JP2002058724A - 入浴介助機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者が安全で安心して入浴が出来、家族
や高齢者一人で入浴介助が出来る。一般住宅の狭い浴室
でも設置が出来る。設備費も安値で、誰でも運転が出来
る手動式の入浴介助機器に関するものである。 【解決手段】 寝板７を受け皿にして移動ベッド１と入
浴ベッド２を櫛状で水平にし、入浴ベッド２が固定した
２本の昇降用支柱５を支えとし、移動枠４も固定した浴
槽の枠３へ接続して安全で安心した入浴が出来、家族や
高齢者一人でも入浴介助が出来る。なお、入浴ベッド２
が水平で垂直に昇降するため入浴ベッド２へ敷物ボック
ス１２を差し込み、浴槽６の二重底として利用し浴槽６
から除外して、家族や同居人も入浴が出来る入浴介助機
器である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に属する技術分野】本発明は、被介護者を家族や
高齢者で入浴の介助が出来、介護人も入浴の出来る、入
浴介助機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】寝台から浴槽までをレールとリフトで被
介護者を搬送し、吊り袋で入浴したり、浴槽の上に担架
を置いて入浴したり色々あるが、いずれも使用上被介護
者に無理を与え、なお介護人の強力な労働力と２〜３人
の介護人が最低必要である。

【０００３】実公昭５２−２２８７２号の公報では、搬
送車がコ字型であり４ヶの車で搬送は出来ても浴槽内の
担架への移乗の際に安定せず正確で細かい動きも出来
ず、担架は複数の帯片の合体であり、帯片の下に担架の
パイプがある故に上下の空間が少なくなり搬送車の緩衝
体が非常に動きにくい。なお搬送車の緩衝体に頭部があ
る時は浴槽内の担架では間隙に頭部があり、これの補強
にも手間と時間がかかる。被介護者を受け渡す時にも間
隙から被介護者の身体の一部が露出した場合、被介護者
の身体が担架の支持体や搬送車の緩衝体にふれて危険で
あり入浴の際も仰臥姿勢から背中を洗う時に横向く事も
困難である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】被介護者が安全で安心
して入浴が出来、介護人の強力な労働も必要とせず、家
族や同居人の高齢者一人で入浴介助が出来る。

【０００５】一般住宅にも設置でき、浴室が狭くて良
く、設備費が安値であり、使い勝手の良い簡単な手動式
である。現在、住宅用で被介護者用の物件はない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は寝板７と移動ベ
ッド１と入浴ベッド２が櫛状で水平である故、被介護者
の受け渡しや入浴に介護人の強力な労働を必要とせず、
なお入浴ベッド２が固定した昇降用支柱５を支えに安全
で安定し、被介護者の身体も硬直せず介護人も家族や高
齢者一人で良い。

【０００７】入浴ベッド２へ敷物ボックス１２を差し込
み浴槽６の二重底として浴槽６から除外し家族や同居人
も入浴が出来る入浴介助機器である。

【０００８】

【実施例】本発明は、移動枠４へ移動ベッド１を重ねて
置いてその上へ枕のある寝板７を置き、被介護者を乗せ
移動枠４が固定した浴槽の枠３の両端の先と先を突き合
わし、移動枠４の前足を浴槽の枠３の振れ止めに掛け接
続金物も掛けて固定し被介護者の安全を確認の上、移動
枠４に乗せてある移動ベッド１と寝板７に横たわってい
る被介護者を移動枠４から浴槽の枠３へ相互の枠の両端
をレールにして、移動ベッド１を浴槽の枠３へ押して入
浴ベッド２と交差出来るところまで移す。

【０００９】手動ハンドル８を右に回すと、入浴ベッド
２に取り付けてあるワイヤーロープ９が軸１０に巻かれ
て入浴ベッド２が上昇を始める。入浴ベッド２の上にあ
る移動ベッド１に乗せてある寝板７と被介護者を入浴ベ
ッド２が上昇しながら移動ベッド１と交差する際、移動
ベッド１に乗せてある寝板７と被介護者を移動ベッド１
から入浴ベッド２が受け取り止まる。入浴ベッド２の落
下防止のため、手動ハンドル８にストッパー１１を掛け
る。

【００１０】本発明は、寝板７と移動ベッド１と入浴ベ
ッド２が櫛状で水平である故に、寝板７と被介護者を介
護人の手を借りることなく受け渡しが出来る。

【００１１】浴槽の枠３にある移動ベッド１を移動枠４
へ引き戻し、接続金物をはずし後方へ移す。手動ハンド
ル８を右へ回しストッパー１１の荷重を無くしてストッ
パー１１をはずし、手動ハンドル８を左へ回転して入浴
ベッド２と共に寝板７と被介護者を浴槽６へ降下して入
浴を行う。

【００１２】入浴が終われば入浴ベッド２と共に寝板７
と被介護者を浴槽６の上の良いところまで吊り上げて、
ストッパー１１を掛け落下を止め、後方へ移した移動枠
４と移動ベッド１を浴槽の枠３と突き合わし、振れ止め
と接続金物を掛け安全を確認し、移動ベッド１を移動枠
４から浴槽枠３へ移し、入浴ベッド２と交差できるとこ
ろまで移動し、入浴ベッド２のストッパー１１をはず
し、手動ハンドル８を左に回し入浴ベッド２が降下しな
がら移動ベッド１と交差し、寝板７と被介護者を受け渡
し浴槽６へ降下する。

【００１３】移動ベッド１へ移った寝板７と被介護者を
移動ベッド１は浴槽の枠３から移動枠４へ介護人の手で
引き戻し、接続金物を取り外し、移動枠４は移動ベッド
１と共に寝板７と被介護者を元の寝台まで押して行き、
被介護者を寝台へ移す。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、寝板７と入浴ベッド２と移動
ベッド１が櫛状で水平である故、被介護者を家族や同居
の高齢者が一人でも搬送や入浴介助が出来る。また入浴
ベッド２が安全で安定から被介護人も安心して入浴が出
来、住宅にも設置出来る。浴室も４．５ｍ^２程度でよ
く、安価で家族や同居人も入浴が出来る入浴介助機器で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 入浴介助機器の斜視図である。

【図２】 移動ベッド１と入浴ベッド２が交差した時点
の平面図である。

【図３】 Ａ−Ａ断面図である。

【図４】 Ａ−Ａ断面図である。

【図５】 ワイヤーロープ９と軸１０の側面図である。

【図６】 手動ハンドル８とストッパー１１の側面図で
ある。

【図７】 敷物ボックス１２を取り付けた時点の平面図
である。

【図８】 Ｂ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

１ 移動ベッド ２ 入浴ベッド ３ 浴槽の枠 ４ 移動枠 ５ 昇降用支柱 ６ 浴槽 ７ 寝板 ８ 手動ハンドル ９ ワイヤーロープ １０ 軸 １１ ストッパー １２ 敷物ボックス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本発明は寝板（７）を受け皿にし、寝た
   きりの高齢者や身体障害者（以後被介護者という）を乗
   せ、櫛状で水平な移動ベッド（１）と水平な入浴ベッド
   （２）を相互に、移動ベッド（１）は前進と後退で寝板
   （７）と被介護者を搬送し、入浴ベッド（２）は昇降し
   て寝板（７）と被介護者の受け渡しと入浴を行う。なお
   入浴ベッド（２）が水平である故に、入浴ベッド（２）
   に敷物ボックス（１２）を差し込み浴槽（６）の二重底
   として浴槽（６）から除外し、介護人も入浴が出来る入
   浴介助機器である。