置45は、図5,6に示すよう
に4本のプーリ47,48,49,50を持つ。すなわ
ちコンベア装置45は、駆動プーリ47と、従動プーリ
50を備え、その中間部に第一ガイドプーリ(方向変換
部材)48と第二ガイドプーリ(方向変換部材)49が
ある。各プーリは、いずれもローラ状であり、二箇所の
ベルト懸架部を持つ。ただし最も商品載置台10に最も
近い位置に設けられた駆動プーリ47は、中間部に歯車
37が形成されている。そして当該歯車37には、モー
タ52に取り付けられた歯車51が係合している。なお
モータ52は図示しない支持部材によってコンベア装置
45に取り付けられており、モータ52に取り付けられ
た歯車51は、常に駆動プーリ47に設けられた歯車3
7と係合する。またプーリ47,48,49,50は、
図7の様にリンクされており、各プーリ47,48,4
9,50間の距離は変わらない。
【0049】そして上記したプーリ47,48,49,
50の内、最も商品載置台10に近い位置に設けられた
駆動プーリ47は、中心軸が前記したケース44のガイ
ド孔40と係合しており、ガイド孔40に沿って水平に
移動可能である。一方、他端側の2本のプーリ49,5
0、すなわち従動プーリ50と第二ガイドプーリ49
は、ケース44に空転可能に固定されている。当該プー
リ49,50の取付け高さは同一であるが、前記した商
品載置台10に最も近い位置に設けられた駆動プーリ4
7よりも低い。より具体的には、商品載置台10に最も
近い位置に設けられた駆動プーリ47は、ケース44の
中間部の高さに設けられているのに対し、他端側の従動
プーリ49と第二ガイドプーリ50は、ケース44の底
近くの位置に取り付けられている。
【0050】残る中間部の第一ガイドプーリ48は、ケ
ース44には固定されておらず、前後の第二ガイドプー
リ49,駆動プーリ47とのリンクによって位置が決ま
る。ただし、図7の様に第二ガイドプーリ49の近傍に
バネ59が取り付けられており、第一ガイドプーリ48
は第二ガイドプーリ49側に付勢されている。
【0051】そして上記した4個のプーリ47,48,
49,50に、コンベアベルト53a,53bが懸架さ
れている。またコンベアベルト53a,53bが、プー
リ47,48,49,50に近接する様に、曲部となる
位置にあるガイドプーリ48,49には押さえローラ
(方向変換部材)80a,80bが設けられている。
【0052】コンベア装置は、前記したモータ52の回
転によってコンベアベルト53a,53bが走行する
が、さらに商品載置台10側に動力が伝えられる。すな
わち商品載置台10に最も近い位置に設けられた駆動プ
ーリ47の中心軸57a,57bは、前記したケース4
4のガイド孔40に挿入されており、両端はケース44
の外部に露出している。そして本実施例では、当該露出
部に歯車54a,54bが一体的に取り付けられてい
る。
【0053】また当該歯車54a,54bには、動力出
力歯車(動力出力部材)55a,55bが係合してい
る。駆動プーリ47に取り付けられた歯車54a,54
bと動力出力歯車55a,55bの中心軸57a,57
b,58a,58b同士は、アーム状の軸間距離保持部
材56a,56bで連結されている。そのため歯車54
a,54bと動力出力歯車55a,55bは軸間距離が
変化せず、歯車54a,54bと動力出力歯車55a,
55bは常に係合状態を維持する。軸間距離保持部材5
6a,56bとケース44の間には、バネ65a,65
bが取り付けられており、軸間距離保持部材56a,5
6bは常時従動プーリ50側に付勢されている。
【0054】動力出力歯車55a,55bは、係合を維
持した状態で歯車54a,54bの周囲を回動可能であ
るが、両者はアーム状の軸間距離保持部材56a,56
bで連結されているため、一方の歯車が軸間距離保持部
材56a,56bの揺動範囲を越えて水平方向に移動す
ると、他方の歯車を連れて移動する。
【0055】またケース44の側面同士の間には、軸6
0が挿通されており、ケース44の外側において軸60
にフック61a,61bが取り付けられている。フック
61a,61bは、いずれも軸60を中心として個別に
揺動可能である。すなわちフック61a,61bは連動
しない。
【0056】さらにケース44の内部には2個のモータ
62a,62bが設置されており、モータ62a,62
bの出力軸はケース44の側面を貫通してケース44の
外部に露出している。そしてモータ62a,62bの出
力軸にはケース44の外側においてカム63a,63b
が取り付けられている。カム63a,63bのカム面
は、フック61a,61bの一部と係合する。
【0057】商品取り出し装置6は垂直軌道21に取り
付けられ、商品載置台10と対向する。
【0058】次に、本実施例の自動販売機1の動作につ
いて説明する。自動販売機1では、常時は、X−Y搬送
装置5の垂直軌道21は、図3の様に、機械室28内で
待機している。この時、商品取り出し装置6のコンベア
装置45の姿勢は図7(a)の様であり、バネ59の作
用によって駆動プーリ47がケース44の内側に後退し
ている。すなわちコンベア装置45は、駆動プーリ47
から第一ガイドプーリ48にかけて登り傾斜となり、第
一ガイドプーリ48から第二ガイドプーリ49にかけて
は急な下り傾斜となり、第二ガイドプーリ49から従動
プーリ50にかけては水平となっている。また商品取り
出し装置6のスライド扉43はケース44に手指が入る
ことを防ぐために閉じている。
【0059】自動販売機1から商品を購入する場合は、
硬貨投入口7から所定の金銭を投入し、操作盤8のテン
キーを操作して所望の商品を選ぶ。ここで本実施例の自
動販売機1では、本体ケース2の正面側が透明であるか
ら、使用者は、外部から商品載置台10を見ながら商品
を選択することとなる。
【0060】そしてテンキーの信号に応じて所定の位置
にX−Y搬送装置5を移動させる。すなわちX−Y搬送
装置5の垂直軌道21は、水平軌道20a,20bに沿
ってX方向に水平移動し、機械室28から出て冷蔵室2
6又は常温室27のいずれかに入る。なお、このときモ
ータ31が回転して素子30bが回転し、素子30aを
介して開閉扉29が開く。また垂直軌道21が仕切り壁
18を通過すると開閉扉29は閉じる。そのため本実施
例の自動販売機1は、冷蔵室26の冷気を逃がさない。
【0061】そしてX−Y搬送装置5は、商品取り出し
装置6を、所望の商品が載置された商品載置台10の前
で停止させる。なおX−Y搬送装置5が移動する際に
は、バネ59の作用によって駆動プーリ47がケース4
4の内側に後退しているので、コンベア装置45が他の
部材と衝突することはない。
【0062】そして商品取り出し装置6を、所望の商品
が載置された商品載置台10の前で停止すると、モータ
62a,62bのいずれかを選択的に回転し、カム63
a,63bのいずれかを回動させ、左右のフック61
a,61bのいずれかを揺動する。そして当該フック6
1a,61bのいずれか揺動させて動力出力歯車55
a,55bのいずれかの中心軸58a,58bを引っか
ける。その結果、図7の様に動力出力歯車55a,55
bのいずれかが前進してZ方向に移動し、駆動プーリ4
7は軸間距離保持部材56a,56bに引かれる。ここ
でコンベア装置45の姿勢は、前記した様に折れ曲がっ
ているため、折れ曲がり角度が変化することにより、駆
動プーリ47は水平方向の自由度持つ。そのため駆動プ
ーリ47は動力出力歯車55a,55bの前進に伴って
軸間距離保持部材56a,56bに引かれ、商品載置台
10側に移動する。すなわちコンベア装置45の最も商
品載置台10側に設けられた駆動プーリ47が、Z方向
に移動して商品載置台10側に近寄る。ここで前記した
様に駆動プーリ47の中心軸はケース44のガイド孔と
係合しているので、駆動プーリ47はガイド孔に沿って
水平に移動する。
【0063】そして駆動プーリ47はガイド孔40の先
端部に至り、図7(b)の様に商品載置台10側との隙
間が狭くなる。またコンベア装置45は、駆動プーリ4
7と従動プーリ50の軸間距離が伸び、折れ曲がりが平
滑化する。すなわちコンベア装置45は、駆動プーリ4
7から第一ガイドプーリ48にかけて水平姿勢となり、
第一ガイドプーリ48から第二ガイドプーリ49にかけ
てはゆるやかな下り傾斜となり、第二ガイドプーリ49
から従動プーリ50にかけては水平となる。また動力出
力歯車55a,55bのいずれかが、フック61a,6
1bの回動に伴って、駆動プーリ47に取り付けられた
歯車54a,54bと係合したままの状態で歯車54
a,54bの回りを動力入力歯車16に向かって公転
し、動力出力歯車55a,55bはしだいに商品載置台
10側の動力入力歯車16に近接し、遂には商品載置台
10側の動力入力歯車16と接触する。しかしながら
軸間距離保持部材56a,56bとケース44の間に
は、バネ65a,65bが取り付けられており、軸間距
離保持部材56a,56bは常時従動プーリ50側に付
勢されているから、フック61a,61bが回動しない
方の動力出力歯車55a,55bは、動力入力歯車16
から離れる方向に公転し、動力入力歯車16と接するこ
とはない。
【0064】こうして本実施例の自動販売機1では、二
つの動力出力歯車55a,55bの内の一つだけが選択
的に商品載置台10側の動力入力歯車16と係合する。
またモータ62a,62bのいずれかは、トルクを発生
しつづけ、フック61a,61bのいずれかは、動力出
力歯車55a,55bのいずれかを商品載置台10側の
動力入力歯車16に押し続ける。
【0065】商品取り出し装置6側の動力出力歯車55
a,55bのいずれかと、商品載置台10側の動力入力
歯車16が係合すると、モータ52を駆動する。モータ
52の回転は、歯車51に伝導され、さらに駆動プーリ
47と一体となった歯車37に伝達される。その結果、
駆動プーリ47が回転し、商品取り出し装置6側のコン
ベアベルト53a,53bが走行する。
【0066】一方、駆動プーリ47の回転と共に、駆動
プーリ47に取り付けられた歯車54a,54bが回転
する。また歯車54a,54bと係合する動力出力歯車
55a,55bが双方とも回転する。このようにモータ
52の駆動により、二つの動力出力歯車55a,55b
が共に回転するが、前記した様に二つの動力出力歯車5
5a,55bの内の一つだけが選択的に商品載置台10
側の動力入力歯車16と係合するので、一基の商品載置
台10のコンベアベルト13だけが走行する。
【0067】その結果、商品載置台10上の商品は、ロ
ーラ11,12とコンベアベルト13によって構成され
る払出し装置(コンベア装置)によって払い出され、商
品取り出し装置6側に移動し、商品取り出し装置6側に
引き取られる。ここで本実施例の自動販売機1では、駆
動プーリ47が商品載置台10側に移動して商品載置台
10側との隙間を狭めるので、商品が二つのコンベア装
置を乗り移る際に、商品が隙間に落下したりひっかかる
ことはない。また商品取り出し装置6側のコンベア装置
45は、駆動プーリ47と従動プーリ50の軸間距離が
伸び、折れ曲がりが平滑化して駆動プーリ47から第一
ガイドプーリ48にかけて水平姿勢となるので、商品の
移動は円滑である。なお、商品取り出し装置6側のコン
ベアベルト53a,53bの走行速度と、商品載置台1
0側のコンベアベルト13の走行速度は、歯車の歯数
や、ローラの直径を違えて、商品取り出し装置6側の方
が早くなる様に設計されている。そのため商品の一部が
商品取り出し装置6側のコンベアベルト53a,53b
に接触すると、商品はコンベア間を円滑に乗り越え、商
品取り出し装置6側に移る。
【0068】そして光電センサー46が二つのコンベア
装置の間を商品が通過したことを検知すると、さきほど
回転したモータ62a,62bのいずれかを逆回転し、
カム63a,63bを反転して動力出力歯車55a,5
5bの押さえを解く。その結果、動力出力歯車55a,
55bはバネ65a,65bに引かれて従動プーリ50
側に移動し、さらに駆動プーリ47は、バネ59によっ
て従動プーリ50側に移動する。その結果、図7(a)
の様に第一ガイドプーリ48から第二ガイドプーリ49
の間が急な下り傾斜となり、商品はこの下り傾斜を転が
り落ちる。そのため商品は、より速く従動プーリ50側
にたどり着く。また商品の全長が長い場合には、商品が
立ち姿勢となり、全体がケース44内に納まる。そして
商品が従動プーリ50側に到達したことが図示しないセ
ンサー等で確認されると、モータ52を停止してコンベ
ア装置45を停止する。
【0069】続いてX−Y搬送装置5を動作させ、商品
取り出し装置6を商品取り出し口9に相当する位置に移
動させる。商品取り出し装置6が商品取り出し口9に到
着すると、ケース44のスライド扉43が開く。ここで
使用者は、商品取り出し口9を開いて所望の商品を取り
出す。なおX−Y搬送装置5を動作する際に、商品取り
出し装置6が揺れ、内部の商品も揺れるが、搬送中に商
品がこぼれ落ちることは無い。すなわちコンベア装置4
5は、ケース44内にあるから商品は側面側から落下す
ることはない。また正面側には開閉扉があるので、正面
側にも落下しない。さらにコンベア装置45は、X−Y
搬送装置5を動作する際には図7(a)の様に折れ曲が
っており、商品は従動プーリ50側にあり、商品と商品
載置台10側との間には、コンベアベルト53a,53
bの急傾斜面がある。そのため商品はコンベアベルト5
3a,53bの急傾斜面に阻まれ、商品載置台10側に
落下することはない。また仮に商品の全長が長い場合で
も、商品は急傾斜面に起こされて立ち姿勢となり、全体
がケース44内に納まるので、商品を搬送する際に他の
部材と衝突することはない。こうして一連の作業が終了
すると、X−Y搬送装置5は、当初の待機位置に復帰す
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の自動販売機
は、商品取り出し装置の少なくとも一部がZ方向に移動
可能であり、商品取り出し装置の少なくとも一部が商品
載置台に近接することができる。そのためX−Y搬送装
置が商品載置台から離れていても商品取り出し装置がZ
方向に移動して商品載置台との隙間を僅少にすることが
でき、両者の間に商品が引っ掛かることはない。そのた
め本発明の自動販売機は、商品載置台からX−Y搬送装
置への商品の受渡しが円滑であるという効果がある。さ
らに本発明の自動販売機は、二以上の動力出力部材を備
え、出力部材移動手段によって動力出力部材を選択的に
移動させることができるので、商品載置台側の動力入力
部材に無理なく動力出力部材を係合させることができる
効果がある。また本発明の自動販売機は、冷蔵室と常温
室を有するので、冷蔵すべき商品と、常温で保管すべき
商品を一つの自動販売機で販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の自動販売機の外観を示す全体
斜視図
【図2】図1の自動販売機の本体箱の分解斜視図
【図3】図1の自動販売機の内部を示す全体斜視図
【図4】図1の自動販売機で採用する商品載置台の分解
斜視図
【図5】図1の自動販売機のX−Y搬送装置及び商品取
り出し装置の斜視図
【図6】図1の自動販売機の商品取り出し装置の斜視図
【図7】図1の自動販売機の商品取り出し装置の動作を
説明する説明図
【符号の説明】
1 自動販売機 2 本体ケース(本体箱) 3 商品収納棚 5 X−Y搬送装置 6 商品取り出し装置 10 商品載置台 16 動力入力歯車 20a,20b 水平軌道 21 垂直軌道 22a,22b 歯付きベルト 23a,23b 歯付きプーリ 25 歯付きベルト 26 冷蔵室 27 常温室 29 開閉扉 32a,32b 歯付きプーリ 40 ガイド孔 44 ケース 45 コンベア装置 47 駆動プーリ 48 第一ガイドプーリ(方向変換部材) 49 第二ガイドプーリ(方向変換部材) 50 従動プーリ 53a,53b コンベアベルト 54a,54b 歯車 55a,55b 動力出力歯車(動力出力部材) 56a,56b 軸間距離保持部材 61a,61b フック 62a,62b モータ 63a,63b カム 80a,80b 押さえローラ(方向変換部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山▼ざき▲ 芳昭 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3E046 CB01 CB06 CB07 CC03 DA03 EA11 EA12 EB01 FA01 FA04 3F022 AA09 BB02 BB04 CC08 FF14 JJ07 KK16 MM66 MM67 QQ12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品取り出し口が設けられた本体箱と、
    本体箱の中に配されていて複数の商品が載置される複数
    の商品載置台と、商品載置台の近傍に配置されたX−Y
    搬送装置と、X−Y搬送装置に取り付けられた商品取り
    出し装置を有し、前記商品取り出し装置は、少なくとも
    一部がZ方向に移動可能であり、商品取り出し装置の少
    なくとも一部が商品載置台に近接し、商品載置台から商
    品取り出し装置に商品を載せ変えることを特徴とする自
    動販売機。
  2. 【請求項2】 商品取り出し装置は全長が伸縮可能であ
    り、全長が伸びて商品載置台側の部位がZ方向に移動す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 【請求項3】 商品取り出し装置はプーリ間にベルトが
    懸架されたベルトコンベア装置を有し、プーリの軸間距
    離が変化可能であり、軸間距離が変化して商品載置台側
    の部位がZ方向に移動することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の自動販売機。
  4. 【請求項4】 コンベアベルトはプーリ間に方向変換部
    材が設けられていて傾斜面が形成され、商品載置台に載
    せ変えられた商品は前記傾斜面を落下することを特徴と
    する請求項3に記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 商品取り出し装置は動力源を備えると共
    に動力出力部材を有し、商品載置台は商品払出し機能を
    有すると共に動力入力部材が設けられ、X−Y搬送装置
    が動作して商品取り出し装置を所定の商品載置台の近傍
    に移動させ、商品取り出し装置の動力出力部材と商品載
    置台の動力入力部材を係合させ、商品取り出し装置の動
    力源から商品載置台に動力を伝達して商品払出し機能を
    動作させ、商品載置台から商品取り出し装置に商品を載
    せ変えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 商品取り出し装置は二以上の動力出力部
    材と、当該動力出力部材を選択的に移動させる出力部材
    移動手段を有し、動力出力部材を選択的に移動して商品
    載置台の動力入力部材と係合させることを特徴とする請
    求項5に記載の自動販売機。
  7. 【請求項7】 商品取り出し口が設けられた本体箱と、
    本体箱の中に配されていて複数の商品が載置される複数
    の商品載置台と、商品載置台の近傍に配置されたX−Y
    搬送装置と、X−Y搬送装置に取り付けられた商品取り
    出し装置を有し、前記商品取り出し装置は動力源を備え
    ると共に、二以上の動力出力部材と、当該動力出力部材
    を選択的に移動させる出力部材移動手段を有し、前記商
    品載置台は商品払出し機能を有すると共に動力入力部材
    が設けられ、X−Y搬送装置が動作して商品取り出し装
    置を所定の商品載置台の近傍に移動させ、動力出力部材
    を選択的に移動して商品載置台の動力入力部材を係合さ
    せ、商品取り出し装置の動力源から商品載置台に動力を
    伝達して商品払出し機能を動作させ、商品載置台から商
    品取り出し装置に商品を載せ変えることを特徴とする自
    動販売機。
  8. 【請求項8】 商品載置台は列方向に複数並べて配置さ
    れ、二以上の動力出力部材の位置は、商品載置台の列方
    向に異なる部位であることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の自動販売機。
  9. 【請求項9】 商品載置台は動力入力部材たる回転体を
    有し、商品取り出し装置はプーリ間にベルトが懸架され
    たベルトコンベア装置を有し、プーリの両端に回転体が
    一体的に取り付けられ、さらに当該回転体から動力伝達
    を受ける動力出力部材たる回転体と、前記プーリに取り
    付けられた回転体と動力出力部材たる回転体の軸間距離
    を保つ軸間距離保持部材を有し、出力部材移動手段によ
    って動力出力部材たる回転体の一方を移動して動力入力
    部材たる回転体に係合し、軸間距離保持部材によってプ
    ーリに取り付けられた回転体と共にプーリを商品載置台
    側に移動させることを特徴とする請求項6乃至8のいず
    れかに記載の自動販売機。
  10. 【請求項10】 前記本体箱は、冷蔵室と常温室及び機
    械室を有していてこれらが横列に配置され、X−Y搬送
    装置は冷蔵室と常温室及び機械室の三者間を往来可能で
    あることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載
    の自動販売機。
  11. 【請求項11】 商品取り出し口が設けられた本体箱
    と、本体箱の中に配されていて複数の商品が載置される
    複数の商品載置台と、商品載置台の近傍に配置されたX
    −Y搬送装置と、X−Y搬送装置に取り付けられた商品
    取り出し装置を有し、前記本体箱は、冷蔵室と常温室及
    び機械室を有していてこれらが横列に配置され、X−Y
    搬送装置は冷蔵室と常温室及び機械室の三者間を往来可
    能であり、前記商品取り出し装置は動力源を備えると共
    に商品取り出し装置は動力出力部材を有し、前記商品載
    置台は商品払出し機能を有すると共に動力入力部材が設
    けられ、X−Y搬送装置が動作して商品取り出し装置を
    所定の商品載置台の近傍に移動させ、商品載置台の動力
    入力部材を係合させ、商品取り出し装置の動力源から商
    品載置台に動力を伝達して商品払出し機能を動作させ、
    商品載置台から商品取り出し装置に商品を載せ変えるこ
    とを特徴とする自動販売機。
  12. 【請求項12】 冷蔵室と他の室との間には開閉扉が設
    けられ、当該開閉扉を開いて商品取り出し装置が冷蔵室
    に出入りすることを特徴とする請求項10又は11に記
    載の自動販売機。
  13. 【請求項13】 開閉扉はスライド扉であることを特徴
    とする請求項12に記載の自動販売機。
  14. 【請求項14】 動力出力部材及び動力入力部材は、い
    ずれも歯車であることを特徴とする請求項1乃至13の
    いずれかに記載の自動販売機。
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