JP2001322049A - 工作機械の切粉清掃装置 - Google Patents
工作機械の切粉清掃装置Info
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Abstract
の安全と稼働効率向上が図れる切粉清掃装置を提供す
る。 【解決手段】 アームの先端に切粉吸引するノズルを設
けた清掃ロボットを工作機械のクロスレールや主軸頭等
の移動体に設け、工具がワークを加工する際の加工プロ
グラムで定まる時間内に、ノズルが領域移動して切粉を
吸引できる移動経路を設計し、加工中の工具と干渉する
領域を除いた非干渉領域の経路データのみを出力して清
掃ロボットを制御し切粉を吸引して排出する。
Description
辺に飛散した切粉を排除するための切粉清掃装置に関す
るものである。
は、形状の大きなワークを複雑な形状の完成品に仕上げ
る場合や、長時間の連続加工を行う場合に集積する切粉
が、加工中のワークや工具の損傷の原因となる事や、テ
ーブルの位置決め精度を低下させワークの加工精度にも
影響する事は良く知られたところである。このため従来
より各種の切粉を排除する装置が採用されている。実開
昭60−11736号公報のものは、ホースを繋いだ切
粉吸引ノズルを定位置に固定した受け部に係留してお
き、機外の定位置に設置したロボットのアームを前記受
け部に移動させてロボットの把持爪が切粉吸引ノズルを
受け取って、ロボットアームがテーブル上の所定域を移
動して清掃するものである。
そってロボットが作動するので切粉処理が連続的にしか
も無人運転が可能であると記載されている。しかし、本
考案ではロボット爪が定位置に係留したホース付ノズル
を把持できるように、ロボット爪に対応した溝付の二つ
の割リングを係留位置から取り外したときを検出して吸
引を開始するようにしたものである。従って本考案にお
いては主軸とワークとの関係において切粉処理を連続的
にかつ無人運転で実施できる手段はなにも開示されてい
ない。
清掃装置を備えた立形マシニングセンタ101を図8,
図9に示す。図において本装置はノズルホルダ103専
用のアーバ102、清掃装置本体104、ノズルホルダ
の移動手段105、ノズルホルダ103に内蔵される連
続手段106、主軸制御装置114とから構成されてい
る。
ム110に摺動自在に支持される。コラム100には多
数の工具111を収納するマガジン112および工具1
11を主軸108側を自動交換するための交換機能11
3を有する自動工具交換装置117が取り付けられてい
る。また、コラム110には主軸制御装置114が固定
される。テーブル115はベース116上に支持され
る。なお、切削加工によた発生した切粉は主としてテー
ブル115上に飛散する。
れる工具111のテーパシャンクと同一形状のテーパシ
ャンク117と、交換機能113の図示しないアームが
係止する把持部118およびその先端側に設けた段付状
の係止部119とを有するものからなる。アーバ102
は不使用時には工具111と同様にマガジン112内に
収納され、使用時には既設の交換機能113により主軸
108側と自動交換される。
するためのノズル120を下方に突出させ、これと直交
する位置にフレキシブルホース121に連結される接続
管122を有する枠体123より形成され、枠体123
の上方にはアーバ102の係止部119に係止する片側
開きの係止部が形成されるとともに、その中間部には連
結手段106の一つであるコンパクトシリンダ125が
固体される。ノズル120と接続管122とは枠体12
3内に形成される連通管126を介して互いに連通す
る。
ルホース121はノズルホルダ103の接続管122に
連結される。移動手段105はエアシリンダ127と、
そのピストンロッド128およびピストンロッド128
と共に移動するロッド129とから構成され、ロッド1
29の先端側には片側開きの係止部130が形成され
る。なお、エアシリンダ127は機械の固定側のコラム
110に固定されて固持されると共に、図示しない既設
の空気源に連通する。 連結手段106はコンパクトシ
リンダ125からなり、そのピストン131に連結する
係止頭132はアーバ102の係止部119および移動
主軸105のロッドの係止部130にそれぞれ係合す
る。また、コンパクトシリンダ125も図示しない既設
の空気源に連通する。
おいては、予めコラム110の定位置に切粉吸引用のノ
ズル120を待機させておき加工のみを続行する。加工
完了後工具をマガジン112に収納しノズルホルダ10
3を主軸108に装着し、該ノズルホルダにノズル12
0を直進移動させ待機するノズルホルダ103に換着し
係止部130が定位置へ復帰する。主軸108に装着さ
れ一体となったノズル120は所定の軌跡移動を主軸制
御装置114で制御される。ワーク周辺の切粉の吸引完
了後加工が再開される。
加工の前後に行うのは安全上好ましいが加工機の作業効
率が低下する。また長時間の加工で作業が夜半に及んだ
り、24時間操業の場合には切粉を適宜継続的に排出す
る必要が生ずる。特に加工機が大形になりワークテーブ
ル上に複数のワークを載せて加工する場合は排出すべき
切粉も特に増加する。
しないうちに切粉を機外へ搬出することも必要となる。
加工中に切粉吸引ができず工具の停止時にのみ切粉を清
掃する場合は、大形工作機械においては長時間の可動停
止となり加工能率の著しい低下による加工コストの上昇
をもたらすものである。
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは加
工作業と平行して、切粉を機外へ排出するために、本機
移動体に切粉清掃ロボットを設け、テーブル上のワーク
や治具と工具の動きと干渉することがない切粉吸引ノズ
ルの清掃経路を移動して切粉を早期に排除すると共に加
工能率の低下を防ぐ切粉清掃装置を提供するものであ
る。
めに請求項1に記載された本発明は、数値制御工作機械
の切粉清掃装置であって、位置決め可能な移動体と、前
記移動体に設けられ切粉を吸引するノズルを先端に有す
る清掃ロボットと、一端が前記ノズルと他端が切粉吸引
源に接続され前記切粉を搬送する可撓管と、前記ノズル
の清掃動作情報を記憶する清掃動作情報記憶部と、該清
掃動作情報記憶部の清掃動作情報に基づいて前記工作機
械の動作に対応して前記清掃ロボットを制御する清掃ロ
ボット制御部とを含んでなり、ワーク加工中に切粉を吸
引して排出するものである。
構成要素であって移動位置決め可能な移動体に清掃用ロ
ボットを設け主な機能部分の動きを妨げず且つ生ずる切
粉を最も効率よく吸引して機外へ機械稼働中に継続して
機外へ搬出しようとするものであって、機内に清掃ロボ
ットを設けるので機外に据え付け場所が不要であり清掃
ロボットによる作業であるため24時間の操業が可能で
切粉の機外へ排出を人手によらないで行うので作業者の
安全が確保できる。
記移動体は加工工具の移動位置決めに関与する工作機械
の本体構造物としたものである。請求項2の発明によれ
ば、切粉清掃装置は清掃ロボットがワークのテーブルへ
の脱着や工具交換に支障がない位置にあり、且つ工具の
移動位置決めに関与する工作機械の本体構造物に取着さ
れるので、切粉吸引装置のためのスペースが小さくて済
むほか、ロボットの動作範囲も小さくて済み、簡素且つ
低コストで実現可能となる。例えば門形工作機械の場合
に、クロスレールの正面,背面,主軸頭のいずれかの位
置に取着可能であり、切粉の生成場所、切粉の吸引場
所、テーブルの形式(回転・往復)、切粉清掃の頻度等
を考慮してその取着位置が決定される。
記清掃動作情報記憶部が、前記清掃動作情報を加工プロ
グラムのブロックごとに清掃できる区分を記憶する清掃
経路区分データ記憶部であり、前記清掃ロボット制御部
が前記清掃ロボットの動作データとして前記清掃経路区
分データ記憶部から加工中に前記ノズルが加工中の工具
と干渉を生じない非干渉領域の清掃経路区分データのみ
を出力する判断回路を構成に含む清掃ロボット制御部で
あり、加工プログラムの指令に基づいて出力される清掃
動作情報に基づいて清掃ロボットを制御するものであ
る。
切粉の吸引を加工プログラムで命令されるブロックごと
の作業内容と、その作業に要する時間を考慮に入れたも
ので加工プログラム上の特定ブロックの指令に従い加工
中の工具の位置から、工具と干渉しない区分の集まりと
して非干渉領域のみを出力してノズルに切粉を吸引させ
るものである。
おり清掃可能な清掃区分であっても、主軸が加工プログ
ラム上次のブロックの工具指令で前述の清掃区分近くに
存在するときは工具とノズルの干渉がありえる。従って
加工中の主軸の現在位置からノズルが接近してはならな
い領域が存在することがわかる。例えば、工具交換作業
時間や主軸が穴加工や面加工する時間等テーブルの移動
しない時間を有効に活用して清掃経路を設計する。ここ
でブロッチとは数値制御装置へ入力する命令単位をい
う。このようなノズル移動経路の制御により加工と平行
した能率的な切粉清掃が可能となる。
もとづいて説明する。 〔実施例1〕図1は、数値制御工作機械の門形マシニン
グセンタのクロスレールの正面に設けた主軸頭のY軸方
向摺動面の背面に清掃ロボットが設けられ、そのアーム
先端に形成したノズルが吸引した切粉を機外へ移送する
可撓管の配置を示す側面図である。図2はクロスレール
を中にして主軸頭を正面に、清掃ロボットを背面に取着
した位置を示す上面視図である。
が、切粉を機外へ移送する可撓管の配置を示す側面図で
ある。図4は清掃ロボットを制御するブロック線図であ
る。図5はノズルが非干渉域を移動して清掃する際の清
掃ロボットの動作を示すフローチャートである。
タのクロスレール13は、左コラム21A,右コラム2
1Bによりベッド3の両側で摺動可能に支持されてZ軸
方向の位置決め可能である。また、該クロスレールの正
面に設けられた主軸頭12はY軸方向に摺動して位置決
め可能である。ワークWが載架されるテーブル2は、X
軸方向に摺動して位置決め可能にベッド3に設けられて
いる。
スレール13の背面に取着されている。Aアーム4の旋
回軸は駆動源7で駆動され、主軸頭12の主軸15に平
行に設けられている。Bアーム5とCアーム6は、Aア
ーム4の旋回軸を含む平面上で駆動源8及び駆動源9に
より二次元の位置決めが可能である。なお図1,図2に
おいて切粉吸引装置とロボット制御装置とは図示してい
ない。ロボット制御装置は工作機械本体の制御装置に含
めても良い。
示しない治具で固定され、テーブル2から外へ切粉が飛
散しないようワークWを囲うように衝立カバー10が設
けられている。Aアーム4,Bアーム5,Cアーム6を
駆動するそれぞれの駆動源7,8,9はNC制御装置で
独立して制御される。清掃ロボット1の本体ベース11
の取り付けは、図2において主軸頭12を載架案内する
クロスレール13の背面の中央に限定する必要はない。
切粉吸引用のノズル14はCアーム6の先端部分の所定
位置にノズル先端が設けられている。所定位置の座標値
は、Cアーム6を延長した場所であって、ノズル14の
清掃動作情報例えば経路データを入力する場合に必要な
数値である。ノズル14の先端にはブラシまたは弾性体
で先端が形成されワークに接触しても双方が損傷しない
よう考慮されている。材質は耐熱性を必要とする。
範囲は、クロスレール13がZ軸方向の一定高さにある
ときの、ノズル14がAアーム4の旋回軸を含む平面上
に描いた先端の移動軌跡を示している。従って、Aアー
ム4の旋回位置ごとにノズル14は2点鎖線1aで囲ま
れた範囲で移動するのでテーブル2の広い範囲を清掃す
ることができる。
る可撓管15に接続され、円弧形のばね16で支えられ
て三次元空間を移動し、吸引した切粉を空気流に乗せて
下部ダクト17に導く。下部ダクト17は支え18で支
持されクロスレール13に固定されている。下部ダクト
17に集めた切粉は、Bアーム5,Cアーム6の移動範
囲を避けたコラム18に近い位置に下部ダクトを延長
し、クロスレール13のZ方向移動に対応できるように
トップビーム19近傍に固定した上部ダクト20と下部
ダクト17間を耐熱性を有する可撓管15で接続する。
上部ダクト20に集められた切粉は図示しない導管によ
り機外に設けられた図示しない切粉回収装置に導かれ
る。なお上部ダクト20を省いて下部ダクト17から直
接機外へ搬出することも可能である。
することによる加工能率の低下を少なくするようにする
ために、加工と清掃とを分離して加工と同時進行的に切
粉の清掃を行う点も構成上の特徴である。勿論、加工の
区切りや工具交換で加工を停止する短い時間内に清掃ロ
ボットを移動位置決めと制御して清掃するように清掃経
路を設計するよう考慮する。そのために、清掃経路区分
データ記憶部に入力するノズルの清掃経路の設計データ
を、加工プログラムの命令に対応して、即ち加工プログ
ラムのブロックごとに入力して加工プログラム上で清掃
に許容される時間を有効に活用するものである。ここで
ノズルの清掃経路を設計する際の手順について説明す
る。
の工具又はワークにノズル14が接近して清掃する場合
には、時間的制約が多く清掃能率も低下する。そこで加
工時の送り速度より清掃時のノズル14の移動速度のほ
うが高速化できる点に留意して、例えばテーブルのX軸
方向移動時間内に切粉の散在する平面をノズル14を走
査移動させて清掃するようノズルの経路を設計する。
ている時間帯には、切削進行中には吸引できなかった個
所の切粉の清掃を行うように経路データを設計する。こ
のような観点から、ワークを加工する時の時間配分の中
で、清掃に利用できる時間帯はできるだけ活用するよう
に経路データを設計するのが望ましい。そのためワーク
周辺を複数の清掃区分に分割し、その区分内をノズルが
移動してもワークや治具と干渉しないことを加工プログ
ラムから判断し、所定時間内に清掃実行の可否を判断さ
せてから清掃ロボットに命令を発するように清掃ロボッ
トを制御する。
ールの背面に清掃ロボットを設けた場合、主軸頭と清掃
ロボットのノズルの位置とは離れているので、工具とノ
ズルとの直接的干渉はない。しかし横形または立形のマ
シニングセンタにあってはワークも小さく切削中に切粉
を排除する場合は工具とノズルの直接的干渉が生ずる場
合がある。
テーブルの送り時間内に清掃するようにして経路設計を
行うことができる。主軸15の近傍にノズル14がある
場合も、クロスレール13の背面にノズル14がある場
合も、X軸方向のテーブルの送り時間内にノズル14が
清掃経路を移動するように清掃経路が設計される。
要素は、(1)清掃経路区分データの入力部、(2)清
掃経路区分データの記憶と読み出し部、(3)加工プロ
グラムと清掃プログラムの解釈部、(4)清掃ロボット
制御部である。図4のブロック線図にもとづき清掃ロボ
ットの制御構成を次に説明する。
ークと固定治具の形状、工具の種類と形状、加工条件等
による切粉の実際上の分布状態からノズルの移動経路を
設定し切粉の発生量から清掃ロボットの動作回数を定め
る。
は、図4において、経路区分データの記憶部は本機数値
制御装置51に含ませることもできる。加工プログラム
データ52,ティーチイン手段を使用して求めた清掃経
路区分をデータとする ティーチインデータ53、ワー
クや治工具の形状のデータ等を入力しその配置から切粉
の散在域を想定して得た加工プログラム上のブロックご
とに区分した経路の画像処理データ54等が入力され
る。清掃経路区分データは、ティーチインデータ53ま
たは画像処理データ54のいずれかのデータで良い。
し 清掃経路区分データを加工プログラムのブロックごとに
区分する。理由を以下に説明する。門形マシニングセン
タの本実施例においては、テーブル上に加工中のワーク
Aと加工完了のワークBが固定されて加工が継続してい
るとき、切粉吸引する清掃ロボット1のノズル14の移
動はテーブル2のX軸方向の移動に拘束される。
ような拘束を受けない。この場合は図1において一点鎖
線で示す軌跡Pを停止時間内に所定幅を往復して吸引す
れば良い。これに対しワークAをテーブル2上で加工中
であり,その加工中に加工が終了したワークB周辺を清
掃する場合には、工具との干渉を避け更にテーブルが加
工のため移動中であることに配慮してノズル14の移動
軌路を定める必要がある。この場合、テーブル2がX軸
方向に移動し工具が加工中には、ノズル14がワークと
の干渉がなく且つテーブルの移動時間内に、切粉の散在
する平面上を、ノズル14を一定の幅でジグザグまたは
往復移動させて切粉を吸引するようにノズル14の清掃
経路データを設計する。
従い清掃領域を区分して細分化しておくことにより制限
された時間内での清掃可能可否判断が可能となるからで
あり、複数の区分を併せた非干渉領域を演算で求めるこ
ともできるからである。なお清掃経路区分データは、清
掃ロボットのAアーム4,Bアーム5,Cアーム6のそ
れぞれを独立して駆動する駆動源ごとの制御系に対応し
て記憶される。
ラム解釈部 本機数値制御装置51には加工プログラムとティーチイ
ンデータ53(または画像処理データ54)が入力され
ている。清掃プログラムには、加工プログラムのブロッ
クごとに清掃可能な領域とその領域内でのノズルの移動
手順のデータが入力されている。このように、加工プロ
グラムと清掃プログラムとは密接に関連し、加工プログ
ラム解釈部59から清掃すべきタイミングであることを
清掃プログラム解釈部61に指令する。この時点で主軸
との関係で清掃不能な干渉領域データを読み出してイン
タフエース55に送られる。干渉領域が存在する場合こ
のデータはインタフエース55を経由して干渉領域デー
タ読出部64に転送され、清掃経路区分データ読み出し
部63のデータと比較して非干渉領域演算部65で非干
渉領域が演算される。なお、加工プログラム解釈部59
から清掃プログラム解釈部61を経由する清掃指令の他
に加工プログラムとは無関係に随時清掃指令60を発す
ることもできる。
加工プログラムが進行し、加工プログラム上に清掃指令
があるとき加工プログラム解釈部59が読み取って、こ
の場合の清掃条件を清掃プログラム解釈部61で解釈し
干渉領域データ読出部64に指令を与える。干渉領域デ
ータとは加工中の工具の位置が定まったとき、この工具
にノズル14の接近が禁止される領域のことであり、工
具が移動する場合はその移動する時間帯について干渉領
域が予め設定されている。
に、任意に随時清掃指令60を与えて清掃ロボットのみ
を動作させる場合もある。清掃プログラム解釈部61の
出力を受け、その時点での清掃区分データとノズル14
の干渉領域データがインタフエース55を経由し清掃経
路区分データ読出部63と干渉領域データ読出部64へ
それぞれ取り出され非干渉領域演算部65で非干渉領域
を演算する。演算結果と加工プログラム解釈部59の出
力を照合し清掃域判定部66で判定する。判定された非
干領渉域は清掃領域出力部67から出力される。
67が受けて清掃領域データが清掃ロボット制御部68
に出力される。切粉吸引のノズルは、清掃ロボット1の
各アームを別個に駆動する位置検出器付の駆動源71,
72,73(図1において7,8,9に相当)により清
掃ロボット3軸駆動部69で駆動され位置決め制御され
る。清掃ロボット制御部68は本機制御部に含めること
ができる。
作時間を示す図5のフローチャートで説明する。ステッ
プS1において、清掃プログラムを動作させる動作開始
点がプログラムされた加工プログラムと、動作開始点ご
とに清掃ロボット1を動作させる前に確認すべき条件を
記入した清掃プログラムと清掃経路区分データがメモリ
に入力される。
起動される。ステップS2において、加工が進行し加工
プログラム上最初の清掃プログラム動作開始点に到達す
るまで加工が続けられる。前記動作開始点に到るとステ
ップS4において、加工継続中に清掃してもノズル14
が工具と干渉することがない非干渉領域が存在するかを
判断する。非干渉領域があると判断した場合は、清掃領
域データが入力されているかをステップS5で確認す
る。ノズルが移動して一つの区分を清掃に要する時間は
予め定まるので、制限時間内の清掃の可否をステップS
6で判断する。ここで制限時間とは加工条件により定ま
る加工の1ブロックで示される単位作業に要する単位作
用時間を積算した時間である。
1がクロスレール13を中にして主軸頭12とは離れて
設けられているので加工の途中に一旦加工を中断し、清
掃ロボット側へテーブル2のワークWを移動して清掃す
るか、当該機械での加工が完了したワークWを次のワー
ク加工中に、従ってX方向のテーブルの移動時間内にX
−Y方向平面を清掃するに要する時間が納まるかどうか
を判断する。納まっていればステップS7で清掃ロボッ
ト1に動作指令が出され予め記憶されている清掃経路デ
ータによりノズル14が移動し、ステップS8で領域内
の清掃を完了するまで移動を続ける。
はステップS9で全加工プログラムが完了するまで続け
られる。加工プログラムがすべて完了した後に清掃プロ
グラムが全て完了したかをステップS10で確認する。
ワークの周辺の切粉の吸引が加工終了後でも支障のない
個所の吸引は別に経路を記憶しておきこの段階で行って
も良い。
掃ロボット35を設けた他の実施例で、ベッド型フライ
ス盤の移動体であるコラム31に設けたものである。図
6において、コラム31はベッド32上をZ軸方向に移
動可能でありテーブル33はX軸方向に、主軸34はX
−Z平面に軸線が並行でコラム31に支持されY軸方向
に移動位置決めされる。清掃ロボット35の本体はコラ
ム31上に固定される関節が3軸制御の清掃ロボットで
ある。
構成されたノズル36の先で吸引した切粉は、耐熱性で
可撓管37に導かれ、吸引する空気流に乗ってコラム3
1に載架される支え38上に固定される中間回収器39
に一旦集められ、可撓管40を経て切粉回収装置41に
回収される。清掃ロボット35のノズル36は主軸34
と同じ側にあり、切粉の吸引は加工中に可能であるがワ
ークがターンテーブル42に固定されており、テーブル
が180度旋回後が最も吸引しやすい状態となる。±9
0度旋回させた場合でも清掃は可能である。清掃ロボッ
ト35のノズル移動経路の制御及びノズルが非干渉領域
を移動する際の清掃ロボットの動作は実施例1と同じ
で、ブロック線図(図4)とフローチャート(図5)で
説明したのでここでは省略する。
掃ロボット35を設けた他の実施例で、立形マシニング
センタの移動体である主軸頭43に設けたものである。
図7においてコラム44はベース45に固定されてい
る。ベース45上でベッド46がY軸方向、ベッド46
上でテーブル33がX軸方向に移動位置決めされる。X
−Y平面に直角なZ軸方向に移動位置決めされる主軸頭
43が設けられている。主軸頭43に固定された清掃ロ
ボット35、可撓管37、支え38、切粉の中間回収器
39、可撓管40、切粉回収装置41の構成は実施例2
と同様である。なお本実施例では中間回収器39は移動
しないので可撓管40は固定管でも良い。清掃ロボット
35のノズル移動経路の制御及びノズルが非干渉領域を
移動する際の清掃ロボットの動作は実施例1と同じでブ
ロック線図(図4)とフローチャート(図5)で説明し
たのでここでは省略する。
成した清掃ロボットを工作機械の移動体上に設けること
により、機外に清掃ロボットを設置するスペースが必要
でなく省スペース化が図れる。加工続行中にも、切粉の
吸引ができるようノズルが移動する清掃経路を加工プロ
グラムのブロックごとの命令に対応して設けているので
加工中の工具と干渉することがないように定めた非干渉
領域データに基づいて清掃経路を移動させることが容易
となった。そのため加工と切粉排除を並行して行い且つ
切粉の吸引排出作業を自動化できるので稼働効率が格段
に向上する。加工で発生した高温の切粉を、発生直後に
吸引するので機械精度に及ぼす悪影響を抑制することが
できる。加工を中断させることなく長時間の連続稼働が
可能となる。
ル正面に設けた主軸頭のY軸方向摺動面の背面に清掃ロ
ボットを取着した側面図である。
清掃ロボットをクロスレール背面に取着した配置を示す
上面視図である。
切粉を機外へ移送する可撓管の配置を示す側面図であ
る。
る。
イス盤のコラムに設けたものである。
グセンタの主軸頭に設けたものである。
センタに設けられた場合の全体構造を示す正面図であ
る。(移動体のコラムに清掃装置本体を固定し、該本体
のノズルホルダでノズルを待機させる。加工終了し工具
を外した主軸にノズルを換着させ主軸頭を移動させて切
粉を吸引する。)
すノズル部の拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 数値制御工作機械の切粉清掃装置であっ
て、位置決め可能な移動体と、前記移動体に設けられ切
粉を吸引するノズルを先端に有する清掃ロボットと、一
端が前記ノズルと他端が切粉吸引源に接続され前記切粉
を搬送する可撓管と、前記ノズルの清掃動作情報を記憶
する清掃動作情報記憶部と、該清掃動作情報記憶部の清
掃動作情報に基づいて前記工作機械の動作に対応して前
記清掃ロボットを制御する清掃ロボット制御部とを含ん
でなり、ワーク加工中に切粉を吸引して排出することを
特徴とする工作機械の切粉清掃装置。 - 【請求項2】 前記移動体は、加工工具の移動位置決め
に関与する工作機械の本体構造物である請求項1に記載
の工作機械の切粉清掃装置。 - 【請求項3】 前記清掃動作情報記憶部が、前記清掃動
作情報を加工プログラムのブロックごとに清掃できる区
分を記憶する清掃経路区分データ記憶部であり、前記清
掃ロボット制御部が前記清掃ロボットの動作データとし
て前記清掃経路区分データ記憶部から加工中に前記ノズ
ルが加工中の工具と干渉を生じない非干渉領域の清掃経
路区分データのみを出力する判断回路を構成に含む清掃
ロボット制御部であり、加工プログラムの指令に基づい
て出力される清掃動作情報に基づいて清掃ロボットを制
御することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の切
粉清掃装置。
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