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JP2002078020A - 配信システム、携帯無線端末、配信方法 - Google Patents

配信システム、携帯無線端末、配信方法

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Publication number
JP2002078020A
JP2002078020A JP2000264505A JP2000264505A JP2002078020A JP 2002078020 A JP2002078020 A JP 2002078020A JP 2000264505 A JP2000264505 A JP 2000264505A JP 2000264505 A JP2000264505 A JP 2000264505A JP 2002078020 A JP2002078020 A JP 2002078020A
Authority
JP
Japan
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distribution
server
reception environment
wireless terminal
determination
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000264505A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Sato
敏明 佐藤
Ichiro Hino
一郎 日野
Kiyoshi Wada
浄 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000264505A priority Critical patent/JP2002078020A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯無線端末に対する適正かつエラーのない
配信の実現。 【解決手段】 携帯無線端末からサーバに配信要求があ
った際に携帯無線端末における受信環境を判別し、受信
環境が良好であればサーバからのコンテンツの配信が行
われるが、受信環境が良好でない場合は、サーバからの
コンテンツの配信が行われないようにする。その場合
は、配信自体を中止するか、或いはその後、所定期間毎
に受信環境の判別動作が実行され、受信環境が良好と判
別された時点に、配信を実行するようにしたり、さらに
或いは、その後の指定された時点において受信環境の判
別動作が実行され、受信環境が良好と判別されれば配信
が行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話装置等の携
帯無線端末、サーバと携帯無線端末で構成される配信シ
ステム、さらにその配信システムにおける配信方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】PDC(Personal Digital Cellular)
などの方式による移動体通信網での携帯電話装置の利用
が普及しており、また通話だけでなく、各種情報のサー
ビスも実現されている。特に通信ネットワークを介して
サーバから端末装置への各種コンテンツの配信サービス
も実現されており、音楽データ、映像データ、テキスト
データ等のコンテンツを一般ユーザーが電子的に購入で
きるようにもされている。このような配信サービスは、
携帯電話装置のような携帯用の無線端末からも利用でき
るようにされることで、例えば携帯電話装置を所持する
ユーザーは、任意の時点、任意の場所で音楽等のコンテ
ンツの配信を受けることが可能とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで携帯無線端末
によりサーバからの配信を受けることを考えると、次の
ような問題がある。コンテンツの配信は通常、有料で行
われ、ユーザーにとっては対価を払ってのデータの購入
というかたちをとるが、このためにはユーザーの端末に
対して確実かつ高品位なコンテンツデータがダウンロー
ドできなければならない。しかしながら携帯無線端末の
場合は、有線接続される端末に比べて、受信環境によっ
てダウンロード動作に悪影響が生ずる可能性が高い。
【0004】即ち携帯電話装置では、常に良好な電界状
況で通信が実行できることは保証できず、場所によって
は通信不能な地域、いわゆる圏外となって通信が不能と
なったり、或いは電界強度が弱くなったりする。このよ
うな電波状況によっては、ダウンロード中に通信が途絶
えてしまったり、データが一部欠落したりして、コンテ
ンツデータが適正にユーザーに提供されないといった事
態も考えられる。
【0005】また、携帯電話装置は、随所に設けられた
基地局との間で無線通信を行うが、その基地局と多数の
携帯電話装置の間の通信回線が混雑している場合など
も、コンテンツデータにノイズが混入する可能性があ
り、高品位なデータを提供できない。またこのような場
合は、データ伝送レートが低下し、コンテンツのダウン
ロード時間の長時間化を招く。これはユーザーにとって
好ましくない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、携帯無線端末に対してコンテンツの配信を確
実に、また高品位のデータとして実行できるようにする
ことを目的とする。
【0007】このため本発明では、無線伝送路を介して
通信ネットワークに接続される携帯無線端末と、上記通
信ネットワークに接続され上記携帯無線端末にコンテン
ツデータの配信が可能とされるサーバとから成る配信シ
ステムにおいて、携帯無線端末を次のように構成する。
即ち上記携帯無線端末は、上記サーバからの所定のコン
テンツデータの配信を求める操作を行う操作手段と、受
信環境を判別する判別手段と、上記操作手段により配信
を求める操作が行われた場合に、上記判別手段による受
信環境の判別結果に基づいて、上記サーバに対して配信
要求を行う制御手段と、上記配信要求に応じて上記サー
バから配信されたコンテンツデータを記憶する記憶手段
と、を備えているようにする。
【0008】ここで上記判別手段は、上記受信環境とし
て、上記無線伝送路における受信電波状況を判別するも
のとしたり、上記無線伝送路における通信回線の混雑状
況を判別するものとする。
【0009】また上記制御手段は、上記判別手段により
受信環境が良好でないと判別された場合は、上記サーバ
に対する配信要求を実行しないものとする。この場合
は、その後、所定期間毎に上記判別手段に受信環境の判
別動作を実行させ、受信環境が良好と判別された時点
に、上記サーバに対する配信要求を実行する。或いは、
その後の指定された時点において上記判別手段に受信環
境の判別動作を実行させ、受信環境が良好と判別された
場合に、上記サーバに対する配信要求を実行する。
【0010】上記配信システムの配信方法としては、上
記携帯無線端末において所定のコンテンツデータの配信
を求める操作が行われた際に、受信環境を判別する判別
ステップと、上記判別ステップにより受信環境が良好と
判別された場合に、上記携帯無線端末から上記サーバに
対しての配信要求を行う要求ステップと、上記配信要求
に応じて上記サーバからコンテンツデータを上記携帯無
線端末に配信し、上記携帯無線端末において記憶する配
信ステップとが行われるようにする。
【0011】即ち以上のような構成の配信システム、携
帯無線端末、配信方法の場合は、携帯無線端末がサーバ
に配信を要求する際に、受信環境の状況を判別し、受信
環境が良好である場合に、配信要求を行ってコンテンツ
のダウンロードを実行するようにする。受信環境が良好
でない場合は、配信要求を中止するか、或いはその後、
受信環境が良好になったことを判別した時点で配信要求
を行うものである。
【0012】また本発明の配信システムとしては、携帯
無線端末は、サーバからの所定のコンテンツデータの配
信を求める操作を行う操作手段と、上記操作手段により
配信を求める操作が行われた場合に、上記サーバに対し
て配信要求を行う制御手段と、上記配信要求に応じて上
記サーバから配信されたコンテンツデータを記憶する記
憶手段とを備えるようにする。一方、サーバは、上記配
信要求があった際に、上記携帯無線端末における受信環
境を判別する判別手段と、上記判別手段による受信環境
の判別結果に基づいて、上記携帯無線端末に対して配信
を行う配信制御手段とを備えるようにする。
【0013】この場合にサーバの上記判別手段は、上記
受信環境として、上記携帯無線端末における受信電波状
況を判別することとしたり、上記携帯無線端末に接続す
る無線伝送路における通信回線の混雑状況を判別するこ
ととする。また上記配信制御手段は、上記判別手段によ
り受信環境が良好でないと判別された場合は、上記携帯
無線端末に対する配信を実行しない。その場合は、その
後、所定期間毎に上記判別手段に受信環境の判別動作を
実行させ、受信環境が良好と判別された時点に、上記携
帯無線端末に対する配信を実行する。或いは、その後の
指定された時点において上記判別手段に受信環境の判別
動作を実行させ、受信環境が良好と判別された場合に、
上記携帯無線端末に対する配信を実行する。
【0014】以上のような構成の配信システムの場合
は、携帯無線端末がサーバに配信を要求した際に、サー
バ側が携帯無線端末についての受信環境の状況を判別
し、受信環境が良好である場合に、配信要求に応じてコ
ンテンツの配信を実行する。受信環境が良好でない場合
は、配信を中止するか、或いはその後、受信環境が良好
になったことを判別した時点で配信を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していく。実施の形態としては携帯無線端末の例
として携帯電話装置を挙げ、サーバから音楽等のコンテ
ンツの配信を受けることができる例とする。説明は次の
順序で行う。 1.配信システム構成 2.携帯電話装置の構成 3.第1の実施の形態の配信動作 3−1 配信動作の概略 3−2 配信モード設定 3−3 位置登録時の処理 3−4 配信要求時の処理 3−5 回復時実行モードの処理 3−6 指定時刻モードの処理 3−7 位置登録時の処理の変形例 4.第2の実施の形態の配信動作 4−1 配信動作の概略 4−2 配信モード設定及び位置登録時の処理 4−3 配信要求時の処理 4−4 回復時実行モードの処理 4−5 指定時刻モードの処理
【0016】1.配信システム構成 図1に本例の配信システムを含む通信ネットワーク例を
示す。本例の携帯電話装置1は、例えばPDC方式によ
る移動体通信網での携帯電話装置とされ、携帯電話装置
1の現在位置(ユーザーの所在)に応じて、図示するよ
うに各地に設置された基地局101との間で無線電話通
信を行うものとされる。
【0017】基地局101は公衆回線としてのネットワ
ーク100に接続される。例えば家庭などにおいて配置
されている電話器、パーソナルコンピュータなどの有線
端末104もネットワーク100に接続される。即ちネ
ットワーク100は電話回線網を構築するものである。
ネットワーク100は例えばインターネット103など
の他のネットワークにも接続されることで、各端末1,
104などはインターネット上のホームページ閲覧など
も可能とされる。
【0018】本例の配信システムを構築するサーバ10
2は、例えばネットワーク100に接続され、携帯電話
装置1に対して音楽コンテンツなどの配信を行うことが
可能とされる。なお、サーバ102は例えばインターネ
ット103上のサーバであってもよい。
【0019】なお、この図1は非常に簡略化してネット
ワーク構成を示しており、実際には多数の基地局、中継
局、ゲートウエイ等を備えた通信業者の構成部位や、多
数のサーバ、さらには多様な端末が含まれて、広範囲な
ネットワークが形成されているものである。
【0020】2.携帯電話装置の構成 本例の携帯電話装置1の構成を図2,図3で説明する。
図2は実施の形態の携帯電話装置1の外観例を示す。携
帯電話装置1の平面上には、例えば液晶パネル(LC
D)による表示部4が形成される。表示部4は、携帯電
話装置1における小型の筐体上という制限のもとで、比
較的大型に形成されたり、或いはカラー液晶パネルが用
いられることで、高度かつ多様な画面表示を実行可能と
される。例えば表示部4には、操作メニュー、発呼する
電話番号、着信した電話番号や相手の名称、電波受信状
況、電子メールテキスト、サービスメニュー、配信サー
ビスにより受信された文字や画像、キャラクタ画像、ス
クリーンセーバ画像などが表示可能である。また、操作
用の画像として、メニュー画像、アイコン画像などがポ
インタ(又はカーソル)とともに表示されて、いわゆる
GUI(Graffic User Interface)としての操作が可能
とされている。
【0021】携帯電話装置1上には、ユーザーの操作の
ための各種の操作キーやジョグダイヤルなどの操作子が
配された操作部7が設けられる。即ち通話のための各種
操作や、配信サービスを受けるための操作、例えばサー
バ102の画像を閲覧してダウンロードしたいコンテン
ツを選択する操作、後述するモード操作などが可能とさ
れている。アンテナ2は無線電話通信のためのアンテナ
である。通話スピーカ部5,マイク部6は、通話時の音
声の入出力部位となる。
【0022】また本例の携帯電話装置1では、音楽、画
像その他の配信コンテンツを記録したり、或いはユーザ
ーが任意に音楽再生等を楽しむために、可搬性の記録媒
体が着脱可能としている。説明上、可搬性の記録媒体と
してメモリカード90を装着可能とされるものとし、携
帯電話装置1は装着されたメモリカード90に対して音
楽等の記録再生を行うことができる例とする。
【0023】図示するように携帯電話装置1の例えば上
面側にはメモリカード90を装着可能なメモリスロット
3が形成されている。メモリカード90は、図示するよ
うな、例えばプラスチックモールドにより形成された板
状の筐体内部に例えば所定容量のメモリ素子を備える。
本例としては、このメモリ素子としてフラッシュメモリ
(Flash Memory)が用いられるものである。筐体のサイ
ズの具体例としては、60mm×20mm×2.8mm
とされる。このメモリカード90においては、フラッシ
ュメモリ容量としては、4MB(メガバイト),8M
B,16MB,32MB,64MB,128MB,25
6MBの何れかであるものが用意される。またデータ記
録/再生のためのファイルシステムとして、いわゆるF
AT(File Allocation Table)システムが用いられて
いる。書込速度は1500KByte/sec〜330
KByte/sec、読出速度は2.45MByte/
secとされ、書込単位は512バイト、消去ブロック
サイズは8KB又は16KBとされる。また電源電圧V
ccは2.7〜3.6V、シリアルクロックSCLKは
最高20MHzとされる。
【0024】このようなメモリカード90は、いわゆる
マルチメディア用途の記録媒体として、各種データ(コ
ンピュータ用データ、音楽データ、音声データ、動画像
データ、静止画像データ、制御データなど)の記録再生
が可能とされるが、本例では一例として、携帯電話装置
1はメモリカード90を音楽等の記録媒体として用い、
配信システムにより配信された音楽コンテンツをメモリ
カード90に記録できるものとする。また携帯電話装置
1はメモリカード90に記録された音楽コンテンツデー
タを再生させることができ、その再生音声をヘッドホン
端子8及び図2には示していない図3の着信スピーカ部
18に供給する。従ってユーザーはメモリカード90の
再生操作を行うことで、再生音声をヘッドホン端子8に
接続したヘッドホンで聞いたり、或いは着信スピーカ部
18から聞くことができる。
【0025】なお、メモリカード90に対する再生操
作、停止操作、一時停止操作、早送り/早戻し再生動
作、頭出し操作などは、操作部7の操作キーや操作ダイ
ヤルにより可能とされている。
【0026】図3に携帯電話装置1の内部構成を示す。
制御部11は、CPU11や外部インターフェース等を
含むマイクロコンピュータからなり、携帯電話装置1の
動作、即ち音声通話動作やデータ配信のための各種通信
動作、さらには各種情報の記憶、管理、ユーザー操作、
表示動作等についての全体的な制御を行う部位とされ
る。また時刻表示や、後述する配信時の処理のために内
部時計機能を備える。
【0027】メモリ部12は、ROM、フラッシュメモ
リ、D−RAMなど、携帯電話装置1内に設けられる記
憶領域を包括的に示しており、制御部11の制御に基づ
いて情報の記憶/読み出しが行われる。そしてメモリ部
12は、例えば制御部11が各種制御を行うための動作
プログラム、処理に用いる係数や設定値の記憶に用いら
れたり、制御部11の演算処理等のためのワーク領域、
レジスタ領域として用いられる。またデータ配信により
取り込まれた情報の格納や、ユーザが登録した電話番号
等の記憶も行われる。
【0028】操作部7は、図1に示したように携帯電話
装置1の筐体上に設けられる各種操作子であり、ユーザ
ーの操作に供される。操作部7による操作情報は制御部
11に供給される。制御部11は、操作部7を用いたユ
ーザーの操作に応じて、所要の制御動作を実行すること
になる。なおユーザーは、操作部7の操作によりメッセ
ージ入力やダイヤル登録のために文字情報を入力するこ
とも可能とされ、制御部11は入力された文字情報につ
いて、送信処理やメモリ部12への記憶処理を行う。
【0029】アンテナ3,アンテナ共用器13,RF部
14,ベースバンド処理部15,音声部16は通話時や
データ通信時の通信処理を実行する。アンテナ共用器1
3は、受信タイミングと送信タイミングでRF部14の
受信系、送信系とアンテナ2の接続を切り換える。RF
部14は、選択された所要の周波数での受信/復調処
理、或いは送信時の変調処理や、例えばTDMA方式
(Time Division Multiplex Access)のエンコード/デ
コード処理などを行う。即ち、送信時にはベースバンド
処理部15から供給される信号についてTDMAエンコ
ード及び所要周波数による変調処理を施すとともに、そ
の送信信号について増幅を行い、アンテナ共用器13を
介してアンテナ3から送信出力させる。受信時にはアン
テナ3で受信された電波がアンテナ共用器13を介して
供給され、その信号についての増幅を行い、所要の周波
数チャネルでの受信/復調処理、TDMAデコード等を
行って、ベースバンド信号として復調し、ベースバンド
処理部15に供給する。
【0030】ベースバンド処理部15は、受信時にはR
F部14でベースバンド信号まで復調された信号につい
ての所定の信号処理を行う。音声通話時においてベース
バンド処理部15でデコードされた信号は、音声部16
に供給され通話スピーカ部5から出力される。またマイ
ク部6から入力された信号は音声部16の処理を介して
ベースバンド処理部15に供給されて所定の信号処理が
施され、さらにRF部14で上記処理されて送信され
る。
【0031】データ配信サービス等にかかるコンテンツ
等のデータ通信時においては、受信されたデータはベー
スバンド処理部15を介して制御部11に供給される。
供給されたデータ、例えば画像データやテキストデータ
は、制御部11の制御によってメモリ部12に記憶され
たり、表示部4にデータ内容が表示される。また、本例
では後述する配信動作でダウンロードされる音楽コンテ
ンツは、一時的にメモリ部12に格納してもよいが、制
御部11の制御によって装填されているメモリカード9
0に記録されるようにする。またメモリ部12(或いは
メモリカード90に記録された)テキストデータ、画像
データなどの何らかのデータ送信を行う場合は、例えば
メモリ部12等に記憶されたデータが制御部11によっ
てベースバンド処理部15に供給され、RF部14の送
信系で処理され、アンテナ2から送信出力される。
【0032】リンガ音源部17は、制御部11の制御に
基づいて電子音、電子音メロディ、又はメッセージ音声
としての信号を発生させる部位であり、その音声信号を
オーディオ処理部23を介して着信スピーカ部18に供
給し、出力させる。制御部11は、携帯電話としての着
信があった場合に、リンガ音源部17からリンガ音(着
信音)としての音声信号を出力させ、ユーザーに着信を
通知する。
【0033】バイブレータ19は、この携帯電話装置1
の本体を振動させる機構を有する部位であり、いわゆる
バイブレーションをユーザーに触覚により感知させる部
位である。制御部11は、携帯電話としての着信があっ
た場合に、バイブレータ19を動作させ、ユーザーに電
話着信を通知する。
【0034】また上述したようにメモリカード90に対
するメモリスロット3が形成され、メモリカード90を
装着できるが、装着されたメモリカード90に対しては
メモリインターフェース20を介して書込/読出のため
のアクセスが行われる。制御部11は、メモリカード9
0に対する記録再生動作を制御する記録再生制御部22
に指示を出すことで、メモリカード90に対するアクセ
スを実行させる。例えばユーザーがメモリカード90に
ついての再生操作を行った場合は、制御部11は記録再
生制御部22に指示を出して再生を実行させる。即ちメ
モリインターフェース20によりメモリカード90から
所定のデータの読出を実行させ、エンコーダ/デコーダ
21によりデコード処理を実行させる。例えばメモリカ
ード90には圧縮処理及び暗号化処理が施されてデータ
が記録されるが、これに対するデコード処理として暗号
化解読処理、圧縮に対する伸張処理を実行させること
で、例えば44.1KHzサンプリング、16ビット量
子化の、通常のデジタルオーディオデータの段階にまで
デコードさせる。
【0035】デコードされたオーディオデータは記録再
生制御部22によってオーディオ処理部23に供給さ
れ、まずD/A変換処理によりアナログオーディオ信号
とされる。そしてアナログオーディオ信号について、出
力先に応じた所定の増幅処理、インピーダンス調整など
を行い、着信スピーカ部18,ヘッドホン端子8に出力
される。
【0036】上述のように配信サービスにより音楽コン
テンツデータが受信される場合は、ベースバンド処理部
15から得られるコンテンツデータは制御部11を介し
て記録再生制御部22に供給され、この記録再生制御部
22の制御によってメモリカード90に書き込まれる。
即ち記録再生制御部22は、コンテンツデータをエンコ
ーダ/デコーダ21により圧縮エンコード処理、暗号化
処理などの所定のエンコード処理を実行させ、メモリイ
ンターフェース20によりメモリカード90に記録させ
る。なお、ベースバンド処理部15で得られるコンテン
ツデータが直接エンコーダ/デコーダ22に供給される
ような信号経路を形成してもよい。
【0037】3.第1の実施の形態の配信動作 3−1 配信動作の概略 以上のような構成の携帯電話装置1により、サーバ10
2からの配信サービスを受ける際の動作として、第1の
実施の形態を説明していく。図4は第1の実施の形態に
おけるコンテンツ配信のための動作を、ユーザーの所持
する端末(携帯電話装置1)、基地局101、サーバ1
02のそれぞれについて概略的に示しているものであ
る。
【0038】移動体通信ネットワークに属する携帯電話
装置1は、非通話時においては基地局101に対して定
期的に位置登録という通信動作を実行している。これは
携帯電話装置1と、その携帯電話装置1の現在位置に対
応する基地局101が相互に確認を行うための動作であ
り、本例に限らず、現在普及している移動体通信ネット
ワークにおいて実行されている動作である。即ち携帯電
話装置1が定期的に位置登録S1,S2としての送信動
作を行っていることで、図1に示した各基地局101
は、現在、その基地局101の通信エリアに属している
携帯電話装置1を把握できるものとなる。
【0039】携帯電話装置1のユーザーが、サーバ10
2からの配信サービスを受けたいと思った場合は、操作
部7により、サーバ102に通信回線を接続することを
指示する操作を行う。このユーザー操作に応じて、携帯
電話装置1(制御部11)は、基地局101を介してサ
ーバ102に接続要求の送信を行う(S3)。接続要求
があると、サーバ102は、その要求を行った携帯電話
装置1に対する認証処理を行う(S4)。例えばコンテ
ンツの配信による販売システムである場合、予めサーバ
102にユーザー登録、課金方法の設定などが必要とさ
れることが多い。即ちサーバ102は各登録ユーザーに
ついて、端末ID、ユーザーの名称、住所、暗証番号、
パスワード、銀行口座番号やクレジットカードナンバな
どを管理した状態とされており、換言すれば、このよう
な登録を行ったユーザに対して配信サービスを実行する
ものとされる。そこで、携帯電話装置1は接続要求の際
には端末ID、暗証番号等、所要のデータも同時に送信
するようにし、サーバ102では、それらのデータが適
正であるか否かなどの認証を行なう。そしてその認証が
OKとなって初めて、接続を許可するものである。
【0040】認証OKとなった場合は、サーバ102は
携帯電話装置1に接続許可の通知を送信する(S5)。
これによって接続処理が実行され、携帯電話装置1から
サーバ102の配信メニュー等の画像/テキストなどが
閲覧できる状態に接続が確立されることになる(S
6)。
【0041】接続された状態で、ユーザーは携帯電話装
置1の表示部4に表示されるサーバ102のメニュー画
像などから、所望の楽曲を選択し、購入の意志を示す操
作を行う(S7)。ここで携帯電話装置1の制御部11
は、ユーザーの購入操作に対して、すぐにはサーバ10
2に対する配信要求は行わず、まず受信環境の確認を行
う(S8)。具体的には、その時点において電波状況が
良好であるかを確認し、また回線状況が良好、即ち回線
の混み具合が低いか否かを確認する。詳しくは後述する
が、電波状況については図9の処理により制御部11自
身で確認できる。一方、回線の混み具合については、制
御部11では判断できないため、基地局101に対して
回線状況確認依頼を送信し(S8a)、それに応じた基
地局101からの返信である回線状況通知(S8b)を
受信することで判別する。基地局101は後述する図1
0の処理で回線状況を判別する。
【0042】制御部11は、電波状況、回線状況という
受信環境が良好であると判断した場合は、その時点でサ
ーバ102に対して配信要求を行うことになるが(結果
がOKの場合、破線で示すように配信要求動作に進
む)、現在、受信環境が良好ではないと判断した場合
は、その時点では配信要求の送信を行わずに、配信モー
ド処理を行う(S9)。配信モードとは、ユーザーが予
め設定しておくものであり(但しこの時点で設定するも
のとしてもよいが)、本例では、回復時実行モード、指
定時刻モード、配信不実行モードの3つのモードが用意
され、ユーザーが任意に選択できるものとする。
【0043】回復時実行モードとは、その後、定期的に
受信環境の確認を行い、受信環境が良好な状態に回復し
たら、そのときにサーバ102に対して配信要求を行う
モードである。指定時刻モードとは、その後、ユーザー
が指定した時刻に受信環境の確認を行い、その時点で受
信環境が良好な状態に回復していたら、そのときにサー
バ102に対して配信要求を行うモードである。配信不
実行モードとは、この時点で配信要求の実行を中止する
モードである。この場合ユーザーの曲選択操作、購入指
示操作に基づく処理は中止され、ユーザーは必要であれ
ば、その後の任意の時点で再び曲選択操作、購入指示操
作を行うようにする。
【0044】即ち配信モード処理(S9)では、これら
のモードのうち、ユーザーが設定したモードに応じて、
その後の処理を決める処理となる。この配信モード処理
(S9)を実行したら、携帯電話装置1の制御部11は
サーバ102に対する通信回線を切断する(S10)。
つまり配信要求を行わないまま接続を終了させることに
なる。
【0045】回復時実行モード或いは指定時刻モードと
されていた場合は、その後、携帯電話装置1は定期的
に、或いは指定時刻において、受信環境の確認を行う
(S11)。上述の場合と同様に電波状況については図
9の処理により制御部11自身で確認し、一方、回線の
混み具合については、基地局101に対して回線状況確
認依頼を送信し(S11a)、それに応じた基地局から
回線状況通知(S11b)を受信することで判別する。
【0046】ここで、受信環境が良好な状態に回復して
いたとすると、携帯電話装置1は、サーバ102に対し
て接続要求を送信する。サーバ102はこれに対して認
証処理を行い(S13)、認証OKであれば許可通知を
携帯電話装置1に送信する。そして接続処理により携帯
電話装置1とサーバ102が接続された状態となる(S
15)。なお、上述の通信切断時(S10)などの際
に、後に再接続することの通知及びその他の必要なデー
タを携帯電話装置1からサーバ102に送信しておき、
再び接続要求(S12)を行った際は、サーバ102の
認証処理(S13)が簡易化又は省略されるようにして
もよい。
【0047】サーバ102との間で通信接続されたら制
御部11は、サーバ102に対して配信要求を行う(S
16)。つまり上述した(S7)の時点でユーザーが指
定していた楽曲の配信を要求するものである。この配信
要求に応じてサーバ102は、要求された音楽コンテン
ツの配信処理を実行する(S17)。携帯電話装置1
は、配信されてくる音楽コンテンツを受信し、メモリカ
ード90に書き込む処理を行う(S18)。これによっ
て、配信が完了することになる。
【0048】以上のような本例の配信動作によれば、携
帯電話装置1はサーバ102に配信を要求する際に、ま
ず受信環境の状況を判別する。そして受信環境が良好で
あれば配信要求を行ってコンテンツのダウンロードを実
行するようにする。ところがその時点で受信環境が良好
でない場合は、配信要求を中止するか、或いはその後、
受信環境が良好になったことを判別した時点で配信要求
を行うものである。このような動作によって、受信環境
が良好でない時点で音楽コンテンツ等のデータ配信が実
行されることを回避できる。従って、受信環境の影響に
よって不完全なデータ配信、ノイズの多いデータの配
信、長時間を要する配信などが行われてしまうことを防
止できる。また、ユーザーが操作した時点で受信環境が
悪く、配信要求を行わない場合でも、それによって配信
要求処理をうち切るか、環境回復時に自動的に配信要求
を実行させるか、或いは指定した時刻に環境が回復して
いたら自動的に配信要求を実行させるか、を配信モード
選択によりユーザーが任意に選択できることで、ユーザ
ーの事情にあわせた処理を実現できる。
【0049】3−2 配信モード設定 以下、上記図4で説明した配信動作を実現するための各
種処理について述べていく。まず配信モード設定処理に
ついて述べる。本例の携帯電話装置1は、ユーザーが任
意の時点で上述の配信モードを選択しておくことができ
るものとした。例えば制御部11がユーザー操作に応じ
て図5の処理を行うことで、携帯電話装置1における各
種のモード設定操作と同様に、ユーザーは操作部7から
の操作により配信モードを選択できる。
【0050】ユーザーがモード設定の操作を行った場合
は、制御部11の処理はステップF101からF102
に進み、表示部4にモードメニュー表示を実行させる。
このモードメニュー表示とは、例えば携帯電話装置1で
選択できる多様なモードを一覧表示したものあり、時計
設定モード、着信音選択モード、表示モードなどの各種
モードとともに、配信モードも提示される。このような
モードメニュー表示に対して、ユーザーが時計設定モー
ドなど他のモードを選択した場合は、ステップF103
からその選択されたモードについての処理に移るが、配
信モードを選択した場合は、制御部11はステップF1
03からF104に進んで、表示部4に配信モードメニ
ューを表示させる。
【0051】配信モードメニューは、上述した回復時実
行モード、指定時刻モード、配信不実行モードの3つの
モードを選択可能に表示したものであり、この配信モー
ドメニューに対してユーザに選択を求める。そしてユー
ザーが選択を行ったら、ステップF105からF106
に進んで、選択された配信モードを登録する。例えばメ
モリ部12における所定の領域に記憶する。メモリ部1
2の不揮発性メモリ領域に登録することとしてもよい。
【0052】これによって、ユーザーは任意の時点で任
意の配信モードを選択して設定できるものとなる。もち
ろん一旦設定しても、同様の操作により設定(登録され
た配信モード)を変更できる。
【0053】3−3 位置登録時の処理 続いて携帯電話装置1の位置登録時の処理について図6
で説明する。上述のように移動体通信網の端末装置とし
ては、例えば一定時間間隔で基地局101に対して位置
登録のための通信を行っている。ここで本例の場合は、
図4で説明したように、配信要求を実行しようとする際
に受信環境の判別を行うものであるが、特にその際の電
波状況の判別のために、常時、定期的に電界レベルの測
定を行うようにしている。そこで、この定期的な電界レ
ベルの測定を、位置登録のための通信時に行うようにし
たのが図6の処理例である。
【0054】例えば制御部11は、非通話時においては
図6のステップF201で、位置登録のタイミングとな
ったか否かを監視している。例えば前回の位置登録実行
時から所定時間経過したか否かを確認する。そして位置
登録タイミングであると判断した場合は、ステップF2
02に進んで、基地局101に対して位置登録のための
送信を行う。基地局101ではこの送信により携帯電話
装置1が、その基地局101の通信エリアにいることを
確認する。そして携帯電話装置1に対して基地局101
の範囲内の位置であることを示す位置情報を送信し、携
帯電話装置1に確認させる。
【0055】携帯電話装置1の制御部11は、ステップ
F203として基地局101からの通信を受信し、位置
登録動作における所要の処理を実行するが、この受信動
作により、その時点の電界レベルが検知できることにな
る。そこでステップF204で電界レベルを判別し、ス
テップF205で判別した電界レベルの値をメモリ部1
2の所定の領域(電界レベル記憶領域)に記憶する。
このような位置登録及び電界レベル記憶処理を、一定時
間毎に実行するものとなる。
【0056】メモリ部12における電界レベル記憶領域
は、例えば図7のように、レジスタナンバとして複数の
記憶エリアが確保されている。この例では、レジスタナ
ンバR1〜R5として5つの記憶エリアの例としている
が、このような電界レベル記憶領域がいわゆるリングメ
モリ形態で用いられることで、常に過去5回分の判別さ
れた電界レベルが保持されているようにする。もちろん
過去5回分とするのは一例にすぎない。
【0057】また電界レベルの値は、例えば「0」
「1」「2」「3」とする。そして上記ステップF20
4では、ステップF203での基地局101からの受信
時の受信電界強度を3つの閾値で判別することで、
「0」:圏外、「1」:弱、「2」:中、「3」:強、
という判別値(電界レベル値)を生成する。
【0058】そして判別された電界レベル値は、ステッ
プF205でレジスタナンバR1のエリアに書き込まれ
る。なお、その直前には、レジスタナンバR4の電界レ
ベル値がレジスタナンバR5のエリアに書き込まれ、レ
ジスタナンバR3の電界レベル値がレジスタナンバR4
のエリアに書き込まれ、・・・レジスタナンバR1の電
界レベル値がレジスタナンバR2のエリアに書き込まれ
る。つまり電界レベル記憶領域において、レジスタナン
バR(n)の値がR(n+1)のエリアに書き込まれる
という、データシフトが行われる。
【0059】従って、ステップF205では、電界レベ
ル記憶領域において最も古い電界レベル値が廃棄されな
がら、今回の最新の電界レベル値が記憶されていくこと
になり、これによって常に過去5回分の判別された電界
レベル値が蓄積されている状態となる。このように蓄積
されている電界レベル値は、後述するように、電波状況
の判別を行う際に利用される。
【0060】なお、電界レベルの判別及び電界レベル記
憶領域への書込は、非通話時にはこのように位置登録の
際に行われるようにすればよいが、通信実行時にも行わ
れるようにする。通信実行中は常時、受信電界強度を測
定できるため、例えば通信中も所定間隔毎にステップF
204,F205の処理を実行し、蓄積する電界レベル
値を更新していくものである。
【0061】3−4 配信要求時の処理 次に、携帯電話装置1の配信要求時の処理を図8で説明
する。これは図4においてユーザーが曲の選択及び購入
の意志を示す操作を行った時点(S7)以降の制御部1
1の処理を示している。
【0062】楽曲コンテンツの購入のためのユーザー操
作(図4のS7)があった場合は、制御部11は図8の
ステップF301からF302に進み、まず、現在の電
波状況が良好であるか否かのチェックを行う。この電波
状況のチェックは例えば図9のように行われる。
【0063】制御部11はまずステップF350で、上
述したメモリ部12における電界レベル記憶領域に記憶
されている最新の電界レベル値、即ち図7の例ではレジ
スタナンバR1のエリアに格納されている値を確認す
る。ここで、最新の電界レベル値が「0」、つまり圏外
とされていた場合は、ステップF354に進んで、電界
状況はNG(良好でない)と判断する。図8の配信要求
時とは、その直前にサーバ102との接続が確立された
場合(図4のS6)の、ユーザー操作に応じた処理時で
あるため、この図8のステップF302の時点で、図9
のステップF350において最新の電界レベル値が「圏
外」を示す値となっていることは、あまりないと考えら
れるが、例えばユーザーが移動しながら、サーバ102
の配信メニューを表示部4で閲覧しているような場合
は、図8のステップF302の時点で圏外の位置に移動
されてしまうこともあり得る。この場合、当然サーバ1
02との接続は保たれなくなっている状態である。
【0064】図9のステップF350で圏外と判定され
なければ、制御部11はステップF351で、電界レベ
ル記憶領域に記憶されている、例えば過去5回の電界レ
ベル値について、総和を求める演算を行う。そしてステ
ップF352で、総和値が、所定のスレッショルド値T
h以上となっているか否かを確認する。このスレッショ
ルド値Thは、例えば過去5回の電界レベルの和が、コ
ンテンツ配信の実行に適したレベルであるか否かを判定
する値として予め設定されている値である。そして総和
値がスレッショルド値Th以上であれば、ステップF3
53で電波状況はOK(良好)であると判断し、一方総
和値がスレッショルド値Th未満であれば、ステップF
354で電波状況はNGであると判断する。
【0065】例えば図7で説明したように過去5回の電
界レベル値を記憶している場合、総和値の最大値は15
(=「3(強)」×5)、最小値は1(この場合は少な
くとも最新の電界レベル値は「0(圏外)」でないた
め)である。このような総和値に対して、例えばスレッ
ショルド値Th=10とし、10以上であれば電波状況
は良好であると判断するなどの例が考えられる。
【0066】なお、例えば過去5回など、ある程度遡っ
ての電界レベル値を判断に反映させるのは、電界状況の
安定性も考慮に入れるためである。また、もちろん図9
の処理は一例にすぎず、他の処理方式で電波状況を判断
してもよい。
【0067】図8のステップF302として、図9の処
理が行われることで、まず現在の電波状況がチェックさ
れるが、電波状況がNGとしての結果がでた場合は、ス
テップF303からF308に進む。これは、電波状況
が良好でないため、配信要求をこの時点で実行しないこ
とになる処理に進むものである。一方、電波状況はOK
という判断が得られた場合は、ステップF304に進
み、続いて回線状況(混み具合)のチェックを行うこと
になる。
【0068】図4の説明で述べたように、回線状況は基
地局101でなければ確認できないため、制御部11は
基地局101に対して回線状況確認依頼を送信する(図
4のS8a)。そしてその依頼の結果の基地局101か
らの回線状況通知を受信する(図4のS8b)。この送
受信処理がステップF304で実行する処理となる。
【0069】基地局101においては、携帯電話装置1
からの回線状況確認依頼があった場合は、それに応じて
図10の処理を行うことになる。即ち回線状況確認依頼
が受信されたら基地局101の処理はステップF401
からF402に進み、トラフィックチェックを行う。基
地局101に対しては各携帯電話装置1は定期的に位置
登録を行っているため、基地局101は現時点で登録さ
れている(当該基地局101の通信エリアに存在する)
携帯電話装置の数を把握している。また当然ながら、現
在、当該基地局101を介して通信を行っている携帯電
話装置の数も把握している。そこでトラフィックチェッ
クとしては、登録された携帯電話装置の数と、通信中の
携帯電話装置の数をチェックする。或いは通信中の携帯
電話装置の数のみのチェックでもよい。
【0070】これによって回線使用状況、即ち混み具合
が確認できるため、その混み具合(例えば通話中の携帯
電話装置の数)が所定レベル以下であれば、回線の混雑
はないのでステップF403からF404に進んで、回
線状況はOK(良好)であるとし、携帯電話装置1に対
してその旨を示す回線状況通知を送信する。一方、混み
具合が所定レベル以上であれば、回線が混雑していると
し、ステップF403からF405に進んで、回線状況
はNG(良好でない)とする回線状況を携帯電話装置1
に送信する。
【0071】携帯電話装置1の制御部11は、図8のス
テップF304の回線状況チェックの結果、つまり受信
された回線状況通知の結果、回線状況がNGと判別され
た場合は、ステップF305からF308に進む。これ
は、回線状況が良好でないため、配信要求をこの時点で
実行しないことになる処理に進むものである。
【0072】一方、回線状況はOKという判断が得られ
た場合は、ステップF306に進み、この時点でサーバ
102に対して配信要求を行う。つまりステップF30
1のユーザー操作の際に、ユーザーが指定した音楽コン
テンツの配信を求める通知をサーバ102に対して送信
する。これに応じてサーバ101は、指定された音楽コ
ンテンツの配信を開始するが、制御部11は、ステップ
F307で、配信されるコンテンツデータを受信し、メ
モリカード90に記録していく処理、即ちダウンロード
処理を行う。そして配信が完了し、所要のコンテンツデ
ータのメモリカード90への記録が完了したら、ステッ
プF312でサーバ102との間の通信を切断し、処理
を終える。即ちこれは、ユーザーが配信のための操作を
行った時点において、受信環境が良好であったために、
その時点で配信が行われた場合の動作となる。
【0073】ところが、ユーザーが配信のための操作を
行った時点において、ステップF302又はF304の
処理で、電波状況、回線状況のどちらかが一方でもNG
とされた場合は、受信環境が良好でないため、配信要求
をこの時点で実行しないこととし、ステップF308に
進んで、その後の処理の設定を行うものとなる。
【0074】まずステップF308では、上述した図5
の処理でメモリ部12に登録されていた配信モードを読
み出す。つまりユーザーが予め選択していた配信モード
である。これによって、回復時実行モード、指定時刻モ
ード、配信不実行モードのいずれかが、現在選択されて
るモードとして読み出される。なお、ユーザーが予め配
信モードの選択の操作を行っていなかった場合は、デフ
ォルトモードとして、特定のモードが登録されているよ
うにしてもよいし、或いはこの時点でモード選択をユー
ザーに求めるようにしてもよい。
【0075】ステップF309では、現在選択されてい
るモードが配信不実行モードであるか否かを判断する。
上述したように配信不実行モードとは、受信環境が悪い
場合は、その時点で配信を中止するモードである。従っ
て、配信不実行モードであった場合は、ステップF31
2に進んで、サーバ102との間の通信を切断し、処理
を終える。この場合は、今回のユーザーの配信のための
操作は無効となるため、ユーザーは必要に応じて、任意
の時点で再度配信を求める操作を行うことになる。つま
り図4の接続要求(S3)からを再度実行する。
【0076】現在選択されている配信モードが、回復時
実行モード或いは指定時刻モードであった場合は、その
後、受信環境が回復したら配信要求を行うことになる。
このためステップF310で回復時実行モード或いは指
定時刻モードとしての機能をオンとし、またステップF
311で、上記ステップF301でのユーザー操作、即
ちユーザーが選択したコンテンツ等を有効なものとして
記憶しておく処理を行った後、ステップF312でサー
バ102との間の通信を切断する。つまりこの場合は、
配信のための処理を、受信環境が回復するまで一時的に
中断するような意味合いとなる。
【0077】以上のように、ユーザーが配信を求める操
作を行った際の処理が行われることで、受信環境が良好
であれば配信が実行され、一方、その時点で受信環境が
良好でなければ、配信要求は中止又は中断される。従っ
て、受信環境が悪い状態で配信が行われることが回避さ
れることで、不完全もしくはデータ品質の悪いコンテン
ツデータが取り込まれることを回避できる。またその場
合は、ユーザーの事情に応じて、中止、又は後の受信環
境の回復を待って配信が実行されるように中断されるこ
とで、ユーザーに最適な対応処理が可能となる。
【0078】3−5 回復時実行モードの処理 上述のように受信環境が良好でなくて配信要求が中断さ
れた場合において、回復時実行モードの機能がオンとさ
れた場合は、図8のステップF312で通信切断が行わ
れた後に、図11の処理が実行されることになる。
【0079】回復時実行モードの場合は、制御部11は
図8の処理を終了した後、図11のステップF501で
所定時間の経過を監視している。この所定時間とは、制
御部11の処理プログラム上で予め設定されている時間
としてもよいし、ユーザーが所定の操作で任意に設定で
きる時間としてもよい。
【0080】そして所定時間の経過が確認されたら、制
御部11は処理をステップF502に進め、まず電波状
況チェックを行う。これは上記図8のステップF302
と同様に図9に示した処理を行うものとなる。ここで、
電波状況がNGという結果がでた場合は、ステップF5
03からF501に戻って、再び所定時間が経過するこ
とを待機する。電波状況がOKという結果がでた場合
は、ステップF503からF504に進み、続いて回線
状況のチェックを行う。これも図8のステップF304
と同様の処理であり、基地局101に対して回線状況確
認依頼を送信し、その結果基地局101から送られてく
る回線状況通知によりOK/NGを判断することにな
る。基地局101では回線状況確認依頼に応じて図10
の処理を行う。ここで、回線状況がNGという結果がで
た場合は、ステップF505からF501に戻って、再
び所定時間が経過することを待機する。
【0081】回線状況がOKであった場合は、現時点に
おいて受信環境が良好であると判断されたことになる。
そこでステップF506に進んで、サーバ102に対し
て接続要求を行う(図4のS12)。これに対してサー
バ102は認証処理を行い、認証OKであれば許可通知
を送信してくるが(図4のS13,S14)、許可通知
が受信されたら、制御部11はステップF507からF
508に進んで、サーバ102との間の接続を確立する
処理を行う(図4のS15)。なお、サーバ102から
不許可の通知があった場合は、エラー処理となる。
【0082】サーバ102との間の通信接続が確立され
たら、制御部11はステップF509でサーバ102に
対して配信要求を送信する。つまり上記図8のステップ
F301のユーザー操作の際に、ユーザーが指定した音
楽コンテンツであって、ステップF311で記憶してお
いた音楽コンテンツの配信を求める通知をサーバ102
に対して送信する(図4のS16)。
【0083】これに応じてサーバ101は、指定された
音楽コンテンツの配信を開始するが(図4のS17)、
制御部11は、ステップF510で、配信されるコンテ
ンツデータを受信し、メモリカード90に記録していく
処理、即ちダウンロード処理を行う(図4のS18)。
そして配信が完了し、所要のコンテンツデータのメモリ
カード90への記録が完了したら、ステップF312で
サーバ102との間の通信を切断し、処理を終える。
【0084】このように回復時実行モードとされている
場合は、図8の処理後において、制御部11は一定時間
毎に受信環境のチェックを行う。そして受信環境が良好
になったことが確認された時点でサーバ102との間で
再度通信を確立し、配信要求を行う。これによって上記
図8の処理で中断されていた配信が、その後の時点で実
行されることになる。従って、ユーザーが受信環境が悪
い時点で配信を求める操作を行い、図8の処理で配信動
作が中断された場合でも、その後、受信環境の回復に応
じて配信動作が完了されるため、ユーザーは、適正かつ
高品位なコンテンツデータの配信を受けることができ
る。
【0085】3−6 指定時刻モードの処理 図8の処理において受信環境が良好でなくて配信要求が
中断された場合において、指定時刻モードの機能がオン
とされた場合は、図8のステップF312で通信切断が
行われた後に、図12の処理が実行されることになる。
【0086】指定時刻モードの場合は、制御部11は図
8の処理を終了した後、まず図12のステップF601
で、ユーザーに配信処理を再開すべき時刻の入力を求め
る。例えば表示部4に時刻入力画面を表示させる。ユー
ザーは自分の都合に合わせて、任意の時刻を入力する。
そして制御部11は時刻が入力されたら、ステップF6
02からF603に進み、その入力時刻を指定時刻とし
て設定する。
【0087】なお、ここではユーザーが、或る特定の時
刻を入力するものとしているが、例えば現在より何時間
後、何分後、などというように、現時点からの経過時間
をユーザーが入力するようにしてもよい。この場合制御
部11は、現在時刻と入力された経過時間から、指定時
刻を算出すればよい。
【0088】指定時刻が設定された、続いて制御部11
はステップF604で指定時刻が到来することを待機す
るものとなる。つまり制御部11は内部時計と指定時刻
の比較処理を行いながら、時刻到来を監視する。
【0089】そして指定時刻となったら、制御部11は
処理をステップF605に進め、まず電波状況チェック
を行う。これは上記図8のステップF302と同様に図
9に示した処理を行うものとなる。ここで、電波状況が
NGという結果がでた場合は、ユーザーが指定した時刻
においても、再び受信環境が悪いと判断されることにな
るため、配信要求を行わなず、ステップF601に戻
る。すなわちステップF601〜F604として、再び
ユーザーに時刻指定を求め、指定時刻が設定されたら、
その時刻到来を待機する。
【0090】電波状況がOKという結果がでた場合は、
ステップF606からF607に進み、続いて回線状況
のチェックを行う。これも図8のステップF304と同
様の処理であり、基地局101に対して回線状況確認依
頼を送信し、その結果基地局101から送られてくる回
線状況通知によりOK/NGを判断することになる。基
地局101では回線状況確認依頼に応じて図10の処理
を行う。ここで回線状況がNGという結果がでた場合
も、ユーザーが指定した時刻においても、再び受信環境
が悪いと判断されることになるため、配信要求を行わな
ず、ステップF601に戻る。すなわちステップF60
1〜F604として、再びユーザーに時刻指定を求め、
指定時刻が設定されたら、その時刻到来を待機する。
【0091】なお、指定時刻において受信環境、即ち電
波状況と回線状況のいずれかが悪いと判断された場合
は、このように再度の指定時刻設定を行わずに、その時
点で配信のための処理を中止させるようにしてもよい。
つまりこの指定時刻モードの処理を終了させ、上述の配
信不実行モードの場合のように配信が行われないまま一
連の処理を終了させるものである。或いは、ステップF
601に戻った時点で、ユーザーが再度時刻指定を行う
か、或いはこの時点でコンテンツ購入をあきらめて配信
処理を終了させるかを選択できるようにしてもよい。さ
らには、ステップF601の入力要求に対してユーザー
が複数の時刻を指定できるようにし、その複数の指定時
刻で受信環境のチェックが行われ、受信環境が良好とさ
れた時点で配信が実行されるようにしてもよい。
【0092】ステップF608で回線状況がOKであっ
た場合は、現時点、つまりユーザーが指定した時点にお
いて受信環境が良好であると判断されたことになる。そ
こでステップF609に進んで、サーバ102に対して
接続要求を行う(図4のS12)。これに対してサーバ
102は認証処理を行い、認証OKであれば許可通知を
送信してくるが(図4のS13,S14)、許可通知が
受信されたら、制御部11はステップF610からF6
11に進んで、サーバ102との間の接続を確立する処
理を行う(図4のS15)。なお、サーバ102から不
許可の通知があった場合は、エラー処理となる。
【0093】サーバ102との間の通信接続が確立され
たら、制御部11はステップF612でサーバ102に
対して配信要求を送信する。つまり上記図8のステップ
F301のユーザー操作の際に、ユーザーが指定した音
楽コンテンツであって、ステップF311で記憶してお
いた音楽コンテンツの配信を求める通知をサーバ102
に対して送信する(図4のS16)。
【0094】これに応じてサーバ101は、指定された
音楽コンテンツの配信を開始するが(図4のS17)、
制御部11は、ステップF613で、配信されるコンテ
ンツデータを受信し、メモリカード90に記録していく
処理、即ちダウンロード処理を行う(図4のS18)。
そして配信が完了し、所要のコンテンツデータのメモリ
カード90への記録が完了したら、ステップF614で
サーバ102との間の通信を切断し、処理を終える。
【0095】このように指定時刻モードとされている場
合は、図8の処理後において、制御部11はユーザーが
指定した時刻に受信環境のチェックを行う。そしてその
時点で受信環境が良好になっていれば、サーバ102と
の間で再度通信を確立し、配信要求を行う。これによっ
て上記図8の処理で中断されていた配信が、その後の時
点で実行されることになる。従って、ユーザーが受信環
境が悪い時点で配信を求める操作を行い、図8の処理で
配信動作が中断された場合でも、その後、ユーザーにと
って都合のよい時刻に受信環境が回復していれば、配信
動作が完了されるため、ユーザーは、適正かつ高品位な
コンテンツデータの配信を受けることができる。
【0096】3−7 位置登録時の処理の変形例 以上が第1の実施の形態としての配信処理例であるが、
上記回復時実行モードがオンとされる場合の処理の変形
例が次のように考えられる。回復時実行モードは、図8
の処理が終了された後において、一定時間毎に受信環境
のチェックを行なうものである。一方、図6で説明した
位置登録処理は、非通話時において一定時間毎に行われ
ている。つまり図8の処理が終了した後においても位置
登録処理は行われる。
【0097】そこで、回復時実行モードの処理を位置登
録処理とともに実行できるようにすることが考えられ
る。例えば位置登録処理を図13のようにする。この図
13のステップF201〜F205は、図6で説明した
処理と同様である。即ち位置登録のための基地局101
との間の送受信と、その時点の電界レベルの判別、記憶
を行うものである。
【0098】このような図6と同様の処理に加えて、ス
テップF206として、現在、回復時実行モードがオン
となっているか否かを判別するようにする。図8の処理
後において回復時実行モードがオンとなっている場合を
除いては、ステップF201に戻るため、実質的に位置
登録時の処理は図6で説明したとおりとなる。ところ
が、回復時実行モードがオンとなっている場合は、ステ
ップF206から図11のステップF502へ進むよう
にしている。以降は、上述したように回復時実行モード
の処理が行われる。但し、図11のステップF503,
F505で受信環境が回復していないと判断された場合
は、図13のステップF201に戻ることになる。
【0099】つまりこの例は、図11のステップF50
1で監視する所定時間を、位置登録タイミングを行う所
定期間で兼用させたものである。このようにしても、回
復時実行モードの処理は適正に実行される。
【0100】4.第2の実施の形態の配信動作 4−1 配信動作の概略 続いて携帯電話装置1により、サーバ102からの配信
サービスを受ける際の動作として、第2の実施の形態を
説明していく。図14は第2の実施の形態におけるコン
テンツ配信のための動作をユーザーの所持する端末(携
帯電話装置1)、基地局101、サーバ102のそれぞ
れについて概略的に示しているものである。
【0101】第1の実施の形態の場合と同様に、携帯電
話装置1は、非通話時においては基地局101に対して
定期的に位置登録のための通信動作を実行している(S
31,S32)。
【0102】携帯電話装置1のユーザーが、サーバ10
2からの配信サービスを受けたいと思った場合は、操作
部7により、サーバ102に通信回線を接続することを
指示する操作を行う。このユーザー操作に応じて、携帯
電話装置1(制御部11)は、基地局101を介してサ
ーバ102に接続要求の送信を行う(S33) 接続要求があると、サーバ102は、その要求を行った
携帯電話装置1に対する認証処理を行う(S34)。そ
して認証OKとなった場合は、サーバ102は携帯電話
装置1に接続許可の通知を送信する(S35)。これに
よって接続処理が実行され、携帯電話装置1からサーバ
102の配信メニュー等の画像/テキストなどが閲覧で
きる状態に接続が確立される(S36)。以上の手順は
図4のS3〜S6と同様である。
【0103】サーバ102との通信が接続された状態
で、ユーザーは携帯電話装置1の表示部4に表示される
サーバ102のメニュー画像などから、所望の楽曲を選
択し、購入の意志を示す操作を行う(S37)。携帯電
話装置1の制御部11は、ユーザーの購入操作に応じ
て、サーバ102に対して配信要求を行なう(S3
8)。
【0104】サーバ102は、携帯電話装置1からの配
信要求を受けたら、すぐには要求に応じた配信を実行せ
ずに、その携帯電話装置1における受信環境の確認を行
う。具体的には、その時点において携帯電話装置1の電
波状況が良好であるかを確認し、また回線状況が良好、
即ち回線の混み具合が低いか否かを確認する。ただし、
サーバ102は携帯電話装置1の受信環境を判断できな
いため、基地局101に対して状況確認依頼を送信する
(S39)。基地局101は、それに応じて携帯電話装
置1の電波状況、及び回線状況の確認を行い(S4
0)、その結果をサーバ102に通知する(S41)。
【0105】なお、基地局101では、携帯電話装置1
における電波状況は確認できないため、携帯電話装置1
は配信要求時(S38)に、その時点の電波状況を基地
局101に対して通知するようにしておく。また、配信
要求時に加えて、位置登録時にも、携帯電話装置1はそ
の時点の電波状況を基地局101に対して通知するよう
にしておく。基地局101は、各携帯電話装置1につい
て、随時送信されてくる電波状況を管理しておくこと
で、サーバ102からの状況確認依頼があったときに、
その対象となる携帯電話装置1についての電波状況を確
認できる。
【0106】サーバ102は、基地局101からの状況
通知により、配信要求を行った携帯電話装置1について
の電波状況、回線状況が良好であると判断した場合は、
その時点で携帯電話装置1に対して要求された配信を実
行する(S42で結果がOKの場合、破線で示すように
配信動作に進む)。ところが、現在、携帯電話装置1の
受信環境が良好ではないと通知された場合は、サーバ1
02は、その時点では配信要求に応じた配信を行わず
に、携帯電話装置1に対して配信不可通知を送信する
(S43)。携帯電話装置1は、配信不可通知を受信し
たら、その後の求める処理をサーバ102に通知する意
味で、設定されている配信モードをサーバ102に通知
する(S44)。配信モードとは、第1の実施の形態の
場合と同様に、回復時実行モード、指定時刻モード、配
信不実行モードの3つのモードとする。
【0107】ただし、この第2の実施の形態の場合、回
復時実行モードとは、その後、サーバ102に定期的に
受信環境の確認を求め、受信環境が良好な状態に回復し
ていたら、そのときに配信実行を求めるモードとなる。
指定時刻モードとは、その後、ユーザーが指定した時刻
にサーバ102に受信環境の確認を求め、その時点で受
信環境が良好な状態に回復していたら、そのときに配信
実行を求めるモードである。配信不実行モードとは、こ
の時点で配信を中止することをサーバ102に求めるモ
ードである。
【0108】携帯電話装置1からサーバ102に通知さ
れた配信モードは、サーバ102において必要な事項と
ともに記憶され、その後の処理が決定される。例えば携
帯電話装置1のID、電話番号、要求されたコンテン
ツ、配信要求日時などが、配信モードとともに記憶され
る。この配信モード等の記憶処理を実行したら、携帯電
話装置1とサーバ102の間の通信回線を切断する(S
46)。つまり配信要求に応じた配信を行わないまま接
続を終了させることになる。
【0109】携帯電話装置1から通知された配信モード
が回復時実行モード或いは指定時刻モードであった場合
は、その後、サーバ102は定期的に、或いは指定時刻
において、当該携帯電話装置1についての受信環境の確
認を行う。即ち上述の場合と同様に電波状況、回線状況
の確認を基地局101に依頼し(S47)、基地局10
1が状況確認を行い(S48)、その結果の通知を受信
することで(S49)、サーバ102が受信環境が良好
であるか否かを判断する(S50)。
【0110】ここで、携帯電話装置1についての受信環
境が良好な状態に回復していたとすると、サーバ102
は携帯電話装置1に対して接続要求を送信する(S5
1)。そして接続処理により携帯電話装置1とサーバ1
02が接続された状態となる(S52)。
【0111】サーバ102は、携帯電話装置1との間で
通信接続されたら、携帯電話装置1に対して配信を行う
(S53)。つまり上述した(S38)の時点での配信
要求に応じた楽曲の配信を実行するものである。携帯電
話装置1は、配信されてくる音楽コンテンツを受信し、
メモリカード90に書き込む処理を行う(S54)。こ
れによって、配信が完了することになる。
【0112】以上のような第2の実施の形態の配信動作
によれば、携帯電話装置1がサーバ102に配信を要求
した際に、サーバ102側で携帯電話装置1の受信環境
の状況を判別する。そして受信環境が良好であれば配信
要求に応じた配信を行なう。ところがその時点で受信環
境が良好でない場合は、配信要求に応じた配信を中止す
るか、或いはその後、受信環境が良好になったことを判
別した時点で配信を行うものである。
【0113】このような動作によって、受信環境が良好
でない時点で音楽コンテンツ等のデータ配信が実行され
ることを回避できる。従って、受信環境の影響によって
不完全なデータ配信、ノイズの多いデータの配信、長時
間を要する配信などが行われてしまうことを防止でき
る。またサーバ102は、携帯電話装置1からの配信要
求があった時点で受信環境が悪く、配信を行わない場合
でも、それによって配信処理をうち切るか、環境回復時
に自動的に配信を実行するか、或いはユーザーが指定し
た時刻に環境が回復していたら自動的に配信を実行する
か、を通知された配信モードに応じて選択する。つまり
ユーザーの事情にあわせた配信処理を実現できる。また
この実施の形態の場合は、受信環境の判断をサーバ10
2側で行うため、第1の実施の形態の場合に比べて、携
帯電話装置1の処理負担が軽減される。
【0114】4−2 配信モード設定及び位置登録時の
処理 以下、上記図14で説明した配信動作を実現するための
各種処理について述べていく。第1の実施の形態の場合
と同様に、携帯電話装置1においてはユーザーは任意に
配信モードの設定を行うことができる。この配信モード
の設定処理については、図5と同様の処理となるため説
明を省略する。即ち制御部11がユーザー操作に応じて
図5の処理を行うことで、携帯電話装置1における各種
のモード設定操作と同様に、配信モードを選択できる。
【0115】携帯電話装置1の位置登録時の処理は図1
5のようになる。上述のように移動体通信網の端末装置
としては、例えば一定時間間隔で基地局101に対して
位置登録のための通信を行っている。ここで本例の場合
は、配信要求の実行判断のために受信環境の判別を行う
ものであるが、特に電波状況の判別のために、定期的に
電界レベルの測定を行うようにしている。さらに、本例
の場合はサーバ102側(基地局101側)で携帯電話
装置1の電波状況の確認を行うことができるようにする
ため、携帯電話装置1は位置登録時に、その時点の電界
状況判別結果を基地局101に送信するようにしてい
る。このような定期的な電界レベルの測定、及び電界状
況判別/基地局101への通知を、位置登録のための通
信時に行うようにしたのが図15の処理例である。
【0116】例えば制御部11は、非通話時においては
図15のステップF701で、位置登録のタイミングと
なったか否かを監視している。例えば前回の位置登録実
行時から所定時間経過したか否かを確認する。そして位
置登録タイミングであると判断した場合は、ステップF
702に進んで、基地局101に対して位置登録のため
の送信を行う。基地局101ではこの送信により携帯電
話装置1が、その基地局101の通信エリアにいること
を確認する。そして携帯電話装置1に対して基地局10
1の範囲内の位置であることを示す位置情報を送信し、
携帯電話装置1に確認させる。
【0117】携帯電話装置1の制御部11は、ステップ
F703として基地局101からの通信を受信し、位置
登録動作における所要の処理を実行するが、この受信動
作により、その時点の電界レベルが検知できることにな
る。そこでステップF704で電界レベルを判別し、ス
テップF705で判別した電界レベルの値をメモリ部1
2の電界レベル記憶領域に記憶する。電界レベル記憶領
域に対しての、電界レベル値の記憶動作は、図7で説明
した方式と同様とする。即ち、例えばリングメモリ形態
で、常に過去5回分の判別された電界レベルが保持され
ているように、書き換えていく。もちろん他の方式でも
よい。
【0118】続いてステップF706以降で、電界レベ
ル記憶領域に蓄積されている例えば過去5回分の電界レ
ベル値に基づいて、電波状況の判別を行う。制御部11
はまずステップF706で、メモリ部12における電界
レベル記憶領域に記憶されている最新の電界レベル値が
「0」であるか否かを確認する。「0」つまり圏外とさ
れていた場合は、ステップF710に進んで、電界状況
はNG(良好でない)と判断する。
【0119】ステップF706で圏外と判定されなけれ
ば、制御部11はステップF707で、電界レベル記憶
領域に記憶されている例えば過去5回の電界レベル値に
ついて総和を求める演算を行う。そしてステップF70
8で、総和値が、所定のスレッショルド値Th以上とな
っているか否かを確認する。このスレッショルド値Th
は、例えば過去5回の電界レベルの和が、コンテンツ配
信の実行に適したレベルであるか否かを判定する値とし
て予め設定されている値である。そして総和値がスレッ
ショルド値Th以上であれば、ステップF709で電波
状況はOK(良好)であると判断し、一方総和値がスレ
ッショルド値Th未満であれば、ステップF710で電
波状況はNGであると判断する。即ちステップF706
〜F710は、第1の実施の形態において図9で説明し
た処理と同様となる。
【0120】制御部11は続いてステップF711で、
判別された電波状況の結果を基地局101に送信する。
【0121】以上の処理を、位置登録時に実行するよう
にすることで、基地局101は、その通信エリア内に属
する各携帯電話装置1について、位置登録実行時での電
波状況を把握できる。従って携帯電話装置1のID等と
ともに、送信されてきた電波状況判別結果を管理してお
くことにより、サーバ102から状況確認依頼があった
際に、その対象となる携帯電話装置1の最新の電波状況
を確認できる。なお、上述したように携帯電話装置1
は、サーバ102に配信要求を行う際も、その時点の電
波状況を確認し、基地局101に通知するようにする。
これにより配信要求があった場合は、その通知された電
波状況が最新のものとなる。
【0122】なお、電界レベルの判別及び電界レベル記
憶領域への書込は、非通話時にはこのように位置登録の
際に行われるようにすればよいが、通信実行時にも行わ
れるようにする。通信実行中は常時、受信電界強度を測
定できるため、例えば通信中も所定間隔毎にステップF
704,F705の処理を実行し、蓄積する電界レベル
値を更新していくものである。
【0123】4−3 配信要求時の処理 続いて携帯電話装置1からサーバ102に配信要求を行
う際の処理を説明する。図16は携帯電話装置1の制御
部11の処理、図17はサーバ102側の処理を示して
いる。これらは図14においてユーザーが曲の選択及び
購入の意志を示す操作を行った時点(S37)以降の制
御部11及びサーバ102の処理を示している。
【0124】楽曲コンテンツの購入のためのユーザー操
作(図14のS37)があった場合は、携帯電話装置1
の制御部11は図16のステップF801からF802
に進み、サーバ102に対して配信要求を行う(図14
のS38)。なお、この配信要求を行う際には、ステッ
プF802の時点で図9と同様の電波状況チェックを行
い、配信要求のサーバ102への送信とともに、判別さ
れた電波状況を基地局101に送信する。
【0125】配信要求があるとサーバ102は、図17
のステップF901からF902に進んで、状況確認処
理を行う。即ち基地局101に状況確認依頼を送信し
(図14のS39)、その結果基地局101から送信さ
れてくる状況通知を受信して(図14のS41)、その
通知結果を確認する(図14のS42)。基地局101
においては、携帯電話装置1から配信要求時に電波状況
が通知されていることで、携帯電話装置1において電波
状況が良好か否かを確認できる。また基地局101は回
線状況については図10で説明した処理で確認できる。
基地局101は、電波状況、回線状況の両方がOKであ
った場合は、「受信環境OK」の旨を示す状況通知をサ
ーバ102に送信する。ところが、電波状況、回線状況
の一方でもNGであった場合は、「受信環境NG」の旨
を示す状況通知をサーバ102に送信する。
【0126】サーバ102は、基地局101からの状況
通知により受信環境OKと判断した場合は、図17のス
テップF903からF904に進み、この時点で携帯電
話装置1に対して配信を行う。つまり携帯電話装置1か
ら要求された音楽コンテンツデータを送信する。携帯電
話装置1は、サーバ102から配信不可通知が無く、配
信が実行された場合は、図16のステップF803から
F804に進み、配信されるコンテンツデータを受信
し、メモリカード90に記録していく処理、即ちダウン
ロード処理を行うことになる。そして配信が完了し、所
要のコンテンツデータのメモリカード90への記録が完
了したら、ステップF811でサーバ102との間の通
信を切断し、処理を終える。サーバ102も図17のス
テップF909で通信切断処理を行って処理を終える。
即ちこれは、ユーザーが配信のための操作を行った時点
において、受信環境が良好であったために、その時点で
配信が行われた場合の動作となる。
【0127】一方、サーバ102はステップF902の
状況確認の結果、携帯電話装置1において受信環境がN
Gであると判断した場合は、ステップF903からF9
05に進み、配信不可通知を携帯電話装置1に送信す
る。携帯電話装置1の制御部11は、サーバ102から
の配信不可通知があった場合は、図16のステップF8
03からF805以降に進む。これは、回線状況が良好
でないため、配信をこの時点で実行しない場合の処理に
進むものである。
【0128】携帯電話装置1の制御部11は、図16の
ステップF805で、上述した図5の処理でメモリ部1
2に登録されていた配信モードを読み出す。つまりユー
ザーが予め選択していた配信モードである。これによっ
て、回復時実行モード、指定時刻モード、配信不実行モ
ードのいずれかが、現在選択されてるモードとして読み
出される。なお、ユーザーが予め配信モードの選択の操
作を行っていなかった場合は、デフォルトモードとし
て、特定のモードが登録されているようにしてもよい
し、或いはこの時点でモード選択をユーザーに求めるよ
うにしてもよい。
【0129】ステップF806では、現在選択されてい
るモードが指定時刻モードであるか否かを判別する。上
述したように指定時刻モードとは、受信環境が悪くて配
信を行わない場合は、その後、ユーザーが指定した時刻
に配信を試みるモードである。このためこのモードの場
合は、ユーザーが時刻を指定する必要があり、従って制
御部11はステップF807でユーザーに指定時刻の入
力を求める。そしてユーザーが時刻を入力したことに応
じてステップF808からF809に進み、その入力時
刻を指定時刻と設定する。
【0130】ステップF810では、配信モードをサー
バ102に通知する。即ち選択されている配信モードが
回復時実行モード、指定時刻モード、配信不実行モード
のいずれであるかを示す情報を通知するとともに、指定
時刻モードの場合は上記ステップF809で設定された
指定時刻も合わせて通知する。そしてステップF811
でサーバ102との間の通信切断処理を行う。
【0131】サーバ102では、図17のステップF9
05での配信不可通知を送信した後は、ステップF90
6で携帯電話装置1からの配信モード通知を待機する。
そして配信モード通知があったら、その内容を判別し、
まずステップF907で配信不実行モードであるか否か
を判断する。配信不実行モードは、受信環境が悪い場合
は、その時点で配信を中止するモードである。従って、
配信不実行モードであったら、特にその後のための処理
を行わずにステップF909に進んで、携帯電話装置1
との間の通信を切断し、処理を終える。この場合は、今
回のユーザーの配信のための操作は無効となるため、ユ
ーザーは必要に応じて、任意の時点で再度配信を求める
操作を行うことになる。つまり図14の接続要求(S3
3)からを再度実行する。
【0132】携帯電話装置1から通知された配信モード
が、回復時実行モード或いは指定時刻モードであった場
合は、その後、受信環境が回復したら配信を行うことに
なる。このためステップF908で、以降、回復時実行
モード或いは指定時刻モードとしての処理を行うための
必要な記憶/設定処理を行う。例えば当該携帯電話装置
1のID、電話番号、配信要求されたコンテンツ、配信
モード、日時等を管理できる状態に記憶する。そしてス
テップF909に進んで、携帯電話装置1との間の通信
を切断し、処理を一旦終える。この場合は、配信のため
の処理を、受信環境が回復するまで一時的に中断するよ
うな意味合いとなる。
【0133】以上のように、ユーザーが配信を求める操
作を行ない、携帯電話装置1からサーバ102に配信要
求を行った際には、受信環境が良好であれば配信が実行
され、一方、その時点で受信環境が良好でなければ、配
信要求は中止又は中断される。従って、受信環境が悪い
状態で配信が行われることが回避されることで、不完全
もしくはデータ品質の悪いコンテンツデータが取り込ま
れることを回避できる。またその場合は、ユーザーの事
情に応じて、中止、又は後の受信環境の回復を待って配
信が実行されるように中断されることで、ユーザーに最
適な対応処理が可能となる。
【0134】4−4 回復時実行モードの処理 上述のように受信環境が良好でなくて配信が中断された
場合において、携帯電話装置1から通知された配信モー
ドが回復時実行モードであった場合は、サーバは図17
のステップF910で通信切断が行われた後に、図18
の右側に示す処理を実行する。またそれに応じて携帯電
話装置1の制御部11は図18の左側に示す処理を行う
ことになる。
【0135】回復時実行モードの場合は、サーバ102
は図18のステップF1001で所定時間の経過を監視
している。この所定時間とは、サーバ102の処理プロ
グラム上で予め設定されている時間とする。ただし、携
帯電話装置1のユーザーが所定時間としての値を選択で
きるようにしてもよい。そのようにする場合は携帯電話
装置1は、上記配信モード通知の際に、ユーザが選択し
た所定時間の値もサーバ102に通知するようにする。
【0136】サーバ102は、所定時間の経過が確認さ
れたら、処理をステップF1002に進め、当該配信対
象となっている携帯電話装置1についての受信環境の状
況チェックを行う。これは上記図17のステップF90
2と同様に、基地局101に対して状況確認依頼を送信
し、基地局101で電波状況及び回線状況を確認を行
い、その結果の状況通知をサーバ102が受信して確認
する処理となる。なお基地局101では、携帯電話装置
1が位置登録時に上述のように電波状況を通知している
ことで、対象となっている携帯電話装置1の電波状況を
知ることができる。
【0137】ここで、受信環境がNGという結果が基地
局101から通知された場合は、ステップF1003か
らF1001に戻って、再び所定時間が経過することを
待機する。受信環境がOKという結果がでた場合は、サ
ーバ102はステップF1003からF1004に進
み、携帯電話装置1に対して接続要求を行う(図14の
S51)。この接続要求があると携帯電話装置1の制御
部11はステップF1101からF1102に進み、サ
ーバ102との接続処理を行う。サーバ102もステッ
プF1005の接続処理を行うことで、サーバ102と
携帯電話装置1の接続が確立される(図14のS5
2)。
【0138】サーバ102は、携帯電話装置1との間の
通信接続が確立されたら、ステップF1006で携帯電
話装置1に対する配信を実行する。つまり上記図17の
ステップF908で記憶しておいた、要求された音楽コ
ンテンツの配信を実行する(図14のS53)。
【0139】これに応じて携帯電話装置1の制御部11
は、ステップF1103で、配信されるコンテンツデー
タを受信し、メモリカード90に記録していく処理、即
ちダウンロード処理を行う(図14のS54)。そして
配信が完了し、所要のコンテンツデータのメモリカード
90への記録が完了したら、ステップF1104でサー
バ102との間の通信を切断し、処理を終える。サーバ
102もステップF1007で通信切断処理を行なって
処理を終える。
【0140】このように回復時実行モードとされている
場合は、サーバ102は、図17の処理後において、一
定時間毎に携帯電話装置1の受信環境のチェックを行
う。そして受信環境が良好になったことが確認された時
点で携帯電話装置1との間で再度通信を確立し、配信を
行う。これによって上記図17の処理で中断されていた
配信が、その後の時点で実行されることになる。従っ
て、携帯電話装置1から受信環境が悪い時点で配信要求
を行い、この結果で配信動作が中断された場合でも、そ
の後、受信環境の回復に応じて配信動作が完了されるた
め、ユーザーは、適正かつ高品位なコンテンツデータの
配信を受けることができる。
【0141】4−5 指定時刻モードの処理 受信環境が良好でなくて配信が中断された場合におい
て、携帯電話装置1から通知された配信モードが指定時
刻モードであった場合は、サーバは図17のステップF
910で通信切断が行われた後に、図19の右側に示す
処理を実行する。またそれに応じて携帯電話装置1の制
御部11は図19の左側に示す処理を行うことになる。
【0142】指定時刻モードの場合は、そのモード通知
とともに指定された時刻が送信されてくるが、サーバ1
02は図19のステップF1201で指定時刻の到来を
監視している。そしてサーバ102は、指定時刻到来を
確認したら、処理をステップF1202に進め、当該配
信対象となっている携帯電話装置1についての受信環境
の状況チェックを行う。これは上記図18のステップF
1002と同様に、基地局101に対して状況確認依頼
を送信し、基地局101で電波状況及び回線状況を確認
を行い、その結果の状況通知をサーバ102が受信して
確認する処理となる。
【0143】ここで、受信環境がNGという結果が基地
局101から通知された場合は、この時点でも配信は実
行できないとしてエラー処理を行う。例えば携帯電話装
置1に配信中止とすることを通知することが考えられ
る。なお、その際に再びユーザーに時刻指定を求め、そ
の指定時刻の通知に応じて、ステップF1201からの
処理を再度行うようにしてもよい。或いは、エラー通知
の際に、ユーザーが再度時刻指定を行うか、或いはこの
時点でコンテンツ購入をあきらめて配信処理を終了させ
るかを選択できるようにしてもよい。さらには、例えば
図16のステップF807の時点で、ユーザーが一度に
複数の時刻を指定できるようにし、サーバ102では指
定された全ての時刻について図19の処理が行われるよ
うにしてもよい。
【0144】ステップF1203で受信環境がOKとい
う結果がでた場合は、サーバ102はステップF120
4に進み、携帯電話装置1に対して接続要求を行う(図
14のS51)。この接続要求があると携帯電話装置1
の制御部11はステップF1301からF1302に進
み、サーバ102との接続処理を行う。サーバ102も
ステップF1205の接続処理を行うことで、サーバ1
02と携帯電話装置1の接続が確立される(図14のS
52)。
【0145】サーバ102は、携帯電話装置1との間の
通信接続が確立されたら、ステップF1206で携帯電
話装置1に対する配信を実行する。つまり上記図17の
ステップF908で記憶しておいた、要求された音楽コ
ンテンツの配信を実行する(図14のS53)。
【0146】これに応じて携帯電話装置1の制御部11
は、ステップF1303で、配信されるコンテンツデー
タを受信し、メモリカード90に記録していく処理、即
ちダウンロード処理を行う(図14のS54)。そして
配信が完了し、所要のコンテンツデータのメモリカード
90への記録が完了したら、ステップF1304でサー
バ102との間の通信を切断し、処理を終える。サーバ
102もステップF1207で通信切断処理を行なって
処理を終える。
【0147】このように指定時刻モードとされている場
合は、サーバ102はユーザーが指定した時刻に携帯電
話装置1の受信環境のチェックを行う。そしてその時点
で受信環境が良好になっていれば、携帯電話装置1との
間で再度通信を確立し、配信を行う。これによって上記
図17の処理で中断されていた配信が、その後の時点で
実行されることになる。従って、ユーザーが受信環境が
悪い時点で配信を求める操作を行い、この結果配信動作
が中断された場合でも、その後、ユーザーにとって都合
のよい時刻に受信環境が回復していれば配信動作が完了
されるため、ユーザーは、適正かつ高品位なコンテンツ
データの配信を受けることができる。
【0148】以上、実施の形態としての各種の例を説明
してきたが、本発明の配信システム構成、携帯無線端末
等の構成や、処理手順などは多様な変形例が考えられ
る。また、特に音楽コンテンツの配信を例に挙げたが、
もちろん配信されるデータは音楽コンテンツ以外のどの
ようなデータであって本発明は適用できる。また携帯無
線端末としては、携帯電話装置に限られず、携帯型の無
線通信装置であればどのようなものでもよい。例えばP
DA(Personal Digital Assistant)と呼ばれる携帯型
の情報機器などであってもよい。また、配信データを記
録する記録媒体としてメモリカード90を例に挙げた
が、もちろん記録媒体はメモリカードに限られず、HD
D、光ディスク、光磁気ディスク、或いは装置内に固定
的に配置されるRAM、フラッシュメモリなど、他の種
の記録媒体であってもよい。
【0149】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明で
は、携帯無線端末からサーバに配信要求があった際に携
帯無線端末における受信環境を判別し、受信環境が良好
であればサーバからのコンテンツの配信が行われるが、
受信環境が良好でない場合は、サーバからのコンテンツ
の配信が行われないようにしている。このため、受信環
境が良好でない状態で配信が行われて適正かつ高品位な
データ配信動作が不能となるという事態を回避できると
いう効果がある。そして受信環境が良好でないため配信
を行わない場合は、ユーザーの事情に応じて所要の処理
を行うことでユーザーにとって好適となる。即ちその時
点で配信自体を中止、つまりキャンセルしてしまうよう
にすれば、ユーザーが後に自分の意志で再度配信を求め
ることができる。また、その後、所定期間毎に受信環境
の判別動作が実行され、受信環境が良好と判別された時
点に、配信を実行するようにしたり、或いは、その後の
指定された時点において受信環境の判別動作が実行さ
れ、受信環境が良好と判別されれば配信が行われるよう
にすることで、受信環境が回復することを待って配信が
行われることになる。従ってユーザーの行った配信のた
めの操作は有効とされて再度の操作を必要としないで、
かつ適切に高品位な配信コンテンツデータを受け取るこ
とができるようになる。
【0150】また受信環境としては、無線伝送路におけ
る受信電波状況や、無線伝送路における通信回線の混雑
状況を判別することで、携帯無線端末を対象とする配信
動作にとって最も有効な判別動作となる。
【0151】そしてこれらのことにより、携帯無線端末
を配信サービスの端末として利用する際においてのユー
ザーの不便や、データ品質の低下、或いは不完全なコン
テンツデータの配信などといったことが解消され、携帯
無線端末を用いた配信サービスを実用性、安定性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の配信システムの説明図で
ある。
【図2】実施の形態の携帯電話装置の外観の説明図であ
る。
【図3】実施の形態の携帯電話装置のブロック図であ
る。
【図4】第1の実施の形態の配信動作の説明図である。
【図5】実施の形態の携帯電話装置における配信モード
設定処理のフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の携帯電話装置の位置登録時
の処理のフローチャートである。
【図7】実施の形態の携帯電話装置の電界レベル記憶方
式の説明図である。
【図8】第1の実施の形態の携帯電話装置のダウンロー
ド時の処理のフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態の携帯電話装置の電波状況チ
ェック処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態の基地局の回線状況判別処理のフ
ローチャートである。
【図11】第1の実施の形態の携帯電話装置の回復時実
行モードの処理のフローチャートである。
【図12】第1の実施の形態の携帯電話装置の指定時刻
モードの処理のフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態の携帯電話装置の位置登録
時の他の処理例のフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態の配信動作の説明図であ
る。
【図15】第2の実施の形態の携帯電話装置の位置登録
時の処理のフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態の携帯電話装置のダウンロ
ード時の処理のフローチャートである。
【図17】第2の実施の形態のサーバのダウンロード時
の処理のフローチャートである。
【図18】第2の実施の形態の回復時実行モードの処理
のフローチャートである。
【図19】第2の実施の形態の指定時刻モードの処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話装置、2 アンテナ、3 メモリスロッ
ト、4 表示部、5 通話スピーカ部、6 マイク部、
7 操作部、8 ヘッドホン端子、11 制御部、12
メモリ部、14 RF部、15 ベースバンド処理
部、16 音声部、17 リンガ音源部、18 着信ス
ピーカ部、20 メモリインターフェース、21 エン
コーダ/デコーダ、22 記録再生制御部、23 オー
ディオ処理部、101 基地局、102 サーバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/173 630 H04L 11/00 310B 5K101 (72)発明者 和田 浄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C064 BA07 BC20 BC25 BD02 BD08 5K015 AB01 AB03 AB04 AD01 AF06 AF08 GA01 GA05 GA06 5K024 AA02 AA63 AA72 BB04 CC11 EE01 FF03 FF05 GG05 GG08 5K033 AA05 CB01 DA01 DA19 DB20 5K067 AA23 BB04 BB21 DD44 DD51 EE02 EE10 HH23 5K101 KK18 LL12 MM07 NN15 NN18 NN21 NN23 NN25 PP03 PP04 QQ07 RR14 RR25 VV01 VV02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線伝送路を介して通信ネットワークに
    接続される携帯無線端末と、上記通信ネットワークに接
    続され上記携帯無線端末にコンテンツデータの配信が可
    能とされるサーバとから成る配信システムにおいて、 上記携帯無線端末は、 上記サーバからの所定のコンテンツデータの配信を求め
    る操作を行う操作手段と、 受信環境を判別する判別手段と、 上記操作手段により配信を求める操作が行われた場合
    に、上記判別手段による受信環境の判別結果に基づい
    て、上記サーバに対して配信要求を行う制御手段と、 上記配信要求に応じて上記サーバから配信されたコンテ
    ンツデータを記憶する記憶手段と、 を備えていることを特徴とする配信システム。
  2. 【請求項2】 上記判別手段は、上記受信環境として、
    上記無線伝送路における受信電波状況を判別することを
    特徴とする請求項1に記載の配信システム。
  3. 【請求項3】 上記判別手段は、上記受信環境として、
    上記無線伝送路における通信回線の混雑状況を判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配信システム。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記判別手段により受
    信環境が良好でないと判別された場合は、上記サーバに
    対する配信要求を実行しないことを特徴とする請求項1
    に記載の配信システム。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記判別手段の判別結
    果に基づいて上記サーバに対する配信要求を実行しない
    場合は、その後、所定期間毎に上記判別手段に受信環境
    の判別動作を実行させ、受信環境が良好と判別された時
    点に、上記サーバに対する配信要求を実行することを特
    徴とする請求項4に記載の配信システム。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記判別手段の判別結
    果に基づいて上記サーバに対する配信要求を実行しない
    場合は、その後の指定された時点において上記判別手段
    に受信環境の判別動作を実行させ、受信環境が良好と判
    別された場合に、上記サーバに対する配信要求を実行す
    ることを特徴とする請求項4に記載の配信システム。
  7. 【請求項7】 無線伝送路を介して通信ネットワークに
    接続され、上記通信ネットワークに接続されたサーバか
    らコンテンツデータの配信を受けることが可能とされる
    携帯無線端末において、 上記サーバからの所定のコンテンツデータの配信を求め
    る操作を行う操作手段と、 受信環境を判別する判別手段と、 上記操作手段により配信を求める操作が行われた場合
    に、上記判別手段による受信環境の判別結果に基づい
    て、上記サーバに対して配信要求を行う制御手段と、 上記配信要求に応じて上記サーバから配信されたコンテ
    ンツデータを記憶する記憶手段と、 を備えていることを特徴とする携帯無線端末。
  8. 【請求項8】 上記判別手段は、上記受信環境として、
    上記無線伝送路における受信電波状況を判別することを
    特徴とする請求項7に記載の携帯無線端末。
  9. 【請求項9】 上記判別手段は、上記受信環境として、
    上記無線伝送路における通信回線の混雑状況を判別する
    ことを特徴とする請求項7に記載の携帯無線端末。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、上記判別手段により
    受信環境が良好でないと判別された場合は、上記サーバ
    に対する配信要求を実行しないことを特徴とする請求項
    7に記載の携帯無線端末。
  11. 【請求項11】 上記制御手段は、上記判別手段の判別
    結果に基づいて上記サーバに対する配信要求を実行しな
    い場合は、その後、所定期間毎に上記判別手段に受信環
    境の判別動作を実行させ、受信環境が良好と判別された
    時点に、上記サーバに対する配信要求を実行することを
    特徴とする請求項10に記載の携帯無線端末。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、上記判別手段の判別
    結果に基づいて上記サーバに対する配信要求を実行しな
    い場合は、その後の指定された時点において上記判別手
    段に受信環境の判別動作を実行させ、受信環境が良好と
    判別された場合に、上記サーバに対する配信要求を実行
    することを特徴とする請求項10に記載の携帯無線端
    末。
  13. 【請求項13】 無線伝送路を介して通信ネットワーク
    に接続される携帯無線端末と、上記通信ネットワークに
    接続され上記携帯無線端末にコンテンツデータの配信が
    可能とされるサーバとから成る配信システムにおいて行
    われる配信方法として、 上記携帯無線端末において所定のコンテンツデータの配
    信を求める操作が行われた際に、受信環境を判別する判
    別ステップと、 上記判別ステップにより受信環境が良好と判別された場
    合に、上記携帯無線端末から上記サーバに対しての配信
    要求を行う要求ステップと、 上記配信要求に応じて上記サーバからコンテンツデータ
    を上記携帯無線端末に配信し、上記携帯無線端末におい
    て記憶する配信ステップと、 が行われることを特徴とする配信方法。
  14. 【請求項14】 上記判別ステップは、上記受信環境と
    して、上記無線伝送路における受信電波状況を判別する
    ことを特徴とする請求項13に記載の配信方法。
  15. 【請求項15】 上記判別ステップは、上記受信環境と
    して、上記無線伝送路における通信回線の混雑状況を判
    別することを特徴とする請求項13に記載の配信方法。
  16. 【請求項16】 上記判別ステップにおいて受信環境が
    良好でない判別された場合は、上記要求ステップの動作
    を実行しないことを特徴とする請求項13に記載の配信
    方法。
  17. 【請求項17】 上記要求ステップの動作を実行しない
    場合においては、その後、所定期間毎に上記判別ステッ
    プの判別動作を実行し、受信環境が良好と判別された時
    点に、上記要求ステップの動作を実行することを特徴と
    する請求項16に記載の配信方法。
  18. 【請求項18】 上記要求ステップの動作を実行しない
    場合においては、その後の指定された時点に上記判別ス
    テップの判別動作を実行し、受信環境が良好と判別され
    た場合に、上記要求ステップの動作を実行することを特
    徴とする請求項16に記載の配信方法。
  19. 【請求項19】 無線伝送路を介して通信ネットワーク
    に接続される携帯無線端末と、上記通信ネットワークに
    接続され上記携帯無線端末にコンテンツデータの配信が
    可能とされるサーバとから成る配信システムにおいて、 上記携帯無線端末は、 上記サーバからの所定のコンテンツデータの配信を求め
    る操作を行う操作手段と、 上記操作手段により配信を求める操作が行われた場合
    に、上記サーバに対して配信要求を行う制御手段と、 上記配信要求に応じて上記サーバから配信されたコンテ
    ンツデータを記憶する記憶手段と、 を備え、 上記サーバは、 上記配信要求があった際に、上記携帯無線端末における
    受信環境を判別する判別手段と、 上記判別手段による受信環境の判別結果に基づいて、上
    記携帯無線端末に対して配信を行う配信制御手段と、 を備えていることを特徴とする配信システム。
  20. 【請求項20】 上記判別手段は、上記受信環境とし
    て、上記携帯無線端末における受信電波状況を判別する
    ことを特徴とする請求項19に記載の配信システム。
  21. 【請求項21】 上記判別手段は、上記受信環境とし
    て、上記携帯無線端末に接続する無線伝送路における通
    信回線の混雑状況を判別することを特徴とする請求項1
    9に記載の配信システム。
  22. 【請求項22】 上記配信制御手段は、上記判別手段に
    より受信環境が良好でないと判別された場合は、上記携
    帯無線端末に対する配信を実行しないことを特徴とする
    請求項19に記載の配信システム。
  23. 【請求項23】 上記配信制御手段は、上記判別手段の
    判別結果に基づいて上記携帯無線端末に対する配信を実
    行しない場合は、その後、所定期間毎に上記判別手段に
    受信環境の判別動作を実行させ、受信環境が良好と判別
    された時点に、上記携帯無線端末に対する配信を実行す
    ることを特徴とする請求項22に記載の配信システム。
  24. 【請求項24】 上記配信制御手段は、上記判別手段の
    判別結果に基づいて上記携帯無線端末に対する配信を実
    行しない場合は、その後の指定された時点において上記
    判別手段に受信環境の判別動作を実行させ、受信環境が
    良好と判別された場合に、上記携帯無線端末に対する配
    信を実行することを特徴とする請求項22に記載の配信
    システム。
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