JP2001525913A - 圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガスボンベの部分的なあるいは完全な使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガスボンベを複合ボンベのためのライナとして部分的に又は完全に使用することに関する。これによって複合ボンベの制作費が、新しい複合ボンベを今日の製作技術で製作する場合に生ずる費用の1/3に減少せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】 圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガスボ ンベの部分的なあるいは完全な使用 本発明は圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の 圧力ガスボンベの部分的なあるいは完全な使用に関する。 ガス及びガス混合物は一般に圧力ガス容器内に貯蔵されて、搬送される。圧力 容器規定によれば、圧力容器は、１５℃で１バールよりも高い過圧を生じること ができる容器である。圧力ガス容器の材料、製作、計算、装備、記号、検査及び 運転並びに充てん設備の築造、検査及び運転に関する安全技術の水準については 、圧力ガスの技術的規則（ＴＲＧ）から情報が得られる。ＴＲＧはガス及びガス 混合物をその化学的及び物理的な性質にしたがって区別しており、その装備部分 、その検査期限、充てんファクタ及び充てん圧力を含めて使用すべき圧力ガス容 器を確定している。 最もよく使用される圧力容器は、最大充てん圧力２００バールまでの、圧縮さ れた、液化されたあるいは溶解されたガスのための鋼及びアルミニウムから成る 圧力ガスボンベである。使用者からは最大充てん圧力３００バールまでの圧力ガ ス容器が次第に要求されて いる。これらの３００バール圧力ガス容器はやはり鋼及びアルミニウムから製作 される。特別な用途に対しては、対腐食性の特殊鋼も使用される（DE 37 36 579 A1）。 このような３００バール圧力ガスボンベの重量を減少させるために、最近にな って複合ガスボンベ（コンポジット・ボンベ）がガス製造者によって使用されて いる。複合ガスボンベは継ぎ目なしの金属ライナから成っており、この金属ライ ナはその長さの大部分にわたって、ガラス、炭素、アラミドあるいはワイヤを巻 き付けられている。アラミドは、ケブラー（Kevlar：商品名）及びツワロン（Tw aron：商品名）を含むポリフェニレンテレフタルアミドから成る有機繊維を指す 。アラミド繊維及び炭素繊維はガラスから成る繊維よりも軽く、同じかあるいは より大きい強度性質及び良好な打撃靭性を有している。 このような複合ガスボンベは制作費が高価である。更に、今日技術的に可能な 全ての種類のガスを３００バール圧力ガスボンベに満たす場合に、使用された２ ００バール圧力ガスボンベのために大きな廃棄処理ポテンシャルが生ずる。 本発明の根底をなす課題は、著しく安価に製作することのできる複合ガスボン ベを創出することである。 この課題は本発明によれば、請求項１，２，３，９，１１及び１２の特徴によ って解決される。 本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。 驚くべきことには、圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための 自体公知の圧力ガスボンベ、特に金属から成る自体公知の圧力ガスボンベ、有利 には鋼から成る圧力ガスボンベを、本発明により複合ガスボンベのためのライナ として使用することによって、複合ガスボンベを製作するための費用を約1/3に 減少させ得ることが分かった。自体公知の圧力ガスボンベは１５０〜２００バー ルの充てん圧力で１〜１５０リットルのガス容量を有している。この場合、流通 している圧力ガスボンベを、廃棄処理しないで、換言すればスクラップにしない で、引き続いて使用することができる。 ガス製造者によって液状の形あるいは溶解された形のガス及びガス混合物の搬 送に使用される自体公知の圧力ガスボンベは、その長さの大部分にわたって壁厚 を減少させるだけで、３００バールの充てん圧力のための複合ガスボンベのライ ナとして適したものになる。この場合その長さの大部分は円筒形に構成されてお り、このことは切削加工を簡単に可能にする。切削加工は、大体において旋削、 平削り、フライス削り及び研削などの仕上げ法である。本発明は別の製作法、特 に絞り加工又はプレス加工、を排除するものではない。 ライナを製作する特に簡単な方法は、自体公知の圧力ガスボンベの円筒部分の 壁厚をセンサによって把握し、工具の制御部に現在値として供給することに存す る。センサにより把握された現在値は制御信号として使用される。現在値及び所 定の壁厚に関連して形成される目標信号にしたがって、切削工具が円筒部分に沿 って送られる。工具は、圧力ガスボンベ材料に関連して計算によって調べられた 目標値に達するまで、自体公知の圧力ガスボンベの円筒部分の壁厚を減少させる 。 壁厚を減少させることなしにライナとして使用され、その表面をサンドブラス トによってきれいにされている自体公知の圧力ガスボンベを使用すると、有利に は、自体公知の鋼から成る２００バール圧力ガスボンベで、３００バールよりも 大きい充てん圧力の、つまり約４７０バールの充てん圧力の複合ガスボンベが得 られる。この鋼から成る自体公知の圧力ガスボンベは約６００バールの破裂強度 を有している。この場合、巻かれていないライナの破裂強度は巻かれている複合 ボンベの検査圧力の８５％と同じであるか、あるいはそれよりも大きい。複合ボ ンベの充てん圧力は、検査圧力／１．５＝約４７０バールである。 自体公知の圧力ガスボンベはプラスチック、鋼、特殊鋼あるいはアルミニウム のような材料から成っている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＵ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＧ ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガ スボンベを複合ボンベのライナとして部分的にあるいは完全に使用すること。 2. 圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガ スボンベから製作された、複合ボンベのライナ。 3. 圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガスのための自体公知の圧力ガ スボンベから成っている、複合ボンベのライナ。 4. 自体公知の圧力ガスボンベがその長さの大部分にわたって、その壁厚を減少 せしめられていることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項記載の ライナ。 5. その長さの大部分が円筒形に構成されていることを特徴とする、請求項４記 載のライナ。 6. 壁厚が旋削加工によって減少せしめられていることを特徴とする、請求項４ 又は５記載のライナ。 7. 自体公知の圧力ガスボンベの表面がサンドブラスト処理されていることを特 徴とする、請求項１から６までのいずれか１項記載のライナ。 8. 自体公知の圧力ガスボンベが、プラスチック、鋼、特殊鋼又はアルミニウム のような材料から成っていることを特徴とする、請求項１から７までのいずれか １項記載のライナ。 9. その長さの大部分にわたって表面処理又は切削加工される自体公知の圧力ガ スボンベを使用することを特徴とする、ライナを製作する方法。 10．その長さの大部分を円筒状に構成し、円筒部分の壁厚をセンサによって把握 し、把握された壁厚及び所定の壁厚に関連して切削工具を円筒部分に沿って動か し、工具が把握された壁厚と所定の壁厚との差を削り取るようにすることを特徴 とする、請求項９記載の方法。 11．請求項１から１０までのいずれか１項記載のライナを有している、圧縮され た、液化されたあるいは溶解されたガスのための複合ボンベ。 12．圧縮された、液化されたあるいは溶解されたガス のためのわずかな充てん圧力（例えば１５０〜２００バール）の自体公知の圧力 ガスボンベを複合ボンベのためのライナとして使用することを特徴とする、高い 充てん圧力（例えば３００バール）のための複合ボンベを製作する方法。