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JP2002011277A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP2002011277A
JP2002011277A JP2000197609A JP2000197609A JP2002011277A JP 2002011277 A JP2002011277 A JP 2002011277A JP 2000197609 A JP2000197609 A JP 2000197609A JP 2000197609 A JP2000197609 A JP 2000197609A JP 2002011277 A JP2002011277 A JP 2002011277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
washing tub
laundry
tub
washing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000197609A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Ryoke
英之 領家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000197609A priority Critical patent/JP2002011277A/ja
Publication of JP2002011277A publication Critical patent/JP2002011277A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡単にしてコスト削減を図ることがで
きるとともに、洗濯物の損傷を防止することのできる洗
濯機を提供する。 【解決手段】 上方に開口して洗濯物が投入されるとと
もに内径を上方に向かって漸次大きくした洗濯槽3と、
洗濯槽3と一体の槽軸16をインバータ制御により回転
駆動するモータ24とを備え、モータ24により洗濯槽
3を低速回転することによって洗濯水が洗濯槽3に引き
ずられて水流が発生し、これにより洗濯物を回転させて
洗い工程及びすすぎ工程を行う。また、モータ24によ
り洗濯槽3を高速回転して脱水工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い工程及びすす
ぎ工程が同一の洗濯槽で行われる洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程が同
一の洗濯槽で行われる従来の洗濯機を図6に示す。洗濯
機1は、箱型の外装部43により覆われ、外装部43の
上面には、洗濯物を出し入れするための洗濯物投入口4
3aを開閉する外蓋44が設けられている。
【0003】外装部43の内部には、吊り棒41及び振
動吸収バネ42により揺動自在に懸架された有底筒状の
水槽2が配されている。水槽2には有底筒状の洗濯槽3
が内装されており、水槽2の上方に設けられた給水弁5
5により給水管57を介して洗濯槽3内に給水できるよ
うになっている。
【0004】洗濯槽3の上端には、洗濯槽3の回転によ
り生じる揺動を制動するバランサ5が取り付けられてい
る。バランサ5の一部には洗濯槽3の内側と外側とを連
通する流路5dが形成され、脱水工程時に高速回転する
洗濯槽3の内壁を上昇する洗濯水を排出できるようにな
っている。また、洗濯槽3の上部にも洗濯水を排出する
小孔3aが形成されている。
【0005】水槽2の底面内側にはアングル48が取り
付けられている。また、洗濯槽3の底面外側には機械的
強度を補強する補強板47が取り付けられている。そし
て、アングル48と補強板47との間はシール部材45
により封止され、排水室2eが形成されている。洗濯槽
3の底面及び補強板47には貫通孔3dが形成され、洗
濯槽3と排水室2eとを連通して洗濯水が洗濯槽3及び
排水室2eに貯溜されるようになっている。
【0006】排水室2eには排水口2dが設けられ、ダ
クト49を介して排水弁8に連結されている。排水弁8
を開くことによって排水ダクト9を介して洗濯機1の外
部へ洗濯水を排水できるようになっている。また、排水
弁8内には常時開となっている通路(不図示)が設けら
れ、該通路が水槽2の底面に形成された排水口2bに連
通して洗濯槽3からオーバーフローして水槽2の内部を
流下した洗濯水を排水する。
【0007】ダクト49には、排水弁8と一体に形成さ
れるエアートラップ51が連通している。エアートラッ
プ51には導圧管52により接続される水位センサー5
3が連結されており、洗濯槽3内の水位を検知できるよ
うになっている。
【0008】洗濯槽3には、補強板47を介して槽軸1
6が固定され、槽軸16は軸受17、18により回転可
能に支持されている。槽軸16は中空に形成されてお
り、洗濯槽3の底部に配されるパルセータ61にボルト
46により固定されたパルセータ軸62が内嵌されてい
る。
【0009】水槽2の下面に形成されるボス部2aに
は、上部支持部材11及び下部支持部材12から成る支
持部材10が固定され、支持部材10によって軸受1
7、18が支持されている。水槽2に形成される挿通孔
2fには槽軸16が挿通され、上部支持部材11に保持
されるシール部材19により封止されている。
【0010】パルセータ軸62の下端には、ナット72
によって環状のロータ22が取り付けられ、下部支持部
材12にはロータ22に対峙するステータ23が取り付
けられている。これにより、モータ24が構成される。
【0011】また、パルセータ軸62の下部には上下動
可能なクラッチ63が外嵌されており、パルセータ軸6
2及び槽軸16に係合してこれらを連結している。下部
支持部材12に取り付けられる電磁ソレノイド64に給
電すると、磁気吸引力によりクラッチ63が上方に移動
してクラッチ63とパルセータ軸62との係合が解除さ
れる。これにより、パルセータ軸62と槽軸16との連
結が切り離されるようになっている。
【0012】上記構成の洗濯機において、洗濯槽3内に
洗濯物及び洗剤を入れて洗濯動作を開始すると、まず洗
い工程が行われる。洗い工程では、給水弁55が開かれ
て洗濯槽3内に洗濯水が給水される。水位センサ53に
より所定の水位に到達したことが検出されると給水弁5
5が閉じられる。
【0013】次に、電磁ソレノイド64に給電されると
クラッチ63が上方に移動してパルセータ軸62と槽軸
16との連結が切り離される。そして、モータ24の駆
動によってパルセータ61が回転し、洗い工程が実行さ
れる。所定時間が経過すると洗い工程が終了し、排水弁
8が開かれて洗濯水の排水が行われる。
【0014】同様に、給水弁55が開かれて洗濯槽3内
に洗濯水が給水され、モータ24の駆動によりパルセー
タ61が回転して、すすぎ工程が実行される。所定時間
が経過するとすすぎ工程が終了し、排水弁8が開かれて
洗濯水の排水が行われる。
【0015】次に、電磁ソレノイド64の給電が遮断さ
れると、クラッチ63が下方に移動してパルセータ軸6
2と槽軸16とが連結される。そして、モータ24の駆
動によりパルセータ61と洗濯槽3が一体に高速回転し
て、脱水工程が実行される。所定時間が経過すると脱水
工程が終了し、洗濯動作が終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の洗濯機1によると、洗い工程及びすすぎ工程では
モータ24によりパルセータ61を回転して洗濯槽3が
停止されている。このため、パルセータ61の回転によ
って生じた水流とともに回転する洗濯物が、停止された
洗濯槽3に擦れて洗濯物を損傷する問題があった。
【0017】また、脱水工程ではモータ24によりパル
セータ61と洗濯槽3とを同時に回転させるために、ク
ラッチ構造(63、64)を必要とするとともに、槽軸
16とパルセータ軸62が二重構造となり構造が複雑に
なる。また、槽軸16とパルセータ軸62とが高い加工
精度を必要とする。従って、洗濯機1のコストが高くな
る問題があった。
【0018】本発明は、洗濯物の損傷を防止することの
できる洗濯機を提供することを目的とする。また本発明
は構造を簡単にしてコスト削減を図ることができる洗濯
機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上方に開口して洗濯物が投入される洗濯槽
と、前記洗濯槽をインバータ制御により回転駆動するモ
ータとを備え、前記モータにより前記洗濯槽を回転し
て、洗い工程及びすすぎ工程を行うようにしたことを特
徴としている。
【0020】この構成によると、モータをインバータ制
御して洗濯槽を低速回転すると、洗濯槽内に水流が発生
して洗濯物の洗いまたはすすぎが行われる。また、モー
タをインバータ制御して洗濯槽を高速回転すると、洗濯
物に浸透した洗濯水が遠心力により放出されて脱水を行
うことができる。
【0021】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の内径を上方に向かって漸次大きくした
ことを特徴としている。この構成によると、洗濯槽の回
転に伴って、洗濯水及び洗濯物には上昇力が働き、洗濯
槽の反転時に自重により降下する。これにより、洗濯物
が上下動を繰り返して洗いまたはすすぎが行われる。
【0022】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の内面底部を曲面或いは直径が前記洗濯
槽の最大内径の1/2以下の平面にしたことを特徴とし
ている。この構成によると、洗濯槽は碗状になり、洗濯
物の上昇がスムーズに行われる。
【0023】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の内壁に、軸方向に延びたバッフルを突
設したことを特徴としている。この構成によると、洗濯
槽の外周部で洗濯物はバッフルに引っ掛かって回転し、
洗濯槽の中央部の洗濯物との間で捻られる。また、バッ
フルを洗濯槽の下部に設けると、下部で洗濯物が回転し
上部の洗濯物との間で捻られる。
【0024】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の内壁に、洗濯物との摩擦係数を低減す
る低摩擦化処理を施したことを特徴としている。この構
成によると、洗濯物がスムーズに上下動する。また、洗
濯槽の反転時に洗濯物に働く慣性力の減衰が抑制され
る。このため、バッフルを洗濯槽の下部に設けると、慣
性回転する上部の洗濯物と、逆転する下部の洗濯物との
間の捻り効果が向上する。
【0025】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の揺動を制動する環状のバランサーを前
記洗濯槽の上部の内側に突出して設け、前記バランサー
の底面を曲面にしたことを特徴としている。この構成に
よると、洗濯槽の回転による遠心力によっ上昇する洗濯
物が、バランサーにより遮られて脱落を防止される。こ
のとき、バランサーの底面が曲面に形成されるため洗濯
物が引っ掛からず損傷を防止できるとともに、洗濯物が
スムーズに回転できる。
【0026】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、洗い工程またはすすぎ工程中に前記洗濯槽の回転速
度を可変したことを特徴としている。
【0027】また本発明は、上記構成の洗濯機におい
て、前記洗濯槽の回転軸心を傾斜させたことを特徴とし
ている。この構成によると、床と平行な断面の洗濯槽の
内面が楕円形になるので、洗濯物が真円内で回転するよ
りも捻れや洗濯槽の内壁との衝突による叩きが生じてよ
り洗浄効果が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図6と同一
の部分については同一の符号を付している。図1は第1
実施形態の洗濯機を示す側面断面図である。洗濯機1
は、箱型の外装部43により覆われ、外装部43の上面
には、洗濯物を出し入れするための洗濯物投入口43a
を開閉する外蓋44が設けられている。洗濯物投入口4
3aの前部には洗濯機1の動作を制御する制御部6が配
されている。
【0029】外装部43の内部には、吊り棒41及び振
動吸収バネ42により揺動自在に懸架された有底筒状の
水槽2が前方に向かって傾斜して配されている。水槽2
には有底筒状の洗濯槽3が内装されており、洗濯槽3の
内径は上方に向かって漸次大きくなっている。水槽2の
上方には給水弁55が設けられ、給水弁55を開くこと
により洗剤が投入される洗剤ケース56を介して給水管
57から洗濯槽3内に給水できるようになっている。
【0030】洗濯槽3の上端には、環状のバランサ5が
洗濯槽3の内側に突出して取り付けられている。バラン
サ5には塩水等の比重の大きな流体が封入され、偏った
洗濯物による重心の偏心を打ち消すように流体が流動
し、洗濯槽3の揺動を制動するようになっている。
【0031】バランサ5の一部には洗濯槽3の内側と外
側とを連通する流路5dが形成され、洗濯槽3をオーバ
ーフローした洗濯水を排出できるようになっている。ま
た、洗濯槽3の上部にも洗濯水を排出する小孔3aが形
成されている。
【0032】水槽2下方の拡大図を図2に示すと、水槽
2の底面内側にはアングル48が取り付けられている。
アングル48と水槽2との間にはパッキン71が挟持さ
れて水漏れを防止している。また、洗濯槽3の底面外側
には機械的強度を補強する補強板47a、47bがボル
ト14により取り付けられている。
【0033】そして、アングル48と補強板47bとの
間はシール部材45により封止され、排水室2eが形成
されている。洗濯槽3の底面及び補強板47a、47b
には貫通孔3dが形成され、洗濯槽3と排水室2eとを
連通して洗濯水が洗濯槽3及び排水室2eに貯溜される
ようになっている。
【0034】排水室2eには排水口2dが設けられ、ダ
クト49を介して排水弁8に連結されている。排水弁8
の断面図を図3に示すと、ダクト49は弁8aにより閉
じられる通路8bに連結される。排水弁8を開くことに
よって通路8dに連結される排水ダクト9(図1参照)
を介して洗濯機1の外部へ洗濯水を排水できるようにな
っている。
【0035】排水弁8内には常時開となっている通路8
cが設けられ、通路8cは水槽2の底面に形成された排
水口2bに連結される。そして、洗濯槽3からオーバー
フローして水槽2の内部を流下した洗濯水が排水される
ようになっている。通路8bには排水弁8と一体に形成
されるエアートラップ51が連通している。エアートラ
ップ51には導圧管52(図1参照)により接続される
水位センサー53が連結されており、洗濯槽3内の水位
を検知できるようになっている。
【0036】図2において、洗濯槽3には補強板47
a、47bを介して槽軸16が固定され、軸受17、1
8により回転可能に支持されている。水槽2の下面に形
成されるボス部2aには、上部支持部材11及び下部支
持部材12から成る支持部材10がボルト13により固
定され、支持部材10によって軸受17、18が支持さ
れている。上部支持部材11及び下部支持部材12はボ
ルト15により一体化されている。水槽2に形成される
挿通孔2fには槽軸16が挿通され、上部支持部材11
に保持されたシール部材19により封止されている。
【0037】槽軸16の下端には、取付部材20がナッ
ト72により取り付けられている。取付部材20には永
久磁石を有する環状のロータ22がボルト73a及びナ
ット73bにより取り付けられている。下部支持部材1
2にはロータ22に対峙するステータ23がボルト25
a及びナット25bにより取り付けられている。
【0038】これにより、モータ24が構成される。ロ
ータ22の回転位置はホール素子等の回転検知手段54
によって検出され、制御部6にフィードバックして所定
の回転数を維持できるようになっている。尚、20a
は、取付部材20を補強する補強部材である。
【0039】また、槽軸16にはブレーキホイル59が
一体化され、ブレーキホイル59の外周面にはコルク等
から成るブレーキバンド60が摺接している。ブレーキ
バンド60にはレバー60bが一体化され、レバー60
bを軸部60aを支点に回動することにより、ブレーキ
バンド60がブレーキホイル59に圧接して槽軸16の
回転を制動できるようになっている。
【0040】上記構成の洗濯機において、洗濯槽3内に
洗濯物を入れて洗濯動作を開始すると、まず洗い工程が
行われる。洗い工程では、給水弁55が開かれて洗濯槽
3内に洗剤とともに洗濯水が給水される。水位センサ5
3により所定の水位に到達したことが検出されると給水
弁55が閉じられる。
【0041】そして、モータ24の駆動によって洗濯槽
3が低速回転する。洗濯槽3の回転によって、洗濯槽3
の内壁に接した洗濯水が粘性により引きずられるため洗
濯槽3内に水流が発生する。これにより洗濯物が回転し
て洗い工程が実行される。洗濯物は、洗濯槽3の回転に
追随して回転するため、従来例(図6参照)のように、
回転する洗濯物が固定された洗濯槽3に擦れることによ
り生じる洗濯物の損傷を防止することができる。
【0042】洗濯槽3の回転はインバータ制御によって
正転と逆転とが繰り返し行われる。洗濯槽3の内周壁3
gは上方に向かって漸次内径が大きくなっているため、
洗濯槽3の回転に伴う遠心力によって外周部の洗濯水は
上方へ移動する。
【0043】これに伴って外周部の洗濯物は上方へ移動
し、洗濯槽3の正転と逆転との間の反転時には遠心力が
働かないため自重により洗濯物が下方へ移動する。従っ
て、洗濯物が上下移動を繰り返すことになり、洗浄能力
が確保される。このとき、バランサ5は洗濯槽3の内側
に突出しているので、洗濯物が上昇して上方から脱落す
ることを防止することができるとともに、洗濯物がスム
ーズに回転できる。
【0044】そして、バランサ5の底面は洗濯槽3の内
周壁3gに滑らかに続く曲面部5aから成っているの
で、洗濯物が引っ掛かって損傷することを防止できる。
尚、洗濯槽3の正転と逆転との間に所定期間の回転停止
期間を設けても良い。
【0045】また、洗濯槽3の底部は、槽軸16により
支持される範囲を平面に形成した平面部3eと、平面部
3e以外の曲面部3fとから成る碗状に形成されてい
る。このため、洗濯物の上方への移動が曲面部3fに沿
ってスムーズに行われて洗浄能力を向上させるようにな
っている。
【0046】平面部3eの直径は洗濯槽3の最大内径D
の1/2以下であれば曲面部3fの径方向の幅が大きく
なり、洗濯物の上方への移動をスムーズに行うことがで
きる。平面部3eを設けなくても槽軸16による支持が
可能であれば、底部全面を曲面によって形成しても良
い。
【0047】また、本実施形態は洗濯槽3の内周壁3g
を円錐面に形成して曲面部3fを該円錐面に連続した断
面が円弧状の曲面により形成しているが、曲面部3fと
内周壁3gとを同一の曲面、例えば放物面等に形成して
も良い。
【0048】洗濯槽3の内壁には軸方向に延びるバッフ
ル7が突設されている。洗濯槽3の回転に伴いバッフル
7によって大きな水流が発生するとともに洗濯物がバッ
フル7に引っ掛かって回転するため、洗濯物に加わる回
転力が大きくなって洗浄能力を向上させることができ
る。また、洗濯槽3の外周部の洗濯物にはバッフル7に
よって大きな回転力が働き、洗濯槽3の中央部の洗濯物
に働く回転力は小さいため洗濯物に捻りが加わって洗浄
能力が向上する。
【0049】また、バッフル7は洗濯槽3の下部に形成
されており、上部にバッフル7を形成しない区間3hを
設けている。このため、下方の洗濯物には大きな回転力
が加わり上方の区間3hの洗濯物には小さな回転力が加
わる。これにより、洗濯物に捻りが加わり洗浄能力が向
上される。特に、洗濯槽3の反転時に慣性により回転す
る上方の洗濯物と、バッフル7に引っ掛かって反転する
下方の洗濯物との間に大きな捻りが加わるため洗浄能力
がより向上される。
【0050】更に、洗濯槽3の内壁には、洗濯物との摩
擦係数を低減するテフロン(登録商標)加工等の低摩擦
化処理が施されている。このため、洗濯物の上方への移
動がよりスムーズに行われるとともに、洗濯槽3の反転
時に上部の洗濯物に働く慣性力の減衰が抑制されるため
洗濯物に加わる捻りがより大きくなる。そして、洗濯槽
3の内壁に洗濯物が擦れた場合でも洗濯物の損傷を低減
することができる。
【0051】また、洗濯槽3の正転と逆転とを行わずに
一方向の回転を行ってインバータ制御により回転数を可
変しても良い。このようにすると、洗濯物が傷みやすい
ウール製等である場合に、回転数が低いときは遠心力が
小さく洗濯物が自重により降下し、回転数が高いときは
洗濯物が遠心力により上昇して洗浄能力を確保できると
ともに、上下の捻り効果が少なくなって洗濯物の損傷を
防止できる。
【0052】洗濯槽3が正転逆転を繰り返して所定時間
が経過すると洗い工程が終了し、排水弁8が開かれて排
水口2dからダクト49及び排水用ダクト9を介して洗
濯水の排水が行われる。
【0053】次に、上記と同様に、給水弁55が開かれ
て洗濯槽3内に洗濯水が給水され、モータ24の駆動に
より洗濯槽3が低速回転して、すすぎ工程が実行され
る。このとき、洗い工程と同様に、洗濯槽3の回転に伴
って洗濯物が回転し、すすぎ能力が確保される。所定時
間が経過するとすすぎ工程が終了し、排水弁8が開かれ
て洗濯水の排水が行われる。
【0054】また、傾斜した水槽2に付随する洗濯槽3
等が傾斜した軸心で回転する。洗い工程及びすすぎ工程
において、洗濯槽3が回転停止した際の洗濯液面は床面
と水平で楕円面となっており、洗濯槽3の底面までの水
深が前後で異なっている。この状態で傾斜した軸心で洗
濯槽3が回転を開始し、洗濯物は水面及び洗濯槽3の内
壁に衝突されながら洗い工程及びすすぎ工程を実行す
る。これにより、洗浄効果が向上する。
【0055】次に、インバータ制御によってモータ24
の駆動により洗濯槽3を高速回転することにより脱水工
程を実行することができる。洗濯物に浸透した洗濯水は
遠心力により放出され、洗濯槽3の内壁を上昇して小孔
3a及びバランサ5に形成された流路5dから排出され
る。そして、洗濯水は洗濯槽3と水槽2との間の空間2
cを降下し、排水口2bを介して洗濯機1の外部に排水
される。所定時間が経過すると脱水工程が終了する。以
上により、洗濯動作が終了する。
【0056】本実施形態によると、モータ24をインバ
ータ制御し、簡単に洗濯槽3を回転速度を可変して洗い
工程、すすぎ工程及び脱水工程を行うため、従来例のよ
うなパルセータ61(図6参照)を必要としない。この
ため、パルセータ61、パルセータ軸62、クラッチ6
3、電磁ソレノイド64(いずれも図6参照)等の部品
を削減できるとともに、構造が簡単になって製造が容易
となる。また、槽軸16は高い加工精度を必要としな
い。従って、洗濯機1のコストを削減することができ
る。
【0057】次に、図4は第2実施形態の洗濯機を示す
側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1、図2に
示す第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して
いる。本実施形態の洗濯機1は、洗濯槽3の全体に小孔
3aが設けられ、第1実施形態のような排水室2e(図
1、図2参照)が設けられない。
【0058】従って、洗い工程及びすすぎ工程時には水
槽2内に洗濯水が給水され、インバータ制御によってモ
ータ24を駆動して洗濯槽3が低速回転する。このと
き、図5に示すように、排水口2bに連結される排水弁
8の通路8bは常時閉になっている。
【0059】また、脱水工程時には排水弁8を開いて洗
濯槽3がモータ24の駆動により高速回転する。そし
て、小孔3a及びバランサ5に形成される流路5dを介
して洗濯物に浸透した洗濯水を洗濯槽3の外部に放出
し、排水口2dから排水する。
【0060】本実施形態においても第1実施形態と同様
に、洗濯物を洗濯槽3とともに回転させて洗い工程及び
すすぎ工程を行うため洗濯物の損傷を防止することがで
きる。また、部品点数を削減するとともに構造を簡単に
して洗濯機のコスト削減を図ることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によると、従来のようにパルセー
タを設けず、洗濯槽の回転によって発生する水流により
洗濯物を回転させて洗い及びすすぎを行うので、従来の
ようにパルセータの回転により回転する洗濯物が、固定
された洗濯槽に擦れて生じる洗濯物の損傷を防止するこ
とができる。また、インバータ制御によりモータを駆動
するので洗濯槽の回転速度を容易に可変して洗濯物に適
した回転速度による洗濯を行うことができる。
【0062】また、洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程
を同一の洗濯槽により行うことが可能であり、パルセー
タを必要としないので、パルセータ、パルセータ軸、ク
ラッチ、電磁ソレノイド等の部品を削減できるととも
に、構造が簡単になって製造が容易となる。また、槽軸
は高い加工精度を必要としない。従って、洗濯機のコス
トを削減することができる。
【0063】また本発明によると、洗濯槽の内周壁は上
方に向かって漸次内径が大きくなっているため、洗濯槽
の回転に伴う遠心力によって外周部の洗濯水は上方へ移
動する。これに伴って外周部の洗濯物は上方へ移動し、
洗濯槽の正転と逆転との間の反転時には遠心力が働かな
いため自重により洗濯物が下方へ移動する。従って、洗
濯物が上下移動を繰り返すことになり、洗浄能力が確保
される。
【0064】また本発明によると、洗濯槽の内面底部を
曲面或いは直径が洗濯槽の最大内径の1/2以下の平面
にしているので、洗濯物の上方への移動がスムーズに行
われて洗浄能力を向上させることができる。
【0065】また本発明によると、洗濯槽の内壁には軸
方向に延びるバッフルが突設されているので、洗濯槽の
回転に伴いバッフルによって大きな水流が発生するとと
もに洗濯物がバッフルに引っ掛かって回転するため、洗
濯物に加わる回転力が大きくなって洗浄能力を向上させ
ることができる。
【0066】また、洗濯槽の外周部の洗濯物にはバッフ
ルによって大きな回転力が働き、洗濯槽の中央部の洗濯
物に働く回転力は小さいため洗濯物に捻りが加わって洗
浄能力が向上する。
【0067】また、バッフルを洗濯槽の下部に形成する
と、下方の洗濯物には大きな回転力が加わり上方の洗濯
物には小さな回転力が加わる。これにより、洗濯物に捻
りが加わり洗浄能力が向上される。特に、洗濯槽の反転
時に慣性により回転する上方の洗濯物と、バッフルに引
っ掛かって反転する下方の洗濯物との間に大きな捻りが
加わるため洗浄能力がより向上される。
【0068】また本発明によると、洗濯槽の内壁に洗濯
物との摩擦係数を低減する低摩擦化処理が施されている
ので、洗濯物の上方への移動がよりスムーズに行われ
る。また、洗濯槽の下方にバッフルを有する場合には、
洗濯槽の反転時に上部の洗濯物に働く慣性力の減衰が抑
制されるため洗濯物に加わる捻りがより大きくなる。更
に、洗濯槽の内壁に洗濯物が擦れた場合でも洗濯物の損
傷を低減することができる。
【0069】また本発明によると、バランサは洗濯槽の
内側に突出して設けられるので、洗濯物が上昇して上方
から脱落することを防止することができる。そして、バ
ランサの底面が洗濯槽の内周壁に滑らかに続く曲面に形
成されるので、洗濯物が引っ掛かって損傷することを防
止できるとともに、洗濯物がスムーズに回転できる。
【0070】また本発明によると、洗い工程またはすす
ぎ工程中に洗濯槽の回転速度を可変することによって、
例えばウール製等等の傷みやすい洗濯物を洗濯する際
に、洗濯槽を回転速度を可変して一方向に回転させ、回
転数が低いときは洗濯物に働く遠心力が小さくなって洗
濯物の自重により洗濯物が降下して洗浄能力を確保する
とともに、反転による上下の捻り効果が少なくなって洗
濯物の損傷を防止できる。
【0071】また本発明によると、傾斜した軸心で洗濯
槽が回転するので、洗濯物は水面及び洗濯槽の内壁に衝
突されながら洗い工程及びすすぎ工程を実行し、洗浄効
果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の洗濯機を示す側
面断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の洗濯機の駆動部
を示す詳細図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の洗濯機の排水弁
を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態の洗濯機を示す側
面断面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の洗濯機の排水弁
を示す断面図である。
【図6】 従来の洗濯機を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 洗濯機 2 水槽 2e 排水室 3 洗濯槽 3a 小孔 3e 平面部 3f 曲面部 3g 内周壁 5 バランサ 6 制御部 7 バッフル 8 排水弁 9 排水ダクト 16 槽軸 17、18 軸受 22 ロータ 23 ステータ 24 モータ 41 吊り棒 42 振動吸収バネ 43 外装部 44 開閉扉 48 アングル 51 エアトラップ 53 水位センサ 55 給水弁 61 パルセータ 62 パルセータ軸 63 クラッチ 64 電磁ソレノイド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口して洗濯物が投入される洗濯
    槽と、前記洗濯槽をインバータ制御により回転駆動する
    モータとを備え、 前記モータにより前記洗濯槽を回転して、洗い工程及び
    すすぎ工程を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記洗濯槽の内径を上方に向かって漸次
    大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記洗濯槽の内面底部を曲面或いは直径
    が前記洗濯槽の最大内径の1/2以下の平面にしたこと
    を特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯槽の内壁に、軸方向に延びたバ
    ッフルを突設したことを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記洗濯槽の内壁に、洗濯物との摩擦係
    数を低減する低摩擦化処理を施したことを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記洗濯槽の揺動を制動する環状のバラ
    ンサーを前記洗濯槽の上部の内側に突出して設け、前記
    バランサーの底面を曲面にしたことを特徴とする請求項
    1〜請求項5のいずれかに記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗い工程またはすすぎ工程中に前記洗濯
    槽の回転速度を可変したことを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれかに記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 前記洗濯槽の回転軸心を傾斜させたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の洗
    濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152237A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドラム式洗濯乾燥機
KR100716255B1 (ko) * 2003-07-23 2007-05-08 삼성전자주식회사 드럼세탁기

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