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JP2001324171A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001324171A
JP2001324171A JP2000141895A JP2000141895A JP2001324171A JP 2001324171 A JP2001324171 A JP 2001324171A JP 2000141895 A JP2000141895 A JP 2000141895A JP 2000141895 A JP2000141895 A JP 2000141895A JP 2001324171 A JP2001324171 A JP 2001324171A
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Japan
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heat exchanger
outdoor heat
air conditioner
outdoor
scraping
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JP2000141895A
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Yoshinori Watanabe
佳則 渡邊
Tsunetoshi Inoue
常俊 井上
Katsuhiro Shimizu
克浩 清水
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Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
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Publication date
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Publication of JP2001324171A publication Critical patent/JP2001324171A/ja
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、一体形で、ドレン水を室外熱交換器
で蒸発処理することを前提として、風切り音等の騒音の
低減を得るとともにドレン水蒸散効率向上化と、室外熱
交換器の熱交換性能向上化を得られる空気調和機を提供
する。 【解決手段】外気吸込み口10bと吹出し口11を備え
た空気調和機本体1と、この本体内部に配置される室内
熱交換器6および仕切り板2を介して配置される室外熱
交換器12と、この室外熱交換器と吹出し口との空間に
配置され外気吸込み口から外気を吸込んで室外熱交換器
に導き吹出し口から外部へ吹出す室外送風機13と、室
内熱交換器で生成されるドレン水を受け室外熱交換器近
傍部位に導くドレンパンPと、外気吸込み口と室外熱交
換器との空間に配置されドレン水を掻き上げて外気に混
合させ室外熱交換器に飛散させる複数の掻き上げ部材1
5A,15Bを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内熱交換器と室
外熱交換器とを本体内に収容する、いわゆる一体形の空
気調和機において、冷房運転時に室内熱交換器で生成さ
れるドレン水の処理構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、エレベータ装置を構成するゴ
ンドラ(以下、単にエレベータと言う)天井部に、エレ
ベータ内部を冷房し、もしくは暖房する空気調和機が載
設される。この空気調和機は、冷凍サイクルを利用し、
本体内に室内熱交換器と室外熱交換器を備えた、いわゆ
る一体形のものが用いられる。
【0003】冷房運転時には、室内熱交換器で熱交換さ
れる空気の露点が低下して水分が凝縮し、ドレン水とな
って滴下する。この熱交換器の下部にはドレンパンが配
置され、全てのドレン水が集溜される。ドレン水は室外
熱交換器側に導びかれて掻き上げられ、この熱交換器に
散水することで熱交換効率の向上化を得るとともに、ド
レン水の蒸発処理がなされる。
【0004】具体的には、ドレン水をドレンポンプで汲
み上げて室外熱交換器の上端から垂れ流す。あるいは、
室外送風機を構成するプロペラファンの外周端に沿って
スリンガリングを取付け、ファンで室外熱交換器に外気
を送風するとともにスリンガリングがドレン水を掻き上
げて室外熱交換器に降りかける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドレン
ポンプによるドレン水の汲み上げ方式では、平面視で幅
方向にわずかな寸法で、かつ長手方向に極端に長い室外
熱交換器に対してドレン水を均一に散布することができ
ず、ドレン水の蒸散性能が低い。従来、親水性の高い不
織布等を用いて均一散布の対応をなしているが、ゴミに
よる目詰まりなどの問題が生じ易い。
【0006】また、スリンガリング方式では、プロペラ
ファンは比較的直径が大であって、スリンガリングがド
レン水を掻き上る際の音が大きい。室外熱交換器に対し
て外気とドレン水を吹付けるので、室外熱交換器での風
切り音と、ドレン水が室外熱交換器に叩きつけられる音
が重なり、騒音が大であるとともに室外熱交換器の性能
悪化の要因となっている。
【0007】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、その目的とするところは、本体内に室内熱
交換器と室外熱交換器とを収容配置した一体形で、かつ
室内熱交換器で生成されるドレン水を室外熱交換器へ飛
散させて蒸発処理することを前提として、風切り音等の
騒音の低減を得るとともにドレン水蒸散効率向上化と、
室外熱交換器の熱交換性能向上化を得られる空気調和機
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機は上
述の目的を満足するためになされていて、請求項1とし
て、外気吸込み口および吹出し口を備えた空気調和機本
体と、この空気調和機本体内部に配置される室内熱交換
器およびこの室内熱交換器とは本体内仕切り手段を介し
て配置される室外熱交換器と、この室外熱交換器と吹出
し口との空間に配置され外気吸込み口から外気を吸込ん
で室外熱交換器に導きさらに吹出し口から外部へ吹出す
室外送風機と、室内熱交換器で生成されるドレン水を受
け本体内仕切り手段を介して室外熱交換器近傍部位に導
くドレンパンと、外気吸込み口と室外熱交換器との空間
に配置されドレンパンに集溜するドレン水を掻き上げて
外気吸込み口から吸込まれる外気に混合させ室外熱交換
器に飛散させる掻き上げ手段とを具備し、この掻き上げ
手段を複数備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2として、請求項1記載の空気調和
機においてそれぞれの掻き上げ手段は、室外熱交換器の
平面視における中心に対して所定方向に位置をずらして
配置されることを特徴とする。
【0010】請求項3として、請求項1および請求項2
のいずれかに記載の空気調和機においてそれぞれの掻き
上げ手段は、制御装置によって互いに独立して運転する
よう制御されることを特徴とする。
【0011】請求項4として、請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載の空気調和機においてそれぞれの掻き
上げ手段は、制御装置によって室外送風機の運転と停止
に同期して運転と停止するよう制御されることを特徴と
する。
【0012】請求項5として、請求項1記載の空気調和
機においてそれぞれの掻き上げ手段は、互いに高さ位置
を異ならせて配置されることを特徴とする。
【0013】請求項6として、請求項1記載の空気調和
機においてそれぞれの掻き上げ手段は、駆動モータの回
転軸に掻き上げ用円板を取付けてなり、この掻き上げ用
円板の上端が室外熱交換器に近くなるよう駆動モータを
傾斜して取り付けたことを特徴とする。
【0014】このような構成を採用することにより、室
外送風機の吸込み側に室外熱交換器を位置させて騒音の
低減と風量の増大が得られ、ドレン水を室外送風機のフ
ァンに当てることなく室外熱交換器に対して広域にかつ
均一に散布でき、効率のよいドレン水蒸散性能を得られ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面にもとづいて詳細に説明する。図1は、エレベータ装
置を構成するゴンドラ(以下、単にエレベータと言う)
Aと、このエレベータの天井部aに載設される空気調和
機Sの斜視図である。
【0016】上記エレベータAは、図の手前側である前
面に開閉扉bが設けられ、内部に乗員が出入りできる。
上記空気調和機Sとは別の天井部位にワイヤcが接続さ
れ、エレベータAはワイヤcによって吊持される。
【0017】この上方部には巻き上げ機が配置され、一
端にエレベータAを吊持するワイヤaが巻き付けられ
る。また、ワイヤaの他端にはガイドレールに沿って移
動するウエイトが取付けられ、エレベータとバランスを
とって昇降駆動される。(以上、図示しない) 上記空気調和機Sは、図2および図3に示すように構成
されていて、図2は空気調和機の平面図であり、図3は
空気調和機の断面図である。空気調和機本体1は、長手
(縦)方向と幅(横)方向および高さ方向ともに、矩形
状に形成される筐体である。この本体1内の長手方向の
中央部から側方へある程度ずれた位置には、幅方向に亘
って仕切り板2(本体内仕切り手段)が設けられ、内部
を左右に二分している。仕切られた一方を室内側ユニッ
ト部3Aと呼び、他方を室外側ユニット部3Bと呼ぶ。
【0018】はじめに、上記室内側ユニット部3Aから
詳述する。本体底面板1aの隅部に室内吸込み口4が設
けられ、これとは幅方向に離間した位置に室内吹出し口
5が設けられる。これら室内吸込み口4と室内吹出し口
5に対してエレベータAの天井部aに同一形状の開口部
が設けられていて、互いに図示しないダクトが接続さ
れ、室内側ユニット部3AとエレベータA内部とが連通
状態にある。
【0019】室内吸込み口4と室内吹出し口5との間
で、かつ本体長手方向に亘って室内熱交換器6が配置さ
れる。この室内熱交換器6の下部にはドレンパンPが配
置されていて、室内熱交換器はドレンパン上に立位す
る。
【0020】上記ドレンパンPは室内熱交換器6の底面
部全体を収容するとともに、上記仕切り板2の下端部に
設けられる図示しない切欠部を介して室外側ユニット部
3Bへ延出され、このユニット部において後述するよう
に構成される。
【0021】上記室内熱交換器6と本体側面板1bとの
空間に、ファン7fの周面一部を上記室内吹出し口5に
対向し、モータ7mの回転軸を室内熱交換器と対向させ
た室内送風機7が配置されている。このファン7fは、
いわゆるシロッコファンと呼ばれていて、回転駆動する
ことにより回転軸側から空気を吸込んで周面から吹出
す。
【0022】室内吸込み口4と長手方向に並んだ位置に
圧縮機8が配置され、周囲は補助仕切り板9によって囲
まれる。この補助仕切り板9を備えることによって、圧
縮機8から室内吸込み口4と室内熱交換器6とに対する
熱的影響が阻止され、かつ騒音の漏れが防止される。
【0023】つぎに、上記室外側ユニット部3Bについ
て詳述する。空気調和機本体1の両側面板1b,1cに
それぞれ外気吸込み口10a,10b,10cが設けら
れる。後述する理由から、一方の側面板1cに設けられ
る外気吸込み口10aは一ヶ所であるが、他方の側面板
1bに設けられる外気吸込み口10b,10cは二ヶ所
となっている。
【0024】本体1の背面板1dには吹出し口11が設
けられる。図1に示すエレベータAを基準にしてみる
と、この開閉扉bが設けられる面と空気調和機本体1の
同一面に背面板1dが設けられ、吹出し口11が開口す
る。なお、エレベータAに対する本体の配置方向は図1
に限定されるものではなく、エレベータの設計事情に応
じて適宜変更可能である。
【0025】本体1内において、本体背面板1dと所定
の空間を存して長手方向のほぼ中央部に、背面板1dと
ほぼ平行な幅方向に亘って室外熱交換器12が配置され
る。この室外熱交換器12は、多数枚のフィンを互いに
所定の間隙を存して並置し、これらフィンに熱交換パイ
プを貫通させた、いわゆるフィンドチューブタイプの熱
交換器である。
【0026】ここでは、前後2列の熱交換器列12A,
12Bが並べられて室外熱交換器12が構成される。各
熱交換器列12A,12Bの大部分は背面板1dと略平
行に幅方向に亘って直状に形成され、互いに密に接触し
ている。
【0027】各熱交換器列12A,12Bの一方端側に
は所定の曲率で曲成される曲成部12A,12B
と、側面板1bに沿う直状の延設部12A,12B
が、それぞれ連設される。各熱交換器列12A,12
Bの曲成部12A,12Bの曲成方向は互いに反対
方向であり、延設部12A,12Bの延出方向も互
いに反対方向である。
【0028】したがって、前列の熱交換器列12Aは前
面側に曲成してから側面板1bに沿って前面側へ延出さ
れ、後列の熱交換器列12Bは背面側に曲成してから側
面板1bに沿って背面側へ延出される。各延設部12A
,12Bが沿う側面板1bの対向部位に、合計
二ヶ所の上記外気吸込み口10b,10cが設けられて
いる。
【0029】各熱交換器列12A,12Bの他方端側は
直状のままで終わっているところから、この端部と対向
する側面板1cには一ヶ所の外気吸込み口10aしか設
けられていない。当然、一方端側のように曲成部と延設
部とを連設してもよく、この場合は側面板に二ヶ所の外
気吸込み口を設けることになる。
【0030】本体1内における室外熱交換器12と背面
板1dとの空間には、室外送風機13が配置される。こ
の室外送風機13は、回転軸を背面板1dに対向させた
ファンモータ13mと、このファンモータの回転軸に嵌
着されるいわゆるプロペラ型のファン13fからなる。
【0031】上記室外送風機13のファン13fと対向
する本体背面板1dには、上記吹出し口11が設けられ
る。室外送風機13を駆動することにより、各側面板1
b,1cの外気吸込み口10a,10b,10cから室
外側ユニット部3Bに外気が吸込まれて室外熱交換器1
2に導かれる。そして、室外熱交換器12から室外送風
機13を介して背面板1dの吹出し口11から外部へ吹
出されるようになっている。
【0032】上記室外送風機13とは室外熱交換器12
を介して反対側の部位である、特に外気吸込み口10b
と室外熱交換器12との間に、第1,第2の掻き上げ部
材(掻き上げ手段)15A,15Bが、それぞれ室外熱
交換器12と対向して並置されている。
【0033】第1,第2の掻き上げ部材15A,15B
は、室外送風機13のファンモータ13mよりも小型の
モータ16と、このモータの回転軸に嵌着される掻き上
げ用円板17とから構成される。
【0034】上記室内側ユニット部3Aに配置されるド
レンパンPは、仕切り板2を介して室外側ユニット部3
Bへ延出され、上記掻き上げ部材15A,15Bの掻き
上げ用円板17一部を囲む補助ドレンパンPaと連通し
ている。
【0035】それぞれの掻き上げ用円板17の周縁一部
が補助ドレンパンPaに集溜するドレン水に浸漬してい
る。この掻き上げ用円板17が回転駆動されることによ
って、周縁の掻き上げ部が順次ドレン水中に浸漬し、か
つ回転にともなって一点鎖線Eaで示す遠心方向にドレ
ン水を掻き上げるようになっている。
【0036】特に図2で示すように、第1,第2の掻き
上げ部材15A,15Bは室外熱交換器12の平面視上
の中心よりも所定方向、ここでは側面板1b方向に位置
をずらせて並置される。
【0037】すなわち、第1,第2の掻き上げ部材15
A,15Bの掻き上げ用円板17は背面板1d側から見
て時計回り方向に回転駆動されるようになっていて、そ
のため掻き上げたドレン水のより多くが側面板1bから
側面板1c方向へ跳ね飛ばされる。
【0038】したがって、第1,第2の掻き上げ部材1
5A,15Bを室外熱交換器12の平面視上の中心より
も側面板1b方向に位置をずらせて配置することによ
り、室外熱交換器の長手方向に対してほぼ均一にドレン
水を散布することとなる。
【0039】直接、側面板1c方向へ飛散するドレン水
は、その直前に配置されたストッパ兼ガイド板19によ
って受け止められ、外気吸込み口10aから外部へドレ
ン水が飛び出すのを防止でき、かつ吸込まれた外気は室
外熱交換器12へ確実に案内されるようになっている。
【0040】これら第1,第2の掻き上げ部材15A,
15Bのそれぞれ駆動モータ16と、室外送風機13の
ファンモータ13mおよび上記圧縮機8などの電動部品
の全ては、制御装置Tに電気的に接続されて所定の制御
がなされる。
【0041】具体的には、第1,第2の掻き上げ部材1
5A,15Bのそれぞれ駆動モータ16は、制御装置T
によって互いに独立して運転するよう制御される。した
がって、第1の掻き上げ部材15Aの駆動モータ16の
み運転して、第2の掻き上げ部材15Bの駆動モータ1
6を停止することがあり、その逆もある。同時に運転
し、もしくは停止するよう制御することもある。
【0042】あるいは、第1,第2の掻き上げ部材15
A,15Bのそれぞれ駆動モータ16と、室外送風機1
3のファンモータ13mは、制御装置Tによって同期し
て運転と停止するよう制御されるようになっている。
【0043】特に図3に示すように、空気調和機本体1
の天板1eは室内側ユニット部3Aで高く、室外側ユニ
ット部3Bでそれよりも低く、室外側ユニット部3Aに
おける掻き上げ部材15A,15Bの直上方部位は、仕
切り板2側から室外熱交換器12側へかけて下方に傾斜
する傾斜部1eとなっている。
【0044】傾斜部1eの下方には、所定間隔を存し
て並行に案内部材18が取付けられる。この案内部材1
8の一側端は仕切り板2とは離間し、他側端は室外熱交
換器12の上端部に接触している。掻き上げ用円板17
の遠心方向と対向する部位には開口部18aが設けられ
ていて、この円板が掻き上げたドレン水が通過して天板
傾斜部1eに付着し易いようになっている。
【0045】このようにして構成される空気調和機であ
り、冷房運転を指示することにより、室内送風機7が駆
動されてエレベータA内の空気が室内吸込み口4から本
体1の室内側ユニット部3Aに吸込まれ、室内熱交換器
6に導かれて熱交換をなし、冷気に変わって室内吹出し
口5から吹出される。このようにしてエレベータA内に
冷気が供給され、室内の冷房をなす。
【0046】暖房運転を指示することにより、室内送風
機7が駆動されてエレベータA内の空気が室内吸込み口
4から本体の室内側ユニット部3Aに吸込まれ、室内熱
交換器6に導かれて熱交換をなし、暖気に変わって室内
吹出し口5から吹出される。このようにしてエレベータ
A内に暖気が供給され、室内の暖房をなす。
【0047】冷暖房いずれの運転においても、室外側ユ
ニット部3Bにおいては、室外送風機13が駆動され、
両側面板1b,1cの外気吸込み口10a,10b,1
0cから外気が室外側ユニット部に吸込まれ、室外熱交
換器12に導かれて熱交換をなし、背面板1dの吹出し
口11から外部へ吹出される。
【0048】上記第1,第2の掻き上げ部材15A,1
5Bは、冷房運転時にのみ作用する。すなわち、室内熱
交換器6と熱交換した空気に含まれる水分が凝縮してド
レン水に変りドレンパンPに流下する。このドレン水は
室外側ユニット部3Bの補助ドレンパンPaへ流れて、
各掻き上げ部材15A,15Bの掻き上げ用円板17周
縁一部を浸漬する。
【0049】制御装置Tの制御にもとづいて各掻き上げ
用円板17は回転駆動されドレン水を遠心方向に掻き上
げるので、ドレン水は水滴もしくは霧状になって飛散す
る。その一方で、室外送風機13が駆動されて外気吸込
み口10a,10b,10cから室外熱交換器12へ外
気を導く。この外気に水滴もしくは霧状になったドレン
水が混合して、室外熱交換器12に降りかかる。
【0050】冷房時には室外熱交換器12で冷媒を凝縮
して凝縮熱を放出するので、降りかかったドレン水は凝
縮熱を吸収して早急に蒸発する。したがって、ドレン水
は早急に蒸発処理され、かつ室外熱交換器12の熱交換
効率が向上する。
【0051】そして、室外送風機13を背面側に配置
し、この送風機の風下側である吸込み側に室外熱交換器
12を配置したから、室外熱交換器の表面に風圧がかか
らずにすみ、スムーズな風の流れを得られ、風量の増大
が得られる。
【0052】第1,第2の掻き上げ部材15A,15B
を室外熱交換器12の風上側で、吸込まれる外気の送風
路中に位置するようにしたから、風の流れが均一となっ
て掻き上げたドレン水を均等に飛散させられる。
【0053】第1,第2の掻き上げ部材15A,15B
を室外熱交換器12の平面視中心に対して所定方向に位
置をずらせて配置した。すなわち、掻き上げ用円板17
の回転方向により掻き上げたドレン水の飛び出し方向や
飛び出し角度が変るので、この回転方向に適応する配置
レイアウトとすることで、室外熱交換器全域に対して均
一にドレン水を散布できる。
【0054】このようにして、ドレン水を室外熱交換器
12へ効率よく降りかけられ、室外熱交換器の熱交換効
率をさらに高めることができ、ドレン水の蒸散効率が向
上する。
【0055】空気の流れが静かであって運転音とドレン
水掻き上げ音が小さくなり、室外熱交換器12における
風切り音が少なく、ドレン水滴が叩きつけられずにすむ
ので、空気調和機の近傍にいても運転音が気にならな
い。
【0056】すなわち、エレベータAの天井部aに空気
調和機本体1を配置して、エレベータA内の搭乗者から
空気調和機本体1までの距離が非常に近い条件である
が、運転騒音を小さく抑えられ、騒音による快適性を損
なわずに空調された室内空間を得ることができる。
【0057】特に、制御装置Tは第1,第2の掻き上げ
部材15A,15Bを、互いに独立して運転制御するこ
とから、たとえいずれか一方の掻き上げ部材の駆動モー
タ16が故障しても、他方の掻き上げ部材の駆動モータ
の運転を継続できる。常に、ある程度のドレン水蒸散性
能が確保でき、またドレン水位の変動に対応し安定して
作用をなす高い性能が得られる。
【0058】また、制御装置Tは第1,第2の掻き上げ
部材15A,15Bのモータ16と、室外送風機13の
ファンモータ13mとを、互いに同期して運転と停止す
るよう制御することから、室外送風機の運転停止中に掻
き上げ部材がドレン水を掻き上げるような不具合の発生
がない。
【0059】上述の実施の形態では、掻き上げ部材15
A,15Bを室外熱交換器12の中心に対して所定方向
に位置をずらせて配置したが、これに加えて/あるいは
また、図4および図5に模式的に示すような構成を採用
してもよい。
【0060】はじめに、図4の掻き上げ部材15A,1
5Bから説明すると、互いに高さ位置が相違していて、
ここでは第1の掻き上げ部材15Aが第2の掻き上げ部
材15Bよりも所定寸法Haだけ高く配置される。
【0061】すなわち、掻き上げ用円板17のドレン水
散布量は水位によって変化するため、上述のように設置
高さを変えることにより、水位的に低い方(第2の掻き
上げ部材15B)の散布量が減少しても、高い方(第1
の掻き上げ部材15A)の散布量が確保されるために、
たとえドレン水の水位が変化しても散布域が大きく変化
することはない。
【0062】図5の掻き上げ部材15A,15Bは、掻
き上げ用円板17の上端が室外熱交換器12に近くなる
よう駆動モータ16を傾斜して取付けてなり、先に説明
したように、駆動モータ16の中心軸を室外熱交換器1
2の側面に対して直角の方向に取付ける構成とは相違す
る。
【0063】すなわち、駆動モータ16の中心軸を室外
熱交換器12の側面に対して直角の方向に取付けると、
掻き上げ用円板17が室外熱交換器側面と平行となっ
て、ドレン水を室外熱交換器側面と平行に掻き上げるこ
ととなるが、この円板の上端を室外熱交換器12に近く
なるよう傾けることにより、より多くのドレン水を掻き
上げて室外熱交換器に散布でき、ドレン水供給量の増大
化を得られる。
【0064】なお、上述の実施の形態では、2組の掻き
上げ部材15A,15Bを備えたが、これに限定される
ものではなく、複数の掻き上げ部材を備えることで、本
発明の目的を満足できる。
【0065】上述の空気調和機をエレベータ室内の空調
用として説明したが、これに限定されるものではなく、
被空調室の窓部に取付けられるいわゆるウインド型空気
調和機として通常の室内空調用としてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
体形でドレン水を室外熱交換器へ飛散させて蒸発処理す
る空気調和機であり、風切り音等の騒音の低減を得ると
ともにドレン水蒸散効率向上化と、室外熱交換器の熱交
換性能向上化を得られるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す、エレベータに取付け
られた空気調和機の斜視図。
【図2】同実施形態を示す、空気調和機の平面図。
【図3】同実施形態を示す、空気調和機の断面図。
【図4】他の実施形態を示す、掻き上げ部材の高さ位置
を説明する模式図。
【図5】他の実施形態を示す、掻き上げ部材の取付け姿
勢を説明する模式図。
【符号の説明】
10b…外気吸込み口、 11…吹出し口、 1…空気調和機本体、 6…室内熱交換器、 2…仕切り板(仕切り手段)、 12…室外熱交換器、 13…室外送風機、 P…ドレンパン、 15A,15B…掻き上げ部材(掻き上げ手段)、 16…駆動モータ、 17…掻き上げ用円板、 T…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 克浩 静岡県富士市蓼原336番地 東芝キヤリア 株式会社内 Fターム(参考) 3L050 AA06 BD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気吸込み口および吹出し口を備えた空気
    調和機本体と、 この空気調和機本体内部に配置される室内熱交換器、お
    よびこの室内熱交換器とは本体内仕切り手段を介して配
    置される室外熱交換器と、 この室外熱交換器と上記吹出し口との空間に配置され、
    上記外気吸込み口から外気を吸込んで室外熱交換器に導
    き、さらに吹出し口から外部へ吹出す室外送風機と、 上記室内熱交換器で生成されるドレン水を受け、上記本
    体内仕切り手段を介して上記室外熱交換器近傍部位に導
    くドレンパンと、 上記外気吸込み口と室外熱交換器との空間に配置され、
    上記ドレンパンに集溜するドレン水を掻き上げて外気吸
    込み口から吸込まれる外気に混合させ室外熱交換器に飛
    散させる掻き上げ手段とを具備し、 上記掻き上げ手段を、複数備えたことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】それぞれの上記掻き上げ手段は、室外熱交
    換器の平面視における中心に対して、所定方向に位置を
    ずらして配置されることを特徴とする請求項1記載の空
    気調和機。
  3. 【請求項3】それぞれの上記掻き上げ手段は、制御装置
    によって互いに独立して運転するよう制御されることを
    特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の
    空気調和機。
  4. 【請求項4】それぞれの上記掻き上げ手段は、制御装置
    によって上記室外送風機の運転と停止に同期して運転と
    停止するよう制御されることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】それぞれの上記掻き上げ手段は、互いに高
    さ位置を異ならせて配置されることを特徴とする請求項
    1記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】それぞれの上記掻き上げ手段は、駆動モー
    タの回転軸に掻き上げ用円板を取付けてなり、この掻き
    上げ用円板の上端が室外熱交換器に近くなるよう駆動モ
    ータを傾斜して取り付けたことを特徴とする請求項1記
    載の空気調和機。
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