JP2002065242A - 感受性ディスクの分配器 - Google Patents
感受性ディスクの分配器Info
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- JP2002065242A JP2002065242A JP2000258040A JP2000258040A JP2002065242A JP 2002065242 A JP2002065242 A JP 2002065242A JP 2000258040 A JP2000258040 A JP 2000258040A JP 2000258040 A JP2000258040 A JP 2000258040A JP 2002065242 A JP2002065242 A JP 2002065242A
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- disk
- needle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗生物質の薬効などの確認において感受性の
ディスクを培地に1枚づつ分配するための分配器であっ
て、水平に且つ引っ掛かりなく確実にディスクを供給で
きる感受性ディスクの分配器を提供する。 【解決手段】 感受性ディスクの分配器は、ディスク
(30)を収容するカートリッジ(3)、カートリッジ
(3)からディスク(30)を取り出すスライド板
(5)、ディスク(30)を供給する供給機構(7)を
ケース(1)に収容して成る。供給機構(7)は、供給
口(21)と同軸に配置された昇降可能なプランジャー
(71)と、当該プランジャーの下端に出没可能に突設
されたニードル(72)とから構成され、ニードル(7
2)は、ディスク(30)を突き刺して供給口(21)
又はその下方へ移動させる機能を備え、プランジャー
(71)は、ニードル(72)からディスク(30)を
開放する機能を備えている。
ディスクを培地に1枚づつ分配するための分配器であっ
て、水平に且つ引っ掛かりなく確実にディスクを供給で
きる感受性ディスクの分配器を提供する。 【解決手段】 感受性ディスクの分配器は、ディスク
(30)を収容するカートリッジ(3)、カートリッジ
(3)からディスク(30)を取り出すスライド板
(5)、ディスク(30)を供給する供給機構(7)を
ケース(1)に収容して成る。供給機構(7)は、供給
口(21)と同軸に配置された昇降可能なプランジャー
(71)と、当該プランジャーの下端に出没可能に突設
されたニードル(72)とから構成され、ニードル(7
2)は、ディスク(30)を突き刺して供給口(21)
又はその下方へ移動させる機能を備え、プランジャー
(71)は、ニードル(72)からディスク(30)を
開放する機能を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感受性ディスクの
分配器に関するものであり、詳しくは、抗生物質の薬効
などの確認において感受性のディスクを培地に1枚づつ
分配するための分配器であって、引っ掛かりなく確実に
ディスクを供給でき、しかも、培地に対してディスクを
水平に供給できる感受性ディスクの分配器に関するもの
である。
分配器に関するものであり、詳しくは、抗生物質の薬効
などの確認において感受性のディスクを培地に1枚づつ
分配するための分配器であって、引っ掛かりなく確実に
ディスクを供給でき、しかも、培地に対してディスクを
水平に供給できる感受性ディスクの分配器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】感受性のディスク(感性ディスク)は、
試薬を含浸させた直径が数ミリメートル程度の円盤であ
り、例えば、抗生物質に対する患者の感度や抗生物質の
薬効を確認する細菌感受性試験などに使用される。実公
昭60−19592号公報には、感受性のディスクを多
数収容するための「ディスク分配器用カートリッジ」が
開示されており、斯かるカートリッジは、ディスクを積
層状態で多数収容する円筒状のホルダーと、当該ホルダ
ー内に設けられてディスクを一端側に付勢する弾性体
と、ホルダーの一端開口部に付設されて先端の1枚のデ
ィスクを露出状態で係止するストッパー(架橋部)とか
ら構成されている。
試薬を含浸させた直径が数ミリメートル程度の円盤であ
り、例えば、抗生物質に対する患者の感度や抗生物質の
薬効を確認する細菌感受性試験などに使用される。実公
昭60−19592号公報には、感受性のディスクを多
数収容するための「ディスク分配器用カートリッジ」が
開示されており、斯かるカートリッジは、ディスクを積
層状態で多数収容する円筒状のホルダーと、当該ホルダ
ー内に設けられてディスクを一端側に付勢する弾性体
と、ホルダーの一端開口部に付設されて先端の1枚のデ
ィスクを露出状態で係止するストッパー(架橋部)とか
ら構成されている。
【0003】他方、実公昭60−19593号公報に
は、上記カートリッジから感受性のディスクを培地へ1
枚づつ投下するための「感性ディスクの投下器」が開示
されている。斯かる投下器は、上記カートリッジを水平
に保持する保持部材(ホルダー部)と、保持部材の一端
に昇降可能に設けられ且つ弾性体によって常時上方に付
勢された押下板とから成り、斯かる投下器においては、
上記カートリッジの一端側に露出する1枚のディスクを
押下板の押下げ操作によって下方へ落下させる。そし
て、上記の投下器においては、投下位置にディスクを正
確に投下し、また、投下したディスクを培地へ押し付け
るため、保持部材には、下方に向けてシューターが取り
付けられている。
は、上記カートリッジから感受性のディスクを培地へ1
枚づつ投下するための「感性ディスクの投下器」が開示
されている。斯かる投下器は、上記カートリッジを水平
に保持する保持部材(ホルダー部)と、保持部材の一端
に昇降可能に設けられ且つ弾性体によって常時上方に付
勢された押下板とから成り、斯かる投下器においては、
上記カートリッジの一端側に露出する1枚のディスクを
押下板の押下げ操作によって下方へ落下させる。そし
て、上記の投下器においては、投下位置にディスクを正
確に投下し、また、投下したディスクを培地へ押し付け
るため、保持部材には、下方に向けてシューターが取り
付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
従来のディスクの投下器においては、カートリッジの先
端からディスクを落下させた場合、盤面を垂直な状態で
ディスクをカートリッジから押し出し、また、押下板の
押下げ操作によってはディスクの落下姿勢が変化するた
め、ディスクが培地に様々な角度で突き刺さる等、ディ
スクを水平な状態で供給するのが難しいと言う問題があ
る。更に、シューター等を使用した場合には、落下途中
で引っ掛かりを生じる虞もある。
従来のディスクの投下器においては、カートリッジの先
端からディスクを落下させた場合、盤面を垂直な状態で
ディスクをカートリッジから押し出し、また、押下板の
押下げ操作によってはディスクの落下姿勢が変化するた
め、ディスクが培地に様々な角度で突き刺さる等、ディ
スクを水平な状態で供給するのが難しいと言う問題があ
る。更に、シューター等を使用した場合には、落下途中
で引っ掛かりを生じる虞もある。
【0005】本発明は、上記の実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、抗生物質の薬効などの確認におい
て感受性のディスクを培地に1枚づつ分配するための分
配器であって、引っ掛かりなく確実にディスクを供給で
き、しかも、培地に対してディスクを水平に供給でき、
培地の表面にディスクを一層確実に密着させ得る感受性
ディスクの分配器を提供することにある。
であり、その目的は、抗生物質の薬効などの確認におい
て感受性のディスクを培地に1枚づつ分配するための分
配器であって、引っ掛かりなく確実にディスクを供給で
き、しかも、培地に対してディスクを水平に供給でき、
培地の表面にディスクを一層確実に密着させ得る感受性
ディスクの分配器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る感受性ディスクの分配器は、多数の感
受性のディスクを収容するカートリッジと、当該カート
リッジからディスクを取り出すスライド板と、取り出さ
れたディスクを下方へ供給する供給機構とをケースに収
容して成り、かつ、前記スライド板および前記供給機構
の操作により、前記ケースの下端の供給口からディスク
を1枚づつ分配可能に構成された感受性ディスクの分配
器であって、前記供給機構には、ディスクを突き刺す昇
降可能なニードルが設けられていることを特徴とする。
め、本発明に係る感受性ディスクの分配器は、多数の感
受性のディスクを収容するカートリッジと、当該カート
リッジからディスクを取り出すスライド板と、取り出さ
れたディスクを下方へ供給する供給機構とをケースに収
容して成り、かつ、前記スライド板および前記供給機構
の操作により、前記ケースの下端の供給口からディスク
を1枚づつ分配可能に構成された感受性ディスクの分配
器であって、前記供給機構には、ディスクを突き刺す昇
降可能なニードルが設けられていることを特徴とする。
【0007】上記の分配器によってディスクを供給する
場合、供給機構における特定のニードルは、スライド板
によってカートリッジから取り出されたディスクを突き
刺し、その姿勢を保持して下方へ供給する。
場合、供給機構における特定のニードルは、スライド板
によってカートリッジから取り出されたディスクを突き
刺し、その姿勢を保持して下方へ供給する。
【0008】また、上記の分配器の好ましい態様におい
て、供給機構は、供給口と同軸に配置された昇降可能な
プランジャーと、当該プランジャーの下端に出没可能に
突設されたニードルとから構成され、前記供給機構のニ
ードルは、前記プランジャーの前半の押下げ操作に伴っ
て当該プランジャーと共に下降し、前記カートリッジか
ら取り出されたディスクを突き刺して前記供給口または
その下方へ移動させる機能を備え、前記プランジャー
は、当該プランジャーの後半の押下げ操作に伴って前記
ニードルを相対的に没入させ、当該ニードルからディス
クを開放する機能を備えている。
て、供給機構は、供給口と同軸に配置された昇降可能な
プランジャーと、当該プランジャーの下端に出没可能に
突設されたニードルとから構成され、前記供給機構のニ
ードルは、前記プランジャーの前半の押下げ操作に伴っ
て当該プランジャーと共に下降し、前記カートリッジか
ら取り出されたディスクを突き刺して前記供給口または
その下方へ移動させる機能を備え、前記プランジャー
は、当該プランジャーの後半の押下げ操作に伴って前記
ニードルを相対的に没入させ、当該ニードルからディス
クを開放する機能を備えている。
【0009】すなわち、供給機構における特定のニード
ルは、プランジャーの前半の押下げ操作により、カート
リッジから取り出されたディスクを突き刺して供給口ま
たはその下方へ移動させ、また、特定のプランジャー
は、プランジャーの後半の押下げ操作により、ニードル
を相対的に没入させて当該ニードルからディスクを開放
する。すなわち、供給機構におけるプランジャーとニー
ドルは、協働的に機能し、ディスクを水平な状態で所定
位置まで移動し且つ水平な状態で確実に開放する。
ルは、プランジャーの前半の押下げ操作により、カート
リッジから取り出されたディスクを突き刺して供給口ま
たはその下方へ移動させ、また、特定のプランジャー
は、プランジャーの後半の押下げ操作により、ニードル
を相対的に没入させて当該ニードルからディスクを開放
する。すなわち、供給機構におけるプランジャーとニー
ドルは、協働的に機能し、ディスクを水平な状態で所定
位置まで移動し且つ水平な状態で確実に開放する。
【0010】また、上記の分配器の好ましい態様におい
ては、ディスクを一層確実に保持し且つ水平な状態で開
放するため、供給機構のプランジャーは、スライド板の
反対側にカートリッジと並列に配置され且つ第1の弾性
体によってケース内で常時上方に付勢され、ニードル
は、互いに反発する方向に付勢する第2の弾性体を介し
て前記プランジャー内に挿入され、しかも、前記供給機
構には、前記プランジャーが所定の下降位置に達するま
で前記ニードルの相対的な上昇を規制する上昇規制用の
第1のロックと、前記の所定の下降位置に達した際に前
記第1のロックを解除するロック解除手段と、前記の所
定の下降位置に達した際に前記ニードルの下降を規制す
る下降規制用の第2のロックとが設けられている。
ては、ディスクを一層確実に保持し且つ水平な状態で開
放するため、供給機構のプランジャーは、スライド板の
反対側にカートリッジと並列に配置され且つ第1の弾性
体によってケース内で常時上方に付勢され、ニードル
は、互いに反発する方向に付勢する第2の弾性体を介し
て前記プランジャー内に挿入され、しかも、前記供給機
構には、前記プランジャーが所定の下降位置に達するま
で前記ニードルの相対的な上昇を規制する上昇規制用の
第1のロックと、前記の所定の下降位置に達した際に前
記第1のロックを解除するロック解除手段と、前記の所
定の下降位置に達した際に前記ニードルの下降を規制す
る下降規制用の第2のロックとが設けられている。
【0011】すなわち、上記の供給機構においては、プ
ランジャーの前半の押下げ操作によってディスクにニー
ドルを突き刺すにあたり、特定の第1のロックは、プラ
ンジャーの先端にニードルを確実に突出させ、また、プ
ランジャーの後半の押下げ操作によってニードルからデ
ィスクを開放するにあたり、特定のロック解除手段およ
び第2のロックは、プランジャーにニードルを確実に没
入させ、プランジャーのみを確実に下降させる。
ランジャーの前半の押下げ操作によってディスクにニー
ドルを突き刺すにあたり、特定の第1のロックは、プラ
ンジャーの先端にニードルを確実に突出させ、また、プ
ランジャーの後半の押下げ操作によってニードルからデ
ィスクを開放するにあたり、特定のロック解除手段およ
び第2のロックは、プランジャーにニードルを確実に没
入させ、プランジャーのみを確実に下降させる。
【0012】また、上記の分配器の更に好ましい態様に
おいては、プランジャーの前半の押下げ操作によってデ
ィスクにニードルを一層確実に突き刺すため、ケース下
端の供給口には、カートリッジから押し出されたディス
クを保持し且つプランジャーの下降によって押し開かれ
るシャッターが備えられている。
おいては、プランジャーの前半の押下げ操作によってデ
ィスクにニードルを一層確実に突き刺すため、ケース下
端の供給口には、カートリッジから押し出されたディス
クを保持し且つプランジャーの下降によって押し開かれ
るシャッターが備えられている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る感受性ディスクの分
配器の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図
4は本発明に係る感受性ディスクの分配器の主要部を示
す図であり、図1はケースを半割りにした状態で内部構
造を示す斜視図、図2は主要部材を示す分解斜視図、図
3は主要部材の配置を示す一部破断の側面図、図4は主
要部材の配置を示す一部破断の背面図である。また、図
5はシャッターの構造および機能を示す背面側から視た
縦断面図である。なお、実施形態の説明においては、感
受性ディスクを「ディスク」と略記し、感受性ディスク
の分配器を「分配器」と略記する。
配器の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図
4は本発明に係る感受性ディスクの分配器の主要部を示
す図であり、図1はケースを半割りにした状態で内部構
造を示す斜視図、図2は主要部材を示す分解斜視図、図
3は主要部材の配置を示す一部破断の側面図、図4は主
要部材の配置を示す一部破断の背面図である。また、図
5はシャッターの構造および機能を示す背面側から視た
縦断面図である。なお、実施形態の説明においては、感
受性ディスクを「ディスク」と略記し、感受性ディスク
の分配器を「分配器」と略記する。
【0014】本発明の分配器は、前述の通り、抗生物質
に対する細菌感受性試験などに使用される直径が約4〜
6mm、厚さが約0.5〜1.0mmのディスクを1枚
づつ培地へ水平に供給するための機器である。斯かる分
配器は、図1に示す様に、概略、多数のディスク(3
0)を収容するカートリッジ(3)と、カートリッジ
(3)からディスク(30)を取り出すスライド板
(5)と、取り出されたディスク(30)を下方へ供給
する供給機構(7)とをケース(1)に収容して構成さ
れる。そして、スライド板(5)及び供給機構(7)の
操作により、ケース(1)の下端の供給口(21)から
ディスク(30)を1枚づつ分配する様になされてい
る。
に対する細菌感受性試験などに使用される直径が約4〜
6mm、厚さが約0.5〜1.0mmのディスクを1枚
づつ培地へ水平に供給するための機器である。斯かる分
配器は、図1に示す様に、概略、多数のディスク(3
0)を収容するカートリッジ(3)と、カートリッジ
(3)からディスク(30)を取り出すスライド板
(5)と、取り出されたディスク(30)を下方へ供給
する供給機構(7)とをケース(1)に収容して構成さ
れる。そして、スライド板(5)及び供給機構(7)の
操作により、ケース(1)の下端の供給口(21)から
ディスク(30)を1枚づつ分配する様になされてい
る。
【0015】ケース(1)は、図3に示す様に、凡そ、
縦長の長方形の側面形状を備え且つ正面側(図3に示す
状態において左側)の底部近傍部位を外側へ膨出させた
幾分扁平な箱体として形成されている。すなわち、後述
のレバー(6)を前方に向けて全体を片手で保持し易い
形状に形成されている。ケース(1)は、図2に示す様
に、成形性および組立を考慮し、通常は左右に半切した
構造の合成樹脂製の2つのケース構成部材によって構成
されている。また、各ケース構成部材の内面には、カー
トリッジ(3)や供給機構(7)等の所要の部材を配置
するための突起や溝が一体に形成されている。なお、ケ
ース(1)の正面側の一部は、レバー(6)を回動させ
るためにスリット状に開口されている。
縦長の長方形の側面形状を備え且つ正面側(図3に示す
状態において左側)の底部近傍部位を外側へ膨出させた
幾分扁平な箱体として形成されている。すなわち、後述
のレバー(6)を前方に向けて全体を片手で保持し易い
形状に形成されている。ケース(1)は、図2に示す様
に、成形性および組立を考慮し、通常は左右に半切した
構造の合成樹脂製の2つのケース構成部材によって構成
されている。また、各ケース構成部材の内面には、カー
トリッジ(3)や供給機構(7)等の所要の部材を配置
するための突起や溝が一体に形成されている。なお、ケ
ース(1)の正面側の一部は、レバー(6)を回動させ
るためにスリット状に開口されている。
【0016】カートリッジ(3)は、前述の実公昭60
−19592号公報にも記載されている通りその基本的
な構造は公知であるが、具体的には、図1及び図2に示
す様に、カートリッジ(3)は、積層状態で多数のディ
スク(30)を収容する円筒状のホルダー(31)と、
当該ホルダーの一端側(上端側)に挿入され且つディス
ク(30)を他端側(下端側)へ付勢する圧縮コイルバ
ネ等の弾性体(32)と、ホルダー(31)の下端部に
付設され且つ最下層の1枚のディスク(30)をホルダ
ー(31)下端の開口部に露出状態で係止するストッパ
ー(33)とから成る。
−19592号公報にも記載されている通りその基本的
な構造は公知であるが、具体的には、図1及び図2に示
す様に、カートリッジ(3)は、積層状態で多数のディ
スク(30)を収容する円筒状のホルダー(31)と、
当該ホルダーの一端側(上端側)に挿入され且つディス
ク(30)を他端側(下端側)へ付勢する圧縮コイルバ
ネ等の弾性体(32)と、ホルダー(31)の下端部に
付設され且つ最下層の1枚のディスク(30)をホルダ
ー(31)下端の開口部に露出状態で係止するストッパ
ー(33)とから成る。
【0017】図2に示す様に、カートリッジ(3)のホ
ルダー(31)の内部には、ディスク(30)を下端側
へ押圧するためのコマ(34)が弾性体(32)の下端
に挿入されており、弾性体(32)の上端は、キャップ
(35)によって封止されている。また、ホルダー(3
1)の下端は、完全に開放端に形成され、ストッパー
(33)は、例えば、ディスク(30)の厚さ分だけホ
ルダー(31)の下端縁から離間し且つ直径に沿って中
心方向へ張り出した2つの爪によって構成される。ディ
スク(30)は、上記キャップ(35)、弾性体(3
2)及びコマ(34)を取り外した状態で上端側からホ
ルダー(31)へ装填される。
ルダー(31)の内部には、ディスク(30)を下端側
へ押圧するためのコマ(34)が弾性体(32)の下端
に挿入されており、弾性体(32)の上端は、キャップ
(35)によって封止されている。また、ホルダー(3
1)の下端は、完全に開放端に形成され、ストッパー
(33)は、例えば、ディスク(30)の厚さ分だけホ
ルダー(31)の下端縁から離間し且つ直径に沿って中
心方向へ張り出した2つの爪によって構成される。ディ
スク(30)は、上記キャップ(35)、弾性体(3
2)及びコマ(34)を取り外した状態で上端側からホ
ルダー(31)へ装填される。
【0018】また、ホルダー(31)の下端部の外周面
には、ケース(1)内でカートリッジ(3)を位置決め
するための突起部(36)が設けられる。すなわち、図
2に示す様に、ケース(1)の内面には、2本の突条に
よって案内溝(13)が形成されており、上記カートリ
ッジ(3)は、ホルダー(31)の突起部(36)を案
内溝(13)に係合させることにより、図1及び図3に
示す様に、ケース(1)内の略中央に垂直に配置される
様になされている。更に、図2に示す様に、カートリッ
ジ(3)の下端は、上記ストッパー(33)の嵌合穴を
有するケース(1)底部の仕切板(14)によって位置
決めされる。
には、ケース(1)内でカートリッジ(3)を位置決め
するための突起部(36)が設けられる。すなわち、図
2に示す様に、ケース(1)の内面には、2本の突条に
よって案内溝(13)が形成されており、上記カートリ
ッジ(3)は、ホルダー(31)の突起部(36)を案
内溝(13)に係合させることにより、図1及び図3に
示す様に、ケース(1)内の略中央に垂直に配置される
様になされている。更に、図2に示す様に、カートリッ
ジ(3)の下端は、上記ストッパー(33)の嵌合穴を
有するケース(1)底部の仕切板(14)によって位置
決めされる。
【0019】ケース(1)は、その上端からカートリッ
ジ(3)を挿入可能に構成される。具体的には、図2及
び図3に示す様に、ケース(1)の上端には、カートリ
ッジ(3)を挿入するための装填口(20)が開口さ
れ、装填口(20)には、装填されたカートリッジ
(3)の上端を掛止するため、図1及び図3に示す様な
掛止部材(53)が前後方向に摺動可能に取り付けられ
ている。
ジ(3)を挿入可能に構成される。具体的には、図2及
び図3に示す様に、ケース(1)の上端には、カートリ
ッジ(3)を挿入するための装填口(20)が開口さ
れ、装填口(20)には、装填されたカートリッジ
(3)の上端を掛止するため、図1及び図3に示す様な
掛止部材(53)が前後方向に摺動可能に取り付けられ
ている。
【0020】スライド板(5)は、図1に示す様に、カ
ートリッジ(3)のホルダー(31)の内径よりも狭い
幅で且つ先端縁が円弧状に後退した細長の薄板であり、
ケース(1)の上記の膨出部分に相当する底部に水平に
配置される。スライド板(5)は、図2に示す様に、ケ
ース(1)の底部内面に形成された浅溝(16)に配置
され、かつ、仕切板(14)によって挟み込まれる。
ートリッジ(3)のホルダー(31)の内径よりも狭い
幅で且つ先端縁が円弧状に後退した細長の薄板であり、
ケース(1)の上記の膨出部分に相当する底部に水平に
配置される。スライド板(5)は、図2に示す様に、ケ
ース(1)の底部内面に形成された浅溝(16)に配置
され、かつ、仕切板(14)によって挟み込まれる。
【0021】すなわち、スライド板(5)は、カートリ
ッジ(3)の下端部近傍に設けられ且つホルダー(3
1)下端の開口部に対してカートリッジ(3)の軸線に
直交する方向に進退可能に構成される。すなわち、図3
に示す様に、スライド板(5)は、ケース(1)の前方
から後方へ移動することにより、カートリッジ(3)の
ホルダー(31)下端とストッパー(33)との隙間に
進入し、ホルダー(31)の下端に露出するディスク
(30)を後方へ押し出す機能を備えている。なお、後
述するシャッター(9)を設けない場合、供給口(2
1)の上端部には、押し出されたディスク(30)を一
時的に保持するため、ディスク(30)の外周縁の一部
を係止可能な支持片(図示省略)が設けられる。
ッジ(3)の下端部近傍に設けられ且つホルダー(3
1)下端の開口部に対してカートリッジ(3)の軸線に
直交する方向に進退可能に構成される。すなわち、図3
に示す様に、スライド板(5)は、ケース(1)の前方
から後方へ移動することにより、カートリッジ(3)の
ホルダー(31)下端とストッパー(33)との隙間に
進入し、ホルダー(31)の下端に露出するディスク
(30)を後方へ押し出す機能を備えている。なお、後
述するシャッター(9)を設けない場合、供給口(2
1)の上端部には、押し出されたディスク(30)を一
時的に保持するため、ディスク(30)の外周縁の一部
を係止可能な支持片(図示省略)が設けられる。
【0022】スライド板(5)は、操作性を高めるた
め、図1に示す様に、ケース(1)の正面側に設けられ
た回動可能なレバー(6)によって操作可能に構成され
る。レバー(6)は、円弧状の操作部の基端(上端)に
短軸円筒状の支点部(63)を形成して成り、支点部
(63)に対して図2に示す様なケース(1)の上部の
梁状の支点(18)が挿通されることにより揺動可能に
支持されている。そして、図1及び図3に示す様に、ケ
ース(1)と支点(18)の間に介装されたねじりバネ
等の弾性体(61)により、レバー(6)の下端は、常
時外側(前方側)へ付勢されている。
め、図1に示す様に、ケース(1)の正面側に設けられ
た回動可能なレバー(6)によって操作可能に構成され
る。レバー(6)は、円弧状の操作部の基端(上端)に
短軸円筒状の支点部(63)を形成して成り、支点部
(63)に対して図2に示す様なケース(1)の上部の
梁状の支点(18)が挿通されることにより揺動可能に
支持されている。そして、図1及び図3に示す様に、ケ
ース(1)と支点(18)の間に介装されたねじりバネ
等の弾性体(61)により、レバー(6)の下端は、常
時外側(前方側)へ付勢されている。
【0023】レバー(6)は、上述のケース(1)正面
側のスリット状の開口からケース(1)の外側に露出
し、レバー(6)の下端は、ケース(1)の内部に挿入
されている。そして、レバー(6)の下端には、切欠き
部が設けられており、斯かる切欠き部は、スライド板
(5)の基端(ケース(1)の正面側に相当する端部)
に形成された立上り片に係合している。従って、ケース
(1)と共にレバー(6)を握締める操作により、スラ
イド板(5)を後方へ押し込むことが出来る。
側のスリット状の開口からケース(1)の外側に露出
し、レバー(6)の下端は、ケース(1)の内部に挿入
されている。そして、レバー(6)の下端には、切欠き
部が設けられており、斯かる切欠き部は、スライド板
(5)の基端(ケース(1)の正面側に相当する端部)
に形成された立上り片に係合している。従って、ケース
(1)と共にレバー(6)を握締める操作により、スラ
イド板(5)を後方へ押し込むことが出来る。
【0024】供給機構(7)は、上記スライド板(5)
によって取り出されたディスク(30)を下方の所定位
置まで移動させて開放する機構であり、図1及び図3に
示す様に、ケース(1)内においてカートリッジ(3)
の後方側に設けられる。斯かる供給機構(7)には、デ
ィスク(30)の移動中の水平姿勢を保持するため、デ
ィスク(30)を突き刺す昇降可能なニードル(72)
が設けられる。具体的には、ケース(1)の底部には、
円筒状の供給口(21)が形成されており、供給機構
(7)は、図2に示す様に、前記の供給口(21)と同
軸に配置された昇降可能なプランジャー(71)と、当
該プランジャーの下端に出没可能に突設されたニードル
(72)とから主として構成される。
によって取り出されたディスク(30)を下方の所定位
置まで移動させて開放する機構であり、図1及び図3に
示す様に、ケース(1)内においてカートリッジ(3)
の後方側に設けられる。斯かる供給機構(7)には、デ
ィスク(30)の移動中の水平姿勢を保持するため、デ
ィスク(30)を突き刺す昇降可能なニードル(72)
が設けられる。具体的には、ケース(1)の底部には、
円筒状の供給口(21)が形成されており、供給機構
(7)は、図2に示す様に、前記の供給口(21)と同
軸に配置された昇降可能なプランジャー(71)と、当
該プランジャーの下端に出没可能に突設されたニードル
(72)とから主として構成される。
【0025】供給機構(7)は、後述の操作バー(7
3)の押下げ操作によってディスク(30)を供給する
が、供給機構(7)において、ニードル(72)は、プ
ランジャー(71)の前半の押下げ操作に伴って当該プ
ランジャーと共に下降し、カートリッジ(3)から取り
出されたディスク(30)を突き刺して供給口(21)
又はその下方へ移動させる機能を備え、プランジャー
(71)は、当該プランジャーの後半の押下げ操作に伴
ってニードル(72)を相対的に没入させ、当該ニード
ルからディスク(30)を開放する機能を備えている。
3)の押下げ操作によってディスク(30)を供給する
が、供給機構(7)において、ニードル(72)は、プ
ランジャー(71)の前半の押下げ操作に伴って当該プ
ランジャーと共に下降し、カートリッジ(3)から取り
出されたディスク(30)を突き刺して供給口(21)
又はその下方へ移動させる機能を備え、プランジャー
(71)は、当該プランジャーの後半の押下げ操作に伴
ってニードル(72)を相対的に没入させ、当該ニード
ルからディスク(30)を開放する機能を備えている。
【0026】供給機構(7)の構造をより詳しく説明す
ると、プランジャー(71)は、図2及び図4に示す様
に、下端が幾分縮径され且つ開放された円筒状の部材で
あり、その上端には、ケース(1)の開口(22)を介
して上部に突出する操作バー(73)が取り付けられて
いる。プランジャー(71)の胴部には、当該プランジ
ャーをケース(1)内で位置決めするため、ケース
(1)の内面に形成されたレール(17)を左右で挟持
する挟持部材(77)が張出されている。
ると、プランジャー(71)は、図2及び図4に示す様
に、下端が幾分縮径され且つ開放された円筒状の部材で
あり、その上端には、ケース(1)の開口(22)を介
して上部に突出する操作バー(73)が取り付けられて
いる。プランジャー(71)の胴部には、当該プランジ
ャーをケース(1)内で位置決めするため、ケース
(1)の内面に形成されたレール(17)を左右で挟持
する挟持部材(77)が張出されている。
【0027】また、プランジャー(71)の上端部に
は、当該プランジャーの上端をケース(1)内で固定し
且つ後述のガイド棒(84)の先端を支持するため、一
部が後方へ庇状に張り出した支持ブロック(74)が付
設されている。すなわち、プランジャー(71)は、挟
持部材(77)をレール(17)に係合させることによ
り、スライド板(5)の反対側にカートリッジ(3)と
平行かつ並列に配置されている。
は、当該プランジャーの上端をケース(1)内で固定し
且つ後述のガイド棒(84)の先端を支持するため、一
部が後方へ庇状に張り出した支持ブロック(74)が付
設されている。すなわち、プランジャー(71)は、挟
持部材(77)をレール(17)に係合させることによ
り、スライド板(5)の反対側にカートリッジ(3)と
平行かつ並列に配置されている。
【0028】他方、図1及び図3に示す様に、ケース
(1)の背面側内部には、プランジャー(71)と平行
かつ並列にガイド棒(84)が挿入されている。ガイド
棒(84)の下端部は、当該下端部に形成された切欠き
構造の掛止部(83)を利用してケース(1)の突起
(18)に掛止され、ガイド棒(84)の上端部(先端
部)は、プランジャー(71)の支持ブロック(74)
に形成された小孔に摺動自在に挿通されている。そし
て、ガイド棒(84)には、掛止部(83)と支持ブロ
ック(74)とで挟む状態に圧縮コイルバネ等の第1の
弾性体(81)が装着されている。すなわち、プランジ
ャー(71)は、その後方側に取り付けられた第1の弾
性体(81)によってケース(1)内で常時上方に付勢
されている。
(1)の背面側内部には、プランジャー(71)と平行
かつ並列にガイド棒(84)が挿入されている。ガイド
棒(84)の下端部は、当該下端部に形成された切欠き
構造の掛止部(83)を利用してケース(1)の突起
(18)に掛止され、ガイド棒(84)の上端部(先端
部)は、プランジャー(71)の支持ブロック(74)
に形成された小孔に摺動自在に挿通されている。そし
て、ガイド棒(84)には、掛止部(83)と支持ブロ
ック(74)とで挟む状態に圧縮コイルバネ等の第1の
弾性体(81)が装着されている。すなわち、プランジ
ャー(71)は、その後方側に取り付けられた第1の弾
性体(81)によってケース(1)内で常時上方に付勢
されている。
【0029】ニードル(72)は、図2に示す様に、プ
ランジャー(71)内に挿入されており、ニードル(7
2)の上端は、左右に鍔(75c)が張出し且つプラン
ジャー(71)内に摺動自在に挿入された駒部材(7
5)に取り付けられている。プランジャー(71)の外
周面には、上端から下端側の一定位置までスロット(7
1p)が左右対称に設けられており、上記の駒部材(7
5)の鍔(75c)は、スロット(71p)から外側に
張出すことにより、後述する第1のロック(91)及び
第2のロック(93)として機能する。
ランジャー(71)内に挿入されており、ニードル(7
2)の上端は、左右に鍔(75c)が張出し且つプラン
ジャー(71)内に摺動自在に挿入された駒部材(7
5)に取り付けられている。プランジャー(71)の外
周面には、上端から下端側の一定位置までスロット(7
1p)が左右対称に設けられており、上記の駒部材(7
5)の鍔(75c)は、スロット(71p)から外側に
張出すことにより、後述する第1のロック(91)及び
第2のロック(93)として機能する。
【0030】ニードル(72)は、互いに反発する方向
に付勢する圧縮コイルバネ等の第2の弾性体(82)を
介してプランジャー(71)内に挿入されている。すな
わち、ニードル(72)は、プランジャー(71)の上
端に取り付けられた操作バー(73)の下端と上記の駒
部材(75)との間に介装された第2の弾性体(82)
により、プランジャー(71)内において常時下方へ付
勢されており、ニードル(72)の先端側は、常態にお
いてプランジャー(71)の先端から突出した状態にな
されている。
に付勢する圧縮コイルバネ等の第2の弾性体(82)を
介してプランジャー(71)内に挿入されている。すな
わち、ニードル(72)は、プランジャー(71)の上
端に取り付けられた操作バー(73)の下端と上記の駒
部材(75)との間に介装された第2の弾性体(82)
により、プランジャー(71)内において常時下方へ付
勢されており、ニードル(72)の先端側は、常態にお
いてプランジャー(71)の先端から突出した状態にな
されている。
【0031】更に、本発明の分配器においては、ニード
ル(72)によって突き刺したディスク(30)を供給
口(21)まで、好ましくは供給口(21)を通過して
更に供給口(21)の下方の所定位置まで移動させる。
そこで、ディスク(30)の下降位置ならびに開放位置
を正確に規定するため、供給機構(7)には、プランジ
ャー(71)が所定の下降位置に達するまでニードル
(72)の相対的な上昇を規制する上昇規制用の第1の
ロック(91)と、前記の所定の下降位置に達した際に
第1のロック(91)を解除するロック解除手段(9
2)と、前記の所定の下降位置に達した際にニードル
(72)の下降を規制する下降規制用の第2のロック
(93)とが設けられている。
ル(72)によって突き刺したディスク(30)を供給
口(21)まで、好ましくは供給口(21)を通過して
更に供給口(21)の下方の所定位置まで移動させる。
そこで、ディスク(30)の下降位置ならびに開放位置
を正確に規定するため、供給機構(7)には、プランジ
ャー(71)が所定の下降位置に達するまでニードル
(72)の相対的な上昇を規制する上昇規制用の第1の
ロック(91)と、前記の所定の下降位置に達した際に
第1のロック(91)を解除するロック解除手段(9
2)と、前記の所定の下降位置に達した際にニードル
(72)の下降を規制する下降規制用の第2のロック
(93)とが設けられている。
【0032】具体的には、第1のロック(91)は、デ
ィスク(30)にニードル(72)を突き刺し、所定位
置までディスク(30)を移動させる間、ニードル(7
2)の突出状態を保持するために設けられている。図2
に示す様に、第1のロック(91)は、プランジャー
(71)上端部の支持ブロック(74)の左右から当該
プランジャーの軸線に沿って伸長され且つ外側へ弓状に
緩く湾曲した弾性変形可能な係止バー(76)と、プラ
ンジャー(71)の支持用であって且つプランジャー
(71)が所定距離昇降する際に係止バー(76)の拡
がりを規制するケース(1)の上記レール(17)と、
プランジャー(71)のスロット(71p)から外側に
張出する駒部材(75)の鍔(75c)とから構成され
ている。
ィスク(30)にニードル(72)を突き刺し、所定位
置までディスク(30)を移動させる間、ニードル(7
2)の突出状態を保持するために設けられている。図2
に示す様に、第1のロック(91)は、プランジャー
(71)上端部の支持ブロック(74)の左右から当該
プランジャーの軸線に沿って伸長され且つ外側へ弓状に
緩く湾曲した弾性変形可能な係止バー(76)と、プラ
ンジャー(71)の支持用であって且つプランジャー
(71)が所定距離昇降する際に係止バー(76)の拡
がりを規制するケース(1)の上記レール(17)と、
プランジャー(71)のスロット(71p)から外側に
張出する駒部材(75)の鍔(75c)とから構成され
ている。
【0033】第1のロック(91)を解除するロック解
除手段(92)は、弾性変形可能な上記の弓状の係止バ
ー(76)と、ケース(1)の上記レール(17)の下
方に設けられた空間部(19)とから構成されている。
また、第2のロック(93)は、プランジャー(71)
を更に下降させた際、当該プランジャーに伴ってニード
ル(72)が更に下降するのを規制し、ニードル(7
2)の下降端(下降終端)を規定するために設けられて
いる。第2のロック(93)は、上記の駒部材(75)
の鍔(75c)と、ケース(1)の内面にレール(1
7)に沿って且つ上記の空間部(19)よりも更に下方
に設けられた突当て(15)とから構成されている。
除手段(92)は、弾性変形可能な上記の弓状の係止バ
ー(76)と、ケース(1)の上記レール(17)の下
方に設けられた空間部(19)とから構成されている。
また、第2のロック(93)は、プランジャー(71)
を更に下降させた際、当該プランジャーに伴ってニード
ル(72)が更に下降するのを規制し、ニードル(7
2)の下降端(下降終端)を規定するために設けられて
いる。第2のロック(93)は、上記の駒部材(75)
の鍔(75c)と、ケース(1)の内面にレール(1
7)に沿って且つ上記の空間部(19)よりも更に下方
に設けられた突当て(15)とから構成されている。
【0034】本発明の分配器によって培地にディスク
(30)を供給する操作は次の通りである。先ず、前述
の様にケース(1)を保持し、培地の直上に供給口(2
1)を位置させた後、レバー(6)を握って後方へ押し
込む。斯かる操作により、スライド板(5)は、後方へ
移動すると共に、カートリッジ(3)のホルダー(3
1)下端とストッパー(33)との隙間に進入し、ホル
ダー(31)の下端に露出する最下層のディスク(3
0)を後方へ押し出す。なお、1回の押込み操作の後に
レバー(6)を開放すると、弾性体(61)の復元力に
よってレバー(6)及びスライド板(5)は最初の位置
に復帰する。
(30)を供給する操作は次の通りである。先ず、前述
の様にケース(1)を保持し、培地の直上に供給口(2
1)を位置させた後、レバー(6)を握って後方へ押し
込む。斯かる操作により、スライド板(5)は、後方へ
移動すると共に、カートリッジ(3)のホルダー(3
1)下端とストッパー(33)との隙間に進入し、ホル
ダー(31)の下端に露出する最下層のディスク(3
0)を後方へ押し出す。なお、1回の押込み操作の後に
レバー(6)を開放すると、弾性体(61)の復元力に
よってレバー(6)及びスライド板(5)は最初の位置
に復帰する。
【0035】次いで、供給機構(7)の操作バー(7
3)を下方へ押し込み、プランジャー(71)を下降さ
せる。先ず、プランジャー(71)の前半の押下げ操作
により、ニードル(72)は、プランジャー(71)と
共に下降し、カートリッジ(3)から取り出されたディ
スク(30)を突き刺し、そして、突き刺した状態で供
給口(21)へ移動させる。その場合、第1のロック
(91)は、プランジャー(71)の前半の押下げ操作
によってディスク(30)にニードル(72)を突き刺
すにあたり、プランジャー(71)の先端にニードル
(72)を確実に突出させる。
3)を下方へ押し込み、プランジャー(71)を下降さ
せる。先ず、プランジャー(71)の前半の押下げ操作
により、ニードル(72)は、プランジャー(71)と
共に下降し、カートリッジ(3)から取り出されたディ
スク(30)を突き刺し、そして、突き刺した状態で供
給口(21)へ移動させる。その場合、第1のロック
(91)は、プランジャー(71)の前半の押下げ操作
によってディスク(30)にニードル(72)を突き刺
すにあたり、プランジャー(71)の先端にニードル
(72)を確実に突出させる。
【0036】すなわち、第1のロック(91)において
は、操作バー(73)の前半の押込み操作によってプラ
ンジャー(71)が移動上端(移動起点)から一定距離
だけ下降する間、レール(17)は、係止バー(76)
の拡がりを規制することにより、プランジャー(71)
の外周面に近接した状態に係止バー(76)を位置さ
せ、プランジャー(71)の外周面に近接した状態の係
止バー(76)は、その先端(下端)が鍔(75c)に
当接することにより、プランジャー(71)内部での駒
部材(75)の上方への相対的な移動を規制する。
は、操作バー(73)の前半の押込み操作によってプラ
ンジャー(71)が移動上端(移動起点)から一定距離
だけ下降する間、レール(17)は、係止バー(76)
の拡がりを規制することにより、プランジャー(71)
の外周面に近接した状態に係止バー(76)を位置さ
せ、プランジャー(71)の外周面に近接した状態の係
止バー(76)は、その先端(下端)が鍔(75c)に
当接することにより、プランジャー(71)内部での駒
部材(75)の上方への相対的な移動を規制する。
【0037】続いて、供給機構(7)の操作バー(7
3)を更に下方へ押し込み、プランジャー(71)を更
に下降させると、斯かる後半の押下げ操作により、プラ
ンジャー(71)は、ニードル(72)を相対的に没入
させて当該ニードルからディスク(30)を開放する。
すなわち、供給機構(7)におけるプランジャー(7
1)とニードル(72)は、協働的に機能し、ディスク
(30)を水平な状態で且つ確実に開放する。その場
合、ロック解除手段(92)及び第2のロック(93)
は、プランジャー(71)の後半の押下げ操作によって
ニードル(72)からディスク(30)を開放するにあ
たり、プランジャー(71)にニードル(72)を確実
に没入させ、プランジャー(71)のみを確実に下降さ
せる。
3)を更に下方へ押し込み、プランジャー(71)を更
に下降させると、斯かる後半の押下げ操作により、プラ
ンジャー(71)は、ニードル(72)を相対的に没入
させて当該ニードルからディスク(30)を開放する。
すなわち、供給機構(7)におけるプランジャー(7
1)とニードル(72)は、協働的に機能し、ディスク
(30)を水平な状態で且つ確実に開放する。その場
合、ロック解除手段(92)及び第2のロック(93)
は、プランジャー(71)の後半の押下げ操作によって
ニードル(72)からディスク(30)を開放するにあ
たり、プランジャー(71)にニードル(72)を確実
に没入させ、プランジャー(71)のみを確実に下降さ
せる。
【0038】すなわち、ロック解除手段(92)におい
ては、一定距離だけ下降させたプランジャー(71)を
更に下降させることにより、係止バー(76)は、その
先端が空間部(19)に入り込んで拡がり、駒部材(7
5)の鍔(75c)を開放する。そして、第2のロック
(93)においては、ロック解除位置から更にプランジ
ャー(71)を下降させた際、突当て(15)は、駒部
材(75)の鍔(75c)が突き当たることにより鍔
(75c)の下方への移動を規制する。その際、係止バ
ー(76)が拡がっているため、駒部材(75)は、プ
ランジャー(71)の下降に伴って相対的に上昇し、ニ
ードル(72)がプランジャー(71)の内部に埋没す
る。その結果、プランジャー(71)は、ニードル(7
2)に突き刺さったディスク(30)を下方へ押下げて
ニードル(72)から開放する。
ては、一定距離だけ下降させたプランジャー(71)を
更に下降させることにより、係止バー(76)は、その
先端が空間部(19)に入り込んで拡がり、駒部材(7
5)の鍔(75c)を開放する。そして、第2のロック
(93)においては、ロック解除位置から更にプランジ
ャー(71)を下降させた際、突当て(15)は、駒部
材(75)の鍔(75c)が突き当たることにより鍔
(75c)の下方への移動を規制する。その際、係止バ
ー(76)が拡がっているため、駒部材(75)は、プ
ランジャー(71)の下降に伴って相対的に上昇し、ニ
ードル(72)がプランジャー(71)の内部に埋没す
る。その結果、プランジャー(71)は、ニードル(7
2)に突き刺さったディスク(30)を下方へ押下げて
ニードル(72)から開放する。
【0039】ディスク(30)を供給した後は、操作バ
ー(73)を放すことにより、第1の弾性体(81)の
復元力によってプランジャー(71)が起点の上昇端に
押し上げられ、また、プランジャー(71)の上昇に伴
い、第2の弾性体(82)の復元力によってニードル
(72)がプランジャー(71)内で起点の下降端に押
下げられ、プランジャー(71)の先端から突出する。
ー(73)を放すことにより、第1の弾性体(81)の
復元力によってプランジャー(71)が起点の上昇端に
押し上げられ、また、プランジャー(71)の上昇に伴
い、第2の弾性体(82)の復元力によってニードル
(72)がプランジャー(71)内で起点の下降端に押
下げられ、プランジャー(71)の先端から突出する。
【0040】上記の様に、本発明の分配器においては、
スライド板(5)によってカートリッジから取り出され
たディスクを供給機構(7)の特定のニードル(72)
が突き刺し、その姿勢を保持して下方へ供給する。換言
すれば、本発明の分配器においては、供給機構(7)の
ニードル(72)によってディスク(30)の略中心を
突き刺して保持すると共に、突き刺した状態で供給口
(21)へ移動させ、そして、プランジャー(71)の
後半の下降により、プランジャー(71)内にニードル
(72)を後退させ且つプランジャー(71)の先端で
ディスク(30)を水平状態のまま開放する。従って、
引っ掛かりなく且つ水平な状態でディスク(30)を供
給でき、培地の表面にディスク(30)を確実に密着さ
せることが出来る。
スライド板(5)によってカートリッジから取り出され
たディスクを供給機構(7)の特定のニードル(72)
が突き刺し、その姿勢を保持して下方へ供給する。換言
すれば、本発明の分配器においては、供給機構(7)の
ニードル(72)によってディスク(30)の略中心を
突き刺して保持すると共に、突き刺した状態で供給口
(21)へ移動させ、そして、プランジャー(71)の
後半の下降により、プランジャー(71)内にニードル
(72)を後退させ且つプランジャー(71)の先端で
ディスク(30)を水平状態のまま開放する。従って、
引っ掛かりなく且つ水平な状態でディスク(30)を供
給でき、培地の表面にディスク(30)を確実に密着さ
せることが出来る。
【0041】殊に、上記の様に、ニードル(72)の相
対的な上昇を規制する第1のロック(91)、所定の下
降位置で第1のロック(91)を解除するロック解除手
段(92)、ならびに、所定の下降位置でニードル(7
2)の下降を規制する第2のロック(93)が供給機構
(7)に設けられていることにより、ニードル(72)
の出没操作をより正確に規定できるため、ディスク(3
0)を一層確実に保持でき且つ水平な状態で供給でき
る。
対的な上昇を規制する第1のロック(91)、所定の下
降位置で第1のロック(91)を解除するロック解除手
段(92)、ならびに、所定の下降位置でニードル(7
2)の下降を規制する第2のロック(93)が供給機構
(7)に設けられていることにより、ニードル(72)
の出没操作をより正確に規定できるため、ディスク(3
0)を一層確実に保持でき且つ水平な状態で供給でき
る。
【0042】ところで、培地にディスク(30)を分配
する場合には、水平な状態で供給することは勿論、培地
にディスク(30)をより密着させるのが好ましい。更
に、複数のディスク(30)を分配する場合には、培地
に対して各ディスク(30)を均一に密着させるのが好
ましい。そこで、培地に対して分配器の供給口(21)
を常に一定の高さに保持し得る治具を使用し、そして、
上記の供給機構(7)におけるディスク(30)の供給
位置を供給口(21)よりも下方の一定位置に設定する
ならば、培地に対してディスク(30)を常に一定の力
で密着させることが出来る。
する場合には、水平な状態で供給することは勿論、培地
にディスク(30)をより密着させるのが好ましい。更
に、複数のディスク(30)を分配する場合には、培地
に対して各ディスク(30)を均一に密着させるのが好
ましい。そこで、培地に対して分配器の供給口(21)
を常に一定の高さに保持し得る治具を使用し、そして、
上記の供給機構(7)におけるディスク(30)の供給
位置を供給口(21)よりも下方の一定位置に設定する
ならば、培地に対してディスク(30)を常に一定の力
で密着させることが出来る。
【0043】すなわち、本発明の分配器は、供給機構
(7)におけるプランジャー(71)の下降距離および
下降端、ニードル(72)の下降端などを上記の第1の
ロック(91)、ロック解除手段(92)ならびに第2
のロック(93)の設計によって調整することにより、
例えば、培地の表面から1mm上方でディスク(30)
をニードル(72)から開放し、培地の表面から0.5
mm上方までプランジャー(71)の下端を下降させる
ことが出来、その結果、0.7mmの厚さのディスク
(30)を0.2mmだけ培地の表面に埋め込む状態に
供給できる。
(7)におけるプランジャー(71)の下降距離および
下降端、ニードル(72)の下降端などを上記の第1の
ロック(91)、ロック解除手段(92)ならびに第2
のロック(93)の設計によって調整することにより、
例えば、培地の表面から1mm上方でディスク(30)
をニードル(72)から開放し、培地の表面から0.5
mm上方までプランジャー(71)の下端を下降させる
ことが出来、その結果、0.7mmの厚さのディスク
(30)を0.2mmだけ培地の表面に埋め込む状態に
供給できる。
【0044】また、本発明の更に好ましい態様において
は、プランジャー(71)の前半の押下げ操作によって
ディスク(30)にニードル(72)をより一層確実に
突き刺すため、図4に示す様に、ケース(1)下端の供
給口(21)、具体的には供給口(21)の上端には、
カートリッジ(3)から押し出されたディスク(30)
を保持し且つプランジャー(71)の下降によって押し
開かれるシャッター(9)が備えられている。
は、プランジャー(71)の前半の押下げ操作によって
ディスク(30)にニードル(72)をより一層確実に
突き刺すため、図4に示す様に、ケース(1)下端の供
給口(21)、具体的には供給口(21)の上端には、
カートリッジ(3)から押し出されたディスク(30)
を保持し且つプランジャー(71)の下降によって押し
開かれるシャッター(9)が備えられている。
【0045】シャッター(9)は、プランジャー(7
1)の昇降操作によって開閉する2つのシャッター構成
部材(90)から成る。各シャッター構成部材(90)
は、弾性変形可能な合成樹脂によって一体に形成されて
おり、そして、下端側の一部が内側に膨出した略縦長の
三角形の断面形状を備えた被押圧部(9a)と、被押圧
部(9a)の下端から内側に平板状に張出されたディス
ク受部(9c)と、被押圧部(9a)の下端から背面側
(外側)に薄板状に張出された弾性部(9b)とを備え
ている。
1)の昇降操作によって開閉する2つのシャッター構成
部材(90)から成る。各シャッター構成部材(90)
は、弾性変形可能な合成樹脂によって一体に形成されて
おり、そして、下端側の一部が内側に膨出した略縦長の
三角形の断面形状を備えた被押圧部(9a)と、被押圧
部(9a)の下端から内側に平板状に張出されたディス
ク受部(9c)と、被押圧部(9a)の下端から背面側
(外側)に薄板状に張出された弾性部(9b)とを備え
ている。
【0046】上記シャッター(9)は、2つのシャッタ
ー構成部材(90)が協働的に機能することにより、カ
ートリッジ(3)から押し出されたディスク(30)を
保持する。すなわち、プランジャー(71)の操作前、
シャッター(9)は、各シャッター構成部材(90)の
被押圧部(9a)の膨出部分が互いに内側に突出した状
態にあり、かつ、各シャッター構成部材(90)のディ
スク受部(9c)は、互いに接近している(図4及び図
5(a)参照)。従って、ディスク受部(9c)は、上
記スライド板(5)の操作によって押し出されたディス
ク(30)を押し出されたままの水平な状態で保持す
る。その結果、供給機構(7)のプランジャー(71)
の操作によってニードル(72)を下降させ、ディスク
(30)を突き刺した場合、確実に突き刺すことが出来
る。
ー構成部材(90)が協働的に機能することにより、カ
ートリッジ(3)から押し出されたディスク(30)を
保持する。すなわち、プランジャー(71)の操作前、
シャッター(9)は、各シャッター構成部材(90)の
被押圧部(9a)の膨出部分が互いに内側に突出した状
態にあり、かつ、各シャッター構成部材(90)のディ
スク受部(9c)は、互いに接近している(図4及び図
5(a)参照)。従って、ディスク受部(9c)は、上
記スライド板(5)の操作によって押し出されたディス
ク(30)を押し出されたままの水平な状態で保持す
る。その結果、供給機構(7)のプランジャー(71)
の操作によってニードル(72)を下降させ、ディスク
(30)を突き刺した場合、確実に突き刺すことが出来
る。
【0047】次いで、前述の様に、ディスク(30)を
突き刺した状態でプランジャー(71)を更に下降させ
ると、プランジャー(71)の下端が被押圧部(9a)
の膨出部分を押圧する。各シャッター構成部材(90)
の間隙へのプランジャー(71)の進入(下降)によ
り、被押圧部(9a)には、プランジャー(71)の外
周側へ逃げる方向の力が加えられるため、各シャッター
構成部材(90)は、互いに離間する方向へ移動する
(図5(b)参照)。その結果、ディスク受部(9c)
も互いに離間し、プランジャー(71)が通過し得る開
口が形成され、そして、前述の通り、供給口(21)又
はその下方へディスク(30)を移動でき、所定位置で
ディスク(30)を開放できる(図5(c)参照)。
突き刺した状態でプランジャー(71)を更に下降させ
ると、プランジャー(71)の下端が被押圧部(9a)
の膨出部分を押圧する。各シャッター構成部材(90)
の間隙へのプランジャー(71)の進入(下降)によ
り、被押圧部(9a)には、プランジャー(71)の外
周側へ逃げる方向の力が加えられるため、各シャッター
構成部材(90)は、互いに離間する方向へ移動する
(図5(b)参照)。その結果、ディスク受部(9c)
も互いに離間し、プランジャー(71)が通過し得る開
口が形成され、そして、前述の通り、供給口(21)又
はその下方へディスク(30)を移動でき、所定位置で
ディスク(30)を開放できる(図5(c)参照)。
【0048】ディスク(30)を供給した後は、プラン
ジャー(71)の上昇操作に伴い、ケース(1)の内面
に押し付けられていた弾性部(9b)の復元力により、
各シャッター構成部材(90)が図4に示す最初の状態
に復帰する。上記の様なシャッター(9)が供給口(2
1)に備えられた本発明の分配器においては、ディスク
(30)にニードル(72)を突き刺す際、ディスク
(30)を水平状態で下方から支持できるため、より一
層確実に突き刺すことが出来、供給口(21)又はその
下方の所定位置までディスク(30)を確実に移動させ
得る。
ジャー(71)の上昇操作に伴い、ケース(1)の内面
に押し付けられていた弾性部(9b)の復元力により、
各シャッター構成部材(90)が図4に示す最初の状態
に復帰する。上記の様なシャッター(9)が供給口(2
1)に備えられた本発明の分配器においては、ディスク
(30)にニードル(72)を突き刺す際、ディスク
(30)を水平状態で下方から支持できるため、より一
層確実に突き刺すことが出来、供給口(21)又はその
下方の所定位置までディスク(30)を確実に移動させ
得る。
【0049】なお、図示しないが、本発明の分配器にお
いては、ケース(1)の底面のカートリッジ(3)の下
端から供給口(21)に至る位置にメンテナンス用のス
リットを設けることにより、仮に、ディスク(30)の
成形不良などにより当該ディスクが押出操作の途中で閉
塞した場合でも、各部材を取外すことなく、底面側から
容易に除去作業できる。
いては、ケース(1)の底面のカートリッジ(3)の下
端から供給口(21)に至る位置にメンテナンス用のス
リットを設けることにより、仮に、ディスク(30)の
成形不良などにより当該ディスクが押出操作の途中で閉
塞した場合でも、各部材を取外すことなく、底面側から
容易に除去作業できる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る感受性ディスクの分配器に
よれば、供給機構のニードルによってディスクを突き刺
し、その姿勢を保持して下方へ供給するため、引っ掛か
りなく且つ水平な状態でディスクを供給できる。殊に、
供給機構が特定のプランジャー及びニードルとから構成
された感受性ディスクの分配器によれば、供給機構のニ
ードルによってディスクを突き刺して保持すると共に、
突き刺した状態で供給口またはその下方へ移動させ、そ
して、プランジャーの後半の下降によってプランジャー
内にニードルを後退させ且つプランジャーの先端でディ
スクを水平状態のまま開放するため、引っ掛かりなく且
つ水平な状態でディスクを供給でき、培地の表面にディ
スクを確実に密着させることが出来る。
よれば、供給機構のニードルによってディスクを突き刺
し、その姿勢を保持して下方へ供給するため、引っ掛か
りなく且つ水平な状態でディスクを供給できる。殊に、
供給機構が特定のプランジャー及びニードルとから構成
された感受性ディスクの分配器によれば、供給機構のニ
ードルによってディスクを突き刺して保持すると共に、
突き刺した状態で供給口またはその下方へ移動させ、そ
して、プランジャーの後半の下降によってプランジャー
内にニードルを後退させ且つプランジャーの先端でディ
スクを水平状態のまま開放するため、引っ掛かりなく且
つ水平な状態でディスクを供給でき、培地の表面にディ
スクを確実に密着させることが出来る。
【0051】また、ニードルの相対的な上昇を規制する
第1のロック、所定の下降位置で第1のロックを解除す
るロック解除手段、ならびに、所定の下降位置でニード
ルの下降を規制する第2のロックが供給機構に設けられ
た本発明に係る感受性ディスクの分配器によれば、ニー
ドルの出没操作をより正確に規定できるため、ディスク
をより一層確実に保持でき且つ水平な状態で供給でき
る。
第1のロック、所定の下降位置で第1のロックを解除す
るロック解除手段、ならびに、所定の下降位置でニード
ルの下降を規制する第2のロックが供給機構に設けられ
た本発明に係る感受性ディスクの分配器によれば、ニー
ドルの出没操作をより正確に規定できるため、ディスク
をより一層確実に保持でき且つ水平な状態で供給でき
る。
【0052】更に、特定のシャッターが供給口に備えら
れた本発明に係る感受性ディスクの分配器によれば、デ
ィスクにニードルを突き刺す際、ディスクを水平状態で
下方から支持できるため、より一層確実に突き刺すこと
が出来、供給口またはその下方の所定位置までディスク
を確実に移動させ得る。
れた本発明に係る感受性ディスクの分配器によれば、デ
ィスクにニードルを突き刺す際、ディスクを水平状態で
下方から支持できるため、より一層確実に突き刺すこと
が出来、供給口またはその下方の所定位置までディスク
を確実に移動させ得る。
【図1】本発明に係る感受性ディスクの分配器の内部構
造を示す斜視図
造を示す斜視図
【図2】本発明に係る感受性ディスクの分配器の主要部
材を示す分解斜視図
材を示す分解斜視図
【図3】本発明に係る感受性ディスクの分配器の主要部
材の配置を示す一部破断の側面図
材の配置を示す一部破断の側面図
【図4】本発明に係る感受性ディスクの分配器の主要部
材の配置を示す一部破断の背面図
材の配置を示す一部破断の背面図
【図5】シャッターの構造および機能を示す背面側から
視た縦断面図
視た縦断面図
1 :ケース 21:供給口 3 :カートリッジ 30:ディスク 31:ホルダー 32:弾性体 33:ストッパー 5 :スライド板 6 :レバー 7 :供給機構 71:プランジャー 72:ニードル 81:第1の弾性体 82:第2の弾性体 9 :シャッター 91:第1のロック 92:ロック解除手段 93:第2のロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 勉 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 油化電子株式会社筑波センター内 (72)発明者 加藤 道雄 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 油化電子株式会社筑波センター内 Fターム(参考) 2G058 CC09 CD24 CF28 HA00 4B029 AA07 BB02 BB06 CC05 FA07
Claims (7)
- 【請求項1】 多数の感受性のディスク(30)を収容
するカートリッジ(3)と、カートリッジ(3)からデ
ィスク(30)を取り出すスライド板(5)と、取り出
されたディスク(30)を下方へ供給する供給機構
(7)とをケース(1)に収容して成り、かつ、スライ
ド板(5)及び供給機構(7)の操作により、ケース
(1)の下端の供給口(21)からディスク(30)を
1枚づつ分配可能に構成された感受性ディスクの分配器
であって、供給機構(7)には、ディスク(30)を突
き刺す昇降可能なニードル(72)が設けられているこ
とを特徴とする感受性ディスクの分配器。 - 【請求項2】 供給機構(7)は、供給口(21)と同
軸に配置された昇降可能なプランジャー(71)と、当
該プランジャーの下端に出没可能に突設されたニードル
(72)とから構成され、供給機構(7)のニードル
(72)は、プランジャー(71)の前半の押下げ操作
に伴って当該プランジャーと共に下降し、カートリッジ
(3)から取り出されたディスク(30)を突き刺して
供給口(21)又はその下方へ移動させる機能を備え、
プランジャー(71)は、当該プランジャーの後半の押
下げ操作に伴ってニードル(72)を相対的に没入さ
せ、当該ニードルからディスク(30)を開放する機能
を備えている請求項1に記載の感受性ディスクの分配
器。 - 【請求項3】 供給機構(7)のプランジャー(71)
は、スライド板(5)の反対側にカートリッジ(3)と
並列に配置され且つ第1の弾性体(81)によってケー
ス(1)内で常時上方に付勢され、ニードル(72)
は、互いに反発する方向に付勢する第2の弾性体(8
2)を介してプランジャー(71)内に挿入され、しか
も、供給機構(7)には、プランジャー(71)が所定
の下降位置に達するまでニードル(72)の相対的な上
昇を規制する上昇規制用の第1のロック(91)と、前
記の所定の下降位置に達した際に第1のロック(91)
を解除するロック解除手段(92)と、前記の所定の下
降位置に達した際にニードル(72)の下降を規制する
下降規制用の第2のロック(93)とが設けられている
請求項2に記載の感受性ディスクの分配器。 - 【請求項4】 ケース(1)下端の供給口(21)に
は、カートリッジ(3)から押し出されたディスク(3
0)を保持し且つプランジャー(71)の下降によって
押し開かれるシャッター(9)が備えられている請求項
3に記載の感受性ディスクの分配器。 - 【請求項5】 カートリッジ(3)は、積層状態でディ
スク(30)を収容する円筒状のホルダー(31)と、
当該ホルダーの上端側に設けられ且つディスク(30)
を下端側へ付勢する弾性体(32)と、ホルダー(3
1)の下端部に付設され且つ最下層の1枚のディスク
(30)をホルダー(31)下端の開口部に露出状態で
係止するストッパー(33)とから成り、そして、スラ
イド板(5)は、カートリッジ(3)の下端部近傍に設
けられ且つホルダー(31)下端の開口部に対してカー
トリッジ(3)の軸線に直交する方向に進退可能に構成
されている請求項1〜4の何れかに記載の感受性ディス
クの分配器。 - 【請求項6】 スライド板(5)は、回動可能なレバー
(6)によって操作可能に構成されている請求項1〜5
の何れかに記載の感受性ディスクの分配器。 - 【請求項7】 ケース(1)は、その上端からカートリ
ッジ(3)を挿入可能に構成されている請求項1〜6の
何れかに記載の感受性ディスクの分配器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258040A JP2002065242A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 感受性ディスクの分配器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000258040A JP2002065242A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 感受性ディスクの分配器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002065242A true JP2002065242A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18746407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000258040A Pending JP2002065242A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 感受性ディスクの分配器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002065242A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100728367B1 (ko) * | 2005-01-10 | 2007-06-14 | 엘지전자 주식회사 | 홈넷 서버를 활용한 동영상 적응변환 시스템 |
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JP2012506995A (ja) * | 2008-08-27 | 2012-03-22 | ライフ テクノロジーズ コーポレーション | 生物学的サンプルの処理装置および処理方法 |
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WO1999055402A1 (en) * | 1998-04-30 | 1999-11-04 | Abbott Laboratories | Syringe assembly |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000258040A patent/JP2002065242A/ja active Pending
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