JP2002080331A - 染毛剤組成物 - Google Patents
染毛剤組成物Info
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- JP2002080331A JP2002080331A JP2001201805A JP2001201805A JP2002080331A JP 2002080331 A JP2002080331 A JP 2002080331A JP 2001201805 A JP2001201805 A JP 2001201805A JP 2001201805 A JP2001201805 A JP 2001201805A JP 2002080331 A JP2002080331 A JP 2002080331A
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- dye
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- dyes
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 直接染料(1)を含有する染毛剤組成物。
【化1】
〔R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、炭素数1〜4の
アルキル基を示し、R7は、水素原子又は炭素数1〜4
のアルキル基を示し、X-は、アニオンを示す。〕 【効果】 染料のアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対す
る安定性が高いため、保存した場合の剤の色調変化が少
なく、かつ毛髪の染色力が極めて高く、しかも優れた耐
光性、耐洗浄性、耐汗性、耐摩擦性、耐熱性を示す。
アルキル基を示し、R7は、水素原子又は炭素数1〜4
のアルキル基を示し、X-は、アニオンを示す。〕 【効果】 染料のアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対す
る安定性が高いため、保存した場合の剤の色調変化が少
なく、かつ毛髪の染色力が極めて高く、しかも優れた耐
光性、耐洗浄性、耐汗性、耐摩擦性、耐熱性を示す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染色力が極めて高
く、毛髪に対し極めて鮮明な赤色を強く付与することが
でき、経日による色落ちも少なく、かつ保存した場合で
も得られる色調の変化が少ない染毛剤組成物に関する。
く、毛髪に対し極めて鮮明な赤色を強く付与することが
でき、経日による色落ちも少なく、かつ保存した場合で
も得られる色調の変化が少ない染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】染毛剤は、使用される染料やメラニンの
脱色作用の有無などにより分類されるが、代表的な例と
しては、アルカリ剤、酸化染料、及びニトロ染料等の直
接染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤か
らなる2剤式の永久染毛剤、並びに、有機酸又はアルカ
リ剤と、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料等の直接染
料を含有する1剤式の半永久染毛剤が知られている。
脱色作用の有無などにより分類されるが、代表的な例と
しては、アルカリ剤、酸化染料、及びニトロ染料等の直
接染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤か
らなる2剤式の永久染毛剤、並びに、有機酸又はアルカ
リ剤と、酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料等の直接染
料を含有する1剤式の半永久染毛剤が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
永久染毛剤は、酸化染料の色調があまり鮮やかでなく、
一般に直接染料として用いられる鮮やかなニトロ染料
は、染毛直後は鮮やかではあるものの、経日での色落ち
が著しく、すぐに色がくすんでしまうことが欠点であっ
た(特開平6-271435号公報)。
永久染毛剤は、酸化染料の色調があまり鮮やかでなく、
一般に直接染料として用いられる鮮やかなニトロ染料
は、染毛直後は鮮やかではあるものの、経日での色落ち
が著しく、すぐに色がくすんでしまうことが欠点であっ
た(特開平6-271435号公報)。
【0004】また最近、いわゆるカチオン染料を含有す
る染毛剤に関する報告があるが、これらカチオン染料
は、アルカリ性の半永久染毛剤や永久染毛剤に使用され
るアルカリ剤、2剤式染毛剤に酸化剤として使用される
過酸化水素、永久染毛剤に使用される還元剤に対して不
安定であるという欠点を有している。これに対し、国際
公開第99/07334号パンフレット(以下、WO99/07334とい
う)には、酸化剤、還元剤等に安定であるとする一定の
メチン型カチオン染料を含有する染毛剤が記載されてい
る。しかし、本発明者の検討によれば、同パンフレット
に具体的に開示されているメチン型カチオン染料はいず
れも染毛剤として一般的に使用されるpH2から11の範囲
で保存安定性が不十分なものであった。すなわち、これ
らメチン型カチオン染料は、特にアルカリ剤に対して不
安定で、染毛剤にアルカリ剤が含まれる場合には、保存
により経日的に分解して染色性が著しく低下してしま
い、また染毛剤のpHが酸性から中性の範囲でも徐々に分
解して染色性が低下してしまうものであった。更にこれ
らは、その記載に反し、酸化剤や還元剤に対する安定性
も甚だ不十分で、酸化剤を含有する第2剤と混合すると
速やかに分解して染色性が低下してしまい、また還元剤
を含有する永久染毛剤においても保存により染色性が損
なわれることが判明した。
る染毛剤に関する報告があるが、これらカチオン染料
は、アルカリ性の半永久染毛剤や永久染毛剤に使用され
るアルカリ剤、2剤式染毛剤に酸化剤として使用される
過酸化水素、永久染毛剤に使用される還元剤に対して不
安定であるという欠点を有している。これに対し、国際
公開第99/07334号パンフレット(以下、WO99/07334とい
う)には、酸化剤、還元剤等に安定であるとする一定の
メチン型カチオン染料を含有する染毛剤が記載されてい
る。しかし、本発明者の検討によれば、同パンフレット
に具体的に開示されているメチン型カチオン染料はいず
れも染毛剤として一般的に使用されるpH2から11の範囲
で保存安定性が不十分なものであった。すなわち、これ
らメチン型カチオン染料は、特にアルカリ剤に対して不
安定で、染毛剤にアルカリ剤が含まれる場合には、保存
により経日的に分解して染色性が著しく低下してしま
い、また染毛剤のpHが酸性から中性の範囲でも徐々に分
解して染色性が低下してしまうものであった。更にこれ
らは、その記載に反し、酸化剤や還元剤に対する安定性
も甚だ不十分で、酸化剤を含有する第2剤と混合すると
速やかに分解して染色性が低下してしまい、また還元剤
を含有する永久染毛剤においても保存により染色性が損
なわれることが判明した。
【0005】従って本発明は、染毛剤として一般的に使
用されるpH2〜11の広い範囲で高い保存安定性を示し、
さらにアルカリ剤、酸化剤及び還元剤のすべてに対し安
定で、毛髪の染色力が高く、経日による色落ちが少な
く、かつ保存によっても染色性や色調の変化が少ない染
毛剤組成物を提供することを目的とする。
用されるpH2〜11の広い範囲で高い保存安定性を示し、
さらにアルカリ剤、酸化剤及び還元剤のすべてに対し安
定で、毛髪の染色力が高く、経日による色落ちが少な
く、かつ保存によっても染色性や色調の変化が少ない染
毛剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、WO99/07334
の請求項に記載の一般式の範囲には包含されるが、具体
的に何も開示されていない特定構造のメチン型カチオン
染料が、意外にも同パンフレットに具体的に開示されて
いるその他のメチン型カチオン染料に比べて著しく高い
保存安定性、特にアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対す
る安定性を有することを見出した。そしてこれを染毛剤
に適用すれば、毛髪に対し極めて鮮明な赤色を強く付与
できるとともに、耐光性、耐洗浄性、耐汗性、耐摩擦
性、耐熱性に優れ、かつ製造直後と保存後の色調変化も
極めて少ないことを見出した。
の請求項に記載の一般式の範囲には包含されるが、具体
的に何も開示されていない特定構造のメチン型カチオン
染料が、意外にも同パンフレットに具体的に開示されて
いるその他のメチン型カチオン染料に比べて著しく高い
保存安定性、特にアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対す
る安定性を有することを見出した。そしてこれを染毛剤
に適用すれば、毛髪に対し極めて鮮明な赤色を強く付与
できるとともに、耐光性、耐洗浄性、耐汗性、耐摩擦
性、耐熱性に優れ、かつ製造直後と保存後の色調変化も
極めて少ないことを見出した。
【0007】すなわち本発明は、直接染料として次の一
般式(1)
般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6
は、炭素数1〜4のアルキル基を示し、R7は、水素原
子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、X-は、アニ
オンを示す。〕で表される化合物を含有する染毛剤組成
物を提供するものである。
は、炭素数1〜4のアルキル基を示し、R7は、水素原
子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、X-は、アニ
オンを示す。〕で表される化合物を含有する染毛剤組成
物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、R1、R2、
R3、R4、R5、R6及びR7で表される炭素数1〜4の
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基等が挙げ
られる。R1〜R6としては、染料の製造し易さ、製造原
料の入手の容易さから、メチル基が最も好ましい。また
R7としては、染料の安定性の観点からは、R7が上記ア
ルキル基であると安定性がより向上する傾向があるた
め、上記アルキル基が好ましいといえるが、R7が水素
原子であっても十分な安定性を有していることから、染
料の製造し易さ、製造原料の入手の容易さからは、水素
原子が最も好ましい。
R3、R4、R5、R6及びR7で表される炭素数1〜4の
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基等が挙げ
られる。R1〜R6としては、染料の製造し易さ、製造原
料の入手の容易さから、メチル基が最も好ましい。また
R7としては、染料の安定性の観点からは、R7が上記ア
ルキル基であると安定性がより向上する傾向があるた
め、上記アルキル基が好ましいといえるが、R7が水素
原子であっても十分な安定性を有していることから、染
料の製造し易さ、製造原料の入手の容易さからは、水素
原子が最も好ましい。
【0011】一般式(1)において、X-で表されるアニオ
ンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イ
オン、トリクロロ亜鉛酸イオン、テトラクロロ亜鉛酸イ
オン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、硫酸メチルイオ
ン、リン酸イオン、ギ酸イオン、酢酸イオン、過塩素酸
イオン等が挙げられる。
ンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イ
オン、トリクロロ亜鉛酸イオン、テトラクロロ亜鉛酸イ
オン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、硫酸メチルイオ
ン、リン酸イオン、ギ酸イオン、酢酸イオン、過塩素酸
イオン等が挙げられる。
【0012】直接染料(1)の好ましい具体例としては、
繊維材料等を染色するためのカチオン染料として知られ
ている、下記式で表されるベーシックレッド12が挙げら
れる。
繊維材料等を染色するためのカチオン染料として知られ
ている、下記式で表されるベーシックレッド12が挙げら
れる。
【0013】
【化3】
【0014】直接染料(1)は、1種以上を使用でき、ま
たその他の直接染料を併せて使用することもできる。特
に、黄系色及び青系色の染料との組合せにより、毛髪を
深みのある光沢に優れた濃茶色又は黒色に染色すること
ができる。
たその他の直接染料を併せて使用することもできる。特
に、黄系色及び青系色の染料との組合せにより、毛髪を
深みのある光沢に優れた濃茶色又は黒色に染色すること
ができる。
【0015】直接染料(1)以外の直接染料としては、例
えばベーシックブルー7(C.I.42595)、ベーシックブ
ルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.5605
9)、ベーシックバイオレット10(C.I.45170)、ベーシ
ックバイオレット14(C.I.42515)、ベーシックブラウ
ン16(C.I.12250)、ベーシックブラウン17(C.I.1225
1)、ベーシックレッド2(C.I.50240)、ベーシックレ
ッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド46(C.I.11082
5)、ベーシックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレ
ッド118(C.I.12251:1)、ベーシックイエロー28(C.I.
48054)、ベーシックイエロー57(C.I.12719);特公昭
58-2204号公報、特開平9-118832号公報、特表平8-50132
2号公報、特表平8-507545号公報等に記載されているカ
チオン染料、下記式で表されるシアニン構造のメチン型
カチオン染料などが挙げられる。
えばベーシックブルー7(C.I.42595)、ベーシックブ
ルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.5605
9)、ベーシックバイオレット10(C.I.45170)、ベーシ
ックバイオレット14(C.I.42515)、ベーシックブラウ
ン16(C.I.12250)、ベーシックブラウン17(C.I.1225
1)、ベーシックレッド2(C.I.50240)、ベーシックレ
ッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド46(C.I.11082
5)、ベーシックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレ
ッド118(C.I.12251:1)、ベーシックイエロー28(C.I.
48054)、ベーシックイエロー57(C.I.12719);特公昭
58-2204号公報、特開平9-118832号公報、特表平8-50132
2号公報、特表平8-507545号公報等に記載されているカ
チオン染料、下記式で表されるシアニン構造のメチン型
カチオン染料などが挙げられる。
【0016】
【化4】
【0017】直接染料(1)の含有量は、全組成(2剤式
又は3剤式の場合は各剤の混合後。以下同じ。)中に0.
01〜20重量%が好ましく、更に0.05〜10重量%、特に0.
1〜5重量%が好ましい。また他の直接染料を併用する
場合には、直接染料(1)と合計したときの含有量が0.05
〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好ましい。
又は3剤式の場合は各剤の混合後。以下同じ。)中に0.
01〜20重量%が好ましく、更に0.05〜10重量%、特に0.
1〜5重量%が好ましい。また他の直接染料を併用する
場合には、直接染料(1)と合計したときの含有量が0.05
〜10重量%、特に0.1〜5重量%が好ましい。
【0018】本発明の染毛剤組成物は、直接染料(1)が
染毛剤として一般的に使用されるpH2〜11の広い範囲で
高い保存安定性を示すため、いずれのpH領域でも使用で
きるが、pH5以上での使用が染色性の点で好ましい。さ
らに、アルカリ剤に対して高い安定性を有するため、染
色力の非常に高いpH8以上、特にpH8〜11とすることが
でき、長期の保存後においても直接染料が分解すること
なく高い染色力を発揮する。アルカリ剤としては、アン
モニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミ
ン等のアルカノールアミン又はその塩、炭酸グアニジン
等のグアニジウム塩、水酸化ナトリウム等の水酸化物塩
などが挙げられる。アルカリ剤の配合量は、全組成中に
0.01〜20重量%が好ましく、更に0.1〜10重量%、特に
0.5〜5重量%が好ましい。
染毛剤として一般的に使用されるpH2〜11の広い範囲で
高い保存安定性を示すため、いずれのpH領域でも使用で
きるが、pH5以上での使用が染色性の点で好ましい。さ
らに、アルカリ剤に対して高い安定性を有するため、染
色力の非常に高いpH8以上、特にpH8〜11とすることが
でき、長期の保存後においても直接染料が分解すること
なく高い染色力を発揮する。アルカリ剤としては、アン
モニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミ
ン等のアルカノールアミン又はその塩、炭酸グアニジン
等のグアニジウム塩、水酸化ナトリウム等の水酸化物塩
などが挙げられる。アルカリ剤の配合量は、全組成中に
0.01〜20重量%が好ましく、更に0.1〜10重量%、特に
0.5〜5重量%が好ましい。
【0019】本発明の染毛剤組成物は、直接染料(1)が
酸化剤に対して高い安定性を有するため、酸化剤を混合
した後に毛髪に適用する形態、すなわち直接染料(1)を
含む第1剤と酸化剤を含む第2剤からなる形態とするこ
とができ、この場合、毛髪の脱色を同時に行えるため、
より鮮やかな染毛が可能となる。酸化剤としては、過酸
化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム等の過硫酸塩、過ホウ酸ナトリウム等の過ホ
ウ酸塩、過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、臭素酸ナトリ
ウム、臭素酸カリウム等の臭素酸塩等が挙げられるが、
毛髪の脱色性、染料の安定性、入手の容易さ等から、特
に過酸化水素が好ましい。酸化剤の含有量は、全組成中
に0.5〜10重量%、特に1〜8重量%が好ましい。直接
染料(1)を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤の混合比
は、体積比で2:1〜1:3程度とするのが好ましい。
酸化剤に対して高い安定性を有するため、酸化剤を混合
した後に毛髪に適用する形態、すなわち直接染料(1)を
含む第1剤と酸化剤を含む第2剤からなる形態とするこ
とができ、この場合、毛髪の脱色を同時に行えるため、
より鮮やかな染毛が可能となる。酸化剤としては、過酸
化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム等の過硫酸塩、過ホウ酸ナトリウム等の過ホ
ウ酸塩、過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、臭素酸ナトリ
ウム、臭素酸カリウム等の臭素酸塩等が挙げられるが、
毛髪の脱色性、染料の安定性、入手の容易さ等から、特
に過酸化水素が好ましい。酸化剤の含有量は、全組成中
に0.5〜10重量%、特に1〜8重量%が好ましい。直接
染料(1)を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤の混合比
は、体積比で2:1〜1:3程度とするのが好ましい。
【0020】また本発明の染毛剤組成物は、直接染料
(1)が酸化染料の保存時の安定性向上のために使用され
る還元剤に対し高い安定性を有するため、酸化染料を併
用することもできる。この場合、酸化染料だけでは得難
い極めて鮮明な強い染色が可能となる。還元剤として
は、亜硫酸塩、チオグリコール酸、アスコルビン酸等が
挙げられ、その含有量は全組成中に0.1〜5重量%、特
に0.3〜3重量%が好ましい。酸化剤としては上記のも
のが用いられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化染料と
しては、通常酸化型染毛剤に用いられる公知の顕色物質
及びカップリング物質を用いることができる。
(1)が酸化染料の保存時の安定性向上のために使用され
る還元剤に対し高い安定性を有するため、酸化染料を併
用することもできる。この場合、酸化染料だけでは得難
い極めて鮮明な強い染色が可能となる。還元剤として
は、亜硫酸塩、チオグリコール酸、アスコルビン酸等が
挙げられ、その含有量は全組成中に0.1〜5重量%、特
に0.3〜3重量%が好ましい。酸化剤としては上記のも
のが用いられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化染料と
しては、通常酸化型染毛剤に用いられる公知の顕色物質
及びカップリング物質を用いることができる。
【0021】顕色物質としては、例えばパラフェニレン
ジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェ
ニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジ
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレ
ンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレン
ジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,
4'-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロ
キシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノ
ール、PEG-3,2,2'-パラフェニレンジアミン、パラアミ
ノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル
-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノ
ール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノ
フェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メ
チルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-ア
ミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香
酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミ
ジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5
-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール等、及び
その塩が挙げられる。
ジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェ
ニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジ
アミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレ
ンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレン
ジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,
4'-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロ
キシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノ
ール、PEG-3,2,2'-パラフェニレンジアミン、パラアミ
ノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル
-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノ
ール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノ
フェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メ
チルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-ア
ミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香
酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミ
ジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5
-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール等、及び
その塩が挙げられる。
【0022】また、カップリング物質としては、例えば
メタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタ
ノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニ
ソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジ
アミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメ
トキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシ
エチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトル
エン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メ
タアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2
-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,
4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6
-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェ
ノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-
メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェ
ノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レ
ゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、
1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒ
ドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-
イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシイン
ドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインド
ール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモ
ルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ
-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオ
キシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メ
チレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメ
チルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジ
ン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミ
ノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロ
キシピリジン、2,6-ジアミノピリジン等、及びその塩が
挙げられる。
メタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタ
ノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニ
ソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジ
アミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメ
トキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシ
エチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトル
エン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メ
タアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2
-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,
4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6
-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェ
ノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-
メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェ
ノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レ
ゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、
1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒ
ドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-
イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシイン
ドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインド
ール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモ
ルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ
-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオ
キシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メ
チレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメ
チルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジ
ン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミ
ノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロ
キシピリジン、2,6-ジアミノピリジン等、及びその塩が
挙げられる。
【0023】これらの顕色物質及びカップリング物質
は、それぞれ1種以上を使用でき、その含有量は、全組
成中にそれぞれ0.01〜20重量%、特に0.5〜10重量%が
好ましい。
は、それぞれ1種以上を使用でき、その含有量は、全組
成中にそれぞれ0.01〜20重量%、特に0.5〜10重量%が
好ましい。
【0024】本発明の染毛剤組成物には、更にインドー
ル類、インドリン類等に代表される自動酸化型染料や、
ニトロ染料、分散染料等の公知の直接染料を加えること
もできる。
ル類、インドリン類等に代表される自動酸化型染料や、
ニトロ染料、分散染料等の公知の直接染料を加えること
もできる。
【0025】また本発明の染毛剤組成物にアニオン成分
(アニオン界面活性剤、アニオン性ポリマーなど)を加
える場合には、「アニオン成分のイオン活量濃度/直接
染料(1)のイオン活量濃度≦8」となるようにすること
が好ましい。ここで、イオン活量濃度とは、「モル濃度
×イオン価数」を意味する。
(アニオン界面活性剤、アニオン性ポリマーなど)を加
える場合には、「アニオン成分のイオン活量濃度/直接
染料(1)のイオン活量濃度≦8」となるようにすること
が好ましい。ここで、イオン活量濃度とは、「モル濃度
×イオン価数」を意味する。
【0026】本発明の染毛剤組成物に、ポリオール類又
はポリオールアルキルエーテル類、カチオン性又は両性
ポリマー類、シリコーン類を加えると均一な染毛が得ら
れるとともに、毛髪の化粧効果を改善することができ好
ましい。
はポリオールアルキルエーテル類、カチオン性又は両性
ポリマー類、シリコーン類を加えると均一な染毛が得ら
れるとともに、毛髪の化粧効果を改善することができ好
ましい。
【0027】本発明の染毛剤組成物には、上記成分のほ
かに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加える
ことができる。このような任意成分としては、炭化水素
類、動植物油脂、高級脂肪酸類、有機溶剤、浸透促進
剤、カチオン界面活性剤、天然又は合成の高分子、高級
アルコール類、エーテル類、両性界面活性剤、非イオン
界面活性剤、蛋白誘導体、アミノ酸類、防腐剤、キレー
ト剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出
物、ビタミン類、色素、香料、紫外線吸収剤等が挙げら
れる。
かに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加える
ことができる。このような任意成分としては、炭化水素
類、動植物油脂、高級脂肪酸類、有機溶剤、浸透促進
剤、カチオン界面活性剤、天然又は合成の高分子、高級
アルコール類、エーテル類、両性界面活性剤、非イオン
界面活性剤、蛋白誘導体、アミノ酸類、防腐剤、キレー
ト剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出
物、ビタミン類、色素、香料、紫外線吸収剤等が挙げら
れる。
【0028】本発明の染毛剤組成物は、通常の方法に従
って製造でき、1剤式、アルカリ剤を含有する組成物と
酸化剤を含有する組成物からなる2剤式、あるいはこれ
に過硫酸塩等の粉末状の酸化剤を加えた3剤式の形態と
することができる。2剤式又は3剤式の場合、直接染料
(1)は、上記組成物の少なくとも1つに配合すればよ
い。本発明の染毛剤組成物は、1剤式の場合は直接毛髪
に塗布することにより使用され、2剤式又は3剤式の場
合は染毛時にこれらを混合し毛髪に塗布することにより
使用される。
って製造でき、1剤式、アルカリ剤を含有する組成物と
酸化剤を含有する組成物からなる2剤式、あるいはこれ
に過硫酸塩等の粉末状の酸化剤を加えた3剤式の形態と
することができる。2剤式又は3剤式の場合、直接染料
(1)は、上記組成物の少なくとも1つに配合すればよ
い。本発明の染毛剤組成物は、1剤式の場合は直接毛髪
に塗布することにより使用され、2剤式又は3剤式の場
合は染毛時にこれらを混合し毛髪に塗布することにより
使用される。
【0029】またその形態は、粉末状、透明液状、乳液
状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、エアゾール、エ
アゾールフォーム状等とすることができる。毛髪に適用
する段階(2剤式又は3剤式の場合は混合後)における
粘度は、2000〜100000mPa・sが好ましい。
状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、エアゾール、エ
アゾールフォーム状等とすることができる。毛髪に適用
する段階(2剤式又は3剤式の場合は混合後)における
粘度は、2000〜100000mPa・sが好ましい。
【0030】
【実施例】各実施例及び比較例において用いた染料を以
下に示す。
下に示す。
【0031】
【化5】
【0032】実施例1及び比較例1〜3 以下に示す2剤式染毛剤を調製し、その酸化剤及びアル
カリ剤に対する安定性を評価した。なお、これらの染毛
剤のpHは、第1剤は9.5、第2剤は4.3、両者の混合後は
9.3であった。
カリ剤に対する安定性を評価した。なお、これらの染毛
剤のpHは、第1剤は9.5、第2剤は4.3、両者の混合後は
9.3であった。
【0033】 (第1剤) (重量%) 25重量%アンモニア水 3.4 塩化アンモニウム 2.7 エタノール 10.0 プロピレングリコール 10.0 表1に示す染料 0.1 イオン交換水 残量 (第2剤) (重量%) 35重量%過酸化水素水 17.1 イオン交換水 残量
【0034】〈評価方法〉第1剤と剤2剤を重量比1:
1で混合したものを試験液とし、その10gとヤギ毛の毛
束(長さ19cm,重量1g)を試験管に入れ、30℃の恒温
槽に20分間放置し、その後温水で濯ぎ、シャンプーで2
回洗浄した後、乾燥させた。染色した毛束は、分光測色
計(ミノルタ社製CM-2002)により測色し、下式より算
出したΔEに基づき、下記評価基準に従って染色力を4
段階で評価した。
1で混合したものを試験液とし、その10gとヤギ毛の毛
束(長さ19cm,重量1g)を試験管に入れ、30℃の恒温
槽に20分間放置し、その後温水で濯ぎ、シャンプーで2
回洗浄した後、乾燥させた。染色した毛束は、分光測色
計(ミノルタ社製CM-2002)により測色し、下式より算
出したΔEに基づき、下記評価基準に従って染色力を4
段階で評価した。
【0035】 ΔE={(L1−L0)2+(a1−a0)2+(b1−b0)2}1/2 (L0,a0,b0):染色前のヤギ毛毛束の測色値 (L1,a1,b1):染色後のヤギ毛毛束の測色値
【0036】〈評価基準〉 ◎: ΔE≧60 ○:60>ΔE≧50 △:50>ΔE≧30 ×:30>ΔE
【0037】〈結果〉表1に示す結果から明らかなよう
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334に開示され
ている代表的なメチン染料(b)〜(d)に比べ、酸化剤及び
アルカリ剤に対する安定性が高く、毛髪に対する染色性
が格段に優れている。
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334に開示され
ている代表的なメチン染料(b)〜(d)に比べ、酸化剤及び
アルカリ剤に対する安定性が高く、毛髪に対する染色性
が格段に優れている。
【0038】
【表1】
【0039】実施例2及び比較例4〜6 以下に示す1剤式染毛剤(pH=9.5)を調製し、そのア
ルカリ剤に対する保存安定性を評価した。
ルカリ剤に対する保存安定性を評価した。
【0040】
【0041】〈評価方法〉調製直後の染毛剤と、40℃3
カ月保存後の染毛剤のそれぞれ10gを用い、実施例1と
同様の方法及び基準により、染色性を評価した。
カ月保存後の染毛剤のそれぞれ10gを用い、実施例1と
同様の方法及び基準により、染色性を評価した。
【0042】〈結果〉表2に示す結果から明らかなよう
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載のメチ
ン染料(b)〜(d)に比べ、アルカリ剤に対する保存安定性
が著しく高く、保存後においても毛髪に対する優れた染
色性を維持している。
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載のメチ
ン染料(b)〜(d)に比べ、アルカリ剤に対する保存安定性
が著しく高く、保存後においても毛髪に対する優れた染
色性を維持している。
【0043】
【表2】
【0044】実施例3〜5及び比較例7〜9 以下に示す2剤式染毛剤を調製し、その還元剤及びアル
カリ剤に対する保存安定性を評価した。なお、これらの
染毛剤のpHは、第1剤が9.5、第2剤が4.3、両者の混合
後は9.3であった。
カリ剤に対する保存安定性を評価した。なお、これらの
染毛剤のpHは、第1剤が9.5、第2剤が4.3、両者の混合
後は9.3であった。
【0045】 (第1剤) (重量%) 25重量%アンモニア水 3.4 塩化アンモニウム 2.7 エタノaール 10.0 プロピレングリコール 10.0 表3に示す染料 0.05 表3に示す還元剤 0.5 イオン交換水 残量 (第2剤) (重量%) 35重量%過酸化水素水 17.1 イオン交換水 残量
【0046】〈評価方法〉調製直後と40℃3カ月保存後
のそれぞれの染毛剤〔第1剤:剤2剤=1:1(重
量)〕について、実施例1と同様の方法及び基準により
染色性を評価した。
のそれぞれの染毛剤〔第1剤:剤2剤=1:1(重
量)〕について、実施例1と同様の方法及び基準により
染色性を評価した。
【0047】〈結果〉表3に示す結果から明らかなよう
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載のメチ
ン染料(b)に比べ、アルカリ剤及び還元剤に対する保存
安定性が著しく高く、保存後においても毛髪に対する優
れた染色性を維持している。
に、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載のメチ
ン染料(b)に比べ、アルカリ剤及び還元剤に対する保存
安定性が著しく高く、保存後においても毛髪に対する優
れた染色性を維持している。
【0048】
【表3】
【0049】実施例6〜11及び比較例10〜13 表4(1剤式)及び表5(2剤式)に示す染毛剤を調製
し、そのアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対する安定性
を評価した。
し、そのアルカリ剤、酸化剤及び還元剤に対する安定性
を評価した。
【0050】〈評価方法〉1剤式染毛剤についてはその
ものを、2剤式染毛剤については第1剤と第2剤の1:
1混合物(重量比)を毛髪に塗布することにより染色を
行った。 (1) 染色力については、上記組成物10gを白髪毛束
(重量10g)に塗布し、30℃の恒温槽に20分間放置し
た。次に、温水で濯ぎシャンプーで洗浄後乾燥し、その
染色性を観察し、下記基準に従い評価した。 (2) 色落ちについては、シャンプー洗浄を20回繰り返
した後の毛束の色調を、処理前の毛束の色調と比較し、
下記基準に従い評価した。 (3) 色調変化については、直接染料を含有する染毛剤
(2剤式の場合は第1剤)の製造直後と40℃6カ月保存
後の色調を比較し、下記基準に従い評価した。
ものを、2剤式染毛剤については第1剤と第2剤の1:
1混合物(重量比)を毛髪に塗布することにより染色を
行った。 (1) 染色力については、上記組成物10gを白髪毛束
(重量10g)に塗布し、30℃の恒温槽に20分間放置し
た。次に、温水で濯ぎシャンプーで洗浄後乾燥し、その
染色性を観察し、下記基準に従い評価した。 (2) 色落ちについては、シャンプー洗浄を20回繰り返
した後の毛束の色調を、処理前の毛束の色調と比較し、
下記基準に従い評価した。 (3) 色調変化については、直接染料を含有する染毛剤
(2剤式の場合は第1剤)の製造直後と40℃6カ月保存
後の色調を比較し、下記基準に従い評価した。
【0051】〈評価基準〉 (1)染色力 ◎:均一に非常に良く染まる ○:均一に良く染まる △:あまり染まらない ×:ほとんど染まらない
【0052】(2)色落ち ◎:処理前とほとんど変わらない ○:処理によりやや色落ちした △:処理によりかなり色落ちした ×:処理により色落ちした
【0053】(3)色調変化 ◎:保存前の色調とほとんど変わらない ○:保存によりやや色調が淡くなった △:保存によりかなり色調が淡くなった ×:処理により色調が淡くなった
【0054】〈結果〉表4及び5に示す結果から明らか
なように、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載
のメチン染料(b)及び(c)に比べ、アルカリ剤、酸化剤及
び還元剤に対する安定性が著しく高く、毛髪に対する染
色性が格段に優れ、かつ保存後においてもその染色性を
維持している。
なように、ベーシックレッド12(a)は、WO99/07334記載
のメチン染料(b)及び(c)に比べ、アルカリ剤、酸化剤及
び還元剤に対する安定性が著しく高く、毛髪に対する染
色性が格段に優れ、かつ保存後においてもその染色性を
維持している。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、染料のアルカ
リ剤、酸化剤及び還元剤に対する安定性が高いため、保
存した場合の剤の色調変化が少なく、かつ毛髪の染色力
が極めて高く、しかも優れた耐光性、耐洗浄性、耐汗
性、耐摩擦性、耐熱性を示す。
リ剤、酸化剤及び還元剤に対する安定性が高いため、保
存した場合の剤の色調変化が少なく、かつ毛髪の染色力
が極めて高く、しかも優れた耐光性、耐洗浄性、耐汗
性、耐摩擦性、耐熱性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮部 創 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB012 AB032 AB332 AB352 AB412 AC072 AC102 AC122 AC182 AC482 AC532 AC552 AC642 AC692 AC772 AC851 AC852 AD642 BB04 BB24 BB43 BB44 BB45 BB48 CC36 DD01 DD08 DD22 DD23 DD28 DD31 DD41 EE01 EE26 4C204 BB09 CB03 DB06 EB10 FB03 GB01
Claims (5)
- 【請求項1】 直接染料として次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、炭素数1
〜4のアルキル基を示し、R7は、水素原子又は炭素数
1〜4のアルキル基を示し、X-は、アニオンを示
す。〕で表される化合物を含有する染毛剤組成物。 - 【請求項2】 pHが5以上である請求項1記載の染毛剤
組成物。 - 【請求項3】 pHが8以上である請求項1記載の染毛剤
組成物。 - 【請求項4】 酸化剤と混合した後に毛髪に適用するも
のである請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成
物。 - 【請求項5】 更に酸化染料を含有する請求項1〜4の
いずれかに記載の染毛剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001201805A JP2002080331A (ja) | 2000-07-07 | 2001-07-03 | 染毛剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206100 | 2000-07-07 | ||
JP2000-206100 | 2000-07-07 | ||
JP2001201805A JP2002080331A (ja) | 2000-07-07 | 2001-07-03 | 染毛剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002080331A true JP2002080331A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=26595572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001201805A Pending JP2002080331A (ja) | 2000-07-07 | 2001-07-03 | 染毛剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002080331A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1352631A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-10-15 | Kao Corporation | Hair dye composition |
JP2004315410A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Asutaa Biyo:Kk | 縮毛矯正と染毛の同時施術方法 |
JP2012236016A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-12-06 | Kao Corp | 毛髪化粧品及びそれを用いた毛髪の染毛又は脱色方法 |
JP2013144084A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-07-25 | Kao Corp | 毛髪化粧品及びそれを用いた毛髪の染毛又は脱色方法 |
JP2020502235A (ja) * | 2016-12-22 | 2020-01-23 | ロレアル | 少なくとも1つの特定のトリアリールメタン染料及び少なくとも1つの蛍光染料を使用するケラチン繊維の染色方法 |
-
2001
- 2001-07-03 JP JP2001201805A patent/JP2002080331A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1352631A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-10-15 | Kao Corporation | Hair dye composition |
JP2004315410A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Asutaa Biyo:Kk | 縮毛矯正と染毛の同時施術方法 |
JP2012236016A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-12-06 | Kao Corp | 毛髪化粧品及びそれを用いた毛髪の染毛又は脱色方法 |
JP2013144084A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-07-25 | Kao Corp | 毛髪化粧品及びそれを用いた毛髪の染毛又は脱色方法 |
JP2020502235A (ja) * | 2016-12-22 | 2020-01-23 | ロレアル | 少なくとも1つの特定のトリアリールメタン染料及び少なくとも1つの蛍光染料を使用するケラチン繊維の染色方法 |
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