JP2001526555A - 引きひも部材を有する吸収体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、トップシートとこのトップシートに接合されたバックシートとを備えたシャシー集成体を有する吸収体を提供する。吸収性コアがトップシートとバックシートとの間に配置されている。このシャシー集成体は、前部、この前部の反対側にある後部、前部と後部との間に位置する股部、長手方向軸、横断方向軸、一対の末端縁部、一対の長手方向縁部、及び留め具手段（即ちこれによって吸収体が装着者の周りで留められるもの）を有する。１つのチャンバが各長手方向縁部に隣接して配置され、前部から後部まで延びている。各チャンバは実質的に閉鎖(enclosed)されており、後部に末端開口部を有する。引きひも(drawstring)部材がこれらのチャンバの各々を通って延びている。各引きひも部材は、前部内においてシャシー集成体にしっかりと留められた第一末端部と、後部において開口部の外側に延びている第二末端部とを含んでいる。引きひもの第二末端部は、吸収体を装着者の周りに取り付ける以前はシャシー集成体に接着されていない。

Description

【発明の詳細な説明】 引きひも部材を有する吸収体 発明の分野 本発明は、装着者の周りで吸収体の向上したフィットを与える引きひも部材を 備える吸収体を提供するものである。これら引きひも部材は、吸収体の長手方向 縁部に沿って延びており、装着者の脚及び／又は胴部の周りでのこの吸収体の張 力度を調節するために用いられる。 発明の背景 装着者への吸収体のよりよいフィットを与える必要性については、多くの文献 に取り上げられている。おむつ及び失禁装置のような製品において、留め具シス テム、弾性レッグカフス、弾性ウエストバンド等は、吸収体の使用者へのより密 着しているのに動的なフィットを与えるために開発がなされてきた。例えば１９ ７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに発行された米国特許第３，８４８，５９４号 は、テープ留め具システムを教示しており、１９９１年１０月２２日にＴｈｏｍ ａｓに発行された米国特許第５，０５８，２４７号は、フック及びループ留め具 システムについて教示している。このような留め具システムの使用によって、お むつを装着させる人は、必要に応じて装着者の周りでおむつを調節及び再調節す る自由が与えられた。 もう１つの実施例において、１９７５年１月１４日にＢｕｅｌｌに発行された 米国特許第３，８６０，００３号は、使用者の大腿部の周りで弾性的フィットを 与えるために備えられたレッグカフスを教示している。使用者、特に赤ちゃんは 、ぎこちない姿勢を取ることがあるので、このような姿勢すべてにおいて赤ちゃ んへのおむつの動的フィットが必要である。さらには弾性ウエストバンドは、装 着者のウエストの周りでのおむつの動的フィット、さらにはしっかりしたフィッ トを与える働きをするものであった。 これらの方法のすべてはうまくいったが、各々が構造的に互いに独立しており 、おむつを装着させる人が調節できる範囲を超えている。さらにはおむつを装着 さ せる人はこれまで、これらの構成のために、弾性レッグカフス及びウエストバン ドを締めたりゆるめたりすることができなかった。前記レッグカフス及びウエス トバンドは、使用者から届かないところにあり、変えることができないような構 成にされていた。製造業者は、レッグカフス及びウエストバンドに張力を設定し 、次にこれらの各々をおむつを装着させる人が届かないところに配置した。 おむつを装着者の周りに動的にフィットさせる１つの可能性が、英国特許出願 第２，００１，２３６号（Ｒａｙｍｏｎｄ Ｐｉｇｎｅｕｌ）に教示されている 。この公告においてＰｉｇｎｅｕｌは、おむつの各長手方向サイド縁部に沿って テープ、すなわち引きひもを備えた。これらのテープは、チャンバ又はおむつシ ャシーによって形成された折り目内に収容されている。これらのテープは、両方 の末端縁部において又はその近くにおいてアンカー留めされている。おむつの１ つの末端部に２つの開口部が存在し、これによってループを形成するテープのい くつかの部分がそこから突出している。ひとたびおむつが装着者に取り付けられ たら、テープは、それらのループによっておむつシャシーの周りで引張られる。 ついでこれらのループはアンカー留め要素に固定される。この要素はバックシー ト又はシャシーの不浸透性シート上に位置する。Ｐｉｇｎｅｕｌのテープは、使 用者へのおむつの締まりを作り出すのみならず、接着剤を用いずに使用者におむ つを固定させるのに役立っている。 従っておむつの使用者の脚の周りでのより良いフィットを確立する目的で、留 め具システムとは独立して機能しうる引きひもを提供することが本発明の目的で ある。 使用者の股部を通るおむつのより良いフィットを確立する目的で引きひもを備 えさせることが、本発明のもう１つの目的である。 おむつシャシーの１つの末端部においてのみ接着されうる引きひもを提供する ことが、本発明のもう１つの目的である。 さらには、これらの引きひものおむつシャシーへの固定のために、引きひもに 接着剤及び／又は非接着剤固定手段を備えさせることが本発明の目的である。 第二留め具要素、例えばテープ及び／又はフックのための受入れゾーンを備え ているが、又は備えていないおむつシャシーに、引きひもの固定を与えることが ここでのさらなるもう１つの目的である。 また、弾性ウエスト要素が引きひもと構造的及び機能的協同作用にあるような 実施態様を提供することが、ここでのさらなるもう１つの目的である。 本発明のこれらの目的及びその他の目的は、下記の記載を参照して考慮する時 、及び添付図面と共に考える時、より容易に明らかになるであろう。 発明の概要 従って本発明は、トップシート、このトップシートに接合された、内側表面と 外側表面とを有するバックシート、及びトップシートとバックシートとの間に位 置する吸収性コアを有するシャシー集成体を備えた吸収体を提供する。このシャ シー集成体はさらに、前部、股部の一方の側でこの前部に隣接する股部、股部の 反対側で股部に隣接する後部、長手方向軸、横断方向軸、一対の末端縁部、一対 の長手方向縁部、及び留め具手段（これによって吸収体が装着者の周りで留めら れるもの）を備えている。チャンバは、各長手方向縁部に隣接した位置にあり、 前部から後部まで延びている。各チャンバは実質的に閉鎖されており、後部にお いて末端開口部を有する。引きひも部材がこれらのチャンバの各々を通って延び ており、各引きひも部材は、前部内においてシャシー集成体にしっかりと留めら れた第一末端部と、後部において末端開口部の外側に延びている第二末端部とを 備えている。ここでのもう１つの実施態様において、少なくとも１つの引きひも 及び引きひもチャンバは、長手方向中心線に実質的に平行で、長手方向縁部から 離れた位置にある。これは、使用者の股部を通るフィット手段を与えるためであ る。 好ましくは、ここでの各実施態様の引きひも部材の第二末端部は、各引きひも 部材に加えられる張力固定のために少なくとも１つの留め具要素を備えている。 これらの留め具要素は、フック、ループ、接着剤テープ、及び凝集剤から成る群 から選ばれる。留め具要素を補助するためにバックシートの外側表面は、これら の留め具要素との連結のために１つ又はそれ以上の受入れ要素を備えていてもよ い。これらの受入れ要素は、フック、ループ、及び留め具表面から成る群から選 ばれる。 本発明の各実施態様について、引きひも部材は少なくとも１つの弾性要素を備 えていてもよい。弾性要素は、ゴム弾性部、合成ゴム弾性部、エラストマーフォ ーム、構造弾性様フィルムウエブ、及び／又はエラストマーフィルムから成る群 から選ばれる。引きひも部材はまた、少なくとも１つの非弾性要素を備えていて もよい。非弾性要素は、不織布、フィルム、ラミネート、フォーム、ハイロフト 不織布、ストリング、トワイン、及び／又はブレードロープから成る群から選ば れる。 ここでのもう１つの実施態様において、引きひもチャンバは実質的に閉鎖され ており、後部ではなく前部にそれらの末端開口部を有する。さらに引きひも部材 は、後部内においてこれらの第一末端部にしっかりと留められ、これらの第二末 端部は、前部においてチャンバ開口部の外側に延びている。 ここでのもう１つの実施態様において、シャシー集成体は、後部において末端 縁部に隣接した位置にあり、かつこの吸収性シャシーの長手方向縁部から外側に 延びている一対の耳部部材を備えている。各耳部部材は、掴み（ｇｒａｓｐ）ゾ ーンとストレッチゾーンとを備えている。少なくとも１つの引きひもチャンバは 、各長手方向縁部に隣接した位置にあり、後部における耳部部材から前部まで延 びている。各チャンバは閉鎖されており、引きひも部材はチャンバの各々を通っ て延びている。各引きひも部材は、耳部部材内においてシャシー集成体にしっか りと留められた第一末端部と、前部内においてシャシー集成体にしっかりと留め られた第二末端部とを備えている。好ましくは引きひも部材の固定された第一末 端部は、各耳部部材の掴みゾーン内部に固定されている。 前記実施態様の好ましいもう１つの実施態様において、引きひも部材と同じ材 料の種類のウエストフィット部材は、後部内の末端縁部に隣接した位置にある。 より特定すればウエストフィット部材は、引きひも部材の各々に連結されており 、より好ましくは各引きひも部材の第一末端部に連結されている。 本発明の特に好ましい実施態様において、吸収体は、第一表面と、この第一表 面に接着された第二表面とを備えている。接着された第一表面と第二表面は、前 部、股部の一方の側において前部に隣接した股部、股部の反対側において股部に 隣接した後部、長手方向軸、横断方向軸、一対の末端縁部、及び一対の長手方向 縁部を備えている。この実施態様は、さらに一対の引きひもチャンバを備えてい る。各チャンバは、長手方向縁部に隣接して配置され、これに沿って延びている 。各チャンバは、前部における閉鎖末端部及び後部における開放末端部、及びチ ャンバ内において前部から後部まで延びている、チャンバ内に位置する引きひも 部材を備えている。各引きひも部材は、前部において固定された第一末端部、及 び後部において開口部を通って延びている非固定第二末端部とを有している。引 きひも部材は、各々チャンバ開口部から外に延びている引張り部分を備えている 。さらには、引きひも部材の引張り部分は、吸収体を装着者の周りに固定すると 同時に、引きひも部材を通して脚の周りに張力を与えるための留め具手段をその 上に備えている。 図面の簡単な説明 この明細書は、本発明を形成すると見做される主題を特に指摘し、明確にク レームする請求の範囲で結論付けられてはいるが、本発明は添付図面と共に考慮 される次の記載から更によく理解されると考えられる。なお、図面において同様 な記号は実質的に同じ要素を示すために用いられている。 図１は、下部構造を見せるために切り取られた部分を有する本発明の吸収体の 平面図であり、おむつの外側表面が見る人の方を向いている。 図２は、留められた状態にあるのが示された図１の吸収体の部分図である。 図３Ａは、本発明の吸収体のもう１つの実施態様の透視図である。 図３Ｂは、留められた状態にあるのが示された図３Ａの吸収体の透視図である 。 図４Ａは、本発明の引きひもチャンバの横断面図である。 図４Ｂは、図４Ａにおける引きひもチャンバの平面図である。 図４Ｃは、図４Ｂにおける接合線のもう１つの実施態様の平面図である。 図４Ｄは、図４Ｂにおける接合線のもう１つの実施態様の平面図である。 図４Ｅは、図４Ｂにおける接合線のもう１つの実施態様の平面図である。 図５は、本発明の吸収体のもう１つの実施態様の平面図である。 図６は、本発明の吸収体のもう１つの実施態様の平面図である。 図７は、図１におけるバックシートとトップシートのいくつかの部分の部分図 であり、引きひも部材を収容するチャンバを生じるために折り畳まれていること を示す。 発明の詳細な説明 図１は、平らに広げられた非収縮状態にある（即ち、弾性誘発された収縮が引 張って広げられている）本発明のおむつ２０の平面図であり、この構造のいくつ かの部分が、おむつ２０の構成をより明確に示すために切り取られており、装着 者から離れた側に向いているおむつ２０の部分、すなわち外側表面５２が装着者 の方を向いている。図１に示されているように、おむつ２０は、好ましくは液体 透過性トップシート２４、このトップシート２４に接合された液体不透過性バッ クシート２６、及びトップシート２４とバックシート２６との間に配置された吸 収性コア２８を備えた封じ込め集成体又はシャシー２２を備えている。このおむ つは好ましくはさらに、弾性化ウエストバンド３２、及び一対の第一留め具部材 ４２と第二留め具部材４１とを備えた留め具システム４０を備えている。 おむつ２０は、図１において外側表面５２（図１において見る人の方を向いて いる）、この外側表面５２の反対側にある内側表面５０、前部ウエスト部５６、 この前部ウエスト部５６の長手方向に反対側にある後部ウエスト部５４、前部ウ エスト部５６と後部ウエスト部５４との間に配置されている股部５８、及びおむ つ２０の外側外辺部又は縁部によって画定されている周辺部（ここにおいて長手 方向縁部が６０、末端縁部が６２として示されている）を有するのが示されてい る。おむつ２０の内側表面５０（不図示）は、使用中に装着者の体の方を向いて いるおむつ２０の部分を備えている（即ち、内側表面５０は一般に、トップシー ト２４の少なくとも一部と、トップシート２４に接合されたその他の要素とによ って形成されている）。おむつ２０の外側表面５２は、使用中に装着者の体から 離れた方を向いているおむつ２０の部分を備えている（即ち、外側表面５２は一 般に、バックシート２６の少なくとも一部と、このバックシート２６に接合され たその他の要素とから形成されている）。ここで用いられている用語「接合され た」は、要素をもう一方の要素に直接付着させることによって要素がもう一方の 要素に直接固定される形状、及びこれ自体がもう一方の要素に付着されている１ つ又は複数の中間部材に要素を付着させることによって、要素が間接的にもう一 方の要素に固定される形状をも包含する。前部ウエスト部５６と後部ウエスト部 ５４は、周辺部の末端縁部６２から股部５８まで延びている。 おむつ２０は２つの中心線、すなわち長手方向中心線１００と横断方向中心線 １０２とを有する。ここで用いられている用語「長手方向」は、おむつ２０が装 着された時に、立っている装着者を左半身と右半身とに二分する垂直平面と一般 に一直線になる（例えば、ほぼ平行になる）おむつ２０の平面における線、軸、 又は方向のことを言う。ここで用いられている「横断方向」及び「側面方向」と いう用語は相互交換可能であり、一般に長手方向に直交するおむつの平面内にあ る線、軸、又は方向のことを言う（これは装着者を前半身と後半身とに分ける） 。 おむつ２０の封じ込め集成体２２は、図１においておむつ２０の本体（シャシ ー）を備えているものとして示されている。この封じ込め集成体２２は、少なく とも１つの吸収性コア２８、及び好ましくはトップシート２４とバックシート２ ６とを備えた外側カバー層とを備えている。吸収体が別れたホルダーとライナー とを備えている場合、この封じ込め集成体２２は一般に、ホルダーとライナーと を備えている（すなわち封じ込め集成体２２は、ホルダーを画定する１つ又はそ れ以上の材料層を備えているが、一方、このライナーは吸収性複合材、例えばト ップシート、バックシート、及び吸収性コアを備えている。）一体型吸収体の場 合、封じ込め集成体２２は、おむつの本体構造を備えており、その他の部材が加 えられて複合材おむつ構造が形成される。従っておむつ２０についての封じ込め 集成体２２は一般に、トップシート２４、バックシート２６、及び吸収性コア２ ８を備えている。 図１は、封じ込め集成体２２の好ましい実施態様を示しており、ここにおいて トップシート２４及びバックシート２６は、吸収性コア２８のものよりも一般に 大きい長さ及び幅のサイズを有する。トップシート２４及びバックシート２６は 、吸収性コア２８の縁部を越えて延びており、これによっておむつ２０の周辺部 が 形成される。トップシート２４、バックシート２６、及び吸収性コア２８は、多 様なよく知られた形状に集成されていてもよいが、好ましいおむつ形状は一般に 次の特許に記載されている。すなわち、１９７５年１月１４日にＫｅｎｎｅｔｈ Ｂ．Ｂｕｅｌｌに発行された、発明の名称が「使い捨ておむつ用の収縮しうる サイド部分（Ｃｏｎｔｒａｃｔｉｂｌｅ Ｓｉｄｅ Ｐｏｒｔｉｏｎｓ ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ）」という米国特許第３，８６０，００ ３号；及び１９９２年９月２９日にＫｅｎｎｅｔｈ Ｂ．Ｂｕｅｌｌに発行され た、発明の名称が「予め配置された弾性柔軟性ヒンジを有する動的弾性ウエスト 部材を有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｗｉｔｈ Ｄｙｎ ａｍｉｃ Ｅｌａｓｔｉｃ Ｗａｉｓｔ Ｆｅａｔｕｒｅ Ｈａｖｉｎｇ Ａ Ｐｒｅｄｉｓｐｏｓｅｄ Ｒｅｓｉｌｉｅｎｔ Ｆｌｅｘｕｒａｌ Ｈｉｎｇｅ ）」という米国特許第５，１５１，０９２号である。これらの特許の各々は参照 してここに組み込まれる。 さらには図１は、引きひもチャンバ７２（あるいはチャンバ）が、前部ウエス ト部５６から後部ウエスト部５４まで延びている実施態様を開示している。これ らのチャンバ７２は、長手方向縁部６０に隣接した位置にあり、好ましくはトッ プシート２４とバックシート２６との間に取り付けられている。１つの実施態様 においてチャンバ７２は、トップシート２４及びバックシート２６とは別れた材 料を備えていてもよい。すなわちチャンバ７２は、トップシート２４とバックシ ート２６との間に位置する別れた部材であってもよい。ここでの別れた部材とし てのチャンバ７２は、トップシート２４及びバックシート２６に接着又は付着さ れていてもよい。ここでの適切な接着手段は、この技術において知られている接 着剤及び／又は凝集剤接着、機械的接着、超音波接着、熱接着等を含んでいても よい。この実施態様においてチャンバ７２は、トップシート及びバックシートと 適合する材料を備えている方がよい。例えば不織布、ポリプロピレン、ポリエチ レン、及び同様な吸収体に用いられる既知の繊維及び合成材料のその他のあらゆ るものである。 １つの好ましい実施態様において、チャンバ７２はトップシート２４及びバッ クシート２６と別れた部材ではない。それよりむしろトップシート２４及びバッ クシート２６はここでは共にチャンバ７２を形成する。この実施態様が好ましい が、その理由は、これによって材料の使用における節約、及び単位操作すなわち チャンバを別れた部材としておむつ封じ込め集成体２２にフィット及び付着させ る操作に節約を生じるからである。この好ましい実施態様において、チャンバ７ ２は好ましくは１つにまとめられた（例えば、折り被せられた）トップシート２ ４及びバックシート２６の部分から形成され、予め決められている位置において 接着されて、図４Ａ及び４Ｂに示されているもののような閉鎖を形成する。図４ Ａにおいてチャンバ７２の横断面は、長手方向縁部６０に隣接したトップシート ２４及びバックシート２６のいくつかの部分が、２つの接合点又は接合部位７１ に沿って１つにまとめられているのが示されている。これらはチャンバが完成さ れた時、２つの接合線７２’になる。この接着は、ここでの使い捨て吸収体（即 ち、おむつ及び失禁装置）に用いられている既知の適切な接着剤のどれによって 行なわれてもよいが、最も好ましくは図４Ｂに示されている接合線７２’に沿っ てトップシート２４及びバックシート２６を接着させること（例えば、機械的接 着、超音波接着、熱接着等）によって行なわれる。接合線７２’はさらには一般 に、図４Ｃ、４Ｄ、及び４Ｅに示されているように、間隔があけられた断続接着 の直線配列を備えていてもよい。 ここでのチャンバ７２のもう１つの実施態様において、チャンバ７２は、トッ プシートの上に折り被せられたバックシート２６の一部、又はバックシート２６ の上に折り被せられたトップシート２４の一部から形成されてもよい。もう１つ の選択肢として図７は、バックシート２６及びトップシート２４のいくつかの部 分が折り被せられて、引きひも部材７４を収容するチャンバ７４を生じる部分図 を開示している。示されているように、トップシート２４及びバックシート２６ の部分が折り被せられ、少なくとも末端縁部６０’が、接着手段１０８によって シャシー２２の内側表面５０に接着されている。接着手段１０８は、この技術で 知られている接着剤及び／又は凝集剤接着、機械的接着、超音波接着、熱接着等 のうちの１つ又はそれ以上であってもよい。 図１に示されている実施態様において、引きひも部材７４は、各チャンバ７２ 内に配置されている。各閉鎖チャンバ７２は、後部ウエスト部５４にチャンバ末 端開口部７０を有する。引きひも部材７４は、前部ウエスト部５６内においてシ ャシー２２にしっかりと留められた第一末端部７５と、後部ウエスト部５４にお いて開口部７０の外側に延びている第二末端部又は引張り部７６とを有している 。引きひも部材７４は、第二末端部７６において留め具要素８０を有する。さら にはおむつ２０は、バックシート２６の外側表面５２に１つ又はそれ以上の受入 れ要素又は部材７８、すなわち留め具要素８０を受入れるためのものを含んでい るが、必ずしもそうである必要はない。 ここでの引きひも部材７４は、弾性及び／又は非弾性であってもよく、ゴム弾 性部、合成ゴム弾性部、エラストマーフォーム、構造弾性様フィルム、エラスト マーフィルム、不織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、ラミネートフォーム、 ハイロフト不織布、ストリング、トワイン、及びブレードロープから成る材料群 から選ばれる。適切な構造弾性様フィルムは、１９９６年５月２１日にＣｈａｐ ｐｅｌｌらに発行された米国特許第５，５１８，８０１号に開示されている。 図１に見られるように引きひも部材７４は、前部ウエスト部５６に末端部７５ において接着されている。この接着の点からすれば、引きひも部材７４は、チャ ンバ７２全体において実質的に非接着であり、好ましくは引きひも部材７４は、 その第一末端部７５における接着以外は、チャンバ７２内のほかのどこにも接着 されておらず、従ってチャンバ７２の境界内で自由に動くことができる。チャン バ７２内で引きひも部材７４が自由に動きうることは、部材７４が引張られた時 にチャンバ７２全体に均一な張力が与えられるためには重要である。チャンバ７ ２全体に均一な張力を有することは、おむつ２０の装着者の周りでの適切なフィ ットを確保するために重要である。不均一に張力が掛けられたチャンバ７２は、 装着者の脚の周りでのおむつ２０の不均一又は不適切なフィットを結果として生 じることがある。 図２は、装着又は留められた位置にある図１のおむつ２０を示す部分図である 。特定すれば、図２は前部ウエスト部において第二留め具部材４１に固定された 第 一留め具部材又はタブ４２を示している。さらには引きひも部材７４の引張り部 分７６は、チャンバ７２を越えて延び、受入れ部材７８に接着されているのが示 されている。ひとたびおむつ２０が装着者の周りに取り付けられたら、おむつを 装着させる人はついで、引張り部分７６を引張ってこのフィットを必要に応じて きつくしたり及び／又は緩めたりして装着者の脚の周りでのフィットを調節する ことができる。用語「おむつを装着させる人（ｄｉａｐｅｒｅｒ）」は、ここで は、おむつ、失禁装置、月経パッド、又はその他のこのような吸収体を、これら の吸収体のうちの１つの装着者の周りに取り付ける人のことを意味する。おむつ を装着させる人と装着者とは、同じ人であることもある。ここでの引張り部分７ ６は好ましくは、バックシート２６の外側表面５２又は受入れ部材７８のどちら かに接着する留め具手段を備えている。ここでの適切な留め具手段は、接着剤、 フック、及び／又はループであってもよい。留め具システムの例は、次の特許に 開示されている。すなわち、１９８９年７月１１日にＳｃｒｉｐｐｓに発行され た、発明の名称が「改良された留め具システムを有する使い捨ておむつ（Ｄｉｓ ｐｏｓａｂｌｅ Ｄｌａｐｅｒ Ｈａｖｉｎｇ Ａｎ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｆａ ｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）」という米国特許第４，８４６，８１５号；１ ９９０年１月１６日にＮｅｓｔｅｇａｒｄに発行された、発明の名称が「改良さ れたフック留め具部分を備えた使い捨ておむつ（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａ ｐｅｒ Ｗｉｔｈ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｈｏｏｋ Ｆａｓｔｅｎｅｒ Ｐｏｒｔ ｉｏｎ）」という米国特許第４，８９４，０６０号；１９９０年８月７日にＢａ ｔｔｒｅｌｌに発行された、発明の名称が「感圧接着剤留め具及びこれの製造方 法（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ−Ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｆａｓｔｅｎ ｅｒ Ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ Ｓａｍｅ）」という米国特 許第４，９４６，５２７号；１９７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに発行された 、発明の名称が「使い捨ておむつ用のテープ留め具システム（Ｔａｐｅ Ｆａｓ ｔｅｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ） 」という米国特許第３，８４８，５９４号；１９８７年５月５日にＨｉｒｏｔｓ ｕらに発行された、発明の名称が「吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌ ｅ）」という米国特許第Ｂ１ ４，６６２，８７５号；及びここでの前記引例の 米国特許出願番号第０７／７１５，１５２号であり、これらの特許の各々は参照 してここに組込まれる。機械的留め具要素（例えば、フック及びループ）を備え た留め具システムの例は、次の特許に記載されている。すなわち、１９９１年１ ０月２２日にＴｈｏｍａｓに発行された、発明の名称が「機械的留め具プロング （Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｐｒｏｎｇ）」という米国特許 第５，０５８，２４７号；１９８９年９月２６日にＳｃｒｉｐｐｓに発行された 、発明の名称が「吸収体の廃棄用接着剤テープ廃棄手段を備えた機械的留め具シ ステム（Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｗｉｔ ｈ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｔａｐｅ Ｄｉｓｐｏｓａｌ Ｍｅａｎｓ Ｆｏｒ Ｄ ｉｓｐｏｓａｌ ｏｆ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ）」という米国 特許第４，８６９，７２４号；及び１９８９年７月１１日にＳｃｒｉｐｐｓに発 行された、発明の名称が「改良された留め具システムを有する使い捨ておむつ（ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ Ｈａｖｉｎｇ ａｎ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）」という米国特許第４，８４６，８１５ 号である。機械的留め具／接着剤留め具の組合わせを有する留め具システムの例 は、１９９０年８月７日にＢａｔｔｒｅｌｌに発行された、発明の名称が「感圧 接着剤留め具及びこれの製造方法（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ−Ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ Ａ ｄｈｅｓｉｖｅ Ｆａｓｔｅｎｅｒ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎ ｇ Ｓａｍｅ）」という米国特許第４，９４６，５２７号に記載されている。こ れらの特許の各々は参照してここに組込まれる。 引きひも部材７４に接着された留め具要素８０が前部５６に接合されるように 、この部材７４はおむつシャシーに固定されていることに、ここでは注目すべき であろう。張力が各部位、すなわち前部５６、股部５８、及び後部５４を通って 行使される時、装着者は張力が掛けられた引きひも部材７４を最もよく利用でき るので、このことは重要である。従ってここでの実施態様の装着が最もよく実施 されるのは、引きひも部材７４の留め具要素８０が、その前部５６内においてお むつシャシー２２に接着される場合である。 図３Ａ及び図３Ｂは、もう１つの実施態様を開示しており、この実施態様によ れば、引きひも部材は、おむつを装着者の周りでよりしっかりとフィットさせる ためだけに働くのではなく、留め具システムの一部としても用いられる。ここで の留め具システムは好ましくは一要素装置であり、例えばポリエチレンバックシ ートに接着する接着剤又は不織布バックシートに接着するフックである。これは 次のような場合に決定的なものであろう。すなわち製造上の優先性によって単一 の留め具システムが必要であり、これによっておむつシャシー２２を装着者に留 めるためにテープのみが用いられる場合である。図３Ａは、この使用に可能な１ つの実施態様を示している。当業者なら、ここでの発明概念に基づいていくつか の設計を構成することができるのは明らかであろう。 図３Ａは、平らに広げられた非収縮状態にあるおむつ１２０を示しており、ト ップシート１２４が見る人の方を向いている。この実施態様は、トップシート１ ２４とバックシート１２６（これは図３Ａでは見る人から離れた方に向けられて いる）との間に取り付けられた吸収性コア１２８を備えている。好ましくはここ での引きひも部材１７４は、おむつシャシー１２２が装着者の形状及び輪郭に合 った湾曲を与えるように予め張力が掛けられているものである。同様に好ましく はおむつ１２０は、ウエストバンド１３２を備えており、これは装着者の胴体の 周りでさらなるストレッチを与える。図３Ｂは、図３Ａのおむつ１２０がその取 付けられた位置にあるのを示している。示されているように、おむつ１２０の引 張り部分１７６は、そのチャンバ１７２から突き出ており、バックシート１２６ の外側表面１５２が、又は受入れ部材１７８（不図示）の上に留められるもので ある。図１の実施態様においてのように、引張り部分１７６は、接着剤、フック 、及び／又はループから成る群のどの要素を備えていてもよい。ここでの留め具 システムの例は、図１及び図２について開示されたもののどれかである。 図５及び図６に示されている実施態様において、おむつ２０は、トップシート ２４、トップシート２４に接合された、内側表面５０と外側表面５２とを有する バックシート２６、及びトップシート２４とバックシート２６との間に位置する 吸収性コア２８を有するシャシー集成体２２を備えている。このシャシー集成体 ２２は、前部ウエスト部５６、股部５８の一方の側において前部５６に隣接する 股部５８、及び股部５８の反対側において股部５８に隣接する後部ウエスト部５ ４を備えている。シャシー２２はさらに、長手方向軸１００、横断方向軸１０２ 、一対の末端縁部６２、及び一対の長手方同縁部６０を備えている。耳部部材９ ０は、後部５４に位置しており、吸収性シャシー２２の長手方向縁部６０から外 側に延びている。各耳部部材９０は、掴みゾーン９２とストレッチゾーン９４と を備えている。引きひもチャンバ７２は、各長手方向縁部６０に隣接した位置に あり、前部ウエスト部５４における耳部部材９０から後部ウエスト部５６まで延 びている。各チャンバ７２は閉鎖されている。引きひも部材７４は、チャンバ７ ２の各々を通って延びている。各引きひも部材７４は、後部５４において耳部部 材９０内でシャシー集成体２２にしっかりと留められた第一末端部７５と、前部 ウエスト部５６内でシャシー集成体２２にしっかりと留められた第二末端部７６ とを備えている。 図５において、おむつ２０は、下部構造、即ち吸収性コア２８とバックシート ２６を見せるためにトップシート２４が除去されているのが示されている。同様 に、引きひも部材７４を示すためにチャンバカバーが除去されている。示されて いるように、引きひも部材７４の第一末端部７５は、耳部部材９０内においてし っかりと留められている。事実、第一末端部７５は、好ましくは耳部部材９０の 掴みゾーン９２内において留められているが、必ずしもそうである必要はない。 このことは次のようにするために好ましい。すなわち、おむつを装着させる人が 掴み部分９２において耳部部材９０を掴む時に、引きひも７４も好ましくは掴み 部分９２を通って直接掴まれ、従って装着者の周りにフィットするように延ばさ れるようにである。 一般に耳部部材９０を備える前記実施態様のおむつ２０は、通常のおむつのよ うに装着者の周りに取付けられる。すなわち前部５６が装着者の脚を通るように する。次におむつを装着させる人は掴みゾーン９２において耳部部材９０を掴み 、おむつ２０を装着者の周りに固定する。好ましくは耳部部材９０は、おむつを 装着者の周りに留めるための留め具タブ４２を備えているものである。おむつ２ ０ が装着者に固定される時、耳部部材９０の掴み部分９２が引張られ、引きひも７ ４は張力状態に置かれ、装着者の脚及び胴体の周りで装着者によりしっかりした フィットを与える。 ここでの実施態様の各々の引きひも７４及び１７４は、延伸性レッグカフスと して単独で作用するように取り付けることもでき、あるいはレッグカフスをここ ではシャシーへの別れた付属装置として含めることもできる。延伸性レッグカフ スのより詳細な考察は、この明細書のもっと後の部分に挙げられている。 図６は、後部ウエスト部５４内における末端縁部６２に隣接した位置にあるウ エストフィット部材９５を開示している。ウエストフィット部材９５は、各引き ひも部材７４に連結されている。ウエストフィット部材は、チャンバ内に収容さ れていてもよい。好ましくはウエストフィット部材９５は弾性であり、装着者の ウエストの周りで高められた閉鎖を与える。適切な弾性部は、ゴム弾性部、合成 ゴム弾性部、エラストマーフォーム、構造弾性様フィルムウエブ、及びエラスト マーフィルムから成る群から選ぶことができる。 図６のおむつ２０は、好ましくは留め具タブを備える第一留め具部材４２と、 第二留め具部材４１とを有する留め具システム４０を備えており、これらは互い に接着されてサイド閉鎖を形成し、この閉鎖は前部ウエスト部５４（図１）と、 後部ウエスト部５６（図１）とを重なり合った形状に維持し、従って側面方向の 張力がおむつの円周の周りで維持され、おむつを装着者に保持する。留め具シス テムの例は、次の特許に開示されている。すなわち、１９８９年７月１１日にＳ ｃｒｉｐｐｓに発行された、発明の名称が「改良留め具システムを有する使い捨 ておむつ（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ Ｈａｖｉｎｇ Ａｎ Ｉｍｐ ｒｏｖｅｄ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）」という米国特許第４，８４ ６，８１５号；１９９０年１月１６日にＮｅｓｔｅｇａｒｄに発行された、発明 の名称が「改良フック留め具部分を備えた使い捨ておむつ（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌ ｅ Ｄｉａｐｅｒ Ｗｉｔｈ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｈｏｏｋ Ｆａｓｔｅｎｅｒ Ｐｏｒｔｉｏｎ）」という米国特許第４，８９４，０６０号；１９９０年８月 ７日にＢａｔｔｒｅｌｌに発行された、発明の名称が「感圧接着剤留め具及びそ の 製造方法（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ−Ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｆａｓ ｔｅｎｅｒ Ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ Ｓａｍｅ）」という 米国特許第４，９４６，５２７号；１９７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに発行 された、発明の名称が「使い捨ておむつ用テープ留め具システム（Ｔａｐｅ Ｆ ａｓｔｅｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅ ｒ）」という米国特許第３，８４８，５９４号；１９８７年５月５日にＨｉｒｏ ｔｓｕらに発行された、発明の名称が「吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉ ｃｌｅ）」という米国特許第Ｂ１ ４，６６２，８７５号；及びここでの前記引 例の米国特許出願番号第０７／７１５，１５２号であり、これらの特許の各々は 参照してここに組込まれる。 適切な接着剤テープタブ留め具システムの例は、次の特許に開示されている。 すなわち、１９７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに発行された米国特許第３，８ ４８，５９４号；及び１９８７年５月５日にＨｉｒｏｔｓｕおよびＲｏｂｅｒｔ ｓｏｎに発行された米国特許第４，６６２，８７５号であり、これらの特許の各 々は参照してここに組込まれる。本発明に用いうる機械的閉鎖装置を含むその他 の閉鎖装置の例は、次の特許に開示されている。すなわち、１９８９年９月２６ 日にＳｃｒｉｐｐｓに発行された米国特許第４，８６９，７２４号；１９８９年 ７月１１日にＳｃｒｉｐｐｓに発行された米国特許第４，８４８，８１５号；及 び１９９３年９月７日にＷｅｉｌ、Ｂｕｅｌｌ、Ｃｌｅａｒ、及びＦａｌｃｏｎ ｅに発行された米国特許第５，２４２，４３６号に記載された２点留め具システ ムであり、これらの各々は参照してここに組込まれる。２点留め具システムが用 いられる場合、ウエスト閉鎖装置のウエスト閉鎖部材は、延伸性前部ウエスト部 材４２と好ましくは長手方向に一直線にされており、延伸性レッグカフス３０の 弾性ストランドと側面方向に一直線にされて、脚及びウエストの両方の周りで効 果的な閉鎖を与える。また、この開示全体において示されているように、おむつ ２０には一対の留め具タブ４２が備えられていてもよい。これによって最初にサ イドパネルを接合させることができる。ついでおむつを装着させる人は、封じ込 め集成体２２を装着者の脚の間に置き、この集成体２２をウエスト部材の外側 層に接合する。このような形状及び固定方法は、前記引例の米国特許出願番号第 ０８／０４４，５６２号（Ｎｅｗら）にさらに充分に記載されている。 留め具システムは、この技術で知られているあらゆる接着手段を備えていても よい。これには感圧接着剤、凝集性材料、機械的留め具、例えばフック及びルー プ型留め具、又はこれらのあらゆる組合わせ、又はこの技術で知られているその 他のあらゆる接着手段が含まれる。接着剤テープタブ留め具システムの例は、次 の特許に開示されている。すなわち、１９７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに発 行された、発明の名称が「使い捨ておむつ用のテープ留め具システム（Ｔａｐｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａ ｐｅｒ）」という米国特許第３，８４８，５９４号；及び１９８７年５月５日に Ｈｉｒｏｔｓｕ及びＲｏｂｅｒｔｓｏｎに発行された、発明の名称が「吸収体（ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ）」という米国特許第４，６６２，８７５ 号である。機械的留め具要素を備える留め具システムの例は、次の特許に記載さ れている。すなわち、１９９１年１０月２２日にＴｈｏｍａｓに発行された、発 明の名称が「機械的留め具プロング（Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎ ｇ Ｐｒｏｎｇ）」という米国特許第５，０５８，２４７号；１９８９年９月２ ６日にＳｃｒｉｐｐｓに発行された、発明の名称が「吸収体の廃棄用接着剤テー プ廃棄手段を備えた機械的留め具システム（Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅ ｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｗｉｔｈ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｔａｐｅ Ｄｉｓｐ ｏｓａｌ Ｍｅａｎｓ Ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｌ ｏｆ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ）」という米国特許第４，８６９，７２４号；及び１９８９ 年７月１１日にＳｃｒｉｐｐｓに発行された、発明の名称が「改良された留め具 システムを有する使い捨ておむつ（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ Ｈａ ｖｉｎｇ ａｎ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ）」と いう米国特許第４，８４６，８１５号である。機械的留め具／接着剤留め具の組 合せを有する留め具システムの例は、１９９０年８月７日にＢａｔｔｒｅｌｌに 発行された、発明の名称が「感圧接着剤留め具及びこれの製造方法（Ｐｒｅｓｓ ｕｒｅ−Ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｆａｓｔｅｎｅｒ ａｎｄ Ｍｅ ｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ Ｓａｍｅ）」という米国特許第４，９４６，５ ２７号に記載されている。これらの特許の各々は参照してここに組込まれる。 考察されているように、本発明の１つの実施態様は、好ましくはベースを備え るフック留め具材料と、このベースから延びている複数の係合要素とを備えてい る。フック留め具材料は、しっかりした留め具システムを生じるように、ループ 留め具材料の繊維要素を係合するためのものである。従ってフック留め具材料は 、広い範囲の材料から製造することができる。さらには、これらの係合要素はあ らゆる形状、例えばフック形、「Ｔ形」、「マッシュルーム形」、またはこの技 術でよく知られているその他のあらゆる形状を有していてもよい。適切な材料に は、ナイコン、ポリエステル、ポリプロピレンあるいは、これらの材料のあらゆ る組合せが含まれる。好ましいフック留め具材料の例としては、ノースカロライ ナ州シャーロット（Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ，ＮＣ）のアプリックス社（Ａｐｌｉｘ ）から商品名９６０、９５７、及び９４２として入手し得るものがある。その他 の好ましいフック留め具材料は、ミネソタ州セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍ ｉｎｎｅｓｏｔａ）のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング 社（Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎｙ）から、商品名ＣＳ２００、ＣＳ３００、ＭＣ５、及びＭＣ６ として入手しうるものがある。もう１つの好ましいフック留め具材料は、１９９ １年１０月２２日にＴｈｏｍａｓに発行された、発明の名称が「機械的留め具プ ロング（Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｐｒｏｎｇ）」という米 国特許第５，０５８，２４７号に記載されている。この特許は参照してここに組 み込まれる。 ここでの実施態様の留め具システム４０において、第二留め具部材は、好まし くはフック部材と係合しうる留め具要素を備えている。従って第二留め具部材は 、フック部材をしっかりと係合しうる幅広い材料及び形状から製造することがで きる。例えば第二留め具部材は、同一の補足要素又は異なる補足要素を備えてい てもよい。ここで用いられている用語「同一の補足要素」は、フック部材の係合 要素と第二留め具部材とが、絡み合った（ｉｎｔｅｒｌｏｃｋｉｎｇ）、同じ形 状 又は構造を備えているような機械的留め具システムを規定するために用いられて いる。このような装置・システムの例は、１９８２年４月１６日に発行された、 発明の名称が「留め具を形成するために用いられる２つのストリップ材料（Ｔｗ ｏ Ｓｔｒｉｐ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ Ｕｓｅｄ Ｆｏｒ Ｆｏｒｍｉｎｇ Ｆ ａｓｔｅｎｅｒｓ）」というＢｒｏｗｎらの米国特許第４，３２２，８７５号、 及び１９８７年10月２０日に発行された、発明の名称が「使い捨て吸収性衣服用 の固定位置留め具（Ｆｉｘｅｄ Ｐｏｓｉｔｉｏｎ Ｆａｓｔｅｎｅｒｓ Ｆｏ ｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎｔｓ）」という Ｋｅｌｌｅｎｂｅｒｇｅｒらの米国特許第４，７０１，１７９号に記載されてい る。用語「異なる補足要素」は、ここではフック部材が第二留め具部材とは具な っているが、これと係合しうる装置を示すために用いられている。 １つの好ましい実施態様において、第二留め具要素は、複数の繊維要素、例え ばフック要素の係合要素を係合するループ留め具材料を備えている。ループ留め 具材料は、好ましくはループの繊維要素を生じるために広い範囲の材料から製造 することができる。適切な材料には、織布材料、不織布、ナイロン、ポリエステ ル、ポリプロピレン、又はこれらの材料のあらゆる組合わせが含まれる。１つの 適切なループ留め具材料は、ミネソタ州セントポールのミネソタ・マイニング・ アンド・マニュファクチャリング社から商品名ＥＢＬとして入手しうる不織布で ある。好ましいループ留め具材料は、織布裏地から突出しているいくつかの造形 係合要素を備えており、これは例えばノースカロライナ州グリーンスボロ（Ｇｒ ｅｅｎｓｂｏｒｏ，ＮＣ）のギルフォード・ミルズ社（Ｇｕｉｌｆｏｒｄ Ｍｉ ｌｌｓ）から入手しうるギルフォード（Ｇｕｉｌｆｏｒｄ）１８９０４という名 称の商品として入手しうる材料である。その他の適切なループ要素は、ミネソタ 州セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社か ら商品名ＥＢＬとして入手し得るものである。安価なループ留め具材料及びこれ の製造方法は、１９９１年７月１６日にＮｏｅｌらに発行された、発明の名称が 「留め具装置用のループ留め具材料及びこれの製造方法（Ｌｏｏｐ Ｆａｓｔｅ ｎｉｎｇ Ｍａｔｅｒｉａｌ Ｆｏｒ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ ａ ｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ Ｓａｍｅ）」という米国特許第５， ０３２，１２２号に記載されている。この出願は参照してここに組み込まれる。 もう１つの適切なループ材料は、１９９４年７月５日にＤａｖｉｄ Ｊ．Ｋ．Ｇ ｏｕｌａｉｔに発行された、発明の名称が「留め直し可能な留め具システム用の 女性用不織布要素及びこれの製造方法（Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｆｅｍａｌｅ Ｃｏ ｍｐｏｎｅｎｔ ｆｏｒ Ｒｅｆａｓｔｅｎａｂｌｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄ ｅｖｉｃｅ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ ｔｈｅ Ｓａｍｅ） 」という米国特許第５，３２６，６１２号に記載されている。これは参照してこ こに組込まれる。さらにその他の適切な第二留め具要素は、次の特許に記載され ている。すなわち、１９９４年６月６日にＰａｔｒｉｃｋ Ｊａｙ Ａｌｌｅｎ らの名前で出願された、発明の名称が「留め直し可能な留め具システム用の女性 用不織布要素及びこれの製造方法（Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｆｅｍａｌｅ Ｃｏｍｐ ｏｎｅｎｔ ｆｏｒ Ｒｅｆａｓｔｅｎａｂｌｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅｖ ｉｃｅ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ ｔｈｅ Ｓａｍｅ）」と いう米国特許出願番号第０８／２５４，８１４号；１９９４年８月９日にＷｉｌ ｌｉｅ Ｆ．Ｋｉｎｇらの名前で出願された、発明の名称が「留め直し可能な留 め具システム用の女性用不織布要素（Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｆｅｍａｌｅ Ｃｏｍ ｐｏｎｅｎｔ ｆｏｒ Ｒｅｆａｓｔｅｎａｂｌｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄｅ ｖｉｃｅ）」という米国特許出願番号第０８／２８７，５７１号；及び１９９５ 年１月１８日にＣａｒｌ Ｌ．Ｂｅｒｇｍａｎらの名前で出願された、発明の名 称が「留め直し可能な留め具システムのための女性用要素（Ｆｅｍａｌｅ Ｃｏ ｍｐｏｎｅｎｔ Ｆｏｒ Ｒｅｆａｓｔｅｎａｂｌｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｄ ｅｖｉｃｅ）」という米国特許出願番号第０８／３７４，２６９号である。 留め具要素は、おむつ２０の外側表面又は内側表面のどちらかに配置されてい てもよい。しかしながら好ましい実施態様において、留め具要素は、これらの留 め具が装着者の皮膚に刺激を与えないようにおむつ２０上に配置されている。さ らには、留め具要素はおむつ２０に付着された別れた離散要素であるか、あるい はおむつ２０の１つの要素、例えばトップシート２４又はバックシート２６から 分けられているのでもなく、これと不連続でもない一体型材料片であってもよい 。留め具要素は様々なサイズ及び形状であってもよいが、これらは好ましくは広 い範囲の装着者に最もよくフィットすることができるように、おむつ２０に接合 された１つ又はそれ以上の別れた材料パッチを備えている。 トップシート２４は、吸収性コア２８の体側表面に隣接した位置にあり、好ま しくは接着手段（不図示）、例えばこの技術でよく知られているものによってこ れと接合され、バックシート２６と接合される。適切な接着手段は、バックシー ト２６を吸収性コア２８に接合することに関して記載されているものである。こ こで用いられている用語「接合された」は、要素をもう一方の要素に直接付着さ せることによって要素がもう一方の要素に直接固定される形状、及びこれ自体が もう一方の要素に付着されている１つ又は複数の中間部材に要素を付着させるこ とによって、要素が間接的にもう一方の要素に固定される形状をも包含する。本 発明の好ましい実施態様において、トップシート２４とバックシート２６は、お むつ周辺部において互いに直接接合され、接着手段（不図示）によって吸収性コ ア２８にこれらを直接接合させることによって間接的に接合されている。 トップシート２４は、柔軟で感触が柔らかく、装着者の皮膚に刺激を与えない 。さらにこのトップシート２４は液体透過性であり、液体（例えば月経分泌物及 び／又は尿）がその厚さを容易に透過できるようにしている。適切なトップシー ト２４は、広い範囲の材料から製造することができる。例えば織布及び不織布材 料；ポリマー材料、例えば開口成形熱可塑性フィルム、開口プラスチックフィル ム、及び油圧成形熱可塑性フィルム；多孔質フォーム；網状化フォーム；網状化 熱可塑性フィルム；及び熱可塑性スクリムである。適切な織布及び不織布材料は 、天然繊維（例えば木材繊維又は綿繊維）、合成繊維（例えばポリマー繊維、例 えばポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレン繊維）から構成されてい てもよく、あるいは天然繊維と合成繊維との組合わせから構成されていてもよい 。好ましいトップシートは、織物業の業者によく知られている手段によってカー ド及び熱接着されている。好ましいトップシートは、約２．２デニールのステー プル長さのポリプロピレン繊維を備えている。ここで用いられている用語「ステ ー プル長さの繊維」は、少なくとも約１５．９ｍｍ（０．６２５インチ）の長さを 有する繊維のことを言う。好ましくはトップシートは、１平方メートルあたり約 １８〜約２５グラムの坪量を有する。適切なトップシートは、マサチューセッツ 州ウオルポール（Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍａｓｓａｃｈｕｓｅｔｔｓ）のインターナ ショナル・ペーパー社の一部門であるベラテック社（Ｖｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ． ，ａ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｏｆ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃ ｏｍｐａｎｙ）によってＰ−８という名称で製造されているものである。また、 トップシート２４を製造するために用いることができるいくつかの製造技術があ る。例えばトップシート２４は、繊維の不織布ウエブであってもよい。トップシ ートが不織布ウエブを備えている場合、ウエブはスパンボンド、カード、ウエッ トレイ、メルトブロウン、ハイドロエンタングル、前記の組合わせ等であっても よい。 適切なトップシートは開口成形フィルムを備えている、開口成形フィルムは、 体の排泄物に対して透過性があるのに非吸収性であり、液体が逆流して装着者の 皮膚を再び濡らす傾向が少ない。したがって、体と接触している成形フィルムの 表面は乾いたままであり、これによって体が汚れることが少なくなり、装着者に とってはより快適な感触が生じる。適切な成形フィルムは次の特許に記載されて いる。すなわち、１９７５年１２月３０日にＴｈｏｍｐｓｏｎに発行された、発 明の名称が「先細り毛管を有する吸収構造（Ａｂｓｏｒｐｔｉｖｅ Ｓｔｒｕｃ ｔｕｒｅｓ Ｈａｖｉｎｇ Ｔａｐｅｒｅｄ Ｃａｐｉｌｌａｒｉｅｓ）」とい う米国特許第３，９２９，１３５号；１９８２年４月１３日にＭｕｌｌａｎｅら に発行された、発明の名称が「汚れ抵抗性トップシートを有する使い捨て吸収体 （Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ａ Ｓｔａｉｎ Ｒｅｓｉｓｔａｎｔ Ｔｏｐｓｈｅｅｔ）」という米国特許 第４，３２４，２４６号；１９８２年８月３日にＲａｄｅｌらに発行された、発 明の名称が「繊維様特性を示す弾性プラスチックウエブ（Ｒｅｓｉｌｉｅｎｔ Ｐｌａｓｔｉｃ Ｗｅｂ Ｅｘｈｉｂｉｔｉｎｇ Ｆｉｂｅｒ−Ｌｉｋｅ Ｐｒ ｏｐｅｒｔｉｅｓ）」という米国特許第４，３４２，３１４号；１９８４年７月 ３１日にＡｈｒらに発行された、発明の名称が「光沢のない可視表面及び布様触 感 を示す巨視的膨張三次元プラスチックウエブ（Ｍａｃｒｏｓｃｏｐｉｃａｌｌｙ Ｅｘｐａｎｄｅｄ Ｔｈｒｅｅ−Ｄｉｍｅｎｓｉｏｎａｌ Ｐｌａｓｔｉｃ Ｗｅｂ Ｅｘｈｉｂｉｔｉｎｇ Ｎｏｎ−Ｇｌｏｓｓｙ Ｖｉｓｉｂｌｅ Ｓｕ ｒｆａｃｅ ａｎｄ Ｃｌｏｔｈ−Ｌｉｋｅ Ｔａｃｔｉｌｅ Ｉｍｐｒｅｓｓ ｉｏｎ）」という米国特許第４，４６３，０４５号；及び１９９１年４月９日に Ｂａｉｒｄに発行された、「多層ポリマーフィルム（Ｍｕｌｔｉｌａｙｅｒ Ｐ ｏｌｙｍｅｒｉｃ Ｆｉｌｍ）」という米国特許第５，００６，３９４号である 。これらの特許の各々は、参照してここに組み込まれる。本発明のための開口ト ップシートは、前記特許の１つ又はそれ以上のものに記載され、かつオハイオ州 シンシナティ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，Ｏｈｉｏ）のザ・プロクター・アンド・ ギャンブル社（Ｔｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ） によって「ドリウイーブ（ＤＲＩ−ＷＥＡＶＥ）」として生理用ナプキンに付け て販売されている成形フィルムである。 バックシート２６は、吸収性コア２８の衣服側表面に隣接して配置されており 、好ましくは接着手段（不図示）、例えばこの技術でよく知られているものによ ってこれと接合されている。例えばバックシート２６は、均一連続接着剤層、パ ターン接着剤層、あるいは一列の別々の接着剤線、螺旋、又はスポットによって 吸収性コア２８に固定されていてもよい。満足すべきことが分っている接着剤は 、ミネソタ州セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）のエイチ・ ビー・フラー社（Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造され、 ＨＬ−１２５８として販売されているものである。接着手段は、好ましくは次の 特許に開示されているような、接着剤フィラメントのオープンパターンネットワ ークを備えているものである。すなわち、１９８６年３月４日にＭｉｎｅｔｏｌ ａ及びＴｕｃｋｅｒに発行された、発明の名称が「使い捨て排泄物封じ込め衣類 （Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｗａｓｔｅ−Ｃｏｎｔａｉｎｍｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎ ｔ）」という米国特許第４，５７３，９８６号である。この特許は参照してここ に組込まれる。フィラメントのオープンパターンネットワークの接着手段の一例 は、次の特許に示されている装置及び方法によって例証されているような渦巻き 状に螺旋パターンにされた接着剤フィラメントのいくつかの線を備えている。す なわち、１９７５年１０月７日にＳｐｒａｇｕｅ Ｊｒ．に発行された米国特許 第３，９１１，１７３号；１９７８年１１月２２日にＺｉｅｃｋｅｒらに発行さ れた米国特許第４，７８５，９９６号；及び１９８９年６月２７日にＷｅｒｅｎ ｉｃｚに発行された米国特許第４，８４２，６６６号である。これらの特許の各 々は参照してここに組み込まれる。あるいはまた接着手段は、熱接着、圧力接着 、熱／圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、あるいはこの技術で知られてい るその他のあらゆる適切な接着手段又はこれらの接着手段の組合せを備えていて もよい。 バックシート２６は、液体（例えば尿）不透過性であり、好ましくは薄いプラ スチックフィルムから製造される。但しその他の柔軟性液体不透過性材料も用い ることができる。ここで用いられている用語「柔軟性」は、柔軟で、人体の一般 的形状及び輪郭に沿いやすい材料のことを言う。バックシート２６は、吸収性コ ア２８の中に吸収されて封じ込められた排泄物が、おむつ２０と接触する物、例 えばベッドシーツ及び下着を濡らすのを防ぐ。したがって、バックシート２６は 、織布又は不織布材料、ポリマーフィルム、例えばポリエチレン又はポリプロピ レンの熱可塑性フィルム、又は複合材、例えばフィルム被覆不織布材料を備えて いてもよい。好ましくは、バックシートは厚さが約０．０１２ｍｍ（０．５ミル ）〜約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の熱可塑性フィルムである。バックシート は、インディアナ州テール・オート（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，ＩＮ）のトレデ ガー社（Ｔｒｅｄｅｇａｒ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）によって製造され、Ｐ８ ８６３として販売されているような約０．０２５ｍｍ（１．０ミル）のポリエチ レンブレンドフィルムを備えている。 吸収性コア２８は、例えば尿及びその他のいくつかの体内からの排泄物のよう な液体を吸収して保持し得るあらゆる吸収手段であってもよい。吸収性コア２８ は、衣服側表面、体側表面、サイド縁部、及びウエスト縁部を有する。吸収性コ ア２８は、非常に多様なサイズ及び形状（例えば長方形、砂時計形、「Ｔ」形、 非対称形等）で、使い捨ておむつ及びその他の吸収体に通常用いられている非常 に様々な液体吸収性材料、例えば一般に「エアフェルト」と呼ばれている微粉砕 木材パルプから製造することができる。その他の適切な吸収性材料の例には、ク レープセルロースワッディング、コフォームを含むメルトブロウンポリマー、架 橋セルコース繊維、ティシューラップ及びティシューラミネートを含むティシュ ー、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、 又はあらゆる同等の材料又は材料の組合わせが含まれる。吸収性コアの形状及び 構成も様々なものであってもよい（例えば吸収性コアは、様々なキャリパーゾー ン、親水性勾配、超吸収性勾配、又は比較的低い平均密度及び比較的低い平均坪 量の受入れゾーンを有していてもよく；あるいは１つ又はそれ以上の層又は構造 を備えていてもよい）。しかしながら、吸収性コア２８の総吸収能力は、おむつ ２０の設計負荷及び意図された用途に適合したものであるべきである。さらには 吸収性コア２８のサイズ及び吸収能力も、乳幼児から大人までの様々な装着者に 合わせて様々なものであってもよい。図１は、長方形の吸収性コアを有するおむ つ２０の好ましい実施態様を示す。 広く受入れられて商品としても成功を収めた、本発明の吸収性コア２８として 用いうる吸収構造は、次の特許に記載されている。すなわち、１９８６年９月９ 日にＷｅｉｓｍａｎ及びＧｏｌｄｍａｎに発行された、発明の名称が「高密度吸 収構造（Ｈｉｇｈ−Ｄｅｎｓｉｔｙ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ ｓ）」という米国特許第４，６１０，６７８号である。次の特許も本発明に用い うる吸収構造について記載している。すなわち、１９８７年６月１６日にＷｅｉ ｓｍａｎ、Ｈｏｕｇｈｔｏｎ、及びＧｅｌｌｅｒｔに発行された、発明の名称が 「二重層コアを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ Ｗｉｔ ｈ Ｄｕａｌ−Ｌａｙｅｒｅｄ Ｃｏｒｅｓ）」という米国特許第４，６７３， ４０２号；１９８９年１２月１９日にＡｎｇｓｔａｄｔに発行された、発明の名 称が「ダスチング層を有する吸収性コア（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｃｏｒｅ Ｈａ ｖｉｎｇ Ａ Ｄｕｓｔｉｎｇ Ｌａｙｅｒ）」という米国特許第４，８８８， ２３１号；１９９２年９月１５日にＹｏｕｎｇ、ＬａＶｏｎ、及びＴａｙｌｏｒ に発行された、発明の名称が「失禁管理のための高効率吸収体（Ｈｉｇｈ Ｅｆ ｆｉｃｉｅｎｃｙ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ Ｆｏｒ Ｉｎｃｏ ｎｔｉｎｅｎｃｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）」という米国特許第５，１４７，３ ４５号；１９９２年４月７日にＲｏｅ、Ｌａｈｒｍａｎ及びＢｅｒｇに発行され た、発明の名称が「多孔質吸収性ポリマーマクロ構造及びこれの製造方法（Ｐｏ ｒｏｕｓ，Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ，Ｐｏｌｙｍｅｒｉｃ Ｍａｃｒｏｓｔｒｕｃｔ ｕｒｅｓ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄｓ Ｏｆ Ｍａｋｉｎｇ ｔｈｅ Ｓａｍｅ） 」という米国特許第５，１０２，５９７号；及び１９８９年５月３０日にＡｌｅ ｍａｎｙ及びＢｅｒｇに発行された、発明の名称が「比較的低い密度及び比較的 低い坪量の受入れゾーンを有する高密度吸収性部材（Ｈｉｇｈ Ｄｅｎｓｉｔｙ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｍｅｍｂｅｒｓ Ｈａｖｉｎｇ Ｌｏｗｅｒ Ｄｅｎｓ ｉｔｙ ａｎｄ Ｌｏｗｅｒ Ｂａｓｉｓ Ｗｅｉｇｈｔ Ａｃｑｕｉｓｉｔｉ ｏｎ Ｚｏｎｅｓ）」という米国特許第４，８３４，７３５号である。吸収性コ ア２８は、好ましくは１９９３年８月１０日にＡｌｅｍａｎｙ及びＣｌｅａｒに 発行された、発明の名称が「弾性ウエスト部材及び向上した吸収性を有する吸収 体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｗｉｔｈ Ｅｌａｓｔｉｃ Ｗａｉ ｓｔ Ｆｅａｔｕｒｅ ａｎｄ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ａｂｓｏｒｂｅｎｃｙ）」 という米国特許第５，２３４，４２３号に記載されている二重層吸収構造である 。これらの特許の各々は、参照してここに組み込まれる。 本発明の好ましい実施態様において、１つ又は複数の受入れ層は、トップシー ト２４と吸収性コア２８との間に配置されていてもよく、吸収性コア２８に接合 されていてもよい。受入れ層は、排泄物の吸収性コアの上及び中への吸上げの改 良を含むいくつかの機能を果たすことができる。排泄物の改良された吸上げが重 要である理由はいくつかある。すなわちこれには、吸収性コア２８全体において 排泄物のより均一な分配を行なうこと、及び吸収構造を相対的に薄くすることが できることという理由が含まれる。ここで言われている吸上げは、１方向、２方 向、又は全方同（即ち、ｘ−ｙ平面及び／又はｚ方向）への液体の輸送を包含す ることができる。受入れ層は、いくつかの異なる材料から構成されていてもよい 。これらの材料には、ポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレンを含む 合 成繊維；綿又はセルロースを含む天然繊維；これらの繊維のブレンド；又はあら ゆる同等の材料又は材料の組合わせの不織布又は織布ウエブが含まれる。受入れ 層及びトップシートを有する、ここに開示された吸収構造の例は、次の特許によ り詳細に記載されている。すなわち、Ｏｓｂｏｒｎに発行された米国特許第４， ９５０，２６４号、及び１９９２年１０月７日にＣｒｅｅらの名前で出願された 、発明の名称が「融合層を有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｆｕｓｅｄ Ｌａｙｅｒｓ）」という米国特許出願番号第０７ ／９４４，７６４号である。これらの参考文献の各々は、参照してここに組込ま れる。好ましい実施態様において、受入れ層は、ウエブを互いに接合するための 通常の手段のどれかによって、最も好ましくは前記引例のＣｒｅｅの出願により 十分に記載されているような融着によってトップシート２４と接合されてもよく 、挿入された吸収性材料又は吸収性コア２８とは別れたものであってもよい。 ここでの目的すべてのために、トップシート１２４、バックシート１２６、吸 収性コア１２８、及び図３Ａ及び３Ｂの受入れ層は、ここでのその他のすべての 実施態様のトップシート２４、バックシート２６、吸収性コア２８、及び受入れ 層について考察されたものと同じ材料を備えており、これと同じ方法で製造され ている。 おむつ２０及び１２０は、液体及びその他の体内からの排泄物の改良された封 じ込めを与えるために、好ましくは更なに延伸性レッグカフスを備えていてもよ い。各延伸性レッグカフスは、脚部における体の排泄物の漏れを減らすためにい くつかの異なる実施態様を備えていてもよい。（レッグカフスは、レッグバンド 、レッグフラップ、バリヤーカフス、又は弾性カフスと呼ばれてもよく、そう呼 ばれることもある。）１９７５年１月１４日にＢｕｅｌｌに発行された、発明の 名称が「使い捨ておむつ用の収縮し得るサイド部分（Ｃｏｎｔｒａｃｔｉｂｌｅ Ｓｉｄｅ Ｐｏｒｔｉｏｎｓ Ｆｏｒ ａ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐ ｅｒ）」という米国特許第３，８６０，００３号は、弾性化レッグカフス（ガス ケットカフス）を備えさせるために、レッグフラップ及び１つ又はそれ以上の弾 性部材を有する収縮性脚部開口部を生じる使い捨ておむつについて記載している 。 １９９０年３月２０日にＡｚｉｚ及びＢｌａｎｅｙに発行された、発明の名称が 「弾性化フラップを有する使い捨て吸収体（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ａｂｓｏｒ ｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｅｌａｓｔｉｃｉｚｅｄ Ｆｌａｐ ｓ）」という米国特許第４，９０９，８０３号は、脚部の封じ込めを改良するた めに、「立ち上った」弾性化フラップ（バリヤーカフス）を有する使い捨ておむ つについて記載している。１９８７年９月２２日にＬａｗｓｏｎに発行された、 発明の名称が「二重カフスを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌ ｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｄｕａｌ Ｃｕｆｆｓ）」という米国特許第４，６９５，２ ７８号は、ガスケットカフスとバリヤーカフスとを含む二重カフスを有する使い 捨ておむつについて記載している。１９８７年１１月３日にＢｕｅｌｌに発行さ れた、発明の名称が「使い捨てウエスト封じ込め衣類（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｗａｉｓｔ Ｃｏｎｔａｉｎｍｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎｔ）」という米国特許第４ ，７０４，１１５号は、遊離液体を衣類内部に封じ込めるような形状のサイド縁 部漏れガード溝部を有する使い捨ておむつ又は失禁用衣類を開示している。１９ ９１年７月１６日にＦｒｅｅｌａｎｄ及びＡｌｌｅｎに発行された、発明の名称 が「改良されたレッグカフスを有する使い捨て吸収体（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｌｅ ｇ Ｃｕｆｆｓ）」という米国特許第５，０３２，１２０号は、比較的低い極限 接触力（ｕｌｔｉｍａｔｅ ｃｏｎｔａｃｔ ｆｏｒｃｅ）を有するが、例えば 低い接触力示差材料によって比較的高い伸びが得られるレッグカフスを有する吸 収体について開示している。１９９２年２月１１日にＳｉｍｓに発行された、発 明の名称が「屈曲バリヤーカフスを有する吸収体（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔ ｉｃｌｅ Ｈａｖｉｎｇ Ｉｎｆｌｅｃｔｅｄ Ｂａｒｒｉｅｒ Ｃｕｆｆｓ） 」という米国特許第５，０８７，２５５号は、次のような屈曲バリヤーカフスを 有する吸収体について開示している。すなわち遠位縁部が、１つのウエスト部に おいて近位縁部の外側に配置され、もう１つのウエスト部において内側に配置さ れ、ヒップ／大腿部の周りによりよいフィットを与えるものである。これらの特 許の各々は参照してここに組み込まれる。 おむつ２０及び１２０はさらに、改良されたフィット及び封じ込めを与える延 伸性ウエスト部材（ｆｅａｔｕｒｅ）を備えている。延伸性ウエスト部材は、封 じ込め集成体から、好ましくは吸収性コアの各ウエスト縁部から、少なくとも長 手方向に外側に延び、一般におむつ２０又は１２０の末端縁部の少なくとも一部 分を形成する。本発明の使い捨ておむつは、延伸性ウエスト部材が各ウエスト部 に配置されて構成されているが（弾性ウエスト部材及び延伸性前部ウエスト部材 ）、各延伸性ウエスト部材について異なる形状を有するおむつを中心に考察する ものとする。おむつが、本発明によって構成された延伸性ウエスト部材の少なく とも１つ、より好ましくは、少なくとも弾性ウエスト部材を有するのが最小限好 ましい。ウエスト部材は、封じ込め集成体に接合された別れた要素として、ある いはおむつのその他の要素の延長部として（すなわち一体型）構成されてもよい 。これらのウエスト部材は、次のような好ましい実施態様に関して記載されるも のとする。すなわち、いくつかの部分又はパネルが、おむつのその他の要素、例 えばバックシート、トップシート、又はその両方の延長部を備えており、その他 の部分又はパネルが、ウエスト部材のその他の部分又はパネル又はおむつのその 他のパネルに接合された別れた要素を備えているような実施態様である。 本発明の特別な実施態様が例証され、記載されてはいるが、様々なその他の変 更及び修正も、本発明の要旨及びその範囲から逸脱することなく成され得ること は当業者には明白であろう。従ってこの発明の範囲内にあるこのような変更及び 修正はすべて、添付の請求の範囲においてカバーするものとする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ｗ (72)発明者 フィッシャー、コンスタンス・リー アメリカ合衆国、オハイオ州 45246、シ ンシナチ、スプリング・フィールド・パイ ク 11755 (72)発明者 バーグマン、カール・ルイス アメリカ合衆国、オハイオ州 45140、ラ ブランド、カイルラン・コート 6674 (72)発明者 フレンダー、グレッグ・アレン アメリカ合衆国、マサチューセッツ州 02169、クインシー、センター・ストリー ト 175―ジー、アパートメント 712

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． トップシートと前記トップシートに接合されたバックシートとを具備し 、前記バックシートが内側表面と外側表面とを有し、前記トップシートと前記バ ックシートとの間に位置する吸収性コアを備えて成るシャシー集成体を有する吸 収体であって、 前記シャシー集成体は、前部、前記前部の反対側にある後部、前記前部と前記 後部との間に位置する股部、長手方向軸、横断方向軸、一対の末端縁部、一対の 長手方向縁部、及び留め具手段即ちこの手段によって前記吸収体が装着者の周り で留められるもの、それぞれを有する吸収体であって、 １つのチャンバが、各長手方向縁部に隣接して配置されて成り、前記チャンバ の各々は前記前部から前記後部まで延設され、前記チャンバの各々が実質的に閉 鎖されており、前記後部又は前記前部のどちらかに末端開口部を有していること を特徴とすると共に、 引きひも部材が、前記チャンバの各々を通って延設して成り、前記引きひも部 材の各々は、前記前部内において前記シャシー集成体にしっかりと固定された第 一末端部と、前記後部において前記末端開口部の外側に延設して成る第二末端部 とを具備していると共に、 前記引きひも部材の各々は、前記後部内において前記シャシー集成体にしっか りと留められた第一末端部と、前記前部において前記開口部の外側に延設して成 る第二末端部とを備えて、前記引きひも部材の前記第二末端部が、前記吸収体を 装着者の周りに取り付ける以前に前記シャシー集成体には接着されていないこと を特徴とする吸収体。 ２． トップシートと前記トップシートに接合されたバックシートとを具備し 、前記バックシートが内側表面と外側表面とを有し、前記トップシートと前記バ ックシートとの間に位置する吸収性コアを備えて成るシャシー集成体を有する吸 収体であって、 前記シャシー集成体は、前部、前記前部の反対側にある後部、前記前部と前記 後部との間に位置する股部、長手方向軸、横断方向軸、一対の末端縁部、一対の 長手方向縁部、及び留め具手段即ちこの手段によって前記吸収体が装着者の周り で留められるもの、のそれぞれを有する吸収体であって、 １つのチャンバが、各長手方向縁部に隣接して配置されて成り、前記チャンバ の各々が前記前部から前記後部まで延設され、前記チャンバの各々は実質的に閉 鎖されており、前記後部又は前記前部のどちらかに末端開口部を有していること を特徴とすると共に、 引きひも部材が、前記チャンバの各々を通って延設して成り、前記引きひも部 材の各々は、前記前部内において前記シャシー集成体にしっかりと固定された第 一末端部と、前記後部において前記末端開口部の外側に延設して成る第二末端部 とを具備すると共に、 ウエストフィット部材が、前記後部内において前記末端縁部に隣接して配置さ れ、前記ウエストフィット部材は、前記引きひも部材の各々に連結されることを 特徴とする吸収体。 ３． 前記引きひも部材の前記第一末端部の各々は、前記耳部部材の各々の前 記掴みゾーンの各々の中に固定されて成る、請求項２に記載の吸収体。 ４． 前記ウエストフィット部材は、少なくとも１つの弾性要素、１つの非弾 性要素、又はこれら両要素を具備して成り、 前記弾性要素の各々は、好ましくはゴム弾性部、合成ゴム弾性部、エラストマ ーフォーム、構造弾性様フィルムウエブ、及びエラストマーフィルムから成る群 から選択され、 前記非弾性要素の各々は、好ましくは不織布、フィルム、ラミネート、フォー ム、ハイロフト不織布、ストリング、トワイン(twine)、及びブレードロープ(br aided rope)から成る群から選択される、請求項２又は請求項３に記載の吸収体 。 ５． 前記引きひも部材は、少なくとも１つの弾性要素、少なくとも１つの非 弾性要素、又はこれら両要素を具備して成り、 前記弾性要素の各々は、好ましくはゴム弾性部、合成ゴム弾性部、エラストマ ーフォーム、構造弾性様フィルムウエブ、及びエラストマーフィルムから成る群 から選択され、 前記非弾性要素の各々は、好ましくは不織布、フィルム、ラミネート、フォー ム、ハイロフト不織布、ストリング、トワイン(twine)、及びブレードロープ(br aided rope)から成る群から選択される、先行請求項のうちのいずれか１つに記 載の吸収体。 ６． 前記チャンバの各々は、前記トップシート、前記バックシート、又はそ の両シートの一部から形成されている、先行請求項のうちのいずれか１つに記載 の吸収体。 ７． 前記引きひも部材の各々の前記第二末端部は、少なくとも１つの留め具 要素、少なくとも１つの受入れ要素、又はこれら両要素を具備して成り、 前記留め具要素は、好ましくはフック、ループ、及び接着剤テープから成る群 から選択され、 前記受入れ要素は、好ましくはフック、ループ、不織布、及び留め具表面から 成る群から選択される、先行請求項のうちのいずれか１つに記載の吸収体。